JP3814086B2 - 双ドラム式連続鋳造装置用の冷却ドラム - Google Patents
双ドラム式連続鋳造装置用の冷却ドラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP3814086B2 JP3814086B2 JP34508398A JP34508398A JP3814086B2 JP 3814086 B2 JP3814086 B2 JP 3814086B2 JP 34508398 A JP34508398 A JP 34508398A JP 34508398 A JP34508398 A JP 34508398A JP 3814086 B2 JP3814086 B2 JP 3814086B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drum
- cooling
- reinforcing material
- continuous casting
- twin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22D—CASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
- B22D11/00—Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22D—CASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
- B22D11/00—Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
- B22D11/06—Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths into moulds with travelling walls, e.g. with rolls, plates, belts, caterpillars
- B22D11/0637—Accessories therefor
- B22D11/068—Accessories therefor for cooling the cast product during its passage through the mould surfaces
- B22D11/0682—Accessories therefor for cooling the cast product during its passage through the mould surfaces by cooling the casting wheel
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Continuous Casting (AREA)
Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、双ドラム式連続鋳造装置において用いられる冷却ドラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から一般に知られている例えば双ドラム式連続鋳造装置においては、図16に示されるように、回転する一対の冷却ドラム1a、1bとこのドラムの両端部(面)に当接される一対のサイド堰2によって形成される移動鋳型3内に、タンディッシュ4内からノズル5を介して溶湯6を供給し、移動鋳型3内に所定レベルの湯溜り部3pをつくりつつ、一対の冷却ドラム1a、1bで冷却して凝固シェル6sを形成し、この凝固シェルを一対の冷却ドラム1a、1bの最接近部に形成されるギャップ部において圧接・一体化して鋳片6cを連続鋳造するように構成されている。この時一般に、ドラム端部は溶鋼シールのため突出形状とする。
この双ドラム式連続鋳造装置において用いられる、一対の冷却ドラム1a、1bは、一般には熱伝導率の良好な銅、銅合金によって形成され、溶湯6を外周面で冷却して良好な凝固シェル6sを形成するとともに熱負荷に対する耐用性を確保するために内部に冷却構造(図示省略)を備えたものである。
【0003】
この冷却ドラムの端部には図1に示す端部1tが形成されており、端部1tの端面はサイド堰2との圧着・摺動によって摩耗する。特に、サイド堰の振動や熱変形が生じた場合には、サイド堰との間に不均一な間隙が生じやすく、この間隙に溶鋼が侵入・凝固して、摺動面に凹凸が生じる。その結果、この摺動面での溶鋼シール機能が急激に低下して鋳片の側端部形状が損なわれるとともに、冷却ドラムの端部1tおよびサイド堰の変形・摩耗が促進され、寿命が短命化して長期にわたって安定した連続鋳造操業を実現することができない。
【0004】
このような問題を解決するために、例えば特開平6−336751号公報では、冷却ドラムの端部(面)に、高強度、耐摩耗性および潤滑性を有する例えばCo−Cr−Al−Y系合金、あるいはWC等のセラミックスなどからなるコーティング層を形成することが提案されている。しかし、これだけでは、冷却ドラムの端部における変形・摩耗は、十分に抑制することはできず、安定した連続鋳造操業の実現は難しい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、冷却ドラム胴部の内部冷却効果を十分に確保し、サイド堰と圧着・摺動する冷却ドラム端部での摩耗の問題に加え、局部変形の問題も有利に解決し、長期にわたってサイド堰と冷却ドラムの圧着・摺動状態を良好に維持して安定した連続鋳造を実現できる双ドラム式連続鋳造装置用冷却ドラムを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下の(1)〜(15)の発明からなるものである。
(1) 互いに反対方向に回転する一対の冷却ドラムと、該冷却ドラムの両端面に圧着された一対のサイド堰を備えた双ドラム式連続鋳造装置で用いられる冷却ドラムにおいて、ドラム胴部材の熱伝導率が100〜400(W/mK)であり、サイド堰が圧着するドラム端部の一部または全部、および/またはドラム端部の内側領域の一部または全部が、ビッカース硬さHv(250g)300〜600高硬度材料からなる強化材で形成されていることを特徴とする双ドラム式連続鋳造装置用の冷却ドラム。
(2) (1)において、ドラム胴部の外周面、またはドラム胴部の外周面と端部の外周面に、熱伝導率30W/mK以上で厚さ10〜5000μm厚の熱伝導層が溶射またはメッキにより被覆されていることを特徴とする双ドラム式連続鋳造装置用の冷却ドラム。
(3) (1)または(2)において、ドラム胴部材が銅または銅合金であることを特徴とする双ドラム式連続鋳造装置用の冷却ドラム。
(4) (1)〜(3)のいずれかにおいて、強化材とドラム胴部材との熱膨脹係数の比が0.5〜1.2であることを特徴とする双ドラム式連続鋳造装置用の冷却ドラム。
(5) (1)〜(4)のいずれかにおいて、強化材がステンレス鋼、高Mn鋳鋼、Ni−Cr−Mo鋼、インコネルのいずれかの単独材料または2種以上の材料により形成されていることを特徴とする双ドラム式連続鋳造装置用の冷却ドラム。
(6) (1)〜(5)のいずれかにおいて、ドラム端部の内側領域に形成された強化材が、ドラム胴部材に機械的に着脱自在に固着されていることを特徴とする双ドラム式連続鋳造装置用の冷却ドラム。
(7) (1)〜(5)のいずれかにおいて、ドラム端部に形成された強化材が、ドラム胴部材に直接またはめっき層を介して接合により固着されていることを特徴とする双ドラム式連続鋳造装置用の冷却ドラム。
(8) (1)〜(5)のいずれかにおいて、ドラム端部に形成された強化材が、ドラム胴部材に接合されたドラム胴部材に類似の材料からなるクラッド材と一体化されていることを特徴とする双ドラム式連続鋳造装置用の冷却ドラム。
(9) (1)〜(5)のいずれかにおいて、ドラム端部に形成された強化材が、ドラム胴部材に直接またはめっき層を介して肉盛りまたは溶射により被覆されていることを特徴とする双ドラム式連続鋳造装置用の冷却ドラム。
