JP3804630B2 - 楽音形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、2次元平面上にプロットされたポイント情報と同平面上を変動する時間線を用いて楽音情報を形成する新規な楽音形成システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
図形を描くことによって音楽を作成することは、従来より知られている。例えば、非特許文献1にはピアノロール表示によるものが開示されており、特許文献1,2には、2次元平面上に描画された図形を楽音に変換するものが開示されており、何れも、横軸を時間軸とし縦軸を音高としている。
【0003】
【非特許文献1】
「XGworks V4.0 取扱説明書」ヤマハ株式会社、1999年(第5−3頁等)。
この文献には、シーケンサーソフトの演奏表示方法について記載されており、ピアノロール表示により演奏情報を入力する場合、直交座標系の1方の軸を時間軸に、他方の軸を音階に見立てて、演奏情報の表示・編集を行う。また、五線譜における音符に代えて矩形の図形を描画し、矩形の位置・サイズで音階・発音タイミング・発音時間を表現する。演奏の進行に応じて演奏位置を表わす「バー」が表示画面上を移動するように表示される。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−333858号公報(図3)
この文献には、順次に拡大して行くフラクタル図形から抽出された特徴を音高・音長に関連付けてメロディを作成するシステムについて開示されており、フラクタル図形として横軸を時間軸とし縦軸を音高とした例が記載されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−318074号公報
この文献には、作図装置10で作図されたXY2次元図形データから、X軸を時間軸としY軸を周波数(音の高さ)軸とする楽音データに変換するための入力装置が記載されている。
【0006】
しかしながら、これら従来の作成態様の場合、通常、多かれ少なかれ音楽的な知識を必要とし、また、「打ち込み」というデータ入力作業を伴うことも相まって、音楽データの作成には可成りの手間がかかるものであった。また、この打ち込み作業の中には「他者とコラボレートする」という要素が入り込みにくく、コミュニケーション的な楽しみはなかった。さらに、一旦でき上がった音楽は固定的で変化しないものであった。
【0007】
また、このような従来の方法では、音楽が横軸(X軸)又は縦軸(Y軸)という固定した方向に沿って進むものであるため、作成される音楽は画一的になってしまい、これに対応して、音楽を再生する際の表示方法も、左から右へ或いは上から下へとワイプする形式で音楽の進行を表示するため、やはり、画一的で美しさに欠け面白みの無いものであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
この発明の主たる目的は、2次元空間座標を表わす表示画面上に時間の関数として変動的に描画される時間線で、同画面上にプロットされた発音ポイントを走査することにより、面白みのある音楽を作成することができ、音楽の生成と共に発音ポイント及び時間曲線を表示することで、見た目にも美しいと感じさせることができる楽音形成システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明の第1の特徴に従うと、ユーザ入力によるプロット指示に応じて表示画面(GC)上に発音ポイント(Pm;P1〜P3)をプロットする点プロット手段(CA2;CA24)と、表示画面(GC)上に、時間経過に従って所定位置の基準点(O)を中心に拡大又は縮小する第1時間線(C,Ca)を表示画面上の必要な箇所を走査可能に描画する第1線描画手段(CA3;CA37)と、第1時間線(C,Ca)が発音ポイント(Pm)に接触したことに応じて(CA35→CA36)、当該発音ポイント(Pm)に対応する楽音情報を形成する第1楽音形成手段(CA4;CA42)とを具備する楽音形成装置(CL:CL1〜CLn)〔請求項1〕が提供され、第2の特徴に従うと、ユーザ入力によるプロット指示に応じて表示画面(GC)上に発音ポイント(Pm)をプロットする点プロット手段(CA2)と、表示画面(GC)上に、時間経過に従って所定位置の基準点(O)を中心に回転する第1時間線(Cb)を表示画面上の必要な箇所を走査可能に描画する第1線描画手段(CA3)と、第1時間線(Cb)が発音ポイント(Pm)に接触したことに応じて、当該発音ポイント(Pm)に対応する楽音情報を形成する第1楽音形成手段(CA4)とを具備する楽音形成装置(CL)〔請求項2〕が提供され、第3の特徴に従うと、表示画面(GC)上に発音ポイント(Pm)をプロットする点プロット手段(CA2,CB2)と、表示画面(GC)上に、時間経過に従って所定の移動アルゴリズムに基づき順次方向を変えて移動する第1時間線(Cc)を描画する第1線描画手段(CA3,CB3)と、第1時間線(Cc)が発音ポイント(Pm)に接触したことに応じて、当該発音ポイント(Pm)に対応する楽音情報を形成する第1楽音形成手段(CA4,CB4)とを具備する楽音形成装置(CL)〔請求項3〕が提供される。なお、括弧書きは、対応する実施例中の参照記号乃至箇所を表わし、以下においても同様である。
【0010】
この発明の第4の特徴に従うと、表示画面(GC)上に発音ポイント(Pm;P1〜P3)をプロットする点プロット手段(CA2;CA24)と、表示画面(GC)上に、時間経過に従って所定位置の基準点(O)を中心に拡大又は縮小する第1時間線(C,Ca)を表示画面上の必要な箇所を走査可能に描画する第1線描画手段(CA3;CA37)と、第1時間線(C,Ca)が発音ポイント(Pm)に接触したことに応じて(CA35→CA36)、当該発音ポイント(Pm)に対応する楽音情報を形成する第1楽音形成手段(CA4;CA42)と、第1時間線(C,Ca)が発音ポイント(Pm)に接触したことに応じて、当該発音ポイントを基準点として拡大又は縮小する第2時間線(C1〜C3)を描画する第2線描画手段(CA3)と、第2時間線(図5:C1〜C3)が発音ポイント(Pm)に接触したことに応じて、当該発音ポイント(Pm)に対応する楽音情報を形成する第2楽音形成手段(CA4)とを具備する楽音形成装置(CL:CL1〜CLn)〔請求項4〕が提供され、第5の特徴に従うと、表示画面(GC)上に発音ポイント(Pm;P1〜P3)をプロットする点プロット手段(CA2;CA24)と、表示画面(GC)上に、時間経過に従って所定位置の基準点(O)を中心に拡大又は縮小する第1時間線(C,Ca)を表示画面上の必要な箇所を走査可能に描画する第1線描画手段(CA3;CA37)と、第1時間線(C,Ca)が発音ポイント(Pm)に接触したことに応じて(CA35→CA36)、当該発音ポイント(Pm)に対応する楽音情報を形成する第1楽音形成手段(CA4;CA42)と、第1時間線(C,Ca)が発音ポイント(Pm)に接触したことに応じて、当該発音ポイントを基準点として拡大又は縮小する第2時間線(C1〜C3)を描画する第2線描画手段(CA3)と、第2時間線(図5:C1〜C3)が発音ポイント(Pm)に接触したことに応じて、当該発音ポイント(Pm)に対して第1時間線(C,Ca)が接触したことに応じて第1楽音形成手段(CA4)により形成される楽音情報が表わす楽音の特性とは異なる特性の楽音情報を形成する第2楽音形成手段(CA4)とを具備する楽音形成装置(CL:CL1〜CLn)〔請求項5〕が提供される。
