JP3813533B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャリアとトナーとを有する現像剤を用いる、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置であって、キャリア捕集装置を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置において使用される現像剤として、近年、高画質化の観点から、小粒径トナー、小径キャリアの組み合わせによる2成分現像剤が増えている。この理由は、キャリアの小粒径化によりトナーに対する比表面積が増大するため、トナー濃度が高く設定できることとなり、安定した画像濃度画を得ることができること、及び、トナーの小粒径化により、潜像に忠実な画像再現が可能となることにある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように、小粒径トナー、小径キャリアの組み合わせによる2成分現像剤は、高画質化の面では優れているものの、キャリアを小粒径化すると像担持体としての感光体にキャリアが付着する現象が顕著となる。特に50μm以下のキャリアを使用した場合はよりキャリア付着が顕著となる。感光体にキャリア付着が発生した場合には、感光体と転写手段とが対向する転写領域にて、記録媒体としての転写紙と感光体の間にキャリアが入り込むこととなる。
【0004】
転写紙と感光体の間にキャリアが入り込むと、部分的な転写不良が生じる。この転写不良は、キャリア粒径が大きい時に顕著に現れるものであり、50μm以下のキャリアではほとんど転写不良の影響は現れないが、50μm以下のキャリアを用いる場合であっても部分的な転写不良となることがあるため問題である。
【0005】
また、転写後、キャリア付着により以下のような問題が発生する。感光体をクリーニングするクリーニング装置がクリーニングブレードを用いる場合、感光体上に付着したキャリアが、感光体とクリーニングブレードとの間に挟まり、ドラムを傷つけてしまうとともに、感光体とクリーニングブレードとの間に挟まったキャリアにより部分的なクリーニング不良となり縦黒筋画像が発生するという問題がある。
【0006】
さらに、転写ベルトを用いる転写装置では、現像器から落下したキャリアが転写ベルトを駆動する駆動ローラ等に付着し、駆動ローラ等に付着したキャリアが移動して転写ベルト内側と駆動ローラ等との間に挟まると、かかるキャリアが駆動ローラ等にて転写ベルト裏面に押し付けられ、転写ベルト裏面に傷が入り易くなり、そこからリークなどが発生する場合が有るという問題がある。
【0007】
一方、転写ベルト等、転写装置に付着したキャリアが転写紙上に付着し、転写紙に付着したキャリアがそのまま定着装置に入り込み、定着装置に備えられた、定着ローラと、定着ローラから定着後の転写紙を分離する分離爪との間などに挟まった場合は、定着ローラ等を破損させたり、定着に支障をきたして画像品質に悪影響を与えるなどの問題がある。
【0008】
特許第3145035号公報によれば、キャリア粒径が30から50μmであり、トナーの被覆率が30%から40%の2成分現像剤を使用し、また、非画像部と現像バイアスとの電界コントラスト(以下、非画像部静電コントラストという)を60ないし220(V/mm)とするとともに、画像形成速度をV、現像ローラの線速比をKとしたときに、現像ローラ径が2(KV)2/12000ないし2(KV)2/8000の範囲であるとする現像条件を定めることによりキャリア付着を防止する技術が提案されている。なお、非画像部静電コントラストは、
(|非画像部電位−現像バイアス|)/現像ギャップ
にて与えられる(現像ギャップとは、像担持体と現像ローラとの間の間隔)。
【0009】
かかる技術は、キャリア付着が非画像部と現像バイアスとの電界コントラストに比例し、キャリア粒径に反比例すること、及び、現像ローラの遠心力が大きい方がキャリア付着を生じやすいことという観点からは有効なものとなる。しかしながら現像条件を定めるのみでキャリア付着を完全に抑えることは困難であり、また、上記関係式を用いると、例えば250mm/secの画像形成速度にて現像ローラの線速比を2.0とすると現像ローラ径はφ41.6〜φ62.5となり、また例えば250mm/secの画像形成速度にて現像ローラの線速比を3.0とすると現像ローラ径はφ93.75〜φ140.6となり非常に現像装置が大型化してしまう問題がある。
【0010】
また、特許第3168823号公報によれば、感光体の回転方向における現像装置の下流側において回転可能なマグネット部材により感光体に付着したキャリアを捕獲する技術が提案されている。しかし、感光体上のキャリアを捕獲する場合、静電的に付着しているキャリアをマグネットで捕獲するにはマグネットの磁力をかなり強いものにしなければならず、感光体に対してマグネットを近接する必要があるが、あまりマグネットを近接させると捕獲されたキャリアにより、感光体上の顕像を擦ってしまうおそれがあるという問題がある。
