JP3803087B2 - シェル型繊維強化プラスチック部品の製造方法及び製造装置 - Google Patents

シェル型繊維強化プラスチック部品の製造方法及び製造装置 Download PDF

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    • B29C70/386Automated tape laying [ATL]

Description

【0001】
本発明は、特に二成分合成樹脂による、シェル型繊維強化プラスチック部品製造の方法及び製造装置に関するものである。
【0002】
1996年の1月31日から2月1日にミュンヘンで行なわれたプラスチック工学会議“ポリウレタン技術 1996”において、クラインホルツ他が「自然繊維強化プラスチック・ポリウレタン樹脂の自動車内装支持部品」と題してその工程について論じ、その対応する講演はその時に発行された会議報告書(ポリウレタン技術 1996、ドイツ技術家協会−発行、 ISDN 3-18-234193-6)の17ページから30ページに掲載されている。既知の工程は自然繊維マット(亜麻、サイザル麻、ジュートなど)がマトリックス合成樹脂としてのポリウレタン(PUR)に埋め込まれた、乗用車用ドアの内装ドアトリムの未仕上げ部品を製造する目的である。当該繊維マットは裁断された自然繊維から形成された多くの不織布から成り、それに使われる各々の自然繊維はランダムに配置されたレイヤに含まれ、均一な繊維組成となるようニードルでマット状に編まれ、保管用ロールの形でマット製造者により供給される。内装ドアトリムの製造中には、当該トリムの寸法に合うよう作られたブランク部品が繊維マットウェブから切り出されそして自然繊維の乾燥含有量に初期的に調整される。ポリウレタン樹脂の成分は、規定された方法で混合され、ロボットにより一定に単位面積あたりの一定量が平らなブランク上にスプレー塗布され、樹脂コーティングが局部的成分応力に合わせて局部的に変化することを可能にする。当該樹脂コーティングされたマットブランクは手で開放型成形プレスの雌型に置かれ、内装ドアトリムの締付け具先端が形成された硬質プラスチックでできたインサート部品は、同様に手で、予め当該雌型に置かれている。プレスされている間に、ポリウレタン樹脂が接着剤の役目を果たし、それらは未仕上げ部品と接着される。プレス作業は100℃以上の温度で約40から70秒の間行なわれる。プレスの後、当該未仕上げ部品は取り除いても良い、しかしまだ変形を避けるため別の冷却装置において室温まで冷却しなければならない。しかしながら、この工程では、高い弾力性を有する不織布のみが明らかなしわを生ぜずに形成できる。引用した参考文献において製造される半製品−乗用車用ドアの内装ドアトリム−はこの点において高度の要求をしていない。この工程では、規則正しい長い繊維が連続的にまた直線的にマット全体に広がる弾力性のない繊維マットが、凹凸のほとんどない半製品に成形できる程度である。もし凹凸のより激しい半製品をこの工程により弾力性のない繊維マットを使用して製造するのであれば、これらの繊維マットはあらかじめ半製品に合わせた予成形品に加工されなければならない。しかしながら、これは複数のマットの繊維同士が互いの交差する点の隙間でポリマーで結合されることが前提となっている。しかしながら、このように繊維を熱可塑性材料にカプセル封入すると繊維マットはさらに高価になる。
【0003】
アーヘンにある[プラスチック加工研究所]のドイツ技術家協会より出版された本、[RTM/SRIM: 繊維複合材料部材の連続製造](ISBN 3-18-990015-9)の中で、アー・ブルンスによる寄稿2[RTM 樹脂注入工程による部材の開発と製造](28−36ページ)の表題適用例の中で自転車用保護ヘルメットの外殻の製造装置について特に述べている。ポリエチレン繊維でできた繊維マットの補強ブランクが乾燥状態で成形ツールの雌型に挿入される。必要に応じて、局部的にこれから作られる半製品をさらに良好な構造とするインサート部品を前もって雌型に置いても良い。成形ツールを閉じることにより、繊維マットブランクは型の形状により特徴付けられる立体的形状にドレープされる。