JP3808944B2 - 記録装置 - Google Patents

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裕之 大前
眞幸 増山
彰 新村
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファクシミリ、複写機、プリンター等の記録装置に関し、特に記録紙としてA4、B4等の定形サイズのカット紙を使用し且つその記録紙をセットするために記録紙カセットを用いた形式の記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図12に示すように、記録紙カセット1と、その記録紙カセット1を出し入れ可能なカセット収納部を備えた装置本体2とを有するファクシミリ装置、プリンター等の記録装置が用いられている。この記録紙カセット1には、内部に収容した記録紙(図示せず)を支持して上下に揺動可能な底板3と、その底板3を押し上げるばね(図示せず)が設けられており、記録紙カセット1を装置本体2内の所定位置に装着した状態においては、前記ばねが底板3を介して記録紙を押し上げ、記録紙上面を装置本体2内の定位置に設けられている給紙ローラに押し付けるようになっている。
【0003】
この形式の記録紙カセットでは、記録紙カセット1を装置本体2から引き出す際に底板3で持ち上げられている記録紙を給紙ローラから離すことが必要である。このため、底板3の下側に上下動可能に操作板(図示せず)を設けると共に、その操作板に、収納した記録紙の両側で且つ記録紙の上方に位置するように記録紙押下げ用爪4を取り付け、更に、記録紙カセット1の前部に操作レバーを設けると共にそれをリンク機構を介して前記操作板に連結しておき、その操作レバーを手前に引くことにより操作板をリンク機構を介して押し下げ、記録紙の上面を爪4で押し下げて給紙ローラから下方に離していた。また、記録紙カセットを装置本体に挿入する際に記録紙を低い位置に保持し、給紙ローラ等にぶつからないようにするため、記録紙カセット1の側面に支軸ピン5を上下動可能に突出させ、その支軸ピン5を記録紙押下げ用爪4を保持した操作板に連動して上下動する構成とすると共に、装置本体側には、記録紙カセット1の支軸ピン5を設けた側の側面に向い合った位置に、支軸ピン5を案内するガイドレール6(図13参照)を設けていた。このガイドレール6は、図13、図14から良く分かるように、記録紙カセット1を所定位置に挿入するまで支軸ピン5を低い位置に拘束する第一案内面6aと、所定位置に挿入れた記録紙カセット1の支軸ピン5の上昇を許容するが記録紙カセットの抜け止めを図ることができるよう第一案内面6aの奥にほぼ直角に上方に延びるよう形成された第二案内面6bを有しており、且つ第一案内面6aの入口部分は傾斜させていた。
【0004】
そしてこの構成により、記録紙カセット1を装置本体のカセット収納部に押し込めば、図13(b)に示すように、自動的に支軸ピン5が第一案内面6aの先端の傾斜した部分に沿って押し下げられ、それに連動して記録紙の上面が引き下げられ、その後は支軸ピン5が水平な第一案内面6aに沿って移動し、記録紙上面が低い位置に保持された状態で記録紙カセットが挿入され、所定位置まで挿入されると、支軸ピン5が第一案内面6aの拘束を外れることにより、記録紙が底板で押し上げられ、給紙ローラに押し付けられ、支軸ピン5は図13(a)に示すように、第二案内面5bに沿った位置に上昇する。そして、この状態となると、図14(A)、(a)に示すように、支軸ピン5が第二案内面6bに沿った位置にあるため、その状態で記録紙カセットを引き抜こうとしても、支軸ピン5が第二案内面6bにぶつかって抜けることがなく、従って不用意に記録紙カセットが抜けることがない。なお、記録紙カセットを引き抜く場合には、図12に示す記録紙カセット1の前部に設けている操作レバーを引いて、操作板及びそれに取り付けている記録紙押下げ用爪4を引き下げ、それに連れて支軸ピン5を図14(B)、(b)に示すように第二案内面6bに沿って引き下げ、第一案内面6aの下に案内することにより、支障なく記録紙カセットを引き抜くことができる。
【0005】
ここで、通常、ガイドレール6は樹脂成形品で作られており、成形を容易とするため及び計量化を図るため、案内面6a、6bは適当な高さのリブの外面に形成されており、そのリブの内側には凹部7が形成されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、かかる従来の構成では、次のような問題点があった。
