JP3814481B2 - 紙用品を取り出すためのコンテナ及びカートリッジ - Google Patents

Description

【０００１】
（発明の背景）
本発明は、概括的には取り出し用装置及びシステムの分野に関する。より詳細には、本発明はナプキン、タオル、トイレットティッシュペーパー等の紙用品を取り出すための装置とシステムの分野に関する。
使用者が紙用品を即座に使用できるようにするため、紙用品用に様々なタイプのディスペンサーが開発されてきた。このようなディスペンサーは、しばしばレストランや手洗いのような公共の場に備えられており、使用者は用途に合わせて自分の使いたいだけの量の紙用品をディスペンサーから取り出す。ファーストフードレスランのような、往来の激しい場所では、多数の顧客が短時間のうちにナプキンディスペンサーのような紙用品ディスペンサーを使用することもある。従って、大勢の顧客が使えるように多数の紙用品を保持するディスペンサーが開発されてきた。
【０００２】
しかし大型のディスペンサーには多くの欠点がある。第１に、個々の紙用品又は一定量の紙用品を大型ディスペンサーから一様に取り出そうとすれば、使用者にとって必要な量より多くの紙用品を取り出すことになる。このように、使用者は紙用品を余分に取り出すことになり、その内幾つかの紙用品は無駄になる。ディスペンサーから取り出される紙用品が多すぎると、ディスペンサーが速く空になるので、大型ディスペンサーを設ける利点が無いことになる。
第２に、多くのディスペンサーは装填が難しく、しかもディスペンサーのサイズが大型になるほど難しくなる。紙用品がディスペンサーに正しく装填されないと、取り出す際に詰ってしまい、それ以降、使用者が紙用品を取り出せなくなることにもなりかねない。更に、大型ディスペンサーには多数の紙用品が係わることから、大型ディスペンサーを補充する際に、作業員が紙用品の一部を床に落とすことも多い。紙用品は床に落ちてしまえば不衛生となり廃棄しなければならないことから、更に無駄を生み、またしても大型ディスペンサーの利点が無くなる。
【０００３】
サイズには関係なく現在利用可能な多くのディスペンサーの別の欠点は、ディスペンサーを開けずに、どれだけの紙用品がディスペンサー内に残っているのかを見極めることができないという点である。つまり、どれだけの紙用品が残っているかを見極めるため周期的にディスペンサーをチェックするか、又は空になり次第ディスペンサーを補充するために気を配るねばならない。何れの場合も注意力が必要であるが、特に使用がピークの時にはそうであり、ディスペンサーを注意深くモニターしていないとディスペンサーが空になることも起こり得る。
【０００４】
（発明の目的及び概要）
本発明の主たる目的は、多様な用途に容易に適合することのできる、紙用品を取り出すための改良されたコンテナ及びカートリッジを提供することである。
本発明の別の目的は、製造が簡単かつ安価で、使用に際し信頼性の高い、紙用品を取り出すためのコンテナ及びカートリッジを提供することである。
本発明のまた別の目的は、個々の紙用品を計量して放出するか又は限定された量だけ供給する、紙用品を取り出すためのコンテナ及びカートリッジを提供することである。
【０００５】
本発明の更に別の目的は、使用者が紙用品を余分に取り出すか又はコンテナに補充する間に紙用品を落としてしまうかの何れかに起因する紙用品の無駄使いを低減する、紙用品を取り出すためのコンテナ及びカートリッジを提供することである。
本発明のまた別の目的は、使用者に取り出す準備のできている紙用品の残量を表示する、紙用品を取り出すためのコンテナ及びカートリッジを提供することである。
【０００６】
本発明の更に別の目的は、紙用品の詰りとその結果それ以降の紙用品の取り出しができなくなる事態を低減する、紙用品を取り出すためのコンテナ及びカートリッジを提供することである。
本発明のまた別の目的は、紙用品の重量を支えて、個別の紙用品が容易に取り出せるようにする、紙用品を取り出すためのコンテナ及びカートリッジを提供することである。
【０００７】
以上の目的を実現するため、そして本発明の目的に従って、本明細書に具体的且つ広範に説明するように、内部面と、該内部面内にある、複数の紙用品を収納するための内部域とを形成する複数の外壁を有するハウジングを含む、個々の紙用品を取り出すためのコンテナを提供する。第１端壁には内部域から紙用品を取り出せる取り出し喉部が設けられる。代わりに及び／又は追加的に、取り出し喉部は外部壁に配置してもよい。内部域の紙用品を、取り出し喉部に向けて取り出し方向に付勢する機構が備えられている。第１、第２および第３外部壁は、第１外部壁の両側に、第２、第３外部壁を配して、第１端壁と交わり、内部面の一部分を形成する。紙用品と接触し、紙用品を付勢する力に抗するために、第２及び第３外部壁の内部面の一部から内部域内へと突起が延びている。第２壁上の突起と第３壁上の突起とは、取り出し方向に互い違いに配置されている。
【０００８】
付勢機構は、紙用品を取り出し方向に付勢するため、ハウジングの内部域に配置されるばね付勢された板を備えていてもよく、取り出し方向は概ね水平方向であってもよい。もしくは、付勢のための機構は、ハウジングに該ハウジングを実質上水平でない面に取り付けるための、取り付け部を設けることもでき、その場合、紙用品は重力によって取り出し方向に付勢され、取り出し方向は概ね垂直になる。
突起は湾曲バンパーを含んでいるのが望ましく、湾曲バンパーは、湾曲バンパーを横切って取り出し方向と直角な方向に延びる複数の隆起部を備えていることが更に望ましい。
【０００９】
ハウジングは更に、紙用品に接触し、及び／又はそれらを整列させ、且つ付勢機構に抗するための、取り出し方向に平行に延びるリブ部材を含んでいるステージング域を、紙用品に間隔を設け且つ減速させるために、取り出し喉部近くに設けている。例えば、本発明の実施の形態において、取り出し喉部が外部壁にある場合、ステージング域は、取り出し方向に平行に延びる少なくとも１つのリブ部材と、紙用品と接触して付勢機構に抗するための、リブ部材から延びる多数の歯とによって構成することもできる。
外部壁の所定の１つは、複数の紙用品を内部域に挿入するために開放可能な、ハウジングにヒンジ結合されたドアを含んでいてもよい。
【００１０】
随意的にであるが、複数の紙用品を収納するために、ハウジングの内部域へ挿入するためのカートリッジを設けてもよく、そのカートリッジには取り外し可能な部分を設け、取り外し可能な部分を取り外すとカートリッジに開口ができるようにしておくのが望ましい。カートリッジの開口の内の少なくとも１つは、突起の内の少なくとも１つに隣接して配置され、突起が開口を通って延び、複数の紙用品に接触するようになっていることが望ましい。リブ部材は、取り出し喉部近傍のハウジング内部域に設けられ、カートリッジの開口の少なくとも１部がリブ部材に隣接して配置され、リブ部材が開口を通って延び、複数の紙用品と接触し、それらを整列させ、及び／又はそれらを支えるようになっていることが望ましい。例えば、取り出し喉部が外部壁に配置されているような、本発明の幾つかの実施の形態では、少なくとも１つのリブ部材が、取り出し喉部近傍のハウジングの内部域に設けられ、リブ部材はリブ部材から延びる歯を含んでおり、カートリッジの開口の内少なくとも１つはリブ部材の少なくとも１つに隣接して配置され、歯が開口を通って延び、複数の紙用品と接触するようになっている。
【００１１】
本発明の他の態様によれば、個々の紙用品を取り出すためのコンテナが設けられており、そのコンテナは、内部面と、内部面内にある、複数の紙用品を収納するための内部域とを輪郭付ける複数の外壁を有するハウジングを含んでいる。第１端壁は、内部域から紙用品を取り出せるようにしている取り出し喉部を形成している。代わりに及び／又は追加的に、取り出し喉部を外部壁に配置してもよい。内部域内の紙用品を取り出し喉部に向けて、取り出し方向に付勢する機構が設けられている。少なくとも１つの突起が、内部面からハウジングの内部域内へと延びている。複数の紙用品を収納するために、ハウジングの内部域へ挿入するためのカートリッジが設けられ、そのカートリッジは少なくとも１つの取り外し可能な部分を含んでおり、取り外し可能な部分を取り外すと、カートリッジに開口ができるようになっている。カートリッジの開口は、突起に隣接して配置されており、カートリッジがハウジングの内部域に装填されると、突起が開口を通って延び、複数の紙用品と接触して付勢のための手段に抗するようになっている。
【００１２】
カートリッジは、第２取り外し可能な部分を含んでおり、第２取り外し可能な部分を取り外すとカートリッジに第２開口ができるようになっているのが望ましく、付勢のための手段は、紙用品を取り出し方向に付勢するための、ハウジングの内部域に配置され第２開口を通って延びるばね付勢された板を含み、取り出し方向は概ね水平であることが望ましい。代替例では、付勢するための手段が、ハウジングに、ハウジングを実質的に水平でない面に取り付けるための取り付け部を含んでおり、紙用品は重力により取り出し方向に付勢されるが、この場合、取り出し方向は実質的に垂直方向であることが望ましい。
