JP3809229B2 - 水滴・塵等付着物除去装置 - Google Patents

水滴・塵等付着物除去装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、水滴・塵等付着物除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、食品や精密機械等の直接触れるのが好ましくないものや或いは直接触れるのが危険な製品について、製造や加工時に表面に付着した塵や水滴などを除去する場合、コンベア上を移動してくる製品に対し、エアーノズルで空気を吹きつけて、非接触にて、これら付着物を吹き飛ばし取り除くということが行われている。
【0003】
この際、吹き飛ばした水滴や塵を装置や周辺の他の物に付着させないために、エアーノズルの付近へ、吸引ノズルを配し、エアーノズルが吐出した空気を吸引する工夫がなされたものが、提案されている(特願平6−309745号)。
【0004】
即ち、図5へ示すように、切り出したガラス板gをコンベアcで移動させる間に、切断や研磨の際にガラス板gに付着したガラスカレット(加工時に付着したガラス粉やガラスのかけら)を、エアーノズルaから空気を噴出して吹き飛ばし、その前方(図5中エアーノズルaの左手)の吸引ノズルbにて吸引するという方法が採られる(図5中dはガラス板gの移送方向を示す)。
このように、空気を吹きつけると共に、ガラス板に当たって返ってくる空気を吸引することによって、吹き飛ばしたガラスカレットを他へ付着させたり混入させたりすることを極力抑えることが可能となった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、付着力の大きなものを対象物から除去しようとすれば、大きな噴射力で、空気を噴き出す必要がある。ところが、余り大きな噴射力でエアーノズルaから空気を噴き出すと、吸引ノズルbを通り過ぎ吸引されない空気zが生じる。このため、吸引ノズルbの吸引能力によってはエアーノズルaの噴出力を制限しなくてはならず、付着力の大きなものを取り除く場合であっても、十分な勢いで空気を噴出することができないという問題が生じた。このような場合、除去が必要な付着物が完全に払拭されずに製品表面へ残留してしまうといった事態が往々にして生じたのであった。
本願発明は、上記課題の解決を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本願第1の発明は、水分或いは塵の除去等の処理が必要な対象物に対して、空気等の気体を吹きつけると共に吹きつけた気体を吸引する水滴・塵等付着物除去装置について、次のものを提供する。
即ち、上記気体の吸引を行う吸引ノズル1と、少なくとも2つの気体の噴き出しノズル2,3と、内部へ他より噴射用の気体が導入されるハウジング21,21とを備え、噴き出しノズル2,3は、吸引ノズル1の周縁に設けられている。そして噴き出しノズル2,3の少なくとも1つ(噴出しノズル3)は、吸引ノズル1を挟んで、他の噴き出しノズル2の反対側に設けられたものである。
上記の噴き出しノズル2,3は、ハウジング21,21に繋がっており、ハウジング21,21内の気体を外部へ噴出する。ハウジング21,21の夫々に、上記噴き出しノズル2,3が固定され、噴き出しノズル2,3夫々の先端は、ハウジング21,21をはみ出し下方に伸びている。
噴き出しノズル2,3は、何れも下方に開口する噴き出し口2a,3aを備え、噴き出しノズル2,3の夫々は、吸引ノズル1の反対側の位置に、噴き出し口2a,3aよりも下方に突出するガイド部4,5が設けられたものである。
また、本願第2の発明では、上記本願第1の発明にあって、ガイド部4,5は、噴き出しノズル2,3が噴出する気体の広がりを規制し、噴出された気体のうち、吸引ノズル1と反対側の方向に向かおうとするものを、吸引ノズル1側に向けることを特徴とする水滴・塵等付着物除去装置を提供する。
