JP5267905B2 - 音データ生成装置およびプログラム - Google Patents
音データ生成装置およびプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP5267905B2 JP5267905B2 JP2007275754A JP2007275754A JP5267905B2 JP 5267905 B2 JP5267905 B2 JP 5267905B2 JP 2007275754 A JP2007275754 A JP 2007275754A JP 2007275754 A JP2007275754 A JP 2007275754A JP 5267905 B2 JP5267905 B2 JP 5267905B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- virtual
- particle
- sound
- particles
- setting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Electrophonic Musical Instruments (AREA)
Description
例えば、「雨降りの音」ならば、「ザーザー」、「そよ風の音」ならば「ヒューヒュー」など、自然現象ごとに特徴的な波形の音が生じるため、上記特許文献1などにおいては、自然現象における音の特徴を模した波形データを繰り返し音声へ変換することにより自然現象の音を再現している。
そのように、自然界において発生している音は、総体として聴いた場合には個々の相互作用に由来する音の成分が区別されて聴取されることは無いが、実際は毎回異なる音から構成される2度と再現できない音が発生しているのである。そのような音の「ランダム性」や「非再現性」が自然界の音に「自然らしさ」を与えていると考えられる。
該構成において、前記仮想発音体設定手段は、前記仮想発音体として弦を前記仮想空間に設定し、前記音データ生成手段は、前記弦と前記仮想粒子の相互作用を演算し、前記特性設定手段により当該仮想粒子に対して設定された特性に基づいて弦の振動をシミュレーションし、該シミュレーション結果に基づいて音データを生成しても良い。
本発明に係る音データ生成装置は、コンピュータの演算によって形成される仮想空間の中に多数の仮想粒子を放出させるとともに、振動体(弦など)を仮想空間の中で移動させる。そして、仮想粒子と振動体との相互作用(衝突など)の状況を演算し、その演算結果による振動体の振動状態に基づいて音データを生成するものである。
以下、図面を参照しつつ、本発明を実施する際の最良の形態について説明する。
図2は、本発明に係る音データ生成システム1の全体構成を示す図である。音データ生成システム1は、プログラム実行装置としての音データ生成装置10と、マウス20と、モニタ30と、多点コントローラ40とを有する。
まず、音データ生成装置10のハードウェア構成について図3を参照して説明する。
音データ生成装置10は、制御部101、光ディスク再生部102、ROM(Read Only Memory)103、RAM(Random Access Memory)104、I/O部105を有する。それら各部はバス109を介して互いに接続されている。
ROM103は、制御部101が実行する各種制御プログラムを格納している。
RAM104は、制御部101によってワークエリアとして利用される。
以上が音データ生成装置10の構成である。
また、ボタン22が押下(以下、クリック)されると、マウス20はクリック操作がなされたことを示すクリック操作信号を生成し、通信ケーブル23を介して出力する。クリック操作信号を受取った制御部101は、クリック時にカーソルが位置していた座標を認識し、当該座標に表示されているアイコンなどに対して選択処理が行われたと認識する。
また、図5に示すように、モニタ画面の下方には音データ再生部30aが設けられ、音データ生成装置10から受取った音データに基づいて音が放音される。
次に、ROM103に格納された制御プログラムについて説明する。なお、制御プログラムには、音データ生成装置10の制御部101が音データを生成するために実行する各種プログラムが含まれ、以下では主要なもののみ取り上げて説明する。
以下では、空間特性制御プログラムによる仮想空間100の制御について説明する。
図7は、モニタ30の画面の一例を示した図である。画面には、仮想空間100の枠組みが表示されている。また、仮想空間100の右側には、制御パネル400が表示されている。仮想空間100は、ユーザによる制御パネル400に対する操作に基づき、以下のように制御される。
以下では、粒子運動制御プログラムによる仮想粒子200の特性および運動の制御方法について説明する。
