JPH11504846A - 吸収体 - Google Patents

吸収体

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JPH11504846A JP9531015A JP53101597A JPH11504846A JP H11504846 A JPH11504846 A JP H11504846A JP 9531015 A JP9531015 A JP 9531015A JP 53101597 A JP53101597 A JP 53101597A JP H11504846 A JPH11504846 A JP H11504846A
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靖子 森田
馨 新原
マーシャル、ロバート・ザ・サード
バーンズ、ジョン・グラスゴー・ジュニア
尚史 西田
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Abstract

(57)【要約】 生理用ナプキンやパンティーライナーや大人用失禁パッドなどの吸収体(2)は、吸収体(2)の両側の長手方向サイド縁部(30)、例えば衣服の脚部開口部の周りに折り畳まれるフラップ(10)と衣服に広げられた状態で置かれる後部フラップ(210)に、接着剤層(40、44)を保護するための保護シート(50)を有している。保護シート(50)は、長手方向に延びる一対のサイド縁部(53)と、第一末端縁部と第二末端縁部を有する一対の末端縁部(54、56)を有している。末端縁部(54、56)はサイド縁部(53)を連結している。第一末端縁部(54)は、一般に横断方向に延びており、横断方向に対して傾斜している傾斜部分(57)を有している。

Description

【発明の詳細な説明】 吸収体 技術の分野 本発明は、吸収体、例えば生理用ナプキンやパンティーライナーや大人用失禁 装置等に関する。さらに詳しくは本発明は、吸収体の裏面に備えられた接着剤層 を保護するための改良保護シートを有する吸収体、例えば生理用ナプキン等に関 する。 発明の背景 吸収体、例えば生理用ナプキン、パンティライナー、及び失禁パッドは、一般 に下着の股部に装着される装置である。これらの装置は、人体からの液体及びそ の他の排出物を吸収及び保持するため、及び体と衣服の汚れを防ぐように設計さ れている。生理用ナプキンは女性がパンティーに装着する一種の吸収体であり、 これは通常、装着者の脚部の間の体の会陰部に隣接して配置される。サイドフラ ップ(又はウイング)の付いている、又は付いていない生理用ナプキンのどちら も文献に開示されており、市場で入手することができる。 一般に生理用ナプキンにフラップが備えられている場合、フラップは、中央の 吸収手段から側面方向に延びており、股部において装着者のパンティーの縁部の 周りで折り畳まれるようにされている。フラップは一般に、滲出物が装着者のパ ンティーの縁部を汚すのを防ぐのに効果がある。様々な種類のフラップを有する 生理用ナプキンが次の特許に開示されている。すなわち米国特許第5,267,992号; 米国特許第4,687,478号;米国特許第4,608,047号;米国特許第B1 4,589,876号;米 国特許第4,285,343号;米国特許第3,397,697号;米国特許第2,787,271号である。 通常、フラップにはフラップを装着者のパンティーの下側か、あるいは反対側 のフラップに付着させるための接着剤層が備えられている。接着剤層は、生理用 ナプキンが使用される前に、接着剤層が例えば中央吸収手段などの望ましくない 部分に接着しないように、保護シートによって覆われている。様々な種類の保護 シートの付いているフラップを有する生理用ナプキンのいくつかの変形例が特許 文献に開示されている。例えば日本実用新案公開第6−26833号及び 6−26835号は、生理用ナプキンのトップシートの上に折り畳まれるフラップに備 えられた接着剤層を保護するためのフラップ保護シートを有する生理用ナプキン を開示している。この生理用ナプキンはまた、生理用ナプキンの中央吸収手段の 裏側に備えられた接着剤層を保護するための主保護シートを有している。ここに 開示された生理用ナプキンの場合、使用者はフラップ保護シートと主保護シート を、生理用ナプキンから個別に除去する必要があるようである。これは使用者に とって面倒な操作である。 日本実用新案公開第5−9529号は、接着剤層用の十字形保護シートを備えたフ ラップを有する生理用ナプキンを対象としている。この十字形保護シートは、中 央吸収手段の裏側に備えられた接着剤層を保護するための第一部分と、生理用ナ プキンのトップシートの上に折り畳まれるフラップに備えられた接着剤層を保護 するための第二部分とを備えている。第二部分は第一部分に対して垂直に延びて いる。ここに開示されている生理用ナプキン用の十字形保護シートは、この十字 形保護シートが生理用ナプキンから除去される時に裂けることがある。第一部分 が第二部分に対して垂直に延びているので、第一部分と第二部分が互いに垂直に 交差する部分に、過度の引張り力が加えられることがある。 日本実用新案公開第7−39820号は、生理用ナプキンを包むためのラッパーを備 えたフラップを有する生理用ナプキンを対象としている。ラッパーの本体は、ナ プキン本体の裏面に備えられた接着剤層を保護するための保護シートである。ラ ッパーの一つの末端部から長手方向に外側に延びている部分は、フラップの裏面 に備えられた接着剤層を保護するための保護シートである。どちらの保護シート も一片のラッパーから作られている。ここに開示された生理用ナプキンにおいて 、ラッパーの長手方向長さは、通常のラッパーと比べて比較的長い。これはフラ ップの接着剤層用の保護シートが、ナプキン本体の接着剤層用の保護シートの一 つの末端部から延びているからである。従って、保護シートが生理用ナプキンか ら除去される時には長い手の動きが必要である。 さらには、中央吸収手段から側面方向に延びており、後方に偏った位置にある 後部フラップを備えている生理用ナプキンもある。後部フラップは、体内からの 液体が装着者のパンティーの後部を汚さないように、装着者のパンティーに 広げられた状態に置かれるためのものである。様々な種類の後部フラップを有す る生理用ナプキンが、日本実用新案公開第7−12120号及び第7−33314号に開示さ れている。これらの公開公報は、後部フラップから容易に除去することができる 保護シートを開示していない。 従って、吸収体の裏面に備えられた接着剤用の通常の保護シートに代るものを 備えた吸収体、例えば生理用ナプキンに対する需要が存在している。特に、操作 が簡単で、かつ保護シートを生理用ナプキンから除去しようとする場合に生じる 問題を都合よく効率的に解決しうる生理用ナプキンへの需要が存在する。 従って、吸収体の裏面に備えられた接着剤層を保護するための保護シートを、 簡単な操作によって吸収体から除去することができる吸収体、例えば生理用ナプ キンを提供することが、本発明の目的である。 フラップの裏面に備えられた接着剤を保護するための保護シートを、簡単な操 作によって吸収体から除去することができる吸収体、例えば生理用ナプキンを提 供することが、本発明のもう一つの目的である。 後部フラップの裏面において、吸収体の後方に偏った位置に備えられた接着剤 層を保護するための保護シートを、簡単な操作によって吸収体から除去すること ができる吸収体、例えば生理用ナプキンを提供することが、本発明のさらにもう 一つの目的である。 保護シートが吸収体から除去される時に容易な操作を提供することができる、 吸収体の接着剤層を保護するための保護シートを提供することが、本発明のさら にもう一つの目的である。 本発明のこれらの目的及びその他の目的は、次の記載を参照して考慮された時 に、及び添付図面に関連して考慮された時に、より明白になるであろう。 発明の概要 本発明は、吸収体、例えば生理用ナプキンを提供する。