JP3807488B2 - 撮像装置、画像処理方法および画像処理プログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被写体像を画像データとして記録する撮像装置、画像処理方法および画像処理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
企業の広告手段として、企業の記念品や懸賞などで、ユーザにデジタルスチルカメラし、該デジタルスチルカメラで撮影した画像に広告等の付加画像を付加することが考えられる。従来技術でも、撮影した画像に広告等の付加画像を付加することは技術的に可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したデジタルスチルカメラにおいて、ユーザが撮影した画像に広告等の付加画像が永久的に付加されていると、付加画像が目障りになり、ユーザに使ってもらえなくなる可能性が高い。そこで、上記デジタルスチルカメラを有効的にユーザに使いつづけてもらい、かつ広告としての効果を十分に期待するには、一定期間のみ表示した後、広告等の付加画像を取り外せることが望ましい。しかしながら、付加画像を簡単に取り外せるようにすると、ユーザがすぐに取り外してしまうため、広告としての効果が期待できないという問題がある。このように、従来技術では、一定期間のみ表示したい、企業広告等の付加画像に十分に対応することができなかったという問題があった。
【0004】
そこで本発明は、一定期間が経過したあとは、付加画像を容易に取り外すことができ、企業広告としての効果を十分に期待できる撮像装置、画像処理方法および画像処理プログラムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、請求項1記載の発明による撮像装置は、撮影した被写体像を画像データに変換し記憶する撮像装置において、撮影した前記画像データに付加する付加情報を記憶する付加情報記憶手段と、前記付加情報記憶手段に記憶されている付加情報を前記画像データに付加する付加手段と、前記付加手段により付加された付加情報が一定期間経過したかどうかを判断する判断手段と、前記判断手段の結果に基づいて前記付加情報を取り外す取り外し手段とを具備することを特徴とする。
【0006】
また、好ましい態様として、例えば請求項2記載のように、請求項1に記載の撮像装置において、前記付加手段は前記画像データの一部のデータと前記付加情報を置換するようにしてもよい。
【0007】
また、好ましい態様として、例えば請求項3記載のように、請求項2に記載の撮像装置において、前記付加情報に置換された前記一部のデータは付加情報と関連づけられて記憶されるようにしてもよい。
【0008】
また、上記目的達成のため、請求項4記載の発明による画像処理方法は、撮影した被写体像を画像データとして記録する画像処理方法において、画像データに付加する付加情報を記憶しておき、撮影した被写体像を画像データとして記録する際に、前記付加情報を前記画像データに付加し、付加情報が一定期間経過したかどうかを判断し、一定期間経過した後、前記画像データから前記付加情報を取り外すことを特徴とする。
【0009】
また、上記目的達成のため、請求項5記載の発明による画像処理プログラムは、撮影した被写体像を画像データとして記録する画像処理プログラムにおいて、画像データに付加する付加情報を記憶するステップと、撮影した被写体像を画像データとして記録する際に、前記付加情報を前記画像データに付加するステップと、付加情報が一定期間経過したかどうかを判断するステップと、一定期間経過した後、前記画像データから前記付加情報を取り外すステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、デジタルスチルカメラに適用した一実施例として、図面を参照して説明する。
【0011】
A−1.実施形態の構成
図1は、本発明の実施形態によるデジタルスチルカメラの構成を示すブロック図である。図において、レンズ1は、いわゆる写真レンズであり、被写体を光学的に撮影し、CCD2上に結像する。CCD2は、電荷をアレイ状に転送するMOS(metal-oxide semiconductor)構造のデバイスで、タイミング発生器(TG)3、垂直ドライバ4によって駆動され、一定周期毎に光電変換出力を1画面分出力する。タイミング発生器3および垂直ドライバ4は、CCD2の読み出しに必要なタイミング信号を生成する。サンプルホールド回路(S/H)5は、CCD2から読み出された時系列的なアナログ信号を、CCD2の解像度に適合した周波数でサンプリングする。A/D変換器6は、サンプリングされた信号を図2に示すデジタル信号(ベイヤーデータ)に変換する。
【0012】
