JP3815915B2 - 自動検針方法及び装置、自動検針システム並びに自動検針プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
自動検針方法及び装置、自動検針システム並びに自動検針プログラムを記録した記録媒体 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気、ガス、水道などの外部装置から連続的に供給される消費財の使用量を自動的に検針する自動検針無線システムにおいて検針親無線機を介して検針子無線機にアクセスして検針データを収集するための自動検針方法及び装置、自動検針システム並びに自動検針プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は、従来例の固定式自動検針無線システムの構成を示すブロック図である。この自動検針無線システムは、図6に示すように、検針データ収集センター100に設けられた検針データ収集センター装置101と、検針対象エリア200内に設けられた検針親無線機(以下、親機という。)10とが、電話回線300及び端末側網制御装置(以下、T−NCUという。)201を介して接続されて構成される。ここで、T−NCU201は、検針親無線機10から検針データ収集センター装置101への発呼処理及び検針データ収集センター装置101から検針親無線機10への着呼処理を実行して、電話回線300を制御するものである。なお、電話回線300に代えて、専用線などの有線回線、もしくはPHS無線回線などの無線回線を用いて行う場合がある。この場合、T−NCUに代えて各回線用のモデム装置を用いてデータ通信を行う。
【0003】
検針親無線機10は、検針データ収集センター装置101から、検針すべきマイコンガスメータ21−1乃至21−N(総称して、符号21を付す。)に接続された検針子無線機(以下、子機という。)20−1乃至20−N(総称して、符号20を付す。)の子機IDを含む検針指示電文信号を受信したとき、当該検針指示電文信号を例えばFSKなどの無線変調方式で変調してアンテナ10aから子機20のアンテナ20a−1乃至20a−N(総称して、符号20aを付す。)に向けて無線送信する。これに応答して、子機20は当該無線信号を受信した後、検針指示電文信号を復調して自己が該当する子機であるか否かを判断し、該当するとき、記憶している検針データを含む検針応答電文信号を例えばFSKなどの無線変調方式で変調してアンテナ20aから親機10のアンテナ10aに向けて無線送信する。これに応答して、親機10は、無線信号を受信した後、検針応答電文信号を復調し、次いで、復調した検針応答電文信号を所定の電話回線を用いた変調方式で変調した後、T−NCU201及び電話回線300を介して検針データ収集センター装置101に送信する。そして、検針データ収集センター装置101は、受信した検針応答電文信号から検針データを取り出して記憶装置に記憶した後、所定のデータ処理を実行する。
【0004】
ところで、上記検針指示電文信号を用いてマイコンメータ21の検針を行う方法としては、次の2つの検針方法がある。
(a)一括検針方法:検針データ収集センターシステム101から一括検針指示電文信号を親機10に対して送信し、これに応答して親機10は1つの一括検針指示電文信号を複数の子機20に対して送信した後、複数の子機20からの検針応答電文信号を予め決められたタイムスロットで時間的に重ならないように親機10で受信して、複数の子機20に関する検針データをまとめて検針応答電文信号として検針データ収集センターシステム101に対して返信する。この方法では、検針時間は短くて済むが、検針成功率は低いという特徴を有する。
(b)順次検針方法:検針データ収集センターシステム101から順次検針指示電文信号を親機10に対して送信し、これに応答して親機10は順次検針指示電文信号を1つの子機20に対して送信した後、当該子機20からの検針応答電文信号を受信し、親機10はこの処理を親機10に属する子機20に対して繰り返し、属するすべての子機20に対する処理が終了すれば、属する複数の子機20に関する検針データをまとめて検針応答電文信号として検針データ収集センターシステム101に対して返信する。この方法では、検針時間は長くかかるが、検針成功率は高いという特徴を有する。
【0005】
なお、一括検針指示電文信号や順次検針指示電文信号には検針すべき子機IDの情報が含まれている。また、例えば、一括検針方法を用いて検針した後、2回目以降に一括検針方法又は順次検針方法をする場合は、検針できなかった子機20に対してのみ実行する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来例の自動検針無線システムでは、一括検針方法と順次検針方法とを組み合わせれば、最適な検針方法が得られると考えられるが、どのようなパターンで組み合わせれば最適な検針方法となるかはわからなかった。
【0007】
本発明の目的は以上の問題点を解決し、自動的に一括検針方法と順次検針方法との最適な組み合わせパターンを決定して自動的に検針を行うことができる検針方法及び装置、自動検針システム並びに自動検針プログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1の発明に係る自動検針方法は、検針親無線機と複数の検針子無線機とを備えた自動検針システムにおいて、
(a)検針親無線機から複数の検針子無線機に対して一括検針指示電文信号を送信した後、複数の検針子無線機からの検針データを含む検針応答電文信号を検針親無線機で受信し、受信した検針応答電文信号に含まれる検針データをまとめて検針データ収集センターシステムに対して返信する一括検針方法と、
(b)検針親無線機から各検針子無線機毎に順次検針指示電文信号を送信して当該各1つの検針子無線機からの検針データを含む検針応答電文信号を検針親無線機で受信し、受信した検針応答電文信号に含まれる検針データをまとめて検針データ収集センターシステムに対して返信する順次検針方法とのうちの少なくとも1つの方法を用いて検針を行う自動検針方法であって、
検針親無線機毎に、過去の自動検針方法による検針において、
