JP3814472B2 - インバーター装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷蔵庫などの冷凍システムに用いられる圧縮機用電動機等の負荷を駆動するインバーター装置の負荷運転制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、冷蔵庫などに用いるインバーター装置においては、圧縮機の運転状態によって印加する電圧を変化させ、圧縮機の低速回転時における運転効率を改善している。
【0003】
従来のインバーター装置としては特開平11−32498号公報に示されているものがある。
【0004】
以下、図面を参照しながら上記従来のインバーター装置を説明する。
【0005】
図7は、従来のインバーター装置のブロック図である。従来のインバーター装置は、以下の7つの構成要素を備えていた。
【0006】
(1)交流電源(商用100V)1をコンバータ10で整流、平滑化した直流電源を、3相ブリッジ接続された半導体スイッチ(トランジスタ)などによりスイッチングして三相のブラシレスモータ4の電機子巻線に印加するインバータ回路3と、
(2)位置検出回路5からの位置検出信号をもとに制御回路11から出力される信号により、インバータ回路3の半導体スイッチ(トランジスタ)Ua,Va,Wa,X,Y,Zをオン、オフ駆動させる駆動回路7と、
(3)全波整流回路2a、倍電圧回路2bおよび平滑用コンデンサ2c、全波整流回路2aと倍電圧回路2bとの間で倍電圧動作を不動作状態とするモード切替回路10aを有するコンバータ10と、
(4)位置検出回路5からの位置検出信号によりブラシレスモータ4の回転数を算出する回転数算出部11a、この回転数をもとにして前記倍電圧回路2bの倍電圧なしモードに切り替えるか否かを判定するモード判定部11bと、
(5)このモード判定にしたがって前記モード切替回路を制御する一方、PWMチョッピングのデューティの可変指示を出すモード切替部11cと、
(6)一定時間の間そのモード切り替え等を禁止するためのタイマ11d、そのデューティの可変指示にしたがってPWMチョッピングのオン時間幅を変更するデューティ設定部11eおよびチョッピングを通電タイミングに重畳した駆動信号を生成する波形生成部11fを有する制御回路(マイクロコンピュータ)11と、
(7)この制御回路11からの制御信号によりモード切替回路10を駆動するドライバ12とを備えている。
【0007】
以上のように構成されたインバーター装置について、以下その動作を説明する。
【0008】
まず、コンバータ10により、商用電源からのAC100Vの交流電力を整流平滑し、これらはモード切替回路10aをONすることで倍電圧整流回路を形成し、OFFすることで全波整流回路を形成する。そしてインバータ回路3に印加する直流電圧は無負荷時において、モード切替回路10aがON時は280V程度、モード切替回路10aがOFF時は140V程度となる。
【0009】
この直流電圧はインバータ回路3に通電され、数kHzから数十kHzのPWM信号でチョッピングすることでブラシレスモータ4に所要電力を供給している。インバータ回路3の構成要素である半導体スイッチをオン・オフ制御するPWM信号はマイコン等からなる制御回路11により生成される。
【0010】
また、高速回転時には、モード切替回路10aをONすることでインバータ回路3に印加する電圧を高くし、低速回転時にはモード切替回路10aをOFFすることで、インバータ回路3に印加する電圧を低くする。ここで、例えばモータ4を高速回転から低速回転に減速する際には、モード切替回路10aをONからOFFにすることで、インバータ回路3に印加する電圧を280V程度(無負荷時条件)から140V程度(無負荷時条件)に降圧した後に、モータ4の回転数を減速するように制御回路11からインバータ回路3に指令が与えられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、モード切替回路10aにおけるスイッチ手段が一つであり、インバーター回路3に印加される電圧をなめらかに変圧するためにそのスイッチ手段にトライアック等の無接点スイッチ手段を使うと、無接点スイッチ手段は、倍電圧整流回路に切り替えている間は常時ON/OFFを繰り返し、スイッチング電力損失が発生するために端子雑音、ならびに電波雑音を著しく生じるという欠点があった。
【0012】
本発明は、従来の課題を解決するもので、インバータ回路の印加電圧が倍電圧である間は、リレーなどの機械式スイッチ手段により倍電圧整流回路に切り替えることで、スイッチング電力損失をなくすることを目的とする。
【0013】
また、インバータ回路3に印加している電圧を監視する手段を備えていなかったため、倍電圧整流回路に切り替えている間に万一印加電圧が異常に低くなったとしても、その異常を検知することができず、電動機へ供給する電力が不足したまま運転を長時間継続したり、冷却能力の低い状態のまま運転を継続するため鈍冷となるなどの欠点があった。
【0014】