【0007】
上記構成を採ることによって、確実な吹き飛ばしを行うために、噴き出しノズル2から噴出する気体の勢い即ち、噴射力を大きくしても、勢い余って吸引ノズル1を通り越して行こうとする気体を反対側の噴き出しノズル3から噴射されてくる気体に阻まれ押し戻される。この結果、このような勢いの付いた気体も、確実に、吸引ノズル1側に向けられる。
即ち、噴き出しノズル2,3の噴射力を強く設定しても、一方の噴き出しノズル2から出る気体のうち勢いが付き過ぎたものが、反対側の噴き出しノズル3から出る気体に押されて確実に吸引ノズル1へ吸引される。これは、反対側の噴き出しノズル3から出る気体についても同様である(反対側の噴き出しノズル3から出る気体のうち勢いが付き過ぎたものは、一方の噴き出しノズル2の気体に押される)。このように双方の噴き出しノズル2,3から出る気体で勢いが強いものは、互いにぶつかり合い吸引ノズル1を行き過ぎることがなく、対象物表面に当たった後の気体は、結局吸引ノズル2しか行き場がなくなるのである。
更に、噴き出しノズル2,3夫々の先端は、ハウジング21,21をはみ出し下方に伸びるものであり、このようなはみ出し部分の形成によって、気体の整流の区間が稼げるので、噴出される気体は、十分な指向性が得られる。
特に、上記の構成を採ることによって、対象物表面と、両延設部(ガイド部4,5)によって囲まれた閉ざされた空間にて、気体の吹き付けとその吸引を行うことができる。このため、対象物に吹きつけた気体を洩らすことなく、より確実に回収することが可能となった。従って、対象物の表面の付着部の除去に十分な勢いのある噴射を行うことが可能となった。
【0008】
本願第3の発明では、上記本願第1又は第2の発明にあって、噴き出しノズル2,3の夫々は、内板と外板とを備え、外板と内板との間の隙間へ圧送されてきた気体を、噴き出し口から噴出するものであり、外板の下端が、内板の下端よりも下方に突出し、上記のカイド部4,5が、外板の、内板よりも下方にはみ出した部位であることを特徴とする水滴・塵等付着物除去装置を提供する
【0009】
本願の第の発明では、上記本願第1乃至の何れかの発明にあって、2つの噴射部20A,20Bと、吸引部10とを備え、噴射部20A,20B同士が、吸引部10を挟んで互いに反対側に位置するように、夫々、吸引部10の側面に固定され、吸引部10が、上記の吸引ノズル1を備え、噴射部20A,20Bの夫々が、内部へ他より噴射用の気体が導入される上記のハウジング21,21と、この気体を外部へ噴出する上記の噴き出しノズル2,3とを備え、ハウジング21,21の夫々が、吸引部10側を内側として、少なくとも、外側面21aと、内側面21bと、上側面21cと、下側面21dとを備え、ハウジング21,21夫々の外側面21a,21aに、噴き出しノズル2,3が固定され、噴き出しノズル2,3夫々の先端が、ハウジング21,21の下側面21dをはみ出し下方に伸びていることを特徴とする記載の水滴・塵等付着物除去装置を提供する。
【0010】
本願第の発明では、上記本願第1乃至の何れかの発明にあって、吸引ノズル1と噴き出しノズル2,3とは一体として、上記対象物に対し相対的に移動するものであり、噴き出しノズル2,3の少なくとも1つ(噴き出しノズル3)が、上記移動方向について、上記吸引ノズル1の前方側に位置し、他の噴き出しノズル2が、吸引ノズル1の後方側に位置するものであることを特徴とする水滴・塵等付着物除去装置を提供する。
尚、上記の「相対的に移動する」とは、上記各ノズル1〜3が、対象物に対して移動することのみならず、対象物が、静止している上記各ノズル1〜3に対して位置を変えることを含む意である。
【0011】