【0011】
この発明による楽音形成装置(CL)において、発音ポイント(Pm)乃至基準点(O)の座標位置は、極座標(d,θ)或いは直交座標(x,y)で表現される〔請求項6〕ように構成することができる。
【0012】
この発明による楽音形成装置(CL)は、さらに、表示画面(GC)上の所定位置に設定された原点を基準とした座標位置に応じて、発音ポイント(Pm)に対応して第1楽音形成手段(CA4,CB4)で形成される楽音情報が表わす楽音の特性を決定する楽音特性決定手段〔図2(2)〕を具備する〔請求項7〕ように構成することができる。また、楽音特性決定手段は、当該発音ポイント(Gm)の原点(O)を基準とした方位角(θ)に応じて、音高、音色、音量及び楽音効果特性のうち少なくとも1つを決定する〔請求項8〕ように構成することができる。
【0013】
〔発明の作用〕
この発明による楽音形成装置(CL)においては、ディスプレイ画面上に構成された2次元グリッド座標系(GC)に対して、演奏タイミングを表わす第1時間線(C,Ca〜Cc)が任意形状の図形で描画される。この第1時間線(C,Ca〜Cc)は、所定周期毎に更新されて時間(t)の経過に従って変動する(CA37)。また、表示画面(GC)上には、任意の点に発音ポイント(Pm;P1〜P3)をプロットすることができる(CA24)。プロットされた発音ポイント(Pm)に第1時間線(C,Ca〜Cc)が接触すると(CA35→CA36)、当該発音ポイント(Pm)に対応する楽音が発生する(CA42)。また、時間経過に依存して時間線(C,Ca〜Cc)を変位させるには、表示画面(GC)上の所定位置を基準点(O)として、第1時間線(C,Ca)を拡大又は縮小させたり〔図2,図12(A)〕第1時間線(Cb)を回転させたり〔図13(B)〕、或いは、第1時間線(Cc)を所定の移動アルゴリズムに基づき順次方向を変えて移動させる〔図13(C)〕などの方法がある。
【0014】
この発明では、このように、楽音生成の時間進行軸を1方向に固定した従来の方法とは異なり、時間(t)の経過に従って、2次元空間座標(GC)上を同心状に拡大/縮小したり、回転したり、或いは、順次方向を変化する第1時間線(C,Ca〜Cc)で、発音ポイント(Pm)を走査するようにしているので、これまでにない面白みのある音楽を作成することができる。また、時間の関数として変動する時間曲線(C,Ca〜Cc)で同座標上の発音ポイント(Pm)を走査することで生成される音楽の演奏に伴って、発音ポイントPm及び時間曲線(C,Ca〜Cc)を表示することで、見た目にも美しいと感じることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
〔システムの概要〕
図1は、この発明の一実施例による配信サーバ及びクライアント端末を含む楽音形成システムの構成の概要を表わす図である。この楽音形成システムは、図1(1)の全体図に示すように、位置情報提供機能を有する1乃至複数の配信サーバ(図示の例では1つであるが、複数あっても構わない)SVと、複数のクライアント端末CL1,CL2,…,CLnから成り、これらの装置SV,CL1〜CLnは通信ネットワークCNを介して相互に通信可能に接続されている。
【0016】
配信サーバSV及び各クライアント端末CL1〜CLnには共にコンピュータが用いられる。例えば、配信サーバSVは、パーソナルコンピュータやワークステーション等が使用され、基本的には、クライアント端末CL1〜CLnの位置情報の収集及び配信を行う。クライアント端末CL1〜CLnは、パーソナルコンピュータやゲーム専用機、セットポップボックスなど、固定的に設置される情報処理機器でもよいが、携帯用電話機、PDA、カーナビゲーション端末など移動可能な端末装置であることが望ましい。また、配信サーバSVとクライアント端末CL1〜CLn(或いは、各端末CL1〜CLnが実際に交信する基地局)とを接続する通信ネットワークCNには、LAN及びインターネット或いは電話回線網等の広域通信網が含まれる。
【0017】
クライアント端末CL(CLはCL1〜CLnの夫々を代表的に表わす)は、図1(2)の内部構成ブロック図に例示されるように、中央処理装置(CPU)1、記憶手段2、入力手段3、出力手段4、通信手段5などが設けられ、これらの手段1〜5は、バス6を介して互いに接続される。CPU1は、所定の制御プログラムに従い楽音作成や位置情報の送信・取得などに関する処理を実行する。記憶手段2は、制御プログラムや制御用データを記憶した読出専用メモリ(ROM)部、処理用データ等を一時記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)部、種々のデータやプログラムを記憶する外部記憶部などから成り、これらの記憶部は、フラッシュメモリ等の半導体メモリや、フレキシブルディスク(FD)、テープデバイス、ハードディスク(HD)等の磁気記録媒体、CD、DVD、MO等の光記憶媒体で、適宜、構成することができる。
【0018】
入力手段3は、キーボードや各種スイッチ等のキーデバイスや、マウス・タブレット等のポインティングデバイス等の操作子を備え、端末の種類によっては、更にマイクロフォンやカメラ等の音波形乃至画像データ入力装置などを含む。また、出力手段4は、CRT・LCD等のディスプレイを含む可視表示部や、音源・スピーカ等を含む音響出力(報音)部などを備え、端末の種類によっては、更にプリンタ等の印刷部などをも備える。
【0019】
通信手段5は、通信ネットワークCNを介してサーバSV或いは他のクライアント端末と通信するための手段であり、モデムやイーサ[Ether]ネット(登録商標)インターフェース等を備え、好適には、インターネットを経由して配信サーバ(以下、単にサーバという)SVと通信を行う。各クライアント端末CLは、また、GPS(Global Positioning System :全地球測位システム)の受信及び測位機能或いはこれに代る測位機能を有し、これにより自身の物理的な位置情報を取得し、取得した位置情報をHTTP通信などによりサーバSVに送信するすることができる。
【0020】
なお、各クライアント端末CLの記憶手段2に用意される制御プログラムには、スタンドアローン版楽音形成プログラム及びネットワーク版楽音形成プログラムがある。各端末CLは、スタンドアローン版を用いることにより、データ打込みに基づくスタンドアローン方式で独立して楽音情報を形成することができる。また、ネットワーク版を用いる場合には、サーバSVからの情報提供を利用するネットワーク方式で自動的に楽音情報を形成することができる。