本発明の他の目的は、印加電圧が倍電圧より低いことを検出して異常と判定し、圧縮機などの負荷の異常状態での運転を回避することである。
【0015】
また、インバータ回路3に印加している電圧を監視する手段を備えていなかったため、印加電圧が全電圧から倍電圧まで昇圧された時点から、リレー等の機械式スイッチ手段を閉じて倍電圧整流回路に切り替える時点までの間に、すなわち、トライアック等の無接点スイッチ手段のみで倍電圧回路に切り替えている間、万一印加電圧が異常に低くなったとしても無接点スイッチ手段の異常を検知することができず、機械式スイッチ手段のみで電圧を切り替えるので瞬時に圧縮機に供給する電圧を昇圧することとなり、インバーター回路3,ならびに電動機に非常に大きな電流を流してしまうという欠点があった。
【0016】
また、インバーター回路3などに、その異常に大きな電流を検知して、安全のために電動機を停止する手段が備わっている場合でも、電圧を倍電圧に切り替える度に異常な電流が発生し、その度に電動機を停止するために、低速回転から高速回転に電動機を加速させることができず、冷蔵庫の使用者による急速な冷凍要求に応答できないという欠点もあった。
【0017】
本発明の他の目的は、印加電圧が全電圧から倍電圧まで昇圧された時点から、機械式スイッチ手段(リレー)を閉じて倍電圧整流回路に切り替える時点までの間、印加電圧が倍電圧のレベルより低いことを検出して無接点スイッチ手段(トライアック)の異常と判定し、リレーなどの機械式スイッチ手段を常に閉じておき、低速回転も高速回転も実現可能である倍電圧整流回路に常時切り替えたまま運転を継続することである。
【0018】
また、インバータ回路3に印加している電圧を監視する手段を備えていなかったため、全波整流回路に切り替えている間に万一印加電圧が異常に高くなったとしても、その異常を検知することができず、電動機へ供給する電力が大きすぎるため非効率的な状態のまま運転を継続したり、異常な印加電圧の急上昇が起こり、異音・騒音を発生するなどの欠点があった。
【0019】
本発明の他の目的は、印加電圧が全電圧より高いことを検出して異常と判定し、圧縮機などの負荷の異常状態での運転を回避することである。
【0020】
また、交流電源1の周波数を検出する手段を備えていないため、異常な電源環境下での使用・運転の回避ができず、モード切替回路10aのスイッチ手段としてトライアックを用いる場合、電圧切換時にインバータ回路3に印加される電圧を緩やかに変圧できなくなり、異常な電圧変動をともない、非常に大きな電流をインバータ回路3に流したり、電動機の回転数が変動して著しく異音・騒音を生じてしまうなどの欠点があった。
【0021】
本発明の他の目的は、入力交流電源の周波数を監視し、異常な環境下での使用・運転を回避することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の発明は、一定電圧の入力交流電力を直流電力に変換する整流・平滑回路と、前記整流・平滑回路で変換された直流電力を所要の電力に変換して圧縮機用電動機などの負荷に供給する負荷用電力供給モジュールと、前記負荷用電力供給モジュールを駆動する駆動手段と、前記電動機の回転速度を検出する位置検出回路と、前記負荷用電力供給モジュールの印加電圧を監視する印加電圧検出回路と、前記整流・平滑回路を全波整流回路と倍電圧整流回路とに切り替える機械式スイッチ手段と、前記機械式スイッチ手段が前記整流・平滑回路を切り替える際に前記負荷用電力供給モジュールに印加する電圧を緩やかに変化させる無接点スイッチ手段と、前記負荷用電力供給モジュールの印加電圧の変圧、前記電動機の回転速度の変速などを指令するコントローラーとを有するインバーター装置において、前記電動機の回転速度を変化させるのに伴い、前記負荷用電力供給モジュールへの印加電圧を全波整流から倍電圧整流の範囲で変化させる際に、入力交流電圧のゼロクロス検出回路と、その検出信号をもとに前記コントローラーから出力される位相制御駆動信号によって駆動する無接点スイッチ手段とを用いて、前記印加電圧を滑らかに変化させ、変化させた後は比較的電力損失の少ない機械式スイッチ手段に切り替え、所要の電力を負荷に供給する前記負荷用電力供給モジュールの印加電圧を、前記機械式スイッチ手段を閉じることにより倍電圧としている間に、前記印加電圧が取りうる電圧の下限値を下回っていることを、前記印加電圧検出回路から出力される信号をもとに前記コントローラーが検知し、異常状態であると判定し、電動機などの負荷の運転を停止するものであり、前記負荷用電力供給モジュールの印加電圧を変圧しているとき以外は、トライアックなどの無接点スイッチ手段を動作させなくすることで、スイッチング電力損失による端子雑音、ならびに電波雑音の低減を実現できるという作用を有する。また、異常を検知して運転を停止することで、冷却能力の低い状態での運転継続を回避できるという作用を有する。
【0024】
