JP3806360B2 - 蒸気ドラムのサイクロンセパレータ - Google Patents

蒸気ドラムのサイクロンセパレータ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は発電用ボイラ等に備えられ、火炉内で加熱されて生成された気液混合流体を、飽和蒸気と飽和水とに気液分離する蒸気ドラムのサイクロンセパレータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の蒸気ドラム及び同蒸気ドラムに設けられたサイクロンセパレータの概要について、図6、図7に基づいて説明する。
図6は従来の蒸気ドラムの概要を示す軸線方向に垂直な断面から見た断面図、図7は図6中のサイクロンセパレータを代表して1つ抜き出して模式的に示し、(a)は縦断面の模式図、(b)は横断面の模式図である。
【0003】
1は外殻を中空円筒形状のケースで構成された蒸気ドラムで、同蒸気ドラム1の内部には火炉内で加熱された気液混合流体(飽和蒸気+飽和水)MXを蒸気(飽和蒸気)Sと水(飽和水)Wに分離するサイクロンセパレータ3が設けられ、頂部には前記飽和蒸気Sを外部に導出する蒸気管6が、また、底部には前記飽和水Wを排出する下降管4が設けられている。
【0004】
同蒸気ドラム1に導入された気液混合流体MXは、シュラウド7に沿って案内され、サイクロンセパレータ3の筒体側部に対して接線方向に開口した導入管2を経て同サイクロンセパレータ3に供給され、前記気液混合流体MXを液体分の飽和水Wと気体分の飽和蒸気Sに遠心分離する。
【0005】
また、前記蒸気ドラム1の上半部で、前記サイクロンセパレータ3から前記蒸気管6に至る飽和蒸気Sの経路には、前記サイクロンセパレータ3で分離された飽和蒸気Sに混入しているミストを慣性衝突分離させる一対のミスト分離器5a、5aからなるスクラバ5が配置されている。
【0006】
なお、図中でLは蒸気ドラム1内で分離された飽和水Wの水面レベルを示し、また、例えばサイクロンセパレータ3から下方に向かう矢印、螺旋形状に上方に向かう矢印等々のように、各部位に記入された矢印はそれぞれの部位における飽和水W又は飽和蒸気Sの流れ方向を示している。
【0007】
従ってこの蒸気ドラム1においては、同蒸気ドラム1内に取り込んだ気液混合流体MXを、まず、サイクロンセパレータ3を通すことによって飽和水Wと飽和蒸気Sとに分離させた後、更に飽和蒸気Sをスクラバ5を通してこれに混入しているミストを分離除去する。
【0008】
このようにして水分の除去がなされた後の飽和蒸気Sは、蒸気管6より蒸気ドラム本体1の外部に導出され、他方、分離除去された前記飽和水W及びミストは下降管4より下方に排出されることになる。
【0009】
ここで前記サイクロンセパレータ3の従来の一例について、概要を模式的に示した図7を用いて説明すると、同サイクロンセパレータ3は下方に位置したサイクロン部13と、同サイクロン部13の上部に一体的に連結された一次スクラバ部23とにより構成されている。
【0010】
サイクロン部13は、気液混合流体MXの導入管2を接線方向に開口した筒体14で構成され、同筒体14はその下半部分を図示省略の蒸気ドラム内で水面レベルL以下に水没させる位置とし、かつ、連通路14a、14b等を経て蒸気ドラム内に連通している。
【0011】
また、筒体14はその上端側で、連通部15を介して前記一次スクラバ部23の中央位置に設けた中空部24に連なり、同中空部24は、その周囲に旋回ベーン25を配置している。
【0012】
旋回ベーン25は支持筒体30を介して上板27で支持され、同上板27により前記中空部24と共にその上方位置を規制されるが、更に同旋回ベーン25は外周にキャップ部材26を配置してその外周の空間を規制されている。
【0013】
しかし、キャップ部材26は、前記旋回ベーン25及び中空部24等を密閉するように配置されるものではなく、その上端縁及び下端縁に蒸気又はミスト等の流体の通過する流路28、29を形成する様に配置されている。
【0014】
従って前記図6の説明と重なるが、導入管2を介して筒体14の接線方向に供給された気液混合流体MXは、筒体14内で旋回して飽和蒸気Sを主とする蒸気部分と、飽和水Wを主とする水部分とに汽液界面Bを境にして分離され、この内汽液界面Bの下層となる水部分は、これに混入するごく一部の気泡部分(蒸気部分)と共に、それぞれ矢印W1 、矢印S1 で示す様に、筒体14の下端側から連通路14a、14bを経て蒸気ドラム内に排出されることになる。
【0015】
