JP3804856B2 - ダビングシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マスタテープをダビングして多数のスレーブテープを作成するダビングシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
図14は従来のダビングシステムのブロック図、図15はスレーブ記録機に搭載されている回転ヘッドのヘッド取付状態を示す図、図16はダビング時に回転ヘッドに供給される記録信号のタイミングチャートである。
【0003】
従来のアナログ方式のダビングシステムは、図14に示すように、マスタ(Master)ビデオテープレコーダ(以下「マスタVTR」と記す)1、ビデオ(Video)分配器(1)2、オーディオ(Audio)分配器(1)3、Video分配器(2)4、Audio分配器(2)5、スレーブ記録機61〜6n(nは正数)、信号チェックシステム71〜74、スレーブコントローラ(Slave Controller)8、ラインコントローラ(Line Controller)9、システムコントローラ(System Controller)10、カードリーダ(Card Reader)11を備えている。
【0004】
次に、前記した構成を備えた従来のアナログ方式のダビングシステムのダビング動作について説明する。
マスタVTR1にてマスタテープを再生して得たアナログ信号(2チャンネルCH1,CH2のビデオ信号及びオーディオ信号)は、ビデオ分配器2、オーディオ分配器3にそれぞれ供給されて、ラインの数に対して分配された後に、次段のビデオ分配器4、オーディオ分配器5にそれぞれ供給される。このビデオ分配器4、オーディオ分配器5は、供給された2チャンネルのビデオ信号とオーディオ信号とを多数のスレーブ記録機61〜6nにそれぞれ分配する。
【0005】
この信号の分配に基づいて、スレーブ記録機61〜6nはそれぞれ磁気テープ(スレーブテープ)にダビングを行って、ダビングテープを作製する。こうした一連のダビング動作を行うための全体のシステム制御やライン制御やスレーブ記録機61〜6nに対する制御信号は、前記した信号系統とは別系統で伝送される。
【0006】
こうして多数のダビングテープ(スレーブテープ)を作成する際には、マスタVTR1は前記したダビングが終了する毎にマスタテープを巻き戻して頭出しを行い、再び、再生動作を行うという一連の動作を必要回数繰り返すこととなる。また、信号チェックシステム71〜74は、ビデオ分配器2、ビデオ分配器4、オーディオ分配器3、オーディオ分配器5のそれぞれの入出力側のチェックに必要であるから複数台必要となる。
【0007】
ここで、スレーブ記録機61〜6nにそれぞれ搭載されている回転ヘッドHには、図15に示すように、回転ドラムdに所定の角度間隔をもって互いに対向した4つのヘッドh1〜h4が取り付けられている。また、この4つのヘッドh1〜h4の取り付け状態は、図16に示すように、回転ドラムdの回転数を検出した検出パルスにより生成されるD−FF信号に同期して、前記したビデオ信号及びオーディオ信号(Data)が1フレーム単位で順次記録可能とするようにされている。
【0008】
具体的には、VHS方式でビデオ信号を記録する場合には、1組のヘッド(VHS)h1,h2(1ch,2ch)をそれぞれ、前記D−FF信号の1/2周期で切換えて行われ、またオーディオ信号を記録する場合には、1組のヘッド(HiFi)h3,h4(1ch,2ch)をそれぞれ、前記D−FF信号の1/2周期で切換えて行われる。
また、前記したビデオ分配器2,4、オーディオ分配器3,5は、ゲイン調整機能をそれぞれ有するだけで、通過するビデオ信号やオーディオ信号の位相調整などは行わずに、単に複数分配機能を備えるだけである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
さて、前述したアナログ方式に代わるデジタル方式のダビングシステムの場合には、多数のスレーブ記録機にそれぞれ搭載された回転ヘッドに、前記したアナログ方式の回転ヘッドHに取り付けたヘッドの数よりも多いヘッドを所定の角度間隔をもって取り付ける必要があるために(図12)、全てのヘッド取付位置を、前記したD−FF信号(同期信号、スイッチングパルス)に同期するようには取り付けられない。このために、各ダビング記録モードにそれぞれ対応して選択使用される1組のヘッドを用いてのダビングの際には、D−FF信号に同期しないで、デジタルビデオ信号及びデジタルオーディオ信号が1フレーム単位で順次記録されてしまうことになる。つまり、D−FF信号に同期して交互に切換えられる1組のヘッドに同期して、この1組のヘッドにデジタルビデオ信号及びデジタルオーディオ信号が供給できない。
こうした状態でデジタルビデオ信号及びデジタルオーディオ信号をダビングしたスレーブテープは他のVTRで再生できないという問題が発生する。
【0010】
この問題を解消するためには、前述したアナログ方式のダビングシステムにおけるスレーブ記録機61〜6nにそれぞれ搭載されている回転ヘッドHの代わりに、デジタル方式対応の前記した構成の回転ヘッドを搭載したとしても、この再生不能を未然に防止することはできなかった。
【0011】