請求項に記載の発明は、一定電圧の入力交流電力を直流電力に変換する整流・平滑回路と、前記整流・平滑回路で変換された直流電力を所要の電力に変換して圧縮機用電動機などの負荷に供給する負荷用電力供給モジュールと、前記負荷用電力供給モジュールを駆動する駆動手段と、前記電動機の回転速度を検出する位置検出回路と、前記負荷用電力供給モジュールの印加電圧を監視する印加電圧検出回路と、前記整流・平滑回路を全波整流回路と倍電圧整流回路とに切り替える機械式スイッチ手段と、前記機械式スイッチ手段が前記整流・平滑回路を切り替える際に前記負荷用電力供給モジュールに印加する電圧を緩やかに変化させる無接点スイッチ手段と、前記負荷用電力供給モジュールの印加電圧の変圧、前記電動機の回転速度の変速などを指令するコントローラーとを有するインバーター装置において、前記電動機の回転速度を変化させるのに伴い、前記負荷用電力供給モジュールへの印加電圧を全波整流から倍電圧整流の範囲で変化させる際に、入力交流電圧のゼロクロス検出回路と、その検出信号をもとに前記コントローラーから出力される位相制御駆動信号によって駆動する無接点スイッチ手段とを用いて、前記印加電圧を滑らかに変化させ、変化させた後は比較的電力損失の少ない機械式スイッチ手段に切り替え、所要の電力を負荷に供給する前記負荷用電力供給モジュールの印加電圧を倍電圧まで昇圧してから前記機械式スイッチ手段に切り替えるまでの間に、前記印加電圧が取りうる電圧の下限値を下回っていることを、前記印加電圧検出回路から出力される信号をもとに前記コントローラーが検知し、前記無接点スイッチ手段を異常状態であると判定し、前記無接点スイッチ手段の動作を停止し、前記機械式スイッチ手段を閉じて、前記負荷用電力供給モジュールに常時倍電圧を印加するものであり、前記負荷用電力供給モジュールの印加電圧を変圧しているとき以外は、トライアックなどの無接点スイッチ手段を動作させなくすることで、スイッチング電力損失による端子雑音、ならびに電波雑音の低減を実現できるという作用を有する。また、異常を検知して倍電圧を前記負荷用電力供給モジュールに常時印加し、運転を継続することで、非常に大きな電流の発生を防止でき、急速な冷凍要求に応答できないという状況を回避できるという作用を有する。
【0025】
請求項に記載の発明は、一定電圧の入力交流電力を直流電力に変換する整流・平滑回路と、前記整流・平滑回路で変換された直流電力を所要の電力に変換して圧縮機用電動機などの負荷に供給する負荷用電力供給モジュールと、前記負荷用電力供給モジュールを駆動する駆動手段と、前記電動機の回転速度を検出する位置検出回路と、前記負荷用電力供給モジュールの印加電圧を監視する印加電圧検出回路と、前記整流・平滑回路を全波整流回路と倍電圧整流回路とに切り替える機械式スイッチ手段と、前記機械式スイッチ手段が前記整流・平滑回路を切り替える際に前記負荷用電力供給モジュールに印加する電圧を緩やかに変化させる無接点スイッチ手段と、前記負荷用電力供給モジュールの印加電圧の変圧、前記電動機の回転速度の変速などを指令するコントローラーとを有するインバーター装置において、前記電動機の回転速度を変化させるのに伴い、前記負荷用電力供給モジュールへの印加電圧を全波整流から倍電圧整流の範囲で変化させる際に、入力交流電圧のゼロクロス検出回路と、その検出信号をもとに前記コントローラーから出力される位相制御駆動信号によって駆動する無接点スイッチ手段とを用いて、前記印加電圧を滑らかに変化させ、変化させた後は比較的電力損失の少ない機械式スイッチ手段に切り替え、所要の電力を負荷に供給する前記負荷用電力供給モジュールの印加電圧を、前記機械式スイッチ手段を開くことにより全電圧としている間に、前記印加電圧が取りうる電圧の上限値を上回っていることを、前記印加電圧検出回路から出力される信号をもとに前記コントローラーが検知し、異常状態であると判定し、電動機などの負荷の運転を停止するものであり、前記負荷用電力供給モジュールの印加電圧を変圧しているとき以外は、トライアックなどの無接点スイッチ手段を動作させなくすることで、スイッチング電力損失による端子雑音、ならびに電波雑音の低減を実現できるという作用を有する。また、異常を検知して運転を停止することで、効率の低い状態での運転継続を回避でき、印加電圧の異常な急上昇による異音・騒音の発生の防止もできるという作用を有する。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明によるインバーター装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0028】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1によるインバーター装置のブロック図、図2は同実施の形態の動作を示すタイミングチャートである。
【0029】
図1において、21は整流回路であり、4つの整流ダイオードから構成され、入力された一定電圧の入力交流電力を整流して、平滑回路23に出力する。
【0030】
22はスイッチ手段であり、並列接続されたトライアック(無接点スイッチ手段)22aとリレー(機械式スイッチ手段)22bとにより構成されており、コントローラー29から出力される信号によってON/OFFが切り替えられ、平滑回路23に出力する電圧を、無負荷時では波高値にして140Vから280Vの範囲(本実施例の場合、入力交流電力の電圧値はAC100V)で変化させる。ただし、ここでは2つのスイッチ手段をトライアックとリレーとしているが、必ずしもその限りではない。
