JP3816125B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、生理用ナプキンや使い捨ておむつ等の吸収性物品に関し、更に詳細には、液漏れ防止性能に優れ、製造が容易で且つ低コストに生産できる吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
生理用ナプキンや使い捨ておむつ等の吸収性物品における最大の要求性能は、液モレしないことであり、該要求性能を満足するように種々の提案がなされている。
その中で吸収体の側面部からの液モレを防止する手段として、液不透過性のシートで吸収体側部を覆う方法が広く用いられている。該液不透過性のシートとしては、液不透過性のバックシートとして使用されるポリマーシートやラミネート加工を施した紙又は不織布等が用いられている。
【0003】
上記液不透過性のシートを用いることにより、液漏れは防止されるものの、このような場合には、原料原反が増加するため製造工程が煩雑となるという問題があり、また、コスト高につながるという問題もある。
【0004】
従って、本発明の目的は、液漏れ防止性能に優れ、製造が容易で且つ低コストに生産できる吸収性物品を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記課題を解消すべく鋭意検討した結果、吸収体とトップシートとを、液不透過性の接着性薄膜を介して接着・固定した吸収性物品が上記目的を達成し得ることを知見した。
【0006】
本発明は、上記知見に基づいてなされたものであり、液保持性の吸収体と、該吸収体の表面及び左右両側面を被覆する液透過性のトップシートとを具備する吸収性物品において、上記吸収体は、少なくともその左右両側面において、液不透過性の接着性薄膜を介して上記トップシートに接着・固定されており、上記接着性薄膜は、上記吸収体の裏面側全面に設けられており、上記接着性薄膜が、吸収性物品のズレ止め剤を形成していることを特徴とする吸収性物品を提供するものである。
【0007】
【作用】
本発明の吸収性物品は、吸収体の側面が液不透過性の接着性薄膜を介してトップシートに固定されているので、該接着性薄膜により、側面部における液漏れ防止性能が発揮される。従って、本発明の吸収性物品においては、他の防漏シート等を吸収体とトップシートとの間に介在させる必要がない。
【0008】
【実施例】
次いで、図面を参照して本発明を更に詳細に説明する。尚、下記の第2の実施例が本発明の実施例であり、下記の第1、第3及び第4の実施例は参考例である。第1及び第4の実施例は、接着性薄膜が、吸収体の裏面側全面に設けられていない点で、本発明と異なる。
図1は、本発明の第1の実施例(参考例)としての生理用ナプキンを示す平面図であり、図2は図1に示す生理用ナプキンのI−I断面図である。
【0009】
図1及び図2に示す本発明の吸収性物品(参考例)としての生理用ナプキン1は、液保持性の吸収体4と、該吸収体4の表面及び左右両側面を被覆する液透過性のトップシート2とを具備する。
【0010】
更に詳細に説明すると、上記トップシート2は、上記吸収体4の裏面側の左右両側部まで被覆しており、また、上記生理用ナプキン1は、上記吸収体4の裏面側に液不透過性のバックシート3を有している。
【0011】
そして、図2に示すように、該バックシート3は、上記トップシート2の表面に粘着剤を塗布して形成された固定部5を介して固定されており、また、図1に示すように、生理用ナプキン1の端縁部分6においては、上記トップシート2と上記バックシート3とは、ヒートシール等により接着されている。
【0012】
上記固定部5を形成する上記粘着剤としては、通常、生理用ナプキン等の吸収性物品に用いられる粘着剤であれば、特に制限なく用いることができる。
また、上記吸収体4、上記トップシート2及び上記バックシート3を形成する材料としては、通常、吸収性物品の吸収体、トップシート及びバックシートに用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。
【0013】
而して、図2に示すように、上記吸収体4は、少なくともその左右両側面において、液不透過性の接着性薄膜10を介して上記トップシート2に接着・固定されている。
