JP3815287B2 - プリンタの制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
連続紙を切断するカッター機構を備えたプリンタに関し、詳しくは固定刃に沿って移動する回転式の可動刃を備えたプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
内部にロール紙を収納し、印字後に排出されるロール紙の先端部を自動的に切断するカッター機構を備えたプリンタが普及している。一般に、この種のカッター機構においては、可動刃を固定刃に対してはさみの如く摺接させるスライド切断方式を採用しているが、この方式では、固定刃と略同幅の可動刃を、固定刃に対して進退方向に移動させるため、カッター機構が大型化する許りでなく、固定刃に対する可動刃の交差角が不足し、良好な切断性能を得られない場合がある。その一方で、回転式の可動刃を固定刃に沿って移動させる回転式のカッター機構が提案されている。この方式によれば、可動刃を固定刃に沿って移動させるため、カッター機構を小型化することができる許りでなく、固定刃と可動刃との間に適正な一定の交差角を確保し、良好な切断性能を得ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記回転式のカッター機構を備えたプリンタにおいては、カッター機構の動作中に、メイン電源を切ったり、ロール紙収納部の蓋体を開けると、可動刃がホームポジション以外の位置で停止する可能性がある。このような状況でメイン電源の投入や蓋体の閉じ操作を行うと、可動刃が紙経路に位置する状態で紙送りが行われ、ジャムが発生する惧れがある。
【0004】
本発明の目的は、回転式のカッター機構を備えるものでありながら、可動刃が紙経路に位置する状態で紙送りが行われる不都合を回避できると共に、連続紙のたるみを取ることで印字精度を高めることができ、しかも、モータの駆動方向に応じて紙送り機構とカッター機構の駆動切換えを行うことにより、クラッチ手段を設けることなくモータの兼用化を図ることができるプリンタの制御方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明は、連続紙を収納する収納部と、前記収納部を開閉する蓋体と、前記連続紙を搬送する紙送り機構と、前記連続紙に印字を行う印字ヘッドと、前記連続紙の所定位置を切断するカッター機構であって、固定刃に沿って移動する回転式の可動刃を備えるものと、前記紙送り機構および前記カッター機構に動力を供給するモータと、前記モータの動力を、前記モータの回転方向に応じて前記紙送り機構もしくは前記カッター機構に選択的に伝動する遊星歯車機構とを備えるプリンタの制御方法であって、前記蓋体が閉じられたとき、または、プリンタの電源が投入されたとき、前記可動刃の位置を判断する工程と、前記可動刃がホームポジションにあると判断したとき、前記モータを紙送り動作方向に駆動させて前記連続紙のたるみを取る工程と、前記可動刃がホームポジションにないと判断したとき、前記モータをカッター動作方向に駆動させて前記可動刃をホームポジションに復帰させた後、前記モータを紙送り動作方向に駆動させて前記連続紙のたるみを取る工程とを備える。
【0006】
また、前記連続紙のたるみを取る工程の後に、前記モータをカッター動作方向に駆動させて前記連続紙を切断する工程を更に備えることが好ましい。この場合においては、余分な連続紙が除去され、直ちに通常の印字処理を実行することが可能になる。
【0007】
また、前記モータの駆動方向を切換えるとき、該モータを最初に定値駆動させることが好ましい。この場合においては、モータの初期トルクを大きくして遊星歯車機構の噛合切換えを確実に行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に沿って説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るプリンタの斜視図、図2は、プリンタの側断面図である。これらの図に示されるように、プリンタ10は、ロール紙(連続紙)P1を収納するロール紙収納部11と、単票紙P2を挿入する単票紙挿入口12とを有し、ロール紙収納部11から引き出されるロール紙P1と、単票紙挿入口12から挿入される単票紙P2とが共通の印字位置13を通って搬送されるようにロール紙経路および単票紙経路が構成される。印字位置13には、印字ヘッド14と可動プラテン15とが近接状態で対向しており、その下流側には、ロール紙P1と単票紙P2との排紙経路を分岐させる分岐体16が設けられる。
【0009】