本発明の吸収体は、吸 収体の裏面に備えられた接着剤層を保護するための保護シートであって、保護シ ートを除去する時に操作が易しい保護シートを提供する。 本発明の吸収体は、液体透過性体側、液体不透過性衣服側、体側と衣服側と の間に挿入されている吸収性コアを備えている。接着剤層は、吸収体の長手方向 サイド縁部に備えられている。保護シートは、接着剤層を保護するための保護部 分と、保護部分を連結するための連結部分とを備えている。保護シートは、一般 に横断方向に延びている少なくとも一つの末端縁部を有する。末端縁部は、横断 方向に対して傾斜している傾斜部分を備えている。 本発明の吸収体は好ましくは、体側と衣服側との間に挿入されている吸収体を 備える本体、及び本体の向かい合ったサイド縁部から側面方向に外側に延びてい る一対のフラップを備えている。フラップは衣服の脚部開口部の周りで折り畳ま れている。接着剤層は、フラップの表面に備えられている。保護シートはフラッ プの表面に備えられた接着剤層を保護する。保護シートの末端縁部は、横断方向 に対して、接着剤層が存在する部位の方へ向かって傾斜している傾斜部分を備え ている。 さらには、本発明の吸収体は好ましくは、本体から後方へ偏った位置において 向かい合ったサイド縁部から側面方向に外側に延びている一対の後部フラップを 備えている。後部フラップは、衣服に広げて置かれる傾向がある。後部接着剤層 は、後部フラップの表面に備えられている。後部保護シートは、後部フラップの 表面に備えられた後部接着剤層を保護している。後部保護シートの末端縁部は、 横断方向に対して、後部接着剤層が存在する部位の方へ向かって傾斜している傾 斜部分を備えている。 保護シートは好ましくは、長手方向に延びている一対のサイド縁部と、第一末 端縁部及び第二末端縁部を有する一対の末端縁部とを有している。末端縁部は、 保護シートのサイド縁部を連結している。第一末端縁部は好ましくは少なくとも 二つの傾斜部分を備えている。一方の傾斜部分は、保護シートの一つのサイド縁 部と長手中心線との間に延びている第一末端縁部の少なくとも中央部分に位置す る。もう一方の傾斜部分は、保護シートのもう一つのサイド縁部と長手中心線と の間に延びている第一末端縁部の少なくとも中央部分に位置する。両方の傾斜部 分は、長手方向の同じ方向に向かって傾斜している。傾斜部分は好ましくは、第 一末端縁部にある傾斜開始点と傾斜終了点とを有している。傾斜終了点は、傾斜 開始点から側面方向に外側であって、長手方向と同じ方向に向 かって、傾斜開始点を通る横断線から離れた位置にある。さらに好ましくは傾斜 開始点を通る横断線は、吸収体を二つの部位に分けて境界を画定する。接着剤層 は、これら二つの部位のうちの一つに位置しており、傾斜終了点は、接着剤層が 位置している部位に位置する。さらには傾斜終了点は、吸収体を動かして吸収体 が保護シートから分離されるような、予め決められた方向と同じ方向に向かって 、傾斜開始点を通る横断線から離れた位置にある。 保護シートは、向かい合ったフリーサイド部分に連結がない一つの単一シート を備えていてもよい。フリーサイド部分は、フラップ上に折り畳まれている保護 部分であってもよい。あるいはまた保護シートは二つのシートと、吸収体を包む ためのラッパーの一部とを備えていてもよい。これらのシートは、ラッパーに連 結されていてもよい。シートはラッパーに連結されていてもよく、従ってフリー サイド部分は、長手中心線から側面方向に外側に延びている。ついで保護部分は フラップ上に折り畳まれる。あるいはまた、シートはラッパーに連結され、従っ て自由端部分は長手中心線まで側面方向に内側に延びる。ついで保護部分はフラ ップに積重ねられる。好ましくは保護部分は、吸収体が使用される前に、本体の 上で互いに接着されている。 吸収体は、吸収体を包むためのラッパーを有していてもよい。連結部分はラッ パーの一部を備えていてもよく、保護部分はラッパーに連結されてもよい。 傾斜部分は、曲線を備えており、さらに好ましくはアーチ形の線を備えている 。あるいはまた傾斜部分は直線を備えている。 吸収体は、好ましくは二つの折り畳み線を有しており、折り畳み線に沿って長 手方向に3つの部分に折り畳まれてもよい。保護シートは好ましくは中央部分に 位置している。さらには前部保護シートと後部保護シートとを有する吸収体にお いて、前部保護シートは、二つの縁部の一つに位置していてもよく、後部保護シ ートは中央部分に位置してもよい。 本発明の保護シートは、長手方向に延びている一対のサイド縁部と、第一末端 縁部及び第二末端縁部を有する一対の末端縁部とを備えている。末端縁部は、保 護シートのサイド縁部を連結している。第一末端縁部は、第一末端縁部の少なく とも中央部分において横断方向に対して傾斜している傾斜部分を備え ている。第一末端縁部はさらには、第一末端縁部の向かい合った側において側面 方向に外側に延びている直線部分を備えている。第一末端縁部と第二末端縁部は 、同じ形状に形成されている。 図面の簡単な説明 明細書は、本発明を構成するものと見做される主題を特に指摘し、明白にクレ ームする請求の範囲で結んでいるが、本発明は添付図面と関連して考慮される次 の記載からよりよく理解されよう。 図1は、ラッパーを備えた本発明の生理用ナプキンの第一実施形態の透視図で ある。 図2は、保護シートとラッパーが想像線によって示される、図1に示された生 理用ナプキンの上部平面図である。 図3は、フラップがトップシートの上に折り畳まれ、保護シートがフラップの 上に折り畳まれた、図1に示された生理用ナプキンの上部平面図である。 図4は、図3の線IV−IVに沿う断面図である。 図5は、図1の生理用ナプキンを生理用ナプキンラッパーに包んでいる状態を 示す透視図である。 図6は、本発明の保護シートの製造方法を説明している概略平面図である。 図7は、生理用ナプキンラッパーから、図1の生理用ナプキンを除去する方法 を説明する断面図である。 図8は、保護シートとラッパーが想像線によって示される、本発明の生理用ナ プキンの第二実施形態の上部平面図である。 図9は、保護シートとラッパーが想像線によって示される、本発明の生理用ナ プキンの第三実施形態の上部平面図である。 図10は、フラップがトップシートの上に折り畳まれ、保護シートがフラップ の上に折り畳まれた、図9に示された生理用ナプキンの上部平面図である。 図11は、保護シートとラッパーが想像線によって示される、本発明の生理用 ナプキンの第四実施形態の上部平面図である。 図12は、保護シートとラッパーが想像線によって示される、本発明の生理用 ナプキンの第五実施形態の上部平面図である。 図13は、ラッパーと共に後部フラップを有する本発明の生理用ナプキンの第 六実施形態の透視図である。 図14は、保護シートとラッパーが想像線によって示される、図13に示され た生理用ナプキンの上部平面図である。 図15は、前部フラップと後部フラップがトップシートの上に折り畳まれ、保 護シートが両方のフラップの上に折り畳まれた、図13に示された生理用ナプキ ンの上部平面図であり、る。 図16は、図13の生理用ナプキンを生理用ナプキンラッパーから除去する方 法を説明する断面図である。 発明の詳細な説明 本発明の生理用ナプキン2の好ましい実施形態が図1に示されている。図1及 び4に示されているように、生理用ナプキン2は、装着者の体側の液体透過性ト ップシート4、装着者の下着側の液体不透過性バックシート6、及びトップシー ト4とバックシート6との間に挿入された吸収性コア8を有している。 トップシート4は、使用者によって排出された体内からの液体を、これを通っ て吸収性コア8に素早く透過させるものがよく、装着者の皮膚と接触した時に装 着者に過度の不快感を与えないものがよい。トップシート4に適した材料は例え ば、天然繊維又は合成繊維の織布又は不織布生地;多数の開口部を備えた熱可塑 性合成樹脂フィルム;多孔性合成樹脂フォームシート;メッシュ合成樹脂フォーム シート;メッシュ熱可塑性合成樹脂フィルム;及び熱可塑性合成樹脂スクリムシー トであってもよい。 バックシート6は、吸収性コア8によって吸収された体内からの液体が、生理 用ナプキン2から滲出して装着者及び/又は装着者の衣服を汚すのを防ぐもので あるのがよい。