【0021】
サーバSVは、図1(2)と同様の内部構成を有し、各クライアント端末CLに制御プログラムやデータを提供することができる。特に、記憶手段2の外部記憶部は、各クライアント端末CLの絶対位置情報(緯度軽度情報)を蓄積する端末位置情報データベース(DB)を備えている。GPSなどにより取得された各クライアント端末CL自身の個々の位置情報は、周期的に(或いは随時)、サーバSVに送信され、端末位置情報DBに蓄積され、逐次、更新される。サーバSVは、各クライアント端末CL側にてネットワーク方式で楽音形成を行う場合、ネットワーク版楽音形成プログラムのサーバ側アプリケーションに従って動作し、端末位置情報DBに蓄積された位置情報を利用して所要の情報を生成し、これをクライアント端末CLに送ることができる。
【0022】
ネットワーク方式による楽音形成の際は、クライアント端末CLは自身の位置情報を送信すると共にサーバーに情報提供をリクエストする。サーバSVは、リクエスト端末CLの周囲に存在する他の端末の絶対位置情報を、端末位置情報DBから取り出して、リクエスト端末CLが必要とする相対位置座標(グリッド座標情報)に変換する。変換された位置情報の集合は、通信手段5を経て当該リクエスト端末CLに配信される。リクエスト端末CLでは、取得した位置情報を2次元上にマッピングして表示し、この2次元情報を楽音情報に変換する。
【0023】
〔楽音形成に関する種々の実施態様〕
この発明の一実施例による楽音形成システムでは、各クライアント端末のユーザは、自端末にて独立して、或いは、サーバSVから配信される端末位置情報を利用して、2次元グリッド座標上に定められた複数の発音ポイント(以下「ポイント」又は「点」ということがある)を時間線で走査することによって楽音データを生成することができる。以下、時間経過に応じて円径が増大していく同心円状の時間線C(t)を用いる場合の楽音形成について種々の実施態様を説明する。
【0024】
〔1〕第1の実施態様=スタンドアローン方式
図2は、このような楽音形成の第1の実施態様〔1〕を説明するための図である。各クライアント端末CLの出力手段4のディスプレイには、x−y軸を有する2次元グリッド座標GCが表示され、初期状態では、座標原点である中心点(「基準点」ともいう)O(0,0)のみが座標GC上に存在する。これに対して、ユーザは入力手段3のポインティングデバイス等を使用して、図2(1)のように、発音ポイントPm(x,y)〔m=1,2,3,…〕を打ち込んで、記憶手段2のRAM部に確保されたポイントリストに各ポイントPmのグリッド座標位置を書き込む。
【0025】
演奏(楽音生成)に際しては、ポイントリストの発音ポイントPm(x,y)が表示されているディスプレイ画面には、時間tの経過に従って、中心点O(0,0)から波紋のように広がる同心円C(t)が逐次描画される。そして、同心円C(t)が発音ポイントPm(x,y)に触れると、その時点で当該ポイントPmに対応する音が発生する。つまり、発音ポイントPmの発音タイミングは、中心点O(0,0)からの距離dに依存する。図2(1)のように、発音ポイントPmとして、P1(2,3),P2(−2,−1),P3(4,−4)が打ち込まれている場合には、P2→P1→P3の順に発音され、図示の表示状態では、ポイントP2が発音している。なお、このように、中心点Oから周期的に“波紋”〔同心円C(t)〕を出すとき、ソナー音のような音を出力手段4の音響出力部から発生させてもよい。
【0026】
このときに発生される楽音のパラメータは、発音ポイントPm(x,y)の角度θに依存する。例えば、楽音パラメータを音名PNとし、図2(2)のような割当て例に従って、中心点O(0,0)からの方向θに対応して音名PNを決定することができる。この割当て例では、全角度2πを12等分し、+x軸を中心にした第1の角度範囲−π/12〜+π/12に音名PN=“C”を割り当て、以下、π/6毎の角度範囲に、順次、音名PN=“C♯”〜“B”を割り当てている。図2(1)の発音ポイントの場合に、この割当て例を適用すると、ポイントP1は“D”、P2は“G”、P3は“B”となる。
【0027】
各発音ポイントPm(x,y)に対する音名PNの決定手順例を紹介すると、次のとおりである。まず、演奏開始時或いはポイントPmのプロット(打込み)時に各ポイント毎に、
X=x2 ,Y=y2 ,D=d2 =X+Y,S=sin2 θ=Y/D
を計算し、
n = 0
if sin2(π/12) ≦ S < sin2(π/4) then n = 1
if sin2(π/4) ≦ S < sin2(5π/12) then n = 2
if sin2(5π/12) ≦ S < sin2(π/2) then n = 3
if x ≦ 0 and y > 0 then n = n + 3
if x < 0 and y ≦ 0 then n = n + 6
if x ≧ 0 and y < 0 then n = n + 9
if n = 12 then n = 0
といった手順で音名番号nを算出し、音名PNを決定する(n=0:PN=“C”,n=1:PN=“C♯”,…,n=11:PN=“B”)。
なお、発音ポイントPmが追加された場合、追加されたポイントPmについて上述の手順で音名を決定する。
【0028】
この場合、発音ポイントPm(x,y)の中心点O(0,0)からの距離dの大きさに応じてオクターブ、音量、音色等を決定してもよい。例えば、発音ポイントPmの位置が中心点Oから遠いほど、音域が高い/低い、音量が小さい/大きい等を決定したり、音色については、中心点O付近ではクラリネット音とし、中心点Oから離れるに従ってサクソフォン音へクロスフェードして行く。もちろん、発音ポイントPmの“座標位置→楽音”特性の変換特性をユーザが任意に変更・設定できるようにしてもよい。
【0029】
このようにして楽音パラメータが決定されると、当該パラメータはポイントリストの各発音ポイント毎のレコードに追記される。つまり、ポイントリストは、1レコードについて、発音ポイントPm(x,y)のx軸及びy軸座標値“x”,“y”、中心点O(0,0)からの距離“d”及び音名番号n(又は音名PN)などの楽音パラメータの4フィールドを有し、ポイントリストにリストアップされる発音ポイントPmには中心点Oが含まれる。
【0030】
〔2〕第2の実施態様=ネットワーク方式(1)
上述した第1の実施態様〔1〕では、各クライアント端末CLで独自に発音ポイントPm(x,y)をプロットするスタンドアローン方式で楽音形成を行うようにしているが、これに対して、発音ポイントPmを通信ネットワークCNを通じて決定するネットワーク方式で楽音形成を行うことができる。図3は、ネットワーク方式による第2の実施態様〔2〕を説明するための図である。
