JP3804565B2 - スピンドルモータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハードディスクドライブ(以下HDD)装置に搭載される動圧軸受を備えたスピンドルモータの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のスピンドルモータの一例を、図9を用いて説明する。
このスピンドルモータはロータ部121とステータ部120とで構成され、ラジアル動圧軸受とスラスト動圧軸受とにより、ロータ部121がステータ部120に対して回転自在に支持される構造となっている。
【0003】
ステータ部120はモータベース101とこれに圧入された、軸孔106Dを有するスリーブ106とを含んで構成され、ロータ部121はハブ105と、軸孔105Dに圧入されたシャフト102とを含んで構成される。
このシャフト102の外面、または軸孔106Dの内面のいずれかの所定範囲(2ヶ所)には、へリングボン(魚骨)状の動圧溝103が設けてあり、この動圧溝103と、潤滑油を充填した僅かな隙間(図5に指示せず)を挟んで動圧溝103と対向した面とでラジアル動圧軸受110を構成する。
シャフト102の下端部には円環状のフランジ108が圧入により固定される。
【0004】
一方、スリーブ106の下端部は階段状に開口しており、スラストプレート107がその第2の段部106Bに圧入により固定される。
そして、フランジ108とスラストプレート107とは潤滑油を充填した僅かな隙間(図9に指示せず)を挟んで対向配置される。
フランジ108の上面と下面にはへリングボン状の動圧溝(図示せず)が設けられ、このフランジ108とスラストプレート107とスリーブ106とによりスラスト動圧軸受111を構成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このスピンドルモータの組み立てにおいては、スラストプレート107を固定したスリーブ106をモータベース101に圧入する際に発生した応力が、スリーブ106の第2の段部106Bを経てスラストプレート107の外周部に印加される。また、ラジアル動圧軸受103にも印可される。
すると、スラストプレート107は変形して平面度が低下し、発生する動圧が減少したりアンバランスになって、潤滑油漏れ等の問題が発生する原因となった。
また、スリーブ106のラジアル動圧軸受部形状が変形して動圧のアンバランスが生じスピンドルモータの 非繰り返し精度(以下、NRRO:Non Repeatitive Run Out)が悪化したり騒音や振動が発生するという問題もあった。
【0006】
この問題を回避するために、スリーブ106をモータベース101に圧入により固定するのではなく、接着しろを設けた接着により固定する方法も検討されている。
しかしながら、接着剤による固定はその硬化収縮があるために、いくら精度の高い治具を使用しても接着部位の変形が誘発されるので、組立て精度が十分得られないという問題が生じていた。
【0007】
さらに、スリーブ106とモータベース101間に接着剤が介在してその間の電気的導電性が確保されないことから、ハブ105に固定された図示しない記録ディスクの静電気がモータベース101へ放電できず、HDD装置の記録再生ヘッドに放電してこれを破壊する、という問題を防止するための導電経路の確保が困難になっていた。
そこで本発明が解決しようとする課題は、潤滑油の漏出がなく、NRROが悪化したり騒音や振動が発生せず、記録ディスクの静電気をモータベースに放電するための導通経路の確保が容易になる、動圧軸受を備えたスピンドルモータを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本願発明は手段として次の1)〜3)の構成を有する
1)ハブと、ブに一端側が固定されたシャフトとを含んでなるロータ部と、
