JP3809596B2 - 電気掃除機 - Google Patents

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明 五十嵐
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気掃除機に係り、より詳しくは、着脱自在に接続され自在に回転するホース部材を備えた電気掃除機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図12は、例えば、実開昭58ー127199号公報に開示された従来の電気掃除機の一例を示す斜視図である。この電気掃除機は、本体1の吸込口2にホース3の一端が接続され、ホース3の他端に吸込具6が連結されている。操作時においては、本体1を一方の手で持ち、吸込具6またはホース3の他端を他方の手で持ってホース3ごと動かして操作し、手の負担を軽減して、奥まった場所などの掃除を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように構成した電気掃除機によれば、本体1を持ち、ホース3を介して連結された吸込具6を動かすと、ホース3がねじれた場合にねじれが戻ろうとして回転方向の反発力が生じ、本体1の吸込口2に応力がかかり、ホース3が不意に吸込口2から抜け落ちることがあった。また、吸込具6を本体1と平行に装着しないと、使用時にホース3のねじれが発生して使い勝手が悪く、吸込具6の装着に気を使わねばならなかった。
【0004】
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、ホースが不意に吸込口から抜け落ちたりせず、使い勝手が良く、吸込具の装着に気を使うことがない電気掃除機を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は掃除機本体と、吸込具と、一端を掃除機本体の吸込口に接続し他端に吸込具を接続するホース等を備えた電気掃除であって、軟質素材からなり凹凸部が交互に形成されたホースと、一端に中心部方向に突出した突出部を有し他端側に端部に向かって縮径するテーパ部が設けられて突出部をホース外面側の凹部に嵌合して回転自在に連結すると共に、テーパ部を掃除機本体の吸込口に嵌合する硬質素材の本体側パイプとを備え、ホースを回転させるために必要な力をテーパ部の嵌合力よりも小さくした。
【0006】
また、掃除機本体と、吸込具と、一端を掃除機本体の吸込口に接続し他端に吸込具を接続するホース等を備えた電気掃除機であって、軟質素材からなり凹凸部が交互に形成されたホースと、一端に中心部方向に突出した突出部を有し他端側に端部に向かって拡径するテーパ部が設けられて突出部をホース外面側の凹部に嵌合して回転自在に連結すると共に、テーパ部を吸込具と嵌合する硬質素材の吸込具側パイプとを備え、ホースを回転させるために必要な力をテーパ部の嵌合力よりも小さくした。
【0007】
さらに、ホースに形成した凹部の底部とパイプに設けた突出部の先端部とが接触しないようにし構成した。
また、ホースの端部に、凸部と同径または凸部より大きい径を有しパイプの内壁に近接又は当接する延長部を設けた。
さらに、パイプの端部近傍に複数の突出部を設け、突出部をホースの複数の凹部に嵌合させるようにした。
【0008】
また、突出部をパイプの端部より内部側に設け突出部をホースの凹部に嵌合させてホースをパイプの端部近傍で屈曲させる際に、突出部と連結するホースの凹部の幅が、ホースの屈曲内側で狭まりパイプの突出部をくわえ込む以前にホースの凸部がパイプの内壁に当接するような径関係に構成した。
【0009】
さらに、パイプの突出部よりも内部側の内壁に突出部よりも突出量が大きいストッパーを設け、ホースが連結された際に、ホースの先端部がストッパーに当接するようにした。
また、切り欠きを有する突出部又は複数に分割された突出部を備えた。
【0010】
【発明の実施の形態】
実施の形態1
図1は本発明の実施の形態1の斜視図、図2は図1の要部の縦断面図、図3は図2の説明図である。なお、実施の形態1では、電気掃除機が小型の携帯用ハンディクリーナーである場合について示すが、いかなる形態の電気掃除機であってもよい。図1において、1は電気掃除機の本体、2は本体1に設けた吸込口で、吸込口2にはホースや延長パイプあるいは吸込具等を接続することができる。3はホースで、その一端には吸込口2に接続するためのパイプ4が回転自在に連結され、他端には吸込具側吸込口5が設けられて吸込具6を着脱自在に接続している。
