JP3806359B2 - 蒸気ドラムのサイクロンセパレータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は発電用ボイラ等に備えられ、火炉内で加熱されて生成された気液混合流体を、飽和蒸気と飽和水とに気液分離する蒸気ドラムのサイクロンセパレータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種蒸気ドラム及び同蒸気ドラムに設けられたサイクロンセパレータの概要について、図8、図9に基づいて説明する。
図8は従来の蒸気ドラムの概要を示す軸線方向に垂直な断面から見た断面図、図9は図8中のサイクロンセパレータを代表して1つ抜き出して模式的に示し、(a)は縦断面の模式図、(b)は横断面の模式図である。
【0003】
1は外殻を中空円筒形状のケースで構成された蒸気ドラムで、同蒸気ドラム1の内部には火炉内で加熱された気液混合流体(飽和蒸気+飽和水)MXを蒸気(飽和蒸気)Sと水(飽和水)Wに分離するサイクロンセパレータ3が設けられ、頂部には前記飽和蒸気Sを外部に導出する蒸気管6が、また、底部には前記飽和水Wを排出する下降管4が設けられている。
【0004】
同蒸気ドラム1に導入された気液混合流体MXは、シュラウド7に沿って案内され、サイクロンセパレータ3の筒体側部に対して接線方向に開口した導入管2を経て同サイクロンセパレータ3に供給され、前記気液混合流体MXを液体分の飽和水Wと気体分の飽和蒸気Sに遠心分離する。
【0005】
また、前記蒸気ドラム1の上半部で、前記サイクロンセパレータ3から前記蒸気管6に至る飽和蒸気Sの経路には、前記サイクロンセパレータ3で分離された飽和蒸気Sに混入しているミストを慣性衝突分離させる一対のミスト分離器5a、5aからなるスクラバ5が配置されている。
【0006】
なお、図中でLは蒸気ドラム1内で分離された飽和水Wの水面レベル(ドラム内水面)を示し、また、例えばサイクロンセパレータ3から下方に向かう矢印、螺旋形状に上方に向かう矢印等々のように、各部位に記入された矢印はそれぞれの部位における飽和水W又は飽和蒸気Sの流れ方向を示している。
【0007】
従ってこの蒸気ドラム1においては、同蒸気ドラム1内に取り込んだ気液混合流体MXを、まず、サイクロンセパレータ3を通すことによって飽和水Wと飽和蒸気Sとに分離させた後、更に飽和蒸気Sをスクラバ5を通してこれに混入しているミストを分離除去する。
【0008】
このようにして水分の除去がなされた後の飽和蒸気Sは、蒸気管6より蒸気ドラム本体1の外部に導出され、他方、分離除去された前記飽和水W及びミストは下降管4より下方に排出されることになる。
【0009】
ここで前記サイクロンセパレータ3の従来の一例について、概要を模式的に示した図9を用いて説明すると、同サイクロンセパレータ3は下方に位置したサイクロン部13と、同サイクロン部13の上部に一体的に連結された一次スクラバ部23とにより構成されている。
【0010】
サイクロン部13は、気液混合流体MXの導入管2を接線方向に開口した筒体14で構成され、同筒体14はその下半部分を図示省略の蒸気ドラム内でドラム内水面L以下に水没させる位置とし、かつ、連通路14a、14b等を経て蒸気ドラム内に連通している。
【0011】
また、筒体14はその上端側で、連通部15を介して前記一次スクラバ部23の中央位置に設けた中空部24に連なり、同中空部24は、その周囲に旋回ベーン25を配置している。
【0012】
旋回ベーン25は支持筒体30を介して上板27で支持され、同上板27により前記中空部24と共にその上方位置を規制されるが、更に同旋回ベーン25は外周にキャップ部材26を配置してその外周の空間を規制されている。
【0013】
しかし、キャップ部材26は、前記旋回ベーン25及び中空部24等を密閉するように配置されるものではなく、その上端縁及び下端縁に蒸気又はミスト等の流体の通過する流路28、29を形成する様に配置されている。
【0014】
従って前記図8の説明と重なるが、導入管2を介して筒体14の接線方向に供給された気液混合流体MXは、筒体14内で旋回して飽和蒸気Sを主とする蒸気部分と、飽和水Wを主とする水部分とに汽液界面Bを境にして分離され、この内汽液界面Bの下層となる水部分は、これに混入するごく一部の気泡部分(蒸気部分)と共に、それぞれ矢印W1 、矢印S1 で示す様に、筒体14の下端側から連通路14a、14bを経て蒸気ドラム内に排出されることになる。
