JP3804660B2 - 食物繊維入りパンおよびその製造法 - Google Patents

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本発明は、食物繊維入りパンおよびその製造法に関するものであり、さらに詳しくは食味改善、血糖値低下、コレステロール値改善、便通改善などの機能性を有する食物繊維入りパンおよびその製造法に関するものである。
小麦粉は古くからパンの原料に使用されてきたが、その理由は小麦粉に水を加え混合した後のグルテンの粘弾性に起因することが知られている。イーストなどで気泡を生成した際、小麦粉グルテン以外の成分は粘度が低いため気泡の成長変形過程を促進し、そして気泡が大きく成長した際、気泡の壁の肉厚が薄くなってもグルテン成分があることにより大きな気泡の骨格や特有のテクスチャーを形成しこの構造がつぶれることなく維持される。
一方、美容や健康増進などのために、摂取カロリーのコントロール、食味改善、血糖値低下、コレステロール値改善、便通改善などの機能性を有する補助食品として食物繊維が市販されている。
そこで、パン生地に食物繊維を添加し、常法によりパンを製造することが試みられたが、パン生地に所定量の食物繊維を添加すると、食物繊維がグルテンの気泡の膜形成能を損なうために良好にスポンジ状に発泡したパンが得られなかった(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−215758号公報
解決しようとする問題点は、パン生地に食物繊維を添加すると良好にスポンジ状に発泡したパンが得られない点である。
本発明の第1の目的は、良好にスポンジ状に発泡した食物繊維入りパンであって、食味・食感に優れて美味しい上、血糖値低下、コレステロール値改善、便通改善などの機能性を有する食物繊維入りパンを提供することであり、
本発明の第2の目的は、そのような食物繊維入りパンを容易に製造する方法を提供することである。
本発明の請求項1の食物繊維入りパンは、意図的に食物繊維を添加していない小麦粉を主成分とするパン生地製発泡部分と、前記発泡部分の外面の少なくとも1部を覆う皮膜部分であって、意図的に所定量の食物繊維を添加してある小麦粉を主成分とする上掛生地製皮膜部分とから成る食物繊維入りパンであって、
前記食物繊維が食物繊維入りパン全体100g中に3〜6g含まれており、かつ前記発泡部分の平衡水分含有量W1が5〜9質量%、前記皮膜部分の平衡水分含有量W2が5〜8質量%であり、かつW1>W2の関係を有し、前記発泡部分に中空状の大きなボイドがなく、底部に大きな反りがなく、そして外面に焦げがないことを特徴とする。
本発明の請求項2の食物繊維入りパンは、請求項1記載の食物繊維入りパンにおいて、前記皮膜部分が適度な硬さを有しカリカリ感ないしサクサク感を有するとともに、前記発泡部分は良好にスポンジ状に発泡し、適度な硬さを有しカリカリ感を有することを特徴とする。
本発明の請求項3は、次の(1)〜(5)の工程から成ることを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の食物繊維入りパンの製造法である。
(1)意図的に食物繊維を添加せずに小麦粉を主成分とするパン生地を調製する工程。
(2)意図的に所定量の食物繊維を添加して小麦粉を主成分とする上掛生地を調製する工程。
(3)工程(1)で調製したパン生地から成る成形部分の外面の少なくとも1部に、工程(2)で調製した上掛生地から成る皮膜を積層して積層物を調製する工程。
(4)工程(3)で調製した積層物を醗酵条件下に置き、前記パン生地から成る成形部分を醗酵させる工程。
(5)醗酵後、前記積層物を150〜160℃で20〜30分間焼成する工程。
本発明の請求項1の食物繊維入りパンは、意図的に食物繊維を添加していない小麦粉を主成分とするパン生地製発泡部分と、前記発泡部分の外面の少なくとも1部を覆う皮膜部分であって、意図的に所定量の食物繊維を添加してある小麦粉を主成分とする上掛生地製皮膜部分とから成る食物繊維入りパンであって、
