JP2003022257A - 電子ペーパファイル - Google Patents

電子ペーパファイル

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JP2003022257A
JP2003022257A JP2002082393A JP2002082393A JP2003022257A JP 2003022257 A JP2003022257 A JP 2003022257A JP 2002082393 A JP2002082393 A JP 2002082393A JP 2002082393 A JP2002082393 A JP 2002082393A JP 2003022257 A JP2003022257 A JP 2003022257A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の携帯情報端末では、本やノートの利点
を有すると共に、特にコミュニケーション時に発生する
表示問題を解決することが困難であった。 【解決手段】 電子ペーパファイルを構成するカバーに
通信手段を備え、各電子ペーパに通信手段を備えて所定
のデータを送受信する。また、上記各電子ペーパを特定
する識別データと、当該各電子ペーパの表示に必要な事
項を対応させて管理するページ管理手段を備える。この
ページ管理手段は、特定のデータを送信する電子ペーパ
の順序及びグループを設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、シート状の表示
部を備えた電子ペーパを複数枚装着することができる電
子ペーパファイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の情報化社会の発展に伴い、ディス
プレイやハードコピー等の技術の重要性は高まってい
る。しかし、情報伝達の媒体として古くから使用されて
いる紙は、携帯性や保存性が高い。そのため、情報伝達
媒体としてCRTやLCD等の表示媒体だけでは不充分
であり、最近では、メモリを持ったペーパーライクな表
示媒体が開発されている。
【0003】上記のような表示媒体として、電子ペーパ
が提案され(特開平10−171620公報)、更にこ
の電子ペーパを複数まとめてノート状にした電子ペーパ
ファイルも提案されている(特表平11−502950
公報)。また、表示媒体の記録材料として色々なリライ
タブル記録媒体が検討されている(日本画像学会発行
「Japan Hardcopy’99 論文集」P.
209〜P.251参照)。
【0004】電子ペーパファイルは、文字や画像等を紙
に印刷するのではなく、容易に複製・編集可能な電子情
報として記憶し、かつ従来より慣れ親しんだ本やノート
の形態を有する情報端末といったニーズに対応すべく開
発されたものである。
【0005】即ち、電子ペーパファイルは、ディスプレ
イに代表される従来の表示装置とは異なり、携帯可能か
つノート状の構成を成す。また、携帯情報端末(PD
A:Personal Digital Assistant、ノ−ト型パーソナル
コンピュータ)等とも異なり、複数の表示部を備えると
いった特徴がある。
【0006】ところで上記従来の携帯情報端末は通信機
能を有するものがあり、当該通信機能を使用すること
で、場所を選ばず当該携帯情報端末どうしでの情報のや
り取りが可能である。当該情報のやり取りとしては、例
えばファイルの送受信や、コミュニケーションツール
(チャット:Chat)等を用いたリアルタイムメッセージ
交換等がある。また、会議の各参加者に割り当てた上記
通信機能を有する情報端末に会議の資料となる映像等を
送信することで ホワイトボードを使用しなくても、各
参加者は自分の情報端末で会議の資料を見ることができ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電子ペ
ーパファイルは、各電子ペーパファイルに記憶されたデ
ータを各電子ペーパファイルに装着された電子ペーパに
表示することができるが、電子ペーパファイルから取り
外された電子ペーパに、ユーザが所望するデータを送信
することができない。
【0008】そのために、例えば、会議の資料等を表示
する表示媒体として電子ペーパを各参加者に配布し、主
催者等が会議を進めながら、各参加者に配布した電子ペ
ーパに資料を表示させることができなかった。
【0009】また、各電子ペーパに表示された内容を各
電子ペーパ上で編集することはできるのだが、編集した
内容を他の電子ペーパに送信することができなかった。
そのため所定の電子ペーパ上に意見等を記入し、当該記
入した意見等が他の電子ペーパに表示されることは無か
った。
【0010】従って本発明は、本やノートの利点を有す
るとともに、特にコミュニケーション時に発生する電子
ペーパファイル及び電子ペーパ間の情報の送受信につい
ての問題を解決した電子ペーパファイルを提供すること
を目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために以下の手段を備える。
【0012】即ち、電子ペーパに電子ペーパを特定する
識別番号を付与しておき、ページ管理手段は、上記識別
番号に基づいて各電子ペーパに送信すべきデータを決定
し、当該データを通信手段を介して各電子ペーパに送信
する。例えば、ユーザが複数の電子ペーパの識別番号を
ページ管理手段に入力しておくことで、上記ページ管理
手段は、例えば上記識別番号順の小さい電子ペーパから
順番にデータを送信することができる。
【0013】また、ユーザが容易に識別番号を知るため
に、電子ペーパファイルに識別番号を取得する識別番号
取得手段を備えるようにしてもよい。
【0014】また、複数枚の電子ペーパを効率よく管理
するために、各電子ペーパをグループに分けて管理する
ことができる。その場合、電子ペーパの識別番号と当該
電子ペーパが属するグループを識別するための情報とを
ユーザが指定する。これによって電子ペーパファイルに
備えられた設定手段は、電子ペーパがどのグループに分
けられたかを認識することができる。この設定手段は、
グループを識別するためのマークを電子ペーパに表示す
るための表示情報を生成することもできる。例えば、ユ
ーザが、マークの色や、表示方法、表示位置等を設定手
段に入力することで、設定手段は、入力された情報を基
にマークを表示するための表示情報を生成し、各電子ペ
ーパに表示情報を送信する。この表示情報を受信した電
子ペーパは当該マークを表示する。これにより、ユーザ
は、電子ペーパが属するグループを認識しやすくなる。
【0015】その他、上記通信手段に代えて、物理的な
接続機能と電気的な接続機能とを兼ねた雄雌一対の接続
端子の一方を電子ペーパに備え、他方を上記本体に備え
るようにしてもよい。上記他方の接続端子は本体に固定
した構成であってもよいし、本体に対して回動自在に固
定した構成であってもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】まず、電子ペーパ10及び電子ペ
ーパファイル30の構成の詳細について説明する。
【0017】図27に示すように電子ペーパファイル3
0は、信号授受手段22及び表示発光制御手段23を背
板24に備えた本体20と、表示駆動部12及び表示部
11を備えた電子ペーパ10が、接続端子13、25に
より装着されて構成されている。また、本体20と電子
ペーパ10とは接続端子13、25を介して電気的にも
接続されている。更に本体20は、上記接続端子25を
一又は複数備えることができ、接続端子25が複数備え
られている場合は、複数の電子ペーパ10を接続するこ
とができる。
【0018】上記表示発光制御手段23は、上記信号授
受手段22より受信したデータを表示用ビットデータと
して当該電子ペーパ10に転送するとともに、後述する
発光シートの発光制御も行う。ここにいう発光制御と
は、強調したい領域のみの照明、及び当該領域の輝度の
変更等である。尚、上記信号授受手段22は、例えば通
信可能に接続されたパーソナルコンピュータよりデータ
を受信したり、データが格納されたメモリカードからの
当該データを取得したりすることができる。
【0019】ここで、上記表示部11は、図28に示す
ように、所定の表示媒体を備えた表示シートAと、この
表示シートAを照明するための発光シートBとからな
り、以下その構成順について説明する。
【0020】まず、上側のベースフィルムA2 上に透明
電極(例えばITO電極)A3を形成するとともに、下