【0015】
他方、前記筒体14で分離され汽液界面Bの上層となる飽和蒸気Sを主とする蒸気部分は、連通部15を経て一次スクラバ部23に至り、旋回ベーン25で旋回力を付与され蒸気部分中に混在するミストを一部分離し、蒸気及びミストに区分してそれぞれ矢印S2 、矢印W2 で示す様に、流路28、29から一次スクラバ部23の外に排出され、このうちミストの大半は下方の飽和水W中に落下するが、ごく一部は飽和蒸気Sと共に上方に滞留し、図示省略の蒸気管等より蒸気ドラムの外部に導出される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
前記した様に蒸気ドラムに供給された気液混合流体MXは、サイクロン部13で気液分離され、更に一次スクラバ部23でミスト分離されてそれぞれ飽和水W、飽和蒸気Sとして所定の用途に供されることになるが、同飽和水W中には飽和蒸気Sが一部気泡として残存し、また、前記ミスト分離された飽和蒸気S中にも飽和水Wが一部水滴として残存しており、この気液分離の分離効率が低いと分離の工程中、更にはその後流において、種々の不適合を引き起こす可能性があり、同気液分離の分離効率は常に高いものが求められる状況にある。
【0017】
本発明はこの様なニーズを背景としてなされたもので、サイクロンセパレータを構成するサイクロン部及びその上部に一体的に連結された一次スクラバ部の両方において、蒸気と水の分離、及び蒸気とミストの分離それぞれの分離効率をより一層高める様にした蒸気ドラムのサイクロンセパレータを提供することを課題とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記した課題を解決すべくなされたもので、その第1の手段として、気液混合流体を取り入れ、これを蒸気と水に分離する蒸気ドラムのサイクロンセパレータにおいて、同サイクロンセパレータは、サイクロン部及びその上部に一体的に連結された一次スクラバ部を有し、前記サイクロン部は汽液界面の下側で気液混合流体の供給入口を接線方向に開口した内筒と、同内筒の外周と半径方向に一定の隙間を形成して同心状に配置された外筒との二重構造とし、前記内筒は同内筒内に形成される汽液界面の上部側を前記外筒内部に連通する多孔面、及び同汽液界面の下部側を無孔の壁面で形成すると共に下部側を前記蒸気ドラムに開口して前記蒸気ドラムに通じる第1の経路を形成し、前記外筒は下部側を前記蒸気ドラムに開口して前記内筒から前記多孔面、内外筒間の隙間を経て前記蒸気ドラムに通じる第2の経路を形成し、前記一次スクラバ部は前記サイクロン部に連なる連通部を介して中空部を設け、同中空部を囲んで旋回ベーンを配置すると共に同旋回ベーンを囲んでキャップ部材を配置してなる蒸気ドラムのサイクロンセパレータを提供するものである。
【0019】
すなわち、同第1の手段によれば、前記の様に所定の内筒と外筒の二重構造とし、かつ、同内筒内に形成される汽液界面の下側となる無孔の壁面に気液混合流体の供給入口を接線方向に開口したサイクロン部に、前記中空部、旋回ベーン、キャップ部材等でなる一次スクラバ部を重ねてサイクロンセパレータを構成しているので、接線方向に開口した供給入口からサイクロン部の内筒の無孔壁面位置に供給された気液混合流体は、同内筒内で遠心力を有効活用して旋回することにより、確実かつ的確に気液分離を行い、分離された一方に当たる飽和水は、下部側を前記蒸気ドラムに開口して前記蒸気ドラムに通じる第1の経路、及び内筒の上部側から多孔面、内外筒間の半径方向隙間等を経て外筒の下部側の開口から前記蒸気ドラムに通じる第2の経路を経て蒸気ドラム内に取り出され、また、分離された他方に当たる蒸気は一次スクラバ部に至り、中空部から旋回ベーンに入り、同旋回ベーンで旋回力を付与されて蒸気中に混入するミストを分離し、更に同旋回ベーンを囲ったキャップ部材に衝突してミストの分離を促進し、蒸気と水の分離、及び蒸気とミストの分離のそれぞれにおいて、分離効率を高める様にしたものである。
【0020】