まず、仮想粒子200の出現について図9を用いて説明する。本実施形態における仮想空間100には、仮想粒子200を仮想空間100に発生させるための装置として、スプリンクラ150が設けられる。
仮想粒子200には、各種の特性を設定することが可能である。以下では、主な特性を取り上げて説明する。ユーザは、これらの特性を仮想粒子200が放出されるスプリンクラ150ごとに設定することが可能である。
(a)質量
仮想粒子200は、各粒子に固有の質量を有する。
(b)形状
仮想粒子200は、各粒子に固有の形状を有する。本実施形態においては、球または立方体が設定される。また、大きさも設定可能であり、球の半径や立方体の一辺の長さなどにより大きさが指定される。
(c)付着性
仮想粒子200は、他のオブジェクトや仮想空間100の枠組みなどと衝突すると、該衝突した対象物に付着するように制御することが可能である。
ROM103に格納された粒子運動制御プログラムは、仮想空間100内での仮想粒子200の運動を以下に説明するルール(a)〜(d)に従って制御する。なお、以下のルールは、地球上の物体の性質および力学的法則を模したものである。
(a)仮想粒子200に働く力Fと仮想粒子200の質量mと加速度αとの間にはF=mαの関係がある。たとえば本実施形態においては、仮想空間100の下向きに重力場が存在するため、仮想粒子200には常にmg(gは重力加速度)の大きさの力が仮想空間100の下向きに働く。
(b)仮想空間100を移動すると、仮想粒子200には、その形状や表面の微細形状(ざらざら感)に応じて移動とは逆の向きに抵抗が働く。該移動抵抗の大きさは、仮想空間100に設定された空間特性によっても制御される。
(c)仮想粒子200同士の衝突においては、運動量保存の法則が成り立つ。
(d)仮想粒子200は、他のオブジェクトや仮想空間100の枠組みなどとの衝突において、所定の反発係数で反発する。ただし、仮想粒子200が付着性を有するように設定されている場合には、その限りではない。
仮想空間100の枠組みの底辺に達した仮想粒子200は消滅するよう設定されている。
音データ生成装置10は、ROM103に格納された音データ生成プログラムにより、以下に説明するように音データを生成する。
以下では、音データ生成装置10が音データを生成する際の各部の動作について説明する。
まず、音データ生成装置10の電源が投入されると、制御部101はROM103から各種制御プログラムを読み出し、RAM104にロードする。
まず、制御部101は、初期設定処理を行う。図10は、初期設定処理の流れを示したフローチャートである。
ステップSA100においては、仮想空間100の空間特性の設定がなされる。音データ生成システム1のユーザは、制御パネル400の「空間特性」アイコン404を押下し、モニタ30に図8に示すパラメータ設定のための画面を表示させる。そして制御部101は、入力された内容に応じて仮想空間100の空間特性、すなわち仮想空間100における重力場および抵抗力の設定を行う。
また、抵抗力の設定において、比例定数の値が書き込まれると、仮想粒子200の移動速度に比例した抵抗力が移動と逆方向に働く。そして、その比例定数に対応してまるで空気や水が仮想空間100に満たされているような環境に設定される。
ステップSA120では、スプリンクラ150から放出される仮想粒子200の特性が設定される。
以上に説明した仮想粒子200の特性の設定は、スプリンクラ150ごとに実行可能である。なお、仮想粒子200の特性は、ユーザにより設定がなされない場合には予め設定されているデフォルト値に設定される。
仮想粒子200を仮想空間100に放出させる処理の説明に入る前に、仮想粒子200との衝突により発音を行う振動体を仮想空間100に設定する振動体設定処理について説明する。なお、振動体設定処理は、後述する音データ生成処理に対して割り込み処理として行われる。
ステップSC100において、制御部101は、多点コントローラ40から押下位置情報を受信したか否かを判定する。ステップSC100の判定結果が“NO”の場合は、ステップSC100の処理が繰り返される。ステップSC100の判定結果が“YES”である場合は、ステップSC110が行われる。
ステップSC120において、制御部101は、押下位置情報に含まれる座標が変更されたか否か判定する。ステップSC120の判定結果が“YES”である場合、弦120の設置位置がスライドする処理がなされる。すなわち、時々刻々と変化する押下位置に対応させて弦120の設置位置を変更する(ステップSC130)。一方、ステップSC120の判定結果が“NO”である場合、ステップSC120の処理が繰り返され、弦120は継続して同じ位置に設けられる。
初期設定処理がなされると、制御部101は、音データ生成処理を開始する。図13は、音データ生成処理の流れを示したフローチャートである。なお、図13に示した各ステップは、仮想空間100に放出された個々の仮想粒子200について並行して実行される。