【0031】
第2の実施態様〔2〕では、発音タイミングや発音パラメータの決定などについては、図2の第1の実施態様〔1〕と基本的に同じであるが、図3(1)に示すように、楽音形成を行うクライアント端末(「自端末」又は「楽音形成端末」という)の位置をグリッド座標GC上の中心点O(0,0)に定め、中心点O以外の発音ポイントPm(x,y)については、他のクライアント端末(他端末)の物理的な位置をグリッド座標GC上にマッピングする。この場合、自端末の位置および他端末の実位置は、GPSや、無線局(予め物理的な位置が判っている)との間の遅延時間計測によって測定され、位置情報として逐次サーバSVの端末位置情報データベース(DB)に登録されており、発音ポイントPmのプロット時に、通信ネットワークCNを通じて他端末の位置情報を自端末に取り込む。
【0032】
このような位置マッピングによる楽音形成は次のような手順1〜5で行う:
1.予め、位置情報を提供する各端末の識別情報(電話番号等)をサーバに登録しておく。ここで登録される各端末は、サーバSV側で無作為に抽出してもよいし、位置情報を提供可能な全端末としても良い。
2.登録された各端末は、自己のアプリケーションの起動により自身の位置情報を定期的にサーバSVに送信する。
3.或る端末(自端末)からリクエストと共に位置情報を受信したサーバSVは、登録されている各端末の位置情報から、当該自端末を基準点O(0,0)としたグリッド直交座標系GCに他端末の位置をマッピングする。
4.サーバSVは、当該自端末のグリッド座標系GCにマッピングされた他端末の位置情報を、当該自端末に返信してくる。
5.以下、当該自端末では、第1の実施態様〔1〕と同様に、発音パラメータを決定し、時間線の発音タイミングに従って楽音を生成する。
【0033】
なお、3については、サーバSVからは、実空間上の位置を提供するだけで、グリッド上への他端末位置のマッピングを自端末側で行うようにしても良い。また、他端末位置のマッピングでは、例えば、次のような処理が行われる:
・自端末を原点O(0,0)とした極座標とし、図3(2)のような変換曲線(Rmax=グリッドGC上の最大距離)に従って、他端末(点)までの実際距離(横軸)をグリッドGC上の座標距離d(縦軸)に変換し、発音ポイントPm(d,θ)を決定する。
・グリッド画面の上方向(y)を実位置空間の方位角“北”に対応させる。
【0034】
〔3〕第3の実施態様=ネットワーク方式(2)
図4は、ネットワーク方式による第3の実施態様〔3〕を説明するための図である。第3の実施態様〔3〕では、他端末の位置を自端末のグリッドGC上にマッピングして表示する仕組みについては、第2の実施態様〔2〕と同じであるが、各ポイントPmで発生する楽音を他端末の識別情報によって決定する。
【0035】
例えば、図4(1)において他端末位置に対応するポイントP1〜P3に付記した「電話番号(XXX-XXX-XXXX)」の下8桁(X=0〜9)を、図4(2)aに示すように、楽音パラメータに割り当てて楽音形成を行う。この例では、下8桁の上位2桁を音色番号TNに割り当て、次の2桁毎を第1音、第2音及び第3音の音高PT1,PT2,PT3に割り当てる。
【0036】
この場合、各パラメータは、理論的には2桁分の“0”〜“99”の値を取り得るが、自端末又はそのソフトウェアの発音能力に応じて、適宜、除算などを行って、利用可能な値に変換すればよい。例えば、次式などで音色番号を求める。
音色番号(0〜31) = XX mod 32
【0037】
利用する他端末の識別情報については、図4(2)aの電話番号のみならず、IPアドレス(IPv4:32bit,IPv6:128bit)を対象として同様の楽音情報への変換を行うことも可能である。IPアドレスを利用する場合(特に、IPv6の場合)、電話番号に比べて多量の情報を変換できるため、音高PTのみならず、音長或いはベロシティVL等、種々の楽音特性をも取得可能である。例えば、IPv6アドレスの場合、図4(2)bのように(X=4bit)変換することができる。
【0038】
すなわち、最初の2バイト(XXXX)については、音色番号TNを割り当てて、前の1バイト(XX)を音色バンクBkとし後の1バイトを音色枝番号Tnとする。続く6バイトはユーザ設定可能な「予約」桁とし、その後の2バイトをエフェクト指定EFに割り当てる。そして、2バイト毎を第3音、第2音及び第1音S3,S2,S1に割り当て、前のバイトを各音のベロシティVL3,VL2,VL1とし、後のバイトを各音の音高PT3,PT2,PT1とする。
【0039】
図4(2)のa,b各例の何れの場合においても、第1〜第n音が不協和音になる可能性があるため、協和音になるように音高を補正するようにしてもよい。なお、自端末のポイントである基準点O(0,0)を発音ポイントとし、この点Oに対応する各音も、上述した各例a,bと同様に決定することができる。もちろん、プロットされる発音ポイントPmと発生する楽音特性とをユーザが適宜設定・変更してもよい。
【0040】
〔同心円の発生及び表示態様〕
この発明の一実施例による楽音形成システムでは、各実施態様で説明したように、時間tの経過に従って各発音ポイントPm(x,y)を走査する同心円状の時間線C(t)は、任意の形状及び個数とすることができる。例えば、この時間線C(t)の形状は、図2〜図4に示される例では、円としたが、楕円、矩形、菱形、多角形など、任意の閉曲線を用いることができる。演算能力が低い端末装置の場合、閉曲線は点対称型であることが好ましい。
【0041】
時間線を表わす同心円C(t)は、典型的な動作として、図2のように、同心円Cはグリッド画面GC上を中心点O(0,0)から等速度で拡大して行く。ここで、「1画面に1円」の場合は、同心円Cが画面の範囲外(グリッド外)に出た時点で、次の円Cが中心点Oから発生する。これに対して「1画面に複数円」とすることもでき、この場合には、中心点Oから所定周期T毎に円Cが発生される。この場合、円Cの表示色又は濃度について発生時間順にグラデーションを掛けてもよい。また、円内については、1画面に「1円」及び「複数円」の何れの場合でも、円内を塗りつぶしたりグラデーションを掛けてもよい。
【0042】
「1画面に複数円」の場合の同心円の更なる発生及び表示態様として、グリッドGC上の発音ポイントPm(x,y)において、同心円C(t)により“エコー”を発生させるようにしてもよい。例えば、図5に示されるように、グリッドGC上の中心点O(0,0)から同心円(基準同心円)Cが拡大して行き、発音ポイントP1〜P3に到達する度に、当該各ポイントから、順次、“エコー”が発生して同心円(エコー同心円)C1〜C3が拡大して行く。
【0043】
図5の同心円の記号の意味は、次のとおりである:
C(t):中心点Oから発生した最新の基準同心円、
C1(t−T):1周期T前に発生した基準同心円C(t−T)が発音ポイントP1でエコーし、当該ポイントP1から発生したエコー同心円、