ロール紙収納部11から引き出されたロール紙P1は、第1紙送りローラ対(紙送り機構)17を通って印字位置13に至り、さらに分岐体16の後側で第2紙送りローラ対18およびカッター機構19を通ってロール紙排出口20から排出される。一方、単票紙挿入口12から挿入された単票紙P2は、単票紙送りローラ対21を通って印字位置13に至り、さらに分岐体16の前側を通って単票紙排出口22から排出される。
【0010】
ロール紙収納部11の上方には、開口部23が形成されており、該開口部23を介してロール紙P1の交換等が行われる。開口部23は、後端側を支点として上下回動自在な蓋体24によって開閉される。蓋体24の開閉は、蓋体24が閉位置に達したとき、蓋体24側に前後回動自在に設けられる左右一対のロックレバー25が、プリンタフレーム26側のロックピン27に係合することによって自動的にロックされ、また、ロックレバー25による蓋体24のロックは、プリンタ本体側に設けられる蓋体開操作ボタン28の操作に応じて解除される。
【0011】
印字ヘッド14は、左右方向に往復移動するキャリッジ29上に設けられ、可動プラテン15によって裏面が押えられたロール紙P1または単票紙P2の表面に、1又は複数列ずつのドットマトリックス印字を行う。可動プラテン15は、蓋体24の先端部に前後回動自在に設けられており、蓋体24の開動作に伴って印字ヘッド14から離れる方向に回動する一方、蓋体24の開動作に伴って印字ヘッド14に近づく方向に回動する。これにより、可動プラテン15と分岐体16との干渉を回避し、蓋体24を円滑に開閉させることが可能になる。
【0012】
第1紙送りローラ対17は、プリンタフレーム26に左右方向を向いて回転自在に設けられる第1紙送り駆動軸(紙送りローラ軸)30と、可動プラテン15の下端部に左右方向を向いて回転自在に設けられる第1紙送り従動軸31とを備え、第1紙送り駆動軸30には、後述する歯車列32を介して紙送りモータ33の動力が伝動される。第2紙送りローラ対18は、可動プラテン15の上端部に左右方向を向いて回転自在に設けられる第2紙送り駆動軸34と、分岐体16の下端部に左右方向を向いて回転自在に設けられる第2紙送り従動軸35とを備え、第2紙送り駆動軸34にも、歯車列32を介して紙送りモータ33の動力が伝動される。
【0013】
図3は、カッター機構を示す斜視図、図4は、カッター機構を示す側面図である。これらの図に示されるように、カッター機構19は、分岐体16に左右方向を向いて設けられる固定刃36と、蓋体24の先端側に左右方向を向いて設けられるガイド軸37と、該ガイド軸37に沿って左右移動自在な可動刃支持部材(移動体)38と、該可動刃支持部材38の前端部から下方に突出する回転軸39と、該回転軸39の下端部に一体的に設けられる回転式の可動刃40と、前記可動刃支持部材38を左右方向に往復移動させるカム軸41とを備える。カム軸41は、蓋体24の先端側に左右方向を向いて回転自在に設けられ、その外周部にはカム溝41aが形成される。このカム溝41aは、巻方向が相違する2本の螺旋溝部と、その両端同士を繋げる連結溝部とを含む無端状のもので、可動刃支持部材38に回動自在に設けられる従動部材42が係合されている。これにより、カム軸41の一方向回転に応じて可動刃支持部材38および可動刃40が固定刃36に沿って往復移動されることになる。
【0014】
図4に示される如く、回転軸39とロール紙経路との間には、左右方向を向く紙ガイド43が設けられる。紙ガイド43は、ロール紙P1の排出ガイドを行うものであるが、その背面には、左右方向を向く固定ラック43aが一体的に形成される。固定ラック43aは、回転軸39に一体的に設けられる可動刃回転用歯車44に噛合し、可動刃支持部材38の移動に伴って可動刃40を適正方向(可動刃40の移動方向先端が固定刃36に向かって回転する方向)に回転させる。これにより、固定ラック43aと可動刃回転用歯車44との間に中間歯車を設けることなく、可動刃40を適正方向に回転させることが可能になる。また、側面視において、回転軸39は、下側(可動刃40側)がロール紙経路に近づく一方、上側(可動刃回転用歯車44側)がロール紙紙経路から遠ざかるようにロール紙経路に対して傾斜状に配置される。これにより、可動刃40を小径化しつつ、ロール紙経路と可動刃回転用歯車44との間に固定ラック43a(紙ガイド43)の配置スペースを確保することが可能になる。
【0015】
図5は、可動刃の移動範囲を示す平面図である。この図に示されるように、可動刃40は、通常、可動刃移動範囲の一端に設定されるホームポジションに位置する。この位置は、ホームポジションセンサ45によって検出され、該検出信号に応じてカム軸41の回転停止が行われる。可動刃40がホームポジションに位置する状態でカム軸41が所定方向に回転されると、可動刃40が所定方向に回転しながら固定刃36に沿って移動し、固定刃36との間でロール紙P1を切断する。可動刃40は、ロール紙P1の他端に至らない段階で可動刃移動範囲の他端に到達し、ここで反転してホームポジションに復帰する。これにより、ロール紙P1が所定量切り残された状態で切断される。