【0007】
▲1▼ 記録紙カセット1を装置本体2の所定位置に装着した状態では、図14(A)、(a)に示すように、支軸ピン5が第二案内面6bに面する位置にあり、支軸ピン5を引き下げることなく記録紙カセット1を引き抜こうとした時には、この支軸ピン5が第二案内面6bに突き当たって動きを阻止される構成であるが、オペレータが間違って強引に記録紙カセット1を引き抜こうとすることがあり、その場合、第二案内面6bを形成するリブがたわんで支軸ピン5がその第二案内面6bを乗り越えて、図14(C)、(c)に示すように凹部7内に入ってしまい、機能障害を起こしていた。これを防止するには、ガイドレールの強度を上げることが考えられるが、その場合には支軸ピン5及びそれを保持した部品の破損やガイドレールを取り付けた部品の破損が発生し、好ましくない。
【0008】
▲2▼ 引出しタイプの記録紙カセットでは、装置本体に対する定位置への装着の確認はオペレータの感覚によってのみ判断せざるを得ず、このため、装置本体に対する装着不良となる場合があった。
【0009】
▲3▼ 記録紙の上面を押し下げるための記録紙押下げ用爪4を、底板3の下にほぼ水平に配置した操作板に取り付け、その操作板を操作レバーや支軸ピンに連動させて上下動させる構成としているが、水平に配置した操作板は上下方向の剛性が低いため、記録紙押下げ用爪4を下降させて記録紙を押し下げるための必要な強度を確保するためには、その操作板として強度の大きい板金を使用せざるを得ず且つその厚さも厚くなり、そのため重くなると共にコスト的にも不利となっていた。
【0010】
本発明は、上述の問題点に鑑みて為されたもので、記録紙カセットを強引に引き抜こうとして、例え支軸ピンが第二案内面を乗り越えたとしても、その支軸ピンを第一案内面の下に再び案内することの可能な記録装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記▲1▼で説明した問題点を解決するため、第二案内面に隣接した領域に、その第二案内面を乗り越えた支軸ピンの端面を支持して滑らすことの可能な支持面を形成し、更に、その支持面上を支軸ピンが滑って移動して来た時にその支軸ピンを第一案内面に案内する第三案内面を設けたものである。この構成とすると、例え、オペレータが支軸ピンを下げることなく記録紙カセットを強引に引き出し、支軸ピンが第二案内面を乗り越えても、その支軸ピンが支持面上を滑り且つ第三案内面で案内されて第一案内面に送られるので、支障なく記録紙カセットを引き抜くことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本願請求項1の発明は、記録紙カセットと、その記録紙カセットを出し入れ可能なカセット収納部を備えた装置本体とを有する記録装置において、前記記録紙カセットを、収容した記録紙を支持して上下に揺動可能な底板と、その底板を介して記録紙を押し上げるように作用するばねと、側面から突出するように且つ上下動可能に設けられ、下方に押し下げた時には前記底板上の記録紙を記録紙カセットの着脱に干渉しない位置に拘束する支軸ピンを有する構成とし、且つ前記装置本体には、前記記録紙カセットの支軸ピンを設けた側の側面が挿入される位置に、前記支軸ピンを案内するようにガイドレールを設けておき、更にそのガイドレールが、前記記録紙カセットを所定位置に挿入するまで前記支軸を低い位置に拘束する第一案内面と、所定位置に挿入れた記録紙カセットの支軸ピンの上昇を許容するが記録紙カセットの抜け止めを図ることができるよう前記第一案内面の奥にほぼ直角に上方に延びるよう形成された第二案内面と、この第二案内面に隣接した領域に形成され、前記支軸ピンの先端を滑動可能に支持しうる支持面と、この支持面に接する位置に形成され、記録紙カセットの引き抜き時に前記支持面上を支軸ピンが滑って移動して来た時にその支軸ピンを前記第一案内面に案内する第三案内面を有する構成としたものである。
【0017】
