JP3814649B2 - 多孔質セラミックス - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多孔質セラミックス、精水器用多孔質セラミックフィルターに関するものであり、特に、麦飯石粉末とセピオライト粉末とを主組成分とする混合物を低温度で焼成して形成した多孔質セラミックス、精水器用多孔質セラミックフィルターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
昨今の水事情の悪化から種々の浄水器やミネラル水生成装置等が世の中に出現している。そして、そのフィルター材料として使用されるものに麦飯石がある。
この麦飯石は、古来、薬石として用いられてきたものである
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、現在、日本においての麦飯石の鉱床は小さく、その品質も変動が大きく、工業材料として安定的に利用することはきわめて困難である。
また、麦飯石自体を加工して、例えば、浄水器の構造に合わせた形状に形成しようとしても、その成形性が低いため、浄水器のフィルターとしてはどうしても麦飯石の原石の形状をそのまま使用することとなり、つまり、単に浄水器内に麦飯石の原石を挿入しただけのものにならざるを得ないという問題を生じていた。
そこで、少なくとも炭酸塩鉱物を組成分として含む花崗斑岩粉末にセピオライトを加えて焼成して多孔質セラミックスとすることにより、上記炭酸塩鉱物を水中へ溶出させることによる浄水機能と、上記炭酸塩鉱物の風化が進むことによって生じた風化生成粘土及びセピオライトによる滅菌機能とを有するとともに、麦飯石単体の粉末の場合に比較して、品質の変動が小さく一定の品質に保つことができ、工業材料として安定的に利用、供給することが可能で、かつ、あらゆる形状に成形することが可能な多孔質セラミックスを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記問題点を解決するために創作されたものであって、60〜90重量パーセントの範囲内のいずれかの組成比率の炭酸塩鉱物を組成分として含む花崗斑岩粉末と、5〜30重量パーセントの範囲内のいずれかの組成比率のセピオライト粉末と、5〜20重量パーセントの範囲内のいずれかの組成比率のカオウールとを混合したものに、バインダーを加えたものを成形して、650℃〜750℃の範囲内で焼成することにより、カオウールによる形状保持性及びセピオライトの脱水安定形であるメタセピオライトの形成性を確保すべくなすとともに、ミネラル分を水中へ溶出させるミネラル分溶出機能と、上記炭酸塩鉱物の風化が進むことによって生じた風化生成粘土及びセピオライトによる殺菌機能とを有するべくなしたことを特徴とする。
本構成の多孔質セラミックスでは、水道水等の中に浸漬させること等により、上記ミネラル分を水中へ溶出させるミネラル分溶出機能と、上記炭酸塩鉱物の風化が進むことによって生じた風化生成粘土及びセピオライトによる滅菌機能とによって、カルシウム、マグネシウム等のミネラル分が水道水等に溶出されるとともに、多孔質セラミックスが水道水等に含まれているトリハロメタン、有機塩素化合物(残留塩素)、雑菌類をほぼ完全に吸着、滅菌し、従って、水道水等の中からこれらを除去することができる。また、品質の変動が小さく一定の品質に保つことができ、工業材料として安定的に利用、供給することが可能で、かつ、あらゆる形状に成形することが可能になる。
【0005】
また、上記のような組成比率であるため、セピオライトが本来性質として有するところの固結性とカオウールに有する繊維性等とにより押出成形、ろくろ成形、プレス成形等が可能となり、従って、所定の形状、例えば、ハニカム形状、パイプ形状、ビーズ形状等に容易に成形することができ、よって、精水器の構造に対応したフィルターを製造することができる。また、水道水等を精水器用多孔質セラミックフィルター内を通過させたり、精水器用多孔質セラミックフィルター自体を水道水等に浸漬させたり等することによって、カルシウム、マグネシウム等のミネラル分が水道水等の中へ溶出されるとともに、精水器用多孔質セラミックフィルターが水道水等に含まれているトリハロメタン、有機塩素化合物(残留塩素)、雑菌類をほぼ完全に吸着し、従って、水道水等の中からこれらを除去することが可能となる。また、品質の変動が小さく一定の品質に保つことができ、工業材料として安定的に利用、供給することが可能で、かつ、あらゆる形状に成形することが可能になる。
