JP3804268B2 - 携帯電話機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機及び電子計算機と通信を行なう交換機システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピュータ及びコンピュータ網の発展により、電話網とコンピュータ網を融合するCTI(Computer Telephony Integration)技術が進歩している。
【0003】
このCTI技術としては、例えばECMA(European Computer Manufacturers Association)のCSTA(Computer Supported Telecommunication Applications)が良く知られている。このCSTAは、電話網とコンピュータ網との間のOSIのアプリケーション層に対応する規定である。
【0004】
また、近年、携帯電話機の普及などにより、無線通信に関する技術も進歩している。無線通信では、音声通信だけでなくデータ通信についての技術が進歩していると共に、任意の場所においてユーザが使い易い環境を提供する技術についても進歩している。この無線通信において、ユーザが使い易い環境を提供するための技術としては、例えば実開平5−88079などに示された呼出専用のコードレス子機を利用して、着信を近くの内線電話機で応答することができるという方式を利用した交換システムが知られている。
【0005】
以下、この従来の交換システムについて図33を用いて説明する。図33は、従来の交換機システムの構成を表すブロック図である。
【0006】
図33において、3301は、交換機である。
3302は、交換機3301に接続された基地局である。3303は、基地局3302と無線通信を行なうとともに、微弱電波を用いて通信を行なうことができる呼出専用子機である。3304は、交換機に接続されるとともに、微弱電波を用いて呼出専用子機3303と通信を行なう内線電話機である。
【0007】
3305は、交換機3301と基地局3302との通信路である。
3306は、基地局3306と呼出専用子機3303との間の無線による通信路である。3307は、呼出専用子機3303と内線電話機3304との間の微弱電波による通信路である。3308は、交換機3301と内線電話機との通信路である。
【0008】
以下、従来の交換機システムについて、その動作を説明する。
従来の交換機システムでは、呼出専用子機3303に対して着信があると、呼出専用子機3303から内線電話機3304に対して、微弱電波を用いて通信路3307を介して、着信に応答する信号が出力される。内線電話機3304では、入力した着信に応答する信号に従って、交換機3301に対して転送要求が出力される。交換機3301では、この転送要求に従って、呼出専用子機3303への着信を内線電話機3304への着信に転送する制御を行なう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の無線通信の技術では、単に呼出専用子機への着信を内線電話機に通知して、内線電話機から交換機に対して転送要求を出力しており、交換機システムで行なう処理はすべて電話機に関する処理だけであり、交換機と電子計算機との間の通信を行なう手段は提供されておらず、電子計算機に発信者の電話番号を表示したり、内線電話機ではなく電子計算機で着信に応答したりすることはできないという課題を有していた。特に、音声通信以外の通信、例えばデータ通信や画像通信などが普及してきている現在、携帯電話機への着信を電子計算機で応答する技術が必要となり、従来の技術において交換機と電子計算機との間の通信を行なう手段が提供されていないことは課題となる。また、従来のCTI技術では、電話機と電子計算機の対応関係はあらかじめ決められているものであり、携帯電話機を使用している人が、任意の電子計算機から携帯電話機を制御するという方式については考慮されていないという課題も有していた。つまり、従来の技術を組み合わせても、携帯電話機を使用している人が、任意の電子計算機で発信者の電話番号を表示させたり、着信に応答することができないという課題を有していた。
【0010】
本発明は、上記課題に鑑み、携帯電話機を使用して、任意の電子計算機で着信に応答したり、着信に関する情報を表示したりすることができるとともに、音声通信のみならずデータ通信、画像通信を行なうことができるようにする目的の携帯電話機及びそれを用いた交換システムを提供するものである。
【0011】
本発明の電子計算機は、交換機からの着信通知を携帯電話機が受けたことを示す識別子である着信状態報告識別子を微弱電波により受信する計算機微弱電波通信部と、前記交換機からの着信通知を受信する音声通話制御部と、前記交換機からの着信通知を前記携帯電話機への着信通知から前記音声通話制御部への着信通知に変更する要求である着信変更要求を、前記着信状態報告識別子に基づき生成する着信変更要求生成部と、前記交換機に対して前記着信変更要求を出力する交換機通信部と、を備えるものである。
【0012】
また、本発明の携帯電話は、交換機からの着信通知を受信する無線通信部と、前記着信通知があったことの情報である着信状態報告を生成する着信状態報告生成部と、電子計算機が、前記交換機からの着信通知を前記携帯電話機への着信通知から電子計算機への着信通知に変更するための要求である前記交換機への着信変更要求を前記着信状態報告に基づき生成するために、前記着信状態報告を微弱電波により前記電子計算機に通知する携帯電話微弱電波通信部と、を備える、携帯電話機。
【0013】
また、本発明の交換機は、携帯電話機に着信があったことを管理する回線管理部と、着信のあった携帯電話機の電話番号を含む着信状態報告に電子計算機のIPアドレスを付加した着信変更要求を受信する計算機通信部と、前記着信変更要求に含まれる前記着信のあった携帯電話機の電話番号が前記携帯電話機の電話番号であるとき、前記携帯電話機への着信通知から前記電子計算機への着信通知へ、交換機からの着信通知を変更する交換機全体制御部と、前記IPアドレスを用いて前記電子計算機と通信を行う計算機通信部と、を備えるものである。
【0014】
また、本発明の交換システムは、交換機からの着信通知を受信する無線通信部と、前記着信通知があったことの情報である着信状態報告識別子を生成する着信状態報告生成部と、前記着信状態報告識別子を微弱電波により前記電子計算機に通知する携帯電話微弱電波通信部と、を有する携帯電話機と、前記着信状態報告識別子を受信する計算機微弱電波通信部と、前記交換機からの着信通知を受信する音声通話制御部と、前記交換機からの着信通知を前記携帯電話機への着信通知から前記音声通話制御部への着信通知に変更する要求である着信変更要求を前記着信状態報告識別子に基づき生成する着信変更要求生成部と、前記交換機に対して前記着信変更要求を出力する交換機通信部と、を有する電子計算機と、からなるものである。
【0015】
また、本発明の固定電話は、交換機からの着信通知を携帯電話機が受けたことを示す識別子である着信状態報告識別子を微弱電波により受信する計算機微弱電波通信部と、オフフック状態を示すオフフック通知を生成するオフフック通知生成部と、前記交換機に前記オフフック通知がされているとき、着信回線を接続するための前記交換機への要求である着信変更要求を、前記着信状態報告識別子に基づき生成する着信変更要求生成部と、前記交換機に対して前記着信変更要求を出力する交換機通信部と、を備えるものである。
【0016】
また、本発明の交換機は、携帯電話機の電話番号を有する着信状態報告に固定電話機の電話番号を付加した着信変更要求と、前記固定電話機がオフフック状態であることを示すオフフック通知と、を受信する電話機通信部と、前記携帯電話機に着信があったことを管理する回線管理部と、前記着信変更要求に含まれる前記携帯電話機の電話番号が前記回線管理部に管理される携帯電話機の番号であるときであって、前記オフフック通知を受信するときは、前記固定電話機の電話番号を用いて前記固定電話に回線を接続し、前記オフフック通知を受信しないときは、前記固定電話機の電話番号を用いて前記固定電話に着信動作をさせる電話機通信部と、を備えるものである。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図32を用いて説明する。
【0036】
(実施の形態1)
以下、実施の形態1について説明する。
【0037】
図1を用いて本実施の形態1の構成について説明する。図1は、本実施の形態1における本発明の構成の一例を表したブロック図である。
【0038】
図1において、101は、交換機である。102は、交換機101に接続された基地局である。103は、基地局102と無線通信を行なうとともに、微弱電波を用いて通信を行なうことができる携帯電話機である。104は、交換機に接続されるとともに、微弱電波を用いて携帯電話機103と通信を行なう電子計算機である。105は、交換機101と基地局102との通信路である。106は、基地局106と携帯電話機103との間の無線による通信路である。107は、携帯電話機103と電子計算機104との間の微弱電波による通信路である。
微弱電波による通信の一例としては、赤外線による通信、あるいはミリ波による通信があげられる。108は、交換機101と電子計算機104との通信路である。通信路108による通信は、例えばイーサネット、RS232Cなどの有線網による通信以外にも、無線通信を用いたデータ通信でも本発明の効果を得ることはできる。
【0039】
次に、図2を用いて携帯電話機103の詳しい構成について説明する。図2は、携帯電話機103の構成の一例を表したブロック図である。
【0040】
図2において、201は、基地局102と無線通信を行なう無線通信手段である。202は、電子計算機104と微弱電波による通信を行なう携帯電話微弱電波通信手段である。203は、携帯電話機103のユーザインタフェースである携帯電話ユーザインタフェース手段である。204は、携帯電話機103に着信がある状態になったことを表す着信状態報告を生成する着信状態報告生成手段である。205は、携帯電話機103の全体制御を行なう携帯電話全体制御手段である。206は、携帯電話機全体制御手段205と携帯電話微弱電波通信手段202との通信路である。
【0041】
また、図3を用いて電子計算機104の詳しい構成について説明する。図3は、電子計算機104の構成の一例を表したブロック図である。
【0042】
図3において、301は、携帯電話機103と微弱電波を用いた通信を行なう計算機微弱電波通信手段である。302は、交換機101と通信を行なう交換機通信手段である。303は、電子計算機104のユーザインタフェースである計算機ユーザインタフェース手段である。304は、携帯電話機103への着信を電子計算機104への着信に変更する要求を生成する着信変更要求生成手段である。305は、電子計算機104の全体制御を行なう計算機全体制御手段である。
【0043】
さらに、図4を用いて交換機101の詳しい構成について説明する。図4は、交換機101の構成の一例を表したブロック図である。
【0044】
図4において、401は、基地局102と通信を行なう基地局通信手段である。402は、交換機101全体の回線交換制御を行なう回線交換制御手段である。403は、電子計算機104との通信を行なう計算機通信手段である。404は、着信先や回線の状態を管理する回線管理手段である。405は、交換機101全体の制御を行なう交換機全体制御手段である。
【0045】
以下、図5を用いて、実施の形態1における本交換システムの動作について説明する。図5は、本実施の形態1における本交換システムの信号図である。なお、以下では、説明を容易にするために、通信路108はEthernetであるとし、交換機101と電子計算機104との間の音声通信はIPパケットを用いて行なう場合を例にとり、本交換システムの動作について説明する。
【0046】
501に示すように、携帯電話機103に着信があると、交換機101から基地局102を介して、携帯電話機103に着信通知が出力される。なお、図5では、説明を容易にするために基地局102については図示を省略しているが、501の信号は実際には、交換機101から通信路105を介して基地局102に入力され、さらに基地局102から通信路106を介して携帯電話機103に伝達されることとなる。
【0047】
502に示すように、携帯電話機103では、着信通知501を入力すると、携帯電話機103が着信通知を受けたことを表す着信状態報告を生成し、微弱電波により通信路107を用いて電子計算機104に出力する。
【0048】
503に示すように、電子計算機104では、着信状態報告502を入力すると、携帯電話機103に対する着信を、電子計算機104に対する着信に変更する要求である着信変更要求を生成し、通信路108を用いて交換機101に出力する。
【0049】
交換機101では、着信変更要求503を入力すると2つの動作を行なう。
1つめは、携帯電話機103に対する着信を、固定電話機104に対する着信に変更し、504に示すように、電子計算機104に対して、計算機着信通知を出力する。電子計算機104ではこの計算機着信通知504に従い、表示を出す、あるいは鳴音を行なうなどの着信動作を開始する。
【0050】
2つめは、505に示すように、携帯電話機103に対する着信が停止されたことを表す着信停止通知を、携帯電話機103に対して出力する。携帯電話機103では、この着信停止通知505に従い、鳴音を停止するなどの着信停止動作を行なう。
【0051】
電子計算機104では、計算機着信通知504を受けとった後、電子計算機104の使用者が計算機ユーザインタフェース手段303を使用して着信に対して応答する操作を行なうと、506に示すように、電子計算機104から交換機101に対して計算機着信応答が出力され、これ以降、電子計算機104を使用して音声通話を行なうことができるようになる。
【0052】
以下、上記動作の詳細について説明する。
始めに、着信通知501を出力する時の交換機101の動作について説明する。交換機101では、回線交換制御手段402で携帯電話機103への着信があることを検出すると、それを交換機全体制御手段405に通知する。交換機全体制御手段405では、基地局通信手段401を制御して、通信路105を介して携帯電話機103に着信通知を発行させる。また、携帯電話機103に対して着信通知を発行したことを、回線管理手段404に出力して、着信の管理を行なわせる。なお、説明を容易にするために、携帯電話機103に対して発信動作を行なう電話機については、本実施の形態1では説明を省略しているが、この携帯電話機103に対して発信動作を行なう電話機については、交換機101に対して、携帯電話機103への着信を要求することができる電話機であればよいことは、容易に類推できる。
【0053】
次に、着信通知501を入力した時の携帯電話機103の動作について説明する。携帯電話機103では、着信通知501を、通話路106を介して無線通信手段201において入力する。無線通信手段201では、入力された着信通知501を携帯電話全体制御手段205に出力する。携帯電話全体制御手段205では、入力された着信通知501に基づき、携帯電話ユーザインタフェース手段を制御して、鳴音などを行なわせて着信をユーザに通知する。同時に、入力された着信通知501を着信状態報告生成手段204に出力する。着信状態報告生成手段204では、入力された着信通知501に基づき、携帯電話機103が着信状態になったことを表す着信状態報告を生成し、携帯電話全体制御手段205に出力する。携帯電話全体制御手段205では、入力された着信状態報告を携帯電話微弱電波通信手段202に出力し、携帯電話微弱電波通信手段202から通信路107を介して、着信状態報告が502に示すように電子計算機104に出力されることとなる。