前記食物繊維が食物繊維入りパン全体100g中に3〜6g含まれており、かつ前記発泡部分の平衡水分含有量W1が5〜9質量%、前記皮膜部分の平衡水分含有量W2が5〜8質量%であり、かつW1>W2の関係を有し、前記発泡部分に中空状の大きなボイドがなく、底部に大きな反りがなく、そして外面に焦げがないことを特徴とする、例えばメロンパンのような構成を有するパンであり、発泡部分は意図的に食物繊維を添加していないパン生地を用いて形成されるため、醗酵時にも発泡し、そして焼成後に良好にスポンジ状に発泡させることができ、一方、皮膜部分は、意図的に所定量の食物繊維を添加してある上掛生地を用いて形成されるため、醗酵時には発泡せず、焼成後に多少発泡することはあっても前記発泡部分のように良好にスポンジ状に発泡することはなく、食物繊維の供給源となり、食味・食感に優れて美味しい上、血糖値低下、コレステロール値改善、便通改善などの機能性を有するという顕著な効果を奏し、また、前記食物繊維が食物繊維入りパン全体100g中に3〜6g含まれているので、厚生労働省告示第98号平成13年3月27日付で改正された栄養表示基準(第6条関係)に従い食物繊維を含む旨の表示ができる保健機能食品(栄養機能食品)となるという顕著な効果を奏し、
また、前記発泡部分の平衡水分含有量W1が5〜9質量%、前記皮膜部分の平衡水分含有量W2が5〜8質量%であり、かつW1>W2の関係にあるので、意図的に所定量の食物繊維を添加してある上掛生地を用いて皮膜部分が形成されても、パサパサになったりせず適度な硬さを有しカリカリ感のある良好な皮膜部分となり、また良好にスポンジ状に発泡した適度な硬さを有しカリカリ感のある良好な発泡部分となり、より食味・食感に優れた美味しく、そしてパン全体の平衡水分含有量が低いので保存性に優れるという顕著な効果を得ることができ、
さらに、前記発泡部分に中空状の大きなボイドがなく、底部に大きな反りがなく、そして外面に焦げがないので、できばえがよく、外観に優れ商品価値が高く、より美味しくなるという顕著な効果を得ることができる。
本発明の請求項2の食物繊維入りパンは、請求項1記載の食物繊維入りパンにおいて、前記皮膜部分が適度な硬さを有しカリカリ感ないしサクサク感を有するとともに、前記発泡部分は良好にスポンジ状に発泡し、適度な硬さを有しカリカリ感を有することを特徴とするものであり、
W1およびW2が前記平衡水分含有量の範囲内にあり、かつW1>W2の関係にあるように制御して製造すると、意図的に所定量の食物繊維を添加してある上掛生地を用いて皮膜部分を形成しても、パサパサになったりせず適度な硬さを有しカリカリ感のある良好な皮膜部分を形成でき、また良好にスポンジ状に発泡した適度な硬さを有しカリカリ感のある良好な発泡部分を形成でき、より食味・食感に優れた美味しく、そして保存性に優れた食物繊維入りパンを得ることができるというさらなる顕著な効果を得ることができる。
本発明の請求項は、前記(1)〜(5)の工程から成ることを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の食物繊維入りパンの製造法であり、本発明の食物繊維入りパンを容易に製造することができるという顕著な効果を得ることができ、また、150〜160℃で20〜30分間焼成するので発泡部分および皮膜部分の平衡水分含有量を前記範囲に制御できるとともにW1>W2の関係が得られ易く、適度な硬さを有しカリカリ感のある良好な皮膜部分を形成でき、また良好にスポンジ状に発泡した適度な硬さを有しカリカリ感のある良好な発泡部分を形成でき、前記発泡部分に中空状の大きなボイドがなく、底部に大きな反りがなく、そして外面に焦げがないので、できばえがよく、外観に優れ、商品価値がより高く、より美味しい食物繊維入りパンを容易に製造できるという顕著な効果を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は本発明の食物繊維入りパンの1実施の形態を模式的に説明する断面説明図である。
図2(1)〜(5)は本発明の食物繊維入りパンの製造工程の1実施の形態を説明する説明図である。
図3は比較のための食物繊維入りパンの形態を模式的に説明する断面説明図である。