他方、前記筒体14で分離され汽液界面Bの上層となる飽和蒸気Sを主とする蒸気部分は、連通部15を経て一次スクラバ部23に至り、旋回ベーン25で旋回力を付与され蒸気部分中に混在するミストを一部分離し、蒸気及びミストに区分してそれぞれ矢印S2 、矢印W2 で示す様に、流路28、29から一次スクラバ部23の外に排出され、このうちミストの大半は下方の飽和水W中に落下するが、ごく一部は飽和蒸気Sと共に上方に滞留し、図示省略の蒸気管等より蒸気ドラムの外部に導出される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
前記した様に蒸気ドラムに供給された気液混合流体MXは、サイクロン部13で気液分離され、更に一次スクラバ部23でミスト分離されてそれぞれ飽和水W、飽和蒸気Sとして所定の用途に供されることになるが、同飽和水W中には飽和蒸気Sが一部気泡として残存し、また、前記ミスト分離された飽和蒸気S中にも飽和水Wが一部水滴として残存しており、この気液分離の分離効率が低いと分離の工程中、更にはその後流において、種々の不適合を引き起こす可能性があり、同気液分離は、より簡便な構成の下で、より効率の高いものが求められる状況にある。
【0017】
本発明はこの様なニーズを背景としてなされたもので、サイクロンセパレータを構成するサイクロン部及びその上部に一体的に連結された一次スクラバ部の両方において、簡便な構成の下、蒸気と水の分離、及び蒸気とミストの分離それぞれの分離効率をより一層高める様にした蒸気ドラムのサイクロンセパレータを提供することを課題とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記した課題を解決すべくなされたもので、その第1の手段として、気液混合流体を取り入れ、これを蒸気と水に分離する蒸気ドラムのサイクロンセパレータにおいて、同サイクロンセパレータは、サイクロン部及びその上部に一体的に連結された一次スクラバ部を有し、前記サイクロン部は汽液界面の下側で気液混合流体の供給入口を接線方向に開口した内筒と、同内筒の外周と半径方向に一定の隙間を形成して同心状に配置された外筒との二重構造とし、前記内筒は同内筒内に形成される汽液界面の上部側を前記外筒内部に連通する多孔面、及び同汽液界面の下部側を無孔の壁面で形成すると共に下部側を前記蒸気ドラムに開口して前記蒸気ドラムに通じる第1の経路を形成し、前記外筒は下部側を前記蒸気ドラムに開口して前記内筒から前記多孔面、内外筒間の隙間を経て前記蒸気ドラムに通じる第2の経路を形成し、前記一次スクラバ部は前記サイクロン部に連なる連通部を介して中空部を設け、同中空部を囲んでキャップ部材を配置すると共に、同中空部内に水平方向に延びる複数の水滴捕集片を配置してなる蒸気ドラムのサイクロンセパレータを提供するものである。
【0019】
すなわち、同第1の手段によれば、前記の様に所定の内筒と外筒の二重構造とし、かつ、同内筒内に形成される汽液界面の下側となる無孔の壁面に気液混合流体の供給入口を接線方向に開口したサイクロン部に、前記中空部、キャップ部材、そして水平方向に延びる複数の水滴捕集片等でなる一次スクラバ部を重ねてサイクロンセパレータを構成しているので、接線方向に開口した供給入口からサイクロン部の内筒の無孔壁面位置に供給された気液混合流体は、同内筒内で遠心力を有効活用して旋回することにより、確実かつ的確に気液分離を行い、分離された一方に当たる飽和水は、下部側を前記蒸気ドラムに開口して前記蒸気ドラムに通じると共に、同内筒の上部側から外筒内を経て同外筒の下部側の開口から前記蒸気ドラムに通じることにより蒸気ドラム内に取り出され、また、分離された他方に当たる蒸気は連通部を経て一次スクラバ部に至り、キャップ部材で囲われた中空部に入り、同中空部内で水平方向に延びる複数の水滴捕集片に衝突して蒸気中に混入するミストを分離し、サイクロン部における気液分離と一次スクラバ部におけるミスト分離が相俟ってサイクロンセパレータにおける蒸気と水の分離、及び蒸気とミストの分離の分離効率を高める様にしたものである。
【0020】
また、本発明は第2の手段として、前記第1の手段において、前記一次スクラバ部の水滴捕集片は、断面V字型の部材で形成し、V字型の尖端を上方向と下方向に交互に向けると共に、上方向に尖端を向けて隣接する2部材のV字の隣接する開放端を下方向に尖端を向ける1部材のV字の谷内に対峙させる配置とし、前記中空部内で前記サイクロン部を覆って平面上に複数配列してなる蒸気ドラムのサイクロンセパレータを提供するものである。
【0021】