(a)上記一括検針方法により一括検針指示電文信号を送信した検針子無線機の第1ののべ個数(N)と、上記一括検針指示電文信号に応答して検針子無線機から送信されてくる検針応答電文信号を受信して検針が成功した検針子無線機の第2ののべ個数(n)と、
(b)上記順次検針方法により順序検針指示電文信号を送信した検針子無線機の第3ののべ個数(N)と、上記順次検針指示電文信号に応答して検針子無線機から送信されてくる検針応答電文信号を受信して検針が成功した検針子無線機の第4ののべ個数(n)と
を含む検針実績データテーブル(42)を記憶装置に記憶するステップと、
上記記憶装置に上記検針親無線機毎に記憶された検針実績データテーブルに基づいて、上記第1ののべ個数(N)及び上記第2ののべ個数(n)に基づいて、上記一括検針方法による上記第1ののべ個数(N)の検針子無線機に対する検針1回当りの第1の検針成功率(S)を計算し、上記第3ののべ個数(N)及び上記第4ののべ個数(n)に基づいて、上記順次検針方法による上記第3ののべ個数(N)の検針子無線機に対する検針1回当りの第2の検針成功率(S)を計算するステップと、
上記検針親無線機毎に、少なくとも1回の一括検針方法による第1の検針指示パターンと、少なくとも1回の順次検針方法による第2の検針指示パターンと、少なくとも1回の一括検針方法による検針を実施した後検針不可で残った検針子無線機で上記順次検針方法による検針を実施する第3の検針指示パターンとを含む各検針指示パターンにおいて、当該一括検針方法による検針回数(X)及び当該順次検針方法による検針回数(Y)(ここで、X,Yはそれぞれ0以上の整数である。)と、上記計算された第1の検針成功率(S=a)及び上記計算された第2の検針成功率(S=b)とに基づいて、当該各検針指示パターンに対する第3の検針成功率(DS)とを計算するステップと、
上記検針親無線機毎に、上記第3の検針成功率(DS)が所定のしきい値以上であるときの検針指示パターンを計算し、その中で効率的な検針を実行するための所定の検針条件を満たす検針指示パターンを選択して検針を行うステップとを含むことを特徴とする。
【0009】
また、上記自動検針方法において、上記第3の検針成功率(DS)は、次式:
DS=1−(1−a) X ×(1−b) Y
を用いて計算することを特徴とする。
【0010】
さらに、上記自動検針方法において、上記検針条件は、上記一括検針方法による検針回数(X)と上記順次検針方法による検針回数(Y)の加算値である検針指示回数が最も少ない回数でかつ検針時間が最も短い検針指示パターンであることを特徴とする。
【0011】
第2の発明に係る自動検針装置は、
自動検針装置と、検針親無線機と、複数の検針子無線機とを備えた自動検針システムのための自動検針装置において、
上記自動検針装置は、所定の第1の通信回線を介して検針親無線機に接続され、
上記検針親無線機は、所定の第2の通信回線を介して上記各検針子無線機にそれぞれ接続され、
上記自動検針装置は、
(a)検針親無線機から複数の検針子無線機に対して一括検針指示電文信号を送信した後、複数の検針子無線機からの検針データを含む検針応答電文信号を検針親無線機で受信し、受信した検針応答電文信号に含まれる検針データをまとめて検針データ収集センターシステムに対して返信する一括検針方法と、
(b)検針親無線機から各検針子無線機毎に順次検針指示電文信号を送信して当該各1つの検針子無線機からの検針データを含む検針応答電文信号を検針親無線機で受信し、受信した検針応答電文信号に含まれる検針データをまとめて検針データ収集センターシステムに対して返信する順次検針方法とのうちの少なくとも1つの方法を用いて検針を行う自動検針装置であって、
上記自動検針装置は、
検針親無線機毎に、過去の自動検針装置による検針において、
(a)上記一括検針方法により一括検針指示電文信号を送信した検針子無線機の第1ののべ個数(N)と、上記一括検針指示電文信号に応答して検針子無線機から送信されてくる検針応答電文信号を受信して検針が成功した検針子無線機の第2ののべ個数(n)と、
(b)上記順次検針方法により順序検針指示電文信号を送信した検針子無線機の第3ののべ個数(N)と、上記順次検針指示電文信号に応答して検針子無線機から送信されてくる検針応答電文信号を受信して検針が成功した検針子無線機の第4ののべ個数(n)と
を含む検針実績データテーブル(42)を記憶する記憶装置と、
上記記憶装置に上記検針親無線機毎に記憶された検針実績データテーブルに基づいて、上記第1ののべ個数(N)及び上記第2ののべ個数(n)に基づいて、上記一括検針方法による上記第1ののべ個数(N)の検針子無線機に対する検針1回当りの第1の検針成功率(S)を計算し、上記第3ののべ個数(N)及び上記第4ののべ個数(n)に基づいて、上記順次検針方法による上記第3ののべ個数(N)の検針子無線機に対する検針1回当りの第2の検針成功率(S)を計算し、
上記検針親無線機毎に、少なくとも1回の一括検針方法による第1の検針指示パターンと、少なくとも1回の順次検針方法による第2の検針指示パターンと、少なくとも1回の一括検針方法による検針を実施した後検針不可で残った検針子無線機で上記順次検針方法による検針を実施する第3の検針指示パターンとを含む各検針指示パターンにおいて、当該一括検針方法による検針回数(X)及び当該順次検針方法による検針回数(Y)(ここで、X,Yはそれぞれ0以上の整数である。)と、上記計算された第1の検針成功率(S=a)及び上記計算された第2の検針成功率(S=b)とに基づいて、当該各検針指示パターンに対する第3の検針成功率(DS)とを計算し、
上記検針親無線機毎に、上記第3の検針成功率(DS)が所定のしきい値以上であるときの検針指示パターンを計算し、その中で効率的な検針を実行するための所定の検針条件を満たす検針指示パターンを選択して検針を行う制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】
また、上記自動検針装置において、上記第3の検針成功率(DS)は、次式:
DS=1−(1−a) X ×(1−b) Y
を用いて計算することを特徴とする。
【0013】
さらに、上記自動検針装置において、上記検針条件は、上記一括検針方法による検針回数(X)と上記順次検針方法による検針回数(Y)の加算値である検針指示回数が最も少ない回数でかつ検針時間が最も短い検針指示パターンであることを特徴とする。
【0014】