モータベースと、貫通孔を有し前記モータベースに設けられた孔に圧入により固定されたスリーブと、を含んでなるステータ部とを備え、
前記貫通孔に嵌挿された前記シャフトがスラスト動圧軸受部及びラジアル動圧軸受部で支持されて前記ロータ部は前記ステータ部に対して回転自在とされて成り、
前記スラスト動圧軸受部は、前記スリーブと、前記シャフトの他端前記ハブとの間で前記スリーブを挟むように固定されたフランジと、前記フランジと軸方向に対向し外周部が前記スリーブの前記貫通孔の開口側内周部に圧入により固定されたスラストプレートとを含めて構成される一方、
前記ラジアル動圧軸受部は、前記貫通孔の内周面または前記シャフトの外周面に軸方向に離隔して形成された複数のラジアル動圧溝を含んで構成され、
前記モータベースの前記孔の内周面または前記スリーブの外周面前記スラストプレートが前記開口側内周部に圧入されている部分に対応する軸方向範囲と前記スリーブが前記モータベースの前記孔の内周面に圧入されている部分に対応する軸方向範囲とを非重複にするよう形成された環状の凹部を有して成ることを特徴とするスピンドルモータである。
2)ハブと、貫通孔を有し前記ハブに設けられた孔に圧入により固定されたスリーブとを含んでなるロータ部と、
モータベースと、該モータベースに設けられた孔に一端側が固定されたシャフトと、を含んでなるステータ部とを備え、
前記シャフトを嵌挿した前記スリーブがスラスト動圧軸受部及びラジアル動圧軸受部で支持されて前記ロータ部は前記ステータ部に対して回転自在とされて成り、
前記スラスト動圧軸受部、前記スリーブと、前記シャフトの他端前記モータベースとの間で前記スリーブを挟むように固定されたフランジと、前記フランジと軸方向に対向し外周部が前記スリーブの前記貫通孔の開口側内周部に圧入により固定されたスラストプレートとを含めて構成される一方
前記ラジアル動圧軸受部は、前記貫通孔の内周面または前記シャフトの外周面に軸方向に離隔して形成された複数のラジアル動圧溝を含んで構成され、
前記ハブの前記孔の内周面または前記スリーブの外周面に前記スラストプレートが前記開口側内周部に圧入されている部分に対応する軸方向範囲と前記スリーブが前記ハブの前記孔の内周面に圧入されている部分に対応する軸方向範囲とを非重複にするよう形成された環状の凹部を有して成ることを特徴とするスピンドルモータである。
3)前記凹部は、前記スラストプレートに隣接する前記ラジアル動圧溝が形成されている軸方向範囲を含んで形成されて成ることを特徴とする1)または2)に記載のスピンドルモータである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、好ましい実施例1乃至4により図1乃至図8を用いて説明する。
図1は本発明に係るスピンドルモータの第1実施例を示す断面図、
図2はその要部拡大断面図、
図3は本発明に係るスピンドルモータの第2実施例を示す要部拡大断面図、
図4は本発明に係るスピンドルモータの第3実施例を示す断面図、
図5はその要部拡大断面図、
図6は本発明に係るスピンドルモータの第4実施例を示す要部拡大断面図である。
図7は第1実施例におけるその他の実施例を示す断面図である。
図8は第3実施例におけるその他の実施例を示す断面図である。
【0010】
(I):第1実施例
第1実施例のスピンドルモータは、ロータ部21とステータ部20とで構成され、ラジアル動圧軸受10とスラスト動圧軸受11とによりロータ部21はステータ部20に対して回転自在に支持される構造となっている。
まず、その構造をステータ部、ロータ部、軸受部の順に説明する。
【0011】
(1)ステータ部について
ステータ部20はモータベース1、スリーブ6及びコイル12を巻回したコア13で構成される。
まず、モータベース1はアルミまたはアルミ合金で形成され、そのほぼ中央部には筒状壁1Aが立設し、この筒状壁1Aの内面に形成された孔1Bにはスリーブ6が圧入により固定される。
