JP3814529B2 - ベルトの加硫成形装置及びベルトの加硫成形方法 - Google Patents

ベルトの加硫成形装置及びベルトの加硫成形方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベルト内周面又は外周面の少なくとも一方に凹凸形状を有するベルトの加硫成形装置及び加硫成形方法に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
ベルト内周面又は外周面の少なくとも一方に凹凸形状が形成されている伝動ベルトには、歯部がベルトの両面に形成されている両面歯付ベルトや、ベルト式無段変速装置に用いられる高負荷伝動用Vベルトにおいてブロックを係合するための張力帯等があり、そのうち例えばVベルトの張力帯としては、例えば特開昭60−49151号公報に記載されているものが知られている。
【0003】
このVベルトは、図19に示されるように、両側1対のエンドレス状の張力帯aに、多数のブロックbがベルト周方向に所定ピッチで且つ所定間隔をあけて係止固定されてなる。より詳しく説明すると、図20に示すように、各張力帯aの上下両面には、各々、ベルト幅方向に延びるように多数の上面溝c及び下面溝dがベルト周方向に所定ピッチで設けられており、また、各ブロックbの両側部には、それぞれベルト周方向に貫通する長孔状の嵌合部がベルト幅方向に延びるように設けられ、その嵌合部の上縁部eが張力帯aの上面溝cに、また下縁部fが下面溝dにそれぞれ係合し、これらのことでブロックbは両張力帯a,aに係止固定されている。
【0004】
そして、上記張力帯aは、次のようにして加硫成形される。すなわち、外周面に軸方向に延び且つ周方向に所定ピッチで設けられた多数の突条を備えた円筒状の内金型の外周面上にゴム等の中間体をセットする。その後、内周面に軸方向に延び且つ周方向に所定ピッチで設けられた複数の突条を備えたゴムスリーブを中間体に外嵌する。そして、この内金型とゴムスリーブとの間で中間体を加熱及び加圧することによって、張力帯aを加硫成形するようにしている。このとき、下面溝dは内金型の突条により、また上面溝cはゴムスリーブの突条により押圧されてそれぞれ形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記張力帯の上面溝を成形するためのゴムスリーブは、繰り返し使用されると、ゴムスリーブの内周面の突条が変形して硬化することとなり、ゴムスリーブの突条により形成される上面溝の寸法精度が低下するのは避けられない。従って、上面溝の寸法精度を確保するためにゴムスリーブを頻繁に交換しなければならないという問題がある。
【0006】
また、ゴムスリーブは比較的熱伝導率が小さいため、加熱によるベルトの加硫時間を短縮させることは難しい。
【0007】
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その主たる目的とするところは、ベルトの加硫成形装置及び加硫成形方法について、その成形装置及び成形方法に改良を加えることにより、ベルト内周面及び外周面の少なくとも一方に形成される凹凸形状の寸法精度を向上させるとともに、製造コストの低減を図ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明では、内金型と複数の金型片が周方向に集合してなる外金型とによりベルト中間体を加圧・加熱するベルト加硫成形装置において、外金型の型締め又は型開きのときに、外金型を構成する各金型片が同時に集合又は分離するようにし、特に、スクロールカム機構によって分離させるようにした
【0009】
具体的には、請求項1の発明では、外周面上にゴム製のベルト中間体が配置される内金型と、上記内金型の周りに該内金型を囲うように配置され、外周面がテーパ形状とされた筒状の外金型とを備えるベルトの加硫成形装置が対象である。そして、上記外金型は、周方向に分割され且つ内金型に接離可能な複数の金型片からなり、上記金型片は内金型への接近状態で他の金型片と外金型を形成するように接して上記ベルト中間体の外周面に接触するようになされており、内周面が上記外金型の外周面と同じ傾斜角度のテーパ形状である筒形状を有し、金型片に対し上記テーパ状の内周面と各金型片のテーパ状外周面とが互いに摺接するように嵌挿されることにより、各金型片を同時に上記外金型の中心軸に向かう方向に前進させる型締め手段と、上記ベルト中間体のゴムを加硫するために上記金型片を加熱する加熱手段と、上記各金型片を同時に上記外金型の中心軸から遠ざかる方向に後退させる型開き手段とを備え、上記内金型の外周面と上記外金型の内周面との少なくとも一方に上記ベルト中間体に所定の凹溝を形成するための多数の突条が周方向に所定ピッチで設けられている。さらに、上記型開き手段は、金型片の端部に外金型の中心軸方向に突出して設けられたピンと、内金型の軸回りに回転可能に設けられ、上記ピンと係合し且つ外金型の周方向に対して斜め方向に延びるカム溝を有する回転体とからなり、該回転体の回転により金型片を後退させるスクロールカム機構であることを特徴とする。
【0010】
上記の構成により、ベルトの外周面に凹溝を形成する外型は、ゴムスリーブではなく寿命の長い金型であるため、従来のようにゴムスリーブを頻繁に交換する必要はなく、またその金型がゴムスリーブよりも熱効率が高いので加硫時間が大幅に短縮され、製造コストも低減される。
【0011】
さらに、ゴムスリーブのように使用に伴って容易に変形・硬化することがなく、加えて外金型に対してテーパ面同士の摺接により力を加えるようにして金型の歪みを抑制する構成としたので、成形した凹溝の寸法精度が効果的に向上される。
【0012】
さらにまた、筒状の型締め手段を金型片に嵌挿させることにより、この型締め手段の内周面のテーパ面と金型片の各テーパ面とをそれぞれ同時に摺接させて、各金型片が内金型に向かう方向へ容易に集合される。従って、外金型と内金型との間で容易にベルト中間体を挟んでベルトを加硫成形することができる。すなわち、筒状の型締め手段による単一方向の圧縮により外金型を型締めするので、簡単な構成で正確にベルト中間体を加圧して成形することができる。
【0013】
そのことに加えて、外金型を金型としたので、加硫成形時にゴムスリーブに比べて非常に高圧の圧力を加えることができる。その結果、成形されたベルトの密度が高くなり、その耐摩耗性が向上される
【0014】
