JP3811981B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、2値で表された画像(2値画像)の出力、特に、絵柄と文字・線画が混在する2値画像に画像処理を施し、ファクシミリ、デジタル複写機、レーザプリンタ等の画像出力装置に出力する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、FAXのような低解像度の2値画像を高解像度・高階調化し、画質を向上させて出力する画像処理装置が数多く提案され、実用化されている。これらの技術の1つに、例えば、代表的な手法として、特開平3−254276号公報に開示されている、文字・線画部をジャギーなく拡大(高解像度化)する、スムージング拡大処理技術がある。
【0003】
上記スムージング拡大処理によれば、文字・線画を出力装置の解像度に合わせて高画質で出力することが可能となる。しかしながら、絵柄部にスムージング処理が施されると、逆に画質劣化につながる恐れがある。すなわち、隣接する画素同士が不自然に滑らかになり、中間濃度部が潰れてしまうといった現象が生じる。このため、上記特開平3−254276号公報に開示されている技術では、スムージング処理を行う前に予め絵柄部と文字・線画部を分離し、文字・線画部にのみスムージング処理を施すようにしている。
【0004】
上記分離処理では、受信した2値画像が文字・線画であるか、およびディザまたは誤差拡散法で2値化された画像(絵柄)であるかを判別している。ある注目画素に対して一定領域(一定矩形画素領域)を設定し、この一定領域内の画像を走査する。処理領域の大きさは様々であるが、例えば、図11(b)は、図11(a)に対して注目画素周辺の5×11画素領域を設定し、走査した場合を示している。該対象領域内の画素の状況から、注目画素が文字・線画であるか、絵柄(ディザまたは誤差拡散)であるかを判別する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
より具体的には、前述の特開平3−254276号では、ディザ部の判定には、パターンマッチング法が用いられている。すなわち、ディザ特有のパターン(Bayer型、Fattening型等)に一致すれば、注目画素はディザ部であると判定される。また、誤差拡散(ED)部の判別には、対象領域内に孤立画素がしきい値(通常、1〜2個)以上であるか、あるいは周波数(黒画素から白画素への反転回数)が一定数以上であるかのどちらかを満たすとき、注目画素はED部であると判定される。そして、これら以外が文字となる。
【0006】
例えば、図11(b)に示すように、線画中に雑音ドット(孤立画素A)が存在する場合を考える。前述したように、図11(a)に対して、図11(b)に示すように処理領域を設定し、黒画素から白画素、あるいは白画素から黒画素へ反転している回数を図12(a),(b)に示すように、縦方向・横方向の隣接する画素それぞれについてカウントする。図11(b)の場合、反転回数は縦横合わせて28回となる。一般に、ED部では、特に中間濃度においては、斜めに連結した画素が多いので、上記反転回数が文字・線画部に比べて大きな値となる。したがって、従来の画像処理装置では、所定のしきい値を設定しておき、上記反転回数が上記しきい値より小さいければ、文字・線画部と判別し、しきい値より大きければ、ED部と判別していた。
【0007】
孤立画素の判定は、例えば、図13(a)に示すように、注目画素の画素値Xと注目画素の周辺における8個の画素値Yとが異なるとき、該画素を孤立画素であると判定すればよい。図11(b)に示す場合には、図13(b)に示す範囲が孤立画素を検出するための対象領域となる。通常、対象領域に対して孤立画素が1〜2個存在するとき、「処理領域には孤立画素が存在する」と扱われるので、図11(b)に示す場合には、画素Aが孤立画素となる。
【0008】
したがって、孤立画素が存在するか否かを判定するためのしきい値を1画素以上とした場合、上述した従来の手法では、図11(b)に示すように、注目画素が文字・線画部であっても、ED部と判定されてしまう。孤立画素判定のしきい値を2画素以上とした場合においても同様の現象が生じる。
【0009】
このように、従来の画像処理装置では、誤差拡散画像特有の濃度パターンを表現濃度域に関係なく、常に固定した識別方法や判別しきい値を用いているため、特に、中間濃度において、明るさを表す孤立画素であるのか、単なる雑音成分の孤立画素であるかを区別することができないので、誤判定を起こしやすいという問題があった。このため、常に良好な識別を行うことができないので、画像データにおいて、白抜けや画素が潰れたりするという問題があった。
【0010】