【００１３】
第１、第２および第３外部壁は、第１外部壁の両側に第２、第３外部壁を配して第１端壁と交わり、複数の突起を含む、少なくとも１つの突起が第２及び第３外部壁から内部域内へと延び、この突起は湾曲バンパーを含み、湾曲バンパーは、湾曲バンパーを横切って取り出し方向と垂直な方向に延びる、複数の隆起部を備えていることが望ましい。
紙用品に接触し、それらを整列させ、及び／又は支持し、且つ付勢機構に抗するための、取り出し方向に平行に延びるリブ部材を含んでいるステージング域を、紙用品に間隔を設け且つ減速させるため、取り出し喉部近くに設けるのが望ましい。例えば、取り出し喉部が外部壁にあるような、本発明の幾つかの実施の形態では、少なくとも１つのリブ部材が取り出し喉部近傍のハウジングの内部域に設けられ、このリブ部材はリブ部材から延びる歯を含んでおり、カートリッジの開口の少なくとも１つはリブ部材の少なくとも１つと隣接して配置され、歯がその開口を通って延び、複数の紙用品と接触するようになっている。
【００１４】
本発明の別の態様によれば、個々の紙用品を取り出すためのコンテナが設けられ、そのコンテナは、複数の紙用品を収納するための内部域を輪郭付ける複数の外壁を有するハウジングを含んでいる。第１端壁は、内部域から紙用品を取り出せるようにする取り出し喉部を形成している。代わりに及び／又は追加的に、取り出し喉部は外部壁に配置してもよい。内部域にある紙用品を取り出し喉部に向けて、取り出し方向に付勢する機構が設けられている。第１、第２および第３外部壁は、第１外部壁の両側に第２、第３外部壁を配して第１端壁と交わる。突起の第１グループが、第２及び第３外部壁から内部域内へ延びている。第４外部壁は、複数の紙用品を内部域に挿入するために開放可能な、ハウジングにヒンジ結合されたドアを含んでいてもよい。突起の第２グループは、第１及び第４壁から内部域内へと延びており、第１端壁と接触しているか、或いは連接していることが望ましい。突起の第１及び第２グループは、紙用品を整列、支持するため、及び／又は付勢機構に抗するため、紙用品に接している。
【００１５】
突起の第１グループは湾曲バンパーを含んでいるのが望ましく、このバンパーは、湾曲バンパーを横切って取り出し方向と直角に延びる複数の隆起部を含んでいることが望ましい。突起の第２グループは、紙用品に間隔を設け、これを整列、支持し、及び／又は減速を行なうために、取り出し喉部近傍のステージング域に配置されるリブ部材であることが望ましい。例えば、取り出し喉部が外部壁にあるような、本発明のある実施の形態では、ステージング域は、取り出し方向に平行に延びる少なくとも１つのリブ部材と、紙用品と接触して付勢機構に抗するためのリブ部材から延びる多数の歯とで構成されている。
【００１６】
本発明の別の態様によれば、複数の紙用品を保持し取り出すためのカートリッジが設けられている。カートリッジは、ハウジングを有するコンテナの内部域に挿入可能となっており、内部域は複数の外部壁により輪郭付けられた内部面内にあり、少なくとも１つの突起が内部面から内部域内へと延びている。幾つかの実施では、この突起は、取り出し喉部近くのハウジング内部に設けられるリブ部材である。カートリッジは、カートリッジ壁を有するカートリッジ本体と、カートリッジ本体に形成された、取り外し可能な部分とを含んでおり、取り外し可能な部分の少なくとも１つを取り外すと、少なくとも１つのカートリッジ壁に開口ができるようになっており、この取り外し可能な部分は、カートリッジがハウジングの内部域に装填された場合に、突起（その幾つか或いは全部がリブ部材の形態を採る場合もある）が開口の少なくとも１つを貫通して複数の紙用品に接触するような位置に設けられている。
【００１７】
カートリッジ壁は、２つの対向する壁を含んでおり、少なくとも２つの取り外し可能な部分が設けられており、取り外し可能な部分は各々カートリッジの対向する各壁に配置されている。カートリッジ壁が４つのカートリッジ側壁を含み、少なくとも４つの取り外し可能な部分が設けられ、この取り外し部分は各々カートリッジの各側壁に配置されていることが望ましい。
【００１８】
カートリッジは、カートリッジ壁の１つを貫通する、少なくとも１つのスロットを有しており、このスロットは、カートリッジがハウジングの内部域にあるときにハウジングの外側から視認可能であり、スロットを通して紙用品の量を目で確認することによりカートリッジ内に入れられている紙用品の量が分かるようになっている。
【００１９】
本発明のさらに別の態様によれば、複数の紙用品を保持するカートリッジから個々の紙用品を取り出すためのコンテナが設けられており、このコンテナは、複数の紙用品を収納するための内部域を輪郭付ける複数の外部壁を有するハウジングを含んでいる。第１端壁は。コンテナの１つの端部に配置されている。内部域内の紙用品を、取り出し方向に第１端壁に向けて付勢する機構が設けられている。第１、第２および第３外部壁は、第１外部壁の両側に第２、第３外部壁を配して第１端壁と交わる。外部壁と端壁との構成により、コンテナの開口面が形成される。１つまたはそれ以上の小型のブロック、チャック、栓、ワイヤ、ブレース、ブラケット、ピン、バー、クリップ等の形態のカートリッジ保持手段が、第１端壁又は対向する外部壁に形成されていることが望ましい。指状スロットを第１端壁に切り込んでもよい。
【００２０】
幾つかの実施の形態では、突起の第１グループが、第２及び第３外壁から内部域内へと延びている。第４外壁がコンテナに含まれることも考えられる。第４外壁は部分壁であってもよいし、複数の紙用品を内部域へと挿入するために開放可能な、ハウジングにヒンジ結合された部分的ドアであってもよい。第４壁を用いる場合、その末端が第１端壁と交差しないように第１端壁から離しておくことが好ましく、そうすることで第４壁が、コンテナの開放面を形成しながらカートリッジ保持手段としての役目を果たすことになる。もしくは、第４壁を第１端壁と交差又は接触させ、取り出し喉部を形成するようにしてもよい。
【００２１】
第４壁が第１端壁と交差又は接触して取り出し喉部を形成する構造になっている場合には、取り出し喉部は、水平方向寸法がコンテナ（又はカートリッジ）内の紙用品の幅とほぼ同じかそれよりも僅かに大きく、垂直方向寸法が、限定された数の紙用品の通路を確保するのに十分な大きさとなっていることが望ましい。例えば、紙用品が折り畳まれた紙ナプキンの形態である場合、取り出し喉部の垂直方向寸法は、限定された数の折り畳み式紙ナプキンが抜き出されるようなサイズになっている。これは、垂直方向寸法を個々の折り畳み式紙ナプキンの厚さの何倍か（例えば、厚さの約２倍より大きく約１０倍より小さい）にすることにより実現することができる。
【００２２】
幾つかの実施の形態では、突起の第２グループが第１壁から内部域内へと延びており、その突起は、第１端壁と接触又は連続していることが望ましい。この突起が用いられる場合、突起の第１及び第２グループは紙用品と接触して、紙用品を整列、支持し、及び／又は付勢ための機構に抗することになる。
突起の第１グループは、湾曲バンパーを含んでいることが望ましく、バンパーは、バンパーを横切って取り出し方向と直角な方向に延びる複数の隆起部を含んでいるのが望ましい。突起の第２グループは、紙用品の間隔取り、整列、支持、及び／又は減速を行なうための、取り出し喉部近くのステージング域に配置されるリブ部材であることが望ましい。
【００２３】
複数の紙用品の保持及び取り出し用のカートリッジは、上記コンテナの、複数の外部壁により輪郭付けられる内部面内にある内部域内に挿入される。幾つかの実施の形態では、少なくとも１つの突起がコンテナの内部面から内部域内へと延びている。１つ又は複数の突起は、湾曲バンパーであってもよいし、第１端壁近傍のハウジング内部に設けられるリブ部材であってもよい。
一般的に述べると、カートリッジはカートリッジ壁を有するカートリッジ本体を含み、他のカートリッジ実施の形態について先に説明したような、カートリッジ本体に形成された取り出し可能部分を更に含んでいてもよい。上記コンテナ実施の形態の幾つかは、取り出し喉部ではなく開放面を有しており、コンテナの開放面に位置するカートリッジ壁には、その内部に保持された紙用品へのアクセスを制御する役目を果たすスリット、スロット、オリフィス、又はチャネルが設けられている。スロットはカートリッジの前壁と底壁により輪郭付けられる。しかしながら、他の箇所が使用される場合も考えられる。
【００２４】
スリットのサイズは、水平方向の寸法がカートリッジ内の紙用品の幅とほぼ同じか僅かに大きく、垂直方向の寸法が、限定された数の紙用品の通路を確保するのに十分な大きさとなっていることが望ましい。例えば、紙用品が、折り畳まれた紙ナプキンの形態である場合、スリットの垂直方向寸法は、限定された数の折り畳み式の紙ナプキンが抜き出せるようなサイズになっているのがよい。これは、垂直方向寸法を、個々の折り畳み式の紙ナプキンの厚さの何倍か（例えば、厚さの約２倍より大きく約１０倍より小さい）にすることにより実現できる。