上記の構成を採ることによって、特に、本願第の発明に係る水滴・塵等付着物除去装置は、対象物に対して各ノズル1〜3が位置を変えることができ、上記上記第1乃至の発明の奏する作用を、対象物の各部位に渡って得ることが可能である。この際特に、移動方向上に沿って、一方の噴き出しノズル2と、吸引ノズル1と、反対側の噴き出しノズル3とを配置するものであるため、噴射から吸引に至る気体の流れが、移動方向と交差せず、噴射した気体を、移動のために、移動方向の左右に(即ち吸引ノズル1がない方向に向けて)外してしまうということがない。
【0012】
本願第の発明では、上記本願第1乃至の何れかの発明にあって、噴き出しノズル2,3の噴き出し口2a,3bと吸引ノズル1の吸い込み口1aとの間に、遠赤外線ヒータ、除電気又はイオン発生器等の、処理装置が設けられたものであることを特徴とする水滴・塵等付着物除去装置を提供する。
【0013】
このような構成を採ることによって、付着物の除去と共に、必要に応じて、対象物を加熱させたり、乾燥させたり、或いは帯電を防止したりすることができる。例えば、水滴の除去を行う場合、遠赤外線ヒータを設けることによって、加熱や乾燥によって、水滴の除去をより一層促進することができるのである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本願発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図3へ本願発明の一実施の形態を示す。
図1(A)へ示すように、本願発明に係る水滴・塵等付着物除去装置は、2つの噴射部20A,20Bと、吸引部10とを備える。図1(A)中、Tは水滴・塵等の付着物の除去を予定する対象物を示す。7は、対象物Tを載せて水平に移動するコンベアを示す。
【0015】
上記噴射部20A,20Bは、対象物Tに気体を噴射するものであり、上記吸引部10はこの対象物Tに吹きつけた気体即ち水分や塵等の除去物を含む気体を吸引するものである。噴射部20A,20B互いに別体に形成されたものであり、吸引部10の側面に固定される。即ち噴射部20A,20B同士は、吸引部10を挟んで互いに反対側に位置している。
図1(A)において、コンベア7は、対象物Tを左から右へ(方向Y)移動させる。以下この左手を前方側、右手を後方側とする。
上記の噴射部20Bは、吸引部10の前方側に固定され、噴射部20Aは吸引部10の後方側に固定されているのである。両噴射部20A,20Bは、吸引部10を中心として前後対称(図1(A)において左右対称)となっており、この点を除いて両者の構成は、全く同一である。
【0016】
噴射部20A,20Bの夫々は、図1(A)へ示す通り、四角柱状のハウジング21と、他よりハウジング21内へ空気等の噴射用の気体を導入する導入管22と、ハウジング21内にてハウジング21の長手方向へこの気体を導く水平管23と、この気体を外部へ噴出するノズル2(3)とにより形成されている。上記ノズル2,3の下方の開口部が、噴き出し口2a,3bである。
【0017】
図2(A)は噴射部20A(20B)の平面図、図2(B)は、その平面図を示している。
図1(A)及び上記図2(A)(B)に示す通り、ハウジング21,21の夫々は、断面が略正方形であり、外側面21aと、内側面21bと、上側面21cと、下側面21dと、左端面21eと、右端面21fとを備えた六面体である。
【0018】
図1(B)は、上記噴射部20Aの縦断面を示す。
ハウジング21の内側面21bの下方には、貫通孔21gが形成されている(図1(A)では見えない)。この貫通孔21g…21gは、複数が水平方向に並んだ状態で設けられている。
【0019】
そして、噴射部20Aのハウジング21の外側面21aには、噴き出しノズル2が固定され、同様に噴射部20Bのハウジング21の外側面21aには、噴き出しノズル3が固定される。
【0020】
この図1(B)へ示す通り、上記水平管23は、ハウジング21の内部において、ハウジング21の長手方向(図1(B)の手前から奥)に沿って水平に伸びる、円筒状の管である。
図1(B)へ示すように、水平管23の下部側面には、貫通口23aが形成されている。
【0021】