このスリーブ6はステンレス系又は銅系の材料を用い、軸孔6Dを有する略円筒状に形成される。
その軸孔6Dの内周面の2ヶ所には、へリングボン(魚骨)状の第1、第2の動圧溝3a,3bが全周にわたって設けられる。
図1はこの第1,第2の動圧溝3a,3bを模式的に示している。
【0012】
また、軸孔6Dの第1の動圧溝3aと第2の動圧溝3bとに挟まれた部分の内径は、第1、第2の動圧溝3a,3bの部分の内径よりも大きく形成され、軸孔6Dの下端(モータベース1への圧入側)は、それぞれ環状に形成された第1の段部6A、第2の段部6B及び第3の段部6Cにより階段状に開口している。
その第2の段部6Bは、図2のように座面6B1と壁面6B2とで構成され、壁面6B2にスラストプレート7を圧入により固定し、さらに接着剤16でシールする。
この実施例1では、スラストプレートの厚さt1は約0.7mm、壁面6B2の高さt2は約0.5mmである。
そして、モータベースの孔1Bの内周面には、スラストプレート外周面7Aに対応する範囲を含んで環状の凹部4が設けられる。
この凹部4の詳細については後述する。
一方、コイル12が巻回されたコア13は筒状壁1Aの外周面に固定される。
【0013】
(2)ロータ部について
ロータ部21は、ハブ5、シャフト2、フランジ8、磁石14及びロータヨーク15とで構成されている。
ハブ5は、アルミ又はアルミ合金材により軸孔5Aを有した略円筒状に形成され、この軸孔5Aにはステンレス系材により形成されたシャフト2が圧入により固定される。
このシャフト2の下端部(ハブとの圧入反対側)には円環状フランジ8が圧入により固定される。
一方、磁石14とロータヨーク15は、ハブ5の下部にそれぞれ接着とかしめとにより固着されている。
【0014】
(3)軸受について
(a) ラジアル方向軸受
シャフト2とスリーブ6の軸孔6Dとの間にはすきまばめによる隙間があり、そこには粘性流体である潤滑油17が充填保持されている。
そして、スピンドルモータの動作時にシャフト2が回転することにより、軸孔6D内面に形成された第1,第2の動圧溝3a,3bが、シャフト2を外側から中心軸方向に押す動圧を発生させることでラジアル動圧軸受10となる。
【0015】
(b) スラスト方向軸受
シャフト2の下端部に圧入固定されたフランジ8の上面と下面とには、へリングボン状の図示しない動圧溝がそれぞれの全面に形成されている。
また、このフランジ8の厚さは、第3の段部6Cを構成する壁面6C2(図2)の深さ(軸方向)よりも10〜20μm薄く形成されており、一方のスラストプレート7は、第2の段部6Bの座面6B1に密着するように固定されているので、フランジ8とスラストプレート7及びフランジ8と座面6C1は、この10〜20μmの隙間を挟んで対向して配置される。
【0016】
そして、この隙間には粘性を有する流体である潤滑油17が充填保持されるので、スピンドルモータの動作時に、シャフト2とフランジ8とが一体で回転し、フランジ8の上面と下面の動圧溝によって動圧が発生する。
この動圧は、フランジ8の上面の動圧溝によってロータ部21を押し下げる方向に、また、フランジ8の下面の動圧溝によってロータ部21を押し上げる方向に発生する。
そして、これら両方向の動圧が均衡してロータ部21を回転自在に軸方向に安定して保持するスラスト動圧軸受11となる。
【0017】
以上説明した(a)、(b)においては、動圧溝を対向する2つの面の一方に形成した例を説明したが、対向する他方の面に、あるいは両方の面に形成してもよい。
また、粘性流体は空気等の他の流体を用いてもよい。
【0018】
次に、(1)〜(3)で説明した構成の主要部について、その組立て手順を説明する。
▲1▼ シャフト2の下端部にフランジ8を圧入する。
▲2▼ スリーブ6の軸孔6Dにその下端部からシャフト2を挿入する。
▲3▼ スリーブ6における第2の段部6Bの壁面6B2にスラストプレート7を