図1において、本発明の食物繊維入りパン1は、意図的に食物繊維を添加していない小麦粉を主成分とするパン生地を用いて形成された発泡部分2と、発泡部分2の外面の少なくとも1部を覆う皮膜部分であって、意図的に所定量の食物繊維を添加してある小麦粉を主成分とする上掛生地を用いて形成された皮膜部分3とから成っている。4はスポンジ状の発泡、5は食物繊維を示す。
本発明の食物繊維入りパン1は、その発泡部分2の平衡水分含有量W1が5〜9質量%、皮膜部分3の平衡水分含有量W2が5〜8質量%、かつW1>W2に制御されており、皮膜部分3は適度な硬さを有しカリカリ感があり、また発泡部分2は良好にスポンジ状に発泡しており適度な硬さを有しカリカリ感があり、発泡部分2に大きな中空状のボイドがなく、底部に大きな反りがなく、そして外面に焦げがなく、外観に優れている。
図3に示した比較のための食物繊維入りパン10は、その発泡部分2に発泡むらがあり、かつ発泡部分2には中空状の大きなボイド11があり、底部に大きな反り12があり、そして皮膜部分3の外面に複数の大きな焦げ13があり、できばえが悪く、外観が悪く、そして食すると硬く、焦げ13による苦みもあって食味・食感が損なわれており、美味しくなく、商品価値がない。
本発明の食物繊維入りパン1の発泡部分2と皮膜部分3との割合は特に限定されないが、食物繊維入りパン全体を10質量部とすると通常皮膜部分3は4〜6質量部程度である。4質量部未満であるとカリカリ感などを損なわずに食物繊維の含有量を所定の量まで多くすることが困難となる恐れがあり、また長時間保存中などにおいて発泡部分2から水分が皮膜部分3へ経時的に移行して皮膜部分3の水分含有量が多くなりベト付いた皮膜部分3となる恐れもあり、6質量部を超えると食味のバランスがとれず食味・食感が損なわれる恐れがある。
本発明の食物繊維入りパン1の形状としては、例えば丸、四角、かまぼこ型、三角、楕円などを挙げることができる。
図2(1)に示したように、本発明の食物繊維入りパン1を製造するためには先ず、工程(1)において、意図的に食物繊維を添加せずに小麦粉を主成分とするパン生地6を調製して、シート状に加工する。
そして工程(2)において、意図的に所定量の食物繊維5を添加して小麦粉を主成分とする上掛生地7(例えば、イーストなどの醗酵菌を配合していないビスケット生地、カステラ様生地など)を調製して、シート状に加工する。
そして工程(3)において、工程(1)で調製したパン生地6から成る成形部分の上面に工程(2)で調製した上掛生地7から成る皮膜を積層して積層物8を調製し、適宜の大きさに切断する。
工程(4)において、工程(3)で調製した積層物8を醗酵条件下に置き、パン生地6から成る成形部分を醗酵させる。
そして醗酵後、工程(5)において、積層物8を150〜160℃で20〜30分間焼成して、発泡部分2と、発泡部分2の外面の少なくとも1部を覆う皮膜部分3とから成る本発明の食物繊維入りパン1を調製する。
上記の説明は、本発明の製造法の1実施の形態を説明するものであり、工程(1)と工程(2)を逆に行ったり、あるいは工程(1)と工程(2)を平行して同時に行い、そして引き続き工程(3)を連続的に行うなど、各種の変形態様を行うことが可能である。
本発明の製造法は、人手で行うこともできるが、機械的に行うことができる部分が多く、全て機械装置を用いて自動的に行うこともできるが、人手で行う部分と機械的に行う部分を組み合わせて行うこともできる。作業は単純であるので特に熟練を必要とせず、効率良く高品質で均一品質の本発明の食物繊維入りパン1を容易に製造することができる。
本発明の食物繊維入りパンの使用原材料は、醗酵基質(例えば小麦粉、ライ麦、米などの穀物、ジャガイモ、サツマイモ、などの芋類、リンゴ、ブドウなどの果物など)、油脂、砂糖、酵母、イタリアンケーキ用乳酸菌[ラクトバチルス・コモエンシス(L.comoensis、微工研菌寄第9022号)]、サッカロミセス・イグジグース(S.exiguus) 、ラクトバチルス・サンフランシスコ(L.sanfrancisco)、ラクトバチルス・アシディファリナリウス(Lactbacillus acidifarinarius、受託番号 FERM P−18577)などの醗酵菌、麦芽糖、食塩、乳化剤、増粘多糖類、香料、食物繊維などである。