【0011】
次に、図2によって、パイプ4と吸込口2近傍の構成を詳述する。ホース3は例えばブロー成形で作られた軟質素材の樹脂からなり、リング状に1周する形状の凸部7及び凹部8が設けられ、ホース3の中心軸に対してほぼ直交するようにして平行かつ凸部7と凹部8が交互に連続している。
【0012】
パイプ4は硬質素材で形成された円筒形状をなし、その一端側はテーパー状をなして同じくテーパー状に形成された吸込口2に差し込んで取り付けられ、その他端側は同径状をなしてその先端部においてパイプ4の中心方向に向かい中心軸に対してほぼ直交するようにして突き出したフランジ状の突出部9が一体に形成されており、この突出部9がホース3の外面側の一端、例えばホース3の外面側の最も端部に設けられた凹部8aにホース3を弾性変形させて嵌合して連結され、ホース3とパイプ4とが自在に回転できるようにしてある。なお、パイプ4の一端をテーパー状にして吸込口2に嵌合させるのでなく、ロック機構付のパイプによって抜け防止にしてもよい。
【0013】
次に、ホース3とパイプ4の連結部の構成を図3により詳述する。まず、突出部9の内径aとホース3の凸部7の外径bと凹部8の外径cとの関係を、c≦a<bとする。また、突出部9の幅dと凹部8の幅eとの関係を、d≦eとする。このとき、吸込口2とパイプ4の嵌合力と、パイプ4とホース3の連結部における回転方向の摩擦力との関係は、嵌合力>摩擦力とする。
【0014】
上記のように構成した実施の形態1の作用を説明する。まず、電気掃除機を組み立てるには、本体1の吸込口2にホース3が接続されたパイプ4のテーパー部を差し込み、吸込具側吸込口5に吸込具6を装着して、ホース3を仲介とした延長風路を形成する。なお、装着に際して、吸込具6は吸込具側吸込口5に対してどの向きにも装着してもよい。
【0015】
こうして、組み立てた電気掃除機の本体1を一方の手で持ち、吸込具6又は吸込具側吸込口5を他方の手で持って、ホース3ごと動かして操作し、掃除を行う。このとき、吸込具6ごとホース3をひねると、ホース3にひねりで生じた回転方向の力が生じ、パイプ4に伝達される。この力が、ホース3とパイプ4の連結部における回転方向の摩擦力を上回ったとき、ホース3はパイプ4との間で回転を生じる。このときに、吸込口2とパイプ4との間の嵌合力と、パイプ4とホース3の連結部における回転方向の摩擦力との関係は、嵌合力>摩擦力であるから、ホース3のひねりによる回転力は、吸込口2とパイプ4の嵌合部に摩擦力以下の力しか伝わらない。
【0016】
実施の形態1によれば、ホース3のひねりによってパイプ4が吸込口2から抜け落ちることがなく、また、吸込具6をどのように装着しても使い易い向きに回転するので、装着の際に位置合わせの必要なく、気を使わずに組み立てることができる。また、吸込具6がホース3ごと回転することで、使用中における手首への負担を軽減することができる。さらに、部品構成においても、部品数が2部品とシンプルであり、コストも低価格で、加工面においてもホース3が軟質であるため、パイプ4への圧入が可能となるばかりか、廃却の際にも材料分別廃棄に優れる。また、ホース3の凸部7、凹部8が摩擦によって磨耗しても、磨耗した部分を切り離して、磨耗していない凸部7及び凹部8を使用することで修理が可能となる。
【0017】
実施の形態2
実施の形態1では、突出部9の内径aと凸部7の外径bと凹部8の外径cとの関係を、c≦a<bとし、突出部9の幅dと凹部8の幅eとの関係を、d≦eとしたが、実施の形態2では、図3に示すように、突出部9の内径aと凸部7の外径bと凹部8の外径cとの関係を、c<a<bとし、凸部7の外径bとパイプ4の内壁10の内径fとの関係を、b≦fとし、さらに、f−b<a−cとした。
【0018】
上記のように構成した実施の形態2によれば、ホース3を回転させたときに、ホース3とパイプ4の連結部において、ホース3の凸部7がパイプ4の内壁10に先当たりするので、突出部9の先端部11がホース3の凹部8の底部12に接触しない。
実施の形態2によれば、硬質のパイプ4の突出部9の先端部11が軟質のホース3に接触しないので、回転の際にホース3に対して磨耗による傷付けを生じることがなく、ホース3の破損を防止する。また、凹部8にホース3の削りかすが溜まって回転を妨げるということもない。