さらに、アクチュエータで回転体を回転させることのみによって、スクロールカム機構により外金型の型締め状態を容易に解いて、複数の金型片にされる。したがって、簡単且つ小型の構成によってベルトが加硫成形される。
【0015】
請求項の発明では、金型片を外金型の径方向に案内する金型片ガイドを備えることを特徴とする。このことにより、金型片が外金型の径方向に内金型に接離するように、金型片ガイドにより案内されるので、金型片が揺動することなく精度良く確実に変位される。
【0016】
請求項の発明では、上記金型片は3以上であることを特徴とする。
【0017】
このような分割数としたのは次のような理由による。すなわち、金型片が外金型を2つに分割してなるようにすると、金型片を内金型へ向かう方向へ前進させて外金型を形成するときに、金型片の周方向端部の突条がベルト中間体の外周面上で摺動することにより不要な凸部を形成したり、金型片を後退させて外金型を開くときに、金型片の周方向端部の突条により形成されたベルトの凹溝側面がその突条から接線方向の力を受けるために、変形してしまう虞れが生じるからである。
【0018】
請求項の発明では、ベルトが高負荷伝動用Vベルトにおいてブロックを係合するための張力帯であることを特徴とする。このことにより、外型にゴムスリーブを用いるものに比べて工程能力を向上させて、例えば噛み合い厚さの工程能力指数Cpが1.0以上のものとすることができる。従って、高い精度が要求される張力帯の製造装置として好適である。
【0019】
請求項の発明では、内金型と、該内金型の周りに内金型を囲うように配置され、且つ内金型に接離可能な複数の金型片からなり、外周面がテーパ形状とされた筒状の外金型とを備え、上記内金型の外周面と上記外金型の内周面との少なくとも一方に多数の突条が周方向に所定ピッチで設けられてなる加硫成形装置を用いて、ベルトを加硫成形する方法が対象である。そして、上記内金型の外周面上にゴム製のベルト中間体を配置する第1の工程と、上記金型片を内金型へ接近させて上記ベルト中間体の外周面に接触させる第2の工程と、上記金型片の外側から内周面が外金型の外周面と同じ傾斜角度のテーパ形状とされた筒形状の型締め手段をそのテーパ状内周面と各金型片のテーパ外周面とが互いに摺接するように嵌挿することにより、各金型片を内金型の中心軸に向かう方向に前進させる第3の工程と、上記ベルト中間体のゴムを加硫するために上記金型片を加熱する第4の工程と、型開き手段により上記金型片を内金型から遠ざかる方向に後退させる第5の工程とを備え、上記型開き手段は、金型片の端部に突出して設けられたピンと、内金型の軸回りに回転可能に配設され、上記ピンと係合し且つ外金型の周方向に対して斜め方向に延びるカム溝を有する回転体とからなり、該回転体の回転により金型片を後退させるスクロールカム機構であることを特徴とする
【0020】
求項の発明では、請求項のベルトの成形方法において、金型片を径方向に案内する金型片ガイドを備える。
【0021】
請求項の発明では、請求項5又は6のベルト加硫成形方法において、金型片は3以上であることを特徴とする。
【0022】
請求項の発明では、請求項5〜7のいずれか1つのベルト加硫成形方法において、ベルトが高負荷伝動用Vベルトにおいてブロックを係合するための張力帯であることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1〜図3は本発明の実施形態に係るベルト加硫成形装置の全体構成を示す。このベルト加硫成形装置は、図15に示すような張力帯50を成形するためのものである。張力帯50は、ゴムからなるベルト本体52と、ベルト本体52の中心に埋設された抗張体53と、ベルト本体52の表面に設けられる帆布51とから構成される。そして、この張力帯50の上下両面には、各々、ベルト幅方向に延びるように多数の上面溝50a及び下面溝50bがベルト周方向に所定ピッチで設けられている。この上面溝50a及び下面溝50bには図外の複数のブロックが係合される。そして、張力帯50及びブロックは、ベルト式無段変速装置等に用いられる高負荷伝動用Vベルトを構成する。
【0024】
以降、ベルト加硫成形装置の構成について説明する。図3に示すように、ベルト加硫成形装置は3つの領域からなり、同図における第1領域101はゴム製のベルト中間体を、後述の内金型2及び外金型5からなる金型内に取り付ける領域である。第2領域102は、その金型を締めてベルトを高圧付加状態で加硫成形する領域である。また、第3領域103は、外金型5を停留しておく領域である。そして、第1領域101から第3領域103に亘って配設されているハウジング10の内部には、レール61が、第1領域101から第3領域103を縦断するように延設されている。
【0025】
そのレール61の上には、後述の支持プレート30上に配置されている金型2,5を上下動させるためのアクチュエータ36,36,…が、レール61に沿って移動可能に設けられている。このアクチュエータ36,36,…は、上下方向(図1における上下方向)に延びる4本のシリンダ36a,36a,…と、このシリンダ36a,36a,…内に伸縮可能にそれぞれ設けられたピストン36b,36b,…とからなり、ピストン36b,36b,…の先端には、そのピストン先端から突出した状態で設けられたピン36c,36c,…がそれぞれ配設されている。
【0026】
そして、アクチュエータ36,36,…の上方であってハウジング10の上部には、第1領域101から第3領域103に亘って開口する開口部10aが形成されている。そして、図1〜図5にも示すように、この開口部10aの上側には略矩形板状の支持プレート30が載置されている。
【0027】
この支持プレート30には、第1領域101から第3領域103におけるハウジング10上面の各所定位置にそれぞれ固着して設けられている位置決めピン25,26,27が嵌合するための嵌合孔30b,30b,…が形成されている。さらに、この支持プレート30には、アクチュエータ36のピストン先端のピン36cに対応して設けられかつピン36cが嵌合する嵌合穴30c,30c,…が形成されている。
【0028】
そして、この支持プレート30はその中央に円形の開口部30aが開口されており、この開口部30aの上側には開口部30aと同じ内径を有する筒状の内金型固定部31が開口部30aと同心状に配設され、その下端部において支持プレート30にボルト等によって締結固定されている。一方、内金型固定部31の上端部には、平面部31cと、この平面部31cの外側に位置するフランジ状の周縁部31bとが形成されている。この周縁部31bの上面及び平面部31cは、内金型固定部31の軸方向に垂直な平面である。一方、周縁部31bの内周面は上方に向かうにつれて内径が拡大するテーパ面31aとされている。そして、平面部31cには、上方に延びる位置決めピン32が、この内金型固定部31の軸心を挟んで対向するように例えば4本設けられている。