そこで本発明は、マスタ側からスレーブ側へ送出される一連のストリームデータをスレーブ側に設けられてある複数のスレーブ記録機にそれぞれ分配し、前記複数のスレーブ記録機にそれぞれ分配されたストリームデータを記録媒体にダビングするダビングシステムであって、特に、複数の記録モードのうちの1の記録モードに応じて選択されている前記1組又は複数組のヘッドを構成する2つのヘッドのうちの少なくとも1つのヘッドに対して供給される前記ストリームデータを、当該ヘッドが回転ドラム上の特定位置を位相基準位置から離間した角度間隔分だけ遅延して、前記複数のスレーブ記録機側へ出力する遅延手段を備えたことにより、ダビングの際にいずれの記録モードに設定して、デジタルビデオ信号及びデジタルオーディオ信号をスレーブテープにダビングしたとしても、このスレーブテープを他のVTRで再生した場合に、再生できないということはなく、常時良好な再生画像、再生音声を得ることができるストリームデータを作成するダビングシステムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、本発明は、下記する構成を有するダビング方法を提供する。即ち、
複数のスレーブ記録機のそれぞれに備えられており、回転ドラム上の特定位置を位相基準位置とした場合に、前記位相基準位置からそれぞれ所定の角度間隔離間しかつ互いに対向するように配置されてある2つのヘッドからなる1組のヘッドが複数組、前記回転ドラム上にそれぞれ配置されており、ダビングの際に指定されている記録モードに応じて前記複数組のうちの1組又は複数組のヘッドを選択して、この選択された前記1組又は複数組のヘッドを前記位相基準位置で交互に切換えることにより、マスターサーバから供給されるストリームデータを記録媒体にダビングする記録手段と、
前記複数のスレーブ記録機の前段に配置されており、前記記録モードに応じて選択されている前記1組又は複数組のヘッドに対して供給される前記ストリームデータを、当該ヘッドが前記位相基準位置から離間した角度間隔分だけ遅延して、前記複数のスレーブ記録機側へ出力する遅延手段とを備えたディストリビューションアンプとを有し、
前記ディストリビューションアンプから前記複数のスレーブ機に供給されるダビングデータはストリームデータ及びパリティデータから構成され、各前記スレーブ記録機にストリームデータの伝送状態をチェックする機能をそれぞれ有することを特徴とするデジタル方式のダビングシステム。
【0013】
【発明の実施の態様】
以下、本発明の実施の態様につきその好ましい実施例であるD−VHS方式のダビングシステムについて、図1〜図13を用いて説明する。
図1は本発明のダビングシステムのブロック図、図2はDLT読込みフローチャート、図3はスクランブル解除の流れを示す図、図4はストリームデータのデータ構造を示す図、図5はストリームデータ伝送系のブロック図、図6はストリームデータ伝送に用いられる信号ケーブルの構造及び端子配線を示す図、図7はパリティデータの生成及び送信を示す図、図8は図7に示すパリティデータ生成のためのパリティ演算を示す波形図、図9はスレーブ記録機のブロック図、図10は第1分配器のブロック図、図11はメインデータDATA1,DATA2の初期位相を示す図、図12はスレーブ記録機に搭載されている回転ヘッドのヘッド取付状態を示す図、図13はダビング時に回転ヘッドに供給される記録データのタイミングを示す波形図である。
【0014】
まず、図1〜図8を用いて、D−VHS方式のデジタルダビングシステム全体の処理の流れを説明する。
D−VHS方式のデジタルダビングシステムは、図1に示すように、DLT(Digital linear technologyの略。Digital Equipment Corporation社が開発したテープドライブの名称)20、マスタサーバ(Master Server)21、ホストパソコン(Host PC)22、スレーブコントローラ(Slave Controller)23、ライン(Line)24、31、スレーブ記録機(Slave)(1)〜(17)2501〜2517、ディストリビューションアンプ(Distribution Amplifier)26、モニタデコーダ(Monitor Decoder)27、MPEGデコーダ(MPEG Decoder)28、モニタ(Monitor)29を備えている。30はDLTテープ(DLT tape)。
【0015】
前記マスタサーバ21は、図5に示すように、パソコン(PC)21a、ハードディスクドライブ(HDD)21b、インターフェース(I/F)ボード21cを有している。前記ディストリビューションアンプ26は、図5に示すように、第1分配器26a、第2分配器26b、基準信号発生器(SSG)26cを有する。前記ホストパソコン22は図示しないセレクタを有している。
【0016】
次に、前記した構成を備えたデジタルダビングシステムのダビング動作について説明する。
(1)デジタルダビングの前処理
DLT20を用いてダビングすべきストリームデータが記録されているDLTテープ30を再生し、この再生したストリームデータをマスタサーバ21に供給する。マスタサーバ21は供給されたストリームデータをパソコン21aを介して、HDD21bにファイル名を付して保存する。このデジタルダビングの前処理は以後のデジタルダビングの本処理に不可欠な処理である。
【0017】
DLTテープ30は、図1では1本だけ示してあるが、これを複数本用いても良く、複数本のDLTテープ30を連続して使用することにより、大きな容量サイズのストリームデータを扱うことができる。ここでは複数本のDLTテープ30を連続して使用する場合のデジタルダビングの前処理の手順を、図2〜図5を用いて具体的に説明する。
【0018】
