JP3812295B2 - 自動二輪車のシート構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動二輪車のシート構造に関し、特に、運転者等の腰部を後方から支持するバックレストが前後方向に移動自在に設けられた自動二輪車のシート構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動二輪車用のシート構造において、特に、大型の自動二輪車にあっては運転者用のメインシート部の後方に乗車員が着座するタンデムシートが一段高く形成されたものが多く採用されている。しかしながら、このようなシート構成によると、シートの段差の部分で運転者の着座位置が規制されるので、最適な運転ポジションが得られないという問題が生じていた。
そこで、タンデムシートの運転者用シート部と後方乗車員用シート部の境界部で段部を形成する縦壁部の前方に、乗車員の乗車位置に応じて前後方向に移動自在なバックレストが設けられたものが知られている。
【0003】
このバックレストの位置を調節する方法として、図9に示すように、特開平10−16845号では、バックレスト100の後面から後方に、複数のネジ穴110が形成されたステー板120を突出形成させ、該ステー板120をシート130の底板140の縦壁部150に貫通させて、前記ステー板120の複数のネジ穴110のうち1つに選択的にボルト止めすることにより、バックレスト100の取付け位置の調節を行うようにした構造が提案されている。
【0004】
また、その他の方法として、図10に示すように、実平3−43108号では、バックレスト101の後面から後方に、複数のロック溝111が形成されたステー棒121を突出形成させ、前記ステー棒121をシートの底板(図示省略)の縦壁部(図示省略)に貫通させて、前記ステー棒121の複数のロック溝111のうち1つを前記底板に設けられたロック手段161のロック板171に選択的に係り合い固定することにより、バックレスト101の取付け位置の調節を行うようにした構造が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平10−16845号のような構成の場合、バックレストの位置を移動させる際、工具を用いてボルトを着脱する必要があり、位置調節の操作が煩わしいという問題があった。
また、実開平3−43108号のような構成の場合、ロック手段の操作部はピリオンシートのクッション内に埋設され外側より押圧されることにより係り合いが解除されるため、タンデムライダーの誤操作等によりバックレストの固定が解除されてしまう恐れがあるという問題があった。
さらに、上記従来の方式によると、バックレストを移動したときに固定位置が判り辛いという問題点があった。
【0006】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、バックレストの位置調節を行う際に、工具を用いることなく、簡単な操作でバックレストの位置調節を可能にするとともに、乗車員の誤操作等により不用意にバックレストの固定が解除されることなく、確実にロック状態を維持できる自動二輪車のシート構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、シートの底板にシートの所定箇所で上方に立ち上がる縦壁部が形成され、前記縦壁部の前方に、シートに着座する運転者あるいは乗車員の腰部を後方から支持するバックレストが前後方向に移動自在に設けられた自動二輪車のシート構造において、前記底板の前記縦壁部より後方を略水平かつ略平坦に形成するとともに、その底板上面の一部に下方に凹んだ凹部を形成し、前記凹部内に、少なくともバックレストの取付け位置を調節し固定するためのバックレスト取付け構造を配置し、前記バックレスト取付け構造は、前記縦壁部後方の底板上面に形成された下方に凹んだ凹部内に位置調節ロック手段を配設すし、前記位置調節ロック手段の後方に該位置調節ロック手段を操作するための操作部を備え、前記底板上部の操作部近傍に裏側視で上方に凹んだ凹部を形成し、該凹部内に前記操作部を配設するとともに、底板の裏側に露出させて、シートを開放した状態で該シートの裏側より該操作部を操作することを特徴とするものである。
