JP3811898B2 - 電気車の電力変換装置 - Google Patents

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本発明は、直流を交流または交流を直流に変換する電力変換装置の改良に関し、
特に、電気車の電力変換装置の出力電圧の制御に関する。
3レベルインバータは、直流電源電圧(架線電圧)を直列接続されたコンデン
サで2つの直流電圧に分圧することにより、高電位,中間電位及び低電位の3つ
の電圧レベルを作り、主回路スイッチング素子のオン・オフ動作により、これら
3レベルの電圧をインバータ出力端子に選択的に導出するものであり、次のよう
な特徴を備えている。
すなわち、出力電圧パルスのステップ数が増加することにより、見かけ上のス
イッチング周波数が高められ、歪の少ない出力を得られる。素子に印加される電
圧が2レベルに比べて約半減するため、比較的低耐圧のスイッチング素子を使え
る。素子印加電圧の減少に伴い、素子まわりの発生損失を低減できる等である。
ところで、上記3レベルインバータの出力電圧パルスの発生制御法として、以
下のような方式がある。
(1)ニュー デベロップメンツ オブ 3 レベル ピーダブリュエム スト
ラ テジーズ「New Developments of 3−Level P
WM Strategies」(EPE’89Record,1989)の41
2頁、図1(非特許文献1)には、ダイポーラ変調(出力電圧の半周期内にパル
スをゼロ電圧を介して正負交互に出力することにより出力電圧を表現)と呼ばれ
る変調方式,ユニポーラ変調(出力電圧の半周期中に単一極性のパルスを出力す
ることにより出力電圧を表現)と呼ばれる変調方式及び上記ダイポーラ変調とユ
ニポーラ変調を1周期中に混在させる変調方式(以下、本明細書では、部分ダイ
ポーラ変調と称する)が提案されている。
(2)ピーダブリュエム システム イン パワー コンバーターズ:アン エ
ク ステンション オブ ザ サブハーモニック メソッド「PWM Syst
ems in Power Converters:An Extension
of the“Subharmonic”method」(IEEE Tra
saction on Industrial Electoronics a
nd Control Instrumentation, Vol.IECI
−28,No.4,November 1981)の316頁、図2(b)(非
特許文献2)には、出力電圧の半周期が複数の単一極性のパルスで構成され、こ
の中央部分からパルス間のスリットを埋めるようにパルス数を減少させることに
より出力電圧を表現する変調方式(以下、本明細書では過変調と称する)が提案
されている。
(3)スタディ オブ 2 アンド 3 レベル プリカルキュレイティド モ
デュレーションズ「Study of 2 and 3−Level Prec
alculated Modulations」(EPE’91 Record,
1991)の411頁、図16(非特許文献3)には、0から100%まで出力
電圧をカバーするための出力電圧パルス発生制御方法が提案されている。
「New Developments of 3−Level PWM Strategies」(EPE’89Record,1989)の412頁、図1 「PWM Systems in Power Converters:An Extension of the"Subharmonic"method」(IEEE Trasaction on Industrial Electoronics and Control Instrumentation, Vol.IECI−28,No.4,November 1981)の316頁、図2(b) 「Study of 2 and 3−Level Precalculated Modulations」(EPE’91 Record,1991)の411頁、図16
ところで、例えば鉄道車両のような用途に3レベルインバータを用いる場合、
広範囲にわたる速度制御を実現するため、ゼロ電圧から電圧利用率が100%に
達する最大電圧(出力電圧の半周期内に単一のパルスしか存在しない電圧領域で
あり、以下、1パルスと呼ぶ。)まで、インバータ出力電圧の基本波を連続に、
かつ、インバータ出力電圧の高調波をスムーズに制御できることが要求される。
ところで、上記従来技術(1)は、ゼロを含む微小電圧が制御可能なダイポー
ラ変調、中速領域(中電圧)をカバーするユニポーラ変調手段、最大電圧をカバ
ーする1パルスまでを切換えているので、ゼロ電圧から最大電圧を出力すること
ができ、基本波の連続性も保ちうるが、ユニポーラ変調と1パルスとの切換え時
に出力電圧の高調波が不連続になり、周波数の急激で大きな変化による騒音が発
生するという問題があった。
また、上記従来技術(2)に示された技術では、ゼロ電圧から最大電圧を表現
することができないという問題があった。