この発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、文字・線画および絵柄が混在する2値画像を良好に分離でき、その後に行われる画像処理を画質劣化なく行うことができる画像処理装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述した問題点を解決するために、請求項1記載の発明では、入力された画像データに対して特定領域を設定する領域設定手段と、前記領域設定手段によって設定された特定領域内の黒画素数を計数する計数手段と、前記領域設定手段によって設定された特定領域内で隣接する画素同士を比較し、互いに異なる画素値である頻度を算出する頻度算出手段と、前記領域設定手段によって設定された特定領域内で隣接する画素の全てと異なる画素値を有する画素を検出する孤立画素検出手段と、前記計数手段による計数値に応じて、前記頻度算出手段による頻度または前記孤立画素検出手段による検出結果のいずれか一方を選択し、該選択した結果に基づいて前記特定領域に施すべき画像処理を決定する処理決定手段と、を備え、前記処理決定手段は、前記計数手段により計数された計数値が互いに異なる第1および第2のしきい値の間にある場合には、前記特定領域に施すべき画像処理を前記頻度算出手段により算出された頻度に基づいて決定するとともに、前記計数値に応じて、前記特定領域に施すべき画像処理を決定する際の有効頻度を変えることを特徴とする。
【0012】
また、請求項2記載の発明では、請求項1記載の画像処理装置において、前記処理決定手段は、前記互いに異なる第1および第2のしきい値のうちの小さい方よりも前記計数値が小さい場合には、前記孤立画素検出手段による検出結果に基づいて、前記特定領域に施すべき画像処理を決定することを特徴とする。
【0013】
また、請求項3記載の発明では、請求項1記載の画像処理装置において、前記互いに異なる第1および第2のしきい値のうちの大きい方よりも前記計数値が大きい場合には、前記孤立画素検出手段による検出結果に基づいて、前記特定領域に施すべき画像処理を決定することを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、領域設定手段が入力された画像データに対して特定領域を設定した後、まず、計数手段によって、特定領域内の黒画素数を計数する。頻度算出手段は、特定領域内で隣接する画素同士を比較し、互いに異なる画素値である頻度を算出する。また、孤立画素検出手段は、領域設定手段によって設定された特定領域内で隣接する画素の全てと異なる画素値を有する画素を検出する。そして、処理決定手段は、計数手段による計数値が互いに異なる第1および第2のしきい値の間にある場合には、頻度算出手段により算出された頻度に基づいて特定領域に施すべき画像処理を決定するとともに、その画像処理を決定する際の有効頻度を計数手段による計数値に応じて変える。したがって、黒画素数で示される濃度に応じて、画像データに対して行うべき画像処理を選択的に決定できるので、その後に行われる画像処理を画質劣化なく行うことが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に図面を参照してこの発明の一実施形態について説明する。
【0018】
A.実施形態の構成
図1は本発明の実施形態による画像処理装置の構成を示すブロック図である。図において、変倍部1は、スムージング拡大処理回路2および絵柄部拡大回路3から構成されている。スムージング拡大処理回路2は、図示しない画像入力装置から供給される2値画像データ(FAX等の低解像度受信画像)Dに対して、文字・線画であるか、あるいはディザまたは誤差拡散法で2値化された画像(絵柄)であるかに関係なく、一様にスムージング処理を施し、データセレクタ8に供給する。言い換えると、スムージング拡大処理回路2による処理は、文字・線画部に対して有効な処理である。絵柄部拡大回路3は、上記2値画像データDに対して、文字・線画部には施さないような絵柄に適した拡大処理を全体一様に施し、データセレクタ8に供給する。
【0019】
次に、文字領域検知部4は、ED分離回路5、ディザ分離回路6およびOR回路7から構成されている。ED分離回路5は、上記2値画像データDに対して、ED部と文字・線画部とを分離し、文字・線画部と判定した画素に対しては文字領域信号A=1を出力し、ED部と判定した画素に対しては文字領域信号A=0を出力する。ディザ分離回路6は、ディザ部と文字・線画部とを分離し、文字・線画部と判定した画素に対しては文字領域信号B=1を出力し、ディザ部と判定した画素に対しては文字領域信号B=0を出力する。OR回路7は、上記文字領域信号Aと文字領域信号Bとの論理和をとり、文字領域信号Cを生成し、選択信号としてデータセレクタ8に供給する。文字領域信号Cは、ED分離回路5またはディザ分離回路6のいずれか一方でも文字・線画部と判定された場合に「1」となる。