まず、DLTテープ30をDLT20にセットする。DLT20からDLTテープ30をセットした旨の信号をマスタサーバ21に送信すると、マスタサーバ21のパソコン21aはHDD21b内に、情報(Information)ファイル及びDLTテープ30に記録されてあるストリームデータ保存用ファイルを作成する(ステップ▲1▼)。
【0019】
次に、パソコン21aはDLT20から情報データを読み取り、この情報を前記情報ファイルに保存する(ステップ▲2▼)。
【0020】
次に、パソコン21aはDLT20に対して、DLTテープ30を再生する旨の信号を送信する。DLT20にセットされているDLTテープ30に保存されているストリームデータは、大きなデータ容量となるので、パソコン21aは単位バイト毎にDLT20からの読取りと、前記ストリームデータ保存用ファイルへの保存動作を繰り返す(ステップ▲3▼)。
【0021】
パソコン21aは、先に読み取った情報データに基づいて、読み取るべきストリームデータの容量サイズに達する前にEnd Of Tape(テープ終端検出情報)を検出した時には、前記ストリームデータ保存用ファイルへ未だ保存していないDLTテープ30のストリームデータがあると判断し、次のDLTテープ30に交換するように指示をし、次のDLTテープ30に取り替えて、引き続きストリームデータの読み取りと保存とを繰り返し行う(ステップ▲4▼)。
【0022】
パソコン21aは、先に読み取った情報データに基づいて、これから読み取るべきストリームデータの容量サイズと、前記ストリームデータ保存用ファイルに保存してあるストリームデータの容量サイズとを比較し、容量サイズ差の有無で全てのストリームデータの読み取りが完了したかどうかを判断する。パソコン21aは、これから読み取るべきストリームデータのサイズと既に保存されてあるストリームデータのサイズとが等しくなったことを検出すると、全ての読み取り完了と判断し、DLT20からのストリームデータの読み込みを終了する(ステップ▲5▼)。
【0023】
前記したDLTテープ30に記録されているストリームデータには、不正コピーを防止するために、ストリームデータにスクランブルが施されている。パソコン21aは、DLTテープ30のストリームデータをHDD21b内のストリームデータ保存用ファイルに保存する際(直前)に、このスクランブルを解除する処理を行う(図3)。
【0024】
即ち、まずパソコン21aは、マスタサーバ21がもつ固有の識別データを用いて前記したスクランブル解除のもとになるキーデータを作成する。次にこうして作成したキーデータを所定の演算処理を行い、スクランブル解除の初期値を生成する。次に図4に示すトラックの特定の位置(図4)にかけられているスクランブルをこの初期値を用いて解除し、もとのストリームデータに戻す。
【0025】
このストリームデータのデータ構造は、図4に示すように、その先頭からマージン(margin)、プリアンブル(preamble)、サブコード(subcode)、ポストアンブル(postamble)、I.B.G(Inter Block Gap)、プリアンブル、メインコード(main code)、ポストアンブル、マージンから成る。一連のストリームデータはこのデータ構造が順次連続してなるものである。
こうして、ダビングするべきストリームデータは全て、マスタサーバ21内に格納される。
【0026】
(2)デジタルダビングの本処理
前記した(1)デジタルダビングの前処理が終了すると、デジタルダビングの本処理が開始される。ここでは本処理として、デジタルダビングの開始から終了までの一連の処理動作を、図1に沿って順次説明することにする。図1中、ストリームデータ(Stream Signal)の流れは破線で示し、またダビングに要する制御信号(Control Signal)の流れは実線で示す。
【0027】
ダビングの開始は次のようにして行われる。まず、ホストパソコン22のセレクタを操作して、ダビングデータを選択し、マスタサーバ21とライン24とを選択してからスタートボタンを押して(いずれも図示せず)、ホストパソコン22がマスタサーバ21に対して、スタート確認コマンドを送信することによって開始される。
【0028】
マスタサーバ21は前記スタート確認コマンドを受信すると、ホストパソコン22に対して、選択されたダビングデータ(ストリームデータ)のタイトル番号、タイトル名、トラックサイズ(データ記録容量)等の情報データを前記した情報ファイルから読み出して、返信する。この返信情報データはマスタサーバ21とホストパソコン22との各モニタ画面に表示される。
【0029】
次に、ホストパソコン22はスレーブコントローラ23に対して、ダビングスタートコマンドを送信する。スレーブコントローラ23は前記ダビングスタートコマンドを受信すると、ホストパソコン22に対して、前記ダビングスタートコマンドを受信したことを示すコマンド受信確認の返信をする。
【0030】
ホストパソコン22は、このコマンド受信確認を受信すると、マスタサーバ21に対してストリームデータ出力コマンドを送信する。マスタサーバ21はこのストリームデータ出力コマンドを受信すると、マスタサーバ21は前記したストリームデータ保存用ファイルとして保存してあるストリームデータのうちの指定されたストリームデータを、ディストリビューションアンプ26に対して出力する。
【0031】
ディストリビューションアンプ26はマスタサーバ21から供給されたストリームデータを所定量遅延した後に、ライン24を介して、多数のスレーブ記録機2501〜2517へそれぞれ分配する。