【0054】
3番めに、着信状態報告502を入力した時の電子計算機104の動作について説明する。電子計算機104では、着信状態報告502を、通話路107を介して計算機微弱電波通信手段301において入力する。計算機微弱電波通信手段301では、入力された着信状態報告502を計算機全体制御手段305に出力する。計算機全体制御手段305では、入力された着信状態報告502を着信変更要求生成手段304に出力する。着信変更要求生成手段304では、入力された着信状態報告502に基づき、携帯電話機103に対する着信を電子計算機104に対する着信に変更する要求である着信変更要求を生成し、計算機全体制御手段305に出力する。計算機全体制御手段305では、着信変更要求を着信変更要求生成手段304より入力すると、2つの動作を行なう。1つめは、入力された着信変更要求を交換機通信手段302に出力し、交換機通信手段302から通信路108を介して、着信変更要求が503に示すように交換機101に出力されることとなる。2つめは、音声通話制御手段306に対し、起動を要求する。この結果、音声通話制御手段306は、交換機101からの計算機着信通知504の入力待ち状態となる。
【0055】
4番めに、着信変更要求503を受信した時の交換機101の動作について説明する。交換機101では、通信路108を介して計算機通信手段403において入力した着信変更要求503を交換機全体制御手段405に出力する。交換機全体制御手段405では、入力された着信変更要求503と、回線管理手段404で管理されている携帯電話機103への着信に対する情報とを照合して、携帯電話機103への着信を電子計算機103への着信に変更する。具体的には、計算機通信手段403を介して電子計算機104に対して計算機着信通知504を出力し、基地局通信手段401を介して携帯電話機103に対して着信停止通知505を出力する。
【0056】
5番めに、計算機着信通知504を受信した時の電子計算機104の動作について説明する。電子計算機104では、通信路108を介して交換機通信手段302において入力した計算機着信通知504を計算機全体制御手段305に出力する。計算機全体制御手段305では、交換機101からの情報は、音声通話制御手段306に出力する。音声通話制御手段306では、入力された計算機着信通知504に基づき、計算機全体制御手段305に対して着信動作を行なう要求を出力し、計算機全体制御手段305では、計算機ユーザインタフェース手段303を制御することにより、着信したことを表示する、あるいは鳴音するなどの処理を行なう。
【0057】
以下、上記動作の詳細における、着信変更要求503と回線管理手段404で管理されている携帯電話機103への着信に対する情報とを照合方法の一例について説明する。
【0058】
始めに、着信状態報告502と着信変更通知503とのフォーマットの一例について図6を用いて説明する。図6は、着信状態報告502と着信変更通知503とのフォーマットの一例を示した図である。
【0059】
図6において、着信状態報告502は、601から603までの3つのフィールドで構成され、着信変更通知503は、604から607までの4つのフィールドで構成される場合のフォーマット例が表されている。
【0060】
601のフィールドには、携帯電話機103から電子計算機104へ出力される情報が、着信状態報告であることを表す着信状態報告識別子が格納される。
【0061】
602のフィールドには、携帯電話機103の電話番号が格納される。
603のフィールドには、着信状態報告502の付加情報が格納される。603のフィールドに格納される付加情報としては、例えば携帯電話機103に発信した発信者の発信者番号情報、あるいは携帯電話機103に着信した回線が音声通信か、パケット通信かなどを表す情報、あるいは携帯電話機103に着信した回線の回線速度などを表す情報、あるいは交換機101のアドレスなどが、例として上げられる。
【0062】
604のフィールドには、電子計算機104から交換機101へ出力される情報が、着信変更通知であることを表す着信変更通知識別子が格納される。
【0063】
605のフィールドには、電子計算機104に対して微弱電波を用いて着信状態報告502を出力した携帯電話機103の電話番号が格納される。この電話番号は、実際には入力した着信状態報告502の602のフィールドに格納されている値から得たものとなる。
【0064】
606のフィールドには、電子計算機104のアドレスが格納される。アドレスの一例としては、例えばIPアドレスが上げられる。
【0065】
607のフィールドには着信変更通知503の付加情報が格納される。607のフィールドに格納される付加情報としては、例えば、携帯電話機103に着信した回線が音声通信か、パケット通信かなどを表す情報、あるいは電子計算機104と交換機101が、TCP/IP通信やUDP/IP通信を行なう際の、TCPやUDPのポート番号などが一例として上げられる。
【0066】
以下、着信変更要求503と回線管理手段404で管理されている携帯電話機103への着信に対する情報とを照合方法の一例について説明する。
【0067】
上記において説明したように、着信状態報告502に携帯電話機103の電話番号をフィールド602に格納することにより、電子計算機104では、着信状態報告502を出力した携帯電話機103の電話番号を取得することができる。
【0068】
これにより、電子計算機104から交換機101に出力する着信変更要求503のフィールド605に携帯電話機103の電話番号、フィールド606に電子計算機104のアドレスを付加することができる。
【0069】
交換機101では、回線管理手段404において、携帯電話機103に対して着信があったことを管理している。このため、着信変更要求503のフィールド605に格納されている携帯電話機の電話番号と照合することができるのである。そして、電話番号が同じ場合には、フィールド606に格納されている電子計算機のアドレスを用いて、交換機101と電子計算機104との通信を開始することができるのである。
【0070】
以下、上記で説明を行なわなかった項目について説明する。
1つめは、計算機着信通知504を電子計算機104が入力した後の動作である。以下、動作の一例を示す。
【0071】
計算機着信通知504を電子計算機104が入力した後、電子計算機104の使用者が、着信に応答するために、計算機ユーザインタフェース手段303を操作すると、その操作情報は計算機全体制御手段305を介して音声通話制御手段306に出力される。音声通話制御手段306では、交換機101に対し、着信に応答する要求である着信応答要求を生成し、計算機全体制御手段305に出力する。計算機全体制御手段305では、入力された着信応答要求を交換機通信手段302に出力し、交換機通信手段302から通信路108を介して、交換機101に入力されることとなる。
【0072】
交換機101では、通信路108を介して計算機通信手段403において入力した着信応答要求503を交換機全体制御手段405に出力する。交換機全体制御手段405では、入力された着信応答要求に基づいて、回線交換制御手段402を制御して、最初に携帯電話機103に着信されて電子計算機104へ着信が転送された回線が、計算機通信手段403に接続させて、交換機101と電子計算機104との間で音声データの送受信ができるようにする。実際には、計算機通信手段403では、回線交換制御手段402から送られてくる音声データを、電子計算機104と通信できる形式に変換して通信路108に出力する。この計算機通信手段403で行なう変換の一例としては、64kbpsのPCMデータを音声圧縮した後、IPパケットにするなどの方式がある。計算機通信手段403では、同様に、通信路108から入力される電子計算機104からのデータを音声データに変換して回線交換制御手段402に出力することとなる。
【0073】
また、電子計算機104では、交換機101から音声データを交換機通信手段108から入力すると、計算機全体制御手段305を介して、音声通話制御手段306に入力される。音声通話制御手段306では、計算機全体制御手段305に要求を発行して、計算機ユーザインタフェース手段303を用いて、入力された音声データを出力する。また同様に、音声通話制御手段306では、計算機ユーザインタフェース手段303から入力される音声データを、計算機全体制御手段305を介して入力し、計算機全体制御手段305、交換機通信手段302を介して、交換機101に出力する。
【0074】
通話を終了する時には、通話が終了したことを音声通話制御手段306が検出して、計算機全体制御手段305に要求を発行して、計算機ユーザインタフェース手段303を用いて、使用者に通話が終了したことを通知すると共に、動作を停止する。
【0075】
2つめは、携帯電話機103の動作である。携帯電話機103は電子計算機104を使用しなくても通話を行なうことができる。この場合には、携帯電話全体制御手段205が、携帯電話ユーザインタフェース手段203と無線通信手段201との制御を行ない、基地局102を介して交換機101と通信を行なうことにより、通話が実現される。
【0076】
3つめは、音声通信以外の場合の本発明の動作である。本発明は容易に類推できるように、例えば携帯電話機103に対してパケット通信を行なうための着信が発生した場合に、実際にはそのパケット通信を電子計算機104が受信することができるなど、単に音声通信だけを行なうためのものではない。このため、例えば、電子計算機104に音声通話制御手段306以外にパケット通信制御手段も設け、着信状態報告502の図6の603のフィールドに示す付加情報フィールドに、携帯電話機103への通信が、音声通信かパケット通信かを示す情報を格納して、電子計算機104で、その情報に基づいて、音声通話制御手段306とパケット通信制御手段のどちらかを起動するということは、容易に実現することができる。これは、単に音声通信とパケット通信の選択のみならず、テレビ電話のような画像通信と音声通信の選択についても同様に実現することができる。
【0077】
また、携帯電話機103に対する着信がパケット通信の時には、電子計算機104と交換機101との間でパケット通信を行ない、携帯電話機103に対する着信が音声通信の時には、電子計算機104では着信に関する情報、例えば発信者番号を表示するだけで、音声通話は携帯電話機103を用いて行なうなどという制御を行なうことも容易に実現することができる。
【0078】
4つめは、電子計算機104と交換機101との通信開始手順である。上記の実施の形態1で示した動作は、例えば、電子計算機104と交換機101との間で着信変更要求503を通信するために電子計算機104から交換機101に対してTCP/IP通信を開始するとともに、計算機全体制御手段305が音声通話制御手段306に起動をかけて、交換機101から音声データを通信するための交換機101から電子計算機104に対してTCP/IPもしくはUDP/IP通信が開始されるのを待つことにより、実現することができる。この時、着信変更通知503の図6の607のフィールドに示す付加情報フィールドに、TCPもしくはUDPのポート番号を格納することにより、交換機101から電子計算機104に通信を開始する際に、使用するポート番号を指定することができる。
【0079】
また、他にも例えば上記で説明したパケット通信や画像通信を行なう際に、どのような通信の行なうのか、プロトコルや通信速度に関する情報を、着信変更通知503の607のフィールドに示す付加情報フィールドに格納して、その情報に基づき交換機と電子計算機との間で通信を行なうことは容易に実現することができる。なお、交換機101から電子計算機104に対して通信を開始するのではなく、着信変更要求503に対する応答を交換機101から出力して、その応答を受信した後に、電子計算機104から交換機101に対して通信を開始することも容易に実現することができる。
【0080】
さらに、電子計算機103が、着信状態報告502を入力した時に、携帯電話機103の電話番号、もしくは付加情報フィールドに格納された電子計算機のログイン名から、携帯電話機103の使用者のログインを行なった後、上記交換機101との通信開始手順を開始することも容易に実現することができる。
【0081】
以上、本実施の形態1に示したように、本交換システムは、基地局と、無線通信によって、着信があることを表す着信通知を基地局から入力すると、着信状態になったことを表す着信状態報告を微弱電波によって出力する携帯電話機と、微弱電波によって、着信状態報告を前記携帯電話機から入力すると、携帯電話機に対する着信を変更する要求である着信変更要求を出力する電子計算機と、着信変更要求を電子計算機から入力すると、携帯電話機に対する着信を電子計算機に対する着信に変更する交換機とを設けたものである。
【0082】
これにより、本発明では、以下の7つの効果を得ることができる。
1つめは、携帯電話機が無線通信手段とユーザインタフェース手段を備えることにより、携帯電話機だけで通話が行なえることである。
【0083】
2つめは、携帯電話機と電子計算機が微弱電波を用いて通信し、電子計算機から着信変更要求を交換機に出力することにより、携帯電話機よりはユーザインタフェースが優れている電子計算機から携帯電話機に対する着信に応答して、通話を行なうことができることである。
【0084】
3つめは、携帯電話機に対する着信に電子計算機で応答することにより、実際の通話は電子計算機で行なうことになるため、携帯電話機で通話を行なうために必要な、携帯電話機の電力消費を押えることができることである。
【0085】
4つめは、電子計算機から交換機に対して出力する着信変更要求に電子計算機のアドレス情報を付加することにより、交換機は着信変更要求のアドレス情報により通信を行なう電子計算機を決定することになるため、携帯電話機への着信を応答する電子計算機を着信時に決定することができることである。
【0086】
5つめは、電子計算機から交換機に対して出力する着信変更要求に電子計算機のアドレス情報を付加することにより、交換機は着信変更要求のアドレス情報により通信を行なう電子計算機を決定することになるため、電子計算機のアドレスと携帯電話機の電話番号との対応関係など、電子計算機のアドレスに関する情報を、着信が発生するまでは、交換機で管理する必要がないことである。
【0087】
6つめは、携帯電話機から電子計算機に出力する着信状態報告に、電子計算機で着信した回線が音声通信、パケット通信、あるいは画像通信のどれであるかを示す情報を付加することにより、単に音声通信のみならずパケット通信や画像通信を交換機と電子計算機との間で行なうことができることである。
【0088】
7つめは、電子計算機から交換機に対して出力する着信変更要求に電子計算機と交換機との間で通信するための使用するプロトコルの情報を付加することにより、交換機と電子計算機との間で音声通信のみならずパケット通信や画像通信を行なう時に使用するプロトコルを、着信時に決定することができることである。
【0089】
8つへは、音声通話制御手段が交換機と通信を行なって、音声通信を行なう電子計算機から交換機へ着信変更要求を出力するための通信の通信プロトコルと、音声通信を行なうための通信プロトコルを変えることができることである。例えば、着信変更要求はTCPで行ない、音声通信はUDPで行なうということができる。
【0090】