第3の発明に係る自動検針システムは、
検針親無線機と、複数の検針子無線機とを備えた自動検針システムにおいて、
上記自動検針システムは、請求項4乃至6のうちのいずれか1つに記載の自動検針装置をさらに備え、
上記自動検針装置は、所定の第1の通信回線を介して検針親無線機に接続され、
上記検針親無線機は、所定の第2の通信回線を介して上記各検針子無線機にそれぞれ接続されたことを特徴とする。
【0015】
第4の発明に係る自動検針プログラムを記憶した記録媒体は、上記各自動検針方法のプログラムを記録したことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態について説明する。
【0017】
図1は、本発明に係る一実施形態である検針データ収集センターシステム101の構成を示すブロック図であり、図2は、図1の検針サーバ装置1の構成を示すブロック図である。この実施形態は、図6のシステム構成を有する自動検針無線システムに関するものであり、検針サーバ装置1の検針制御部30を備えたことを特徴とする。ここで、検針制御部30は、検針実績データテーブル42内の検針実績データに基づいて、検針成功率が99%以上となり、一括検針方法の検針指示回数Xと順次検針方法の検針指示回数Yとからなる最適な検針指示パターン(X,Y)を計算した後、計算された検針指示パターン(X,Y)で検針処理を実行することを特徴としている。
【0018】
図1の検針データ収集センターシステム101において、検針サーバ装置1には、端末装置6及び集中監視制御装置7が接続され、端末装置6又は集中監視制御装置7から検針すべき子機情報を含む検針依頼電文信号が検針サーバ装置1に送信される。検針サーバ装置1は、検針依頼電文信号に応答して、詳細後述するように図3乃至図5の検針処理を実行することにより、一括検針指示電文信号又は順次検針指示電文信号を生成して通信制御装置3、回線制御装置4、モデム装置5−1乃至5−M(以下、総称して符号5を付す。)のうちの1つ、図6の電話回線300、及びT−NCU201を介して親機10に送信し、これに応答して親機10から同一の経路で返信されてくる一括検針応答電文信号又は順次検針応答電文信号に含まれる検針データを収集する。
【0019】
また、通信サーバ装置2には、端末装置6及び集中監視制御装置7が接続され、端末装置6又は集中監視制御装置7から検針以外のマイコンガスメータ21の監視制御(例えば、メータ開閉、警報受信、メータ設定など)のためであって、監視制御すべき子機情報を含む監視制御電文信号が通信サーバ装置2に送信される。これに応答して通信サーバ装置2は、監視制御指示電文信号を生成して通信制御装置3、回線制御装置4、モデム装置5のうちの1つ、図6の電話回線300、及びT−NCU201を介して親機10に送信することにより、子機20の監視制御処理を実行する。
【0020】
通信制御装置3は、検針サーバ装置1及び通信サーバ装置2と、回線制御装置4との間に挿設され、電文信号の監視制御及び交換の処理を実行する装置であり、検針サーバ装置1又は通信サーバ装置2からの指示電文信号を受信した後、回線制御装置4及びモデム装置5を介して検針指示又は監視制御するマイコンメータ21の属する親機10に対して送信する一方、親機10からの応答電文信号を受信してその内容に応じて検針サーバ装置1又は通信サーバ装置2に出力する。また、回線制御装置4は、通信制御装置3と複数のモデム装置5との間に挿設され、複数のモデム装置5の動作制御を実行する装置であって、通信制御装置3からの指示電文信号を動作していないモデム装置5に出力することにより所定の親機10に送信する一方、モデム装置5からの応答電文信号を受信して通信制御装置3に出力する。さらに、モデム装置5は、回線制御装置4から受信した指示電文信号(デジタル信号)を所定の変調方式で変調して図6の電話回線300及びT−NCU201を介して親機10に送信する一方、親機10から同一の経路で送信されてくる応答電文信号を含む変調信号を受信して上記変調方式とは逆の復調方式で復調して復調された応答電文信号(デジタル信号)を回線制御装置4に出力する。
【0021】
図2において、検針サーバ装置1は、検針制御部30と、処理メモリ31と、送受信インターフェース回路32と、送受信インターフェース回路33とを備えて構成される。送受信インターフェース回路32は、端末装置6及び集中監視制御装置7と検針制御部30との間に挿設された、例えばLAN用インターフェース回路であって、端末装置6又は集中監視制御装置7からの電文信号を受信して信号変換などの処理を実行して検針制御部30に出力する一方、検針制御部30からの電文信号を受信して信号変換などの処理を実行して端末装置6又は集中監視制御装置7に送信する。また、送受信インターフェース回路33は、回線制御装置4と検針制御部30との間に挿設された、例えばインターフェース回路であって、回線制御装置4からの電文信号を受信して信号変換などの処理を実行して検針制御部30に出力する一方、検針制御部30からの電文信号を受信して信号変換などの処理を実行して回線制御装置4に送信する。
【0022】
検針制御部30にはCD−ROMドライブ装置34が接続され、図3乃至図5の検針処理のプログラムはCD−ROM34aに格納され、当該CD−ROM34aをCD−ROMドライブ装置34に挿入して、当該検針処理のプログラムをCD−ROMドライブ装置34から検針制御部30内のRAM又はハードディスクメモリにロードした後、検針処理を実行する。また、処理メモリ31は、検針制御部30に接続された、例えばハードディスクメモリであって、検針依頼データテーブル41と、検針実績データテーブル42と、検針指示パターンテーブル43と、検針結果テーブル44と、検針履歴データテーブル45と、検針子機テーブル46とを含む。これらのテーブル41乃至46の詳細については後述する。
【0023】