本発明は上述構成により、記録紙カセットを装置本体に挿入する時には、ガイドレールの第一案内面が支軸ピンを低い位置に拘束し、それによって記録紙上面を挿入動作に支障のない低い位置に拘束しており、記録紙カセットが所定位置に装着された時には、支軸ピンが第一案内面から外れることにより、記録紙上面の拘束が解除され、記録紙が底板によって押し上げられ、装置本体に設けられている給紙ローラに押し付けられ、給紙の準備がなされると共に支軸ピンは第二案内面に沿って上方に移動する。そして、記録紙カセットを不用意に引き出そうとした時に支軸ピンが第二案内面に突き当たることで記録紙カセットの抜け止めが図られる。また、強引に記録紙カセットを引き抜こうとして、支軸ピンが第二案内面を乗り越えたとしても、その支軸ピンの先端が前記した支持面で案内され、次いで第三案内面で第一案内面に戻されることとなり、支障なく記録紙カセットが引き抜かれる。
【0022】
【実施例】
図1は本発明の一実施例による記録装置(具体的にはファクシミリ装置)を示す概略斜視図であり、11は記録紙カセット、12はその記録紙カセット11を出し入れ可能なカセット収納部を備えた装置本体である。図2はその記録紙カセット11を、一部を破断して示す概略平面図、図3(a)、(b)及び図4はその記録紙カセット11をそれぞれ異なる状態で且つ図2の矢印A−A方向に見た概略断面図であり、図面を分かりやすくするため一部部品を省略している。図5はその記録紙カセット11を図2の矢印B−B方向に見た概略断面図、図6(a)、(b)はそれぞれ、記録紙カセット11を図5の矢印C−C方向及び、矢印D−D方向に見た概略断面図、図7は図5と同じ部分を異なる作動状態で示す概略断面図、図8(a)、(b)はそれぞれ、記録紙カセット11を図7の矢印E−E方向及び、矢印F−F方向に見た概略断面図である。
【0023】
図1〜図8において、13は、上端を開いた箱状のカセット本体、14はカセット本体13内に収容した記録紙、15はその記録紙14を支持して上下に揺動可能な底板である。本実施例の記録紙カセット11は、記録装置に対する出し入れ方向に対して直角方向に記録紙14を繰り出す形式のものであり、従って、底板15はカセット本体13の前後方向に延びる軸線を中心として揺動可能に設けられている。この底板15の下にはばね(図示せず)が配置され、その底板15を介して記録紙14を押し上げるように作用している。17は、記録紙の繰出側の側面近傍に且つ斜め方向に移動可能に設けられたさばきパット、18はそのさばきパット17を押し上げるばねである。この構成により、記録紙カセット11を装置本体12内の所定位置にセットした状態では、図4に示すように、装置本体12に設けている給紙ローラ19に対して記録紙14の先端上面とさばきパット17が押し付けられ、給紙ローラ19の回転により、最上部の記録紙14のみを分離して給紙することができる。
【0024】
図1〜図8において、21は、底板15上に保持される記録紙の両側に位置するように且つ上下に揺動可能に設けられた記録紙押下げ用レバーであり、上端に記録紙14の最上面に係合しうる爪21aを、下端に連結片21bを有している。22は記録紙14の幅方向の位置を規制するサイドガイドである。24は、カセット本体13の記録紙繰出側の側面近傍に上下動可能に設けられたスライドプレートである。このスライドプレート24は、板状のものを幅方向が垂直となるように配置したものであり、その両端の下部に連結部24aが記録紙押下げ用レバー21に向かって突出するように設けており、その連結部24aに形成している溝内に記録紙押下げ用レバー21の連結片21bを挿入させている。かくして、スライドプレート24は一対の記録紙押下げ用レバー21と一緒に上下動することができる。また、スライドプレート24はそのほぼ中央に爪24cを有しており、図3(b)に示すように、スライドプレート24が下降した時、その爪24cがさばきパット17に形成している爪17aに引っ掛かって、そのさばきパット17を押し下げるようになっている。
【0025】
26は、カセット本体13の側面から外部に突出するように設けられ、スライドプレート24と連動して上下動する支軸ピン、27は、支軸ピン26が上下動するのを許容するようにカセット本体13の側面に形成された長穴、28は、カセット本体13の前部に設けられた操作レバーである。この操作レバー28は両端の支軸28aを中心とし回動可能に取り付けられている。30はその操作レバー28の回動によりスライドプレート24を上下動させるリンク機構である。
【0026】
