JP3248167B2 - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JP3248167B2
JP3248167B2 JP11815698A JP11815698A JP3248167B2 JP 3248167 B2 JP3248167 B2 JP 3248167B2 JP 11815698 A JP11815698 A JP 11815698A JP 11815698 A JP11815698 A JP 11815698A JP 3248167 B2 JP3248167 B2 JP 3248167B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は直流を交流または交
流を直流に変換する電力変換装置の改良に関し、特に、
電力変換装置の出力電圧の制御に関する。
【0002】
【従来の技術】3レベルインバータは、直流電源電圧
(架線電圧)を直列接続されたコンデンサで2つの直流
電圧に分圧することにより、高電位,中間電位及び低電
位の3つの電圧レベルを作り、主回路スイッチング素子
のオン・オフ動作により、これら3レベルの電圧をイン
バータ出力端子に選択的に導出するものであり、次のよ
うな特徴を備えている。すなわち、出力電圧パルスのス
テップ数が増加することにより、見かけ上のスイッチン
グ周波数が高められ、歪の少ない出力を得られる。素子
に印加される電圧が2レベルに比べて約半減するため、
比較的低耐圧のスイッチング素子を使える。素子印加電
圧の減少に伴い、素子まわりの発生損失を低減できる等
である。ところで、上記3レベルインバータの出力電圧
パルスの発生制御法として、以下のような方式がある。 (1)ニュー デベロップメンツ オブ 3 レベル
ピーダブリュエム ストラ テジーズ「New Developmen
ts of 3−Level PWM Strategies」(EPE’89Recor
d,1989)の412頁、図1にはダイポーラ変調
(出力電圧の半周期内にパルスをゼロ電圧を介して正負
交互に出力することにより出力電圧を表現)と呼ばれる
変調方式,ユニポーラ変調(出力電圧の半周期中に単一
極性のパルスを出力することにより出力電圧を表現)と
呼ばれる変調方式及び上記ダイポーラ変調とユニポーラ
変調を1周期中に混在させる変調方式(以下、本明細書
では、部分ダイポーラ変調と称する)が提案されてい
る。 (2)ピーダブリュエム システム イン パワー コ
ンバーターズ:アン エク ステンション オブ ザ
サブハーモニック メソッド「PWM Systems inPower Co
nverters:An Extension of the“Subharmonic”metho
d」(IEEETrasaction on Industrial Electoronics and
Control Instrumentation, Vol.IECI−28,No.
4,November 1981)の316頁、図2(b)には
出力電圧の半周期が複数の単一極性のパルスで構成さ
れ、この中央部分からパルス間のスリットを埋めるよう
にパルス数を減少させることにより出力電圧を表現する
変調方式(以下、本明細書では過変調と称する)が提案
されている。 (3)スタディ オブ 2 アンド 3 レベル プリ
カルキュレイティド モデュレーションズ「Study of
2 and 3−Level Precalculated Modulations」(EP
E’91 Record,1991)の411頁、図16に
は、0から100%まで出力電圧をカバーするための出
力電圧パルス発生制御方法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、鉄道車両の
ような用途に3レベルインバータを用いる場合、広範囲
にわたる速度制御を実現するため、ゼロ電圧から電圧利
用率が100%に達する最大電圧(出力電圧の半周期内
に単一のパルスしか存在しない電圧領域であり、以下、
1パルスと呼ぶ)まで、インバータ出力電圧の基本波を
連続に、かつ、インバータ出力電圧の高調波をスムーズ
に制御できることが要求される。ところで、上記従来技
術(1)は、ゼロを含む微小電圧が制御可能なダイポー
ラ変調、中速領域(中電圧)をカバーするユニポーラ変
調手段、最大電圧をカバーする1パルスまでを切換えて
いるので、ゼロ電圧から最大電圧を出力することがで
き、基本波の連続性も保ちうるが、ユニポーラ変調と1
パルスとの切換え時に出力電圧の高調波が不連続にな
り、周波数の急激で大きな変化による騒音が発生すると
いう問題があった。また、上記従来技術(2)に示され
た技術では、ゼロ電圧から最大電圧を表現することがで
きないという問題があった。
【0004】ところで、上記従来技術(1)は、出力電
圧の基本波を連続制御させるため、基本波の位相及び電
圧に対応したパルスデータをメモリに記憶させ、このデ
ータに基づいて各変調に対応したパルス列を出力するも
のであるので制御が複雑である。さらに、上記従来技術
(3)は、ユニポーラ変調において、基本波の半周期に