C2(t):最新の基準同心円C(t)が発音ポイントP2でエコーし、当該ポイントP2から発生したエコー同心円、
C3(t−T):1周期T前の基準同心円C(t−T)が発音ポイントP3でエコーし、当該ポイントP3から発生したエコー同心円。
【0044】
図5の例では、基準同心円Cは、既述のとおり、発音ポイントP1〜P3との接触に応じて楽音を発生させる。一方、エコー同心円C1〜C3も、中心点O及び他の発音ポイントP1〜P3(夫々のエコー発生ポイントを除く)との接触に応じて楽音を発生させる。エコーの発生は、基準同心円Cにより1回(段)限りでエコー同心円を発生させるようにしても、エコー同心円により更なるエコー同心円を複数回(段)にわたって発生させるようにしてもよい。また、エコー同心円がポイントO,P1〜P3との接触で発生する楽音は、エコー同心円を発生した点P1〜P3と中心点Oとの距離に応じて音量を下げる等、基準同心円Cと発音ポイントP1〜P3との接触で発生する楽音の特性とは異なる特性をもつように制御を行っても良い。
【0045】
〔スタンドアローン方式の処理動作〕
この発明の一実施例による楽音形成システムにおいて楽音形成機能を有するクライアント端末(自端末又は楽音形成端末)では、スタンドアローン版乃至ネットワーク版楽音形成プログラムに従って、上述してきた種々の実施態様で楽音形成処理を行うことができる。図6は、スタンドアローン版楽音形成プログラムによるメイン処理を表わすフローチャートである。
【0046】
このメイン処理フローでは、まず、スタンドアローン版楽音形成プログラムのアプリケーションを起動した後、各種パラメータを初期化し、アプリケーションウィンドウを表示し、また、ポイントリストや発音バッファを記憶手段2のRAM部に準備する等といった初期設定を実行する(ステップCA1:なお、以下、図6〜図11における各処理乃至動作ステップについては、ステップ記号“CA…”,“CB…”及び“S…”のみで表記するものとする)。次いで、順次、ユーザ操作処理(CA2)、画面更新処理(CA3)及び発音処理(CA4)を繰り返し行う処理ループに入る。このループ内の処理は、実際には、タイマ割込みで起動される。
【0047】
ループ(CA2→CA3→CA4→CA2)内においては、ユーザ操作処理(CA2)で、ユーザによる入力手段3の操作の有無が確認され、対応する処理が実行される。また、画面更新処理(CA3)では、描画ポイントPm(x,y)の更新及び同心時間円C(t)の更新が行われ、さらに、発音処理(CA4)では、時間円C(t)が接触したポイントPm(x,y)に対応した楽音を発生する指示が行われる。
【0048】
(1)ユーザ操作処理(CA2:図7)
図7は、スタンドアローン版メイン処理(図6:CA2)で実行されるユーザ操作処理の動作例を表わすフローチャートである。このユーザ操作処理フローがスタートすると、まず、入力手段3の操作に基づくユーザ指示がプロット動作であるか否かを判断する(CA21)。
【0049】
ここで、ディスプレイ画面に表示されたグリッドGC上へのポインティング操作があると、発音ポイントPm(x,y)に対する「プロット動作」と見なし(CA21→“プロット”)、ポイント有無の判断(CA22)に進む。ここで、ポインティングで指定された座標点に既に発音ポイントPmが設定されていれば(CA22→YES)、指定された当該ポイントPmをポイントリストから削除する(CA23)。
【0050】
一方、このポイント有無の判断(CA22)で、ポインティング指定の座標点に既存のポイントが無ければ(CA22→NO)、ポインティングされた座標点に発音ポイントPmを書き込み、ポイントリストに新規描画点として追加する(CA24)。この発音ポイント書込みステップ(CA24)では、さらに、第1の実施態様〔1〕で図2を用いて説明した楽音パラメータ(音名など)の決定などの各種演算処理が実行され、その結果はポイントリストに書き込まれる。
【0051】
さて、ユーザ指示の判断(CA21)でプロット動作でないと判断されると(CA21→“プロット以外”)、このアプリケーションによる処理を終了する旨をユーザが指示したか否かを判断する(CA25)。ここで、当該処理終了を指示していなければ(CA25→NO)、ユーザによる操作を受け付けて対応する「その他の処理」を実行する(CA26)。「その他の処理」には、描画色の変更や音色の変更などが含まれる。
【0052】
そして、ポイントの削除(CA23)又は追加(CA24)或いは「その他の処理」(CA26)の後は、このユーザ操作処理を終了し、メイン処理の画面更新処理(図6:CA3)にリターンする。また、図示しない終了ボタンを押し下げる等、このプログラムのアプリケーションの終了を指示する動作がなされたときは(CA25→YES)、メモリ(RAM部)の解放等を行って、当該アプリケーションを終了する。
【0053】
(2)画面更新処理(CA3:図8)
図8は、スタンドアローン版メイン処理(図6:CA3)で実行される画面更新処理の動作例を表わすフローチャートである。所定の画面更新レート(例えば、10ms毎)で割込みが入り、この画面更新処理ルーチンが呼び出されてスタートすると、まず、この画面更新処理ルーチンの呼出し時間(タイミング)tが時間円C(t)の更新タイミングに相当するか否かを判断する(CA31)。ここで、当該呼出し時間tが時間円C(t)の更新タイミングであると(CA31→YES)、時間円C(t)の現在の半径値rを時間円C(t)の拡大速度に応じた所定の増分値“Δr”だけ加算して“r←r+Δr”とする(CA32)。
【0054】
続いて、増大された半径rが所定の制限値Rmaxより大きいか否かを判定し(CA33)、この半径rが制限値Rmaxより大きいときは(CA33→YES)、時間円C(t)の半径rを値“0”に設定して(CA34)、未発音ポイント探索ステップ(CA35)に進む。また、増大された半径rが制限値Rmax以下のとき(CA33→NO)或いは呼出し時間tが時間円C(t)の更新タイミングでないときにも(CA31→NO)、未発音ポイント探索ステップ(CA35)に進む。
【0055】
未発音ポイント探索ステップ(CA35)では、グリッド座標GC上に、中心点O(0,0)から時間円C(t)の半径r未満の距離に未発音の発音ポイントPm(x,y)が存在するか否か、つまり、時間円Cが各ポイントPmを通過したか否かを判定する。ここで、この画面更新呼出しタイミングで時間円Cが通過乃至接触した未発音のポイントPmがあれば(CA35→YES)、該当する全てのポイントPmについて、ポイントリストの楽音パラメータに基づいて、対応する音高や音色の発音を指示し発音バッファにノートオンを出す(CA36)。ただし、ポイント有無の判断(図7:CA22)において新たに追加する点であって、時間円C(t)の半径r内の距離にプロットされたポイントPmは、発音対象から除外されるものとする。
【0056】