【0011】
これに加え、この技術においては、マグネットが回転可能となっており、捕獲したキャリアを掻き取るスクレーパーを有しているので、捕獲したキャリアにより感光体上の顕像を乱す恐れはないが、このような装置を用いることにより、機械が大型化してしまうとともに、コトス的にも高いものとなってしまうという問題がある。
【0012】
本発明は、小粒径のキャリアではキャリアが付着しても転写不良が発生しにくい点に着目し、転写以降の工程でキャリアを捕獲するすることにより、装置の大型化、コストの上昇を抑制しつつ、キャリアの捕集効果が高いキャリア捕集手段を備えた画像形成装置を提案するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、キャリアとトナーとを有する現像剤で現像されることでトナー像を担持する像担持体と、上記像担持体に対向して配置され同像担持体との対向領域にて上記像担持体上のトナー像を記録媒体に転写する転写手段とを有し、上記転写手段が記録媒体を搬送する転写ベルトを有する画像形成装置において、キャリアを捕集する第1のキャリア捕集手段を、上記転写ベルトの回転方向における上記対向領域の上流側で同転写ベルトの側方に配置したことを特徴とする。
【0014】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、上記対向領域以降に、キャリアを捕集する第2のキャリア捕集手段を有することを特徴とする。
【0015】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の画像形成装置において、上記像担持体の回転方向における上記対向領域の下流側で同像担持体に対向して配置された、同像担持体をクリーニングするクリーニング手段を有し、第2のキャリア捕集手段を、上記像担持体の回転方向における上記対向領域の下流側且つ上記クリーニング手段の上流側で同像担持体に対向して配置したことを特徴とする。
【0016】
請求項4記載の発明は、請求項2記載の画像形成装置において、第2のキャリア捕集手段を、上記転写ベルトの回転方向における上記対向領域の下流側で同転写ベルトに対向して配置したことを特徴とする。
【0017】
請求項5記載の発明は、請求項2記載の画像形成装置において、第2のキャリア捕集手段を、上記像担持体の回転方向における上記対向領域の下流側で同像担持体に対向して配置された、同像担持体をクリーニングするクリーニング手段の上流側且つ上記対向領域の下流側で上記像担持体に対抗した位置と、上記対向領域の下流側で上記転写ベルトに対向した位置とにそれぞれ配置したことを特徴とする。
【0018】
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5の何れか1に記載の画像形成装置において、粒径が50μm以下のキャリアを用いることを特徴とする。
【0019】
【実施例】
図1に本発明を適用した画像形成装置の概略を示す。画像形成装置は複写機、ファクシミリ、プリンタ等周知のものであれば何れでもよいが、本実施例における画像形成装置はプリンタである。本実施例の画像形成装置は単色の画像を形成するものであるが、カラー画像を形成するものであっても良い。
【0020】
画像形成装置100は、一般にコピー等に用いられる普通紙と、OHPシートや、カード、ハガキといった90K紙、坪量約100g/m2相当以上の厚紙や、封筒等の、普通紙よりも熱容量が大きないわゆる特殊シートとの何れをもシート状の記録媒体として、トナー像を定着するものとして用いることが可能である。記録媒体の大きさは、A4サイズやA3サイズ等の一般的な規格をなす大きさが一般的であるが、規格外の大きさであっても良い。
【0021】
画像形成装置100は、矢印A方向に回転駆動される円筒状に形成された像担持体としての有機半導体(OPC)を用いた感光体ドラム(以下、「感光体」という。)101と、感光体101を帯電する帯電手段としてのスコロトロン方式の帯電装置102と、帯電後の感光体101に潜像を形成するレーザー光103を発して光走査を行う露光手段としてのLDまたはLEDを用いた図示しない露光装置と、露光後の感光体101上の潜像を現像する現像手段としての現像装置104を有している。
【0022】
画像形成装置100はまた、感光体101に対向して配置され現像装置104による現像によって得られた感光体101上のトナー像をシート状の記録媒体としての用紙に転写する転写手段としての転写ベルト方式の転写装置105と、転写後の感光体101上をクリーニングするクリーニングブレード方式のクリーニング手段としてのクリーニング装置106と、帯電装置102で帯電を行う前に感光体101の除電を行う除電手段としての光照射方式の除電装置110とを有している。