【0031】
23は平滑回路であり、直列接続された2つの平滑コンデンサにより構成されており、整流回路21によって整流された電圧を平滑し、直流電力として後述する負荷用電力供給モジュール24に出力する。
【0032】
24は負荷用電力供給モジュールであり、半導体スイッチ(トランジスタ)が3相ブリッジ接続されており、かつ各々のトランジスタに並列・逆方向でダイオードが接続されており、コントローラー29から出力される信号によって、平滑回路23から出力された直流電力を所要の電力に変換して負荷(後述する電動機25)に供給する。
【0033】
25は電動機であり、負荷用電力供給モジュール24の出力により、所要の回転速度で運転する。
【0034】
26はゼロクロス検出回路であり、集積回路(オペアンプ)などから構成されており、入力交流電力の電圧値が0Vになる時を検出し、適切な位相制御駆動信号をトライアック駆動回路27に出力するために、入力ACゼロクロス信号をコントローラー29に出力する。
【0035】
27はトライアック駆動回路であり、コントローラー29から出力された位相制御駆動信号により適切にトライアックをON/OFFさせる。
【0036】
28は印加電圧検出回路であり、負荷用電力供給モジュール24に印加している電圧を検出して、印加電圧検出信号をコントローラー29に出力する。
【0037】
29はコントローラーであり、マイクロコンピュータ、前記負荷用電力供給モジュール24の駆動手段である波形生成回路などから構成されており、前述の各種信号の入出力、リレー駆動回路30へのリレー駆動信号出力、位置検出回路31から出力される信号をもとに前記電動機25の回転速度監視などを行う。
【0038】
30はリレー駆動回路であり、半導体スイッチなどから構成されており、コントローラー29から出力されたリレー駆動信号により、リレーのON/OFFを適切に制御する。
【0039】
31は位置検出回路であり、前記電動機25の回転子の位置を検出し、前記コントローラー29に出力する。
【0040】
2つのスイッチ手段22a,22bは、動作によって使い分ける。負荷用電力供給モジュール24に印加する電圧を変圧する際には、ゼロクロス検出回路26からの信号をもとに、コントローラー29が位相制御により、トライアック22aをON/OFFさせて変圧を緩やかに行う。
【0041】
また、電動機25を任意の回転速度以上の高速回転で運転させる際には電動機25に大きな電力を供給する必要があるため、コントローラー29がリレー駆動回路30に信号を出力し、リレー22bをオンして倍電圧整流回路を構成し、無負荷時の波高値にして280V程度の電圧を負荷用電力供給モジュール24に印加する。
【0042】
逆に、任意の回転速度未満の低速回転で電動機25を運転させる際には、あまり電力を必要としないため、コントローラー29の指令により、リレー22bをOFFして全波整流回路を構成し、無負荷時の波高値にして140V程度の電圧を負荷用電力供給モジュール24に印加する。
【0043】
以上のように構成されたインバーター装置について、以下その動作について図1を参照しながら説明する。
【0044】
インバーター装置を有する冷蔵庫などの機器において、電動機などの負荷をより効率よく運転させるために、負荷用電力供給モジュール24に印加する電圧を、電動機25の回転速度などの負荷状態によって変化させる。例えば、冷蔵庫使用者の急速な冷却を要求したときなどのように、電動機25が高速回転している時には倍電圧に、逆に、冷蔵庫使用者が省エネ運転を要求したときなどのように、電動機25が低速回転している時、ならびに停止している時には倍電圧の半分程度の電圧(全電圧)に切り替え、その電圧をもとにして負荷用電力供給モジュール24が所要電力に変換した後に、電動機25に供給する。
【0045】
ここで、負荷用電力供給モジュール24に印加する電圧を倍電圧とするために、のトライアック22aを閉じた場合、トライアック22aの特性上入力交流電力の周波数に同期してON/OFFを繰り返すためにスイッチング電力損失が顕著となり、効率が著しく低下する。さらに、この損失成分が端子雑音、ならびに電波雑音となって外部に放出されてしまうという問題がある。
【0046】
そこで、電力損失が少なく、スイッチング損失のないリレー22bを閉じることで、倍電圧を負荷用供給電力モジュール24に印加している。
【0047】
次に、本実施の形態によるインバーター装置について、以下その動作について図2を参照しながらさらに詳しく説明する。
【0048】