【0032】
こうして、多数のスレーブ記録機2501〜2517は、ディストリビューションアンプ26側から供給されたストリームデータをそれぞれデジタルダビングする。ここではスレーブ記録機(1)2501〜スレーブ記録機2517(17)の合計17台が示されているが、この台数は必要に応じて増減可能なことは言うまでもない。
【0033】
前記したように多数のスレーブ記録機2501〜2517にてデジタルダビング実行期間中は、マスタサーバ21からホストパソコン22へ、ダビングの進行状況とアラーム(警告)とに関する各情報が連続あるいは間欠して送信される。ホストパソコン22はこのダビングの進行状況に関する情報を受信するとダビングの進行状況をモニタ画面に表示する。また、ホストパソコン22はアラームに関する情報を受信した場合には、アラーム発生時刻を表示する。
【0034】
また、このデジタルダビング中は、ホストパソコン22からスレーブコントローラ23に対してステータスリクエストコマンドが送信され続ける。スレーブコントローラ23はこのステータスリクエストコマンドを受信すると、ライン31を介して多数のスレーブ記録機2501〜2517側から得たそれぞれのステータス情報をホストパソコン22へ返信する。ホストパソコン22は受信した前記ステータス情報をモニタ画面に逐次表示する。
【0035】
マスタサーバ21からのストリームデータの出力が終了すると、マスタサーバ21からホストパソコン22に対して終了コマンドが送信される。ホストパソコン22はこの終了コマンドを受信すると、スレーブコントローラ23に対してストップコマンドを送信する。スレーブコントローラ23はこのストップコマンドを受信すると、ライン31を介して多数のスレーブ記録機2501〜2517に対して、記録ストップコマンドとカセット排出コマンドをそれぞれ送信する。これに応じて、多数のスレーブ記録機2501〜2517はそれぞれに装填されているスレーブテープカセットを排出する。
こうして、一連のデジタルダビングの本処理が終了する。
【0036】
この一連のデジタルダビング本処理が終了すると、ホストパソコン22は、ダビング開始時間、終了時間、各種の情報などを内蔵の所定のファイルに保存する。このファイルをもとにダビング実績を後で参照することができる。
【0037】
次に、前述したデジタルダビングシステムにおけるストリームデータの流れ(図1に破線で図示)を、図5〜図13を用いて、更に具体的に説明する。前述したものと同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0038】
まず、マスタサーバ21は、図5に示すように、DLT20にセットされて再生状態のDLTテープ30から読み出したストリームデータを、パソコン21aを介して、HDD21b内の前記したストリームデータ保存用ファイルに蓄える。
【0039】
次に、マスタサーバ21は、多数のスレーブ記録機2501〜2517でそれぞれ行われるデジタルダビングの記録タイミング及びD−VHS方式のフォーマットに適合するように、前記したストリームデータ保存用ファイルから適宜のタイミングで読み出したストリームデータ(DATA1,DATA2)を、パソコン21aを介して、I/Fボード21cから、ディストリビューションアンプ26側へデータSig.Aとして出力する。
【0040】
具体的には、パソコン21aからI/Fボード21cに供給されたストリームデータ(DATA1,DATA2)は、システム内で生成されたクロック(CLOCK)に同期して、このクロックと共に出力される。また、このストリームデータの伝送状態をチェックするために用いられるパリティデータ(PARITY)は、I/Fボード21cで生成され、これまたクロックに同期して出力される。
【0041】
前記したマスタサーバ21のI/Fボード21cは、ストリームデータ(DATA1,DATA2)とパリティデータ(PARITY)とクロック(CLOCK)とからなるデータSig.Aを、ディストリビューションアンプ26に出力する。
【0042】
さて、前述したデジタルダビングシステムにおけるストリームデータの流れ(図1に破線で図示)に沿って使用される信号ケーブルは、図6中上から下に向かって順次、各種の信号を伝送する複数の信号線を有する。
▲1▼クロック信号線(CLK=CLK(+), CLK(-)):前記したクロック(CLOCK)を伝送
▲2▼グランド線(SIGNAL GND)
▲3▼ダビングデータ信号線(DATA1=DATA1(+),DATA1(-), DATA2=DATA2(+),DATA2(-)):前記したストリームデータ(DATA1,DATA2)を伝送
▲4▼パリティデータ信号線(PARITY=PARITY(+), PARITY(-)):前記したパリティデータ(PARITY)を伝送
▲5▼同期信号線(SYNC=SYNC(+), SYNC(-)):同期信号(SYNC)を伝送
▲6▼フレーム識別データ信号線(SFG=SFG(+), SFG(-)):画像フレーム周波数(30Hz,29.97Hz)識別データを伝送
▲7▼記録モード識別データ信号線(HS=HS(+), HS(-)):ダビング記録モード(標準(STD)モード、高画質(HS)モード)識別データを伝送
▲8▼外部データ信号線(EXT1=EXT1(+),EXT1(-),EXT2=EXT2(+),EXT2(-):その他の外部データを伝送
【0043】
