JP3816077B2 - 金属製残存型枠 - Google Patents

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Description

本発明はコンクリート製の擁壁,砂防ダム,橋脚等の構造物を施工する際に、そのものがコンクリート打設の型枠として使用され、打設後はそのままコンクリート構造物の表面に固着し壁板として残存するタイプの残存型枠に関する。
従来、コンクリート製の擁壁,砂防ダム,橋脚等の構造物を施工する際に、施工の容易さ及び表面の仕上の美しさ、あるいは建設廃材等の環境の面からも、コンクリート打設時に型枠として使用され、コンクリート打設後にも取り外すことなく、そのままコンクリート構造物の表面に固着し残存する残存型枠が使用されている。
そして、この残存型枠としては、構造物の人目に付く表側に使用するための表面に石風の化粧を施した表用残存型枠と、構造物の人目に付かない裏側に使用する表面化粧なしの裏用残存型枠とがある。特に裏用残存型枠においては、特開平10−306461号で網入りで表面がコンクリート素地のままのコンクリート系パネルに、少なくとも多数の貫通穴を、前記網の網目位置に穿設し、且つ前記貫通穴の最小径部における穴径が1mm〜25mmの範囲である残存型枠が提案されている。
特開平10−306461号公報
しかしながら、上記従来の特開平10−306461号の残存型枠は多数の貫通穴を穿設させたプレキャストコンクリートである。それをコンクリート構造物の裏側に使用することにより、構造物の打設コンクリートとは同じコンクリートのため密着性がよく、且つ残存状態において耐久性が高い等の利点を有するが、プレキャストコンクリートは耐衝撃性に弱い。特に砂防ダムの構造物においては、上記残存型枠が構造物の上流側(裏側)に使用され、上流から流出する岩石の衝突に対して上記残存型枠の破壊や損傷を余儀なくされ、補修が極めて難しい。また残存型枠においては枠組した際に、打設コンクリートの側圧に充分耐える強度を必要とするが、コンクリート製の残存型枠は曲げモーメントに弱く、ある程度厚くして強度を保たなければならず、そのため1枚当りの重量がかさみ、運搬や枠組の際のネックとなっていた等の問題点を有していた。
本発明は上記問題点に鑑み、コンクリート打設後の脱型作業を不要とし、作業性及び環境的によく、且つ軽量で安価に製作できると共に、特に耐衝撃性が極めて高い金属製残存型枠を提供することを目的とする。
本発明は、四角形の金属板の四方を折り曲げて底板(1a)及び側板(1b)とから成る箱状の型枠本体(1)と、該型枠本体(1)の底板(1a)に多数の貫通穴(1c)を多数穿設する。また前記側板(1b)には前記貫通穴(1c)と連結用穴(1d)とを多数穿設し、且つ、前記側板(1b)の各隅に隙間(1f)を設ける。
また前記底板(1a)に補強用リブ(1e)を形成させるのが底板(1a)の強度を増し好ましい。
前記側板(1b)の各隅に隙間(1f)を設けるのが、積み重ねで嵩張らず又コンクリート打設時の空気逃げの点で好ましい。
更に前記貫通穴(1c)の穴径が、1mm〜25mmの範囲にするのが打設コンクリートの流出具合や空気の逃げの面で好ましい。
また前記型枠本体(1)が、防錆処理を施すのが耐久性の面で好ましい。
更に前記型枠本体(1)の防錆処理が、カチオン電着塗装であるのが防錆効果の面でコンクリートのアルカリ性に極めて強く好ましい。
本発明は上記説明した構成により次の効果を有する。
本発明の金属製残存型枠は、金属製であるから、耐衝撃性が極めて高く、コンクリート構造物に衝突する岩石あるいは流木等に対しても充分な耐久性を有する。
また残存型枠本体(1)は、約1mm〜3mmの金属板を折り曲げたものであるから、従来のコンクリート製のものに比べ、極めて軽量であり、運搬におけるコスト低減及び現場での枠組作業にクレーンを使用することなく人手による作業を可能とし作業性を高め、且つ底板(1a)に補強用リブ(1e)を形成しているため、薄い底板(1a)の剛性が増し、打設コンクリートの側圧にも充分耐える強度が確保される。
更に残存型枠本体(1)には、貫通穴(1c)を多数穿設させたことにより、打設コンクリートが貫通穴(1c)から多少出て来た時点を目安としてコンクリート打設の良好な充填状態を外部から確実に視認できると共に、貫通穴(1c)がコンクリート打設時の空気逃げの役目を成し、内部の空気溜まりを防止できる。また側板(1b)に穿設した貫通穴(1c)は枠組した状態で隣接する2枚の側板(1b)を貫通し、この貫通穴(1c)に打設コンクリートが入り込み残存型枠本体(1)の脱落を防止する。