【００２５】
紙用品は親指状スロット及び／又は指状スロットによりアクセスできる。親指状スロット及び指状スロットは、カートリッジの表面及び底面にあることが望ましい。
カートリッジには、カートリッジ壁の内の１つを貫通する少なくとも１つのスロットが設けられており、このスロットは、カートリッジがハウジングの内部域にあるときに、ハウジングの外側からも視認可能であり、スロットを通して紙用品の量を見て調べることによりカートリッジ内に入れられている紙用品の量を見極めることができるようになっている。
【００２６】
本発明の更なる目的及び利点については、以下の説明の中で部分的には説明されているが、或いはこの説明から自明であり、または本発明の実施を通して知ることもできる。
【００２７】
（好適な実施の形態の詳細な説明）
以下に本発明の好適な実施の形態に関して詳細に説明するが、そのうちの１つ又はそれ以上の実施例については、図面（縮尺は正確ではない）に示されている。各実施例は、本発明を説明するためのものであり、本発明を限定するものではない。例えば、ある実施の形態又は図面の一部として図示又は説明した特徴が、別の実施の形態をもたらすために別の実施の形態又は図面に使用されることもある。本発明はこのような変更又は変形を含むものとする。
【００２８】
図１−５に広範且つ具体的に示すように、紙用品１２を取り出すためのコンテナ１０の第１実施の形態が開示されている。コンテナ１０は、ハウジング１４を含んでおり、紙用品１２がそこに配置されそこから取り出しされる。紙用品１２は、紙ナプキン、紙タオル、トイレットティッシュペーパー、又は他の同様な物であってもよい。
【００２９】
ハウジング１４は紙用品１２を収納するための多くの外壁１６を含んでいる。ハウジング１４は、第１端壁４０と、該第１端壁４０に対向する第２端壁４２とを含んでいる。第１端壁４０には取り出し喉部３２が設けられており、そこから使用者が紙用品１２を個々に取り出すようになっているが、それについては後に述べる。もしくは及び／又はさらに、取り出し喉部３２は、１つ又はそれ以上の外部壁１６に配置されていてもよい。外部壁１６は、第１端壁４０と交差する第１壁１８、第２壁２０、第３壁２２を含み、第２壁２０及び第３壁２２は第１壁１８に関し互いに反対側にある。第４壁２４は第２壁２０と第３壁２２の間に延びている。外部壁１６（即ち、第１壁１８、第２壁２０、第３壁２２、第４壁２４）は一体となってハウジング１４の内部面３０を輪郭付けており、その中に内部域２８がある。図１及び２に示すように、外部壁１６及び端壁４０と４２はそれぞれ、所望の場合には、２枚の平面部分から形成されてもよい。このような構造はハウジング１４を強化するので、ハウジングが破壊される恐れのある場所では有効である。壁１６の外側部分はハウジング１４に対するあらゆる打撃や衝撃にも耐える助けとなり、ハウジングが破壊されたり、取り付けられている場所から外れたりすること、或いは紙用品がハウジングから外れたりすることを防止する。
【００３０】
図１に示すように、第４壁２４は、第３壁２２（又は第２壁２０）にヒンジ結合されたドア３４を含んでいる。ドア３４は第４壁２４の全体を形成していてもよいし、一部を形成していてもよい。ドア３４は、紙用品１２の貯蔵量が少なくなってきたときに、ハウジング１４の内部域２８に紙用品１２を挿入するため開くことができる。ドア３４は、ドア３４上及び第２壁２０上に、ドア３４を閉状態に保持する多数の干渉用切り込みつきタブ３８を備えたラッチ機構３６を含んでいる。ドア３４又は第２壁２０の何れかのタブ３８は、ドア３４を再び開くことが必要な場合、キーロック（図示せず）を回すことによって動かせるようになっている。ロックは、ドア３４又はハウジング１４の主要部の何れに配置してもよいが、前者の場合にはドア３４のタブ３８が可動となり、後者の場合には第２壁のタブ３８が可動となる。ロック解除に際しドア３４を再び開くのを補助するために板ばね３９を設けてもよい。ドア３４を再び開けることができるように固定するため、本発明の範囲内で、如何なる別の形式のラッチ機構を用いてもよい。
【００３１】
第４壁２４が固定されて、紙用品１２が第２端壁４２からハウジング１４の内部域２８に挿入されることも意図している。このような場合には、第２端壁４２にはラッチやばね等が装着されていてもよい。第２端壁が全体的に取り外され、ハウジングのその部分が開放状態にされることも意図している。
本発明によれば、内部域２８内の紙用品１２を取り出し方向４４に取り出し、喉部３２に向けて付勢するための手段が設けられている。紙用品１２を取り出し方向４４に取り出し、喉部３２に向けて付勢するためには、本発明の範囲内で種々の代替手段が考えられる。
【００３２】
例えば、図１及び図２に示すように、ハウジング１４に、垂直壁４８のような実質的に水平でない面に該ハウジング１４を取り付けるための、取り付け部４６を設けてもよい。図２に示すように、取り付け部４６は、ハウジング１４を壁４８に取り付けるためのねじ、ボルト、釘等の取り付け部材（図示せず）を受け入れるため、ハウジング１４の第１壁１８を貫通する孔を定めている。もしくは、壁４８から延びる別のブラケット、ねじ、ボルト、釘等に接触しそれに支持されるように、第１壁１８の外部面に取り付け用ブラケットを形成してもよい。更には、ハウジング１４は、接着剤、エポキシ等、又は如何なる他のタイプの接着剤により壁４８に固定することもできる。また、第２壁２０、第３壁２２、第１端４０、第２端４２といった、ハウジング１４の何れの部分にでも取り付け部４６を配置でき、上述のハウジング１４の幾つかの部分に、取り付け器具を組み合わせて使うこともできる。更に、ハウジング１４を、単に第１端４０が第２端４２よりも下になるように配置し、如何なる特定の構造物に対してハウジング１４を固定することなく、第１端４０とおそらく第１壁１８とを何らかの方法で支持するようにしてもよい。
【００３３】
つまり、紙用品１２を取り出し方向４４に取り出して、喉部３２に向けて付勢するための手段が、紙用品１２が取り出し喉部３２から取り出され、重力によって取り出し方向４４に付勢できるのであれば、如何なるハウジング１４及び／又は壁４８の構造、向き、或いはその両方を含むことができる。紙用品１２を取り出し方向４４に取り出して、喉部３２に向けて付勢するための機構の第２の形式については、コンテナ１０の第２の実施の形態（１１０）に関連付けて後に述べる。
【００３４】
本発明によれば、概略的に５０として示す、少なくとも１つの突起が、少なくとも１つの外部壁１６の内部面３０からハウジング１４の内部域２８へ延びている。図２に示すように、第２壁２０及び第３壁２２は、内部域２８へ延びる突起５０を含んでいることが望ましい。突起５０は、湾曲バンパー５２を備えることが好ましく、これは該湾曲バンパーを横切って、取り出し方向４４に対して垂直方向に延びる複数の隆起部５４を備えている。
【００３５】
図２に詳しく示すように、バンパー５２は内部域２８に延びて紙用品１２に接し、これにより紙用品１２を取り出し方向４４に付勢するための手段に抗する働きをする。バンパー５２は、内部域２８に延びて紙用品１２に接することにより、紙用品１２が取り出し喉部３２に向けて移動するのを妨げるが、この移動を阻止するわけではない。隆起部５４は、多数の紙用品１２が個々のバンパーと接触するようにし、紙用品１２がハウジング１４内を円滑に移動できるようにする。紙用品１２を取り出し方向４４に付勢するための手段が、この移動が重力により起きるようにするための取り付け用ハウジング１４を含んでいる実施の形態において、突起５０もまた、重力の作用に逆らって紙用品１２を支える。従って、突起５０は、取り出し喉部３２の紙用品１２の底に作用する重力を減らし、それにより使用者が個々の紙用品を取り出し喉部３２から簡単に取り出せるようにする。
【００３６】
図３はバンパー５２の１つの好適なプロフィールを示す。図示のように、バンパーの外部湾曲は約１．１２５から１．７５０インチの半径ｒにより規定される。バンパーの弦長さｌは約１．６２５から１．８７５インチである。２個の突起部５４はそれぞれ半径が約０．１２５から０．２５０インチで、それらの中心はバンパー５２の中心からそれぞれ約０．２５０インチ離れている。開示されているバンパー形状は現時点での好適な形状であるが、必要であれば他の形状も使用できる。
【００３７】