ところで、上記従来技術(1)は、出力電圧の基本波を連続制御させるため、
基本波の位相及び電圧に対応したパルスデータをメモリに記憶させ、このデータ
に基づいて各変調に対応したパルス列を出力するものであるので制御が複雑であ
る。さらに、上記従来技術(3)は、ユニポーラ変調において、基本波の半周期
に存在するパルスの数を切換える変調方式であるので、制御の複雑化を招くとい
う問題がある。
さらに、上記従来技術は、変調方式やパルス数を切換えるときに不快な不連続
音が発生するという問題があった。
本発明の課題は、3レベルインバータの出力電圧をゼロから最大まで制御可能
で、インバータ出力電圧を連続かつスムーズに行える3レベルのパルス発生制御
を実現し、3レベルインバータを電気車に搭載したときに発生する不連続音を防
止することにある。
上記課題を解決するために、複数のスイッチング素子のスイッチング制御によ
直流を正、負、中間電圧である3レベルの電位を有する交流相電圧に変換
て可変周波数可変電圧の交流を出力する電力変換器と、該電力変換器のスイッチ
ング素子を制御し、該電力変換器の出力側に接続されて電気車を駆動する交流電
動機を加減速制御する制御装置とを備えた電気車の電力変換装置において、電力
変換器の出力周波数(電気車の速度)の上昇に従い、電力変換器の出力相電圧の
基本波の半周期で複数の単一極性のパルス列の中央部からパルス間のスリットを
埋めるようにパルス数を減少させたパルス列を電力変換器の出力相に発生させる
過変調モードと、電力変換器の出力周波数(電気車の速度)が最大に近づくに従
い、電力変換器の出力相電圧の基本波の半周期に同一極性の1つのパルスを電力
変換器の出力相に発生させる1パルスモードとを有し、これらモード間を移行さ
せる手段を備え、過変調モードにおける電力変換器の出力パルスは、電力変換器
が出力する電圧の基本波と非同期で発生され、1パルスモードにおける電力変換
器の出力パルスは、電力変換器が出力する電圧の基本波と同期して発生されるよ
うにした。

本発明によれば、インバータ出力電圧をゼロ電圧から最大電圧まで連続的かつ
スムーズに調整することが可能となり、また、パルス発生制御系を簡略化するこ
とができ、電気車に適用すると、低騒音な電気車を提供することができる。
以下、本発明の概要を表1及び図1から図3を用いて説明した後、実施例1を
図1及び図4から図13を用い、実施例2を図14及び図15から図19を用い
て説明する。
3レベルインバータ(NPCインバータともいう)は、直流電源電圧(電気車
の場合は架線電圧)を直列接続されたコンデンサで2つの直流電圧に分圧するこ
とにより、高電位,中間電位及び低電位の3つの電圧レベルを作り、主回路スイ
ッチング素子のオン・オフ動作により、これら3レベルの電圧をインバータ出力
端子に選択的に導出するものである。
この主回路構成の一例として、鉄道用電気車に適用した場合の基本構成(3相
の場合)を図1に示す。
図1において、4は直流電圧源である直流架線(電車線)、50は直流リアク
トル、51及び52は直流電圧源4の電圧から中間電位点O(以下、中性点と呼
ぶ)を作り出すため分割配置したクランプコンデンサである。7a,7b及び7
cは自己消弧可能なスイッチング素子より構成され、このスイッチング素子に与
えるゲート信号に応じて高電位点電圧(P点電圧),中性点電圧(O点電圧)及
び低電位点電圧(N点電圧)を選択的に出力するスイッチングユニットである。
この例では、スイッチングユニット7aは70から73の自己消弧可能なスイッ
チング素子(ここではIGBTとしたが、GTO,トランジスタ等でも良い)、
74から77の還流用整流素子、78及び79の補助整流素子より構成する。ま
た、負荷は誘導電動機6の場合を示した。スイッチングユニット7b及び7cも、
7aと同様の構成である。
ここではまず、U相のスイッチングユニット7aを例にとり、その基本的な動
作を表1を用いて説明する。
Figure 0003811898

なお、以下では、クランプコンデンサ51および52の電圧vcp,vcnは完全
平滑でEd/2に分圧された直流電圧とし、中性点(0点)は仮想的に接地され
ているものとする。また、ことわりのない限り、出力電圧はインバータ出力相電
圧を指すものとする。
スイッチングユニット7aを構成するスイッチング素子70から73は、表1
に示すように3通りの導通パターンに従いオン・オフ動作する。すなわち、直流
側のP点電位を出力する出力モードPでは、70,71がオン,72,73がオ
フで、出力電圧はEd/2となり、中性点電位を出力する出力モードOでは、7
1,72がオン,70,73がオフで、出力電圧としてゼロ電位が出力され、N
点電位を出力する出力モードNでは、70,71がオフ,72,73がオンで、
出力電圧は−Ed/2となる。
表1中に各出力モードにおける主回路1相分(スイッチングユニットとクラン
プコンデンサ)の等価回路を示した。スイッチングユニットは、等価的に3方向