側のベースフィルムA6 上に透明電極A5 を形成し、こ
の列電極A5 の上に表示媒体(例えば強誘電性高分子液
晶)A4を一定の厚みで塗布する。次いで、この行電極
A3 と列電極A5 とが相互に向き合いかつ格子状となる
ように貼り合わせ、更に、上記表示媒体A4の分子を所
定の配向とした後、偏光板A1 ・A7 で両側から挟んで
貼り合わせる。これによって、表示シートAが生成され
ることになる。
【0021】これに対し、上記発光シートBは、その全
面が一様に発光すればよいため、上側のベースフィルム
B1 上に陽極B2(共通電極)を形成するとともに、下
側のベースフィルムB6 上に陰極B5(共通電極)を形
成し、この陰極B5の上に、絶縁層B3 を用いて所定の
パターンで発光媒体(例えば有機エレクトロルミネセン
ス)B4 を形成した後、この陽極B2 と陰極B5 とが
格子状に向き合うように貼り合わせた構成とする。
【0022】最後に、発光シートBが表示シートAを照
明するよう、上記のように生成した発光シートBを表示
シートAの下側に貼り合わせる。
【0023】尚、表示シートAで使用する表示媒体A4
は、上記のような不揮発性の材料に限定する必要はな
い。例えば、正電荷を有する粒子に結合する色素材料
と、負電荷を有する粒子に結合する物質(pHが当該色
素材料と逆の物質)等とを内蔵したマイクロカプセルを
上記表示媒体A4として採用することもできる。このよ
うなマイクロカプセルの構造は、特表平11−5029
50号公報に詳しい。
【0024】ここで、表示シートAでの表示は、以下に
説明するシャッター機能を利用したマトリクス制御によ
って行う。すなわち、表示シートAの列電極A5 ・行電
極A3 間に所定電圧を印加すると、光を透過しない方向
に表示媒体A4の分子の配向が変化し(シャッターがO
Nとなり)、この列電極A5 及び行電極A3 によって特
定される画素が黒く表示される。一方、上記所定電圧
(以下「正電圧」という)の逆電圧を印加した場合は、
光を透過する方向に表示媒体A4の分子の配向が変化し
(シャッターがOFFとなり)、この画素は白く表示さ
れるようになっている。
【0025】一方、発光シートBの陽極B2 ・陰極B
5間に電圧を印加すると、発光媒体B4の全面が発光し
て表示シートAを照明する。すなわち、発光媒体B4が
発光すると、この光が透過する部分の画素(シャッター
がOFFとなっている画素)が形成するようになってい
る。
【0026】尚、上記したように発光媒体B4は所定の
パターンで形成するようにしているため、発光シートB
の陽極B2、陰極B5を格子状の個別電極(即ち、行電
極及び列電極)とし、この個別電極毎に印加する電圧を
変えれば、例えばタイトル領域など、強調したい領域の
み照明することが可能となる。
【0027】また、発光シートBをモノカラーで発光さ
せる場合は全面一様に単色の光源を配置しておけばよい
が、フルカラーで発光させる場合は格子状にRGB(R
ed Green Blue)の光源を配置しておく。フルカラーで
あっても全面一様に発光させる場合は、上記のように個
別電極とするまでもなく陽極B2・陰極B5であっても
かまわない。
【0028】さて、次に図1を用いて、データ(文字デ
ータ・画像データ等)を表示部11に表示する手順を説
明する。
【0029】ユーザは例えば論文集の内容(データ)が
記憶されたメモリカード41を本体20に挿填する。次
にユーザは、ユーザが図27に示すように本体20に備
えられたテンキー等から構成されるページ指定手段17
0を用いて、例えば「20」を入力する。すると、ペー
ジ指定手段170は、ページ管理手段18に「20」が
入力されたことを通知する。
【0030】このページ管理手段18は、電子ペーパフ
ァイル30の電源が投入されている間、常時本体20と
通信可能に接続されている電子ペーパ10の枚数を管理
している。ページ管理手段18は、上記ページ指定手段
170より「20」が入力されると、本体20と通信可
能に接続されている電子ペーパ10の枚数、例えば10
枚と、上記ページ指定手段170から入力された値(こ
こでは「20」)を上記表示発光制御手段23に通知す
る。
【0031】上記表示発光制御手段23は、ページ管理
手段18から電子ペーパ10の接続されている枚数と
「20」を受けると、上記信号授受手段22に論文集の
20ページから29ページまでのデータをメモリカード
41から取得するように指示する。該指示により上記信
号授受手段22は、20ページから29ページまでのデ
ータを取得し、取得したデータを表示発光制御手段23
に送信する。
【0032】上記表示発光制御手段23は、送信された
20ページ〜29ページのデータのうち文字データを所
定の電子ペーパ10に備えられた文字記憶手段42に、
画像データを画像記憶手段43に格納する。上記文字デ
ータは、例えばASCIIコード等の文字コードと、文
字が表示される表示部11上の領域を示す文字領域デー
タ等から構成される。また、上記画像データとは、例え
ば画像の形状、模様、色彩等の画像の形態を示す画像形
態データと、画像が表示される表示部11上の領域を示
す画像領域データから構成される。
【0033】上記表示発光制御手段23は、上記のよう
に文字データを文字記憶手段42に格納する際に、論文
集の20ページ〜29ページの文字データを電子ペーパ
10の表示部11に表示するために、文字コードをドッ
トデータに変換する。このドットデータは、ドット毎の
色のデータや濃度のデータ等から構成されている。
【0034】更に、上記表示発光制御手段23はドット
データに変換した文字コードと対応する文字領域データ
を用いて、文字を表示する表示部11の画素の色データ
と濃度データとを示す表示用ビットデータを生成する。
上記表示発光制御手段23は表示用ビットデータを生成
すると、例えば表表紙261に最も近い1ページ目の電
子ペーパ10に論文集の20ページに書き込まれた文字
に対応する表示用ビットデータを、2ページ目の電子ペ
ーパ10に21ページに書き込まれた文字に対応する表
示用ビットデータを、・・・、10ページ目の電子ペー
パ10に29ページに書き込まれた文字に対応する表示
用ビットデータを送信する。
【0035】各電子ペーパ10に送信された表示用ビッ
トデータは、各電子ペーパ10に備えられた表示用ドラ
イバ12aにて受信される。該表示用ドライバ12aは
上記表示用ビットデータを受信すると、該表示用ビット
データに基づいて、文字を表示する画素と当該画素に印
加する電圧を生成する。
【0036】続いて、上記表示用ドライバ12aは、図
2に示す列配線L2及び行配線L1を用いて文字を表示
する画素に所定の電圧を印加する。これにより論文集2
0ページ〜29ページに書き込まれた文字が電子ペーパ
10の表示部11に表示される。
【0037】また、上記表示発光制御手段23は、画像
記憶手段43から論文集20ページ〜29ページに書き
込まれた画像データを取得すると、文字データから表示
用ビットデータを生成したように、画像データから表示
用ビットデータを生成する。上記表示発光制御手段23
は表示用ビットデータを生成すると、当該表示用ビット
データを表示用ドライバ12aに送信する。
【0038】上記表示用ドライバ12aは送信された表
示用ビットデータに基づいて画像を表示部11に表示す
る。よって、論文集の20ページ〜29ページに書き込
まれた文字と画像が電子ペーパ10の表示部11に表示
されることになる。
【0039】尚、図2に示すように電子ペーパ10の表
示駆動部12に上記文字記憶手段42及び画像記憶手段
43を設けた場合、当該電子ペーパ10を本体20より
取り外した場合でも、文字データや画像データを電子ペ
ーパ10に記憶させておくことができる。但し、上記文
字記憶手段42及び画像記憶手段43を電子ペーパ10
に必ずしも設ける必要はなく、例えば本体20に設けて
もよい。また、上記では文字データ・画像データをメモ
リカード41から読み出しているが、CD―ROMやD
VD―ROM等の記録媒体や、パソコンのハードディス
クから文字データ・画像データを読み出してもよい。
【0040】続いて電子ペーパ10に表示されている文
字や画像を編集する編集処理について説明する。
【0041】電子ペーパ10に表示されている文字や画
像を編集することができる電子ペーパ10の一態様とし
て、図3に示すように透明でデジタイザ機能を備えた透
明シート44を表示部11の上面に被せた電子ペーパ1
0が考えられる。
【0042】この態様では、ユーザが電子ペーパ10上
に表示されるカラーパレットの中から色を指定して、透
明シート44の上から希望する画像を筆記具14(先端
部の尖った物、ペン等)で描くと、当該筆記具14と上
記透明シート44との接触点の位置を上記透明シート4
4がデジタイザ機能を用いて検出する。透明シート44
は、検出した接触点の位置を上記表示発光制御手段23
に送信する。
【0043】但し、マウスに代表されるポインティング
・ディバイス(当該ポインティング・ディバイスと連動
するカーソルを含む)にて描かれた図柄の形状や位置を
上記表示発光制御手段23が検出することができれば、
ユーザは当該ポインティング・ディバイスを用いて文字
や画像を透明シート44に描いてもよい。
【0044】上記表示発光制御手段23は、ユーザが指
定した色や表現方法(例えば筆やブラシで描いたよう
に)と、上記接触点の位置に基づいて、描かれた画像の
形状や模様等と画像が描かれた位置を認識する。上記表
示発光制御手段23は、認識した画像の形状や模様等と
画像が描かれた位置とから表示用ビットデータを生成
し、上記画像記憶手段43に格納する。
【0045】上記表示発光制御手段23は、上記画像記
憶手段43に表示用ビットデータを格納すると、表示用
ビットデータ格納後の上記画像記憶手段43の記憶内容
に基づいた表示を電子ペーパ10に表示する。
【0046】又、電子ペーパ10に表示されている文字
や画像に文字を追記する場合、まずユーザは文字を追記
する領域を上記筆記具14にて指定する。上記透明シー
ト44は、ユーザが指定した領域を上記表示発光制御手
段23に送信する。
【0047】上記表示発光制御手段23は、上記透明シ
ート44から送信された領域に基づいて文字領域データ
を生成する。
【0048】続いてユーザは本体20に接続されたキー
ボード46や電子ペーパ10に実装されているソフトウ
ェアキーボード等を用いて、所定の文字を入力する。入
力された文字の文字コードは上記表示発光制御手段23
に入力される。尚、上記筆記具14を用いて文字を追記
することができるようにしても良いが、その場合、ユー
ザが書いた文字から文字コードを生成することができる
機能を上記表示発光制御手段23が持っていることが好
ましい。
【0049】上記表示発光制御手段23は上記生成した
文字領域データと、上記キーボード46等により入力さ
れた文字の文字コードとを対応付けて上記文字記憶手段
42に格納する。
【0050】上記表示発光制御手段23は、上記文字記
憶手段42に文字コードと文字領域データ、即ち文字デ
ータを格納すると、文字データ格納後の文字記憶手段4
2の記憶内容に基づいて、上記のように表示用ビットデ
ータを生成する。そして、上記表示発光制御手段23は
生成した表示用ビットデータを表示用ドライバ12aに
送信する。表示用ドライバ12aは受信した表示用ビッ
トデータに基づいて文字を電子ペーパ10に表示する。
【0051】以上により、電子ペーパ10の表示内容を
編集することが可能である。
【0052】(実施の形態1)本実施の形態では、複数
枚の電子ペーパで構成される所定のグループの表示内容
と他のグループの表示内容とが同じになるための構成に
ついて説明する。
【0053】ユーザが本体20の電源を投入すると、上
記ページ管理手段18が起動して、本体20の表紙表示
部271に図4に示すメニュー154を表示する指示を
表示発光制御手段23に送る。
【0054】尚、上記ページ管理手段18は、表示発光
制御手段23に対して必ずしも表紙表示部271に上記
メニュー154の表示を指示する必要はない。例えば、
上記ページ管理手段18は、上記メニュー154を電子
ペーパファイル30に接続された特定の電子ペーパ10
に表示する指示を上記表示発光制御手段23に送るよう
にしてもよい。
【0055】上記メニュー154が表示されると、ユー
ザは上記メニュー154のうち、「システム設定」メニ
ュー154bの「初期設定」154cを筆記具14を用
いて選択する。
【0056】筆記具14にて「初期設定」154cが選
択されると、透明シート44は、筆記具14の接触点の
位置を表示発光制御手段23に送信する。表示発光制御
手段23は、接触点の位置を受信し、筆記具14にて
「初期設定」154cが選択されたことを認識すると、
上記本体20が備える識別番号取得手段152を起動さ
せる。
【0057】当該識別番号取得手段152は起動する
と、本体20に備えられた通信手段17と通信可能な範
囲(例えば、半径5m以内)に置かれている図5に示す
電子ペーパ101〜106の識別番号D101〜106
を電子ペーパ101〜106から取得する。尚、ここで
は上記識別番号取得手段152が識別番号D101〜D
106を取得できるように、電子ペーパ101〜106
は電源がONとなっているものとする。上記識別番号取
得手段152は、取得した識別番号D101〜D106
を本体20に備えられた設定手段153に送る。
【0058】次に、上記設定手段153は、上記識別番
号D101〜D106が送られると、図6に示すように
表紙表示部271に送信先設定メニュー154dと、各
識別番号D101〜D106を表示する。
【0059】ユーザは、表示された識別番号D101〜
D106のグループ分けを行うために、設定メニュー1
54dのグループ設定キー154eを筆記具14にて押
下する。次にユーザは、識別番号D101〜D103を
筆記具14を用いて指定し、確定キー154fを押下す
る。
【0060】これにより上記設定手段153は、識別番
号D101〜D103をグループ155aの構成要素と
して記憶し、更に、上記識別番号D101〜D103に
グループ155a内のページ番号1〜3を対応付けて記
憶する。上記設定手段153は、ここで記憶したページ
番号を送信先設定メニュー154dに表示する。上記設
定手段153は、ページ番号を記憶すると、図6に示す
ようにグループ155aを構成する識別番号D101〜
D103の周りに所定の色の枠160を表示する。
【0061】次にユーザは、図6に示す枠160で囲ま
れた領域を筆記具14で指定し、グループ155aの名
称として例えば「EP1」をソフトウェアキーボードを
用いて上記設定手段153に入力する。上記設定手段1
53は、入力された「EP1」を上記グループ155a
のグループ名称として記憶するとともに、送信先設定メ
ニュー154dに表示する。尚、ユーザが上記グループ
名称を入力しない場合は、上記設定手段153が任意に
グループ名称を設定するようにしてもよい。
【0062】また、上記グループ155aの設定と同様
に、ユーザは識別番号D104〜D106で1つのグル
ープ155bを構成するように指定し、更に当該グルー
プ名称として「EP2」を設定手段153に入力する。
上記設定手段153は、グループ155bの識別番号D
104〜D106にグループ内の1〜3のページ番号を
対応付けて記憶する。
【0063】尚、電子ペーパのグループ分けの方法は、
上記方法以外であってもよい。例えば、ユーザがグルー
プ数又は1グループ当たりの枚数を入力しただけで、上
記設定手段153が上記識別番号D101〜D106を
グループ分けするようにしてもよい。また、ユーザが上
記グループ分けをしない場合、上記設定手段153は識
別番号D101〜D106で1つのグループを構成する
ようにしてもよい。
【0064】上記設定手段153は、各識別番号D10
1〜D106とグループ名称とグループ内のページ番号
とを記憶すると、通信手段17を介して各電子ペーパ1
01〜106に、各電子ペーパ101〜106のグルー
プ名称とページ番号とを送信する。
【0065】ここでは、グループ名称「EP1」を上記
識別番号D101〜D103に対応する電子ペーパ10
1〜103へ、またグループ名称「EP2」を上記識別
番号D104〜D106に対応する電子ペーパ104〜
106に送信することになる。
【0066】図5に示す電子ペーパ101〜103の通
信手段31が、上記グループ名称「EP1」を受信する
と、電子ペーパ101〜103の表示用ドライバ12a
は、「EP1」を表示部11の所定位置に表示する。ま
た電子ペーパ104〜106の表示用ドライバ12a
も、同様にして、送信された上記グループ名称「EP
2」を、各表示部11の所定位置に表示する。このよう
に各電子ペーパ101〜106にグループ名が表示され
ることで、ユーザは各電子ペーパ101〜106がどの
グループに属しているのかを容易に確認することができ
る。
【0067】尚、上記グループ名称が表示される表示部
11の所定位置は、予め特定されていても、或いは上記
グループ設定のときに設定するようにしてもよい。
【0068】次に、上記グループの解除を行う場合につ
いて説明する。
【0069】例えば、ユーザは筆記具14を用いて送信
先設定メニュー154dの解除キー514gを押下し、
枠160で囲まれた領域を選択する。すると上記設定手
段153は、グループ155aを解除する指示が入力さ
れたことを認識する。
【0070】次に、上記設定手段153は、自身の記憶
内容からグループ名称「EP1」と対応する識別番号D
101〜D103を抽出する。そして、識別番号D10
1〜D103と対応付けて記憶されたグループ名称「E
P1」とページ番号とを消去する。
【0071】このようにグループ名称や、ページ番号を
消去することができるので、例えばユーザが、グループ
分けを誤っても、グループ分けをやり直すことができ
る。
【0072】また、以上のようにグループ155aが解
除されると、上記設定手段153は、通信手段17を介
して、解除されたグループ155aを構成する電子ペー
パ101〜103にグループ名称の表示の消去指示を送
信する。
【0073】上記各電子ペーパ101〜103の通信手
段31が、上記グループ名称の表示の消去指示を受信す
ると、電子ペーパ101〜103の表示用ドライバ12
aは表示部11に表示されているグループ名称を消去す
る。
【0074】また、上記グループ内のページ番号は以下
のようにしてユーザによって変更される。
【0075】ユーザは、図6に示す順番変更キー154
hを筆記具14にて押下し、所定の識別番号を選択す
る。続いて、ユーザはソフトウェアキーボードを用いて
所定のページ番号を入力し、確定キー154iを押下す
る。これにより、上記設定手段153は、ここで入力さ
れたページ番号を、上記選択された識別番号の電子ペー
パのページ番号として記憶する。尚、上記設定手段15
3は、変更後のページ番号が他の電子ペーパのページ番
号として割り当てられている場合、他の電子ペーパのペ
ージ番号を現在使用されていない所定のページ番号に変
更する。
【0076】また、ユーザが電子ペーパ101〜106
に名称を付けて、当該名称が電子ペーパ101〜106
に表示されるようにしてもよい。
【0077】例えばユーザが、所定の識別番号を筆記具
14等で選択して、ソフトウェアキーボードを用いて所
定の文字や記号を入力する。入力された文字や記号は当
該識別番号の電子ペーパを示す名称として上記設定手段
153に記憶される。尚、ユーザが、文字や記号を入力
しない場合、上記設定手段153は識別番号を電子ペー
パの名称として記憶する。
【0078】上記設定手段153は、通信手段17を介
して、名称を記憶した電子ペーパに、電子ペーパの名称
を送信する。
【0079】電子ペーパの通信手段31が電子ペーパの
名称を受信すると、当該電子ペーパの表示用ドライバ1
2aは、受信した名称を電子ペーパの所定の位置に表示
する。
【0080】また、電子ペーパの属するグループをユー
ザが把握しやすいように、電子ペーパにグループを識別
するためのマークが表示されるようにしてもよい。
【0081】それを実現するために、ユーザが図6に示
す枠160を筆記具14で選択すると、上記設定手段1
53は、表紙表示部271の所定位置に図7に示すグル
ープのマークの色を選択することができるプルダウンメ
ニュー161を表示する。
【0082】このプルダウンメニュー161からユーザ
はマークの色、例えば赤色を選択する。ユーザが色を選
択すると、次に設定手段153はマークの表示方法、例
えば、「常時表示」、「一定間隔おきに表示」等を選択
することができるプルダウンメニュー162を表示す
る。例えば、ユーザが「常時表示」を選択すると、次
に、設定手段153はマークの表示位置、例えば、電子
ペーパの表示部11の全面、表示部11の最下部、最上
部、左側端部、右側端部等を選択するプルダウンメニュ
ー163を表示する。ユーザが、最上部を選択すると、
「赤色:常時表示:最上部」という表示情報を上記設定
手段153が生成する。
【0083】上記設定手段153は表示情報を生成する
と、上記通信手段17を介して、グループ名155aに
属する電子ペーパ101〜103に当該表示情報を送信
する。
【0084】電子ペーパ101〜103の通信手段31
が表示情報を受信すると、表示発光用ドライバ12aは
表示情報に基づくマークを表示する。即ち、電子ペーパ
101〜103の最上部が赤色に発光することになる。
【0085】上記のようにマークが電子ペーパに表示さ
れることにより、ユーザは各電子ペーパ101〜106
が属するグループを容易に把握することができる。
【0086】尚、送信先設定メニュー154dを終了さ
せるには、ユーザは筆記具14を用いて「設定終了」キ
ー154kを選択する。「設定終了」キー154kが選
択されると、上記設定手段153は送信先設定メニュー
154dの表示を中止して、上記ページ管理手段18が
上記メニュー154を表紙表示部271に表示する。
【0087】また、ユーザは、グループ分けの対象とし
て新たな電子ペーパを追加する場合、追加する電子ペー
パを上記通信手段17の通信可能範囲に置き、再度上記
メニュー154の「システム設定」154bを選択し、
「初期設定」154cを選択する。これにより、上記と
同様に識別番号取得手段152は、通信手段17の通信
可能範囲にある電子ペーパの識別番号を取得し、上記設
定手段153は上記のように送信先設定メニュー154
dを表紙表示部271に表示する。この送信先設定メニ
ュー154dには、追加する電子ペーパの識別番号が表
示されるので、ユーザは上記と同様にして、追加された
識別番号を所定のグループの構成要素とすることができ
る。
【0088】以上のように、電子ペーパ101〜106
のグループ分けを行うと、ユーザは、論文集のデータを
上記メモリカード41から電子ペーパファイル30に入
力する作業を行う。
【0089】まず、ユーザは、上記メニュー154のか
ら「データ表示」154mを筆記具14にて選択する
(図8:S10)。
【0090】次に、ユーザは、上記ページ指定手段17
0を用いて、例えば「100」を入力する。数値が入力
されると、ページ指定手段170は、上記ページ管理手
段18に「100」が入力されたことを通知する。
【0091】上記ページ管理手段18は、上記ページ指
定手段170から「100」が入力されると、上記設定
手段153が記憶している識別番号D101〜D106
が属するグループ名称と、ページ番号とを取得する。
【0092】ここでは、上記設定手段153は識別番号
D101〜D106を記憶しており、識別番号D101
〜D103は「EP1」グループに属しており、識別番
号D101〜103のページ番号は1〜3である。ま
た、識別番号D104〜D106は「EP2」グループ
に属しており、識別番号D104〜D106のページ番
号は1〜3である。
【0093】ここでは「EP1」、「EP2」それぞれ
のグループに属する電子ペーパが3枚あるため、上記ペ
ージ管理手段18は、各電子ペーパのグループが3枚の
電子ペーパから構成されていることと、ページ指定手段
170に「100」が入力された旨とを上記表示発光制
御手段23に通知する。
【0094】上記表示発光制御手段23は、3枚である
ことが通知されると、上記信号授受手段22に上記メモ
リカード41から、論文集の100ページ〜102ペー
ジのデータを取得するように指示する(図8、S1
1)。該指示があると、信号授受手段22はメモリカー
ド41から100ページ〜102ページのデータを取得
して、上記表示発光制御手段23に送信する(図8、S
12)。
【0095】上記表示発光制御手段23は、100〜1
02ページ目のデータを受信すると、受信した100〜
102ページのデータを上記のように表示用ビットデー
タに変換する。上記表示発光制御手段23は、表示用ビ
ットデータに変換すると、当該表示用ビットデータをペ
ージ管理手段18に送信する(図8:S13)。
【0096】上記ページ管理手段18は、上記で設定手
段153から取得した識別番号D101〜D106のペ
ージ番号に基づいて、各電子ペーパ101〜106に表
示用ビットデータを送信する。例えば、論文集の100
ページ目に対応する表示用ビットデータを、ページ番号
が1である識別番号D101、D104の電子ペーパ1
01、104に送信する。同様に、101ページ目に対
応する表示用ビットデータを、ページ番号が2である電
子ペーパ102、105に、102ページ目に対応する
表示用ビットデータを、ページ番号が3である電子ペー
パ103、106に送信する(図8:S14)。
【0097】各電子ペーパ101〜106の通信手段3
1が表示用ビットデータを受信すると、表示用ドライバ
12aは上記通信手段31が受信した表示用ビットデー
タを電子ペーパの表示部11に表示する(図8:S1
5)。
【0098】これにより、グループ155aとグループ
155bの電子ペーパに、論文集の100〜102ペー
ジが表示されることになる。
【0099】また、電子ペーパ101〜103と電子ペ
ーパ104〜106に論文集の100〜102ページが
表示されている状態で、ユーザが上記ページ指定手段1
70を用いて、「103」を入力すると、電子ペーパ1
01〜103と電子ペーパ104〜106には論文集の
103ページから105ページが表示されるようにな
る。つまり、電子ペーパに表示される内容を変更して
も、各グループの表示内容は同じとなる。
【0100】更に、上記各電子ペーパ101〜106
は、ばらばらにして机上に置くことができるため、ユー
ザは複数の電子ペーパに表示された内容を一度に見るこ
とができる。
【0101】また、上記各電子ペーパ101〜106の
うち、所定の電子ペーパに上記本体20と同様の機能を
備えれば、これら電子ペーパ101〜106のみで上記
と同様の構成とすることができる。
【0102】(実施の形態2)実施の形態2では、複数
の電子ペーパファイルの表示内容を同じにすることがで
きる電子ペーパファイルの構成について説明する。
【0103】まず、ユーザは、文字記憶手段42と画像
記憶手段43とに同じデータ、例えば所定の論文集の内
容を記憶した図9に示す3つの本体210、310、4
10から1つの本体を「ホスト」として選択する。
【0104】「ホスト」の選択は、図4に示すように表
紙表示部271に表示されるホスト選択メニュー180
を筆記具14を用いて行う。すると、図10に示すよう
に、役割決定手段181は本体210に対して「クライ
アント」となる本体の本体IDを入力することができる
入力欄182を表紙表示部271に表示する。
【0105】ここで、ユーザは、ソフトウェアキーボー
ド183を用いて、クライアントとなる本体310、4
10の本体IDを上記入力欄182に入力する。ユーザ
はクライアントとなる本体の本体IDの入力を完了する
と、ソフトウェアキーボード183を用いて、設定終了
キー184を押下する。設定終了キー184が押下され
ると、表紙表示部271の表示はメニュー154に変わ
る。
【0106】また、設定終了キー184が押下される
と、上記役割決定手段181は、本体310、410の
本体IDと、本体210が本体310、410に対して
の「ホスト」である旨とを、上記ページ管理手段18に
格納する。またページ管理手段18は、表示発光制御手
段23に対しても、本体210が本体310、410に
対しての「ホスト」である旨を通知する。
【0107】更に、上記役割決定手段181は、本体2
10の本体IDと本体310、410が本体210に対
してのクライアントである旨とを、通信手段17を介し
て本体310、410に送信する。
【0108】本体210から送信された本体210の本
体IDと本体310、410が本体210に対してのク
ライアントである旨とは、通信手段17を介して本体3
10、410の役割決定手段181にて受信される。本
体310、410の役割決定手段181は、ここで受信
した本体210の本体IDと本体210に対してのクラ
イアントである旨とを、本体310、410のページ管
理手段18に格納する。
【0109】次に、ユーザは、電子ペーパ201〜20
5を本体210に、電子ペーパ301〜305を本体3
10に、電子ペーパ401〜405を本体410に通信
可能に接続する。この通信は、接続端子13、25とを
接続させて行うようにしてもよいし、赤外線等を用いて
通信手段17と通信手段31とで行うようにしてもよ
い。
【0110】続いて、ユーザは、表紙表示部271に表
示されているメニュー154から「データ表示」154
mを選択する。更に続けて、ユーザは上記ページ指定手
段170を用いて、例えば「200」を入力する。する
とページ指定手段170は、上記のように「200」が
入力された旨をページ管理手段18に通知する。
【0111】上記ページ管理手段18は、ページ指定手
段17から「200」が入力されると、本体210と接
続されている電子ペーパの枚数(5枚)と、ページ指定
手段170に「200」が入力されたこととを上記表示
発光制御手段23に通知する。
【0112】上記表示発光制御手段23は、「200」
が入力された旨と、5枚の電子ペーパ10が本体20に
接続されている旨とを受け取ると、論文集の200ペー
ジから204ページのデータを取得するように上記信号
授受手段22に指示する。
【0113】尚、本実施の形態では、ユーザは実施の形
態1のように本体210に論文集の200ページ〜20
4ページのデータが記憶されたメモリカード41を挿填
していない。そこで、上記信号授受手段22は、メモリ
カード41が挿填されていないことを上記表示発光制御
手段23に通知する。該通知を受け取ると、上記表示発
光制御手段23は、文字記憶手段42と画像記憶手段4
3とを参照して、文字記憶手段42と画像記憶手段43
とに論文集の200〜204ページのデータが格納され
ているかどうか判断する。
【0114】尚、上記のようにここでは文字記憶手段4
2と画像記憶手段43には論文集の200〜204ペー
ジのデータが格納されているので、上記表示発光制御手
段23は、文字記憶手段42と画像記憶手段43から論
文集の200〜204ページのデータを取得する。
【0115】上記表示発光制御手段23は取得した20
0〜204ページのデータから上記のように表示用ビッ
トデータを生成する。上記表示発光制御手段23は、表
示用ビットデータを生成すると、例えば電子ペーパ20
1に200ページの表示用ビットデータを、電子ペーパ
202に201ページの表示用ビットデータを・・・、
電子ペーパ205に204ページの表示用ビットデータ
を送信する。上記表示発光制御手段23から送信された
表示用ビットデータは、各電子ペーパ201〜205の
通信手段31又は接続端子13を介して表示用ドライバ
12aに受信される。表示用ドライバ12aは受信した
表示用ビットデータ(論文集の内容)を表示部11に表
示する。
【0116】また、上記のように、表示発光制御手段2
3はページ管理手段18から本体210が本体310、
410に対してのホストである旨が通知されているの
で、論文集の200〜204ページの表示用ビットデー
タを管理手段18に転送する。
【0117】表示用ビットデータを受け取ると、上記ペ
ージ管理手段18は、通信手段17を介して、クライア
ントとなる本体310、410に、論文集の200〜2
04ページの表示指示を送信する。
【0118】本体210のページ管理手段18から送信
された表示指示は、本体310、410の通信手段17
を介して、本体310、410のページ管理手段18に
て受信される。ページ管理手段18は、受信した表示指
示を表示発光制御手段23に送信する。
【0119】上記表示発光制御手段23は、論文集の2
00ページ〜204ページの表示指示を受信すると、文
字記憶手段42と画像記憶手段43とから論文集200
ページから204ページのデータを取得する。更に、表
示発光制御手段23は、取得した論文集の200ページ
〜204ページのデータから表示用ビットデータを生成
する。表示発光制御手段23は、本体310、410に
接続された電子ペーパ301〜305、電子ペーパ40
1〜405に生成した表示用ビットデータを送信する。
【0120】各電子ペーパの表示用ドライバ12aは表
示用ビットデータを受信すると、各電子ペーパ301〜
305、401〜405の表示部11に表示用ビットデ
ータ(論文集の内容)を表示する。
【0121】よって、本体210に接続された電子ペー
パと、本体310、410に接続された電子ペーパとの
表示内容は同じになる。
【0122】尚、本体310、410の文字記憶手段4
2と画像記憶手段43に、論文集の200〜204ペー
ジのデータが記憶されていない場合、上記本体210の
ページ管理手段18は論文集の200〜204ページの
表示指示と共に、論文集の200〜204ページのデー
タを本体310、410に送るようにする。
【0123】(実施の形態3)上記第1の実施の形態
で、各電子ペーパ101〜106は、本体20の表示発
光制御手段23から送信された表示用ビットデータを表
示するのみである。そこで、本実施の形態では、各電子
ペーパにて上記表示用ビットデータの編集を可能にした
場合のデータの送受信の一例を説明する。
【0124】図11は本発明を適用した電子ペーパファ
イルの構成図を、又図12は表示用データの編集方法の
一例を示し、以下でその構成と動作を説明する。
【0125】図11に示すように、上記各電子ペーパ1
01〜106は、表示発光制御手段231〜236と、
ページ管理手段511〜516を備える。更に、上記電
子ペーパ101は、表示部11の上面にデジタイザ機能
を備えた透明シート44をも備えている。
【0126】尚、各電子ペーパ101〜106のグルー
プ分けや、電子ペーパ101〜106と本体20との表
示用ビットデータの送信方法は、上記第1の実施の形態
での説明と同様であるため省略する。
【0127】また、上記本体20のページ管理手段18
は、実施の形態1のようにグループ分けが行われると、
実施の形態1と同じようにグループ名称やページ番号等
を各電子ペーパ101〜106に送信する。このとき、
上記ページ管理手段18は、グループ名称やページ番号
と共に、本体20を特定するための識別データD0(製
造番号等)も送信する。
【0128】そして、上記各電子ペーパ101〜106
は、送信された上記各設定情報と識別データD0をペー
ジ管理手段511〜516に記憶し、この識別データD
0をデータの送信先として設定する。更に、各電子ペー
パ101〜106の表示発光制御手段231〜236は
グループ名称等を表示部11の所定位置に表示する。
【0129】以下では、例えば図12に示すように、電
子ペーパ101の表示部11に筆記用具14を使用して
図形等の書き込みを行うと、他の電子ペーパ104の表
示部11に、電子ペーパ101の表示部11に書き込ま
れた内容を表示する処理を説明する。
【0130】まず、ユーザAは、電子ペーパ101の表
示部11に備えられた上記透明シート44の上より所定
の図柄を筆記具14で描く。透明シート44に備えられ
たデジタイザ機能により、筆記具14と透明シート44
との接触点の位置を上記表示発光制御手段231は検出
する。
【0131】そして、上記表示発光制御手段231は、
電子ペーパ101の識別番号D101と、筆記具14と
透明シート44との接触点の位置(位置データ)とを、
上記ページ管理手段511に記憶されている識別データ
D0と共に電子ペーパ101の通信手段31に送る。
【0132】上記通信手段31は、送られた上記位置デ
ータと識別番号D101を上記識別データD0に対応す
る本体20に送信する。
【0133】上記本体20では、送信された上記位置デ
ータと識別番号D101を、通信手段17を介して表示
発光制御手段23で受信する。
【0134】そして、上記表示発光制御手段23は、受
信した位置データに基づいて、上記のように表示用ビッ
トデータを生成し、上記画像記憶手段43に格納する。
更に上記表示発光制御手段23は、受信した識別番号D
101をページ管理手段18に送る。
【0135】上記ページ管理手段18は、上記設定手段
153の中から上記識別番号D101に対応するページ
番号(ここでは、「1」)と同一のページ番号の識別番
号を検索する。ここで、上記ページ管理手段18に記憶
されている設定内容は、グループ名称「EP1」に対応
して、「識別番号D101、ページ番号1」、「識別番
号D102、ページ番号2」、「識別番号D103、ペ
ージ番号3」である。更に、グループ名称「EP2」に
対応して、「識別番号D104、ページ番号1」、「識
別番号D105、ページ番号2」、「識別番号D10
6、ページ番号3」である。よって、上記検索結果は、
グループ名称「EP2」の識別番号D104となる。
尚、同一のページ番号がない場合、上記ページ管理手段
18は処理を終了する。
【0136】上記検索結果に基づいて、上記表示発光制
御手段23は、上記画像記憶手段43に格納した表示用
ビットデータを、上記通信手段17を介して識別番号D
101に対応する電子ペーパ101と識別番号D104
に対応する電子ペーパ104に送信する。
【0137】次に、上記電子ペーパ101は、送信され
た上記表示用データを通信手段31を介して表示発光制
御手段231で受信する。上記表示発光制御手段231
にて、受信された上記表示用ビットデータは表示用ドラ
イバ12aにて表示部11に表示される。
【0138】また、上記電子ペーパ104も、同様に上
記表示用ビットデータ(更新された表示用データ)を表
示部11に表示する。
【0139】以上のことから、上記電子ペーパ101の
表示部11に、所定の画像を描くことで、電子ペーパ1
01とページ番号が同じ上記電子ペーパ104の表示部
11にも描いた画像が表示されることになる。尚、上記
では、電子ペーパ101に所定の画像を描いた場合につ
いて説明したが、電子ペーパ101に表示されている所
定の画像を消去したり、文字を追記または削除した場合
も、電子ペーパ104に表示されている画像が消去され
たり、電子ペーパ104に文字が追記または削除される
ようにしてもよい。
【0140】また、上記電子ペーパ101と電子ペーパ
104の両方に上記透明シート44を備えるようにすれ
ば、この電子ペーパ101と電子ペーパ104のいずれ
からでも表示用内容の編集が可能になる。
【0141】この場合は、例えば、表示用内容の編集の
実施を、ページ番号が同じ他の電子ペーパに通知するキ
ー等を各電子ペーパの所定位置に備えるようにする。そ
して、例えば、ユーザAが上記電子ペーパ101のキー
を押下すると、この電子ペーパ101は、上記編集等の
実施許可の要求を上記電子ペーパ104に送信する。上
記電子ペーパ104は、送信された要求に基づいて、例
えば「実施許可」と「実施不許可」のメッセージ等を表
示発光制御手段234により表示部11の所定位置に表
示する。この表示に対して、ユーザBは、筆記具14を
用いて「実施許可」の表示を選択すると、上記電子ペー
パ101より表示用内容の編集が実施可能となる。
【0142】また、「実施不許可」を選択することによ
り不許可の応答を行うと、上記電子ペーパ101よりの
表示用データの編集等は実施不可能のままとなる。
【0143】(実施の形態4)本実施の形態では、上記
実施の形態で説明した各電子ペーパに備えた接続端子1
3と、本体20に備えた接続端子25とによって各電子
ペーパを本体20と着脱自在とした構成の詳細を説明す
る。
【0144】尚、図2及び図13に示すように、本体2
0側の接続端子25と電子ペーパ10側の接続端子13
の両方を固定式としてもよい。また、図14に示すよう
に、上記接続端子25を可動式(ここでは、接続端子2
5を回転型構造とする)としてもよい。そして、上記接
続端子13は、表示用ドライバ12a等からの配線数に
対応するピン受けが配設されており、一方各接続端子2
5にはこのピン受けに対応した位置に、かつ対応する数
のピン21(n)が配設されている。尚、上記ピン受け
(及び、ピン21(n))の数は、上記各電子ペーパ1
0への表示用ビットデータの表示制御(又は、編集等)
や発光制御の方法に対応する。
【0145】例えば、実施の形態3で説明したように、
デジタイザ機能を備えた透明シート44を各電子ペーパ
10の表示部11の上面に備えた場合は、このデジタイ
ザからの位置データを上記本体20側に送信するための
ピン受け(接続端子13側)とピン(接続端子25側)
が更に必要となる。
【0146】上記電子ペーパファイル30は、表示用ビ
ットデータの表示漏れの防止を目的として、例えば、上
記各接続端子25のうちの上記電子ペーパ10が装着さ
れている接続端子25にのみ表示用ビットデータを転送
するために、着脱検知手段60を本体20に備えるよう
にする。
【0147】即ち、上記着脱検知手段60は、上記各接
続端子25のうちの電子ペーパ10が装着されている接
続端子25を検知し(後述する)、このように検知した
接続端子25の接続端子番号を上記表示発光制御手段2
3に通知する。尚、ここでいう接続端子番号とは、図1
3に示す電子ペーパファイルの表表紙261に最も近い
位置にある接続端子25を”1”とし、以下表表紙26
1から離れるに従って大きくなる番号である。
【0148】これによって、上記表示発光制御手段23
は、上記通知された接続端子番号に基づいて表示用ビッ
トデータを転送することで、電子ペーパ10が接続され
ていない接続端子25に表示用ビットデータの送信する
ことがないので、表示漏れを防止することができる。
【0149】ここで、電子ペーパ10が装着されている
接続端子25を上記着脱検知手段60が検知する構成の
例として、下記のような構成がある。
【0150】例えば、図16に示すように、上記本体2
0に上記着脱検知手段60を設け、この着脱検知手段6
0から2つの電気信号を各接続端子25に出力する。こ
のとき電子ペーパ10が接続端子25に装着されている
と、当該2つの電気信号は、電子ペーパ10にある接続
端子13を介して、電子ペーパの表示駆動部12にある
アンドゲート61に入力される。これによって、該アン
ドゲート61から電気信号が出力され、当該電気信号が
上記接続端子13と上記接続端子25を介して上記着脱
検知手段60に入力される。この結果、上記着脱検知手
段60は、電気信号の出力先の接続端子25に電子ペー
パ10が接続されていることを検知することができる。
【0151】また、図17に示すように、例えば、上記
接続端子25と対応させた押しボタン62を本体20の
背板24の内面に設けた構成でもよい。これにより、上
記接続端子25に電子ペーパ10が装着されると同時
に、当該電子ペーパ10によって押しボタン62が押下
されるようにし、当該押下により、上記着脱検知手段6
0は所定の接続端子25に電子ペーパ10が装着されて
いることを検知することができる。
【0152】或いは、図18に示すように、例えば、接
続端子25の突出方向に光を発するフォトカプラ63を
本体20に設け、当該光の反射光量をもとに、上記着脱
検知手段60が電子ペーパ10の脱着を検知する構成で
もよい。即ち、接続端子25に電子ペーパ10が装着さ
れていると、このフォトカプラ63から発せられた光
は、電子ペーパ10にて反射する。従って、上記着脱検
知手段60は、上記フォトカプラ63が一定の反射光量
を受け取ったことを認識すると、上記接続端子25に電
子ペーパ10が装着されていることを検知する。
【0153】以上では、図13に示すように本体20側
の各接続端子25は上記背板24に直接配設されている
構造について述べたが、図14及び図19に示すように
接続端子25を備えた可動軸片70を縦方向に複数連接
してなる接続体71の両端に軸端片72を配接し、当該
軸端片72を背板24に固定した構造でも良い。このよ
うに上記各可動軸片70に配設された各接続端子25に
対して電子ペーパ10が着脱自在になるようにしてもよ
い。即ち、所定の長さの円筒形の可動軸片70の上下端
部に、他の可動軸片70の上下端部と相互に回転自在に
接続可能な差込部70a、70bを設ける。
【0154】更に、図20(a)、(b)に示すよう
に、上記可動軸片70の内周面には、周方向に次第に幅
が広くなる反射部73が描かれており、更に、可動軸片
70の外周の軸方向に、本体20側の各接続端子25が
配設されている。このように、構成された各可動軸片7
0を相互につなぎ合わせて接続体71が形成される。
【0155】一方、図20(a)、図21に示すよう
に、フォトカプラ74は上記各可動軸片70内に上記反
射部73と対応した位置で素子固定軸75に固定されて
いる。この素子固定軸75は上記接続体71に挿入さ
れ、軸端片72に固定されている。この軸端片72に
は、更に、上記接続体71の上下端が回転自在に固定さ
れ、また、当該軸端片72は上記背板24の内面に固定
するようになっている。当該軸端片72を背板24の内
面に固定する手段、また、素子固定軸75の両端を軸端
片72の両端に固定する手段も種々考えられるが、ここ
では、本発明の本質ではないので省略する。
【0156】上記のように接続体71が背板24に取り
付けられた状態で、各フォトカプラ74は、同じ方向に
光を出射するとともに、各可動片70に取り付けられた
各接続端子25の向きを揃えたとき、これら各可動片7
0の内面に描かれた反射部73も内周に沿った軸方向に
同じ幅を示すことになる。これによって、フォトカプラ
74は、上記各可動軸片70の回転角、即ち各電子ペー
パ10の回転角に対応する信号を出力することになる。
【0157】上記においては各可動軸片70が相互に直
接接続される構成について説明したが、図22に示すよ
うに各可動片70の間に中間固定片76を介在させると
更に安定して上記接続体71を背板24に取り付けるこ
とができる。即ち、中間固定片76に対して、各可動片
70の差込部70a、70bを回転自在に差し込んで各
可動片70をつなぎ合わせて接続体71を構成するとと
もに、このように構成された接続体71の両端を上記と
同様に上記軸端片72で背板24に固定するようにし、
更に、上記中間固定片76でも背板24に固定するよう
になっている。
【0158】この構成において、上記素子固定軸75
は、上記の例と同様両端の軸端片72間で固定してもよ
いし、また、図23に示すように、各中間固定片76
(あるいは軸端片72)からフォトカプラ74を取り付
ける素子固定軸75を各可動片70の内部に突出させる
ように構成してもよい。
【0159】また、上記フォトカプラ74に代えて、図
24に示すように、バリアブル抵抗77を使用すること
でもよい。即ち、上記素子固定軸75に上記可動軸片7
0の回転を妨げないようにドーナツ上のバリアブル抵抗
77を固定し、各可動軸片70の内面に、上記ドーナツ
上のバリアブル抵抗77に接する可動端子78を備える
ようにする。この場合は、上記各接続端子25を同じ方
向に向けた時に各バリアブル抵抗77は同じ値を出力す
るようになっており、これによって各電子ペーパの回転
角が得られることになる。
【0160】尚、上記可動軸片70が透明な材質で作ら
れている場合は、上記反射部73を上記可動軸片70の
外周面に描いてもよい。
【0161】図20、図24に示すように、本体20に
ある位置検知手段64は、フォトカプラ74又は上記バ
リアブル抵抗77を使用することで得た本体20側の各
接続端子25の回転角を上記着脱検知手段60に通知す
る。この着脱検知手段60は、上記各接続端子25のう
ち、電子ペーパ10が装着されている接続端子を検知
し、上記通知に基づいて該検知された接続端子25に接
続端子番号を付与する。ここでいう接続端子番号とは、
例えば、電子ペーパファイルの表表紙261に最も近い
位置にある接続端子25を”1”とし、以下表表紙26
1から離れるに従って大きくなる番号である。続いて、
上記着脱検知手段60は、接続端子番号を上記表示発光
制御手段23に通知する。
【0162】そして、通知を受けた上記表示発光制御手
段23は、この接続端子番号順に上述した表示処理を行
うようになっており、これによって、表示用ビットデー
タがページ順に表示されることになる。
【0163】ところで、以上で述べた、電子ペーパ10
側の接続端子13は、電子ペーパ10の所定の位置で固
定されている。即ち、この電子ペーパ10は、上記本体
20側の接続端子25のうちの当該接続端子13と対応
した位置にある接続端子25にのみ接続することが可能
である。即ち、図14、図15に示すように、複数の接
続端子25が本体20の縦方向に対してそれぞれ異なる
位置に設けられている場合は、本体側の各接続端子25
に接続可能な位置に接続端子13を持つ電子ペーパ10
を用意しなければならないという不具合があった。そこ
で、各接続端子25の位置に関係なく、電子ペーパ10
を装着可能とするために、下記の構成を採用してもよ
い。
【0164】例えば、図25に示すように、電子ペーパ
10側の端部に、表示用ビットデータを転送するための
必要な数の配線80(ここでは、配線80a、・・・、
80d)を、縦方向に平行に配設しておく。
【0165】一方、図26に示すように、上記可動軸片
70から当該可動軸片70の径方向に電子ペーパ10を
厚み方向に弾性で挟み込む2枚の挟み板81を突設し、
当該挟み板81の内面に上記電子ペーパ10に設けた配
線80のそれぞれと先端が当接する配線82を設けて本
体内の配線82に導くように構成する。ここで、各接続
端子25を構成する配線82の数は、上記電子ペーパ側
の配線80の数と同じであり、当該配線82は先端のみ
で上記配線80と電気的に接続可能な接点83を持って
いる。この本体側の各接続端子25の挟み板81で上記
電子ペーパ10側の端部を両側から挟み込むように差し
込むことで、各配線80a、・・・、80dと各接点8
3a、・・・、83dとが接するようになっている。こ
れによって、上記表示発光制御手段23が転送した表示
用データは、この各接点83a、・・・、83dを介し
て、上記電子ペーパ10に送られるようになる。
【0166】或いは、上記のように、上記着脱検知手段
60が通知した接続端子番号に基づいて、上記表示発光
制御手段23が、上記表示処理を行うと、電子ペーパ1
0が装着されている接続端子の接続端子番号が当該電子
ペーパ10に表示されるようにしてもよい。このように
接続端子番号を電子ペーパ10に表示すれば、当該電子
ペーパ10を本体20から取り外した後でも、ユーザ
は、当該接続端子番号を見ることで、電子ペーパ10に
表示されている表示用ビットデータの順番が容易に分か
るようになる。
【0167】また、本体20に備えられた文字記憶手段
42、画像記憶手段43に表示用ビットデータが記憶さ
れている場合は、下記のようなことを実施することが可
能となる。
【0168】例えば、上記接続端子25のうちの所定の
接続端子に装着されていた電子ペーパ10を取り外し、
異なる接続端子25に当該電子ペーパ10を装着する
と、表示用ビットデータがページ順に表示されない場合
が発生する。
【0169】そこで、上記着脱検知手段60が、電子ペ
ーパ10の着脱を常に検知するように設定しておく。即
ち、当該着脱検知手段60は、電子ペーパ10が上記接
続端子25のうち所定の接続端子25に装着或いは取り
外されることを検知すると、上記のように電子ペーパ1
0が装着されている接続端子25の接続端子番号を上記
表示発光制御手段23に通知する。また、本体20に上
記位置検知手段64が備えられている場合、当該位置検
知手段64は、上記着脱検知手段60と連動して上記の
ように接続端子番号を接続端子25に付与し、当該接続
端子番号を上記表示発光制御手段23に通知する。
【0170】これによって、上記通知を受けた上記表示
発光制御手段23は、上記文字記憶手段42又は画像記
憶手段43から表示用ビットデータを読み出し、通知さ
れた接続端子番号に基づいて上記表示処理を行う。
【0171】また、本体20に、図示しない所定のボタ
ンを設けて、ユーザが当該ボタンを押下することで、上
記着脱検知手段60または上記位置検知手段64が作動
するようにしてもよい。更に、電子ペーパファイルの電
源投入時や、電子ペーパの表示を一旦クリアにしたとき
に、上記上記着脱検知手段60または上記位置検知手段
64が自動的に作動するようにしてもよい。
【0172】以上のように、本発明の電子ペーパファイ
ルにおいて、本体20と電子ペーパ10を着脱自在とし
た構成においても、この電子ペーパ10への表示用デー
タの表示漏れを防止することが可能となる
【0173】
【発明の効果】上記のように、本発明の電子ペーパファ
イルが備えたページ管理手段と本体と、各電子ペーパが
備えた通信手段により、本体に装着されていない電子ペ
ーパに対して、所望のデータを本体から送受信すること
が可能になる。これにより、所定数の電子ペーパを本体
から取り外し、所定数の電子ペーパ(電子ペーパのグル
ープ)を複数のユーザに配布し、各ユーザに配布した電
子ペーパに同じ資料や議論すべき図面等を表示すること
ができる。
【0174】また、上記ページ管理手段により設定され
た所定のグループ名称等が上記各電子ペーパの表示部に
表示されるため、電子ペーパには、グループ名称等が表
示され、ユーザが各電子ペーパがどのグループに属する
のか容易に認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子ペーパファイルの概略ブロック図
【図2】電子ペーパの構成図
【図3】電子ペーパの外観図
【図4】本発明の電子ペーパファイルのメニュの構成図
【図5】電子ペーパファイルと電子ペーパとの関係を示
す図
【図6】初期設定メニューを示した図
【図7】表示情報の作成に利用するプルダウンメニュー
を示した図
【図8】本発明の電子ペーパファイルによるデータ表示
処理のフローチャート
【図9】複数の電子ペーパファイルよりなる構成図
【図10】ホストとなる本体を選択するための表示を示
した図
【図11】複数の電子ペーパファイルよりなる構成図
【図12】本発明の電子ペーパファイルの編集方法の一
例を説明した図
【図13】電子ペーパファイルの本体を示した図
【図14】回転型構造を採用した電子ペーパファイルを
示した図
【図15】接続端子が縦方向に対して異なる位置に設け
られ本体を示す図
【図16】接続端子における電子ペーパの着脱状態を検
知する方法を示す図
【図17】接続端子における電子ペーパの着脱状態を検
知する方法を示す図
【図18】接続端子における電子ペーパの着脱状態を検
知する方法を示す図
【図19】回転構造を採用した本体の外観図
【図20】本体の接続端子の位置を検出する方法を示し
た図
【図21】接続体内にフォトカプラを配設したことを示
す図
【図22】中間固定片を用いたことを示す図
【図23】中間固定片に素子固定軸を配設したことを示
す図
【図24】本体の接続端子の位置を検出する方法を示し
た図
【図25】電子ペーパ側の接続端子の形状を示す図
【図26】本体側の接続端子の形状を示す図
【図27】電子ペーパファイルの外観図
【図28】表示部の構成を示した図
【符号の説明】
10 電子ペーパ 18 ページ管理手段 20 本体 23 表示発光制御手段 30 電子ペーパファイル 153 設定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 立川 雅一郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5B019 BC01 EA04 EB10 GA10 5B069 BA10 BB06 JA05 KA02 LA02 LA06

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示機能を備えた電子ペーパと当該電子
    ペーパを複数枚装着することができる本体とからなる電
    子ペーパファイルにおいて、 上記電子ペーパを識別する識別番号に基づいて上記電子
    ペーパが表示するデータを決定するページ管理手段と、 上記ページ管理手段にて決定されたデータを上記電子ペ
    ーパに送信する通信手段とを備えたことを特徴とする電
    子ペーパファイル。
  2. 【請求項2】 上記ページ管理手段は、ユーザによって
    与えられたページ番号に基づいて、上記電子ペーパが表
    示するデータを決定する請求項1に記載の電子ペーパフ
    ァイル。
  3. 【請求項3】 上記電子ペーパから上記識別番号を取得
    する識別番号取得手段を備えた請求項1に記載の電子ペ
    ーパファイル。
  4. 【請求項4】 上記識別番号に基づいて、1又は複数の
    電子ペーパからなるグループを設定し、設定したグルー
    プにグループ名称を付ける設定手段と、 更に、上記通信手段は、上記グループ名称を電子ペーパ
    に送信する請求項1に記載の電子ペーパファイル。
  5. 【請求項5】 上記設定手段は、上記グループを識別す
    るマークを電子ペーパに表示するための表示情報を設定
    し、 上記通信手段は、上記表示情報を電子ペーパに送信する
    請求項4に記載の電子ペーパファイル。
  6. 【請求項6】 上記表示情報は、グループのマークの
    色、大きさ、表示方法を示す情報である請求項5に記載
    の電子ペーパファイル。
  7. 【請求項7】 上記通信手段は、異なる電子ペーパファ
    イルと所定のデータを送受信し、 上記ページ管理手段は、上記異なる電子ペーパファイル
    を特定する情報と、該異なる電子ペーパファイルに接続
    された電子ペーパの表示に必要な事項を対応させて管理
    する請求項1に記載の電子ペーパファイル。
  8. 【請求項8】 物理的な接続機能と電気的な接続機能と
    を兼ねた一対の接続端子の一方を上記電子ペーパに備え
    るとともに、該接続端子の他方を上記本体に備えること
    によって、上記電子ペーパと上記本体とを着脱可能とし
    た請求項1に記載の電子ペーパファイル。
  9. 【請求項9】 上記他方の接続端子の配列位置を固定し
    た請求項8に記載の電子ペーパファイル。
  10. 【請求項10】 上記他方の接続端子を備えた複数の可
    動軸片を回転自在になるように軸方向に接続した接続体
    を上記本体に固定した請求項9に記載の電子ペーパファ
    イル。
  11. 【請求項11】 上記他方の接続端子に対する一方の接
    続端子の着脱状況を検知する着脱検知手段と、 上記着脱検知手段が検知した着脱状況に基づいて上記他
    方の接続端子にデータを出力する表示制御手段を備えた
    請求項8或いは請求項9のいずれかに記載の電子ペーパ
    ファイル。
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