【0008】
前記バックレストでは、前記縦壁部と対向する位置にバックレスト支持部を備え、該バックレスト支持部の前側部に外側を表皮で覆われたクッション部材を配置し、前記バックレスト支持部の後側部に一体的に形成される取付けステーを、前記縦壁部の後方に延設するとともに前記位置調節ロック手段に保持させ、前記バックレスト支持部と前記縦壁部との間に、前記バックレスト支持部と前記取付けステーとの係合部を覆うためのカバー部材を備えることが好ましい。
【0009】
また、前記バックレストの取付けステーは、取付け位置調節量に対応した識別マークを備え、位置調節ロック手段とともにシート底板で下方から覆われるシート内に配設され、前記底板には、前記識別マークに対向する位置に開口部を形成し、バックレストの調節位置をシート裏側から前記識別マークで視認可能に形成することが好ましい。
【0011】
また、前記位置調節ロック手段は、前記取付けステーをガイドするとともに車体前後方向に移動自在とするための貫通孔を備え、前記取付けステーの端部は前記貫通孔より突出して配置されるとともに、その先端部近傍に前記貫通孔の外形よりも少なくとも一部が外周方向に大きく突出したストッパー部を備えることが好ましい。
【0012】
また、前記底板の上面には、前記バックレストが最も後退した状態で前記ストッパー部と対向する位置に開口部を設けることが好ましい。
【0013】
本発明によれば、シートクッションの底部と対向する底板の上面を略平坦に形成するとともに、その上面の一部に凹部を形成し、その凹部内に位置調節ロック手段を配置することにより、シートクッションの底部と対向する底板の上面に上方に突出する部分的な突起部を形成することがないので乗り心地を損ねることのない、しかも省スペースなシート構造を実現することができる。
また、位置調節ロック手段をシート下に配置しているので、乗車員の誤操作等により不用意にロック解除がされることなく、確実にロック状態を維持することができる。
【0014】
また、バックレストを、縦壁部と対向する位置にバックレスト支持部を備え、該バックレスト支持部の前側部に外側を表皮で覆われたクッション部材を配置し、前記バックレスト支持部の後側部に一体的に形成される取付けステーを後方に延設するとともに前記底板の後側部に配置し、前記バックレスト支持部と前記縦壁部との間に前記バックレスト支持部と前記取付けステーとの係合部を覆うためのカバー部材を備えた構成にすることにより、バックレスト後面の表皮の固定部分やステーのボルト止め部分を露出させることがないので見栄えが良くなるとともに、バックレスト後面より内部への塵などの進入を防止でき、また、バックレストと縦壁部の隙間に塵が進入した場合でもバックレスト後面が簡単に構成されているので容易にメンテナンスを行うことができる。
【0015】
また、前記取付けステーに、取付け位置調節量に対応した識別マークを備えることで、調節量に応じた固定位置を確認することができる。また、前記底板の識別マークに対向する位置に開口部を形成し、バックレストの調節位置をシート裏側から前記識別マークで視認可能に形成したことで、バックレストを調節する際に、所望の固定位置がシート裏側より確認できるので、簡単かつ確実に位置調節・固定を行うことができる。
【0016】
また、バックレスト取付け構造を、底板上部の操作部近傍に裏側視で上方に凹んだ凹部を形成し、該凹部内に位置調節ロック手段を操作するための操作部を配設することにより、シート下の収納部に荷物やヘルメット等を収納した際に、それらと操作部が干渉することを防止できて、収納部の容量を効率的に使用することが可能な省スペースのシート構造が実現できる。また、前記操作部の一部を底板の裏側に露出させて配置することにより、シート位置調節操作時にシートを開放して該シートの裏側より前記操作部を操作することができ、さらに、乗車員がシートに着座した状態では操作ノブを操作できないので、乗車時に不用意にロック解除されることなく確実にロック状態を維持することができる。
【0017】
また、位置調節ロック手段の取付けステーの先端部近傍にストッパー部を備えることで、位置調節ロック手段の故障や誤作動によりバックレストがシートから脱落することを防止することができる。
