JP3811438B2 - メス型電接端子及びこれを用いた車両用計器 - Google Patents

メス型電接端子及びこれを用いた車両用計器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オス型のスプリング端子が挿着可能であり、所定の基板上に挿着されて、基板の表面にて半田付けを可能とするメス型電接端子及びこれを用いた車両用計器に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用計器等に含まれる基板には、各電気部品等の機械的及び電気的接続のために、種々の電接端子が搭載されている。このような電接端子は、挿着されるべきオス型端子とメス型端子とが対になって構成されることが多い。
【0003】
多くの場合、オス型端子とメス型端子とはそれぞれ、予め別々の基板上の固着され、車両用計器の組立時にそれらが挿着されるようになっている。すなわち、オス型端子とメス型端子は、お互いが挿着される前に、予め各基板に固着される必要がある。
【0004】
従来、このようなメス型端子を所定の基板に挿着する場合には、まず、メス型端子の下部に形成された2本の足部が、基板に穿設された端子孔に挿通される。次に、この足部が基板の裏側において、半田ランドにそって、かしめられたり、折り曲げられたりして、メス型端子が基板に仮固定される。そして、半田ランドに足部が半田付けされて、メス型端子の基板への機械的及び電気的挿着が完了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のメス型端子を用いた挿着方法によると、足部の挿通、足部のかしめや折り曲げ、及び半田付けという段階を踏む必要があり、多くの作業工数を要していた。また、基板の表側からメス型端子の足部を挿通し、基板の裏側にて半田付けする必要があるため、より多くの作業工数を要していた。更に、車両用計器では、多数のメス型端子が利用されるため、多大な作業工数を要していた。
【0006】
よって本発明は、上述した現状に鑑み、スプリング端子を確実に保持できることは勿論、上記かしめや折り曲げ及び基板裏面の半田付けを不要として、作業工数及び組立工数を大きく削減させることができるメス型電接端子及びこれを用いた車両用計器を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載のメス型電接端子は、所定の基板上に形成された端子孔に隣接して形成された配線パターンに電気的に接触するように前記端子孔に挿着されて取り付けられると共に、オス型のスプリング端子が挿着される、一枚の金属板から加工されてなるメス型電接端子であって、挿着される前記スプリング端子を周回するように前記金属板が折り曲げられて形成された四角筒状部と、前記四角筒状部を構成する4つの側面のうちのひとつの側面の一部が内側に向けて張り出されて形成された固定接点と、前記四角筒状部を構成する4つの側面のうちの他のひとつの側面の一部が内側に折り曲げられて形成された可撓接点と、前記四角筒状部を構成する4つの側面のうちの対向する一対の側面の下辺から外側に略直角に折り曲げられて形成され、配線パターンに電気的に接触可能な一対のストッパ片と、前記四角筒状部を構成する4つの側面のうちの対向する他の一対の側面の下辺から下方に延設され、前記端子孔に挿着可能な一対の挿入足片と、前記一対の挿入足片の一部が外側に折り曲げられて形成された一対の可撓ロック爪と、を有することを特徴とする。
【0008】
請求項1記載の発明によれば、四角筒状部の下辺から下方に延設された一対の挿入足片を利用して、容易に、所定の基板上に形成された端子孔にメス型電接端子を挿着できる。挿着後にも、四角筒状部の下辺から外側に略直角に折り曲げられて形成された一対のストッパ片と、挿入足片の一部が外側に折り曲げられて形成された一対の可撓ロック爪とにより、メス型電接端子を確実に保持することができる。更に、一対のストッパ片を利用して、基板上の表面から半田付けをすることができる。また更に、四角筒状部のひとつの側面の一部が内側に向けて張り出されて形成された固定接点と、他の側面の一部が内側に折り曲げられて形成された可撓接点とにより、スプリング端子を容易に挿着でき、挿着後には確実に保持できる。
【0009】