【0023】
画像形成装置100はまた、用紙を積載している図示しない給紙トレイと、給紙トレイに積載した用紙を感光体101と転写装置105との対向部である転写領域107に向けて送り出す給紙手段としての図示しない給紙ローラと、給紙ローラによって給紙トレイから送られてきた用紙を所定のタイミングで転写領域107に搬送するレジストローラ109と、転写装置104により感光体101上のトナー像を転写された用紙に、かかるトナー像の定着を行う定着手段としての定着ユニットである定着装置108とを有している。
【0024】
現像装置104に備えられた現像ローラ104a、転写装置105に備えられた転写ベルト105aはそれぞれ、B方向、C方向に回転する。B方向、C方向は何れも感光体101との対向位置においてA方向と同じ方向に移動する方向である。クリーニング装置106は、A方向における転写領域107の下流側で感光体101に対抗して配置されており、クリーニングブレードとしてのブレード106aにより転写後の感光体101の表面に残留付着しているトナーや、微細な紙粉などを除去するものである。帯電手段としては、帯電ローラ、帯電ブラシ等を用いることができる。
【0025】
定着装置108は、トナーを定着される用紙を搬送するための回転体としての定着ローラである加熱ローラ59と、加熱ローラ59に当接し加熱ローラ59との当接領域であるニップ部としての定着部16において加熱ローラ59の回転方向Fと同方向Gに回転する加圧部材としての加圧ローラ60と、転写装置105から送られてきた用紙を定着部16に案内する案内手段としてのガイド部材61とを有している。
【0026】
定着装置108はまた、定着部16を通過した用紙を加熱ローラ59から分離するための分離手段としての分離爪62と、加熱ローラ59の内部に配設された加熱手段としての図示しないヒータと、加熱ローラ59をF方向に回転駆動する図示しない駆動手段とを有する、熱ローラ定着方式で定着を行うものであって、用紙に担持されたトナー像を用紙に定着するものである。
【0027】
転写装置105は、転写ベルト105aと、転写ベルト105aを巻き掛けた、図示しない駆動源としてのモータにより回転駆動される駆動ローラ12および転写ベルト105aに連れ回りする従動ローラ13と、転写ベルト105の内側に当接し図示しない電圧印可手段である高圧電源により電圧を印可されることで転写バイアスを印可するバイアス印可手段としてのバイアスローラ11とを有している。
【0028】
現像装置104は、粒径50μmのキャリアと粒径6.5μmのトナーとを有する2成分現像剤により現像を行うものであり、感光体101はかかる現像剤で現像されることでトナー像を担持するようになっている。現像ローラ104aを構成する図示しない現像スリーブは径φが20mmとされており、図示しない電圧印可手段により−550Vの現像バイアスが印可されている。
【0029】
感光体101と現像スリーブとの間隔、言い換えると現像ギャップは0.6mmとされている。また、感光体101の表面は帯電装置102により−750Vに均一に帯電され、レーザー光103による書き込みが行われることで、画像部は−50Vに低下する。したがって、本実施例においては、
非画像部静電コントラスト=(|非画像部電位−現像バイアス|)/現像ギャップ
より、非画像部静電コントラストは333V/mmである。
【0030】
感光体101へのキャリアの付着は、非画像部静電コントラストが大きい方が発生しやすく、例えば、非画像部の電位を−850Vとして非画像部静電コントラストを500V/mmとすると、キャリアの付着が顕著となることが分かっている。一方、非画像部静電コントラストが500V/mmでも、キャリア粒径が80μmではキャリア付着が発生しないことから、キャリアの粒径がキャリア付着に大きな影響を与えることが分かっている。
【0031】
上述の公報においてもキャリア径が50μmより小さくなると急激にキャリア付着が多くなることが記載されているが、すでに述べたように、画像品質向上のためにはキャリア径が小さいほうが望ましいため、本実施例においてはキャリア径を50μmとし、これとともに、キャリア付着を抑制すべく、非画像部静電コントラストを考慮し、これを333V/mmとしたものである。
【0032】