ここで、前記同期信号(SYNC)は、デジタルダビングシステム内部で生成した内部同期信号又はこのデジタルダビングシステム外部から外部同期信号(図5に示す基準信号発生器26cが発生した基準信号に基づいて生成した同期信号)として供給されるものであっても良い。こうした同期信号によって、デジタルダビングシステムは内部同期又は外部同期が可能となる。また、前記したデジタルデータSig.Aとして最低限必要な信号である、ストリームデータ(DATA1,DATA2)と同期データとの並列出力データをメインデータと呼ぶ。
【0044】
さて、図5に戻って、マスタサーバ21から出力されたデータSig.Aは第1分配器26aに供給され、ここからの一方の出力としてデータSig.Aがモニタデコーダ27にスルー出力される。また他方の出力としてデータSig.Bが第2分配器26bに出力される。
【0045】
このデータSig.Bは、前記データSig.Aを構成するストリームデータ(DATA1,DATA2)を後述するように所定時間遅延すると共に、伝送信号チェック用のパリティデータもこれに応じて後述するように変更してなるデータである。
【0046】
前記した第1分配器26aは基準信号発生器26cから供給された基準信号に基づいて同期信号(SYNC)を生成出力する。また第1分配器26aはマスタサーバ21に対してこの同期信号を生成出力する機能も持つ。基準信号発生器26cは新たなクロック及び新たな同期信号を生成する。
【0047】
前記した第2分配器26bは多数のスレーブ記録機2501〜2517に対して、データSig.Bの分配をそれぞれ行う。第2分配器26bは第1分配器26aから供給されるデータSig.Bを構成するパリティデータのパリティチェックを行った後に、前記した信号ケーブル(図6)を用いたライン24を介してスレーブ記録機2501〜2517にデータSig.Bを出力する。
【0048】
次に、前記した多数のスレーブ記録機2501〜2517の構成について説明する。スレーブ記録機2501〜2517の構成は全て同一であるから、ここでは説明の都合上、スレーブ記録機(1)2501についてだけ説明する。
スレーブ記録機2501は、図9に示すように、ダビングに必要な最低限の機能だけを備えたレコーダであり、主要部(MAIN)25a、中間部25b、記録部(PRE/REC)25c、サーボ部(SERVO)25d、回転ヘッド25e,25f、コントロールヘッド25gを備えている。前記主要部25aは分配器25a1,25a2を有する。
【0049】
前記主要部25aには、前記した信号ケーブルとは別のケーブルを用いたライン31を介して、スレーブコントローラ23から、シリアル制御信号(Serial CTL)が供給される。一方、主要部25aはライン31を介して、ワーニング信号(Warning A〜C)をスレーブコントローラ23に対して出力する。また、主要部25aにはライン24を介して、ディストリビューションアンプ26から前記ストリームデータ(DATA1,DATA2) 、ダビング記録モード識別データ(HS/STD)、画像フレーム周波数識別データ(SFG)が供給される。
【0050】
前記した回転ヘッド25e,25fは、チャンネルCh1,Ch2対応の概略VHS対応の回転ヘッドと同様なものであり(図12)、その回転数はD−VHSの記録モードであるHS/STD両記録モードの60Hz/59.94Hz(PAL/NTSC)両方に対応している。
【0051】
また、スレーブ記録機2501は、パリティチェック機能など自己診断機能を搭載し、ワーニング信号を3ユニット個別に出力することで、システム制御系(スレーブコントローラ23)でユニット単位の稼働状況の把握を可能としている。このスレーブ記録機2501により、前記ストリームデータ(DATA1,DATA2)がそれぞれ分配された個々のデータストリームが、図示しない複数の磁気テープに記録される。
【0052】
次に、前記した第1分配器26aの信号系の流れを図7、図8、図10〜図13を用いて更に詳細に説明する。
第1分配器26aは、図10に示すように、レシーバ(I/F Receiver)26a1、ドライバ(I/F Driver)26a2、セレクタ回路(Select)26a3、パリティチェック回路(Parity Check)26a4、メモリ(Memory)26a5、メモリ制御回路(Memory control)26a6、パリティ回路(Parity )26a7、出力回路(I/F Driver)26a8、同期分離回路(Sync. Sepa.)26a9、PLLブロック26a10、クロック同期生成回路(Clk,Sync生成)26a11、出力回路(I/F Driver)26a12を備えている。前記フェーズロックループ(PLL)26a10は位相検出回路(φDET)26a10a、ローパスフィルタ(LPF) 26a10b、VCO26a10c、カウンタ(Counter) 26a10dからなる。
【0053】
前記したマスタサーバ21側から供給されるデータSig.Aはレシーバ26a1により受信され、受信したデータSig.Aはドライバ26a2、セレクタ26a3、パリティチェック回路26a4にそれぞれ供給される。前記したドライバ26a2は、レシーバ26a1から供給されるデータSig.Aをスルーでモニタデコーダ27へ出力する。このメインデータの位相の関係を図11に示す。
【0054】
前記同期信号(SYNC)はHS/STD両記録モードに応じて、30Hzまたは29.97Hzの周波数とし、簡単のためデューティ比を1:1としている。前記同期信号はVTRの回転ドラム上に取り付けられた1対のヘッドを同一タイミングで交互に切換えるためのいわゆるスイッチングバルスと同一である。