存在するパルスの数を切換える変調方式であるので、制
御の複雑化を招くという問題がある。さらに、上記従来
技術は、変調方式やパルス数を切換えるときに不快な不
連続音が発生するという問題があった。
【0005】本発明の目的は、3レベルインバータの出
力電圧をゼロから最大まで制御可能で、インバータ出力
電圧を連続かつスムーズに行える3レベルのパルス発生
制御を実現することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、複数のスイ
ッチング素子のスイッチング制御により直流を3レベル
の電位を有する交流相電圧に変換する電力変換器と、該
変換器のスイッチング素子を制御する制御装置を備えた
電力変換装置において、この電力変換器の出力相電圧の
基本波の半周期に正負のパルスと該パルス間に零電位を
有するパルス列を前記電力変換器の相に発生させるダイ
ポーラ変調モードと、前記電力変換器の出力相電圧の基
本波の半周期で前記ダイポーラ変調モードと前記ユニポ
ーラ変調モードで得られる両変調波形が混在するパルス
列を前記電力変換器の相に発生させる部分ダイポーラ変
調モードと、前記電力変換器の出力相電圧の基本波の半
周期に複数の単一極性のパルス列を前記電力変換器の相
に発生させるユニポーラ変調モードとを有し、これらモ
ード間を移行させる手段を備えたことにより、達成され
る。
【0007】3レベルの電力変換器(インバータ)にお
いて、インバータ周波数指令や出力電圧指令等の出力電
圧関連情報に応じて、主に低電圧制御用としてダイポー
ラ変調と中間的な出力電圧の制御用のユニポーラ変調の
移行において部分ダイポーラ変調を介在させることで出
力電圧変化をスムーズに行える。また、基本波の半周期
内のパルス数が複数である領域で、前記インバータのス
イッチング周波数を連続的に変化させる制御手段を備え
たため、出力電圧の高調波がほぼ連続的に変化するの
で、不連続な音質の変化が減少する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の概要を表1及び図
1から図3を用いて説明した後、一実施例を図1及び図
4から図13を用いて説明する。3レベルインバータ
(NPCインバータともいう)は、直流電源電圧(電気
車の場合は架線電圧)を直列接続されたコンデンサで2
つの直流電圧に分圧することにより、高電位,中間電位
及び低電位の3つの電圧レベルを作り、主回路スイッチ
ング素子のオン・オフ動作により、これら3レベルの電
圧をインバータ出力端子に選択的に導出するものであ
る。この主回路構成の一例として、鉄道用電気車に適用
した場合の基本構成(3相の場合)を図1に示す。図1
において、4は直流電圧源である直流架線(電車線)、
50は直流リアクトル、51及び52は直流電圧源4の
電圧から中間電位点O(以下、中性点と呼ぶ)を作り出
すため分割配置したクランプコンデンサである。7a,
7b及び7cは自己消弧可能なスイッチング素子より構
成され、このスイッチング素子に与えるゲート信号に応
じて高電位点電圧(P点電圧),中性点電圧(O点電
圧)及び低電位点電圧(N点電圧)を選択的に出力する
スイッチングユニットである。この例では、スイッチン
グユニット7aは70から73の自己消弧可能なスイッ
チング素子(ここではIGBTとしたが、GTO,トラ
ンジスタ等でも良い)、74から77の還流用整流素
子、78及び79の補助整流素子より構成する。また、
負荷は誘導電動機6の場合を示した。スイッチングユニ
ット7b及び7cも、7aと同様の構成である。
【0009】ここではまず、U相のスイッチングユニッ
ト7aを例にとり、その基本的な動作を表1を用いて説
明する。
【表1】 なお、以下では、クランプコンデンサ51および52の
電圧vcp,vcnは完全平滑でEd/2に分圧された直流
電圧とし、中性点(0点)は仮想的に接地されているも
のとする。また、ことわりのない限り、出力電圧はイン
バータ出力相電圧を指すものとする。スイッチングユニ
ット7aを構成するスイッチング素子70から73は、
表1に示すように3通りの導通パターンに従いオン・オ
フ動作する。すなわち、直流側のP点電位を出力する出
力モードPでは、70,71がオン,72,73がオフ
で、出力電圧はEd/2となり、中性点電位を出力する
出力モードOでは、71,72がオン,70,73がオ
フで、出力電圧としてゼロ電位が出力され、N点電位を
出力する出力モードNでは、70,71がオフ,72,
73がオンで、出力電圧は−Ed/2となる。表1中に
各出力モードにおける主回路1相分(スイッチングユニ
ットとクランプコンデンサ)の等価回路を示した。スイ
ッチングユニットは、等価的に3方向の切換えスイッチ
と見なせる。ここで、素子の導通状態を1,0の2値で
表わすスイッチング関数Sp,Snを用いると、 出力モードPのとき Sp=1,Sn=0 出力モードOのとき Sp=0,Sn=0 出力モードNのとき Sp=0,Sn=1 と表現できる。このとき、スイッチング関数Sp,Sn
と、スイッチング素子70,71,72,73に与える