カラープロセス回路7は、A/D変換器6の出力から輝度・色差マルチプレクス信号(以下、YUV信号と言う)を生成するためのカラープロセス処理を行う。カラープロセス処理では、上記ベイヤーデータが図3に示すようなR,G,Bデータに変換され、さらに、図4に示すようなデジタルの輝度、色差マルチプレクス信号(Y,Cb,Crデータ)に変換される。なお、本実施形態においては、図2に示すように、CCD2から出力される1フレームの画素数を1280×960ピクセルとし、デジタルの輝度、色差マルチプレクス信号の画素数を、図4に示すように、上記Y,Cb,Crデータのうち、Yデータが1280×960ピクセルのデータとし、Cb,Crデータが縦横2ピクセルを平均した640×480ピクセルのデータ、つまり4:1:1データとする。
【0013】
DMAコントローラ8は、カラープロセス回路7とDRAM10(正確にはDRAMインターフェース9)との間のデータ転送を、CPU11の介在なしに行うものであり、いわゆるダイレクト・メモリ転送(DMA:direct memory access)を行うものである。DMAコントローラ8は、カラープロセス回路7のY,Cb,Crデータ出力を、同じくカラープロセス回路7の同期信号、メモリ書き込みイネーブル、クロック出力を用いて、一度、DMAコントローラ8内部のバッファに書き込み、DRAMインターフェース(DRAMI/F)9を介してDRAM10にDMA転送を行う。DRAMインターフェース9は、DRAM10とDMAコントローラ8との間の信号インターフェース、およびDRAM10とバスとの間の信号インターフェースをとるものである。DRAM10は、DRAMインターフェース9を介してDMAコントローラ8からDMA転送される画像データ(Y,Cb,Crデータ)を蓄積する。
【0014】
CPU11は、プログラムROM19に記録された、所定のプログラムを実行してカメラの動作を集中制御するものであり、メインスイッチ、記録/再生モード切り換えスイッチ、機能選択キー、シャッターキーなどの実施ボタンを含む操作部16が接続されている。記録モードでは、そのモード用のプログラムが、また、再生モードでは、そのモード用のプログラムがプログラムROM19からCPU11の内部のRAMにロードされて実行される。CPU11は、上記画像データ(Y,Cb,Crデータ)のDRAM10へのDMA転送終了後に、該画像データ(Y,Cb,Crデータ)を、DRAMインターフェース9を介してDRAM10から読み出し、VRAMコントローラ12を介してVRAM13に書き込む。
【0015】
CPU11は、上記シャッターキーが押下された記録保存の状態では、DRAM10に書き込まれている1フレーム分のY,Cb,Crデータを、DRAMインターフェース9を介して、Y,Cb,Crの各コンポーネント毎にMCU(Minimum Coded Unit)単位、つまり圧縮伸張の最小単位で、すなわち図5(a)に示すように、1フレームを80×60ブロック(「0」〜「4799」)に分割した、16×16ピクセルからなるMCUブロック毎に読み出して、さらに付加する画像のMCUブロックを挿入してJPEG処理部17に送る。該JPEG処理部17に送られた画像データは、DCT変換、量子化、符号化といった処理を経て圧縮される。CPU11は、圧縮後の画像データに、ヘッダ情報を付加して、不揮発性メモリであるフラッシュメモリ18に書き込む。上記ヘッダ情報には、付加画像を含めた画像のサイズ、元画像のサイズ、元画像の基準点位置、撮像時間のデータ、付加画像とりはずし許可用暗号データなどの情報が含まれる。
【0016】
上記DCT変換では、上記MCUブロックのデータ、すなわち(以下、単にMCUデータという)は、図5(b)に示すように、「Y0」〜「Y3」の4つの8×8ピクセルのブロックの輝度成分データと、1つずつの8×8ピクセルのブロックの色差成分データ「Cb」、「Cr」とを1組として、個々のブロック毎に、周波数成分の大きさを示す各画素と同数の64個のDCT係数へ変換される。そして、CPU11は、上記1フレーム分のY,Cb,Crデータの圧縮処理およびフラッシュメモリ18への全圧縮データの書き込みが終了すると、再度、CCD2からDRAM10への経路を起動する。
【0017】
VRAMコントローラ12は、VRAM13とバスとの間、およびVRAM13とデジタルビデオエンコーダ14との間のデータ転送を制御するものであり、要するに、表示用画像(プレビュー画像)のVRAM13への書き込みと、同画像のVRAM13からの読み出しを制御する部分である。
【0018】
VRAM13は、いわゆるビデオRAMであり、プレビュー画像が書き込まれると、そのプレビュー画像がデジタルビデオエンコーダ14を介して表示装置15に送られ、表示されるようになっている。なお、ビデオRAMには、書き込み用と読み出し用の2つのポートを備え、画像の書き込みと読み出しを同時並行的に行うことができるものもあるが、本実施形態のVRAM13にも、このタイプのビデオRAMを用いても構わない。