上記課題を解決するためになされた請求項2記載のメス型電接端子は、請求項1記載のメス型電接端子において、前記四角筒状部を構成する4つの側面のうちの対向する一対の側面の上辺から外側に徐々に広がるように折り曲げられて形成された一対の挿着案内片、を更に有することを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明によれば、四角筒状部を構成する一対の側面の上辺から外側に徐々に広がるように折り曲げられて形成された一対の挿着案内片を有するので、挿着作業がより容易になる。
【0011】
上記課題を解決するためになされた請求項3記載のメス型電接端子は、請求項1又は請求項2記載のメス型電接端子において、前記固定接点は、前記四角筒状部を構成する4つの側面のうちの3つの側面の一部がそれぞれ内側に向けて張り出して形成され、前記可撓接点は、前記四角筒状部を構成する4つの側面のうちの他の残りのひとつの側面の一部が内側に折り曲げられて形成される、を有することを特徴とする。
【0012】
請求項3記載の発明によれば、四角筒状部を構成する4つの側面に形成された3つの固定接点及び1つの可撓接点により、簡易な構成でありながら、スプリング端子を容易に挿着でき、且つ、より確実に保持することができる。
【0013】
上記課題を解決するためになされた請求項4記載の車両用計器は、請求項1〜3のいずれか一項記載のメス型電接端子を用いた車両用計器であって、前記スプリング端子の基端部が固着され、この車両用計器の文字板を裏面から照明する導光板の光源素子を搭載する中継板と、前記スプリング端子及び前記メス型電接端子を介して、前記光源素子に所定電力を供給する前記所定の基板としての主基板と、を有することを特徴とする。
【0014】
請求項4記載の発明によれば、導光板の光源素子を搭載する中継板を、光源に電力を供給する主基板に取り付ける際の作業性を、大きく向上させることができる。また、上記のようなメス型電接端子の挿着作業や半田付けの容易性により、車両用計器全体の組立工数も大きく削減することができる。
【0015】
上記課題を解決するためになされた請求項5記載の車両用計器は、請求項4記載の車両用計器において、前記中継板及び前記主基板はそれぞれ、複数対の前記スプリング端子及び前記メス型電接端子、を有することを特徴とする。
【0016】
請求項5記載の発明によれば、中継板及び主基板はそれぞれ、複数対のスプリング端子及びメス型電接端子を有するので、中継板をより安定的に保持することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明のメス型電接端子及びこれを用いた車両用計器の一実施形態に係る分解斜視図である。図1に示すように、車両用計器は、文字板1、導光板2、中継板3、導光板ケース4、主基板5、裏カバー6、及び指針16を含んで構成される。現実的には、この種の車両用計器は、文字板1の前方に覆設される見返しや表ガラス等も有するが、図中、それらは省略している。
【0018】
文字板1は、例えば、導光性を有する透明生地の薄板状のポリカーボネイト製であり、ここでは、速度メータ、タコメータ、燃料メータ及び水温メータが統合されたコンビネーションメータに対応して横長形状をしている。文字板1には、各メータに対応する指針16(ここでは代表して1個のみ記載)の指針袴が貫通される複数の文字板孔部11や、LCD(Liquid Crystal Display;液晶ディスプレイ)素子用のLCD窓部12が形成されている。また、文字板1の表面には、速度メータ、タコメータ、燃料メータ及び水温メータ用の表示意匠13や、方向指示意匠、ウオーニング意匠15等を中抜きにした黒色をベースとする印刷が施されている。なお、本明細書中、表面とはドライバ等の視点側に対向する面とし、裏面とはその反対面とする。
【0019】
導光板2は、例えば、導光性のあるアクリル樹脂製の板であり、速度メータやこれに隣接する燃料メータに対応して、ふたつの円盤が連結されたようなシェル状に形成されている。この導光板2は、光源素子からの出射光を導光して、速度メータや燃料メータに対応する文字板1を裏面から照射する。この導光板2は、光源素子からの出射光を受光する受光面としての内側面を有する円形の導光板中央孔21等を有する。
【0020】
中継板3は、円盤状であり、その中央部には指針16の指針袴が貫通される中継板中央孔31が形成されている。この中継板中央孔31の周囲には、この中継板3の表面と平行に外向きに出射するように配設された光源素子としての複数のLED(Light Emitting Diode;発光ダイオード)32が配設されている。複数のLED32は、導光板2の導光板中央孔21の内壁に対向し、この内壁を介して所定の光を導光板2に供給する。また、後述の主基板5上の複数のメス型電接端子53にそれぞれ挿着されるように延設された複数のスプリング端子33を備えている。なお、中継板3は、速度メータ及び燃料メータ用であり、中継板3′は、タコメータ及び水温メータ用である。