圧入により固定し接着剤16でシールをする。
▲4▼ シャフト2の上端部にハブ5を圧入する。
▲5▼ スリーブ6の下端部をモータベース1に圧入する。
【0019】
この組み立て手順の▲5▼における圧入で発生する応力はスリーブ6とモータベース1との接触部のみに発生し、モータベース1に設けた凹部4およびスリーブ6のこの凹部4に対向した部分には発生しない。
そして、この凹部4は、スラストプレートの外周面7A、及びラジアル動圧軸受10部の第2の動圧溝3bに対応した範囲を含んで環状に設けてあるので、圧入による応力がスラストプレート7、及びスリーブ6内周の第2の動圧溝3b部分に印加されることはない。
従って、これらが変形することはないので、所定の性能のスラスト動圧軸受11及びラジアル動圧軸受10を得ることができる。
【0020】
スラストプレート7の変形を確実になくすためには、この凹部4の深さ4dを、スリーブ6とモータベース1の圧入しめしろの5倍以上とするのが好ましい。例えば、圧入のしめしろが2μmの場合は、深さ4dは10μm以上とするのが好ましい。
逆に2倍以下の場合は変形を生じる場合があるので適さない。
【0021】
また、凹部4の軸方向範囲は、少なくともスリーブ6がスラストプレート7外周面7Aと略接触している部分(厚さt2の部分)に対応した範囲F1としてあればよいが、この範囲は広い方がスラストプレート7への応力の影響がより少なくなるので好ましい。
ここで略接触とは、直接接触して固定される状態と、接着剤を間に介して固定される状態の両方を含むものである。
さらに、この範囲はモータベース1の孔1Bの内周面におけるラジアル動圧軸受の第2の動圧溝3bに対応する範囲F2を含めるとラジアル動圧軸受10への応力の影響も少なくできるのでより好ましい。
また、以上の構成において、スリーブ6はモータベース1に圧入により固定されるので電気的導通も確保される。
スリーブ6とモータベース1の固定は、圧入のみによらず圧入と接着とを併用してもよく、あるいは接着のみで固定してもよい。
【0022】
(II):第2実施例
図3に第2実施例の要部断面を示す。
第2実施例は、第1実施例の凹部4をモータベース1ではなくスリーブ6に設けたものであり、それ以外の構成と組み立て手順については第1実施例と同じであるのでその説明は省略し、異なる部分について説明する。
【0023】
凹部4は、スリーブ6の外周面に、スラストプレートの外周面7A、及びラジアル動圧軸受10部の第2の動圧溝3bに対応した範囲を含んで環状に設けられる。
スリーブ6をモータベース1に圧入する際に発生する応力は互いの接触部のみに発生し、スリーブ6に設けた凹部4及びモータベースの孔1Bのこの凹部4に対向した部分には発生しない。
従って、スラストプレート7には圧入による応力は印加されず、これが変形することはない。又、スリーブ6の内周の動圧溝3b部分が変形することもない。
【0024】
スラストプレート7の変形を確実になくすためには、この凹部4の深さ4dをスリーブ6とモータベース1の圧入しめしろの5倍以上とするのが好ましい。
例えば、圧入のしめしろが2μmの場合は、深さ4dは10μm以上とするのが好ましい。
逆に2倍以下の場合は変形を生じる場合があるので適さない。
【0025】
また、凹部4の軸方向範囲は、少なくともスリーブ6がスラストプレート7外周面7Aと略接触している部分(厚さt2の部分)に対応した範囲F1としてあればよいが、この範囲は広い方がスラストプレート7への応力の影響がより少なくなるので好ましい。
前述のように、略接触とは、直接接触して固定される状態と接着剤を間に介して固定される状態の両方を含むものである。
さらに、この範囲はモータベース1の孔1Bの内周面におけるラジアル動圧軸受の第2の動圧溝3bに対応する範囲F2を含めると、ラジアル動圧軸受10への応力の影響も少なくできるのでより好ましい。
【0026】