(10) (7)〜(9)のいずれかにおいて、ドラム端部に形成された強化材が、ドラム端部の内側領域に配設された強化材によって支持されていることを特徴とする双ドラム式連続鋳造装置用の冷却ドラム。
(11) (1)〜(5)のいずれかにおいて、ドラム端部に形成された強化材と端部の内側領域に形成された強化材が一体に形成され、ドラム端部に形成された強化材がドラム胴部材にめっき層を介して溶接され、端部の内側領域に形成された強化材がドラム胴部材に機械的に着脱自在に固着されていることを特徴とする双ドラム式連続鋳造装置用の冷却ドラム。
(12) (1)〜(11)のいずれかにおいて、ドラム端部の内側領域に形成された強化材が周方向および/または径方向に分割されていることを特徴とする双ドラム式連続鋳造装置用の冷却ドラム。
(13) (1)〜(12)のいずれかにおいて、少なくともサイド堰と圧着・摺動するドラム端部の最表層に、10〜500μm厚のビッカース硬さHv(250g)600〜1000の超硬度材層が溶射またはメッキにより被覆されたことを特徴とする双ドラム式連続鋳造装置用の冷却ドラム。
(14) (1)〜(13)のいずれかにおいて、強化材に冷却構造を備えていることを特徴とする双ドラム式連続鋳造装置用の冷却ドラム。
(15) (14)において、強化材の冷却構造が、ヒートパイプ、水冷構造、染みだし冷却構造のいずれか単独または2以上の組み合わせからなっていることを特徴とする双ドラム式連続鋳造装置用の冷却ドラム。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明は、双ドラム式連続鋳造装置用の冷却ドラムにおいて、サイド堰と摺動する冷却ドラムの端部での耐摩耗性を確保することと併せて局部的変形の発生の問題を解決するためになされたものであり、基本的には、サイド堰と圧着・摺動する冷却ドラムの端部を耐摩耗性材で形成することを前提とするものである。
【0008】
本発明者らは実験を通じて、冷却ドラムの端部はサイド堰との圧着・摺動や地金の噛み込みによる生じる異常荷重によって変形しやすくなり、耐摩耗性を満足させるだけでは、サイド堰と間での溶鋼のシール性を安定確保することができないとの知見を得た。本発明は、この知見に基づいてなされたものである。
【0009】
この対策として、第1に冷却ドラムに対する内部冷却効果を確保するために、ドラム胴部材を熱伝導率が100W/mK以上の材料にして、胴部材温度を低く保ち、発生熱応力を小さくしてその寿命を延長する。また、十分に冷却された胴部材を通してドラム端部の冷却にも寄与させ、端部の熱負荷を軽減することができる。熱伝導率が100W/mK未満の材料にした場合には、内部冷却効果が不十分となり、溶湯を冷却して凝固シェルを効果的に生成させることができず、事実上連続鋳造が不能になる。
【0010】
現状では、ドラム胴部材として使用できる材料は、銅、銅合金、超耐熱合金、ステンレス鋼(SUS)、高Mn鋳鋼、高Cr鋳鉄などであるが、この中では銅(または銅合金)の熱伝導率が最も高く、事実上これ以上の熱伝導率を得ることは困難であることから、熱伝導率の観点からは銅、銅合金を用いることがより好ましいと言える。しかし、銅(銅合金)の場合、他の材料と比較した場合、機械強度、耐熱性、耐摩耗性が十分でない。
したがって、銅(銅合金)を用いる場合には、サイド堰と圧着・摺動するドラム端部を銅以外の適性の高い材料で形成して銅(銅合金)の欠点を補完することが前提になる。
【0011】
なお、強化材との接合を容易にするため、ドラム胴部の外周面と同様に端部の外周面に、熱伝導率30W/mK以上で厚さ10〜5000μm厚の熱伝導層を溶射またはメッキにより連続させて被覆することが好ましい。厚みが10μm未満では接合が困難であり、5000μm超では剥離しやすくなる。また、熱伝導率30W/mK未満の場合では、熱伝導率が小さくドラム端部の冷却効果が小さい。
一方、強化材に対しては、熱負荷を軽減してその機能を長時間維持するとともにドラム軸方向及び径方向の温度分布を均一にするために、ヒートパイプ、水冷構造、染みだし冷却構造等の冷却構造を内蔵していることも有効である。
【0012】
ドラム端部の強化手段としては、ドラム端部の一部または全部、あるいはドラム端部の一部または全部と、ドラム端部の内側領域の一部または全部を、硬度がビッカース硬さHv(250g)300〜600の高硬度材料で形成する。
硬度がビッカース硬さHv(250g)300未満では、ドラム端部の機械的強度を十分に確保できず、サイド堰との圧着・摺動面を形成する場合では耐摩耗性が十分でなく寿命が短くなる。硬度がビッカース硬さHv(250g)600超では、靭性が低くなり割れやすくなるので好ましくない。
【0013】
この条件を満たせる高硬度材料としては、耐変形性、耐摩耗性に優れたステンレス鋼(SUS410、SUS440A、SUS301、SUS630等)、高Mn鋳鋼(SCMnH11)、Ni−Cr−Mo鋼(SNCM616)、インコネル(718、750、706)等があり、これらは単独で用いてもよいし2種以上組み合わせて用いてもよい。これらのものは、いずれも常温でのビッカース硬さHv(250g)300以上であり、耐変形性(強度)、耐摩耗性に優れたものであり、強化材として適性がある。
【0014】
これらの強化材の形成方法としては、ドラム端部に強化材を形成する場合には、ドラム胴部材からの冷却効果をより有効に反映させるために、境界部が密にかつ強固に連続していることが有利であることから、溶射、肉盛り、接合(各種溶接、爆発圧着、熱圧接、ロウ付け、拡散接合、HIP、電子ビーム溶接等)を用いることが好ましい。
【0015】
ドラム胴部材として銅、銅合金を用いた場合には、上記の強化材(高硬度材料)を直接に溶射、肉盛り、接合することが困難な場合が多いので、この場合、ドラム胴部材に接合された、ドラム胴部材と同じまたは類似材料のクラッド材を用いたり、ドラム胴部材との間に、例えばNiめっき層を介在させることが有効である。
【0016】
このように、溶射、肉盛り、接合により強化材をドラム胴部材に形成する場合には、境界剥離を生じないように、強化材とドラム胴部材の熱膨脹係数の比が0.5〜1.2の範囲にあることが好ましい。また、強化材と胴部材の介在する中間材料の熱膨脹係数の比、中間材料とドラム胴部材の熱膨脹係数の比も、0.5〜1.2の範囲にあることが好ましい。
また、ドラム端部の一部とドラム端部の内側領域に強化材を形成する場合には、予め強化材を製作し、ドラム端部の内側領域で機械的(ボルト締めや嵌合)に着脱容易に固着することができる。
【0017】
上記強化材をドラム端部の一部とその内側領域に形成する場合では、ドラム端部とこの端部の内側領域に形成する強化材を独立して形成しても良いし、最初から一体的に形成してもよい。また、独立して形成した後に接合して一体的に形成してもよい。
【0018】
少なくともドラム端部の内側領域に形成する強化材は、製作時に熱変形や割れを生じないように分割することが有効である。分割した場合には、形状性が安定しているので安定した固着が可能であるし、操業時の熱変形を緩和することもできる。この強化材の分割は、周方向、径方向、周方向と径方向の分割であってもよい。
【0019】
なお、上記の強化材の内、ドラム端部の局部変形を防止できる機械強度があるが比較的硬度の小さいステンレス鋼で、サイド堰の摺動面の硬さがビッカース硬さHv(250g)300レベルのセラミックス材料で形成されているような場合には、耐摩耗性が十分でないことがある。そのような場合には、ドラム端部 (面)に形成した強化材の上面に、例えば、トリバロイ、WC−NiCr、Cr3C2サーメット等のビッカース硬さHv(250g)600〜1000レベルの硬度を有する超高硬度材を溶射またはメッキにより厚さは10〜500μmの範囲で被覆することが好ましい。10μm未満では、摩耗しやすく寿命を長期間維持することは難しいし、500μm以上では剥離しやすくなる。