このリンク機構30は、操作レバー28にピン31によって連結されたアーム32と、そのアーム32にそれぞれピン33A、33Bを介して連結された一対のスライドアーム34A、34Bを有している。この一対のスライドアーム34A、34Bはそれぞれ、支点ピン35A、35Bによってカセット本体13の側面に回動可能に保持されている。なお、スライドプレート24にはスライドプレート24が支点ピン35A、35Bに干渉することなく上下動しうるように、垂直方向の長穴36A、36Bが形成されている。一対のスライドアーム34A、34Bは、更に支軸ピン26、38を保持しており、一方、スライドプレート24は、その支軸ピン26、38を挿入させる水平な長穴39A、39Bを有している。かくして、スライドプレート24は支軸ピン26、28と一緒に上下動することができる。一方の支軸ピン26は、前記したようにカセット本体13の側面から外部に突出している。アーム32の後端には引張りばね40が連結され、アーム32を後方に引っ張った状態(図6に示す状態)に保持している。
【0027】
この構成により、操作レバー28を離した状態では、アーム32は図6に示す位置を占め、それによってスライドプレート24は上方に位置しているが、操作レバー28を手前に引くと、図8に示すように、アーム32が前方に引っ張られ、それに伴って一対のスライドアーム34A、34Bが支点ピン35A、35Bを中心として反時計方向に回動し、それに保持している支軸ピン26、38が下方に移動してスライドプレート24を下方に移動させることができ、そのスライドプレート24は、一対の記録紙押下げ用レバー21を介して記録紙14を押し下げ、また、爪24cを介してさばきパット17をばねによる押圧力に抗して押し下げることができる。ここで、スライドプレート24は下降した時に記録紙14及びさばきパット17を押し下げるため、上下方向に剛性を必要とするが、上下方向には高さの高い形状としているので、樹脂成形品を用いても大きい剛性を確保でき、このため、本実施例では樹脂の成形品を使用している。これにより、軽量化及びコストダウンが図られる。
【0028】
スライドプレート24が上下動する範囲としては、操作レバー28を離し、スライドプレート24が上方位置となった時には、図4に示すように、記録紙14の上面及びさばきパット17が支障なく給紙ローラ19に押し付けられ(この時記録紙押下げ用レバー21の爪21aは記録紙14よりも上方に離れている)が、操作レバー28の操作によってスライドプレート24を押し下げた時には、図3(b)に示すように、記録紙14とさばきパット17が共に下方に、給紙ローラ19(図4参照)に接触しない位置に押し下げられ、記録紙カセット11を装置本体に着脱する作業に支障を生じないように定められている。
【0029】
次に、この記録紙カセット11を収納する装置本体12のカセット収納部には、図9に示すように、記録紙カセット11の支軸ピン26を設けた側の側面が挿入される位置に、支軸ピン26を案内するようにガイドレール43が設けられている。このガイドレール43は、記録紙カセット11を所定位置に挿入するまでは支軸ピン26を低い位置に拘束する第一案内面43aと、所定位置に挿入れた記録紙カセットの支軸ピン11の上昇を許容するが記録紙カセットの抜け止めを図ることができるよう前記第一案内面の奥にほぼ直角に上方に延びるよう形成された第二案内面43bを有しており、図10、図11に拡大して示すように、この第一案内面43aと第二案内面43bとの接続部分には下方及び後方に凸状の湾曲面43cを形成している。更に、その第二案内面43bに隣接した領域は他の領域に設けている第一案内面43aよりも低く形成され、その位置に支軸ピン26の先端を支持して滑動させることの可能な支持面43dを形成すると共にその支持面43dに接する位置に第一案内面43aにつながるように斜め方向の第三案内面43eを形成している。この第三案内面43eは、記録紙カセットの引き抜き時に支持面43dの上を支軸ピン26が滑って移動して来た時にその支軸ピン26を第一案内面43aに案内するように形成されている。なお、ここで支持面43dは、支軸ピン26の先端を支持して滑らすことができる構成のものであれば任意であり、単に平坦な面であってもよいし、多数の溝や穴等を備えたものであっても良いが、本実施例では、格子状のリブからなるメッシュ面で支持面43aを構成している。この構成の支持面43aは、多数のリブを形成することで肉厚の厚い部分を無くしたので、樹脂成形によって作る際の成形性が良く且つ軽量であるばかりでなく、支軸ピン26の先端の滑動性が良いので、好ましい。