【0021】
導光板ケース4は、例えば、樹脂製であり、文字板1の形状に対応した横長の皿状の外形をし、導光板2の形状に対応した導光板収容部42を有する。この導光板ケース4は、導光板2を所定位置に収容すると共に、後述する裏カバー6と一体化されて、主基板5を両面から挟み込むようにして収容する。導光板収容部42の略中央部は中継板3の形状に対応して、溝状に更に円形状に掘り下げられた、上記中継板3を収容する中継板収容部47が形成されている。中継板収容部47には、その中央部に中継板中央孔31にの内径に対応した円筒部41が形成され、この円筒部41を周回するように、複数のスプリング端子33がそれぞれ貫通される複数の端子貫通孔43が穿設されている。なお、導光板ケース4の側壁には、本車両用計器をインスツルメンツパネルにネジ止めする際に利用される折曲片46や、後述の裏カバー6と一体化される際に利用される複数の舌片44、ロック孔45等が形成されている。
【0022】
主基板5は、上記文字板1と略同形の横長形状をしている。この主基板5には、その前面にICチップ等の電子部品51や指針16に光を供給する複数個のLED32が配設され、その裏面には指針16を回動させるためのムーブメント54が配設されている。ムーブメント54の回転軸は、主基板5を貫通してその前面に突出している。なお、ムーブメント54は、速度メータの他、燃料メータ、タコメータ、及び水温メータに対しても同様に配設されるが、ここでは省略している。また、主基板5の前面には、配線パターンも形成されており、特に、この前面には、中継板3の複数のスプリング端子33が挿着される複数のメス型電接端子53が取り付けられている。なお、主基板5は、請求項の所定の基板に相当する。
【0023】
裏カバー6は、上記導光板ケース4と同様、例えば、樹脂製であり、横長の皿状をしている。そして、この裏カバー6は、上記のように、導光板ケース4と一体化されて、主基板5を両面から挟み込むようにして収容する。また、この裏カバー6の側壁には、導光板ケース4の複数のロック孔45に係合する複数のロック爪63が突設されている。また、その底面には、上記ムーブメント54を収容する複数のムーブメント収容部61やコネクタ端子用窓62が形成されている。
【0024】
このような各部材が組み立てられて構成される車両用計器において、特に、本発明に関連する、中継板3、中継板収容ケース4及び主基板5の位置関係について、図2及び図3を用いて追加説明する。図2は、中継板3、中継板収容ケース4及び主基板5の位置関係を示す分解斜視図である。図3は、組立後の車両用計器の概略断面図である。なお、図2及び図3において、図1と共通する部分には、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0025】
図2に示すように、中継板3には、文字板1を裏面から照明する導光板2の光源素子としての複数のLED32が搭載されている。中継板3の裏面の中継板中央孔31の周囲には、主基板5上の複数のメス型電接端子53にそれぞれ挿着されるように延設された複数のスプリング端子33a〜33cが、半田付けされて固着されている。
【0026】
中継板3に固着される複数のスプリング端子33a〜33cはそれぞれ、導光板ケース4の端子貫通孔43a〜43cを貫通して、主基板5上に取り付けられている複数のメス型電接端子53a〜53cに挿着される。なお、中継板3′に固着される複数のスプリング端子33d〜33fもそれぞれ、導光板ケース4の端子貫通孔43d〜43fを貫通して、主基板5上に取り付けられている複数のメス型電接端子53d〜53fに挿着される。更に、ここでは図示しない他の中継板に固着されるスプリング端子も、導光板ケース4の端子貫通孔43gや43j等を貫通して、主基板5上に取り付けられているメス型電接端子53g、53h、53i、53jに挿着される。
【0027】
中継板3、3′上に搭載される複数のLED32等は、各スプリング端子33が各メス型電接端子53に挿着されると、メス型電接端子53からの供給される駆動電力を利用可能となる。勿論、スプリング端子33及びメス型電接端子53は、電源供給以外の用途にも利用可能である。