【0016】
図6は、歯車列を示すプリンタの内部斜視図である。この図に示されるように、プリンタフレーム26および蓋体24の左側面には、歯車列32が構成される。歯車列32は、紙送りモータ33の動力を、モータ軸33aと平行に配置される第1紙送り駆動軸30、第2紙送り駆動軸34およびカム軸41に伝動するように構成される。つまり、歯車列32は、第1紙送りローラ対17、第2紙送りローラ対18およびカッター機構19を一つの紙送りモータ33で駆動可能にすると共に、紙送りモータ33の動力を、最少限の歯車で各機構に伝動するように構成されており、以下、歯車列32を詳細に説明する。
【0017】
図7は、紙送り駆動状態を示す歯車列の側面図、図8は、カッター駆動状態を示す歯車列の側面図である。これらの図に示されるように、歯車列32は、第1紙送り駆動軸30の左端部に設けられる第1紙送り歯車46と、第2紙送り駆動軸34の左端部に設けられる第2紙送り歯車47と、プリンタフレーム26の左側面に設けられ、第1紙送り歯車46の動力を第2紙送り歯車47に伝動する一対の中間歯車48、49と、カム軸41の左端部に設けられるカム軸歯車50と、蓋体24の左側面に設けられ、カム軸歯車50に常時噛合するカッター歯車51と、モータ軸33aに設けられる太陽歯車52と、該太陽歯車52に常時噛合し、かつ、第1紙送り歯車46もしくはカッター歯車51に選択的に噛合する遊星歯車53とを備えて構成される。遊星歯車53は、モータ軸33aを中心として回動自在な遊星アーム54に設けられており、太陽歯車52の外周に沿う移動が許容される。図7に示すように、紙送りモータ33を時計回り方向に駆動させると、遊星歯車53は、太陽歯車52の外周に沿って時計回り方向に移動し、第1紙送り歯車46に噛合する。このとき、遊星アーム54に突設される第1突部54aがプリンタフレーム26に形成される第1ストッパ片26aに接当することにより、遊星歯車53が適正な噛合位置に保持される。そして、この状態では、紙送りモータ33の動力が第1紙送り駆動軸30および第2紙送り駆動軸34に伝動され、ロール紙経路においてロール紙P1の紙送りが実行される。一方、図8に示すように、紙送りモータ33を反時計回り方向に駆動させると、遊星歯車53は、太陽歯車52の外周に沿って反時計回り方向に移動し、カッター歯車51に噛合する。このとき、遊星アーム54に突設される第2突部54bがプリンタフレーム26に形成される第2ストッパ片26bに接当することにより、遊星歯車53が適正な噛合位置に保持される。そして、この状態では、紙送りモータ33の動力がカム軸41に伝動され、カッター機構19によるロール紙P1の切断が実行される。
【0018】
図9は、蓋体開状態を示す歯車列の側面図である。この図に示されるように、蓋体24を開けると、遊星歯車53とカッター歯車51が分離される。これにより、カッター機構19の動作中に蓋体24が開いたとき、遊星歯車53とカッター歯車51との間で動力伝動を絶ち、カッター機構19を自動停止させることが可能になる。また、遊星歯車53は、通常、第1紙送り歯車46側に噛合しており、蓋体24を閉じる際には、カッター歯車51が遊星歯車53に噛合することを要求しない。そのため、歯車の取付誤差を許容できると共に、歯車の噛合い不良によって蓋体24の閉じ操作が阻害される不都合を回避することが可能になる。
【0019】
図10(A)は、通常時のモータ駆動信号を示すタイミングチャート、図10(B)は、駆動方向切換時のモータ駆動信号を示すタイミングチャートである。これらの図に示されるように、通常時に紙送りモータ(ステップモータ)33を駆動させる場合は、出力(周波数)を徐々に上げながら目標回転数に到達させ、また、紙送りモータ33を停止させる場合は、出力を徐々に下げながら駆動を停止させるが、駆動方向切換時においては、最初に定値駆動が行われる。定値駆動は、一定出力でモータ駆動を行うもので、出力を徐々に上げる場合に比べ、初期トルクを大きくすることができる。つまり、遊星歯車53の噛合切換えを伴う駆動方向切換時においては、定値駆動によって紙送りモータ33の初期トルクを大きくすることにより、遊星歯車53の噛合切換えを確実に行うことが可能になる。
【0020】
図11は、制御部の入出力を示すブロック図である。この図に示されるように、プリンタ10は、CPU、ROM、RAM等で構成される制御部55を備える。制御部55には、前述した印字ヘッド14、紙送りモータ33、ホームポジションセンサ45に加え、蓋体24の開閉を検出する蓋開閉センサ56等が接続される。以下、制御部55が実行するイニシャライズ制御および通常制御の制御手順をフローチャートに沿って説明する。