【0055】
前記ストリームデータ(DATA1,DATA2)については、1つのデータ(DATA1)だけ使用する標準モード(STD MODE)と、2つのデータ(DATA1, DATA2)を使用する高画質モード(HS MODE)との2種類の記録モードがある。どちらの記録モードであっても、図11に示すように、前記同期信号の立ち上がり(L→Hのレベル変化)から立ち下がり(H→Lのレベル変化)のt1期間、DATA1,DATA2のフィールド1のダビングデータが出力される。また、前記同期信号の立ち下がり(H→Lのレベル変化)から立ち上がり(L→Hのレベル変化)のt2期間、DATA1,DATA2のフィールド2のダビングデータが出力される。この状態が交互に繰り返される。
【0056】
パリティチェック回路26a4では、前記ストリームデータ(DATA1,DATA2)と一緒に送られるパリティデータ(PARITY)から、データエラーを検出し、伝送系のチェックを行う。セレクタ回路26a3は、データSig.Aのクロック及び前記同期信号と、基準信号発生器26cから生成したクロック及び前記同期信号とを選択して切り換える機能を持っている。セレクタ回路26a3は、マスタサーバ21がダウンした時でも、基準信号発生器26c側に切換えることによって、基準信号発生器26cから出力されるクロック及び同期信号がダウンしないで出力されればスレーブ等の動作チェックを可能とするために設けてある。
【0057】
この後、セレクタ回路26a3から選択出力されたクロック及び同期信号を含むデータSig.Aは、メモリ回路26a5、メモリ制御回路26a6にそれぞれ供給される。メモリ制御回路26a6はセレクタ回路26a3から供給されるHS/STD記録モード識別データに基づいて、セレクタ回路26a3から供給されるストリームデータ(DATA1,DATA2)を、前記同期信号の立ち上がり時点から所定量(所定時間)遅延するための下記する遅延条件を設定した遅延制御信号をメモリ26a5に生成出力する。メモリ26a5はメモリ制御回路26a6から供給される遅延制御信号により、セレクタ回路26a3から供給されるストリームデータ(DATA1,DATA2)の書込みタイミングあるいはメモリされているストリームデータ(DATA1,DATA2)の読出しタイミングを制御する。具体的にはこの制御は、メモリ26a5から出力されるストリームデータ(DATA1,DATA2)が、前記同期信号の立ち上がり時点(位相基準、図12)からの所定の位相遅れに応じた所定の位相をもって出力するように、ビットクロック単位で遅延される。この遅延量は前記したスレーブ記録機2501〜2517の回転ドラムd上におけるヘッドの取り付け角度により設定される。
【0058】
前記した遅延条件は、次の通りである。
即ち、標準モード、高画質モード(STD/HS記録モード)に応じて選択されている1組又は複数組のヘッドを構成する2つのヘッドのうちの少なくとも1つのヘッド(標準モードのときは1対のヘッドSD1,SD2のうちのヘッドSD1及び/又はヘッドSD2(即ち、ヘッドSD1だけ、ヘッドSD2だけ、ヘッドSD1及びヘッドSD2の両方)。高画質モードのときは1対のヘッドHS1-1,HS1-2のうちのヘヘッドHS1-1及び/又はヘッドHS1-2(即ち、ヘッドHS1-1だけ、ヘッドHS1-2だけ、ヘッドHS1-1及びヘッドHS1-2の両方)、1対のヘッドHS2-1,HS2-2のうちのヘッドHS2-1及び/又はヘッドHS2-2(即ち、ヘッドHS2-1だけ、ヘッドHS2-2だけ、ヘッドHS2-1及びヘッドHS2-2の両方))に対して供給されるストリームデータ(少なくともDATA1,DATA2)を、選択されている当該ヘッドが位相基準位置(図12)から離間した角度間隔分だけ遅延(角度φ1、φ2、φ3に対する各遅延量DLY1、DLY2、DLY3をもって遅延)するものである。
【0059】
このヘッドの取り付け位置は、図12に示してある。
具体的には、回転ドラムd上の特定位置を位相基準位置(位相基準、図12)とした場合に、前記位相基準位置からそれぞれ所定の角度φ1,φ2,φ3間隔で離間しかつ互いに対向するように配置されてある2つのヘッドからなる1組のヘッドが複数組(1対のヘッドSD1,SD2、1対のヘッドHS1-1,HS1-2、1対のヘッドHS2-1,HS2-2)、前記回転ドラムd上にそれぞれ配置されており、ダビングの際に指定されている記録モード(標準モード(STD MODE)、高画質モード(HS MODE))に応じて前記複数組のうちの1組又は複数組のヘッドを選択して(標準モードのときは1対のヘッドSD1,SD2を用いてデータDATA1を記録。高画質モードではデータDATA1を1対のヘッドHS1-1,HS1-2で記録すると共に、データDATA2を1対のヘッドHS2-1,HS2-2で記録。)、この選択されたヘッドを用いて前記ストリームデータを記録媒体(スレーブテープ)にダビングする回転ヘッドHである。
【0060】
図13には、前記した遅延条件によって遅延されたメモリ回路26a5から出力する遅延されたデータ(DATA1,DATA2)、の位相のタイミング図を示す。
標準モード(STD MODE)の場合、ダビングデータ(DATA1)の各フィールド1.2の開始位置と各ヘッドSD1,SD2の切換タイミング位置を合わせるために、各ヘッドSD1,SD2の取り付け角度φ1に対応してダビングデータ(DATA1)を遅延量DLY1遅延しなければならない。
