JP3815266B2 - 印字装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印字用のテープを収容した形状の異なるテープカセットを交換可能に装着し、それらのテープカセットに収容されたテープに多色又は単色のインクで印字を行う印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、印字用のテープ(以下、テープという。)と単色インクリボンとを収容した単色(モノクロ)印字用のテープカセットを装置本体のカセット装着部に装着し、そのテープカセットに収容されたテープにモノクロ印字を行ってラベルを作成するテープ印字装置が提供されている。
【0003】
また、多色印字用のテープと多色インクリボンとを収容した多色(カラー)印字用のテープカセット、あるいは前記モノクロ印字用のテープカセットを装置本体のカセット装着部に装着し、それらのテープカセットに収容されたテープにカラー印字を行い、あるいはモノクロ印字を行うことができるテープ印字装置も提供されている。
【0004】
カラー印字及びモノクロ印字の両機能を有する前記テープ印字装置は、印字データに従って発熱駆動されて多色インクリボン及び単色インクリボンの各インクをテープに熱転写するサーマルヘッド、カラー及びモノクロの各印字時にテープを順方向に送るプラテン、カラー印字中に多色インクリボンの各色インクの転写終了毎に回転駆動されてテープをテープカセット内のスプールに巻き戻すことによりテープを印字開始位置まで逆送りするテープ巻戻し軸などをカセット装着部内に備えて構成される。
【0005】
そして、このテープ印字装置では、カセット装着部内にカラー印字用のテープカセットを装着してカラー印字を行う場合には、サーマルヘッド、プラテン及びテープ巻戻し軸を駆動して多色インクリボンの異なる色のインクを順次テープに重ねて転写し、また、カセット装着部内にモノクロ印字用のテープカセットを装着してモノクロ印字を行う場合には、サーマルヘッド及びプラテンを駆動して単色インクリボンのインクをテープに転写するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
テープ印字装置は幅広い分野で各種の用途で使用されているが、従来のテープ印字装置に使用されるテープカセットのテープの収容量は個人が家庭で時たま使用するには十分であっても、業務などの用途で大量のラベルを印字する場合には、テープの収容量が不足するため、テープカセットの交換が頻繁に必要になる。また、ラベルでは簡単な文字列を印字することが殆どであり、モノクロ印字でも十分に意図するラベルを作成することができ、カラー印字に比べて印字のコストも安価で済むため、カラー印字機能を備えるテープ印字装置でもモノクロ印字が利用される機会が多い。
【0007】
このため、従来のテープカセットに加えて、特に、消費量の多いモノクロ印字用のテープカセットについて、従来より長尺のテープを収容してテープの収容量を大きくしたものの供給が望まれる。
【0008】
しかし、そのようなテープカセットでは、テープの長尺化に応じてテープをスプールに巻回したときのロール径が大きくなり、それを収容するカセットケースの外形形状、すなわち平面形状も大型となる。また、一方では、長尺のテープを収容する大型のテープカセットが加わることで、テープ印字装置のカセット装着部を大型のテープカセットが装着可能な形状とする必要があり、かつ、このカセット装着部には、従来のテープカセットも装着して使用できるようにしなければならない。
【0009】
ところが、カラー印字機能を有するテープ印字装置では、カセット装着部にテープを巻き戻すためのテープ巻戻し軸が設けられるため、カセット装着部の形状を単に前記大型のモノクロ印字用のテープカセットが収容できる形状に形成しただけでは、テープ巻戻し軸が前記大型のテープカセットに干渉して装着する際に障害となってしまう。
【0010】
本発明は、前記のような問題に鑑みなされたもので、テープに単色のインクで印字を行う単色印字用のテープカセットをカセット装着部に装着するときに、そのテープカセットとは異なる多色印字用のテープカセットに対応して設けられたテープを巻き戻すためのテープ巻戻し手段によって干渉されることがなく、多色印字用のテープカセットと単色印字用のテープカセットとをカセット装着部に交換可能に装着してテープに多色印字と単色印字とを行うことができる印字装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の印字装置は、スプールに巻回した印字用のテープを収容する第1又は第2のテープカセットが交換可能に装着されるカセット装着部と、前記カセット装着部に装着された前記第1及び前記第2のテープカセットから外部にテープを引き出して順送りするテープ送り手段と、前記カセット装着部に装着された前記第1のテープカセットのテープを逆送りしてスプールに巻き戻すテープ巻戻し手段と、前記カセット装着部に装着された前記第1のテープカセットのテープが前記テープ巻戻し手段による逆送りを交えて前記テープ送り手段によって複数回順送りされる毎に当該テープの同一領域に異なる色のインクで繰り返し印字を行い、また前記カセット装着部に装着された前記第2のテープカセットのテープが前記テープ送り手段によって順送りされるときに単色のインクで印字を行う印字手段とを備え、前記テープ巻戻し手段は、前記カセット装着部内への前記第2のテープカセットの装着を干渉する位置に突出して配設された回転駆動されるテープ巻戻し軸を備え、前記テープ巻戻し軸は、前記第1のテープカセットが前記カセット装着部に装着されるときには、前記第1のテープカセットのスプールに係合する作動位置に位置し、前記第2のテープカセットが前記カセット装着部に装着されるときには、前記第2のテープカセットに押動されて前記第2のテープカセットの装着に干渉しない退避位置に移動するべく構成されることを特徴とする。
【0012】