次いで、検針制御部30で実行する検針処理について詳細に説明する。この検針処理は、一括検針方法と順次検針方法を組み合わせて最も効率の良い検針パターンで検針を行うことができる処理である。上述のように、一括検針方法では、検針時間は短くて済むが、検針成功率は低いという特徴を有し、一方、順次検針方法では、検針時間は長くかかるが、検針成功率は高いという特徴を有している。本実施形態では、親機10子機20との間は無線伝搬であるので、無線伝搬路上での障害物や地理的条件等のために、親機10毎に検針成功率が異なるため、親機10毎に検針成功率データを持ち、限られた検針時間及び検針指示回数の中で最も効率の良い検針指示パターンを検針処理の都度計算する。また、検針成功率データは検針処理を実施していくたびに加算されていくので、自然と精度が高まるという特徴を有している。ここで、ある1つの親機10において、複数N個の子機20が存在して検針指示したときに、検針データを含む検針応答電文信号が親機10で受信できた子機20の数をnとすると、検針成功率Sは次式で定義される。
【0024】
【数1】
S=(n/N)×100[%]
【0025】
なお、本実施形態において、検針実績データテーブル42に基づいて検針成功率を計算するときは、N及びnともに子機20ののべ個数となる。
【0026】
本実施形態の検針処理の管理においては、
(1)親機10毎に検針実績データを、一括検針方法又は順次検針方法の検針パターン別に収集する。
(2)検針実績データと検針時間に基づいて、検針データ収集センターシステム101内の検針サーバ装置1から親機10への検針指示回数が最も少なく、検針サーバ装置1から検針指示電文信号を送信したときに親機10から検針応答電文信号を受信するまでの検針時間が短くなるように検針指示パターン(X,Y)を計算する。ここで、検針時間とは、検針データ収集センターシステム101内の検針サーバ装置1から検針指示電文信号を送信した後、親機10から検針応答電文信号を受信するまでの時間をいう。なお、本発明者の実験によれば、例えば子機20の個数N=45のとき、初回の一括検針方法による平均検針時間は約5分であり、初回の順次検針方法による平均検針時間は約35分である。
(3)検針したら検針実績データテーブル42を更新する。
【0027】
次いで、処理メモリ31内のデータファイル形式について説明する。1つの子機20当りの検針依頼データテーブル41のデータファイル形式を次の表に示す。
【0028】
【表1】
1つの子機20当りの検針依頼データテーブル41
――――――――――――――――――――――――――――――――――
項目名 データ名 桁数
――――――――――――――――――――――――――――――――――
ご使用番号 VARCHAR2 13
子機ID VARCHAR2 14
親機ID VARCHAR2 14
親機通信電話番号 VARCHAR2 13
検針日 DATE 8
――――――――――――――――――――――――――――――――――
(注)ご使用番号は顧客番号である。
【0029】
1つの親機10当りの検針実績データテーブル42のデータファイル形式を次の表に示す。検針制御部30は、1つの電文信号を処理する毎に、検針指示を出した子機20ののべ個数及び、検針値を受け取った子機20ののべ個数を下記のデータ項目に加算してゆく。そして、検針実績更新時は、最終更新日時にシステムの時刻SYSDATEをセットする。
【0030】
【表2】
1つの親機10当りの検針実績データテーブル42
――――――――――――――――――――――――――――――――――
項目名 データ名 桁数
――――――――――――――――――――――――――――――――――
親機ID VARCHAR2 14
一括検針方法による実施子機ののべ個数 NUMBER 10
一括検針方法による成功子機ののべ個数 NUMBER 10
順次検針方法による実施子機ののべ個数 NUMBER 10
順次検針方法による成功子機ののべ個数 NUMBER 10
最終更新日時 DATE 12
――――――――――――――――――――――――――――――――――
【0031】
1つの親機10当りの検針指示パターンテーブル43のデータファイル形式を次の表に示す。
【0032】
【表3】
1つの親機10当りの検針指示パターンテーブル43
――――――――――――――――――――――――――――――――――
項目名 データ名 桁数
――――――――――――――――――――――――――――――――――
親機ID VARCHAR2 14
一括検針方法の検針指示回数 X 3
順次検針方法の検針指示回数 Y 3
検針指示日時 DATE 12
――――――――――――――――――――――――――――――――――
【0033】
1つの子機20当りの検針結果テーブル44のデータファイル形式を次の表に示す。
【0034】
【表4】
1つの子機20当りの検針結果テーブル44
――――――――――――――――――――――――――――――――――
項目名 データ名 桁数
――――――――――――――――――――――――――――――――――
ご使用番号 VARCHAR2 13
子機ID VARCHAR2 14
検針値 VARCHAR2 9
――――――――――――――――――――――――――――――――――
【0035】
1つの親機10当りの検針履歴データテーブル45のデータファイル形式を次の表に示す。
【0036】
【表5】
1つの親機10当りの検針履歴データテーブル45
――――――――――――――――――――――――――――――――――
項目名 データ名 桁数
――――――――――――――――――――――――――――――――――
親機ID VARCHAR 14
一括検針方法による検針指示回数 NUMBER 2
順次検針方法による検針指示回数 NUMBER 2
検針所要時間 NUMBER 2
検針開始日時 DATE 12
――――――――――――――――――――――――――――――――――
【0037】
検針処理において検針すべき子機20を格納する検針子機テーブル46のデータファイル形式を次の表に示す。この検針子機テーブル46内の情報は、検針成功のときに削除される。
【0038】
【表6】
――――――――――――――――――――――――――――――――――
項目名 データ名 桁数
――――――――――――――――――――――――――――――――――
子機ID VARCHAR2 14
――――――――――――――――――――――――――――――――――
【0039】