ステップSB120において、衝突が起こっていない場合には、仮想粒子200の速度に微小時間を乗算することにより、仮想粒子200は新たな位置に移動される。一方、仮想空間100の壁または他の仮想粒子200に衝突した場合には、完全弾性衝突で跳ね返り、該仮想粒子200には新たな速度が設定される。図14(A)は、そのような状況を表した図である。質量mの仮想粒子200aが質量2mで静止している仮想粒子200bに速度vで衝突した場合、運動量保存の法則から、衝突後の仮想粒子200aおよび200bの速度は、−v/3および2v/3となる。
また、付着性が付与されている仮想粒子200が他のオブジェクトに衝突した場合は、対象物に付着する。このとき、対象物が固定されたオブジェクトであれば仮想粒子200は該付着箇所に固定され、一方、対象物が固定されたオブジェクトではない場合には、仮想粒子200は該対象物と一体になり運動量保存則に従い決定された速度ベクトルで移動する。図14(B)は、後者の状況を表した図である。質量mの仮想粒子200aが、静止している質量2mの仮想粒子200bに速度vで衝突した場合、運動量保存の法則から、一体となった仮想粒子200aおよび200bの速度は、v/3となる。
ステップSB160において、弦120の振動状態に基づいて音データが生成される。ステップSB160が終わると、弦120と衝突した仮想粒子200について、ステップSB120以降の処理が繰り返される。
更には、弦120の振動状態は、衝突した仮想粒子200の特性を含めてシミュレーションされるのであるから、弦120の振動状態も多様になる。
また、例えば立方体形状の仮想粒子200が仮想空間100の壁面に衝突した場合に反射角が予期できないことなどにも良く表れているように、仮想粒子200の軌道や弦120との衝突はユーザが細部まで予期できるものではなく、生成される音データが意外なものとなる可能性が高い。
以上の処理が終了すると、制御部101は、スプリンクラ150の配置態様、仮想粒子200の特性、弦120の設置・移動態様、および仮想空間100に設定された空間特性など、音データの生成に係る各種パラメータの情報(以下、設定情報)を、試行ごとにRAM104に書き込む。
制御部101は、RAM104に書き込まれた設定情報を読み出すことにより、再度同じ条件設定下で音データの生成処理を行うことができる。なお、そのように同様の条件設定で再び音データを生成したとしても、各仮想粒子200の挙動は毎回異なるため、微視的には異なる音データが生成される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は以下のように種々の態様で実施することができる。
まず、時間的な制御方法について説明する。例えば、時間経過に伴って各仮想粒子200の質量および体積が小さくなるように設定しても良い。その場合、各仮想粒子200は、スプリンクラ150から放出されてから経過した時間に応じてその質量および体積が次第に小さくなり、所定時間後に仮想空間100中から消滅する。
次に、空間的な制御方法について説明する。例えば、仮想空間100の特定の領域において、該領域に侵入した仮想粒子200の質量が大きくなるように制御しても良い。その場合、該領域に弦120を設けると、進入してきた仮想粒子200の質量が大きくなっていることから、衝突を受けた弦120は大きく振動し大きな音や異なる音色の音が生じるとの現象が生じる。
以上に例示したような時間的・空間的な制御を組み合わせることにより、仮想粒子200は、ユーザにより指定された期間および領域において、それまで設定されていた特性が変更される。そして、該期間が終了したり該領域から抜け出したりすると、元の設定に戻される。このように、仮想粒子200の特性をダイナミックに設定することが可能となる。
面を仮想空間100に設ける場合には、以下のようにすれば良い。仮想空間100の表示は2次元であるため、面を面の断面図で表示されるようにしても良い。すなわち、例えば仮想空間100内で始点と終点とが指定された場合には、指定された始点と終点とを結ぶ直線が面の断面となるように、そして面と仮想空間100の表示画面が直交するように面が設けられるとすれば良い。
面と仮想粒子200が衝突した場合には、振動面に関する物理的シミュレーションを行い、面特有の音データを生成するようにすれば良い。その場合も、上記実施形態における弦120の振動と同様に、仮想粒子200の特性を含めて面の振動状態をシミュレーションすれば良い。
なお、上記実施形態においては、仮想粒子200は弦120と衝突した場合に、反発せずそのまま弦120を通過する場合について説明したが、面との衝突においては、仮想粒子200は跳ね返るとの条件を設けても良い。