【0020】
データセレクタ8は、上記文字領域信号Cに応じて、スムージング拡大処理回路2または絵柄部拡大回路3のいずれか一方で処理が施された2値画像データを出力する。具体的には、文字領域信号C=1(文字・線画部)の場合には、スムージング拡大回路2からの2値画像データを出力し、文字領域信号C=0(ED部またはディザ部)の場合には、絵柄部拡大回路3からの2値画像データを出力する。
【0021】
次に、各回路の詳細について説明する。但し、スムージング拡大処理回路2、絵柄部拡大回路3およびディザ分離回路6については、周知の回路であることから、説明を省略し、ED分離回路5についてのみ説明する。
【0022】
図2は、上述したED分離回路5の構成を示す略回路図である。図において、ED分離回路5は、7×13画素メモリ回路10、黒孤立画素検知回路11、白孤立画素検知回路12、反転回数検知回路13、黒画素数検知回路14およびデータセレクタ15から構成されている。7×13画素メモリ回路10は、入力される2値画像データのうち、図示の黒で塗り潰した注目画素(D3,6)を中心として、7×13(=91)画素を記憶する。注目画素は、処理後、順次、隣接する次の画素に移動するようになっており、言い換えると、上記7×13の領域(ウインドウ)を1画素ずつ(主走査方向、副走査方向)移動させていくようになっている。また、実際の処理対象画素は、上記7×13画素のうち、注目画素(D3,6)を中心とした、5×11画素であり、該5×11画素に対して黒/白孤立画素検知処理、反転回数検知処理および黒画素数検知処理が行われるようになっている。
【0023】
黒孤立画素検知回路11は、注目画素を中心とする5×11画素領域に黒孤立画素が存在するか否かを検出し、黒孤立画素が存在する場合には、「0」となる出力信号をデータセレクタ15に供給し、存在しない場合には、「1」となる出力信号をデータセレクタ15に供給する。具体的には、7×13画素メモリ回路10に記憶された画素(D1,1〜D5,11)を用いて、次式(数1)の論理式を実現する論理回路によって、検出信号ISOblkDを求める。
【数1】
Figure 0003811981
【0024】
図示の例では、注目画素(D3,6)を中心とした、全5×11画素に対して、各画素とその周囲の8個の画素の否定との論理積をとった後、各画素に対する論理積結果の論理和をとることにより、上記数1の論理式を実現している。したがって、黒孤立画素が存在する場合には、ISOblkD=1となり、黒孤立画素が存在しない場合には、ISOblkD=0となる。なお、図示の回路では、回路構成上、出力信号の否定(NOT)をとることにより、黒孤立画素が存在する場合には、「0」とし、黒孤立画素が存在しない場合には、「1」としている。
【0025】
次に、白孤立画素検知回路12は、注目画素を中心とする全5×11画素領域に白孤立画素が存在するか否かを検出し、白孤立画素が存在する場合には、「0」となる出力信号をデータセレクタ15に供給し、存在しない場合には、「1」となる出力信号をデータセレクタ15に供給する。具体的には、7×13画素メモリ回路10に記憶された画素(D1,1〜D5,11)を用いて、次式(数2)の論理式を実現する論理回路によって、検出信号ISOwhDを求める。
【数2】
Figure 0003811981
【0026】
図示の例では、注目画素(D3,6)を中心とした、5×11画素に対して、各画素の否定とその周囲の8個の画素との論理積をとった後、各画素に対する論理積結果の論理和をとることにより、上記数2の論理式を実現している。したがって、白孤立画素が存在する場合には、ISOwhD=1となり、白孤立画素が存在しない場合には、ISOwhD=0となる。なお、図示の回路では、回路構成上、出力信号の否定(NOT)をとることにより、白孤立画素が存在する場合には、「0」とし、白孤立画素が存在しない場合には、「1」としている。
【0027】
次に、反転回数検知回路13は、注目画素を中心とする5×11画素領域内で、画素値が黒から白、または白から黒へ反転している回数を計数し、計数値をデータセレクタ15に供給する。反転回数の算出は、図12(a),(b)に示す縦横の隣接画素群に対して行われる。具体的には、7×13画素メモリ回路10に記憶された画素(D1,1〜D5,10)を用いて、次式(数3)の論理式を実現する論理回路によって、検出信号freqDを求める。
【数3】
Figure 0003811981
【0028】