9つめは、携帯電話機からの着信状態報告を入力した後に、電子計算機の音声通話制御手段が起動されるため、音声通話を行なっていない時には、音声通話制御手段を動作させる必要がなく、電子計算機の処理能力を軽減することができることである。
【0091】
なお、本実施の形態1で、交換機と電子計算機との通信プロトコルとしてUDP、TCP、IPを用いて説明を行なったが、これは他の通信プロトコルでも、本発明の効果を得ることができることは容易に類推できる。
【0092】
また、本実施の形態1では、交換機101から携帯電話機103に対して着信停止通知505を出力したが、この出力を行なわず、携帯電話機103と固定電話機104の両方に着信動作を行なわせることは、容易に実現することができる。この時、携帯電話機103で応答すれば携帯電話機103で通話を行ない、電子計算機104で応答すれば電子計算機104で通話を行なう制御を行なうことも容易に実現することができる。
【0093】
また、実施の形態1では、携帯電話機103を用いたが、これを微弱電波通信手段を備えるページャとし、交換機101から着信のみをページャに通知し、実際の音声通信は、電子計算機104もしくは上記で説明した電話機で行なうことは容易に実現することができる。
【0094】
また、実施の形態1では、電子計算機104の計算機全体制御手段305では、着信状態報告502を入力すると、着信変更要求生成手段304において着信変更要求を生成させるとともに、音声通話制御手段306に起動を要求した。しかし、これは着信状態報告502を入力した時点で、計算機全体制御手段305が、音声通話制御手段306に起動を要求し、音声通話制御手段306が着信変更要求を生成するようにすることも容易に実現できる。この時、音声通話制御手段306から、交換機101に対して音声通信を行なうための通信路の開設を要求することも容易に実現することができる。
【0095】
また、実施の形態1では、電子計算機104は、計算機着信通知504を受信した後、着信動作に移行した。しかし、これは、例えば着信状態報告502を受信した時点で、着信動作に移行することは容易に実現することができる。
【0096】
また、この時、着信状態報告503の図6にしめす603のフィールドの付加情報として、発信者の番号を格納することにより、電子計算機104の着信動作として、発信者の番号を画面に表示するなどの処理は容易に実現することができる。
【0097】
また、実施の形態1では、交換機101は、電子計算機104から着信変更要求503を入力した後、計算機着信通知504を出力したが、これは、電子計算機104が着信動作を行なせずに、交換機101が着信変更要求503を入力したら、着信の変更処理と着信の応答処理を両方行なって、すぐに音声通信を行なうようにすることは容易に実現することができる。
【0098】
また、実施の形態1では、電子計算機104が着信変更通知を発行したが、携帯電話機103に着信変更要求を生成する着信変更要求生成手段と、電子計算機104のアドレスを取得する要求であるアドレス要求を生成するアドレス要求生成手段とを設け、電子計算機104にアドレス要求を入力した時に、自機のアドレスを応答するアドレス応答手段を設けることにより、携帯電話機103に着信があった時に、微弱電波を用いて、電子計算機104にアドレス要求を出力し、電子計算機104から出力されるアドレス応答に基づいて着信変更要求を生成して、通信路106を介して無線通信で交換機に着信変更要求を携帯電話機103が出力するようにすることも容易に実現することができる。
【0099】
さらに、このアドレス要求を、携帯電話機103に対して着信があった時にのみ、携帯電話機103から電子計算機104に出力するのではなく、携帯電話機103と電子計算機104が微弱電波を用いて通信が行なえる任意の時間に出力することにより、携帯電話機103から交換機101に対して、携帯電話機103への着信を電子計算機104に変更する、あるいは携帯電話機103への着信を携帯電話機103と電子計算機104の両方に通知するなどの動作も行なえるようにすることは、容易に実現することができる。またこれは、電子計算機104に対応する電話番号を設定し、交換機101で電子計算機104のアドレスと、電子計算機104に対応する電話番号との対応関係を管理することにより、電子計算機104がアドレス応答として、電子計算機104に対応した電話番号を応答することができることは容易に実現することができる。この時、携帯電話機103が出力する着信変更要求に格納する電子計算機104のアドレスが電話番号となるために、電子計算機104のアドレスのフォーマットが変化した時などに無線通信の通信プロトコルを変更する必要がなく、拡張性に優れることは容易に類推できる。
【0100】
また、実施の形態1における交換機101を構内交換機とし基地局102を自営無線網の基地局とする構成、もしくは交換機101を公衆網の局用交換機とし基地局102を公衆無線網の基地局とする構成のいずれでも本発明の効果を得られることは、容易に類推できる。さらに、基地局102を公衆網の基地局とし、交換機101を構内交換機とする構成にした場合、基地局102と交換機101の間に、公衆網の局用交換機がある構成となることも容易に類推ができる。さらに、基地局102を自営無線網の基地局とし、交換機101を公衆網の局用交換機とする構成にした場合、基地局102と交換機101の間に、自営無線網の構内交換機がある構成となることも容易に類推ができる。
【0101】
また、実施の形態1では、電子計算機104が着信変更通知を発行したが、これを携帯電話機への着信に関する情報、例えば携帯電話機103に発信した発信者電話番号などを交換機101から通知してもらうための要求である着信報告要求を発行して、音声通話は携帯電話機103で行ない、着信に関する情報のみを表示する、例えば発信者番号などの表示を電子計算機104で行なうことも容易に実現することができる。この場合、電子計算機104が着信報告要求生成手段を備えることになることも容易に類推できる。
【0102】
また、実施の形態1では、着信変更要求503のフィールド606に、電子計算機104のアドレスを格納することにより、交換機101が電子計算機104のアドレスを取得する例を示したが、これは、電子計算機104から交換機101に対して着信変更要求を出力する際に、通信プロトコルの中で通知される電子計算機104のアドレス、例えばIPパケットの発信元アドレスなどで取得することができることは容易に実現することができる。
【0103】
(実施の形態2)
以下、実施の形態2について説明する。
【0104】
実施の形態2と実施の形態1との相違点は、交換機101の詳しい構成が異なることである。
【0105】
以下、図7を用いて実施の形態3における交換機101の詳しい構成について説明する。図7は、交換機101の構成の一例を表したブロック図である。
【0106】
図7において、401から405までは実施の形態1の図4において示した401から405と同じため説明を省略する。706は、着信が発生した時に、着信が発生した回線を識別するための呼識別子を生成する呼識別子生成手段である。
【0107】
以下、実施の形態2における本交換システムの動作について説明する。
実施の形態2における動作を説明するための信号図は、実施の形態1における図5で示した信号図と同じとなる。ただし、着信通知501、着信状態報告502、着信変更要求503に、呼識別子生成手段706で生成した呼識別子が含まれることとなる。
【0108】
以下、始めに、着信状態報告502、着信変更要求503に含まれる呼識別子について、図8を用いて説明する。図8は、着信状態報告502と着信変更通知503とのフォーマットの一例を示した図である。
【0109】
図8において、801から807までのフィールドは、図6における601から607までのフィールドと同じため、説明を省略する。808は、着信状態報告502において呼識別子が格納されるフィールド、809は、着信変更要求503において呼識別子が格納されるフィールドである。
【0110】
次に本実施の形態2における本発明の動作について説明する。始めに、着信通知501を出力する時の交換機101の動作について説明する。交換機101では、回線交換制御手段702で携帯電話機103への着信があることを検出すると、それを交換機全体制御手段705に通知する。交換機全体制御手段705では、呼識別子生成手段706に対して呼識別子の生成要求を発行し、呼識別子を取得する。その後、基地局通信手段701を制御して、通信路105を介して携帯電話機103に呼識別子が含まれた着信通知を発行させる。また、携帯電話機103に対して着信通知を発行したこと、及びその呼識別子を回線管理手段404に出力して、回線及び呼識別子の管理を行なわせる。
【0111】
携帯電話機103は、呼識別子が含まれた着信通知501を入力すると、呼識別子を図8の808のフィールドに格納した着信状態報告502を生成して、電子計算機104に出力する。
【0112】
電子計算機104は、呼識別子が含まれた着信状態報告502を入力すると、呼識別子を図8の809のフィールドに格納した着信変更要求503を生成して、交換機101に出力する。以上の説明における、本発明の各手段の動作については、呼識別子が含まれている点を除けば、実施の形態1と同じため説明を省略する。
【0113】
最後に、着信変更要求503を受信した時の交換機101の動作について説明する。交換機101では、呼識別子が含まれた着信変更要求503を通信路108を介して計算機通信手段703において入力する。計算機通信手段703では、入力された着信変更要求503を交換機全体制御手段705に出力する。交換機全体制御手段705では、入力された着信変更要求703の呼識別子と回線管理手段704で管理されている携帯電話機103への着信に対する呼識別子とを照合して、携帯電話機103への着信を電子計算機104への着信に変更するために、計算機通信手段703を介して電子計算機104に対して計算機着信通知504を出力し、基地局通信手段701を介して携帯電話機103に対して着信停止通知505を出力する。
【0114】
以上、本実施の形態2に示したように、本交換システムは、呼識別子を生成する呼識別子生成手段を交換機に設け、着信通知、着信状態報告、及び着信変更要求に呼識別子を含ませることにより、電子計算機から入力される着信変更要求と携帯電話機への着信との対応関係の照合をとるものである。
【0115】
これにより、本発明では、以下の2つの効果を得ることができる。
1つめは、携帯電話機に着信があった時に生成された呼識別子と、着信変更要求に含まれる呼識別子との照合をとることにより、電子計算機から入力された着信変更要求と携帯電話機の着信との対応関係をとることができるため、対応関係をとるための回路規模、プログラム規模やメモリサイズなどを小さくすることができることである。
【0116】
2つめは、呼識別子は、着信が発生した時に生成され、交換機から基地局に出力された後、携帯電話機、電子計算機を介して再び交換機に入力されるため、秘匿性に優れており、電子計算機から交換機に入力される着信変更要求の認証を行なうことができることである。
【0117】
なお、本実施の形態2では、呼識別子の構成について説明を行なわなかったが、これはデータ、文字列、記号列、数字列など、交換機が照合できるものであればよく、かつサイズについても任意の大きさを取り得ることは容易に類推できる。
【0118】
(実施の形態3)
以下、実施の形態3について説明する。
【0119】
図9を用いて本実施の形態3の構成について説明する。図9は、本実施の形態3における本発明の構成の一例を表したブロック図である。
【0120】
図9において、901から903は、実施の形態1の図1における101から103と同様の構成となるため説明を省略する。
【0121】
904は、携帯電話903と微弱電波を用いて通信を行なう事務機器である。事務機器904としては、例えば電子黒板、コピー機、FAX装置などが例としてあげられる。905から907までは、実施の携帯1の図1における105から107までと同様の構成となるため、説明を省略する。ただし、通信路907については、実施の形態1では、携帯電話機と電子計算機間の通信路であったが、実施の形態3では携帯電話機903と事務機器904との通信路となる。908は、事務機器904から携帯電話機903を介して通信されるデータを格納したり、携帯電話機903を介して事務機器904に送信する情報を格納している情報格納電子計算機である。909は、情報格納電子計算機908と交換機901との通信路である。
【0122】
次に、図10を用いて携帯電話機903の詳しい構成について説明する。
図10は、携帯電話機903の構成の一例を表したブロック図である。
【0123】
図10において、1001は、基地局902と無線通信を行なう無線通信手段である。1002は、事務機器904と微弱電波による通信を行なう携帯電話微弱電波通信手段である。1003は、携帯電話機903のユーザインタフェースである携帯電話ユーザインタフェース手段である。1004は、情報格納電子計算機908と通信を行なうために必要な情報、例えば情報格納電子計算機908と通信を行なうために最初に発信する電話番号や、情報格納電子計算機908のアドレスなどを記憶する接続先番号記憶手段である。1005は、携帯電話機903の全体制御を行なう携帯電話全体制御手段である。
【0124】
また、図11を情報格納電子計算機908の詳しい構成について説明する。
図11は、情報格納電子計算機908の構成の一例を表したブロック図である。
【0125】
図11において、1101は事務機器904へ送信する情報や、事務機器904から受信する情報を格納する情報格納手段である。1102は、交換機901と通信を行なう交換機通信手段である。1103は、電子計算機908のユーザインタフェースである計算機ユーザインタフェース手段である。1104は、携帯電話機903が情報格納電子計算機908と通信を行なうために指定する電話番号を、交換機901に登録する要求である接続先登録要求を生成する接続先登録要求生成手段である。1105は、情報格納電子計算機908の全体制御を行なう情報格納計算機全体制御手段である。
【0126】
さらに、図12を用いて交換機901の詳しい構成について説明する。
図12は、交換機901の構成の一例を表したブロック図である。
【0127】
図12において、1201から1203、及び1205は、実施の形態1の図4における401から403、及び405と同様であるため説明を省略する。
1204は、情報格納電子計算機908から入力される接続先登録要求を管理する接続先管理手段である。
【0128】
以下、図13を用いて実施の形態3における本交換システムの動作について説明する。図13は、本実施の形態3における本交換システムの信号図の一例である。なお、以下の説明においては、説明をわかり易くするために、事務機器904を電子黒板とし、電子黒板において書かれた文字や表をスキャンして、デジタルデータにしたものを、携帯電話機903を介して情報格納電子計算機908に格納する場合を例にとり説明を行なう。
【0129】
始めに、1301に示すように、情報格納電子計算機908から交換機901に対して、携帯電話機903が情報格納電子計算機908と通信を行なうために必要な情報を登録するための接続先登録要求が発行される。この接続先登録要求の内容の一例を図14に示す。図14に示すように、接続先登録要求には、例えば、1401に示すような、要求が接続先登録要求であることを示す接続先登録識別子、1402に示すような、携帯電話機903の電話番号、1403に示すような、携帯電話機903から情報格納電子計算機908に接続するために携帯電話機903で入力する電話番号である接続先電話番号、1404に示すような、交換機901が情報格納電子計算機908と通信を行なう際に必要な情報格納電子計算機アドレスなどが含まれる。