また側板(1b)の立上った四隅には、隙間(1f)を設けたことにより、2枚の型枠本体(1)が互いに蓋をした状態にて2枚重ねでき、略1枚分に重ねられる。従って、保管や運搬に嵩張らず便利でコストも安くできる。更に隙間(1f)はコンクリート打設の際に型枠本体(1)の四隅に溜まり易い空気を逃がす役目を成し、四隅に充分コンクリートが充填される。
以下、本発明を実施するための最良の形態につき説明する。先ず図1は本発明の全体斜視図、図2は本発明の断面図、図3は本発明の連結状態の説明図、図4、図5は本発明の四隅の隙間を示す説明図である。
この図中において、(1)は1枚の四角形な金属板の四方を折り曲げて底板(1a)及び側板(1b)を形成した箱状の型枠本体である。この型枠本体(1)は、全体形状が有底で上部を開口した四角な箱状のものであり、四角な1枚の金属板から一体成形させた長方形、正方形のものである。また型枠本体(1)の底板(1a)の厚さとしては、1mm〜3mmが強度と重量のバランスの面で好ましいが、使用場所によってはこれ以外の板厚としてもよい。尚、上記金属板の材質としては、鉄製,ステンレス製,アルミ製等である。
そして底板(1a)には、多数の貫通穴(1c)を穿設させている。この貫通穴(1c)はコンクリート打設時の充填状態の確認及び空気逃げの役目を成すものであり、この貫通穴(1c)の穴径としては1mm〜25mmの範囲とし、好ましくは6mm〜20mm程度がコンクリートの流出量と空気逃げのバランスの面で良く、1mm以下では空気逃げやコンクリートの流出が難しく、また25mm以上では打設コンクリートが大量に流出する恐れが生じる。この流出の恐れは、コンクリートに混入する砂利の大きさが殆ど25mm以下であるため、穴径が25mm以上では砂利が穴で止められず、コンクリートが流出し続けるからである。従って、貫通穴(1c)の穴径を1mm〜25mmの範囲としている。
側板(1b)は四角形の金属板からその四方を直角に折り曲げ前記底板(1a)から立ち上げ、該底板(1a)と一体成形したものである。また図4、図5に示すように側板(1b)の4箇所の各隅には、隙間(1f)を設けるのが好ましい。更に側板(1b)には一定間隔で貫通穴(1c)と連結用穴(1d)とを多数穿設させている。この貫通穴(1c)は底板(1a)に設けた貫通穴(1c)と同様であり、連結用穴(1d)は枠組する際に型枠本体(1)をボルトやリベット等の連結具(2)を挿入するためのものである(図3参照)。
また底板(1a)には、図1、図2に示すように平坦形の補強用リブ(1e)を形成させている。この補強用リブ(1e)は底板(1a)に一定間隔でエンボス加工又はシゴキ加工等により、底板(1a)から張り出したものであり、これにより底板(1a)の全体強度を、特には曲げ強度を高める役目を成す。尚、図2ではリブ(1e)が外側に張り出しているため、貫通穴(1c)は補強用リブ(1e)内に穿設させて、コンクリート打設時に補強用リブ(1e)内の空気を逃げ易くさせているが、補強用リブ(1e)が内側に張り出す場合は補強用リブ(1e)の外に貫通穴(1c)を穿設するのが好ましい。
本発明の型枠本体(1)が鉄製の場合には、防錆処理が施される。この防錆処理としては、メッキ処理、塗装処理等であるが、アルカリ性に強く公害がない防錆処理が好ましく、特にはカチオン電着塗装処理がよい。
本発明は、土木工事、建築工事のコンクリート構造物を施工する際に、打設コンクリートの型枠として使用できると共に構造物の表面の壁面として使用できる。
本発明の全体斜視図である。 本発明の断面図である。 本発明の連結状態を示す説明図である。 本発明の四隅の隙間を示す説明図である。 本発明の四隅の隙間の一部を示す説明図である。
符号の説明
1 型枠本体
1a 底板
1b 側板
1c 貫通穴
1d 連結用穴
1e 補強用リブ
1f 隙間

Claims (1)

  1. 一枚の四角形の金属板の四方を折り曲げて底板(1a)及び側板(1b)とから成る箱状の型枠本体(1)と、該型枠本体(1)の前記底板(1a)に多数の貫通穴(1c)を穿設し、前記側板(1b)には前記貫通穴(1c)と連結用穴(1d)とを多数穿設し、且つ、前記側板(1b)の各隅に隙間(1f)を設けたことを特徴とする金属製残存型枠。
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