【0006】
なお、混合する各材料の組成比率の範囲を上記のように限定したのは、以下の理由からである。
すなわち、(1)麦飯石粉末の場合は、60重量パーセント未満ではミネラル分の溶出がされず、90重量パーセントを超えると、成形が困難となるからである。また、(2)セピオライト粉末の場合は、5重量パーセント未満では、トリハロメタン、有機塩素化合物(残留塩素)、雑菌類の吸着除去できず、30重量パーセントを超えると、成形が困難となるからである。さらに、(3)カオウールの場合は、5重量パーセント未満では、一定の品質・形状を保持できず、20重量パーセントを超えると、成形が困難となるからである。
【0007】
また、成形物の焼成温度を650℃〜750℃の範囲内に限定したのは、(4)650℃未満では、成形時に使用するバインダーを完全燃焼消去することが困難になるとともに、セピオライトの脱水安定形のメタセピオライトの形成が十分に行われなくなるからである。また、(5)750℃を超えると、麦飯石中に含まれるところの炭酸塩鉱物が分解してしまい、酸化物となって、麦飯石本来の効果が生じなくなるとともに、セピオライトは、高温安定形の輝石に構造変化してしまって、やはり、セピオライト本来の効果が生じなくなるからである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態としての一具体例を図面を利用して説明する。ここでいう麦飯石とは、本出願人によって、炭酸塩鉱物を組成分として含む花崗斑岩に類するものであることが新たに見出され、その炭酸塩鉱物が水中へ溶出することによる浄水作用と、その炭酸塩鉱物の風化が進むことによって生じた粘土鉱物化した部分(風化生成粘土)から滅菌効果をもたらす作用とを有するものであることが解明されたもので、これを指称するものである。また、現在、日本においての麦飯石の鉱床は小さく、その品質も変動が大きく、工業材料として安定的に利用することはきわめて困難である。このため、中国産等の麦飯石を輸入することにより安定的に工業材料として利用しているが、この中国産等の麦飯石は、鉱量及び性質の点ではほとんど問題はないが、風化程度が浅いため、風化生成粘土部分が比較的少ないという欠点があり、従って、滅菌効果はあまり期待できないものとなっている。また、麦飯石自体を加工して、例えば、浄水器の構造に合わせた形状に形成しようとしても、その成形性が低いため、浄水器のフィルターとしてはどうしても麦飯石の原石の形状をそのまま使用することとなり、つまり、単に浄水器内に麦飯石の原石を挿入しただけのものにならざるを得ないという問題を生じていた。そこで、以下の各具体例は、鉱量及び品質が安定した麦飯石を主組成分とし、これに風化生成粘土と同様な性質を有するセピオライトと、繊維強化物質としてのカオウール等とを混合して低温度で焼成することにより、麦飯石が本来有するところの浄水作用と滅菌効果をもたらす作用とを備え、一定の品質に保ち、あらゆる形状に成形可能とし、かつ、安定的に供給できる工業材料とするものである。
本第一具体例としての精水器用多孔質セラミックフィルターAは、図1に示すように、パイプ10と、複数のビーズ20とを有している。
ここで、該パイプ10は、断面形状及び開口部の形状がともに円形状を呈して形成されている。
該ビーズ20はそれぞれ、略球形状を呈している。そして、上記複数のビーズ20は、上記パイプ10の内部へいっぱいに詰め込まれ、精水器用多孔質セラミックフィルターAが形成されている。
なお、精水器用多孔質セラミックフィルターAの主な組成比率は、後述する他の精水器用多孔質セラミックフィルターB、C、D、Eとともに、表1に示すものである。
【0012】
【表1】
Figure 0003814649
【0013】
次に、精水器用多孔質セラミックフィルターAの製造方法について図2を利用して説明する。
本第一具体例としての精水器用多孔質セラミックフィルターAは、基本的に、図2に示すS10からS13までの4つの工程を経て製造される。