【0018】
また、底板の上面に、前記バックレストが最も後退した状態で前記ストッパー部と対向する位置に開口部を設けることにより、ストッパー部を装着する際に、簡単に取付け位置を確認することができるため、作業性の向上を図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係る自動二輪車の構成を示す全体図、図2は本実施形態に係る自動二輪車のシート構造の全体構成を示す側面断面図、図3は前記シート構造の全体構成を示す斜視図、図4は本実施形態に係るバックレストの構成を示す詳細図、図5は図4のX−X断面矢視図、図6は図4のY−Y断面矢視図、図7は本実施形態に係るバックレストの取付けステーの下側視図、図8は本実施形態に係るシート構造の下側視図である。
【0020】
本実施形態は、図1に示すように、本発明に係るシート構造を備えた2人乗り用の大型のスクータ型自動二輪車1であって、車体前部2には、フレーム(図示省略)によってハンドルバー3が保持されると共に、ハンドルバー3の下方に連結されるフロントフォーク4に前輪5が回動自在に保持されている。また、前記車体前部2より後方にはシート6が保持されており、この車体前部2からシート6に至る間には、前記シート6に搭乗した乗車員が両足を置くことができる車両進行方向に対して左右一対の板状を成すフットボード7と、このフットボード7の間で上方へと立ち上がるセンターコンソール8とによってフロア部9が形成されている。
【0021】
前記フロア部9の後方には、車体の後部を覆う後部カバー10が設けられており、その下方には、後輪11がユニットスイング型エンジン12によって上下に揺動自在に支持されている。なお、この実施の形態においては、前記ユニットスイング型エンジン12は、4サイクルエンジンを搭載したものとなっている。
【0022】
次に、シートの構成について詳細に説明する。
シート6は、図1、図2に示すように、車体の略中央にメインシート13を備え、その後方で一段高い位置にタンデムシート14を備えたダブルシートであり、前記メインシート13および前記タンデムシート14の下側であって、前記メインシート13前端部より前記タンデムシート14の後端部にわたり、樹脂製の底板15が延設されている。前記タンデムシート14の下方には収納ボックス16が車体に設けられており、該シート6が蓋の役割を担っている。
【0023】
前記シート6は、メインシート13前端下部に設けられたシートヒンジ17によって車体側に上下方向へ揺動自在に軸支されるとともに、タンデムシート14後端下部に設けられたシートロック18によって、車体側に係り合い固定されている。
また、前記シート6は、底板15上部にクッション21を配置して、該クッシン21の外側を表皮22で覆うとともに、該表皮22の下側端部を底板15にホッチキス19で固定している。
【0024】
前記底板15は、図3〜図6に示すように、メインシート13とタンデムシート14の境界部、すなわち該底板15の略中央部には、やや後方に傾斜して縦壁部20が立設されており、その上端部より後方に向かい上面15aを略水平にするとともに、略三角錐形状に突出形成し、そこに後記するバックレスト取付け構造40が配置される凹部15bが形成されている。前記縦壁部20の前方にはバックレスト23が設置されている。
【0025】
前記バックレスト23は、図4に示すように、前記縦壁部20と対向する位置にバックレスト支持部24を備え、該バックレスト支持部24の前側にクッション25を配置して、該クッシン25の外側を表皮26で覆うとともに、該表皮26の下側端部をバックレスト支持部24の側端部にホッチキス27で固定している。
【0026】
前記バックレスト支持部24の後側部には、一体的に形成される取付けステー28が後方に延設するとともに前記底板15後側部に配設され、前記バックレスト支持部24と前記縦壁部20との間には、樹脂製のカバー29が前記バックレスト支持部24と前記取付けステー28との係合部を覆う状態でボルト30により固定されている。
前記カバー29により、バックレスト23の後側、すなわち、バックレスト支持部24の後面、表皮26の後処理やホッチキス止め部、取付けステー28とのの固定部などが覆い隠されるわけである。
【0027】