そして、発音指示(CA36)を行った後或いは未発音ポイントがないときには(CA35→NO)、半径rの同心円とポイントリストに存在する発音ポイントPmを再描画し(CA37)、その後、メイン処理の発音処理(図6:CA4)にリターンする。
【0057】
(3)発音処理(CA4:図9)
図8は、スタンドアローン版メイン処理(図6:CA4)で実行される発音処理の動作例を表わすフローチャートである。この発音発音処理フローでは、まず、発音バッファを検査して未発音のノートがあるか否かを判断する(CA41)。ここで、未発音ノートがあれば(CA41→NO)、該当する全ての未発音ノートについて発音処理を行い、発音処理したノートを発音バッファから削除する(CA42)。なお、この発音の処理ブロックにはトランケート処理が含まれる。この発音処理(CA42)の後或いは未発音ノートがないときは(CA41→NO)、メイン処理のユーザ操作処理(図6:CA2)にリターンする。
【0058】
〔ネットワーク方式の処理動作〕
図10は、複数のクライアント端末とサーバにより楽音形成システムが構成され、ネットワーク版楽音形成プログラムに従って楽音形成を行う場合の全体処理の概念を表わすフローチャートであり、図11は、この場合にサーバ側で行われる処理動作例を表わすフローチャートである。
【0059】
図10の全体処理フローでは、まず、楽音形成機能を有するクライアント端末(自端末又は楽音形成端末)CLにおいて、ネットワーク版楽音形成プログラムのクライアント側アプリケーションを起動した後、図6のスタンドアローン版の初期化ステップ(CA1)と同様に、各種パラメータを初期化し、アプリケーションウィンドウを表示し、また、ポイントリストや発音バッファを記憶手段2のRAM部に準備する等の初期設定を実行する。
【0060】
楽音形成端末CLは、続いて、GPSによる測位に基づいて、自端末の地理上の位置を緯度・軽度情報で表わした端末座標位置を取得する(CB11)。なお、端末座標位置を取得するための測位方法はGPSに限らない。例えば、移動無線端末(携帯電話等)であれば、所定の基地局との更新遅延時間の差に基づいて割り出すようにしてもよいし、無線LANの基地局の座標が予め判っている場合には当該基地局の座標を用いてもよい。次いで、楽音形成端末CLは、このようにして取得した端末座標位置をサーバSVに送信し、サーバSVからの情報提供をリクエストする(CB12)。
【0061】
ネットワーク版楽音形成プログラムのサーバ側アプリケーションに従って動作するサーバSVは、システム内で位置情報を提供するクライアント端末(データ送信端末と総称され、ここでは、全て、楽音形成端末であるものとする)CLからの端末座標位置を所定時間(例えば、5分)毎に受信して、記憶手段2の外部記憶部に構築された端末位置情報DBに蓄積している。
【0062】
ここで、上述のように端末CLから発信された端末座標位置及びリクエストを受信すると(S1)、これを端末位置情報DBに蓄積すると共に、所要のサーバ処理を行う(S2)。このサーバ処理には、端末位置情報DBに蓄積された各端末位置情報が表わす他端末位置を、当該端末CLの座標位置を中心点O(0,0)とするグリッド座標系GC上の位置に変換した相対位置情報を生成する処理が含まれる。そして、サーバ処理で生成した当該グリッド座標GC上の相対位置情報を当該端末CLに返信する(S3)。
【0063】
端末CLは、サーバSVからの相対位置情報を受信すると(CB13)、図6のスタンドアローン版のユーザ操作処理(CA2)、画面更新処理(CA3)及び発音処理(CA4)と同様に、ユーザ操作処理(CB2)、画面更新処理(CB3)及び発音処理(CB4)を繰り返し行う処理ループにより、自端末のグリッド座標系GC上に、受信した相対位置情報に対応する発音ポイントPmをプロットして楽音形成を行う。
【0064】
すなわち、このユーザ操作処理(CB2)については、基本的に、図7のスタンドアローン版ユーザ操作処理(CA2)と同じ処理動作を行うが、「プロット動作」に対応する処理(CA22〜CA24)は、サーバから取得した位置情報に応じた動作に読み替えばよい。また、画面更新及び発音処理(CB3,CB4)については、図7のスタンドアローン版の対応する処理(CA3,CA4)と同じである。
【0065】
なお、図10の端末側の各処理ステップ(SB11〜SB4)については、説明の便宜上、一連の処理として説明したが、各ステップは、独立した処理であって、それぞれ適当なタイミングにて実行されるものである。例えば、自端末位置の取得及び送信並びに他端末位置受信ステップSB11,SB12,SB13は、一定時間毎(例えば、5分毎)に実行される。
【0066】
次に、図10のネットワーク版全体処理で実行されるサーバ処理(S2)について、図11に示されるフロー例に従いより詳しく説明する。このサーバ処理動作フローは、データ送信端末(全て、楽音形成端末とする)CLからの端末座標位置を受信する(S1)ことでスタートし、まず、データ送信端末から端末座標位置を受信する毎に当該端末の端末位置情報を更新する(S21)。この場合、所定時間(例:5分)応答が無く位置情報を更新して来ない端末については、位置情報をサーバSVの端末位置情報DBから削除するようにしてもよい。
【0067】
次いで、他端末について当該データ送信端末CLからの相対的な位置を算出し(S22)、他端末について位置座標をグリッド座標GC上の相対位置に変換する(S23)。この場合、必要に応じて、楽音パラメータの算出などを含む「その他演算処理」を更に実行することができる(S24)。例えば、各位置座標の発音ポイントPm(x,y)に対応する音名(音色、音高列等の楽音特性)などの楽音パラメータの算出といった処理は、比較的負荷のかかる演算であるため、サーバーSVにおいて、画面上の座標位置算出(S22,S23)に加え、これら楽音パラメータを制御するための情報も決定して端末CLに送信し、端末CLの負荷を低減するように構成しても良い。そして、端末CLに必要な位置情報などを送信データとしてパケット化し(S25)、送信ステップ(S3)にリターンする。
【0068】
〔時間線のバリエーション〕
時間線C(t)には、図12(A)及び図13(B),(C)に示されるように、種々のバリエーションを採用することができる。時間線C(t)の形状については、既に説明したように、厳密な意味での「同心円」だけでなく、これ以外の任意の形状の閉曲線(折れ線を含む)を用いることができる。例えば、図12(A)に示すような菱形の時間線Ca(t)でもよく、また、図示しないが、楕円や、矩形、他の多角形形状(三角形以上、星形等)であってもよい。さらに、幾何学図形のみならず、例えば、何らかのキャラクタの輪郭など、任意の閉曲線形状であってもよい。
【0069】
また、時間線C(t)は、グリッド座標GC上の必要な箇所(例えば、全面)を走査することができるものであれば、閉曲線を用いず、開曲線(“曲線”の概念は直線を含む)を用いてもよい。例えば、図13(B)に示すように、レーダーの走査線と同様に、グリッド座標GCの端縁に達する線分が、グリッド座標GC内の端点を中心O(0,0)に、時間tの経過に従って回転する態様の時間線Cb(t)を用いることができる。このような時間線Cb(t)の形状は、図示の直線状のもの以外に、任意の曲線で良いし、グリッド座標GC内端点は原点O(0,0)で無くてもよい。