本発明の印字装置では、テープに多色のインクで印字を行うための第1のテープカセットがカセット装着部に装着されるときには、そのテープを巻き戻すための手段を構成する巻戻し軸が第1のテープカセットのスプールに係合し、テープに単色のインクで印字を行う第2のテープカセットがカセット装着部に装着されるときには、前記巻戻し軸が第2のテープカセットに押動されて該第2のテープカセットの装着を干渉しない退避位置に移動されるので、第1及び第2のテープカセットをカセット装着部に交換可能に装着することができ、第1のテープカセットのテープに多色のインクで印字を行い、第2のテープカセットのテープに単色のインクで印字を行うことができる。
【0013】
前記印字装置において、前記テープ巻戻し軸は、前記テープ巻戻し手段を構成する駆動機構によって前記第1のテープカセットのテープをスプールに巻き戻すべく回転駆動される基軸部と、該基軸部に軸着されて前記カセット装着部内で前記作動位置と前記退避位置との間で起伏可能に設けられ前記第1のテープカセットのスプールに係合可能な係合部と、前記係合部を前記退避位置から前記作動位置に移動するべく付勢する付勢部材とで構成することができる。
【0014】
また、前記テープ巻戻し軸は、前記テープ巻戻し手段を構成する駆動機構によって前記第1のテープカセットのテープを巻き戻すべく回転駆動される基軸部と、該基軸部の軸方向に伸縮可能にし、かつ、該基軸部の軸方向の回りに回転不可にして前記カセット装着部内で前記作動位置と前記退避位置との間で伸縮可能に設けられ前記第1のテープカセットのスプールに係合可能な係合部と、前記係合部を前記退避位置から前記作動位置に伸長すべく付勢する付勢部材とで構成することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1及び図2は、本発明の実施の形態に係るテープ印字装置の平面図及びそのテープ印字装置に備えられるカセット装着部の斜視図である。
【0016】
このテープ印字装置は、図7乃至図9に示す、多色(カラー)印字用のテープ100aと多色(カラー)印字用のインクリボン101aが収容された小型テープカセット70、単色(モノクロ)印字用のテープ100cと単色(モノクロ)印字用のインクリボン101cが収容され平面形状が前記小型テープカセットと同等の小型テープカセット90、前記テープ100a、100cより長尺の単色(モノクロ)印字用のテープ100bと単色(モノクロ)印字用のインクリボン101bが収容され平面形状が前記小型テープカセット70、90より大きい大型テープカセット80が装着可能であり、夫々のテープカセットに収容されたテープとインクリボンを用いてカラー印字又はモノクロ印字を行うことができる。
【0017】
図1のように、テープ印字装置1の装置本体2の上面には、印字すべきデータを入力し印字に必要な種々の設定や指示を行うキーボード3、印字すべきデータや印字に必要な種々の情報を表示する液晶表示部4が設けられ、開閉自在の蓋5でカバーされて複数種類の前記テープカセットのいずれかが交換可能に装着されるカセット装着部6が設けられる。
【0018】
カセット装着部6には、テープに印字を行うための機構として、テープの幅方向に配列された複数の発熱体を備えて印字データに基づいて発熱駆動されるサーマルヘッド7、このサーマルヘッド7の駆動時に回転駆動されてテープ及びインクリボンを搬送するプラテン8、熱転写により使用されたインクリボンを巻き取るリボン巻取り軸9及びカラー印字中にテープを印字開始位置まで逆送りするテープ巻戻し軸10が設けられる。
【0019】
サーマルヘッド7は、プラテン8の側に向けて開口するヘッド保護ケース11内に配置され、後記ヘッド移動機構によってプラテン8に圧接する印字位置とプラテン8から開離する非印字位置とに移動可能にされている。
【0020】
プラテン8、リボン巻取り軸9及びテープ巻戻し軸10の夫々は、カセット装着部6の底面の下部に設けられる駆動機構によって回転駆動される。
【0021】
サーマルヘッド7、プラテン8及びリボン巻取り軸9は、カラー及びモノクロ印字用のテープカセット70、80、90に対応するものであり、テープ巻戻し軸10はカラー印字用のテープカセット70に対応する。また、テープ巻戻し軸10は、小型テープカセット70,90の所定の部位に係合するが、大型テープカセット80に対しては、そのカセットケースの外側面に突き当たって、その装着を干渉する位置に設けられている。
【0022】
このテープ印字装置では、カセット装着部6への大型テープカセット80の装着を可能にするために、テープ巻戻し軸10をカセット装着部6の底面上で起伏可能な構成としている。このテープ巻戻し軸10の構成については、さらに後述する。
【0023】
また、カセット装着部6には、テープカセット70、80、90の外側面の所定の部位に当接してこれらのテープカセットを載置することにより、カセット装着部6内に各テープカセット70、80、90を位置決めして装着するための受台12〜17が設けられる。受台12〜15は小型テープカセット及び大型テープカセットに共用し、受台16、17は大型テープカセットにのみ対応する。テープカセット70、80、90が受台12〜17に支持されることにより、そこに収容されるテープ及びインクリボンが前記サーマルヘッド7などの印字のための機構に対して、特に垂直方向に位置合わせされる。
【0024】
受台14、15及びカセット装着部6の底部には、モノクロ用とカラー用のテープカセットの識別スイッチ18、テープカセットの大小形状の識別スイッチ19、テープ幅の識別スイッチ20a、20b、20cが設けられ、これらのスイッチからの情報が制御部に出力されて、モノクロ用とカラー用、大小のカセット形状及びテープカセットに収容されるテープの幅を識別できるようにしている。
【0025】
また、カセット装着部6には、カラー印字を行う時に機能する、カラー印字用のテープに施された位置合わせ用マークを検知する位置マークセンサ21及びカラー印字用のインクリボンに施された複数色の各インクの頭出し用のマークを検知する頭出しマークセンサ22が夫々テープ及びインクリボンの搬送経路に臨んで設けられる。
【0026】
23は印字されたテープが装置外に排出される排出口であり、そこには固定刃24と可動刃25を備えて印字済のテープを切断するカッターが設けられる。
【0027】
このテープ印字装置では、正逆転可能なモータを駆動源としてプラテン8、リボン巻取り軸9及びテープ巻戻し軸10が回転駆動され、サーマルヘッド7がプラテン8に対して移動される。