【0029】
−内金型−
次に、内金型2について詳細に説明する。図4に示すように、略円筒状の内金型2が内金型固定部31の上部に互いの軸心が一致するようにして着脱可能に配設されている。この内金型2の底部には内金型固定部31の位置決めピン32に対応する位置決め孔2aが形成されており、さらに内金型2の底部側面には内金型固定部31のテーパ面31aと同じ傾斜角度を有するテーパ面2bが形成されている。また、内金型2の上部には、内金型固定部31への着脱の際に後述のアクチュエータ84の把持部85により係止支持されるためのフランジ2dが形成されている。
【0030】
そして、この内金型2の位置決め孔2aと内金型固定部31の位置決めピン32とが嵌合するとともに、互いのテーパ面2b,31aが互いに当接することにより、内金型2は、内金型固定部31上端の所定位置に案内されて固定支持されている。
【0031】
この内金型2の外周面上にはゴム製のベルト中間体3が配置される。そして、ベルト中間体3の内周面には、ベルト中間体3に所定の凹溝を形成するための多数の突条が周方向に所定ピッチで設けられている。本実施形態では、図15にも示すように、張力帯50は、その張力帯50とともに高負荷伝動用Vベルトを構成するブロック(図示省略)を係止固定するために、ベルト幅方向に延びる多数の円弧状の凹溝たる上面溝50aを有している。そして、この上面溝50aをベルト中間体3の内周面に形成するために、内金型2外周面の突条は、内金型2の軸心に垂直な方向の断面が略半円形状とされている。
【0032】
−外金型−
次に、外金型5について、図2及び図4を参照して詳細に説明する。図9に模式的に示すように、外金型5は、外周面がテーパ形状とされた略円筒状のものであって、内金型2の周りに該内金型2を囲うように配置される。そして、図6に示すように、この外金型5は、周方向に分割され且つ内金型2に接離可能な複数の金型片6,6,…から構成されている。この金型片6,6,…は内金型2への接近状態で他の金型片6,6,…と外金型5を形成するように接してベルト中間体3の外周面に接触するようになされている。本実施形態では、外金型5は例えば3つの金型片6,6,…から構成されている。
【0033】
この外金型5(換言すれば金型片6)のテーパ形状の外周面は、所定の傾斜角度を有しており、この外金型5の外側に外金型5を囲うようにして設けられる後述のテーパスリーブ9の内周面と同じ傾斜角度を有している。
【0034】
一方、外金型5の内周面は段差状に形成されており、図4にも示すように、内金型2に対向する上側部分6aとその下側部分6bとで内径が異なるようになされている。そして、内金型固定部31に対向する下側部分6bの内径が上側部分6aよりも大きい。そして、この上側部分6aの内側底部は、水平面となっており、内金型固定部31の周縁部31b上面に当接支持されている。
【0035】
さらに、その外金型5の上側部分6aの内周面には、ベルト中間体3の外周面に所定の凹溝を形成するための多数の突条が周方向に所定ピッチで設けられている。本実施形態では、図15にも示すように、張力帯50は、ブロック(図示省略)を係止固定するために、ベルト幅方向に延びる多数の凹溝としての下面溝50bを有している。そして、この下面溝50bをベルト中間体3の外周面に形成するために、外金型5の上側部分6aの内周面に形成されている突条は、外金型5の軸心に垂直な方向の断面が略矩形状とされていて、さらにその先端部が円弧状とされている。尚、上述の内金型固定部31の位置決めピン32と内金型2の位置決め孔2aとの嵌合によって、内金型2及び外金型5の突条が各々対応して向かい合うようになり、ベルトの両面に凹溝が対応して形成される。
【0036】
一方、外金型5の下側部分6bの下端部はその底部が水平面とされ、外金型5の外周面よりも外径が大きくなされたフランジ状の周縁部6cが形成されている。そして、この周縁部6c,6c,…底面と、後述の移動部材66,66,…上面とが締結固定されることによって、金型片6,6,…は、その移動部材66,66,…と一体に移動するように構成されている。したがって、換言すれば、本実施形態に係るベルト加硫装置の金型片は、金型片6,6,…と移動部材66,66,…とから構成されている。
【0037】
そして、図12に拡大して示すように、外金型5の上部には、フランジを有する円筒形状のシール部材7が配設されている。このシール部材7は、内金型2の外周面と、外金型5内周面との間においてベルト中間体3が配設される室内をシールするためのものである。シール部材7の下側の内周面は、下方へ向かって内径が大きくなるテーパ状に形成されており、その傾斜角度は、内金型2の上部外周面に形成されるテーパと等しくされている。尚、図4に示すように、外金型5には、加硫圧力を計測するための圧力センサ29が取付固定されている。
【0038】
−スクロールカム機構−
次に、スクロールカム機構について詳細に説明する。本実施形態に係るベルト加硫装置は、各金型片6,6,…を同時に外金型5の中心軸から遠ざかる方向に後退させる型開き手段としてのスクロールカム機構を有している。
【0039】
すなわち、図4及び図5に示すように、支持プレート30には、その上面にリング板状のベース部材63が一体的に設けられている。ベース部材63には、上方に開口し、半径方向に延びる3つの溝63a,63a,…が、周方向に等間隔に並ぶようにして形成されている。また、各溝63a,63a間には略扇形状の平面部63bが形成されている。そして、この3つの平面部63b,63b,…の上に、平面部63bと同じ内径及び外径を有しかつ周方向の長さが少し長くなされた略扇形状の板材たるプレート64,64,…がボルト等によりそれぞれ固定されている。このとき、図5及び図11にも示すように、ベース部63の溝63a,63a,…と、プレート64,64,…の側面及び下面とによって係止溝65,65,…が区画形成されている。
【0040】