前記取付けステー28は、基本部材を中空丸パイプとして略U字状に形成されたものであって、湾曲部を中空丸パイプをつぶした形状とした28aと、棒状の両端部を略平行の直線形状とした調節バー28bとを備え、前記固定部28aと前記調節バー28bとが各々底板15の縦壁部20と上面15aと対向するように略L字形状に形成されている。
また、取付けステー28の先端部28dの下部には、ネジ穴28eが設けられ、底板15に設けられた穴15dを通過して、抜け止めスクリュー46が取付けられている。前記穴15dは、前記バックレスト23が最も後退した状態で前記ストッパー部と対向する位置に設けられている。
前記固定部28aは、バックレスト支持部24にボルト31により固定されている。
前記調節バー28bの外周部には、後記する該調節バー28bを固定するためのロックプレート47と係り合う位置決め用の複数のロック溝28cが適宜に設けられている。
【0028】
また、前記調節バー28bは、図7、図8に示すように、底板15と対向する部位であって、所定のピッチで形成されるロック溝28cと等しいピッチで各々のロック溝28cと対応した位置に、各々のロック溝28cを識別するための識別番号28fが1、2、3、・・・と刻印されている。
前記底板15の識別番号28fと対向するの部位には、図8に示すように、バックレスト23がロック溝28cにより位置決めされた状態で、該ロック溝28cと対応する識別番号28fに対向する位置に確認窓15gが貫通形成されている。すなわち、バックレスト23調節時に、シート6裏側からでも前記確認窓15gを介して識別番号28fが視認できるようにされている。
【0029】
次に、バックレスト取付け構造の構成を以下に詳細に示す。
バックレスト取付け構造40は、図3〜図6に示すように、バックレスト23後方の底板15上部の凹部15bに位置調節ロック装置41を備え、前記位置調節ロック装置41の後方に該位置調節ロック装置41を操作するための操作ノブ42が設けられている。
前記操作ノブ42の一端部42aは、後記するロックプレート47の係合部47bと係合された変形楕円形状のカム50と連結されており、他端部42bには操作レバー42cが一体的に形成されている。
【0030】
前記底板15の上部は、図4、図5に示すように、前記操作ノブ42近傍を囲むように裏側視で凹形状とされている。その裏側凹部15c内に前記操作ノブ42の端部42aが配置されている。すなわち、前記端部42aおよび操作レバー42cは、前記底板15の裏側に露出して配置されるわけである。
バックレスト23の位置調節を行う場合は、シート6を開放して該シート6の裏側より前記操作レバー42cを操作して行うものである。
【0031】
前記位置調節ロック装置41は、図4〜図6に示すように、長円形状の断面を有するブロック状の本体部41aと、前記本体部41aの略中央に回動自在に配置される棒状の操作ノブ42と、前記操作ノブ42に連動してロック操作を行う左右一対のロックプレート47を有している。
前記本体部41aの両側端には、前記取付けステー28の調節バー28bをガイドするとともに、車体前後方向に移動自在とするための貫通孔43が形成されている。
前記貫通孔43の前方には、底板15の上面15aに固定されたガイド部材44が2箇並設され、取付けステー28を車体前後方向にガイドするとともに、上下左右方向の位置を保持している。
【0032】
前記ロックプレート47は、前記本体部41aの前方に配置され、本体幅方向の外側に向かい一部が略矩形状にロック部47aが突出形成されるとともに、反対方向に向かい外側寄りに係合部47bが細長く形成され、略中央に形成された長穴47cと上下の側端部によって本体部41a幅方向の摺動動作をガイドされている。
また、前記ロックプレート47は、本体部41a内部に配置されたスプリング48により常に幅方向外側向かい付勢されている。符号49は位置決めピンである。
【0033】
前記凹部15bは、前記取付けステー28の2本の棒状の調節バー28bを避けて車体前後方向に長く、かつ、ブロック状の前記位置調節ロック装置41を避けて幅方向に長く窪みが形成され、2本の調節バー28bの間であって位置調節ロック装置41の前側部15eおよび後側部15fを残して、略H形状に形成されている。前記前側部15eおよび後側部15fは、略同じ高さで平坦に形成されている。