【0028】
図3及び図4は、カセット装着部6の底面下に設けられるテープとインクリボンの送り、テープの逆送り及びサーマルヘッドの移動のための駆動機構の全体及び要部の説明図であり、図5は駆動機構の動作説明図である。
【0029】
以下、それらの駆動機構について説明する。
テープとインクリボンとを順送りする送り駆動機構はステップモータ26の正転時に作動する。ステップモータ26の出力軸に設けられるモータギア27、2段ギア28、ギア29、2段ギア30、ギア31、ギア32、ギア33、ワンウェイギア34、2段ギア35、プラテンギア36の順で回転駆動力が伝達されて、プラテンギア36の軸上に設けられたプラテン8が回転駆動され、さらにプラテンギア36を介してリボン巻取りギア37に回転駆動力が伝達されてリボン巻取りギア37と同一軸に設けられたリボン巻取り軸9が回転駆動される。
【0030】
ギア32とギア33とは同一軸上の上下に間隔をおいて互いに独立して回転可能に設けられており、ギア32の下面に係合用の突部32aが設けられ、ギア33の上面に突部32aと係合可能な突部33aが設けられている。印字開始時、すなわちステップモータ26の正転駆動が開始されるときの両突部32a、33aの位置関係は図3の通りであり、ステップモータ26の正転駆動(図3で矢印Aの方向)が始まると、まずギア32が図3の矢印Bの方向に回転し、突部32aが突部33aの位置まで達してこれに係合してからギア33の矢印Bの方向への回転が始まる。これにより、ステップモータ26の正転駆動の開始から所定のタイミングだけ遅延してプラテン8及びリボン巻取り軸9が回転駆動されるようにしている。なお、この遅延時間の間にサーマルヘッド7の後記移動機構が駆動されてサーマルヘッド7の印字位置への移動が行われる。
【0031】
また、前記ワンウェイギア34はステップモータ26の正転時にのみ、その回転駆動力をプラテン8及びリボン巻取り軸9に伝達するが、ステップモータ26の逆転時には、その回転駆動力をプラテン8及びリボン巻取り軸9に伝達しないように構成されている。
【0032】
また、サーマルヘッド7を印字位置と非印字位置とに移動させるヘッド移動機構はステップモータ26を駆動源とし、ステップモータ26の正転及び逆転の初期段階で動作するものであり、モータギア27、2段ギア28及びギア29までの駆動伝達経路を前記送り駆動機構と共用し、それらに加えて、ギア29に噛み合う2段ギア38、アーム39に取付けられ太陽ギアとなる2段ギア38のうちの下部ギア38aに噛み合って軸40に対して揺動可能に設けられる第1遊星ギア41及び第2遊星ギア42、第1遊星ギア41及び第2遊星ギア42と噛み合い可能なカムギア43、カムギア43に係合しカムギア43の回転に応じて移動する移動プレート47、サーマルヘッド7を支持するとともに移動プレート47の移動に連動して軸50を中心に回動するヘッドアーム51で構成される。
【0033】
また、テープ逆送り(巻戻し)機構はステップモータ26を駆動源とし、モータギア27から第2遊星ギア42に至るまでの駆動伝達経路を前記ヘッド移動機構と共用し、さらに第2遊星ギア42に噛み合うテープ巻戻しギア54を加えて構成される。テープ巻戻しギア54の軸上にはテープ巻戻し軸10が取付けられる。
【0034】
図4に図示のように、カムギア43は、円板形状に形成されてシャーシ65に設けられた支持軸66に回転可能に設けられる。このカムギア43は、図3に図示のように、テープ巻戻しギア54より大径の外周部分にギア部が形成されるとともに、その外周部分の所定位置で厚み方向の下部に前記第1遊星ギア41が入り込む第1凹部44が形成され、外周部分の他の所定位置で厚み方向の上部に前記第2遊星ギア42が入り込む第2凹部45が形成されている。これら第1凹部44及び第2凹部45の部分にはギア部は形成されていない。第1遊星ギア41が第1凹部44に入り込んだ状態では、第1遊星ギア41とカムギア43との噛み合せは解かれ、第1遊星ギア41とテープ巻戻しギア54とは位置が上下にずれて設けられるため噛み合うことはない。一方、第2遊星ギア42が第2凹部45に入り込んだ状態では、第2遊星ギア42とカムギア43との噛み合せは解かれ、第2遊星ギア42はテープ巻戻しギア54と噛み合う。
【0035】
また、カムギア43の下面には、中心部から周縁部に向けて円弧状のカム溝46が形成されている。このカムギア43のカム溝46には、移動プレート47の一端部に設けられたピン48が係合する。
【0036】
移動プレート47は、図3において左右の方向に平行に移動可能に設けられており、移動プレート47の他端部には上方に起立した連結片49が形成され、この連結片49がヘッドアーム51の側部に下方に折り曲げて形成した連結片52に係止される。これにより、移動プレート47を介してカムギア43の動きにヘッドアーム51が連動するように構成されている。
【0037】
サーマルヘッド7を回動可能に支持するヘッドアーム51の端部とシャーシ65との間にはヘッド加圧バネ53が張設される。このヘッド加圧バネ53は、常にヘッドアーム51が反時計回りの方向に回動するべく付勢しており、印字位置に移動したサーマルヘッド7をプラテン8に圧接させるべく作用する。
【0038】
また、テープ巻戻しギア54は、カムギア43とともに支持軸66に回転可能に設けられる。このテープ巻戻しギア54は、支持軸66上でカムギア43より上方に設けられ、かつカムギア43とは独立して回転可能に設けられている。
【0039】
次に、前記駆動機構の動作について説明する。
モノクロ及びカラーの印字の開始時には駆動機構は図3に示す状態である。まずステップモータ26が矢印Aの方向に正転駆動されると、その回転駆動力は、モータギア27、2段ギア28、ギア29、2段ギア30、ギア31、ギア32、ギア33、ワンウェイギア34、2段ギア35、プラテンギア36及びリボン巻取りギア37の順で伝達されてプラテン8及びリボン巻取り軸9が回転駆動される。矢印B、C、Dはステップモータ26が正転駆動されるときの夫々ギア32、プラテン8及びリボン巻取り軸9の回転方向を示す。このとき、前述のように、ギア32とギア33の間には駆動力の伝達を遅延させる機構が設けられているため、プラテン8及びリボン巻取り軸9は所定の時間だけ遅れて回転駆動される。