【0021】
図12は、イニシャライズ制御のフローチャートである。イニシャライズ制御は、蓋体24が閉じられたときや、プリンタ10の電源が投入されたときに実行される。この制御がスタートすると、まず、ホームポジションセンサ45のON/OFFに基づいて可動刃40の位置を判断する(S1201)。ここで、ホームポジションセンサ45がONであると判断した場合には、直ちに紙送りモータ33を時計回り方向(CW)に数ステップ駆動(S1202)させてロール紙P1のたるみ取りを行う。一方、ホームポジションセンサ45がOFFであると判断した場合には、紙送りモータ33を定値駆動により反時計回り方向(CCW)に数ステップ駆動(S1203)させた後、ホームポジションセンサ45がONになるまで2500ステップを限度として反時計回り方向のモータ駆動を行う(S1204)。このモータ駆動中は、ステップ数が2500に達したか否かを判断し(S1205)、この判断結果がはいの場合はエラー処理を実行する(S1206)。一方、ステップ数が2500に達することなく、ホームポジションセンサ45のONを判断(S1207)した場合は、紙送りモータ33を定値駆動により時計回り方向に数ステップ駆動(S1208)した後、紙送りモータ33を時計回り方向に数ステップ駆動(S1202)させてロール紙P1のたるみ取りを行う。たるみ取りが終了した後は、紙送りモータ33を定値駆動により反時計回り方向に数ステップ駆動(S1209)した後、ホームポジションセンサ45がONになるまで2500ステップを限度として反時計回り方向のモータ駆動を行い(S1210)、ロール紙P1を切断する。このモータ駆動中は、ステップ数が2500に達したか否かを判断し(S1211)、この判断結果がはいの場合はエラー処理を実行する(S1206)。一方、ステップ数が2500に達することなく、ホームポジションセンサ45のONを判断(S1212)した場合は、紙送りモータ33を定値駆動により時計回り方向に数ステップ駆動(S1213)し、遊星歯車53を第1紙送り歯車46に噛合させた状態でイニシャライズを終了する。
【0022】
図13は、通常制御のフローチャートである。この図に示されるように、通常制御では、まず、印字指令の有無を判断する(S1301)。印字指令を判断すると、紙送りモータ33を時計回りに駆動し、印字内容に応じたロール紙P1の搬送を行う(S1302)。印字の終了を判断すると(S1303)、紙送りモータ33を定値駆動により反時計回り方向に数ステップ駆動(S1304)させた後、ホームポジションセンサ45がONになるまで2500ステップを限度として反時計回り方向のモータ駆動を行い(S1305)、ロール紙P1を切断する。このモータ駆動中は、ステップ数が2500に達したか否かを判断し(S1306)、この判断結果がはいの場合はエラー処理を実行する(S1307)。一方、ステップ数が2500に達することなく、ホームポジションセンサ45のONを判断(S1308)した場合は、紙送りモータ33を定値駆動により時計回り方向に数ステップ駆動(S1309)し、遊星歯車53を第1紙送り歯車46に噛合させた状態で処理を終了する。
【0023】
以上の如く本実施形態によれば、ロール紙P1を収納するロール紙収納部11と、該ロール紙収納部11を開閉する蓋体24と、ロール紙P1を搬送する紙送りローラ対17、18と、ロール紙P1に印字を行う印字ヘッド14と、固定刃36に沿って移動する回転式の可動刃40でロール紙P1を切断するカッター機構19と、紙送りローラ対17、18およびカッター機構19に動力を供給する紙送りモータ33と、該紙送りモータ33の動力を、モータ回転方向に応じて紙送りローラ対17、18もしくはカッター機構19に選択的に伝動する遊星歯車53とを備えるプリンタ10の制御方法であって、蓋体24が閉じられたとき、または、プリンタ10の電源が投入されたとき、可動刃40の位置を判断する工程と、可動刃40がホームポジションにあると判断したとき、紙送りモータ33を紙送り動作方向に駆動させてロール紙P1のたるみを取る工程と、可動刃40がホームポジションにないと判断したとき、紙送りモータ33をカッター動作方向に駆動させて可動刃40をホームポジションに復帰させた後、紙送りモータ33を紙送り動作方向に駆動させてロール紙P1のたるみを取る工程とを備える。つまり、回転式のカッター機構19を備えるものでありながら、可動刃40がロール紙経路に位置する状態で紙送りが行われる不都合を回避できると共に、ロール紙P1のたるみを取ることで印字精度を高めることができ、しかも、紙送りモータ33の駆動方向に応じて紙送りローラ対17、18とカッター機構19の駆動切換えを行うことにより、クラッチ手段を設けることなくモータの兼用化を図ることができる。