また、本発明は第2の手段として、前記第1の手段において、前記一次スクラバ部は、同一次スクラバ部の上下方向に亘って延びる断面Z字型の水滴捕集片を多数採用し、同Z字型の屈曲部を外方向及び内方向に向けた配置とし、前記キャップ部材に代えて同キャップ部材が設置されていた位置の外周側又は内周側に沿って前記水滴捕集片を環状に配列してなる蒸気ドラムのサイクロンセパレータを提供するものである。
【0021】
すなわち、同第2の手段によれば、サイクロン部で分離された飽和蒸気中からミストを分離する一次スクラバ部は、断面Z字型で一次スクラバ部の上下方向に亘って延びる多数の水滴捕集片を、同Z字型の屈曲部を半径方向で外方向及び内方向に向けた配置とし、キャップ部材に代えて前記旋回ベーンの外側でキャップ部材が設置されていた位置の外周側又は内周側に沿って環状に配列しているので、ミストの衝突分離に適したこの位置において、飽和蒸気中から分離したミストは、断面Z字型の屈曲部で捕集され、一次スクラバ部から蒸気ドラム中に排出する飽和蒸気中に混在するミストが飛散するのを防止し、同ミストが飽和蒸気中に混入することにより飽和蒸気の分離効率を低下するという不具合もなく、全体として蒸気とミストの分離効率を高める様にしたものである。
【0022】
また、本発明は第3の手段として、前記第1の手段において、前記一次スクラバ部は、同一次スクラバ部の上下方向に亘って延びる断面V字型の水滴捕集片を多数採用し、同V字型の尖端を外方向と内方向に交互に向けると共に、外方向に尖端を向けて隣接する2部片のV字の隣接する開放端を、内方向に尖端を向ける1部片のV字の谷内に対峙させる配置とし、前記キャップ部材に代えて同キャップ部材が設置されていた位置の外周側又は内周側に沿って前記水滴捕集片を環状に配列してなる蒸気ドラムのサイクロンセパレータを提供するものである。
【0023】
すなわち、同第3の手段によれば、サイクロン部で分離された飽和蒸気中からミストを分離する一次スクラバ部は、断面V字型で一次スクラバ部の上下方向に亘って延びる多数の水滴捕集片を、同V字型の尖端を半径方向で外方向と内方向に交互に向けると共に、外方向に尖端を向けて隣接する2部片のV字の隣接する開放端を、内方向に尖端を向ける1部片のV字の谷内に対峙させる配置にし、キャップ部材に代えて同キャップ部材が設置されていた位置の外周側又は内周側に沿って環状に配列しているので、ミストの衝突分離に適したこの位置において、飽和蒸気中から分離したミストは外方向に尖端を向けた断面V字型の谷内に捕集され、一次スクラバ部から蒸気ドラム中に排出する飽和蒸気中に混在したミストが飛散するのを防止し、同ミストが飽和蒸気中に混入することにより飽和蒸気の分離効率を低下するという不具合もなく、全体として蒸気とミストの分離効率を高める様にしたものである。
【0024】
更にまた、本発明は第4の手段として、前記第1の手段において、前記一次スクラバ部は、同一次スクラバ部の上下方向に亘って延びる断面L字型の水滴捕集片を多数採用し、同L字型の折れ曲げ部を外方向に向けた配置とし、前記キャップ部材に代えて同キャップ部材が設置されていた位置の外周側又は内周側に沿って前記水滴捕集片を環状に配列してなる蒸気ドラムのサイクロンセパレータを提供するものである。
【0025】
すなわち、同第4の手段によれば、サイクロン部で分離された飽和蒸気中からミストを分離する一次スクラバ部は、断面L字型で一次スクラバ部の上下方向に亘って延びる多数の水滴捕集片を、同L字型の折れ曲げ部を半径方向で外方向に向けた配置にし、キャップ部材に代えて同キャップ部材が設置されていた位置の外周側又は内周側に沿って環状に配列しているので、ミストの衝突分離に適したこの位置において、飽和蒸気中から分離したミストは断面L字型の折れ曲げ部に捕集され、一次スクラバ部から蒸気ドラム中に排出する飽和蒸気中に混在するミストが飛散するのを防止し、同ミストが飽和蒸気中に混入することにより飽和蒸気の分離効率を低下するという不具合もなく、全体として蒸気とミストの分離効率を高める様にしたものである。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の第1形態について図1に基づいて説明する。
図1は本実施の形態に係る蒸気ドラムのサイクロンセパレータの概要を模式的に示す模式図である。