そして、この係止溝65,65,…には、断面エ字状の移動部材66,66,…が、係止溝65,65,…に沿って移動自在に係止支持されている。また、移動部材66,66,…の外側端部には、上方に突出するピン8,8,…が設けられている。さらに、上記したように、移動部材66には、外金型5が取付固定されている。このようにして、係止溝65,65,…及び移動部材66,66,…は、金型片6,6,…を外金型5の径方向に案内する金型片ガイドを構成している。
【0041】
図4及び図6にも示すように、支持プレート30には上方に延びる複数の支持部材67,67,…が周方向に等間隔に並んだ状態で一体的に配設されており、この支持部材67,67,…は上端に支持ピン67a,67a,…をそれぞれ有している。そして、リング板状の揺動体68が支持ピン67a,67a,…に係合されて周方向に揺動可能に支持されている。すなわち、揺動体68は周方向に延びる所定長さの揺動溝68a,68a,…を有しており、この揺動溝68a,68a,…に上記支持ピン67a,67a,…が係合している。
【0042】
そして、図6及び図7に示すように、揺動体68には、略半径方向外側に延びるアーム70が取付固定されており、このアーム70の先端には下方に延びる当接ピン70aが固着して設けられている。
【0043】
また、ハウジング10上には、シリンダ71a及びピストン71bからなる一対のアクチュエータ71,71が、対向しかつ各ピストン71b,71bの間に上記当接ピン70aが位置するように配設されている。そして、この2つのアクチュエータ71,71のいずれか一方が作動してそのピストン71bが伸張することにより、ピストン71bの先端が当接ピン70aを押して揺動体68を周方向に揺動させるように構成されている。
【0044】
一方、揺動体68には、外金型5の周方向に対して斜め方向に延びる3つのカム溝68b,68b,…が形成されており、このカム溝68b,68b,…に、上記移動部材66,66,…に設けられているピン8,8,…がそれぞれ係合されている。
【0045】
このようにして、スクロールカム機構は、金型片6,6,…の端部としての移動部材66,66,…に外金型5の中心軸方向に突出して設けられたピン8,8,…と、内金型2の軸回りに回転可能に設けられ、ピン8,8,…と係合するカム溝68b,68b,…を有する回転体(つまり、揺動体68)とから構成されている。
【0046】
そして、アクチュエータ71の作動によって、回転体たる揺動体68がその周方向に回転することにより、カム溝68b,68b,…によりピン8,8,…を外金型5の径方向に案内するようにしている。その結果、移動部材66,66,…及び金型片6,6,…を、係止溝65に沿って一体的に後退させるようにしている。
【0047】
−第1領域−
次に、図2を参照して、ベルト加硫成形装置の第1領域101部分について説明する。ハウジング10には、上方に延びる2本の支柱11,11がその基端部で取付固定されている。そして、梁部材82が支柱81,81の先端側同士を水平方向に架橋するように取付固定されている。梁部材82には、その長さ方向に延びるレール83が設けられている。
【0048】
このレール83には、アクチュエータ84が配設されており、レール83に沿って水平方向に移動可能に設けられている。アクチュエータ84は、上下方向に伸縮するピストン84aを有しており、そのピストン84aの先端に内金型2を把持するための把持部85が設けられている。このようにして、アクチュエータ84は、内金型2を把持して外金型5内へ配置させたり、取り出したりするように構成されている。
【0049】
また、ハウジング10内には、加硫成形後のベルトを内金型2とともに上方へ押し上げるための押し上げ部86が配設されている。すなわち、押し上げ部86は、上下方向に伸縮可能に構成されており、伸張することで内金型2を内金型固定部31から離脱させるようにしている。
【0050】
−第2領域−
次に、図1及び図3を参照して、ベルト加硫成形装置の第2領域102部分について説明する。ハウジング10には、上記第1領域101で示した2本の支柱11,11に加えて、さらに2本の支柱11,11が配設されている。すなわち、ハウジング10には、4本の支柱11,11,…が互いに所定の間隔をあけて開口部10aの周りにそれぞれ固定支持されている。そして、図13に示すように、この支柱11,11,…の各々の上端部により矩形状の天板12が水平状態で固定支持されている。具体的には、この天板12は、その周縁部が略垂直に折れ曲がった形状を有しており、この周縁部と支柱11,11,…の各上端部とがそれぞれボルト等により締結されている。
【0051】
天板12の中央には、ベルトの加硫成型時に、ベルト中間体3のゴムを加硫するために上記金型片6,6,…を加熱する加熱手段としての蒸気供給部40が配設されている。蒸気供給部40は、内金型2に蒸気を供給するためのものである。蒸気供給部40は、天板12の中央を貫通した状態で取付固定されるシリンダ41と、このシリンダ41に嵌挿されて上下動するピストン42とを有している。ピストン42の先端には、フランジ部43が形成されている。さらに、このフランジ部43の下側には、蒸気を流出させるためのノズル45が設けられている。
【0052】
また、天板12には、第1貫通孔12a及び第2貫通孔12bが、それぞれ2つずつ形成されている。第1貫通孔12a及び第2貫通孔12bには、鉛直下方向に延びる円柱状のガイド部材13,44がそれぞれ嵌合固定されている。一方、上記フランジ部43の第2貫通孔12b,12bに対応する位置には、この第2貫通孔12b,12bと同じ内径を有する2つの第3貫通孔43a,43aが形成されている。そして、この第3貫通孔43a,43aに天板12から延びるガイド部材44,44が嵌挿されている。このようにして、ノズル45は、ピストン42の伸縮に伴って、ガイド部材44,44に案内された状態で上下動するようにしている。
【0053】
そして、天板12の下側には中心に円形の開口部14bを有する支持板14が配設されている。開口部14bは、上記ピストン42の伸縮時に、フランジ部43を挿通させるためのものである。図14に示すように、この支持板14には、天板12の2つの貫通孔12a,12aと同じ内径を有し、その第1貫通孔12a,12aのそれぞれに対応するように2つの貫通孔14a,14aが形成されており、この貫通孔14a,14aに天板12から延びるガイド部材13,13がその先端側で嵌挿されている。
【0054】