図示の例では、各画素毎に縦横に隣接する画素同士で排他的論理和をとり、各画素に対する排他的論理和を加算器によって加算することにより、上記数3の論理式を実現している。この場合、隣接する画素同士が異なる画素値(白−黒、または黒−白)である場合にのみ、排他的論理和の結果が「1」となるので、該排他的論理和の結果を加算することで、画素反転数が検出される。該計数値は、比較器16に供給される。
【0029】
比較器16には、LUT(ルックアップテーブル)17に予め記憶されている、反転回数しきい値f(n)と、上記計数値freqDとを比較し、計数値freqDがしきい値f(n)よりも大きければ、注目画素はED部であると判定し、「0」となる出力信号をデータセレクタ15に供給する。一方、計数値freqDがしきい値f(n)より小さければ、注目画素は文字・線画部であると判定し、「1」となる出力信号をデータセレクタ15に供給する。上記しきい値f(n)は、処理領域内に存在する全黒画素数(すなわち、明るさ)nに応じて可変となっており、図3に示すように、黒画素数毎に設定されている。すなわち、本実施形態では、中間濃度においては、処理領域内の明るさ(言い換えると濃度)に応じてED部と文字・線画部とを分離するためのしきい値f(n)を変えている。これは、中間濃度ほど反転数が多くなり、低濃度または高濃度になるほど反転数が少なくなるという、ED部の性質を利用しており、ED部と文字・線画部とを高精度で分離できる。
【0030】
また、LUT17は、上述したように、図3に示すしきい値f(n)を予め記憶しており、後述する黒画素数検知回路14から供給される黒画素数nに対して、対応するしきい値f(n)を出力する。
【0031】
次に、黒画素数検知回路14は、注目画素を中心とする5×11画素領域内に存在する黒画素数を、次式(数4)に従って計数し、計数結果(黒画素数n)を反転回数検知回路13のLUT17および当該回路の比較器18に供給する。具体的には、各画素値(D1,1〜D5,12)を加算器で加算することにより得る。
【数4】
Figure 0003811981
【0032】
比較器18は、上記黒画素数nを予め設定されたしきい値THlowとしきい値THhiと比較し、後述する第1条件〜第3条件のいずれの範囲に当てはまるかを判別し、当てはまる範囲に応じた条件信号を、選択信号としてデータセレクタ15に供給する。なお、本実施形態では、一例として、上記しきい値THlowを「10」とし、しきい値THhiを「45」としている。
【0033】
次に、データセレクタ15は、上記黒画素数検知回路14の比較器18から供給される条件信号に従って、上述した黒孤立画素検知回路11の出力値、白孤立画素検知回路12の出力値、または、反転回数検知回路13の出力値のうち、いずれか1つを選択し、文字領域信号Aとして最終出力する。具体的には、データセレクタ15は、以下に示す、比較器18の条件信号の状態に基づいて、どの回路の出力値を出力するかを選択する。
【0034】
第1条件 黒画素数n<THlow (低濃度)
データセレクタ15は、黒孤立画素検知回路11の出力値を文字領域信号Aとして出力する。
【0035】
第2条件 THlow≦黒画素数n≦THhi (中間濃度)
データセレクタ15は、反転回数検知回路13の出力値を文字領域信号Aとして出力する。
【0036】
第3条件 黒画素数n>THhi (高濃度)
データセレクタ15は、白孤立画素検知回路12の出力値を文字領域信号Aとして出力する。
【0037】
ここで、図4は、上述したED分離回路5による、黒画素数n(=濃度)と分離結果との関係、および中間濃度におけるしきい値f(n)の変化を示す概念図である。図示するように、黒画素数nが10未満の範囲(第1条件)では、低濃度であるので、(黒)孤立画素による判定領域となり、黒孤立画素が存在する場合には、ED部であると判定され(文字領域信号A=0)、黒孤立画素がない場合には、文字・線画部であると判定される(文字領域信号A=1)。
【0038】
また、黒画素数nが10以上45以下の範囲(第2条件)では、中間濃度であるので、反転回数による判定領域となり、かつ可変のしきい値f(n)より大である場合には、ED部であると判定され(文字領域信号A=0)、可変のしきい値f(n)より小である場合には、文字・線画部であると判定される(文字領域信号A=1)。
【0039】
さらに、黒画素数nが45より大となる範囲(第3条件)では、高濃度であるので、(白)孤立画素による判定領域となり、白孤立画素が存在する場合には、ED部であると判定され(文字領域信号A=0)、白孤立画素がない場合には、文字・線画部であると判定される(文字領域信号A=1)。
【0040】