図17は、規制要素の一例であるウォール160の配置に関するモニタ30の画面表示の一例である。ユーザにより制御パネル400下部の「ウォール」アイコン405がクリックされた後ドラッグ操作がなされると、制御部101は該ドラッグ操作の始点と終点を対角線とする長方形の領域をウォール160として画面上に表示させる。例えば、カーソル170が図中170(a)から170(b)の位置までドラッグされると、ウォール160(a)が設定される。
また、カーソル170を、一旦設定されたウォール160の頂点に合わせてボタン22を押下し、押下したままマウス20を移動する操作がなされると、ウォール160の重心を中心としてカーソル170の移動に伴ってウォール160が回転される。例えば、ウォール160(c)の頂点(カーソル170(c)の位置)にカーソル170を合わせ、ボタン22を押下したままカーソル170(d)で示される位置まで移動されると、ウォール160はウォール160(d)で示される位置に回転される。
また、カーソル170をウォール160の内側領域にあわせて同様の操作がなされると、ウォール160はカーソル170の移動に伴って移動される。例えば、ウォール160(e)の内部領域(カーソル170(e)の位置)にカーソル170を合わせ、ボタン22を押下したままカーソル170(f)で示される位置まで移動されると、ウォール160はウォール160(f)で示される位置に移動される。
また、音データ生成処理中にウォール160がダブルクリックされると、選択されたウォール160は消滅するようにしても良い。
このように設置された規制要素と仮想粒子200が衝突した場合に、該仮想粒子200の特性に基づいた処理がなされるようにしても良い。例えば、特定のスプリンクラ150から放出された仮想粒子200が衝突しても跳ね返さず透過させる性質をウォール160に与えたりしても良い。
その場合の処理内容の一例を以下に説明する。上記実施形態において示した「粒子特性」アイコン406の押下に応じて表示される設定画面において、図11で説明した特性に加えて、「分裂の有無」および「磨耗の有無」がそれぞれ選択可能とする。更には、分裂および磨耗それぞれの現象が起こる閾値となる速度(閾値速度;pixel/sec)を設定可能とする。そして、仮想粒子200と対象物との相対的な衝突速度が該閾値速度を越えて衝突した場合には、分裂または磨耗が生じるとすれば良い。
分裂に関しては、閾値速度を越える速度で衝突した場合には、仮想粒子200が例えば2つに分裂し、衝突時以降の処理が質量および体積が半分になった2つの仮想粒子として以後別々の仮想粒子200として処理されるようにしても良い。その場合、分裂した仮想粒子200の形状は共に球であるとしても良い。
磨耗に関しては、閾値速度を越える速度で衝突した場合には、仮想粒子200の質量および体積が、例えば1割減少するようにしても良い。
また、上記実施形態において説明した「付着性」について、仮想粒子200同士が結合すると、体積および質量が加算される場合について説明した。しかし、結合前の仮想粒子200の特性(質量、体積など)に基づいて、加算・乗算・平均化などの各種演算がなされることにより新たな特性が設定された仮想粒子200が生成されるとしても良い。
また、衝突に際して仮想粒子200の形状が変化するようにしても良い。例えば、立方体の仮想粒子200が、所定回数以上他の物体に衝突すると、球の仮想粒子200に変化する(角がとれる)ようにするなどしても良い。
また、他のオブジェクトや仮想空間100の壁面との衝突が生じていない場合にも、仮想空間100内を所定の距離を越えて移動した場合には、体積が小さくなるなどの処理を施しても良い。
その場合、予めROM103に各種波形データを格納しておき、各仮想粒子200の特性に応じてそれらの波形データを対応付けておき、衝突の際に読み出して音データの生成に用いても良い。また、仮想粒子200の内部に弦120と同様の弦が含まれるとし、仮想粒子200が上述した他のオブジェクトと衝突すると、衝突状況に応じて該弦の振動がシミュレーションされ仮想粒子200が音を発するようにしても良い。
また、仮想粒子200が他のオブジェクトと衝突し音を発する場合に、衝突状況に応じて以下のような効果を該音に付与しても良い。
(a)衝突時の相対的な衝突速度が大きいほど音の振幅が大きくなるようにしても良い。
(b)仮想粒子200の大きさ(球ならば半径、立方体ならば一辺の長さ)が大きいほど低い周波数の音が生成されるようにしても良い。その場合、大きな仮想粒子200に対して低い周波数の波形データを対応付けておいても良いし、波形データの読出しスピードを遅くすることにより低い周波数の音データを生成しても良い。
(c)衝突した仮想粒子200の密度(質量を体積で除した値)に応じて、生成される音データに各種エフェクトを施すようにしても良い。例えば、密度が高いほどシャープな音となるように、密度が低いほどこもった音となるように音データに各種エフェクトが施されるようにしても良い。