【0070】
さらに、時間線C(t)の動きについては、図12(A)のような菱形や、星形など、任意の閉曲線図形がグリッド座標GC上で回転して必要な箇所を走査可能なものであってもよい。また、図13(C)に示すように、時間線図形自体が時間tの経過に従ってグリッド座標GC上を移動する時間線Cc(t)でもよい。この場合、移動アルゴリズムは、ランダムウォークや、ピンボールのように反射する(図示)等、種々の手法を採用することができる。また、時間線図形の形状は円以外に任意の形状としたり、“発射位置”も、原点O(0,0)で無く、適当に変更してよい。
【0071】
以上、述べた何れの態様の時間線C(t)を用いた場合であっても、時間線図形の形状は時間的に変化(アニメーション・モーフィング)してもよく、また、これらを組み合わせても良い。
【0072】
〔ポイント表示のバリエーション〕
ディスプレイに表示されるグリッド座標GC上の発音ポイントPmについても、図13に例示されるように、任意の表示態様を採用することができる。例えば、大円で示される発音ポイントPaのように、ポイントPmの表示サイズは可変でもよい。この場合、ユーザの意図とは無関係に適宜(ランダムに)大きさを決定してもよいし、ユーザが意図的に変更してもよい。また、大きさは一定でなくてもよく、周期的に変動させてもよい。特に第2及び第3の実施形態の場合には(図3及び図4)、例えば、複数の他端末の位置をグリッド画面GC上にマッピングした結果、発音ポイントが同一座標にプロットされる場合があり得、グリッドGC上の発音ポイントPmの密度に応じて、表示されるポイントの大きさを変えるようにしてもよい。
【0073】
プロットされる発音ポイントPmは、うさぎマークのアイコンで表示されるポイントPbのように、任意の形状を採用することができる。例えば、円、楕円、多角形などの幾何学形状や、図示のような任意のアイコンでもよい。この場合、第2及び第3の実施形態(図3及び図4)であれば、発音ポイントPmの形状を他端末の識別情報(電話番号等)に対応付けてもよい。また、第2及び第3の実施形態の場合、上述したポイントPbの「はなこ」のように、他端末の所有者や電話番号などの識別情報も併せて表示するようにしてもよい。これらの情報は、全てサーバが提供するようにしてもよいし、電話番号やアドレス情報に基づいてユーザ名等を自端末で判定するようにしてもよい。
【0074】
発音ポイントPmの移動については、第2及び第3の実施形態(図3及び図4)の場合、自端末と他端末との相対的な位置関係が時間的に変化するため、自ずから発音ポイントは移動するようになっているが、第1の実施形態(図2)の場合は、発音ポイントPcで図示されるように、プロットした発音ポイントPmをグリッド上で移動させてもよい。この場合、図13(C)で述べた手法と同様の移動アルゴリズムを採用することができる。
【0075】
〔種々の実施態様〕
以上、図面を参照しつつ、この発明を一実施例について説明したが、これは単なる一例であって、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、種々の態様で発明を実施することができる。例えば、実施例においては、時間線C(t)を、自端末位置に対応する中心点O(0,0)から拡大する同心円とした。しかしながら、時間線C(t)の形状は、既述したように、どのようなものであってもよい。また、時間線C(t)は、中心点O以外の画面上の発音ポイントPm(x,y)を起点として描画するようにしてもよい。時間線C(t)は、中心点Oや発音ポイントPmなどの所定の点に向かって収縮するようものであってもよい。時間線C(t)は、レーダーのスキャン線のように、これら所定の点を中心に回転するものでもよい。
【0076】
第2及び第3の実施形態(図3及び図4)において、グリッド画面上の座標位置と楽音情報との対応付けは種々の改良策を採用することができる。例えば、中心点O(0,0)からの方向に応じて異なる音色を割り当てる。この場合、例えば、上下左右の4方向のみ音色を割当て、中間方向は2音色を方角に応じた割合で混合するようにしてもよい。また、複数のフレーズ(演奏シーケンスデータ)を中心点Oからの方向(方角)θに応じて割り当て、更に、距離dに応じてフレーズの演奏テンポやエフェクト(例えばリバーブ)の掛り具合を制御するようにしてもよい。また、これらを複合的に適用してもよい。例えば、方角θ→音色、距離d→フレーズや、方角θ→音階、距離d→エフェクト、等々。さらに、中心点Oからの方位角でなく、例えば、横方向x=パン、縦方向y=音階などのように、x−y座標位置に基づいて楽音特性(パラメータ)を決定しても良い。
【0077】
第2及び第3の実施形態においては、他端末の実際の相対位置(東西南北)を画面上の相対位置(右左下上)に対応付けたが他の形態であってもよい。例えば、画面上の相対位置上下を自端末の進行方向に対応付けてもよい。この場合、自端末の進行方向は、直前の位置情報との差分を取ることで容易に判定することができ、また、ジャイロ等を用いて自端末の向いている方向を検出するように構成することもできる。
【0078】
第2及び第3の実施形態においては、サーバSVが1乃至複数の一部の他端末の位置情報を提供するレンジ(地理的範囲)を設定することができるようにしてもよい。例えば、測位手法の検出精度を最小レンジとして、自端末を基準に、半径10km以内、前方10km以内等、或いは、○○市などの特定地区内等の範囲内にある他の端末の位置情報を提供する。また、例えば、自端末の北20kmの地点を起点とした半径10km以内の他端末の位置を取得する等、グリッド画面GCに表示可能な範囲外に自端末の位置を対応づけるものであってもよい。
【0079】
表示されるグリッド画面GCやプロット可能なグリッド領域の形状GCは、実施例のような矩形に限らず、円形(楕円形)、菱形等、任意である。また、発音ポイントPm(x,y)のプロット状態乃至当該ポイントPmに対応する楽音特性(楽音パラメータ)を端末CLの内蔵或いは外部の記憶媒体に記憶したり、他の端末に送信したりする機能をもたせてもよい。
【0080】
第2及び第3の実施形態において、他端末との位置情報との交換は、必ずしもサーバSVを介さなくても良い。GPSにより取得した緯度経度情報や、端末間通信によって測定する互いの相対的な位置関係などの情報は、端末同士で直接位置情報を授受するようにしてもよい。
【0081】
プロットされる発音ポイントは、自端末位置の履歴情報を用いてもよい。また、特願2002−381458のように、自端末の位置を定期的にサンプリングし、グリッドGC上にマッピングしてもよい。