本実施形態においては、検針制御部30は、検針指示電文信号を生成するときに、検針実績データテーブル42より検針成功率を計算して、例えば検針指示回数が5回以下で、99%以上成功する検針指示パターン(X,Y)を求め、その中から検針指示回数が最も少ない回数でかつ検針時間が最も短い検針指示パターンを採用して検針を実行する。なお、実際の検針は検針できる時間帯に制限があり、その中で多数の親機10を稼動させる必要がある。そのため、1つの親機10が検針指示を受けたとき使える時間は30分程度になることが考えられる。また、初回の検針では、親機10に属するすべての子機20に対して検針対象にする。
【0040】
検針処理において検針指示パターンを求めるときに用いる検針成功率及び検針時間の計算方法について以下に説明する。検針成功率DSは、各親機10毎に次式で定義される。
【0041】
【数2】
DS=1−(1−a)X×(1−b)Y
【0042】
ここで、aは一括検針方法によるすべての子機20に対する検針1回当りの検針成功率であり、bは順次検針方法によるすべての子機20に対する検針1回当りの検針成功率である。
【0043】
いま、検針指示パターン(X,Y)のときに、1つの親機10に属する45個の子機20に対する一括検針方法による検針の平均所要時間を5分とすると、x回目の一括検針方法の所要時間TX(分)は次式で表すことができる。
【0044】
【数3】
TX=5×(1−a)(x-1)
【0045】
また、一括検針方法による検針をX回実施した後、残った子機20で順次検針方法による検針を実施し、ここで、1つの親機10に属する45個の子機20に対する順次検針方法による検針の平均所要時間を35分とすると、y回目の順次検針方法の所要時間TY(分)は次式で表すことができる。
【0046】
【数4】
TY=35×(1−a)X×(1−b)(y-1)
【0047】
これらの時間を合計することにより、1つの親機10に属する45個の子機20に対する検針時間TXYは次式で表される。
【0048】
【数5】
【0049】
次いで、検針成功率及び検針時間の計算例について説明する。まず、一括検針方法による検針成功率が70%であり、順次検針方法による検針成功率が90%である場合の検針成功率及び検針時間の計算例を次の表に示す。なお、検針指示回数はX+Yである。
【0050】
【表7】
一括検針方法による検針成功率が70%であり、
順次検針方法による検針成功率が90%である場合の
検針成功率及び検針時間の計算例
――――――――――――――――――――――――――――――――――
X Y 検針指示回数 検針成功率(%) 検針時間(分)
――――――――――――――――――――――――――――――――――
1 0 1 0.7 5
1 1 2 0.97 15.5
1 2 3 0.997 16.55
1 3 4 0.9997 16.655
1 4 5 0.99997 16.6655
2 0 2 0.91 6.5
2 1 3 0.991 9.65
2 2 4 0.9991 9.965
2 3 5 0.99991 9.9965
3 0 3 0.973 6.95
3 1 4 0.9973 7.895
3 2 5 0.99973 7.9895
4 0 4 0.9919 7.085
4 1 5 0.99919 7.3685
5 0 5 0.99757 7.1255
――――――――――――――――――――――――――――――――――
【0051】
表7の計算例では、検針成功率が99%以上のもので最も検針指示回数が少ないもののうちで、検針時間が最も短いものは、検針指示パターンは(2,1)である。
【0052】
次いで、一括検針方法による検針成功率が50%であり、順次検針方法による検針成功率が80%である場合の検針成功率及び検針時間の計算例を次の表に示す。
【0053】
【表8】
一括検針方法による検針成功率が50%であり、
順次検針方法による検針成功率が80%である場合の
検針成功率及び検針時間の計算例
――――――――――――――――――――――――――――――――――
X Y 検針指示回数 検針成功率(%) 検針時間(分)
――――――――――――――――――――――――――――――――――
1 0 1 0.5 5
1 1 2 0.9 22.5
1 2 3 0.98 26
1 3 4 0.996 26.7
1 4 5 0.9992 26.84
2 0 2 0.75 7.5
2 1 3 0.95 16.25
2 2 4 0.99 18
2 3 5 0.998 18.35
3 0 3 0.875 8.75
3 1 4 0.975 13.125
3 2 5 0.995 14
4 0 4 0.9375 9.375
4 1 5 0.9875 11.5625
5 0 5 0.96875 9.6875
――――――――――――――――――――――――――――――――――
【0054】
表8の計算例では、検針成功率が99%以上のもので最も検針指示回数が少ないもののうちで、検針時間が最も短いものは、検針指示パターンは(2,2)である。
【0055】
図3は、図2の検針制御部30によって実行される検針処理を示すフローチャートである。図3において、まず、ステップS1において検針依頼電文信号を受信したか否かが判断され、YESとなるまで待機し、YESとなったとき、ステップS2において受信した検針依頼電文信号に含まれる検針依頼データに基づいて、各親機10毎に検針依頼データを分類整理して検針依頼データテーブル41に格納する。次いで、ステップS3において検針実積データテーブル42内の検針実積データに基づいて、表7又は表8のように検針成功率や検針時間を計算し、各親機10毎に検針成功率が99%以上の検針指示パターン(X,Y)を求め、その中で検針指示回数(=X+Y)が最も少ない回数でかつ検針時間が最も短い検針指示パターン(X,Y)を、実行すべき検針指示パターンとして検針指示パターンテーブル43に格納する。なお、ステップS3での処理は、過去の自動検針方法による検針実績データに基づいて、検針推定成功率及び検針推定時間を計算している。さらに、ステップS4において図4及び図5の検針指示送受信処理を実行してステップS1に戻る。
【0056】
図4及び図5は、図3のサブルーチンである検針指示送受信処理を示すフローチャートである。図4のステップS12からステップS16までは一括検針方法による検針をX回実行する処理であり、図4のステップS17からステップS21までは順次検針方法による検針をY回実行する処理である。
【0057】