すなわち、第一工程S10は、平均粒径20μmの麦飯石粉末75重量パーセントと、平均粒径10μmのセピオライト粉末10重量パーセントと、平均長さ40μmのカオウール15重量パーセントとを混合して、混合物を製造する。
【0014】
なお、混合する各材料の組成比率の範囲を上記のように限定したのは、麦飯石粉末が60重量パーセント未満ではミネラル分の溶出がされず、90重量パーセントを超えると、成形が困難となるからであり、セピオライト粉末が5重量パーセント未満では、トリハロメタン、有機塩素化合物(残留塩素)、雑菌類の吸着除去できず、30重量パーセントを超えると、成形が困難となるからであり、カオウールが5重量パーセント未満では、一定の品質・形状を保持できず、20重量パーセントを超えると、成形が困難となるからである。
【0015】
第二工程S11は、第一工程で製造した混合物に対して、バインダーを10重量パーセント追加する。
第三工程S12は、第二工程で製造した混合物が乾燥しないうちに、すなわち、湿式で、押出成形を行い、断面形状及び開口部の形状がともに円形状を呈する上記パイプ10と、略球形状を呈する上記複数のビーズ20とにそれぞれ形成する。
第四工程S13は、第三工程で形成した上記パイプ10及び上記複数のビーズ20をそれぞれ、大気中で焼成温度720℃で焼成する。
【0016】
なお、パイプ10及び複数のビーズ20の焼成温度を上記のように限定したのは、650℃未満では、成形時に使用するバインダーを完全燃焼消去することが困難になるとともに、セピオライトの脱水安定形のメタセピオライトの形成が十分に行われなくなるからであり、750℃を超えると、麦飯石中に含まれるところの炭酸塩鉱物が分解してしまい、酸化物となって、麦飯石本来の効果が生じなくなるとともに、セピオライトは、高温安定形の輝石に構造変化してしまって、やはり、セピオライト本来の効果が生じなくなるからである。
その後、上記複数のビーズ20を上記パイプ10の内部へいっぱいに詰め込んで、精水器用多孔質セラミックフィルターAを形成する。
【0017】
次に、精水器用多孔質セラミックフィルターAの使用状態について説明する。精水器用多孔質セラミックフィルターAの内部、すなわち、上記複数のビーズ20が詰め込まれている部分へ水道水等を通すことにより、圧力損失こそ大きいが、水道水等がこのフィルターを通過する時間を比較的長くとることができて、カルシウム、マグネシウム等のミネラル分を十分に水道水等の中へ溶出させることができるとともに、精水器用多孔質セラミックフィルターAが、上記炭酸塩鉱物を水中へ溶出させることによる浄水機能と、上記炭酸塩鉱物の風化が進むことによって生じた風化生成粘土による滅菌機能とによって、水道水等に含まれているトリハロメタン、有機塩素化合物(残留塩素)、雑菌類をほぼ完全に吸着除去し、水道水等の活性化がなされる。また、品質の変動が小さく一定の品質に保つことができ、工業材料として安定的に利用、供給することが可能で、かつ、あらゆる形状に成形することが可能になる。
【0018】
次に、本第二具体例としての精水器用多孔質セラミックフィルターBは、図3に示すように、外周断面形状及び各孔部の断面形状が四角形状を呈するハニカム形状に形成された筒状体である。
なお、精水器用多孔質セラミックフィルターBの主な組成比率は、上記表1に示すとおりである。
【0019】
次に、精水器用多孔質セラミックフィルターBの製造方法について説明する。
本第二具体例としての精水器用多孔質セラミックフィルターBは、上記第一具体例と同様、図2に示すS10からS13までの4つの工程を経て製造される。
すなわち、第一工程S10は、平均粒径20μmの麦飯石粉末75重量パーセントと、平均粒径10μmのセピオライト粉末15重量パーセントと、平均長さ40μmのカオウール10重量パーセントとを混合して、混合物を製造する。
なお、混合する各材料の組成比率の範囲を上記に示す数値に限定したのは、上記第一具体例と同様の理由からである。
第二工程S11は、第一工程で製造した混合物に対して、バインダーを15重量パーセント追加する。
【0020】
第三工程S12は、第二工程で製造した混合物が乾燥しないうちに、すなわち、湿式で、押出成形を行い、外周断面形状及び各孔部の断面形状が四角形状を呈するハニカム形状の筒状体に形成する。
第四工程S13は、第三工程で形成したハニカム形状の筒状体を、大気中で焼成温度700℃で焼成して、精水器用多孔質セラミックフィルターBを形成する。