【0027】
なお、説明が冗長とならない様に、図8、図9に基づいて前記に説明した従来のサイクロンセパレータと同一の部位については、図面中に同一の符号を付して示し、重複する説明を省略して本実施の形態に特有の点を重点的に説明する。
【0028】
すなわち、本実施の形態において、サイクロンセパレータ3は、下方に位置するサイクロン部13と、同サイクロン部13の上方に連通部15を介して一体的に連結した一次スクラバ部23とで構成されている。
【0029】
なおここで、符号23で示す部位を、単にスクラバと言わず、一次という呼び名を補って、一次スクラバ部としたのは、図8により説明したように、蒸気ドラム全体として見れば、サイクロンセパレータ3の後流に更にミスト分離器5a等で構成したスクラバ5があり、前記一次スクラバ部23はこのスクラバ5に先行するものであるため、同スクラバ5と区別出来るようにこの名称とした。
【0030】
前記サイクロン部13は、内筒31と、同内筒31に対して半径方向で一定の隙間22を有して同心状に配置された外筒32との二重構造で構成され、同内筒31には前記外筒32を貫通して内筒31の内周面寄りに接線方向に開口する気液混合流体MXの導入管2が設けられている。
【0031】
また、内筒31の上端側は同内筒31内から前記外筒32の内面に向けて連通する多数の孔34を穿設した多孔面31aで形成されるが、同多孔面31aは、後述する様に同内筒31内で分離された液体分の飽和水Wが、遠心力により図示の様に下に凸の汽液界面Bを形成したとき、この汽液界面Bの上端に相当する位置から上方に当たる部位を目処に設けられている。
そして前記内筒31の上部で、サイクロン部13と一次スクラバ部23とは連通部15で互いに連通している。
【0032】
なお、前記サイクロン部13の上部に一体的に連結された一次スクラバ部23は、前記連通部15を介して中空部24を設け、上板27から支持筒体30で支持されて前記中空部24を囲んだ旋回ベーン25を配置すると共に、同旋回ベーン25を囲んでキャップ部材26を配置して形成されている。
【0033】
前記の様に構成された本実施の形態において、内筒31の内周面寄りで接線方向に開口した導入管2から同内筒31内に供給された気液混合流体MXは、同内筒31内で旋回し、遠心力により気液分離を行う。
【0034】
この気液分離により分離された飽和水Wの多くは、矢印W1 (飽和水の流れ)矢印S1 (飽和水中に気泡として混在する飽和蒸気の流れ)として示す様に、内筒31の下部側に設けられて蒸気ドラムに開口する連通路14a、14b等により形成される同内筒31を蒸気ドラムに連通する第1の経路を経て蒸気ドラム内に排出される。
【0035】
また、同分離された飽和水Wの残部は、内筒31の上部に形成された多孔面31aの多数の孔34から内筒31と外筒32の間の隙間22に流入し、矢印W2 (飽和水の流れ)S2 (飽和水中に気泡として混在する飽和蒸気の流れ)として示す様に、前記内筒31内から多孔面31aの孔34、内筒31と外筒32の間の隙間22を経て外筒32の下部側の開放部32aに至る第2の経路を経て蒸気ドラム内に排出される。
【0036】
他方、前記気液分離により分離された飽和蒸気Sは、矢印S3 (蒸気分の流れ)、矢印W3 (飽和蒸気中に水滴として混在するミストの流れ)として図示するように、汽液界面Bの上方で旋回運動しながら連通部15を経て一次スクラバ部23の中空部24に至り、次いでこの連通部15を経て中空部24に流入した飽和蒸気Sは、旋回ベーン25で旋回力を付与されてミスト分離をしながらその外周に配置されたキャップ部材26に衝突し、ミストを分離して同キャップ部材26の上下に形成されている流路28、29から蒸気ドラム中へ排出される。
【0037】
かくして本実施の形態によれば、サイクロン部13における飽和水Wと飽和蒸気Sとの気液分離は安定かつ適切に行われ、これに続く一次スクラバ部23の旋回ベーン25及びキャップ部材26等によりミストが分離され、蒸気分と水分の分離、また、蒸気分とミストの分離のそれぞれにおいて、分離効率を高めることが出来たたものである。
【0038】
次に本発明の実施の第2形態について図2及び図3に基づいて説明する。