このように、本実施例では非画像部静電コントラストを333V/mmにすることにより、キャリア付着を大きく抑制している。しかし、残念ながらキャリア付着を完全に防止するまでには至っていない。ここで、キャリア付着をさらに抑制すべく、非画像部静電コントラストを更に小さい値にすることが考えられる。非画像部静電コントラストを小さくするためには、非画像部電位を下げる、現像ギャップを広くするといった方法が挙げられるが、非画像部電位を下げると、感光体の経時における電位低下により地汚れが発生し易くなるという問題があり、現像ギャップを広げると、画像部の現像能力を下げるという問題がある。つまり、このような現像条件の変更で、キャリア付着を防止することはきわめて困難である。
【0033】
そこで、画像形成装置100は、図1に示す、転写領域107以降に配置された、キャリアを捕集するためのキャリア捕集手段としてのマグネット1、2と、図2に示す、転写装置105に配置された、キャリアを捕集するためのキャリア捕集手段としてのマグネット3とを有している。
【0034】
マグネット1は、感光体101の回転方向Aにおける転写領域107の下流側且つクリーニング装置106の上流側で感光体101に対向して配置されている。感光体101上に形成されたトナー像や、付着したキャリアは、転写装置105により、用紙に転写されるが、感光体101上に付着したキャリアの一部は用紙には転写せず、マグネット1がないとすればそのままクリーニング装置106へと運ばれていき、ブレード106aにより掻き落とされることとなる。
【0035】
ところが、キャリア粒径が小さいため、ブレード106aで掻き落とすことが出来ないキャリアが有り、この場合、ブレード106aと感光体101との間にキャリアが挟み込まれ、感光体101を傷つけることとなるとともに、ブレード106aと感光体101との間に隙間ができて部分的にブレード106aが感光体101と密着しない部分が出来るため、キャリアのみならずトナーもクリーニングされず、縦状の黒筋が発生することとなる。
【0036】
しかし、マグネット1が方向Aにおけるクリーニング装置106の上流側に位置しているため、感光体101上に付着しているキャリアが捕獲され、クリーニング装置106に混入することはなく、感光体101を傷つけず、縦黒筋の発生もない。また、マグネット1が対向した感光体101の表面は、すでにトナー像が転写された後である為、マグネット1を感光体101に近接させても捕獲されたキャリアによりトナー像を乱す心配も無く、捕獲効率の高いものとなる。マグネット1は画像形成装置100に対し容易に着脱自在であり、捕集したキャリアを容易に除去することが可能である。
【0037】
マグネット2は、転写ベルト105aの回転方向Cにおける転写領域107の下流側で転写ベルト105aに対向して配設されている。感光体101上に付着したキャリアは、転写装置105により、トナー像とともに用紙に転写される。キャリアの粒径が80μm程度の場合には、キャリアが付着した部分の周りでは用紙の密着不良が発生し、部分的な転写不良が発生するが、本実施例におけるキャリアの粒径は50μmであるから、用紙の密着不良がほとんど起こらず、部分的な転写不良は発生しない。
【0038】
本発明者らは、実験において、付着したキャリアの数を、転写不良を生じた部分の数によって数えることを試みたが、通常の条件で画像形成を行った用紙を調べても、転写不良にを確認できなかったため、転写電流をOFFにしてキャリアの計数を行う必要があった。このように、粒径が50μmのキャリアを使用した場合には、転写不良の発生はまれである。
【0039】
ところが、画像に異常として現れないキャリア付着であっても、マグネット2がないとすると、キャリアが付着した用紙が定着装置108に運ばれ、用紙上に転写されたキャリアが加熱ローラ59に移り、加熱ローラ59と分離爪62との間などに挟まった場合は、加熱ローラ59を破損させることとなる。しかし、マグネット2が転写ベルト105aの回転方向Cにおける転写領域107の下流側で転写ベルト105aに対向して配設されているため、言い換えると、用紙の搬送経路における定着装置108の上流側にマグネット2が配置されているため、用紙上に付着しているキャリアが捕獲され、定着装置108に進入することはなく、加熱ローラ59を破損することも傷付けることもない。
【0040】
また、転写ベルト105aと用紙とは互いに静電的に吸着しており、用紙が転写ベルト105aによって搬送される過程において浮かび上がることが無いため、マグネット2を転写ベルト105aに非常に近接でき、捕獲効率を大きくすることができる。なお、マグネット2は、感光体101からの用紙の分離性が悪く用紙が転写ベルト105aに密着する位置が転写領域107から離れた位置になっても、用紙に接触する等の問題の無いように、転写ベルト105aの上面のC方向における中央部かそれより下流側の位置に対向するように設置した。マグネット2は画像形成装置100に対し容易に着脱自在であり、捕集したキャリアを容易に除去することが可能である。
【0041】