バックシート6に適した材料は、柔らかい液体不透過性熱可塑性 合成樹脂フィルム、例えばポリオレフィンフィルムであってもよい。バックシー ト6に特に適したフィルムは、0.01〜0.05mmの厚みを有する低密度ポリエチレ ンフィルムであってもよい。より好ましくは約0.025mmのものであり、例えば エチル社(Ethyl Corp.)のビスクリーン部(Bisclean Dept.)によって商品と して販売されている、モデルXP−39385、及び米国オハイオ州シンシナティ −(Cincinnati,Ohio)のクロペイ社(Clopay Corp.)によって商品として販売 されているソフレックス(SOFLEX)1401であってもよい。 吸収性コア8は、装着者によって排出され、トップシート4を通って透過され た体内からの液体を、吸収及び保持するものであるのがよい。吸収性コア8に適 した材料は、例えばエアフェルトと呼ばれている、細かく粉砕された木材パルプ ;クレープセルロースワッディング;メルトブローンポリマー;化学的に剛化され るか、変形されるか、あるいは架橋されたセルロース繊維;吸収性合成樹脂フォ ーム;ティシューペーパー;吸収性ゲル化材料(液体を吸収し、ゼラチン化する材 料);及びこれらの材料の適切な組合わせであってもよい。 生理用ナプキン2の外形は、向かい合った長手方向サイド縁部30、及び長手方 向に垂直に延びている向かい合った末端縁部32及び33によって画定される。この 明細書において、ここで用いられている「長手方向」という用語は、生理用ナプ キン2が装着された時に、立っている装着者を左半身と右半身とに二分する垂直 平面と大体一直線になる(例えばほぼ平行な)生理用ナプキン2の平面における 線、軸、又は方向のことを言う。この明細書において、ここで用いられている「 横断方向」又は「側面方向」という用語は、相互交換できるものであり、長手方 向に大体垂直な生理用ナプキン2の平面内にある線、軸、又は方向のことを言う 。 トップシート4及びバックシート6は、生理用ナプキン2の外形と合致する形 状に形成されており、吸収性コア8の向かい合ったサイド縁部14から横断方向に 外側に延びて一対のフラップ10が形成される。生理用ナプキン2を用いる場合、 フラップ10は下着の脚部開口部の周りで折り畳まれ、下着の股部において外側表 面上に延びるようにされる。トップシート4及びバックシート6の各周辺部分は 、熱及び/又は圧力によって互いに接着され、シールされた周辺部位12を形成す る。吸収性コア8の向かい合ったサイド縁部14に沿って延びている、部位16にお けるトップシート4及びバックシート6の部分は、熱及び/又は圧力によって接 合されている。所望であればトップシート4及びバックシート6は、その他の手 段、例えば接着剤等によって接合されてもよい。 接着剤層が生理用ナプキン2のバックシート6の表面に備えられて、使用者の 下着と接触している。第一接着剤層38、40、及び42が、吸収性コア8に対応する区 域において下着側のバックシート6の表面上に、吸収性コア8の長手方向に沿っ て間隔をあけて配列されている。接着剤層38、40、及び42は、生理用ナプキン2を 、下着の股部の内側表面に接着させるために用いられる。3つの接着剤層38、40、 及び42の代りに、生理用ナプキン2の長手方向に延びている単一の連続接着剤層 を用いてもよい。このような場合、以下に記載される保護シートは、単一連続接 着剤層を保護するのに必要なサイズで形成されてもよい。第二接着剤層44が、フ ラップ10に対応するバックシート6の部分の表面に備えられている。接着剤層44 は、フラップ10が折り返された時に、下着の外側表面にフラップ10を接着させる ために用いられる。米国オハイオ州コロンバス(Columbus,Ohio)のセンチュ リー・アドヒーシブ社(Century Adhesive Corp.)によって商品として販売さ れているセンチュリー・アドヒーシブ(Century Adhesive)A−3050IVIが、こ のような接着剤層として適した接着剤である。 生理用ナプキン2は、ラッピングフィルム20によって個別に包まれる。プルタ ブ34が、ラッピングフイルム20の上部端部26の実質的に中央の部分に接着される 。プルタブ34は、生理用ナプキン2の包みを開けるために引張られる。図2に示 されているように、ラッピングフィルム20は、生理用ナプキン2の長手方向に沿 って延びた長方形を有している。図3に示されているように、ラッピングフィル ム20の向かい合ったサイド部分22は、フラップが折り畳まれた時、フラップの折 り畳まれた部分24を超えて外側に延びている。図2に見られるようなラッピング フィルム20の上部端部26は、生理用ナプキン2の上部末端縁部32を超えて外側に 延びている。図2に見られるようなラッピングフィルム20の下部端部28は、生理 用ナプキン2の下部末端縁部33と実質的に合致している。ラッピングフィルム20 に適した材料は、ポリエチレン、ポリプロピレン等である。以下に記載されてい る保護シートと同じ材料を、ラッピングフィルム用の材料の代りに用いてもよい 。 図2に示された実施形態において、ラッピングフィルム20の上部末端部26は、 生理用ナプキン2の上部末端縁部32を超えて延びている。しかしながらラッピン グフィルム20の上部末端部26は、生理用ナプキン2の上部末端縁部32より 短くてもよい。ラッピングフィルム20の下部末端部28は、生理用ナプキン2の下 部末端縁部33を超えて延びていてもよい。あるいはまたラッピングフィルム20の 下部末端部28は、上部末端部26とラッピングフィルム20の下部末端部28との間で 、生理用ナプキン2のどの部分も暴露されないように生理用ナプキン2が包まれ うるならば、生理用ナプキン2の下部末端縁部33より短くてもよい。すなわち上 部末端部26及び下部末端部28が延びる長さは、生理用ナプキン2のどの部分も暴 露されないように生理用ナプキン2が包まれうるならば、任意に決定してもよい 。 生理用ナプキン2のバックシート側にある接着剤層38、40、42、及び44を保護す るための保護シートは、ラッピングフィルム20の内側表面に接着されて生理用ナ プキン2と接触している。 保護シート46及び48は、ラッピングフィルム20の内側表面に備えられ、接着剤 層38及び42と対応する。保護シート46及び48は、各々、接着剤層38及び42を覆う のに十分なサイズで形成され、図2に示されているような長方形の形状を有する 。各保護シート46及び48は、生理用ナプキン2の長手方向に沿って延びている二 つの接着部位52によって、ラッピングフィルム20に接着されている。あるいはま た保護シート46及び48は、単一又は3つ又はそれ以上の長手方向接着剤部位、あ るいは横断方向に延びている単一又はそれ以上の接着剤部位によって、ラッピン グフィルム20に接着されてもよい。好ましくは生理用ナプキン2の接着剤層38及 び42側の保護シート46及び48の表面は、表面潤滑剤、例えばシリコーンで被覆さ れている。保護シート46及び48は、通常のペーパーシートからできていてもよい 。保護シート46及び48に適した材料は、米国アクロジル社(Akrosil Co.)から 入手できるMGA シロックス(Silox)C3R/01である。あるいはまた保護シ ート46及び48は、ラッピングフィルムと同じ材料でできていてもよい。保護シー ト46及び48は、次に記載されている保護シート50と一体的に形成されていてもよ い。接着剤層38及び42に対応するラッピングフィルム20の部位は、表面潤滑剤、 例えばシリコーン等で被覆されてもよく、このことによって保護シート38及び42 を省くこともできる。接着剤層38及び42の両方、又は接着剤層38及び42のうちの 一つは省いてもよく、従って保護シ ート46及び48の両方、又は保護シート46及び48のうちの一つを省いてもよい。 保護シート50がラッピングフィルム20の内側表面に備えられて、接着剤層40及 び44に対応している。