さらに、支持板14における支持板14の中心を挟んで対向する位置であって、2つの貫通孔14a,14aの各位置を通る直線に垂直な直線上にある2つの位置には、比較的小さな円形の開口部14c,14cが形成されている。そして、この支持板14の開口部14c,14cに対応するハウジング10の上部には、上方に開口するシリンダ15とこのシリンダ15に嵌挿されて上下動するピストン16とからなるアクチュエータ17が嵌合固定されている。そして、このピストン16の上端は、開口部14c,14cにおいてフランジ18を介して支持板14に結合されている。すなわち、支持板14は、アクチュエータ17の伸縮駆動によって、ガイド部材13,13に案内された状態で、上下動するように構成されている。
【0055】
この支持板14には、図8にも模式的に示すように、内周面が外金型5の外周面と同じ傾斜角度のテーパ形状である筒形状を有する型締め手段としてのテーパスリーブ9が取付固定されている。すなわち、略円筒状のテーパスリーブ9が、上端部で支持板14の開口部14bの下側に結合されている。また、開口部14bの内径は、テーパスリーブ9の上端における内径と略等しくされている。そして、テーパスリーブ9の内壁面は、下方へ向かうに連れて内径が大きくなるテーパ状に形成されている。
【0056】
そして、図10に模式的に示すように、下方向へくさび状の断面を有するテーパスリーブ9を下降させることによって、金型片6,6,…を左方向、つまり外金型5の中心軸に向かう方向に押して前進させるようにしている。
【0057】
このようにして、テーパスリーブ9は、アクチュエータ17の作動に伴って、金型片6,6,…に対し上記テーパ状の内周面と各金型片6,6,…のテーパ状外周面とが互いに摺接するように嵌挿されることにより、各金型片6,6,…を同時に外金型5の中心軸に向かう方向に前進させるように構成されている。
【0058】
そして、テーパスリーブ9の外周面には周方向に延びる所定深さの溝19が所定の間隔をあけて例えば3列形成されており、これらの溝19をそれぞれ閉塞部材20により閉塞し且つこの閉塞部材20の各々の一部に2つのポート21,21を配設することにより蒸気用通路22が構成されている。すなわち、一方のポート21から加熱蒸気が導入されて蒸気用通路22を循環して、他方のポート21から排出されることにより、直接的にテーパスリーブ9を加熱して間接的に外金型5を加熱できるようにしている。このようにして、ベルト中間体3のゴムを所定加硫度まで加硫させる目的で、金型片6,6,…を加熱するようにしている。
【0059】
尚、第3領域103は、支持プレート30及びその上面に配設されている外金型5や、内金型固定部31等を停留しておくための領域である。異なる種類の外金型5が配置されていて、必要に応じて交換するようにしている。
【0060】
−ベルトの加硫方法−
次に、本実施形態に係るベルトの加硫装置の作動及び当該加硫装置によるベルトの加硫方法について説明する。
【0061】
まず、第1領域101において、図2におけるハウジング右側のAで示す位置に内金型2を設置する。そして、この内金型2の外周面上にゴム製のベルト中間体3を配置する。さらに、内金型2の上部にシール部材7を取り付ける。
【0062】
一方、ハウジング10内のアクチュエータ36を伸張作動させて、ピストン36bの先端のピン36cを嵌合穴30cに嵌挿させた状態で支持プレート30を持ち上げる。この状態で、アクチュエータ36を支持プレート30とともにレール61に沿って移動させて、第1領域101に配置させる。その後、アクチュエータ36を収縮作動させて位置決めピン25が嵌合孔30bに嵌挿するように、支持プレート30をハウジング10上に配置させる。
【0063】
そして、アクチュエータ84をレール83に沿って右側へ移動させる。そして、上記位置Aの鉛直上方に位置づけた後、アクチュエータ84のピストン84aを伸張させて把持部85により内金型2の上部フランジ2dを把持する。そして、アクチュエータ84を収縮させて内金型2をベルト中間体3とともに持ち上げる。その後、アクチュエータ84を、レール83に沿って同図中の左側へ移動させて、支持プレート30上の内金型固定部31の鉛直上方に位置づける。
【0064】
続いて、アクチュエータ84を伸張作動させ、内金型2を内金型固定部31に載置させて、内金型2を把持部85から開放する。このとき、内金型固定部31の位置決めピン32と内金型2の位置決め孔2aとが嵌合するとともに、互いのテーパ面31a,2bが摺接することにより内金型2が内金型固定部31に案内されて固定支持される。その後、アクチュエータ84を収縮作動させて把持部85を上昇させておく。このようにして、内金型2の装着作動が行われる。
【0065】
その後、再びアクチュエータ36を作動させて支持プレート30を持ち上げた状態で、このアクチュエータ36をレール61に沿って第2領域102へ移動させる。そして、図1に示すように、位置決めピン26を支持プレート30の嵌合孔30bに嵌挿させた状態で、該支持プレート30をハウジング10上に載置固定する。そして、金型片6,6,…を集合させて予備的な型締めを行う。すなわち、金型片6,6,…を内金型2へ接近させてベルト中間体3の外周面に接触させる。このとき、各金型片6,6,…は、互いに集合することによって外周面がテーパ状である外金型5を構成する。
【0066】
引き続いて、ベルトを加硫成形して所定の凹溝を形成するための型締めを行う。すなわち、伸張しているアクチュエータ17のピストン16を収縮させる。このことにより、支持板14及びテーパスリーブ9は、ガイド部材13に案内されて鉛直下方に降ろされる。そして、金型片6,6,…の外側からテーパスリーブ9をそのテーパ状内周面と各金型片6,6,…のテーパ外周面とが互いに摺接するように嵌挿することにより、各金型片6,6,…を内金型2の中心軸に向かう方向に前進させる。こうして、ベルト中間体3は、内金型2、外金型5及びシール部材7により区画された室内で、室外との間がシールされた状態で高圧に加圧される。
【0067】
その後、ベルト中間体3のゴムを所定加硫度まで加硫するために金型片6,6,…を加熱する。すなわち、テーパスリーブ9の外周面に設けられている2つのポート21,21の一方のポート21から加熱蒸気を導入して蒸気用通路22を循環させて、他方のポート21から排出させる。このことにより、テーパスリーブ9及び外金型5を介してベルト中間体3を外側から加熱する。
【0068】
一方、蒸気供給部40のピストン36bを伸張作動させて、その先端のノズル45を、上方から内金型2内へ嵌挿させる。続いて、そのノズル45から内金型2の内部へ蒸気を供給する。このことにより、内金型2を介してベルト中間体3を内側から加熱する。こうして、ベルトは、内金型2及び外金型5との間で加圧された状態で、蒸気により加熱されて加硫される。