図4において、まず、ステップS10において検針指示パターン(X,Y)のX,Yをそれぞれ変数パラメータx,yに代入し、ステップS11において検針指示すべき親機10を1つ選択し、検針指示すべき検針子機20のIDを検針子機テーブル46に格納し、次いで、ステップS12において選択された親機10に対する電文信号であって、検針子機テ−ブル46に格納された子機20に関する一括検針指示電文信号を生成して送信する。そして、所定の時間だけ待機した後、ステップS13において一括検針応答電文信号を受信してそれに含まれる検針データを検針結果テーブル44に格納し、ステップS14において検針が成功した子機20を検針子機テーブル46から除去する。そして、ステップS15において変数パラメータxを1だけデクリメントし、ステップS16においてx=0であるか否かが判断され、YESのときはステップS17に進む一方、NOのときは再度一括検針方法による検針を実行するためステップS12に戻る。
【0058】
次いで、ステップS17において選択された親機10に対する電文信号であって、検針子機テーブル46に格納された子機20に関する順次検針指示電文信号を生成して送信し、所定の時間だけ待機した後、ステップS18において順次検針応答電文信号を受信してそれに含まれる検針データを検針結果テーブル44に格納し、ステップS19において検針が成功した子機20を検針子機テーブル46から除去する。そして、ステップS20において変数パラメータyを1だけデクリメントし、ステップS21においてy=0であるか否かが判断され、YESのときは図5のステップS22に進む一方、NOのときは再度順次検針方法による検針を実行するためステップS17に戻る。
【0059】
図5のステップS22において選択された親機10に対する累積の検針実績データを生成して検針実績データテーブル42内のデータを更新し、ステップS23において生成された検針実績データに基づいて履歴データを生成して検針履歴データテーブル45に格納する。そして、ステップS24において検針指示すべきすべての親機10に対して処理したか否かが判断され、YESのときは当該検針指示送受信処理を終了する一方、NOのときは他の親機10について処理するためにステップS25に進む。ステップS25において検針指示すべき別の親機10を1つ選択し、検針指示すべき子機20のIDを検針子機テーブル46に格納して、ステップS12に戻る。
【0060】
以上説明したように、本実施形態によれば、検針制御部30は、検針実積データテーブル42内の検針実積データに基づいて、各親機10毎に検針成功率が99%以上の検針指示パターン(X,Y)を求め、その中で検針指示回数が最も少ない回数でかつ検針時間が最も短い検針指示パターン(X,Y)を、実行すべき検針指示パターンとして検針指示パターンテーブル43に格納した後(図3のステップS3)、検針指示電文信号を送受信する検針指示処理を実行することにより検針を行う。従って、過去の自動検針方法による検針実績データテーブルに基づいて最適な検針指示パターンを選択して、検針を行うことができるので、時間的に効率的にかつ通信コストを含む実施コストを大幅に軽減することができる。
【0061】
<変形例>
以上の実施形態においては、検針成功率が99%以上成功する検針指示パターン(X,Y)を求め、その中から検針指示回数が最も少ない回数でかつ検針時間が最も短い検針指示パターンを採用して検針を実行しているが、本発明はこれに限らず、例えば親機10の個数が多く検針時間が限られ、検針時間をできる限り短縮したいときは、検針成功率が99%以上成功する検針指示パターン(X,Y)を求め、その中から検針指示回数にかかわらず、検針時間が最も短い検針指示パターンを採用して検針を実行してもよい。また、検針指示パターンを求めるときの検針成功率は99%以上に限らず、90%以上などの他の数値であってもよい。
【0062】
以上の実施形態においては、図3乃至図5の検針処理のプログラムをCD−ROM34aに格納して、当該CD−ROM34aをCD−ROMドライブ装置34に挿入して、当該検針処理のプログラムをCD−ROMドライブ装置34から検針制御部30内のRAM又はハードディスクメモリにロードした後、検針処理を実行している。本発明は、これに限らず、検針処理のプログラムを、ハードディスク、フロッピーディスク、DVD、CD−R、CD−RW、MOなどの他の記録媒体に記録してもよい。
【0063】
以上の実施形態においては、検針データ収集センターシステム101とT−NCU210との間は、電話回線300を用いて接続しているが、本発明はこれに限らず、専用線やISDN回線などの有線回線、もしくは携帯電話又はPHSなどの無線回線等の所定の通信回線を用いてもよい。
【0064】
以上の実施形態においては、1つの親機10に属する子機20を固定して考えているが(メインルートでの検針)、本発明はこれに限らず、検針できなかった子機20について別の親機10からのサブルートで検針指示電文信号を送信するようにしてもよい。この場合において、例えば、検針実績データテーブル42では、メインルートとサブルートとを考慮しなくてもよい。また、サブルートでの検針を実施するときは以下のように補足的に行う。例えば、1つの親機10で5個以上の子機20が不成功である場合は、サブルートでの一括検針方法による検針を1回実施し、一方、1つの親機10で5個未満の子機20が不成功である場合、並びに、一括検針方法によって不成功であった子機20に対して、サブルートでの順次検針方法を1回実施するようにしてもよい。
【0065】
以上の実施形態においては、検針データ収集センターシステム101は図1の符号1から7に示す装置で構成しているが、本発明はこれに限らず、図3乃至図5の検針処理のプログラムを実行可能な装置であればよい。
【0066】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明に係る自動検針方法又は装置によれば、検針親無線機と複数の検針子無線機とを備えた自動検針システムにおいて、
(a)検針親無線機から複数の検針子無線機に対して一括検針指示電文信号を送信した後、複数の検針子無線機からの検針データを含む検針応答電文信号を検針親無線機で受信し、受信した検針応答電文信号に含まれる検針データをまとめて検針データ収集センターシステムに対して返信する一括検針方法と、