図2は本実施の形態に係る蒸気ドラムのサイクロンセパレータにおけるサイクロン部と一次スクラバ部の主要部を平面投影で模式的に示す模式図、図3は図2の一部を変更した図2と同様な模式図である。
【0039】
なお、説明が冗長とならない様に、図1に基づいて説明した実施の第1形態と同一の部位については、図面中に同一の符号を付して示し、重複する説明を省略して本実施の形態に特有の点を重点的に説明する。
【0040】
すなわち、本実施の形態においてサイクロンセパレータ3は、下方のサイクロン部13と上方の一次スクラバ部23を一体的に連結して構成されるが、ここで一次スクラバ部23は、同一次スクラバ部23の上下方向に亘って延びる断面Z字型の水滴捕集片40を多数採用し、各Z字型の屈曲部40aを外方向及び内方向に向けた配置とし、前記実施の第1形態におけるキャップ部材26に代えて、このキャップ部材26が設置されていた位置に相当する位置の外周側に沿って前記断面Z字型の水滴捕集片40を環状に配列している。
【0041】
従って本実施の形態によれば、サイクロン部で分離された飽和蒸気Sは、中空部24を経て旋回ベーン25で旋回力を付与され、同旋回ベーン25から排出されてその外側で同旋回ベーン25を囲んだ水滴捕集片40に衝突し、飽和蒸気S中に混入したミストは、この衝突により分離が促進されて断面Z字型の屈曲部40aで捕集される。
【0042】
このようにミストは屈曲部40aで捕集されることにより、一次スクラバ部23から蒸気ドラム中に排出する飽和蒸気S中に混在するミストが飛散するのを防止し、同ミストが飽和蒸気中に混入することにより飽和蒸気の分離効率を低下するという不具合もなく、全体として蒸気とミストの分離効率を高める様にしたものである。
【0043】
なお、前記断面Z字型の水滴捕集片40は、図2では前記実施の第1形態におけるキャップ部材26に代えて、同キャップ部材26の設置位置に対応してその外周側に沿って環状に配列したものとして示したが、図3の様に前記キャップ部材26の設置相当位置の内周側に沿って環状に配列する様に変更することも出来、この外周側配列のものと内周側配列のものとは、飽和蒸気の分量や分離速度等、装置の規模等に応じて適合するものを適宜選択して使用することが出来るものである。
【0044】
次に本発明の実施の第3形態について図4及び図5に基づいて説明する。
図4は本実施の形態に係る蒸気ドラムのサイクロンセパレータにおけるサイクロン部と一次スクラバ部の主要部を平面投影で模式的に示す模式図、図5は図4の一部を変更した図4と同様な模式図である。
【0045】
なお、説明が冗長とならない様に、前記実施の第1形態と同一の部位については、図面中に同一の符号を付して示し、重複する説明を省略して本実施の形態に特有の点を重点的に説明する。
【0046】
すなわち、本実施の形態においてサイクロンセパレータ3は、下方のサイクロン部13と上方の一次スクラバ部23を一体的に連結して構成されるが、ここで一次スクラバ部23は、同一次スクラバ部23の上下方向に亘って延びる断面V字型の水滴捕集片41を多数採用し、各水滴捕集片41のV字型の尖端41aを半径方向で外方向と内方向に交互に向けると共に、外方向に尖端を向けて隣接する2部片における隣接するV字の開放端41bを、内方向に尖端41aを向ける1部片のV字の谷41c内に対峙させる配置とし、前記実施の第1形態におけるキャップ部材26に代えて、このキャップ部材26が設置されていた位置に相当する位置の外周側に沿って前記断面V字型の水滴捕集片41を環状に配列している。
【0047】
従って本実施の形態によれば、サイクロン部で分離された飽和蒸気Sは、中空部24を経て旋回ベーン25で旋回力を付与され、同旋回ベーン25から排出されてその外側で同旋回ベーン25を囲んだ水滴捕集片41に衝突し、飽和蒸気中に混入したミストはこの衝突により分離が促進されて断面V字型の谷41cで捕集される。
【0048】
これように断面V字型の谷41cで捕集されることにより一次スクラバ部23から蒸気ドラム中に排出する飽和蒸気S中に混在するミストが飛散するのを防止し、同ミストが飽和蒸気中に混入することにより飽和蒸気の分離効率を低下するという不具合もなく、全体として蒸気とミストの分離効率を高める様にしたものである。
【0049】