【0019】
デジタルビデオエンコーダ(以下、単にビデオエンコーダという)14は、上記画像データ(Y,Cb,Crデータ)を、VRAMコントローラ12を介してVRAM13から周期的に読み出して、該画像データを元にビデオ信号を発生して表示装置15に出力する。これにより、記録モードの状態における表示装置15には、現在、CCD2から取り込まれている画像情報に基づくスルー画像が表示される。表示装置15は、例えば279×220の画素数からなる、カメラ本体の裏側に取り付けられた数インチ程度の小型の液晶パネルである。
【0020】
JPEG処理部17は、JPEGの圧縮と伸長を行う部分である。JPEGの圧縮パラメータは圧縮処理の都度、CPU11から与えられる。なお、JPEG処理部17は、処理速度の点で専用のハードウェアにより実現することが好ましいが、CPU11でソフト的に行うことも可能である。
【0021】
フラッシュメモリ18は、書き換え可能な読み出し専用メモリ(PROM:programmable read only memory)のうち、電気的に全ビット(又はブロック単位)の内容を消して内容を書き直せるものを指す。フラッシュメモリ18は、カメラ本体から取り外せない固定型であってもよいし、カード型やパッケージ型のように取り外し可能なものであってもよい。なお、フラッシュメモリ18は、内蔵型であれ取り外し可能型であれ、所定の形式で初期化(フォーマット)されている必要がある。初期化済みのフラッシュメモリ18には、その記憶容量に応じた枚数の画像を記録できる。プログラムROM19には、CPU11により実行される所定のプログラムに加えて、データ領域に付加画像データが記録されている。なお、付加画像は、1種類だけでなく、複数個持って撮像画像毎に切り換えて使用できるようにしてもよい。
【0022】
図6は、JPEG画像フォーマットにおける各種データの格納状態を示す概念図である。JPEG画像フォーマットには、前述したように、元画像のサイズ、元画像基準点位置、撮像時間データ、付加画像取り外し暗号データ、付加画像名(置換した部分の元画像との関連付け情報)などが含まれている。
【0023】
次に、図7は、付加画像のフォーマットを示す概念図である。付加画像フォーマットには、付加画像の付加位置、暗号情報、画素情報、付加画像名などが含まれている。ここで、図8および図9は、付加画像を置いたときの画像サイズと基準点位置とを示す概念図である。図8(a)は、1280×960の元画像である。図8(b)は、元画像の上に付加画像を付加した例、図8(c)は、元画像の左に付加画像を付加した例である。同様に、図9(a)は、元画像の上部分を付加画像に置換することにより付加した例であり、図9(b)は、元画像の左部分を付加画像に置換することにより付加した例である。置換した部分の元画像は、メモリに記憶されており、付加画像を取り外したときに読み出されて元画像に戻されるようになっている。
【0024】
A−2.実施形態の動作
次に、上述した実施形態によるデジタルスチルカメラの動作について説明する。図10は、撮像した画像がMCUブロックまで変換されてからの処理を説明するためのフローチャートである。撮像したMCUブロックデータに付加画像のMCUを追加する(図8(b)、(c)に示した例のようになる。)。このため、MCUブロック数は増え、付加画像の分が挿入されるため(左側、および右側に追加した場合)、MCUブロックの並びも変更される(ステップS10)。
【0025】
次いで、MCUブロックは、DCT変換される(ステップS12)。DCT変換では、MCUブロックのデータは、図5(b)に示すように、「Y0」〜「Y3」の4個の8×8ピクセルのブロックの輝度成分データと、1個ずつの8×8ピクセルのブロックの色差成分データ「Cb」、「Cr」とを1組として個々のブロック毎に、周波数成分の大きさを示す各画素と同数の64個のDCT係数へ変換される。DCT変換されたMCUブロックは、圧縮率に対応した量子化データにより量子化処理が行なわれる(ステップS14)。さらに、符号化処理により、圧縮される(ステップS16)。
【0026】
次に、JPEGヘッダ情報が設定される(ステップS18)。JPEGヘッダ情報の設定では、図6に示すように、画像サイズ情報の他に元画像サイズ、元画像基準点位置、撮像時間データ、付加画像取り外し暗号データ等が設定される。JPEGヘッダ情報に元画像に関する情報があるため、本実施形態の撮像画像データがパソコンに送られ、プリンタで印刷しようとしたとき、プリンタドライバソフトウェアが対応していれば、印刷するときのみ付加画像を取り外して印字することも可能となる。生成されたJPEG画像データは、フラッシュメモリ18に書き込まれ、保存される(ステップS20)。