本発明によれば、第２壁２０の突起５０は、取り出し方向４４に対して第３壁２２の突起５０と互い違いになっていることが望ましい。互い違いにすることで、紙用品１２は取り出し方向４４に沿って円滑に動き、取り出し喉部３２から取り出すことができる。紙用品１２は、互い違いの突起５０により一方側と他方側で交互に支えられて、ハウジング１４中を取り出し方向４４に「少しずつ動いて」下降して取り出し喉部３２を出る。取り出し方向４４に沿って突起５０を互い違いに配置することは、ハウジング１４の取り付け又は方向により、紙用品１２が重力により取り出し方向４４に移動する実施の形態では重要である。例えば、突起５０が、第２壁２０及び第３壁２２でお互いに向き合って配置されていれば、紙用品１２が取り出し方向に動くことが全面的に妨げられ、１対の突起５０の上に留まってしまう。また、突起５０が互い違いになっていなければ、紙用品１２は１対の突起を一気に不規則に通り過ぎてしまい、その結果紙製品は整列が乱れ、最終的にハウジング１４内で詰まることにもなりかねない。つまり、突起５０を互い違いにすることにより、紙用品１２が、ハウジング１４に沿い取り出し方向４４に、最初に紙用品の一方側が次に反対側が取り出し喉部３２に向かって着実に動くという具合に、順序良く少しずつ動くようにすることができる。
【００３８】
コンテナ１０は、第１壁１８と第４壁２４から内部域２８に延びて紙用品１２と接触する突起５０の第２グループを含んでいることが望ましい。突起５０の第２グループは、紙用品１２が取り出し方向４４に動いて取り出し喉部３２を抜けるのに合わせて、紙用品１２の間隔取り、減速、整列、及び支持を行なうため、取り出し喉部３２近くのステージング域５６に配置するのが望ましい。突起５０の第２グループは、図４Ａから４Ｄに示すように取り出し喉部３２の両側に、取り出し方向４４に平行に延びる数個のリブ部材５８を含んでいることが望ましい。リブ部材５８は、図４Ａに示すように紙用品１２を取り出し喉部３２へと適切に支えて案内するために、異なる寸法であってもよい。厳密には、第１壁１８と第１端壁４０に隣接する長いリブ部材５９は、短いリブ部材６０よりも内部域２８に多く延びている。長いリブ部材５９は、例示的な傾斜形状と最適な曲率半径を示すよう図示されている。図４Ａから分かるように、長いリブ部材５９の上面６２の取り出し喉部３２に最も近接している部分は、第１端壁４０からオフセットしている。短いリブ部材６０は第４壁２４と第１端壁４０に隣接している。短いリブ部材６０は、例示的な傾斜形状を示すために図示されている。図４Ａに示すように、短いリブ部材６０の上面６４は、第１端壁４０からのオフセットがないよう構成できる。
【００３９】
一般的に述べると、長いリブ部材５９は、第１壁１８と交わる場所での高さが約１から約２インチの範囲にあり、取り出し喉部近傍でのオフセットすなわち高さの範囲が約０．１から約０．５インチである。例えば、長いリブ部材５９は、第１壁１８と交わる場所での高さが約１．５インチであり、取り出し喉部近傍でのオフセットすなわち高さが約０．２５インチである。
【００４０】
短いリブ部材６０は、第４壁２４と交わる場所での高さが約０．５から約１．５インチの範囲にあり、取り出し喉部近傍でのオフセットすなわち高さの範囲が０から約０．２４インチである。例えば、短いリブ部材６０は、第４壁２４と交わる場所での高さが約０．７５インチであり、取り出し喉部近傍でのオフセットすなわち高さは無い。しかし、これらのリブ部材の寸法は、これらに限定されるわけではないが、紙用品のサイズ、紙用品の坪量、紙用品の成分／組織、紙用品の折り畳みパターン、紙用品の積み重ね高さ、紙用品を取り出し喉部へ付勢する手段から受ける力、コンテナの第２及び第３壁に配置された突起の数と寸法、及び取り出し喉部近傍に配置された他のリブ部材の数などの、様々な要素に適応するよう変わることを理解する必要がある。
【００４１】
図４Ｂは図４Ａの４Ｂ−４Ｂ線に沿った断面図であり、例示的な長いリブ部材５９の一部を示している。図４Ｃは図４Ａの４Ｃ−４Ｃ線に沿った断面図であり、例示的な短いリブ部材の一部を示している。リブ部材は、幅又は厚さが様々であってもよく、リブ部材の幅は何れの方向又は何れの複数の方向に沿って変化してもよい。リブ部材の紙用品に接する部分は、摩擦を最小にするために比較的薄く滑らかであることが望ましい。
【００４２】
図４Ｄは、紙を取り出すためのコンテナの内部から、取り出し喉部３２を通して外を見た図であって、例示的なリブ部材５８の平面図を示している。
例えば、取り出し喉部が外部壁に配置されているような本発明の実施の形態において、ステージング域は、代わりに及び／又は追加的に、取り出し方向に平行に延び、紙用品に接して付勢機構に抗するためにリブ部材から延びる多数の歯を有する、少なくとも１つの異なるタイプのリブ部材で構成してもよい。
【００４３】
ハウジング１４は、ポリエチレン又はナイロンのような射出成形された樹脂で成形してもよい。しかしながら、他のプラスチックや金属のような、他の適した材料を使ってハウジング１４の部分又は全部を作ってもよい。湾曲バンパー５２とリブ部材５８とは、ハウジング１４と一体的に形成されることが望ましい。しかし、湾曲バンパー５２とリブ部材５８は、ハウジング１４と別々に成型し後で取り付けてもよい。更に、湾曲バンパー５２とリブ部材５８とは、所望であればハウジング１４とは別の材料で作ることもできる。例えば、湾曲バンパー５２及び／又はリブ部材５８は、エラストマー又はゴムのような、上記の材料よりもより弾性的な材料で作ってもよい。
【００４４】
ハウジング１４が壁４８に取り付けられる図１及び図２では、湾曲バンパー５２が、側壁である第２及び第３壁２０及び２２に配置されるものとして説明してきたが、湾曲バンパー５２は、ハウジング１４の１対の相対する壁であれば何れの壁にも配置できる。更に、図１及び図２では、リブ部材又は複数のリブ部材５８が、前壁および後壁である、第１壁および第４壁１８、２４に配置されるものとして説明してきたが、リブ部材又は複数のリブ部材５８は、ハウジングの何れかの壁又は１対の相対する壁に配置できる。湾曲バンパー５２はこのような１対の壁に配置され、リブ部材又は複数のリブ部材５８は、湾曲バンパー５２が配置される壁から９０度方向に位置する、異なる１対の側壁の片方又は両方に配置されることが望ましい。
取り出し喉部３２は、喉部３２が使用者にとってアクセスし易く、個々の紙用品を計測送出する限りにおいて、本発明の範囲内で多くの形状を有することができる。
【００４５】
紙用品１２は、相互に折りたたまれているか、又はタブにより相互に折りたたまれており、一度に１枚ずつ個別のナプキンの計量供給ができるようになっていることが望ましい。しかし、本発明は相互に折りたたまれた紙用品の使用を必要としていない。
ハウジング１４は、図５に示すように、多数の紙用品１２のクリップを保持してもよく、端から端まで３０から４８インチ程度広がることができる。第１壁１８は、紙用品が補給中にハウジング１４から落ちるのを防ぐため、垂直面から０−５度の間で角度が付けられているのが望ましい。
【００４６】
図６に本発明の第２の実施の形態が示されており、コンテナ１０とほぼ同様のコンテナ１１０を示している。コンテナ１１０は、紙用品１１２を保持し、外部壁１１６を備えているハウジング１１４を含んでいる。紙用品１１２は、取り出し方向１３２に、取り出し喉部１３２から取り出される。少なくとも１個の突起１５０が、内部面１３０から内部域１２８内へ延び、紙用品１１２に接触している。
【００４７】
突起１５０は、本発明の第１実施の形態に関連して先に説明したものと同様の隆起部１５４を備える湾曲バンパー１５２を含んでいる。湾曲バンパー１５２は、前述のように、取り出し方向１４４に互い違いに設けられている。ステージング域１５６は、ハウジング１１４の第１端１４０に、取り出し喉部１３２に隣接して設けられている。ステージング域１５６は、取り出し方向１４４に互い違いになっていない追加の湾曲バンパー１５３を含んでいる。バンパー１５３は、紙用品１１２が取り出し喉部１３２に向かって中央で弓形に曲がるようにして、使用者が取り出し喉部１３２から紙用品を１個だけ取り出し易いようにしている。
【００４８】
コンテナ１１０において、内部域１２８から取り出し喉部１３２に向けて、紙用品１１２を取り出し方向１４４に付勢する手段は、コンテナ１０のものとは異なっている。図６に示すように、ばね付勢された板１５５が、少なくとも１個のばね１５７と共にハウジング１１４の第２端１４２内に配置されている。ばね１５７がばね付勢された板１５５により圧縮されると、ばね１５７は取り出し方向１４４にばね付勢された板１５５を付勢する。つまり、紙用品１１２がコンテナ１１０に配置され、ばね付勢された板が（図６に示すように）右方向に押され、それによりばね１５７が圧縮されると、ばね付勢された板１５５とばね１５７とは、紙用品１１２を取り出し方向１４４に取り出し喉部１３２に向けて付勢する。ばね付勢された板とばね機構を用いると、コンテナ１１０は、取り出し方向１４４が略水平である状況でも使用できるようになる。つまり、ばね押し付勢機構を設けたコンテナ１１０は、重力の助けによる付勢機構を設けたコンテナ１０が使えない場所でも使用することができる。コンテナ１１０のステージングバンパー１５３は、図１に示すコンテナ１０で用いたものと同様の、例えば、図４Ａから図４Ｄに示されたものと同様のリブ部材に置き換えるできることを理解されたい。
【００４９】