【0130】
1301に示す接続先登録要求は、例えば情報格納電子計算機908の計算機ユーザインタフェース手段1103を用いて、ユーザが登録を要求していることを情報格納計算機全体制御手段1105が判断した時に発生するものである。この場合、情報格納計算機全体制御手段1105が接続先登録要求生成手段1104に対して接続先登録要求の生成を要求し、生成された接続先登録要求を交換機通信手段1102から交換機901に出力することとなる。出力された接続先登録要求は、通信路909を介して交換機903の電子計算機通信手段1203に入力され、交換機全体制御手段1205を介して、接続先管理手段1204で管理されることとなる。本登録が行なわれた後は、図14の1403に示す接続先電話番号を携帯電話機903で入力すると、携帯電話機903と情報格納電子計算機908との間で通信を行なえるようになる。
【0131】
次に携帯電話機903の使用者が、事務機器904から微弱電波を用いて入力される情報を、情報格納電子計算機908に格納する場合の動作について説明する。
【0132】
携帯電話機903において図14の1403に示す接続先電話番号を入力すると、1302に示すように携帯電話機903から通信路906、基地局902、通信路905を介して、交換機901に接続要求が発行される。
【0133】
1302に示す接続要求は、例えば携帯電話機ユーザインタフェース手段1003を用いて、ユーザが接続を要求していることを携帯電話全体制御手段1005が判断した時に発生するものである。接続先番号記憶手段1004には、図14の1403に示す接続先電話番号と同じ電話番号格納されている。このため、携帯電話全体制御手段1005が、接続先番号記憶手段1004に格納されている電話番号を取得して、その電話番号に対して接続動作を開始することとなる。
【0134】
交換機901では、1302に示す接続要求を、基地局通信手段1201で入力し、交換機全体制御手段1205に出力する。交換機全体制御手段1205では、接続要求先の電話番号と、接続先管理手段1204において管理されている図14の1403に示した接続先電話番号が一致していることを確認した後、基地局通信手段1201、回線交換制御手段1202、計算機通信手段1203を制御して、携帯電話機903と情報格納電子計算機908との通信が行なえるように回線制御を行なうと共に、情報格納電子計算機908に対して、1303に示すように携帯電話機903との通信が開始されることを表す通信開始通知を出力する。
【0135】
携帯電話機903と情報格納電子計算機908との通信が確立された後に、事務機器904から携帯電話機903に対して微弱電波を用いて通信路907を介し、1304に示すように情報が出力される。例えば事務機器904が電子黒板の場合には、電子黒板上のボタンを押し、電子黒板に書かれた文字や図表がスキャンされてデジタル化された後、微弱電波を用いてスキャンされたデータが携帯電話機903に出力される場合が具体的な例となる。
【0136】
事務機器904から出力された情報は、1304に示すように携帯電話機903に入力される。この時、携帯電話機903の、携帯電話微弱電波通信手段1002において入力された情報は、携帯電話全体制御手段1005において無線通信を行う形式に変換され、無線通信手段1001から通信路906、基地局902、通信路905を介して交換機901に入力される。
【0137】
交換機901では、基地局通信手段1201において情報を入力し、回線交換制御手段1202、計算機通信手段1203を介して、1306に示すように情報格納電子計算機908に出力する。
【0138】
情報格納電子計算機908では、交換機901から出力された情報を、交換機通信手段1102において入力し、情報格納計算機全体制御手段1105が、入力された情報を情報格納手段1101に出力する。この結果、事務機器904が出力した情報を、情報格納電子計算機908において格納することとなる。例えば、事務機器904が電子黒板であった場合、電子黒板に書かれた文字や図表をデジタル化したデータが、情報格納電子計算機908に格納されることとなる。
【0139】
上記において説明を行なった本発明の動作は、携帯電話機903と情報格納電子計算機908が1つづつの場合であったが、これは複数個であってもよい。例えば事務機器904が電子黒板であり、複数の人が電子黒板の内容をそれぞれ異なる情報格納電子計算機に格納することもできる。この場合、それぞれの人がそれぞれの携帯電話機と情報格納電子計算機との間で通信路を確立した後、一斉に事務機器904からの情報を、微弱電波を用いてそれぞれの携帯電話機で受信して、通信路が確立されている情報格納電子計算機に情報を格納することができる。この時、例えば、2人の人がそれぞれ異なる携帯電話機903を持ち、それぞれを第1の携帯電話機と第2の携帯電話機とした時に、第1の携帯電話機の基地局902と交換機901は、それぞれ自営無線通信網の基地局とPBXであり、第2の携帯電話機の基地局902と交換機901は、それぞれ公衆無線通信無線網の基地局とPBXであり、かつ、第2の携帯電話機の基地局902と交換機901の間には、公衆網が存在するような構成も容易に実現することができる。
【0140】
また、上記では、事務機器904が出力する情報を情報格納電子計算機1308に格納したが、これは、情報格納電子計算機908から事務機器904に情報を出力することもできる。例えば、事務機器904が画面表示機能を有する複写機の場合を例にして、説明をする。携帯電話機903と情報格納電子計算機908との間で通信路を確立した後、情報格納電子計算機1308に格納されている文書データを取得して、微弱電波を用いて複写機に送信することにより、その文書データの複写を行なうことができる。
【0141】
以上、本実施の形態3に示したように、本交換システムは、携帯電話機と微弱電波を用いて通信を行なう事務機器と、事務機器との情報の入出力を行なう時に確立する通信路の接続先電話番号を記憶する接続先番号記憶手段を備える携帯電話機と、事務機器が出力する情報、及び事務機器から入力する情報を格納する情報格納手段と、携帯電話機と通信を行なうために必要な情報を登録するための接続先登録要求を生成する接続先登録要求生成手段とを備える情報格納電子計算機と、接続先登録要求を管理して、携帯電話機から着信があった時に、携帯電話機と情報格納電子計算機との間の通信を確立する接続先管理手段を備える交換機とを設けたものである。
【0142】
これにより、本発明では、以下の4つの効果を得ることができる。
1つめは、携帯電話機と事務機器が微弱電波を用いて通信し、携帯電話機と情報格納電子計算機が交換機を介して通信を行なうことにより、事務機器が出力する情報を情報格納電子計算機に格納したり、情報格納電子計算機が格納している情報を事務機器に出力することができることである。
【0143】
2つめは、1つの事務機器が出力する情報を複数の携帯電話機で受信することにより、1つの事務機器が出力する情報を異なる情報格納電子計算機に格納することができることである。例えば、事務機器が電子黒板の場合、携帯電話機を所有している人の電子計算機に、それぞれ電子黒板に書かれた文字や図表をデジタル化した情報を格納することができる。
【0144】
3つめは、情報格納電子計算機から接続先登録要求を出力することにより、携帯電話機側では単に接続先の電話番号のみを記憶すれば、事務機器と情報格納電子計算機との間の情報の入出力が行なえることである。例えば、携帯電話機と交換機との間はPPP接続を行ない、交換機と情報格納電子計算機はIPアドレスによる通信を行なう場合に、情報格納電子計算機から出力する接続先登録要求に、接続先の電話番号と、携帯電話機の電話番号と、情報格納電子計算機のIPアドレスを付加することにより、指定された接続先の電話番号に携帯電話機から着信があった場合に、交換機において、携帯電話機から入力される情報に情報格納電子計算機のIPアドレスを付加することができる。つまり、携帯電話機で情報格納電子計算機のIPアドレスを記憶しなくても、事務機器の情報を情報格納電子計算機に格納することができる。
【0145】
4つめは、情報格納電子計算機から接続先登録要求を出力することにより、携帯電話機の使用者がそれぞれ、接続先の電話番号によって、情報の入出力を行なう情報格納電子計算機や、情報格納電子計算機の格納場所を指定することができることである。例えば、携帯電話機の使用者が、接続先の電話番号によって、使用する情報格納電子計算機として自分が使用している電子計算機を指定し、ISDNのサブアドレス番号によって、格納する場所、例えば情報格納電子計算機の自分のディレクトリを指定することができる。
【0146】
なお、本実施の形態3では、携帯電話機903の接続先番号記憶手段1004へ接続先の電話番号を登録する動作について説明を行なわなかったが、これは、携帯電話ユーザインタフェース手段1003を用いて携帯電話機903から入力する、あるいは携帯電話微弱電波通信手段1002を用いて情報格納電子計算機から入力するなどの動作が行なえることは容易に類推できる。
【0147】
また、実施の形態3では、一度携帯電話機903と交換機901との回線接続をした後、事務機器904の情報を出力したが、これは携帯電話機903と交換機901間の通信を回線接続を行なわないパケット通信とする方法も容易に実現することができる。この場合、携帯電話機903もしくは事務機器904において、情報格納電子計算機のアドレスを含めたパケットを生成すれば、事務機器904と情報格納電子計算機との間で情報の送受信を行なえることは容易に類推できる。
【0148】
(実施の形態4)
以下、実施の形態4について説明する。
【0149】
図15を用いて本実施の形態4の構成について説明する。図15は、本実施の形態4における本発明の構成の一例を表したブロック図である。
【0150】
図15において、1501は交換機である。1502と1503は、交換機1501に接続される電話機である。1502と1503を区別するために、以下、1502を転送先電話機、1503を転送元電話機と称す。1504と1505は、交換機1501に接続される電子計算機である。1504と1505を区別するために、以下、1504を転送先電子計算機、1505を転送元電子計算機と称す。1506は、着信時や回線接続時に利用する情報を格納する情報サーバである。情報サーバ1506の例としては、例えば、発信者番号に対応する顧客情報のデータベースサーバ、あるいは製品情報などを格納するデータベースサーバなどがあげられる。1507と1508は、それぞれ転送先電話機1502と転送元電話機1503と、交換機1501とを接続する通信路である。1509と1510は、それぞれ転送先電子計算機1504と転送元電子計算機1505と、交換機1501とを接続する通信路である。1511と1512は、それぞれ転送先電子計算機1504と転送元電子計算機1505と、情報サーバ1506とを接続する通信路である。なお、イーサネットなどを用いて、1509、1510、1511、1512を物理的には同一の通信路とすることはできる。
【0151】
次に、図16を用いて転送先電子計算機1504及び転送元電子計算機1505の詳しい構成について説明する。図16は、転送先電子計算機1504の構成の一例を表したブロック図である。
【0152】
図16において、1601は、情報サーバ1506と通信を行なう情報サーバ通信手段である。1602は、交換機101と通信を行なう交換機通信手段である。1603は、転送先電子計算機1504のユーザインタフェースである計算機ユーザインタフェース手段である。1604は、電話機の制御処理行なう回線制御処理手段である。1605は、転送先電子計算機1504の全体制御を行なう計算機全体制御手段である。
【0153】
なお、転送元電子計算機1505も転送先電子計算機1504と同じ構成をとる。以下、転送元電子計算機1505を構成する各手段については、説明をわかり易くするために、例えば情報サーバ通信手段となる1601にaという文字を追記して、情報サーバ通信手段1601aと表記する。1602から1605についても同様である。
【0154】
さらに、図17を用いて交換機1501の詳しい構成について説明する。図17は、交換機1501の構成の一例を表したブロック図である。
【0155】
図17において、1701は、転送先電子計算機1504及び転送元電子計算機1505と通信を行なう計算機制御通信手段である。1702は、交換機1501全体の回線交換制御を行なう回線交換制御手段である。1703は、転送先電話機1502及び転送元電話機1503と通信を行なう電話機通信手段である。1704は、回線状態が変化した時に、その変化情報を電子計算機に通知するかどうかを管理する監視要求管理手段である。1705は、交換機1501全体の制御を行なう交換機全体制御手段である。1706は、電子計算機が出力する保留転送要求を管理する保留転送要求管理手段である。
【0156】
以下、図18及び図19を用いて実施の形態4における本交換システムの動作について説明する。図18は、本実施の形態4における本交換システムの信号図の一例である。図19は、図18の信号図における信号のフォーマットの一例である。
【0157】
図18における1801は、転送先電子計算機1504と交換機1501との初期設定動作となる。1801に示すように、転送先電子計算機1504は、交換機1501に対して、監視要求を発行する。この監視要求は、例えば、図19に示すように、信号が監視要求であることをしめす識別子が、フィールド1901に格納され、監視を行なう電話機である転送先電話機1502を指定する電話番号などの情報が、フィールド1902に格納されるフォーマットとなる。交換機1501では、監視要求を入力すると、それ以降、転送先電話機1502の状態が変化した場合、例えば着信があった場合や回線接続が行なわれた場合などに、状態が変化した報告である着信報告や回線接続報告などを、転送先電子計算機1504に出力するようになる。この監視要求を出力するタイミングは、例えば転送先電子計算機1504が起動した時などである。この監視要求は、実際には、転送先電子計算機1504の回線制御処理手段1604で生成され、計算機全体制御手段1605が、交換機通信手段1602、通信路1509を介して交換機1501に出力する。交換機1501では、計算機制御通信手段1701で入力した監視要求を、交換機全体制御手段1705が、監視要求管理手段1704に出力する。これ以降、監視要求管理手段1704で、転送先電話機1502の状態が変化した時には、転送先電子計算機1504に状態が変化したことを報告する管理を行なう。
【0158】
図18における1802及び1803は、転送元電話機1703が任意の電話機と回線接続している時に、転送元電話機1703の回線を保留して、転送先電話機1702に転送する場合の信号である。転送元電話機1703から転送先電話機1702への転送動作は、本実施の形態4では、1802に示すように、転送元電子計算機1705から、交換機1501に対して保留転送要求を出力することにより実現される。
【0159】
この保有転送要求は、例えば、図19に示すように、信号が保留転送要求であることをしめす識別子がフィールド1903に格納され、転送元の電話機である転送元電話機1503を指定する電話番号などの情報がフィールド1904に格納され、転送先の電話機である転送先電話機1502を指定する電話番号などの情報がフィールド1905に格納され、転送を行なう際の転送付加情報がフィールド1906に格納される。この転送付加情報については、後ほど詳しく説明する。
【0160】