すなわち、本実施形態では、濃度(明るさ)を示す黒画素数nに応じて、ED部と文字・線画部とを判別する判別方法を切り換えるようにし、かつ中間濃度部では、上記判別するためのしきい値f(n)を、ED部の濃度傾向に応じて変えるようにしたので、2値画像データの濃度に応じて、雑音画素の影響を受けることなく、安定に、かつ高精度で識別することができるようにしている。
【0041】
B.実施形態の動作
次に、上述した実施形態による画像処理装置の動作について説明する。
B−1.メイン動作
図5は、本実施形態による画像処理装置の全体動作概要を示すフローチャートである。まず、ステップSa1において、図示しない画像入力装置から2値画像データDを入力する。次に、ステップSa2で、ED分離回路5によって上記2値画像データDに対してED分離処理を行う。この結果、処理画素が文字・線画部(非ED)と判定された場合には、文字領域信号A=1が出力される。一方、ED部と判定された場合には、文字領域信号A=0が出力される。なお、ED分離処理の詳細については後述する。
【0042】
また、上記ED分離処理に並行して、ステップSa3で、ディザ分離回路6によって上記2値画像データに対してディザ分離処理を行う。ディザ分離処理としては、従来より知られているパターンマッチングを用いる。この結果、処理画素が文字・線画部(非ディザ)と判定された場合には、文字領域信号B=1が出力される。一方、ディザ部と判定された場合には、文字領域信号B=0が出力される。
【0043】
次に、ステップSa4において、ステップSa2,Sa3で得られた文字領域信号A,Bのうち、いずれか一方が「1」であるか否かを判断する。具体的には、図1に示すOR回路7によって、文字領域信号A,Bの論理和をとる。この結果、文字領域信号A,Bのうち、いずれか一方が「1」であれば、その論理和結果である文字領域信号Cが「1」となる。そして、文字領域信号Cが「0」、すなわち、処理画素が絵柄部と判定された場合には、ステップSa5に進み、絵柄部拡大処理を行い、ステップSa7で、画像出力する。具体的には、データセレクタ8によって、絵柄部拡大回路3で処理された2値画像データを選択して出力する。
【0044】
一方、いずれか一方でも「1」、すなわち文字領域信号Cが「1」で、文字・線画部と判定された場合には、ステップSa6に進み、スムージング拡大処理を行い、ステップSa7で、画像出力する。具体的には、データセレクタ8によって、スムージング拡大処理回路2で処理された2値画像データを選択して出力する。
【0045】
B−2.ED分離処理
次に、上述したED分離処理について詳細に説明する。ここで、図6および図7は、上記ED分離回路5によるED分離処理の動作を説明するためのフローチャートである。ED分離処理では、まず、ステップSb1において、図示しない画像入力装置で入力された2値画像データDに対して、注目画素を中心とする7×13画素分(処理領域は5×11画素)を7×13画素メモリ10に記憶する。次に、ステップSb2で、黒画素数検知回路14によって、5×11画素領域内の黒画素数nをカウントする。例えば、図11(b)に示す場合、5×11画素領域内に黒画素数は19画素存在するので、黒画素数n=19となる。
【0046】
次に、ステップSb3で、上記黒画素数nがしきい値THlowより小さいか否かを判断する(第1条件)。言い換えると、処理画素領域が明るい場所(低濃度)であるか否かを判断する。例えば、図8(a)に示す場合のように、黒画素数n=7である場合、または、図8(b)に示す場合のように、黒画素数n=5である場合には、ステップSb3における判断結果は「YES」となり、ステップSb4に進む。
【0047】
ステップSb4では、黒または白の孤立画素が存在するか否かを判断する。そして、例えば、図8(a)に示す場合のように、孤立画素が存在する場合には、注目画素はED部であるので、ステップSb5に進み、文字領域信号A=0を出力する。一方、図8(b)に示す場合のように、孤立画素が存在しない場合には、注目画素は文字・線画部であるので、ステップSb6に進み、文字領域信号A=1を出力する。
【0048】
具体的には、図2に示すデータセレクタ15によって、黒孤立画素検知回路11および白孤立画素検知回路12で検出された、いずれか一方の孤立画素検出結果が選択的に出力される。この場合、黒画素数検知回路14による黒画素数nは、しきい値THlowより小さいので、黒孤立画素検知回路11による検知結果が出力される。黒孤立画素検知回路11では、図8(a)に示す場合には、黒孤立画素が存在するので文字領域信号A=0が出力され、一方、図8(b)に示す場合には、黒孤立画素が存在しないので文字領域信号A=1が出力される。
【0049】
一方、ステップSb3において、例えば、図11(b)または図9に示す場合には、黒画素数n=19(図11(b))またはn=20(図9)であり、しきい値THlow=10より大きいので、ステップSb3における判断結果は「NO」となり、ステップSb7に進む。