【0040】
また、ステップモータ26の正転駆動が開始されると、その回転駆動力はモータギア27、2段ギア28、ギア29、2段ギア38及び第1遊星ギア41の順に伝達され、軸40を中心にアーム39が矢印Eの方向に揺動して第1遊星ギア41がカムギア43に噛合し、カムギア43が矢印Fの方向に回転する。このカムギア43の回転によって移動プレート47に設けられたピン48はカム溝46に沿ってカムギア43の中心部から円周方向に向け移動し、これに伴って移動プレート47は図3の右方向に移動する。ヘッドアーム51はヘッド加圧バネ53によってシャーシ65に向けて付勢されているので、ヘッドアーム51は軸50を中心に矢印Gの方向に回動し、これによりサーマルヘッド7は印字位置に移動してプラテン8に圧接することになる。
【0041】
なお、ステップモータ26の正転駆動の開始からサーマルヘッド7の印字位置への移動時間に対応して、ギア32とギア33によって構成される前記駆動力の伝達遅延機構の遅延時間が設定されている。
【0042】
ステップモータ26が更に正転駆動すると、第1遊星ギア41はカムギア43の所定位置でその厚さ方向の下部に形成された第1凹部44に嵌り込み、第1遊星ギア41とカムギア43のギア部との噛み合わせが解かれる。そして、ステップモータ26が更に正転駆動を続けると、第1遊星ギア41はカムギア43の第1凹部44内で空転を続けることになり、カムギア43は停止状態を維持してサーマルヘッド7はプラテン8に圧接する印字位置に保持される。この状態でサーマルヘッド7が印字データに基づいて発熱駆動されてインクリボンのインクがテープに熱転写印字され、それに対応してテープとインクリボンがプラテン8によって搬送され、リボン巻取り軸9による使用済のインクリボンの巻取りが行われる。
【0043】
カラー印字の場合には、印字前にインクリボンの各色インクの頭出しが行われ、またテープの同一印字領域にイエロー、マゼンタ、シアンの各色インクによる3回の重ね印字が行われる。この重ね印字を行うためには、1色のインクの印字終了毎にテープを印字開始位置に逆送りする必要がある。
【0044】
1色のインクの印字終了時には、図5のように、サーマルヘッド7が印字位置に位置し、第1遊星ギア41とカムギア43の第1凹部44に嵌り込んだ状態にある。そこで、テープをテープカセット内のスプールに巻き戻して印字開始位置まで逆送りするためにステップモータ26を逆転駆動する。ステップモータ26の回転駆動力はモータギア27、2段ギア28、ギア29、2段ギア38及び第2遊星ギア42の順に伝達され、軸40を中心にアーム39が矢印Hの方向に揺動して第2遊星ギア42がカムギア43に噛合し、カムギア43が矢印Jの方向に回転する。このカムギア43の回転によって移動プレート47に設けられたピン48はカム溝46に沿ってカムギア43の周縁部から中心方向に移動し、これに伴って移動プレート47は図5の左方向に移動し、ヘッドアーム51は軸50を中心に矢印Kの方向に回動してサーマルヘッド7が印字位置から開離する。これにより、サーマルヘッド7とプラテン8との間に挟圧されていたテープが開放される。
【0045】
サーマルヘッド7が印字位置から非印字位置に移動するとともに、第2遊星ギア42はカムギア43の所定位置でその厚さ方向の上部に形成された第2凹部45に嵌り込む。第2遊星ギア42はカムギア43の第2凹部45に嵌り込んだ状態ではテープ巻戻しギア54と噛み合う。
【0046】
しかして、更にステップモータ26が逆転駆動することで、テープ巻戻しギア54は矢印Lの方向に回転しテープ巻戻し軸10によってテープの巻き戻しが行われる。このとき、第2遊星ギア42はテープ巻戻しギア54とは噛み合うがカムギア43との噛み合いは外れているため、カムギア43は停止したままでありサーマルヘッド7は非印字位置に保持される。
【0047】
なお、印字終了時にもサーマルヘッド7を非印字位置まで移動して印字動作を完了する。このときにもステップモータ26は逆転駆動される。
【0048】
図4に戻って、テープ巻戻し軸10について、更に説明する。
図4のように、テープ巻戻しギア54の上面の中心部には突壁部55が形成され、その内部には平面視非円形の嵌合穴56が形成され、その穴56にカセット収納部6の底面上に突出するテープ巻戻し軸10の下部にある基軸部10aがテープ巻戻しギア54に対して回動不可にして嵌合される。
【0049】
図6(a)、(b)は、テープ巻戻し軸10を示すものであり、図示のように、このテープ巻戻し軸10は、基軸部10aの下端部がテープ巻戻しギア54の上面部に取付けられ、基軸部10aの上端部にはテープスプールに係合する係合部10bが取付けられる。基軸部10aの上端部の中央は凹部57に形成され、その両側に一対の突起部58,58が形成され、一方、係合部10bの下端部の中央には凸部59が形成され、係合部10bの凸部59が基軸部10aの凹部57に嵌め込まれて軸62によって凸部59が突起部58,58に軸着される。基軸部10aと係合部10bの接続部位には、両端を基軸部10aと係合部10bに夫々係止してねじりコイルばねからなる付勢部材としてのばね部材63が配設され、係合部10bが基軸部10a上に同一軸線状に起立するべく付勢している。
【0050】
基軸部10aに形成される凹部57の底面57aは軸方向に対して垂直の平面に形成され、また係合部10bの凸部59の下端の一部も軸方向に対して垂直の平面60に形成され、ばね部材63の作用によって係合部10bが基軸部10a上で起立しているときには、基軸部10aの上端と係合部10bの下端の両平面部が当接して係合部10bの起立姿勢を保持することができる。なお、係合部10bの上端には中心軸線上に位置する軸62に対して、その中心軸線から先端が偏って位置する傾斜部61が形成されており、この係合部10bに上方から垂直下方に外力が加わったときに、係合部10bが軸62を中心に回動して基軸部10a上で倒れるようにしている。
【0051】