【0030】
上記構成の記録装置及び記録紙カセット11について、以下その動作を説明する。記録紙カセット11を装置本体12の外に引き出した状態では、図3(a)に示すように、底板15及びさばきパット17はそれぞればねによって押し上げられ、且つ図6に示すようにアーム32はばね40で後方に引き戻され、スライドプレート24及び支軸ピン26は上方位置を占めている。この状態で記録紙カセット11を装置本体12のカセット収納部に挿入してゆくと、図9(b)に示すように、支軸ピン26がガイドレール43の第一案内面43aによって押し下げられ、下方位置に拘束された状態で記録紙カセット11が挿入されてゆく。このため、スライドプレート24は支軸ピン26によって、図3(b)に示す状態に押し下げられ、それに連れて、記録紙14及びさばきパット17も下方に押し下げた状態に保持される。そして、記録紙カセット11が所定位置に挿入され、記録紙14及びさばきパット17が給紙ローラ19の下に支障なく送り込まれると、図9(a)に示すように、支軸ピン26がガイドレール43の第一案内面43aの後端を通り過ぎ、第一案内面43aによる拘束が解除される。このため、図6に示すようにアーム32がばね40によって後方に引き戻され、スライドプレート24は上方に移動し、記録紙14及びさばきパット17の拘束も解除される。かくして、図4に示すように、記録紙14が底板15で押し上げられ、給紙ローラ19に押し付けられ、またさばきパット17もばねによって押し上げられ、給紙ローラ19に押し付けられ、給紙の準備が完了する。
【0031】
この記録紙カセット挿入動作において、記録紙カセット11が装着位置に達した時に、支軸ピン26はガイドレール43の後端の湾曲面43c(図10参照)に沿って移動するため、支軸ピン26が一旦下方に案内され、従って、記録紙カセット11も一旦下方に案内され、次いで上方に案内されるような動きをする。これにより、オペレータは記録紙カセットが所定位置へ装着されたことを感じることができ、安心感を持つことができる。
【0032】
記録紙カセット11を装置本体12に対する所定位置に装着した後は、支軸ピン26は図9(a)及び図11(a)に示すように、ガイドレール43の第二案内面43bに沿った位置を占めている。このため、記録紙カセット11を不用意に引き抜こうとしても、支軸ピン26が第二案内面43bに突き当たるので、抜けることはない。記録紙カセット11を引き抜く際には、図8に示すように、記録紙カセット11の前部の操作レバー28を手前に引き、アーム32を手前に引くことで、スライドプレート24を下降させ、記録紙14及びさばきパット17を給紙ローラ19から離れた位置に引き下げる。すると同時に支軸ピン26も下方に、第一案内面43a(図9参照)で案内される位置まで移動するので、その状態で記録紙カセット11を引き抜けばよい。
【0033】
ところで、不慣れなオペレータが操作する場合、記録紙カセットの操作レバー28を引かないで、記録紙カセット11を引き抜こうとする場合がある。この場合、通常は、図11(a)に示すように支軸ピン26が第二案内面43bに引っ掛かることで、抜け止めが図られているが、強引に引き抜こうとすると、その支軸ピン26が第二案内面43bを乗り越えてしまうことがある。しかしながら、この場合には、図11(b)に示すようにその第二案内面43bに隣接した領域に、その第二案内面を乗り越えた支軸ピン26の端面を支持して滑らすことの可能な支持面43dがあるので、その支持面43dの上を支軸ピン26が滑って移動し、第三案内面43eに突き当たり、その第三案内面43eに沿って移動することで、図11(c)に示すように、第一案内面43aに戻される。かくして、支軸ピン26及びそれに関連した部品やガイドレール43等を破損することなく、記録紙カセット11を引き抜くことができ、トラブルを回避できる。
【0034】
なお、上記実施例では、さばきパット17を備えた形式の記録紙カセット11を用いているが、本発明はこの構成に限らず、さばきパットを備えていない形式の記録紙カセットにも適用可能であることは言うまでもない。