すなわち、同第2の手段によれば、サイクロン部で分離された飽和蒸気中からミストを分離する一次スクラバ部は、断面V字型の複数の水滴捕集片を採用し、同V字型の尖端を上方向と下方向交互に向けると共に、上方向に尖端を向けて隣接する2部片のV字の隣接する開放端を、下方向に尖端を向ける1部片のV字の谷内に対峙させる配置にし、前記中空部内で前記サイクロン部を覆って平面上に複数配列しているので、前記サイクロン部から連通部を経て中空部に導入された飽和蒸気は、この水滴捕集片に衝突してミストを衝突分離し、この飽和蒸気中から分離したミストは上方向に尖端を向けた断面V字型の谷から下方向に尖端を向けた断面V字型の谷内に捕集され、かくして一次スクラバ部から蒸気ドラム中に排出する飽和蒸気中に混在したミストが飛散するのを防止し、同ミストが飽和蒸気中に混入することにより飽和蒸気の分離効率を低下するという不具合もなく、全体として蒸気とミストの分離効率を高める様にしたものである。
【0022】
また、本発明は第3の手段として、前記第1の手段において、前記一次スクラバ部の水滴捕集片は、断面Z字型又は逆Z字型の部材で形成し、Z字型又は逆Z字型の上下の屈曲部が尖端状に上方向又は下方向に突出する様に傾けた配置とし、前記中空部内で前記サイクロン部を覆って平面上に複数配列してなる蒸気ドラムのサイクロンセパレータを提供するものである。
【0023】
すなわち、同第3の手段によれば、サイクロン部で分離された飽和蒸気中からミストを分離する一次スクラバ部は、断面Z字型又は逆Z字型の複数の水滴捕集片を採用し、同Z字型又は逆Z字型の上下の屈曲部が尖端状に上方向又は下方向に突出する様に傾けた配置として、前記中空部内で前記サイクロン部を覆って平面上に複数配列しているので、前記サイクロン部から連通部を経て中空部に導入された飽和蒸気は、この水滴捕集片に衝突してミストを衝突分離し、飽和蒸気中から分離したミストは、下方向に向けて尖端状に突出する屈曲部で捕集され、かくして一次スクラバ部から蒸気ドラム中に排出する飽和蒸気中に混在するミストが飛散するのを防止し、同ミストが飽和蒸気中に混入することにより飽和蒸気の分離効率を低下するという不具合もなく、全体として蒸気とミストの分離効率を高める様にしたものである。
【0024】
また、本発明は第4の手段として、前記第2又は第3の手段において、前記水滴捕集片の配列は、上下方向に複数段に形成した蒸気ドラムのサイクロンセパレータを提供するものである。
【0025】
すなわち、同第4の手段によれば、前記第2の手段におけるV字型の尖端を上方向と下方向に交互に向けて配置した複数の水滴捕集片の配列、又は前記第3の手段におけるZ字型又は逆Z字型の上下の屈曲部が尖端状に上方向又は下方向に突出する様に傾けて配置した複数の水滴捕集片の配列は、それぞれ上下方向で複数段に配列して形成されているので、前記サイクロン部から連通部を経て中空部に導入された飽和蒸気は、下方の段に配列された水滴捕集片から上方の段に配列されたものへと重ねてミスト捕集がなされ、蒸気とミストの分離効率をより一層高める様にしたものである。
【0026】
また、本発明は第5の手段として前記第2乃至第4の何れかの手段において、前記V字型、Z字型又は逆Z字型それぞれの水滴捕集片における斜め下方に向いて傾斜した開放端の先端には、斜め上方に向いて折り返す小突起を設けた蒸気ドラムのサイクロンセパレータを提供するものである。
【0027】
すなわち、同第5の手段によれば、前記第2の手段におけるV字型の尖端を上方向と下方向に交互に向けて配置した複数の水滴捕集片、前記第3の手段におけるZ字型又は逆Z字型の上下の屈曲部が尖端状に上方向又は下方向に突出する様に傾けて配置した複数の水滴捕集片、又は前記第4の手段における複数段に配列された複数の水滴捕集片のそれぞれにおいて、斜め下方に向いて傾斜した開放端の先端には、斜め上方に向いて折り返す小突起を設けているので、前記サイクロン部から連通部を経て中空部に導入された飽和蒸気は、各水滴捕集片でミストを衝突分離し、このミストは前記折り返した小突起により捕集され、蒸気とミストの分離効率をより一層高める様にしたものである。
【0028】
更にまた、本発明は第6の手段として前記第2乃至第5の何れかの手段において、前記水滴捕集片は水平方向で一方の端部、又は中央部を他方の端部、又は両端部より高くして、同他方の端部、又は両端部に向けて傾斜させた蒸気ドラムのサイクロンセパレータを提供するものである。
【0029】
すなわち、同第6の手段によれば、前記第2の手段乃至第5の手段の何れかにおける水滴捕集片は、一次スクラバ部の中空部内又は同中空部の上部において、一方の端部、又は中央部を他方の端部、又は両端部より高くしているので、他方の端部、又は両端部に向けて傾斜が形成され、前記サイクロン部から連通部を経て中空部に導入された飽和蒸気から水滴捕集片で衝突分離したミストは、前記傾斜に沿って確実に捕集され、蒸気とミストの分離効率をより一層高める様にしたものである。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の第1形態について図1に基づいて説明する。