この保留転送要求は、実際には、転送元電子計算機1505の回線制御処理手段1604aで生成され、計算機全体制御手段1605aが、交換機通信手段1602a、通信路1510を介して交換機1501に出力する。交換機1501では、計算機制御通信手段1701で入力した保留転送要求を、交換機全体制御手段1705が入力すると、2つの動作を行なう。1つめは、入力した保留転送要求1802を、保留転送要求管理手段1706に出力して、保留転送要求管理手段1706において入力した保留転送要求1802を管理させる。2つめは、回線交換制御手段1702を制御して、転送元電話機1503と接続されている回線を保留して、転送先電話機1502に対して発信動作を行なう。
【0161】
この結果、転送先電話機1502の状態は着信状態となる。この時、交換機全体制御手段1705は、監視要求管理手段1704に問い合わせを行なって、転送先電話機1502の状態が変化した時に、状態変化を報告する電子計算機が転送先電子計算機1504であることを取得する。次に、保留転送要求管理手段1706に着信報告を生成させて、1803に示すように転送先電子計算機1504に着信報告を、計算機制御通信手段1701を介して出力する。
【0162】
この着信報告1803は、例えば、図19に示すように、信号が着信報告であることをしめす識別子がフィールド1907に格納され、着信が保留転送によるものであることなど、着信の原因を示す情報がフィールド1908に格納され、転送元の電話機である転送元電話機1503を指定する電話番号などの情報がフィールド1909に格納され、保留転送要求1802のフィールド1906に格納されていた転送付加情報フィールドと同じ情報がフィールド1910に格納され、その他の付加情報がフィールド1911に格納される。フィールド1911に格納される付加情報としては、例えば転送元電話機1503に対して発信を行なった発信者電話番号などが例として上げられる。
【0163】
転送先電子計算機1504では、交換機通信手段1602において入力された着信報告1803は、計算機全体制御手段1605を介して、回線制御処理手段1604に入力される。回線制御処理手段1604では、入力された着信報告1803を処理して、例えば計算機ユーザインタフェース手段1603を用いて、転送先電話機1502に着信があったことを通知するなどの処理を行なうと共に、フィールド1910に格納されている転送付加情報に基づいた処理を行なう。
【0164】
以下、上記で説明を行なわなかった転送付加情報について具体的な例を上げながら、詳しく説明する。以下、情報サーバ1506を製品情報を格納するデータベースサーバとして、説明する。
【0165】
本実施の形態4では、転送元電話機1503の使用者は、転送元電話機1503を用いて通話を行なっている時に、転送元電子計算機1505も使用する。例えば、情報サーバ1506と転送元電子計算機1505が通信を行ない、情報サーバ1506に格納されていた製品情報を、転送元電子計算機1505に表示するなどが例として上げられる。
【0166】
この時、転送元電話機1505の回線を転送先電話機1504に転送するために、転送元電子計算機1505から保留転送要求1802を出力する時、フィールド1906に格納する転送付加情報として、転送元電子計算機1505に表示していた製品情報を情報サーバ1506から取得するための情報、例えば製品情報の情報サーバ1506の格納場所などを格納する。
【0167】
この結果、転送先電子計算機1504が入力する着信報告1803のフィールド1910に、転送元電子計算機1505に表示していた製品情報を情報サーバ1506から取得するための情報が格納されることになる。これにより、転送元電子計算機1505に表示していた製品情報を情報サーバ1506から取得するための情報を、転送先電子計算機1504は取得することができるため、この転送付加情報に基づき、回線制御処理手段1604が、情報サーバ1506に格納されていた製品情報を、転送先電子計算機1504に表示することができるのである。
【0168】
転送付加情報は、上記のように情報サーバ1506に対する情報だけでなく、転送元電子計算機1505単独の情報でもよい。例えば、転送元電話機1503の使用者が、通話中に、転送元電子計算機1505を用いて作成した文書を転送付加情報とすることもできる。この場合、転送先電子計算機1504では作成された文書を表示することができることとなる。
【0169】
つまり、転送元電子計算機1505が行なっていた処理の情報を転送付加情報とすることにより、転送先電子計算機1504でも転送元電子計算機1504が行なっていた処理を継続して行なえることとなるのである。
【0170】
また、転送付加情報を利用して、例えば転送先電子計算機1504が、情報サーバ1506経由で、転送元電子計算機1505からから情報を取得するとともに、情報を取得する際の情報サーバ1506における認証を行なうことも容易に実現することができる。例えば、転送元電子計算機1505が、保留転送要求1802を出力する前に、情報サーバ1506に対して情報を格納する場合を例にして説明する。この時、情報サーバ1506に情報識別子生成手段を設け、転送元電子計算機1505が情報を格納した時に、情報識別子を生成して、転送元電子計算機1505に出力するようにする。そして、転送元電子計算機1505が転送付加情報として、情報サーバ1506のアドレスと、情報サーバ1506が生成した情報識別子を格納する。これにより、転送付加情報を取得した転送先電子計算機1504が、情報サーバ1506のアドレスを使用して、情報サーバ1506から情報を取得する要求を出力することができる。また、この時、情報識別子を一緒に送ることにより、情報サーバ1506では情報識別子を照合して、転送先電子計算機1504に情報を出力してよいかどうかの判断を行なうことができるとともに、出力する情報を決定することができるのである。この情報識別子を用いることにより、例えば、通常は、転送先電子計算機1504が、情報サーバ1506から情報を取得することが許可されていない場合でも、情報識別子に応じた情報だけは、情報サーバ1506から取得することができるという制御を行なうこともできるのである。
【0171】
以上、本実施の形態4に示したように、本交換システムは、情報を格納する情報サーバと、転送元電話機と、転送先電話機と、転送元電話機から転送先電話機へ回線を転送する要求に、転送付加情報を含めた保留転送要求を出力する転送元電子計算機と、保留転送要求を入力すると、転送元電話機から転送先電話機へ回線を転送するとともに、転送付加情報を含めた着信報告を出力する交換機と、着信報告を入力すると、着信報告に含まれていた転送付加情報に基づいて処理を行なう転送先電子計算機とを設けたものである。
【0172】
これにより、本発明では、以下の6つの効果を得ることができる。
1つめは、転送元電子計算機で行なっていた処理の情報を、転送付加情報として、転送先電子計算機に送信することができるため、転送先電子計算機で、転送元電子計算機で行なっていた処理に関連した処理を継続することができることである。例えば、転送元電子計算機が取得した情報サーバの情報を、転送先電子計算機も取得することができる。
【0173】
2つめは、転送元電子計算機で行なっていた処理の情報を、交換機経由で転送付加情報として、転送先電子計算機に送信することができるため、転送元電子計算機と転送先電子計算機が直接通信を行なう必要がないことである。例えば、受け付け業務を行なっている人が転送元電話機を使用し、製品開発を行なっている人が転送先電話機を使用している場合、転送元電子計算機と転送先電子計算機は、ネットワークの都合で通信が行なえない場合がある。こうした場合に、本発明は大きな効果を得ることができる。
【0174】
3つめは、転送元電子計算機で行なっていた処理の情報を、交換機経由で転送付加情報として転送先電子計算機に送信することができるため、転送元電子計算機において、転送先電話機と転送先電子計算機との対応関係を管理する必要がなく、転送先電話機の電話番号さえ保留転送要求に格納すれば、転送先電子計算機のアドレス情報などを、転送元電子計算機が知らなくても、転送付加情報を転送先電子計算機に送信することができることである。
【0175】
4つめは、転送先電子計算機から転送先電話機に対する監視要求を交換機に出力するため、その監視要求によって、転送先電話機と転送先電子計算機との対応関係を管理することができ、転送先電子計算機に転送付加情報を送信することができることである。つまり、交換機では、電話機と電子計算機との対応関係は、監視要求によるものさえ管理すれば良いのである。
【0176】
5つめは、転送付加情報として、情報サーバのアドレス及び情報サーバが生成した情報識別子を格納することにより、情報サーバ経由で、転送元電子計算機から転送先電子計算機に、情報を送信することができることである。特に大量の情報を送信する場合、交換機の負荷を軽減することができる。
【0177】
6つめは、転送付加情報として、情報サーバのアドレス及び情報識別子を格納することにより、転送先電子計算機が情報サーバにアクセスした時、情報を出力して良いかどうかの認証を情報サーバで行なうことができることである。
【0178】
なお、実施の形態4では、転送の場合について説明を行なったが、これは、例えば転送元電話機1503から転送先電話機1502に発信をする時など、転送元電子計算機1505から転送元電子計算機1504に情報を送信する場合であれば、本発明の交換を得られることは容易に類推できる。
【0179】
また、実施の形態4では、転送先電話機1502に着信があった時に、交換機1501から出力される着信報告1803に転送付加情報を含めた。しかし、これは、転送先電話機1502が着信に応答して、転送元電話機1503と回線接続された時に、交換機1501から転送付加情報を含めた転送元電話機1503と転送先電話機1502の接続報告を出力させることも容易に実現できる。さらに、転送元電話機1503に対して発信した電話機と、転送先電話機1502が回線接続された時に、交換機1501から転送付加情報を含めた転送先電話機1502と発信した電話機の接続報告を出力させることも容易に実現できる。
【0180】
また、転送元電子計算機1505と転送先電子計算機1504は、交換機1501と直接、通信を行なっていた。しかし、転送元電子計算機1505と転送元電話機1503を接続する通信路を設け、転送元電子計算機1505と交換機1501との通信は、転送元電話機1503を介して行なうことは容易に実現できる。この時、通信路としては例えばRS232−Cが例としてあげられる。また、転送先電話機1502と転送先電子計算機1504についても同様である。さらに、交換機と電子計算機が直接通信を行なう方式と、電話機を介して交換機と電子計算機が通信を行なう方式との混在ができることも容易に類推できる。
【0181】
(実施の形態5)
以下、実施の形態5について説明する。
【0182】
図20を用いて本実施の形態5の構成について説明する。図20は、本実施の形態5における本発明の構成の一例を表したブロック図である。
【0183】
図20において、2001から2012までは、実施の形態4における図15の1501から1512と、以下の2点をのぞけば同様の構成となる。図20の2001から2012において、図15と異なる1点めは、図15では、1502が転送先電話機であったのに対し、図20では、2002は携帯電話機となっていることである。2点めは、図15では、1507は、交換機1501と転送先電話機1502の通信路であったのに対し、図20では、2007は、後述する基地局2013と携帯電話機2002の無線通信路となっている点である。なお、携帯電話機2002は、実施の形態1で示した携帯電話機103と同様に、微弱電波を用いて、電子計算機と通信を行なえる機能を備える。
【0184】
図20における2013は、交換機2001に接続された基地局である。2014は、交換機2001と基地局2013との通信路である。2015は、携帯電話機2002と転送先電子計算機2004との微弱電波による通信路である。
【0185】
次に、図21を用いて転送先電子計算機2004の詳しい構成について説明する。図21は、転送先電子計算機2004の構成の一例を表したブロック図である。
【0186】
図21において、2101から2105までは、実施の形態4における図16の1601から1605と、以下の1点を除けば同様の構成となる。図21の2101から2105において、図16と異なる点は、図16では、1604が回線制御処理手段であったのに対し、図21では、2104は、着信に伴う付加情報を取得するために交換機2001に出力する要求を生成する着信情報要求生成手段である。
【0187】
図21における2106は、実施の形態1の図3において示した計算機微弱電波通信手段301と同様の機能をもつ計算機微弱電波通信手段である。
【0188】
さらに、図22を用いて交換機2001の詳しい構成について説明する。図22は、交換機2001の構成の一例を表したブロック図である。
【0189】
図22において、2201から2203及び2205、2206は、実施の形態4における図17の1701から1703、及び1705、1706と、同様の構成となる。
【0190】
図21における2204は、実施の形態1の図4において示した基地局通信手段401と同様の機能をもつ基地局通信手段である。なお、実施の形態4の図17で示した監視要求管理手段1704は、実施の形態5では使用しない。
【0191】
なお、携帯電話機2002の詳しい構成については、実施の形態1の図2、転送元電子計算機2005の詳しい構成については、実施の形態4の図16を用いて説明した構成と同様となる。
【0192】
以下、図23及び図24を用いて実施の形態5における本交換システムの動作について説明する。図23は、本実施の形態5における本交換システムの信号図の一例である。図24は、図23の信号図における信号のフォーマットの一例である。
【0193】
始めに、実施の形態5と、実施の形態1及び実施の形態4の動作の違いについて、簡単に説明する。実施の形態4では、転送先の電話機は転送先電話機1502、転送先の電話機に着信があった時に使用する電子計算機を転送先電子計算機1504としていた。このため、転送先電子計算機1504が、実施の形態4で示した着信報告1803を取得するために、着信交換機1501に対して転送先電話機1502の監視要求を、例えば初期動作時など、転送先電話機1502に対して着信がある前に出力することができた。しかし、実施の形態5では、転送先の電話機は、実施の形態1で示した携帯電話機103と同様の機能を持つ携帯電話機2002となり、携帯電話機2002に着信があった時に使用する電子計算機を微弱電波を用いて転送先電子計算機2004に決定することとなる。このため、携帯電話機2002に着信がある前に、転送先電子計算機2004から、携帯電話機2002に対する監視要求を、交換機2001に対して発行することができない。
【0194】
そこで、実施の形態5では、携帯電話機2002が出力する着信状態報告を入力して、転送先電子計算機2004は交換機2001に対して、実施の形態4で示した着信報告1803を取得する要求である着信報告要求を出力することとなる。これは、実施の形態1で示した、携帯電話機103が出力する着信状態報告を入力して、電子計算機104は交換機101に対して、着信変更要求を出力した動作に類似した動作となる。
【0195】
以下、実施の形態5の動作について説明する。