なお、ハニカム形状の筒状体の焼成温度を700℃としたのは、上記第一具体例と同様の理由からである。
【0021】
次に、精水器用多孔質セラミックフィルターBの使用状態について説明する。精水器用多孔質セラミックフィルターBの内部、すなわち、複数の孔部内へ水道水等を通すことにより、ハニカム形状を呈していて水道水等が接する単位時間当たりの精水器用多孔質セラミックフィルターBの表面積が大きくなり、しかも、圧力損失が小さいので、精水器用多孔質セラミックフィルターB通過後の水道水等の単位時間当たりの流量が比較的多くなり、かつ、上記炭酸塩鉱物を水中へ溶出させることによる浄水機能と、上記炭酸塩鉱物の風化が進むことによって生じた風化生成粘土による滅菌機能とによってカルシウム、マグネシウム等のミネラル分を十分に水道水等の中へ溶出させることができるとともに、精水器用多孔質セラミックフィルターBが水道水等に含まれているトリハロメタン、有機塩素化合物(残留塩素)、雑菌類をほぼ完全に吸着除去し、従って、浄化効率が高く、水道水等の活性化がなされる。また、品質の変動が小さく一定の品質に保つことができ、工業材料として安定的に利用、供給することが可能で、かつ、あらゆる形状に成形することが可能になる。
【0022】
次に、本第三具体例としての精水器用多孔質セラミックフィルターCは、図4に示すように、平面視すると長方形状を呈する板状体である。
なお、精水器用多孔質セラミックフィルターCの主な組成比率は、上記表1に示すとおりである。
【0023】
次に、精水器用多孔質セラミックフィルターCの製造方法について説明する。
本第三具体例としての精水器用多孔質セラミックフィルターCは、上記第一具体例と同様、図2に示すS10からS13までの4つの工程を経て製造される。
すなわち、第一工程S10は、平均粒径20μmの麦飯石粉末90重量パーセントと、平均粒径10μmのセピオライト粉末5重量パーセントと、平均長さ40μmのカオウール5重量パーセントとを混合して、混合物を製造する。
なお、混合する各材料の組成比率の範囲を上記に示す数値に限定したのは、上記第一具体例と同様の理由からである。
第二工程S11は、第一工程で製造した混合物に対して、バインダーを5重量パーセント追加する。
【0024】
第三工程S12は、第二工程で製造した混合物について、乾式プレス成形を行い、板形状に形成する。
第四工程S13は、第三工程で形成された板状体を、大気中で焼成温度750℃で焼成して、精水器用多孔質セラミックフィルターCを形成する。
なお、板状体の焼成温度を750℃としたのは、上記第一具体例と同様の理由からである。
【0025】
次に、精水器用多孔質セラミックフィルターCの使用状態について説明する。精水器用多孔質セラミックフィルターC自体は板状体であるので、複数の精水器用多孔質セラミックフィルターCを組み合わせて、例えば、大規模なプラントの瀘過槽や浄化槽内へ配設でき、そこへ水道水等を通したり、精水器用多孔質セラミックフィルターCを水道水等の中へ浸漬することにより、上記炭酸塩鉱物を水中へ溶出させることによる浄水機能と、上記炭酸塩鉱物の風化が進むことによって生じた風化生成粘土による滅菌機能とによって、カルシウム、マグネシウム等のミネラル分が水道水等の中へ溶出されるとともに、精水器用多孔質セラミックフィルターCが水道水等に含まれているトリハロメタン、有機塩素化合物(残留塩素)、雑菌類をほぼ完全に吸着除去し、水道水等の活性化がなされる。また、品質の変動が小さく一定の品質に保つことができ、工業材料として安定的に利用、供給することが可能で、かつ、あらゆる形状に成形することが可能になる。
【0026】
次に、本第四具体例としての精水器用多孔質セラミックフィルターDは、図5に示すように、それぞれが略球形状を呈する複数のビーズである。
なお、精水器用多孔質セラミックフィルターDの主な組成比率は、上記表1に示すとおりである。
【0027】
次に、精水器用多孔質セラミックフィルターDの製造方法について説明する。
本第四具体例としての精水器用多孔質セラミックフィルターDは、上記第一具体例と同様、図2に示すS10からS13までの4つの工程を経て製造される。
すなわち、第一工程S10は、平均粒径20μmの麦飯石粉末60重量パーセントと、平均粒径10μmのセピオライト粉末20重量パーセントと、平均長さ40μmのカオウール20重量パーセントとを混合して、混合物を製造する。