【0061】
高画質モード(HS MODE)の場合、ダビングデータ(DATA1)の各フィールド1.2の開始位置と各ヘッドHS1-1,HS1-2の切換タイミング位置を合わせるために、各ヘッドHS1-1,HS1-2の取り付け角度φ2に対応してダビングデータ(DATA1)を遅延量DLY2遅延し、またダビングデータ(DATA2)の各フィールド1.2の開始位置と各ヘッドHS2-1,HS2-2の切換タイミング位置を合わせるために、各ヘッドHS2-1,HS2-2の取り付け角度φ3に対応してダビングデータ(DATA2)を遅延量DLY3遅延しなければならない。
【0062】
この実施例では、記録モードは、標準モード(STD MODE)、高画質モード(HS MODE)の2種類のモードが切り換えられる方式とし、標準モードではストリームデータ(DATA1)を1対のヘッドSD1,SD2で記録、高画質モード(HS MODE)ではストリームデータ(DATA1)を1対のヘッドHS1-1,HS1-2で記録すると共に、ストリームデータ(DATA2)を1対のヘッドHS2-1,HS2-2で記録するものとしている。
【0063】
前記した標準モード記録用の1対のヘッドSD1,SD2と、高画質モード記録用の1対のヘッドHS1-1,HS1-2と1対のヘッドHS2-1,HS2-2とは、図12に示すように、基準位置(位相基準)からそれぞれのCH1ヘッドまでの右回りの角度をφ1、φ2、φ3とする位置に設けられている。
【0064】
具体的には、ヘッドSD1は前記位相基準から角度φ1離間した位置に取り付けられており、またヘッドSD2はヘッドSD1の位置からπ(180度)離間した位置に取り付けられてある。ヘッドHS1-1は前記位相基準から角度φ2離間した位置に取り付けられており、またヘッドHS1-2の位置はヘッドHS1-1の位置から180度離間した取付位置にある。ヘッドHS2-1は前記位相基準から角度φ3離間した位置に取り付けられており、またヘッドHS2-2の位置はヘッドHS2-1の位置から180度離間した取付位置にある。なお、図12ではこれ以外に、長時間/標準記録用の1対のヘッドEP2/SP1,EP1/SP2のうちの、ヘッドEP2/SP1が前記位相基準の位置に取り付けられ、またヘッドEP1/SP2はヘッドEP2/SP1の位置から180度離間した取付位置にある。
【0065】
この時、フレーム周波数を30Hzとすると、前記位相基準から前記角度φn(nは正数)だけ離間した前記ヘッドに供給する記録データ(ダビングデータ)の遅延量は次式で与えられる。
遅延量(sec)=(φn/2π)・(1/30)
【0066】
この式から、角度φ1、φ2、φ3に対する遅延量を求め、各遅延量DLY1、DLY2、DLY3とすると、前記同期信号との位相関係は、図13に示すようになる。このダビングシステムで記録する信号はデジタルデータであるので、メモリ回路26a5によりビットクロック単位で遅延量を設定することができ、この遅延量の精度が高く変更も容易である。また、フレーム周波数は30Hzと29.94Hzなど変わる可能性があるが、それぞれに対し遅延量DLY1、DLY2、DLY3を設定しておき、そのモードを判別して遅延量を切り換えられる様にしている。
【0067】
この遅延量の調整はシステム系統の他ブロックでも行うことができるが、精度を出し、他ブロックの回路構成を簡単にするため、本システムでは第1分配器26aのメモリ26a5を使い、この大きな遅延量の調整を行うようにしている。この方式によれば1カ所で遅延量の管理ができ、他ブロックの回路構成をシンプル化することができる。例えば、後段のスレーブ記録機2501〜2517に遅延機能を持たせると、数が多くコストアップになってしまう。また、マスタサーバ21側に遅延量を持たせることも考えられるが、モニター系(モニタデコーダ27)に逆の遅延量を持たせる必要があり、1カ所で遅延量を管理することができない。
【0068】
また、出力された遅延データとパリティデータなどの他の必要データは具体的には、メモリ26a5からパリティ回路26a7に供給されたストリームデータ(DATA1,DATA2)は、図7、図8に示すように、パリティ回路26a7を構成する演算回路26a71、カウンタ26a72と、ドライバ26a8とを順次介し、かつシステム内で生成されたクロック(CLOCK)に同期して、このクロックと共に出力される。また、このストリームデータの伝送状態をチェックするために用いられるパリティデータ(PARITY)は、メモリ26a5で遅延されたストリームデータの演算によって演算回路26a71にて新たに生成され、これまたクロックに同期して出力される。
【0069】
また、遅延されたストリームデータ(DATA1,DATA2)と新たに生成されたパリティデータ(PARITY)とクロック(CLOCK)とからなるデータSig.Bは、ドライバ26a8から第2分配器26bに出力される。基準信号発生器(SSG)26cから供給された同期信号は、同期分離回路26a9に供給され、同期分離が行われ、必要なタイミング信号が生成される。PLLブロック26a10ではタイミング信号に同期し、システムに必要な周波数のクロックを生成する。
システムで使用するクロック、同期信号は決められた仕様でドライバ回路26a12により出力される。
【0070】