図23における2301は、転送元電話機2003が任意の電話機と回線接続している時に、転送元電話機2003の回線を保留して、転送先電話機2002に転送する場合の信号である。この保有転送要求2301のフォーマットの一例は、実施の形態4の図19に示したものと同様となり、転送付加情報が格納されるものとなる。また、保有転送要求2301を出力する時の転送元電子計算機2005の動作、保留転送要求2301を入力した時の交換機2001の動作についても、実施の形態4の転送元電子計算機1505と同様の動作を行なう。
【0196】
交換機2001では、計算機制御通信手段2201で入力した保留転送要求2301を、交換機全体制御手段1705が入力すると、2つの動作を行なう。1つめは、入力した保留転送要求2301を、保留転送要求管理手段2206に出力して、保留転送要求管理手段2206において入力した保留転送要求2301を管理させる。2つめは、回線交換制御手段2202を制御して、転送元電話機2003と接続されている回線を保留して、携帯電話機2002に対して発信動作を行なう。携帯電話機2002に対する発信動作は、図23の2302に示すように、交換機全体制御手段2205で生成された着信通知が、基地局通信手段2204、通信路2014、基地局2013、通信路2007を介して、携帯電話機2002に対して出力されることにより、実現される。
【0197】
携帯電話機2002は着信通知2302を入力すると、図23の2303に示すように、着信状態報告を、微弱電波を用いて通信路2015を介して、転送先電子計算機2004に対して出力する。この着信通知2302を入力してから着信状態報告2303を出力するまでの、携帯電話機2002の動作は実施の形態1における携帯電話機103の動作と同様の動作となる。
【0198】
転送先電子計算機2004では、計算機微弱電波通信手段2106において着信状態報告2303を入力すると、計算機全体制御手段2105が、着信状態報告を着信報告要求生成手段に出力する。着信報告要求生成手段では、実施の形態4で示した着信報告1803と同様の情報を含む着信報告を交換機から取得する要求である着信報告要求を生成する。そして、計算機全体制御手段2105が、生成された着信報告要求を交換機通信手段2102を介して、図23の2304に示すように、交換機2001に出力する。
【0199】
この着信報告要求2304は、例えば、図24に示すように、信号が着信報告要求であることをしめす識別子がフィールド2401に格納され、微弱電波を用いて通信した電話機である携帯電話機2002を指定する電話番号などの情報がフィールド2402に格納され、転送先電子計算機2004を指定するアドレスなどがフィールド2403に格納され、その他の付加情報がフィールド2404にされる。
【0200】
交換機2001では、着信報告要求2304を計算機制御通信手段2201で入力したのち、交換機全体制御手段1705に出力する。交換機全体制御手段1705では、着信報告要求2304を入力すると、保留転送要求管理手段2206から、管理している保留転送要求2301の転送付加情報を取得して、着信報告を生成し、計算機制御通信手段2201から、転送先電子計算機2004に出力する。これにより、図23の2305に示すように、着信報告が交換機2001から転送先電子計算機2004に出力される。この着信報告2305は、実施の形態4に示した着信報告1803と同様の情報を含むものである。
【0201】
この結果、転送先電子計算機2004において、着信報告2305を入力することにより、保留転送要求2301に含まれていた転送付加情報を取得することができる。この転送付加情報を取得した後の転送先電子計算機2004の動作、例えば情報サーバ2006から情報を取得するなどの動作は、実施の形態4で示した動作と同様のため、説明を省略する。
【0202】
以上、本実施の形態5に示したように、本交換システムは、基地局と、無線通信によって、着信があることを表す着信通知を基地局から入力すると、着信状態になったことを表す着信状態報告を微弱電波によって出力する携帯電話機と、転送元電話機と、転送元電話機から携帯電話機へ回線を転送する要求に、転送付加情報を含めた保留転送要求を出力する転送元電子計算機と、微弱電波によって、着信状態報告を前記携帯電話機から入力すると、着信報告を取得する要求である着信報告要求を出力するとともに、着信報告に入力すると、着信報告に含まれていた転送付加情報に基づいて処理を行なう転送先電子計算機と、保留転送要求を入力すると、転送元電話機から携帯電話機へ回線を転送する処理を行なうとともに、着信報告要求を入力すると、転送付加情報を含んだ着信報告を出力する交換機とを設けたものである。
【0203】
これにより、本発明では、以下の4つの効果を得ることができる。
1つめは、携帯電話機と転送先電子計算機とが微弱電波を用いて通信を行なうことにより、転送付加情報を含んだ着信報告を入力する電子計算機を、携帯電話機に着信があった時に決定することができることである。
【0204】
2つめは、転送先電子計算機が着信報告要求を交換機に出力することにより、実施の形態4で示した監視要求を、あらかじめ転送先電子計算機から交換機に出力する必要がなく、また、交換機で携帯電話機と転送先電子計算機の対応関係を管理する必要がないことである。
【0205】
3つめは、交換機と転送先電子計算機が直接、通信を行なって、転送付加情報を含んだ着信報告を転送先電子計算機が入力するため、携帯電話機を介して転送付加情報を転送先電子計算機に出力するために必要な携帯電話機の電力消費を押えることができることである。
【0206】
4つめは、交換機と転送先電子計算機が直接、通信を行なって、転送付加情報を含んだ着信報告を転送先電子計算機が入力するため、交換機と転送先電子計算機との通信速度を早くすることにより、携帯電話機を介して転送付加情報を転送先電子計算機に出力するよりも、交換機と転送先電子計算機が直接、通信を行なったほうが、転送付加情報を送信するための時間を短縮することができる。
【0207】
5つめは、携帯電話機から転送先電子計算機に対しては、着信があったことを報告する着信状態報告のみを出力し、転送先電子計算機と交換機との間で通信を行なうことによって、転送付加情報を転送先電子計算機が取得することになるため、転送付加情報以外の情報を送信する場合でも、携帯電話機と交換機との間の通信プロトコルを変更する必要がないことである。
【0208】
なお、実施の形態5では、転送の場合について説明を行なったが、これは、転送の場合のみならず、一般的に携帯電話機2002に対して着信があった時に、転送先電子計算機2004において、携帯電話機2002への着信報告を得るために、着信報告要求を交換機2001に出力することは容易に実現することができる。これにより、例えば、携帯電話機2002に発信を行なった電話機の発信者電話番号を、携帯電話機2002から出力される着信状態報告ではなく、着信報告で取得することができることは容易に類推できる。同様に、取得した発信者番号情報に基づいて、転送先電子計算機2004が情報サーバ2006から情報を取得できることも容易に類推できる。
【0209】
また、実施の形態5では、携帯電話機2002に着信があった時に、交換機2001から出力される着信報告2305に転送付加情報を含めた。しかし、これは、携帯電話機2002が着信に応答して、転送元電話機1503と回線接続された時に、携帯電話機2002から転送先電子計算機2004に対して、回線が接続されたことを表す接続状態報告を、微弱電波を用いて出力し、転送先電子計算機2004から交換機2001に対して接続報告要求を出力し、交換機2001から、転送付加情報を含めた転送元電話機1503と携帯電話機2002の接続報告を出力させることも容易に実現できる。さらに、転送元電話機2003に対して発信した電話機と、携帯電話機2002が回線接続された時に、同様に、転送付加情報を含めた、携帯電話機2002と発信した電話機の接続報告を、交換機2001から出力させることも容易に実現できる。
【0210】
また、実施の形態1で示したように転送先電子計算機で、通話を行なうことも容易に実現することができる。この時、実施の形態1で示した計算機着信通知に転送付加情報を含めることができることは、容易に類推ができる。
【0211】
また、実施の形態1に示したように転送先電子計算機2004を用いて、音声通話を行なうかどうかを、携帯電話機2002から着信状態報告を入力した時に、計算機ユーザインタフェース手段2103を用いて、転送先電子計算機2004の使用者に問い合わせを行なうことは、容易に実現することができる。この時、使用者が転送先電子計算機2004を用いて音声通話を行なうと判断した時には、実施の形態1で示したように、転送先電子計算機2004から着信変更要求を出力した後、入力する計算機着信通知から転送付加情報を取得し、使用者が転送先電子計算機2004を用いて音声通話を行なわないと判断した時には、本実施の形態5で示したように、転送先電子計算機2004から着信報告要求を出力した後、入力する着信報告から転送付加情報を取得できることは容易に類推できる。
【0212】
また、交換機2001から携帯電話機2002に対して出力する着信通知2302に転送付加情報を含め、さらに携帯電話機2002から転送先電子計算機2004に対して出力する着信状態報告2303に、着信通知2302に含まれていた転送付加情報を付加することにより、転送先電子計算機2004において転送付加情報を取得できることは、容易に類推できる。
【0213】
(実施の形態6)
以下、実施の形態6について説明する。
【0214】
図25を用いて本実施の形態6の構成について説明する。図25は、本実施の形態6における本発明の構成の一例を表したブロック図である。
【0215】
図25において、2501から2503及び2506は、実施の形態1における図1の101から103及び106と同様の構成となる。2504は、交換機に接続されると共に、微弱電波を用いて携帯電話機2503と通信を行なう固定電話機である。2507は、携帯電話機2503と固定電話機2504との間の微弱電波による通信路である。2508は、交換機101と固定電話機2504との通信路である。通信路2508による通信は、電話線による通信以外に、無線による通信でも本発明の効果を得ることはできる。
【0216】
次に、図26を用いて固定電話機2504の詳しい構成について説明する。
図26は、固定電話機2504の構成の一例を表したブロック図である。
【0217】
図26において、2601は、携帯電話機2503と微弱電波を用いた通信を行なう電話機微弱電波通信手段である。2602は、交換機2501と通信を行なう交換機通信手段である。2603は、固定電話機2504のユーザインタフェースである電話機ユーザインタフェース手段である。2604は、携帯電話機2503への着信を固定電話機2504への着信に変更する要求を生成する着信変更要求生成手段である。2605は、固定電話機2504の全体制御を行なう電話機全体制御手段である。
【0218】
さらに、図27を用いて交換機2501の詳しい構成について説明する。
図27は、交換機2501の構成の一例を表したブロック図である。
【0219】
図27において、2701から2703及び2705は、実施の形態1における図4の401から403及び405と同様の構成となる。2703は、固定電話機2504との通信を行なう電話機通信手段である。
【0220】
なお、携帯電話機2503の詳しい構成については、実施の形態1の図2を用いて説明した構成と同様のため説明を省略する。
【0221】
以下、図28を用いて、実施の形態6における本交換システムの動作について説明する。図28は、本実施の形態6における本交換システムの信号図である。
【0222】
実施の形態1では、携帯電話機103への着信を電子計算機104を用いて応答した。これに対し、実施の形態6では、携帯電話機2503への着信を、
固定電話機2504で応答する。この時、固定電話機2504が行なわれる前に、固定電話機2504の使用者がオフフック動作を行なう可能性がある。図28は、この場合にでも携帯電話機2503への着信を固定電話機2504で応答できるようにした時の信号図となる。なお、図28では、2802に示すように、固定電話機2504の使用者がオフフックするタイミングを表すために、使用者のオフフック動作を点線で記載する。
【0223】
2801に示すように、携帯電話機2503に着信通知が交換機2501から出力されると、実施の形態1に示したように、携帯電話機2503は着信動作に移行する。
【0224】
この時、2802の点線に示すように、携帯電話機2503から固定電話機2504に対して、通信路2507を介して微弱電波を用いて、着信状態報告を出力する前に、固定電話機2504の使用者がオフフックを行なうと、固定電話機2504から交換機2501に対して、2803に示すように、オフフック通知が出力される。実際には、固定電話機2504の電話機ユーザインタフェース手段2603から、電話機全体制御手段2605に対して、オフフックされたことを出力し、電話機全体制御手段2605がオフフック通知生成手段2606において生成したオフフック通知を、交換機通信手段2602から通信路2508を介して交換機2501に出力することにより、2803に示すオフフック通知が出力される。
【0225】
交換機2501では、電話機通信手段2703を介して、交換機全体制御手段2705がオフフック通知2803を入力すると、回線管理手段2704において、固定電話機2504がオフフック状態になったことを管理する。
【0226】
次に、2804に示すように、携帯電話機2503から固定電話機2504に対して、通信路2507を介して微弱電波を用いて、着信状態報告が出力されると、固定電話機2504から交換機2501に対して、2805に示すように、携帯電話機2503への着信を固定電話機2504への着信に変更する要求である着信変更要求が出力される。実際には、固定電話機2504の電話機全体制御手段2605が、電話機微弱電波通信手段2601を介して入力した着信状態報告2804を、着信変更要求生成手段2604に出力する。そして、電話機全体制御手段2605が着信変更要求生成手段2604において生成された着信変更要求を、交換機通信手段2602から通信路2508を介して交換機2501に出力することにより、2805に示す着信変更要求が出力される。
【0227】
交換機2501では、電話機通信手段2703を介して、交換機全体制御手段2705が着信変更要求2805を入力すると、回線管理手段2704に対して固定電話機2504の状態を問い合わせる。この結果、固定電話機2504がオフフック状態であることから判断して、固定電話機2504を着信動作させるのではなく、回線交換制御手段2702を制御して、携帯電話機2503に対して発信した電話機と固定電話機2504との回線を接続して、通話状態にする。この結果、固定電話機2504では、着信動作を行なわずに、携帯電話機2503に対して発信した電話機と固定電話機2504との間で通話が行なえる状態となる。
【0228】
以上で説明したように、本実施の形態6では、着信変更要求2805が交換機2501に出力される前にオフフック通知2803が出力されると、着信変更要求2805が出力された後には、固定電話機2504は着信動作を行なわずに、通話状態となるのである。これは、オフフック通知2803が交換機2501に出力される前に、着信状態報告2804を固定電話機2504が入力した場合でも同じである。
【0229】
なお、着信変更要求2805が、オフフック通知2803よりも前に交換機2501に出力される場合には、固定電話機2504は着信動作に移行する。
これは、実施の形態1における電子計算機104を、固定電話機2504とすれば、実施の形態1における動作の説明から容易に類推できるため、実施の形態6では動作の説明を省略する。
【0230】