小麦粉にライ麦粉、米粉などを適宜の量配合した醗酵基質を使用することも可能であり、醗酵基質の種類に関しては特に限定されない。小麦粉としては、例えば、薄力粉、中力粉、強力粉などが使用する例を挙げることができるが、生地の機械耐性の点より高粘度タイプの強力粉や薄力粉が望ましい。
しかし、上掛生地用の醗酵基質の小麦粉としては、グルテン含有量が少なく、元来食物繊維が多く含まれている例えば薄力粉は好ましく使用できる。
本発明に使用される油脂については、例えばショートニング、マーガリン、バター、ラードなどが組み合わされて使用される。
本発明に使用される糖質については、各種澱粉(コーンスターチ、小麦澱粉、馬鈴薯澱粉など)、砂糖、還元糖、トレハローズ(商標:林原社製)などを組合わせて使用できるが、味、甘味度の点から、小麦澱粉、トレハローズを組合わせて使用するのが望ましい。
本発明に使用される食物繊維は天然由来の食物繊維でも合成された食物繊維でもよく、あるいはこれらの2つ以上の組み合わせでもよく、また難水溶性でも水溶性でも、あるいはこれらの組み合わせでもよく、中でも水溶性のものが好ましく使用できる。食物繊維の具体例としては、例えば、ポリデキストロース、サイリウム種皮由来の食物繊維、難消化性デキストリン、グーアガム酵素分解物、小麦ふすま、低分子化アルギン酸ナトリウム、ビール酵母由来の食物繊維、寒天由来の食物繊維、小麦粉外皮由来の食物繊維、アップルファイバー、ビートファイバー、キチン、水溶性コーンファイバー、植物ガム、ペクチン質、マンナン、キサンタンガム、カードラン、カラギーナン、セルロース誘導体などを挙げることができる。
イーストなどの醗酵菌を配合していないビスケット生地、カステラ様生地などの上掛生地中の食物繊維の配合量は、本発明の食物繊維入りパン全体100g中に3〜6g含まれるような配合量とすることが好ましい。食物繊維入りパン全体100g中に食物繊維が3〜6g含まれていれば、厚生労働省告示第98号平成13年3月27日付で改正された栄養表示基準(第6条関係)に従い食物繊維を含む旨の表示ができる保健機能食品(栄養機能食品)とすることができる。
なお、醗酵基質などの本発明の食物繊維入りパンの原料にも食物繊維が含まれているので、本発明の食物繊維入りパン中には意図的に添加された食物繊維と原料由来の食物繊維が含まれていることになる。
本発明の食物繊維入りパン全体100g中の食物繊維の配合量は意図的に添加された食物繊維と原料由来の食物繊維との和である。
本発明の食物繊維入りパンは、上記のように発泡部分の平衡水分含有量W1が5〜9質量%、皮膜部分の平衡水分含有量W2が5〜8質量%であり、かつW1>W2の関係にあることが好ましい。
平衡水分含有量とは本発明の食物繊維入りパンの製造直後の水分含有量ではなく、製造後、常温で長時間保存後、平衡に達した時の水分含有量である。すなわち製造直後は発泡部分の水分含有量W1は例えば9質量%あるいはそれ以上であり、皮膜部分の水分含有量W2は例えば5質量%未満であるが、製造後、本発明の食物繊維入りパンを常温で保存すると経時的に次第に発泡部分から皮膜部分への水分移行があり、約1週間程度で平衡に達し、その後はあまり変化がなくそのままの状態が維持される。そこで本発明においては、製造後、常温で約1週間程度保存後の各水分量を測定し、その値を平衡水分含有量とする。
W1およびW2が前記平衡水分含有量の範囲内にあり、かつW1>W2の関係にあるように制御して製造すると、意図的に所定量の食物繊維を添加してある上掛生地を用いて皮膜部分を形成しても、パサパサになったりせず適度な硬さを有しカリカリ感のある良好な皮膜部分を形成でき、また良好にスポンジ状に発泡した適度な硬さを有しカリカリ感のある良好な発泡部分を形成でき、より食味・食感に優れた美味しく、そして保存性に優れた食物繊維入りパンを得ることができる。