電動機25の加速にともない、負荷用電力供給モジュール24への印加電圧を昇圧する機会が生じた時刻t11に、コントローラー29がトライアック駆動回路27に出力する位相制御駆動信号により、トライアック22aが緩やかな昇圧を開始し、時刻t11から任意の時間が経過した時刻t12にほぼ倍電圧と同等の電圧まで負荷用電力供給モジュール24の印加電圧が昇圧され、同時にコントローラー29からトライアック駆動回路27に与えられる信号によりトライアック22aは位相制御から全導通制御に切り替わり、時刻t12からしばらく経った時刻t13に、コントローラー29からリレー駆動回路30に出力される信号によりリレー22bはONされ、t13からしばらく経った時刻t14に、コントローラー29からトライアック駆動回路27に出力される信号によりトライアック22aは全導通制御を終了し動作を停止する。
【0049】
負荷用電力供給モジュール24の印加電圧を降圧する際は、昇圧の時とほぼ逆の動作となり、降圧の機会が生じた時刻t15に、トライアック22aの全導通制御が開始され、しばらく経った時刻t16に、リレー22bがOFFされ、しばらく経った時刻t17にトライアック22aが全導通制御から位相制御に切り替えられて緩やかな降圧を開始し、任意の時間が経過した時刻t18にほぼ全電圧となり、トライアック22aは位相制御を終了し動作を停止する。
【0050】
これにより、負荷用電力供給モジュール24の印加電圧が、全電圧の時にスイッチ手段22は動作を停止しており、倍電圧の時にリレー22bのみがONされトライアック22aの動作は停止しており、印加電圧が変圧されている非常に短い時間だけトライアック22aは動作していることから、トライアック22aのON/OFFの繰り返し動作によるスイッチング電力損失は、ほとんど生じていない。
【0051】
以上のように、本実施の形態のインバーター装置は、負荷用電力供給モジュール29に印加する電圧を変圧する時のみ、トライアック22aを動作させ、スイッチング電力損失をほとんど発生させていないため、端子雑音、ならびに電波雑音の低減を実現できる。
【0052】
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2によるインバーター装置の動作を示すフローチャートである。
【0053】
本実施の形態は、実施の形態1によるインバーター装置に、さらに、コントローラー29により倍電圧と指令されている際に、すなわち、図1における時刻t12からt17の間において、印加電圧検出回路28から出力される信号をもとに、コントローラー29が負荷用電力供給モジュール24の印加電圧の異常を検知し、電動機25などの負荷を停止する機能を設けたものである。
【0054】
以上のように構成されたインバーター装置について、以下その動作を図3のフローチャートを参照して説明する。
【0055】
まず、印加電圧検出回路28からの信号を入力して印加電圧検出処理をコントローラー29が行い(ステップST21)、その信号をもとにコントローラー29が負荷用電力供給モジュールの印加電圧を求める(ステップST22)。
【0056】
次に、ステップST22にて求めた電圧Vが、倍電圧指令中に正常時に取りうる電圧の下限値VL2以上であるかどうかをある任意の周期ごとに判定し(ステップST23)、VL2以上であれば正常と判定すると同時に異常検知回数カウンタCに0を代入し(ステップST24)、ステップST23の判定によりVL2未満であるとなれば異常と判定すると同時に異常検知回数カウンタCを+1カウントアップする(ステップST25)。
【0057】
そして、ステップST25にてカウントアップされたカウンタ値が任意の回数n未満であるかを判定し(ステップST26)、n未満であればその時点ではまだ異常とは判定せずに運転状態を維持し(ステップST27)、n以上であれば異常と判定すると同時にコントローラー29は電動機25の運転を停止する(ステップST28)。
【0058】
以上のように、本実施の形態のインバーター装置は、負荷用電力供給モジュール24の印加電圧に対して、コントローラー29が倍電圧と指令している間に、その印加電圧が異常に低くなっている状態を検知し、異常と判定して、電動機25などの負荷を停止させることで、冷却能力が低い状態での運転の継続を回避できる。
【0059】
(実施の形態3)
図4は、本発明の実施の形態3によるインバーター装置の動作を示すフローチャートである。
【0060】
本実施の形態は、実施の形態1によるインバーター装置に、さらに、コントローラー29によりリレー22bをOFFし、トライアック22aを全電圧制御している際に、すなわち、図1における時刻t12からt13、もしくは時刻t16からt17の間において、印加電圧検出回路28から出力される信号をもとに、コントローラー29が負荷用電力供給モジュール24の印加電圧の異常を検知し、トライアック22aが異常状態であると判定し、リレー22bを閉じて負荷用電力供給モジュールの印加電圧を常時倍電圧とすることで、印加電圧の変圧をすることなく運転を継続する機能を設けたものである。
【0061】
以上のように構成されたインバーター装置について、以下その動作を図4のフローチャートを参照して説明する。
【0062】
まず、印加電圧検出回路28からの信号を入力して印加電圧検出処理をコントローラー29が行い(ステップST31)、その信号をもとにコントローラー29が負荷用電力供給モジュールの印加電圧を求める(ステップST32)。
【0063】