【0050】
ステップSb7では、黒画素数nがしきい値THlow以上で、かつしきい値THhi以下であるか否かを判断する(第2条件)。言い換えると、処理画素領域が中間濃度部であるか否かを判断する。例えば、図11(b)または図9に示す場合には、黒画素数n=19(図11(b))またはn=20(図9)であるので、中間濃度部であると判断され、ステップSb7における判断結果は「YES」となり、ステップSb8に進む。
【0051】
ステップSb8では、図12(a),(b)に示すように、縦横の隣接する画素間で、処理画素領域の黒白反転回数を計数し、反転回数がしきい値f(n)より小さいか否かを判断する。例えば、図9に示す場合には、黒画素数n=20であるので、このとき、しきい値f(20)=36で、反転回数が65であるので、ステップSb8における判断結果は「NO」となり、ステップSb9に進む。ステップSb9では、注目画素がED部であるので、文字領域信号A=0を出力する。
【0052】
一方、図11(b)に示す場合には、黒画素数n=19であるので、このとき、しきい値f(19)=37で、反転回数が28であるので、ステップSb8における判断結果は「YES」となり、ステップSb10に進む。ステップSb9では、注目画素が文字・線画部であるので、文字領域信号A=1を出力する。ちなみに、図11(b)に示す場合、従来の画像処理装置では、処理対象領域に孤立画素があるため、ED部と判定されていた。これに対して、本実施形態による画像処理装置によれば、雑音画素によってED部と判定されていた画素も、雑音画素の影響を受けることなく、正確に判別される。
【0053】
一方、ステップSb7において、例えば、処理対象領域が図10(a)または図10(b)に示す場合には、黒画素数n=48(図10(a))またはn=50(図10(b))であり、しきい値THhi=45より大きいので、ステップSb7における判断結果は「NO」となり図7に示すステップSb11に進む。
【0054】
ステップSb11では、黒画素数nがしきい値THhiより大きいか否かを判断する(第3条件)。言い換えると、処理画素領域が暗い箇所(高濃度部)であるか否かを判断する。例えば、図10(a),(b)に示す場合には、黒画素数n=48(図10(a))またはn=50(図10(b))であるので、高濃度部であると判断され、ステップSb11における判断結果は「YES」となり、ステップSb12に進む。
【0055】
ステップSb12では、黒または白の孤立画素が存在するか否かを判断する。そして、例えば、図10(a)に示す場合のように、白孤立画素が存在する場合には、注目画素はED部であると判定し、ステップSb13に進み、文字領域信号A=0を出力する。一方、図10(b)に示す場合のように、孤立画素が存在しない場合には、注目画素は文字・線画部であると判定し、ステップSb14に進み、文字領域信号A=1を出力する。
【0056】
このようにして、前述した図4に示すように、7×13画素メモリ回路10に記憶された処理対象領域において、黒画素数nが10未満(低濃度部)および黒画素数nが46以上(高濃度部)の場合には、孤立画素の有無に基づいて、ED部と文字・線画部との識別が行われる。また、黒画素数nが10以上、45以下(中間濃度部)の場合には、黒白反転回数に基づいて、ED部と文字・線画部との識別が行われる。また、中間濃度部においては、さらに、黒画素数n(明るさ)に応じて、しきい値f(n)を細かく設定しているので、微妙な明るさの変化に対しても正確な識別が行われる。
【0057】
なお、上述した実施形態におけるしきい値f(n)、しきい値THlow,THhiは、上述した値に固定されるものでなく、画像入力装置や画像処理装置、画像出力装置等の特性に応じて適宜変更するようにしもよい。
【0058】
また、上述した実施形態では、絵柄拡大の画像処理と文字・線画部のスムージング拡大の画像処理を良好に行うための前処理として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、絵柄部と判定された箇所に対しては、多値化処理を行うことにより多値データを作成する一方、文字・線画部と判定された箇所に対しては、公知のスムージング技術を用いてエッジを滑らかにする等、プリンタ出力への応用も可能である。また、絵柄部(ED部)だけをトリミングするといった編集処理の自動化なども可能である。
【0059】
【発明の効果】