図1は本実施の形態に係る蒸気ドラムのサイクロンセパレータの概要を模式的に示し、(a)は縦断面の模式図、(b)は(a)の要部の水滴捕集片の配列を示す模式図、(c)は同水滴捕集片とサイクロン部との相対関係を平面的に示す模式図、(d)は(c)の立面方向を示す模式図である。
【0031】
なお、説明が冗長とならない様に、図6、図7に基づいて説明した従来のサイクロンセパレータと同一の部位については、図面中に同一の符号を付して示し、重複する説明を極力省略して本実施の形態に特有の点を重点的に説明する。
【0032】
すなわち、本実施の形態において、サイクロンセパレータ3は、下方に位置するサイクロン部13と、同サイクロン部13の上方に連通部15を介して一体的に連結した一次スクラバ部23とで構成されている。
【0033】
なおここで、符号23で示す部位を、単にスクラバと言わず、一次という呼び名を補って、一次スクラバ部としたのは、図6により説明したように、蒸気ドラム全体として見れば、サイクロンセパレータ3の後流に更にミスト分離器5a等で構成したスクラバ5があり、前記一次スクラバ部23はこのスクラバ5に先行するものであるため、同スクラバ5と区別出来るようにこの名称とした。
【0034】
前記サイクロン部13は、内筒31と、同内筒31に対して半径方向で一定の間隔を有して同心状に配置された外筒32との二重構造で構成され、同内筒31には前記外筒32を貫通して内筒31の内周面寄りに接線方向に開口する気液混合流体MXの導入管2が設けられている。
【0035】
また、内筒31の上端側は同内筒31内から前記外筒32の内面に向けて連通する多数の孔34を穿設した多孔面31aで形成されるが、同多孔面31aは、後述する様に同内筒31内で分離された液体分の飽和水Wが、遠心力により図示の様に下に凸の汽液界面Bを形成したとき、この汽液界面Bの上端に相当する位置から上方に当たる部位を目処に設けられている。
そして前記内筒31の上部で、サイクロン部13と一次スクラバ部23とは連通部15で互いに連通している。
【0036】
なお、前記サイクロン部13の上部に一体的に連結された一次スクラバ部23は、前記連通部15を介して中空部24を設け、同中空部24は上板27及び同上板27に連結した蓋体35で上方を区画され、かつ流路28、29を形成し、蓋体35の下方に配置されたキャップ部材26により側方を区画されている。
【0037】
中空部24の内部には、水平方向に延びる断面V字型の複数の水滴捕集片41が配置されるが、この水滴捕集片41は、図1(b)の表示から最も良く理解出来る様に、V字型の尖端41aを上方向と下方向に交互に向けると共に、上方向に尖端を向けて隣接する2部片における隣接するV字の開放端41bを、下方向に尖端41aを向ける1部片のV字の谷41c内に対峙させる配置とし、平面投影で上下方向に直通する隙間が形成されない様に密集状に配列され、同中空部24内でサイクロン部13の上方をほぼ全域に亘って覆っている。
【0038】
前記の様に構成された本実施の形態において、内筒31の内周面寄りで接線方向に開口した導入管2から同内筒31内に供給された気液混合流体MXは、同内筒31内で旋回し、遠心力により気液分離を行う。
【0039】
この気液分離により分離された飽和水Wの多くは、内筒31の下部側に設けられて蒸気ドラムに開口する連通路14a、14bを経て形成される経路から蒸気ドラム内に排出される。
【0040】
また、前記気液分離により分離された飽和水Wの残部は、内筒31の上部に形成された多孔面31aの多数の孔34から内筒31と外筒32の間に流入し、これにより前記内筒31内から多孔面31aの孔34、内筒31と外筒32の間の間隙を経て外筒32の下部側の開放部32aに至る経路が形成され、この経路を経て蒸気ドラム内に排出される。
【0041】
他方、前記気液分離により分離された飽和蒸気Sは、汽液界面Bの上方で旋回運動しながら連通部15を経て一次スクラバ部23の中空部24に導入され、同中空部24に配置されたV字型の水滴捕集片41に衝突し、この衝突により飽和蒸気中に混入しているミストの分離を促進し、同ミストは下方に向けて尖端41aを配置した断面V字型の谷41cで捕集し、同キャップ部材26の上下に形成されている流路28、29から蒸気ドラム中へ排出される。
【0042】
このように本実施の形態によれば、断面V字型の複数の水滴捕集片41の配列という比較的簡便な手段にもかかわらず、サイクロン部13における飽和水Wと飽和蒸気Sとの気液分離に加えて、これに続く一次スクラバ部23では飽和蒸気S中に混入しているミストは断面V字型の谷41cで捕集されることにより、蒸気分と水分の分離、また、蒸気分とミストの分離のそれぞれにおいて、分離効率を高めることが出来、同ミストが飽和蒸気中に混入することにより飽和蒸気の分離効率を低下するという不具合もなく、全体として蒸気とミストの分離効率を高めることが出来る様にしたものである。