(III)第3実施例
第3実施例を図4,図5を用いて説明する。
第3実施例のスピンドルモータは、ロータ部21とステータ部20とで構成され、第1,第2のラジアル動圧軸受10a,10bとスラスト動圧軸受11とにより、ロータ部21はステータ部20に対して回転自在に支持される構造となっている。
【0027】
まず、ステータ部、ロータ部、軸受部の順に(4)〜(6)にてその構造を説明する。
【0028】
(4)ステータ部について
ステータ部20はモータベース1、シャフト2及びコイル12を巻回したコア13で構成される。
まず、モータベース1はアルミまたはアルミ合金で形成され、そのほぼ中央部に設けられた孔1Bにはシャフト2が圧入により固定される。
このシャフト2はステンレス系材で形成され、その上端側(モータベースへの圧入反対側)には円環状フランジ8が圧入により固定される。
コイル12が巻回されたコア13は孔1Bに同心で設けられた筒状壁1Aの外周面に固定される。
【0029】
(5)ロータ部について
ロータ部21は、ハブ5、スリーブ6、スラストプレート7、磁石14及びロータヨーク15で構成される。
ハブ5はアルミ又はアルミ合金材を使用してスリーブ用孔5Bを有した略円筒状に形成され、このスリーブ用孔5Bにはスリーブ6が圧入により固定される。スリーブ6はステンレス系又は銅系の材料にて、軸孔6Dを有した略円筒状に形成され、その軸孔6Dの内面の2ヶ所には、へリングボン(魚骨)状の第1,第2の動圧溝3a,3bが全周にわたって設けられる。
図4はこの第1,第2の動圧溝3a,3bを模式的に示している。
【0030】
スリーブの軸孔6Dの、第1の動圧溝3aと第2の動圧溝3bとに挟まれた部分の内径は、第1,第2の動圧溝3a,3bの部分の内径よりも大きく形成される。
また、軸孔6Dの上端は、それぞれ環状に設けられた第1の段部6A、第2の段部6B及び第3の段部6Cにより階段状に開口している。
その第2の段部6Bは、図5のように座面6B1と壁6B2とで構成され、壁面6B2にスラストプレート7が圧入により固定され接着剤16によりシールされる。
【0031】
この実施例3では、スラストプレートの厚さt1は約1.2mm、壁面6B2の高さt2は約0.5mmである。
スリーブ6の外周面の、スラストプレート外周面7Aに対応する部分を含んだ範囲には環状に凹部4が設けられる。
この凹部4の詳細については後述する。
【0032】
(6)軸受について
(c) ラジアル方向軸受
シャフト2とスリーブの軸孔6Dとの間には隙間があり、そこには粘性流体である潤滑油17が充填保持されている。
そして、スピンドルモータの動作時にシャフト2が回転することにより、軸孔6D内面に形成された第1,第2の動圧溝3a,3bが、シャフト2を外側から中心軸方向に押す動圧を発生させることでラジアル動圧軸受10となる。
【0033】
(d) スラスト方向軸受
シャフト2の上部に圧入固定されたフランジ8の上面と下面とには、へリングボン状の図示しない動圧溝がそれぞれの全面に形成される。
また、このフランジ8の厚さは、第3の段部6Cを構成する壁面6C2(図5)の深さ(軸方向)よりも10〜20μm薄く形成されており、一方、スラストプレート7は第2の段部6Bの座面6B1に密着するように固定されているので、フランジ8とスラストプレート7及びフランジ8と座面6C1は、この10〜20μmの隙間を挟んで対向して配置される。
【0034】
そして、この隙間には粘性を有する流体である潤滑油17が充填保持されるので、スピンドルモータの動作時にスリーブ6とスラストプレート7とは一体で回転し、フランジ8の上面と下面の動圧溝による動圧が発生する。
この動圧は、フランジ上面の動圧溝によってはロータ部21を押し下げる方向に、また、フランジ下面の動圧溝によっては、ロータ部21を押し上げる方向に発生する。
そして、これら両方向の動圧が均衡してロータ部21を回転自在に安定的に保持するスラスト動圧軸受11となる。