【0019】
実施の形態3
図4は本発明の実施の形態3の要部の縦断面図である。なお、図2と同一部分には同じ符号を付し、説明を省略する。13はホース3の先端部にホース3と一体に設けた延長部で、凸部7と同径又は凸部7よりも大きい径をなし、接続部においてパイプ4の内壁10に近接又は当接する。そして、その幅gは凸部7の幅よりも大きく形成され、実施の形態1、2で示した場合よりも、内壁10への接触面積が大きくなっている。
【0020】
上記のように構成した実施の形態3においては、延長部13の幅によって連結部における回転時の摩擦力が変化する。また、連結部のがたつきが延長部13の幅によって変化し、さらに、延長部13がない場合と比較すると、連結された凹部8周辺の強度が増す。
実施の形態3によれば、連結部における回転力を調整することができ、使い勝手のよい荷重を提供することができる。また、延長部13の幅gを広げるほど、ホース3とパイプ4のがたつきが減り、安定した回転動作が得られる。さらに、ホース3をパイプ4から引き抜く方向へ力が加わっても、延長部13が内壁10に当接して変形を防ぐので、ホース3が抜けるのを防止する。
【0021】
実施の形態4
図5は本発明の実施の形態4の縦断面図である。なお、図2と同一部分には同じ符号を付し、説明を省略する。9aはパイプ4の先端部においてパイプ4の内側の中心方向に向かい中心軸にほぼ直交するようにして突き出た第1の突出部、9bは第1の突出部9aよりもパイプ4の内部側に設けられ、第1の突出部9aと同様にパイプ4の内側の中心方向に向かい中心軸にほぼ直交するように、すなわち第1の突出部9aと平行になるように突き出た第2の突出部であり、これらはパイプ4と一体に設けられ、これらがホース3の一端部近傍、例えばホース3の最先端部側に設けられた第2の凹部8b及びその内部側に隣接する第1の凹部8aに嵌合して連結され、ホース3とパイプ4が自在に回転できるようにしてある。なお、第1、第2の突出部9a,9bを2つ設けたが、3つ又はそれ以上設けてもよい。
【0022】
上記のように構成した実施の形態4によれば、パイプ4のテーパー側は本体1の吸込口2に取り付けられ、複数の連結部においては、ホース3のひねり動作に連動して、複数の凸部7と複数の凹部8が同時に回転する。このとき、連結する突出部9、凸部7及び凹部8の数が多いほど、接触面積が増えて接触抵抗が多くなる。
【0023】
実施の形態4によれば、回転荷重を連結部の連結数によって調整できるので、使用者が任意に荷重を調整して使用することができ、個人差を補って使い勝手を向上させることができる。また、2個の突出部9が1個の凸部7を挟み込むので、ホース3が引張られても凸部7が変形しにくく、使用中にホース3がパイプ4から外れることがない。
【0024】
実施の形態5
図6は本発明の実施の形態5の要部の縦断面図、図7は図6の作用説明図である。9はパイプ4の先端部よりも内側において内壁10から突設された突出部で、パイプ4の内側の中心方向に向かい中心軸にほぼ直交するようにして突き出ており、この突出部9がホース3の他端部近傍の凹部8、例えばホース3の最も端部に設けた凹部8bに嵌合して連結され、ホース3とパイプ4が自在に回転できるようにしてある。
【0025】
この場合、パイプ4の内壁10の内径とホース3の凸部7の外径の隙間は、極小になるようにしてある。なお、ホース3は軟質素材からなり、ホース3が屈曲する際に屈曲内側と屈曲外側で伸縮自在であり、凹部8の幅は変化可能である。そして、ホース3をパイプ4の端部周辺で屈曲させる際に、パイプ4の突出部9と連結するホース3の凹部8bの幅が、ホース3の屈曲内側で狭まり、パイプ4の突出部9をくわえ込む以前に、ホース3の凸部7がパイプ4の内壁に当接するような径関係にしてある。
【0026】
上記のように構成した実施の形態5によれば、パイプ4が本体1の吸込口2に固定された状態でホース3を屈曲させると、図7に示すように、パイプ4の先端部より、ホース3の屈曲内側の凹部8の幅が減少し、隣り合う凸部7が当接するに至り、屈曲外側の凹部8の幅は逆に広がり、隣り合う凸部7は逆に遠ざかる。凹部8の広がり幅は最大でも、底部12の幅+2×凹部8の深さ以下である。この屈曲状態では、屈曲外側から屈曲内側に向かって、凹部8の幅が最大値以下の幅から0まで変化する。また、ホース3を屈曲しても、パイプ4の内壁10にホース3の凸部7が当接して、パイプ4内の凹部8の幅は変化しない。