【0027】
図11および図12は、撮像画像から付加画像データを取り外すときの処理を説明するためのフローチャートである。該フローチャートは、再生モードのとき、CPU11に接続された機能選択キーの操作により行われる。
【0028】
まず、一定期間が経過してから付加画像の広告画像データの供給元によってパスワードがアナウンスされる。ユーザは、デジタルスチルカメラにパスワードを入力する(ステップS30)。CPU11は、パスワードとJPEGヘッダにセットされた暗号データとを照合し(ステップS32)、照合結果を判定する(ステップS34)。そして、照合結果がOK(一致)であれば、日付データをチェックする(ステップS36)。
【0029】
そして、パスワードと暗号データとの照合が不可であるか、日付が不可であった場合には、メッセージ「取り外しに失敗しました」を表示し(ステップS38)、当該処理を終了する。単に、日付チェックだけでなく、パスワードの入力をユーザに要求するのは、日付チェックだけの判定では、ユーザがデジタルスチルカメラの内蔵時計の設定を書き換えてしまえば、一定期間を経過したと判定できてしまうためである。
【0030】
一方、日付データがOKであれば、すなわち一定期間が経過している場合には、JPEGヘッダ解析を行い(ステップS40)、各種情報を以降の処理のため、取り込んでおく。符号データの復号化(ステップS42)、逆量子化処理(ステップS44)、逆DCT変換(ステップS46)を経てMCUブロックが得られる。ここで、ステップS40において、取り込まれた付加画像を含めたサイズ情報、元画像のサイズ、元画像基準点位置の情報により、MCUブロックから付加画像のMCUブロックを取り外す(ステップS48)。
【0031】
付加画像が取り外されたMCUブロックは、DCT変換(ステップS50)、量子化処理(ステップS52)、符号化処理(ステップS54)を経て、JPEGヘッダの加工により、JPEGヘッダのサイズを書き換え、元画像のサイズ、元画像基準点位置を削除し(ステップS56)、フラッシュメモリに書き込まれる(ステップS58)。次いで、メッセージ「取り外しに成功しました」と表示し(ステップS60)、処理を終了する。このように、本実施形態によれば、一連の処理により元画像データを劣化させることなく、付加画像データが元画像データから取り外される。
【0032】
A−3.その他の実施形態の動作
次に、撮像したデータの一部を付加画像に置換して場合の実施形態によるデジタルスチルカメラの動作について説明する。図13は、撮像した画像がMCUブロックまで変換されてからの処理を説明するためのフローチャートである。既に説明した図10と同じ動作のところは同じ番号で示す。
【0033】
撮像したMCUブロックデータの一部を付加画像のMCUと置換する(図9(a)、(b)に示した例のようになる。)。置換された元画像の部分は図7に示した付加画像名が付加され(関連づけられ)フラッシュメモリ18に記憶される(ステップS101)。置換されるので、MCUブロック数は変わらない。次いで、MCUブロックは、DCT変換される(ステップS12)。DCT変換では、MCUブロックのデータは、図5(b)に示すように、「Y0」〜「Y3」の4個の8×8ピクセルのブロックの輝度成分データと、1個ずつの8×8ピクセルのブロックの色差成分データ「Cb」、「Cr」とを1組として個々のブロック毎に、周波数成分の大きさを示す各画素と同数の64個のDCT係数へ変換される。DCT変換されたMCUブロックは、圧縮率に対応した量子化データにより量子化処理が行なわれる(ステップS14)。さらに、符号化処理により、圧縮される(ステップS16)。
【0034】
次に、JPEGヘッダ情報が設定される(ステップS181)。JPEGヘッダ情報の設定では、図6に示すように、画像サイズ情報の他に元画像サイズ、元画像基準点位置、撮像時間データ、付加画像取り外し暗号データ等が設定される。ここで必ず置換した付加画像の付加画像名は設定される。生成されたJPEG画像データは、フラッシュメモリ18に書き込まれ、保存される(ステップS20)。
【0035】
図14および図15は、撮像画像から付加画像データを取り外すときの処理を説明するためのフローチャートである。該フローチャートは、再生モードのとき、CPU11に接続された機能選択キーの操作により行われる。既に説明した図11および図12と同じ動作のところは同じ番号で示す。
【0036】
まず、一定期間が経過してから付加画像の広告画像データの供給元によってパスワードがアナウンスされる。ユーザは、デジタルスチルカメラにパスワードを入力する(ステップS30)。CPU11は、パスワードとJPEGヘッダにセットされた暗号データとを照合し(ステップS32)、照合結果を判定する(ステップS34)。そして、照合結果がOK(一致)であれば、日付データをチェックする(ステップS36)。