【0043】
なお、本実施の形態においては、中空部24の側部を区画規制し、その内部に複数の水滴捕集片41を配列したキャップ部材26は、サイクロン部13の外筒32と実質的に同径の円筒状の部材で形成したものとして示しているが、図1(c)に対応する変形例として図5(a)に示す様に、同キャップ部材26の外形は、平面投影でみて前記外筒32が実質的に内接する程度の方形筒体で構成したキャップ部材26aを採用することも出来るものである。
【0044】
また、本実施の形態においては、断面V字型の複数の水滴捕集片41は、V字型の尖端41aを上方向と下方向に交互に向けた配列としているが、この配列を第1段とし、図5(b)として示す様に、前記第1段の上下方向に同様な配列を重ねた複数段の構成とし、分離効率をより一層高める様にすることも出来る。
【0045】
更にまた、本実施の形態においては、水滴捕集片41の上部に上板27と蓋体35を配置して、中空部24の上方空間を区画規制したものを示したが、この上板27と蓋体35は省略し、前記複数配列された水滴捕集片41で区画してもよいものである。
【0046】
次に本発明の実施の第2形態について、図2に基づいて説明する。
図2は本実施の形態に係る蒸気ドラムのサイクロンセパレータの概要を模式的に示し、(a)は縦断面の模式図、(b)は(a)の要部の水滴捕集片の配列を示す模式図である。
【0047】
なお、説明が冗長とならない様に、図1に基づいて説明した実施の第1形態と同一の部位については、図面中に同一の符号を付して示し、重複する説明を極力省略して本実施の形態に特有の点を重点的に説明する。
【0048】
すなわち、本実施の形態においてサイクロンセパレータ3は、下方のサイクロン部13と上方の一次スクラバ部23を一体的に連結して構成されるが、ここで一次スクラバ部23は、中空部24の内部に断面逆Z字型(Z字型でもよい)とした複数の水滴捕集片40を配置し、同逆Z字型(又はZ字型)の上下の屈曲部40aが尖端状に上方向又は下方向に突出する様にサイクロンセパレータ3の軸線に対して傾けた配置とし、前記中空部24内で前記サイクロン部13の上部を覆って平面上に複数配列している。
【0049】
なお、この水滴捕集片40の配置、配列は図2(b)から最も良く理解出来る様に、同水滴捕集片40の屈曲部40aから延びる開放端40bは隣接水滴捕集片40の屈曲部40aの内側に形成される谷40cに対峙させる配置とし、平面投影で上下方向に直通する隙間が形成されない様に密集状に配列され、サイクロン部13の上方をほぼ全域に亘って覆っている。
【0050】
前記の様に構成された本実施の形態によれば、サイクロン部13で分離された飽和蒸気Sは、汽液界面Bの上方で旋回運動しながら連通部15を経て一次スクラバ部23の中空部24に導入され、同中空部24に配置された逆Z字型(又はZ字型)の水滴捕集片40に衝突し、この衝突により飽和蒸気中に混入しているミストの分離を促進し、同ミストは下方の屈曲部40aの内側に形成される谷40cで捕集され、キャップ部材26の上下に区画されている流路28、29から蒸気ドラム中へ排出される。
【0051】
このようにミストは下方の屈曲部40aの内側に形成される谷40cで捕集されることにより、一次スクラバ部23から蒸気ドラム中に排出する飽和蒸気S中に混在するミストが飛散するのを防止し、同ミストが飽和蒸気中に混入することにより飽和蒸気の分離効率を低下するという不具合もなく、全体として蒸気とミストの分離効率を高める様にしたものである。
【0052】
なお、本実施の形態も前記実施の第1形態と同様にキャップ部材26は円筒状のものから方形筒体に変更すること、上板27と蓋体35の省略を行うこと、更に加えて、図5(c)、(d)から良く理解出来る様に、水滴捕集片40を複数段に配列すること、そしてZ字型の水滴捕集片45と逆Z字型の水滴捕集片40を適宜選択して組み合わせ得ること等々の応用変形を採用することの出来るものである。
【0053】
次に本発明の実施の第3形態について、図3に基づいて説明する。
図3は本実施の形態に係る蒸気ドラムのサイクロンセパレータの概要を模式的に示し、(a)は縦断面の模式図、(b)は(a)の要部の水滴捕集片の配列を示す模式図である。
【0054】
なお、説明が冗長とならない様に、図1に基づいて説明した実施の第1形態と同一の部位については、図面中に同一の符号を付して示し、重複する説明を極力省略して本実施の形態に特有の点を重点的に説明する。
【0055】
すなわち、本実施の形態において、一次スクラバ部23の中空部24内に配置、配列された断面V字型の複数の水滴捕集片43は、同水滴捕集片43における斜め下方に向いて傾斜した開放端43bの先端には、斜め上方に向いて折り返す小突起43dを設けている。