【0028】
スプリング端子33がメス型電接端子53に挿着完了し、車両用計器の組立も完了すると、図3の概略断面図に示すような状態になる。このように、スプリング端子33がメス型電接端子53に挿着完了すると、中継板3は中継板収容部47に安定的に保持される。図中、参照符号Aで示す、スプリング端子33及びメス型電接端子53周辺の詳細は、図5及び図6を用いた説明で明らかになる。
【0029】
また、スプリング端子33がメス型電接端子53に挿着完了すると、中継板3側と主基板5側との電気的接続も確実に行われる。こうなると、中継板3上のLED32からの光は、主基板5側から所定の駆動電源の供給を受けて発光可能となる。LED32からの光は、導光板中央孔21の内壁から入射する。そして、入射光は、導光板2内を進行して、導光板2と当接する文字板1を裏面から均等に照明する。
【0030】
なお、図3に示すように、主基板5の裏面に配置されたムーブメント54の回転軸54aは、指針16の指針袴16bに挿通されている。指針16の基端部には指針キャップが覆設されている。指針16の裏面には、図示しない、所定色のホットスタンプ層が形成されている。指針16は、所定の制御信号にもとづき、ムーブメント54にて回動制御されて該当する表示意匠を指示する。また、指針16は、LED32からの光を受けて、このLED32及びホットスタンプ層に基づく色調で光輝する。
【0031】
次に、図4を用いて、メス型電接端子53の構造について説明を加える。図4(A)、図4(B)、図4(C)、図4(D)、図4(E)、及び図4(F)はそれぞれ、本発明のメス型電接端子の一実施形態を示す、上面図、左側面図、右側面図、底面図、正面図、及び図4(A)のXX線断面図である。
【0032】
メス型電接端子53は、一枚の金属板が加工されてなり、図4(B)及び図4(E)に示すように、基本的に、スプリング端子33を周回するように金属板が折り曲げられて形成された四角筒状部53A、この四角筒状部53Aの上辺から延設される挿着案内片53c、53d、及び四角筒状部53Aの下辺から延設されるストッパ片53a、53b、挿入足片53i、53jから構成される。
【0033】
四角筒状部53Aは、図4(A)〜図4(F)に示すように、4つの側面から構成されている。4つの側面のうちの3つの側面の一部は、細長い短冊状に内側に向けて張り出され、固定接点53g、53l、53hが形成されている。4つの側面のうちの他の側面の一部は、細長い短冊状に内側に折り曲げられ、可撓接点53kが形成されている。これら固定接点53g、53l、53h及び可撓接点53kは、スプリング端子33の直径を考慮して内側に向かって適度に張り出すように形成されている。
【0034】
一対のストッパ片53a、53bは、図4(A)〜図4(F)に示すように、四角筒状部53Aの対向する下辺から外側に略直角に折り曲げられて形成されている。一対のストッパ片53a、53bは、メス型電接端子53が挿着されると、基板9に形成された配線パターンに電気的に接触可能である。ストッパ片53a、53bは、挿着時に基板9に接触してストッパとしての役割を果たすと共に、半田付け用のプレートとしても機能する。
【0035】
一対の挿入足片53i、53jは、図4(A)〜図4(F)に示すように、上記一対のストッパ片53a、53b以外の四角筒状部53Aの対向する下辺から下方に延設されている。この挿入足片53i、53jは、基板9の端子孔55に対応して挿着可能な形状になっている。一対の挿入足片53i、53jの一部にはそれぞれ、細長い短冊状に外側に折り曲げられて可撓ロック爪53e、53fが形成されている。可撓ロック爪53e、53fの可撓性は、挿着時に有効となり、これについては図5で説明を加える。
【0036】
また、一対の挿着案内片53c、53dは、図4(A)〜図4(F)に示すように、四角筒状部53Aの対向する一対の側面から外側に徐々に広がるように折り曲げられて形成されている。挿着案内片53c、53dは、スプリング端子33の挿着時の作業性を向上させる。
【0037】
次に、図5を用いて、このような構成のメス型電接端子53の基板9への挿着方法について説明する。図5(A)、図5(B)、及び図5(C)は、メス型電接端子53の基板9への挿着過程を示す図である。なお、実際には、ストッパ片53a、53bと可撓ロック爪53e、53fとは、直交するように形成されているため、ここでは便宜的に、ストッパ片53a、53bを想像線にて描いている。また、図5において、図1〜図4と共通する部分には、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0038】
図5(A)に示すように、メス型電接端子53の挿着に先立ち、基板9の前面側に形成される配線パターン(半田ランド)56a、56bには、周知のクリーム状の半田p1、p2が塗布されている。次に、矢印で示す方向に、メス型電接端子53の挿入足片53i、53jが、基板9の端子孔55に挿通開始される。この際、図5(B)に示すように、挿入足片53i、53jの一部に形成された可撓ロック爪53e、53fが、端子孔55の内壁と摺動して、その可撓性により端子孔55の内壁と平行になるように撓む。
【0039】
更に、矢印で示す方向に、挿着を進行させると、図5(C)に示すように、ストッパ片53a、53bが配線パターン56a、56bに当接する。このとき、可撓ロック爪53e、53fは元の状態に戻り、主基板9に係止される。これにより、メス型電接端子53の基板9からの抜け落ちが防止される。また、このとき、クリーム状の半田p1、p2は、表面張力により、ストッパ片53a、53bの上側に回り込む。そして、所定時間が経過すると、半田p1、p2が凝固して、メス型電接端子53の基板9への、機械的及び電気的な挿着が完了する。このように、従来のような、かしめや折り曲げ及び基板裏面の半田付けが全く不要となるため、作業性が大きく向上する。
【0040】
最後に、図6を用いて、このように基板9に挿着されたメス型電接端子53に対する、スプリング端子33の挿着方法について説明する。図6(A)及び図6(B)は、スプリング端子33のメス型電接端子53への挿着過程を示す図である。なお、ここでも同様に、ストッパ片53a、53bは、便宜的に、ストッパ片53a、53bを想像線にて描いている。また、図6において、図1〜図5と共通する部分には、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0041】
図6(A)に示すように、端子孔34に挿通されたスプリング端子33の頭頂部は、半田p3にて中継板3に固着され、先端端部は、図中、下方に所定長だけ延びている。このようなスプリング端子33を、矢印で示す方向に、導光板ケース4の端子貫通孔43を貫通させた後、更に、メス型電接端子53に挿通させる。このとき、挿着案内片53c、53dは徐々に外側に開いているので、スプリング端子33の挿通がより容易になる。
【0042】
そして、図6(B)に示すように、中継板3が導光板ケース4の当接すると、挿着が完了する。このとき、可撓接点53kは、その可撓性により、スプリング端子33に押圧されている。これにより、スプリング端子33は、可撓接点53k及び他の固定接点53g、53l、53hと接触して、スプリング端子33のメス型電接端子53への機械的及び電気的な挿着が完了する。
【0043】
このように、本実施形態によれば、スプリング端子を確実に保持できることは勿論、かしめや折り曲げ及び基板裏面の半田付けを不要として、作業工数及び組立工数を大きく削減させることができる。特に、多くのメス型電接端子が利用される車両用計器に用いると、計器全体の組立工数を大きく削減することができる。
【0044】
なお、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、上記メス型電接端子において、可撓接点はひとつのみであるが、複数にすることも可能である。また、固定接点は3つであるが、これを2つにしたり、1つにすることも可能である。また、メス型電接端子は、車両用計器に用いてその効果が大きいが、その他に家電製品等に用いることも可能である。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、一枚の金属器板が加工されてなる簡易な構成にもかかわらず、従来のようなかしめ及び基板裏面の半田付けを不要として挿着作業の工数を大きく削減でき、且つ、スプリング端子を確実に保持することができる。
【0046】
請求項2記載の発明によれば、四角筒状部を構成する一対の側面の上辺から外側に徐々に広がるように折り曲げられて形成された一対の挿着案内片を有するので、挿着作業がより容易になる。
【0047】
請求項3記載の発明によれば、四角筒状部を構成する4つの側面に形成された3つの固定接点及び1つの可撓接点により、簡易な構成でありながら、スプリング端子を容易に挿着でき、且つ、より確実に保持することができる。
【0048】
請求項4記載の発明によれば、導光板の光源素子を搭載する中継板を、光源に電力を供給する主基板に取り付ける際の作業性を、大きく向上させることができる。また、上記のようなメス型電接端子の挿着作業や半田付けの容易性により、車両用計器全体の組立工数も大きく削減することができる。更に、取付後には、中継板を確実に保持することができる。
【0049】
請求項5記載の発明によれば、中継板及び主基板はそれぞれ、複数対のスプリング端子及びメス型電接端子を有するので、中継板をより安定的に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のメス型電接端子及びこれを用いた車両用計器の一実施形態に係る分解斜視図である。
【図2】中継板、中継板収容ケース及び主基板の位置関係を示す分解斜視図である。
【図3】組立後の車両用計器の概略断面図である。
【図4】図4(A)、図4(B)、図4(C)、図4(D)、図4(E)、及び図4(F)はそれぞれ、本発明のメス型電接端子の一実施形態を示す、上面図、左側面図、右側面図、底面図、正面図、及び図4(A)のXX線断面図である。
【図5】図5(A)、図5(B)、及び図5(C)は、メス型電接端子の基板への挿着過程を示す図である。
【図6】図6(A)及び図6(B)は、スプリング端子のメス型電接端子への挿着過程を示す図である。
【符号の説明】
3、3′ 中継板
4 導光板ケース
5 主基板(基板)
33、33a〜33f スプリング端子
53、53a〜53j メス型電接端子
53A 四角筒状部
53a、53b ストッパ片
53c、53d 挿着案内片
53e、53f 可撓ロック爪
53i、53j 挿入足片
53g、53l、53h 固定接点
53k 可撓接点

Claims (5)

  1. 所定の基板上に形成された端子孔に隣接して形成された配線パターンに電気的に接触するように前記端子孔に挿着されて取り付けられると共に、オス型のスプリング端子が挿着される、一枚の金属板から加工されてなるメス型電接端子であって、
    挿着される前記スプリング端子を周回するように前記金属板が折り曲げられて形成された四角筒状部と、
    前記四角筒状部を構成する4つの側面のうちのひとつの側面の一部が内側に向けて張り出されて形成された固定接点と、
    前記四角筒状部を構成する4つの側面のうちの他のひとつの側面の一部が内側に折り曲げられて形成された可撓接点と、
    前記四角筒状部を構成する4つの側面のうちの対向する一対の側面の下辺から外側に略直角に折り曲げられて形成され、配線パターンに電気的に接触可能な一対のストッパ片と、
    前記四角筒状部を構成する4つの側面のうちの対向する他の一対の側面の下辺から下方に延設され、前記端子孔に挿着可能な一対の挿入足片と、
    前記一対の挿入足片の一部が外側に折り曲げられて形成された一対の可撓ロック爪と、
    を有することを特徴とするメス型電接端子。
  2. 請求項1記載のメス型電接端子において、
    前記四角筒状部を構成する4つの側面のうちの対向する一対の側面の上辺から外側に徐々に広がるように折り曲げられて形成された一対の挿着案内片、
    を更に有することを特徴とするメス型電接端子。
  3. 請求項1又は請求項2記載のメス型電接端子において、
    前記固定接点は、前記四角筒状部を構成する4つの側面のうちの3つの側面の一部がそれぞれ内側に向けて張り出して形成され、
    前記可撓接点は、前記四角筒状部を構成する4つの側面のうちの他の残りのひとつの側面の一部が内側に折り曲げられて形成される、
    を有することを特徴とするメス型電接端子。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項記載のメス型電接端子を用いた車両用計器であって、
    前記スプリング端子の基端部が固着され、この車両用計器の文字板を裏面から照明する導光板の光源素子を搭載する中継板と、
    前記スプリング端子及び前記メス型電接端子を介して、前記光源素子に所定電力を供給する前記所定の基板としての主基板と、
    を有することを特徴とする車両用計器。
  5. 請求項4記載の車両用計器において、
    前記中継板及び前記主基板はそれぞれ、複数対の前記スプリング端子及び前記メス型電接端子、
    を有することを特徴とする車両用計器。
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