JP3811272B2 - 電磁波シールド筐体及びその製造方法 - Google Patents

電磁波シールド筐体及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】
本発明は電磁波シールド筐体及びその製造方法に係り、内部に複数のシールド材を配設することにより電磁波シールド効果を高めた電磁波シールド筐体及びその製造方法に関する。
【0003】
近年のパーソナルコンピュータ(パソコン)をはじめとする電子機器の発達は目覚ましく、日常生活で身近に使う機器類にもマイクロプロセッサが組み込まれている物が多くなっている。これらの機器は、半導体技術等の進歩により小型化、軽量化、高性能化が進み、例えば高速化されたMPU等の影響で以前より強い電磁波を機器周辺に発生させるようになってきている。
【0004】
また、前記機器類は日常生活への広範囲な普及に伴い、外部からの微弱な電磁波の影響を受けやすい環境に置かれる状況にもなってきている。
【0005】
その結果、電磁波による電子機器の誤作動をはじめとして機械の誤制御、交通機関の事故、医療機器や健康への悪影響等が問題となっている。
【0006】
一般に、電磁波シールド技術の一つとして板金での機器のシールド、プリント基板やインターフェースへのフェライト等の部品の追加、筐体内部のめっき等が行われているが、電磁波シールド効果が不十分なものが多く、現状より電磁波シールド効果に優れた筐体及びその製造方法が望まれている。
【従来の技術】
【0007】
従来、筐体はコスト、生産性、デザインの自由度、軽量化等の理由で電磁波シールド効果を持たないABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene )樹脂をはじめとする樹脂で構成された物が一般的であり、 樹脂筐体に電磁波シールド効果を持たせるために、第一に樹脂筐体の内部表面に銅、ニッケル等の電磁波シールド機能を持つ金属をめっき、蒸着等で膜形成したもの、第二に樹脂筐体の内部表面に導電性塗料を塗布したもの、第三に樹脂筐体の内部表面に電磁波シールド機能を持つ金属板を接着したもの等がある。
【0008】
また、樹脂筐体の電磁波シールド効果を高めるために樹脂筐体内面のメッキ等の金属層からばねやアルミブロックで樹脂筐体内部のプリント基板や電子部品を支持し、アースを取る場合もある。
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、上記のように電磁波シールド筐体を構成する場合、次のような課題があることがあった。
【0010】
第一に樹脂筐体に電磁波シールド機能を持たせるために、樹脂筐体表面に電磁波シールド効果を持つ、めっき、蒸着膜、導電性塗料、金属板等のみを配設した場合、これらの厚みは一般に非常に薄く、十分な電磁波シールド機能を果たさない場合が多かった。
【0011】
ここで樹脂筐体内部表面に金属のめっき、蒸着膜等の膜を形成する方法では、所望する電磁波シールド機能を奏するに十分な膜厚を実現しようとした場合、成膜時間が長くなり、形成効率が悪く、またコスト的にも不利となる。
【0012】
また、導電性塗料を厚塗りして電磁波シールド効果を高めるには、導電性塗料の剥がれやめくれ等、接着性の問題が存在し、更に金属板を厚くして電磁波シールド機能を高める方法では、樹脂筐体のデザインの自由度の減少、部品数の増加、重量の増加、コストの増加等の問題が存在する。
【0013】
つまり、樹脂筐体内部表面への膜形成、導電性塗料の塗布、金属板の厚み増など、単一の電磁波シールド方法では、上記のような技術上、品質上、価格上の課題で十分な電磁波シールド機能を筐体が具備できないという問題があった。
【0014】
第二に樹脂筐体の電磁波シールド効果を高めるために樹脂筐体内面のメッキ等の金属層にばねやアルミブロックを配設し、筐体内部のプリント基板や電子部品を支持してアースを取る方法では、前記ばねやアルミブロックを部品として追加するため、製品全体の重量増や樹脂筐体の内部空間が狭くなる、あるいは製品全体の容積増につながるという問題があった。