【0024】
また、ロール紙P1のたるみを取る工程の後に、紙送りモータ33をカッター動作方向に駆動させてロール紙P1を切断する工程を更に備えるため、余分なロール紙P1が除去され、直ちに通常の印字処理を実行することが可能になる。
【0025】
また、紙送りモータ33の駆動方向を切換えるとき、該紙送りモータ33を最初に定値駆動させるため、紙送りモータ33の初期トルクを大きくして遊星歯車53の噛合切換えを確実に行うことができる。
【0026】
以上、本発明の一実施形態を図面に沿って説明したが、本発明は前記実施形態において示された事項に限定されず、特許請求の範囲及び発明の詳細な説明の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者がその変更・応用を行うことができる範囲が含まれる。
【0027】
【発明の効果】
以上の如く本発明によれば、回転式のカッター機構を備えるものでありながら、可動刃が紙経路に位置する状態で紙送りが行われる不都合を回避できると共に、連続紙のたるみを取ることで印字精度を高めることができ、しかも、モータの駆動方向に応じて紙送り機構とカッター機構の駆動切換えを行うことにより、クラッチ手段を設けることなくモータの兼用化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るプリンタの斜視図である。
【図2】プリンタの側断面図である。
【図3】カッター機構を示す斜視図である。
【図4】カッター機構を示す側面図である。
【図5】可動刃の移動範囲を示す平面図である。
【図6】歯車列を示すプリンタの内部斜視図である。
【図7】紙送り駆動状態を示す歯車列の側面図である。
【図8】カッター駆動状態を示す歯車列の側面図である。
【図9】蓋体開状態を示す歯車列の側面図である。
【図10】(A)は通常時のモータ駆動信号を示すタイミングチャート、(B)は駆動方向切換時のモータ駆動信号を示すタイミングチャートである。
【図11】制御部の入出力を示すブロック図である。
【図12】イニシャライズ制御のフローチャートである。
【図13】通常制御のフローチャートである。
【符号の説明】
P1 ロール紙
10 プリンタ
11 ロール紙収納部
14 印字ヘッド
16 分岐体
17 第1紙送りローラ対
18 第2紙送りローラ対
19 カッター機構
24 蓋体
32 歯車列
33 紙送りモータ
33a モータ軸
36 固定刃
38 可動刃支持部材
39 回転軸
40 可動刃
41 カム軸
43a 固定ラック
43 紙ガイド
44 可動刃回転用歯車
45 ホームポジションセンサ
46 第1紙送り歯車
51 カッター歯車
52 太陽歯車
53 遊星歯車
55 制御部

Claims (3)

  1. 連続紙を収納する収納部と、
    前記収納部を開閉する蓋体と、
    前記連続紙を搬送する紙送り機構と、
    前記連続紙に印字を行う印字ヘッドと、
    前記連続紙の所定位置を切断するカッター機構であって、固定刃に沿って移動する回転式の可動刃を備えるものと、
    前記紙送り機構および前記カッター機構に動力を供給するモータと、
    前記モータの動力を、前記モータの回転方向に応じて前記紙送り機構もしくは前記カッター機構に選択的に伝動する遊星歯車機構と、
    を備えるプリンタの制御方法であって、
    前記蓋体が閉じられたとき、または、プリンタの電源が投入されたとき、前記可動刃の位置を判断する工程と、
    前記可動刃がホームポジションにあると判断したとき、前記モータを紙送り動作方向に駆動させて前記連続紙のたるみを取る工程と、
    前記可動刃がホームポジションにないと判断したとき、前記モータをカッター動作方向に駆動させて前記可動刃をホームポジションに復帰させた後、前記モータを紙送り動作方向に駆動させて前記連続紙のたるみを取る工程と、
    を備えることを特徴とするプリンタの制御方法。
  2. 前記連続紙のたるみを取る工程の後に、前記モータをカッター動作方向に駆動させて前記連続紙を切断する工程を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のプリンタの制御方法。
  3. 前記モータの駆動方向を切換えるとき、該モータを最初に定値駆動させることを特徴とする請求項1又は2に記載のプリンタの制御方法。
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