ゲート信号Gpu,Gpx,Gnx,Gnu(オフ信号を0,オ
ン信号を1とする)の関係は、次式で表せる。
【数1】 従って、各相毎に2つのスイッチング関数Sp,Snを
用意することにより、スイッチング素子の導通状態を決
定することができる。このスイッチング関数Sp,Sn
は、パルス幅変調(PWM)制御により、出力電圧eu
が正弦波状になるように決定される。なお、3レベルイ
ンバータの主回路の詳細は、特開昭51−47848号公報,
特開昭56−74088号公報などに記載されている。
【0010】ところで、電気車のように限られた電源電
圧で、可変電圧可変周波数(VVVF)領域から定電圧可変
周波数(CVVF)領域に亘る広範囲の速度制御を行う
場合、図2の実線で示すような出力電圧特性が要求され
る。すなわち、低速度領域ではインバータ周波数にほぼ
比例して出力電圧を調整(この領域をVVVF制御領域
と呼ぶ)することにより、電動機内の磁束をほぼ一定に
保ち、所定のトルクを確保し、また、高速度領域ではイ
ンバータの最大出力電圧を維持したまま引き続きインバ
ータ周波数を上昇(この領域をCVVF制御領域と呼
ぶ)させることにより、限られた電圧で電圧利用率を最
大として高速運転を実現するものである。しかしなが
ら、従来から知られているユニポーラ変調方式では、イ
ンバータ周波数が低く、微小な出力電圧の制御が要求さ
れる領域(VVVF制御領域の起点付近)では、スイッ
チング素子の最小オン時間によって定まる最小出力パル
ス幅よりも小さな電圧パルスを実現することができず、
図2の破線で示すように、指令より大きな電圧を出力し
てしまうことになる。例えば、インバータ出力電圧の電
圧パルスが全てスイッチング素子の最小オン時間Tonに
より定まる最小パルス幅である場合を考えると、このと
きの出力電圧実効値Eは、
【数2】 ここに、Fc:キャリア周波数 で与えられ、これよりも小さな電圧は制御できない。こ
こで、Emaxは180゜通流の方形波電圧の実効値であ
り、
【数3】 で与えられ、3レベルインバータの最大出力電圧もほぼ
このEmaxに一致する。上記(数2)によれば、Fc=
500kHz,Ton=100μsのとき、E=0.1Em
axであり、この場合、最大出力電圧Emaxの10%以下
の電圧は制御できないことになる。そのため、ユニポー
ラ変調だけでは制御可能な出力電圧の下限値が制限さ
れ、連続的な電圧制御が困難であるという問題があっ
た。
【0011】これを解決するためには、ダイポーラ変調
(ダイポーラモード)が有効であるが、従来技術では、
このダイポーラ変調からユニポーラ変調(ユニポーラモ
ード)に移行する際に注意が必要であった。一方、ユニ
ポーラ変調で出力し得る最大電圧Eは、理想的な正弦波
変調の限界点(変調率A=1)で
【数4】 であり、スイッチング素子の最小オフ時間Toff を考慮
した場合には、
【数5】 ここに、Fc:キャリア周波数 となる。例えば、Fc=500Hz,Toff=200μ
sのとき、E=0.707Emaxであり、この場合には、
最大出力電圧Emaxの約70%までしかカバーできない
ことになる。この時、1パルスモードのパルス幅を調整
できないとすると、基本波が不連続となり、また、1パ
ルスモードのパルス幅が調整可能とすると、パルスの幅
を小さくして連続性を保とうとするため、今度は、高調
波の連続性が失われてしまう。この電圧範囲をカバーす
る変調方式は種々考えられるが、パルス発生制御の容易
さ,ユニポーラ変調との整合性,出力電圧に含まれる高
調波の連続性等の観点から過変調(過変調モード)が最
も効果的であるといえる。過変調領域では、出力電圧半
周期の電圧パルス列の中央部分(基本波瞬時値のピーク
付近)におけるパルス間の狭幅スリットを徐々に埋める
ことにより、出力電圧を1パルス付近まで拡大すること
を可能としている。
【0012】過変調制御の極限、すなわち、変調率が極
めて大きい領域では、出力電圧の半周期に1つのパルス
しか存在しない、いわゆる1パルスモードに移行し、こ
のときの出力電圧はほぼEmax に達する。しかしなが
ら、このままでは過変調から1パルス、あるいは1パル
スから過変調への移行タイミングは、変調率やキャリア
周波数に依存するため、このタイミングを任意に設定で
きず、この間にヒステリシスを設けると、基本波電圧の
連続性が損なわれる。そこで、過変調制御から、過変調
の延長ではないパルス幅制御(つまり、変調率を無限大
としない1パルスモードの作りかた)による電圧制御が
可能な1パルス制御に移行させる。これにより、過変調
と1パルス制御の間で、所定のタイミングでの移行を可
能とし、基本波電圧の連続的な移行が実現される。
【0013】これら一連の移行制御を連続的に行うこと
により、要求される出力電圧に対応したパルスモードを
選択しながら、ゼロ電圧から最大電圧まで連続的にしか
も高精度で安定した出力電圧を得る。すなわち、図2に
示すように、誘導電動機6を図示のようにV/F=一定
で制御すると、起動時からF1までダイポーラ変調を用
い、インバータ周波数がF1に達した時点でユニポーラ
変調領域に移行し、F2で過変調領域、さらにF3で1