このテープ巻戻し軸10は、後述するカラー印字用及びモノクロ印字用の小型のテープカセット70、90がカセット装着部6に装着されるときに、夫々のテープカセットに設けられる被係合部と係合する位置に設けられるものであり、この位置はモノクロ印字用の大型のテープカセット80に対しては、そのテープカセットに突き当たる位置である。
【0052】
次に、テープ印字装置1に使用される複数種類のテープカセットの構成について説明する。
まず、図7(a)、(b)はカラー印字用の小型テープカセットの斜視図及び断面図である。
カラー印字用の小型テープカセット70は、カラー印字用のテープ100aを外側に巻回し、内側にテープ巻戻し軸10が挿入されて係合される係合穴71aを有するテープ供給スプール71と、カラー印字用の多色インクリボン101aを巻回したリボン供給スプール72a及びリボン巻取り軸9が挿入されて係合される係合穴72b1を有するリボン巻取スプール72bとを収容する下ケース70aと、該下ケース70aの蓋となる上ケース70bとから構成され、これらケースにはサーマルヘッド7が挿入されるヘッド挿入部73が形成されている。前記テープ供給スプール71は、その係合穴71aの内周部分にテープ巻戻し軸10の係合部10bと係合するためにフィン71bが設けられ、上下両端が上ケース70bと下ケース70aに形成された軸受穴に回転可能に嵌め込まれて支持される。また、リボン供給スプール72a及びリボン巻取スプール72bも上下両端が上ケース70bと下ケース70aに形成された軸受穴に回転可能に嵌め込まれて支持される。
【0053】
前記カラー印字用のテープ100aには、裏面の長手方向に前記位置マークセンサ21によって検出可能な位置マークが所定の間隔で連続して施されており、前記多色インクリボン101aには、長手方向にイエロー、マゼンタ、シアンの各色インク領域が繰り返し配置され、各インクの先頭位置には前記頭出しマークセンサ22によって検知可能な頭出しマークが設けられている。これらカラー印字用のテープ100a及び多色インクリボン101aはテープ供給スプール71及びリボン供給スプール72aからヘッド挿入部73に重ねて引き出されサーマルヘッド7に供給されて印字が行われる。
【0054】
また、下ケース70aには、カセット装着部6に設けられる凸形状の受台12〜15の位置に対応して、その凸形状と嵌合する凹形状部分を有する穴乃至突起形状の位置合わせ部74〜77を備えている。
【0055】
また、位置合わせ部76、77あるいは下ケース70aの底面には、前記識別スイッチ18、19、20a〜20cによってテープカセットの種類を識別するべく識別部が形成される。この識別部は、前記識別スイッチ18、19、20a〜20cの対応位置に設ける穴の有無により異なる組合せで前記複数の識別スイッチ18、19、20a〜20cをオンオフ操作する。
【0056】
次に、図8(a)、(b)はモノクロ印字用の大型テープカセットの斜視図及び断面図である。
モノクロ印字用の大型テープカセット80は、モノクロ印字用のテープ100bを巻回したテープ供給スプール81と、単色のインクリボン101bを巻回したリボン供給スプール82a及びリボン巻取り軸9が挿入されて係合される係合穴82b1を有するリボン巻取スプール82bとを収容する下ケース80aと、該下ケース80aの蓋となる上ケース80bとから構成され、前記テープ供給スプール81は、下ケース80aの底面にその内方へ向けて突設形成された下部凹部80a1とこの位置に対応した上ケース80bにその内方へ向けて形成された上部円形凹部80b1とを合わせてなる円筒部の外周に回転可能に装着されて支持され、リボン供給スプール82a及びリボン巻取スプール82bは上下両端が下ケース80a及び上ケース80bに形成された軸穴に回動可能に嵌め込まれて支持される。
【0057】
83は、下ケース80a及び上ケース80bに形成されたヘッド挿入部であり、テープ100b及び単色インクリボン101bはテープ供給スプール81及びリボン供給スプール82aからヘッド挿入部83に重ねて引き出されサーマルヘッド7に供給されて印字が行われる。
【0058】
また、下ケース80aには、カセット装着部6に設けられる凸形状の受台12〜14、16〜17の位置に対応して、その凸形状と嵌合する凹形状部分を有する位置合わせ部84〜88を備えている。受台15の位置には前記下ケース80aに形成された下部凹部80a1が対応する。
【0059】
また、位置合わせ部87、88あるいは下ケース80aの下部凹部80a1には、前記識別スイッチ18、19、20a〜20cによってテープカセットの種類を識別するべく識別部が形成される。
【0060】
この大型テープカセット80に収容されるテープ100bは、未使用状態において、前記小型のテープカセット70,90に収容されるテープ100a、100cより長尺とし、インクリボン101bもテープ100bに対応する長さを有している。従って、その長尺のテープを収容してテープの収容量を多くしたために、大型テープカセット80は小型のテープカセット70,90に比べてカセットケースの平面形状が大型に形成されている。
【0061】
次に、図9(a)、(b)はモノクロ印字用の小型テープカセットの斜視図及び断面図を示す。
モノクロ印字用の小型テープカセット90は、モノクロ印字用のテープ100cを巻回したテープ供給スプール91と、単色のインクリボン101cを巻回したリボン供給スプール92a及びリボン巻取り軸9が挿入されて係合される係合穴92b1を有するリボン巻取スプール92bとを収容する下ケース90aと、該下ケース90aの蓋となる上ケース90bとから構成され、前記テープ供給スプール92は、下ケース90a内に形成された円筒部98の外周に回転可能に装着されて支持され、リボン供給スプール92a及びリボン巻取スプール92bは上下両端が下ケース90a及び上ケース90bに形成された軸穴に回動可能に嵌め込まれて支持される。前記円筒部98の内側は上ケース90bから下ケース90aまでを貫通する貫通穴99が形成されており、カセット装着部6にテープカセット90が装着されるときに貫通穴99の位置はテープ巻戻し軸10の位置に対応する。
【0062】
93は、下ケース90a及び上ケース90bに形成されたヘッド挿入部であり、94〜97は、カセット装着部6に設けられる凸形状の受台12〜15の位置に対応して設けられる位置合わせ部である。なお、位置合わせ部96、97には前記識別部と同様な識別部が形成される。