なお、混合する各材料の組成比率の範囲を上記に示す数値に限定したのは、上記第一具体例と同様の理由からである。
第二工程S11は、第一工程で製造した混合物に対して、バインダーを10重量パーセント追加する。
【0028】
第三工程S12は、第二工程で製造した混合物が乾燥しないうちに、すなわち、湿式で、押出造粒成形を行い、略球形状を呈する複数のビーズを形成する。
第四工程S13は、第三工程で形成された複数のビーズを、大気中で焼成温度680℃で焼成して、精水器用多孔質セラミックフィルターDを形成する。
なお、複数のビーズの焼成温度を680℃としたのは、上記第一具体例と同様の理由からである。
【0029】
次に、精水器用多孔質セラミックフィルターDの使用状態について説明する。精水器用多孔質セラミックフィルターDを水道水等の中へ浸漬することにより、上記炭酸塩鉱物を水中へ溶出させることによる浄水機能と、上記炭酸塩鉱物の風化が進むことによって生じた風化生成粘土による滅菌機能とによって、カルシウム、マグネシウム等のミネラル分が水道水等の中へ溶出されるとともに、精水器用多孔質セラミックフィルターDが水道水等に含まれているトリハロメタン、有機塩素化合物(残留塩素)、雑菌類をほぼ完全に吸着除去し、水道水等の活性化がなされる。また、水道水等を貯めるタンク等の容積量に応じて浸漬する精水器用多孔質セラミックフィルターDの量を容易に調整することができる。さらに、他の形状を呈するフィルターと容易に組み合わせて使用することもできる。また、品質の変動が小さく一定の品質に保つことができ、工業材料として安定的に利用、供給することが可能で、かつ、あらゆる形状に成形することが可能になる。
【0030】
次に、本第五具体例としての精水器用多孔質セラミックフィルターEは、図3に示すように、上記第二具体例と同じ形状、すなわち、外周断面形状及び各孔部の断面形状が四角形状を呈するハニカム形状に形成された筒状体である。
なお、精水器用多孔質セラミックフィルターEの主な組成比率は、上記表1に示すとおりである。
【0031】
次に、精水器用多孔質セラミックフィルターEの製造方法について説明する。
本第五具体例としての精水器用多孔質セラミックフィルターEは、上記第一具体例と同様、図2に示すS10からS13までの4つの工程を経て製造される。
すなわち、第一工程S10は、平均粒径20μmの麦飯石粉末65重量パーセントと、平均粒径10μmのセピオライト粉末30重量パーセントと、無機繊維物質としての平均長さ40μmのカオウール5重量パーセントとを混合して、混合物を製造する。
なお、混合する各材料の組成比率の範囲を上記に示す数値に限定したのは、上記第一具体例と同様の理由からである。
第二工程S11は、第一工程で製造した混合物に対して、バインダーを13重量パーセント追加する。
【0032】
第三工程S12は、第二工程で製造した混合物が乾燥しないうちに、すなわち、湿式で、押出成形を行い、上記第二具体例と同様の外周断面形状及び各孔部の断面形状が四角形状を呈するハニカム形状の筒状体に形成する。
第四工程S13は、第三工程で形成したハニカム形状の筒状体を、大気中で焼成温度650℃で焼成して、精水器用多孔質セラミックフィルターEを形成する。
なお、ハニカム形状の筒状体の焼成温度を650℃としたのは、上記第一具体例と同様の理由からである。
【0033】
次に、精水器用多孔質セラミックフィルターEの使用状態について説明する。精水器用多孔質セラミックフィルターEの内部、すなわち、複数の孔部内へ水道水等を通すことにより、ハニカム形状を呈して水道水等が接する単位時間当たりの精水器用多孔質セラミックフィルターEの表面積が大きくなり、しかも、圧力損失が小さいので、精水器用多孔質セラミックフィルターE通過後の水道水等の単位時間当たりの流量が比較的多くなり、かつ、上記炭酸塩鉱物を水中へ溶出させることによる浄水機能と、上記炭酸塩鉱物の風化が進むことによって生じた風化生成粘土による滅菌機能とによって、カルシウム、マグネシウム等のミネラル分を十分に水道水等の中へ溶出させることができるとともに、精水器用多孔質セラミックフィルターEが水道水等に含まれているトリハロメタン、有機塩素化合物(残留塩素)、雑菌類をほぼ完全に吸着除去し、従って、浄化効率が高く、水道水等の活性化がなされる。また、品質の変動が小さく一定の品質に保つことができ、工業材料として安定的に利用、供給することが可能で、かつ、あらゆる形状に成形することが可能になる。