【0069】
次に、ノズル45を介して内金型2へ冷却水を供給することによって、ベルトの温度を充分に低下させた後、アクチュエータ17を作動させてピストン16を上昇させることによりテーパスリーブ9を上昇させて、外金型5から外す。
【0070】
その後、第2領域102においてアクチュエータ36を作動させ、支持プレート30を持ち上げた状態で、このアクチュエータ36をレール61に沿って第1領域101へ移動させる。そして、図2に示すように、位置決めピン25を支持プレート30の嵌合孔30bに嵌挿させた状態で、該支持プレート30をハウジング10上に載置固定する。
【0071】
そして、この第1領域101において、押し上げ部86を伸張作動させて、内金型2を突き上げる。その後、外金型5を解く。すなわち、型開き手段たる上記スクロールカム機構により金型片6,6,…を内金型2から遠ざかる方向に後退させる。
【0072】
すなわち、図7中の左側のアクチュエータ71を作動させて、ピストン71bを伸張させる。そして、ピストン71bの先端を当接ピン70aに当接させ、この当接ピン70aを同図中の右側へ押し付ける。このことで、揺動体68は、同図中の反時計回りに回転する。この揺動体68の回転に伴って、ピン8,8,…はカム溝68b,68b,…に案内され、移動部材66,66,…及び金型片6,6,…が内金型2から遠ざかるように外側へ移動する。こうして、外金型5の型締め状態が解かれる。
【0073】
次に、図2に示すように、この金型2,5の鉛直上方に位置するアクチュエータ84を伸張作動させて、そのピストン84a及び把持部85を下降させる。そして、把持部85にて内金型2を把持した状態で、アクチュエータ84を収縮作動させて、把持部85及び内金型2を成形されたベルトともに上昇させる。そして、このアクチュエータ84をレール83に沿って同図中の左側のBで示す位置の鉛直上方に移動させた後、把持部85を下降させ、内金型2及びベルトをハウジング10上の上記位置Bへ載置する。
【0074】
その後、シール部材7を内金型2から取り外し、内金型2から成形されたベルトを取り外す。そして、このベルトをその軸方向に垂直な方向に切断することによって、所望のベルト幅を有する複数の張力帯50を形成する。
【0075】
以上説明したように、本実施形態によると、テーパスリーブ9を金型片6,6,…に嵌挿させることにより、テーパスリーブ9の内周面のテーパ面と、金型片6,6,…の各テーパ面とをそれぞれ同時に摺接させて各金型片6,6,…を内金型2へ向かう方向に集合させることができる。このことで、外金型5を構成して、この外金型5と内金型2との間で容易にベルト中間体3を挟んで張力帯50を加硫成形することができる。すなわち、筒状のテーパスリーブ9による単一方向の圧縮により外金型5を型締めするので、簡単な構成で正確にベルト中間体3を加圧して成形することができる。
【0076】
さらに、張力帯50の外周面に上面溝50aを形成する外金型5は、ゴム製のゴムスリーブではなく寿命の長い金属製の金型であるため、従来のようにゴムスリーブを頻繁に交換する必要はなく、またその金型がゴムスリーブよりも熱効率が高いので加硫時間を大幅に短縮することができ、製造コストを低減することができる。
【0077】
さらにまた、金属製の外金型5は、ゴムスリーブのように使用に伴って容易に変形・硬化することがなく、加えて外金型5に対してテーパ面同士の摺接により力を加えるようにして金型の歪みを抑制する構成としたので、成形した上面溝50aの寸法精度を効果的に向上させることができる。
【0078】
そのことに加えて、外金型5を金型としたので、加硫成形時にゴムスリーブに比べて非常に高圧の圧力を加えることができる。その結果、成形されたベルトの密度を高くして、その耐摩耗性を向上させることができる。
【0079】
そして、アクチュエータ71で揺動体68を回転させることのみによって、スクロールカム機構により外金型5の型締め状態を容易に解いて、複数の金型片6,6,…にすることができる。したがって、簡単且つ小型の構成によって張力帯50を加硫成形することができる。
【0080】
また、金型片ガイドとしての係止溝65及び移動部材66を設けるようにしたので、金型片6,6,…が外金型5の径方向に内金型2に接離するように、金型片ガイドにより案内されるので、金型片6,6,…を揺動することなく精度良く確実に変位させることができる。
【0081】
さらに、外金型5を3つの金型片6,6,…に等分割することにより構成したので、金型片6,6,…を集合させて外金型5を形成するときに、金型片6,6,…の周方向端部の突条がベルト中間体3の外周面上で摺動することにより不要な凸部を形成したり、金型片6,6,…を後退させて外金型5を開くときに、金型片6,6,…の周方向端部の突条によって、形成された張力帯50の上面溝50a側面がその突条から接線方向の力を受けて変形してしまうのを防止することができる。
【0082】
尚、上記本実施形態では、ベルト中間体に所定の凹溝を形成して張力帯50とするために、内金型2の外周面と外金型5の内周面との双方に多数の突条を設けるようにしたが、本発明はこれに限らず、内金型2の外周面と外金型5の内周面との少なくとも一方に突条を設けるようにして、内周面又は外周面のいずれか一方に所定の凹溝を有するベルトの加硫成形装置としてもよい。
【0083】
また、本実施形態では、張力帯50を形成するベルト加硫成形装置について説明したが、本発明は、その他ベルトの内周面及び外周面の少なくとも一方に突条又は凹条を有するベルトを加硫成形する装置として適用することができる。
【0084】
そして、外金型5を3つの金型片6,6,…に分割するようにしたが、その他、3以上であって、外金型内周面に設けられた突条の数以下の金型片に等分割するようにしてもよい。
【0085】
また、金型片ガイドとして、係止溝65及び移動部材66を設けるようにしたが、その他の構成を有する金型片ガイドにより、金型片6,6,…を径方向に案内するようにしてもよい。
【0086】
さらにまた、外金型5を解いて金型片6,6,…を後退させる目的で、上記スクロールカム機構を設けるようにしたが、これに限らず、その他の構成によって、金型片6,6,…を後退させて外金型5を解くようにしてもよい。
【0087】
【実施例】
(実施例1)