パルス領域に順次移行させる。
【0014】以上の考えを、統一した電圧指令に基づい
て実現を可能とした変調波の一例を図3に示す。出力電
圧の基本波成分に比例した基本変調波aは、上位の電流
制御手段からのインバータ周波数指令Fi*と出力電圧
指令E*に基づいて次式より作成する。
【数6】 ここに、A:変調率,t=時間,θ:位相(=2πFi
*t) ここで、正弦波変調領域における変調率A(0≦A≦1)
は、次式で与えられる。
【数7】 この基本変調波aは、ダイポーラ変調,ユニポーラ変調
とも全く同一であり、過変調では後で説明するように変
調率Aの算出方法が異なる以外は、やはり同じである。
【0015】ダイポーラ変調とユニポーラ変調の間を連
続的に移行できるようにするため、ここでは、次式に示
す正負バイアス変調波abp,abnを設ける。
【数8】 ダイポーラ変調制御では、上記abp,abnがそのまま正
側変調波apと負側変調波anとなる。
【数9】 なお、ここではスイッチング関数Sp,Snの作成を簡
便化するため、ap,anとも正となるように設定して
いる。最終的に、出力電圧のパルス幅は、ap,anの
大きさに比例して設定され、ダイポーラ変調の場合に
は、正負パルスをほぼ180゜ずつずらして制御する。
【0016】ユニポーラ変調では、正負変調波ap,a
nは、
【数10】
【数11】 で与えられる。スイッチング素子の最小オフ時間が無視
できるほど小さい場合には、ap,anの瞬時値が1以
上のとき最大のパルスを出力する(後述の過変調)。こ
こで、バイアスBの設定は移行制御において極めて重要
であることがわかる。Bの値によりダイポーラ変調領域
とユニポーラ変調領域との移行制御が実現され、 (a)A/2≦B<0.5のとき ダイポーラ変調 (b)B=0 のとき ユニポーラ変調 となる。一方、過変調制御では、変調率Aを1以上まで
高め、出力電圧の半周期の中央部分のパルス間のスリッ
ト(ゼロ電圧出力期間)を抑制して、出力電圧を向上さ
せる。さらに電圧指令を高めた場合には、過変調モード
から1パルスモードに移行する。この動作については、
以下の実施例の中で説明する。このように、ダイポーラ
変調,ユニポーラ変調及び過変調を統一した電圧指令に
基づいて実現し、最大出力となる1パルスまでの連続移
行制御が可能となる。
【0017】以下、上記考え方を実現する一実施例の構
成を説明する。図1は、前述のスイッチングユニットを
制御して、3レベルの電位を有する交流電圧を出力する
パルス幅変調装置の例である。図1において、1は出力
電圧関連情報及び移行制御情報に従ってダイポーラ変調
波形、あるいはユニポーラ変調波形、あるいは過変調波
形を出力する多パルス発生手段、2は出力電圧関連情報
に従って1パルス波形を出力(1パルスモード)する1パ
ルス発生手段、3は各PWMモードを連続的に移行させ
る移行制御手段である。移行制御手段3の出力であるゲ
ート信号は、図示しないゲートアンプを介して各相のス
イッチングユニット内のスイッチング素子に与えられ、
オン・オフ制御される。これら多パルス発生手段1,1
パルス発生手段2、及び移行制御手段3から構成される
パルス幅変調手段が本発明の特徴部分である。なお、こ
の例では、パルス幅変調手段に取り込まれる出力電圧関
連情報は、上位の電流制御手段8から与えられる。この
電流制御手段8は、電流指令から電流調節手段81によ
って誘導電動機6のすべり周波数指令Fs*を作成(電
流指令値と実電動機電流との偏差による)し、誘導電動
機6に取り付けられた回転周波数検出手段61によって
検出された誘導電動機の回転周波数Frと前記Fs*と
を加えてインバータ周波数指令Fi*を作成する。さら
に、このFi*と3レベルインバータの直流電圧Ed
(PN間電圧で、クランプコンデンサ電圧の和vcp+v
cnに等しい)に基づいて、出力電圧設定手段82は出力
電圧指令E*を作成する。この出力電圧設定手段82
は、Edが低い場合(Ed=Ed1)には傾きを大きく、
Edが高い場合(Ed=Ed3)には傾きを小さく設定
し、常に出力電圧が要求通りとなるようにして、図2に
示した出力電圧特性を実現するものである。これら電流
制御手段は、出力電圧の瞬時値を出力するものであって
も良い。
【0018】上記パルス幅変調手段の構成と動作につい
て、図4から図11を用いて詳細に説明する。図4にパ
ルス幅変調手段の全体構成例を示す。ここで、多パルス
発生手段1は、基本変調波発生手段11,バイアス重畳
手段12,正負分配手段13,基準信号発生手段14、
及びパルス発生手段15から構成される。基本変調波発
生手段11は、出力電圧関連情報として受け取ったイン
バータ周波数指令Fi*を位相演算手段112によって
時間積分することにより位相θを求め、このθにおける
正弦値sinθを求める。一方、出力電圧関連情報の1つ
である電圧指令E*から振幅設定手段111により基本
変調波の振幅A(変調率)を演算出力し、1/2したの
ちsinθと掛け合わせて振幅が1/2の瞬時の基本変調
波a/2を作成して出力する。バイアス重畳手段12
は、このa/2に移行制御手段3の多パルス移行制御手