【0014】
また、上記吸収体4は、更に、その表面側の左右両側部及び裏面側の左右両側部において、上記接着性薄膜10を介して上記トップシート2に接着・固定されている。また、上記の表面側の左右両側部に設けられた上記接着性薄膜の幅Lは、0〜25mmであるのが好ましい。
【0015】
上記接着性薄膜10を形成する粘着剤としては、疎水性の粘着剤であれば特に制限無く用いることができるが、例えば、スチレン系ブロックポリマー、粘着付与剤及び軟化剤を主成分とし、スチレン相とゴム相との2相ブロック構造を保持しているものが用いられる。
【0016】
上記スチレン系ブロックポリマーとしては、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合体(SEPS)等が挙げられる。これらのスチレン系ブロックッポリマーは、スチレン部分の分子量が、好ましくは7000〜20000、ゴム部分の分子量が、好ましくは35000〜70000のブロック共重合体である。
【0017】
また、上記粘着付与剤としては、軟化点が80℃以上で、分子量が400〜2000であるC5 系石油樹脂、C9 系石油樹脂、C5 /C9 系石油樹脂、αピネン、βピネン又はジペンテンの共重合体であるポリテルペン樹脂、ロジン系樹脂、若しくはこれらの水添物等が挙げられる。
上記軟化剤としては、軟化点が10℃以下で平均分子量が200〜700のプロセスオイル、各種可塑剤、ポリブテン、液状樹脂等が挙げられる。
【0018】
上記粘着剤としては、特に下記組成のものが好ましい。
スチレン系ブロックポリマー 100重量部、
粘着付与剤 150〜200重量部、
軟化剤 30〜100重量部
【0019】
上記接着薄膜10の形成方法としては、上記粘着剤を上記吸収体4の表面に塗布し、次いで、その表面に上記トップシート2を貼着することにより形成する方法と、上記粘着剤を上記トップシート2の裏面側に塗布し、ついで、上記吸収体4を貼着する方法とが挙げられる。
この際用いられる上記粘着剤を塗布する方法としては、▲1▼ホットメルトスロットオリフィスコータを用いて、上記粘着剤を狭い隙間から押し出して塗工(接触系若しくは非接触系)する方法、▲2▼ホットメルトスロットオリフィスコータを用いて、上記粘着剤を狭い隙間から押し出して塗工(接触系若しくは非接触系)する際に、圧縮空気によりスプレー状に塗布する方法、▲3▼上記粘着剤を剥離性のローラー又はベルトに一旦塗工した後、上記トップシート又は上記吸収体に転写する方法、及び▲4▼上記粘着剤を溶剤に溶解した溶液を用いて塗工を行う方法等が挙げられる。
【0020】
また、上記接着性薄膜10の厚みは、0.01mm以上であるのが好ましい。
【0021】
本実施例の生理用ナプキン1は、上述のように、吸収体4の側面、表面側の左右両側部及び裏面側の左右両側部が上記接着性薄膜10を介して上記トップシート2に接着・固定されているので、吸収体の側面からの液漏れ防止性能に優れている。また、該接着性薄膜10により、液漏れ防止性能を向上させているので、他の防水シート等を用いる必要がなく、製造工程を簡略化することができ、更には、コストを低下させることもできる。
【0022】
次に、図3〜図5を参照して、本発明の第2〜第4の実施例について説明する。
ここで、図3は、本発明の第2の実施例の生理用ナプキンの長手方向中央部における幅方向断面を示す断面図(図2相当図)であり、図4は、本発明の第3の実施例(参考例)の生理用ナプキンの長手方向中央部における幅方向断面を示す断面図(図2相当図)であり、図5は、本発明の第4の実施例(参考例)の生理用ナプキンの長手方向中央部における幅方向断面を示す断面図(図2相当図)である。尚、特に上述しない点については、上述した第1の実施例(参考例)における説明が適宜適用される。
【0023】
図3に示す、第2の実施例の生理用ナプキン1は、上記吸収体4が、その左右両側面、表面側の左右両側部及び裏面側の左右両側部において、上記接着性薄膜10を介して上記トップシート2に接着・固定されており、更に上記接着性薄膜10’が、上記吸収体4の裏面側全面に設けられている。また、バックシートは設けられておらず、吸収体4の裏面側中央部分において、該接着性薄膜10’が露出している。そして、露出している上記接着性薄膜10’の表面には、剥離紙(図示せず)が剥離自在に粘着されており、該露出している上記接着性薄膜10’の表面を保護している。
