JP3813522B2 - 電子ペーパファイル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、シート状の表示部を備えた電子ペーパを複数枚装着することができる電子ペーパファイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の情報化社会の発展に伴い、ディスプレイやハードコピー等の技術の重要性は高まっている。しかし、情報伝達の媒体として古くから使用されている紙は、携帯性や保存性が高い。そのため、情報伝達媒体としてCRTやLCD等の表示媒体だけでは不充分であり、最近では、メモリを持ったペーパーライクな表示媒体が開発されている。
【0003】
上記のような表示媒体として、電子ペーパが提案され(特開平10−171620公報)、更にこの電子ペーパを複数まとめてノート状にした電子ペーパファイルも提案されている(特表平11−502950公報)。また、表示媒体の記録材料として色々なリライタブル記録媒体が検討されている(日本画像学会発行「Japan Hardcopy’99 論文集」P.209〜P.251参照)。
【0004】
電子ペーパファイルは、文字や画像等を紙に印刷するのではなく、容易に複製・編集可能な電子情報として記憶し、かつ従来より慣れ親しんだ本やノートの形態を有する情報端末といったニーズに対応すべく開発されたものである。
【0005】
即ち、電子ペーパファイルは、ディスプレイに代表される従来の表示装置とは異なり、携帯可能かつノート状の構成を成す。また、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant、ノ−ト型パーソナルコンピュータ)等とも異なり、複数の表示部を備えるといった特徴がある。
【0006】
ところで上記従来の携帯情報端末は通信機能を有するものがあり、当該通信機能を使用することで、場所を選ばず当該携帯情報端末どうしでの情報のやり取りが可能である。当該情報のやり取りとしては、例えばファイルの送受信や、コミュニケーションツール(チャット:Chat)等を用いたリアルタイムメッセージ交換等がある。また、会議の各参加者に割り当てた上記通信機能を有する情報端末に会議の資料となる映像等を送信することで ホワイトボードを使用しなくても、各参加者は自分の情報端末で会議の資料を見ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、電子ペーパファイルは、各電子ペーパファイルに記憶されたデータを各電子ペーパファイルに装着された電子ペーパに表示することができるが、電子ペーパファイルから取り外された電子ペーパに、ユーザが所望するデータを送信することができない。
【0008】
そのために、例えば、会議の資料等を表示する表示媒体として電子ペーパを各参加者に配布し、主催者等が会議を進めながら、各参加者に配布した電子ペーパに資料を表示させることができなかった。
【0009】
また、各電子ペーパに表示された内容を各電子ペーパ上で編集することはできるのだが、編集した内容を他の電子ペーパに送信することができなかった。そのため所定の電子ペーパ上に意見等を記入し、当該記入した意見等が他の電子ペーパに表示されることは無かった。
【0010】
従って本発明は、本やノートの利点を有するとともに、特にコミュニケーション時に発生する電子ペーパファイル及び電子ペーパ間の情報の送受信についての問題を解決した電子ペーパファイルを提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために以下の手段を備える。
【0012】
即ち、電子ペーパに電子ペーパを特定する識別番号を付与しておき、ページ管理手段は、上記識別番号に基づいて各電子ペーパに送信すべきデータを決定し、当該データを通信手段を介して各電子ペーパに送信する。例えば、ユーザが複数の電子ペーパの識別番号をページ管理手段に入力しておくことで、上記ページ管理手段は、例えば上記識別番号順の小さい電子ペーパから順番にデータを送信することができる。また、電子ペーパファイルは、複数枚の電子ペーパを効率よく管理するために、各電子ペーパをグループに分けて管理する。その場合、電子ペーパの識別番号と当該電子ペーパが属するグループを識別するための情報とをユーザが指定する。これによって電子ペーパファイルに備えられた設定手段は、電子ペーパがどのグループに分けられたかを認識することができる。
【0013】
また、ユーザが容易に識別番号を知るために、電子ペーパファイルに識別番号を取得する識別番号取得手段を備えるようにしてもよい。
【0014】
また設定手段は、グループを識別するためのマークを電子ペーパに表示するための表示情報を生成することもできる。例えば、ユーザが、マークの色や、表示方法、表示位置等を設定手段に入力することで、設定手段は、入力された情報を基にマークを表示するための表示情報を生成し、各電子ペーパに表示情報を送信する。この表示情報を受信した電子ペーパは当該マークを表示する。これにより、ユーザは、電子ペーパが属するグループを認識しやすくなる。
【0015】
その他、上記通信手段に代えて、物理的な接続機能と電気的な接続機能とを兼ねた雄雌一対の接続端子の一方を電子ペーパに備え、他方を上記本体に備えるようにしてもよい。上記他方の接続端子は本体に固定した構成であってもよいし、本体に対して回動自在に固定した構成であってもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
まず、電子ペーパ10及び電子ペーパファイル30の構成の詳細について説明する。
【0017】
図27に示すように電子ペーパファイル30は、信号授受手段22及び表示発光制御手段23を背板24に備えた本体20と、表示駆動部12及び表示部11を備えた電子ペーパ10が、接続端子13、25により装着されて構成されている。また、本体20と電子ペーパ10とは接続端子13、25を介して電気的にも接続されている。更に本体20は、上記接続端子25を一又は複数備えることができ、接続端子25が複数備えられている場合は、複数の電子ペーパ10を接続することができる。
【0018】
上記表示発光制御手段23は、上記信号授受手段22より受信したデータを表示用ビットデータとして当該電子ペーパ10に転送するとともに、後述する発光シートの発光制御も行う。ここにいう発光制御とは、強調したい領域のみの照明、及び当該領域の輝度の変更等である。尚、上記信号授受手段22は、例えば通信可能に接続されたパーソナルコンピュータよりデータを受信したり、データが格納されたメモリカードからの当該データを取得したりすることができる。
【0019】
ここで、上記表示部11は、図28に示すように、所定の表示媒体を備えた表示シートAと、この表示シートAを照明するための発光シートBとからなり、以下その構成順について説明する。
【0020】
まず、上側のベースフィルムA2 上に透明電極(例えばITO電極)A3を形成するとともに、下側のベースフィルムA6 上に透明電極A5 を形成し、この列電極A5 の上に表示媒体(例えば強誘電性高分子液晶)A4を一定の厚みで塗布する。次いで、この行電極A3 と列電極A5 とが相互に向き合いかつ格子状となるように貼り合わせ、更に、上記表示媒体A4の分子を所定の配向とした後、偏光板A1 ・A7 で両側から挟んで貼り合わせる。これによって、表示シートAが生成されることになる。
【0021】
これに対し、上記発光シートBは、その全面が一様に発光すればよいため、上側のベースフィルムB1 上に陽極B2(共通電極)を形成するとともに、下側のベースフィルムB6 上に陰極B5(共通電極)を形成し、この陰極B5の上に、絶縁層B3 を用いて所定のパターンで発光媒体(例えば有機エレクトロルミネセンス)B4 を形成した後、この陽極B2 と陰極B5 とが格子状に向き合うように貼り合わせた構成とする。
【0022】
最後に、発光シートBが表示シートAを照明するよう、上記のように生成した発光シートBを表示シートAの下側に貼り合わせる。
【0023】