の切換えスイッチと見なせる。ここで、素子の導通状態を1,0の2値で表わす
スイッチング関数Sp,Snを用いると、
出力モードPのとき Sp=1,Sn=0
出力モードOのとき Sp=0,Sn=0
出力モードNのとき Sp=0,Sn=1
と表現できる。このとき、スイッチング関数Sp,Snと、スイッチング素子7
0,71,72,73に与えるゲート信号Gpu,Gpx,Gnx,Gnu(オフ信号を
0,オン信号を1とする)の関係は、次式で表せる。
Figure 0003811898
従って、各相毎に2つのスイッチング関数Sp,Snを用意することにより、
スイッチング素子の導通状態を決定することができる。このスイッチング関数S
p,Snは、パルス幅変調(PWM)制御により、出力電圧euが正弦波状にな
るように決定される。
なお、3レベルインバータの主回路の詳細は、特開昭51−47848号公報,
特開昭56−74088号公報などに記載されている。
ところで、電気車のように限られた電源電圧で、可変電圧可変周波数(VVVF)
領域から定電圧可変周波数(CVVF)領域に亘る広範囲の速度制御を行う場合、
図2の実線で示すような出力電圧特性が要求される。すなわち、低速度領域では
インバータ周波数にほぼ比例して出力電圧を調整(この領域をVVVF制御領域
と呼ぶ)することにより、電動機内の磁束をほぼ一定に保ち、所定のトルクを確
保し、また、高速度領域ではインバータの最大出力電圧を維持したまま引き続き
インバータ周波数を上昇(この領域をCVVF制御領域と呼ぶ)させることによ
り、限られた電圧で電圧利用率を最大として高速運転を実現するものである。
しかしながら、従来から知られているユニポーラ変調方式では、インバータ周
波数が低く、微小な出力電圧の制御が要求される領域(VVVF制御領域の起点
付近)では、スイッチング素子の最小オン時間によって定まる最小出力パルス幅
よりも小さな電圧パルスを実現することができず、図2の破線で示すように、指
令より大きな電圧を出力してしまうことになる。
例えば、インバータ出力電圧の電圧パルスが全てスイッチング素子の最小オン
時間Tonにより定まる最小パルス幅である場合を考えると、このときの出力電圧
実効値Eは、
Figure 0003811898
ここに、Fc:キャリア周波数
で与えられ、これよりも小さな電圧は制御できない。ここで、Emaxは180゜
通流の方形波電圧の実効値であり、
Figure 0003811898
で与えられ、3レベルインバータの最大出力電圧もほぼこのEmaxに一致する。
上記(数2)によれば、Fc=500kHz,Ton=100μsのとき、E=
0.1Emaxであり、この場合、最大出力電圧Emaxの10%以下の電圧は制御で
きないことになる。そのため、ユニポーラ変調だけでは制御可能な出力電圧の下
限値が制限され、連続的な電圧制御が困難であるという問題があった。
これを解決するためには、ダイポーラ変調(ダイポーラモード)が有効である
が、従来技術では、このダイポーラ変調からユニポーラ変調(ユニポーラモード)
に移行する際に注意が必要であった。
一方、ユニポーラ変調で出力し得る最大電圧Eは、理想的な正弦波変調の限界
点(変調率A=1)で
Figure 0003811898
であり、スイッチング素子の最小オフ時間Toffを考慮した場合には、
Figure 0003811898
ここに、Fc:キャリア周波数
となる。例えば、Fc=500Hz,Toff=200μsのとき、E=0.707
Emaxであり、この場合には、最大出力電圧Emaxの約70%までしかカバーでき
ないことになる。この時、1パルスモードのパルス幅を調整できないとすると、
基本波が不連続となり、また、1パルスモードのパルス幅が調整可能とすると、
パルスの幅を小さくして連続性を保とうとするため、今度は、高調波の連続性が
失われてしまう。
この電圧範囲をカバーする変調方式は種々考えられるが、パルス発生制御の容
易さ,ユニポーラ変調との整合性,出力電圧に含まれる高調波の連続性等の観点
から過変調(過変調モード)が最も効果的であるといえる。過変調領域では、出
力電圧半周期の電圧パルス列の中央部分(基本波瞬時値のピーク付近)における
パルス間の狭幅スリットを徐々に埋めることにより、出力電圧を1パルス付近ま
で拡大することを可能としている。
過変調制御の極限、すなわち、変調率が極めて大きい領域では、出力電圧の半
周期に1つのパルスしか存在しない、いわゆる1パルスモードに移行し、このと
きの出力電圧はほぼEmax に達する。しかしながら、このままでは過変調から1
パルス、あるいは1パルスから過変調への移行タイミングは、変調率やキャリア
周波数に依存するため、このタイミングを任意に設定できず、この間にヒステリ
シスを設けると、基本波電圧の連続性が損なわれる。
そこで、過変調制御から、過変調の延長ではないパルス幅制御(つまり、変調
率を無限大としない1パルスモードの作りかた)による電圧制御が可能な1パル