【0034】
なお、バインダーとしては、パラフィンとステアリン酸又は商品名「セランダーYB−131D」を使用するものである。
また、各精水器用多孔質セラミックフィルターの製造上の混合物の組成比率及び成形物の焼成温度は、本具体例に限定されるものでなく、混合物中の麦飯石粉末の組成比率については60〜90重量パーセントの範囲内であればよく、セピオライト粉末については5〜30重量パーセントの範囲内であればよく、カオウールについては5〜20重量パーセントの範囲内であればよく、かつ、その混合物の組成比率に整合性がとれていればよい。また、成形物の焼成温度については650〜750℃の範囲内であればよい。
【0035】
次に、上記のように製造した第一から第五具体例までの各精水器用多孔質セラミックフィルターについての実験結果を説明する。
まず、第一の実験内容について説明する。
第一の実験においては、溶出試験を行った。すなわち、各精水器用多孔質セラミックフィルターA、B、C、D、E500g分、麦飯石原石500gをそれぞれ、純水1500mlへ浸漬して1時間煮沸し、純水1000mlの抽出水を作り、その溶出成分6項目について、水質試験法に定める方法に基づき化学分析を行った。その結果を表2に示す。
【0036】
【表2】
Figure 0003814649
【0037】
表2より、麦飯石原石と比較してもほとんど遜色なく、ミネラル分が純水に溶出されていることがわかる。特に、ミネラル分としてのカルシウムは、麦飯石原石の溶出量の2倍から5倍程度、マグネシウムは、麦飯石原石の溶出量の2倍から6倍程度の溶出量を記録した。
【0038】
次に、第二の実験内容について説明する。
第二の実験においては、通水試験を行った。すなわち、500g分の精水器用多孔質セラミックフィルターA、Bそれぞれに、水道水60リットルを通過させ、その水道水の成分を7項目について、水質試験法に定める方法に基づき化学分析を行った。その結果を表3に示す。
【0039】
【表3】
Figure 0003814649
【0040】
表3により、ミネラル分が水道水に溶出していることがわかる。
また、水道水に通常含まれているトリハロメタンや有機塩素化合物(残留塩素)は、精水器用多孔質セラミックフィルターA、Bともに全く検出されなかった。さらに、雑菌類も同様である。
【0041】
次に、本第六具体例としての多孔質セラミックスFは、図6に示す特定の形状を有しない固形物である。
次に、多孔質セラミックスFの製造方法について説明する。
まず、第一工程として平均粒径20μmの麦飯石粉末80重量パーセントと、平均粒径10μmのセピオライト粉末20重量パーセントとを混合して、混合物を製造する。なお、混合する各材料の組成比率を上記に示す数値に限定したのは、上記第一具体例と同様の理由からである。第二工程としてこの混合物を金型を用いて一軸加圧で仮成形した後、さらに、CIPにより任意形状に成形する。そして、第三工程としてこの成形物を大気中で550℃で焼成して多孔質セラミックスFを製造する。なお、成形物の焼成温度を550℃としたのは、バインダーを上記混合物に追加しないからであり、従って、比較的低い焼成温度で製造できる。
次に、多孔質セラミックスFの使用状態について説明する。
多孔質セラミックスFを水道水等の中へ浸漬したり、水道水等を多孔質セラミックスFに当てたり等することにより、上記炭酸塩鉱物を水中へ溶出させることによる浄水機能と、上記炭酸塩鉱物の風化が進むことによって生じた風化生成粘土による滅菌機能とによって、カルシウム、マグネシウム等のミネラル分が水道水等の中へ溶出されるとともに、多孔質セラミックスFが水道水等に含まれているトリハロメタン、有機塩素化合物(残留塩素)、雑菌類をほぼ完全に吸着除去し、水道水等の活性化がなされる。また、品質の変動が小さく一定の品質に保つことができ、工業材料として安定的に利用、供給することが可能で、かつ、あらゆる形状に成形することが可能になる。
【0042】
次に、本第七具体例としての多孔質セラミックスGは、上記第六具体例と同様、図6に示す特定の形状を有しない固形物である。