(b)検針親無線機から各検針子無線機毎に順次検針指示電文信号を送信して当該各1つの検針子無線機からの検針データを含む検針応答電文信号を検針親無線機で受信し、受信した検針応答電文信号に含まれる検針データをまとめて検針データ収集センターシステムに対して返信する順次検針方法とのうちの少なくとも1つの方法を用いて検針を行う自動検針方法又は装置であって、
検針親無線機毎に、過去の自動検針方法による検針において、
(a)上記一括検針方法により一括検針指示電文信号を送信した検針子無線機の第1ののべ個数(N)と、上記一括検針指示電文信号に応答して検針子無線機から送信されてくる検針応答電文信号を受信して検針が成功した検針子無線機の第2ののべ個数(n)と、
(b)上記順次検針方法により順序検針指示電文信号を送信した検針子無線機の第3ののべ個数(N)と、上記順次検針指示電文信号に応答して検針子無線機から送信されてくる検針応答電文信号を受信して検針が成功した検針子無線機の第4ののべ個数(n)と
を含む検針実績データテーブル(42)を記憶装置に記憶し、
上記記憶装置に上記検針親無線機毎に記憶された検針実績データテーブルに基づいて、上記第1ののべ個数(N)及び上記第2ののべ個数(n)に基づいて、上記一括検針方法による上記第1ののべ個数(N)の検針子無線機に対する検針1回当りの第1の検針成功率(S)を計算し、上記第3ののべ個数(N)及び上記第4ののべ個数(n)に基づいて、上記順次検針方法による上記第3ののべ個数(N)の検針子無線機に対する検針1回当りの第2の検針成功率(S)を計算し、
上記検針親無線機毎に、少なくとも1回の一括検針方法による第1の検針指示パターンと、少なくとも1回の順次検針方法による第2の検針指示パターンと、少なくとも1回の一括検針方法による検針を実施した後検針不可で残った検針子無線機で上記順次検針方法による検針を実施する第3の検針指示パターンとを含む各検針指示パターンにおいて、当該一括検針方法による検針回数(X)及び当該順次検針方法による検針回数(Y)(ここで、X,Yはそれぞれ0以上の整数である。)と、上記計算された第1の検針成功率(S=a)及び上記計算された第2の検針成功率(S=b)とに基づいて、当該各検針指示パターンに対する第3の検針成功率(DS)とを計算し、
上記検針親無線機毎に、上記第3の検針成功率(DS)が所定のしきい値以上であるときの検針指示パターンを計算し、その中で効率的な検針を実行するための所定の検針条件を満たす検針指示パターンを選択して検針を行う。
【0067】
ここで、上記検針条件は、一括検針方法による検針回数と順次検針方法による検針回数の加算値である検針指示回数が最も少ない回数でかつ検針時間が最も短い検針指示パターンである。
【0068】
従って、本発明によれば、過去の自動検針方法による検針実績データテーブルに基づいて最適な検針指示パターンを選択して、検針を行うことができるので、時間的に効率的にかつ通信コストを含む実施コストを大幅に軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る一実施形態である検針データ収集センターシステム101の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の検針サーバ装置1の構成を示すブロック図である。
【図3】 図2の検針制御部30によって実行される検針処理を示すフローチャートである。
【図4】 図3のサブルーチンである検針指示送受信処理の第1の部分を示すフローチャートである。
【図5】 図3のサブルーチンである検針指示送受信処理の第2の部分を示すフローチャートである。
【図6】 従来例の固定式自動検針無線システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…検針サーバ装置、
2…通信サーバ装置、
3…通信制御装置、
4…回線制御装置、
5,5−1乃至5−M…モデム装置、
6…端末装置、
7…集中監視制御装置、
10…検針親無線機(親機)、
10a…アンテナ、
20、20−1乃至20−N…検針子無線機(子機)、
20a、20a−1乃至20a−N…アンテナ、
21、21−1乃至21−N…マイコンガスメータ、
30…検針制御部、
31…処理メモリ、
32…送受信インターフェース回路、
33…送受信インターフェース回路、
34…CD−ROMドライブ装置、
34a…CD−ROM、
41…検針依頼データテーブル、
42…検針実績データテーブル、
43…検針指示パターンテーブル、
44…検針結果テーブル、
45…検針履歴データテーブル、
46…検針子機テーブル、
100…検針データ収集センター、
101…検針データ収集センターシステム、
200…検針対象エリア、
201…T−NCU、
300…電話回線。
Claims (8)
- 検針親無線機と複数の検針子無線機とを備えた自動検針システムにおいて、
(a)検針親無線機から複数の検針子無線機に対して一括検針指示電文信号を送信した後、複数の検針子無線機からの検針データを含む検針応答電文信号を検針親無線機で受信し、受信した検針応答電文信号に含まれる検針データをまとめて検針データ収集センターシステムに対して返信する一括検針方法と、
(b)検針親無線機から各検針子無線機毎に順次検針指示電文信号を送信して当該各1つの検針子無線機からの検針データを含む検針応答電文信号を検針親無線機で受信し、受信した検針応答電文信号に含まれる検針データをまとめて検針データ収集センターシステムに対して返信する順次検針方法とのうちの少なくとも1つの方法を用いて検針を行う自動検針方法であって、
検針親無線機毎に、過去の自動検針方法による検針において、
(a)上記一括検針方法により一括検針指示電文信号を送信した検針子無線機の第1ののべ個数(N)と、上記一括検針指示電文信号に応答して検針子無線機から送信されてくる検針応答電文信号を受信して検針が成功した検針子無線機の第2ののべ個数(n)と、
(b)上記順次検針方法により順序検針指示電文信号を送信した検針子無線機の第3ののべ個数(N)と、上記順次検針指示電文信号に応答して検針子無線機から送信されてくる検針応答電文信号を受信して検針が成功した検針子無線機の第4ののべ個数(n)と
を含む検針実績データテーブル(42)を記憶装置に記憶するステップと、