前記導入管22は、鉛直に伸びる円筒状の管であり、この導入管22は、その一端が、外部よりハウジング21の上側面21cを貫通してハウジング21内に入り、水平管23の上部中央に繋がっている。導入管22の他端は、コンプレッサに接続されている(図示しない)。上記導入管22の他端側より上記水平管23内に、空気等の気体が圧送される。
【0022】
噴き出しノズル2,3は、図2(A)(B)へ示すように、その横幅(図2(A)の左右方向の幅)がハウジング21の長手幅とほぼ同じであり、ハウジング21の外側面21a全面を覆い、更にその先端が、ハウジング21の外側面21aをはみ出し下方に伸びている。
この噴き出しノズル2,3の夫々は、長方形の内板24と、同じく長方形の外板25と、介在板26とにより形成されている。
【0023】
図3へ、噴き出しノズル2を分解した状態を示す。
上記内板24と外板25とは、間に介在板26を挟み重ねられた状態でハウジング21の外側面21aに固定される(図1(B)、図2(A))。
【0024】
長方形の内板24と外板25とは、各縁が一致するように重ねられるが、図1(B)へ示すように、外板25縦幅は、内板24の縦幅よりも長く、外板25の下端(先端25a)は、内板24の下端(先端24a)よりも、下方に突出する。これにより、外板25の下方の、内板24先端よりもはみ出した部位がガイド部4を形成している(噴き出しノズル3ではガイド部5である)。
【0025】
内板24は、図1(B)へ示す通り、ハウジング21側に配設される。そして、図1(B)及び図2(B)へ示す通り、内板24は、ハウジング21の貫通孔21g…21gと対応する位置に、その表裏に貫通する導通孔24m…24mが形成されている。
【0026】
上記導通孔24m…24m同士は、約2cm間隔で設けておくのが適当である。従って、例えばハウジング21(内板24)の横幅が1200mmとすると、(1200mm÷20−2(個)=)58個形成される。
【0027】
図3へ示すように、内板24と外板25との間に介される上記介在板26は、水平に伸びる横部26aと、この横部26aの両端から下方に伸びる縦部26b,26bとを備える。このように、介在板26は、略コ字形を呈している。横部26aの長さは、内板24や外板25の横幅とほぼ同じであり、縦部26b,26bの長さは、内板24の縦(上下方向)の長さとほぼ同じである。
【0028】
介在板26は、図3に示すように、内板24と外板25との間に配設される。×印で示す位置に螺子或いはリベット等の留具27a…27a、27b…27b(図2(B))が通されることによって、内板24と外板25と介在板26とは、一体に固定されている。
【0029】
上記の留具27a…27aは、内板24と外板25と介在板26との(ハウジング21の外側面21aから下方にはみ出した部分Hの)固着のためのみに設けられ、留具27a…27aは、内板24と外板25と介在板26間の固着と共にこれらをハウジング21に固定するために設けられている。即ち、留具27a…27aは、内板24と外板25と介在板26とをハウジング21の外側面21aに留めるものである。
【0030】
図2(A)の27c,27cは、螺子等によって除去装置を他へ固定するための、留め代(治具)を示している。
【0031】
介在板26は、内板24と外板25との間に隙間Sを形成すると共に、この隙間Sを下方にのみ開口させ、内板24と外板25夫々の上辺間及び左右片間をシールすることを目的として設けられる。
この介在板26の介在によって形成された、噴き出しノズル2の下方の開口部が、噴き出し口2aである(噴射部20Bの場合は、介在板26の介在によって形成された、噴き出しノズル3の下方の開口部が、噴き出し口3aである)。
【0032】
噴き出しノズル2(3)が予定する噴射圧や気体の噴射量(噴射速度)に応じて、その幅を決定する介在板26の厚みを設定すればよい。
介在板26の厚みは、通常約0.1〜5mmが適当である。