平衡水分含有量が下限値未満であると、皮膜部分や発泡部分がパサパサになったり硬くなったりして食味・食感が損なわれる恐れがあり、逆に平衡水分含有量が上限値を超えると、皮膜部分や発泡部分がベタベタになったりしてやはり食味・食感が損なわれる恐れがある。
醗酵条件としては、例えば28〜35℃程度の醗酵室で2〜5時間程度醗酵させる例を挙げることができる。
そして焼成条件としては、例えば200〜280℃程度のオーブンで5〜15分程度焼成する通常の焼成条件で行うこともできるが、本発明においては通常の焼成条件より低温度で、長時間焼成する焼成条件を好ましく使用する。
具体的には、150〜160℃で20〜30分間焼成することが好ましい。この焼成条件で焼成すると、発泡部分および皮膜部分の平衡水分含有量を前記範囲に制御でき、かつW1>W2の関係に制御でき、そして適度な硬さを有しカリカリ感のある良好な皮膜部分を形成でき、また良好にスポンジ状に発泡した適度な硬さを有しカリカリ感のある良好な発泡部分を形成できる。そして発泡部分に中空状の大きなボイドがなく、底部に大きな反りがなく、外観に優れ商品価値の高い食物繊維入りパンを容易に製造できる。また、皮膜部分は糖分が多く焦げ易いが、前記焼成条件で焼成すると、表面に焦げが生せず、できばえがよく、焦げに起因する苦みなどがなく美味しい食物繊維入りパンを製造できる。
焼成温度が150℃で20分未満では、焼成不十分で、発泡部分および皮膜部分の平衡水分含有量を前記範囲にして、かつW1>W2の関係に制御できない恐れがあり、そして適度な硬さを有しカリカリ感のある良好な皮膜部分および良好にスポンジ状に発泡した適度な硬さを有しカリカリ感のある良好な発泡部分を有する美味しい食物繊維入りパンを製造できない恐れがある。
一方、焼成温度が160℃で30分を超えると、焦げが生じ易くなり、また発泡部分および皮膜部分の平衡水分含有量を前記範囲にして、かつW1>W2の関係に制御できない恐れがあり、そして適度な硬さを有しカリカリ感のある良好な皮膜部分および良好にスポンジ状に発泡した適度な硬さを有しカリカリ感のある良好な発泡部分を形成できない恐れがあり、さらに発泡部分に中空状の大きなボイドが発生し易く、底部に大きな反りが発生し易いので外観に優れ商品価値の高い美味しい食物繊維入りパンを製造できない恐れがある。
次に実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
(本発明の食物繊維入りパンのパン生地の製造例)
(1)元種の製造
水分13.5〜14.5質量%、灰分0.4〜0.45質量%、小麦粉100質量部に水40〜42質量部を添加した培地に、サッカロミセス・イグジグース(Saccharomyces exiguus) 約107 個/g、ラクトバチルス・サンフランシスコ (Lactobacillus sanfrancisco) 約108 個/gとラクトバチルス・コモエンシス(Lactobacillus comoensis)約106 個/gとなるように接種し、混合した後、温度を16〜18℃に保持しながら20〜24時間培養した。pHが3.9〜4.0になった時点で培養を停止し、得られた培養物100質量部を、小麦粉100〜200質量部、水40〜80質量部と混合し、捏上温度を23〜25℃に調節して、約5〜15分混捏した。その後、発酵室において16〜18℃で20〜24時間発酵させ、pHを3.9〜4.0とした。この操作を5〜10回繰返して、元種を得た。
(2)元種の増殖
(1)により得られた元種100質量部、小麦粉100〜200質量部、水40〜80質量部を、混捏温度24〜25℃に調節して5〜15分間混捏し、発酵室にて3〜4時間発酵させ、生地のpHを4.10〜4.20に調節した後、さらに小麦粉100〜200質量部、水40〜80質量部を加え、捏上温度を24〜25℃に調節して5〜15分間混捏した後、3〜4時間発酵させ、生地のpHを4.30〜4.40に調節し、元種増殖を行った。
(3)中種の製造
(2)により得られた生地100〜130質量部、小麦粉180〜200質量部、油脂20〜25質量と、糖類23〜33質量部、必要量の卵および乳化剤、水100〜150質量部を混合し、捏上温度を20〜25℃に調節して混捏し、室温にて2〜3時間発酵させ中種を得た。
(4)本捏、分割、冷蔵
油脂200〜400質量部、糖類100〜300質量部、塩2〜12質量部、水100〜300質量部と小麦粉100〜150質量部、澱粉70〜180質量部と、必要量の卵および乳化剤および麦芽エキス、および中種全量をミキサーにて20〜25℃で捏ね上げ、必要質量に分割して20〜26℃で10〜60分間放置後、0℃にて5〜45時間冷蔵し、得られた下記の組成(単位は質量部)を有するパン生地(クロワッサン生地、原料由来の食物繊維約1.3質量%含有)をシート状に成形した。
(組成)
小麦粉 34.43
液糖 14.23
ブドウ糖 2.55
パネトーネ種 7.97
動物油脂(ラード) 7.51
マーガリン 6.36
卵 6.11
ショートニング 6.01
脱脂粉乳 1.27
食塩 0.46
麦芽エキス 0.10
乳化剤(グリセリン脂肪酸エステル) 0.30
水 12.7
下記の配合(単位は質量部)により食物繊維入りカステラ様上掛生地を作り、1晩寝かせてシート状に伸ばし成形した。
(配合)
小麦粉(薄力粉) 100
グラニュー糖 50
ショートニング 30
液全卵 33
メロンオイル(香料) 0.15
ポリデキストロース 14
(商品名:ライテスウルトラ、ダニスコ カルタージャパン(株)製)
上記配合中の薄力粉には約2.5質量%の食物繊維が含まれており、ライテスウルトラ(商品名)には約80質量%以上の食物繊維が含まれているので、上掛生地中には計算値で100g中に約7.26gの食物繊維が含まれる。
そして図2に示すように上記パン生地6からなるシート(厚み7mm)の上面に上記食物繊維入りカステラ様上掛生地7シート(厚み7mm)を積層して積層物8を調製し、これを10cm×3cm程度の大きさにカットし、28℃、3時間程度醗酵させた。
そして醗酵後の積層物を150℃、30分焼成して、均一な品質の本発明の食物繊維入りパンを調製した。
本発明の食物繊維入りパンは、焼成した翌日に水分含有量を測定した結果、発泡部分の水分含有量9.7質量%、皮膜部分の水分含有量3.2質量%であったが、約1週間常温で保存後測定すると発泡部分の水分含有量5.7質量%、皮膜部分の水分含有量5.5質量%であり、その後もこの値が維持されたので、発泡部分の平衡水分含有量W1=5.7質量%、皮膜部分の平衡水分含有量W2=5.5質量%であり、W1>W2の関係があることが確認された。
皮膜部分は、あまり発泡しておらず、サクサク感があり、メロンの風味のある適度な硬さを有し、また発泡部分は良好にスポンジ状に発泡しており、適度な硬さを有しカリカリ感があった。
本発明の食物繊維入りパンは表面に焦げがなく、できばえがよく、発泡部分に中空状の大きなボイドがなく、底部に大きな反りがなく、外観に優れていた。
分析した結果、本発明の食物繊維入りパン100g中に食物繊維が4.8g含まれていた。
調製した本発明の食物繊維入りパンは、オリジナリテイーのある保健機能食品(栄養機能食品)であり、常温で35日以上の日持ちがあり保存性に優れていることが確認された。
そして、パネラー30名に試食(官能評価)して貰い、味覚評価を行った結果、6割以上のパネラーが美味しいと回答し、食味、食感がよく優れたものであった。
比較例1
200℃、10分焼成した以外は実施例1と同様にして比較の食物繊維入りパンを調製し、実施例1と同様にして評価した結果、下記の点以外はほぼ実施例1と同様な結果が得られた。
この食物繊維入りパンは、焼成した翌日に水分含有量を測定した結果、発泡部分の水分含有量11.4質量%、皮膜部分の水分含有量5.9質量%であったが、約1週間常温で保存後測定すると発泡部分の水分含有量8.2質量%、皮膜部分の水分含有量8.5質量%であり、その後もこの値が維持されたので、発泡部分の平衡水分含有量W1=8.2質量%、皮膜部分の平衡水分含有量W2=8.5質量%であり、W1<W2の関係があることが確認された。
皮膜部分は、焦げが少し見られ、メロンの風味があるが、少し硬く、また発泡部分はスポンジ状に発泡しているが少しむらがあり、そして発泡部分に小さい中空状のボイドが見られるとともに、底部に小さな反りが見られた。