【0035】
以上説明した(c),(d)においては、動圧溝を対向する2つの面の一方に形成した例を説明したが、対抗する他方の面、あるいは両方の面に形成してもよい。
また、粘性流体として空気等の他の流体を用いてもよい。
【0036】
次に、(4)〜(6)で説明した構成の主要部について、その組み立て手順を説明する。
▲1▼ スリーブ6をハブ5のスリーブ用孔5Bに圧入する。
▲2▼ フランジ8をシャフト2上部に圧入する。
▲3▼ シャフト2をスリーブ6の軸孔6Dに挿入する。
▲4▼ スリーブ6における第2の段部6Bの壁面6B2にスラストプレート7を圧入固定し、接着によりシールをする。
▲5▼ シャフト2の下端部をモータベース1に圧入する。
【0037】
この組み立て手順▲1▼における圧入で発生する応力は、スリーブ6とハブ5との接触部のみに発生し、スリーブ6に設けた凹部4及びハブ5のこの凹部4に対向した部分には発生しない。
そして、この凹部4は、スラストプレートの外周面7A、及び第1の動圧溝3aに対応した範囲を含んで環状に設けているので、圧入の応力は第2段部6B、及びスリーブ6内周面の第1の動圧溝3a部分には及ばない。
従って、スラストプレート7を第2の段部の壁面6B2に圧入しても、これらが不要な変形をすることはなく、所定性能のスラスト動圧軸受11及びラジアル動圧軸受10を得ることができる。
【0038】
第2の段部の壁面6B2への応力の影響を確実に及ばなくするためには、この凹部4の深さ4dをスリーブ6とハブ5の圧入しめしろの5倍以上とするのが好ましい。
例えば、この圧入のしめしろが2μmの場合は、凹部4深さは10μm以上とするのが好ましい。
逆に2倍以下の場合は影響を及ぼしてしまうので適さない。
【0039】
また、凹部4の軸方向範囲は、少なくともスリーブ6がスラストプレートの外周面7Aと略接触している部分(t2の部分)に対応した範囲F1としてあればよいが、この範囲は広い方が第2の段部6Bへの応力の影響が少なくなるので好ましい。
前述のように、略接触とは、直接接触して固定される状態と、接着剤を間に介して固定される状態の両方を含むものである。
さらに、この範囲はハブ5のスリーブ用孔5Bの内周面における第1の動圧溝3aに対応する範囲F2を含めると、ラジアル動圧軸受10への応力の影響も少なくできるのでより好ましい。
この構成において、スリーブ6はハブ5に圧入により固定されるので電気的導通も確保される。
スリーブ6とハブ5以外の固定は、圧入のみによらず圧入と接着を併用してもよく、あるいは接着のみで固定してもよい。
【0040】
(IV):第4実施例
図6に第4実施例の要部断面を示す。
第4実施例は、第3実施例の凹部4をスリーブ6ではなくハブ5に設けたものであり、それ以外の構成と組み立て手順については第3実施例と同じであるのでそれらの説明は省略し、異なる構成について説明する。
【0041】
凹部4は、スリーブ用孔5Bの内周面の、スラストプレートの外周面7A、及び第1の動圧溝3aに対応する部分を含んだ範囲に環状に設けられる。
スリーブ6をハブ5に圧入して発生する応力は互いの接触部のみに発生し、ハブ5に設けた凹部4及びスリーブ6のこの凹部4に対向した部分には発生しない。
従って、壁面6B2及びスリーブ6内周面の第1の動圧溝3aの部分は不要な変形することはなく、スラストプレート7を壁面6B2に圧入してもスラストプレート7が不要な変形をすることはない。
よって、所定性能のスラスト軸受11及び第1のラジアル動圧軸受10aを得ることができる。
【0042】
第2の段部の壁面6B2への応力の影響を確実になくすためには、この凹部の深さ4dをスリーブ6とハブ5の圧入しめしろの5倍以上とするのが好ましい。例えば、圧入のしめしろが2μmの場合、凹部の深さ4dは10μm以上とするのが好ましい。
逆に2倍以下の場合は影響を与えてしまうので適さない。
【0043】