とりわけ対象物Tがガラス板でありガラスカレットを除去するのに装置を用いる場合は、介在板26の厚みは、約0.8〜1mmが最適である。
【0033】
上記のような構成を有する噴射部20A,20Bの夫々について、導入管22の他端側より上記水平管23内に圧送されてきた気体は、水平管23の貫通口23aより水平管23を出て、重ねられた貫通孔21g…21gと導通孔24m…24mとを通り抜けて、ハウジング21から、噴き出しノズル2,3の内板24と外板25との間の隙間に入る。そして、噴き出しノズル2,3先端(下端)の噴き出し口2a,3aから噴出される。
【0034】
前記のはみ出し部分Hの設定によって、上記の狭い隙間Sが気体を下方に導く距離が長く確保されている。このように、はみ出し部分Hの形成によって、気体の整流の区間が稼げるので、噴出される気体は、十分な指向性が得られる。
この実施の形態において、ハウジング21の横断面の一辺を約75mmとし、両噴き出しノズル2,3の縦幅は約150mmとしている。従って、ハウジング21のこの大きさに対してはみ出し部分Hはハウジング21よりも下方に約75mm突出している。
特に、このような指向性を更に得ようとする場合は、はみ出し部分Hの長さを更に大きく設定すればよい。
両噴出部20A,20Bは、対象物表面の塵等を高速(約20〜300m/s)の空気を噴き出しノズル2,3より噴出することによって、吹き飛ばす。
【0035】
次に、吸引部10について説明する。
吸引部10は、図1(A)及び図4へ示すように、断面が略正方形である四角柱状に形成されたハウジング本体11と、2つの円筒状体12a,12bと、排出管13と、円筒状体12a,12bを保持するスカート部11g,11gとによりなる。図4(A)は吸引部10の底面図であり、図4(B)は、吸引部10の背面図であり、図4(C)は吸引部10の略縦断面図である。
【0036】
ハウジング本体11は、前側面11a、後側面11b、上側面11c、下側面11d、左側面11e、右側面11fとを備え、下側面11dの下方に上記円筒状体12a,12bが配設されている。
上記スカート部11g,11gは、ハウジング本体11の下側面11dの左右両縁から下方に伸びる。
【0037】
円筒状体12a,12bは、一方12aが前方側に配され、他方12bが後方側に配設されている。上記の状態にて、円筒状体12a,12bは、その両端が上記スカート部11g,11gに固定されている。
両円筒状体12a,12b同士は、隙間を開けて設けられている。この円筒状体12a,12bが吸引ノズル1を形成し、その両円筒状体12a,12bの隙間が吸い込み口1aとなっている。
図4(C)へ示すように、円筒状体12a,12bは、その上部が、ハウジング本体11の下側面11dに接している。このハウジング本体11の下側面11dと2つの円筒状体12a,12bによって囲まれた空間pから、ハウジング本体11内部へ通じる、適宜数の導入孔17…17が、ハウジング本体11の上記下側面11dに設けられている。
【0038】
この実施の形態において、両円筒状体12a,12bは、夫々、その中心に軸16a,16bを有し、この軸16a,16bが、上記スカート部11g,11gに固定されているのである。
上記円筒状体12a,12bのスカート部11g,11gへの固定は、図1(B)へ示すように、スカート部11g,11gへ孔14a,14bを設け、軸16a,16bの端部を螺刻しておき、この軸16a,16bの端部を上記スカート部11g,11gの孔に通し、外部よりナット15a,15bを締めることによって行う。
【0039】
上記孔14a,14bは、図1(A)へ示す通り、前後に(水平方向に)長手を有する長孔である。
このような長孔に軸16a,16bを固定することにより、必要に応じて、ナット15a,15bを緩め、孔14a,14b内をスライドさせて軸16a,16b同士を遠ざけ或いは近づけて、吸引ノズル1の開口幅w(図4(C))を調節することができる。
【0040】
前記排出管13は、ハウジング本体11の一端は左側面11eに設けられており、ハウジング本体11内部と連絡している。排出管13の他端はエアポンブ等の吸引手段に接続されており、ハウジング本体11内に負圧を掛けている。
尚図4(A)(B)において、18は、吸引部10を他へ固定するために設けられたタップを示している。
【0041】
既述の通り、吸引ノズル1の吸い込み口1aは、両円筒状体12a,12bの隙間である。下方よりこの吸い込み口1aとなる円筒状体12a,12bの互いに最も近接する位置(即ち開口幅wとなる位置)に至るまでは、円筒状体12a,12bの断面の円弧に沿って外部から気体が、移動してくる。この気体は、既述の空間pを通り、導入孔17…17からハウジング本体11内に入る。そして、最終的に排出管13にて他へ排出されるのである。
【0042】
上記のように、断面が円弧である円筒状体12a,12bにて吸引ノズル1を形成することにより、吸引ノズル1の内部に向かうにつれて、その間口を曲線的に徐々に狭めてゆくので、吸引ノズル1にて不要な吸気の乱れを生ずることなく、気体を吸引部10の内部に向けて収束させ円滑な吸引が行える。
【0043】
噴出部20A,20Bは、吸引部10のハウジング本体11の前後両側面11a,11bに螺子留め等の適宜固定手段によって固着されている(固定手段は図示しない)。
【0044】
図1に示すように、噴出部20A,20Bの噴き出しノズル2,3から空気等が対象物Tに向けて噴射される。このとき、ガイド部4,5が設けられていることによって、噴出された気体のうち、吸引ノズル1と反対側の方向に向かおうとするものを、上記ガイド部4,5が規制する。このため噴出された気体は、洩れなく吸引ノズル1側に向けられる。このガイド部4,5の下方に突出する幅は、必要に応じて変更可能である。
噴き出す空気の風速しては、対象物Tから除去しようとする付着物がガラスカレットの場合は、約150m/sが最適である。
例えば、対象物Tの左右の幅(移動方向直交する方向の幅)を約950mmとすると、噴き出しノズル2,3の噴き出し口2a,3aがなすスリットの左右の幅は、約1000mmとするのが適当であり、このとき、噴き出し口2a,3aがなすスリットの前後の幅(内板24と外板25との間の幅)は約0.8mmとするのが適当である。
この場合、吐出風量は、0.0008(m)×1(m)×150(m/s)×60(秒)=7.2立方メートル(毎分)となり、前後二つの噴出ノズル2,3が設けられているので、総吐出風量は、7.2×2=14.4立方メートル(毎分)となる。吸引ノズル1の風量は、吸引ノズル1の吸い込み口1aがなすスリットの前後幅(w)を約1mmとした場合、14.4立方メートル(毎分)が必要となり、これに応じて上記の設定となっている。このとき、吸引の風速は、14.4÷(0.0001m×1(m)×60(秒))=240(m/s)である。しかし、実際には、空気の吸引量は、噴出量の1.3倍とる必要がある。従って、実際には、このような設定にするのが望ましい。
【0045】
上記の実施の形態では示されていないが、必要に応じて、噴出部20A,20Bのハウジング本体21の下側面21dに、処理装置を設けて実施するとも可能である(図示しない)。
この処理装置とは、遠赤外線ヒータやその他のヒータ、或いは、除電器やイオン発生器等の帯電防止装置である。対象物を水滴の除去と共に乾燥させる必要がある場合、上記の遠赤外線ヒータ等のヒータを設けておく。又、静電気が帯電するのを防止することが必要な場合、上記の処理装置として除電器或いはイオン除去装置を設ける。
このような静電気の帯電を防止する手段を設けることによって、塵等の付着そのものが低下するので、除塵の処理共に、処理の後の塵等を付きにくくする上で効果的である。
【0046】
上記の実施の形態では、噴き出しノズル2,3の夫々は、ハウジング本体21,21の外側面21a,21aに設けられたものであった。
一方の上記のような処理装置を設けないで実施する場合などには、噴き出しノズル2,3は、噴出部20A,20Bのハウジング本体21,21の内側面21b,21bに設けて実施することも可能である(図示しない)。
しかし、上記実施の形態に示すように、噴き出しノズル2,3を、噴出部20A,20Bのハウジング本体21,21の外側面21a,21aに設けることによって、ハウジング本体21,21夫々の下側面21d,21dを上記処理装置の設置場所として利用することができるので、このような装置を必要とする場合は、便利である。
【0047】
そして、上記の実施の形態では、ガラスカレットの除去に適したものを示したが、鉄粉やその他の粉状体が付着したものに使用するものとして実施することも可能である。
【0048】
又上記の除去を行う製品として、ガラス板の他、樹脂フィルム、紙、半導体製品、鉄板、食品等、広く対象とすることができる。特に、上記のようにガラスコレットや鉄粉などの重量のある粉体を除去するのに効果を発揮する。
【0049】
対象物について、特に、食品や医薬品用のプラスチックシートフィルム、半導体シリコンウエハー、ガラス液晶用基板、太陽電池セル等静電気を帯びるのを極度に嫌うものである場合、イオン発生器や除電器といった帯電防止器を上記処理装置として設置するのが適切である。
【0050】
【発明の効果】
本願の第1乃至の夫々の発明によって、確実な吹き飛ばしを行うために、噴き出しノズルから噴出する気体の勢い即ち、噴射力を大きくしても、勢い余って吸引ノズルを通り越して行こうとする気体を反対側の噴き出しノズルからの噴射によって、押し戻し、確実に、吸引ノズルに吸引させることができる。
このため、噴き出しノズルの噴射力を強く設定することが可能となった。
又、上記の反対側からの噴射によっても吹き飛ばしが行われるので、単純に考えても、倍の能力で吹き飛ばしが行える。
更に、噴き出しノズル夫々の先端は、ハウジングをはみ出し下方に伸びるものであり、このようなはみ出し部分の形成によって、気体の整流の区間が稼げるので、噴出される気体は、十分な指向性が得られる。
【0051】
特に、延設部(ガイド部)の形成により、吹き付けた気体が、吸引されず他へ洩れるといった事態を、より一層低減させた。従って、噴出する気体の勢いを制限する必要が殆どなくなった。
【0052】
本願第の発明の実施によって、上記本願第1の発明の効果を、対象物の一点についてのみならず、全体に渡り得ることができる。
即ち、移動により、対象物の各位置について、付着物の除去が、確実に行える。
特に、噴出した気体の移動方向が、ノズルの移動方向に沿うものであるため、移動によって、噴出した気体の行き先がずれるといったことがない。
【0053】
本願第の発明の実施により、上記本願第1乃至第の発明の効果に加えて、加熱や乾燥の処理或いは帯電した電気を除くことができる。
加熱や乾燥は、水滴の除去の一助となるものであり、又帯電させないことにより、塵等の付着力を低減し、より一層塵の吸引を促進するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、本願発明の装置の全体を示す略側面図であり、(B)は、その噴射部の側面図である。
【図2】(A)は上記噴射部の平面図であり、(B)はその背面図である。
【図3】上記噴射部の要部分解斜視図である。
【図4】(A)は吸引部10の底面図であり、(B)はその背面図であり、(C)はその略縦断面図である。
【図5】図5は、出願人によって既に提案されている噴き出しノズルが一つの場合の説明図である。
【符号の説明】
1 吸引ノズル
1a 吸い込み口
2 噴き出しノズル
2a 噴き出し口
3 噴き出しノズル
3a 噴き出し口
4 ガイド部
5 ガイド部

Claims (6)

  1. 水分或いは塵の除去等の処理が必要な対象物に対して、空気等の気体を吹きつけると共に吹きつけた気体を吸引する水滴・塵等付着物除去装置において、
    上記気体の吸引を行う吸引ノズル(1) と、少なくとも2つの気体の噴き出しノズル(2) (3) と、内部へ他より噴射用の気体が導入されるハウジング (21)(21) を備え、
    噴き出しノズル(2) (3) は、吸引ノズル(1) の周縁に設けられ、
    噴き出しノズル(2) (3) の少なくとも1つ(3) は、吸引ノズル(1) を挟んで、他の噴き出しノズル(2) の反対側に設けられたものであり、
    上記の噴き出しノズル (2) (3) は、ハウジング (21)(21) に繋がっており、ハウジング (21)(21) 内の気体を外部へ噴出するものであり、
    ハウジング (21)(21) の夫々に、上記噴き出しノズル (2) (3) が固定され、噴き出しノズル (2) (3) 夫々の先端は、ハウジング (21)(21) をはみ出し下方に伸びており、
    噴き出しノズル(2) (3) は、何れも下方に開口する噴き出し口(2a) (3a) を備え、
    噴き出しノズル(2) (3) の夫々は、吸引ノズル(1) の反対側の位置に、噴き出し口(2a) (3a) よりも下方に突出するガイド部(4) (5) が設けられたものであることを特徴とする水滴・塵等付着物除去装置。
  2. ガイド部(4) (5) は、噴き出しノズル(2) (3) が噴出する気体の広がりを規制し、噴出された気体のうち、吸引ノズル(1) と反対側の方向に向かおうとするものを、吸引ノズル(1) 側に向けることを特徴とする請求項1記載の水滴・塵等付着物除去装置。
  3. 噴き出しノズル(2) (3) の夫々は、内板と外板とを備え、外板と内板との間の隙間へ圧送されてきた気体を、噴き出し口から噴出するものであり、
    外板の下端は、内板の下端よりも下方に突出し、上記のカイド部(4) (5) は、外板の、内板よりも下方にはみ出した部位であることを特徴とする請求項1又は2記載の水滴・塵等付着物除去装置。
  4. 2つの噴射部(20A)(20B)と、吸引部(10)とを備え、噴射部(20A)(20B)同士は、吸引部(10)を挟んで互いに反対側に位置するように、夫々、吸引部(10)の側面に固定され、
    吸引部(10)は、上記の吸引ノズル(1) を備え、
    噴射部(20A)(20B)の夫々は、内部へ他より噴射用の気体が導入される上記のハウジング(21)(21)と、この気体を外部へ噴出する上記の噴き出しノズル(2)(3)
    とを備え、
    ハウジング(21)(21)の夫々は、吸引部(10)側を内側として、少なくとも、外側面(21a) と、内側面(21b) と、上側面(21c) と、下側面(21d) とを備え、ハウジング(21)(21)夫々の外側面(21a)(21a)に、噴き出しノズル(2)(3)が固定され、噴き出しノズル(2) (3) 夫々の先端は、ハウジング(21)(21)の下側面(21d) をはみ出し下方に伸びていることを特徴とする請求項1乃至の何れかに記載の水滴・塵等付着物除去装置。
  5. 吸引ノズル(1) と噴き出しノズル(2) (3) とは一体として、上記対象物に対し相対的に移動するものであり、
    噴き出しノズル(2) (3) の少なくとも1つ(3) は、上記移動方向について、上記吸引ノズル(1) の前方側に位置し、他の噴き出しノズル(2) は、吸引ノズル(1) の後方側に位置するものであることを特徴とする請求項1乃至の何れかに記載の水滴・塵等付着物除去装置。
  6. 噴き出しノズル(2) (3) の噴き出し口(2a) (3a) と吸引ノズル(1) の吸い込み口(1a) との間には、遠赤外線ヒータ、除電気又はイオン発生器等の、処理装置が設けられたものであることを特徴とする請求項1乃至の何れかに記載の水滴・塵等付着物除去装置。
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