図2に示すように、マグネット3は、従動ローラ13の軸15の両端部において、ブラケットに固定され、従動ローラ13を挟むようにして、2つ配設されている。なお図2において符号14は駆動ローラ12の軸を示している。現像装置104の両端部すなわち図1の紙面直行方向における各端部等から、キャリアの落下が発生した場合、転写装置105の両端部すなわち図2の紙面左右方向における両端部にキャリアが付着するが、マグネット3がないとすると、落下し付着したキャリアが軸14、15、駆動ローラ12、従動ローラ13、バイアスローラ11等を介して、徐々に転写ベルト105aの裏側に入り込んでくる。
【0042】
そうすると、転写ベルト105aの裏側に付着したキャリアは、駆動ローラ12、従動ローラ13、バイアスローラ11と転写ベルト105aとの間に挟まり、転写ベルト裏面が、従動ローラ13、バイアスローラ11と転写ベルト105aにてに押し付けられたキャリアにより擦られ、傷付けられることとなる。転写ベルト105aの裏面に傷が付けば、バイアスローラ11によって印加された高電圧が感光体101にリークする危険性があり、感光体101までも傷付けてしまう。
【0043】
しかし、本実施例では、キャリアの落下してくる現像装置104に最も近い位置にある従動ローラ13の両端部にマグネット3が配置されているため、キャリアが転写ベルト105aの内側に入り込む前にキャリアが捕獲され、かかるリークの危険を回避し、感光体101の損傷を防止している。
【0044】
画像形成装置100は以上のような構成であるので、操作者による所定の操作により、画像形成装置100の電源が投入され、又は待機状態から動作状態に移行した後、操作者が画像形成を開始する周知の操作を行うと、帯電装置102による帯電工程によって均一に帯電された感光体101は、矢印A方向の回転により、外部から入力されるデータに応じて照射されるレーザ光103による露光工程における潜像形成、現像装置104による現像によって行われる現像工程、転写装置105による転写工程、クリーニング装置106によるクリーニング工程、除電装置110による除電工程を経て再び帯電工程に移る。
【0045】
転写工程によって用紙上に転写されたトナー像は、定着装置108における定着工程によって用紙上に定着される。トナー像を定着された用紙は、画像形成装置101の外に排出される。このような画像形成工程において、クリーニング工程は、マグネット1により良好に行われ、定着工程は、マグネット2、3により良好に行われ、画像形成が良好に行われ、感光体101、定着装置108の破損、劣化も防止される。
【0046】
以上、本発明を適用した画像形成装置を説明したが、画像形成装置は、キャリア捕集手段としてマグネット1、2、3のすべてを備えている必要はなく、マグネット1、2、3は必要に応じて装備されるものであって、例えば、図3に示すように、マグネット1を省略した構成とすることもできる。すなわち、画像形成装置はマグネット1、2、3の少なくとも1つを備えているものであることができる。キャリアの粒径は50μmに限らず、それより小さくすることができる。
【0047】
【発明の効果】
本発明は、キャリアとトナーとを有する現像剤で現像されることでトナー像を担持する像担持体と、上記像担持体に対向して配置され同像担持体との対向領域にて上記像担持体上のトナー像を記録媒体に転写する転写手段とを有し、上記転写手段が記録媒体を搬送する転写ベルトを有する画像形成装置において、キャリアを捕集する第1のキャリア捕集手段を、上記転写ベルトの回転方向における上記対向領域の上流側で同転写ベルトの側方に配置したので、キャリアが、転写ベルト裏側に入り込むことを防止することで、転写ベルトを傷つけることを防止し、転写電圧による像担持体へのリークの危険を回避し、像担持体の破損を防止できる画像形成装置を提供することができる。
【0048】
対向領域以降に、キャリアを捕集する第2のキャリア捕集手段を有するので、転写以降の工程でキャリアを捕獲することにより、装置の大型化、コストの上昇を抑制しつつ、キャリアの捕集効果が高いキャリア捕集手段を備えた画像形成装置を提供することができる。
【0049】
像担持体の回転方向における上記対向領域の下流側で同像担持体に対向して配置された、同像担持体をクリーニングするクリーニング手段を有し、第2のキャリア捕集手段を、上記像担持体の回転方向における上記対向領域の下流側且つ上記クリーニング手段の上流側で同像担持体に対向して配置したこととすれば、キャリアがクリーニング手段に進入することが防止できるから、クリーニング手段と像担持体との間にキャリアが挟み込まれることがなく、像担持体の損傷を防止でき、また像担持体に縦黒筋が生じることを防止できるとともに、キャリア捕集手段によって捕獲されたキャリアが像担持体に干渉しても、像担持体上のトナー像はすでに転写されているため、画像形成に影響を与えることがなく、したがってキャリア捕集手段を像担持体に近接して配置できるため、キャリアの捕獲効率を向上したキャリア捕集手段を備えた画像形成装置を提供することができる。