【0034】
ここで、バックレストのロック操作について説明する。
図6に示すように、通常、操作レバー42cから手を離した状態では、スプリング48の反力により自動的に操作レバー42cはA位置となり、ロックプレート47のロック部47aはロック溝28cと係り合う位置に配置される。すなわちロック状態になっている。
【0035】
ロックを開放する場合は、操作レバー42cをB位置に回転させて、ロックプレート47を本体部41a内側に引き込む方向に操作する。
これにより、取付けステー28に形成されたロック溝28cからロック部47aが外れ、取付けステー28が移動可能な状態となり、バックレスト23を任意に設定できる。
【0036】
バックレスト23を位置調節する場合は、シート6を開放した状態で、底板15に形成された確認窓15gより識別番号28fを確認しながら前記バックレスト23のセット位置を決定して取付けステー28をロックし、バックレスト23を固定する。
【0037】
以上のように本実施形態の構成によると、バックレスト支持部24と底板15の縦壁部20との間にカバー29を備えたことにより、バックレスト23を前方に移動した際に、該バックレスト23の後面に表皮26のホッチキス27止め部および取付けステー28のボルト止め部等が露出することがないので見栄えが良くなる。また、バックレスト後面より内部への塵などの進入を防止できる。
さらに、前記カバー29の形状を略平坦にすることにより、バックレストと縦壁部の隙間に塵が進入した場合でも容易にメンテナンスを行うことができる。
【0038】
また、本実施形態は、バックレスト23の位置調節ロック装置41の操作レバー42cをシート6の裏側に配置して、該シート6を開放した状態でなければロック操作ができないようにしているので、乗車員の誤動作により不用意にバックレスト23がシート6から脱落してしまうという問題を回避できる。
さらに、底板15の裏側に凹部15cを形成して、そこに操作レバー42cを配置したことにより、収納ボックス16に収納されたヘルメット等の収納物と操作レバー42cとが干渉することがないため、不要にロック状態が解除されることを防止することができる。
【0039】
また、本実施形態は、タンデムシート14下側の底板15を略平坦とするとともに、凹部を形成して、そこに位置調節ロック装置41を配置しているので、タンデムシート14に乗車員が着座した場合に、クッションの下に凸凹状態を感じて乗り心地を損ねることがなく、しかも省スペースでシート構造を実現できる。
【0040】
また、本実施形態は、位置調節ロック装置41の構成を、操作ノブ42を回転動作させることによりロック・解除の操作を行うようにしているので、工具などを使用することなく容易にバックレストの位置調節を行うことができ、操作性の向上を図ることができる。
さらに、本体部41a内部に配置したスプリングにより常時ロック状態になるように付勢しているので、確実にロック状態を維持することができる。
【0041】
また、本実施形態は、取付けステー28に、取付け位置調節量に対応した部位であってシートの底板に対向する部位に識別番号28fを刻印し、底板15に、前記取付けステーに対向する部位に確認窓15gを形成したので、バックレスト23を移動する際に、シート6を開放した状態であっても固定位置をシート裏側より前記確認窓15gを介して識別番号28fによりセット位置を確認できるので、簡単かつ確実に位置調節・固定を行うことができる。
【0042】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の請求項1〜に記載の自動二輪車のシート構造によれば、簡単な構成と簡単な操作でバックレストの位置調節およびロック操作を可能にすることができ、乗車員の誤操作等により不用意にバックレストのロックが解除されることなく、確実にロック状態を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る自動二輪車の全体構成を示す説明図である。
【図2】本実施形態に係る自動二輪車のシート構造の全体構成を示す側面断面図である。
【図3】前記自動二輪車のシート構造の全体構成を示す斜視図である。