次に、多孔質セラミックスGの製造方法について説明する。
まず、第一工程として平均粒径20μmの麦飯石粉末85重量パーセントと、平均粒径10μmのセピオライト粉末15重量パーセントとを混合して、混合物を製造する。第二工程としてこの混合物に対して10重量パーセントの組成比率で平均長さ40μmのカオウールを追加する。なお、混合する各材料の組成比率を上記に示す数値に限定したのは、上記第一具体例と同様の理由からである。第三工程として上記第二工程で製造した混合物を金型を用いて一軸加圧で仮成形した後、さらに、CIPにより任意形状に成形する。そして、第四工程としてこの成形物を大気中で600℃で焼成して多孔質セラミックスGを製造する。なお、成形物の焼成温度を600℃としたのは、バインダーを上記混合物に追加しないからであり、従って、比較的低い焼成温度で製造できる。
次に、多孔質セラミックスGの使用状態について説明する。
多孔質セラミックスGを、上記第六具体例と同様に、水道水等の中へ浸漬したり、水道水等を多孔質セラミックスGに当てたり等することにより、上記炭酸塩鉱物を水中へ溶出させることによる浄水機能と、上記炭酸塩鉱物の風化が進むことによって生じた風化生成粘土による滅菌機能とによって、カルシウム、マグネシウム等のミネラル分が水道水等の中へ溶出されるとともに、多孔質セラミックスGが水道水等に含まれているトリハロメタン、有機塩素化合物(残留塩素)、雑菌類をほぼ完全に吸着除去し、水道水等の活性化がなされる。また、品質の変動が小さく一定の品質に保つことができ、工業材料として安定的に利用、供給することが可能で、かつ、あらゆる形状に成形することが可能になる。
【0043】
次に、本第八具体例としての多孔質セラミックスHは、上記第六具体例と同様、図6に示す特定の形状を有しない固形物である。
次に、多孔質セラミックスHの製造方法について説明する。
まず、第一工程として平均粒径20μmの麦飯石粉末90重量パーセントと、平均粒径10μmのセピオライト粉末10重量パーセントとを混合して、混合物を製造する。第二工程としてこの混合物に対して15重量パーセントの組成比率で平均長さ40μmのカオウールを追加する。なお、混合する各材料の組成比率を上記に示す数値に限定したのは、上記第一具体例と同様の理由からである。第三工程として上記第二工程で製造した混合物に、パラフィンとステアリン酸からなるバインダー(成形助剤)を加える。第四工程として金型を用いて一軸加圧で仮成形した後、さらに、CIPにより任意形状に成形する。そして、第五工程としてこの成形物を大気中で750℃で焼成して多孔質セラミックスHを製造する。なお、成形物の焼成温度を750℃としたのは、上記第一具体例と同様の理由からである。
次に、多孔質セラミックスHの使用状態について説明する。
多孔質セラミックスHを、上記第六具体例と同様に、水道水等の中へ浸漬したり、水道水等を多孔質セラミックスHに当てたり等することにより、上記炭酸塩鉱物を水中へ溶出させることによる浄水機能と、上記炭酸塩鉱物の風化が進むことによって生じた風化生成粘土による滅菌機能とによって、カルシウム、マグネシウム等のミネラル分が水道水等の中へ溶出されるとともに、多孔質セラミックスGが水道水等に含まれているトリハロメタン、有機塩素化合物(残留塩素)、雑菌類をほぼ完全に吸着除去し、水道水等の活性化がなされる。また、品質の変動が小さく一定の品質に保つことができ、工業材料として安定的に利用、供給することが可能で、かつ、あらゆる形状に成形することが可能になる。
【0044】
次に、本第九具体例としての精水器用多孔質セラミックフィルターIは、上記第二具体例と同様、図3に示すように、外周断面形状及び各孔部の断面形状が四角形状を呈するハニカム形状に形成された筒状体である。
次に、精水器用多孔質セラミックフィルターIの製造方法について説明する。まず、第一工程として平均粒径20μmの麦飯石粉末85重量パーセントと、平均粒径10μmのセピオライト粉末15重量パーセントとを混合して、混合物を製造する。第二工程としてこの混合物に対して10重量パーセントの組成比率で平均長さ40μmのカオウールを追加する。なお、混合する各材料の組成比率を上記に示す数値に限定したのは、上記第一具体例と同様の理由からである。第三工程として上記第二工程で製造した混合物の粉末に、バインダー(成形助剤)としての商品名「セランダーYB−131D」を加える。第四工程としてハニカム形状の筒状体に押出成形する。そして、第五工程としてこの成形物を乾燥後、大気中で650℃、700℃、750℃のいずれかで焼成して精水器用多孔質セラミックフィルターIを製造する。なお、ハニカム形状の筒状体の焼成温度を上記の範囲内に限定したのは、上記第一具体例と同様の理由からである。