【0056】
従って本実施の形態によれば、サイクロン部13から連通部15を経て中空部24に導入された飽和蒸気Sは、各水滴捕集片43でミストを衝突分離し、このミストは斜め上方に向いて折り返した前記小突起43dにより確実に捕集され、蒸気とミストの分離効率をより一層高める様にしたものである。
【0057】
なお、ここでは水滴捕集片43として断面V字型のものについて説明したが、図5(e)から良く理解出来る様に、断面逆Z字型(Z字型でもよい)の水滴捕集片46であってもよく、また、キャップ部材26の円筒形から方形への形状変更、上板27と蓋体35の省略、その他図5(f)、(g)から良く理解出来る様に、水滴捕集片43、46を複数段に配列すること等々の応用変形を採用することの出来るものである。
【0058】
次に本発明の実施の第4形態について、図4に基づいて説明する。
図4は本実施の形態に係る蒸気ドラムのサイクロンセパレータの概要を模式的に示し、(a)は縦断面の模式図、(b)は(a)の要部の水滴捕集片の配置形態を示す模式図である。
【0059】
なお、説明が冗長とならない様に、図1に基づいて説明した実施の第1形態と同一の部位については、図面中に同一の符号を付して示し、重複する説明を極力省略して本実施の形態に特有の点を重点的に説明する。
【0060】
すなわち、本実施の形態において、一次スクラバ部23の中空部24内に配置、配列された断面V字型の複数の水滴捕集片44は、水平方向で一方の端部44aを他方の端部44bより高くしているので、一方の端部44aから他方の端部44bに向けて下り傾斜が形成されることになる。
【0061】
従って本実施の形態によれば、サイクロン部13から連通部15を経て中空部24に導入された飽和蒸気Sから水滴捕集片44で衝突分離したミストは、前記傾斜に沿って確実に捕集され、蒸気とミストの分離効率をより一層高める様にしたものである。
【0062】
なお、ここでは水滴捕集片44として断面V字型のものを採用し、同水滴捕集片44の長手方向で見て一方の端部44aから他方の端部44bに向けて一方向に傾斜するものについて説明したが、図5(h)から良く理解出来る様に、水滴捕集片47として長手方向の中央部47cを高くして、これから両方の端部47a、47bに向けて下り傾斜が形成される様にしてもよい。
【0063】
そしてまた、前記実施の第2、第3形態等と同様に、キャップ部材26の形状変更、上板27と蓋体35の省略、その他水滴捕集片47を複数段に配列すること等々の応用変形を採用することの出来るものである。
【0064】
以上、本発明を図示の実施の形態について説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えてよいことはいうまでもない。
【0065】
【発明の効果】
以上、本出願の請求項1に記載の発明によれば、気液混合流体を取り入れ、これを蒸気と水に分離する蒸気ドラムのサイクロンセパレータにおいて、同サイクロンセパレータは、サイクロン部及びその上部に一体的に連結された一次スクラバ部を有し、前記サイクロン部は汽液界面の下側で気液混合流体の供給入口を接線方向に開口した内筒と、同内筒の外周と半径方向に一定の隙間を形成して同心状に配置された外筒との二重構造とし、前記内筒は同内筒内に形成される汽液界面の上部側を前記外筒内部に連通する多孔面、及び同汽液界面の下部側を無孔の壁面で形成すると共に下部側を前記蒸気ドラムに開口して前記蒸気ドラムに通じる第1の経路を形成し、前記外筒は下部側を前記蒸気ドラムに開口して前記内筒から前記多孔面、内外筒間の隙間を経て前記蒸気ドラムに通じる第2の経路を形成し、前記一次スクラバ部は前記サイクロン部に連なる連通部を介して中空部を設け、同中空部を囲んでキャップ部材を配置すると共に、同中空部内に水平方向に延びる複数の水滴捕集片を配置して蒸気ドラムのサイクロンセパレータを構成しているので、外筒と二重構造としたサイクロン部の内筒内に形成される汽液界面の下側となる無孔の壁面に、接線方向に開口した供給入口から供給された気液混合流体は、同内筒内で遠心力を有効活用して旋回することにより、確実かつ的確に気液分離を行い、分離された一方に当たる飽和水は、下部側を前記蒸気ドラムに開口して前記蒸気ドラムに通じると共に、同内筒の上部側から外筒内を経て同外筒の下部側の開口から前記蒸気ドラムに通じることにより蒸気ドラム内に取り出され、また、分離された他方に当たる蒸気は連通部を経て一次スクラバ部に至り、キャップ部材で囲われた中空部に入り、同中空部内で水平方向に延びる複数の水滴捕集片に衝突して蒸気中に混入するミストを分離し、サイクロン部における蒸気と水の確実かつ的確な分離、及び一次スクラバ部における蒸気とミストの効果的な分離が相俟って、簡便な構成の下で分離効率を高め、気水分離及びその後流において不適合の発生を防止し、安定性、信頼性に富んだ好適な蒸気ドラムのサイクロンセパレータを得ることが出来たものである。