また、上記の例では、仮想粒子200が他のオブジェクトと衝突した場合に仮想粒子200が音を発する場合について説明したが、他のオブジェクトと衝突していない場合でも発音がなされるようにしても良い。例えば、仮想粒子200が仮想空間100内を移動することに応じて音を発するようにしても良い。その場合、例えば、仮想粒子200の大きさ、質量、速度などに応じて音の大きさや周波数特性などが決定されるようにしても良い。また、他のオブジェクトとの距離が変化するなど接触や衝突が起こっていない場合にも、仮想粒子200が音を発するようにしても良い。
(a)全てのスプリンクラ150について、放出される仮想粒子200の特性をまとめて設定しても良い。
(b)仮想粒子200ごとに逐一特性を設定可能としても良い。その場合、各仮想粒子200を指定すると共に、該指定された仮想粒子200の特性を図11に示したのと同様の方法で設定することができるようにすれば良い。
例えば、仮想粒子200が弦120の付近を通過するだけで、弦120に衝突(接触)していなくても弦120が振動するなどとしても良い。また、仮想粒子200に対して「電荷」を持たせるようにして、仮想粒子200同士が近接すると反発力または引力が働くなどとしても良い。そのように、上記実施形態における相互作用(衝突や接触)を、他の種々の相互作用に置き換えても良い。
(a)仮想粒子200の質量は0である。
(b)仮想粒子200の移動速度は大きな値に設定される。
(c)複数の仮想粒子200が同じ位置に移動した場合、衝突は起こらず、各仮想粒子200の運動は他の仮想粒子200に影響を受けない(独立性)。
(d)仮想粒子200は仮想空間100の壁面において反射する。その場合、仮想粒子200は、色の濃い領域(例えば仮想空間100の壁面において黒く表示されている領域がある場合には、該領域)に衝突すると消滅(エネルギーが吸収される)し、色の薄い領域に衝突した場合には反射するなどとしても良い。
(e)仮想空間100に透明なオブジェクトが設けられた場合、該オブジェクトを通過できると共に、オブジェクトの界面で屈折し進行方向が変化する。その場合、各オブジェクトには、屈折率を指定することができるようにしても良い。なお、光子として設定されていない他の仮想粒子200は該オブジェクトを通過できないようにしても良い。
(f)仮想粒子200は仮想空間100内で光るように表示される。その場合、個々の仮想粒子200は粒子として個別に表示されず、仮想粒子200の軌跡を線として表示しても良い。更に、個々の光線が色を示すようにし、複数の光線が交差すると該交差位置において光の色が重ねあわされ変化するようにしても良い。
Claims (9)
- 仮想空間を設定する仮想空間設定手段と、
仮想粒子を前記仮想空間に対して連続的に放出する1又は複数の仮想粒子放出手段と、
前記仮想粒子放出手段の演算により放出される前記仮想粒子に、前記仮想粒子放出手段ごと又は前記仮想粒子ごとに特性を設定する特性設定手段と、
前記仮想粒子放出手段の演算により放出された各仮想粒子の軌道を、前記各仮想粒子同士の衝突を含めて演算すると共に、該演算においては、前記特性設定手段により前記仮想粒子に対して設定された特性が用いられる軌道演算手段と、
前記仮想空間に仮想発音体を設定する仮想発音体設定手段と、
前記仮想発音体と前記仮想粒子の相互作用を演算し、該相互作用に基づいて、前記仮想発音体又は前記仮想粒子が発音する音を解析し、該音を表す音データを生成する音データ生成手段と
を有することを特徴とする音データ生成装置。 - 仮想空間を設定する仮想空間設定手段と、
仮想粒子を前記仮想空間に対して連続的に放出する1又は複数の仮想粒子放出手段と、
前記仮想粒子放出手段の演算により放出される前記仮想粒子に、前記仮想粒子放出手段ごと又は前記仮想粒子ごとに特性を設定する特性設定手段と、
前記仮想粒子放出手段の演算により放出された各仮想粒子の軌道を、前記各仮想粒子同士の衝突を含めて演算する軌道演算手段と、
前記仮想空間に仮想発音体を設定する仮想発音体設定手段と、
前記仮想発音体と前記仮想粒子の相互作用を前記特性設定手段により当該仮想粒子に対して設定された特性に基づいて演算し、該相互作用に基づいて、前記仮想発音体又は前記仮想粒子が発音する音を解析し、該音を表す音データを生成する音データ生成手段と
を有することを特徴とする音データ生成装置。 - 前記仮想発音体設定手段は、前記仮想発音体として弦を前記仮想空間に設定し、
前記音データ生成手段は、前記弦と前記仮想粒子の相互作用を演算し、前記特性設定手段により当該仮想粒子に対して設定された特性に基づいて弦の振動をシミュレーションし、該シミュレーション結果に基づいて音データを生成することを特徴とする請求項2に記載の音データ生成装置。 - 前記特性設定手段は、前記仮想粒子の特性を経時的に変化させるように制御することを特徴とする請求項1または2に記載の音データ生成装置。
- 前記仮想空間の領域ごとに、前記仮想粒子の特性を指定する領域特性設定手段を有し、