また、凹部4の軸方向範囲は、少なくともスリーブ6がスラストプレートの外周面7Aと略接触している部分(厚さt2の部分)に対応した範囲F1を含んで設けてあればよいが、この範囲は広い方が第2段部6Bへの応力の影響が少なくなるので好ましい。
前記と同様に略接触とは、直接接触して固定される場合と、接着剤を間に介して固定される場合の両方を含むものである。
さらに、この範囲はハブ5のスリーブ用孔5Bの内周面における第1の動圧溝3aに対応する範囲F2を含めると、ラジアル動圧軸受10への応力の影響も少なくできるのでより好ましい。
この構成において、スリーブ6はハブ5に圧入により固定されるので電気的導通が確保される。
スリーブ6とハブ5以外の固定は、圧入のみによらず圧入と接着を併用してもよく、あるいは接着のみで固定してもよい。
【0044】
以上(I)〜(IV)にて好ましい実施例1〜4を説明したが、実施例3,4は、さらに凹部4を次に説明する構成にすることで、スリーブ6の圧入に伴う応力の影響が第1,第2の動圧溝3a,3bの両方に及ぶのを回避することができるものである。
図4はこの構成を示したものである。
すなわち、凹部4をスリーブ6の下部方向に拡大するとともに独立した凹部4Aを設け、この凹部4,4Aを、スリーブ4の外周面の第1,第2の動圧溝3a,3bを形成した範囲に対応する部分F2,F3をそれぞれ含んだ範囲で形成することで、該部分F2,F3においてハブ5とスリーブ6とが接触しない構成としたものである。
【0045】
この構成により、第1,第2の動圧溝3a,3bの両方共、圧入により発生する応力が加わらないので変形することがなく、さらに安定して所定性能を維持したラジアル動圧軸受10を得ることができるので好ましい。
凹部4と凹部4Aは、図4では凹部4をスリーブ6に、凹部4Aをスリーブ6とハブ5の双方に設けているが、スリーブ6とハブ5のどちらに設けてもよく適宜選択可能である。
【0046】
さて、上述した各実施例は、上述した構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変更が可能である。
例えば、第1実施例における凹部4を、スリーブ6とモータベース1の両方に設けてもよい。(図7)
また、第3実施例における凹部4を、スリーブ6とハブ5の両方に設けてもよい。(図8)
【0047】
【発明の効果】
以上詳述したように、本願発明によれば、
スラストプレート7を固定したスリーブ6をモータベース1に圧入する際に発生した応力が、スリーブ6の第2の段部6Bを経てスラストプレート7の外周部及び第2の動圧溝3bに印加されないので、スラストプレート7やスリーブ内周面の第2の動圧溝3b部分が変形することはない。
あるいは、スラストプレート7を固定したスリーブ6をハブ5に圧入する際に発生した応力が、スリーブ6の第2段部6B及び内周の第1の動圧溝3a部分には及ばないので、スラストプレート7や、スリーブ内周面の第1の動圧溝3a部分を変形させることがない。
よって、所定性能のスラスト動圧軸受が得られるので、発生する動圧が減少したりアンバランスになって潤滑油漏れ等が発生することはない。
また、所定性能のラジアル動圧軸受が得られるので、動圧のアンバランスが生じることはなく、スピンドルモータのNRROが悪化したり騒音や振動が発生するということがない。
さらに、スリーブ6をモータベース1に、あるいはスリーブ6をハブ5に圧入することによりその間の電気的導通が確保されるので、記録ディスクの静電気をモータベース1へ放電するための導通経路の確保が容易になる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスピンドルモータにおける第1実施例を示す断面図である。
【図2】本発明のスピンドルモータにおける第1実施例の要部を示す部分断面図である。
【図3】本発明のスピンドルモータにおける第2実施例の要部を示す部分断面図である。