【0066】
また、請求項2に記載の発明によれば、前記請求項1に記載の発明において、前記一次スクラバ部の水滴捕集片は、断面V字型の部材で形成し、V字型の尖端を上方向と下方向に交互に向けると共に、上方向に尖端を向けて隣接する2部材のV字の隣接する開放端を下方向に尖端を向ける1部材のV字の谷内に対峙させる配置とし、前記中空部内で前記サイクロン部を覆って平面上に複数配列して蒸気ドラムのサイクロンセパレータを構成しているので、前記サイクロン部から連通部を経て中空部に導入された飽和蒸気は、この水滴捕集片に衝突してミストを衝突分離し、この飽和蒸気中から分離したミストは上方向に尖端を向けた断面V字型の谷から下方向に尖端を向けた断面V字型の谷内に捕集され、かくして一次スクラバ部から蒸気ドラム中に排出する飽和蒸気中に混在したミストが飛散するのを防止し、同ミストが飽和蒸気中に混入することにより飽和蒸気の分離効率を低下するという不具合もなく、簡便な構成の下で蒸気とミストの分離効率を高め、気水分離及びその後流において不適合の発生を防止し、安定性、信頼性に富んだ好適な蒸気ドラムのサイクロンセパレータを得ることが出来たものである。
【0067】
また、請求項3に記載の発明によれば、前記請求項1に記載の発明において、前記一次スクラバ部の水滴捕集片は、断面Z字型又は逆Z字型の部材で形成し、Z字型又は逆Z字型の上下の屈曲部が尖端状に上方向又は下方向に突出する様に傾けた配置とし、前記中空部内で前記サイクロン部を覆って平面上に複数配列して蒸気ドラムのサイクロンセパレータを構成しているので、前記サイクロン部から連通部を経て中空部に導入された飽和蒸気は、この水滴捕集片に衝突してミストを衝突分離し、飽和蒸気中から分離したミストは、下方向に向けて尖端状に突出する屈曲部で捕集され、かくして一次スクラバ部から蒸気ドラム中に排出する飽和蒸気中に混在するミストが飛散するのを防止し、同ミストが飽和蒸気中に混入することにより飽和蒸気の分離効率を低下するという不具合もなく、簡便な構成の下で蒸気とミストの分離効率を高め、気水分離及びその後流において不適合の発生を防止し、安定性、信頼性に富んだ好適な蒸気ドラムのサイクロンセパレータを得ることが出来たものである。
【0068】
また、請求項4に記載の発明によれば、前記請求項2又は3に記載の発明において、前記水滴捕集片の配列は、上下方向に複数段に形成して蒸気ドラムのサイクロンセパレータを構成しているので、前記サイクロン部から連通部を経て中空部に導入された飽和蒸気は、下方の段に配列された水滴捕集片から上方の段に配列されたものへと重ねてミスト捕集がなされ、簡便な構成の下で蒸気とミストの分離効率をより一層高め、気水分離及びその後流において不適合の発生を防止し、安定性、信頼性に富んだ好適な蒸気ドラムのサイクロンセパレータを得ることが出来たものである。
【0069】
また、請求項5に記載の発明によれば、前記請求項2乃至4の何れかに記載の発明において、前記V字型、Z字型又は逆Z字型それぞれの水滴捕集片における斜め下方に向いて傾斜した開放端の先端には、斜め上方に向いて折り返す小突起を設けて蒸気ドラムのサイクロンセパレータを構成しているので、前記サイクロン部から連通部を経て中空部に導入された飽和蒸気は、各水滴捕集片でミストを衝突分離し、このミストは前記折り返した小突起により捕集され、ごく簡便な構成にもかかわらず蒸気とミストの分離効率をより一層高め、気水分離及びその後流において不適合の発生を防止し、安定性、信頼性に富んだ好適な蒸気ドラムのサイクロンセパレータを得ることが出来たものである。
【0070】
更にまた、請求項6に記載の発明によれば、前記請求項2乃至5の何れかに記載の発明において、前記水滴捕集片は水平方向で一方の端部、又は中央部を他方の端部、又は両端部より高くして、同他方の端部、又は両端部に向けて傾斜させて蒸気ドラムのサイクロンセパレータを構成しているので、同一方の端部、又は中央部から他方の端部、又は両端部に向けて下る傾斜が形成され、前記サイクロン部から連通部を経て中空部に導入された飽和蒸気から水滴捕集片で衝突分離したミストは、前記傾斜に沿って確実に捕集され、蒸気とミストの分離効率をより一層高め、気水分離及びその後流において不適合の発生を防止し、安定性、信頼性に富んだ好適な蒸気ドラムのサイクロンセパレータを得ることが出来たものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係る蒸気ドラムのサイクロンセパレータの概要を模式的に示し、(a)は縦断面の模式図、(b)は(a)の要部の水滴捕集片の配列を示す模式図、(c)は同水滴捕集片とサイクロン部との相対関係を平面的に示す模式図、(d)は(c)の立面方向を示す模式図である。