次に、ステップST32にて求めた電圧Vが、倍電圧指令中に正常時に取りうる電圧の下限値VL3以上であるかどうかをある任意の周期ごとに判定し(ステップST33)、VL3以上であれば正常と判定すると同時に異常検知回数カウンタCに0を代入し(ステップST34)、ステップST33の判定によりVL3未満であるとなれば異常と判定すると同時に異常検知回数カウンタCを+1カウントアップする(ステップST35)。
【0064】
そして、ステップST35にてカウントアップされたカウンタ値が任意の回数n未満であるかを判定し(ステップST36)、n未満であればその時点ではまだ異常とは判定せずに運転状態を維持し(ステップST37)、n以上であれば異常と判定すると同時にコントローラー29はリレー22bをONする(ステップST38)。ここで、ステップST38において電動機25などの負荷が運転中であれば、電動機25の急激な回転速度の変動が原因となり、異常な電流が発生したり、異音・騒音が発生するという現象を回避するために、まず、電動機25を停止した後にリレー22bをONするという方法も考えられる。
【0065】
以上のように、本実施の形態のインバーター装置は、負荷用電力供給モジュール24の印加電圧に対して、コントローラー29がトライアック22aを全電圧制御している間に、その印加電圧が異常に低くなっている状態を検知し、トライアック22aを異常状態と判定して、リレー22bをONし、負荷用電力供給モジュール24の印加電圧を常時倍電圧とすることで、異常電流の発生、ならびに異音・騒音の発生の防止が実現できる。さらに、電動機25を減速するにともない負荷用電力供給モジュール24の印加電圧を降圧する際に、トライアック22aが異常動作するために電動機25の回転速度が異常に低くなり、電動機25への給油が不足するといったような異常運転状態の回避なども実現できる。
【0066】
(実施の形態4)
図5は、本発明の実施の形態4によるインバーター装置の動作を示すフローチャートである。
【0067】
本実施の形態は、実施の形態1によるインバーター装置に、さらに、コントローラー29により全電圧と指令されている際に、すなわち、図1における時刻t11からt18の間を除く範囲において、印加電圧検出回路28から出力される信号をもとに、コントローラー29が負荷用電力供給モジュール24の印加電圧の異常を検知し、電動機25などの負荷を停止する機能を設けたものである。
【0068】
以上のように構成されたインバーター装置について、以下その動作を図5のフローチャートを参照して説明する。
【0069】
まず、印加電圧検出回路28からの信号を入力して印加電圧検出処理をコントローラー29が行い(ステップST41)、その信号をもとにコントローラー29が負荷用電力供給モジュールの印加電圧を求める(ステップST42)。
【0070】
次に、ステップST42にて求めた電圧Vが、全電圧指令中に正常時に取りうる電圧の上限値VH4以下であるかどうかをある任意の周期ごとに判定し(ステップST43)、VH4以下であれば正常と判定すると同時に異常検知回数カウンタCに0を代入し(ステップST44)、ステップST43の判定によりVH4を超えているとなれば異常と判定すると同時に異常検知回数カウンタCを+1カウントアップする(ステップST45)。
【0071】
そして、ステップST45にてカウントアップされたカウンタ値が任意の回数n未満であるかを判定し(ステップST46)、n未満であればその時点ではまだ異常とは判定せずに運転状態を維持し(ステップST47)、n以上であれば異常と判定すると同時にコントローラー29は電動機25の運転を停止する(ステップST47)。
【0072】
なお、コントローラー29における処理を簡単化するために、図1における時刻t11からt18の間を除くすべての範囲においてこのような処理を行うのではなく、例えば、コントローラー29がトライアック22aを位相制御して負荷用電力供給モジュール24の印加電圧を昇圧し始める時刻t11の直前のみで処理を行うという方法も考えられる。このように、処理を行う時機については、本実施の形態で示した時機の限りではない。
【0073】
以上のように、本実施の形態のインバーター装置は、負荷用電力供給モジュール24の印加電圧に対して、コントローラー29が全電圧と指令している間に、その印加電圧が異常に高くなっている状態を検知し、異常と判定して、電動機25などの負荷を停止させることで、電動機25が低速回転しているときでも印加電圧が倍電圧となっているような、効率の低い状態での運転の継続を回避でき、また、連続的に外部から雑音が注入されるなどして、スイッチ手段22が異常な時機に動作し続けることも防止できる。
【0074】
(実施の形態5)
図6は、本発明の実施の形態5によるインバーター装置の動作を示すフローチャートである。
【0075】
本実施の形態は、実施の形態1によるインバーター装置に、さらに、ゼロクロス検出回路26から出力される信号をもとに、コントローラー29が入力交流電力の周波数の異常を検知し、電動機25などの負荷を停止する機能を設けたものである。
【0076】
以上のように構成されたインバーター装置について、以下その動作を図6のフローチャートを参照して説明する。