段31からのバイアスBを加算及び減算し、2本の正負
バイアス変調波abp及びabnを作成して出力する。
【0019】ここで、ダイポーラ変調とユニポーラ変調
との間の連続的移行はバイアスBの設定による。図5
に、このバイアスBを設定することにより行うダイポー
ラ/ユニポーラ移行制御手段311の構成例を示す。ダ
イポーラ/ユニポーラ移行制御手段311は、出力電圧
指令E*を311aで4/π倍することにより変調率A
を求め、バイアス発生手段311bでこの変調率Aに応
じたバイアスBを決定する。すなわち、変調率Aが小さ
く微小な出力電圧が要求されるところではB=Bo(た
だし、Bo≧A/2)に設定し、A=A1に達したとこ
ろでB=0とする。A=A1のときの出力電圧が式
(2)に示される電圧よりも大きくなるようにA1をあ
らかじめ決めておけば、ゼロを含む微小電圧からの電圧
制御が可能となる。さらに、上記正負バイアス変調波a
bp,abnを、正負分配手段13によって、abp,abnの
うち正の部分はapに、abp,abnのうち負の部分はa
nに分配・合成することにより、ダイポーラ変調からユ
ニポーラ変調にかけての出力電圧基本波成分の連続性を
維持した正負変調波ap,anが作成される。この正負
変調波ap,anに基づいて、パルス発生手段15は、
パルス発生周期が2Toのスイッチング関数Sp,Sn
を生成する。基準信号発生手段14が、スイッチング周
波数指令Fsw*に従い、パルス発生周期Toを定める。
ここで、Fsw*とToの関係は次式で表せる。
【数12】
【0020】パルス発生手段15のパルス発生動作を図
6を用いて説明する。図6において、パルスタイミング
設定手段151は、ap,an,aoff,To(an,
aoff については後述する)に基づいて、Spの立上が
りタイミングTpup、及びSnの立下がりタイミングTn
dnを次式より求める(処理1)。
【数13】
【数14】 次の周期では、Spの立下がりのタイミングTpdn及び
Snの立上がりのタイミングTnupを処理1と同様に求
める(処理2)。
【数15】
【数16】 上記の処理1と処理2を交互に行うことにより、スイッ
チング関数Sp,Snが作成される。ここで、aon,a
offは、スイッチング素子の最小オン時間Ton及び最小
オフ時間Toffから定まる値であり、
【数17】 で与えられる。すなわち、図7(Spの例)に示すよう
に、オンパルス幅Twon、及びオフパルス幅Twoffは、
【数18】 となり、図8の破線で示す特性を持つ。ここで、オンパ
ルス幅Twonがスイッチング素子によって定められた最
小オン時間Ton以下とならないように、また、オフパル
ス幅Twoffがスイッチング素子によって定められた最
小オフ時間Toff以下とならないように、図8の実線で
示す特性とする。これを実現するため、図6のパルスタ
イミング設定手段151の機能を付加した。これによっ
て発生する出力電圧基本波成分の不連続は極めて小さい
ため、無視しても差し支えない。
【0021】なお、aoffは出力電圧基本波成分の不連
続が無視できる範囲内においては可変可能であり、ユニ
ポーラ変調から過変調への移行タイミングとして、ユニ
ポーラ/過変調移行制御手段312から与えている。も
し、aoffを一定に設定した場合には、パルス発生をよ
り簡略化できる。すなわち、パルスタイミング設定手段
151が自動的にユニポーラから過変調に移行させるの
でaoffを出力するユニポーラ/過変調移行制御手段3
12を設ける必要がない。スイッチング関数発生手段1
52は、周期Toの基準信号を発生し、これに同期して
上記Tpup,TndnまたはTpdn,Tnupを基に、Sp,S
nをセットする。
【0022】過変調時のスイッチング関数の一例を図9
に示す。apの瞬時値Apがaoffを越えるとスイッチ
ング関数Spのパルス間のスリット(図9(c)のハッ
チング部分)を埋める。この埋められたスリット幅はス
イッチング素子の最小オフ時間Toffよりも小さく、1
〜2個程度ずつ徐々になくなるため、出力電圧の基本波
にはほとんど影響を与えない。
【0023】パルスタイミング設定手段151をソフト
ウェアで実現する場合のフローチャートを図10に示
す。ところで、過変調制御では、出力電圧半周期の中央
部分のパルス間のスリットを埋めることにより最大電圧
状態を維持し、変調波のゼロクロス近傍のみでPWM制御
を行っている。そのため、この領域では変調率Aと実際
に出力される出力電圧が非線形となり、変調率Aを直線
的に増加させても、出力電圧はこれに追従して直線的に
増加しない。そこで、変調率Aの設定を非線形化するこ
とにより、過変調時の出力電圧の線形化を図る。すなわ
ち、PWM制御部分でのスイッチング周波数が十分に高
いものとすれば、出力電圧の基本波実効値Eと変調率A
の関係は次式で表せる。
【数19】 従って、上式の関係からあらかじめE*とAの関係を算
出しておき、図11に示す振幅設定手段111を構成す
ることにより、出力電圧をE*に対して直線的に調整で
きる。その結果、特に1パルスに近い高電圧域での電圧
制御性を向上できる。
【0024】さらに電圧指令を高めた場合には、移行制
御手段3の切換えスイッチ32の働きにより、過変調モ
ードから1パルスモードに移行する。切換えスイッチ3
2は、多パルス移行制御手段31の出力の1つであるS
PMが SPM=0のとき 多パルス側 SPM=1のとき 1パルス側 に切換えられる。図12に、1パルス/多パルス切換え
制御手段313の一例を示す。この例では、電圧指令E
*がE1Pを越えたとき多パルスモードから1パルスモー
ドへ移行させ、E*がEMPより小さくなったとき1パル
スモードから多パルスモードへ移行させるようにヒステ
リシスを設けている。これにより、不用意なPWMモー
ドの移行を抑制し、過渡変動の少ない安定した出力電圧
が得られるようにしている。1パルス発生手段2は、位
相演算手段21、及びパルス発生手段22から構成され
る。位相演算手段21の動作は111と全く同じでよ
く、21を省略して111の出力を利用してもよい。
【0025】パルス発生手段22の構成例を図13に示
す。3レベルPWMでは2レベルPWMと異なり、1パ
ルス制御時にパルス幅の制御により出力電圧の調整が行
える。そこで、電圧指令E*から、パルスの立ち上がり
のタイミング位相α、及び立ち下がりのタイミング位相
βを
【数20】 で求める。このα,βを位相θを基準にしてセットし、
Sp,Snを作成,出力することにより、1パルス波形
を実現する。
【0026】このように、ダイポーラ変調,ユニポーラ
変調及び過変調を統一した電圧指令に基づいて実現し、
最大出力となる1パルスまでの連続移行制御が可能とな
る。本実施例では、出力電圧をゼロ電圧から最大電圧ま
で連続的かつスムーズに調整することが可能となり、さ
らに、高精度で安定した出力電圧を提供できる効果があ
る。
【0027】ところで、図4に示した第1の実施例で
は、上記多パルス発生手段の出力パルス列をインバータ
周波数と非同期で発生させ、1パルス発生手段の出力パ
ルスをインバータ周波数と同期させて制御している。こ
の理由は、多パルス領域において同期式を採用している
前述した従来技術では、第1に位相の管理のための制御
が複雑、第2に何らかの制御の要請から出力電圧指令を
正弦波から歪ませる必要がある場合(図1において、イ
ンバータ周波数Fi*や出力電圧指令E*が電気車制御上
の要請により調整されている場合等)出力電圧指令を忠
実に再現できないという問題がある。つまり、第1の問
題は、同期式は、インバータ周波数の整数倍のパルスを
出力させるため、各パルスモード毎に位相と発生パルス
の関係を有するテーブルを備え、パルスモードとインバ
ータ周波数から得られる位相とからパルス発生位相を読
み出して出力するようにしている。この、位相の管理に
要する計算量やパルスモードごとのメモリは膨大なもの
となり、制御の複雑化を招いてしまう。また、第2の問
題は、従来技術に示された同期式は、90°分のパルス
データをもっているが、データは出力電圧が正弦波にな
るよう作成されているので、出力電圧を指令通りに正確
に表現しえないという問題がある。
【0028】そこで、本実施例では、多パルスモードに
おけるパルスの発生をインバータ周波数とは非同期にす
ることによりこれらの解決を図った。すなわち、第1の
問題に対しては、パルスの発生のためにインバータ周波
数に拘束されずに独立してパルスを発生させることがで
きる。つまり、図4において、スイッチング周波数指令
Fsw*をインバータ周波数指令Fi*とは独立に設定する
ことができる(図4、基準発生14はインバータ周波数
に独立している)。このため、パルス発生のための複雑
な制御手続きを要しなく、制御を簡略化することができ
る。また、第2の問題に対しては、非同期式であると、
位相毎にデータを持つ必要がなくなり、瞬時の電圧指令
に相当するパルスを出力することができるようになった
ので、歪正弦波であっても忠実に表現することができ
る。また、上記したように位相演算等に関する制御が簡
略した分、逐次電圧指令に相当したパルスを出力するた
めの演算を行うことができるようになり、演算周期を短
くすることができるのでさらに、忠実度を増すことがで
きる。また、非同期式にすると、スイッチング周波数が
インバータ周波数に依存しないため、スイッチング周波
数の変化を最小限にすることができ、同期式にみられる
パルスモード切換え前後における、音質の変化(異音,
不快音)を最小限にすることができるという効果もあ
る。
【0029】また、上記実施例は3レベルインバータを
例にとって説明したが、2レベルインバータや3レベル
以上の多レベルインバータにおいても同様である。
【0030】ところで、比較的低い周波数でスイッチン
グを行うGTOサイリスタのようなスイッチング素子の
場合は、出力電圧高調波の内、スイッチング周波数に依
存して発生する側帯波成分とインバータ周波数の基本波
成分との干渉が発生することがある。これを避けるた
め、多パルス発生手段のPWMモードの内、ダイポーラ
変調モードとユニポーラ変調モードをインバータ周波数
に対して非同期とし、過変調モード,1パルスモードを
同期とする(図14)。このような構成とすることによ
り、過変調時においてもより安定した電圧を供給可能と
なる。
【0031】図15に多パルス移行制御の他の実施例を
示す。図15には多パルス移行制御手段31のみを示し
た。これは、4種のPWMモードをインバータ周波数指
令Fi*と電圧指令E*の両方に依存して移行させるもの
である。すなわち、Fi*<F1かつE*<E1のときダ
イポーラ変調、Fi*≧F1かつE1≦E*<E2のとき
ユニポーラ変調、E2≦E*<E3のとき過変調、E*≧
E3のとき1パルスとする。これにより、例えば回生起
動時や再力行時のように、周波数が高い高速域で出力電
圧をソフトスタートする場合においても、ダイポーラ変
調→ユニポーラ変調→過変調→1パルスという移行条件
が満足され、安定した電圧立ち上げが可能となる。ま
た、低周波領域で常にダイポーラ変調制御となるため、
ユニポーラ変調の場合のような特定スイッチング素子へ
の電流集中を回避できる。
【0032】次に第2の実施例について説明する。第1
の実施例を拡張して、図16に示すように、ダイポーラ
変調とユニポーラ変調の間に、両変調波形が混在する部
分ダイポーラ変調を導入すれば、さらに、出力電圧とス
イッチング周波数のスムーズさを増すことができる。
【0033】出力電圧指令波形の一例を図17に示す。
図17において、(ロ)以外は図3と全く同じである。
以下、この部分ダイポーラについて説明する。バイアス
重畳と正負分配の効果により、バイアスBがダイポーラ
変調でもユニポーラ変調でもない範囲(0<B<A/
2)に設定されたとしても、基本変調波の要求通りの電
圧を過不足なく再現することが可能である。この場合、
出力電圧のピーク付近はユニポーラ変調で、すそ野はダ
イポーラ変調である部分ダイポーラ変調となる。このと
きの正側変調波ap及び負側変調波anは、
【数21】
【数22】 となる。(ap−an)が常に基本変調波aに一致し、
出力電圧基本波の瞬時値の連続性も維持されることがわ
かる。上記性質を利用して、変調率Aの増加に従ってバ
イアスBを徐々に減少させれば、ダイポーラ変調からユ
ニポーラ変調まで部分ダイポーラ変調を介して連続的に
移行できる。当然ながら、その逆も可能である。
【0034】ダイポーラ/ユニポーラ移行制御手段の一
例を図18に示す。図18の実線で示したようにバイア
スBを設定すれば、0≦A≦A1の領域ではダイポーラ
変調、A1<A<A2の領域では部分ダイポーラ変調、
A≧A2の領域ではユニポーラ変調となる。この場合、
ダイポーラ変調とユニポーラ変調の切換え時に電動機か
らの異音が生じないため、装置の低騒音化に有効であ
る。
【0035】図18を応用すると、図19に示すように
領域毎にPWMモードを管理できる。図19は、多パル
ス移行制御手段31のみを示した。これは、5種のPW
Mモードをインバータ周波数指令Fi*と電圧指令E*の
両方に依存して移行させるものである。すなわち、Fi
*<FoかつE*<Eoのときダイポーラ変調、Fo≦F
i*<F1かつEo≦E*<E1のとき部分ダイポーラ変
調、Fi*≧F1かつE1≦E*<E2のときユニポーラ
変調、E2≦E*<E3のとき過変調、E*≧E3のとき
1パルスとする。これにより、例えば回生起動時や再力
行時のように、周波数が高い高速域で出力電圧をソフト
スタートする場合においても、ダイポーラ変調→部分ダ
イポーラ変調→ユニポーラ変調→過変調→1パルスとい
う移行条件が満足され、安定した電圧立ち上げが可能と
なる。また、空転再粘着時においても回生起動時と同様
の効果が挙げられる。さらに、いかなる運転状態におい
ても、パルスモード切換え時の電動機からの異音の発生
を最小限に止められる効果がある。
【0036】ところで、鉄道車両用電気車制御装置に用
いられるインバータでは、インバータ周波数Fi*の可
変範囲は0〜300Hz程度である。出力電圧が最大と
なるインバータ周波数Fcvは、インバータ周波数可変上
限の1/5〜1/3で、Fcvの上限は約100Hz程度
である。非同期でパルスを発生する際に、スイッチング
周波数周りに発生する高調波と、インバータ周波数の基
本波との干渉による出力電流の変動を避けるには、Fcv
の10倍程度のスイッチング周波数、つまり1kHz以
上のスイッチング周波数が必要となる。さらに、騒音
(前述の異音等)低減には、スイッチング周波数の変動
を最小限に押さえることが効果的であり、過変調の導入
により、多パルス領域でのスイッチング周波数の変動を
1〜2Fi以内にすることができる。当然ながら、マイ
クロプロセッサ等を用いれば、上記パルス幅変調手段の
一部または全てをプログラム化して、ソフトウェア的に
実現することも可能である。
【0037】図21に、図4のパルス幅変調手段におけ
るパルスの立ち上げ,立ち下げタイミングの演算までを
ソフトウェアで実現するためのフローチャートの一例を
示す。以上は全て誘導電動機負荷の場合を例にとって説
明したが、これに限らず他の交流電動機においても同様
の効果が期待できる。また、以上は全てインバータを対
象とした説明であったが、これらのインバータの出力端
子をリアクタンス要素を介して交流電源と接続し、交流