本発明の第３の実施の形態では、使用者が取り出す紙用品２１２を保持するためのコンテナ２１０が設けられている。図７−９に示すように、コンテナ２１０は、第１壁２１８、第２壁２２０、第３壁２２２および第４壁２２４とを含む外部壁２１６により輪郭付けられるハウジング２１４を有している。外部壁２１６は、内部面２３０を輪郭付け、その内部に内部域２２８がある。取り出し喉部２３２は、第２端壁２４２の反対側に位置する第１端壁２４０を貫通して設けられている。紙用品２１２は、取り出し方向２４４に取り出し喉部２３２から取り出しされる。ハウジング２１４は、隆起部２５４有する湾曲バンパー２５２と、ステージング域２５６に配置されたリブ部材２５８とを含む複数の突起２５０を有している。
【００５０】
しかしながら、ハウジング２１４は、本発明の他の実施の形態に見られるようなドアを備える必要はないが、保安的な理由からドアを設けることもできる。本実施の形態では、第４壁２２４は非常に小さく、第１端壁２４０の取り出し開口２３２近くに配置されており、コンテナ２１０の表面を実質に開放状態にしている。更に、ハウジング２１４は同様に、保安上の理由からハウジング１４のように二重壁構造にすることもできる。また、紙用品２１２は、第１及び第２実施の形態のように内部域２２８に直接装着されていない。
【００５１】
図８Ａに示すように、ハウジング２１４の内部域２２８へ挿入するためのカートリッジ２６２が設けられており、これは取り出し紙用品２１２を収容している。図７に示すように、カートリッジ２６２は、ハウジング２１４の内部域２２８にぴったり一致する大きさである。所望であれば、カートリッジ２６２を定位置に保持するために、ハウジング２１４の第２端２４２の内側に板ばね２６４を取り付けてもよい。カートリッジ２６２をハウジング２１４内に保持するために、本発明の範囲内で、タブや他のインターロックといった、他の適切な機構を用いることもできる。
【００５２】
カートリッジ２６２は、複数の取り外し可能な部分２６８を含んでおり、その部分を取り外すと、カートリッジ２６２に開口２７０ができるようになっていることが望ましい。図８Ａに示すように、カートリッジ２６２は、取り外すと開口２７０ができる複数の取り外し可能な部分２６８を含んでいる。取り外し可能な部分２６８は、カートリッジ２６２の外側壁２７２に配置されているため、一旦取り外し可能な部分２６８が取り外されると、開口２７０はハウジング２１４の内部面２３０から延びている突起２５０を取り囲んで受容する。つまり、て取り外し可能な部分２６８が取り外され、カートリッジ２６２がハウジング２１４に装着されると、湾曲バンパー２５２とリブ部材２５８とが、カートリッジ内の紙用品２１２に接触して、本発明の最初の２つの実施の形態のバンパーとリブ部材と同様に作用する。
【００５３】
カートリッジ２６２は、カートリッジ２６２の端部２８０に配置された別の取り外し可能な部分２７８を含むこともできる。取り外し可能な部分２７８は、カートリッジ２６２がコンテナ内で、図６に示されるようにばね付勢された板と共に使用される場合には、ばね付勢された板を受容するために取り外すことができる。
【００５４】
図８Ａに示すように、取り外し可能な部分２７４を、カートリッジ２６２の端部２７６に設けて、取り出し喉部２３２から取り出すために、紙用品２１２がリブ部材２５８により支持され整列されるようにすることもできる。もしくは、カートリッジ２６２の端部２７６は、図８Ｂに示すように形成されてもよく、その場合は取り外し可能な部分２７４は不要であり、カートリッジ２６２は、端２７６を事実上変更することなくハウジング２１４にはめ込むことができる。つまり、所望であれば、リブ部材２５８に対応させて複数の小型の取り外し可能な部分２７４ａ（図８Ｂ参照）を設け、小型の取り外し可能な部分２７４ｂを取り出し喉部２３２に対応させて設け、該部分２７４ｂを取り外したとき取り出し喉部２３２に対応する開口部が形成されるようにすることもできる。
【００５５】
取り外し可能な部分２６８、２７８、２７４ａは、カートリッジの製造中に取り除いても（或いは単に形成されなくても）よいし、カートリッジ２６２をハウジング２１４に装着する際に取り外してもよい。取り外し可能な部分２６８、２７８、２７４ａが、製造工程の１つの過程で取り外される場合は、カートリッジ中の紙用品の無菌状態を保つために、カートリッジ２６２は、例えばポリエチレン袋などに包装された状態で使用者に出荷する必要がある。取り外し可能な部分２６８、２７８、２７４ａが装着過程の1つの過程で取り外される場合には、取り外し可能な部分の端部は、取り外しやすいよう弱くしたり刻み目をつけておく必要がある。取り外し可能な部分２７４は、紙用品２１２が確実にカートリッジ２６２に正しく装填されるようにするためには、製造工程の1つの過程として取り外されるべきではない。
【００５６】
随意的な取り外し可能な部分２６８を、カートリッジ２６２の前壁２７２（及び／又は図示されていないが後壁）に配置してもよい。随意的な突起２５８（即ち、図４Ａ−４Ｄに示すタイプのリブ部材）がハウジング２１４の第１壁２１８及び第４壁２２４上に用いられる場合（例えば、図７を参照）には、取り外し可能な部分２６８を用いてもよい。このような突起又はリブ部材２５８は、所望であれば、第１の実施の形態のハウジング１４の第１壁１８及び第４壁２４に用いることができる。
【００５７】
カートリッジ２６２は、カートリッジ壁２７２の１つを貫通して延びる、少なくとも１つのスロット２８２を含むことが望ましい。スロット２８２は、カートリッジ２６２が内部域２２８に搭載されると、ハウジング２１４の外側から見ることができる。使用者は、スロット２８２を通して見える紙用品の量を調べることにより、カートリッジ２６２内に残っている紙用品２１２の量を目で確認できる。図８Ａに示すように、目で確認できる範囲を拡大するために２個のスロットを設けてもよい。本発明の範囲内で、如何なる数のスロットを設けることも可能である。
【００５８】
カートリッジ２６２は重質紙又は厚紙で作るのが望ましいが、本発明の範囲内で、他の如何なる適切な材料で作ってもよい。
図１０は、紙用品を取り出すための、別の例示的なコンテナの部分斜視図であって、ここでは取り出し喉部３２は、第１端壁４０の上方且つドア３４を形成する第４壁２４の部分の下方の第４壁２４に配置されている。
【００５９】
図１１は、別の例示的なコンテナのハウジングの斜視図であるが、取り出し喉部２３２が、第１端壁２４０の上方且つコンテナの開放面の下方の第４壁２２４に配置されている点を除けば、図７に示すものと同じである。図１１に示され、図１０に潜んでいる別の特徴は、取り出し方向２４４と平行に延び、紙用品に接するための複数の歯４０２を有する例示的な突出リブ部材４００である。これらの突出リブ部材４００は、何れの外部壁上にも取り出し喉部２３２近傍に配置することができるが、第１壁２１８及び／又は第４壁２２４の１つ又はそれ以上に配置されることが望ましい。これらの対になったリブ部材４００が各壁に平行に配置されていることが望ましい。
【００６０】
図１２は、取り出し喉部近くの紙用品２１２と接触するための複数の歯４０２を持つ例示的なリブ部材４００の断面図である。リブ部材は、概ね垂直な面４４８に取り付けられる第１壁２１８に取り付けられていることが分かる。歯４０２は、取り出し方向２４４に対して垂直に計測して約０．２５０インチから約０．５００インチまで延びていることが望ましい。
【００６１】
図１３は、図１０及び図１１の例示的なコンテナと共に使用するように構成されている、別の例示的なカートリッジ２６２の斜視図である。図面からは、代わりの及び／又は追加の取り外し可能な部分２６８’と、代わりの及び／又は追加の開口２７０’が、カートリッジ２６２の前及び後の外壁２７２に設けられていることが分かる。取り外し可能な部分２７４’をカートリッジ２６２の端２７６’に形成して、図１０及び図１１に示すように、紙用品２１２が第４壁２２４に設けた取り出し喉部２３２を通して取り出しされるようにすることもできる。
【００６２】
図１４は、図１３のカートリッジの別の実施の形態を示す部分斜視図である。厳密には、図１４は、取り外し可能な部分２７４’を有するカートリッジ２６２の端部２７６’に関する代替の構造を示しており、図１０及び図１１に示すような取り出し喉部２３２が第４壁２２４に設けられている実施の形態と適合するようにしたものである。
図１５は、図１１に示された例示的なハウジングに装填されるカートリッジを示す、別の例示的な実施の形態の斜視図である。
【００６３】
図１６は、複数の紙用品を保持しているカートリッジから個々の紙用品を取り出すための、例示的なコンテナのハウジングの斜視図である。図１６に示すコンテナは、概括的には図７及び図１１のものと同じであり、確認を容易にするために、ほとんど同一の符号を使用している。図１６のコンテナが他のコンテナと相違する重要な点は、このコンテナもハウジングには取り出し喉部が無いということである。図１６から分かる他の特徴は、端壁２４０及び／又は外部壁２２０及び２２２に取り付けられる、１つ又はそれ以上のカートリッジ保持手段９００を含むディスペンサーの全開放面である。