試食した結果、やや硬いが、中はしっとり感もあり、メロンの風味もあり美味しかった。
比較例2
230℃、8分焼成した以外は実施例1と同様にして比較の食物繊維入りパンを調製し、実施例1と同様にして評価した結果、下記の点以外はほぼ実施例1と同様な結果が得られた。
この食物繊維入りパンは、焼成した翌日に水分含有量を測定した結果、発泡部分の水分含有量12.8質量%、皮膜部分の水分含有量7.5質量%であったが、約1週間常温で保存後測定すると発泡部分の水分含有量8.9質量%、皮膜部分の水分含有量9.2質量%であり、その後もこの値が維持されたので、発泡部分の平衡水分含有量W1=8.9質量%、皮膜部分の平衡水分含有量W2=9.2質量%であり、W1<W2の関係があることが確認された。
皮膜部分は焦げが少し見られ、メロンの風味があるが、硬さが少し硬く、また発泡部分はスポンジ状に発泡しているが少しむらがあり、そして発泡部分にやや大きな中空状のボイドが見られるとともに、底部には小さな反りが見られた。
試食した結果、やや硬いが、中はしっとり感もあり、メロンの風味もあり美味しかった。
本発明の食物繊維入りパンは、発泡部分は意図的に食物繊維を添加してないパン生地を用いて形成されるため、良好にスポンジ状に発泡させることができる、一方、この発泡部分の外面の少なくとも1部を覆う皮膜部分は食物繊維を意図的に所定量添加した上掛生地を用いて形成されるため食物繊維供給源とすることができる例えばメロンパンのような構成を有する食物繊維入りパンであり、食味・食感に優れて美味しい上、食味改善、血糖値低下、コレステロール値改善、便通改善などの機能性を有するので、産業上の利用価値が高い。
また本発明の製造法により本発明の食物繊維入りパンを容易に製造することができる。
本発明の食物繊維入りパンの1実施の形態を模式的に説明する断面説明図である。 (1)〜(5)は本発明の食物繊維入りパンの製造工程の1実施の形態を説明する説明図である。 比較の食物繊維入りパンを模式的に説明する断面説明図である。
符号の説明
1、10 食物繊維入りパン
2 発泡部分
3 皮膜部分
4 発泡
5 食物繊維
6 パン生地
7 上掛生地
8 積層物
11 中空状のボイド
12 反り
13 焦げ

Claims (3)

  1. 意図的に食物繊維を添加していない小麦粉を主成分とするパン生地製発泡部分と、前記発泡部分の外面の少なくとも1部を覆う皮膜部分であって、意図的に所定量の食物繊維を添加してある小麦粉を主成分とする上掛生地製皮膜部分とから成る食物繊維入りパンであって、
    前記食物繊維が食物繊維入りパン全体100g中に3〜6g含まれており、かつ前記発泡部分の平衡水分含有量W1が5〜9質量%、前記皮膜部分の平衡水分含有量W2が5〜8質量%であり、かつW1>W2の関係を有し、前記発泡部分に中空状の大きなボイドがなく、底部に大きな反りがなく、そして外面に焦げがないことを特徴とする食物繊維入りパン。
  2. 前記皮膜部分が適度な硬さを有しカリカリ感ないしサクサク感を有するとともに、前記発泡部分は良好にスポンジ状に発泡し、適度な硬さを有しカリカリ感を有することを特徴とする請求項1記載の食物繊維入りパン。
  3. 次の(1)〜(5)の工程から成ることを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の食物繊維入りパンの製造法。
    (1)意図的に食物繊維を添加せずに小麦粉を主成分とするパン生地を調製する工程。
    (2)意図的に所定量の食物繊維を添加して小麦粉を主成分とする上掛生地を調製する工程。
    (3)工程(1)で調製したパン生地から成る成形部分の外面の少なくとも1部に、工程(2)で調製した上掛生地から成る皮膜を積層して積層物を調製する工程。
    (4)工程(3)で調製した積層物を醗酵条件下に置き、前記パン生地から成る成形部分を醗酵させる工程。
    (5)醗酵後、前記積層物を150〜160℃で20〜30分間焼成する工程。
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