上記記憶装置に上記検針親無線機毎に記憶された検針実績データテーブルに基づいて、上記第1ののべ個数(N)及び上記第2ののべ個数(n)に基づいて、上記一括検針方法による上記第1ののべ個数(N)の検針子無線機に対する検針1回当りの第1の検針成功率(S)を計算し、上記第3ののべ個数(N)及び上記第4ののべ個数(n)に基づいて、上記順次検針方法による上記第3ののべ個数(N)の検針子無線機に対する検針1回当りの第2の検針成功率(S)を計算するステップと、
上記検針親無線機毎に、少なくとも1回の一括検針方法による第1の検針指示パターンと、少なくとも1回の順次検針方法による第2の検針指示パターンと、少なくとも1回の一括検針方法による検針を実施した後検針不可で残った検針子無線機で上記順次検針方法による検針を実施する第3の検針指示パターンとを含む各検針指示パターンにおいて、当該一括検針方法による検針回数(X)及び当該順次検針方法による検針回数(Y)(ここで、X,Yはそれぞれ0以上の整数である。)と、上記計算された第1の検針成功率(S=a)及び上記計算された第2の検針成功率(S=b)とに基づいて、当該各検針指示パターンに対する第3の検針成功率(DS)とを計算するステップと、
上記検針親無線機毎に、上記第3の検針成功率(DS)が所定のしきい値以上であるときの検針指示パターンを計算し、その中で効率的な検針を実行するための所定の検針条件を満たす検針指示パターンを選択して検針を行うステップとを含むことを特徴とする自動検針方法。 - 上記第3の検針成功率(DS)は、次式:
DS=1−(1−a) X ×(1−b) Y
を用いて計算することを特徴とする請求項1記載の自動検針方法。 - 上記検針条件は、上記一括検針方法による検針回数(X)と上記順次検針方法による検針回数(Y)の加算値である検針指示回数が最も少ない回数でかつ検針時間が最も短い検針指示パターンであることを特徴とする請求項1又は2記載の自動検針方法。
- 自動検針装置と、検針親無線機と、複数の検針子無線機とを備えた自動検針システムのための自動検針装置において、
上記自動検針装置は、所定の第1の通信回線を介して検針親無線機に接続され、
上記検針親無線機は、所定の第2の通信回線を介して上記各検針子無線機にそれぞれ接続され、
上記自動検針装置は、
(a)検針親無線機から複数の検針子無線機に対して一括検針指示電文信号を送信した後、複数の検針子無線機からの検針データを含む検針応答電文信号を検針親無線機で受信し、受信した検針応答電文信号に含まれる検針データをまとめて検針データ収集センターシステムに対して返信する一括検針方法と、
(b)検針親無線機から各検針子無線機毎に順次検針指示電文信号を送信して当該各1つの検針子無線機からの検針データを含む検針応答電文信号を検針親無線機で受信し、受信した検針応答電文信号に含まれる検針データをまとめて検針データ収集センターシステムに対して返信する順次検針方法とのうちの少なくとも1つの方法を用いて検針を行う自動検針装置であって、
上記自動検針装置は、
検針親無線機毎に、過去の自動検針装置による検針において、
(a)上記一括検針方法により一括検針指示電文信号を送信した検針子無線機の第1ののべ個数(N)と、上記一括検針指示電文信号に応答して検針子無線機から送信されてくる検針応答電文信号を受信して検針が成功した検針子無線機の第2ののべ個数(n)と、
(b)上記順次検針方法により順序検針指示電文信号を送信した検針子無線機の第3ののべ個数(N)と、上記順次検針指示電文信号に応答して検針子無線機から送信されてくる検針応答電文信号を受信して検針が成功した検針子無線機の第4ののべ個数(n)と
を含む検針実績データテーブル(42)を記憶する記憶装置と、
上記記憶装置に上記検針親無線機毎に記憶された検針実績データテーブルに基づいて、上記第1ののべ個数(N)及び上記第2ののべ個数(n)に基づいて、上記一括検針方法による上記第1ののべ個数(N)の検針子無線機に対する検針1回当りの第1の検針成功率(S)を計算し、上記第3ののべ個数(N)及び上記第4ののべ個数(n)に基づいて、上記順次検針方法による上記第3ののべ個数(N)の検針子無線機に対する検針1回当りの第2の検針成功率(S)を計算し、
上記検針親無線機毎に、少なくとも1回の一括検針方法による第1の検針指示パターンと、少なくとも1回の順次検針方法による第2の検針指示パターンと、少なくとも1回の一括検針方法による検針を実施した後検針不可で残った検針子無線機で上記順次検針方法による検針を実施する第3の検針指示パターンとを含む各検針指示パターンにおいて、当該一括検針方法による検針回数(X)及び当該順次検針方法による検針回数(Y)(ここで、X,Yはそれぞれ0以上の整数である。)と、上記計算された第1の検針成功率(S=a)及び上記計算された第2の検針成功率(S=b)とに基づいて、当該各検針指示パターンに対する第3の検針成功率(DS)とを計算し、
上記検針親無線機毎に、上記第3の検針成功率(DS)が所定のしきい値以上であるときの検針指示パターンを計算し、その中で効率的な検針を実行するための所定の検針条件を満たす検針指示パターンを選択して検針を行う制御手段とを備えたことを特徴とする自動検針装置。 - 上記第3の検針成功率(DS)は、次式:
DS=1−(1−a) X ×(1−b) Y
を用いて計算することを特徴とする請求項4記載の自動検針装置。 - 上記検針条件は、上記一括検針方法による検針回数(X)と上記順次検針方法による検針回数(Y)の加算値である検針指示回数が最も少ない回数でかつ検針時間が最も短い検針指示パターンであることを特徴とする請求項4又は5記載の自動検針装置。
- 検針親無線機と、複数の検針子無線機とを備えた自動検針システムにおいて、
上記自動検針システムは、請求項4乃至6のうちのいずれか1つに記載の自動検針装置をさらに備え、
上記自動検針装置は、所定の第1の通信回線を介して検針親無線機に接続され、
上記検針親無線機は、所定の第2の通信回線を介して上記各検針子無線機にそれぞれ接 続されたことを特徴とする自動検針システム。 - 請求項1乃至3のうちの1つに記載の自動検針方法のプログラムを記録したことを特徴とする自動検針方法のプログラムを記録した記録媒体。
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