【0027】
実施の形態5によれば、突出部9と連結する凹部8bの幅は変化せず、ホース3を屈曲しても、連結部の回転方向への摩擦力は変化することはない。このため、ホース3を、ホース3の屈曲に影響を受けることなくスムーズに回転できる。
【0028】
実施の形態6
図8は本発明の実施の形態6の要部の縦断面図である。なお、図2と同一部分には同じ符号を付し、説明を省略する。14はパイプ4の突出部9の内部側において内壁10に設けられたリング状のストッパーで、パイプ4の内側の中心方向に向かい中心軸にほぼ直交して突き出ており、内壁10からの突出量が突出部9よりも大きくなっている。そして、パイプ4にホース3を連結する際に、ホース3の先端部がストッパー14の面に当接して、それよりも奥にホース3が差し込まれないようにしてある。なお、このストッパー14は、パイプ4の内壁10に沿ってリング状に設けたが、複数に点在するようにしたものでもよく、いずれの場合であっても、ほぼ同時にホース3の先端部に当接するものであればよい。
【0029】
上記のように構成した実施の形態6によれば、ホース3をパイプ4に連結する際に、ホース3の先端部がストッパー14の面に当接する。
実施の形態8によれば、連結時にホース3の先端部がストッパー14に当接するので、ホース3が誤って奥まで入ることがない。
【0030】
実施の形態7
図9は本発明の実施の形態7の要部の正面図である。9はパイプ4の端部又は端部よりも内部側に設けた突出部で、内壁10部に沿ってリング状に形成され、一定の間隔で切り欠き15を設けたものである。この切り欠き15はパイプ4の突出部9に設けたものであるが、突出部9を複数に分割して形成してもよい。
上記のように構成した実施の形態7によれば、ホース3の凹部8とパイプ4の突出部9との間に砂のような塵埃が侵入しても、ホース3の回転時に、突出部9の切り欠き15からこの塵埃は除去される。
【0031】
実施の形態7によれば、ホース3の回転時に突出部9の切り欠き15から塵埃を除去できるので、回転を常時良好に保持できる。また、切り欠き15の数を多くすれば、ホース3の回転角度が少なくても塵埃を除去できる。さらに、パイプ4の内壁10とホース3の凸部7との距離が離れている程、塵埃が除去されることになる。
【0032】
実施の形態8
図10は本発明の実施の形態8の斜視図、図11は図10の要部の縦断面図である。図10において、1は電気掃除機の本体、2は本体1に設けた吸込口である。3はホースで、その一端は本体1の吸込口2に接続され、他端にはパイプ4aが回転自在に連結されて、その吸込具側吸込口5には吸込具6が装着してある。
【0033】
より詳細に説明すると、図11に示すように、本体1の吸込口2側に連結するホース3の一端は、端部方向に向けて外径が徐々に小さくなるテーパ状で、吸込口2に着脱自在に接続される。また、ホース3の他端には硬質のパイプ4aが連結され、パイプ4aの部分を把持して使用するようになっている。すなわち、パイプ4aがホース3と連結する側の端部(またはその近傍)にはパイプ4aと一体に突出部9aが設けられており、パイプ4aの内側の中心方向に向かい中心軸にほぼ直交するようにして突き出てホース3の凹部8に嵌合して連結され、他端には吸込具側吸込口5が設けられて、この吸込具側吸込口5方向に向かって徐々に内径が広がるテーパ状に形成され、このテーパー部によって吸込具6を吸込具側吸込口5に着脱自在に装着する。
【0034】
上記のように構成した実施の形態7によれば、パイプ4aはホース3との連結部で回動自在に接続され、吸込具6をどのような向きに装着してもパイプ4aが回転して、ホース3に回転力を回転摩擦力以上には伝えない。
実施の形態8によれば、パイプ4aが回転してもホース3に回転力を回転摩擦力以上には伝えないので、手にかかる負担を軽減して吸込具6をスムーズに操作ができると共に、ホース3が吸込口2から抜け落ちることもない。また、パイプ4aは硬質の素材で形成しているので、パイプ4aを持って操作し易い。