また、図28における各信号のフォーマット例は、実施の形態1で説明した各信号のフォーマット例から容易に類推できるため、実施の形態6では説明を省略する。この時、実施の形態1における電子計算機のアドレスに対応するものは、例えば電話番号や端末番号など、交換機が電話機を識別するための番号などとすればよいことは容易に類推ができる。
【0231】
以上、本実施の形態1に示したように、本交換システムは、基地局と、無線通信によって、着信があることを表す着信通知を基地局から入力すると、着信状態になったことを表す着信状態報告を微弱電波によって出力する携帯電話機と、微弱電波によって、着信状態報告を前記携帯電話機から入力すると、携帯電話機に対する着信を変更する要求である着信変更要求と、オフフック動作が行なわれたことを通知するオフフック通知とを出力する固定電話機と、固定電話機からオフフック通知を入力する前に着信変更要求を入力すると、携帯電話機に対する着信を固定電話機に対する着信に変更して、固定電話機に着信動作をさせる制御を行ない、固定電話機からオフフック通知を入力した後に着信変更要求を入力すると、携帯電話機に対して発信した電話機と固定電話機との回線を接続して固定電話機を通話状態にさせる制御を行なう交換機とを設けたものである。
【0232】
これにより、本発明では、以下の4つの効果を得ることができる。
1つめは、携帯電話機と固定電話機が微弱電波を用いて通信し、固定電話機から着信変更要求を交換機に出力することにより、携帯電話機よりはユーザインタフェースが優れている固定電話機から携帯電話機に対する着信に応答して、通話を行なうことができることである。
【0233】
2つめは、交換機が、固定電話機からオフフック通知を入力する前に着信変更要求を入力すると、携帯電話機に対する着信を固定電話機に対する着信に変更して、固定電話機に着信動作をさせる制御を行ない、固定電話機からオフフック通知を入力した後に着信変更要求を入力すると、携帯電話機に対して発信した電話機と固定電話機との回線を接続して固定電話機を通話状態にさせる制御を行なうため、固定電話機の使用者がオフフックするタイミングが早くても、携帯電話機に対する着信に応答することができることである。
【0234】
3つめは、携帯電話機に対する着信に固定電話機で応答することにより、実際の通話は固定電話機で行なうことになるため、携帯電話機で通話を行なうために必要な、携帯電話機の電力消費を押えることができることである。
【0235】
4つめは、固定電話機から交換機に対して着信変更要求を出力するため、携帯電話機への着信を応答する固定電話機を着信時に決定することができることである。
【0236】
なお、本実施の形態6では、固定電話機2504のオフフックするタイミングについて説明を行なったが、これは実施の形態1における電子計算機104に対しても適用できることは、容易に類推できる。
【0237】
また、携帯電話機2503への着信に応答することができる固定電話機2504と、実施の形態1における電子計算機104との両方を接続することができる交換機は、容易に実現することができる。
【0238】
(実施の形態7)
以下、実施の形態7について説明する。
【0239】
実施の形態7では、実施の形態1、2、3、5、6で示した携帯電話機が、腕時計型の形状をしている場合について説明する。以下、実施の形態1における携帯電話機103を例にして、図29を用いて携帯電話機103の形状の一例について説明する。図29は、携帯電話機103の形状の一例を示した概観図である。
【0240】
図29において、2901は、使用者の手首に携帯電話機103を腕時計のように装着するためのリストバンドである。2902は、表示その他を行なう本体部である。2903は、微弱電波による通信を行なう微弱電波通信部である。微弱電波通信部2093では、手首に装着するためにリストバンドを結合する結合部も兼ねる。2904は、本体部2902と微弱電波通信部2903との通信を行なう通信接続部である。携帯電話機103は、使用者の手首に装着した時、使用者の手の甲側に本体部2902、手のひら側に微弱電波通信部2903が配置される。
【0241】
次に、図30を用いて携帯電話機103を、使用者の手首に腕時計のように装着した場合の微弱電波通信部2903の配置について説明する。図30は、携帯電話機103を、使用者の手首に装着した場合の概観図である。
【0242】
図30に示すように、携帯電話機103を、使用者の手首に腕時計のように装着した場合、手のひら側に微弱電波通信部2903が配置される。そして、微弱電波通信手段2903からは、微弱電波は使用者の手首から指方向に出力されることとなる。つまり、実施の形態1の図1に示した、携帯電話機103と電子計算機104との間の微弱電波による通信路107を図示すると、図30の107に示したようになる。
【0243】
さらに、2901から2904までの各部と、実施の形態1の図2を用いて説明した携帯電話機103の詳しい構成における各手段との対応関係について説明する。本体部2902は、図2の無線通信手段201、携帯電話ユーザインタフェース手段203、着信状態報告生成手段204、携帯電話全体制御手段205で構成される。微弱電波通信部2903は、携帯電話微弱電波通信手段202で構成される。通信接続部2904は、通信路206で構成される。
【0244】
以下、本実施の形態7に示した携帯電話機103を用いて、実施の形態1で示した電子計算機104及び、実施の形態6で示した固定電話機2504を用いて着信に応答する場合を図31を用いて説明する。図31は、実施の形態7で示す形状の携帯電話機を用いた場合の、実施の形態1及び実施の形態6の動作と同じ動作を行なう実施の形態7の動作例を示す概観図である。なお、実施の形態6では、携帯電話機は2503となるが、実施の形態6における携帯電話機2503は、実施の形態1における携帯電話機103と同じ動作を行なうため、本実施の形態7では、説明を容易にするために、携帯電話機103への着信を固定電話機2504によって応答することができるものとする。
【0245】
図31において、3101は、実施の形態1の図1でしめした電子計算機104の概観を表したものである。3102は、実施の形態6で示した固定電話機2504の概観を表したものである。3103は、実施の形態1の図3で示した電子計算機104の計算機微弱電波通信手段301の概観が表されている計算機微弱電波通信手段である。3104は、実施の形態6の図25で示した固定電話機2504の電話機微弱電波通信手段2601の概観が表されている電話機微弱電波通信手段である。なお、図31において、微弱電波通信部2903は、背面に隠れているため、点線で記載している。
【0246】
図31において示されているように、使用者が電子計算機3101及び固定電話機3102を操作しようとして手を移動した時に、計算機微弱電波通信手段3103及び電話機微弱電波通信手段3104と、微弱電波通信部2903との間の通信路を、手が遮蔽しないように配置される。具体的には、図31では、計算機微弱電波通信手段3103は、電子計算機3101のキーボードに配置されており、使用者がキーボードを使用しようとして手を移動した時に、計算機微弱電波通信手段3103と微弱電波通信部2903との通信が行なえるようになる。
【0247】
また、電話機微弱電波通信手段3104は、固定電話機3102のハンドセット上に配置されており、使用者がオフフック動作を行なおうとして手を移動した時に、電話機微弱電波通信手段3104と微弱電波通信部2903との通信が行なえるようになっている。もし、例えば、本体部の中に微弱電波通信部を配置してしまうと、使用者が操作しようとした時に、手の甲が通信路を遮蔽することとなる。
【0248】
つまり、本体部2902と微弱電波通信部2903との通信接続部2904を設けて、実施の形態7で示した本体部2902と微弱電波通信部2903との配置により、微弱電波を用いた通信の品質を向上させることができる。また、電子計算機3101の計算機微弱電波通信手段3103、固定電話機3102の電話機微弱電波通信手段3104及び微弱電波通信部2903を制御して、微弱電波の通信が行なえる距離を調整することにより、使用者が電子計算機や固定電話機を操作する時だけ、微弱電波を用いた通信が行なえる確率を向上させることができる。
【0249】
以上、本実施の形態7に示したように、本交換システムは、リストバンドと、無線通信手段と携帯電話ユーザインタフェース手段と着信状態報告生成手段と携帯電話全体制御手段とで構成される本体部と、携帯電話微弱電波通信手段で構成される微弱電波通信部と、本体部と微弱電波通信部とを接続する通信接続部を備える携帯電話機を設けたものである。
【0250】
これにより、本発明では、以下の4つの効果を得ることができる。
1つめは、リストバンドに沿って通信接続部が配置されているため、本体部を手の甲側に配置し、微弱電波通信部を手のひら側に配置することができ、これにより、使用者が電子計算機や固定電話機を操作しようとした時に、電子計算機の計算機微弱電波通信手段や固定電話機の電話機微弱電波通信手段と、微弱電波通信部との間を手が遮蔽しないため、微弱電波を用いた通信の品質を向上させることができることである。
【0251】
2つめは、携帯電話機が腕時計の形状となっているため、使用者が電子計算機や固定電話機を操作しようとした時に、電子計算機の計算機微弱電波通信手段や固定電話機の電話機微弱電波通信手段と、微弱電波通信部との間の距離が近くなり、微弱電波を用いた通信の品質を向上させることができることである。
【0252】
3つめは、電子計算機の計算機微弱電波通信手段、固定電話機の電話機微弱電波通信手段及び微弱電波通信部を制御して、微弱電波の通信が行なえる距離を調整することにより、使用者が電子計算機や固定電話機を操作する時だけ、微弱電波を用いた通信が行なえる確率を向上させることができる。
【0253】
4つめは、携帯電話機が腕時計の形状となっているため、常に使用者が携帯電話機を持ち運ぶことが可能となることである。つまり、携帯電話機に対して発信すれば、携帯電話機の使用者と通話が行なえる可能性が向上すると共に、使用者も着信に応答するために、着信時に応答に使用する電子計算機あるいは固定電話機を決定することができることである。
【0254】
なお、本実施の形態7では、本体部2902は、着信状態報告生成手段204、携帯電話全体制御手段205及び無線通信手段201を備えたが、これらを微弱電波通信部2903が備えてもよいことは容易に類推できる。また、携帯電話ユーザインタフェース手段203についても、本体部2902が備えたが、携帯電話機ユーザインタフェース手段203を構成する一部の手段、例えば音声の入出力手段などを分離して、微弱電波通信部2903が備えることができることは容易に類推できる。
【0255】
また、本実施の形態7では、手首に装着した時にリストバンドが結合する形状を示したが、これは、手のひら側に微弱電波通信部2903が配置されるのであれば、リストバンドの形状については他の形状でも良いことは容易に類推できる。
【0256】
(実施の形態8)
以下、実施の形態8について説明する。
【0257】
以下、図32を用いて携帯電話機の形状の一例について説明する。図32は、携帯電話機の形状の一例を示した概観図である。
【0258】
実施の形態8における携帯電話機は、実施の形態7と同様に腕時計型の形状となる。実施の形態7との相違点は、実施の形態7の本体部2902を構成する携帯電話ユーザインタフェース手段203のうち、音声を聞くためのスピーカ部、及びマイク部が、微弱電波通信部2903に配置され、通信接続部は、携帯電話微弱電波通信手段202と携帯電話全体制御手段205との通信以外に、スピーカ及びマイクと携帯電話全体制御手段205との通信も行なうことである。
【0259】
以下、具体的な構成を図32を用いて説明する。スピーカ部は、実際には3201と3202の2つで構成させる。3201は、音声を出力する音声出力手段、3202は、微弱電波通信部2903と音声出力手段3201を接続する接続手段である。接続手段3202は伸縮が可能であり、最も短くした時には、接続手段3202は、微弱電波通信部2903の中に納まることとなる。
【0260】
3203は、マイク部を構成する音声入力手段である。音声入力手段3203は、微弱電波通信部2903の上面に配置される。
【0261】
以下、実施の形態8における本発明の動作について説明する。本実施の形態8では、携帯電話機を用いて通話を行なう。この場合、音声を聞くためには、携帯電話機の使用者は、手を顔の側面に持っていった時に、音声出力手段3201が耳の近くに配置されるように、接続手段3202を伸ばして、音声出力手段3201の配置を決定する。この時、音声入力手段3203は、使用者の口の近くに配置されることとなるため、使用者の音声の入力品質を向上させることができる。
【0262】
通話が終了すれば、接続手段3202を縮めて微弱電波通信部2903の中に納める。
【0263】
以上、本実施の形態7に示したように、本交換システムは、微弱電波通信部を、音声を入力する音声入力手段と、音声入力手段を接続する伸縮が可能な接続手段と、音声を出力する音声出力手段と、携帯電話微弱電波通信手段で構成される微弱電波通信部を備える携帯電話機を設けたものである。
【0264】
これにより、本発明では、以下の3つの効果を得ることができる。
1つめは、音声入力手段と、音声出力手段が、微弱電波通信部を構成しているため、携帯電話機の使用者が、手を顔の側面に移動した時に、音声入力手段と使用者の口との距離、及び音声出力手段と使用者の耳との距離を短縮することができ、音声通話品質を向上させることができることである。
【0265】
2つめは、音声入力手段と、音声出力手段が、微弱電波通信部を構成しているため、携帯電話機の使用者が、手を顔の側面に移動した時に、音声入力手段と使用者の口との距離、及び音声出力手段と使用者の耳との距離を短縮することができ、音声通話の秘匿性に優れていることである。
【0266】
3つめは、接続手段が伸縮が可能なため、通話を行なわない時には、音声出力手段を微弱電波通信部の中に格納することができることである。
【0267】
なお、本実施の形態8では、音声出力手段3201から音声を出力したが、これは、音声に合わせて振動する振動子で構成し、骨振動によって、音声出力を行なうことが行なえることは容易に類推できる。
【0268】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、第1に、基地局と、無線通信によって、着信があることを表す着信通知を基地局から入力すると、着信状態になったことを表す着信状態報告を微弱電波によって出力する携帯電話機と、微弱電波によって、着信状態報告を携帯電話機から入力すると、携帯電話機に対する着信を変更する要求である着信変更要求を出力する電子計算機と、着信変更要求を電子計算機から入力すると、携帯電話機に対する着信を、電子計算機に対する着信に変更する交換機とを備えたものである。
【0269】
これにより、携帯電話機に対して着信があった時に、任意の電子計算機で着信に応答したり、着信に関する情報を表示したりすることができるとともに、電子計算機を使用して着信に応答することにより、音声通信のみならずデータ通信、画像通信を行なうことができるようになるという効果を有する。
【0270】
本発明は、第2に、電子計算機に、電子計算機のアドレスを格納した着信変更要求を生成する着信変更要求生成手段を備えたものである。
【0271】
これにより、交換機では着信変更要求を入力した時に、着信に応答する電子計算機のアドレスを取得して電子計算機と通信を行なうことができるため、携帯電話機への着信に応答する電子計算機を、着信があった時に決定できるという効果を有する。