【0024】
上記生理用ナプキン1の使用時には、上記剥離紙を剥離させることにより、上記の露出している接着性薄膜10’をショーツ等に貼着させて生理用ナプキンを使用することができる。即ち、本実施例の生理用ナプキン1は、上記接着性薄膜10,10’が、吸収体4の側面及び裏面側における液漏れ防止性能を発揮するための部材として設けられており、更に該接着性薄膜10’が、ズレ止め剤をも兼ねているものである。従って、本実施例の生理用ナプキン1は、防漏シートを設ける場合の製造工程を簡略化できるだけでなく、更に、バックシート設置工程及びズレ止め剤の塗工工程をも省略することができ、より一層の製造の簡略化とコストの低下を実現できるものである。
【0025】
図4に示す、第3の実施例の生理用ナプキン1は、上記吸収体4が、その左右両側面、表面側の左右両側部及び裏面側の左右両側部において、上記接着性薄膜10を介して上記トップシート2に接着・固定されており、更に、上記吸収体4の裏面側全面に接着性薄膜10’が設けられている。そして、上記吸収体4の裏面側に液不透過性のバックシート3を有しており、該バックシート3は、上記吸収体4の裏面側に設けられた上記接着性薄膜10’を介して、上記吸収体4に接着・固定されている。
第3の実施例の生理用ナプキン1においては、第1の実施例における上記固定部5の塗工工程を簡略化できるので、更に、製造工程を簡略化することができる。
【0026】
図5に示す第4の実施例の生理用ナプキン1は、上記吸収体4が、その左右両側面及び表面側の左右両側部において、液不透過性の接着性薄膜10を介して上記トップシート2に接着・固定されている。
また、上記吸収体4の裏面側に液不透過性のバックシート3を有しており、該バックシート3は、上記吸収体4の周縁において、上記トップシート2の裏面側に設けられた上記接着性薄膜10をを介して、上記吸収体4に上記バックシート3が接着・固定されている。
第4の実施例の生理用ナプキン1においては、第1の実施例における上記固定部5の塗工工程を簡略化できるので、更に、製造工程を簡略化することができる。
【0027】
【発明の効果】
本発明の吸収性物品は、液漏れ防止性能に優れ、製造が容易で且つ低コストに生産できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の第1の実施例(参考例)としての生理用ナプキンを示す平面図である。
【図2】 図2は、図1に示す生理用ナプキンのI−I断面図である。
【図3】 図3は、本発明の第2の実施例としての生理用ナプキンの長手方向中央部における幅方向断面図(図2相当図)である。
【図4】 図4は、本発明の第3の実施例(参考例)としての生理用ナプキンの長手方向中央部における幅方向断面図(図2相当図)である。
【図5】 図5は、本発明の第の実施例(参考例)としての生理用ナプキンの長手方向中央部における幅方向断面図(図2相当図)である。
【符号の説明】
1 生理用ナプキン
2 トップシート
3 バックシート
4 吸収体
5 固定部
10,10’ 接着性薄膜

Claims (3)

  1. 液保持性の吸収体と、該吸収体の表面及び左右両側面を被覆する液透過性のトップシートとを具備する吸収性物品において、
    上記吸収体は、少なくともその左右両側面において、液不透過性の接着性薄膜を介して上記トップシートに接着・固定されており、
    上記接着性薄膜は、上記吸収体の裏面側全面に設けられており、
    上記接着性薄膜が、吸収性物品のズレ止め剤を形成していることを特徴とする吸収性物品。
  2. 上記トップシートは、上記吸収体の裏面側の左右両側部まで被覆していることを特徴とする請求項記載の吸収性物品。
  3. 上記吸収体は、更に、その表面側の左右両側部及び裏面側の左右両側部も、上記接着性薄膜を介して上記トップシートに接着・固定されていることを特徴とする請求項記載の吸収性物品。
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