【0020】
以上述べたように、本発明では、ドラム胴部を高熱伝導率の材料で形成し、内部冷却構造による冷却効果を高めるとともに、ドラム端部、ドラム端部とドラム端部の内側領域に、高硬度材料からなる強化材を形成することにより、ドラム端部の強度を強化し併せて耐摩耗性を確保する。ドラム端部の形状を長期にわたって維持し、サイド堰との間の溶湯のシール性を安定に確保して安定した連続鋳造を実現することができる。
【0021】
【実施例】
以下に本発明による冷却ドラムの構造例を図に基づいて基づいて説明する。
図1において、1は径:1200mm、幅1000mmの標準的な冷却ドラムで、サイド堰2が当接される端部は、幅x1〜10mm、高さh1〜20mmの突出部1tがリング状に形成され、このドラム端部1tの端面1pとドラム胴部1dの端面1f間に傾斜角θが80度未満の傾斜面1cが形成されたものであり、ドラム胴部1dには冷却構造7を備えている。
本発明では、ドラム胴部1dを熱伝導率の良好な材料で形成し、サイド堰と圧着・摺動するドラム端部1tを、ドラム胴部1dより高硬度で耐摩耗性に優れ強度の大きい強化材で強化するものである。
【0022】
(実施例1)
図2は、本発明による冷却ドラムの端部1tの強化構造例を示したものである。この例では、ドラム胴部1dの周面とドラム端部1tの周面および端面をNiめっき層8で被覆し、ドラム1の胴部1dの端部1tと軸1s間においてドラム端部1tの内側領域に、予め加工された高硬度で強度の大きい板状強化材9を配設して端部1tを支持し、その強度を向上する構造を有している。
ここでは、板状強化材9は4分割(9a〜9d)された扇形状のもので、周方向に並べてボルト10a、10bによって、ドラム胴部1dに着脱自在に固着されている。この分割は、ここでは板状強化材9を製作する際に、加工を容易にするとともに形状確保を容易にする。
【0023】
この例では、ドラム胴部1dに熱伝導率が350W/mK、硬度Hv150、熱膨張係数が18×10-6/℃の銅合金を用い、端部1tには熱伝導率が16W/mK、熱膨張係数13×10-6/℃で銅合金より高硬度(Hv350)で変形・摩耗を生じ難いNi−Cr−Mo鋼を用いている。
【0024】
ドラム胴部1dは熱伝導率の良好な銅合金で形成しているので、この銅合金を介して内部冷却構造7による冷却効果を端部1tにも反映させることができる。端部の熱負荷を軽減する効果もあり、端部1tの表面温度をドラム胴部1dの表面温度に近い温度にすることができ、ドラム幅方向の温度分布の不均一を緩和することができる。また、端部1tは、高硬度で強度の大きい板状強化材9(9a〜9d)により支持されているため、局部変形の発生を防止することができる。
【0025】
(実施例2)
図3は、冷却ドラムの端部1tの他の強化構造例を示したものである。この例では、ドラム胴部1dの周面と端部1tの周面および端面をNiめっき層8で被覆し、ドラム1の胴部1dの端部1tと軸1s間においてドラム端部の内側領域に、予め加工された高硬度で強度の大きい板状強化材9eを配設して端部1tを支持し、その強度を強化する構造を有している。
ここでは、板状強化材9eには、嵌合脚11fを有する嵌合キャップ11が溶接wされており、嵌合脚11fをドラム胴部1dの嵌合孔1hに嵌入し、板状強化材9eをボルト10a、10bによってドラム胴部1dに着脱自在に固着している。
【0026】
この例では、ドラム胴部1dに熱伝導率が350W/mK、硬度Hv150、熱膨張係数が18×10-6/℃の銅合金を用い、板状強化材9eと嵌合キャップ11に熱伝導率が11W/mK、熱膨張係数13×10-6/℃で銅合金より高硬度(Hv450)で変形・摩耗を生じ難いNi−Cr−Mo鋼(を用いており、嵌合キャップ11は強化材としても機能している。
【0027】
この例でも、前記実施例1とほぼ同様、端部の熱負荷を軽減する効果もあり、端部1tの表面温度をドラム胴部1dの表面温度に近い温度にすることができ、ドラム幅方向の温度分布の不均一を緩和することができる。また、端部1tの一部は、高硬度で強度の大きい板状強化材9eで形成され、端部1tはNi−Cr−Mo鋼からなる板状強化材9eによる支持で強度が強化されているため、変形、摩耗に強い。
【0028】
(実施例3)
図4は、冷却ドラムの端部1tの他の構造例を示したものである。この例では、ドラム胴部1dの周面とドラム端部1tの周面および端面をNiめっき層8で被覆し、このNiめっき層8の上面に、予め加工された高硬度で強度の大きい強化材12を溶接wにより接合し、この溶接強化材12で端部1tの強度を向上する構造を有している。
【0029】
この例では、ドラム胴部1dに熱伝導率が350W/mK、硬度Hv150、熱膨張係数が18×10-6の銅合金を用い、溶接強化材12に熱伝導率が11W/mK、熱膨張係数13×10-6/℃で銅合金より高硬度(Hv450)で変形・摩耗を生じ難いインコネル(718)を用いている。
【0030】
この例でも、前記各実施例とほぼ同様、端部の熱負荷を軽減する効果もあり、端部1tの表面温度をドラム胴部1dの表面温度に近い温度にすることができ、ドラム幅方向の温度分布の不均一を緩和することができる。また、端部1tの一部は、高硬度で強度の大きいインコネルからなる溶接強化材12で強度が向上されているため、変形、摩耗に強い。
【0031】
(実施例4)
図5は、本発明の冷却ドラムの他の構造例を示したものである。この例では、ドラム胴部1dの周面と端部1tの周面をNiめっき層8で被覆し、端部1tには、予め端部1t形状に加工された中間材14と高硬度材13からなるクラッド強化材15を溶接wにより接合し、このクラッド強化材15で端部1tの強度を向上する構造を有している。
【0032】
この例では、ドラム胴部1dに熱伝導率が350W/mK、硬度Hv150、熱膨張係数が18×10-6/℃の銅合金を用いた。クラッド強化材15を形成する中間材14には、熱伝導率が350W/mK、硬度Hv150、熱膨張係数が18×10-6/℃の銅合金を用い、高硬度材13として熱伝導率が18W/mK、熱膨張係数11×10-6/℃で銅合金より高硬度(Hv460)で変形・摩耗を生じ難いステンレス鋼(SUS630)を用いている。
【0033】
この例でも前記各実施例とほぼ同様、端部の熱負荷を軽減する効果もあり、端部1tの表面温度をドラム胴部1dの表面温度に近い温度にすることができ、ドラム幅方向の温度分布の不均一を緩和することができる。また、端部1tの一部は、高硬度で強度の大きいステンレス鋼からなる高硬度材13を用いたクラッド強化材15で強度が向上されているため、変形、摩耗に強い。
【0034】
(実施例5)
図6は、本発明の冷却ドラムの他の構造例を示したものである。この例では、ドラム胴部1dの周面と端部1tの周面および端面をNiめっき層8で被覆し、このNiめっき層8の上面に高硬度で強度の大きい強化材16を肉盛りにより形成し、この肉盛強化材16で端部1tの強度を向上する構造を有している。
【0035】
この例では、ドラム胴部1dに熱伝導率が350W/mK、硬度Hv150、熱膨張係数が18×10-6/℃の銅合金を用い、肉盛強化材16に熱伝導率が11W/mK、熱膨張係数13×10-6/℃で銅合金より格段に高硬度(Hv450)で変形・摩耗を生じ難いインコネル(750)を用いている。
【0036】
この例で、前記各実施例とほぼ同様、端部の熱負荷を軽減する効果もあり、端部1tの表面温度をドラム胴部1dの表面温度に近い温度にすることができ、ドラム幅方向の温度分布の不均一を緩和することができる。また、端部1tの一部は、超高硬度で強度の大きいインコネルからなる肉盛強化材16で強度が向上されているため、変形、摩耗に強い。
【0037】
(実施例6)