【0035】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は、掃除機本体と、吸込具と、一端を掃除機本体の吸込口に接続し他端に吸込具を接続するホース等を備えた電気掃除であって、軟質素材からなり凹凸部が交互に形成されたホースと、一端に中心部方向に突出した突出部を有し他端側に端部に向かって縮径するテーパ部が設けられて突出部をホース外面側の凹部に嵌合して回転自在に連結すると共に、テーパ部を掃除機本体の吸込口に嵌合する硬質素材の本体側パイプとを備え、ホースを回転させるために必要な力をテーパ部の嵌合力よりも小さくした。
【0036】
このため、ホースのひねりにより、本体側パイプが吸込口から抜け落ちることがなく、また、吸込具をどのように装着しても使い易い向きに回転するので、装着の際に位置合わせする必要がなく、気を使わずに組み立てができる。また、吸込具がホースごと回転することで、使用中に手首への負担を軽減することができる。さらに、部品構成においても2部品とシンプルで、コストも低価格であり、加工面においてもホースが軟質なためパイプへの圧入が可能となるばかりか、廃却の際にも材料分別廃棄に優れる。また、凸部、凹部が摩擦により磨耗しても、ホースを切り離して磨耗していない凸部、凹部を使用することで、修理可能である。
【0037】
また、掃除機本体と、吸込具と、一端を掃除機本体の吸込口に接続し他端に吸込具を接続するホース等を備えた電気掃除機であって、軟質素材からなり凹凸部が交互に形成されたホースと、一端に中心部方向に突出した突出部を有し他端側に端部に向かって拡径するテーパ部が設けられて突出部をホース外面側の凹部に嵌合して回転自在に連結すると共に、テーパ部を吸込具と嵌合する硬質素材の吸込具側パイプとを備え、ホースを回転させるために必要な力をテーパ部の嵌合力よりも小さくした。
【0038】
このため、吸込具側パイプはホースとの連結部で回動可能で、吸込具をどんな向きに装着しても吸込具側パイプが回転し、ホースに回転力を回転摩擦力以上には伝えないので手にかかる負担を軽減し、スムーズな吸込具の操作ができると共に、ホースが吸込口から外れ落ちることもない。また、吸込具側パイプは硬質の素材で形成しているので、このパイプを持って操作しやすい。
【0039】
さらに、ホースの形成した凹部の底部とパイプに設けた突出部の先端部とが接触しないように構成したので、回転の際に磨耗による傷付けを生じることがなくなり、ホースの破損を防止する。また、凹部にホースの削りかすが溜まって回転を妨げることもない。
【0040】
また、ホースの端部に、凸部と同径または凸部より大きい径を有しパイプの内壁に近接又は当接する延長部を設けたので、回転力を調整することが可能となり、使い勝手のよい荷重を提供することができる。また、延長部を長くするほどホースとパイプのがたつきが減り、安定した回転動作が得られる。さらに、ホースをパイプから引き抜く方向へ力が加わっても、延長部が内壁に当接して変形を防ぐので、ホースが抜けるのを防止する。
【0041】
さらに、パイプの端部近傍に複数の突出部を設け、この突出部をホースの複数の凹部に嵌合させるようにしたので、使用者が任意に荷重を調整して使用することができ、個人差を補い使い勝手を向上することができる。また、ホースが引張られても凸部が変形しにくく、使用中にホースがパイプから外れてしまうことがない。
【0042】
また、突出部をパイプの端部より内部側に設けこの突出部をホースの凹部に嵌合させてホースをパイプの端部近傍で屈曲させる際に、突出部と連結するホースの凹部の幅が、ホースの屈曲内側で狭まりパイプの突出部をくわえ込む以前にホースの凸部がパイプの内壁に当接するような径関係に構成したので、ホースが屈曲に影響を受けることなくスムーズに回転できる。
【0043】
さらに、パイプの突出部よりも内部側の内壁に突出部よりも突出量が大きいストッパーを設け、ホースが連結された際に、ホースの先端部がストッパーに当接するようにしたので、ホースをパイプに連結する際にホースの先端がストッパーに当接してホースが誤って奥まで入ってしまうことがない。
【0044】
また、切り欠きを有する突出部又は複数に分割された突出部を備えたので、ホースの凹部とパイプの突出部との間に砂のような塵埃が混入しても、ホースの回転時に切り欠きから塵埃を除去でき、回転を常時良好に保持できる。また、切り欠きの数が多いほど、ホースの回転角度が少なくても除去できる。さらに、パイプの内壁とホースの凸部との距離が離れている程、塵埃の除去効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1及び2の斜視図である。