【0037】
そして、パスワードと暗号データとの照合が不可であるか、日付が不可であった場合には、メッセージ「取り外しに失敗しました」を表示し(ステップS38)、当該処理を終了する。単に、日付チェックだけでなく、パスワードの入力をユーザに要求するのは、日付チェックだけの判定では、ユーザがデジタルスチルカメラの内蔵時計の設定を書き換えてしまえば、一定期間を経過したと判定できてしまうためである。
【0038】
一方、日付データがOKであれば、すなわち一定期間が経過している場合には、JPEGヘッダ解析を行い、各種情報を取り込む。付加画像名が付加されている置換された部分の元画像をフラッシュメモリ18から読み出しておく(ステップS401)。符号データの復号化(ステップS42)、逆量子化処理(ステップS44)、逆DCT変換(ステップS46)を経てMCUブロックが得られる。ここで、ステップS401において、取り込まれた元画像のサイズ、元画像基準点位置の情報、読み出しておいた元画像の一部により、MCUブロックから付加画像のMCUブロックを取り外し、元画像の一部と置換する。(ステップS481)。
【0039】
付加画像が元画像に置換されたMCUブロックは、DCT変換(ステップS50)、量子化処理(ステップS52)、符号化処理(ステップS54)を経て、JPEGヘッダの加工により、JPEGヘッダのサイズを書き換え、元画像のサイズ、元画像基準点位置を削除し(ステップS56)、フラッシュメモリに書き込まれる(ステップS58)。次いで、メッセージ「取り外しに成功しました」と表示し(ステップS60)、処理を終了する。このように、本実施形態によれば、元画像の一部分を付加画像に置換することにより付加したので、置換した部分を元画像データに戻すので、一連の処理により元画像データを劣化させることなく、付加画像データが元画像データから取り外される。
【0040】
B.変形例
デジタルスチルカメラの内蔵時計データと、撮像画像データに記録されている撮像時間と比較するだけで、一定期間を経過していれば、付加画像の取り外しを可能としてもよい。
【0041】
また、上述した実施形態では、付加画像の取り外しを、デジタルスチルカメラ本体で実施していたが、撮像画像を移動し、保存したパーソナルコンピュータ上のソフトウェアで実施するようにしてもよい。この場合、プリンタ等の外部装置へ出力するとき、ドライバソフトウェアが対応すれば、外部装置に出力した場合のみ、一定期間経過していなくても付加画像を取り外すことも可能である。
【0042】
上述した実施形態によれば、一定期間が経過したあとは、付加画像を取り外すことが可能であり、広告等の付加画像を劣化することなく、取り外すことができる。したがって、企業の記念品や懸賞商品として、撮影した画像に企業広告等の付加画像を付加するデジタルスチルカメラを提供することができる。
【0043】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、撮影した画像データに付加する付加情報を付加情報記憶手段に記憶しておき、付加手段により、前記付加情報を画像データに付加し、判断手段により、付加された付加情報が一定期間経過したかどうかを判断し、該判断結果に基づいて、取り外し手段により、一定期間経過した後、前記画像データから前記付加情報を取り外すようにしたので、一定期間が経過したあとは、付加画像を容易に取り外すことができ、企業広告としての効果を十分に期待できるという利点が得られる。
【0044】
また、請求項2記載の発明によれば、前記付加手段により、前記画像データの一部のデータと前記付加情報を置換するようにしたので、一定期間が経過したあとは、付加画像を容易に取り外すことができ、企業広告としての効果を十分に期待できるという利点が得られる。
【0045】
また、請求項3記載の発明によれば、前記付加情報に置換された前記一部のデータを、付加情報と関連づけられて記憶されるようにしたので、一定期間が経過したあとは、付加画像を容易に取り外すことができ、企業広告としての効果を十分に期待できるという利点が得られる。
【0046】
また、請求項4記載の発明によれば、画像データに付加する付加情報を記憶しておき、撮影した被写体像を画像データとして記録する際に、前記付加情報を前記画像データに付加し、付加情報が一定期間経過したかどうかを判断し、一定期間経過した後、前記画像データから前記付加情報を取り外すようにしたので、一定期間が経過したあとは、付加画像を容易に取り外すことができ、企業広告としての効果を十分に期待できるという利点が得られる。
【0047】