図2に示されているように、保護シート50は、実質的にア ーチ形の帯に似た形状を有している。より具体的には、保護シート50は、生理用 ナプキン2の長手方向に延びている一対のサイド縁部53と、一対のサイド縁部53 を相互連結し、かつ大体横断方向に延びている一対の末端縁部54及び56とを有す る。図2に示されているように、末端縁部54は曲線を備えている。好ましくは末 端縁部54は、生理用ナプキン2の横断方向に対して傾斜しているアーチ形部分57 、及びアーチ形部分57の向かい合ったサイド部に位置し、かつこれから横断方向 に外側に延びている直線の末端部分59を有する。末端縁部56はまた、アーチ形部 分61の向かい合ったサイド部に位置し、かつこれから横断方向に外側に延びてい る直線の末端部分63を有する。直線の末端部分60及び62は、保護シート50の向か い合ったサイド部において横断方向に外側に突出している。アーチ形部分57及び 61は、生理用ナプキン2の長手方向に対して同じ方向にカーブしており、予め決 められた距離の間隔をあけて配置されている。保護シート50は、保護シート50の 向かい合ったサイド部に、接着剤層44を保護するための一対の保護部分55を有し ている。保護シート50はまた、保護シート50の中央に、向かい合った保護部分55 を連結するための連結部分65を有している。この実施形態において、向かい合っ た直線末端部分59、59と63、63は、図2に示されているように、異なる長さで突出 している。あるいはまた、向かい合った直線末端部分59、59及び63、63は、同じ長 さで突出していてもよい。 保護シート50の末端縁部54のアーチ形部分57は、生理用ナプキン2をラッピン グフィルム20から除去する時の抵抗を減らす。アーチ形部分57は、図2に示され ているような長手中心軸Xの横断方向に向かい合ったサイド部において、生理用 ナプキン2の長手中心軸Xに対して対称な二つの傾斜部分を有している。アーチ 形部分57の傾斜した各部分は、傾斜開始点69、傾斜終了点71、及び傾斜開始点69 と傾斜終了点71との間に延びている傾斜線75によって画定さ れている。図2に示されている実施形態において、傾斜開始点69は、生理用ナプ キン2の長手中心軸X上に位置する。あるいはまた、傾斜開始点は互いに離れて いてもよい。傾斜線75は、傾斜終了点71が傾斜開始点69を通る横断線73から間隔 をあけて配置されるように傾斜している。換言すれば傾斜線75は、傾斜開始点69 を通る横断線73に対して、接着剤層44の方へ傾斜しており、従って傾斜終了点71 は接着剤層44の近くに位置している。さらには横断線75は、傾斜終了点71が、傾 斜開始点69を通る横断線73から、(図1及び2に示されている)方向Zの方へ間隔 をあけて配置されている。ラッピングフィルム20から生理用ナプキン2を除去す る時に、このZ方向において、ラッピングフィルム20に対して生理用ナプキン2 が引張られる。好ましくは傾斜線75は、保護シート50の末端縁部54と、フラップ 10がこれに沿って折り畳まれることになる折り畳まれる部分24との少なくとも一 つの交差点を通って延びている。このように傾斜した部分を有するアーチ形部分 57は、生理用ナプキン2がラッピングフィルム20から除去される時に、あとで記 載されるようなアーチ形部分57の働きによって、抵抗を減少させる。末端縁部54 の直線末端部分59は、曲線75が終了する傾斜終了点71からサイド縁部53まで外側 に延びている。 図2に示されている実施形態において、傾斜線75は、円のアーチの一部である 。あるいはまた末端縁部54の一部は、傾斜直線であってもよく、あるいはアーチ の一部と傾斜直線との組合わせであってもよい。保護シート50のもう一つの末端 縁部56は、末端縁部54と同じ形状に形成されていてもよい。あるいはまた末端縁 部56は、アーチ形部分61のない、生理用ナプキン2の横断方向に延びた直線縁部 を有していてもよい。 保護シート50の大きさは、生理用ナプキン2の大きさ、あるいはラッピングフ ィルム20の大きさを考慮に入れて選択的に決定される。保護シート50の大きさは 、次の条件に合うように決定されるのが好ましいが、必ずしもそうでなくてもよ い。好ましくは長さS、すなわち保護シート50の生理用ナプキン2の長手方向に 沿った大きさは、生理用ナプキン2を3つの部分に折り畳み、これに沿って折り 畳まれる折り畳み線66と68との間の距離Tより短い。保護シート50の生理用ナプ キン2の横断方向に沿った幅Pは、フラップ10の裏面に備えられた各接着 剤層44の外側サイド部間の距離Rに等しいか、あるいはこれより大きい。より好 ましくは幅Pは、折り畳まれた部分24間の距離Qの2倍又はそれ以上である。前 記長さSを有する保護シート50は、生理用ナプキン2が3つに折り畳まれて、ラ ッピングフィルム20で包まれることになる時、折り畳まれない。従ってペーパー シートから作られる保護シート50は通常、折り畳まれる必要がなく、従って生理 用ナプキン2は、容易に折り畳むことができる。前記幅Pを有する保護シート50 は、フラップ10に備えられた接着剤層44を確実に保護する。保護シート50の垂直 突出物60及び62は、保護シート50があとで記載されるような形状に折り畳まれる 場合に、図3に示されているように重なり合い、連結されうる。保護シート50の 垂直突出物60及び62によって、保護シート50の幅Pを十分に長くすることができ るが、垂直突出物60及び62によって、保護シート50の長さを十分に短くすること ができる。 保護シート50は、生理用ナプキン2の長手方向に延びている二つの接着剤部位 52によってラッピングフィルム20に接着されている。単一又は3つ又はそれ以上 の接着剤部位を、二つの接着剤部位52の代りに用いて、保護シート50をラッピン グフィルム20に接着させてもよい。あるいはまた、横断方向に延びている単一又 はそれ以上の接着剤部位を用いることもできる。保護シート50を実質的に等しい 二つの部分に分ける中心線が、生理用ナプキン2の長手中心軸Xと合致するよう に、保護シート50がラッピングフィルム20に接着される。接着剤部位52は、フラ ップ10がこれに沿って折り返される折り畳まれる部分24の横断方向に内側に位置 している。接着剤部位52の外側に延びている保護シートの部分は、ラッピングフ ィルム20に対して自由に動く。接着剤層40及び44に面した保護シート50の表面は 、表面潤滑剤、例えばシリコーンで被覆されている。生理用ナプキン2の裏面に ある接着剤層40は、省くこともできる。接着剤層40が省かれる場合、接着剤層44 に対応する保護シートの表面の部位のみが、表面潤滑剤で被覆されていてもよい 。保護シート50は、通常のペーパーシートであってもよく、あるいは米国のアク ロジル社から入手しうるMGAシロックスC3R/01であってもよい。ラッピン グフィルムを形成するのと同じ材料を、保護シートを形成するために用いてもよ い。 生理用ナプキン2、ラッピングフィルム20、及び保護シート50は、次の工程に よって組立てることができる。最初に生理用ナプキン2を製造する。次に保護シ ート46及び48が生理用ナプキン2に接着され、保護シート50が生理用ナプキン2 に接着される。次にフラップ10が折り畳まれた後で、ラッピングフィルム20が生 理用ナプキン2に接着される。最後に生理用ナプキン2は3つに折り畳まれ、生 理用ナプキンの包み1個が完成される。 ここで工程をさらに詳しく記載する。接着剤が保護シート46に塗布されて、各 保護シート46に接着剤層38が形成される。各々接着剤層38を有する保護シート46 が、予め決められた長さに切断される。ついで保護シート46が間隔をあけて配列 される。生理用ナプキン2が連続的に送られている間、生理用ナプキン2のバッ クシート6と接触している接着剤層38によって、保護シート46は、生理用ナプキ ン2の適切な位置において生理用ナプキン2に接着される。同様にして、保護シ ート48は生理用ナプキン2のバックシート6に接着される。 接着剤層40及び44、及びあとで記載される接着剤64が、保護シート50へ塗布さ れる。