【図4】本実施形態に係るバックレストの構成を示す詳細図である。
【図5】図4のX−X断面矢視図である。
【図6】図4のY−Y断面矢視図である。
【図7】本実施形態に係るバックレストの取付けステーの下側視図である。
【図8】本実施形態に係るシート構造の下側視図である。
【図9】従来の自動二輪車のシート構造の構成を示す説明図であって、(a)は全体構成を示す斜視図、(b)はシート底板の構成を示す説明図、(c)はバックレストの構成を示す説明図はある。
【図10】従来のバックレスト取付け構造の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 スクータ型自動二輪車
13 メインシート
14 タンデムシート
15 底板
15a 上面
15b 凹部
15c 裏側凹部
15d 穴
15e 前側部
15f 後側部
15g 確認窓
20 縦壁部
23 バックレスト
24 バックレスト支持部
25 クッション
28 取付けステー
28c ロック溝
28f 識別番号
29 カバー
40 バックレスト取付け構造
41 位置調節ロック装置
41a 本体部
42 操作ノブ
42c 操作レバー
43 貫通孔
44 ガイド部材
46 スクリュー
47 ロックプレート
47a ロック部
47b 係合部
48 スプリング
49 位置決めピン
50 カム

Claims (5)

  1. シートの底板にシートの所定箇所で上方に立ち上がる縦壁部が形成され、前記縦壁部の前方に、シートに着座する運転者あるいは乗車員の腰部を後方から支持するバックレストが前後方向に移動自在に設けられた自動二輪車のシート構造において、
    前記底板の前記縦壁部より後方を略水平かつ略平坦に形成するとともに、その底板上面の一部に下方に凹んだ凹部を形成し、
    前記凹部内に、少なくともバックレストの取付け位置を調節し固定するためのバックレスト取付け構造を配置し、
    前記バックレスト取付け構造は、前記縦壁部後方の底板上面に形成された下方に凹んだ凹部内に位置調節ロック手段を配設し、
    前記位置調節ロック手段の後方に該位置調節ロック手段を操作するための操作部を備え、
    前記底板上部の操作部近傍に裏側視で上方に凹んだ凹部を形成し、
    該凹部内に前記操作部を配設するとともに、底板の裏側に露出させて、シートを開放した状態で該シートの裏側より該操作部を操作することを特徴とする自動二輪車のシート構造。
  2. 前記バックレストでは、前記縦壁部と対向する位置にバックレスト支持部を備え、該バックレスト支持部の前側部に外側を表皮で覆われたクッション部材を配置し、前記バックレスト支持部の後側部に一体的に形成される取付けステーを、前記縦壁部の後方に延設するとともに前記位置調節ロック手段に保持させ、前記バックレスト支持部と前記縦壁部との間に、前記バックレスト支持部と前記取付けステーとの係合部を覆うためのカバー部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車のシート構造。
  3. 前記バックレストの取付けステーは、取付け位置調節量に対応した識別マークを備え、位置調節ロック手段とともにシート底板で下方から覆われるシート内に配設され、
    前記底板には、前記識別マークに対向する位置に開口部を形成し、
    バックレストの調節位置をシート裏側から前記識別マークで視認可能に形成したことを特徴とする請求項2に記載の自動二輪車のシート構造。
  4. 前記位置調節ロック手段は、前記取付けステーをガイドするとともに車体前後方向に移動自在とするための貫通孔を備え、前記取付けステーの端部は前記貫通孔より突出して配置されるとともに、その先端部近傍に前記貫通孔の外形よりも少なくとも一部が外周方向に大きく突出したストッパー部を備えることを特徴とする請求項2または3のうちの何れか1項に記載の自動二輪車のシート構造。
  5. 前記底板の上面には、前記バックレストが最も後退した状態で前記ストッパー部と対向する位置に開口部を設けることを特徴とする請求項4に記載の自動二輪車のシート構造。
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