【0077】
まず、ゼロクロス検出回路26からの信号を入力して入力交流電力の周波数算出処理をコントローラー29が行い(ステップST51)、その信号をもとにコントローラー29が入力交流電力の周波数fを求める(ステップST52)。
【0078】
次に、ステップST52にて求めた周波数fが、正常な入力電源環境で取りうる周波数範囲内(fL以上でかつfH以下)であるかどうかをある任意の周期ごとに判定し(ステップST53)、範囲内であれば正常と判定すると同時に異常検知回数カウンタCに0を代入し(ステップST54)、ステップST53の判定により範囲を外れているとなれば異常と判定すると同時に異常検知回数カウンタCを+1カウントアップする(ステップST55)。
【0079】
そして、ステップST55にてカウントアップされたカウンタ値が任意の回数n未満であるかを判定し(ステップST56)、n未満であればその時点ではまだ異常とは判定せずに運転状態を維持し(ステップST57)、n以上であれば異常と判定すると同時にコントローラー29は電動機25の運転を停止する(ステップST57)。
【0080】
以上のように、本実施の形態のインバーター装置は、ゼロクロス検出回路26から出力される信号をもとに、コントローラー29によって入力交流電力の周波数が正常な範囲を外れていることを検知し、異常と判定して、電動機25などの負荷を停止させることで、冷蔵庫が正常に動作し得ないような異常環境下での使用・運転を回避できる。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の発明は、負荷用電力供給モジュールの印加電圧を変圧する間以外には、無接点スイッチ手段を動作させないことで、スイッチング電力損失をほとんど発生しなくなり、端子雑音、ならびに電波雑音の低減が可能となる。また、負荷用電力供給モジュールの印加電圧に対しコントローラーが倍電圧と指令している際に、その印加電圧が取りうる下限電圧を下回っていることを検知し、異常状態と判定して、電動機などの負荷を停止させることで、冷却能力が低い状態で運転が継続されることを回避できるようになる。
【0083】
請求項に記載の発明は、負荷用電力供給モジュールの印加電圧を変圧する間以外には、無接点スイッチ手段を動作させないことで、スイッチング電力損失をほとんど発生しなくなり、端子雑音、ならびに電波雑音の低減が可能となる。また、コントローラーが無接点スイッチ手段を位相制御している際に、負荷用電力供給モジュールの印加電圧が取りうる下限電圧を下回っていることを検知し、無接点スイッチ手段を異常状態と判定して、電動機などの負荷を停止させると同時に機械式スイッチ手段を閉じて常時その印加電圧を倍電圧とすることで、異常な電流の発生を防止でき、さらに、冷蔵庫の使用者による急速な冷却用急などに応答できないと行った状況を回避できるようにもなる。
【0084】
請求項に記載の発明は、負荷用電力供給モジュールの印加電圧を変圧する間以外には、無接点スイッチ手段を動作させないことで、スイッチング電力損失をほとんど発生しなくなり、端子雑音、ならびに電波雑音の低減が可能となる。また、負荷用電力供給モジュールの印加電圧に対しコントローラーが全電圧と指令している際に、その印加電圧が取りうる上限電圧を上回っていることを検知し、異常状態と判定して、電動機などの負荷を停止させることで、低速回転で電動機などの負荷が運転しているにもかかわらず負荷用電力供給モジュールの印加電圧が倍電圧となっているといったような効率の低い状態での運転を回避でき、さらに、外部からの雑音などが原因でスイッチ手段が連続的に誤動作し、電動機の回転速度が乱れて異音・騒音を生じるといったような現象も回避できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインバーター装置の実施の形態1のブロック図
【図2】本発明によるインバーター装置の実施の形態1のフローチャート
【図3】本発明によるインバーター装置の実施の形態2のフローチャート
【図4】本発明によるインバーター装置の実施の形態3のフローチャート
【図5】本発明によるインバーター装置の実施の形態4のフローチャート
【図6】本発明によるインバーター装置の実施の形態5のフローチャート
【図7】従来のインバーター装置のブロック図
【符号の説明】
21 整流回路
22 スイッチ手段
22a トライアック(無接点スイッチ手段)
22b リレー(機械式スイッチ手段)
23 平滑回路
24 負荷用電力供給モジュール
25 電動機
26 ゼロクロス検出回路
27 トライアック駆動回路
28 印加電圧検出回路
29 コントローラー
30 リレー駆動回路
31 位置検出回路

Claims (3)

  1. 一定電圧の入力交流電力を直流電力に変換する整流・平滑回路と、
    前記整流・平滑回路で変換された直流電力を所要の電力に変換して圧縮機用電動機などの負荷に供給する負荷用電力供給モジュールと、
    前記負荷用電力供給モジュールを駆動する駆動手段と、
    前記電動機の回転速度を検出する位置検出回路と、