図7は、本発明の冷却ドラムの他の構造例を示したものである。この例では、ドラム胴部1dの周面と端部1tの周面および端面はNiめっき層8で被覆し、端部1tのNiめっき層8の上面に高硬度で強度の大きい強化材16を肉盛りにより形成して、この肉盛強化材16で端部1tの強度を向上し、さらに、ドラム端部1tの内側領域に、予め加工された高硬度で強度の大きい板状強化材9を配設してボルト10a、10bによってドラム胴部1dに着脱自在に固着し、この板状強化材9で端部1tを支持して端部1tの強度をさらに強化する構造を有している。
【0038】
この例では、ドラム胴部1dに熱伝導率が350W/mK、硬度Hv150、熱膨張係数が18×10-6の銅合金を用い、肉盛強化材16に熱伝導率が16W/mK、熱膨張係数18×10-6/℃で銅合金より格段に高硬度(Hv550)で変形・摩耗を生じ難い高Mn鋼を用いている。また、板状強化材9には熱伝導率が18W/mK、熱膨張係数11×10-6/℃で銅合金より高硬度(Hv400)で強度の大きいステンレス鋼(SUS630)を用いている。
【0039】
この例でも前記各実施例とほぼ同様、端部1tの熱負荷を軽減する効果もあり、端部1tの表面温度をドラム胴部1dの表面温度に近い温度にすることができ、ドラム幅方向の温度分布の不均一を緩和することができる。また、端部1tの一部は、高硬度で強度の大きい高Mn鋼からなる肉盛強化材16で強度が強化され、さらに、銅合金より強度の大きいステンレス鋼からなる板状強化材9で支持して強度を強化しているため、変形、摩耗に強く、局部変形をより確実に防止することができる。
【0040】
(実施例7)
図8は、本発明の冷却ドラムの他の構造例を示したものである。この例では、ドラム胴部1dの周面と端部1tの周面および端面をNiめっき層8で被覆し、端部1tのNiめっき層8の上面に予め加工された高硬度で強度の大きい強化材17を溶接wにより形成して、この溶接強化材17で端部1tの強度を強化し、さらに、ドラム端部1tの内側領域に、予め加工された高硬度で強度の大きい板状強化材9を配設してボルト10a、10bによってドラム胴部1dに着脱自在に固着し、この板状強化材9で端部1tを支持して端部1tの強度をさらに強化する構造を有している。
【0041】
この例では、ドラム胴部1dに熱伝導率が350W/mK、硬度Hv150、熱膨張係数が18×10-6/℃の銅合金を用い、溶接強化材17に熱伝導率が11W/mK、熱膨張係数13×10-6/℃で銅合金より超高硬度(Hv450)で変形・摩耗を生じ難いインコネル(718)を用いている。また、板状強化材9にも変形・摩耗を生じ難いインコネル(718)を用いている。
【0042】
この例でも、前記各実施例とほぼ同様、端部1tの熱負荷を軽減する効果もあり、端部1tの表面温度をドラム胴部1dの表面温度に近い温度にすることができ、ドラム幅方向の温度分布の不均一を緩和することができる。また、端部1tの一部は、高硬度で強度の大きいインコネルからなる溶接強化材17で強度が強化され、さらに、板状強化材9で支持して強度を強化しているため、変形、摩耗に強く局部変形をより確実に防止することができる。
【0043】
(実施例8)
図9は、冷却ドラムの端部の他の強化構造例を示したものである。この例では、ドラム胴部1dの周面と端部1tの周面および端面をNiめっき層8で被覆し、ドラム1の胴部1dの端部1tと軸1s間においてドラム端部の内側領域に、予め加工された高硬度で強度の大きい板状強化材9を配設し、この板状強化材9で端部1tを支持して、その強度を強化し、さらに、サイド堰と圧着・摺動する端部1tの端面に、Niめっき層8および板状強化材9よりも耐摩耗性に優れた超硬度材からなる耐摩耗強化材18を溶射して耐摩耗性を強化する構造を有している。
ここでは、板状強化材は4分割(9a〜9d)された扇形状のもので、周方向に並べてボルト10a、10bによって、ドラム胴部1dに着脱自在に固着されている。この分割の理由は、前記実施例1の場合と同じである。
【0044】
この例では、ドラム胴部1dに熱伝導率が350W/mK、硬度Hv150、熱膨張係数が18×10-6/℃の銅合金を用い、板状強化材9に熱伝導率が25W/mK、熱膨張係数12×10-6で銅合金より高硬度(Hv400)で変形・を生じ難いステンレス鋼(SUS410)を用いている。また、耐摩耗強化材18にはステンレス鋼より耐摩耗性に優れた超高硬度(Hv750)のトリバロイを用いている。
【0045】
この例でも、前記各実施例とほぼ同様、端部1tの熱負荷を軽減する効果もあり、端部1tの表面温度をドラム胴部1dの表面温度に近い温度にすることができ、ドラム幅方向の温度分布の不均一を緩和することができる。また、端部1tは、端部1tの内側領域に配設された高硬度で強度の大きいステンレス鋼からなる板状強化材9で強度を強化され、また、耐摩耗性に優れたトリバロイからなる耐摩耗強化材18を溶射しているため、変形、摩耗に強い。
【0046】
(実施例9)
図10は、本発明の冷却ドラムの他の構造例を示したものである。この例では、ドラム胴部1dの周面と端部1tの周面および端面をNiめっき層8で被覆し、ドラム端部1tと端部1tの内側領域に予め加工された強化材19を、ドラム端部ではめっき層8を介して溶接し、端部1tの内側領域ではボルト10a、10bにより着脱自在に固着して、この一体強化材19により端部tの強度を強化し、さらに、サイド堰と圧着・摺動する一体強化材19の端部1tの端面に、一体強化材19より耐摩耗性に優れた超高硬度材からなる耐摩耗強化材18を溶射して、耐摩耗性を強化する構造を有している。
【0047】
この例では、ドラム胴部1dに熱伝導率が350W/mK、硬度Hv150、熱膨張係数が18×10-6の銅合金を用い、一体強化材19に熱伝導率が11W/mK、熱膨張係数13×10-6/℃で銅合金より高硬度(Hv450)で変形・摩耗を生じ難いインコネル(718)を用いている。また、耐摩耗強化材18にはインコネル(718)より耐摩耗性に優れた超高硬度(Hv800)のCr3C2サーメットを用いている。
【0048】
この例でも、前記各実施例とほぼ同様、端部1tの熱負荷を軽減する効果もあり、端部1tの表面温度をドラム胴部1dの表面温度に近い温度にすることができ、ドラム幅方向の温度分布の不均一を緩和することができる。また、端部1tは、端部1tの内側領域のドラム端部で一体化された、高硬度で強度の大きいインコネル718からなる一体強化材19で強度を強化され、また、この一体強化材の上に耐摩耗性に優れたCr3C2サーメットの耐摩耗強化材18を溶射しているため、変形、摩耗に強く局部変形をより確実に防止することができる。
【0049】
なお、上記の実施例3〜9では、Niめっき層8はドラム端部1tの端面(強化材12、15、16、17、19、耐摩耗強化材18の端面)外周面まで形成されていないが、例えば図11に示すように、ドラム胴部1dの周面に連続してドラム端部1tの端面(強化材の端面)の周面まで形成して端部1tへ冷却効果の伝達をよくすることも有効である。この場合には、Niめっき層8と強化材12、15、16、17、19、耐摩耗強化材18の形成手順を変更する。
【0050】
(実施例10)
図12は、本発明の冷却ドラムの他の構造例を示したものである。この例では、ドラム胴部1dの周面と端部1tの周面をNiめっき層8で被覆し、ドラム端部1tとドラム端部の内側領域を高硬度で強度に優れた強化材19で予め加工により一体的に形成するとともにヒートパイプ20を内蔵させ、この一体強化材19をドラム胴部1dに、溶接wとボルト10a、10bにより固着して、この一体強化材19により端部1tの強度を強化し、さらに、ヒートパイプ20により端部1tを冷却し均温化できる構造を有している。
【0051】
この例では、ドラム胴部1dに熱伝導率が350W/mK、硬度Hv150、熱膨張係数が18×10-6の銅合金を用い、一体強化材19に熱伝導率が16W/mK、熱膨張係数13×10-6/℃で銅合金より高硬度(Hv350)で変形・摩耗を生じ難いNi−Cr−Mo鋼を用いている。
【0052】