なお、前記断面V字型の水滴捕集片41は、図4では前記実施の第1形態におけるキャップ部材26に代えて、同キャップ部材26の設置位置に対応してその外周側に沿って環状に配列したものとして示したが、図5の様に前記キャップ部材26の設置相当位置の内周側に沿って環状に配列する様に変更することも出来、図4に示した外周側配列のものと図5に示した内周側配列のものとは、飽和蒸気の分量や分離速度等、装置の規模等に応じて適合するものを選択して使用することが出来るものである。
【0050】
次に本発明の実施の第4形態について図6及び図7に基づいて説明する。図6は本実施の形態に係る蒸気ドラムのサイクロンセパレータにおけるサイクロン部と一次スクラバ部の主要部を平面投影で模式的に示す模式図、図7は図6の一部を変更した図6と同様な模式図である。
【0051】
なお、説明が冗長とならない様に、前記実施の第1形態と同一の部位については、図面中に同一の符号を付して示し、重複する説明を省略して本実施の形態に特有の点を重点的に説明する。
【0052】
すなわち、本実施の形態においてサイクロンセパレータ3は、下方のサイクロン部13と上方の一次スクラバ部23を一体的に連結して構成されるが、ここで一次スクラバ部23は、同一次スクラバ部23の上下方向に亘って延びる断面L字型の水滴捕集片42を多数採用し、各水滴捕集片42のL字型の折れ曲げ部42aを半径方向で外方向に向けた配置とし、前記実施の第1形態におけるキャップ部材26に代えて、このキャップ部材26が設置されていた位置に相当する位置の外周側に沿って前記断面L字型の水滴捕集片42を環状に配列している。
【0053】
従って本実施の形態によれば、サイクロン部で分離された飽和蒸気Sは中空部24を経て旋回ベーン25で旋回力を付与され、同旋回ベーン25から排出されてその外側で同旋回ベーン25を囲んだ水滴捕集片42に衝突し、飽和蒸気S中に混入したミストはこの衝突により分離が促進されて、断面L字型の折れ曲げ部42aで捕集される。
【0054】
これように断面L字型の折れ曲げ部42aで捕集されることにより一次スクラバ部23から蒸気ドラム中に排出する飽和蒸気中に混在するミストが飛散するのを防止し、同ミストが飽和蒸気中に混入することにより飽和蒸気の分離効率を低下するという不具合もなく、全体として蒸気とミストの分離効率を高める様にしたものである。
【0055】
なお、前記断面L字型の水滴捕集片42は、図6では前記実施の第1形態におけるキャップ部材26に代えて、同キャップ部材26の設置位置に対応してその外周側に沿って多数配列したものとして示したが、図7の様に前記キャップ部材26の設置相当位置の内周側に沿って環状に配列する様に変更することも出来、これら外周側配列のものと内周側配列のものとは、飽和蒸気の分量や分離速度等、装置の規模等に応じて適合するものを適宜選択して使用することが出来るものである。
【0056】
以上、本発明を図示の実施の形態について説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えてよいことはいうまでもない。
【0057】
【発明の効果】
以上、本出願の請求項1に記載の発明によれば、気液混合流体を取り入れ、これを蒸気と水に分離する蒸気ドラムのサイクロンセパレータにおいて、同サイクロンセパレータは、サイクロン部及びその上部に一体的に連結された一次スクラバ部を有し、前記サイクロン部は汽液界面の下側で気液混合流体の供給入口を接線方向に開口した内筒と、同内筒の外周と半径方向に一定の隙間を形成して同心状に配置された外筒との二重構造とし、前記内筒は同内筒内に形成される汽液界面の上部側を前記外筒内部に連通する多孔面、及び同汽液界面の下部側を無孔の壁面で形成すると共に下部側を前記蒸気ドラムに開口して前記蒸気ドラムに通じる第1の経路を形成し、前記外筒は下部側を前記蒸気ドラムに開口して前記内筒から前記多孔面、内外筒間の隙間を経て前記蒸気ドラムに通じる第2の経路を形成し、前記一次スクラバ部は前記サイクロン部に連なる連通部を介して中空部を設け、同中空部を囲んで旋回ベーンを配置すると共に同旋回ベーンを囲んでキャップ部材を配置してなる蒸気ドラムのサイクロンセパレータを構成しているので、外筒と二重構造としたサイクロン部の内筒内に形成される汽液界