    前記負荷用電力供給モジュールの印加電圧を監視する印加電圧検出回路と、
    前記整流・平滑回路を全波整流回路と倍電圧整流回路とに切り替える機械式スイッチ手段と、
    前記機械式スイッチ手段が前記整流・平滑回路を切り替える際に前記負荷用電力供給モジュールに印加する電圧を緩やかに変化させる無接点スイッチ手段と、前記負荷用電力供給モジュールの印加電圧の変圧、前記電動機の回転速度の変速などを指令するコントローラーとを有するインバーター装置において、
    前記電動機の回転速度を変化させるのに伴い、前記負荷用電力供給モジュールへの印加電圧を全波整流から倍電圧整流の範囲で変化させる際に、入力交流電圧のゼロクロス検出回路と、その検出信号をもとに前記コントローラーから出力される位相制御駆動信号によって駆動する無接点スイッチ手段とを用いて、前記印加電圧を滑らかに変化させ、変化させた後は比較的電力損失の少ない機械式スイッチ手段に切り替え
    所要の電力を負荷に供給する前記負荷用電力供給モジュールの印加電圧を、前記機械式スイッチ手段を閉じることにより倍電圧としている間に、前記印加電圧が取りうる電圧の下限値を下回っていることを、前記印加電圧検出回路から出力される信号をもとに前記コントローラーが検知し、異常状態であると判定し、電動機などの負荷の運転を停止することを特徴とするインバーター装置。
  2. 一定電圧の入力交流電力を直流電力に変換する整流・平滑回路と、
    前記整流・平滑回路で変換された直流電力を所要の電力に変換して圧縮機用電動機などの負荷に供給する負荷用電力供給モジュールと、
    前記負荷用電力供給モジュールを駆動する駆動手段と、
    前記電動機の回転速度を検出する位置検出回路と、
    前記負荷用電力供給モジュールの印加電圧を監視する印加電圧検出回路と、
    前記整流・平滑回路を全波整流回路と倍電圧整流回路とに切り替える機械式スイッチ手段と、
    前記機械式スイッチ手段が前記整流・平滑回路を切り替える際に前記負荷用電力供給モジュールに印加する電圧を緩やかに変化させる無接点スイッチ手段と、前記負荷用電力供給モジュールの印加電圧の変圧、前記電動機の回転速度の変速などを指令するコントローラーとを有するインバーター装置において、
    前記電動機の回転速度を変化させるのに伴い、前記負荷用電力供給モジュールへの印加電圧を全波整流から倍電圧整流の範囲で変化させる際に、入力交流電圧のゼロクロス検出回路と、その検出信号をもとに前記コントローラーから出力される位相制御駆動信号によって駆動する無接点スイッチ手段とを用いて、前記印加電圧を滑らかに変化させ、変化させた後は比較的電力損失の少ない機械式スイッチ手段に切り替え、
    所要の電力を負荷に供給する前記負荷用電力供給モジュールの印加電圧を倍電圧まで昇圧してから前記機械式スイッチ手段に切り替えるまでの間に、前記印加電圧が取りうる電圧の下限値を下回っていることを、前記印加電圧検出回路から出力される信号をもとに前記コントローラーが検知し、前記無接点スイッチ手段を異常状態であると判定し、前記無接点スイッチ手段の動作を停止し、前記機械式スイッチ手段を閉じて、前記負荷用電力供給モジュールに常時倍電圧を印加することを特徴とすインバーター装置。
  3. 一定電圧の入力交流電力を直流電力に変換する整流・平滑回路と、
    前記整流・平滑回路で変換された直流電力を所要の電力に変換して圧縮機用電動機などの負荷に供給する負荷用電力供給モジュールと、
    前記負荷用電力供給モジュールを駆動する駆動手段と、
    前記電動機の回転速度を検出する位置検出回路と、
    前記負荷用電力供給モジュールの印加電圧を監視する印加電圧検出回路と、
    前記整流・平滑回路を全波整流回路と倍電圧整流回路とに切り替える機械式スイッチ手段と、
    前記機械式スイッチ手段が前記整流・平滑回路を切り替える際に前記負荷用電力供給モジュールに印加する電圧を緩やかに変化させる無接点スイッチ手段と、前記負荷用電力供給モジュールの印加電圧の変圧、前記電動機の回転速度の変速などを指令するコントローラーとを有するインバーター装置において、
    前記電動機の回転速度を変化させるのに伴い、前記負荷用電力供給モジュールへの印加電圧を全波整流から倍電圧整流の範囲で変化させる際に、入力交流電圧のゼロクロス検出回路と、その検出信号をもとに前記コントローラーから出力される位相制御駆動信号によって駆動する無接点スイッチ手段とを用いて、前記印加電圧を滑らかに変化させ、変化させた後は比較的電力損失の少ない機械式スイッチ手段に切り替え、
    所要の電力を負荷に供給する前記負荷用電力供給モジュールの印加電圧を、前記機械式スイッチ手段を開くことにより全電圧としている間に、前記印加電圧が取りうる電圧の上限値を上回っていることを、前記印加電圧検出回路から出力される信号をもとに前記コントローラーが検知し、異常状態であると判定し、電動機などの負荷の運転を停止することを特徴とすインバーター装置。
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