前記特性設定手段は、前記領域特性設定手段により設定された領域に前記仮想粒子が侵入する演算が行われると、該仮想粒子の特性を前記領域特性設定手段により該領域に指定された特性に変化させることを特徴とする請求項1または2に記載の音データ生成装置。 - 前記仮想粒子が所定の態様で他のオブジェクトと相互作用する演算がなされた場合には、該仮想粒子を複数に分割する分裂手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の音データ生成装置。
- 前記仮想粒子が所定の態様で他のオブジェクトと相互作用する演算がなされた場合には、該仮想粒子の質量、体積、形状の少なくともいずれか1つを変化させることを特徴とすることを特徴とする請求項1または2に記載の音データ生成装置。
- コンピュータを、
仮想空間を設定する仮想空間設定手段と、
仮想粒子を前記仮想空間に対して連続的に放出する1又は複数の仮想粒子放出手段と、
前記仮想粒子放出手段の演算により放出される前記仮想粒子に、前記仮想粒子放出手段ごと又は前記仮想粒子ごとに特性を設定する特性設定手段と、
前記仮想粒子放出手段の演算により放出された各仮想粒子の軌道を、前記各仮想粒子同士の衝突を含めて演算すると共に、該演算においては、前記特性設定手段により前記仮想粒子に対して設定された特性が用いられる軌道演算手段と、
前記仮想空間に仮想発音体を設定する仮想発音体設定手段と、
前記仮想発音体と前記仮想粒子の相互作用を演算し、該相互作用に基づいて、前記仮想発音体又は前記仮想粒子が発音する音を解析し、該音を表す音データを生成する音データ生成手段
として機能させるためのプログラム。 - コンピュータを、
仮想空間を設定する仮想空間設定手段と、
仮想粒子を前記仮想空間に対して連続的に放出する1又は複数の仮想粒子放出手段と、
前記仮想粒子放出手段の演算により放出される前記仮想粒子に、前記仮想粒子放出手段ごと又は前記仮想粒子ごとに特性を設定する特性設定手段と、
前記仮想粒子放出手段の演算により放出された各仮想粒子の軌道を、前記各仮想粒子同士の衝突を含めて演算する軌道演算手段と、
前記仮想空間に仮想発音体を設定する仮想発音体設定手段と、
前記仮想発音体と前記仮想粒子の相互作用を前記特性設定手段により当該仮想粒子に対して設定された特性に基づいて演算し、該相互作用に基づいて、前記仮想発音体又は前記仮想粒子が発音する音を解析し、該音を表す音データを生成する音データ生成手段
として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007275754A JP5267905B2 (ja) | 2007-10-23 | 2007-10-23 | 音データ生成装置およびプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007275754A JP5267905B2 (ja) | 2007-10-23 | 2007-10-23 | 音データ生成装置およびプログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009103932A JP2009103932A (ja) | 2009-05-14 |
JP5267905B2 true JP5267905B2 (ja) | 2013-08-21 |
Family
ID=40705668
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007275754A Expired - Fee Related JP5267905B2 (ja) | 2007-10-23 | 2007-10-23 | 音データ生成装置およびプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5267905B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3508976B2 (ja) * | 1997-02-19 | 2004-03-22 | 日本電信電話株式会社 | 補間音色音合成方法 |
JP3804630B2 (ja) * | 2003-03-20 | 2006-08-02 | ヤマハ株式会社 | 楽音形成装置 |
JP4477414B2 (ja) * | 2004-05-21 | 2010-06-09 | 株式会社平和 | 映像式遊技機 |
JP2006204888A (ja) * | 2004-12-28 | 2006-08-10 | Aruze Corp | シミュレーションプログラムおよびシミュレータ |
JP4736771B2 (ja) * | 2005-12-09 | 2011-07-27 | ソニー株式会社 | 効果音生成装置及び効果音生成方法、並びにコンピュータ・プログラム |
-
2007