【0015】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、複数の電磁波シールド材を樹脂筐体内部に配設し、電磁波シールド機能の優れた電磁波シールド筐体及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記課題を解決するために本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴とするものである。
【0017】
請求項1記載の発明では、
電磁波シールド機能を持つ板状材からなる第一のシールド材と、
内部に前記第一のシールド材を少なくとも一部埋設するよう成形加工された樹脂とからなる筐体本体を具備する電磁波シールド筐体において、
前記筐体本体は内部表面に電磁波シールド機能を持つシールド膜又はシールド塗料からなる第二のシールド材を配設し、電子部品又はプリント基板を固定するための導電性固定部材が、当該電子部品又はプリント基板から当該第二のシールド材を通して前記第一のシールド材までを貫くことを特徴とするものである。
【0018】
また、請求項2記載の発明では、
請求項1記載の電磁波シールド筐体において、
前記第二のシールド材の表面に電磁波シールド機能を持つ第三のシールド材を更に配設したことを特徴とするものである。
【0019】
また、請求項3記載の発明では、
請求項2記載の電磁波シールド筐体において、
前記第三のシールド材は、前記第二のシールド材の表面に膜形成したシールド膜であることを特徴とするものである。
【0020】
また、請求項4記載の発明では、
請求項2記載の電磁波シールド筐体において、
前記第三のシールド材を塗料と電磁波シールド機能を持つシールド金属粉末とを混合したシールド塗料により構成し、前記シールド塗料が前記第二のシールド材の表面に塗布されていることを特徴とするものである。
【0021】
また、請求項5記載の発明では、
電磁波シールド機能を持つ板状材からなる第一のシールド材を成形加工し、
その後前記第一のシールド材が少なくとも一部埋設するように樹脂を成形加工して筐体本体を製造する筐体本体製造工程の後、
前記筐体本体の内部表面に電磁波シールド機能を持つシールド膜又はシールド塗料からなる第二のシールド材を配設する第二シールド配設工程を実施し、その後電子部品又はプリント基板を固定するための導電性固定部材を、当該電子部品又はプリント基板から当該第二のシールド材を通して前記第一のシールド材までを貫き当該第一のシールド材に固定することを特徴とする電磁波シールド筐体の製造方法。
【0022】
また、請求項6記載の発明では、
請求項5記載の電磁波シールド筐体の製造方法において、
前記第二シールド配設工程の後に、前記第二のシールド材の表面に電磁波シールド機能を持つ第三のシールド材を更に配設する第三シールド配設工程を実施することを特徴とするものである。
【0023】
また、請求項7記載の発明では、
請求項6記載の電磁波シールド筐体の製造方法において、
前記第三のシールド材を電磁波シールド機能を持つシールド膜とすることを特徴とするものである。
【0024】
また、請求項8記載の発明では、
請求項6記載の電磁波シールド筐体の製造方法において、
前記第三のシールド材を塗料と電磁波シールド機能を持つシールド金属粉末とを混合したシールド塗料により構成し、前記シールド塗料を前記第二のシールド材の表面に塗布することを特徴とするものである。
【0025】
上記の各手段は次のように作用する。
【0026】
請求項1及び項記載の発明によれば、
一つの電磁波シールド材を埋設した電磁波シールド筐体において、更にもう一つの新たなシールド材を電磁波シールド材の内部表面に配設するので、筐体本体は、筐体本体の厚みを薄く保ったままで1つのシールド材を具備する電磁波シールド筐体よりも優れた電磁波シールド機能性を発揮することができる。
【0027】
また、請求項2及び6項記載の発明によれば、
新たに筐体本体に追加するシールド材は筐体本体の内部表面にある第二のシールド材の表面に配設された第三のシールド材であり、更にシールド材を加えたことにより、筐体本体は、筐体本体の厚みを薄く保たせたままでシールド材を1つあるいは2つ具備する電磁波シールド筐体よりも優れた電磁波シールド機能性を発揮することができる。
【0028】
また、請求項3及び7項記載の発明によれば、
新たに筐体に追加するシールド材は第二のシールド材の表面に膜形成したシールド膜であり、膜厚が薄く均一で滑らかなため、筐体本体のデザインの自由度や筐体本体内部の容積にあまり制限が無く、筐体本体は重量も増加させずに筐体本体の厚みを薄く保たせたままで1つあるいは2つのシールド材を具備する電磁波シールド筐体よりも優れた電磁波シールド機能性を発揮することができる。
【0029】
また、請求項4及び8項記載の発明によれば、
新たに筐体に追加するシールド材は第二シールド材の表面に膜形成されたシールド膜であり、シールド膜は非常に薄いので、第二シールド材であるシールド膜の剥がれ、めくれを防止し、筐体本体は筐体本体の厚みを薄く保たせたままで1つあるいは2つのシールド材を具備する電磁波シールド筐体よりも優れた電磁波シールド機能性を発揮することができる。
【発明の実施の形態】
【0030】
続いて、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。
【0031】
まず、本発明の第一実施例である電磁波シールド筐体10Aの構成を電磁波シールド筐体10Aの断面図である図1を用いて説明する。
【0032】
電磁波シールド筐体10Aは、大略すると筐体本体12、アルミニウム板(以後略してアルミ板とする。)14、接着剤16、ABS(Acrylonotrile Butadiene Styrene )樹脂18、プライマー20、銅めっき22、ねじ24、内部機器26等により構成されている。
【0033】
筐体本体12は、アルミ板14とABS樹脂18とから構成されていて、アルミ板14の一部をABS樹脂18にインサート成形等により埋設する形になっている。
【0034】
前記アルミ板14は、板状のアルミ材を例えばプレス成形加工されたものであり、電磁波シールド筐体10Aの筐体本体12において第一のシールド材として電磁波シールド機能を発揮する。
【0035】
尚、本実施例では第一のシールド材としてアルミ板14を用いているが、アルミニウムの他、亜鉛、鉄、鉛、銅、銀、金、ニッケル、コバルト、クロム、チタニウム、スズ、マグネシウム及びその合金を用いても良い。ただし、一般に導電率と透磁率が大きい物質ほど電磁波シールド性が高いので、第一のシールド材として本実施例で用いているアルミニウムの他、銅、ニッケル、スーパーパーマロイ等を用いる構成が望ましい。
【0036】
ABS樹脂18は、アクリロニトリルとブタジエンとスチレンとの共重合により作られる重合体であり、固さと対衝撃性を併せ持ち、且つ、被めっき材料としてめっきプロセスが確立され、めっき後の外観上の仕上がりも美しいために筐体製造用材料として広く普及しているものである。
【0037】
接着剤16は、アルミ板14とABS樹脂18を接着するものである。
【0038】
プライマー20は、アクリル樹脂系の絶縁性を持つ物質であり、銅めっき22の筐体本体12の内部表面への接着性を向上させるためと銅めっき22とアルミ板14との接触による腐食を防止するために塗布されている。
【0039】
尚、本実施例では、プライマー20はアクリル樹脂系の塗料としたが、本実施例で用いているアクリル樹脂系の塗料に代えて、ポリウレタン、ポリエステル、エポキシ樹脂系の塗料を用いる構成としても良い。
【0040】
銅めっき22は、第二のシールド材として電磁波シールド機能を発揮するが、この銅めっき22は非常に薄いため、筐体本体12の内部容積を狭くしないという利点がある。
【0041】
尚、本実施例では、シールド膜を銅めっきとしたが、シールド膜材料としては銅の他、アルミニウム、亜鉛、鉄、鉛、銅、銀、金、ニッケル、コバルト、クロム、チタニウム、スズ、マグネシウム及びその合金を用いても良い。
【0042】
ねじ24は内部機器26を固定するための固定部材の一つであるが、ねじ24は内部機器26から銅めっき22を通してアルミ板14までを貫いており、これによって最内側層である内部機器26、銅めっき22、更に最外側層のアルミ板14を確実に電気的に接続し、筐体本体12の電磁波シールド機能を向上させている。
【0043】
内部機器26は、電磁波シールド筐体本体10Aに内包されるプリント基板等の電子機器である。
【0044】
次に本発明の第一実施例である電磁波シールド筐体10Aの製造方法を図2及び図3を用いて説明する。
【0045】
この電磁波シールド筐体10Aを製造するには、まず、筐体本体製造工程として、筐体本体12を形成する。
【0046】
筐体本体製造工程は、まず、図2(A)に示す板状のアルミ板14に対して図2(B)に示すように例えばプレス成形加工を行う。
【0047】
次に図2(C)に示すようにアルミ板14の表面において、後でABS樹脂18に埋設する部分に接着剤16を塗布する。
【0048】
その後、図2(D)に示すようにアルミ板14の一部をABS樹脂18にインサート成形等により埋設し、筐体本体12を完成させる。
【0049】
筐体本体製造過程の後、図3に示すように第二シールド配設工程に移る。
【0050】
本第一実施例の第二シールド配設工程は、図3(A)で示す筐体本体に対して、図3(B)に示すように筐体本体12の内部表面にプライマー20を塗装し、続いて図3(C)に示すようにプライマー20の表面に銅めっき22を行う。
【0051】
第二シールド配設工程の後、筐体本体12の内部に電子部品等の内部機器26を配設し、プリント基板等は必要に応じてねじ24を用いて固定する。
【0052】
銅めっき22は、例えばホルムアルデヒドを還元剤としての化学反応より、めっき液中の銅イオンを銅として析出させる無電解めっきによるものである。
【0053】
尚、シールド膜形成方法として本実施例で適用した無電解めっきの他、真空蒸着法、イオンプレーティング、スパッタリング等があり、使用するシールド材に適したシールド膜形成法を採用し、必要に応じて前記シールド材とシールド膜形成方法を組み合わせて2層以上シールド膜を形成するのが望ましい。
【0054】
ここで仮にアルミ板14のみで、電磁波シールド筐体10Aの電磁波シールド機能を高めようとすると、アルミ板14の板厚を厚くしたり、面積を広くする必要があり、このため筐体本体12のデザインの自由度が無くなったり、筐体本体12の重量が増加する、更にアルミ板の増加分コストが多くかかる等の問題点が出てくる。
【0055】
また、銅めっきのみで電磁波シールド筐体10Aの電磁波シールド機能を高めようとすると、銅めっき厚を増やす必要があるが、所望する電磁波シールド機能を奏するに十分な膜厚を実現しようとした場合、成膜時間が長くなり、形成効率が悪く、またコスト的にも不利となる。
【0056】
よって、本発明の第一実施例のように、アルミ板14と銅めっき22の両方をシールド材として使用することで、アルミ板14の優れた電磁波シールド機能と銅めっきの均一で非常に薄いシールド膜を形成できるという両シールド材の長所を生かすことができる。
【0057】
つまり、筐体本体12のデザインの自由度と内部容積とを確保し、重量や生産コストを抑えつつ、アルミ板14あるいは銅めっき22のいずれか1つをシールド材として構成するよりも優れた電磁波シールド機能を持つ電磁波シールド筐体10Aを実現することができる。
【0058】
次に本発明の第二実施例である電磁波シールド筐体10Bの構成を電磁波シールド筐体10Bの断面図である図4を用いて説明する。
【0059】
電磁波シールド10Bは、大略すると筐体本体12、アルミ板14、接着剤16、ABS樹脂18、ねじ24、内部機器26、シールド塗料28等により構成されている。
【0060】
尚、ここで筐体本体12、アルミ板14、接着剤16、ABS樹脂18、ねじ24、内部機器26については前記第一の実施例と同様なので説明を省略する。 シールド塗料28は、筐体本体12の内部表面に塗布されたものであり、例えばアクリル、ポリウレタン、ポリエステル、エポキシ樹脂等をベースとする塗料30とカーボン、酸化チタニウム、フェライト、アルミニウム、亜鉛、鉄、鉛、銅、銀、金、ニッケル、コバルト、クロム、チタニウム、スズ、マグネシウム及びその合金の粉末を一種類以上混合したシールド金属粉末32とから構成されていて、電磁波シールド機能を持つシールド金属粉末32が混合されているため、第二のシールド材として電磁波シールド機能を果たす。
【0061】
続いて本発明の第二実施例である電磁波シールド筐体10Bの製造方法を図5を用いて説明する。
【0062】
まず、前記第一実施例で説明したように筐体本体製造工程にて図5(A)で示す筐体本体12を形成した後、第二シールド配設工程として図5(B)に示すように筐体本体の内部表面にシールド塗料28を塗布する。
【0063】
シールド塗料28の塗布後は筐体本体12の内部に内部機器26を配設するが、内部機器26の配設については第一実施例で説明したので省略する。
【0064】
ここで、シールド塗料28のみで電磁波シールド筐体10Bの電磁波シールド機能を高めようとするとシールド塗料28の厚塗りの必要があるが、シールド塗料の厚塗りは技術上困難な上、シールド塗料28の剥がれ、めくれの問題点が出てくる。
【0065】
よって本発明の第二実施例のように、アルミ板14とシールド塗料28の両方をシールド材として構成することで、アルミ板14の優れた電磁波シールド機能とシールド塗料の薄さ、塗装容易性という両シールド材の長所を生かすことができる。
【0066】
つまり、筐体本体12のデザインの自由度を確保し、重量や生産コストを抑えつつ、アルミ板14あるいはシールド塗料28のいずれか1つをシールド材として構成するよりも優れた電磁波シールド機能を持つ電磁波シールド筐体10Bを実現することができる。
【0067】
次に本発明の第三実施例である電磁波シールド筐体10Cの構成を電磁波シールド筐体10Cの断面図である図6を用いて説明する。
【0068】
電磁波シールド筐体10Cは、大略すると筐体本体12、アルミ板14、接着剤16、ABS樹脂18、ねじ24、内部機器26、プライマー20、アルミ板15等により構成されている。
【0069】
尚、ここで筐体本体12、アルミ板14、接着剤16、ABS樹脂18、ねじ24、内部機器26、プライマー20については、前記第一の実施例と同様なので説明を省略する。
【0070】
ここでアルミ板15は、筐体本体12の内部表面にプライマー20を介して配設されており、性質、機能はアルミ板14と同様であり、板状のアルミ材を例えばプレス成形加工したものである。
【0071】
続いて本発明の第三実施例である電磁波シールド筐体10Cの製造方法を図7を用いて説明する。
【0072】
まず、前記第一実施例で説明したように筐体本体製造工程にて図7(A)に示すように筐体本体12を形成した後、第二シールド配設工程として図7(B)に示すように筐体本体12の内部表面にプライマー20を塗布し、その後図7(C)に示すように筐体本体12の内部表面に応じて成形加工されたアルミ板15を配設する。
【0073】
アルミ板15を配設した後は筐体本体12の内部に内部機器26を配設するが、内部機器26の配設については第一実施例で説明したので省略する。
【0074】
アルミ板15は、アルミ板14と性質、機能は同様であるが、電磁波シールドを行う必要のある場所にアルミ板15を配置したり、あるいは必要に応じてアルミ板15の厚みを調節して配置することによって、効果的な電磁波シールド筐体10Cを実現することができる。
【0075】
次に本発明の第四実施例である電磁波シールド筐体10Dの構成を電磁波シールド筐体10Dの断面図である図8を用いて説明する。
【0076】
電磁波シールド筐体10Dは、大略すると筐体本体12、アルミ板14、接着剤16、ABS樹脂18、ねじ24、内部機器26、アクリルシート34、銅めっき22等によって構成されている。
【0077】
尚、ここで筐体本体12、アルミ板14、接着剤16、ABS樹脂18、銅めっき22、ねじ24、内部機器26については前記第一の実施例と同様なので説明を省略する。
【0078】
アクリルシート34はアクリル樹脂系の絶縁性を持つ物質からなるシートであり、銅めっき22の筐体本体12の内部表面への接着性を向上させるためと銅めっき22とアルミ板14との接触による腐食を防止するために配設されている。 ここで、アクリルシート34は均一の厚さに加工された非常に薄いものなので、筐体本体12の内部容積を広く保ったまま、銅めっき22の接着性向上と絶縁効果を発揮することができる。
【0079】
尚、本実施例ではアクリルシート34を用いているが、アクリルシート34に代えて、ナイロン、ポリエステル、ポリイミド等からなるシートを使用しても良い。
【0080】
続いて本発明の第四実施例である電磁波シールド筐体10Dの製造方法を図9を用いて説明する。
【0081】
まず、前記第一実施例で説明したように筐体本体製造工程にて図9(A)に示す筐体本体12を形成した後、第二シールド配設工程として図9(B)に示すように筐体本体12の内部表面にアクリルシート34を配設し、その後図9(C)に示すようにアクリルシート34の表面に無電解めっきにより銅めっきを行う。 銅めっきを行った後は筐体本体12の内部に内部機器26を配設するが、内部機器26の配設については第一実施例で説明したので省略する。
【0082】
電磁波シールド材として、アルミ板14と銅めっき22両方を使用することの効果は、本発明の第一の実施例で既に説明した通りである。
【0083】
ここで図10に本第四実施例に対して行われたアドバンテスト法による実験結果を示す。図10においてグラフの点線は、シールド材をアルミ板14のみ持つ電磁波シールド筐体10d、グラフの実線は、本発明の第四実施例であるアルミ材14を埋設した筐体本体12の内部表面にアクリルシート34を介して、無電解めっき法による銅めっき22を施した電磁波シールド筐体10Dをサンプルとしての実験結果を示す。
【0084】
図11はアドバンテスト法による実験の原理を示すものである。
【0085】
図11に示すように、アドバンテスト法とは、サンプルである電磁波シールド筐体を挟んで発信アンテナ36と受信アンテナ38を配置し、発信アンテナ36と受信アンテナ38の距離を様々に変えて、発信アンテナ36が発する電磁波と、受信アンテナ38がサンプルを通して受信する前記電磁波の強さの違いを分析器40で測ることにより、電磁波シールド筐体の電磁波シールド機能を評価するものである。
【0086】
図10に示すように、特に高電磁波周波数帯において、電磁波シールド筐体10Dの電磁波シールド機能が電磁波シールド筐体10dに勝ることが分かる。
【0087】
次に本発明の第五実施例である電磁波シールド筐体10Eの構成を電磁波シールド筐体10Eの断面図である図12を用いて説明する。
【0088】
電磁波シールド筐体10Eは、大略すると筐体本体12、アルミ板14、接着剤16、ABS樹脂18、ねじ24、内部機器26、シールド塗料28、銅めっき22等により構成されている。
【0089】
尚、ここで筐体本体12、アルミ板14、接着剤16、ABS樹脂18、ねじ24、内部機器26、銅めっき22、シールド塗料28については前記第一及び第二実施例と同様なので説明を省略する。
【0090】
本発明では製造方法として図13(A)に示す筐体本体12に対して、第二シールド配設工程として図13(B)に示すように筐体本体12の内部表面にシールド塗料28を塗布した後、更に第三シールド配設工程として図13(C)に示すようにシールド塗料28の表面に本発明の第一実施例で説明した無電解めっきによる銅めっきを行う。
【0091】
銅めっきを行った後は筐体本体12の内部に内部機器26を配設するが、内部機器26の配設については第一実施例で説明したので省略する。
【0092】
本発明は前記第二実施例のシールド塗料28の表面に更に第三のシールド材として銅めっき22を配設することにより、電磁波シールド筐体10Eの電磁波シールド機能を向上させたことを特徴としている。
【0093】
本実施例のように、シールド塗料28の表面に銅めっき22を配設することにより、シールド塗料28の剥がれ、めくれを防止し、筐体本体12の内部表面を滑らかなに仕上げることが可能になる。よって、筐体本体は、筐体本体の厚みを薄く保たせたままでシールド材を1つあるいは2つ具備する電磁波シールド筐体よりも優れた電磁波シールド機能性を発揮することができる。
【0094】
次に本発明の第六実施例である電磁波シールド筐体10Fの構成を電磁波シールド筐体10Fの断面図である図14を用いて説明する。
電磁波シールド筐体10Fは、大略すると筐体本体12、アルミ板14、接着剤16、ABS樹脂18、ねじ24、内部機器26、シールド塗料28、アルミ板17等により構成されている。
【0095】
尚、ここで筐体本体12、アルミ板14、接着剤16、ABS樹脂18、ねじ24、内部機器26については前記第一実施例と同様であり、シールド塗料28、第二のアルミ板17も前記第二及び第三実施例と同様のものであるためその説明を省略する。
【0096】
本発明では製造方法として図15(A)に示す筐体本体12に対して、第二シールド配設工程として図15(B)に示すように筐体本体12の内部表面にシールド塗料28を塗布した後、更に第三シールド配設工程として図15(C)に示すようにシールド塗料28の表面に本発明の第三実施例で説明したシールド塗料28の形状に応じて成形加工されたアルミ板17を配設する。
【0097】
銅めっきを行った後は筐体本体12の内部に内部機器26を配設するが、内部機器26の配設については第一実施例で説明したので省略する。
【0098】
ここでシールド塗料28の表面にアルミ板17を配設することにより、シールド塗料28の剥がれ、めくれを防止し、筐体本体12の内部表面を滑らかなに仕上げることが可能になる。
【0099】
また、アルミ板17は、アルミ板14と性質、機能は同様であるが、電磁波シールドを行う必要のある場所にアルミ板17を配置したり、あるいは必要に応じてアルミ板17の厚みを調節して配置することによって効果的に電磁波シールド筐体10Fの電磁波シールド機能を発揮させることができる。
【発明の効果】
【0100】
上記の如く本発明によれば、次に述べる種々の効果を実現することができる。
【0101】
請求項1及び記載の発明によれば、シールド材を2つ使用するので電磁波シールド筐体の電磁波シールド機能を向上させることができる。
【0102】
また、請求項2及び6項記載の発明によれば、絶縁体として薄いシートを使用しているので、筐体内部の容積を広く保ったまま、電磁波シールド筐体の電磁波シールド機能を向上させることができる。
【0103】
また、請求項3及び7記載の発明によれば、シールド材を3つ使用するので、シールド材を1つまたは2つ使用するよりも更に電磁波シールド筐体の電磁波シールド機能を高めることができる。
【0104】
また、請求項4及び8記載の発明によれば、シールド塗料の表面に膜形成するので、シールド塗料の剥がれ、めくれを防止し、内部表面が滑らかな電磁波シールド筐体を実現しつつ電磁波シールド筐体の電磁波シールド機能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施例である電磁波シールド筐体の構成を説明するための図である。
【図2】 本発明の筐体本体の製造方法を説明するための図である。
【図3】 本発明の第一実施例である電磁波シールド筐体の製造方法を説明するための図である。
【図4】 本発明の第二実施例である電磁波シールド筐体の構成を説明するための図である。
【図5】 本発明の第二実施例である電磁波シールド筐体の製造方法を説明するための図である。
【図6】 本発明の第三実施例である電磁波シールド筐体の構成を説明するための図である。
【図7】 本発明の第三実施例である電磁波シールド筐体の製造方法を説明するための図である。
【図8】 本発明の第四実施例である電磁波シールド筐体の構成を説明するための図である。
【図9】 本発明の第四実施例である電磁波シールド筐体の製造方法を説明するための図である。
【図10】 本発明の第四実施例についてアドバンステスト法を行った実験結果を示すための図である。
【図11】 アドバンステスト法を説明するための図である。
【図12】 本発明の第五実施例である電磁波シールド筐体の構成を説明するための図である。
【図13】 本発明の第五実施例である電磁波シールド筐体の製造方法を説明するための図である。
【図14】 本発明の第六実施例である電磁波シールド筐体の構成を説明するための図である。
【図15】 本発明の第六実施例である電磁波シールド筐体の製造方法を説明するための図である。
【符号の説明】
10A〜10F 電磁波シールド筐体
12 筐体本体
14、15、17 アルミニウム板
16 接着剤
18 ABS樹脂
20 プライマー
22 銅めっき
24 ねじ
26 内部機器
28 シールド塗料
30 塗料
32 シールド金属粉末
34 アクリルシート
36 発信アンテナ
38 受信アンテナ
40 分析器

Claims (8)

  1. 電磁波シールド機能を持つ板状材からなる第一のシールド材と、
    内部に前記第一のシールド材を少なくとも一部埋設するよう成形加工された樹脂とからなる筐体本体を具備する電磁波シールド筐体において、
    前記筐体本体は内部表面に電磁波シールド機能を持つシールド膜又はシールド塗料からなる第二のシールド材を配設し、電子部品又はプリント基板を固定するための導電性固定部材が、当該電子部品又はプリント基板から当該第二のシールド材を通して前記第一のシールド材までを貫くことを特徴とする電磁波シールド筐体。
  2. 請求項1項記載の電磁波シールド筐体において、
    前記第二のシールド材の表面に電磁波シールド機能を持つ第三のシールド材を更に配設したことを特徴する電磁波シールド筐体。
  3. 請求項2記載の電磁波シールド筐体において、
    前記第三のシールド材は、前記第二のシールド材の表面に膜形成したシールド膜であることを特徴とする電磁波シールド筐体。
  4. 請求項2記載の電磁波シールド筐体において、
    前記第三のシールド材を塗料と電磁波シールド機能を持つシールド金属粉末とを混合したシールド塗料により構成し、前記シールド塗料が前記第二のシールド材の表面に塗布されていることを特徴とする電磁波シールド筐体。
  5. 電磁波シールド機能を持つ板状材からなる第一のシールド材を成形加工し、
    その後前記第一のシールド材が少なくとも一部埋設するように樹脂を成形加工して筐体本体を製造する筐体本体製造工程の後、
    前記筐体本体の内部表面に電磁波シールド機能を持つシールド膜又はシールド塗料からなる第二のシールド材を配設する第二シールド配設工程を実施し、その後電子部品又はプリント基板を固定するための導電性固定部材を、当該電子部品又はプリント基板から当該第二のシールド材を通して前記第一のシールド材までを貫き当該第一のシールド材に固定することを特徴とする電磁波シールド筐体の製造方法。
  6. 請求項5項記載の電磁波シールド筐体の製造方法において、
    前記第二シールド配設工程の後に、前記第二のシールド材の表面に電磁波シールド機能を持つ第三のシールド材を更に配設する第三シールド配設工程を実施することを特徴とする電磁波シールド筐体の製造方法。
  7. 請求項6記載の電磁波シールド筐体の製造方法において、
    前記第三のシールド材を電磁波シールド機能を持つシールド膜とすることを特徴とする電磁波シールド筐体の製造方法。
  8. 請求項6記載の電磁波シールド筐体の製造方法において、
    前記第三のシールド材を塗料と電磁波シールド機能を持つシールド金属粉末とを混合したシールド塗料により構成し、前記シールド塗料を前記第二のシールド材の表面に塗布することを特徴とする電磁波シールド筐体の製造方法。
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