【図2】 図1の要部の縦断面図である。
【図3】 図2の説明図である。
【図4】 本発明の実施の形態3の要部の縦断面図である。
【図5】 本発明の実施の形態4の要部の縦断面図である。
【図6】 本発明の実施の形態5の要部の縦断面図である。
【図7】 図6の作用説明図である。
【図8】 本発明の実施の形態6の要部の縦断面図である。
【図9】 本発明の実施の実施の形態7の要部の正面図である。
【図10】 本発明の実施の形態8の斜視図である。
【図11】 図10の要部の縦断面図である。
【図12】 従来の電気掃除機の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 掃除機本体、2 吸込口、3 ホース、4 本体側パイプ、4a 吸込具側パイプ、6 吸込具、7 凸部、8 凹部、9,9a,9b 突出部、11 突出部の先端部、12 凹部の底部、13 延長部、14 ストッパー、15 切り欠き。

Claims (8)

  1. 掃除機本体と、吸込具と、一端を前記掃除機本体の吸込口に接続し他端に前記吸込具を接続するホース等を備えた電気掃除機において、
    軟質素材からなり凹凸部が交互に形成されたホースと、一端に中心部方向に突出した突出部を有し他端側に端部に向かって縮径するテーパ部が設けられて前記突出部を前記ホース外面側の凹部に嵌合して回転自在に連結すると共に、前記テーパ部を前記掃除機本体の吸込口に嵌合する硬質素材の本体側パイプとを備え、前記ホースを回転させるために必要な力を前記テーパ部の嵌合力よりも小さくしたことを特徴とする電気掃除機。
  2. 掃除機本体と、吸込具と、一端を前記掃除機本体の吸込口に接続し他端に前記吸込具を接続するホース等を備えた電気掃除機において、
    軟質素材からなり凹凸部が交互に形成されたホースと、一端に中心部方向に突出した突出部を有し他端側に端部に向かって拡径するテーパ部が設けられて前記突出部を前記ホース外面側の凹部に嵌合して回転自在に連結すると共に、前記テーパ部を前記吸込具と嵌合する硬質素材の吸込具側パイプとを備え、前記ホースを回転させるために必要な力を前記テーパ部の嵌合力よりも小さくしたことを特徴とする電気掃除機。
  3. ホースに形成した凹部の底部とパイプに設けた突出部の先端部とが接触しないように構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の電気掃除機。
  4. ホースの端部に、凸部と同径又は該凸部より大きい径を有しパイプの内壁に近接又は当接する延長部を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の電気掃除機。
  5. パイプの端部近傍に複数の突出部を設け、該突出部をホースの複数の凹部に嵌合させるように構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の電気掃除機。
  6. 突出部をパイプの端部より内部側に設け該突出部をホースの凹部に嵌合させてホースをパイプの端部近傍で屈曲させる際に、前記突出部と連結するホースの凹部の幅が、該ホースの屈曲内側で狭まり前記パイプの突出部をくわえ込む以前に前記ホースの凸部が前記パイプの内壁に当接するような径関係に構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の電気掃除機。
  7. パイプの突出部よりも内部側の内壁に該突出部よりも突出量が大きいストッパーを設け、ホースが連結された際に、該ホースの先端部が前記ストッパーに当接するようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の電気掃除機。
  8. 切り欠きを有する突出部又は複数に分割された突出部を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の電気掃除機。
JP21520698A 1998-07-30 1998-07-30 電気掃除機 Expired - Fee Related JP3809596B2 (ja)

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