ここでいうヒートパイプ20とは、概念的には図13に示すように、高真空の銅パイプ21と、この銅パイプ内に配設された毛細管現象を生むウイック22と、銅パイプ21内に収容された作動液23からなる。作動液23が高温側である端部1tから熱を奪って蒸発し、蒸気圧差によりウイック22内を低温側に音速移動して凝縮する時に熱放散する熱移動現象により高温側の温度を降下させ高温側と低温側の温度差を小さくする機能を有するものである。
この例では、このヒートパイプ20の蒸発部24は、端部1t側に形成され、凝縮部25は冷却構造7に近い側に形成されるように、周方向に等間隔で多数配設している。
【0053】
端部1tをヒートパイプ20により表面温度をドラム胴部1dの表面温度に近い温度にすることができ、ドラム幅方向の温度分布を均一にでき熱負荷を軽減する効果もある。また、端部1tは、端部1tの内側領域で一体化された、高硬度で強度の大きいNi−Cr−Mo鋼からなる一体強化材19で強度を強化され、また、変形、摩耗に強く局部変形をより確実に防止することができる。
【0054】
(実施例11)
図14は、冷却ドラムの端部1tの他の構造例を示したものである。この例では、ドラム胴部1dの周面と端部1tの周面をNiめっき層8で被覆し、ドラム端部1tとドラム端部の内側領域とを高硬度で強度に優れた強化材19で一体的に形成するとともに水冷通路26を配設し、この一体強化材19をドラム胴部1dに溶接wとボルト10a、10bにより固着して、この一体強化材19により端部1tの強度を強化し、さらに、水冷通路26に通水して端部1tを冷却できる構造を有している。
【0055】
この例では、ドラム胴部1dに熱伝導率が350W/mK、硬度Hv150、熱膨張係数が18×10-6/℃の銅合金を用い、強化材19に熱伝導率が11W/mK、熱膨張係数13×10-6/℃で銅合金より高硬度(Hv450)で変形・摩耗を生じ難いインコネル(718)を用いている。この例での冷却水通路26は周方向に等間隔で多数配設している。
【0056】
この例では、端部1tを水冷構造によりドラム胴部1dの表面温度に近い温度にすることができ、ドラム幅方向の温度分布を均一にでき熱負荷を軽減する効果もある。また、端部1tは、端部1tの内側領域で一体化された、高硬度で強度の大きいインコネルからなる強化材19で強度を強化され、また、変形、摩耗に強い。
【0057】
(実施例13)
図15は、冷却ドラムの端部1tの他の構造例を示したものである。この例では、ドラム端部1tとドラム端部の内部領域とを高硬度で強度に優れた強化材19で一体的に形成し、この一体強化材19をドラム胴部1dに溶接wとボルト10a、10bにより固着して、この一体強化材19により端部1tの強度を強化し、さらに、この一体強化材19に多孔質材28からなる染みだし冷却構造27を内蔵させて端部1tを冷却できる構造を有している。
【0058】
この例では、ドラム胴部1dに熱伝導率が350W/mK、硬度Hv150、熱膨張係数が18×10-6/℃の銅合金を用い、強化材19に熱伝導率が18W/mK、熱膨張係数12×10-6/℃で銅合金より高硬度(Hv400)で変形・摩耗を生じ難いステンレス鋼(SUS630)を用いている。
【0059】
また、染みだし冷却構造27は、端部1tの周方向に等間隔で多数配設した通孔29にSiO2系材料からなる多孔質材28を充填にしてなり、冷却水を、この多孔質材28に浸透させて端部1tとドラム胴部1d端部間の傾斜部に染み出させ、ここで蒸発させるように構成している。また、端部1tを染みだし冷却構造27により冷却し、表面温度をドラム胴部1dの表面温度に近い温度にすることができ、ドラム幅方向の温度分布を均一にでき熱負荷を軽減する効果もある。また、端部1tは、端部1tの内側領域で一体化された、高硬度で強度の大きいステンレス鋼からなる一体強化材19で強度を強化され、変形、摩耗に強く局部変形をより確実に防止することができる。
【0060】
なお、上記実施例10〜12では、ドラム胴部1dおよび端部1t周面にNiめっき層等の熱伝導層を形成していない例であるが、他の実施例と同様ドラム胴部および端部1tの周面およびドラム端部(面)にNiめっき層8などの熱伝導層を形成してもよい。
【0061】
本発明の冷却ドラムは上記の各実施例に限定されるものではない。例えば、冷却ドラムの冷却構造とその配置、冷却ドラム条件(端面の材質、寸法、形状、胴部と端部の材料組み合わせ、クラッド材の材料組み合せ、クラッド形態、各種接合手段、溶射、メッキ等については、サイド堰条件(構造、寸法、形状、材料の組み合わせ)、連続鋳造の操業条件(温度、速度、寸法等)等に応じて、選択されるものであり、本発明の請求項の範囲内で変更があるものである。
【0062】
[実験例]
ここでは、冷却ドラムの端部1tの端面と圧着・摺動するサイド堰の圧着・摺動面を、硬度がビッカース硬さ(Hv200)のBN+Si3 N4 の複合材で形成し、鋳造速度40m/分で厚み3mmの薄鋳片を10t連続鋳造し、連続鋳造後のドラム端部1tの端面摩耗と局部変形状況と、連続鋳造時の冷却ドラムの幅方向の温度分布状況を調査した。実験結果と評価結果を比較例と比較して以下に説明する。
なお、ここでは比較例として、ドラム胴部1dと端部1tを銅合金(熱伝導率が350W/mK)で一体に形成し、突出端面1tに厚み30μmのCoCrAlyの溶射被膜を形成した冷却ドラムを用いた。
【0063】
(実験例1)
前記図4に示した実施例3の冷却ドラム端部の強化構造において、Niめっき層8の厚み1.0mmにし、このNiめっき層8の上面に、予め加工された厚み2mmのインコネル(718)からなる強化材12(熱伝導率が11W/mK、熱膨張係数13×10-6/℃を厚み1mmの電子ビーム溶接wにより接合し、この溶接強化材12で端部1tの強度を強化した。
この実験例での冷却ドラムの端部1tの端面の平均摩耗量は0.01mmで比較例の約1/10、また、端部1tの局部変形量xは0.05mmで比較例の約1/10であった。また、連続鋳造時の端部1tの表面平均温度は、ドラム胴部1dの表面平均温度より50℃高い程度であり操業上問題のない温度差であった。なお、比較例では、冷却ドラムの端部1tの端面の平均摩耗量は0.1mm、局部変形量xは0.5mmであった。
【0064】
(実験例2)
前記図6に示した実施例5の冷却ドラム端部の強化構造において、Niめっき層8の厚み1.0mmにし、このNiめっき層8の上面に、厚み1.5mmのインコネル(718)からなる強化材16(熱伝導率が11W/mK、熱膨張係数13×10-6/℃を肉盛りして、この肉盛強化材16で端部1tの強度を強化した。
この実験例での冷却ドラムの端部1tの端面の平均摩耗量0.01mmで比較例の約1/10、また、端部1tの局部変形量xは0.05mmで、比較例の約1/10であった。また、連続鋳造時の端部1tの表面平均温度は、ドラム胴部1dの表面平均温度より50℃高い程度であり操業上問題のない温度差であった。
【0065】
(実験例3)
前記図7に示した実施例6の冷却ドラム端部の強化構造において、Niめっき層8の厚み1.0mmにし、このNiめっき層8の上面に、厚み2mmのNi−Cr−Mo鋼(SNCM616)からなる肉盛り強化材16(熱伝導率が16W/mK、熱膨張係数13×10-6/℃)を肉盛りして、この肉盛強化材16で端部1tの強度を強化するとともに、厚みが4mm〜10mmのステンレス鋼(SUS630)からなる板状強化材9により端部1tの強度を強化した。
この実験例での冷却ドラムの端部1tの端面の平均摩耗量は0.01mmで比較例の約1/10、また、端部1tの局部変形量xは0.025mmで、板状強化材9を用いない実験例2にくらべると、局部変形量xをさらに50%程度小さくすることができた。また、連続鋳造時の端部1tの表面平均温度は、ドラム胴部1dの表面平均温度より50℃高い程度であり操業上問題のない温度差であった。
【0066】
(実験例4)
前記図8に示した実施例6の冷却ドラム端部の強化構造において、Niめっき層8の厚みを1.0mmにし、このNiめっき層8の上面に、厚み2mmのインコネル718からなる強化材17(熱伝導率が11W/mK、熱膨張係数13×10-6)を溶接し、この溶接強化材12で端部1tの強度を強化するとともに、厚み4mm〜10mmのステンレス鋼(SUS630)からなる板状強化材9により端部1tの強度を強化した。さらに、インコネル上に超高硬度のトリバロイを50μm溶射した。