ついで保護シート50が製品に付けられる長さに切断される。その後、予め 決められた間隔が、先行保護シート50とこれに続く保護シート50との間に確保さ れる。このようにして保護シート50は、生理用ナプキン2が連続的に送られてい る間、生理用ナプキン2のバックシート6と接触している接着剤層40及び44によ って、生理用ナプキン2の適切な位置において生理用ナプキン2に接着される。 生理用ナプキン2に向いている保護シート46、48、及び50の表面が表面潤滑剤、 例えばシリコーンで被覆されているので、接着剤層38、42、40及び44が、事実上、 保護シート46、48、及び50から生理用ナプキン2に移される。保護シート46、48、及 び50が生理用ナプキン2から除去される時、接着剤層38、42、40、及び44は生理用 ナプキン2上に止まり、それらの目的を果たす。 保護シート46、48、及び50を備えた生理用ナプキン2のフラップ10は、折り畳ま れた部分24から横断方向に外側に延びている保護シート50の自由なサイド部分と 共に、この折り畳まれた部分24に沿ってトップシート4の上に折り畳まれる。保 護シート50の自由なサイド部分は、フラップ10をトップシート4の上に 折り畳んだ後で、トップシート4の上に折り畳まれてもよい。保護シート50の垂 直突出部60及び62は、接着剤64によって接合される。図3及び4に示されている ように、フラップ10は生理用ナプキン2のトップシート4の上に折り畳まれ、保 護シート50はフラップ10の上に折り畳まれ、定位置に固定的に保持される。 次に接着剤を保護シート46、48、及び50の、接着剤部位52に対応する部分に塗布 した後、ラッピングフィルム20を、生理用ナプキン2のバックシート6に付着さ れた保護シート46、48、及び50に接着させる。ついで図3に示されているように、 生理用ナプキン2は、折り畳み線66及び68に沿って、ラッピングフィルム20と共 に折り畳まれる。これらの折り畳み線は、生理用ナプキン2を3つの部分に折り 畳むものである。図3に見られるように、生理用ナプキン2の3つの部分の下部 74は、中央部72の上に折り畳まれ、ついでテープ34が付着している上部70が、中 央部72の上に折り畳まれる。テープ34は、生理用ナプキン2を完全に折り畳んだ 後でラッピングフィルム20に付着されてもよく、あるいは予めラッピングフィル ム20に付着されてもよい。このように折り畳まれた生理用ナプキン2をラッピン グフィルム20に包んだ後、ラッピングフィルム20の向かい合ったサイド縁部は、 適切な手段、例えばホットメルト溶接、圧力接着、又は熱と圧力を用いたヒート シールによって、あるいは接着剤で接合されて、図5に示されているような生理 用ナプキン2が入っている生理用ナプキンラッパーが完成される。 好ましくは、この実施形態における折り畳まれた保護シート50の折り目80は、 図3に示されている中央部分72に対応する部位において延びており、従って折り 目80は折り畳み線66又は68を超えて延びず、折り目80は折り畳み線66又は68によ って折り畳まれないことになる。折り目80が中央部分72に対応する部位において 延びている場合、保護シート50の末端縁部54の、あとで記載されるガイド機能は 妨害されないが、それは保護シート50が横断方向に折り目を有していないからで ある。 図2〜4に示されているように、接着剤64は、保護シート50の垂直突出部60と 62とを接合する。図2及び3に示されているように、接着剤64は、長手方向に対 して、垂直突出部60の実質的に中央部に備えられている。接着剤64の位 置は必ずしもこれに限定されない。接着剤64は、垂直突出部60又は62上の末端縁 部54の傾斜部分から長手方向に最も遠い位置164に形成されていてもよい。接着 剤64は、比較的弱い接着強度を有する接着剤から形成されていてもよく、従って 垂直突出部60及び62は互いに容易に分離することができる。接着剤64は省いても よい。 前記形状の保護シート50は、次の利点を有する。保護シート50の直線末端部分 59及び63があるので、あとで記載される保護シート50の切断方法によって、保護 シート50のコース進行(tracking)の変形例について説明する(account for)こと ができる。直線末端部分59及び63がないならば、保護シート50がたとえほんの数 ミリメートルでもコースを外れてカッターに入った場合、カッターは保護シート 50の向かい合った末端縁部を異なった時点で切断し、その結果生じる保護シート の形状は対称ではなくなるであろう。直線末端部分59及び63によって、この方法 はコース進行の変形例を説明することができ、従って保護シート50の向かい合っ た末端縁部は常に同時に切断され、その結果はるかにより均質な構造が生じる。 切断及びスリップ(cut and slip)技術が用いられる切断方法において、このこと は特に重要であろう。切断及びスリップ技術による保護シート50の製造のための 切断方法は、図6を参照して記載される。保護シート50は切断前に矢印の方向に 進行する。カッター101が保護シート50の先頭端部を末端縁部54の形状に切断す る。通常、カッター101は回転円筒形ローラー(図示されていない)に取り付け られている。図6においてカッター101は、傾斜開始点69に対応する位置におい て保護シート50の切断を開始する(図2)。保護シート50における切れ目は、カッ ター101を保持するローラーが回転するにつれて大きくなる。最後に、直線末端 部分59に対応する保護シート50の部分が切断されて保護シート50が製造される。 ついで、切断された保護シート50は、真空によってコンベヤーロール(図示され ていない)上に引張って載せられ、切断前の保護シート50がカッター101へ送ら れる速度より速い速度で運ばれ、従って切断によって分離された保護シート50は 間隔をあけて配列される。 この方法において保護シート50は通常、カッター101に対して予め決められ た位置(図6の連続線によって示された位置)に送られる。しかしながら保護シ ート50は、例えば正常な位置から、図6の長い二点鎖線によって例示された位置 まで、供給方向に対して垂直にコースを外れることがある。たとえカッター101 の位置が保護シート50に対して相対的に外れていても、確実に直線末端部分59が 保護シート50に与えられる。これはカッター101が直線部分103を有しているから である。その結果、保護シート50の傾斜部分のアーチ形部分57の幅は影響を受け ない。保護シート50がこのようにして形成されるので、垂直突出部60及び62は、 トップシート4上において確実に互いに重なり合うことができる。より重要なこ とは、直線末端部分のない保護シートがコースを外れるならば、向かいあった末 端縁部は異なった時点で切断されることがあるということである。保護シート50 の一つの末端縁部がもう一つの末端縁部の前に切断されるならば、保護シート50 の一つの末端縁部は、もう一つの末端縁部が切断される前に加速されるであろう 。その理由は、コンベヤーロールが保護シート50上へ真空圧(vacuum)を引張って 来るので、コンベヤーロールは切断されつつある保護シート50より早く回転して いることになるからである。この結果保護シート50が裂けたり曲がったりするこ とになる。図6に示されているように、保護シート50の向かい合った末端縁部65 及び67は、直線末端部分59及び63が存在するために常に同時に切断される。従っ てこれらによって、切断された保護シート50が裂けたり曲がったりするのが防止 される。 ラッピングフィルム20にこのようにパッケージされた生理用ナプキン2を生理 用ナプキンの包みから取出す場合、テープ34を矢印76の方向に引張り(図5)、ラ ッピングフィルム20のシールされたサイド縁部22は千切って離され、これによっ て上部70が最初に広げられる。ついで下部74が広げられ、生理用ナプキン2が図 3に示された状態に広げられる。次に生理用ナプキン2の上部末端縁部32を、図 3に見られるように、ラッピングフィルム20に対してペーパーから外側の方向に 引張る。