【００６４】
カートリッジ保持手段９００は、小型のブロック、チャック、栓、ワイヤ、ブレース、ブラケット、ピン、バー、クリップ等、或いはそれらの組み合わせであってもよい。代わりに及び／又は追加的に、カートリッジ保持手段として、フック、クランプ等の他の装置、接着剤、或いはコンテナとカートリッジを相互に連結又は作用し合うような形状にすることも考えられる。これら手段の位置はコンテナの内部になるが、手段を外部に設けても構わない。
【００６５】
親指状切欠き９０２を取り出し方向２４４に沿って第１端壁２４０に設けることができる。親指状切欠きは、ディスペンサー及び取り出し用品の寸法に合えばどのような形状寸法でもよい。この親指状切欠きの寸法は、コンテナで使用されるあらゆる紙用品保持用カートリッジの何れの指状又は親指状切欠きの寸法とも合うようになっているのが望ましい。
【００６６】
図１７は、複数の紙用品を保持しているカートリッジから個々の紙用品を取り出すための、別の例示的なコンテナである。図１７に示すコンテナは、概括的には図１６に示すものと同じである。図１７に示すハウジングには、隆起部を含む湾曲バンパー２５２とステージング域２５６に配置されたリブ部材２５８とを含む、複数の突起のあることが分かる。
湾曲バンパー形状の突起を用いる場合、突起は第２及び第３外部壁から内部域へと延びる。リブ部材形状の突起を用いる場合、リブ部材は、概括的には図１７に示される構造となり、図４Ａ及び４Ｂの長いリブ部材の様式で配置されることが望ましい。
【００６７】
コンテナ上に第４外部壁が含まれる場合も考えられる。例えば、図１８に示すように、随意的な第４壁２２４がコンテナに含まれていてもよい。第４壁２２４はハウジングの前部を部分的に覆い、カートリッジ包含手段としての機能を果たす。第４壁２２４は、第１端壁２４０に交わるか又は接しているよう示されているが、第４壁２２４は、第１端壁と離れた、第２壁２２０と第３壁２２２を連結するバンド又は帯状部材或いは壁のようなものであってもよい。代わりに及び／又は追加的に、随意的な第４壁２２４は、固定部及びドアとして機能するようなヒンジ結合部を有していてもよい。随意的な第４壁２２４を用いる場合、取り出し喉部２３２は、第４壁２２４と第１端壁２４０の交差位置に設けることもできる。このような実施の形態では、紙用品２１２は、取り出し方向２４４に取り出し喉部２３２から取り出しされる。図１８に示すように、第４壁２２４はかなり小さくて、第１端壁２４０と共に取り出し喉部２３２を形成し、コンテナ２１０の１つの面を事実上開放したままとしている。更に、ハウジング２１４は、保安上の理由から二重壁や二重ドア構造にすることもできる。
【００６８】
第４壁２２４と第１端壁２４０の交差により形成される取り出し喉部２３２を採用している実施の形態では、取り出し喉部２３２のサイズは、水平方向の寸法“Ｈ”がカートリッジ内の紙用品の幅とほぼ同じかそれより僅かに大きく、垂直方向の寸法“Ｖ”が限定された数の紙用品の通路を確保するのに十分な大きさとなっていることが望ましい。無論、カートリッジ２６２は取り出し喉部と共働する構造になっている必要がある。一般的に述べると、紙用品が折たたみ式紙ナプキンの形態である場合、取り出し喉部の垂直寸法“Ｖ”は、限定された数の折り畳み式紙ナプキンが取り出せるようなサイズに決められる。これは、垂直方向寸法“Ｖ”を個々の折たたみ式紙ナプキンの厚さの何倍か（例えば、約２倍より大きく約１０倍未満の厚さが望ましく、約２倍より大きく約６倍未満の厚さがより望ましい）にすることにより実現できる。
【００６９】
紙用品には、親指状スロット及び／又は指状スロットからアクセスできる。これらのスロットは、第４壁２２４及び第１端壁２４０に配置されることが望ましく、ハウジングの寸法又は取り出し喉部２３２の寸法に対して中心合わせされることになる。
【００７０】
図１９は、図１６及び図１７の例示的なコンテナでの使用に合わせた構造になっている、他の例示的なカートリッジ２６２の斜視図である。概括的に述べると、このカートリッジは、図８Ａ及び図１３に示すカートリッジと同じであって、カートリッジ壁を有するカートリッジ本体を含み、更に、他のカートリッジの実施の形態に関して先に概括的に説明したような、カートリッジ本体に形成される取り外し可能な部分を備えている。先に述べた図１６及び図１７のコンテナの実施の形態は、取り出し喉部ではなく開放面を有しているので、コンテナの開放面に位置することになるカートリッジ前壁２７２ａは、内部に保持されている紙用品２１２へのアクセスを制御する役目を負うスリット、スロット、オリフィス、又はチャネル９５０を備えていなければならない。スロットは、カートリッジ前壁２７２ａとカートリッジの底壁２７２ｂにより形成されることが望ましい。しかしながら、他の場所が使用される場合も考えられる。
【００７１】
スリットのサイズは、水平方向の寸法“Ｈ”が、カートリッジ内の紙用品の幅とほぼ同じかそれより僅かに大きく、垂直方向の寸法“Ｖ”が、限定された数の紙用品の通路を確保するのに十分な大きさになっていることが望ましい。例えば、紙用品が折たたみ式紙ナプキンの形態である場合、スリットの垂直寸法“Ｖ”は、限定された数の折り畳み式紙ナプキンが取り出せるようなサイズに決められることになる。これは、垂直方向寸法“Ｖ”を、個々の折たたみ式ナプキンの厚さの何倍か（例えば、約２倍より大きく約１０倍未満の厚さが望ましく、約２倍より大きく約６倍未満の厚さがより望ましい）にすることにより実現できる。
【００７２】
紙用品には、親指状スロット９５２及び／又は指状スロット９５４からアクセスできる。これらのスロットはカートリッジの表面及び底面に配置されることが望ましく、カートリッジの寸法又はスロットの寸法に対して中心合わせされることになる。
【００７３】
カートリッジには、カートリッジがハウジングの内部域にあるときにハウジングの外側から見えるカートリッジ壁の内の１枚に、少なくとも１個の追加の貫通スロットを設けて、スロットを通して紙用品の量を目で調べることにより、カートリッジ内に置かれた紙用品の量を見極められるようにすることもできる。
図２０は、図１９に示す例示的なカートリッジ２６２が、図１６及び図１７に示す例示的なハウジングの定位置に挿入された状態を示す、別の実施の形態の斜視図である。取り出し方向“Ｄ”はハウジング及びカートリッジ組立体に概ね垂直であることが分る。紙用品が、例えば折り合わせ式紙ナプキンまたはティッシュである場合、先導フラップ又はテール９６０がスロット９５０から外に延びて使用者が掴めるようになっている。
【００７４】
図２１は例示的なハウジングの更に別の実施の形態である。この実施の形態は、図１６及び図１７の第１端壁２４０が全体的にハウジングの前面又は開放面から離れるように傾斜している点において、図１６及び図１７に示す実施の形態とは異なる。対照的に、図２１の第１端壁２４０は、ハウジングの前面又は開放面へと傾斜しているか、或いはそれらの面に至るまで広がっている。
【００７５】
図２２は、図２１に示すハウジングに挿入することを意図した例示的なカートリッジである。カートリッジの前壁２７２ａと底壁２７２ｂとは、ハウジングにぴったり合うように構成されている。
図２３は、図２０に示すコンテナ及びカートリッジ組立体の下部の拡大断面図（縮尺は正確ではない）である。カートリッジの前壁２７２ａ、底壁２７２ｂ、後壁２７２ｃ、及び折り合わせられた紙用品２１２の束が示されている。拡大展開図から分かるとおり、スロット９５０の垂直方向寸法“Ｖ”は、紙用品２１２の単一層、単一プライ、又は１つ折りの厚さの概ね数倍である。取り出し方向“Ｄ”は、ハウジング及びカートリッジ組立体にほぼ垂直であることが分る。紙用品が、例えば折り合わせられた紙ナプキン又はティッシュである場合には、先導フラップ又はテール９６０が、使用者が掴めるようにスロット９５０から延び出ているのが分かる。先導フラップ９６０を引っぱると、用品は一度に１つずつ取り出しできる。
【００７６】
図２３は、紙用品のカートリッジ又はクリップと組み合わせた場合の、図１８に示すコンテナ組立体の下部の拡大断面図（縮尺は正確ではない）を表すものと理解されたい。カートリッジ前壁２７２ａは第４壁２２４に対応し、底壁２７２ｂは第１端壁２４０に対応し、後壁２７２ｃは第１壁２１８に対応し、スロット９５０は取り出し喉部２３２に対応し、カートリッジの指状及び親指状スロットは、第４壁２２４及び第１端壁２４０の指状及び親指状スロットに対応するものである。無論、カートリッジは、第４壁２２４と第１端壁２４０の交差により形成される取り出し喉部２３２と共働するために、図８Ａ、１３及び／又は１９に示すように構成される。従って、以下の説明は、カートリッジに取り出しスリットを設け、全体的に開放された面を有する、本発明の実施の形態（即ち、ハウジングに取り出し喉部が無い例）にも、第４壁２２４と第１端壁２４０の交差により形成される取り出し喉部２３２を持つ実施の形態と同様に適用される。
【００７７】
