JP3804147B2 - ゲートウエイ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、端末がゲートウエイを経由してホストコンピュータに接続されている場合の端末異常時に於ける、ゲートウエイによる回線制御及び処理続行方式に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は、ゲートウエイ(コンピュータ)を中心としたシステム全体を表すシステム概念図であり、端末50はLAN(Local Area Network) などの通信回線51を介してゲートウエイ52の1 次局側に接続され、更にこのゲートウエイの2 次局側は、通信回線53を介してホストコンピュータ54に接続されたシステムである。
【0003】
従って、本発明の中心となるゲートウエイは、端末とホストコンピュータ間に於ける電文のやり取りの中継を基本機能とする装置であり、以下端末からホストコンピュータへの送信方向を「上り」、その逆を「下り」と呼ぶこととする。
【0004】
この様なシステムに於いて、端末サイドに異常が発生した場合、従来は端末とゲートウエイ間のみならず、ゲートウエイとホストコンピュータ間の通信も同時に切断されてしまい、長い業務処理を遂行する様な場合に、最初からやり直すという不安があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように従来は、端末の何らかの異常により、今まで実行してきた業務処理が回線切断により途中で中断され、その後の端末異常復旧時には、再度回線接続のためのログオンを行った後、先に中断された業務処理を最初から実行し直す必要があるという問題があった。
【0006】
本発明はこのような点にかんがみて、端末異常復旧時の再度のログオンのみで、処理途中で中断された業務処理を続行出来る手段を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は下記の如くに構成されたゲートウエイ装置によって解決される。
図1は、本発明の構成図である。即ち、
ゲートウエイ装置に於いて、
一次側端末から入力されたログオン情報を検出するログオン検出手段と、前記端末の異常を検出する端末異常検出手段と、前記端末異常時に、二次側ホストコンピュータに接続された接続回線を保持する回線保持手段と、前記二次側から一次側への下り電文を、下り電文記憶部に登録及び検索する下り電文処理手段とを備えることにより、回線が保持されている状態で端末異常が復旧した場合、端末異常により中断された処理の続きから処理を続行することが可能となる。
【0008】
又、回線保持時間を前記端末の利用者毎に設定した場合には、前記端末異常時に、利用者が別端末からアクセスして、中断された処理の続きから処理を続行することが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図2は、実施例のシステム説明図である。図2のゲートウエイ装置に於いて、1次局制御は、端末との間の通信を制御するプログラムであり、2次局制御は、ホストコンピュータとの間の通信を制御するプログラムである。
【0010】
又、端末とホストコンピュータとの間の通信を中継するプログラムが中継処理であり、このうち特に中継処理プログラムが下り電文(ホストコンピュータから端末への送信電文)を受信し、当電文を下り電文記憶部に登録・記憶したり、又は後述の異常端末復旧を検出し、同下り電文記憶部から、滞留している電文を検索する場合には、中継処理プログラムは、下り電文処理(プログラム)を呼出し、登録/検索の処理を依頼するように構成されている。
【0011】
次に、この様に構成されたゲートウエイ装置の動作について以下説明するが、ここでは通信の中継というゲートウエイ装置一般の動作説明については省略することとする。
【0012】
先ず最初に、平常時に於ける業務開始に当たり、利用者による端末からのログオン操作が行われるが、この時利用者からは、利用者を識別する利用者IDとパスワードが入力され、同時に自動取得される端末Noと共に中継処理プログラムで認識される。
【0013】
ログオンを認識した中継処理プログラムでは、ホストとの回線接続の動作(セションの確立動作)を行なうと同時に、下り電文処理プログラムに対し、下り電文記憶部内に、下り電文を記憶する領域の確保と登録/検索に必要なキー情報の設定を依頼する。このキー情報とは、中継処理プログラムにより管理された利用者ID、又は端末Noを指しており、依頼に際し中継処理プログラムから与えられる。図3はこのキー情報の管理テーブルを示しており、後述の回線保持時間も同テーブルにて統括管理されている。
【0014】
又、逆に業務の終了に当たっては、中継処理プログラムは利用者からのログオフ操作を認識し、回線開放の動作(セションの開放動作)を行なうと同時に、開始時に確保された下り電文記憶用の領域は、下り電文処理プログラムにより開放される。
【0015】