このように、本発明はマスターテープに記録されたデジタルデータを基準信号に対してスレーブ記録のヘッドの位相分ディレイさせる手段と、前記ディレイさせたデジタルデータを複数に分配する手段と、前記分配デジタルデータをスレーブ記録ヘッドを用いて記録し複数のスレーブテープを作成する手段を有することを特徴とするダビング方法である。
【0071】
また、前記した構成に加えて、本発明は前記ディレイさせたデジタルデータからの演算によりパリティ1を生成する手段を有し、デジタルデータの分配時または/およびスレーブ記録時に、パリティ1によりデジタルデータのエラーをチェックする機能を有することを特徴とするダビング方法である。
【0072】
さらに、前記した構成に加えて、本発明はパソコンにより生成したパリティ2により前記デジタルデータのエラーをチェックする機能を有し、その後モニターに出力する手段を有することを特徴とするダビング方法である。
さらにまた、前記した構成に加えて、本発明は前記デジタルデータをディスク記録媒体に記録する手段と、ディスク記録媒体から出力する手段を有することを特徴とするダビング方法である。また、前記した構成に加えて、本発明は暗号化されたマスターテープのデジタルデータを解読する手段を有するダビング方法である。
【0073】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、マスターテープに記録されたデジタルデータを基準信号に対してスレーブ記録機の回転ヘッドの位相分遅延させることで、スレーブ記録機の記録ヘッド構造により生じる位相差を補い、基準信号に同期して切換えられる1対のヘッドを用いて、正常にスレーブ記録することが可能である。また、ダビングすべきデジタルデータを演算してパリティ1を生成し、このバリティ1を用いて伝送中のデジタルデータのエラーをチェックできるので、従来のダビングシステムに比べ、伝送信号チェックシステムを簡素化でき、効率的なエラー検出が可能である。さらに、パソコンによりパリティ2を生成し、これによりデジタルデータのエラーをチェックし、その後モニターにチェック結果を出力することで、従来のダビングシステムに比べ、伝送信号チェックシステムを簡素化でき、効率的なエラー検出が可能である。さらにまた、マスタ側からスレーブ側へ伝送するデジタルデータをマスタ側のハードディスクに一旦保存してからこれを読み出すことで、マスタテープの多数回の再生によるデータダメージを防止できる。さらにまた、暗号化されたマスタテープのデジタルデータを解読することで、ダビング可能な装置を限定でき、不正コピーを未然に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のダビングシステムのブロック図。
【図2】DLT読込みフローチャート。
【図3】スクランブル解除の流れを示す図。
【図4】ストリームデータのデータ構造を示す図。
【図5】ストリームデータ伝送系のブロック図。
【図6】ストリームデータ伝送に用いられる信号ケーブルの構造及び端子配線を示す図。
【図7】パリティデータの生成及び送信を示す図。
【図8】図7に示すパリティデータ生成のためのパリティ演算を示す波形図。
【図9】スレーブ記録機のブロック図。
【図10】第1分配器のブロック図。
【図11】メインデータDATA1,DATA2の初期位相を示す図。
【図12】スレーブ記録機に搭載されている回転ヘッドのヘッド取付状態を示す図。
【図13】ダビング時に回転ヘッドに供給される記録データのタイミングチャート。
【図14】従来のダビングシステムのブロック図。
【図15】スレーブ記録機に搭載されている回転ヘッドのヘッド取付状態を示す図。
【図16】ダビング時に回転ヘッドに供給される記録信号のタイミングチャート。
【符号の簡単な説明】
20 DLT
21 マスタサーバ
26a5 メモリ
26a6 メモリ制御回路
61〜6n,2501〜2517 スレーブ記録機
d 回転ドラム
DATA1,DATA2 データ
DLY1、DLY2、DLY3 遅延量
H 回転ヘッド(記録手段)
HS1-1,HS1-2、HS2-1,HS2-2、SD1,SD2 ヘッド
φ1,φ2,φ3 角度

Claims (1)

  1. 数のスレーブ記録機のそれぞれに備えられており、回転ドラム上の特定位置を位相基準位置とした場合に、前記位相基準位置からそれぞれ所定の角度間隔離間しかつ互いに対向するように配置されてある2つのヘッドからなる1組のヘッドが複数組、前記回転ドラム上にそれぞれ配置されており、ダビングの際に指定されている記録モードに応じて前記複数組のうちの1組又は複数組のヘッドを選択して、この選択された前記1組又は複数組のヘッドを前記位相基準位置で交互に切換えることにより、マスターサーバから供給されるストリームデータを記録媒体にダビングする記録手段と、
    前記複数のスレーブ記録機の前段に配置されており、前記記録モードに応じて選択されている前記1組又は複数組のヘッドに対して供給される前記ストリームデータを、当該ヘッドが前記位相基準位置から離間した角度間隔分だけ遅延して、前記複数のスレーブ記録機側へ出力する遅延手段とを備えたディストリビューションアンプとを有し、
    前記ディストリビューションアンプから前記複数のスレーブ機に供給されるダビングデータはストリームデータ及びパリティデータから構成され、各前記スレーブ記録機にストリームデータの伝送状態をチェックする機能をそれぞれ有することを特徴とするデジタル方式のダビングシステム。
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