尚、表示シートAで使用する表示媒体A4は、上記のような不揮発性の材料に限定する必要はない。例えば、正電荷を有する粒子に結合する色素材料と、負電荷を有する粒子に結合する物質(pHが当該色素材料と逆の物質)等とを内蔵したマイクロカプセルを上記表示媒体A4として採用することもできる。このようなマイクロカプセルの構造は、特表平11−502950号公報に詳しい。
【0024】
ここで、表示シートAでの表示は、以下に説明するシャッター機能を利用したマトリクス制御によって行う。すなわち、表示シートAの列電極A5 ・行電極A3 間に所定電圧を印加すると、光を透過しない方向に表示媒体A4の分子の配向が変化し(シャッターがONとなり)、この列電極A5 及び行電極A3 によって特定される画素が黒く表示される。一方、上記所定電圧(以下「正電圧」という)の逆電圧を印加した場合は、光を透過する方向に表示媒体A4の分子の配向が変化し(シャッターがOFFとなり)、この画素は白く表示されるようになっている。
【0025】
一方、発光シートBの陽極B2 ・陰極B5間に電圧を印加すると、発光媒体B4の全面が発光して表示シートAを照明する。すなわち、発光媒体B4が発光すると、この光が透過する部分の画素(シャッターがOFFとなっている画素)が形成するようになっている。
【0026】
尚、上記したように発光媒体B4は所定のパターンで形成するようにしているため、発光シートBの陽極B2、陰極B5を格子状の個別電極(即ち、行電極及び列電極)とし、この個別電極毎に印加する電圧を変えれば、例えばタイトル領域など、強調したい領域のみ照明することが可能となる。
【0027】
また、発光シートBをモノカラーで発光させる場合は全面一様に単色の光源を配置しておけばよいが、フルカラーで発光させる場合は格子状にRGB(Red Green Blue)の光源を配置しておく。フルカラーであっても全面一様に発光させる場合は、上記のように個別電極とするまでもなく陽極B2・陰極B5であってもかまわない。
【0028】
さて、次に図1を用いて、データ(文字データ・画像データ等)を表示部11に表示する手順を説明する。
【0029】
ユーザは例えば論文集の内容(データ)が記憶されたメモリカード41を本体20に挿填する。次にユーザは、ユーザが図27に示すように本体20に備えられたテンキー等から構成されるページ指定手段170を用いて、例えば「20」を入力する。すると、ページ指定手段170は、ページ管理手段18に「20」が入力されたことを通知する。
【0030】
このページ管理手段18は、電子ペーパファイル30の電源が投入されている間、常時本体20と通信可能に接続されている電子ペーパ10の枚数を管理している。ページ管理手段18は、上記ページ指定手段170より「20」が入力されると、本体20と通信可能に接続されている電子ペーパ10の枚数、例えば10枚と、上記ページ指定手段170から入力された値(ここでは「20」)を上記表示発光制御手段23に通知する。
【0031】
上記表示発光制御手段23は、ページ管理手段18から電子ペーパ10の接続されている枚数と「20」を受けると、上記信号授受手段22に論文集の20ページから29ページまでのデータをメモリカード41から取得するように指示する。該指示により上記信号授受手段22は、20ページから29ページまでのデータを取得し、取得したデータを表示発光制御手段23に送信する。
【0032】
上記表示発光制御手段23は、送信された20ページ〜29ページのデータのうち文字データを所定の電子ペーパ10に備えられた文字記憶手段42に、画像データを画像記憶手段43に格納する。上記文字データは、例えばASCIIコード等の文字コードと、文字が表示される表示部11上の領域を示す文字領域データ等から構成される。また、上記画像データとは、例えば画像の形状、模様、色彩等の画像の形態を示す画像形態データと、画像が表示される表示部11上の領域を示す画像領域データから構成される。
【0033】
上記表示発光制御手段23は、上記のように文字データを文字記憶手段42に格納する際に、論文集の20ページ〜29ページの文字データを電子ペーパ10の表示部11に表示するために、文字コードをドットデータに変換する。このドットデータは、ドット毎の色のデータや濃度のデータ等から構成されている。
【0034】
更に、上記表示発光制御手段23はドットデータに変換した文字コードと対応する文字領域データを用いて、文字を表示する表示部11の画素の色データと濃度データとを示す表示用ビットデータを生成する。上記表示発光制御手段23は表示用ビットデータを生成すると、例えば表表紙261に最も近い1ページ目の電子ペーパ10に論文集の20ページに書き込まれた文字に対応する表示用ビットデータを、2ページ目の電子ペーパ10に21ページに書き込まれた文字に対応する表示用ビットデータを、・・・、10ページ目の電子ペーパ10に29ページに書き込まれた文字に対応する表示用ビットデータを送信する。
【0035】
各電子ペーパ10に送信された表示用ビットデータは、各電子ペーパ10に備えられた表示用ドライバ12aにて受信される。該表示用ドライバ12aは上記表示用ビットデータを受信すると、該表示用ビットデータに基づいて、文字を表示する画素と当該画素に印加する電圧を生成する。
【0036】
続いて、上記表示用ドライバ12aは、図2に示す列配線L2及び行配線L1を用いて文字を表示する画素に所定の電圧を印加する。これにより論文集20ページ〜29ページに書き込まれた文字が電子ペーパ10の表示部11に表示される。
【0037】
また、上記表示発光制御手段23は、画像記憶手段43から論文集20ページ〜29ページに書き込まれた画像データを取得すると、文字データから表示用ビットデータを生成したように、画像データから表示用ビットデータを生成する。上記表示発光制御手段23は表示用ビットデータを生成すると、当該表示用ビットデータを表示用ドライバ12aに送信する。
【0038】
上記表示用ドライバ12aは送信された表示用ビットデータに基づいて画像を表示部11に表示する。よって、論文集の20ページ〜29ページに書き込まれた文字と画像が電子ペーパ10の表示部11に表示されることになる。
【0039】
尚、図2に示すように電子ペーパ10の表示駆動部12に上記文字記憶手段42及び画像記憶手段43を設けた場合、当該電子ペーパ10を本体20より取り外した場合でも、文字データや画像データを電子ペーパ10に記憶させておくことができる。但し、上記文字記憶手段42及び画像記憶手段43を電子ペーパ10に必ずしも設ける必要はなく、例えば本体20に設けてもよい。また、上記では文字データ・画像データをメモリカード41から読み出しているが、CD―ROMやDVD―ROM等の記録媒体や、パソコンのハードディスクから文字データ・画像データを読み出してもよい。
【0040】
続いて電子ペーパ10に表示されている文字や画像を編集する編集処理について説明する。
【0041】
電子ペーパ10に表示されている文字や画像を編集することができる電子ペーパ10の一態様として、図3に示すように透明でデジタイザ機能を備えた透明シート44を表示部11の上面に被せた電子ペーパ10が考えられる。
【0042】
この態様では、ユーザが電子ペーパ10上に表示されるカラーパレットの中から色を指定して、透明シート44の上から希望する画像を筆記具14(先端部の尖った物、ペン等)で描くと、当該筆記具14と上記透明シート44との接触点の位置を上記透明シート44がデジタイザ機能を用いて検出する。透明シート44は、検出した接触点の位置を上記表示発光制御手段23に送信する。
【0043】
但し、マウスに代表されるポインティング・ディバイス(当該ポインティング・ディバイスと連動するカーソルを含む)にて描かれた図柄の形状や位置を上記表示発光制御手段23が検出することができれば、ユーザは当該ポインティング・ディバイスを用いて文字や画像を透明シート44に描いてもよい。
【0044】
上記表示発光制御手段23は、ユーザが指定した色や表現方法(例えば筆やブラシで描いたように)と、上記接触点の位置に基づいて、描かれた画像の形状や模様等と画像が描かれた位置を認識する。上記表示発光制御手段23は、認識した画像の形状や模様等と画像が描かれた位置とから表示用ビットデータを生成し、上記画像記憶手段43に格納する。
【0045】
上記表示発光制御手段23は、上記画像記憶手段43に表示用ビットデータを格納すると、表示用ビットデータ格納後の上記画像記憶手段43の記憶内容に基づいた表示を電子ペーパ10に表示する。
【0046】
又、電子ペーパ10に表示されている文字や画像に文字を追記する場合、まずユーザは文字を追記する領域を上記筆記具14にて指定する。上記透明シート44は、ユーザが指定した領域を上記表示発光制御手段23に送信する。
【0047】
上記表示発光制御手段23は、上記透明シート44から送信された領域に基づいて文字領域データを生成する。
【0048】
続いてユーザは本体20に接続されたキーボード46や電子ペーパ10に実装されているソフトウェアキーボード等を用いて、所定の文字を入力する。入力された文字の文字コードは上記表示発光制御手段23に入力される。尚、上記筆記具14を用いて文字を追記することができるようにしても良いが、その場合、ユーザが書いた文字から文字コードを生成することができる機能を上記表示発光制御手段23が持っていることが好ましい。
【0049】
上記表示発光制御手段23は上記生成した文字領域データと、上記キーボード46等により入力された文字の文字コードとを対応付けて上記文字記憶手段42に格納する。
【0050】
上記表示発光制御手段23は、上記文字記憶手段42に文字コードと文字領域データ、即ち文字データを格納すると、文字データ格納後の文字記憶手段42の記憶内容に基づいて、上記のように表示用ビットデータを生成する。そして、上記表示発光制御手段23は生成した表示用ビットデータを表示用ドライバ12aに送信する。表示用ドライバ12aは受信した表示用ビットデータに基づいて文字を電子ペーパ10に表示する。
【0051】
以上により、電子ペーパ10の表示内容を編集することが可能である。
【0052】
(実施の形態1)
本実施の形態では、複数枚の電子ペーパで構成される所定のグループの表示内容と他のグループの表示内容とが同じになるための構成について説明する。
【0053】
ユーザが本体20の電源を投入すると、上記ページ管理手段18が起動して、本体20の表紙表示部271に図4に示すメニュー154を表示する指示を表示発光制御手段23に送る。
【0054】
尚、上記ページ管理手段18は、表示発光制御手段23に対して必ずしも表紙表示部271に上記メニュー154の表示を指示する必要はない。例えば、上記ページ管理手段18は、上記メニュー154を電子ペーパファイル30に接続された特定の電子ペーパ10に表示する指示を上記表示発光制御手段23に送るようにしてもよい。
【0055】
上記メニュー154が表示されると、ユーザは上記メニュー154のうち、「システム設定」メニュー154bの「初期設定」154cを筆記具14を用いて選択する。
【0056】
筆記具14にて「初期設定」154cが選択されると、透明シート44は、筆記具14の接触点の位置を表示発光制御手段23に送信する。表示発光制御手段23は、接触点の位置を受信し、筆記具14にて「初期設定」154cが選択されたことを認識すると、上記本体20が備える識別番号取得手段152を起動させる。
【0057】
当該識別番号取得手段152は起動すると、本体20に備えられた通信手段17と通信可能な範囲(例えば、半径5m以内)に置かれている図に示す電子ペーパ101〜106の識別番号D101〜106を電子ペーパ101〜106から取得する。尚、ここでは上記識別番号取得手段152が識別番号D101〜D106を取得できるように、電子ペーパ101〜106は電源がONとなっているものとする。上記識別番号取得手段152は、取得した識別番号D101〜D106を本体20に備えられた設定手段153に送る。
【0058】
次に、上記設定手段153は、上記識別番号D101〜D106が送られると、図に示すように表紙表示部271に送信先設定メニュー154dと、各識別番号D101〜D106を表示する。
【0059】
ユーザは、表示された識別番号D101〜D106のグループ分けを行うために、設定メニュー154dのグループ設定キー154eを筆記具14にて押下する。次にユーザは、識別番号D101〜D103を筆記具14を用いて指定し、確定キー154fを押下する。
【0060】
これにより上記設定手段153は、識別番号D101〜D103をグループ155aの構成要素として記憶し、更に、上記識別番号D101〜D103にグループ155a内のページ番号1〜3を対応付けて記憶する。上記設定手段153は、ここで記憶したページ番号を送信先設定メニュー154dに表示する。上記設定手段153は、ページ番号を記憶すると、図に示すようにグループ155aを構成する識別番号D101〜D103の周りに所定の色の枠160を表示する。
【0061】
次にユーザは、図に示す枠160で囲まれた領域を筆記具14で指定し、グループ155aの名称として例えば「EP1」をソフトウェアキーボードを用いて上記設定手段153に入力する。上記設定手段153は、入力された「EP1」を上記グループ155aのグループ名称として記憶するとともに、送信先設定メニュー154dに表示する。尚、ユーザが上記グループ名称を入力しない場合は、上記設定手段153が任意にグループ名称を設定するようにしてもよい。
【0062】
また、上記グループ155aの設定と同様に、ユーザは識別番号D104〜D106で1つのグループ155bを構成するように指定し、更に当該グループ名称として「EP2」を設定手段153に入力する。上記設定手段153は、グループ155bの識別番号D104〜D106にグループ内の1〜3のページ番号を対応付けて記憶する。
【0063】
尚、電子ペーパのグループ分けの方法は、上記方法以外であってもよい。例えば、ユーザがグループ数又は1グループ当たりの枚数を入力しただけで、上記設定手段153が上記識別番号D101〜D106をグループ分けするようにしてもよい。また、ユーザが上記グループ分けをしない場合、上記設定手段153は識別番号D101〜D106で1つのグループを構成するようにしてもよい。
【0064】
上記設定手段153は、各識別番号D101〜D106とグループ名称とグループ内のページ番号とを記憶すると、通信手段17を介して各電子ペーパ101〜106に、各電子ペーパ101〜106のグループ名称とページ番号とを送信する。
【0065】
ここでは、グループ名称「EP1」を上記識別番号D101〜D103に対応する電子ペーパ101〜103へ、またグループ名称「EP2」を上記識別番号D104〜D106に対応する電子ペーパ104〜106に送信することになる。
【0066】
に示す電子ペーパ101〜103の通信手段31が、上記グループ名称「EP1」を受信すると、電子ペーパ101〜103の表示用ドライバ12aは、「EP1」を表示部11の所定位置に表示する。また電子ペーパ104〜106の表示用ドライバ12aも、同様にして、送信された上記グループ名称「EP2」を、各表示部11の所定位置に表示する。このように各電子ペーパ101〜106にグループ名が表示されることで、ユーザは各電子ペーパ101〜106がどのグループに属しているのかを容易に確認することができる。
【0067】
尚、上記グループ名称が表示される表示部11の所定位置は、予め特定されていても、或いは上記グループ設定のときに設定するようにしてもよい。
【0068】
次に、上記グループの解除を行う場合について説明する。
【0069】
例えば、ユーザは筆記具14を用いて送信先設定メニュー154dの解除キー514gを押下し、枠160で囲まれた領域を選択する。すると上記設定手段153は、グループ155aを解除する指示が入力されたことを認識する。
【0070】
次に、上記設定手段153は、自身の記憶内容からグループ名称「EP1」と対応する識別番号D101〜D103を抽出する。そして、識別番号D101〜D103と対応付けて記憶されたグループ名称「EP1」とページ番号とを消去する。
【0071】
このようにグループ名称や、ページ番号を消去することができるので、例えばユーザが、グループ分けを誤っても、グループ分けをやり直すことができる。
【0072】
また、以上のようにグループ155aが解除されると、上記設定手段153は、通信手段17を介して、解除されたグループ155aを構成する電子ペーパ101〜103にグループ名称の表示の消去指示を送信する。
【0073】
上記各電子ペーパ101〜103の通信手段31が、上記グループ名称の表示の消去指示を受信すると、電子ペーパ101〜103の表示用ドライバ12aは表示部11に表示されているグループ名称を消去する。
【0074】
また、上記グループ内のページ番号は以下のようにしてユーザによって変更される。
【0075】
ユーザは、図に示す順番変更キー154hを筆記具14にて押下し、所定の識別番号を選択する。続いて、ユーザはソフトウェアキーボードを用いて所定のページ番号を入力し、確定キー154iを押下する。これにより、上記設定手段153は、ここで入力されたページ番号を、上記選択された識別番号の電子ペーパのページ番号として記憶する。尚、上記設定手段153は、変更後のページ番号が他の電子ペーパのページ番号として割り当てられている場合、他の電子ペーパのページ番号を現在使用されていない所定のページ番号に変更する。
【0076】
また、ユーザが電子ペーパ101〜106に名称を付けて、当該名称が電子ペーパ101〜106に表示されるようにしてもよい。
【0077】
例えばユーザが、所定の識別番号を筆記具14等で選択して、ソフトウェアキーボードを用いて所定の文字や記号を入力する。入力された文字や記号は当該識別番号の電子ペーパを示す名称として上記設定手段153に記憶される。尚、ユーザが、文字や記号を入力しない場合、上記設定手段153は識別番号を電子ペーパの名称として記憶する。
【0078】
上記設定手段153は、通信手段17を介して、名称を記憶した電子ペーパに、電子ペーパの名称を送信する。
【0079】
電子ペーパの通信手段31が電子ペーパの名称を受信すると、当該電子ペーパの表示用ドライバ12aは、受信した名称を電子ペーパの所定の位置に表示する。
【0080】
また、電子ペーパの属するグループをユーザが把握しやすいように、電子ペーパにグループを識別するためのマークが表示されるようにしてもよい。
【0081】
それを実現するために、ユーザが図に示す枠160を筆記具14で選択すると、上記設定手段153は、表紙表示部271の所定位置に図7に示すグループのマークの色を選択することができるプルダウンメニュー161を表示する。
【0082】
このプルダウンメニュー161からユーザはマークの色、例えば赤色を選択する。ユーザが色を選択すると、次に設定手段153はマークの表示方法、例えば、「常時表示」、「一定間隔おきに表示」等を選択することができるプルダウンメニュー162を表示する。例えば、ユーザが「常時表示」を選択すると、次に、設定手段153はマークの表示位置、例えば、電子ペーパの表示部11の全面、表示部11の最下部、最上部、左側端部、右側端部等を選択するプルダウンメニュー163を表示する。ユーザが、最上部を選択すると、「赤色:常時表示:最上部」という表示情報を上記設定手段153が生成する。
【0083】
上記設定手段153は表示情報を生成すると、上記通信手段17を介して、グループ名155aに属する電子ペーパ101〜103に当該表示情報を送信する。
【0084】
電子ペーパ101〜103の通信手段31が表示情報を受信すると、表示発光用ドライバ12aは表示情報に基づくマークを表示する。即ち、電子ペーパ101〜103の最上部が赤色に発光することになる。
【0085】
上記のようにマークが電子ペーパに表示されることにより、ユーザは各電子ペーパ101〜106が属するグループを容易に把握することができる。
【0086】
尚、送信先設定メニュー154dを終了させるには、ユーザは筆記具14を用いて「設定終了」キー154kを選択する。「設定終了」キー154kが選択されると、上記設定手段153は送信先設定メニュー154dの表示を中止して、上記ページ管理手段18が上記メニュー154を表紙表示部271に表示する。
【0087】
また、ユーザは、グループ分けの対象として新たな電子ペーパを追加する場合、追加する電子ペーパを上記通信手段17の通信可能範囲に置き、再度上記メニュー154の「システム設定」154bを選択し、「初期設定」154cを選択する。これにより、上記と同様に識別番号取得手段152は、通信手段17の通信可能範囲にある電子ペーパの識別番号を取得し、上記設定手段153は上記のように送信先設定メニュー154dを表紙表示部271に表示する。この送信先設定メニュー154dには、追加する電子ペーパの識別番号が表示されるので、ユーザは上記と同様にして、追加された識別番号を所定のグループの構成要素とすることができる。
【0088】
以上のように、電子ペーパ101〜106のグループ分けを行うと、ユーザは、論文集のデータを上記メモリカード41から電子ペーパファイル30に入力する作業を行う。
【0089】
まず、ユーザは、上記メニュー154のから「データ表示」154mを筆記具14にて選択する(図8:S10)。
【0090】
次に、ユーザは、上記ページ指定手段170を用いて、例えば「100」を入力する。数値が入力されると、ページ指定手段170は、上記ページ管理手段18に「100」が入力されたことを通知する。
【0091】
上記ページ管理手段18は、上記ページ指定手段170から「100」が入力されると、上記設定手段153が記憶している識別番号D101〜D106が属するグループ名称と、ページ番号とを取得する。
【0092】
ここでは、上記設定手段153は識別番号D101〜D106を記憶しており、識別番号D101〜D103は「EP1」グループに属しており、識別番号D101〜103のページ番号は1〜3である。また、識別番号D104〜D106は「EP2」グループに属しており、識別番号D104〜D106のページ番号は1〜3である。
【0093】
ここでは「EP1」、「EP2」それぞれのグループに属する電子ペーパが3枚あるため、上記ページ管理手段18は、各電子ペーパのグループが3枚の電子ペーパから構成されていることと、ページ指定手段170に「100」が入力された旨とを上記表示発光制御手段23に通知する。
【0094】
上記表示発光制御手段23は、3枚であることが通知されると、上記信号授受手段22に上記メモリカード41から、論文集の100ページ〜102ページのデータを取得するように指示する(図8、S11)。該指示があると、信号授受手段22はメモリカード41から100ページ〜102ページのデータを取得して、上記表示発光制御手段23に送信する(図8、S12)。
【0095】
上記表示発光制御手段23は、100〜102ページ目のデータを受信すると、受信した100〜102ページのデータを上記のように表示用ビットデータに変換する。上記表示発光制御手段23は、表示用ビットデータに変換すると、当該表示用ビットデータをページ管理手段18に送信する(図8:S13)。
【0096】
上記ページ管理手段18は、上記で設定手段153から取得した識別番号D101〜D106のページ番号に基づいて、各電子ペーパ101〜106に表示用ビットデータを送信する。例えば、論文集の100ページ目に対応する表示用ビットデータを、ページ番号が1である識別番号D101、D104の電子ペーパ101、104に送信する。同様に、101ページ目に対応する表示用ビットデータを、ページ番号が2である電子ペーパ102、105に、102ページ目に対応する表示用ビットデータを、ページ番号が3である電子ペーパ103、106に送信する(図8:S14)。
【0097】
各電子ペーパ101〜106の通信手段31が表示用ビットデータを受信すると、表示用ドライバ12aは上記通信手段31が受信した表示用ビットデータを電子ペーパの表示部11に表示する(図8:S15)。
【0098】
これにより、グループ155aとグループ155bの電子ペーパに、論文集の100〜102ページが表示されることになる。
【0099】
また、電子ペーパ101〜103と電子ペーパ104〜106に論文集の100〜102ページが表示されている状態で、ユーザが上記ページ指定手段170を用いて、「103」を入力すると、電子ペーパ101〜103と電子ペーパ104〜106には論文集の103ページから105ページが表示されるようになる。つまり、電子ペーパに表示される内容を変更しても、各グループの表示内容は同じとなる。
【0100】
更に、上記各電子ペーパ101〜106は、ばらばらにして机上に置くことができるため、ユーザは複数の電子ペーパに表示された内容を一度に見ることができる。
【0101】
また、上記各電子ペーパ101〜106のうち、所定の電子ペーパに上記本体20と同様の機能を備えれば、これら電子ペーパ101〜106のみで上記と同様の構成とすることができる。
【0102】
(実施の形態2)
実施の形態2では、複数の電子ペーパファイルの表示内容を同じにすることができる電子ペーパファイルの構成について説明する。
【0103】
まず、ユーザは、文字記憶手段42と画像記憶手段43とに同じデータ、例えば所定の論文集の内容を記憶した図9に示す3つの本体210、310、410から1つの本体を「ホスト」として選択する。
【0104】
「ホスト」の選択は、図4に示すように表紙表示部271に表示されるホスト選択メニュー180を筆記具14を用いて行う。すると、図10に示すように、役割決定手段181は本体210に対して「クライアント」となる本体の本体IDを入力することができる入力欄182を表紙表示部271に表示する。
【0105】
ここで、ユーザは、ソフトウェアキーボード183を用いて、クライアントとなる本体310、410の本体IDを上記入力欄182に入力する。ユーザはクライアントとなる本体の本体IDの入力を完了すると、ソフトウェアキーボード183を用いて、設定終了キー184を押下する。設定終了キー184が押下されると、表紙表示部271の表示はメニュー154に変わる。
【0106】
また、設定終了キー184が押下されると、上記役割決定手段181は、本体310、410の本体IDと、本体210が本体310、410に対しての「ホスト」である旨とを、上記ページ管理手段18に格納する。またページ管理手段18は、表示発光制御手段23に対しても、本体210が本体310、410に対しての「ホスト」である旨を通知する。
【0107】
更に、上記役割決定手段181は、本体210の本体IDと本体310、410が本体210に対してのクライアントである旨とを、通信手段17を介して本体310、410に送信する。
【0108】
本体210から送信された本体210の本体IDと本体310、410が本体210に対してのクライアントである旨とは、通信手段17を介して本体310、410の役割決定手段181にて受信される。本体310、410の役割決定手段181は、ここで受信した本体210の本体IDと本体210に対してのクライアントである旨とを、本体310、410のページ管理手段18に格納する。
【0109】
次に、ユーザは、電子ペーパ201〜205を本体210に、電子ペーパ301〜305を本体310に、電子ペーパ401〜405を本体410に通信可能に接続する。この通信は、接続端子13、25とを接続させて行うようにしてもよいし、赤外線等を用いて通信手段17と通信手段31とで行うようにしてもよい。
【0110】
続いて、ユーザは、表紙表示部271に表示されているメニュー154から「データ表示」154mを選択する。更に続けて、ユーザは上記ページ指定手段170を用いて、例えば「200」を入力する。するとページ指定手段170は、上記のように「200」が入力された旨をページ管理手段18に通知する。
【0111】
上記ページ管理手段18は、ページ指定手段17から「200」が入力されると、本体210と接続されている電子ペーパの枚数(5枚)と、ページ指定手段170に「200」が入力されたこととを上記表示発光制御手段23に通知する。
【0112】
上記表示発光制御手段23は、「200」が入力された旨と、5枚の電子ペーパ10が本体20に接続されている旨とを受け取ると、論文集の200ページから204ページのデータを取得するように上記信号授受手段22に指示する。
【0113】
尚、本実施の形態では、ユーザは実施の形態1のように本体210に論文集の200ページ〜204ページのデータが記憶されたメモリカード41を挿填していない。そこで、上記信号授受手段22は、メモリカード41が挿填されていないことを上記表示発光制御手段23に通知する。該通知を受け取ると、上記表示発光制御手段23は、文字記憶手段42と画像記憶手段43とを参照して、文字記憶手段42と画像記憶手段43とに論文集の200〜204ページのデータが格納されているかどうか判断する。
【0114】
尚、上記のようにここでは文字記憶手段42と画像記憶手段43には論文集の200〜204ページのデータが格納されているので、上記表示発光制御手段23は、文字記憶手段42と画像記憶手段43から論文集の200〜204ページのデータを取得する。
【0115】
上記表示発光制御手段23は取得した200〜204ページのデータから上記のように表示用ビットデータを生成する。上記表示発光制御手段23は、表示用ビットデータを生成すると、例えば電子ペーパ201に200ページの表示用ビットデータを、電子ペーパ202に201ページの表示用ビットデータを・・・、電子ペーパ205に204ページの表示用ビットデータを送信する。上記表示発光制御手段23から送信された表示用ビットデータは、各電子ペーパ201〜205の通信手段31又は接続端子13を介して表示用ドライバ12aに受信される。表示用ドライバ12aは受信した表示用ビットデータ(論文集の内容)を表示部11に表示する。
【0116】
また、上記のように、表示発光制御手段23はページ管理手段18から本体210が本体310、410に対してのホストである旨が通知されているので、論文集の200〜204ページの表示用ビットデータを管理手段18に転送する。
【0117】
表示用ビットデータを受け取ると、上記ページ管理手段18は、通信手段17を介して、クライアントとなる本体310、410に、論文集の200〜204ページの表示指示を送信する。
【0118】
本体210のページ管理手段18から送信された表示指示は、本体310、410の通信手段17を介して、本体310、410のページ管理手段18にて受信される。ページ管理手段18は、受信した表示指示を表示発光制御手段23に送信する。
【0119】
上記表示発光制御手段23は、論文集の200ページ〜204ページの表示指示を受信すると、文字記憶手段42と画像記憶手段43とから論文集200ページから204ページのデータを取得する。更に、表示発光制御手段23は、取得した論文集の200ページ〜204ページのデータから表示用ビットデータを生成する。表示発光制御手段23は、本体310、410に接続された電子ペーパ301〜305、電子ペーパ401〜405に生成した表示用ビットデータを送信する。
【0120】
各電子ペーパの表示用ドライバ12aは表示用ビットデータを受信すると、各電子ペーパ301〜305、401〜405の表示部11に表示用ビットデータ(論文集の内容)を表示する。
【0121】
よって、本体210に接続された電子ペーパと、本体310、410に接続された電子ペーパとの表示内容は同じになる。
【0122】
尚、本体310、410の文字記憶手段42と画像記憶手段43に、論文集の200〜204ページのデータが記憶されていない場合、上記本体210のページ管理手段18は論文集の200〜204ページの表示指示と共に、論文集の200〜204ページのデータを本体310、410に送るようにする。
【0123】
(実施の形態3)
上記第1の実施の形態で、各電子ペーパ101〜106は、本体20の表示発光制御手段23から送信された表示用ビットデータを表示するのみである。そこで、本実施の形態では、各電子ペーパにて上記表示用ビットデータの編集を可能にした場合のデータの送受信の一例を説明する。
【0124】
図11は本発明を適用した電子ペーパファイルの構成図を、又図12は表示用データの編集方法の一例を示し、以下でその構成と動作を説明する。
【0125】
図11に示すように、上記各電子ペーパ101〜106は、表示発光制御手段231〜236と、ページ管理手段511〜516を備える。更に、上記電子ペーパ101は、表示部11の上面にデジタイザ機能を備えた透明シート44をも備えている。
【0126】
尚、各電子ペーパ101〜106のグループ分けや、電子ペーパ101〜106と本体20との表示用ビットデータの送信方法は、上記第1の実施の形態での説明と同様であるため省略する。
【0127】
また、上記本体20のページ管理手段18は、実施の形態1のようにグループ分けが行われると、実施の形態1と同じようにグループ名称やページ番号等を各電子ペーパ101〜106に送信する。このとき、上記ページ管理手段18は、グループ名称やページ番号と共に、本体20を特定するための識別データD0(製造番号等)も送信する。
【0128】
そして、上記各電子ペーパ101〜106は、送信された上記各設定情報と識別データD0をページ管理手段511〜516に記憶し、この識別データD0をデータの送信先として設定する。更に、各電子ペーパ101〜106の表示発光制御手段231〜236はグループ名称等を表示部11の所定位置に表示する。
【0129】
以下では、例えば図12に示すように、電子ペーパ101の表示部11に筆記用具14を使用して図形等の書き込みを行うと、他の電子ペーパ104の表示部11に、電子ペーパ101の表示部11に書き込まれた内容を表示する処理を説明する。
【0130】
まず、ユーザAは、電子ペーパ101の表示部11に備えられた上記透明シート44の上より所定の図柄を筆記具14で描く。透明シート44に備えられたデジタイザ機能により、筆記具14と透明シート44との接触点の位置を上記表示発光制御手段231は検出する。
【0131】
そして、上記表示発光制御手段231は、電子ペーパ101の識別番号D101と、筆記具14と透明シート44との接触点の位置(位置データ)とを、上記ページ管理手段511に記憶されている識別データD0と共に電子ペーパ101の通信手段31に送る。
【0132】
上記通信手段31は、送られた上記位置データと識別番号D101を上記識別データD0に対応する本体20に送信する。
【0133】
上記本体20では、送信された上記位置データと識別番号D101を、通信手段17を介して表示発光制御手段23で受信する。
【0134】
そして、上記表示発光制御手段23は、受信した位置データに基づいて、上記のように表示用ビットデータを生成し、上記画像記憶手段43に格納する。更に上記表示発光制御手段23は、受信した識別番号D101をページ管理手段18に送る。
【0135】
上記ページ管理手段18は、上記設定手段153の中から上記識別番号D101に対応するページ番号(ここでは、「1」)と同一のページ番号の識別番号を検索する。ここで、上記ページ管理手段18に記憶されている設定内容は、グループ名称「EP1」に対応して、「識別番号D101、ページ番号1」、「識別番号D102、ページ番号2」、「識別番号D103、ページ番号3」である。更に、グループ名称「EP2」に対応して、「識別番号D104、ページ番号1」、「識別番号D105、ページ番号2」、「識別番号D106、ページ番号3」である。よって、上記検索結果は、グループ名称「EP2」の識別番号D104となる。尚、同一のページ番号がない場合、上記ページ管理手段18は処理を終了する。
【0136】
上記検索結果に基づいて、上記表示発光制御手段23は、上記画像記憶手段43に格納した表示用ビットデータを、上記通信手段17を介して識別番号D101に対応する電子ペーパ101と識別番号D104に対応する電子ペーパ104に送信する。
【0137】
次に、上記電子ペーパ101は、送信された上記表示用データを通信手段31を介して表示発光制御手段231で受信する。上記表示発光制御手段231にて、受信された上記表示用ビットデータは表示用ドライバ12aにて表示部11に表示される。
【0138】
また、上記電子ペーパ104も、同様に上記表示用ビットデータ(更新された表示用データ)を表示部11に表示する。
【0139】
以上のことから、上記電子ペーパ101の表示部11に、所定の画像を描くことで、電子ペーパ101とページ番号が同じ上記電子ペーパ104の表示部11にも描いた画像が表示されることになる。尚、上記では、電子ペーパ101に所定の画像を描いた場合について説明したが、電子ペーパ101に表示されている所定の画像を消去したり、文字を追記または削除した場合も、電子ペーパ104に表示されている画像が消去されたり、電子ペーパ104に文字が追記または削除されるようにしてもよい。
【0140】
また、上記電子ペーパ101と電子ペーパ104の両方に上記透明シート44を備えるようにすれば、この電子ペーパ101と電子ペーパ104のいずれからでも表示用内容の編集が可能になる。
【0141】
この場合は、例えば、表示用内容の編集の実施を、ページ番号が同じ他の電子ペーパに通知するキー等を各電子ペーパの所定位置に備えるようにする。そして、例えば、ユーザAが上記電子ペーパ101のキーを押下すると、この電子ペーパ101は、上記編集等の実施許可の要求を上記電子ペーパ104に送信する。上記電子ペーパ104は、送信された要求に基づいて、例えば「実施許可」と「実施不許可」のメッセージ等を表示発光制御手段234により表示部11の所定位置に表示する。この表示に対して、ユーザBは、筆記具14を用いて「実施許可」の表示を選択すると、上記電子ペーパ101より表示用内容の編集が実施可能となる。
【0142】
また、「実施不許可」を選択することにより不許可の応答を行うと、上記電子ペーパ101よりの表示用データの編集等は実施不可能のままとなる。
【0143】
(実施の形態4)
本実施の形態では、上記実施の形態で説明した各電子ペーパに備えた接続端子13と、本体20に備えた接続端子25とによって各電子ペーパを本体20と着脱自在とした構成の詳細を説明する。
【0144】
尚、図2及び図13に示すように、本体20側の接続端子25と電子ペーパ10側の接続端子13の両方を固定式としてもよい。また、図14に示すように、上記接続端子25を可動式(ここでは、接続端子25を回転型構造とする)としてもよい。そして、上記接続端子13は、表示用ドライバ12a等からの配線数に対応するピン受けが配設されており、一方各接続端子25にはこのピン受けに対応した位置に、かつ対応する数のピン21(n)が配設されている。尚、上記ピン受け(及び、ピン21(n))の数は、上記各電子ペーパ10への表示用ビットデータの表示制御(又は、編集等)や発光制御の方法に対応する。
【0145】
例えば、実施の形態3で説明したように、デジタイザ機能を備えた透明シート44を各電子ペーパ10の表示部11の上面に備えた場合は、このデジタイザからの位置データを上記本体20側に送信するためのピン受け(接続端子13側)とピン(接続端子25側)が更に必要となる。
【0146】
上記電子ペーパファイル30は、表示用ビットデータの表示漏れの防止を目的として、例えば、上記各接続端子25のうちの上記電子ペーパ10が装着されている接続端子25にのみ表示用ビットデータを転送するために、着脱検知手段60を本体20に備えるようにする。
【0147】
即ち、上記着脱検知手段60は、上記各接続端子25のうちの電子ペーパ10が装着されている接続端子25を検知し(後述する)、このように検知した接続端子25の接続端子番号を上記表示発光制御手段23に通知する。尚、ここでいう接続端子番号とは、図13に示す電子ペーパファイルの表表紙261に最も近い位置にある接続端子25を”1”とし、以下表表紙261から離れるに従って大きくなる番号である。
【0148】
これによって、上記表示発光制御手段23は、上記通知された接続端子番号に基づいて表示用ビットデータを転送することで、電子ペーパ10が接続されていない接続端子25に表示用ビットデータの送信することがないので、表示漏れを防止することができる。
【0149】
ここで、電子ペーパ10が装着されている接続端子25を上記着脱検知手段60が検知する構成の例として、下記のような構成がある。
【0150】
例えば、図16に示すように、上記本体20に上記着脱検知手段60を設け、この着脱検知手段60から2つの電気信号を各接続端子25に出力する。このとき電子ペーパ10が接続端子25に装着されていると、当該2つの電気信号は、電子ペーパ10にある接続端子13を介して、電子ペーパの表示駆動部12にあるアンドゲート61に入力される。これによって、該アンドゲート61から電気信号が出力され、当該電気信号が上記接続端子13と上記接続端子25を介して上記着脱検知手段60に入力される。この結果、上記着脱検知手段60は、電気信号の出力先の接続端子25に電子ペーパ10が接続されていることを検知することができる。
【0151】
また、図17に示すように、例えば、上記接続端子25と対応させた押しボタン62を本体20の背板24の内面に設けた構成でもよい。これにより、上記接続端子25に電子ペーパ10が装着されると同時に、当該電子ペーパ10によって押しボタン62が押下されるようにし、当該押下により、上記着脱検知手段60は所定の接続端子25に電子ペーパ10が装着されていることを検知することができる。
【0152】
或いは、図18に示すように、例えば、接続端子25の突出方向に光を発するフォトカプラ63を本体20に設け、当該光の反射光量をもとに、上記着脱検知手段60が電子ペーパ10の脱着を検知する構成でもよい。即ち、接続端子25に電子ペーパ10が装着されていると、このフォトカプラ63から発せられた光は、電子ペーパ10にて反射する。従って、上記着脱検知手段60は、上記フォトカプラ63が一定の反射光量を受け取ったことを認識すると、上記接続端子25に電子ペーパ10が装着されていることを検知する。
【0153】
以上では、図13に示すように本体20側の各接続端子25は上記背板24に直接配設されている構造について述べたが、図14及び図19に示すように接続端子25を備えた可動軸片70を縦方向に複数連接してなる接続体71の両端に軸端片72を配接し、当該軸端片72を背板24に固定した構造でも良い。このように上記各可動軸片70に配設された各接続端子25に対して電子ペーパ10が着脱自在になるようにしてもよい。即ち、所定の長さの円筒形の可動軸片70の上下端部に、他の可動軸片70の上下端部と相互に回転自在に接続可能な差込部70a、70bを設ける。
【0154】
更に、図20(a)、(b)に示すように、上記可動軸片70の内周面には、周方向に次第に幅が広くなる反射部73が描かれており、更に、可動軸片70の外周の軸方向に、本体20側の各接続端子25が配設されている。このように、構成された各可動軸片70を相互につなぎ合わせて接続体71が形成される。
【0155】
一方、図20(a)、図21に示すように、フォトカプラ74は上記各可動軸片70内に上記反射部73と対応した位置で素子固定軸75に固定されている。この素子固定軸75は上記接続体71に挿入され、軸端片72に固定されている。この軸端片72には、更に、上記接続体71の上下端が回転自在に固定され、また、当該軸端片72は上記背板24の内面に固定するようになっている。当該軸端片72を背板24の内面に固定する手段、また、素子固定軸75の両端を軸端片72の両端に固定する手段も種々考えられるが、ここでは、本発明の本質ではないので省略する。
【0156】
上記のように接続体71が背板24に取り付けられた状態で、各フォトカプラ74は、同じ方向に光を出射するとともに、各可動片70に取り付けられた各接続端子25の向きを揃えたとき、これら各可動片70の内面に描かれた反射部73も内周に沿った軸方向に同じ幅を示すことになる。これによって、フォトカプラ74は、上記各可動軸片70の回転角、即ち各電子ペーパ10の回転角に対応する信号を出力することになる。
【0157】
上記においては各可動軸片70が相互に直接接続される構成について説明したが、図22に示すように各可動片70の間に中間固定片76を介在させると更に安定して上記接続体71を背板24に取り付けることができる。即ち、中間固定片76に対して、各可動片70の差込部70a、70bを回転自在に差し込んで各可動片70をつなぎ合わせて接続体71を構成するとともに、このように構成された接続体71の両端を上記と同様に上記軸端片72で背板24に固定するようにし、更に、上記中間固定片76でも背板24に固定するようになっている。
【0158】
この構成において、上記素子固定軸75は、上記の例と同様両端の軸端片72間で固定してもよいし、また、図23に示すように、各中間固定片76(あるいは軸端片72)からフォトカプラ74を取り付ける素子固定軸75を各可動片70の内部に突出させるように構成してもよい。
【0159】
また、上記フォトカプラ74に代えて、図24に示すように、バリアブル抵抗77を使用することでもよい。即ち、上記素子固定軸75に上記可動軸片70の回転を妨げないようにドーナツ上のバリアブル抵抗77を固定し、各可動軸片70の内面に、上記ドーナツ上のバリアブル抵抗77に接する可動端子78を備えるようにする。この場合は、上記各接続端子25を同じ方向に向けた時に各バリアブル抵抗77は同じ値を出力するようになっており、これによって各電子ペーパの回転角が得られることになる。
【0160】
尚、上記可動軸片70が透明な材質で作られている場合は、上記反射部73を上記可動軸片70の外周面に描いてもよい。
【0161】
図20、図24に示すように、本体20にある位置検知手段64は、フォトカプラ74又は上記バリアブル抵抗77を使用することで得た本体20側の各接続端子25の回転角を上記着脱検知手段60に通知する。この着脱検知手段60は、上記各接続端子25のうち、電子ペーパ10が装着されている接続端子を検知し、上記通知に基づいて該検知された接続端子25に接続端子番号を付与する。ここでいう接続端子番号とは、例えば、電子ペーパファイルの表表紙261に最も近い位置にある接続端子25を”1”とし、以下表表紙261から離れるに従って大きくなる番号である。続いて、上記着脱検知手段60は、接続端子番号を上記表示発光制御手段23に通知する。
【0162】
そして、通知を受けた上記表示発光制御手段23は、この接続端子番号順に上述した表示処理を行うようになっており、これによって、表示用ビットデータがページ順に表示されることになる。
【0163】
ところで、以上で述べた、電子ペーパ10側の接続端子13は、電子ペーパ10の所定の位置で固定されている。即ち、この電子ペーパ10は、上記本体20側の接続端子25のうちの当該接続端子13と対応した位置にある接続端子25にのみ接続することが可能である。即ち、図14、図15に示すように、複数の接続端子25が本体20の縦方向に対してそれぞれ異なる位置に設けられている場合は、本体側の各接続端子25に接続可能な位置に接続端子13を持つ電子ペーパ10を用意しなければならないという不具合があった。そこで、各接続端子25の位置に関係なく、電子ペーパ10を装着可能とするために、下記の構成を採用してもよい。
【0164】
例えば、図25に示すように、電子ペーパ10側の端部に、表示用ビットデータを転送するための必要な数の配線80(ここでは、配線80a、・・・、80d)を、縦方向に平行に配設しておく。
【0165】
一方、図26に示すように、上記可動軸片70から当該可動軸片70の径方向に電子ペーパ10を厚み方向に弾性で挟み込む2枚の挟み板81を突設し、当該挟み板81の内面に上記電子ペーパ10に設けた配線80のそれぞれと先端が当接する配線82を設けて本体内の配線82に導くように構成する。ここで、各接続端子25を構成する配線82の数は、上記電子ペーパ側の配線80の数と同じであり、当該配線82は先端のみで上記配線80と電気的に接続可能な接点83を持っている。この本体側の各接続端子25の挟み板81で上記電子ペーパ10側の端部を両側から挟み込むように差し込むことで、各配線80a、・・・、80dと各接点83a、・・・、83dとが接するようになっている。これによって、上記表示発光制御手段23が転送した表示用データは、この各接点83a、・・・、83dを介して、上記電子ペーパ10に送られるようになる。
【0166】
或いは、上記のように、上記着脱検知手段60が通知した接続端子番号に基づいて、上記表示発光制御手段23が、上記表示処理を行うと、電子ペーパ10が装着されている接続端子の接続端子番号が当該電子ペーパ10に表示されるようにしてもよい。このように接続端子番号を電子ペーパ10に表示すれば、当該電子ペーパ10を本体20から取り外した後でも、ユーザは、当該接続端子番号を見ることで、電子ペーパ10に表示されている表示用ビットデータの順番が容易に分かるようになる。
【0167】
また、本体20に備えられた文字記憶手段42、画像記憶手段43に表示用ビットデータが記憶されている場合は、下記のようなことを実施することが可能となる。
【0168】
例えば、上記接続端子25のうちの所定の接続端子に装着されていた電子ペーパ10を取り外し、異なる接続端子25に当該電子ペーパ10を装着すると、表示用ビットデータがページ順に表示されない場合が発生する。
【0169】
そこで、上記着脱検知手段60が、電子ペーパ10の着脱を常に検知するように設定しておく。即ち、当該着脱検知手段60は、電子ペーパ10が上記接続端子25のうち所定の接続端子25に装着或いは取り外されることを検知すると、上記のように電子ペーパ10が装着されている接続端子25の接続端子番号を上記表示発光制御手段23に通知する。また、本体20に上記位置検知手段64が備えられている場合、当該位置検知手段64は、上記着脱検知手段60と連動して上記のように接続端子番号を接続端子25に付与し、当該接続端子番号を上記表示発光制御手段23に通知する。
【0170】
これによって、上記通知を受けた上記表示発光制御手段23は、上記文字記憶手段42又は画像記憶手段43から表示用ビットデータを読み出し、通知された接続端子番号に基づいて上記表示処理を行う。
【0171】
また、本体20に、図示しない所定のボタンを設けて、ユーザが当該ボタンを押下することで、上記着脱検知手段60または上記位置検知手段64が作動するようにしてもよい。更に、電子ペーパファイルの電源投入時や、電子ペーパの表示を一旦クリアにしたときに、上記着脱検知手段60または上記位置検知手段64が自動的に作動するようにしてもよい。
【0172】
以上のように、本発明の電子ペーパファイルにおいて、本体20と電子ペーパ10を着脱自在とした構成においても、この電子ペーパ10への表示用データの表示漏れを防止することが可能となる
【0173】
【発明の効果】
上記のように、本発明の電子ペーパファイルが備えたページ管理手段と本体と、各電子ペーパが備えた通信手段により、本体に装着されていない電子ペーパに対して、所望のデータを本体から送受信することが可能になる。これにより、所定数の電子ペーパを本体から取り外し、所定数の電子ペーパ(電子ペーパのグループ)を複数のユーザに配布し、各ユーザに配布した電子ペーパに同じ資料や議論すべき図面等を表示することができる。
【0174】
また、上記ページ管理手段により設定された所定のグループ名称等が上記各電子ペーパの表示部に表示されるため、電子ペーパには、グループ名称等が表示され、ユーザが各電子ペーパがどのグループに属するのか容易に認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子ペーパファイルの概略ブロック図
【図2】電子ペーパの構成図
【図3】電子ペーパの外観図
【図4】本発明の電子ペーパファイルのメニュの構成図
【図5】 初期設定メニューを示した図
【図6】 電子ペーパファイルと電子ペーパとの関係を示す図
【図7】表示情報の作成に利用するプルダウンメニューを示した図
【図8】本発明の電子ペーパファイルによるデータ表示処理のフローチャート
【図9】複数の電子ペーパファイルよりなる構成図
【図10】ホストとなる本体を選択するための表示を示した図
【図11】複数の電子ペーパファイルよりなる構成図
【図12】本発明の電子ペーパファイルの編集方法の一例を説明した図
【図13】電子ペーパファイルの本体を示した図
【図14】回転型構造を採用した電子ペーパファイルを示した図
【図15】接続端子が縦方向に対して異なる位置に設けられ本体を示す図
【図16】接続端子における電子ペーパの着脱状態を検知する方法を示す図
【図17】接続端子における電子ペーパの着脱状態を検知する方法を示す図
【図18】接続端子における電子ペーパの着脱状態を検知する方法を示す図
【図19】回転構造を採用した本体の外観図
【図20】本体の接続端子の位置を検出する方法を示した図
【図21】接続体内にフォトカプラを配設したことを示す図
【図22】中間固定片を用いたことを示す図
【図23】中間固定片に素子固定軸を配設したことを示す図
【図24】本体の接続端子の位置を検出する方法を示した図
【図25】電子ペーパ側の接続端子の形状を示す図
【図26】本体側の接続端子の形状を示す図
【図27】電子ペーパファイルの外観図
【図28】表示部の構成を示した図
【符号の説明】
10 電子ペーパ
18 ページ管理手段
20 本体
23 表示発光制御手段
30 電子ペーパファイル
153 設定手段

Claims (11)

  1. 表示機能を備えた電子ペーパと当該電子ペーパを複数枚装着することができる本体とからなる電子ペーパファイルにおいて、
    上記電子ペーパを識別する識別番号に基づいて上記電子ペーパが表示するデータを決定するページ管理手段と、
    上記ページ管理手段にて決定されたデータを上記電子ペーパに送信する通信手段と
    上記識別番号に基づいて、1又は複数の電子ペーパからなるグループを設定し、設定したグループにグループ名称を付ける設定手段と、
    を備え
    上記グループ名称は、上記電子ペーパが表示するデータとされ、上記通信手段を介して上記電子ペーパに送信されることを特徴とする電子ペーパファイル。
  2. 上記ページ管理手段は、ユーザによって与えられたページ番号に基づいて、上記電子ペーパが表示するデータを決定する請求項1に記載の電子ペーパファイル。
  3. 上記電子ペーパから上記識別番号を取得する識別番号取得手段を備えた請求項1に記載の電子ペーパファイル。
  4. 上記設定手段は、上記グループを識別するマークを電子ペーパに表示するための表示情報を設定し、
    上記通信手段は、上記表示情報を電子ペーパに送信する請求項に記載の電子ペーパファイル。
  5. 上記表示情報は、グループのマークの色、大きさ、表示方法を示す情報である請求項に記載の電子ペーパファイル。
  6. 上記通信手段は、異なる電子ペーパファイルと所定のデータを送受信し、
    上記ページ管理手段は、上記異なる電子ペーパファイルを特定する情報と、該異なる電子ペーパファイルに接続された電子ペーパの表示に必要な事項を対応させて管理する請求項1に記載の電子ペーパファイル。
  7. 物理的な接続機能と電気的な接続機能とを兼ねた一対の接続端子の一方を上記電子ペーパに備えるとともに、該接続端子の他方を上記本体に備えることによって、上記電子ペーパと上記本体とを着脱可能とした請求項1に記載の電子ペーパファイル。
  8. 上記他方の接続端子の配列位置を固定した請求項に記載の電子ペーパファイル。
  9. 上記他方の接続端子を備えた複数の可動軸片を回転自在になるように軸方向に接続した接続体を上記本体に固定した請求項に記載の電子ペーパファイル。
  10. 上記他方の接続端子に対する一方の接続端子の着脱状況を検知する着脱検知手段と、
    上記着脱検知手段が検知した着脱状況に基づいて上記他方の接続端子にデータを出力する表示制御手段を備えた請求項或いは請求項のいずれかに記載の電子ペーパファイル。
  11. 表示機能を備えた電子ペーパと当該電子ペーパを複数枚装着することができる本体とからなる電子ペーパファイルにおいて、
    上記電子ペーパを識別する識別番号に基づいて上記電子ペーパが表示するデータを決定するページ管理手段と、
    上記ページ管理手段にて決定されたデータを上記電子ペーパに送信する通信手段と、
    を備え、
    物理的な接続機能と電気的な接続機能とを兼ねた一対の接続端子の一方を上記電子ペーパに備えるとともに、該接続端子の他方を備えた複数の可動軸片を回転自在になるように軸方向に接続した接続体を上記本体に固定することによって、上記電子ペーパが上記本体に対して着脱可能とされかつ回転自在とされたことを特徴とする電子ペーパファイル。
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