【0063】
このモノクロ印字用の小型テープカセット90は、前記カラー印字用の小型テープカセット70とは平面形状が同等である。
【0064】
なお、テープカセット70、80、90には、収容するテープ及びインクリボンの幅が異なるものが複数種類用意されている。
【0065】
図10は、小型テープカセット70、90をテープ印字装置のカセット装着部6に装着した状態を示す。小型テープカセット70、90の位置合わせ部74〜77、94〜97がカセット装着部6の受台12〜15に係合し、小型テープカセット70、90のヘッド挿入部73、93にサーマルヘッド7が挿入され、リボン巻取りスプール72b、92bにリボン巻取り軸9が係合し、テープ供給スプール71の係合穴71aにテープ巻戻し軸10が挿入されて係合部10bが係合し、あるいは貫通穴99にテープ巻戻し軸10が挿入されることで、小型テープカセット70、90がカセット装着部6に位置決めされて装着される。
【0066】
図11及び図12は、大型テープカセット80をテープ印字装置のカセット装着部6に装着する場合を示す。大型テープカセット80は、小型テープカセット70、90とは形状が異なり、カセット装着部6内で突出するテープ巻戻し軸10に対応する位置には下部ケース80aの底面が位置し、小型テープカセット70、90の係合穴71aや貫通穴99のように、テープ巻戻し軸10をケース内に受け入れる構造を有していない。しかし、前述のように、テープ巻戻し軸10はカセット装着部6内に突出し前記カラー印字用のテープカセット70のスプール71と係合する係合部10bが基軸部10a上で回動可能に構成されているため、図11のように、大型テープカセット80をテープ巻戻し軸10の先端方向から基端部方向に向けてカセット装着部6に装填すると、大型テープカセット80の底面がテープ巻戻し軸10の先端に突き当たり、大型テープカセット80に押動されてテープ巻戻し軸10の係合部10bが大型テープカセット80の底面下に倒れる。このように、テープ巻戻し軸10はカセット装着部6内で大型テープカセット80の装着を干渉する位置に配置されているものの、大型テープカセット80の装着時には、その装着を干渉しない位置に退避するため、何等支障なく大型テープカセット80を装着することができる。
【0067】
また、大型テープカセット80をカセット装着部6から取り出せば、ばね部材63の作用によりテープ巻戻し軸10の係合部10bは元の起立姿勢に復帰し、次に小型テープカセット70、90に取り替えて印字を行う場合に何等操作等を行うことなく使用することができる。
【0068】
図13は、テープ印字装置の電子回路のブロック図を示す。
【0069】
このテープ印字装置1の電子回路には、CPUからなる制御部110が備えられる。制御部110には、印字データや印字に関する指令情報などを入力するキーボード3、入力された印字データや印字に関する情報等を表示する表示部4、装置の動作処理に関するシステムプログラムを記憶するROM111、印字データ及び印字の処理に必要な各種の情報を記憶するRAM112が接続される他、サーマルヘッド7の発熱体を印字データに応じて発熱駆動する駆動回路113、プラテン8やリボン巻取り軸9及びテープ巻戻し軸10を回転駆動しサーマルヘッド7を移動するためのステップモータ26の駆動回路114、テープを切断するカッターモータ115を駆動するための駆動回路116が接続される。
【0070】
また、識別スイッチ18、19、20a〜20c、位置マークセンサ21及び頭出しマークセンサ22が制御部110に接続されている。
【0071】
次に、図14は本発明の実施形態における印字処理を示すフローチャートである。
キーボード3より印字開始の指示があると印字処理が開始される。まず、印字データがカラーかモノクロかが判断され(ステップS1)、カラーの印字データであれば識別スイッチ18の情報に基づいてカセット装着部6にカラー印字用のテープカセット70が装着されているか否か判断される(ステップS2)。
【0072】
カラー印字用のテープカセット70が装着されている場合には、ステップモータ26が正転駆動され、前記ヘッド移動機構が駆動されてサーマルヘッド7が印字位置に移動される(ステップS3)。サーマルヘッド7が印字位置に移動した状態でサーマルヘッド7を駆動することなくステップモータ26が更に正転駆動されると、前記送り機構が駆動されてテープ100a及びインクリボン101aが重ね合わされて搬送されインクリボン101aの所定の色インクの頭出し処理を行う。頭出しマークセンサ22によって頭出しマークが検知されたときにステップモータ26の正転駆動が停止される。この間、テープ100aもインクリボン101aとともに搬送されており、位置マークセンサ21によって通過するテープ100a上の位置マークの数が計数されている(ステップS4)。
【0073】
所定の色インクの頭出し終了後、ステップモータ26が逆転駆動され前記ヘッド移動機構が駆動されてサーマルヘッド7が非印字位置に移動する(ステップS5)。その状態で、続けてステップモータ26が逆転駆動されると、テープ巻戻し軸10が回転駆動されてテープ100aがテープ供給スプール71に巻き戻される。この巻戻し時にもテープ100aに付された位置マークが計数され、その計数値に基づいて頭出し時のテープ搬送量と同量の長さが巻き戻される(ステップS6)。
【0074】
その後、ステップモータ26が正転駆動され前記ヘッド移動機構が駆動されてサーマルヘッド7が印字位置に移動する(ステップS7)。そして、サーマルヘッド7が印字位置に移動した状態で印字データに基づいてサーマルヘッド7が駆動されつつ、ステップモータ26の正転駆動によってテープ100a及びインクリボン101aが順方向に送られて所定の色インクの印字が行われる(ステップS8)。
【0075】