【0050】
第2のキャリア捕集手段を、転写ベルトの回転方向における対向領域の下流側で同転写ベルトに対向して配置したこととすれば、用紙に付着したキャリアがそのまま定着装置に入り込み、定着装置に備えられた定着ローラ等を破損させたり、定着に支障をきたして画像品質に悪影響を与えることを防止することができるとともに、用紙が転写ベルトと静電的に密着している場合には、転写ベルトから用紙が浮き上がることがないため、転写ベルトに近接して配置でき、キャリアの捕獲効率が格段に向上したキャリア捕集手段を備えた画像形成装置を提供することができる。
【0051】
第2のキャリア捕集手段を、上記像担持体の回転方向における上記対向領域の下流側で同像担持体に対向して配置された、同像担持体をクリーニングするクリーニング手段の上流側且つ上記対向領域の下流側で上記像担持体に対抗した位置と、上記対向領域の下流側で上記転写ベルトに対向した位置とにそれぞれ配置したこととすれば、キャリアが、転写ベルト裏側に入り込むことを防止することで、転写ベルトを傷つけることを防止し、転写電圧による像担持体へのリークの危険を回避し、像担持体の破損を防止できる画像形成装置を提供することができる。
【0052】
粒径が50μm以下のキャリアを用いることとすれば、小粒径のキャリアではキャリアが付着しても転写不良が発生しにくいため、キャリア捕集手段の配設位置の自由度を格段に向上することができるとともに、キャリアの小粒径化によりトナー濃度が高く設定できることとなり、安定した画像濃度画を得ることができる画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像形成装置及びこの画像形成装置に備えられたキャリア捕集手段を示す側面図である。
【図2】図1に示した画像形成装置に備えられた転写手段及びこの転写手段に備えられたキャリア捕集手段の平面図である。
【図3】キャリア捕集手段の装備態様の異なる画像形成装置の一例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 キャリア捕集手段
2 キャリア捕集手段
3 キャリア捕集手段
100 画像形成装置
101 像担持体
105 転写手段
105a 転写ベルト
106 クリーニング手段
107 像担持体と転写手段との対向領域
A 像担持体の回転方向
C 転写ベルトの回転方向
Claims (6)
- キャリアとトナーとを有する現像剤で現像されることでトナー像を担持する像担持体と、
上記像担持体に対向して配置され同像担持体との対向領域にて上記像担持体上のトナー像を記録媒体に転写する転写手段とを有し、
上記転写手段が記録媒体を搬送する転写ベルトを有する画像形成装置において、
キャリアを捕集する第1のキャリア捕集手段を、上記転写ベルトの回転方向における上記対向領域の上流側で同転写ベルトの側方に配置したことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
上記対向領域以降に、キャリアを捕集する第2のキャリア捕集手段を有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2記載の画像形成装置において、上記像担持体の回転方向における上記対向領域の下流側で同像担持体に対向して配置された、同像担持体をクリーニングするクリーニング手段を有し、第2のキャリア捕集手段を、上記像担持体の回転方向における上記対向領域の下流側且つ上記クリーニング手段の上流側で同像担持体に対向して配置したことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項2記載の画像形成装置において、第2のキャリア捕集手段を、上記転写ベルトの回転方向における上記対向領域の下流側で同転写ベルトに対向して配置したことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項2記載の画像形成装置において、第2のキャリア捕集手段を、上記像担持体の回転方向における上記対向領域の下流側で同像担持体に対向して配置された、同像担持体をクリーニングするクリーニング手段の上流側且つ上記対向領域の下流側で上記像担持体に対抗した位置と、上記対向領域の下流側で上記転写ベルトに対向した位置とにそれぞれ配置したことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1ないし5の何れか1に記載の画像形成装置において、粒径が50μm以下のキャリアを用いることを特徴とする画像形成装置。
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