【図4】本発明のスピンドルモータにおける第3実施例を示す断面図である。
【図5】本発明のスピンドルモータにおける第3実施例の要部を示す部分断面図である。
【図6】本発明のスピンドルモータにおける第4実施例の要部を示す部分断面図である。
【図7】第1実施例における別の実施例を示す断面図である。
【図8】第3実施例における別の実施例を示す断面図である。
【図9】従来のスピンドルモータを示す断面図である。
【符号の説明】
1 モータベース
1A 筒状壁
1B 孔
2 シャフト
3a,3b 第1,第2の動圧溝
4 凹部
4d 深さ
5 ハブ
5A 軸孔
5B スリーブ用孔
6 スリーブ
6B 第2の段部
6B1 座面
6B2 壁面
6C 第3の段部
6C1 座面
6C2 壁面
6D 軸孔
7 スラストプレート
7A 外周面
8 フランジ
10a,10b 第1,第2のラジアル動圧軸受
11 スラスト動圧軸受
16 接着剤
17 潤滑油
21 ロータ部
t1,t2 厚さ
F1,F2,F3 範囲

Claims (3)

  1. ハブと、ブに一端側が固定されたシャフトとを含んでなるロータ部と、
    モータベースと、貫通孔を有し前記モータベースに設けられた孔に圧入により固定されたスリーブと、を含んでなるステータ部とを備え、
    前記貫通孔に嵌挿された前記シャフトがスラスト動圧軸受部及びラジアル動圧軸受部で支持されて前記ロータ部は前記ステータ部に対して回転自在とされて成り、
    前記スラスト動圧軸受部は、前記スリーブと、前記シャフトの他端前記ハブとの間で前記スリーブを挟むように固定されたフランジと、前記フランジと軸方向に対向し外周部が前記スリーブの前記貫通孔の開口側内周部に圧入により固定されたスラストプレートとを含めて構成される一方、
    前記ラジアル動圧軸受部は、前記貫通孔の内周面または前記シャフトの外周面に軸方向に離隔して形成された複数のラジアル動圧溝を含んで構成され、
    前記モータベースの前記孔の内周面または前記スリーブの外周面前記スラストプレートが前記開口側内周部に圧入されている部分に対応する軸方向範囲と前記スリーブが前記モータベースの前記孔の内周面に圧入されている部分に対応する軸方向範囲とを非重複にするよう形成された環状の凹部を有して成ることを特徴とするスピンドルモータ。
  2. ハブと、貫通孔を有し前記ハブに設けられた孔に圧入により固定されたスリーブとを含んでなるロータ部と、
    モータベースと、該モータベースに設けられた孔に一端側が固定されたシャフトと、を含んでなるステータ部とを備え、
    前記シャフトを嵌挿した前記スリーブがスラスト動圧軸受部及びラジアル動圧軸受部で支持されて前記ロータ部は前記ステータ部に対して回転自在とされて成り、
    前記スラスト動圧軸受部、前記スリーブと、前記シャフトの他端前記モータベースとの間で前記スリーブを挟むように固定されたフランジと、前記フランジと軸方向に対向し外周部が前記スリーブの前記貫通孔の開口側内周部に圧入により固定されたスラストプレートとを含めて構成される一方
    前記ラジアル動圧軸受部は、前記貫通孔の内周面または前記シャフトの外周面に軸方向に離隔して形成された複数のラジアル動圧溝を含んで構成され、
    前記ハブの前記孔の内周面または前記スリーブの外周面に前記スラストプレートが前記開口側内周部に圧入されている部分に対応する軸方向範囲と前記スリーブが前記ハブの前記孔の内周面に圧入されている部分に対応する軸方向範囲とを非重複にするよう形成された環状の凹部を有して成ることを特徴とするスピンドルモータ。
  3. 前記凹部は、前記スラストプレートに隣接する前記ラジアル動圧溝が形成されている軸方向範囲を含んで形成されて成ることを特徴とする請求項1または請求項2記載のスピンドルモータ。
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