所定の色インクの印字が終了すると、全ての色の印字が終了したか判断され、終了していなければ、サーマルヘッド7を印字位置に保持したままでステップモータ26が更に正転駆動されて次の色インクの頭出し処理が行われる(ステップS9、S10)。その後、ステップモータ26が逆転駆動されてサーマルヘッド7を非印字位置に移動させてから、更にステップモータ26の逆転駆動が継続されて前記ステップS8の印字と前記ステップS10の頭出しによって搬送された分だけテープ100aの巻戻しが行われる。これにより、テープ100aはその印字領域の印字開始位置まで巻き戻される(ステップS12)。ステップS8とステップS10でのテープ搬送量と、ステップS12でのテープ巻戻し量とは同量になるようにテープに付された位置マークの計数によって管理される。
【0076】
以下、全ての色の印字が終了するまで、前記ステップS8の印字、前記ステップS10の頭出し及び前記ステップS12のテープ巻戻しが繰り返される。
【0077】
全ての色の印字の終了が判断されると、テープ100aは排出口23に向けて搬送され(ステップS9、S13)、カッターによる切断処理が行われる(ステップS14)。
【0078】
また、印字対象のデータがカラー印字用のデータにも係わらずカセット装着部6に装着されているテープカセットがカラー印字に対応していないときには、エラーメッセージを表示して処理を終える(ステップS15、END)。
【0079】
一方、印字対象のデータがモノクロ印字のものであり、カセット装着部6に装着されているテープカセットがモノクロ印字用のものであれば(ステップS1、S16)、ステップモータ26が正転駆動され前記ヘッド移動機構が駆動されてサーマルヘッド7が印字位置に移動する(ステップS17)。そして、サーマルヘッド7が印字位置に移動した状態で印字データに基づいてサーマルヘッド7が駆動されつつ、ステップモータ26の正転駆動によってテープ100b、100c及びインクリボン101b、101cが順方向に送られて単色のインクで印字が行われる(ステップS18)。印字が終了すれば、テープを更に順方向に搬送して排出口23からのテープ排出とテープ切断が行われる(ステップS13、S14)。
【0080】
また、印字対象のデータがモノクロ印字用のデータにも係わらずカセット装着部6に装着されているテープカセットがカラー印字に対応するときにも、エラーメッセージを表示し印字を行うことなく処理を終える(ステップS15、END)。なお、この場合には、カラー印字用のテープカセット70を用いステップS3〜S12までの手順に従って印字を実行するようにしてもよい。
【0081】
テープの切断が行われた後には、プラテン8に圧接して印字位置にあるサーマルヘッド7を、ステップモータ26を逆転駆動することにより非印字位置まで移動させた上で全ての処理を終了する(ステップS19、END)。
【0082】
以上のように、本実施形態によるテープ印字装置では、テープ巻戻し軸10が大型テープカセット80の装着を干渉する位置に設けられているが、テープ巻戻し軸10には、小型テープカセット70のテープ供給スプール71と係合し、あるいは小型テープカセット90の貫通穴99に係合する係合部10bが基軸部10a上で回動可能に構成されているため、大型テープカセット80の装着時に、大型テープカセット80の底面がテープ巻戻し軸10の先端に突き当たると、係合部10bが大型テープカセット80に押されて回動し干渉しない位置に退避するため、何等支障なく大型テープカセット80を装着することができる。従って、カラー及びモノクロ印字用の大小テープカセット70、80、90をカセット装着部6に交換可能に装着することができて、それらのテープカセットに収容されたテープにカラー及びモノクロ印字を行なうことができる。
【0083】
次に、図15及び図16に基づいて他の実施形態に係るテープ巻戻し軸120について説明する。
前述の実施の形態に係るテープ巻戻し軸10は、カセット装着部6内で軸回転により起伏可能に設けたものであるが、このテープ巻戻し軸120は全体を伸縮可能に構成するものである。このテープ巻戻し軸120は、カセット装着部6にテープカセットが装着されないときは伸長状態にある。そして、前記カラー印字用の小型テープカセット70がカセット装着部6に装着されると、伸長状態のままで係合部10bがテープカセット70のテープ供給スプール71に係合し、また前記モノクロ印字用の小型テープカセット90がカセット装着部6に装着されると、伸長状態のままで係合部10bがテープカセット90の貫通穴99に挿入嵌合して、夫々テープの巻戻しや位置合わせの機能を果たす。
【0084】
また、前記モノクロ印字用の大型テープカセット80の装着に際しては、テープ巻戻し軸120は圧縮状態に変化して大型テープカセット80の装着に干渉しない位置に退避するものである。
【0085】
すなわち、図15に図示のように、テープ巻戻し軸120は、テープ巻戻しギア54の上面の中心軸部分に中空の筒状の基軸部120aを設け、この基軸部120aの内側に上端部が閉塞された中空筒状の係合部120bを設け、これら基軸部120a及び係合部120bの内部には係合部120bが基軸部120aの上方開口部からその外方に突き出るべく付勢するコイルばねからなる、ばね部材121を内装して構成したものである。
【0086】
前記基軸部120aの内壁と係合部120bの外壁とは、軸方向に垂直の断面形状が非円形に形成され、あるいは回り止めの係合構造が施されていて、係合部120bは基軸部120aに対して軸方向には摺動可能に、かつ軸回りには回転不可にして設けられる。また、基軸部120aには係合部120bが上方開口部から外側に抜けることを防止する抜け止め構造を有する。
【0087】
図16のように、大型のテープカセット80がカセット装着部6に装着される際に、テープ巻戻し軸120の係合部120bはテープカセット80の底部に押されてばね部材121の力に抗して下方に移動し、テープカセット80の装着に干渉しない基軸部120aの内部に退避する。これにより、大型のテープカセット80を装着する際に支障なく作業できる。
【0088】
また、テープカセット80がカセット装着部6から取り出されれば、テープ巻戻し軸120の係合部120bに対して加わる力が解除されるため、ばね部材121の作用によって係合部120bが基軸部120a外に突き出す元の作動位置に復帰する。
【0089】
従って、この実施の形態に係るテープ印字装置でも、大型テープカセット80の装着時に、テープ巻戻し軸120の係合部120bを非干渉位置に退避させることができ、カラー及びモノクロ印字用の大小テープカセット70、80、90をカセット装着部6に交換可能に装着することができて、それらのテープカセットに収容されたテープにカラー及びモノクロ印字を行なうことができる。