上記実施形態で説明したベルトの加硫成形装置によって、図15に示されるような、ベルト式無段変速装置に用いられる高負荷伝動用Vベルトの張力帯50を加硫成形した。
【0088】
図15に示すように、成形された張力帯50は、帆布51が接着されたゴム製のベルト本体52を有し、このベルト本体52のピッチラインPL上に抗張体としてのガラス繊維からなる心線53が埋設されている。そして、この張力帯50の上下両面には、多数のブロック(図示省略)を係止固定するためのベルト幅方向に延びる多数の上面溝50a及び下面溝50bが、ベルト周方向に所定ピッチでそれぞれ対向するようにして設けられている。すなわち、この上面溝50a及び下面溝50bは、上記ベルトの加硫成形装置の外金型5及び内金型2に設けられた突条によりそれぞれ形成されている。
【0089】
ここで、同図にも示すように、この張力帯50の対向する突条におけるベルト厚さを総厚さと呼ぶ一方、この張力帯50における対向する上面溝50a及び下面溝50bの最深の底面部間の厚さを噛み合い厚さと呼ぶ。本実施例では、この張力帯50の噛み合い厚さを多数の上面溝50a及び下面溝50bにおいて0.001mmの単位で測定したところ、噛み合い厚さの最大値及び最小値は、それぞれ3.094mm及び3.044mmであった。そして、この測定した結果を表1に示し、この表1に基づいたヒストグラムを図16に示す。同図において、縦軸は度数を表す一方、横軸は噛み合い厚さ(mm)を示し、この横軸に付している数値は、各数値幅の中心値である。
【0090】
【表1】
Figure 0003814529
【0091】
一方、比較例として、上記実施形態のような金型片6,6,…からなる外金型5の代わりに、従来の円筒状のゴムスリーブ(図示省略)を外型として用いて、上記と同様の張力帯を加硫成形した。
【0092】
そして、この張力帯の噛み合い厚さを上記実施例と同様に0.001mmの単位で測定したところ、噛み合い厚さの最大値及び最小値は、それぞれ3.128mm及び3.058mmであった。そして、この測定した結果を表2に示し、この表2に基づいたヒストグラムを図17に示す。同図における縦軸及び横軸は、図16と同様である。
【0093】
【表2】
Figure 0003814529
【0094】
上記表1及び図16と、表2及び図17とにより、以下に示す表3の結果がわかる。
【0095】
【表3】
Figure 0003814529
【0096】
すなわち、実施例による成形した張力帯の標準偏差は0.0096であって、比較例の標準偏差0.0184よりも小さく、成形品の噛み合い厚さのばらつきが小さいことがわかる。尚、噛み合い厚さの平均値等が比較的大きく異なっているのは、この比較例と実施例とでは各張力帯の規格が異なるためである。
【0097】
また、比較例による張力帯の工程能力指数は0.632である一方、実施例による張力帯の工程能力指数Cpは1.217であるため、比較例のものよりも大きい。また、片寄りを考慮した工程能力指数Cpkにつていも、実施例のものは0.839であり、比較例の0.617よりも大きく、工程能力が飛躍的に向上していることが確認できる。
【0098】
以上のことから、本発明に係るベルトの加硫成形装置により成形した張力帯は、工程能力指数Cpが1.0以上である工程能力を有し、外型にゴムスリーブを適用したものに比べて、ベルトに成形した凹溝の寸法精度を効果的に向上できることがわかる。
【0099】
(実施例2)
この実施例では、上記本実施形態で示したベルト加硫成形装置によって張力帯50を加硫成形し、その張力帯50を有する高負荷伝動用Vベルトをプーリに巻き掛けて定常的に100時間回行させた。その後、ベルトの噛み合い厚さを測定し、初期状態である回行させる前のベルトの噛み合い厚さと比較して、ベルトの耐摩耗性を調べた。
【0100】
すなわち、加硫成形時においてベルトに付与する圧力を1.0〜4.0MPaの間で変化させて、その各圧力毎に、ベルトの噛み合い厚さを、ベルトの締め代として求めた。その結果を、図18に示している。同図において、縦軸はベルトの締め代(mm)を、また横軸は、加硫成形時にベルト中間体に付与する圧力(MPa)をそれぞれ示している。
【0101】
同図に示すように、付与する圧力を増大させるに連れて、ベルトの締め代は大きくなる。つまり、ベルトの耐摩耗性が向上し、所謂へたりが少なくなることがわかる。
【0102】
そして、従来のゴムスリーブでは、ベルト中間体に対して付与できる最大圧力は、1.0MPa程度であり、ベルト締め代の変化量が0.15よりも大きくなるのに対して、本実施例に係る外金型では、1.0MPa以上の圧力を付与することができ、100時間経過後のベルト締め代の変化量を0.15以下にすることができる。
【0103】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によると、外周面上にゴム製のベルト中間体が配置される内金型の周りに内金型を囲うように配置され、外周面がテーパ形状とされた筒状の外金型を備えるベルトの加硫成形装置に対して、外金型は、周方向に分割され且つ内金型に接離可能な複数の金型片からなり、金型片は内金型への接近状態で他の金型片と外金型を形成するように接してベルト中間体の外周面に接触するようになされており、内周面が外金型の外周面と同じ傾斜角度のテーパ形状である筒形状を有し、金型片に対しテーパ状の内周面と各金型片のテーパ状外周面とが互いに摺接するように嵌挿されることにより、各金型片を同時に外金型の中心軸に向かう方向に前進させる型締め手段と、ベルト中間体のゴムを加硫するために金型片を加熱する加熱手段と、各金型片を同時に外金型の中心軸から遠ざかる方向に後退させる型開き手段とを備え、内金型の外周面と外金型の内周面との少なくとも一方にベルト中間体に所定の凹溝を形成するための多数の突条を周方向に所定ピッチで設けて、型開き手段は、金型片の端部に突出して設けられたピンと、内金型の軸回りに回転可能に配設され、上記ピンと係合し且つ外金型の周方向に対して斜め方向に延びるカム溝を有する回転体とからなり、該回転体の回転により金型片を後退させるスクロールカム機構とすることにより、成形品の寸法精度を効果的に向上させることができる。さらに、簡単な構成で正確にベルト中間体を加圧することができ、加硫時間を大幅に短縮して製造コストを低減することができる。そのことに加えて、成形されたベルトの密度を高くして、その耐摩耗性を向上させることができる。さらに、簡単で小型の構成により外金型の型締め状態を容易に解くことができる。