を直流に変換する自励式コンバータとして動作させるこ
とも可能である。この場合も、インバータの場合と同様
の効果が期待できる。
【0038】なお、以上は3レベルインバータの場合に
ついて述べたが、本発明の考え方は3レベル以上の多レ
ベルインバータにおいても対応可能である。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、インバータ出力電圧
を、ゼロ電圧から最大電圧まで連続的かつスムーズに調
整することが可能となり、また、パルス発生制御系を簡
略化することができると共に、スイッチングによる不連
続音を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図。
【図2】出力電圧特性とPWMモードの関係を説明する
図。
【図3】多パルス領域でのPWMモード連続移行のため
の変調波の説明図。
【図4】図1の構成の詳細説明図。
【図5】ダイポーラ/ユニポーラ移行制御手段の一例を
示す図。
【図6】多パルス発生手段におけるパルス発生手段の一
例を示す図。
【図7】オン・オフパルス幅の関係を示す波形図。
【図8】オン・オフパルス幅の特性を示す図。
【図9】過変調波形の一例を示す図。
【図10】ソフトウェアによるパルスタイミング設定手
段のフローチャートを示す図。
【図11】振幅設定手段の一構成例を示す図。
【図12】多パルス/1パルス切換制御手段の一例を示
す図。
【図13】1パルス発生手段の一例を示す図。
【図14】他の実施例の一構成例を示す図。
【図15】移行制御手段の一例を示す図。
【図16】他のPWMモードを含む場合の出力電圧特性
とPWMモードの関係図。
【図17】他のPWMモードの変調波を説明する図。
【図18】他のPWMモードを実現する移行制御手段の
構成図。
【図19】移行制御手段の一例を示す図。
【図20】インバータ周波数とスイッチング周波数の関
係を説明する図。
【図21】ソフトウェアによるパルス幅変調手段のフロ
ーチャートを示す図。
【符号の説明】
1…多パルス発生手段、2…1パルス発生手段、3…移
行制御手段、4…直流架線、6…誘導電動機、7a,7
b,7c…スイッチングユニット、8…電流制御手段、
11…基本変調波発生手段、12…バイアス重畳手段、
13…正負分配手段、14…基準信号発生手段、15…
パルス発生手段、21…位相演算手段、22…パルス発
生手段、31…多パルス移行制御手段、32…切換えス
イッチ、50…直流リアクトル、51,52…クランプ
コンデンサ、61…回転周波数検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 照沼 睦弘 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 鈴木 優人 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 筒井 義雄 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 豊田 瑛一 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式 会社 日立製作所 水戸工場内 (56)参考文献 特開 平3−195369(JP,A) 特開 平4−133668(JP,A) 特開 平3−159570(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/48 B60L 9/18 H02P 7/63

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のスイッチング素子のスイッチング制
    御により直流を3レベルの電位を有する交流相電圧に変
    換する電力変換器と、該変換器のスイッチング素子を制
    御する制御装置を備えた電力変換装置において、 この電力変換器の出力相電圧の基本波の半周期に正負の
    パルスと該パルス間に零電位を有するパルス列を前記電
    力変換器の相に発生させるダイポーラ変調モードと、前
    記電力変換器の出力相電圧の基本波の半周期で前記ダイ
    ポーラ変調モードと前記ユニポーラ変調モードで得られ
    る両変調波形が混在するパルス列を前記電力変換器の相
    に発生させる部分ダイポーラ変調モードと、前記電力変
    換器の出力相電圧の基本波の半周期に複数の単一極性の
    パルス列を前記電力変換器の相に発生させるユニポーラ
    変調モードとを有し、これらモード間を移行させる手段
    を備えたことを特徴とする電力変換装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記モード間の移行
    は、前記ダイポーラ変調モード,前記部分ダイポーラ変
    調モード,前記ユニポーラ変調モードの順に可逆的に行
    う電力変換装置。
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