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、時間経過に従って、2次元空間座標上を同心状に拡大/縮小したり、回転したり、或いは、順次方向を変化する時間線で、発音ポイントを走査するようにしているので、楽音生成の時間軸を1方向に固定した従来の方法にはない面白みのある音楽を作成することができる。また、時間の関数として変動する時間線で発音ポイントを走査することで音楽を生成するのに伴って、音楽生成の原因となる発音ポイント及び時間曲線を画面に表示することで、見た目にも美しいと感じることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施例による楽音形成システムの構成の概要を表わす図である。
【図2】図2は、この発明の一実施例による楽音形成の第1の実施態様〔1〕を説明するための図である。
【図3】図3は、この発明の一実施例による楽音形成の第2の実施態様〔2〕を説明するための図である。
【図4】図4は、この発明の一実施例による楽音形成の第3の実施態様〔3〕を説明するための図である。
【図5】図5は、同心円状時間線の発生及び表示態様の例を表わす図である。
【図6】図6は、この発明の一実施例によるスタンドアローン版楽音形成のメイン処理を表わすフローチャートである。
【図7】図7は、この発明の一実施例によるスタンドアローン版楽音形成におけるユーザ操作処理を表わすフローチャートである。
【図8】図8は、この発明の一実施例によるスタンドアローン版楽音形成における画面更新処理を表わすフローチャートである。
【図9】図9は、この発明の一実施例によるスタンドアローン版楽音形成における発音処理を表わすフローチャートである。
【図10】図10は、この発明の一実施例によるネットワーク版楽音形成の全体処理の概念を表わすフローチャートである。
【図11】図11は、この発明の一実施例によるネットワーク版楽音形成におけるサーバ処理を表わすフローチャートである。
【図12】図12は、時間線のバリエーション〔1〕を説明するための図である。
【図13】図13は、時間線の他のバリエーション〔2〕を説明するための図である。
【図14】図14は、ポイント表示のバリエーションを説明するための図である。
【符号の説明】
SV サーバ
CL:CL1〜CLn クライアント端末(楽音形成装置)、
GC グリッド座標系又は表示画面、
O 基準点、中心点又は原点(0,0)、
Pm;P1,P2,P3;Pa,Pb,Pc 発音ポイント、
C;C1,C2,C3;Ca,Cb,Cc 時間線、
d,θ 任意の発音ポイントPm(x,y)の原点Oからの距離及び角度、
Rmax 最大距離又は最大半径、
PN 音名データ、
PT1,PT2,PT3 音高データ、
TN,Bk,Tn 音色番号、音色バンク番号及び音色枝番号、
EF エフェクト指定データ、
P1,P2,P3 第1〜3音制御データ、
VL1,VL2,VL3 ベロシティデータ。
r 同心円状時間線C(t)の半径、

Claims (8)

  1. ユーザ入力によるプロット指示に応じて表示画面上に発音ポイントをプロットする点プロット手段と、
    上記表示画面上に、時間経過に従って所定位置の基準点を中心に拡大又は縮小する第1時間線を上記表示画面上の必要な箇所を走査可能に描画する第1線描画手段と、
    第1時間線が上記発音ポイントに接触したことに応じて、当該発音ポイントに対応する楽音情報を形成する第1楽音形成手段と
    を具備することを特徴とする楽音形成装置。
  2. ユーザ入力によるプロット指示に応じて表示画面上に発音ポイントをプロットする点プロット手段と、
    上記表示画面上に、時間経過に従って所定位置の基準点を中心に回転する第1時間線を上記表示画面上の必要な箇所を走査可能に描画する第1線描画手段と、
    第1時間線が上記発音ポイントに接触したことに応じて、当該発音ポイントに対応する楽音情報を形成する第1楽音形成手段と
    を具備することを特徴とする楽音形成装置。
  3. 表示画面上に発音ポイントをプロットする点プロット手段と、
    上記表示画面上に、時間経過に従って所定の移動アルゴリズムに基づき順次方向を変えて移動する第1時間線を描画する第1線描画手段と、
    第1時間線が上記発音ポイントに接触したことに応じて、当該発音ポイントに対応する楽音情報を形成する第1楽音形成手段と
    を具備することを特徴とする楽音形成装置。
  4. 表示画面上に発音ポイントをプロットする点プロット手段と、
    上記表示画面上に、時間経過に従って所定位置の基準点を中心に拡大又は縮小する第1時間線を上記表示画面上の必要な箇所を走査可能に描画する第1線描画手段と、
    第1時間線が上記発音ポイントに接触したことに応じて、当該発音ポイントに対応する楽音情報を形成する第1楽音形成手段と、
    第1時間線が上記発音ポイントに接触したことに応じて、当該発音ポイントを基準点として拡大又は縮小する第2時間線を描画する第2線描画手段と、
    第2時間線が上記発音ポイントに接触したことに応じて、当該発音ポイントに対応する楽音情報を形成する第2楽音形成手段と
    を具備することを特徴とする楽音形成装置。
  5. 表示画面上に発音ポイントをプロットする点プロット手段と、
    上記表示画面上に、時間経過に従って所定位置の基準点を中心に回転する第1時間線を上記表示画面上の必要な箇所を走査可能に描画する第1線描画手段と、
    第1時間線が上記発音ポイントに接触したことに応じて、当該発音ポイントに対応する楽音情報を形成する第1楽音形成手段と、
    第1時間線が上記発音ポイントに接触したことに応じて、当該発音ポイントを基準点として拡大又は縮小する第2時間線を描画する第2線描画手段と、
    第2時間線が上記発音ポイントに接触したことに応じて、当該発音ポイントに対して第1時間線が接触したことに応じて第1楽音形成手段により形成される楽音情報が表わす楽音の特性とは異なる特性の楽音情報を形成する第2楽音形成手段と
    を具備することを特徴とする楽音形成装置。
  6. 前記発音ポイント乃至基準点の座標位置は、極座標或いは直交座標で表現されることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の楽音形成装置。
  7. さらに、前記表示画面上の所定位置に設定された原点を基準とした座標位置に応じて、前記発音ポイントに対応して第1楽音形成手段で形成される楽音情報が表わす楽音の特性を決定する楽音特性決定手段を具備することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の楽音形成装置。
  8. 前記楽音特性決定手段は、当該発音ポイントの前記原点を基準とした方位角に応じて、音高、音色、音量及び楽音効果特性のうち少なくとも1つを決定することを特徴とする請求項7に記載の楽音形成装置。
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