生理用ナプキン2の上部末端縁部32がまずこのように引張られるので、 生理用ナプキン2の裏面に付着している接着剤層38が、保護シート46から分離さ れる。接着剤層38の保護シート46からの最初の分離段階において、接着剤64によ って接合された垂直突出部60及び62は、生理用ナプ キン2がラッピングフィルム20から持ち上げられた場合でさえ、互いからすぐに は剥離されない。生理用ナプキン2がさらにラッピングフィルム20から持ち上げ られた場合、保護シート50は図7に示されているように、生理用ナプキン2と共 に持ち上げられる。生理用ナプキン2がラッピングフィルム20から徐々に分離さ れる時に、保護シート50のアーチ形末端縁部54は生理用ナプキン2を導くことが できるので、保護シート50は裂けない。生理用ナプキン2がラッピングフィルム 20からさらに引き離されるにつれて、接着剤64によって接合されている垂直突出 部60及び62は、互いから分離される。次にフラップ10に形成されている接着剤層 44は、保護シート52から分離される。最後に接着剤層42は、保護シート50から分 離されて、生理用ナプキン2はラッピングフィルム20から完全に分離される。 図8は、本発明による第二実施形態の生理用ナプキン2を示している。第二実 施形態において、保護シート50は、生理用ナプキン2の長手方向に延びている一 対のサイド縁部53、及び一対のサイド縁部53を相互連結している一対の末端縁部 54及び56を備えている。末端縁部54はアーチ形部分57のみを有する。しかしなが ら第一実施形態における直線末端部分59及び63は、備えられないことになる。 図9及び10は、本発明による第三実施形態の生理用ナプキン2を示す。接着 剤層38、40、42、及び44を保護するための、第一実施形態において用いられている 保護シート46、48、及び50は、別々のシートを備えており、ラッピングフィルム20 に接着しているが、第三実施形態は、接着剤層38、40、42、及び44を保護するため の単一保護シート100を用いてもよい。生理用ナプキン2はその裏面に必ずしも 別々の接着剤層を備える必要はない。あるいはまた生理用ナプキン2は、図9の 長い二点鎖点によって示された単一の十字形接着剤層102を備えていてもよい。 保護シート100は、接着剤部位52によってラッピングフィルム20に接着されても よく、保護シート100の横断方向に外側の末端部分は、ラッピングフィルム20に 対して自由に動くものであってもよい。保護シート100の向かい合った長手方向 末端縁部104は、アーチ形に形成されていてもよい。従って保護シート100は、そ の長手方向に向かい合った末端部において、 傾斜開始点101と傾斜終了点103との間に延びている傾斜縁部を有していてもよい 。生理用ナプキンのフラップ10及び折り畳まれた状態にある保護シート100を示 している図10から明らかなように、保護シート100のアーチ形状に形成された両 方の末端縁部104は、生理用ナプキン2を保護シート100から分離する時のガイド として用いられてもよい。従って生理用ナプキン2は、生理用ナプキン2がラッ ピングフィルム20から分離される時、どの長手方向から引張られてもよい。この 第三実施形態において、保護シート100における折り目80は、折り畳み線66及び6 8に沿って3つに折り畳まれた生理用ナプキン2の中央部分内において延びてい る。第三実施形態の図9に示されているように、各々接着剤層を保護するために 一つのシートとして形成されている単一の保護シート100は、ラッピングフィル ム20に接着されないことになる。保護シート100は、保護シート100の付いた生理 用ナプキン2がラッピングフィルム20から取出された後で、生理用ナプキン2か ら除去されてもよい。 図11は、本発明による第四実施形態の生理用ナプキン2を示す。この第四実施 形態において、フラップ10の裏面に備えられている接着剤層44は、第一実施形態 において用いられた保護シートとは形が異なる保護シートによって保護されてい てもよい。より具体的には接着剤層44は、保護部分113を有する一対の保護シー ト110によって保護されていてもよい。一対の保護シート110の向かい合った長手 方向末端縁部116は、図11に示されているように、傾斜開始点115と傾斜終了点11 7との間に延びている傾斜直線を備えていてもよい。各保護シート110は、生理用 ナプキン2の長手中心軸の近くに一つのサイド縁部112を有する。サイド縁部112 は、接着剤層114によって、ラッピングフィルム20に連結されている。従ってラ ッパーフィルム20は、向かい合った保護シート110を連結部分111として互いに連 結している。保護シート110の向かい合ったサイド縁部112は、互いに間隔があけ られているので、第四実施形態における生理用ナプキン2には、第一実施形態の 生理用ナプキン2の接着剤層40に相当する接着剤層は備えられていないことにな る。向かい合ったサイド縁部112の間のスペースに対応するラッピングフィルム2 0の部分が表面潤滑剤で被覆されているならば、生理用ナプキン2には、接着剤 層40に対応する接着剤層が備 えられていてもよい。フラップ10が、折り畳まれた部分24に沿って折り畳まれ、 保護シート110が、折り畳まれたフラップ10の上に折り畳まれる場合、傾斜部分 を有する末端縁部116は、生理用ナプキン2を剥がす場合のガイドとして機能す る。 第四実施形態において、保護シート110の折り目80は、折り畳み線66及び68に 沿って3つに折り畳まれた生理用ナプキン2の中央部分内に延びている。さらに は保護シート110全体は、生理用ナプキン2の中央部分内にある。従って保護シ ート110は、生理用ナプキン2を3つに折り畳む場合に折り畳まれる必要がない 。 図12は、本発明による第五実施形態の生理用ナプキン2を示している。この第 五実施形態において、保護シート120の外側サイド縁部122は、接着剤層124によ って、ラッピングフィルム20のサイド縁部22に近い部分においてラッピングフィ ルム20に付着している。従ってラッピングフィルム20に付着していない保護シー ト120の自由なサイド部分は、生理用ナプキン2の長手中心線の方に延びている 。これらの保護シート120は、生理用ナプキン2のフラップ10の上に積重ねられ てもよい。生理用ナプキン2をラッピングフィルム20から分離する場合、保護シ ート120の自由なサイド部分が、長手中心線から離れるように延びていてもよい 。図12に示されているように、保護シート120は、生理用ナプキン2のフラップ1 0を、折り畳まれた部分24に沿って折り返した後、ラッピングフィルム20に接着 されて、フラップ10に備えられている接着剤層が保護されるようになされてもよ い。保護シート120の幅すなわち横断方向の大きさは、フラップ10が折り返され た状態にある生理用ナプキン2の横断方向の大きさ、すなわちフラップ10が折り 返された状態にある生理用ナプキン2の横断方向の大きさと、ラッピングフィル ム20に付着された保護シート120の一部の幅との合計より幾分大きくてもよい。 従って保護シート120の幅はそれほど大きくなくてもよく、従ってコストが低減 される。各保護シート120の外側サイド縁部122と、ラッピングフィルム20の対応 するサイド縁部との間に幅Lのマージンを形成して、ラッピングフィルム20の向 かい合ったサイド縁部22が、図5に示されているようにシールされるようにする のが望ましい。同様にこの第五実施形態において、保護 シート120の末端縁部126の各々は、傾斜部分を有しており、これは生理用ナプキ ン2をラッピングフィルム20から除去する場合のガイドとして用いられる。 図12に示された第五実施形態において、各保護シート120の長手方向末端縁部1 26は、折り畳まれた部分24と交差する。この部分24に沿って、フラップ10は、各 々交差点130及び132において折り畳まれる。交差点130及び132が、折り畳み線66 及び68に沿って3つに折り畳まれた生理用ナプキン2の中央部分にあり、保護シ ート120が3つに折り畳まれた生理用ナプキン2の中央部分にあるのが好ましい 。 