次に、精水器用多孔質セラミックフィルターIの使用状態について説明する。精水器用多孔質セラミックフィルターIを、上記第二具体例と同様に、精水器用多孔質セラミックフィルターIの内部、すなわち、複数の孔部内へ水道水等を通すことにより、ハニカム形状を呈していて水道水等が接する単位時間当たりの精水器用多孔質セラミックフィルターIの表面積が大きくなり、しかも、圧力損失が小さいので、精水器用多孔質セラミックフィルターI通過後の水道水等の単位時間当たりの流量が比較的多くなり、かつ、上記炭酸塩鉱物を水中へ溶出させることによる浄水機能と、上記炭酸塩鉱物の風化が進むことによって生じた風化生成粘土による滅菌機能とによって、カルシウム、マグネシウム等のミネラル分を十分に水道水等の中へ溶出させることができるとともに、精水器用多孔質セラミックフィルターIが水道水等に含まれているトリハロメタン、有機塩素化合物(残留塩素)、雑菌類をほぼ完全に吸着除去し、従って、浄化効率が高く、水道水等の活性化がなされる。また、品質の変動が小さく一定の品質に保つことがで き、工業材料として安定的に利用、供給することが可能で、かつ、あらゆる形状に成形することが可能になる。
【0045】
【発明の効果】
本発明に基づく多孔質セラミックスによれば、水道水等の中に浸漬させること等により、上記ミネラル分を水中へ溶出させるミネラル分溶出機能と、上記炭酸塩鉱物の風化が進むことによって生じた風化生成粘土及びセピオライトによる滅菌機能とによって、カルシウム、マグネシウム等のミネラル分が水道水等に溶出されるとともに、多孔質セラミックスが水道水等に含まれているトリハロメタン、有機塩素化合物(残留塩素)、雑菌類をほぼ完全に吸着、滅菌し、従って、水道水等の中からこれらを除去することができる。また、品質を一定に保持することができる。また、品質の変動が小さく一定の品質に保つことができ、工業材料として安定的に利用、供給することが可能で、かつ、あらゆる形状に成形することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく第一具体例の精水器用多孔質セラミックフィルターを示す斜視図である。
【図2】本発明に基づく第一から第五具体例の精水器用多孔質セラミックフィルターの製造方法を示すフローチャートである。
【図3】本発明に基づく第二、第五又は第九具体例の精水器用多孔質セラミックフィルターを示す斜視図である。
【図4】本発明に基づく第三具体例の精水器用多孔質セラミックフィルターを示す斜視図である。
【図5】本発明に基づく第四具体例の精水器用多孔質セラミックフィルターを示す斜視図である。
【図6】本発明に基づく第六、第七又は第八具体例の多孔質セラミックスを示す斜視図である。
【符号の説明】
10 パイプ
20 ビーズ
A、B、C、D、E 精水器用多孔質セラミックフィルター
F、G、H 多孔質セラミックス
I 精水器用多孔質セラミックフィルター

Claims (1)

  1. 60〜90重量パーセントの範囲内のいずれかの組成比率の炭酸塩鉱物を組成分として含む花崗斑岩粉末と、
    5〜30重量パーセントの範囲内のいずれかの組成比率のセピオライト粉末と、
    5〜20重量パーセントの範囲内のいずれかの組成比率のカオウールとを混合したものに、
    バインダーを加えたものを成形して、650℃〜750℃の範囲内で焼成することにより、
    カオウールによる形状保持性及びセピオライトの脱水安定形であるメタセピオライトの形成性を確保すべくなすとともに、
    ミネラル分を水中へ溶出させるミネラル分溶出機能と、上記炭酸塩鉱物の風化が進むことによって生じた風化生成粘土及びセピオライトによる殺菌機能とを有するべくなしたことを特徴とする多孔質セラミックス。
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