以上、説明したように、この発明によれば、領域設定手段が入力された画像データに対して特定領域を設定した後、まず、計数手段によって、特定領域内の黒画素数を計数し、また、頻度算出手段によって、特定領域内で隣接する画素同士を比較し、互いに異なる画素値である頻度を算出し、孤立画素検出手段によって、領域設定手段によって設定された特定領域内で隣接する画素の全てと異なる画素値を有する画素を検出し、そして、処理決定手段によって、計数手段による計数値に応じて、前記頻度算出手段による頻度または前記孤立画素検出手段による検出結果のいずれか一方を選択し、該選択した結果に基づいて、特定領域に施すべき画像処理を決定するようにしたので、黒画素数で示される濃度に応じて、文字・線画部と絵柄とを分離する手段を選択的に切り換えることにより、文字・線画部と絵柄とを正確に分離でき、その後に行われる画像処理を画質劣化なく行うことができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態による画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 本実施形態のED分離回路5の構成を示す略回路図である。
【図3】 LUT17に予め記憶されている反転数しきい値f(n)の一例を示す概念図である。
【図4】 上述したED分離回路5による、黒画素数n(=濃度)と分離結果との関係、および中間濃度におけるしきい値f(n)の変化を示す概念図である。
【図5】 本実施形態による画像処理装置の全体動作概要を示すフローチャートである。
【図6】 ED分離回路5によるED分離処理の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】 ED分離回路5によるED分離処理の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】 低濃度部における処理対象領域の一例を示す概念図である。
【図9】 中間濃度部における処理対象領域の一例を示す概念図である。
【図10】 高濃度部における処理対象領域の一例を示す概念図である。
【図11】 ED部と文字・線画部との分離処理を説明するための概念図である。
【図12】 反転数を計数する際の動作を説明するための概念図である。
【図13】 孤立画素の有無を判別する際の動作を説明するための概念図である。
【符号の説明】
4 文字領域検知部(処理決定手段)
2 スムージング拡大処理回路
3 絵柄拡大回路
7 OR回路
10 7×13画素メモリ回路(領域設定手段)
11 黒孤立画素検知回路(孤立画素検出手段)
12 白孤立画素検知回路(孤立画素検出手段)
13 反転回数検知回路(頻度算出手段)
14 黒画素数検知回路(計数手段)
THlow しきい値(第1のしきい値)
THhi しきい値(第2のしきい値)

Claims (3)

  1. 入力された画像データに対して特定領域を設定する領域設定手段と、
    前記領域設定手段によって設定された特定領域内の黒画素数を計数する計数手段と、
    前記領域設定手段によって設定された特定領域内で隣接する画素同士を比較し、互いに異なる画素値である頻度を算出する頻度算出手段と、
    前記領域設定手段によって設定された特定領域内で隣接する画素の全てと異なる画素値を有する画素を検出する孤立画素検出手段と、
    前記計数手段による計数値に応じて、前記頻度算出手段による頻度または前記孤立画素検出手段による検出結果のいずれか一方を選択し、該選択した結果に基づいて前記特定領域に施すべき画像処理を決定する処理決定手段と、
    を備え、
    前記処理決定手段は、
    前記計数手段により計数された計数値が互いに異なる第1および第2のしきい値の間にある場合には、前記特定領域に施すべき画像処理を前記頻度算出手段により算出された頻度に基づいて決定するとともに、前記計数値に応じて、前記特定領域に施すべき画像処理を決定する際の有効頻度を変える
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記処理決定手段は、前記互いに異なる第1および第2のしきい値のうちの小さい方よりも前記計数値が小さい場合には、前記孤立画素検出手段による検出結果に基づいて、前記特定領域に施すべき画像処理を決定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記処理決定手段は、前記互いに異なる第1および第2のしきい値のうちの大きい方よりも前記計数値が大きい場合には、前記孤立画素検出手段による検出結果に基づいて、前記特定領域に施すべき画像処理を決定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
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