- 2007-10-23 JP JP2007275754A patent/JP5267905B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009103932A (ja) | 2009-05-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP3040807B1 (en) | Virtual sensor in a virtual environment | |
JP4675324B2 (ja) | 力覚提示装置、力覚提示方法および力覚提示プログラム | |
US6147674A (en) | Method and apparatus for designing force sensations in force feedback computer applications | |
Paneva et al. | Levitation simulator: prototyping ultrasonic levitation interfaces in virtual reality | |
Avanzini et al. | Integrating physically based sound models in a multimodal rendering architecture | |
JP4953085B2 (ja) | 音データ生成装置およびプログラム | |
JP5267905B2 (ja) | 音データ生成装置およびプログラム | |
JP4736094B2 (ja) | 音データ生成装置およびプログラム | |
CN100472406C (zh) | 力觉提示装置以及力觉提示方法 | |
JP4858777B2 (ja) | 音データ生成装置およびプログラム | |
JP5011563B2 (ja) | 音データ生成装置およびプログラム | |
JP4953084B2 (ja) | 音データ生成装置およびプログラム | |
JP2009103931A (ja) | 音データ生成装置およびプログラム | |
JP5099335B2 (ja) | 音データ生成装置およびプログラム | |
KR20200073951A (ko) | 포스 피드백 방법 및 시스템, 기계로 읽을 수 있는 저장 매체 | |
JP5051838B2 (ja) | 音データ生成装置およびプログラム | |
JP2009103933A (ja) | 音データ生成装置およびプログラム | |
Gadd et al. | Metamuse: a novel control metaphor for granular synthesis | |
JP6863678B2 (ja) | プログラム及びゲーム装置 | |
JP6945699B2 (ja) | プログラム及びゲーム装置 | |
Polfreman | Multi-modal instrument: towards a platform for comparative controller evaluation. | |
JP2009175525A (ja) | 音データ生成装置、音データ生成方法およびプログラム | |
Feng et al. | An Interaction-Design Method Based upon a Modified Algorithm of Newton's Second Law of Motion | |
Ilsar et al. | 'AirStorm,'A New Piece for AirSticks and Storm: Gestural Audio-Visual for Electronic Percussionists | |
KR101068673B1 (ko) | 충돌 스플래쉬 시뮬레이션 방법 및 장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100805 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20100809 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120605 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120710 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120906 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130409 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130425 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |