JP3809152B2 - 流体積込み装置における注油用ローディングアーム - Google Patents

流体積込み装置における注油用ローディングアーム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タンクローリー車などへの注油に用いられる流体積込み装置における注油用ローディングアームに係わり、特に積込み位置が広範囲な超大型ローリーへの積込みを可能とし、且つローディングアームの伸長操作や折り畳み操作の操作性に優れた注油用ローディングアームに関する。
【0002】
【従来の技術】
図10は従来公知の2本アームから成る注油用ローディングアームを含む流体積込み装置の全体を示している。図10において、60は貯油タンクに連通され且つステージなどの固定構造体61に固定された立ち上げ送油管を、62は前記立ち上げ送油管60に連通され、前記立ち上げ送油管60に公知のスイベルジョイント(シール付きの回転自在継手)63Aを介して水平方向に延設され且つ前記立ち上げ送油管60の軸心に対して水平方向に回動自在に接続された注油管として働く2本アームから成る注油用ローディングアームを、64はタンクローリー車やタンク貨車などのタンク65の各ハッチ部66からタンク65内に垂直に挿入される注油用ドロップ管を示し、この注油用ドロップ管64は前記ローディングアーム62の注油先側の先端部に公知のスイベルジョイント63Dを介して垂直方向に回動自在に接続されている。前記した従来の2本アームから成る注油用ローディングアーム62は、前記立ち上げ送油管60側に接続された基端側アーム62Aと、前記注油用ドロップ管64側に接続され、前記基端側アーム62Aの注油先側の先端部に公知のスイベルジョイント63Bを介して水平方向に回動自在に接続され、且つ前記基端側アーム62Aに対して垂直方向に回動自在となるように公知のスイベルジョイント63Cを介して接続された先端側アーム62Bとで構成されている。各アーム62A,62Bを水平方向に回動自在に接続している各スイベルジョイント63A,63Bに接続される各アーム62A,62Bの端部には各アームの水平部から垂直に屈曲された水平旋回軸部が形成され、また前記先端側アーム62Bを垂直方向に回動自在に接続しているスイベルジョイント63Cに接続される前記先端側アーム62Bの端部には該アームの水平部から水平に屈曲された垂直旋回軸部が形成されている。なお、図10において符号67は前記先端側アーム62Bを矢印のように上下動させる空気圧シリンダを示している。おな、前記注油用ドロップ管64は伸縮するように構成されていて、注油時には伸ばして使用され、注油時以外は図10のように縮めて使用される。
【0003】
図11は図10に示した従来の2本アームから成る注油用ローディングアーム62を用いて超大型ローリー(例えば28キロリッターの)Tへ積込む場合の概略平面図を示している。図11において符号Aは図10に示した従来の2本アームから成る注油用ローディングアーム62を示し、伸長状態を実線で折り畳み状態を一点鎖線で示している。
【0004】
図11に符号Aで示した従来の2本アームから成る注油用ローディングアーム62では、積込み位置が広範囲な超大型ローリーTの全ての積込み位置(タンク65の全ての各ハッチ部66位置)へは届かないため、届かない積込み位置についてはローリー車を移動させて対処しているのが実情であった。
【0005】
このような実情から超大型ローリーの全ての積込み位置へ注油用ローディングアームの注油先が届くようにするため、従来の2本アームの各アームを長くしてこの問題を解決すべく試験してみた。この試験案の注油用ローディングアームの伸長状態を図11に符号Bで示した。ところが、図11に示したように、超大型ローリーの全ての積込み位置(ハッチ部66)に対応させるべく注油用ローディングアームを水平旋回させると、たとえ注油用ローディングアームを二つ折りにしてもローリーの上部に配置された作業者転落防止柵68(この柵はタンク65上で積込み作業をする作業者を転落事故から防止するため一般的に設けられているもので、適宜な固定構造体からステージ反対側のタンク上に昇降自在に垂設されている。)に衝突してしまい全く使用できないことが判明した。また、この試験案では、収納時に注油用ローディングアームを二つ折りにした場合でも各アームを従来アームより長く構成してあるため、この折り畳みアームが例えばステージ61上に設けられている他の機材や既設建家の支柱に当たってしまう弊害があった。しかも、この試験案(従来公知の2本アームでも)では収納時に二つ折りされたアーム先端の注油口すなわち注油用ドロップ管64が内側に位置するため、収納時にこの先端注油口(注油用ドロップ管64)が例えばステージ61上に設けられている他の機材や既設建家の支柱に当たってしまう弊害があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような実情に鑑み、本発明は、積込み使用時にはアームの注油先が広範囲となり、積込み位置が広範囲な超大型ローリーへの積込みに際しても広範囲な全ての積込み位置へ注油用ローディングアームの注油先が届くようにし、また折り畳み収用時には全体の形態をコンパクトにできる注油用ローディングアームを提供しようとするものである。しかも、積込み使用時又は折り畳み収用時の伸長操作や折り畳み操作の操作性を向上させた注油用ローディングアームを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記した課題を解決するために、本発明の流体積込み装置における注油用ローディングアームは、貯油タンクに連通され且つ固定構造体に固定された立ち上げ送油管(60)と、この立ち上げ送油管に連通され、この立ち上げ送油管にアーム基端部水平旋回用スイベルジョイント(4A)を介して水平方向に延設され且つ前記立ち上げ送油管の軸心に対して水平方向に回動自在に接続された注油管として働く注油用ローディングアーム(1)と、この注油用ローディングアームの注油先側の先端部にドロップ管姿勢制御用スイベルジョイント(4E)を介して垂直方向に回動自在に接続された注油用ドロップ管(5)とから成り、前記注油用ローディングアーム(1)を、前記立ち上げ送油管側に接続された基端側アーム(1A)と、前記注油用ドロップ管側に接続され、前記基端側アームの注油先側の先端部に先端側アーム水平旋回用スイベルジョイント(4C)を介して水平方向に回動自在に接続され、且つ前記基端側アームに対して垂直方向に回動自在となるように先端側アーム上下旋回用スイベルジョイント(4D)を介して接続された先端側アーム(1B)とで構成され、各水平旋回用スイベルジョイント(4A,4C)に接続される各アームの端部には各アームの水平部から垂直に屈曲された水平旋回軸部を形成したものにおいて、以下の特徴的な構成を有する。
【0008】
すなわち、本発明の流体積込み装置における注油用ローディングアームは、前記基端側アーム(1A)を、前記立ち上げ送油管(60)に前記アーム基端部水平旋回用スイベルジョイント(4A)を介して接続された基端部アーム(2)と、該基端部アームの注油先側の先端部に延長中間アーム水平旋回用スイベルジョイント(4B)を介して水平方向に回動自在に接続された、注油用ローディングアームの全長を延ばす一本又は互いを水平旋回用スイベルジョイントによって水平方向に回動自在に接続された複数本の延長中間アーム(3)と、で構成したことを特徴としている。
【0009】
このように本発明の注油用ローディングアームは、従来の2本アームの構成からローディングアームの全長を延ばすべく前記基端部アーム、一本又は複数本の延長中間アーム及び先端側アームによって3本アーム以上に構成し、積込み位置が広範囲な超大型ローリーへの積込みに際しても広範囲な全ての積込み位置へ注油用ローディングアームの注油先が届くようにし、また折り畳み収用時には全体の形態をコンパクトにできるようにした。
【0010】
ところが、注油用ローディングアームを3本アーム以上に構成すると、公知の水平旋回用スイベルジョイントを介した回動接続部が従来の2本アームより増えることから、注油用ローディングアーム全体の伸長や折り畳みをコントロールし難く、これらの伸長操作や折り畳み操作の操作性が劣ることが判明した。この弊害はローリー車上で作業をする操作者から遠く離れた注油用ローディングアームの基端側ほど顕著であった。このようなことから、本発明では、旋回制動装置を設けて、特に基端側アームの旋回制動を容易にコントロールできるようにして、注油用ローディングアーム全体の伸長操作や折り畳み操作の操作性を向上させた。
【0011】
請求項1に記載した本発明の流体積込み装置における注油用ローディングアームは、前記基端部アーム(2)にリンク機構部(31)を介して支持され、前記立ち上げ送油管(60)の外周の片側面又は前記立ち上げ送油管の上端部に固定された前記アーム基端部水平旋回用スイベルジョイント(4A)の固定部側の外周の片側面に向けて圧接位置と離間位置とに進退動され、その圧接位置において前記基端部アームの回動を制動して任意の旋回位置に固定する摩擦制動部材(32)と、前記基端部アームに取付けられ、前記リンク機構部(31)を介して前記摩擦制動部材(32)に進退駆動力を与えるシリンダ(33)とから成る旋回制動装置(30)を設けたことを特徴としている。
【0012】
そして、前記シリンダ(33)の駆動を制御する操作部(20)を前記注油用ローディングアーム(1)の前記先端側アーム(1B)に設けたことを特徴としている。
【0013】
すなわち、請求項1,2の旋回制動装置では、前記基端部アームの回動を制動して任意の旋回位置に固定できるようにし、且つ制御を前記注油用ローディングアームの前記先端側アームに設けた操作部で操作できるようにした。これにより、ローリー車のタンク上で作業をしている作業者から遠く離れた前記基端部アームが作業者の意思に反して勝手に旋回してしまうのを防止でき、前記基端部アームの固定位置を作業者がコントロールできるようにした。
【0014】
また、請求項3に記載した本発明の流体積込み装置における注油用ローディングアームは、前記立ち上げ送油管(60)の外周又は前記立ち上げ送油管の上端部に固定された前記アーム基端部水平旋回用スイベルジョイント(4A)の固定部側の外周に固定された第1固定板に前記基端部アーム(2)の旋回方向に沿う複数の第1係合孔(42)を形成し、前記基端部アームの任意の旋回位置において前記第1係合孔(42)内に進出された係合位置とこの係合を解除された離間位置とに上下方向に進退動される第1係止ピン(43)を前記基端部アーム(2)又は該基端部アームと一体的に回動される前記アーム基端部水平旋回用スイベルジョイント(4A)の回動部側に設け、前記第1係止ピン(43)は前記第1係合孔(42)内に進出された係合位置にばね(45)を介して弾設されており、このばねの付勢力に抵抗して前記第1係止ピン(43)を離間位置に後退動させる牽引部材(46)の牽引側を前記先端側アーム(1B)に設けた手動操作レバー(47)に連結して成る旋回制動装置(40)を設けたことを特徴としている
【0015】
また、請求項4に記載した本発明は、請求項3の流体積込み装置における注油用ローディングアームにおいて、前記旋回制動装置(40)には、前記延長中間アーム(3)の注油元側の水平旋回軸部の外周又は前記延長中間アーム(3)と一体的に回動される前記延長中間アーム水平旋回用スイベルジョイント(4B)の一方の回動部側の外周に固定された第2固定板に前記延長中間アームの旋回方向に沿う複数の第2係合孔(49)を形成し、前記延長中間アーム(3)の任意の旋回位置において前記第2係合孔(49)内に進出された係合位置とこの係合を解除された離間位置とに上下方向に進退動される第2係止ピン(50)を前記基端部アームの注油先側の水平旋回軸部又は該基端部アームの先端部と一体的に回動される前記延長中間アーム水平旋回用スイベルジョイントの一方の回動部側に設け、前記第2係止ピン(50)は、前記第1係止ピン(43)の進退動と連動して進退動するように構成され、前記第1係止ピン(43)が前記第1係合孔(42)内に進出された係合位置に進出された際には前記第2係止ピン(50)が前記第2係合孔(49)との係合を解除された離間位置に後退され、前記第1係止ピン(43)が前記第1係合孔(42)との係合を解除された離間位置に後退された際には前記第2係止ピン(50)が前記第2係合孔(49)内に進出された係合位置に進出されるように構成したことを特徴としている。
【0016】
すなわち、請求項3の旋回制動装置では、前記基端部アームの回動を制動して任意の旋回位置に固定できるようにし、且つ制御を前記注油用ローディングアームの前記先端側アームに設けた手動操作レバーで操作できるようにした。これにより、ローリー車のタンク上で作業をしている作業者から遠く離れた前記基端部アームが作業者の意思に反して勝手に旋回してしまうのを防止でき、前記基端部アームの固定位置を作業者がコントロールできるようにした。
【0017】
また、請求項4の旋回制動装置では、前記基端部アームの回動を制動してこの基端部アームを任意の旋回位置に固定できるようにすると共に、前記基端部アームの水平軸心に対する前記延長中間アームの回動を制動してこの延長中間アームを任意の旋回位置に固定できるようにし、しかもこれらの制動を択一的にして一方の回動を制動して固定した場合には他方の回動をフリーにして旋回できるようにし、この切換えを制御を前記注油用ローディングアームの前記先端側アームに設けた手動操作レバーで操作できるようにした。これにより、ローリー車のタンク上で作業をしている作業者から遠く離れた前記基端部アームと前記延長中間アームとが作業者の意思に反して勝手に旋回してしまうのを防止でき、前記基端部アームと前記延長中間アームの固定位置を択一的に作業者がコントロールできるようにした。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施形態について図1乃至図8の図面に基づいて説明する。図1,2は本発明の実施形態を示し、図3,4は本発明の他の実施形態を示し、図5,6は本発明の他の実施形態を示し、図7,8は本発明の他の実施形態を示している。そして、図3,4が請求項1の発明の特徴を主に示し、図7,8が請求項3,4の発明の特徴を主に示している。
【0019】
先ず、図1,2の実施形態に示した本発明の流体積込み装置における注油用ローディングアームについて説明する。60は貯油タンク(図示せず)に連通され且つステージなどの固定構造体61に固定された立ち上げ送油管を、1は前記立ち上げ送油管60に連通され、前記立ち上げ送油管60にアーム基端部水平旋回用スイベルジョイント(スイベルジョイントは、管状の内側レース部と外側レース部を転動ボールを介して回動自在に構成され、各レース部の隙間をOリング等でシールし管状のレース部内を流体通路として構成されたものである。このスイベルジョイント自体は従来技術で述べたと同様に公知のものであり、以下に記す全てのスイベルジョイントも同様である。)4Aを介して水平方向に延設され且つ前記立ち上げ送油管60の垂直軸心に対して水平方向に回動自在に接続された注油管として働く注油用ローディングアームを、5はタンクローリー車やタンク貨車などのタンク65の各ハッチ部66からタンク65内に垂直に挿入される注油用ドロップ管を示し、この注油用ドロップ管5は前記注油用ローディングアーム1の注油先側の先端部にドロップ管姿勢制御用スイベルジョイント4Eを介して垂直方向に回動自在に接続されている。前記注油用ローディングアーム1は、前記立ち上げ送油管60側に接続された基端側アーム1Aと、前記注油用ドロップ管5側に接続され、前記基端側アーム1Aの注油先側の先端部に先端側アーム水平旋回用スイベルジョイント4Cを介して水平方向に回動自在に接続され、且つ前記基端側アーム1Aに対して垂直方向に回動自在となるように先端側アーム上下旋回用スイベルジョイント4Dを介して接続された先端側アーム1Bとで構成されている。なお、図1,2において符号67は前記先端側アーム1Bを図1の右側の矢印のように上下動させる空気圧シリンダを示している。なお、前記注油用ドロップ管5は従来のものと同様に伸縮するように構成されていて、注油時には伸ばして使用され、注油時以外は図1のように縮めて使用される。ここまでの構成は従来の注油用ローディングアームと同様である。
【0020】
従来の注油用ローディングアームにない特徴として、先ず、本発明の注油用ローディングアーム1は、前記基端側アーム1Aを、前記立ち上げ送油管60に前記アーム基端部水平旋回用スイベルジョイント4Aを介して接続された基端部アーム2と、該基端部アーム2の注油先側の先端部に延長中間アーム水平旋回用スイベルジョイント4Bを介して水平方向に回動自在に接続された、注油用ローディングアームの全長を延ばす一本の延長中間アーム3とで構成してある。このように、図面に示した注油用ローディングアーム1は、前記立ち上げ送油管60側から基端部アーム2、延長中間アーム3、及び前記先端側アーム1Bから成る3本アームで構成し、注油用ローディングアームの全長を従来アームより前記延長中間アーム3の長さだけ長く構成している。図9は本発明の注油用ローディングアーム1を用いて超大型ローリー(例えば28キロリッターの)Tへ積込む場合の概略平面図を示したものであり、図9に実線で示したように積込み位置が広範囲な超大型ローリーTへの積込みに際しても広範囲な全ての積込み位置(タンク65の全ての各ハッチ部66位置)へ注油用ローディングアームの注油先が届くようにでき、また図9に一点鎖線で示したように折り畳み収用時には注油用ローディングアーム1の全体の形態をコンパクトにできる。なお、前記延長中間アーム3は図示した一本構成のほか、互いを水平旋回用スイベルジョイントによって水平方向に回動自在に接続された複数本の構成しても良いが、前記注油用ローディングアーム1の全体を3本構成とした場合は、図9に一点鎖線で示したように、収納時に三つ折りされたアーム先端の注油口すなわち注油用ドロップ管5が従来の2本アームとは反対に外側に位置されるため、収納時にこの先端注油口(注油用ドロップ管5)が例えばステージ41上に設けられている他の機材や既設建家の支柱に当たってしまう弊害を解消できる利点がある。
【0021】
前記注油用ローディングアーム1を構成する各アーム(基端部アーム2、延長中間アーム3、及び前記先端側アーム1B)を水平方向に回動自在に接続している各水平旋回用スイベルジョイント4A,4B,4Cに接続される各アーム2,3,1Bの端部には各アーム2,3,1Bの水平部から垂直に90度屈曲された水平旋回軸部が形成され、また前記先端側アーム1Bを垂直方向に回動自在に接続している前記先端側アーム上下旋回用スイベルジョイント4Dに接続される前記先端側アーム1Bの端部には該アーム1Bの水平部から水平に90度屈曲された垂直旋回軸部が形成されている。これらの水平旋回軸部や垂直旋回軸部についての構成は従来技術で述べたものと実質的に同じである。
【0022】
さらに、本発明の特徴として、固定されている前記立ち上げ送油管60の外周(前記立ち上げ送油管60の上端部に固定されている回動されない前記アーム基端部水平旋回用スイベルジョイント4Aの固定部側すなわち固定されたレース部側の外周でも良い。)に前記立ち上げ送油管60の垂直軸心に対して直交するように掛け渡されたワイヤー等の索条部材11を介して前記基端部アーム2を図2に矢印で示すように前記立ち上げ送油管60の垂直軸心に対して水平方向の任意の旋回位置に回動すると共にこの回動を制動して任意の旋回位置に固定する空気圧シリンダ12を支持フレーム13を介して前記基端部アーム2に取付けて構成した旋回駆動及び旋回制動装置10を設けてある。前記立ち上げ送油管60の外周には前記索条部材11の掛け渡しを案内するガイド14を形成してあり、前記索条部材11が前記送油管60の外周上を滑らないようにしてある。
【0023】
前記旋回駆動及び旋回制動装置10の構成について更に述べれば、前記索条部材11は、前記立ち上げ送油管60の外周に形成された前記ガイド14と前記基端部アーム2に前記支持フレーム13を介して取付けられたプーリー15とに前記立ち上げ送油管60の垂直軸心に対して直交するように掛け渡され、この索条部材11を前記空気圧シリンダ12のロッド部に連結している。そして、前記空気圧シリンダ12の進退駆動力を原動力とした前記索条部材11の回動駆動力及び回動制動力を受けて前記立ち上げ送油管60の垂直軸心に対して水平方向に回動自在に接続された前記基端部アーム2を前記立ち上げ送油管60の軸心に対して水平方向の任意の旋回位置に回動すると共に回動された旋回位置に固定できるように構成してある。
【0024】
前記空気圧シリンダ12の駆動を制御する操作部20を前記ローディングアーム1の前記先端側アーム1Bに設け、この操作部20で前記旋回駆動及び旋回制動装置10を操作できるようにしてある。これにより、ローリー車のタンク上で作業をしている作業者から遠く離れた前記基端部アーム2が作業者の意思に反して勝手に旋回してしまうのを防止でき、前記基端部アーム2の旋回と制動を作業者が遠隔位置でコントロールできるようにしている。
【0025】
次に、図3,4の実施形態に示した本発明の流体積込み装置における注油用ローディングアームについて説明する。この実施形態で示した注油用ローディングアーム1も前記した図1,2の注油用ローディングアーム1と同様に、前記立ち上げ送油管60側から基端部アーム2、延長中間アーム3、及び前記先端側アーム1Bから成る3本アームで構成している。図3,4の実施形態で示した注油用ローディングアーム1の特有な構成は、前記延長中間アーム3の注油元側の水平旋回軸部に固定され該延長中間アーム3と一体的に回動される前記延長中間アーム水平旋回用スイベルジョイント4Bの一方の回動部側(図示した実施例では外側レース部)の外周(前記延長中間アーム3の注油元側の水平旋回軸部の外周でも良い。)に前記立ち上げ送油管60の垂直軸心に対して直交するように掛け渡されたワイヤー等の索条部材11を介して前記延長中間アーム3を図4に矢印で示すように前記基端部アーム2の水平軸心に対して水平方向の任意の旋回位置に回動すると共にこの回動を制動して任意の旋回位置に固定する空気圧シリンダ12を支持フレーム13を介して前記基端部アーム2に取付けて構成した旋回駆動及び旋回制動装置25を設けたことである。前記延長中間アーム水平旋回用スイベルジョイント4Bの一方の回動部側(図示した実施例では外側レース部)の外周には前記索条部材11の掛け渡しを案内するガイド26を形成してあり、前記索条部材11が前記延長中間アーム水平旋回用スイベルジョイント4Bの一方の回動部側(図示した実施例では外側レース部)の外周上を滑らないようにしてある。
【0026】
図3,4に示した前記旋回駆動及び旋回制動装置25の構成について更に述べれば、前記索条部材11は、前記延長中間アーム3の注油元側の水平旋回軸部に固定され該延長中間アーム3と一体的に回動される前記延長中間アーム水平旋回用スイベルジョイント4Bの一方の回動部側(図示した実施例では外側レース部)の外周に形成された前記ガイド26と前記基端部アーム2に前記支持フレーム13を介して取付けられたプーリー15とに前記立ち上げ送油管60の垂直軸心に対して直交するように掛け渡され、この索条部材11を前記空気圧シリンダ12のロッド部に連結している。そして、前記空気圧シリンダ12の進退駆動力を原動力とした前記索条部材11の回動駆動力及び回動制動力を受けて前記基端部アーム2に対して水平方向に回動自在に接続された前記延長中間アーム3を前記基端部アーム2の水平軸心に対して水平方向の任意の旋回位置に回動すると共に回動された旋回位置に固定できるように構成してある。そして、前記空気圧シリンダ12の駆動を制御する操作部20を前記注油用ローディングアーム1の前記先端側アーム1Bに設けてある。なお、図3,4の実施形態に示した他の構成は図1,2の実施形態に示した構成と同様であるため、その説明は省略する。
【0027】
次に、図5,6の実施形態に示した本発明の流体積込み装置における注油用ローディングアームについて説明する。この実施形態で示した注油用ローディングアーム1も前記した図1〜図4の注油用ローディングアーム1と同様に、前記立ち上げ送油管60側から基端部アーム2、延長中間アーム3、及び前記先端側アーム1Bから成る3本アームで構成している。図5,6の実施形態で示した注油用ローディングアーム1の特有な構成は、前記基端部アーム2に旋回制動装置30を設けたことである。この旋回制動装置30は、前記基端部アーム2にリンク機構部31を介して支持され、固定されている前記立ち上げ送油管60の外周の片側面(前記立ち上げ送油管60の上端部に固定されている回動されない前記アーム基端部水平旋回用スイベルジョイント4Aの固定部側すなわち固定されたレース部側の外周の片側面でも良い。)に向けて実線で示した圧接位置と一点鎖線で示した離間位置とに矢印のように進退動され、その圧接位置において前記基端部アーム2の回動を制動して任意の旋回位置に固定する摩擦制動部材32と、前記基端部アーム2に支持フレーム13を介して取付けられ、前記リンク機構部31を介して前記摩擦制動部材32に前記した圧接位置と離間位置とへ進退駆動力を与える空気圧シリンダ33とで構成されている。
【0028】
図示した前記リンク機構部31は、前記基端部アーム2等に固定された支持フレーム34から垂設状態に固定された固定杆35と、この固定杆35に複数の平行リンク杆36を介してそれぞれピンをもって連結された従動杆37で構成してある。前記平行リンク杆36の一つはピン(枢支ピン)を超えて上方に延ばして形成され、その上端側を作動レバー部38として機能させている。そして、この作動レバー部38を前記空気圧シリンダ33のロッドにピンを介して連結してある。前記従動杆37の先端部に前記摩擦制動部材32を設けている。
【0029】
前記摩擦制動部材32は、図6に示すように前記立ち上げ送油管60の外周の片側面を覆うように湾曲形成されていて、その圧接面は摩擦力の高い材質にて形成してある。
【0030】
なお、図5,6の実施形態に示した他の構成は図1〜図4の実施形態に示した構成と同様であるため、その説明は省略する。
【0031】
次に、図7,8の実施形態に示した本発明の流体積込み装置における注油用ローディングアームについて説明する。この実施形態で示した注油用ローディングアーム1も前記した図1〜図6の注油用ローディングアーム1と同様に、前記立ち上げ送油管60側から基端部アーム2、延長中間アーム3、及び前記先端側アーム1Bから成る3本アームで構成している。尚、図7,8に図示したローディングアーム1では、前記延長中間アーム3をその他のアーム2,1Bに対して上段に位置させているが、このような形態に限定されるものではなく、例えば図1のような階段状の形態を除くものではない。この図7,8の実施形態で示した注油用ローディングアーム1の特有な構成は、前記基端部アーム2及び前記延長中間アーム3の回動を制動して任意の旋回位置に固定できるようにした手動操作による旋回制動装置40を設けたことである。この旋回制動装置40には、前記立ち上げ送油管60の外周(前記立ち上げ送油管60の上端部に固定されている回動されない前記アーム基端部水平旋回用スイベルジョイント4Aの固定部側すなわち固定されたレース部側の外周でも良い。)に固定された第1固定板41に前記基端部アーム2の旋回方向に沿う複数の第1係合孔42を形成し、前記基端部アーム2の任意の旋回位置において前記第1係合孔42内に先端側が進出された係合位置とこの係合を解除された離間位置とに上下方向に進退動される第1係止ピン43を回動される前記基端部アーム2側に設けている。前記第1係止ピン43は、前記基端部アーム2と一体的に回動される前記アーム基端部水平旋回用スイベルジョイント4Aの回動部側(回動される外側レース部)の外周に固着された支持体44に上下動自在に支持され、且つ前記第1係合孔42内に先端側が進出された付勢位置にばね45を介して弾装されている。前記第1係止ピン43の後端側は後で詳述する牽引部材46を介して前記先端側アーム1Bに設けた手動操作レバー47に連結されており、この手動操作レバー47を牽引位置に操作することによって前記牽引部材46に連結された前記第1係止ピン43を前記ばね45の付勢力に抵抗して離間位置に後退動させるようにしている。このように、この旋回制動装置40は、前記第1係止ピン43の先端側を前記ばね45の付勢力によって前記第1係合孔42内に進出された係合位置にセットしてあり、通常は、前記基端部アーム2の回動を制動したロック状態にしてあり、前記手動操作レバー47を図7に一点鎖線で示した牽引位置にロック操作することによって前記牽引部材46に連結された前記第1係止ピン43を前記ばね45の付勢力に抵抗して離間位置に後退動させ、前記基端部アーム2の回動をフリー状態にしている。
【0032】
更に、前記旋回制動装置40には、前記延長中間アーム3の注油元側の水平旋回軸部の外周(前記延長中間アーム3と一体的に回動される前記延長中間アーム水平旋回用スイベルジョイント4Bの一方の回動部側の外周でも良い。)に固定された第2固定板48に前記延長中間アーム3の旋回方向に沿う複数の第2係合孔49を形成し、前記延長中間アーム3の任意の旋回位置において前記第2係合孔49内に先端側が進出された係合位置とこの係合を解除された離間位置とに上下方向に進退動される第2係止ピン50を前記基端部アーム2の先端部と一体的に回動される前記延長中間アーム水平旋回用スイベルジョイント4Bの一方の回動部側(前記基端部アーム2の先端部に固定された外側レース部)の外周に固着された支持体51に上下動自在に支持して設けている。
【0033】
前記第2係止ピン50は、前記第1係止ピン43の進退動と連動して進退動するように構成されている。すなわち、前記第1係止ピン43の後端側は前記基端部アーム2に枢支された第1L字状てこレバー52の従動端側にピンによって枢着され、また前記第2係止ピン50の後端側は前記基端部アーム2に枢支された第2L字状てこレバー53の従動端側にピンによって枢着され、これらのL字状てこレバー52,53の各作動端側は連接棒54を介して連結している。前記第1L字状てこレバー52と第2L字状てこレバー53は、各従動端側の動きすなわち各係止ピン43,50の進退動が逆になるように変位させて前記連接棒54に連結してある。これにより、図8に示したように前記第1係止ピン43の先端側が前記第1係合孔42内に進出された係合位置に進出された際には前記第2係止ピン50の先端側が前記第2係合孔49との係合を解除された離間位置に後退され、前記連接棒54が右側に牽引されると逆に前記第1係止ピン43が前記第1係合孔42との係合を解除された離間位置に後退され、前記第2係止ピン50の先端側が前記第2係合孔49内に進出された係合位置に進出されるように構成されている。前記連接棒54には該連接棒54を主に右方向に牽引するための牽引ワイヤー55が繋がれており、この牽引ワイヤー55の他端側は前記手動操作レバー47に連結されている。したがって、前記連接棒54と前記牽引ワイヤー55とが前記牽引部材46として機能されている。
【0034】
なお、図7,8の実施形態に示した他の構成は図1〜図6の実施形態に示した構成と同様であるため、その説明は省略する。
【0035】
【発明の効果】
本発明の注油用ローディングアームによれば、従来の2本アームの構成からローディングアームの全長を延ばすべく前記基端部アーム、一本又は複数本の延長中間アーム及び先端側アームによって3本アーム以上に構成したことによって、積込み位置が広範囲な超大型ローリーへの積込みに際しても広範囲な全ての積込み位置へ注油用ローディングアームの注油先が届き、また折り畳み収用時には注油用ローディングアームの全体の形態をコンパクトにできるものである。
【0036】
しかも、請求項1に記載した本発明の注油用ローディングアームによれば、ローディングアームの基端部アームに旋回制動装置を設けたことにより、前記基端部アームの回動を制動して任意の旋回位置に固定でき、ローディングアーム全体の伸長操作や折り畳み操作の操作性を向上させることができる。
【0037】
また、請求項2に記載した本発明の注油用ローディングアームによれば、前記旋回制動装置の制御をローディングアームの先端側アームに設けた操作部で操作できるようにしたため、ローリー車のタンク上で作業をしている作業者から遠く離れた基端側アーム(基端部アームや延長中間アーム)の旋回や制動を作業者が遠隔位置からコントロールできる。
【0038】
また、請求項3に記載した本発明の注油用ローディングアームによれば、基端部アームの回動を制動して任意の旋回位置に固定できるようにし、且つこの制御をローディングアームの先端側アームに設けた手動操作レバーで操作できるようにした旋回制動装置を設けたことにより、ローリー車のタンク上で作業をしている作業者から遠く離れた基端部アームの固定位置を作業中の遠隔位置からコントロールできる。
【0039】
また、請求項4に記載した本発明の注油用ローディングアームによれば、基端部アームの回動を制動してこの基端部アームを任意の旋回位置に固定できるようにすると共に、前記基端部アームの水平軸心に対する延長中間アームの回動を制動してこの延長中間アームを任意の旋回位置に固定できるようにし、しかもこれらの制動を択一的にして一方の回動を制動して固定した場合には他方の回動をフリーにして旋回できるようにし、この切換えを制御をローディングアームの先端側アームに設けた手動操作レバーで操作できるようにした旋回制動装置を設けたことにより、ローリー車のタンク上で作業をしている作業者か ら遠く離れた基端部アームと延長中間アームの固定位置を択一的に作業中の遠隔位置からコントロールできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の注油用ローディングアームを含む流体積込み装置の全体正面図。
【図2】 図1の注油用ローディングアームの操作状態を示す平面図。
【図3】 本発明の他例の要部を示す正面図。
【図4】 図3の注油用ローディングアームの操作状態を示す平面図。
【図5】 本発明の他例の要部を示す正面図。
【図6】 図5の要部横断平面図。
【図7】 本発明の他例の全体を示す正面図。
【図8】 図7のA部拡大正面図。
【図9】 本発明の使用状態を示す全体概略平面図。
【図10】 従来の注油用ローディングアームを含む流体積込み装置の全体正面図。
【図11】 従来の注油用ローディングアームの使用状態を示す全体概略平面図。
【符号の説明】
60 立ち上げ送油管
1 注油用ローディングアーム
1A 基端側アーム
1B 先端側アーム
2 基端部アーム
3 延長中間アーム
4A アーム基端部水平旋回用スイベルジョイント
4B 延長中間アーム水平旋回用スイベルジョイント
4C 先端側アーム水平旋回用スイベルジョイント
4D 先端側アーム上下旋回用スイベルジョイント
4E ドロップ管姿勢制御用スイベルジョイント
5 注油用ドロップ管
10 旋回駆動及び旋回制動装置
11 索条部材(ワイヤー)
12 シリンダ(空気圧シリンダ)
20 操作部
25 旋回駆動及び旋回制動装置
30 旋回制動装置
31 リンク機構部
32 摩擦制動部材
33 シリンダ(空気圧シリンダ)
40 旋回制動装置
42 第1係合孔
43 第1係止ピン
45 ばね
46 牽引部材
47 手動操作レバー
49 第2係合孔
50 第2係止ピン
52 第1L字状てこレバー
53 第2L字状てこレバー
54 連接棒
55 牽引ワイヤー

Claims (4)

  1. 貯油タンクに連通され且つ固定構造体に固定された立ち上げ送油管(60)と、この立ち上げ送油管に連通され、この立ち上げ送油管にアーム基端部水平旋回用スイベルジョイント(4A)を介して水平方向に延設され且つ前記立ち上げ送油管の軸心に対して水平方向に回動自在に接続された注油管として働く注油用ローディングアーム(1)と、この注油用ローディングアームの注油先側の先端部にドロップ管姿勢制御用スイベルジョイント(4E)を介して垂直方向に回動自在に接続された注油用ドロップ管(5)とから成り、前記注油用ローディングアーム(1)を、前記立ち上げ送油管側に接続された基端側アーム(1A)と、前記注油用ドロップ管側に接続され、前記基端側アームの注油先側の先端部に先端側アーム水平旋回用スイベルジョイント(4C)を介して水平方向に回動自在に接続され、且つ前記基端側アームに対して垂直方向に回動自在となるように先端側アーム上下旋回用スイベルジョイント(4D)を介して接続された先端側アーム(1B)とで構成され、各水平旋回用スイベルジョイント(4A,4C)に接続される各アームの端部には各アームの水平部から垂直に屈曲された水平旋回軸部を形成したものにおいて、
    前記基端側アーム(1A)を、前記立ち上げ送油管(60)に前記アーム基端部水平旋回用スイベルジョイント(4A)を介して接続された基端部アーム(2)と、該基端部アームの注油先側の先端部に延長中間アーム水平旋回用スイベルジョイント(4B)を介して水平方向に回動自在に接続された、注油用ローディングアームの全長を延ばす一本又は互いを水平旋回用スイベルジョイントによって水平方向に回動自在に接続された複数本の延長中間アーム(3)とで構成し、且つ、前記基端部アーム(2)にリンク機構部(31)を介して支持され、前記立ち上げ送油管(60)の外周の片側面又は前記立ち上げ送油管の上端部に固定された前記アーム基端部水平旋回用スイベルジョイント(4A)の固定部側の外周の片側面に向けて圧接位置と離間位置とに進退動され、その圧接位置において前記基端部アームの回動を制動して任意の旋回位置に固定する摩擦制動部材(32)と、前記基端部アームに取付けられ、前記リンク機構部(31)を介して前記摩擦制動部材(32)に進退駆動力を与えるシリンダ(33)とから成る旋回制動装置(30)を設けたことを特徴とする流体積込み装置における注油用ローディングアーム。
  2. 前記シリンダ(33)の駆動を制御する操作部(20)を前記注油用ローディングアーム(1)の前記先端側アーム(1B)に設けたことを特徴とする請求項1に記載の流体積込み装置における注油用ローディングアーム。
  3. 貯油タンクに連通され且つ固定構造体に固定された立ち上げ送油管(60)と、この立ち上げ送油管に連通され、この立ち上げ送油管にアーム基端部水平旋回用スイベルジョイント(4A)を介して水平方向に延設され且つ前記立ち上げ送油管の軸心に対して水平方向に回動自在に接続された注油管として働く注油用ローディングアーム(1)と、この注油用ローディングアームの注油先側の先端部にドロップ管姿勢制御用スイベルジョイント(4E)を介して垂直方向に回動自在に接続された注油用ドロップ管(5)とから成り、前記注油用ローディングアーム(1)を、前記立ち上げ送油管側に接続された基端側アーム(1A)と、前記注油用ドロップ管側に接続され、前記基端側アームの注油先側の先端部に先端側アーム水平旋回用スイベルジョイント(4C)を介して水平方向に回動自在に接続され、且つ前記基端側アームに対して垂直方向に回動自在となるように先端側アーム上下旋回用スイベルジョイント(4D)を介して接続された先端側アーム(1B)とで構成され、各水平旋回用スイベルジョイント(4A,4C)に接続される各アームの端部には各アームの水平部から垂直に屈曲された水平旋回軸部を形成したものにおいて、
    前記基端側アーム(1A)を、前記立ち上げ送油管(60)に前記アーム基端部水平旋回用スイベルジョイント(4A)を介して接続された基端部アーム(2)と、該基端部アームの注油先側の先端部に延長中間アーム水平旋回用スイベルジョイント(4B)を介して水平方向に回動自在に接続された、注油用ローディングアームの全長を延ばす一本又は互いを水平旋回用スイベルジョイントによって水平方向に回動自在に接続された複数本の延長中間アーム(3)とで構成し、且つ、前記立ち上げ送油管(60)の外周又は前記立ち上げ送油管の上端部に固定された前記アーム基端部水平旋回用スイベルジョイント(4A)の固定部側の外周に固定された第1固定板に前記基端部アーム(2)の旋回方向に沿う複数の第1係合孔(42)を形成し、前記基端部アームの任意の旋回位置において前記第1係合孔(42)内に進出された係合位置とこの係合を解除された離間位置とに上下方向に進退動される第1係止ピン(43)を前記基端部アーム(2)又は該基端部アームと一体的に回動される前記アーム基端部水平旋回用スイベルジョイント(4A)の回動部側に設け、前記第1係止ピン(43)は前記第1係合孔(42)内に進出された係合位置にばね(45)を介して弾設されており、このばねの付勢力に抵抗して前記第1係止ピン(43)を離間位置に後退動させる牽引部材(46)の牽引側を前記先端側アーム(1B)に設けた手動操作レバー(47)に連結して成る旋回制動装置(40)を設けたことを特徴とする流体積込み装置における注油用ローディングアーム。
  4. 請求項3の流体積込み装置における注油用ローディングアームにおいて、前記旋回制動装置(40)には、前記延長中間アーム(3)の注油元側の水平旋回軸部の外周又は前記延長中間アーム(3)と一体的に回動される前記延長中間アーム水平旋回用スイベルジョイント(4B)の一方の回動部側の外周に固定された第2固定板に前記延長中間アームの旋回方向に沿う複数の第2係合孔(49)を形成し、前記延長中間アーム(3)の任意の旋回位置において前記第2係合孔(49)内に進出された係合位置とこの係合を解除された離間位置とに上下方向に進退動される第2係止ピン(50)を前記基端部アームの注油先側の水平旋回軸部又は該基端部アームの先端部と一体的に回動される前記延長中間アーム水平旋回用スイベルジョイントの一方の回動部側に設け、前記第2係止ピン(50)は、前記第1係止ピン(43)の進退動と連動して進退動するように構成され、前記第1係止ピン(43)が前記第1係合孔(42)内に進出された係合位置に進出された際には前記第2係止ピン(50)が前記第2係合孔(49)との係合を解除された離間位置に後退され、前記第1係止ピン(43)が前記第1係合孔(42)との係合を解除された離間位置に後退された際には前記第2係止ピン(50)が前記第2係合孔(49)内に進出された係合位置に進出されるように構成したことを特徴とする流体積込み装置における注油用ローディングアーム。
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