【0272】
本発明は、第3に、携帯電話機に、携帯電話機に着信した回線の通信プロトコルを示す情報を格納した着信状態報告を生成する着信状態報告生成手段を備えたものである。
【0273】
これにより、電子計算機では着信状態報告を受信した時に交換機と通信を行なう際の通信プロトコルを決定することができるため、電子計算機において音声通信のみならず、データ通信、画像通信を行なうことができるようになるという効果を有する。
【0274】
本発明は、第4に、交換機に、携帯電話機に対して着信が発生した時に、着信した回線を識別するための呼識別子を生成する呼識別子生成手段を備え、携帯電話機に着信通知で取得した呼識別子を格納した着信状態報告を生成する着信状態報告生成手段を備え、電子計算機に着信状態報告で取得した呼識別子を格納した着信変更要求を生成する着信変更要求生成手段を備えたものである。
【0275】
これにより、交換機では、着信通知に格納した呼識別子と、着信変更要求で取得した呼識別子とを照合することにより、携帯電話機に対する着信を電子計算機への着信に変更するかどうかの判断を容易に行なうことができるという作用を有する。
【0276】
本発明は、第5に、電子計算機に、着信状態報告を入力すると携帯電話機に対する着信に関する情報を取得する要求である着信報告要求を生成する着信報告要求生成手段を備えたものである。
【0277】
これにより、携帯電話機に対する着信に関する情報、例えば発信者番号などを受信する電子計算機を、携帯電話機に着信があった時に決定することができるという効果を有する。
【0278】
本発明は、第6に、電子計算機に、電子計算機のアドレスの通知を要求するアドレス要求を微弱電波による通信により入力すると自機のアドレスを格納したアドレス応答を生成して出力するアドレス応答手段を備え、携帯電話機に、アドレス要求を生成するアドレス要求生成手段と、アドレス応答を入力するとアドレス応答から取得した電子計算機のアドレスを格納した着信変更要求を生成して交換機に出力する着信変更要求手段とを備えたものである。
【0279】
これにより、携帯電話機に対する着信に応答する電子計算機を、携帯電話機に着信があったときに決定することができるという効果を有する。
【0280】
本発明は、第7に、微弱電波を用いて携帯電話機と通信を行なう事務機器と、携帯電話機と、基地局と、交換機と、事務機器と送受信する情報を格納する情報格納電子計算機を具備し、携帯電話機に、無線通信を行なう無線通信手段と、微弱電波による通信を行なう携帯電話微弱電波通信手段と、事務機器から入出力する情報を情報格納電子計算機との間で送受信するために、交換機との間で確立する通信路の接続先番号を記憶する接続先番号記憶手段とを備え、情報格納電子計算機に、事務機器と送受信する情報を格納する情報格納手段と、交換機と通信を行なう交換機通信手段とを備える情報格納電子計算機と、接続先番号を登録する要求を生成して交換機に出力する接続先登録要求生成手段とを備え、交換機に、接続先登録要求を管理する接続先管理手段を備えたものである。
【0281】
これにより、事務機器と情報格納電子計算機との間で情報の送受信を、携帯電話機及び交換機を介して行なうことができるとともに、情報を送受信するために携帯電話機が接続する接続先番号を情報格納電子計算機から交換機に設定することができるという効果を有する。
【0282】
本発明は、第8に、着信を受信する転送元電話機と、転送元電話機が転送先に指定する転送先電話機と、転送元電話機から転送先電話機へ回線を転送する要求に、転送付加情報が付加された保留転送要求を出力する転送元電子計算機と、保留転送要求を入力すると転送先電話機へ発信する制御を行なうと共に、転送先電話機へ着信があることを通知する報告に、転送付加情報を付加した着信報告を出力する交換機と、着信報告を入力すると、着信報告に付加されていた転送付加情報に基づいて処理を行なう転送先電子計算機とを備えたものである。
【0283】
これにより、転送元電子計算機で行なわれていた処理を転送先電子計算機で継続して行なうことができるという効果を有する。
【0284】
本発明は、第9に、情報サーバを具備し、転送元電子計算機が情報サーバに格納する情報を格納情報とし、情報サーバに、転送元電子計算機が情報サーバに格納情報を格納した時に、情報サーバが格納情報を識別するための情報識別子を生成して転送元電話機に出力する情報識別子生成手段を備えたものである。
【0285】
これにより、転送元電話機が、転送付加情報として情報識別子を格納し、転送先電子計算機が、着信報告の転送付加情報に格納されている情報識別子を情報サーバに出力し、情報サーバが情報識別子から転送先電子計算機へ格納情報を出力するか否かの判断を行なうことができるという効果を有する。
【0286】
本発明は、第10に、基地局と、無線通信によって、着信があることを表す着信通知を基地局から入力すると、着信状態になったことを表す着信状態報告を微弱電波によって出力する携帯電話機と、微弱電波の通信を行なう電話機微弱電波通信手段と、微弱電波によって、着信状態報告を携帯電話機から入力すると、携帯電話機に対する着信を変更する要求である着信変更要求を生成して出力する着信変更要求生成手段と、オフフック動作が行なわれるとオフフック通知を生成して出力するオフフック通知生成手段とを備える固定電話機と、固定電話機からオフフック通知を入力する前に着信変更要求を入力すると、携帯電話機に対する着信を固定電話機に対する着信に変更して、固定電話機に着信動作をさせる制御を行ない、固定電話機からオフフック通知を入力した後に着信変更要求を入力すると、携帯電話機に対して発信した端末と固定電話機との回線を接続して固定電話機を通話状態にさせる制御を行なう交換機とを備えたものである。
【0287】
これにより、携帯電話機への着信を固定電話機で応答することができるとともに、オフフックするタイミングに合わせて固定電話機の状態を制御することができるという効果を有する。
【0288】
本発明は、第11に、携帯電話機に、携帯電話ユーザインタフェース手段を備える本体部と、本体部を腕に装着するためのリストバンドと、腕に装着した時にリストバンドを結合する結合部が、微弱電波による通信を行なう携帯電話微弱電波通信手段を備えた結合部を備えたものである。
【0289】
これにより、携帯電話機への着信に固定電話機や電子計算機で応答するために、ハンドセットやキーボードを操作した時に、微弱電波による通信を使用者の手が遮蔽することが少なくなるという効果を有する。
【0290】
本発明は、第12に、携帯電話機に、携帯電話微弱電波通信手段と、音声を入力する音声入力手段と、音声を出力する音声出力手段と、音声出力手段の伸縮可能な接続手段とを備えた微弱電波通信部を備えたものである。
【0291】
これにより、携帯電話機で音声通信を行なう時に、使用者の耳と音声出力手段、及び使用者の口と音声入力手段との距離を短くすることができ、音声通話品質を向上させることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における構成を表すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1における携帯電話機の構成を表すブロック図
【図3】本発明の実施の形態1における電子計算機の構成を表すブロック図
【図4】本発明の実施の形態1における交換機の構成を表すブロック図
【図5】本発明の実施の形態1における本発明の動作を表す信号図
【図6】本発明の実施の形態1における着信状態報告と着信変更要求のフォーマット図
【図7】本発明の実施の形態2における交換機の構成を表すブロック図
【図8】本発明の実施の形態2における着信状態報告と着信変更要求のフォーマット図
【図9】本発明の実施の形態3における構成を表すブロック図
【図10】本発明の実施の形態3における携帯電話機の構成を表すブロック図
【図11】本発明の実施の形態3における情報格納電子計算機の構成を表すブロック図
【図12】本発明の実施の形態3における交換機の構成を表すブロック図
【図13】本発明の実施の形態3における本発明の動作を表す信号図
【図14】本発明の実施の形態3における接続先登録要求のフォーマット図
【図15】本発明の実施の形態4における構成を表すブロック図
【図16】本発明の実施の形態4における転送先電子計算機の構成を表すブロック図
【図17】本発明の実施の形態4における交換機の構成を表すブロック図
【図18】本発明の実施の形態4における本発明の動作を表す信号図
【図19】本発明の実施の形態4における監視要求、保留転送要求及び着信報告のフォーマット図
【図20】本発明の実施の形態5における構成を表すブロック図
【図21】本発明の実施の形態5における転送先電子計算機の構成を表すブロック図
【図22】本発明の実施の形態5における交換機の構成を表すブロック図
【図23】本発明の実施の形態5における本発明の動作を表す信号図
【図24】本発明の実施の形態5における着信報告要求のフォーマット図
【図25】本発明の実施の形態6における構成を表すブロック図
【図26】本発明の実施の形態6における固定電話機の構成を表すブロック図
【図27】本発明の実施の形態6における交換機の構成を表すブロック図
【図28】本発明の実施の形態6における本発明の動作を表す信号図
【図29】本発明の実施の形態7における携帯電話機の形状を説明するための概念図
【図30】本発明の実施の形態7における携帯電話機の形状を説明するための概念図
【図31】本発明の実施の形態7における本発明の動作を説明するための概念図
【図32】本発明の実施の形態8における携帯電話機の形状を説明するための概念図
【図33】従来の交換機システムの構成を表すブロック図
【符号の説明】
101 交換機
102 基地局
103 携帯電話機
104 電子計算機
201 無線通信手段
202 携帯電話微弱電波通信手段
203 携帯電話ユーザインタフェース手段
204 着信状態報告生成手段
205 携帯電話全体制御手段
301 計算機微弱電波通信手段
302 交換機通信手段
303 計算機ユーザインタフェース手段
304 着信変更要求生成手段
305 計算機全体制御手段
306 音声通話制御手段
401 基地局通信手段
402 回線交換制御手段
403 計算機通信手段
404 回線管理手段
405 交換機全体制御手段
701 基地局通信手段
702 回線交換制御手段
703 計算機通信手段
704 回線管理手段
705 交換機全体制御手段
706 呼識別子生成手段
901 交換機
902 基地局
903 携帯電話機
904 事務機器
908 情報格納電子計算機
1001 無線通信手段
1002 携帯電話微弱電波通信手段
1003 携帯電話ユーザインタフェース手段
1004 接続先番号記憶手段
1005 携帯電話全体制御手段
1101 情報格納手段
1102 交換機通信手段
1103 計算機ユーザインタフェース手段
1104 接続先登録要求生成手段
1105 情報格納計算機全体制御手段
1201 基地局通信手段
1202 回線交換制御手段
1203 計算機通信手段
1204 接続先管理手段
1205 交換機全体制御手段
1501 交換機
1502 転送先電話機
1503 転送元電話機
1504 転送先電子計算機
1505 転送元電子計算機
1506 情報サーバ
1601 情報サーバ通信手段
1602 交換機通信手段
1603 計算機ユーザインタフェース手段
1604 回線制御処理手段
1605 計算機全体制御手段
1701 計算機制御通信手段
1702 回線交換制御手段
1703 電話機通信手段
1704 監視要求管理手段
1705 交換機全体制御手段
1706 保留転送要求管理手段
2001 交換機
2002 携帯電話機
2003 転送元電話機
2004 転送先電子計算機
2005 転送元電子計算機
2006 情報サーバ
2013 基地局
2101 情報サーバ通信手段
2102 交換機通信手段
2103 計算機ユーザインタフェース手段
2104 着信報告要求生成手段
2105 計算機全体制御手段
2106 計算機微弱電波通信手段
2201 計算機制御通信手段
2202 回線交換制御手段
2203 電話機通信手段
2204 基地局通信手段
2205 交換機全体制御手段
2206 保留転送要求管理手段
2501 交換機
2502 基地局
2503 携帯電話機
2504 固定電話機
2601 計算機微弱電波通信手段
2602 交換機通信手段
2603 計算機ユーザインタフェース手段
2604 着信変更要求生成手段
2605 計算機全体制御手段
2606 オフフック通知手段
2701 基地局通信手段
2702 回線交換制御手段
2703 電話機通信手段
2704 回線管理手段
2705 交換機全体制御手段
2901 リストバンド
2902 本体部
2903 微弱電波通信部
2904 通信接続部
3101 電子計算機104の概観
3102 固定電話機2504の概観
3103 計算機微弱電波通信手段301の概観
3104 電話機微弱電波通信手段2601の概観

Claims (2)

  1. 着信が発生した回線を識別する識別子である、回線ごとに付される呼識別子を生成する呼識別子生成部と、
    携帯電話機に着信があったことと、着信があった回線を示す第1の呼識別子と、を管理する回線管理部と、
    着信のあった携帯電話機の電話番号と、前記着信があった携帯電話に発生した回線を識別する第2の呼識別子と、を含む着信状態報告に電子計算機のIPアドレスを付加した着信変更要求を受信する計算機通信部と、
    前記着信変更要求に含まれる前記第2の呼識別子が前記第1の呼識別子であるとき、前記第1の呼識別子で示される回線を利用する携帯電話機への着信通知から前記電子計算機への着信通知へ、交換機からの着信通知を変更する交換機全体制御部と、
    前記IPアドレスを用いて前記電子計算機と通信を行う計算機通信部と、
    を備える交換機。
  2. 交換機からの着信通知を受信する無線通信部と、
    前記着信通知があったことの情報である着信状態報告識別子を生成する着信状態報告生成部と、
    前記着信状態報告識別子を微弱電波により前記電子計算機に通知する携帯電話微弱電波通信部と、を有する携帯電話機と、
    前記着信状態報告識別子を受信する計算機微弱電波通信部と、
    前記交換機からの着信通知を受信する音声通話制御部と、
    前記交換機からの着信通知を前記携帯電話機への着信通知から前記音声通話制御部への着信通知に変更する要求である着信変更要求を前記着信状態報告識別子に基づき生成する着信変更要求生成部と、
    前記交換機に対して前記着信変更要求を出力する交換機通信部と、を有する電子計算機と、
    前記交換機は、着信が発生した回線を識別する識別子である、回線ごとに付される呼識別子を生成する呼識別子生成部と、
    前記携帯電話機に着信があったことと、着信があった回線を示す第1の呼識別子と、を管理する回線管理部と、
    着信のあった携帯電話機の電話番号と、前記着信があった携帯電話に発生した回線を識別する第2の呼識別子と、を含む着信状態報告に、電子計算機のIPアドレスを付加した、着信変更要求を受信する計算機通信部と、
    前記着信変更要求に含まれる前記第 2 の呼識別子が前記第1の呼識別子であるとき、前記第 1 の呼識別子で示される回線を利用する携帯電話機への着信通知から前記電子計算機への着信通知へ、交換機からの着信通知を変更する交換機全体制御部と、
    前記IPアドレスを用いて前記電子計算機と通信を行う計算機通信部と、
    を有する交換システム。
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