当該ブランクがしわを生ぜず型に置かれるように、適当な箇所に切り口を付けておかねばならない、又は縁で重なり合う多数のブランクで、各々がシェル構造の一部だけを覆うものを使用しなければならない。成形ツールを閉じた後、熱硬化性合成樹脂(例えばエポキシ樹脂(EP)、ビニルエステル(VE)、不飽和ポリエステル(UP)等)の反応性樹脂混合物が、例えば真空射出工程により、マットの繊維構造に注入され、そして型に置かれた繊維マットのブランク部品がその結果として含浸される。マトリックス樹脂は次に硬化することができる。年間製造量を増加するため、成形プレスは3セットの成形型を有し、そのため1サイクルで事実上同時に3つのヘルメット・シェルが製造できる。さらに、各々の成形型のセットは2つの下部(雌型)と1つの上部(雄型)から成り、1つの成形型セットの2つの雌型は、雄型の下で、成形プレスの両側から反対側に移動できるものである。成形プレスがこのような配置であるため、1つの半製品の反応時間の間、もう一方の雌型は、清掃や新たな部品のローディングといった、新たな作業サイクルの準備をすることができる。各々の成形型セットの2つの雌型は、一方で、雄型の下で交互にプレス位置に配置でき、そして、他方でプレスの外側にある、横方向にオフセットした準備位置に配置できる。これにより樹脂の反応時間を新たな作業サイクルの準備に使うことができる。当該既知のRTM工程の欠点はこれにより製造されるシェル型部品の繊維強化が中断されることである。これを回避するには、前に説明したように、より高価な樹脂マットの別個に前もって作られた予成形品が使われることが必要である。
【0004】
上述した、同じ本の中の、ミカエリ他による寄稿1(1−27ページ)[予成形品製造−成形]が合成繊維の高度な多孔質マットから予成形品を製造する設備の技術的側面と特に関係している。当該マットは−特に緩く打ち固められた織物又はガラス繊維の簀の目状スクリム(Gelege aus Glasfasern)又はガラス繊維粗紡糸)容易に曲げられるだけでなく本質的に少ない抵抗で切れるものである。これらのマットは−深絞り成形法における薄板金と類似した方法で−もしマットが成形の間縁から引張応力を掛けて保持されるなら驚くほど立体的にはっきりした表面輪郭に適合する。繊維構造の変形ポテンシャルを十分に利用するため、1つの雌型と1つの雄型から構成される二つ割成形ツールが成形のために必要である。新たな形状へ成形した後の繊維マットを安定させることが出来るように、これらの成形マットの繊維は低融点熱可塑性プラスチック又は熱反応性の熱硬化性材料物質の粉末でドープ処理され、この材料は複数の繊維の交差する点の近くの繊維の周囲に侵入して留まるようになることが望ましい。結合剤は成形の間マットを加熱することによる熱に反応し、それに続く冷却により安定する。このようにして製造された予成形品は新たな形状で非常に弱く安定しているだけで注意して取り扱われなければならない。その繊維マットは今までどおり高度に多孔質でマトリックス樹脂に関して吸収性が高い。この参考文献の中に記載された工程のための設備の例には、3つの繊維マットウェブの保管用ロールをもつ巻き出しステーションが備えられ、それら個々のウェブは三層のウェブとなるよう同時に送り出す。ウェブ上の横軸方向に伸縮し、前後に移動可能であるシャーリングカッタービームが所望の半製品であるように当該ウェブから個々のブランクを適当な長さに切るために使用される。いずれの場合にも、ブランクは加熱ステーション内で輻射及び/又は対流により結合用ポリマーの軟化温度まで加熱され、加熱された状態で迅速にクランプフレーム内で締め付けられ−クランプフレームとブランクの−両方が雌型と雄型ともに成形のため成形プレスの中に押し込まれる。マットの縁を固定するクランプフレームは部品の形状寸法に適合しそしてその縁の締付に関してマットの締付られた縁が張力が掛かったまま締付拘束からスライドして出すことができるように設計されている。これは確定した締付力でプレスされることができる特殊摩擦要素により達成でき、その締付力は空気シリンダーにより前もって決めることができ、そして繊維材料が成形の間にそれ自体スライドすることを可能にする。締付力は繊維が裂け(締付力が過大)ないよう及び/又は繊維マットが成形中に折れ曲がら(締付力過小)ないよう設定しなければならない。この方法で予成形品に成形される繊維マットは閉じられた成形型の中に繊維マットが再び冷却し、結合用ポリマーが交差する点において硬化するまで保管されなければならない。当該予成形品は、その時、それ自身ある一定の剛性を持ち、注意深く手でハンドリングすることができ、又は、例えば、それ自身の形状を維持している間にニードルグリッパにより、結果として下部成形型及びクランプフレームから取り外すことができる。予成形品のさらなる工程に進む前に、例えば上記で述べた繊維複合プラスチック部品を成形する工程において、クランプフレームの中に残る予成形品の縁はなおさら切断しなければならない。
【0005】
ウー・ペー・ ブラウアーによる下記の論文:布補強熱可塑性プラスチックの成形技術への寄稿、ドイツ技術家協会 進行状況報告、シリーズ2:製造技術No.433、ドイツ技術家協会発行 1997(ISBN 3-18-343302-8)の中で、とりわけ説明しているのがシェル型の、有機材の薄板として知られる熱可塑性プラスチックパネルから作られた繊維強化プラスチック部品の製造工程である。この半製品はシート状をしており、−特にガラス又は炭素繊維といった−無機繊維のマットとマトリックス樹脂として熱可塑性プラスチック持つ事実上エンドレスのウェブで、そして通常次の加工者のためにコイルに巻かれて納入される。これから、半製品であるパネルが所望の寸法に切り出され、熱可塑性プラスチックのマトリックス用ポリマーの流体温度まで加熱されそして成形プレスの内部に載置される。しわなく雌型と雄型の間に加熱され軟化したパネルを成形することを可能にするため、それは成形の間引張られた状態に保たれ、各々の局部応力状態は半製品毎に経験に基づき最適化されねばならないものである。雌型の周りに配置されているのはクランプフレームであり、これに向かって軟化したパネルが締付けられる。締付けあごは多数の狭いローラの形状をしており、それらが各々調節可能な制動装置を備えている。これによりパネルは成形の間に調節可能な引張力の下でスライドして縁の締付け拘束から抜け出すことができる。このタイプの縁締付け具の欠点はこの縁締付け具の費用が非常に高価であり従ってこれを製作するのが非常に高価であるだけでなく操業中頻繁に混乱するおそれがある。その上、縁をギャップをあけずに制動ローラで堅固に保持するのは不可能である。それどころか、隣接する制動ローラの間の張力の無い種々の幅のストリップにしわが発生することが、構造的に避けられない。
【0006】
DE 198 29 352 A1に示された繊維強化プラスチックからシェル型成形品を製造するための工程及び機器もまた予備又は半製品として所謂有機材の薄板に基礎を置いている。そこに示された工程の場合、成形型内で所望の最終形状を製造する成形工程は予成形段階に先立って行なわれる。これはその結果として予成形および最終成形の2段階成形工程である。予成形の間、成形型の彫版の大略上まで持ってこられたパンチ(雄型)は成形型の上に広げられた軟化したプラスチックパネルに押し付けられ、結果として材料は形状を決定する彫版に大略似せて作られる。当該材料はその後になってようやく下からの真空引き及び上からの正圧により彫版に完全にプレスされそして最終形状はこの方法でシェル材料の中で作られる。この工程については提供される従順な繊維強化プラスチックパネルの縁締付けもまた2段階成形のものである。正確に言えば、予成形の間当該プラスチックパネルは大部分が摩擦なしにスライドして縁の締付け拘束から抜け出すことができるが、最終成形の間は一定の変形に抵抗する引張応力が、大部分しわを生ぜず変形を許容しながら縁に作用することができる。この目的のため、パネルの縁は2つの枠の間に締付けられ、その一つは成形型に対して定位置に固定され、もう一つはプレスを閉じた状態で成形型に対して前後に可動である。それはスプリングにより予め決められた予成形の間は小であり且つ最終成形の間は大である力で下部枠に対してプレスされる。スプリングの力によりプレスできるこのような1対の枠では、しかしながら、パネルの縁の外面全体にわたって同じ状態のままである引張力だけが成形の間プラスチックパネル上に働くことができる。さらに、この溶液は目の粗い繊維マットに容易に行き渡らせることができず、そのマットは一方で、異方性な反応をし−フィラメントの方向には柔軟性がなく;フィラメントの斜め方向には柔軟である−他方では、縁の部分から容易にばらばらに広がる危険に陥りやすい。
【0007】
目の粗い繊維マットに基づく全ての工程についての問題点は、繊維マットのハンドリングである。記載された関連する装置は、少なくとも一つの巻回された材料ウェブから出発し、それは次から次に直接続く作業ステーションの直線的配列に沿って運ばれるように設計されているが、これが実際どのように行なわれるのか未解決のままである。ブランクが平らなコンベヤーベルト上を又は互いに平行に走る多くのコンベヤーストラップから構成されるグループの上を運ばれることは考えられる。もし、他方で、それが例えば加熱の後でマットブランクがすばやくクランプフレーム内に移動されることを意図しているのであれば、これはかなりの構造上及び作業上の問題を引き起こすであろう。さらに、密接に連なり合った製造ラインは、一方、固定したステーションの配列のため故障に弱い、なぜならどれか一つのステーションにおける故障が全てのラインを停止させるからである。故に、このような製造ラインの有用性は一般的に最適ではない。他方で、コンベヤ技術の観点から堅固に連結した作業ステーションの配列は非常に柔軟ではなく容易に違う製品に転換することもプロセスシーケンスを変更することもできない。
【0008】
ブランクを手でハンドリングする場合には、製造装置は実際柔軟に設計されそして操作されることができるが、マット又は半製品は次に人により取り扱われなければならず、それは単調で肉体的にもきついばかりでなく、使用人の数が多いため高価で、特に他シフト作業の場合に高価となる。
【0009】
既知の工程又は設備の場合についてのさらなる問題点はブランク部品の縁の状態であり、それは様々な程度に歪むかほころび、繊維が様々にばらばらに拡がる、特にもし(いつものように)織物又は表面上滑らかな繊維の簀の目状のスクリム、例えばガラス繊維が関連する場合である。ブランクの縁は切断手段が切れなくなっている場合切った直後にしばしば既にばらばらに拡がっている。織物の縁がばらばらに拡がることも、また大きなブランクが手で取り扱われるときにはしばしば避けられない。しかしながら、ブランク部品の歪んだりほころびた縁は一方で作業場の中断に、そして他方で不合格品につながる。
【0010】
前述の従来技術を踏まえて、シェル型の、半製品形状の範囲に関して重大な制限を設けることなくさらに容易に自動化でき、しかし同時にそれにもかかわらず工程の構成においてフレキシビリティを有し、さらに、効率的で作業信頼性がある、繊維強化プラスチック部品を製造するための方法及び製造装置を提案するのが本発明の目的である。
【0011】
この目的は方法に関して特許請求項1全体に記載された特徴、及び製造装置に関して特許請求項15全体に記載された特徴による本発明に基づき達成される。
【0012】
従って、多くの異なる手段、それらはしかしながら基本的な問題を達成しようという共通の目的をもつものである、が提案される。第1に、ステップの配列において製造方法が単純化され、しわを生ぜずに所望のシェル型に繊維マットを成形するという点が、一方で、そして成形型における含浸した繊維マットの硬化が、他方で、結合されて単一方法のステップになる。その上、繊維マットは乾燥状態でのみ取り扱われ、それは故障のないプロセスシーケンスに非常に貢献する。さらに、プロセスステップは全ての影響を受ける構成要素が、すなわちどんなインサート部品でも、置かれる予定の部分的予成形品、半製品であるブランク部品及びマトリックス樹脂、が工業ロボットによって自動的にハンドリングすることができるように、構成される。この目的のために必要な雌型の上の自由空間、そこでは前述のハンドリング作業が行なわれ、雌型を水平に移動することができそして一時的に成形プレスから外に出ることにより創られる。
【0013】
本発明により達成できる効果は以下のとおりである。
・ 工程の単純化及び短縮化、
・ プロセスシーケンスの柔軟な構成、
・ 半製品のシェル形状が大きく凹凸しているにも関わらず繊維マットがしわを付けずに流れること、
・ 高度な自動化、
・ 単純化された部品ハンドリング、
・ 樹脂で濡れた部品ハンドリングを避ける、
・ 結果として、より高度な設備の有効性。
【0014】
本発明を構成する目的に適った実施例は、この点において特許請求項4(方法)によるもの及び特許請求項15(装置)によるものが特に強調され、すなわち半製品であるブランクを、特に切断ホイールとして知られ、金属部品や石のスラブを切断するためにアングルグラインダーとして使用される、高速回転薄刃砥石車により保管されていた繊維マットウェブから裁断することである。本出願におけるこの切断技術は事実上磨耗がないだけでなく、常時適切に切断できるようになり、すなわちほころびや歪がなくなり、これはホイールが長期間使用された後においてもなおさらである。繊維マットの切断の間、慣性力のため、固定して保持された繊維に対する薄刃砥石車の研磨粒子の高い衝撃速度のため、繊維は磨砕されるというよりむしろ局部的に叩き落される。もし、それが長期間繰り返して使われるとき、薄刃砥石車の周上の研磨粒子は磨耗により丸くなるか平らになり−これは増加する砥石車の進みの間の抵抗によりに当然のこととして明らかにされる−砥石車の周上は、それは例えばダイヤモンド粒子でできた、不織ダイヤモンド及び/又はその他の結合された硬い粒子の、ドレッシングツールによるドレッシング作業により再び粗くすることができる。非常に長い間使用された後、多くのそのようなドレッシング作業により砥石車が磨り減ることが、せいぜい考えられる。砥石車の回転速度を対応して増加することによりこれを補うことは容易に可能であり、その結果ほぼ一定の周速度で繊維マットを切断することが引き続き可能である。
【0015】
繊維マットのためにここに提案した切断技術の切断要素の驚くほどに高度な耐用寿命は厳密な考慮のもとで理に適っている。提案した切断ホイールの形状寸法が未定義の"切刃"−実際にはそれらは衝撃刃(impact edges)であるが−の体積磨耗は形状寸法の定義された形状の従来型切断要素、それらが回転カッターであろうと振動カッターであろうと、振動の場合、局部的に限定的な切断シャー又はウェブの全幅を1行程で切り裂くシャーリングカッタービームであるが、の体積磨耗よりはるかに大きい。未定義の切断エッジの形状寸法を持つ砥石車の全周上の多くの研磨粒子はそれらが平らになったり丸くなったりしない限り効果的な切断要素として利用できる。従来型切断要素の場合、体積磨耗はいずれにしても非常に狭い、形状寸法が定義された形状の切刃の直刃域に限定される。この領域は、特に繊維マットの全幅に亘りゆっくりと横方向にそして繊維マットの全部に亘って移動する振動カッター又はシャーを考えたとき、非常に狭い。定義された形状のエッジがもはや厳密に鋭くなくなり切り目(nick)が出るようになるとすぐに切断要素は引っ掛かり裂け始め、それは歪んで、汚くほころびた切れ端の形状から明らかである。切断要素は新しいものと交換しなければならない。
【0016】
本件において、無機材料の繊維、例えばガラス繊維、セラミック繊維や炭素繊維は、特に使用される事になっており、切断装置及び常時一定の精度で適切に切断できることの問題は特に顕著である。従来型切断装置が使用されたとき、例えば前進方向可動の、振動カッター又はシャー又はシャーリングカッタービームなど、前述の繊維は磨耗に関して切断要素の比較的急速磨耗及び切れ端の裂けに結びつく危険があり、さらにそれは汚い変形及び/又は繊維マットの切れ端のほころびに結びつく危険がある。故に、切断要素の継続的更新が材料費だけでなく、これに関連して間接及び直接に要員の訓練及び作業の中断に掛かる維持費をも上昇させる。本発明により構成される製造方法であるか、本発明による製造装置であるかに関係なく、ここに提案した切断技術は無機材料から作られた材料ウェブが適切に切断されなければならない場所においてはどこでも同様に有利に使うことができることは非常に明白である。
【0017】
完全を期するために、ついでながら補強目的の織物及び繊維マットウェブは、例えば超音波切断、水中に粒子を入れる場合と入れない場合の高圧ウォータージェット切断、レーザービーム切断の、未定義の切刃により基本的に異なる方法に基づいて切断されることができることを述べておくべきである。これの不利な点は、しかしながら、切断エネルギーを生み出すための技術的費用が高いことである。さらに、材料を高エネルギーのウォータージェット又はレーザービームにより切断することは、複雑な形状の輪郭に忠実に沿って切断することが問題である場合にのみ適用可能であると考えられるものであり、本件に関する出願には要求されていない。
【0018】
本発明を構成する目的に適った実施例及びそれらの効果は各々のサブクレームから得られ;そうでない場合、本発明は図に示した模範的な実施例に基づき下記のとおり説明される。
【0019】
図1によるレイアウトに示された製造装置はシェル型繊維強化プラスチック部品製造のための本発明による方法を実施するためのものである。これらは少なくとも、シェルの型に合わせた、単層エンドレス繊維マット、および、繊維マットの繊維を全ての辺において気孔が生じないように埋め込まれた、熱硬化性ポリマーマトリックスから構成される。繊維マットの初期状態では、それの繊維又は繊維束3は半製品であるブランク7に対して直線的で間断なく伸張する。マット複合材料内で広がった形状で走る方法であるため、繊維は半製品のシェル形状に成形された後であってもかなりの引張力を吸収することができ、しかし製織技術による無視できる程度の量は別として、繊維マットは伸ばされることはできない。他方で、繊維が非常に粗く結合されているという事実のために、繊維マットは本質的に大きな抵抗なく裁断可能であり、それは繊維マットの成形に利用される。
【0020】
図示された製造装置は、雌型22と雄型23から構成される成形ツール21を持つ開閉可能な成形プレス20を有している。雌型は、成形プレスの底に配置され、繊維マットブランク7を載せるためのクランプフレーム24に全周囲を囲まれている。クランプフレーム24は雌型22に対して空間的に固定した位置に保持され、クランプフレームの締付け面は、平面30により決まり、雌型22の型割り面25と少なくとも大略一致する。クランプフレーム24はクランプフレーム24の上に置かれたブランク7の縁8がそれで堅固に締め付けられるよう、張力がブランク7に掛かったとき、その縁が調節可能な抵抗に対する縁締付拘束からスライドにより抜け出せるように設計されている。これについては以下にてさらに詳細に論議する。雌型22及びクランプフレーム24はユニット26として据えられそして水平ガイド41上で水平に移動可能に案内される。これにより雌型/クランプフレームのユニットが、一方で、雄型23の下の成形プレス20の中にある、作業位置Aと、他方で、完全に成形プレス20の外側にある、準備位置Vとの間で行き来して移動できるようになる。
【0021】
成形プレス20に並んで、図示した模範的実施例にある、工業用ロボットの作業範囲内に雌型/クランプフレームのユニットの準備位置Vが来るように配置された2つの工業用ロボット58及び58´がある。当該工業用ロボット58及び58´は床に近く、結果として、製造装置のベース部分全体をカバーできる水平ガイド68及び68´上で移動可能である。工業用ロボットの作業範囲内に同じように配置されているものには、さらに、硬質材料(硬質プラスチック、金属)でできたインサート部品9及び局部的に範囲を定めた繊維マットの予成形品10の供給準備済み貯蔵品のための貯蔵品コンテナ66がある。図示された工業用ロボット58及び58´は作業アームに2重或いは多重ツール又は直ぐに交換可能なツールを備えられ、その結果それらは種々の作業を行なうことができる。本発明では、主に、製造方法の流れの中で品物をハンドリングするものである。
【0022】
複雑な表面形状を持つ比較的小さな硬質部品及び/又は局部的に制限された樹脂を含浸した繊維マットでできた補強部品(いわゆる予成形品)が製造されるべきプラスチック部品として供給されるため、工業用ロボットは、内部に載置されるインサート部品9に適合した、硬質部品把持部、及び/又は、しかしながら図に示されてはいないが、内部に載置される予成形品10に適合した、織物部品把持部を備えているか又は装備可能である。そのような把持部及びロボットツールの交換技術はそれ自身既知のものである。
【0023】