この実験例での冷却ドラムの端部1tの端面の平均摩耗量は0.001mmで比較例の約1/100、また、端部1tの局部変形量xは0.025mmで、板状強化材9を用いない実験例2にくらべると、局部変形量xをさらに50%程度小さくすることができた。また、連続鋳造時の端部1tの表面平均温度は、ドラム胴部1dの表面平均温度より50℃高い程度であり操業上問題のない温度差であった。
【0067】
(実験例5)
前記図12に示した実施例10の冷却ドラム端部の強化構造において、Niめっき層8の厚みを1.0mmにし、端部1tを含むドラム端部を厚みが15mm〜10mmのNi−Cr−Mo鋼(SNCM616)からなる一体強化材19(熱伝導率が16W/mK、熱膨張係数13×10-6/℃)で端部1tの強度を強化するとともに、ヒートパイプ20により冷却した。
この実験例での冷却ドラムの端部1tの端面の平均摩耗量は0.01mmで比較例の約1/10、また、端部1tの局部変形量量xは0.01mmで、比較例の1/50程度に小さくすることができた。なお、この例では、ヒートパイプ20を用いない場合に比較して局部変形量xを1/10に改善できた。また、連続鋳造時の端部1tの表面平均温度は、ドラム胴部1dの表面平均温度より10℃高い程度であり操業上問題のない温度差であった。
【0068】
【発明の効果】
本発明においては、冷却ドラムの胴部に熱伝導率の高い銅または銅合金を用い、熱負荷を軽減し、サイド堰と圧着・摺動して変形・摩耗を生じやすいドラム端部に胴部材より耐摩耗性に優れ強度の大きい高硬度材料を用いて、この端部の強度を強化し摩耗を抑制しながら局部変形を防止することができ、冷却ドラムの形状特性を長期にわたって安定維持し安定した連続鋳造を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する冷却ドラム端部の基本構造例を示す説明図で、(a)図は部分断面説明図、(b)図は(a)図の側面説明図。
【図2】本発明の実施例での冷却ドラム端部の構造例を示す説明図で、(a)図は部分断面説明図、(b)図は(a)図の側面説明図。
【図3】本発明の実施例での冷却ドラム端部の他の構造例を示す側断面説明図で、(a)図は部分断面説明図、(b)図は(a)図の側面説明図。
【図4】本発明の実施例での冷却ドラム端部の他の構造例を示す側断面説明図で、(a)図は部分断面説明図、(b)図は(a)図の側面説明図。
【図5】本発明の実施例での冷却ドラム端部の他の構造例を示す側断面説明図で、(a)図は部分断面説明図、(b)図は(a)図の側面説明図。
【図6】本発明の実施例での冷却ドラム端部の他の構造例を示す側断面説明図で、(a)図は部分断面説明図、(b)図は(a)図の側面説明図。
【図7】本発明の実施例での冷却ドラム端部の他の構造例を示す側断面説明図で、(a)図は部分断面説明図、(b)図は(a)図の側面説明図。
【図8】本発明の実施例での冷却ドラム端部の他の構造例を示す側断面説明図で、(a)図は部分断面説明図、(b)図は(a)図の側面説明図。
【図9】本発明の実施例での冷却ドラム端部の他の構造例を示す側断面説明図で、(a)図は部分断面説明図、(b)図は(a)図の側面説明図。
【図10】本発明の実施例での冷却ドラム端部の他の構造例を示す側断面説明図で、(a)図は部分断面説明図、(b)図は(a)図の側面説明図。
【図11】本発明の実施例での冷却ドラム端部の他の構造例を示す側断面説明図で、(a)図は部分断面説明図、(b)図は(a)図の側面説明図。
【図12】本発明の実施例での冷却ドラム端部の他の構造例を示す側断面説明図で、(a)図は部分断面説明図、(b)図は(a)図の側面説明図。
【図13】本発明の実施例での冷却ドラム端部に配設するヒートパイプの構造例を示す立体説明図。
【図14】本発明の実施例での冷却ドラム端部の他の構造例を示す側断面説明図で、(a)図は部分断面説明図、(b)図は(a)図の側面説明図。
【図15】本発明の実施例での冷却ドラム端部の他の構造例を示す側断面説明図で、(a)図は部分断面説明図、(b)図は(a)図の側面説明図。
【図16】本発明の冷却ドラムを適用する双ドラム式連続鋳造装置の基本構造例を示す側断面説明図。
【符号の説明】
1、1a、1b 冷却ドラム 1d 胴部
1f 胴部端面 1t 端部
1p 端面 1c 傾斜部
1h 嵌合孔 1s 軸
2 サイド堰 3 移動鋳型
3p 湯溜まり部 4 タンディッシュ
5 ノズル 6 溶湯
6s 凝固シェル 6c 鋳片
7 冷却構造 8 Niめっき層
9、9a〜9d 板状強化材 10a、10b ボルト
11 嵌合キャップ 11f 嵌合脚
12 溶接強化材 w 溶接
13 高硬度材 14 クラッド材
15 クラッド強化材 16 肉盛強化材
17 溶接強化材 18 耐摩耗強化材
19 一体強化材 20 ヒートパイプ
21 銅パイプ 22 ウイック
23 作動液 24 蒸発部
25 凝縮部 26 通水路
27 染みだし冷却構造 28 多孔質材
Claims (15)
- 互いに反対方向に回転する一対の冷却ドラムと、該冷却ドラムの両端面に圧着された一対のサイド堰を備えた双ドラム式連続鋳造装置で用いられる冷却ドラムにおいて、ドラム胴部材の熱伝導率が100〜400(W/mK)であり、サイド堰が圧着するドラム端部の一部または全部、および/またはドラム端部の内側領域の一部または全部が、ビッカース硬さHv(250g)300〜600の高硬度材料からなる強化材で形成されていることを特徴とする双ドラム式連続鋳造装置用の冷却ドラム。
- ドラム胴部の外周面、またはドラム胴部の外周面と端部の外周面に、熱伝導率30W/mK以上で厚さ10〜5000μm厚の熱伝導層が溶射またはメッキにより被覆されていることを特徴とする請求項1に記載の双ドラム式連続鋳造装置用の冷却ドラム。
- ドラム胴部が銅または銅合金で形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項2のいずれかに記載の双ドラム式連続鋳造装置用の冷却ドラム。
- 強化材とドラム胴部材との熱膨脹係数の比が0.5〜1.2であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の双ドラム式連続鋳造装置用の冷却ドラム。
- 強化材がステンレス鋼、高Mn鋳鋼、Ni−Cr−Mo鋼、インコネルのいずれかの単独材料または2種以上の材料により形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の双ドラム式連続鋳造装置用の冷却ドラム。
- ドラム端部の内側領域に形成された強化材が、ドラム胴部材に機械的に着脱自在に固着されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の双ドラム式連続鋳造装置用の冷却ドラム。
- ドラム端部に形成された強化材が、ドラム胴部材に直接またはめっき層を介して接合により固着されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の双ドラム式連続鋳造装置用の冷却ドラム。
- ドラム端部に形成された強化材が、ドラム胴部材に接合されたドラム胴部材に類似の材料からなるクラッド材と一体化されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の双ドラム式連続鋳造装置用の冷却ドラム。
- ドラム端部に形成された強化材が、ドラム胴部材に直接またはめっき層を介して肉盛りまたは溶射により被覆されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の双ドラム式連続鋳造装置用の冷却ドラム。
- ドラム端部に形成された強化材が、ドラム端部の内側領域に配設された強化材によって支持されていることを特徴とする請求項7〜請求項9のいずれかに記載の双ドラム式連続鋳造装置用の冷却ドラム。
- ドラム端部に形成された強化材と端部の内側領域に形成された強化材が一体に形成され、ドラム端部に形成された強化材がドラム胴部材にめっき層を介して溶接され、端部の内側領域のドラム端部に形成された強化材がドラム胴部材に機械的に着脱自在に固着されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の双ドラム式連続鋳造装置用の冷却ドラム。
- ドラム端部の内側領域に形成された強化材が周方向および/または径方向に分割されていることを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載の双ドラム式連続鋳造装置用の冷却ドラム。
- 少なくともサイド堰と圧着・摺動するドラム端部の最表層に、10〜500μm厚のビッカース硬さHv(250g)600〜1000の超硬度材層が溶射またはメッキにより被覆されたことを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれかに記載の双ドラム式連続鋳造装置用の冷却ドラム。
- 強化材に冷却構造を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項13のいずれかに記載の双ドラム式連続鋳造装置用の冷却ドラム。
- 強化材の冷却構造がヒートパイプ、水冷構造、染みだし冷却構造のいずれか単独または2以上の組み合わせからなっていることを特徴とする請求項14に記載の双ドラム式連続鋳造装置用の冷却ドラム。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34508398A JP3814086B2 (ja) | 1998-12-04 | 1998-12-04 | 双ドラム式連続鋳造装置用の冷却ドラム |
EP99119132A EP1005934B1 (en) | 1998-12-04 | 1999-10-05 | Cooling drum for twin-drum continuous casting machine |
DE69929382T DE69929382T2 (de) | 1998-12-04 | 1999-10-05 | Kühltrommel für eine Doppelrollen-Stranggussanlage |
US09/413,842 US6371900B1 (en) | 1998-12-04 | 1999-10-06 | Cooling drum for twin-drum continuous casting machine |
KR1019990043085A KR100332233B1 (ko) | 1998-12-04 | 1999-10-06 | 트윈-드럼 연속 주조 기계용 냉각 드럼 |
AU53526/99A AU726561B2 (en) | 1998-12-04 | 1999-10-07 | Cooling drum for twin-drum continuous casting machine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34508398A JP3814086B2 (ja) | 1998-12-04 | 1998-12-04 | 双ドラム式連続鋳造装置用の冷却ドラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000167649A JP2000167649A (ja) | 2000-06-20 |
JP3814086B2 true JP3814086B2 (ja) | 2006-08-23 |
Family
ID=18374177
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34508398A Expired - Lifetime JP3814086B2 (ja) | 1998-12-04 | 1998-12-04 | 双ドラム式連続鋳造装置用の冷却ドラム |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6371900B1 (ja) |
EP (1) | EP1005934B1 (ja) |
JP (1) | JP3814086B2 (ja) |
KR (1) | KR100332233B1 (ja) |
AU (1) | AU726561B2 (ja) |
DE (1) | DE69929382T2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20050006425A1 (en) * | 2003-07-09 | 2005-01-13 | Lincoln Global, Inc., A Delaware Corporation | Wear resistant drive roller for wire feeding mechanism |
FI123372B (fi) * | 2008-06-30 | 2013-03-15 | Outotec Oyj | Menetelmä metallurgisen uunin yhteydessä käytettävän jäähdytyselementin päällystämiseksi metallipäällysteellä ja jäähdytyselementti |
US7888158B1 (en) * | 2009-07-21 | 2011-02-15 | Sears Jr James B | System and method for making a photovoltaic unit |
AT509657A1 (de) * | 2010-03-25 | 2011-10-15 | Siemens Vai Metals Tech Gmbh | Verfahren, giessrohr und stranggiessanlage zum vergiessen einer schmelze aus flüssigem metall zu einem stranggegossenen giessprodukt |
TWI576330B (zh) * | 2012-02-23 | 2017-04-01 | 財團法人工業技術研究院 | 提供防護性與導熱性塗層之方法 |
CN112496284A (zh) * | 2020-10-26 | 2021-03-16 | 无锡天德金属制品有限公司 | 一种超硬高热传导性铸轧辊套在铝合金薄带工艺应用技术 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57187149A (en) * | 1981-05-14 | 1982-11-17 | Hitachi Metals Ltd | Roll for production of amorphous metal |
GB2099399A (en) | 1981-05-19 | 1982-12-08 | Future Technology Lab Inc | Magnetic tape cassette |
GB2099339A (en) * | 1981-05-22 | 1982-12-08 | Liege Usines Cuivre Zinc | Improvements in dam-blocks for continuous metal casting |
EP0320572B1 (en) | 1987-12-17 | 1992-12-23 | Kawasaki Steel Corporation | Cooling roll for producing quenched thin metal tape |
JPH0255645A (ja) * | 1988-08-18 | 1990-02-26 | Kawasaki Steel Corp | 急冷薄帯製造用の冷却ロール |
JP2712958B2 (ja) * | 1991-12-03 | 1998-02-16 | 住友金属工業株式会社 | 薄板連続鋳造用ロール |
JPH06335751A (ja) * | 1993-05-27 | 1994-12-06 | Nippon Steel Corp | 双ドラム式薄板連続鋳造装置 |
AU7418198A (en) * | 1997-05-23 | 1998-12-11 | Voest-Alpine Industrieanlagenbau Gmbh | Casting cylinder for thin-band continuous casting installation |
-
1998
- 1998-12-04 JP JP34508398A patent/JP3814086B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1999
- 1999-10-05 EP EP99119132A patent/EP1005934B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1999-10-05 DE DE69929382T patent/DE69929382T2/de not_active Expired - Lifetime
- 1999-10-06 US US09/413,842 patent/US6371900B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1999-10-06 KR KR1019990043085A patent/KR100332233B1/ko active IP Right Grant
- 1999-10-07 AU AU53526/99A patent/AU726561B2/en not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000167649A (ja) | 2000-06-20 |
EP1005934B1 (en) | 2006-01-11 |
EP1005934A2 (en) | 2000-06-07 |
US6371900B1 (en) | 2002-04-16 |
EP1005934A3 (en) | 2001-04-11 |
KR20000047516A (ko) | 2000-07-25 |
DE69929382D1 (de) | 2006-04-06 |
AU5352699A (en) | 2000-06-08 |
AU726561B2 (en) | 2000-11-09 |
KR100332233B1 (ko) | 2002-04-12 |
DE69929382T2 (de) | 2006-09-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6892793B2 (en) | Caster roll | |
KR920002009B1 (ko) | 내마모성을 층을 갖는 연속주조용 주형 및 그 제조방법 | |
JPH07121440B2 (ja) | 双ロール式連続鋳造装置 | |
JP3814086B2 (ja) | 双ドラム式連続鋳造装置用の冷却ドラム | |
US20050150630A1 (en) | Cast-rolling plant | |
GB2166377A (en) | Continous-casting moulds | |
CN201269146Y (zh) | 活塞环 | |
JPH10328804A (ja) | ダイカスト機用射出スリーブ、ダイカスト機用ブッシュおよびそれらを用いたダイカスト機 | |
US6971174B2 (en) | Method of manufacturing a caster roll | |
AU2002358749B2 (en) | Casting roll and a method for producing a casting roll | |
JP6978990B2 (ja) | シリンダライナ、ブロックの製造方法及びシリンダライナの製造方法 | |
JPH0299253A (ja) | スラブ連続鋳造用組立式ロール | |
US5172749A (en) | Continuous steel casting mold | |
JPH01162542A (ja) | 連続鋳造機の鋳型 | |
JPH03118945A (ja) | 双ロール式連続鋳造機 | |
JP3380425B2 (ja) | 双ドラム式薄板連続鋳造用ドラム | |
JPH11290997A (ja) | 双ドラム式薄板連続鋳造装置用の冷却ドラム | |
KR100478662B1 (ko) | 용융 알루미늄 도금설비용 부시 베어링 | |
JPS5994556A (ja) | 連続鋳造装置用貫通鋳型 | |
KR20040024583A (ko) | 용융 금속 주조용 주조 롤러 및 그러한 주조 롤러 제조 방법 | |
JP2000334547A (ja) | 双ドラム式薄板連続鋳造装置用の冷却ドラム | |
CN114669361A (zh) | 一种超高镶铸柱钉面密度的双金属耐磨辊套及其制造方法 | |
JPH09122714A (ja) | 複合ロールの製造法 | |
RU2127169C1 (ru) | Кристаллизатор для непрерывной разливки металлов | |
JP2002321041A (ja) | 連続鋳造用鋳型 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041217 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060524 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060530 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060602 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090609 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100609 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100609 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110609 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110609 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120609 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130609 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130609 Year of fee payment: 7 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130609 Year of fee payment: 7 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130609 Year of fee payment: 7 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130609 Year of fee payment: 7 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |