JP3812778B2 - ピンホール検査方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明はピンホール検査方法、さらに詳細には袋状体のピンホールの有無を効率良く検査する方法に関する。
【0002】
【従来技術及び問題点】
従来、ゴム製の袋状体、たとえばプラスチック成型法のうちの内圧成形法、すなわち内側から空気圧を負荷して、プラスチックを成形する成形法に使用されるプレッシャーバックは空気漏れを起こすと、前記プラスチックの成型に悪影響を及ぼすことから、ピンホールの有無を検査することが行われている。
【0003】
このようなピンホールの有無の検査は、従来、所定圧の空気を放出するエアーホースの先端のノズルに前記袋状体を被せ、次いで被せた箇所をテープなどによって押圧して密封するとともに、空気を吹き込み、所定時間後の袋状体の圧力が所定圧以下にならないものを合格としている。
【0004】
この場合、まず第一にノズルの径と袋状体の径はほとんど同じ(空気の洩れを防止するため)であるため、前記ノズルに袋状体を被せにくく、さらに被せた箇所から空気が漏れないように前記箇所をテープなどを巻いて密封する必要が有り、能率良く検査が行えないという欠点がある。
【0005】
本発明は上述の問題点に鑑みなされたものであり、袋状体のピンホールの有無を効率良く検査可能なピンホール検査方法を提供することを目的とする。
【0006】
【問題点を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、本発明によるピンホール検査方法は、中空管状体をラテックス溶液に浸漬し、前記中空管状体の外壁および内壁を含む表面にラテックス層の表面弾性層を形成し、さらに前記中空管状体の外壁の前記表面弾性層と中空管状体表面との間に気体を注入可能な気体注入路を設けて、前記気体注入路より気体を注入することによって、少なくとも前記中空管状体の外壁の前記表面弾性層が膨張するようにするとともに、前記中空管状体の中空部にエアーホースが貫通するように設けられ、かつ前記表面弾性層と遊嵌して膨張を抑制するための抑制管を挿入したピンホール検査治具の前記表面弾性体層に検査すべき袋状体の開口部を被せる工程、前記気体注入路より気体を注入し表面弾性層を膨張させて、前記抑制管と表面弾性層間に前記開口部を挟持して袋状体内を密閉する工程、前記エアーホースより気体を注入する工程を含むことを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、中空管状体の表面に形成された表面弾性層に検査をする袋状体を被せたのち、前記表面弾性層を膨張させて被せた箇所を密閉し、エアホースより空気を注入することができるため、ピンホールの検査が効率良くできるという利点がある。
【0008】
【実施例】
図1は本発明のピンホール検査治具の一実施例の断面図であるが、この図より明らかなように、本発明によるピンホール検査治具は、たとえばアルミニウム製の中空管状体1の外壁及び内壁を覆うように表面弾性層2が設けられており、前記表面弾性層2には、前記中空管状体1の外壁と表面弾性層2との間に気体を注入するための気体注入路3が形成されている。
【0009】
この表面弾性層2を覆うように抑制管4が遊嵌して設けられているとともに、前記中空管状体1の中空部11には、検査する袋状体5中に気体を注入するエアーホース6が挿入されるようになっている。
【0010】
このような中空管状体1としては、本発明において基本的に限定されるものではなく、たとえばアルミニウム製であることができる。また表面弾性層2を形成するラテックスとしては、たとえば天然ゴムラテックスを使用することができ、この場合ラテックス凝固剤としては、硝酸カルシウム、塩化カルシウムなどのメタノールなどのアルコール溶液を使用することができる。さらに離型剤としては炭酸カルシウムを有効に使用できる。
【0011】
本発明によるピンホール検査治具を使用してピンホールの検査を行う場合、図2に示すように、たとえばゴム製の袋状体5の開口部51を中空管状体1の表面弾性層2上に嵌め込む。このとき袋状体の開口部51の径は中空管状体1の径よりも大きくてよい。このように袋状体の開口部の径が大きいため、前記中空管状体1に容易に嵌め込むことが可能である。
【0012】
一方、袋状体5の本体52はガイド9内に敷設する。このガイド9は、図3に示すように、断面コの字状になっており、内壁に滑り止め用の凹凸91が形成してある。この凹凸91の代りに布あるいは紙などを貼着してもよい。この凹凸91は滑り止めであるとともに、袋状体5のピンホールを塞いで正確な検査ができなくなることを防止する作用も行う。このようなガイド9を設けることによって、気体の注入された袋状体5の自由膨張が抑制でき、袋状体5の一部が所望しないような常態で膨張することがなくなり良好に検査が可能になる。
【0013】
このように袋状体5をガイド9及び表面弾性層2に設置した後、気体注入路3より中空管状体1の外壁と表面弾性層2との間に気体、たとえば空気を吹き込むと、前記表面弾性層2は中空管状体1の外壁と接着していないので空気圧によって膨張して、前記袋状体5の開口部付近を広げて抑制管4の内壁に押し付けることになり、前記開口部51付近はシールされることになる。
【0014】
このような状態で中空管状体1の中空部11に挿入されたエアホース6より袋状体5内に気体を注入し、所定時間後の気体圧を測定することによりピンホールの有無を検査する。
【0015】
検査を終了した後、前記気体注入路3より気体を排出すれば、前記表面弾性層2は収縮して、元の状態に戻るため、袋状体5を容易に取り外すことが可能である。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によるピンホール検査方法によれば、膨張する表面弾性層と抑制管によって袋状体の開口部をシールするようにしたため、検査する袋状体の装着及び取り外しが容易になり、検査作業が効率的になるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるピンホール検査治具の断面図。
【図2】本発明によるピンホール検査治具の製造方法を説明するための工程図。
【図3】本発明によるピンホール検査治具の使用法を説明するための断面図。
【符号の説明】
1 中空管状体
2 表面弾性層
3 気体注入路
4 抑制管
5 袋状体
6 エアーホース
7 ピン
8 ラテックス溶液
9 ガイド
Claims (3)
- 中空管状体をラテックス溶液に浸漬し、前記中空管状体の外壁および内壁を含む表面にラテックス層の表面弾性層を形成し、さらに前記中空管状体の外壁の前記表面弾性層と中空管状体表面との間に気体を注入可能な気体注入路を設けて、前記気体注入路より気体を注入することによって、少なくとも前記中空管状体の外壁の前記表面弾性層が膨張するようにするとともに、前記中空管状体
の中空部にエアーホースが貫通するように設けられ、かつ前記表面弾性層と遊嵌して膨張を抑制するための抑制管を挿入したピンホール検査治具の前記表面弾性体層に検査すべき袋状体の開口部を被せる工程、前記気体注入路より気体を注入し表面弾性層を膨張させて、前記抑制管と表面弾性層間に前記開口部を挟持して袋状体内を密閉する工程、前記エアーホースより気体を注入する工程を含むことを特徴とするピンホール検査方法。 - 前記袋状体は、少なくとも一部が断面コの字状のガイドによって案内されており、膨張が抑制されていることを特徴とする請求項1記載のピンホール検査方法。
- 前記ガイドの袋状体を案内する案内面は凹凸を有していることを特徴とする請求項2記載のピンホール検査方法。
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JP34207597A JP3812778B2 (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | ピンホール検査方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP34207597A JP3812778B2 (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | ピンホール検査方法 |
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JPH11160193A JPH11160193A (ja) | 1999-06-18 |
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Family Applications (1)
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JP34207597A Expired - Fee Related JP3812778B2 (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | ピンホール検査方法 |
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1997
- 1997-11-27 JP JP34207597A patent/JP3812778B2/ja not_active Expired - Fee Related
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