図13〜16は、本発明による第六実施形態の生理用ナプキン2を示している。第 六実施形態において、トップシート4とバックシート6の向かい合ったサイド縁 部は、生理用ナプキン2の後方に偏った位置において、吸収性コア8の向かい合 ったサイド縁部14から横断方向に外側へ延びて一対の後部フラップ210を形成 する。これは、下着の脚部開口部の周りで折り返されている、第一実施形態の前 部フラップ10に付け加えられたものである。生理用ナプキン2を用いる場合、後 部フラップ210は装着者のパンティー内に広げて置かれる傾向があり、従ってこ れらの後部フラップは、体内からの液体が装着者のパンティーの後部を汚すのを 防ぐ。 第六実施形態において、接着剤層38、40、42、及び240は、吸収性コア8に対応す る部位において、バックシート6の表面上で長手方向に間隔をあけて配置されて いる。接着剤層38、40、42、及び240は、生理用ナプキン2を、下着の股部の内側表 面へ接着させるために用いられる。さらには接着剤層244は、フラップ210に対応 するバックシート6の部分の表面に備えられている。接着剤層244は、フラップ2 10を下着の内部表面に付着させ、フラップ210を広げた状態に保持する。 接着剤層38、40、42、240、44、及び244を保護するための保護シートは、ラッピン グフィルム20の内側表面に付着されて、生理用ナプキン2と接触している。保護 シート46、48及び前部保護シート50は、第一実施形態に記載されているように接 着剤層38、42、40、及び44を覆うために備えられており、二つの長手方向接着剤線5 2によって、ラッピングフィルム20の内側表面に付着さ れる。第六実施形態において、後部保護シート250は、接着剤層240及び244を覆 うために備えられ、ラッピングフィルム20の内側表面に付着されてもよい。前部 保護シート50及び後部保護シート250は、同じ形状に形成されてもよい。従って 後部保護シート250は、実質的にアーチ形の帯に似た形状を有している。さらに 具体的には、後部保護シート250は、生理用ナプキン2の長軸に平行な一対のサ イド縁部253、及びこの一対のサイド縁部253間に延びている一対の末端縁部254 及び256を有している。図14に示されているように、末端縁部254は、横断方向に 対してカーブしているアーチ形部分257と、各々アーチ形部分257の向かい合った 末端部から外側へ延びている直線末端部分259とを有している。末端縁部256はま た、アーチ形部分261、及び各々このアーチ形部分261の向かい合った末端部から 外側へ延びている直線末端部分263を有している。直線末端部分260及び262は、 保護シート50の向かい合ったサイド部において横断方向に外側に突出している。 アーチ形部分257及び261は、それらの間に固定された距離を維持しつつ、同じ長 手方向にカーブしている。アーチ形部分257と261との間の区域は、後部保護シー ト250のアーチ形主要部分265である。対応する直線末端部分259及び263は、固定 された距離だけ間隔があけて配置されている。保護シート250は、保護シート250 の向かい合ったサイド部にある接着剤層244を保護するための一対の保護部分255 を有している。保護シート250はまた、保護シート250の中央部分において、向か い合った保護部分255を連結するための連結部分265を有している。 後部保護シート250の末端縁部254のアーチ形部分257は、生理用ナプキン2を ラッピングフィルム20から除去する時に抵抗を減少させる。アーチ形部分257は 、図14に示されているような長手中心軸Xの横断方向に向かい合ったサイド部に 、生理用ナプキン2の長手中心軸Xに対して対称な二つの傾斜部分を有する。ア ーチ形部分257の各傾斜部分は、傾斜開始点269、傾斜終了点271、及び傾斜開始 点269と傾斜終了点271との間に延びている傾斜線275によって画定されている。 図14に示されている実施形態において、傾斜開始点269は、生理用ナプキン2の 長手中心軸X上に位置している。傾斜線275は、傾斜終了点271が、傾斜開始点26 9を通る横断線273から間隔があけて配 置されるように傾斜している。換言すれば傾斜線275は、傾斜開始点269を通る横 断線273に対して接着剤層244の方へ傾斜し、従って傾斜終了点271は接着剤層244 の近くに位置している。さらには傾斜線275は、傾斜終了点271が方向Z(図13及 び14に示されている)の方へ傾斜開始点269を通る横断線273から間隔をあけて配 置されるように傾斜している。この方向Zにおいて、生理用ナプキン2は、生理 用ナプキン2をラッピングフィルム20から除去する時に、ラッピングフィルム20 に対して引張られる。好ましくは傾斜線275は、後部保護シート250の末端縁部25 4と、フラップ210がこれに沿って折り畳まれることになる折り畳み部分24との少 なくとも一つの交差点を通って延びている。このような傾斜部分を有するアーチ 形部分257は、生理用ナプキン2がラッピングフィルム20から除去される時に、 あとで記載されるようなアーチ形部分257の機能があるために、抵抗を減少させ る。末端縁部254の直線末端部259は、曲線275が終わる傾斜終了点271からサイド 縁部253まで、外側に延びている。図14に示された実施形態において、前部保護 シート50の曲線75及び後部保護シート250の曲線275は、各々横断線73及び273に 対して生理用ナプキン2の長手方向に沿って同じ方向にカーブしている。 後部保護シート250の大きさは、生理用ナプキン2の大きさ、又はラッピング フィルム20の大きさを考慮に入れて選択的に決定することができる。後部保護シ ート250の大きさは、下記の条件に合うように決定するのが好ましいが、必ずし もそうでなくてもよい。後部保護シート250は、生理用ナプキン2がこれに沿っ て折り畳まれる折り畳み線68と交差しないように、後部74内において延びている のが好ましい。より好ましくは、長さS、すなわち後部保護シート250の生理用 ナプキン2の長手方向に沿う大きさは、折り畳み線68とラッピングフィルム20の 末端縁部28との間の距離Tよりも短い。後部保護シート250の生理用ナプキン2 の横断方向に沿う幅Pは、フラップ210の裏面に備えられた各接着層244の外側サ イド部間の距離Rに等しいか、あるいはこれより大きい。より好ましくは幅Pは 、折り畳まれた部分24間の距離Qの2倍又はそれ以上の長さである。 後部保護シート250は、生理用ナプキン2の長手方向に延びている二つの接着 剤部位52によって、ラッピングフィルム20に接着されてもよい。接着剤層24 0及び244に向いている後部保護シート250の表面は、表面潤滑剤、例えばシリコ ーンで被覆されていてもよい。 前部保護シート50と後部保護シート250は、下記の配列で配置されてもよい。 生理用ナプキン2は、折り畳み線66及び68によって、前部70、中央部72、及び後 部74に折り畳まれる。前部保護シート50は、中央部72に位置しており、後部保護 シート250は、後部74に位置している。 第六実施形態において、生理用ナプキン2、ラッピングフィルム20、及び前部 保護シート50は、第一実施形態と同じ方法で組立てられてもよい。後部保護シー ト250は、前部保護シート50と同じ方法で生理用ナプキン2のバックシート6に 付着される。前部保護シート50と後部保護シート250は、同じ装置によって、あ るいは生理用ナプキン2が運ばれる方向に沿って配列された二つの装置によって 、生理用ナプキン2に接着される。この実施形態において用いられる前部保護シ ート50及び後部保護シート250は、同じ形状を有する。従って前部保護シート50 及び後部保護シート250は、次のように順次生理用ナプキン2に接着されてもよ い。すなわち生理用ナプキン2が装置を通過する間、一つの装置に二つの保護シ ート接着サイクルを実施させることによって接着させる。このようにして前部保 護シート50及び後部保護シート250はどちらも、単一の装置によって生理用ナプ キン2に接着させることができる。