面の下側となる無孔の壁面に、接線方向に開口した供給入口から供給された気液混合流体は、同内筒内で遠心力を有効活用して旋回することにより、確実かつ的確に気液分離を行い、分離された一方に当たる飽和水は、下部側を前記蒸気ドラムに開口して前記蒸気ドラムに通じる第1の経路、及び内筒の上部側から多孔面、内外筒間の半径方向隙間等を経て外筒の下部側の開口から前記蒸気ドラムに通じる第2の経路を経て蒸気ドラム内に取り出され、また、分離された他方に当たる蒸気は一次スクラバ部に至り、中空部から旋回ベーンに入り、同旋回ベーンで旋回力を付与されて蒸気中に混入するミストを分離し、更に同旋回ベーンを囲ったキャップ部材に衝突してミストの分離を促進し、蒸気と水の分離、及び蒸気とミストの分離のそれぞれにおいて、分離効率を高め、同気水分離及びその後流において不適合の発生を防止し、安定性、信頼性に富んだ好適な蒸気ドラムのサイクロンセパレータを得ることが出来たものである。
【0058】
また、本出願の請求項2に記載の発明によれば、前記請求項1に記載の発明において、前記一次スクラバ部は、同一次スクラバ部の上下方向に亘って延びる断面Z字型の水滴捕集片を多数採用し、同Z字型の屈曲部を外方向及び内方向に向けた配置とし、前記キャップ部材に代えて同キャップ部材が設置されていた位置の外周側又は内周側に沿って前記水滴捕集片を環状に配列してなる蒸気ドラムのサイクロンセパレータを構成しているので、ミストの衝突分離に適した水滴捕集片のこの配列位置において、飽和蒸気中から分離したミストは、断面Z字型の屈曲部で捕集され、一次スクラバ部から蒸気ドラム中に排出する飽和蒸気中に混在するミストが飛散するのを防止し、同ミストが飽和蒸気中に混入することにより飽和蒸気の分離効率を低下するという不具合もなく、全体として蒸気とミストの分離効率を高め、気水分離及びその後流において不適合の発生を防止し、安定性、信頼性に富んだ好適な蒸気ドラムのサイクロンセパレータを得ることが出来たものである。
【0059】
また、本出願の請求項3に記載の発明によれば、前記請求項1に記載の発明において、前記一次スクラバ部は、同一次スクラバ部の上下方向に亘って延びる断面V字型の水滴捕集片を多数採用し、同V字型の尖端を外方向と内方向に交互に向けると共に、外方向に尖端を向けて隣接する2部片のV字の隣接する開放端を、内方向に尖端を向ける1部片のV字の谷内に対峙させる配置とし、前記キャップ部材に代えて同キャップ部材が設置されていた位置の外周側又は内周側に沿って前記水滴捕集片を環状に配列してなる蒸気ドラムのサイクロンセパレータを構成しているので、ミストの衝突分離に適した水滴捕集片のこの配列位置において、飽和蒸気中から分離したミストは外方向に尖端を向けた断面V字型の谷内に捕集され、一次スクラバ部から蒸気ドラム中に排出する飽和蒸気中に混在するミストが飛散するのを防止し、同ミストが飽和蒸気中に混入することにより飽和蒸気の分離効率を低下するという不具合もなく、全体として蒸気とミストの分離効率を高め、気水分離及びその後流において不適合の発生を防止し、安定性、信頼性に富んだ好適な蒸気ドラムのサイクロンセパレータを得ることが出来たものである。
【0060】
更にまた、本出願の請求項4に記載の発明によれば、前記請求項1に記載の発明において、前記一次スクラバ部は、同一次スクラバ部の上下方向に亘って延びる断面L字型の水滴捕集片を多数採用し、同L字型の折れ曲げ部を外方向に向けた配置とし、前記キャップ部材に代えて同キャップ部材が設置されていた位置の外周側又は内周側に沿って前記水滴捕集片を環状に配列してなる蒸気ドラムのサイクロンセパレータを構成しているので、ミストの衝突分離に適した水滴捕集片のこの配列位置において、飽和蒸気中から分離したミストは断面L字型の折れ曲げ部に捕集され、一次スクラバ部から蒸気ドラム中に排出する飽和蒸気中に混在するミストが飛散するのを防止し、同ミストが飽和蒸気中に混入することにより飽和蒸気の分離効率を低下するという不具合もなく、全体として蒸気とミストの分離効率を高め、気水分離及びその後流において不適合の発生を防止し、安定性、信頼性に富んだ好適な蒸気ドラムのサイクロンセパレータを得ることが出来たものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係る蒸気ドラムのサイクロンセパレータの概要を模式的に示す模式図である。