ス制御に移行させる。これにより、過変調と1パルス制御の間で、所定のタイミ
ングでの移行を可能とし、基本波電圧の連続的な移行が実現される。
これら一連の移行制御を連続的に行うことにより、要求される出力電圧に対応
したパルスモードを選択しながら、ゼロ電圧から最大電圧まで連続的にしかも高
精度で安定した出力電圧を得る。
すなわち、図2に示すように、誘導電動機6を図示のようにV/F=一定で制
御すると、起動時からF1までダイポーラ変調を用い、インバータ周波数がF1
に達した時点でユニポーラ変調領域に移行し、F2で過変調領域、さらにF3で
1パルス領域に順次移行させる。
以上の考えを、統一した電圧指令に基づいて実現を可能とした変調波の一例を
図3に示す。
出力電圧の基本波成分に比例した基本変調波aは、上位の電流制御手段からの
インバータ周波数指令Fi*と出力電圧指令E*に基づいて次式より作成する。
Figure 0003811898
ここに、A:変調率,t=時間,θ:位相(=2πFi*t)
ここで、正弦波変調領域における変調率A(0≦A≦1)は、次式で与えられる。
Figure 0003811898
この基本変調波aは、ダイポーラ変調,ユニポーラ変調とも全く同一であり、
過変調では後で説明するように変調率Aの算出方法が異なる以外は、やはり同じ
である。
ダイポーラ変調とユニポーラ変調の間を連続的に移行できるようにするため、
ここでは、次式に示す正負バイアス変調波abp,abnを設ける。
Figure 0003811898
ダイポーラ変調制御では、上記abp,abnがそのまま正側変調波apと負側変
調波anとなる。
Figure 0003811898
なお、ここではスイッチング関数Sp,Snの作成を簡便化するため、ap,
anとも正となるように設定している。最終的に、出力電圧のパルス幅は、ap,
anの大きさに比例して設定され、ダイポーラ変調の場合には、正負パルスをほ
ぼ180゜ずつずらして制御する。
ユニポーラ変調では、正負変調波ap,anは、
Figure 0003811898
Figure 0003811898
で与えられる。
スイッチング素子の最小オフ時間が無視できるほど小さい場合には、ap,a
nの瞬時値が1以上のとき最大のパルスを出力する(後述の過変調)。
ここで、バイアスBの設定は移行制御において極めて重要であることがわかる。
Bの値によりダイポーラ変調領域とユニポーラ変調領域との移行制御が実現され、

(a)A/2≦B<0.5のとき ダイポーラ変調
(b)B=0 のとき ユニポーラ変調
となる。
一方、過変調制御では、変調率Aを1以上まで高め、出力電圧の半周期の中央
部分のパルス間のスリット(ゼロ電圧出力期間)を抑制して、出力電圧を向上さ
せる。
さらに電圧指令を高めた場合には、過変調モードから1パルスモードに移行す
る。この動作については、以下の実施例の中で説明する。
このように、ダイポーラ変調,ユニポーラ変調及び過変調を統一した電圧指令
に基づいて実現し、最大出力となる1パルスまでの連続移行制御が可能となる。
以下、上記考え方を実現する実施例1の構成を説明する。
図1は、前述のスイッチングユニットを制御して、3レベルの電位を有する交
流電圧を出力するパルス幅変調装置の例である。
図1において、1は出力電圧関連情報及び移行制御情報に従ってダイポーラ変
調波形、あるいはユニポーラ変調波形、あるいは過変調波形を出力する多パルス
発生手段、2は出力電圧関連情報に従って1パルス波形を出力(1パルスモード)
する1パルス発生手段、3は各PWMモードを連続的に移行させる移行制御手段
である。移行制御手段3の出力であるゲート信号は、図示しないゲートアンプを
介して各相のスイッチングユニット内のスイッチング素子に与えられ、オン・オ
フ制御される。これら多パルス発生手段1,1パルス発生手段2、及び移行制御
手段3から構成されるパルス幅変調手段が本発明の特徴部分である。
なお、この例では、パルス幅変調手段に取り込まれる出力電圧関連情報は、上
位の電流制御手段8から与えられる。この電流制御手段8は、電流指令から電流
調節手段81によって誘導電動機6のすべり周波数指令Fs*を作成(電流指令
値と実電動機電流との偏差による)し、誘導電動機6に取り付けられた回転周波
数検出手段61によって検出された誘導電動機の回転周波数Frと前記Fs*と
を加えてインバータ周波数指令Fi*を作成する。
さらに、このFi*と3レベルインバータの直流電圧Ed(PN間電圧で、ク
ランプコンデンサ電圧の和vcp+vcnに等しい)に基づいて、出力電圧設定手段
82は出力電圧指令E*を作成する。
この出力電圧設定手段82は、Edが低い場合(Ed=Ed1)には傾きを大き
く、Edが高い場合(Ed=Ed3)には傾きを小さく設定し、常に出力電圧が要
求通りとなるようにして、図2に示した出力電圧特性を実現するものである。こ
れら電流制御手段は、出力電圧の瞬時値を出力するものであっても良い。
上記パルス幅変調手段の構成と動作について、図4から図11を用いて詳細に
説明する。
図4に、パルス幅変調手段の全体構成例を示す。ここで、多パルス発生手段1
は、基本変調波発生手段11,バイアス重畳手段12,正負分配手段13,基準
信号発生手段14、及びパルス発生手段15から構成される。
基本変調波発生手段11は、出力電圧関連情報として受け取ったインバータ周
波数指令Fi*を位相演算手段112によって時間積分することにより位相θを
求め、このθにおける正弦値sinθを求める。一方、出力電圧関連情報の1つで
ある電圧指令E*から振幅設定手段111により基本変調波の振幅A(変調率)
を演算出力し、1/2したのちsinθと掛け合わせて振幅が1/2の瞬時の基本
変調波a/2を作成して出力する。バイアス重畳手段12は、このa/2に移行
制御手段3の多パルス移行制御手段31からのバイアスBを加算及び減算し、2
本の正負バイアス変調波abp及びabnを作成して出力する。
ここで、ダイポーラ変調とユニポーラ変調との間の連続的移行はバイアスBの
設定による。図5に、このバイアスBを設定することにより行うダイポーラ/ユ
ニポーラ移行制御手段311の構成例を示す。ダイポーラ/ユニポーラ移行制御
手段311は、出力電圧指令E*を311aで4/π倍することにより変調率A
を求め、バイアス発生手段311bでこの変調率Aに応じたバイアスBを決定す
る。すなわち、変調率Aが小さく微小な出力電圧が要求されるところではB=B
o(ただし、Bo≧A/2)に設定し、A=A1に達したところでB=0とする。
A=A1のときの出力電圧が式(2)に示される電圧よりも大きくなるようにA
1をあらかじめ決めておけば、ゼロを含む微小電圧からの電圧制御が可能となる。

さらに、上記正負バイアス変調波abp,abnを、正負分配手段13によって、
abp,abnのうち正の部分はapに、abp,abnのうち負の部分はanに分配・
合成することにより、ダイポーラ変調からユニポーラ変調にかけての出力電圧基
本波成分の連続性を維持した正負変調波ap,anが作成される。
この正負変調波ap,anに基づいて、パルス発生手段15は、パルス発生周
期が2Toのスイッチング関数Sp,Snを生成する。基準信号発生手段14が、
スイッチング周波数指令Fsw*に従い、パルス発生周期Toを定める。ここで、
Fsw*とToの関係は次式で表せる。
Figure 0003811898
パルス発生手段15のパルス発生動作を図6を用いて説明する。
図6において、パルスタイミング設定手段151は、ap,an,aoff,T
o(an,aoff については後述する)に基づいて、Spの立上がりタイミング
Tpup、及びSnの立下がりタイミングTndnを次式より求める(処理1)。
Figure 0003811898
Figure 0003811898
次の周期では、Spの立下がりのタイミングTpdn及びSnの立上がりのタイ
ミングTnupを処理1と同様に求める(処理2)。
Figure 0003811898
Figure 0003811898
上記の処理1と処理2を交互に行うことにより、スイッチング関数Sp,Sn
が作成される。
ここで、aon,aoffは、スイッチング素子の最小オン時間Ton及び最小オフ
時間Toffから定まる値であり、
Figure 0003811898
で与えられる。すなわち、図7(Spの例)に示すように、オンパルス幅Twon、
及びオフパルス幅Twoffは、
Figure 0003811898
となり、図8の破線で示す特性を持つ。ここで、オンパルス幅Twonがスイッチ
ング素子によって定められた最小オン時間Ton以下とならないように、また、オ
フパルス幅Twoffがスイッチング素子によって定められた最小オフ時間Toff以
下とならないように、図8の実線で示す特性とする。これを実現するため、図6
のパルスタイミング設定手段151の機能を付加した。これによって発生する出
力電圧基本波成分の不連続は極めて小さいため、無視しても差し支えない。
なお、aoffは出力電圧基本波成分の不連続が無視できる範囲内においては可
変可能であり、ユニポーラ変調から過変調への移行タイミングとして、ユニポー
ラ/過変調移行制御手段312から与えている。もし、aoffを一定に設定した
場合には、パルス発生をより簡略化できる。
すなわち、パルスタイミング設定手段151が自動的にユニポーラから過変調
に移行させるのでaoffを出力するユニポーラ/過変調移行制御手段312を設
ける必要がない。
スイッチング関数発生手段152は、周期Toの基準信号を発生し、これに同
期して上記Tpup,TndnまたはTpdn,Tnupを基に、Sp,Snをセットする。
過変調時のスイッチング関数の一例を図9に示す。apの瞬時値Apがaoff
を越えるとスイッチング関数Spのパルス間のスリット(図9(c)のハッチン
グ部分)を埋める。この埋められたスリット幅はスイッチング素子の最小オフ時
間Toffよりも小さく、1〜2個程度ずつ徐々になくなるため、出力電圧の基本
波にはほとんど影響を与えない。
パルスタイミング設定手段151をソフトウェアで実現する場合のフローチャ
ートを図10に示す。
ところで、過変調制御では、出力電圧半周期の中央部分のパルス間のスリット
を埋めることにより最大電圧状態を維持し、変調波のゼロクロス近傍のみでPWM
制御を行っている。そのため、この領域では変調率Aと実際に出力される出力電
圧が非線形となり、変調率Aを直線的に増加させても、出力電圧はこれに追従し
て直線的に増加しない。
そこで、変調率Aの設定を非線形化することにより、過変調時の出力電圧の線
形化を図る。すなわち、PWM制御部分でのスイッチング周波数が十分に高いも
のとすれば、出力電圧の基本波実効値Eと変調率Aの関係は次式で表せる。
Figure 0003811898
従って、上式の関係からあらかじめE*とAの関係を算出しておき、図11に
示す振幅設定手段111を構成することにより、出力電圧をE*に対して直線的
に調整できる。その結果、特に1パルスに近い高電圧域での電圧制御性を向上で
きる。
さらに電圧指令を高めた場合には、移行制御手段3の切換えスイッチ32の働
きにより、過変調モードから1パルスモードに移行する。切換えスイッチ32は、
多パルス移行制御手段31の出力の1つであるSPM
PM=0のとき 多パルス側
PM=1のとき 1パルス側
に切換えられる。図12に、1パルス/多パルス切換え制御手段313の一例を
示す。この例では、電圧指令E*がE1Pを越えたとき多パルスモードから1パル
スモードへ移行させ、E*がEMPより小さくなったとき1パルスモードから多パ
ルスモードへ移行させるようにヒステリシスを設けている。これにより、不用意
なPWMモードの移行を抑制し、過渡変動の少ない安定した出力電圧が得られる
ようにしている。
1パルス発生手段2は、位相演算手段21、及びパルス発生手段22から構成
される。位相演算手段21の動作は111と全く同じでよく、21を省略して1
11の出力を利用してもよい。
パルス発生手段22の構成例を図13に示す。3レベルPWMでは2レベルP
WMと異なり、1パルス制御時にパルス幅の制御により出力電圧の調整が行える。
そこで、電圧指令E*から、パルスの立ち上がりのタイミング位相α、及び立ち
下がりのタイミング位相βを
Figure 0003811898
で求める。このα,βを位相θを基準にしてセットし、Sp,Snを作成,出力
することにより、1パルス波形を実現する。
このように、ダイポーラ変調,ユニポーラ変調及び過変調を統一した電圧指令
に基づいて実現し、最大出力となる1パルスまでの連続移行制御が可能となる。
本実施例では、出力電圧をゼロ電圧から最大電圧まで連続的かつスムーズに調
整することが可能となり、さらに、高精度で安定した出力電圧を提供できる効果
がある。
ところで、図4に示した実施例1では、上記多パルス発生手段の出力パルス列
をインバータ周波数と非同期で発生させ、1パルス発生手段の出力パルスをイン
バータ周波数と同期させて制御している。
この理由は、多パルス領域において同期式を採用している前述した従来技術で
は、第1に位相の管理のための制御が複雑、第2に何らかの制御の要請から出力
電圧指令を正弦波から歪ませる必要がある場合(図1において、インバータ周波
数Fi*や出力電圧指令E*が電気車制御上の要請により調整されている場合等)
出力電圧指令を忠実に再現できないという問題がある。
つまり、第1の問題は、同期式は、インバータ周波数の整数倍のパルスを出力
させるため、各パルスモード毎に位相と発生パルスの関係を有するテーブルを備
え、パルスモードとインバータ周波数から得られる位相とからパルス発生位相を
読み出して出力するようにしている。この位相の管理に要する計算量やパルスモ
ードごとのメモリは膨大なものとなり、制御の複雑化を招いてしまう。
また、第2の問題は、従来技術に示された同期式は、90°分のパルスデータ
をもっているが、データは出力電圧が正弦波になるよう作成されているので、出
力電圧を指令通りに正確に表現しえないという問題がある。
そこで、本実施例では、多パルスモードにおけるパルスの発生をインバータ周
波数とは非同期にすることによりこれらの解決を図った。
すなわち、第1の問題に対しては、パルスの発生のためにインバータ周波数に
拘束されずに独立してパルスを発生させることができる。つまり、図4において、
スイッチング周波数指令Fsw*をインバータ周波数指令Fi*とは独立に設定する
ことができる(図4、基準発生14はインバータ周波数に独立している)。
このため、パルス発生のための複雑な制御手続きを要しなく、制御を簡略化する
ことができる。
また、第2の問題に対しては、非同期式であると、位相毎にデータを持つ必要
がなくなり、瞬時の電圧指令に相当するパルスを出力することができるようにな
ったので、歪正弦波であっても忠実に表現することができる。また、上記したよ
うに位相演算等に関する制御が簡略した分、逐次電圧指令に相当したパルスを出
力するための演算を行うことができるようになり、演算周期を短くすることがで
きるので、さらに忠実度を増すことができる。
また、非同期式にすると、スイッチング周波数がインバータ周波数に依存しな
いため、スイッチング周波数の変化を最小限にすることができ、同期式にみられ
るパルスモード切換え前後における音質の変化(異音,不快音)を最小限にする
ことができるという効果もある。
また、上記実施例は3レベルインバータを例にとって説明したが、2レベルイ
ンバータや3レベル以上の多レベルインバータにおいても同様である。
ところで、比較的低い周波数でスイッチングを行うGTOサイリスタのような
スイッチング素子の場合は、出力電圧高調波の内、スイッチング周波数に依存し
て発生する側帯波成分とインバータ周波数の基本波成分との干渉が発生すること
がある。これを避けるため、多パルス発生手段のPWMモードの内、ダイポーラ
変調モードとユニポーラ変調モードをインバータ周波数に対して非同期とし、過
変調モード,1パルスモードを同期とする(図14)。
このような構成とすることにより、過変調時においてもより安定した電圧を供
給可能となる。
図14は、本発明の実施例2を示す。
図15に、多パルス移行制御の一例を示す。図15には多パルス移行制御手段
31のみを示した。これは、4種のPWMモードをインバータ周波数指令Fi*
と電圧指令E*の両方に依存して移行させるものである。すなわち、Fi*<F1
かつE*<E1のときダイポーラ変調、Fi*≧F1かつE1≦E*<E2のとき
ユニポーラ変調、E2≦E*<E3のとき過変調、E*≧E3のとき1パルスとす
る。これにより、例えば回生起動時や再力行時のように、周波数が高い高速域で
出力電圧をソフトスタートする場合においても、ダイポーラ変調→ユニポーラ変
調→過変調→1パルスという移行条件が満足され、安定した電圧立ち上げが可能
となる。また、低周波領域で常にダイポーラ変調制御となるため、ユニポーラ変
調の場合のような特定スイッチング素子への電流集中を回避できる。
次に、実施例2について説明する。
実施例1を拡張して、図16に示すように、ダイポーラ変調とユニポーラ変調
の間に、両変調波形が混在する部分ダイポーラ変調を導入すれば、さらに、出力
電圧とスイッチング周波数のスムーズさを増すことができる。
出力電圧指令波形の一例を図17に示す。図17において、(ロ)以外は図3
と全く同じである。以下、この部分ダイポーラについて説明する。
バイアス重畳と正負分配の効果により、バイアスBがダイポーラ変調でもユニ
ポーラ変調でもない範囲(0<B<A/2)に設定されたとしても、基本変調波
の要求通りの電圧を過不足なく再現することが可能である。この場合、出力電圧
のピーク付近はユニポーラ変調で、すそ野はダイポーラ変調である部分ダイポー
ラ変調となる。このときの正側変調波ap及び負側変調波anは、
Figure 0003811898
Figure 0003811898
となる。(ap−an)が常に基本変調波aに一致し、出力電圧基本波の瞬時値
の連続性も維持されることがわかる。
上記性質を利用して、変調率Aの増加に従ってバイアスBを徐々に減少させれ
ば、ダイポーラ変調からユニポーラ変調まで部分ダイポーラ変調を介して連続的
に移行できる。当然ながら、その逆も可能である。
ダイポーラ/ユニポーラ移行制御手段の一例を図18に示す。図18の実線で
示したようにバイアスBを設定すれば、0≦A≦A1の領域ではダイポーラ変調、
A1<A<A2の領域では部分ダイポーラ変調、A≧A2の領域ではユニポーラ
変調となる。この場合、ダイポーラ変調とユニポーラ変調の切換え時に電動機か
らの異音が生じないため、装置の低騒音化に有効である。
図18を応用すると、図19に示すように、領域毎にPWMモードを管理でき
る。図19は、多パルス移行制御手段31のみを示した。
これは、5種のPWMモードをインバータ周波数指令Fi*と電圧指令E*の両
方に依存して移行させるものである。すなわち、Fi*<FoかつE*<Eoのと
きダイポーラ変調、Fo≦Fi*<F1かつEo≦E*<E1のとき部分ダイポー
ラ変調、Fi*≧F1かつE1≦E*<E2のときユニポーラ変調、E2≦E*<
E3のとき過変調、E*≧E3のとき1パルスとする。これにより、例えば回生
起動時や再力行時のように、周波数が高い高速域で出力電圧をソフトスタートす
る場合においても、ダイポーラ変調→部分ダイポーラ変調→ユニポーラ変調→過
変調→1パルスという移行条件が満足され、安定した電圧立ち上げが可能となる。
また、空転再粘着時においても回生起動時と同様の効果が挙げられる。さらに、
いかなる運転状態においても、パルスモード切換え時の電動機からの異音の発生
を最小限に止められる効果がある。
図20に、インバータ周波数とスイッチング周波数の関係を示す。
ところで、鉄道車両用電気車制御装置に用いられるインバータでは、インバー
タ周波数Fi*の可変範囲は0〜300Hz程度である。出力電圧が最大となる
インバータ周波数Fcvは、インバータ周波数可変上限の1/5〜1/3で、Fcv
の上限は約100Hz程度である。非同期でパルスを発生する際に、スイッチン
グ周波数周りに発生する高調波と、インバータ周波数の基本波との干渉による出
力電流の変動を避けるには、Fcvの10倍程度のスイッチング周波数、つまり1
kHz以上のスイッチング周波数が必要となる。
さらに、騒音(前述の異音等)低減には、スイッチング周波数の変動を最小限
に押さえることが効果的であり、過変調の導入により、多パルス領域でのスイッ
チング周波数の変動を1〜2Fi以内にすることができる。
当然ながら、マイクロプロセッサ等を用いれば、上記パルス幅変調手段の一部
または全てをプログラム化して、ソフトウェア的に実現することも可能である。
図21に、図4のパルス幅変調手段におけるパルスの立ち上げ,立ち下げタイ
ミングの演算までをソフトウェアで実現するためのフローチャートの一例を示す。

以上は全て誘導電動機負荷の場合を例にとって説明したが、これに限らず他の
交流電動機においても同様の効果が期待できる。また、以上は全てインバータを
対象とした説明であったが、これらのインバータの出力端子をリアクタンス要素
を介して交流電源と接続し、交流を直流に変換する自励式コンバータとして動作
させることも可能である。この場合も、インバータの場合と同様の効果が期待で
きる。
なお、以上は3レベルインバータの場合について述べたが、本発明の考え方は
3レベル以上の多レベルインバータにおいても対応可能である。
本発明は、インバータ出力電圧をゼロ電圧から最大電圧まで連続的かつスムー
ズに調整することが可能となり、また、パルス発生制御系を簡略化することがで
き、電気車に適用すると、低騒音な電気車を提供することができる。
本発明の実施例1を示す構成図。 出力電圧特性とPWMモードの関係を説明する図。 多パルス領域でのPWMモード連続移行のための変調波の説明図。 図1の構成の詳細説明図。 ダイポーラ/ユニポーラ移行制御手段の一例を示す図。 多パルス発生手段におけるパルス発生手段の一例を示す図。 オン・オフパルス幅の関係を示す波形図。 オン・オフパルス幅の特性を示す図。 過変調波形の一例を示す図。 ソフトウェアによるパルスタイミング設定手段のフローチャートを示す図。 振幅設定手段の一構成例を示す図。 多パルス/1パルス切換制御手段の一例を示す図。 1パルス発生手段の一例を示す図。 本発明の実施例2の一構成例を示す図。 移行制御手段の一例を示す図。 他のPWMモードを含む場合の出力電圧特性とPWMモードの関係図。 他のPWMモードの変調波を説明する図。 他のPWMモードを実現する移行制御手段の構成図。 移行制御手段の一例を示す図。 インバータ周波数とスイッチング周波数の関係を説明する図。 ソフトウェアによるパルス幅変調手段のフローチャートを示す図。
符号の説明
1…多パルス発生手段、2…1パルス発生手段、3…移行制御手段、4…直流架
線、6…誘導電動機、7a,7b,7c…スイッチングユニット、8…電流制御
手段、11…基本変調波発生手段、12…バイアス重畳手段、13…正負分配手
段、14…基準信号発生手段、15…パルス発生手段、21…位相演算手段、2
2…パルス発生手段、31…多パルス移行制御手段、32…切換えスイッチ、5
0…直流リアクトル、51,52…クランプコンデンサ、61…回転周波数検出
手段

Claims (1)

  1. 複数のスイッチング素子のスイッチング制御により直流を正、負、中間電圧
    である3レベルの電位を有する交流相電圧に変換して可変周波数可変電圧の交流
    を出力する電力変換器と、該電力変換器のスイッチング素子を制御し、該電力変
    換器の出力側に接続されて電気車を駆動する交流電動機を加減速制御する制御装
    置とを備えた電気車の電力変換装置において、
    前記電力変換器の出力周波数(前記電気車の速度)の上昇に従い、前記電力変
    換器の出力相電圧の基本波の半周期で複数の単一極性のパルス列の中央部からパ
    ルス間のスリットを埋めるようにパルス数を減少させたパルス列を前記電力変換
    器の出力相に発生させる過変調モードと、
    前記電力変換器の出力周波数(前記電気車の速度)が最大に近づくに従い、
    記電力変換器の出力相電圧の基本波の半周期に同一極性の1つのパルスを前記電
    力変換器の出力相に発生させる1パルスモードとを有し、これらモード間を移行
    させる手段を備え、
    前記過変調モードにおける前記電力変換器の出力パルスは、前記電力変換器が
    出力する電圧の基本波と非同期で発生され、前記1パルスモードにおける前記電
    力変換器の出力パルスは、前記電力変換器が出力する電圧の基本波と同期して発
    生されるようにしたことを特徴とする電気車の電力変換装置。
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