【0104】
請求項の発明によると、金型片を外金型の径方向に案内する金型片ガイドを備えることにより、金型片を揺動させることなく精度良く変位させることができる。
【0105】
請求項の発明によると、ベルトが高負荷伝動用Vベルトにおいてブロックを係合するための張力帯であることにより、外型にゴムスリーブを用いるものに比べて工程能力を向上させることができる。従って、高い精度が要求される張力帯の製造装置として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係るベルト加硫成形装置の第2領域における正面図である。
【図2】 ベルト加硫成形装置の第1領域における正面図である。
【図3】 ベルト加硫成形装置のケーシングを示す平面図である。
【図4】 ベルト加硫成形装置の要部を拡大して示す断面図である。
【図5】 ベルト加硫成形装置の要部を拡大して示す側面図である。
【図6】 第1領域における外金型を拡大して示す平面図である。
【図7】 揺動体を揺動させるためのアクチュエータを示す正面図である。
【図8】 テーパスリーブを模式的に示す斜視図である。
【図9】 外金型を模式的に示す斜視図である。
【図10】 テーパスリーブの下降による金型片の前進を説明する説明図である。
【図11】 プレート及び移動部材を示す平面図である。
【図12】 シール部材を示す断面図である。
【図13】 天板を示す平面図である。
【図14】 支持板を示す平面図である。
【図15】 本発明の実施例において加硫成形した張力帯を示す正面図である。
【図16】 実施例1に係る張力帯の噛み合い厚さの分布を示すグラフ図である。
【図17】 比較例に係る張力帯の噛み合い厚さの分布を示す図16相当図である。
【図18】 加硫成形時の圧力と、ベルトの締め代変化量との関係を示すグラフ図である。
【図19】 高負荷伝動用Vベルトを示す斜視図である。
【図20】 高負荷伝動用Vベルトを示す側面図である。
【符号の説明】
2 内金型
3 ベルト中間体
5 外金型
6 金型片
8 ピン(型開き手段)
9 テーパスリーブ(型締め手段)
21 ポート(加熱手段)
22 蒸気用通路(加熱手段)
40 蒸気供給部(加熱手段)
50 張力帯
65 係止溝(金型片ガイド)
66 移動部材(金型片ガイド、型開き手段)
68 揺動体(回転体、型開き手段)
68b カム溝

Claims (8)

  1. 外周面上にゴム製のベルト中間体が配置される内金型と、
    上記内金型の周りに該内金型を囲うように配置され、外周面がテーパ形状とされた筒状の外金型とを備えるベルトの加硫成形装置であって、
    上記外金型は、周方向に分割され且つ内金型に接離可能な複数の金型片からなり、
    上記金型片は内金型への接近状態で他の金型片と外金型を形成するように接して上記ベルト中間体の
    外周面に接触するようになされており、
    内周面が上記外金型の外周面と同じ傾斜角度のテーパ形状である筒形状を有し、金型片に対し上記テーパ状の内周面と各金型片のテーパ状外周面とが互いに摺接するように嵌挿されることにより、各金型片を同時に上記外金型の中心軸に向かう方向に前進させる型締め手段と、
    上記ベルト中間体のゴムを加硫するために上記金型片を加熱する加熱手段と、
    上記各金型片を同時に上記外金型の中心軸から遠ざかる方向に後退させる型開き手段とを備え、
    上記内金型の外周面と上記外金型の内周面との少なくとも一方に上記ベルト中間体に所定の凹溝を形成するための多数の突条が周方向に所定ピッチで設けられ
    上記型開き手段は、金型片の端部に外金型の中心軸方向に突出して設けられたピンと、内金型の軸回りに回転可能に設けられ、上記ピンと係合し且つ外金型の周方向に対して斜め方向に延びるカム溝を有する回転体とからなり、該回転体の回転により金型片を後退させるスクロールカム機構であることを特徴とするベルトの加硫成形装置。
  2. 請求項のベルトの加硫成形装置において、
    金型片を外金型の径方向に案内する金型片ガイドを備えることを特徴とするベルトの加硫成形装置。
  3. 請求項1又は2のベルト加硫成形装置において、
    金型片は3以上であることを特徴とするベルトの加硫成形装置。
  4. 請求項1〜のいずれか1つのベルトの加硫成形装置において、
    ベルトが高負荷伝動用Vベルトにおいてブロックを係合するための張力帯であることを特徴とするベルトの加硫成形装置。
  5. 内金型と、該内金型の周りに内金型を囲うように配置され、且つ内金型に接離可能な複数の金型片からなり、外周面がテーパ形状とされた筒状の外金型とを備え、上記内金型の外周面と上記外金型の内周面との少なくとも一方に多数の突条が周方向に所定ピッチで設けられてなる加硫成形装置を用いて、ベルトを加硫成形する方法であって、
    上記内金型の外周面上にゴム製のベルト中間体を配置する第1の工程と、
    上記金型片を内金型へ接近させて上記ベルト中間体の外周面に接触させる第2の工程と、
    上記金型片の外側から内周面が外金型の外周面と同じ傾斜角度のテーパ形状とされた筒形状の型締め手段をそのテーパ状内周面と各金型片のテーパ外周面とが互いに摺接するように嵌挿することにより、各金型片を内金型の中心軸に向かう方向に前進させる第3の工程と、
    上記ベルト中間体のゴムを加硫するために上記金型片を加熱する第4の工程と、
    型開き手段により上記金型片を内金型から遠ざかる方向に後退させる第5の工程とを備え
    上記型開き手段は、金型片の端部に突出して設けられたピンと、内金型の軸回りに回転可能に配設され、上記ピンと係合し且つ外金型の周方向に対して斜め方向に延びるカム溝を有する回転体とからなり、該回転体の回転により金型片を後退させるスクロールカム機構であることを特徴とするベルトの加硫成形方法。
  6. 請求項のベルトの加硫成形方法において、
    金型片を径方向に案内する金型片ガイドを備えていることを特徴とするベルトの加硫成形方法。
  7. 請求項5又は6のベルト加硫成形方法において、
    金型片は3以上であることを特徴とするベルトの加硫成形方法。
  8. 請求項5〜7のいずれか1つのベルト加硫成形方法において、
    ベルトが高負荷伝動用Vベルトにおいてブロックを係合するための張力帯であることを特徴とするベルトの加硫成形方法。
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