【図2】本発明の実施の第2形態に係る蒸気ドラムのサイクロンセパレータにおけるサイクロン部と一次スクラバ部の主要部を平面投影で模式的に示す模式図である。
【図3】図2の一部を変更した図2と同様な模式図である。
【図4】本発明の実施の第3形態に係る蒸気ドラムのサイクロンセパレータにおけるサイクロン部と一次スクラバ部の主要部を平面投影で模式的に示す模式図である。
【図5】図4の一部を変更した図4と同様な模式図である。
【図6】本発明の実施の第4形態に係る蒸気ドラムのサイクロンセパレータにおけるサイクロン部と一次スクラバ部の主要部を平面投影で模式的に示す模式図である。
【図7】図6の一部を変更した図6と同様な模式図である。
【図8】従来の蒸気ドラムの概要を示す軸線方向に垂直な断面から見た断面図である。
【図9】図8中のサイクロンセパレータを代表して1つ抜き出して模式的に示し、(a)は縦断面の模式図、(b)は横断面の模式図である。
【符号の説明】
1 蒸気ドラム
2 導入管
3 サイクロンセパレータ
4 下降管
5 スクラバ
5a ミスト分離器
6 蒸気管
7 シュラウド
13 サイクロン部
14 筒体
14a、14b 連通路
15 連通部
22 隙間
23 一次スクラバ部
24 中空部
25 旋回ベーン
26 キャップ部材
27 上板
28、29 流路
30 支持筒体
31 内筒
31a 多孔面
32 外筒
32a 開放部
34 孔
40 水滴捕集片
40a 屈曲部
41 水滴捕集片
41a 尖端
41b 開放端
41c 谷
42 水滴捕集片
42a 折れ曲げ部
MX 気液混合流体
W 飽和水
S 飽和蒸気
L ドラム内水面
B 汽液界面
Claims (4)
- 気液混合流体を取り入れ、これを蒸気と水に分離する蒸気ドラムのサイクロンセパレータにおいて、同サイクロンセパレータは、サイクロン部及びその上部に一体的に連結された一次スクラバ部を有し、前記サイクロン部は汽液界面の下側で気液混合流体の供給入口を接線方向に開口した内筒と、同内筒の外周と半径方向に一定の隙間を形成して同心状に配置された外筒との二重構造とし、前記内筒は同内筒内に形成される汽液界面の上部側を前記外筒内部に連通する多孔面、及び同汽液界面の下部側を無孔の壁面で形成すると共に下部側を前記蒸気ドラムに開口して前記蒸気ドラムに通じる第1の経路を形成し、前記外筒は下部側を前記蒸気ドラムに開口して前記内筒から前記多孔面、内外筒間の隙間を経て前記蒸気ドラムに通じる第2の経路を形成し、前記一次スクラバ部は前記サイクロン部に連なる連通部を介して中空部を設け、同中空部を囲んで旋回ベーンを配置すると共に同旋回ベーンを囲んでキャップ部材を配置してなることを特徴とする蒸気ドラムのサイクロンセパレータ。
- 前記一次スクラバ部は、同一次スクラバ部の上下方向に亘って延びる断面Z字型の水滴捕集片を多数採用し、同Z字型の屈曲部を外方向及び内方向に向けた配置とし、前記キャップ部材に代えて同キャップ部材が設置されていた位置の外周側又は内周側に沿って前記水滴捕集片を環状に配列してなることを特徴とする請求項1に記載の蒸気ドラムのサイクロンセパレータ。
- 前記一次スクラバ部は、同一次スクラバ部の上下方向に亘って延びる断面V字型の水滴捕集片を多数採用し、同V字型の尖端を外方向と内方向に交互に向けると共に、外方向に尖端を向けて隣接する2部片のV字の隣接する開放端を、内方向に尖端を向ける1部片のV字の谷内に対峙させる配置とし、前記キャップ部材に代えて同キャップ部材が設置されていた位置の外周側又は内周側に沿って前記水滴捕集片を環状に配列してなることを特徴とする請求項1に記載の蒸気ドラムのサイクロンセパレータ。
- 前記一次スクラバ部は、同一次スクラバ部の上下方向に亘って延びる断面L字型の水滴捕集片を多数採用し、同L字型の折れ曲げ部を外方向に向けた配置とし、前記キャップ部材に代えて同キャップ部材が設置されていた位置の外周側又は内周側に沿って前記水滴捕集片を環状に配列してなることを特徴とする請求項1に記載の蒸気ドラムのサイクロンセパレータ。
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