また、請求項5記載の発明によれば、画像データに付加する付加情報を記憶するステップと、撮影した被写体像を画像データとして記録する際に、前記付加情報を前記画像データに付加するステップと、付加情報が一定期間経過したかどうかを判断するステップと、一定期間経過した後、前記画像データから前記付加情報を取り外すステップとをコンピュータに実行させるようにしたので、より確実に、一定期間が経過したあとに付加画像を容易に取り外すことができ、企業広告としての効果を十分に期待できるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態によるデジタルスチルカメラの構成を示すブロック図である。
【図2】CCDから出力される1フレームを説明するための概念図である。
【図3】カラープロセス処理を説明するための概念図である。
【図4】カラープロセス処理を説明するための概念図である。
【図5】JPEG処理の前処理およびDCT変換を説明するための概念図である。
【図6】JPEG画像フォーマットにおける各種データの格納状態を示す概念図である。
【図7】付加画像のフォーマットを示す概念図である。
【図8】付加画像を置いたときの画像サイズと基準点位置とを示す概念図である。
【図9】付加画像を置いたときの画像サイズと基準点位置とを示す概念図である。
【図10】撮像した画像がMCU(Minimum Coded Unit)ブロックまで変換されてからの処理を説明するためのフローチャートである。
【図11】撮像画像から付加画像データを取り外すときの処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】撮像画像から付加画像データを取り外すときの処理を説明するためのフローチャートである。
【図13】その他の実施形態の動作において、撮像した画像がMCUブロックまで変換されてからの処理を説明するためのフローチャートである。
【図14】その他の実施形態の動作において、撮像画像から付加画像データを取り外すときの処理を説明するためのフローチャートである。
【図15】その他の実施形態の動作において、撮像画像から付加画像データを取り外すときの処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 レンズ
2 CCD
3 タイミング発生器
4 垂直ドライバ
5 サンプルホールド回路
6 A/D変換器
7 カラープロセス回路
8 DMAコントローラ
9 DRAMインターフェース
10 DRAM
11 CPU(付加手段、取り外し手段、判断手段)
12 VRAMコントローラ
13 VRAM
14 デジタルビデオエンコーダ
15 表示装置
16 操作部
17 JPEG処理部
18 フラッシュメモリ
19 プログラムROM(付加情報記憶手段)
Claims (5)
- 撮影した被写体像を画像データに変換し記憶する撮像装置において、
撮影した前記画像データに付加する付加情報を記憶する付加情報記憶手段と、
前記付加情報記憶手段に記憶されている付加情報を前記画像データに付加する付加手段と、
前記付加手段により付加された付加情報が一定期間経過したかどうかを判断する判断手段と、
前記判断手段の結果に基づいて前記付加情報を取り外す取り外し手段と
を具備することを特徴とする撮像装置。 - 前記付加手段は、前記画像データの一部のデータと前記付加情報を置換することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記付加情報に置換された前記一部のデータは、付加情報と関連づけられて記憶されることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
- 撮影した被写体像を画像データとして記録する画像処理方法において、
画像データに付加する付加情報を記憶しておき、
撮影した被写体像を画像データとして記録する際に、前記付加情報を前記画像データに付加し、
付加情報が一定期間経過したかどうかを判断し、 一定期間経過した後、前記画像データから前記付加情報を取り外すことを特徴とする画像処理方法。 - 撮影した被写体像を画像データとして記録する画像処理プログラムにおいて、
画像データに付加する付加情報を記憶するステップと、
撮影した被写体像を画像データとして記録する際に、前記付加情報を前記画像データに付加するステップと、
付加情報が一定期間経過したかどうかを判断するステップと、
一定期間経過した後、前記画像データから前記付加情報を取り外すステップと
をコンピュータに実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
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