【0090】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る印字装置によれば、テープに単色のインクで印字を行う単色印字用のテープカセットをカセット装着部に装着するときに、そのテープカセットとは多色印字用のテープカセットに対応して設けられたテープを巻き戻すための巻戻し手段によって干渉されることがなく、多色印字用のテープカセットと単色印字用のテープカセットとをカセット装着部に交換可能に装着してテープに多色印字と単色印字とを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るテープ印字装置の平面図。
【図2】前記テープ印字装置のカセット装着部の斜視図。
【図3】前記テープ印字装置の駆動機構の全体構成図。
【図4】前記テープ印字装置の駆動機構の要部の構成図。
【図5】前記テープ印字装置の駆動機構の動作説明図。
【図6】図6(a)は前記テープ印字装置の駆動機構を構成するテープ巻戻し軸の側面図、図6(b)は図6(a)の縦断面図。
【図7】図7(a)はカラー印字用の小型テープカセットの斜視図、図7(b)は同じく断面図。
【図8】図8(a)はモノクロ印字用の大型テープカセットの斜視図、図8(b)は同じく断面図。
【図9】図9(a)はモノクロ印字用の小型テープカセットの斜視図、図9(b)は同じく断面図。
【図10】前記小型テープカセットをテープ印字装置に装着した状態の平面図。
【図11】前記大型テープカセットをテープ印字装置に装着する場合の説明図。
【図12】前記大型テープカセットをテープ印字装置に装着した状態の平面図。
【図13】テープ印字装置の電子回路のブロック図を示す。
【図14】印字処理を示すフローチャート。
【図15】本発明の他の実施の形態に係るテープ巻戻し軸の縦断面図。
【図16】テープカセットの装着の際の前記他の実施の形態に係るテープ巻戻し軸の動作説明図。
【符号の説明】
1 …テープ印字装置
2 …装置本体
3 …キーボード
4 …液晶表示部
6 …カセット装着部
7 …サーマルヘッド
8 …プラテン
9 …リボン巻取軸
10 …テープ巻戻し軸
10a …基軸部
10b …係合部
18、19、20a、20b、20c …識別スイッチ
21 …位置マークセンサ
22 …頭出しマークセンサ
23 …排出口
24 …固定刃
25 …可動刃
26 …ステップモータ
27 …モータギア
34 …ワンウェイギア
36 …プラテンギア
37 …リボン巻取りギア
54 …テープ巻戻しギア
63 …ばね部材
70 …カラー印字用の小型テープカセット
71 …テープ供給スプール
71a …係合穴
72a …リボン供給スプール
72b …リボン巻取スプール
72b1 …係合穴
80 …モノクロ印字用の大型テープカセット
81 …テープ供給スプール
82a …リボン供給スプール
82b …リボン巻取スプール
90 …モノクロ印字用の小型テープカセット
91 …テープ供給スプール
92a …リボン供給スプール
92b …リボン巻取スプール
100a …カラー印字用のテープ
100b …モノクロ印字用のテープ
100c …モノクロ印字用のテープ
101a …多色インクリボン
101b …単色インクリボン
101c …単色インクリボン
120 …テープ巻戻し軸
120a …基軸部
120b …係合部
121 …ばね部材

Claims (3)

  1. スプールに巻回した印字用のテープを収容する第1又は第2のテープカセットが交換可能に装着されるカセット装着部と、
    前記カセット装着部に装着された前記第1及び前記第2のテープカセットから外部にテープを引き出して順送りするテープ送り手段と、
    前記カセット装着部に装着された前記第1のテープカセットのテープを逆送りしてスプールに巻き戻すテープ巻戻し手段と、
    前記カセット装着部に装着された前記第1のテープカセットのテープが前記テープ巻戻し手段による逆送りを交えて前記テープ送り手段によって複数回順送りされる毎に当該テープの同一領域に異なる色のインクで繰り返し印字を行い、また前記カセット装着部に装着された前記第2のテープカセットのテープが前記テープ送り手段によって順送りされるときに単色のインクで印字を行う印字手段とを備え、
    前記テープ巻戻し手段は、前記カセット装着部内への前記第2のテープカセットの装着を干渉する位置に突出して配設された回転駆動されるテープ巻戻し軸を備え、
    前記テープ巻戻し軸は、前記第1のテープカセットが前記カセット装着部に装着されるときには、前記第1のテープカセットのスプールに係合する作動位置に位置し、前記第2のテープカセットが前記カセット装着部に装着されるときには、前記第2のテープカセットに押動されて前記第2のテープカセットの装着に干渉しない退避位置に移動するべく構成されることを特徴とする印字装置。
  2. 前記テープ巻戻し軸は、前記テープ巻戻し手段を構成する駆動機構によって前記第1のテープカセットのテープをスプールに巻き戻すべく回転駆動される基軸部と、該基軸部に軸着されて前記カセット装着部内で前記作動位置と前記退避位置との間で起伏可能に設けられ前記第1のテープカセットのスプールに係合可能な係合部と、前記係合部を前記退避位置から前記作動位置に移動するべく付勢する付勢部材とを備えることを特徴とする請求項1に記載の印字装置。
  3. 前記テープ巻戻し軸は、前記テープ巻戻し手段を構成する駆動機構によって前記第1のテープカセットのテープを巻き戻すべく回転駆動される基軸部と、該基軸部の軸方向に伸縮可能にし、かつ、該基軸部の軸方向の回りに回転不可にして前記カセット装着部内で前記作動位置と前記退避位置との間で伸縮可能に設けられ前記第1のテープカセットのスプールに係合可能な係合部と、前記係合部を前記退避位置から前記作動位置に伸長すべく付勢する付勢部材とを備えることを特徴とする請求項1に記載の印字装置。
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