接着剤層44及び244が同じ形状に備えられ、 接着剤層40及び240が同じ形状に備えられている場合、これらの接着剤層は、単 一の接着剤塗布装置によって形成することができる。 図15に示されているように、好ましくはこの実施形態における折り畳まれた前 部保護シート50の折り目80は、中央部分72に対応する部位において延びていても よく、折り畳まれた後部保護シート250の折り目280は、後部74に対応する部位に おいて延びていてもよく、従って折り目80及び280は折り畳み線66又は68を超え て延びないことになり、折り目80及び280は折られないことになろう。 図14〜15に示されているように、接着剤264は後部保護シート250の垂直突出部 260及び262を接合している。接着剤264は長手方向に対して垂直突出部260の実質 的に中央部に備えられてもよい。あるいはまた接着剤264は、 垂直突出部260又は262上の末端縁部254の傾斜部分から長手方向に最も離れた位 置364に形成されてもよい。接着剤264は、比較的弱い接着力を有する接着剤から 構成されていてもよく、従って垂直突出部260及び262は、互いに容易に分離する ことができる。接着剤264は省いてもよい。 生理用ナプキンラッパーから図13の生理用ナプキンを除去する方法は、図16に 示されている。接着剤層42が保護シート50から分離されるまで、第一実施形態に 記載されているのと同じ手順が用いられる。 その後生理用ナプキン2は、前部保護シート50が除去されるのと同じ方法で、 後部保護シート250から分離される。 第六実施形態において、前部フラップ10は所望であれば省いてもよく、従って 前部保護シート50を省いてもよい。このような場合、接着剤層40に対応する保護 シート、保護シート46及び48は、単一の保護シートと代えてもよい。前部保護シ ート50及び後部保護シート250の垂直突出部60、62、260、及び262のいくつか又は全 部を省いてもよい。このような場合、前部保護シート50及び後部保護シート250 は、各々アーチ形の主要部分65及び265を有していてもよい。図8〜12に示され た保護シートに代るものを、後部保護シート250に付けることもできる。 本発明の特別な実施形態が例証され、かつ記載されているが、本発明の精神及 び範囲から逸脱することなく、様々なその他の変更及び修正を行なうことができ ることは、当業者には明白であろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 8/210150 (32)優先日 1996年8月8日 (33)優先権主張国 日本国(JP) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV, MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ, VN,YU (72)発明者 マーシャル、ロバート・ザ・サード 兵庫県芦屋市東山町23―13B (72)発明者 バーンズ、ジョン・グラスゴー・ジュニア 兵庫県神戸市東灘区向洋町中5丁目15番地 1702 (72)発明者 西田 尚史 兵庫県神戸市長田区北町1丁目3番地702

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.液体透過性体側と、液体不透過性衣服側と、体側と衣服側の間に挿入され た吸収性コアと、長手方向に延びる長手中心線と、横断方向に延びる横断中心線 と、二つの離れた長手サイド縁部と二つの離れた末端縁部とを有する吸収体であ って、 吸収体の長手サイド縁部に設けられた接着剤層と、 接着剤層を保護するための保護シートであって、接着剤層を保護する保護部分 と保護部分を連結する連結部分とを有し、ほぼ横断方向に延びる少なくとも一つ の末端縁部を有している保護シートとを備えており、 末端縁部が横断方向に対して傾斜している傾斜部分を備えている、吸収体。 2.保護シートが、長手方向に延びる一対のサイド縁部と、第一末端縁部と第 二末端縁部を有する一対の末端縁部を有し、末端縁部が保護シートのサイド縁部 を連結している、請求項1に記載の吸収体。 3.第一末端縁部は少なくとも二つの傾斜部分を有しており、一方のの傾斜部 分は、保護シートの一方のサイド縁部と長手中心線の間に延びている第一末端縁 部の少なくとも中央部分に位置し、他方の傾斜部分は、保護シートの他方のサイ ド縁部と長手中心線の間に延びている第一末端縁部の少なくとも中央部分に位置 しており、二つの傾斜部分が共に、長手方向の同じ方向に向かって傾斜している 、請求項2に記載の吸収体。 4.各傾斜部分は第一末端縁部に傾斜開始点と傾斜終了点とを有し、傾斜終了 点は、傾斜開始点を通る横断線から、長手方向の同じ方向へ離れて、傾斜開始点 から側面方向に外側に位置している、請求項3に記載の吸収体。 5.傾斜開始点を通る横断線は吸収体を二つの部位に分けて画定し、接着剤層 は二つの部位のうちの一つに位置し、傾斜終了点は接着剤層が位置している部位 に位置している、請求項4に記載の吸収体。 6.吸収体は、吸収体を保護シートに対して予め決められた方向に動かすこと によって、保護シートから分離され、傾斜終了点は、傾斜開始点を通る横断線か ら長手方向の同じ方向に離れた位置にある、請求項5に記載の吸収体。 7.吸収体は吸収体を包むためのラッパーを有しており、連結部分はラッパー の一部を有し、保護部分はラッパーに連結されている、請求項1に記載の吸収体 。 8.液体透過性体側と、液体不透過性衣服側と、長手方向に延びる長手中心線 と、横断方向に延びる横断中心線とを有する吸収体であって、 二つの離れた長手サイド縁部と二つの離れた末端縁部とを有する本体であって 、体側と衣服側の間に挿入された吸収性コアを備えている本体と、 本体の両側のサイド縁部から側面方向に外側に延びている一対のフラップであ って、衣服の脚部開口部の周りに折り畳まれる一対のフラップと、 衣服側のフラップの表面に設けられた接着剤層と、 接着剤層を保護するための保護シートであって、接着剤層を保護する保護部分 と、保護部分を連結している連結部分を備えており、ほぼ横断方向に延びている 少なくとも一つの末端縁部を有している保護シートとを備えており、 末端縁部が傾斜部分を有し、この傾斜部分が横断方向に対して接着剤層の方へ 傾斜している、吸収体。 9.液体透過性体側と、液体不透過性衣服側と、長手方向に延びる長手中心線 と、横断方向に延びる横断中心線を有する吸収体であって、 二つの離れた長手サイド縁部と二つの離れた末端縁部とを有する本体であって 、体側と衣服側の間に挿入された吸収性コアを備えている本体と、 本体の後方に偏った位置において両側のサイド縁部から側面方向に外側に延び ている一対の後部フラップであって、衣服に広げられて置かれる一対の後部フラ ップと、 衣服側の後部フラップの表面に設けられた後部接着剤層と、 後部接着剤層を保護するための後部保護シートであって、後部接着剤層を保護 する保護部分と保護部分を連結している連結部分とを有し、ほぼ横断方向に延び ている少なくとも一つの末端縁部を有している保護シートとを備えており、 末端縁部が傾斜部分を有し、この傾斜部分が横断方向に対して後部接着剤層の 方へ傾斜している、吸収体。 10.吸収体の両側の長手サイド縁部に設けられた接着剤層を保護するための保 護シートであって、吸収体が液体透過性体側と、液体不透過性衣服側と、 体側と衣服側の間に挿入された吸収性コアと、長手方向に延びる長手中心線と、 横断方向に延びる横断中心線を有しており、 長手方向に延びる一対のサイド縁部と、第一末端縁部と第二末端縁部を有する 一対の末端縁部であって、これらの末端縁部が保護シートのサイド縁部を連結し ている一対の末端縁部とを備えており、 第一末端縁部が、第一末端縁部の少なくとも中央部分において横断方向に対し て傾斜している傾斜部分と、第一末端縁部の両側のサイド部において側面方向に 外側に延びている直線部分を有している、保護シート。
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