【0035】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は、装置本体に、記録紙カセットの支軸ピンを操作するように設けているガイドレールの、第二案内面に隣接した領域に、その第二案内面を乗り越えた支軸ピンの端面を支持して滑らすことの可能な支持面を形成し、更に、その支持面の上を支軸ピンが滑って移動して来た時にその支軸ピンを第一案内面に案内する第三案内面を設けたことにより、通常は第二案内面が支軸ピンを拘束することで記録紙カセットの抜け止めを図ることができ、また、オペレータが支軸ピンを下げることなく記録紙カセットを強引に引き出し、支軸ピンが第二案内面を乗り越えたとしても、その支軸ピンが支持面上を滑り且つ第三案内面で案内されて第一案内面に戻るので、ガイドレールや支軸ピン及びそれに関連する部品に破損を生じることなく記録紙カセットを引き抜くことができるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による記録装置の概略斜視図
【図2】図1に示す記録装置に用いている記録紙カセット11を、一部を破断して示す概略平面図
【図3】(a)、(b)は、図2に示す記録紙カセット11をそれぞれ異なる状態で且つ図2の矢印A−A方向に見た概略断面図
【図4】図2に示す記録紙カセット11を装置本体内に装着した状態で且つ図2の矢印A−A方向に見た概略断面図
【図5】図2に示す記録紙カセット11を図2の矢印B−B方向に見た概略断面図
【図6】(a)、(b)はそれぞれ、記録紙カセット11を図5の矢印C−C方向及び、矢印D−D方向に見た概略断面図
【図7】図5と同じ部分を、図5とは異なる作動状態で示す概略断面図
【図8】(a)、(b)はそれぞれ、記録紙カセット11を図7の矢印E−E方向及び、矢印F−F方向に見た概略断面図
【図9】(a)、(b)はそれぞれ、装置本体のカセット収納部側面に設けているガイドレールと記録紙カセットの支軸ピンとの位置関係を説明する概略側面図
【図10】ガイドレールの端部の拡大正面図
【図11】(a)、(b)、(c)はガイドレール端部での支軸ピンの移動を説明する概略斜視図
【図12】従来の記録装置の概略斜視図
【図13】(a)、(b)はそれぞれ、従来の記録装置において、装置本体のカセット収納部側面に設けているガイドレールと記録紙カセットの支軸ピンとの位置関係を説明する概略側面図
【図14】(A)、(B)、(C)は従来の記録装置におけるガイドレール端部での支軸ピンの移動を説明する概略正面図(a)、(b)、(c)はそれぞれ上記(A)、(B)、(C)に対応する概略斜視図
【符号の説明】
11 記録紙カセット
12 装置本体
13 カセット本体
14 記録紙
15 底板
17 さばきパット
18 ばね
19 給紙ローラ
21 記録紙押下げ用レバー
21a 爪
24 スライドプレート
26 支軸ピン
27 長穴
28 操作レバー
30 リンク機構
32 アーム
34A、34B スライドアーム
35A、35B 支点ピン
40 引張りばね
43 ガイドレール
43a 第一案内面
43b 第二案内面
43c 湾曲面
43d 支持面
43e 第三案内面

Claims (1)

  1. 記録紙カセットと、その記録紙カセットを出し入れ可能なカセット収納部を備えた装置本体とを有する記録装置であって、前記記録紙カセットは、収容した記録紙を支持して上下に揺動可能な底板と、その底板を介して記録紙を押し上げるように作用するばねと、側面から突出するように且つ上下動可能に設けられ、下方に押し下げた時には前記底板上の記録紙を記録紙カセットの着脱に干渉しない位置に拘束する支軸ピンを有しており、前記装置本体は、前記記録紙カセットの支軸ピンを設けた側の側面が挿入される位置に、前記支軸ピンを案内するように設けられたガイドレールを有しており、そのガイドレールが、前記記録紙カセットを所定位置に挿入するまで前記支軸ピンを低い位置に拘束する第一案内面と、所定位置に挿入れた記録紙カセットの支軸ピンの上昇を許容するが記録紙カセットの抜け止めを図ることができるよう前記第一案内面の奥にほぼ直角に上方に延びるよう形成された第二案内面と、この第二案内面に隣接した領域に形成され、前記支点ピンの先端を滑動可能に支持しうる支持面と、この支持面に接する位置に形成され、記録紙カセットの引き抜き時に前記支持面上を支軸ピンが滑って移動して来た時にその支軸ピンを前記第一案内面に案内する第三案内面を有することを特徴とする記録装置。
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