次に、ログオン操作に続いて平常の業務処理が開始されると、中継処理プログラムにより端末とホストコンピュータ間で授受される電文が中継される訳であるが、前述の如く、特に下り電文については、中継処理プログラムからの依頼(キー情報付)により下り電文処理プログラムが、当下り電文を下り電文記憶部に登録・記憶するよう仕組まれている。
【0016】
この様に平常時に於いては、利用者からのログオン操作に始まり、通常の業務処理を経て、最後のログオフ操作により利用者の目的が達成される訳であるが、この通常の業務処理の途中で、使用していた端末に異常が発生した場合について次に説明する。
【0017】
先ず、端末の異常が中継処理プログラムにより検出されると、同プログラムは端末毎、或いは利用者毎に予め設定・記憶されたホストコンピュータ間の回線保持時間(前記図3)を参照、タイマにより計時し、その間、回線接続を保持する。
【0018】
そしてその間に端末の異常が修復(復旧)した場合には、利用者は当端末から再度ログオン操作を行い、或いは端末の異常時に正常な別端末がある場合には、当利用者は別端末からログオン操作を行い、以降ゲートウエイ装置は図4に示すような手順により、処理続行のための処理を行うことになる。
【0019】
即ち、ステップ40により、中継処理プログラムはログオン及びキー情報を認識し、ステップ41で、当該利用者ID又は端末Noが前記アクティブなキー情報管理テーブル上に存在するかチェックされ、いずれも存在しなければステップ47で通常のログオン処理がなされる。
【0020】
管理テーブル上に存在した場合にはステップ42に於いて、このキー情報をもとに、下り電文処理プログラムに対し、記憶された電文の検索が依頼される。依頼された下り電文処理プログラムは、下り電文記憶部に記憶された電文を検索し、ステップ44で、その検索結果を中継処理プログラムに通知する。
【0021】
ステップ45で、その検索の結果が判断され、滞留した下り電文が存在した場合には、ステップ46に於いて、その下り電文が当該端末へ送信され、又存在しなかった場合と共に、端末異常により処理が中断された以降の処理が続行されることになる。
【0022】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明によれば、端末異常時に、二次側ホストコンピュータに接続された接続回線を保持しつつ、下り電文を登録・記憶して置くことにより、端末異常の復旧時には、再度のログオン操作のみで、中断された処理の続きから業務処理を続行することが出来る上、回線保持時間を端末の利用者毎に設定した場合には、端末異常時に即、利用者が別端末からアクセスして、前記同様な処理を行うことが可能となり、操作性の向上と作業効率の向上が図れるという工業的効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成図
【図2】 本発明の実施例のシステム説明図
【図3】 本発明のキー情報の管理テーブル例
【図4】 本発明の端末異常復旧時の処理フロー
【図5】 従来のシステム概念図
【符号の説明】
50 端末 51 LAN などの回線 52 ゲートウエイ 53 回線 54 ホストコンピュータ

Claims (6)

  1. ゲートウエイ装置にいて、
    利用者毎のキー情報に基づき、回線接続されているか否かの情報を記憶するキー情報管理テーブルと、
    ホストコンピュータに接続された接続回線を保持する回線保持手段と、
    ホストコンピュータからの情報を前記キー情報に関連付けて記憶する記憶手段と、
    端末に異常が発生した場合であって、他の端末によりログオンする場合において
    前記他の端末からキー情報を取得する取得手段と、
    前記取得したキー情報が前記キー情報管理テーブルに存在するか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記キー情報が存在する場合は、該キー情報に基づき前記記憶手段の前記情報を前記他の端末に送信する送信手段と
    を有することを特徴とするゲートウエイ装置。
  2. 前記キー情報管理テーブルは更に、回線保持時間を有し、
    前記回線保持手段は、前記回線保持時間に基づき回線保持することを特徴とする請求項1記載のゲートウエイ装置。
  3. 前記回線保持時間は、前記端末毎に設定することを特徴とする請求項2記載のゲートウエイ装置。
  4. 前記回線保持時間は、前記端末の利用者毎に設定することを特徴とする請求項2記載のゲートウエイ装置。
  5. 回線保持時間が経過した場合は、当該回線保持を開放することを特徴とする請求項2記載のゲートウエイ装置。
  6. 前記判定手段において、前記判定手段により前記キー情報が存在しないと判定された場合は、通常のログイン処理を行う設定手段を更に有することを特徴とする請求項1記載のゲートウエイ装置。
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