【図2】本発明の実施の第2形態に係る蒸気ドラムのサイクロンセパレータの概要を模式的に示し、(a)は縦断面の模式図、(b)は(a)の要部の水滴捕集片の配列を示す模式図である。
【図3】本発明の実施の第3形態に係る蒸気ドラムのサイクロンセパレータの概要を模式的に示し、(a)は縦断面の模式図、(b)は(a)の要部の水滴捕集片の配列を示す模式図である。
【図4】本発明の実施の第4形態に係る蒸気ドラムのサイクロンセパレータの概要を模式的に示し、(a)は縦断面の模式図、(b)は(a)の要部の水滴捕集片の配置形態を示す模式図である。
【図5】本発明の実施の第第1〜4形態に係る蒸気ドラムのサイクロンセパレータの要部の改変案を模式的に示し、(a)は図1(c)に、(b)は図1(b)に、(c)、(d)は図2(b)に、(e)、(f)、(g)は図3の(b)に、また(h)は図4の(b)に主として対応させて水滴捕集片の配列、配置形態等を示す模式図である。
【図6】従来の蒸気ドラムの概要を示す軸線方向に垂直な断面から見た断面図である。
【図7】図6中のサイクロンセパレータを代表して1つ抜き出して模式的に示し、(a)は縦断面の模式図、(b)は横断面の模式図である。
【符号の説明】
1 蒸気ドラム
2 導入管
3 サイクロンセパレータ
4 下降管
5 スクラバ
5a ミスト分離器
6 蒸気管
7 シュラウド
13 サイクロン部
14 筒体
14a、14b 連通路
15 連通部
22 隙間
23 一次スクラバ部
24 中空部
25 旋回ベーン
26 キャップ部材
27 上板
28、29 流路
30 支持筒体
31 内筒
31a 多孔面
32 外筒
32a 開放部
34 孔
35 蓋体
40、41、43 水滴捕集片
44、45、46 水滴捕集片
47 水滴捕集片
40a 屈曲部
40b 開放端
40c 谷
41a、43a 尖端
41b、43b 開放端
41c、43c 谷
43d 小突起
44a、44b 端部
47a、47b 端部
47c 中央部
MX 気液混合流体
W 飽和水
S 飽和蒸気
L ドラム内水面
B 汽液界面

Claims (6)

  1. 気液混合流体を取り入れ、これを蒸気と水に分離する蒸気ドラムのサイクロンセパレータにおいて、同サイクロンセパレータは、サイクロン部及びその上部に一体的に連結された一次スクラバ部を有し、前記サイクロン部は汽液界面の下側で気液混合流体の供給入口を接線方向に開口した内筒と、同内筒の外周と半径方向に一定の隙間を形成して同心状に配置された外筒との二重構造とし、前記内筒は同内筒内に形成される汽液界面の上部側を前記外筒内部に連通する多孔面、及び同汽液界面の下部側を無孔の壁面で形成すると共に下部側を前記蒸気ドラムに開口して前記蒸気ドラムに通じる第1の経路を形成し、前記外筒は下部側を前記蒸気ドラムに開口して前記内筒から前記多孔面、内外筒間の隙間を経て前記蒸気ドラムに通じる第2の経路を形成し、前記一次スクラバ部は前記サイクロン部に連なる連通部を介して中空部を設け、同中空部を囲んでキャップ部材を配置すると共に、同中空部内に水平方向に延びる複数の水滴捕集片を配置してなることを特徴とする蒸気ドラムのサイクロンセパレータ。
  2. 前記一次スクラバ部の水滴捕集片は、断面V字型の部材で形成し、V字型の尖端を上方向と下方向に交互に向けると共に、上方向に尖端を向けて隣接する2部材のV字の隣接する開放端を下方向に尖端を向ける1部材のV字の谷内に対峙させる配置とし、前記中空部内で前記サイクロン部を覆って平面上に複数配列してなることを特徴とする請求項1に記載の蒸気ドラムのサイクロンセパレータ。
  3. 前記一次スクラバ部の水滴捕集片は、断面Z字型又は逆Z字型の部材で形成し、Z字型又は逆Z字型の上下の屈曲部が尖端状に上方向又は下方向に突出する様に傾けた配置とし、前記中空部内で前記サイクロン部を覆って平面上に複数配列してなることを特徴とする請求項1に記載の蒸気ドラムのサイクロンセパレータ。
  4. 前記水滴捕集片の配列は、上下方向に複数段に形成したことを特徴とする請求項2又は3に記載の蒸気ドラムのサイクロンセパレータ。
  5. 前記V字型、Z字型又は逆Z字型それぞれの水滴捕集片における斜め下方に向いて傾斜した開放端の先端には、斜め上方に向いて折り返す小突起を設けたことを特徴とする請求項2乃至4の何れかに記載の蒸気ドラムのサイクロンセパレータ。
  6. 前記水滴捕集片は水平方向で一方の端部、又は中央部を他方の端部、又は両端部より高くして、同他方の端部、又は両端部に向けて傾斜させたことを特徴とする請求項2乃至5の何れかに記載の蒸気ドラムのサイクロンセパレータ。
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