折り合わせられた用品を、下層グリップ点１０００と第１の上層グリップ点１００２の間で掴むと、２つの折り合わせられた紙用品（例：ナプキン、ティッシュ、ぬぐい紙等）を取り出しのために拘束することになる。その内の一方のテール９６０は、スロット９５０から延び出しているのが明らかであり、もう片方のテール９６２は、依然カートリッジの内側にあるが、シンガースロット９５４を通してアクセスできる。グリップ点１０００と１００２とで掴んだ用品を取り出し方向“Ｄ”に引っぱると、２枚の折り合わせられた紙用品が１度に取り出しされる結果となる。紙用品の折り合わせが一貫しており、グリップ点１０００と１００２とがアクセス可能な状態に保たれるとすれば、一貫してこの結果が得られる。
【００７８】
グリップ点１０００と１００４とで掴まれた用品を取り出し方向“Ｄ”に引っぱると、４枚の折り合わせられた紙用品が１度に取り出しされる結果となる。紙用品の折り合わせが一貫しており、グリップ域１０００と１００４がアクセス可能な状態に保たれるとすれば、一貫してこの結果が得られる。
【００７９】
グリップ点１０００と１００６で掴まれた用品を取り出し方向“Ｄ”に引っぱると、６枚の折り合わせられた紙用品が１度に取り出しされる結果となる。紙用品の折り合わせが一貫しており、グリップ域１０００と１００６がアクセス可能な状態に保たれるとすれば、一貫してこの結果が得られる。グリップ域１００６は、親指状スロット９５２からアクセスすることもできる。目に見える前部折り目“Ｆ_f”を有する折り合わせ型用品に関して、これは、折り合わせ用品に対し算術的に、Ｎ＝Ｆ_f×２として説明でき、ここに、Ｎ＝取り出しされる用品の数、Ｆ_f＝規定のグリップ点間にあり、使用者により掴まれる前部折り目“Ｆ_f”の数である。掴むことのできる前部折り目（Ｆ_f）の数は一般的に、スロットの垂直方向寸法“Ｖ”と指状スロットの寸法によってのみ制限を受ける。概括的に述べると、取り出しされる用品の「束」は、前縁及び後縁、又はフラップを除けば、折り畳み構成にあることができる。無論、用品が一度に１つ取り出しされる場合は、折り畳まない構成をとることになる。
【００８０】
折り合わせられていない用品がカートリッジ中で使用される場合も、取り出し方向“Ｄ”は同じくそのままである。しかし、折り合わせ形式における先導フラップは存在しない。一般的に述べると、取り出しされる用品の数は、用品が二重又は三重に折り畳まれていない限り、掴まれる前部折り目の数と同じになる。
【００８１】
本発明の範囲と精神から逸脱することなく、本発明に様々な変更及び変形を加え得ることは、当業者には自明であろう。このような変更及び変形は、添付の請求の範囲およびその均等物の範囲にあるものとして、本発明に含まれるものと理解されたい。
【図面の簡単な説明】
本発明は、以上の詳細な説明を添付図面（縮尺は正確ではない）と合わせて参照することにより十分に理解できるものであり、同一部分に対しては同一の符号を用いている。
【図１】 紙用品を取り出すための例示的なコンテナを示す斜視図である。
【図２】 図１の２−２線に沿った図１のコンテナの断面図である。
【図３】 図２に示すコンテナの例示的な湾曲バンパー突起を示す断面図である。
【図４Ａ】 図１の２−２線に垂直な線に沿った、図１に示すコンテナの下部の部分断面図であって、リブ部材の例示的な配置を示す。
【図４Ｂ】 図４Ａの４Ｂ−４Ｂ線に沿った例示的な長いリブ部材を示す断面図である。
【図４Ｃ】 図４Ａの４Ｃ−４Ｃ線に沿った例示的な短いリブ部材を示す断面図である。
【図４Ｄ】 取り出し喉部近傍のリブ部材の例示的な配置を示す平面図である。
【図５】 図２に示すコンテナの好適な取り付け配置の概略図であって、実質的に垂直な壁に取り付けられた状態を示す。
【図６】 本発明の別の実施の形態による例示的なコンテナの断面図である。
【図７】 本発明の更に別の実施の形態によるコンテナの例示的なハウジングを示す斜視図である。
【図８Ａ】 図７に示す本発明の実施の形態による例示的なカートリッジの斜視図である。
【図８Ｂ】 図８Ａのカートリッジの別の実施の形態を示す部分斜視図である。
【図９】 本発明の１つの実施の形態の斜視図であって、図７に示す例示的なハウジングに配置される例示的なカートリッジを示す。
【図１０】 紙用品を取り出すための別の例示的なコンテナを示す部分斜視図である。
【図１１】 別の例示的なコンテナのハウジングの斜視図である。
【図１２】 取り出し喉部近傍に歯を設けたリブ部材の断面図である。
【図１３】 別の例示的なカートリッジの斜視図である。
【図１４】 図１３のカートリッジの別の実施の形態を示す部分斜視図である。
【図１５】 カートリッジが図１１に示す例示的なハウジング内に置かれた状態を示す、別の例示的な実施の形態の斜視図である。
【図１６】 複数の紙用品を保持しているカートリッジから個々の紙用品を取り出すための、例示的なコンテナのハウジングの斜視図である。
【図１７】 複数の紙用品を保持しているカートリッジから個々の紙用品を取り出すための、別の例示的なコンテナを示す斜視図である。
【図１８】 紙用品を取り出すための別の例示的なコンテナを示す斜視図である。
【図１９】 図１６及び１７の例示的なコンテナと共に使用するために構成された、別の例示的なカートリッジの斜視図である。
【図２０】 図１９に示す例示的なカートリッジが図１６及び１７に示す、例示的なハウジング内に挿入された状態を示す別の例示的な実施の形態の斜視図である。
【図２１】 例示的なハウジングの更に別の実施の形態を示す斜視図である。
【図２２】 図２１に示すハウジング内に挿入するための例示的なカートリッジの斜視図である。
【図２３】 図２０に示す例示的なコンテナ及びカートリッジ組立体の例示的な下部分を示す拡大断面図である。

Claims (39)

1. 個々の紙用品を取り出すためのコンテナであって、
   複数の壁により構成される外部壁を有し、該外部壁が、その内部面の内側に内部域を形成しており、前記外部壁には、下端部に近接した位置に前記内部域から前記紙用品を取り出せるようにするための取り出し喉部が少なくとも１つ形成され、前記外部壁には、前記内部面から前記内部域に突出する突起が少なくとも一つ形成されたハウジングと、
   前記複数の紙用品を収容するようになっており、前記ハウジングの前記内部域に挿入できるカートリッジと、を備え、
   該カートリッジは、前記紙用品をほぼ取り囲むようになった外壁を備え、かつ、前記ハウジングの前記内部域に挿入された状態で上方に位置する上端部と下方に位置する下端部とを有し、前記カートリッジはさらに、前記ハウジングの前記取り出し喉部に対応して配置される開口部を含んでおり、
   前記紙用品は、前記カートリッジの前記上端部から下端部に向かって、前記カートリッジの前記開口部と前記ハウジングの前記取出し喉部への方向に動くように、上下方向に積み重ねられた状態で前記カートリッジ内に配置されており、
   前記ハウジングの前記少なくとも１つの突起は、前記カートリッジが前記ハウジングの前記内部域に配置されているときに、重力に抗して前記紙用品を支持するように延びており、前記紙用品は前記カートリッジから該カートリッジの前記開口部及び前記ハウジングの前記取出し喉部を介して取り出し可能となっていることを特徴とするコンテナ。
2. 前記カートリッジは、前記外壁を貫通する少なくとも１つの第２の開口部を含んでおり、前記カートリッジの前記第２の開口部が前記ハウジングの前記少なくとも１つの突起に隣接して配置され、前記ハウジングの前記少なくとも１つの突起が前記少なくとも１つの第２の開口部を通って延びて前記複数の紙用品と接触するようになっていることを特徴とする請求項１に記載のコンテナ。
3. 前記カートリッジは少なくとも１つの取り外し可能な部分を有しており、該取り外し可能部分の１つの取り外しが、前記カートリッジの前記外壁内に前記第２の開口部の１つを作り出すものであることを特徴とする請求項２に記載のコンテナ。
4. 前記カートリッジはボックスからなることを特徴とする請求項１に記載のコンテナ。
5. 前記ボックスは厚紙または紙のいずれかから形成されていることを特徴とする請求項４に記載のコンテナ。
6. 前記少なくとも１つの突起が湾曲バンパーを含むことを特徴とする請求項１に記載のコンテナ。
7. 前記湾曲バンパーが、前記湾曲バンパーを横切って前記取り出し方向と直角な方向に延びる複数の隆起部を含むことを特徴とする請求項６に記載のコンテナ。
8. 前記少なくとも１つの突起が、前記紙用品を重力に抗して支持できるように前記取り出し方向に平行に延びるリブ部材を含むことを特徴とする請求項１に記載のコンテナ。
9. 前記ハウジングが、前記紙用品の間隔取りと減速のために、前記取り出し喉部近傍にステージング域を含んでおり、前記ハウジングは、前記ステージング域に配置された少なくとも１つの第２の突起を有することを特徴とする請求項１に記載のコンテナ。
10. 前記ハウジングが、前記カートリッジを配置したり、前記ハウジングから取り外すための開放可能なドアを有することを特徴とする請求項１に記載のコンテナ。
11. 前記複数の突起が前記ハウジングの両壁に、ジグザグに配置されて形成されていることを特徴とする請求項１に記載のコンテナ。
12. 前記ハウジングは前記カートリッジを前記ハウジング内に保持するための手段を含むことを特徴とする請求項１に記載のコンテナ。
13. 前記カートリッジ保持手段は、小型ブロック、チャック、栓、ワイヤ、ブレース、ブラケット、ピン、バー、クリップ、及びそれらを組み合わせたもの、フック、クランプ、接着材料から選択され、前記カートリッジの幾何形状と係合するものであることを特徴とする請求項１２に記載のコンテナ。
14. 複数の紙用品をほぼ取り囲むようになった外壁と、該紙用品を取り出すための開口部とを含むカートリッジから紙用品を個々に取り出すためのコンテナのハウジングであって、
    前記カートリッジは、使用状態において上方に位置する上端部と下方に位置する下端部とを有し、前記開口部は該下端部に近接して形成されており、
    前記ハウジングは複数の壁により構成される外部壁を有し、該外部壁が、その内部面の内側に内部域を形成しており、前記外部壁には、前記カートリッジの前記開口部に対応して前記内部域から前記紙用品を取り出せるようにするための取り出し喉部が少なくとも１つ形成され、前記外部壁には、前記内部面から前記内部域に突出する突起が少なくとも一つ形成され、前記内部面内の前記内部域に前記カートリッジが受け入れられるようになっており、
    前記紙用品は、前記カートリッジ内において上下方向に積み重ねれた状態で配置されており、前記カートリッジの前記開口部と前記ハウジングの前記取り出し喉部とに向かう方向に移動するようになっており、前記ハウジングの前記少なくとも一つの突起は、前記カートリッジが前記ハウジングの前記内部域内に配置されたとき、重力に抗して前記紙用品を支持するように延びており、
    前記紙用品は前記カートリッジから前記カートリッジの前記開口部と前記ハウジングの前記取り出し喉部とを通って前記カートリッジから取り出すことができるようになっていることを特徴とするコンテナのハウジング。
15. 前記カートリッジは、前記外壁を通って延びる少なくとも１つの第２の開口部を含んでおり、前記カートリッジの前記第２の開口部が前記ハウジングの前記少なくとも１つの突起に隣接して配置され、前記少なくとも１つの突起が前記カートリッジの前記第２の開口部を通って延びて前記複数の紙用品と接触するようになっていることを特徴とする請求項１４に記載のコンテナ。
16. 前記カートリッジは少なくとも１つの取り外し可能な部分を有しており、該取り外し可能部分の１つの取り外しが、前記カートリッジの前記外壁内に前記第２の開口部の１つを作り出すものであることを特徴とする請求項１５に記載のコンテナ。
17. 前記カートリッジはボックスからなることを特徴とする請求項１４に記載のコンテナ。
18. 前記ボックスは厚紙または紙のいずれかから形成されていることを特徴とする請求項１７に記載のコンテナ。
19. 前記少なくとも１つの突起が湾曲バンパーを含むことを特徴とする請求項１４に記載のコンテナ。
20. 前記湾曲バンパーが、該湾曲バンパーを横切って前記取り出し方向と直角な方向に延びる複数の隆起部を含むことを特徴とする請求項１９に記載のコンテナ。
21. 前記少なくとも１つの突起が、前記紙用品を重力に対し支持できるように前記取り出し方向に平行に延びるリブ部材を含むことを特徴とする請求項１４に記載のコンテナ。
22. 前記ハウジングが、前記紙用品の間隔取りと減速のために前記取り出し喉部近傍にステージング域を含んでおり、前記ハウジングは、前記ステージング域に配置された少なくとも１つの第２の突起を有することを特徴とする請求項１４に記載のコンテナ。
23. 前記ハウジングが、前記カートリッジを配置したり、前記ハウジングから取り外すための開放可能なドアを有することを特徴とする請求項１４に記載のコンテナ。
24. 前記複数の突起が前記ハウジングの両壁に、ジグザグに配置されて形成されていることを特徴とする請求項１４に記載のコンテナ。
25. 前記ハウジングは前記カートリッジを前記ハウジング内に保持するための手段を含むことを特徴とする請求項１４に記載のコンテナ。
26. 前記カートリッジ保持手段は、小型ブロック、チャック、栓、ワイヤ、ブレース、ブラケット、ピン、バー、クリップ、及びそれらを組み合わせたもの、フック、クランプ、接着材料から選択され、前記カートリッジの幾何形状と係合するものであることを特徴とする請求項２５に記載のコンテナ。
27. 複数の壁により構成される外部壁を有し、該外部壁が、その内部面の内側に内部域を形成しており、前記外部壁には、前記内部域から前記紙用品を取り出せるようにするための取り出し喉部が少なくとも１つ形成され、前記外部壁には、前記内部面から前記内部域に突出する突起が少なくとも一つ形成されたハウジングについて使用され、該ハウジングに挿入して、個々の紙用品を取り出すことができるカートリッジであって、
    前記ハウジング挿入用カートリッジは、
    前記複数の紙用品を収納した状態で前記ハウジングの前記内部域に挿入されるような形状及び寸法であり、
    該カートリッジは、前記紙用品をほぼ取り囲むようになった外壁を備え、かつ、前記ハウジングの前記内部域に挿入された状態で上方に位置する上端部と下方に位置する下端部とを有し、前記カートリッジはさらに、前記ハウジングの前記取り出し喉部に対応して配置される開口部を含んでおり、
    前記紙用品は、前記カートリッジの前記上端部から下端部に向かって、前記カートリッジの前記開口部と前記ハウジングの前記取出し喉部への方向に動くように、上下方向に積み重ねられた状態で前記カートリッジ内に配置されており、
    前記ハウジングの前記少なくとも１つの突起が、前記カートリッジが前記ハウジングの前記内部域に配置されているときに、重力に抗して前記紙用品を支持するように前記カートリッジ内の前記紙用品に接触することができ、前記紙用品は前記カートリッジから該カートリッジの前記開口部及び前記ハウジングの前記取出し喉部を介して取り出し可能となっていることを特徴とするハウジング挿入用カートリッジ。
28. 前記カートリッジの前記外壁を通って延びる少なくとも１つの第２の開口部を含んでおり、前記カートリッジの該第２の開口部が前記ハウジングの前記少なくとも一つの突起に隣接して配置されており、前記ハウジングの前記突起が前記第２の開口部を通って延びて前記複数の紙用品と接触するようになっていることを特徴とする請求項２７に記載のハウジング挿入用カートリッジ。
29. 前記カートリッジの前記外部壁に少なくとも１つの取り外し可能な部分を含んでおり、前記取り外し可能部分の１つを取りはずすことにより前記カートリッジの前記外部壁内に前記第２の開口部が形成されることを特徴とする請求項２８に記載のハウジング挿入用カートリッジ。
30. 前記カートリッジはボックスからなることを特徴とする請求項２７に記載のハウジング挿入用カートリッジ。
31. 前記ボックスは厚紙または紙のいずれかから形成されていることを特徴とする請求項３０に記載のハウジング挿入用カートリッジ。
32. 前記少なくとも１つの突起が湾曲バンパーを含むことを特徴とする請求項２７に記載のハウジング挿入用カートリッジ。
33. 前記湾曲バンパーが、前記湾曲バンパーを横切って前記取り出し方向と直角な方向に延びる複数の隆起部を含むことを特徴とする請求項３２に記載のハウジング挿入用カートリッジ。
34. 前記少なくとも１つの突起が、前記紙用品を重力に対し支持できるように前記取り出し方向に平行に延びるリブ部材を含むことを特徴とする請求項１に記載のハウジング挿入用カートリッジ。
35. 前記ハウジングが更に、前記紙用品の間隔取りと減速のために、前記取り出し喉部近傍にステージング域を含んでおり、少なくとも１つの第２の突起が前記ステージング域に配置されていることを特徴とする請求項２７に記載のハウジング挿入用カートリッジ。
36. 前記ハウジングが、前記カートリッジを配置したり、前記ハウジングから取り外すための開放可能なドアを有することを特徴とする請求項２７に記載のハウジング挿入用カートリッジ。
37. 前記複数の突起が前記ハウジングの両壁にジグザグに配置されていることを特徴とする請求項２７に記載のハウジング挿入用カートリッジ。
38. 前記ハウジングは前記カートリッジを前記ハウジング内に保持するための手段を含むことを特徴とする請求項２７に記載のハウジング挿入用カートリッジ。
39. 前記カートリッジ保持手段は、小型ブロック、チャック、栓、ワイヤ、ブレース、ブラケット、ピン、バー、クリップ、及びそれらを組み合わせたもの、フック、クランプ、接着材料から選択され、前記カートリッジの幾何形状と係合するものであることを特徴とする請求項３８に記載のハウジングカートリッジ。

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