成形プレス20に並んで、さらに、繊維マットウェブ2用巻き出しステーション50、そのステーションには準備のできたウェブの自由端を保持する、保持バー57があり、そして繊維マットの引き出された一部を、保持バー57と平行に、切断するための切断装置51が配置されている。少なくとも当該保持バー57は工業用ロボット58、58´の作業範囲内に同様にある。繊維マットの切断及び本目的のために提供される装置については、以下に、さらに詳細に論議する。工業用ロボット58、58´は(少なくともブランク部品7が切断されハンドリングされる処理段階において)保管された繊維マットウェブ2から一部を巻き出し、そして切断ブランク7をハンドリングするためのバー形状をした把持部59、59´を各々備えている。
【0024】
その上、工業用ロボット58、58´は反応性マトリックス樹脂をスプレー塗布するための制御可能な塗布用ノズル61を装備可能である。この方法で、工業用ロボットはマトリックス樹脂を自動的に、準備位置Vに位置している雌型22内に置かれた部分的予成形品、又は周囲を囲むクランプフレーム24の上に置かれた繊維マットブランク7にスプレー塗布可能である。適切な混合比のマトリックス樹脂の個々の成分が別々に柔軟な接続管路を通りロボットに案内される塗装用ノズル61まで保管及び計量ステーション62から送り込まれる;これらの成分は塗装用ノズルの中で均質に混合される。
【0025】
シェル型繊維強化プラスチック部品を製造する場合の方法(procedure)は次のとおりである:雌型22及びクランプフレーム24にブランク部品7及びマトリックス樹脂を自動充填するため必要とされる雌型22及びクランプフレーム24への制約を受けず、より広範囲に及ぶアクセシビリティは雌型22及びクランプフレーム24から成り、作業サイクルのこの段階の間に成形プレス20から完全に外に出される水平可動ユニット26により作り出される。雌型22及びクランプフレーム24の搭載が完了した後、当該ユニット26は再び成形プレス20の中でそして雄型23の下の位置に戻される。
【0026】
ブランク7をクランプフレーム24上に置く前に、インサート部品9及び/又は局部的に制限された予成形品10が、必要に応じ、雌型22内に最初に載置される。部分的予成形品10を注意深くハンドリングするため、必要な織物部品把持部をそれ自身既知のニードルグリッパとして適切に設計してもよい。織物部品把持部は凹形をし、予成形品の形状に適合しており、互いの方向に傾斜した軸方向に可動なニードルの集中したクラスターを有し、それは予成形品の繊維マット2に挿入することができるものである。前もって雌型内に載置された全ての予成形品10は次のブランク7がクランプフレーム24の上に載置される前にそれらの全表面に亘り一定に設定された量のマトリックス樹脂がスプレー塗布される。
【0027】
インサート部品(インサート)及び/又は部分的予成形品(予成形)の配置の後、半製品である繊維マットブランク2が自動的に工業用ロボット58、58´により雌型22の周囲を囲むクランプフレーム24の上に置かれそしてブランクの縁8はクランプフレームにより取り去られる。配置されそして堅固に保持されたブランク7はその全表面に亘り一定に設定された量の反応性マトリックス樹脂が(雌型22をカバーする領域に限定して)スプレー塗布される。この目的のため、可動的にガイドされたスプレーノズル61は距離aを離してブランク上を前後に移動する。
【0028】
成形プレス20の中に雌型/クランプフレームユニット24が戻り続いて成形ツール21が閉鎖することにより、ブランクは雌型22の中にドレープされそしてそれによって所望のシェル形状に成形される。伸縮しないが繊維マットの広がりと同じ面において裁断可能なブランクでできたこのドレープがしわ又は初期の破れを発生せずに実現できるため、一定に設定された引張応力がブランク7においてクランプフレームにより維持され、クランプフレームにより縁がスライドして縁の締付拘束から抜け出すことを可能にしている。
【0029】
ブランク7を雌型22により予め決まるシェル形状にドレープしている間、ブランクの縁8が雌型22の周囲を囲むクランプフレーム24の側の縁の締付拘束からスライドして抜け出る。このドレープ段階の間にブランク7に掛かる一定の引張応力を維持するため、ブランクの縁8は一定の幅に亘り表面上覆われ、そして被覆手段36は、ブランクの縁8を含み、定義された力で真空に引かれたクランプフレーム24の通気性のある上の面30に向かって吸引される。この表面被覆と局部的に分断されない縁締付は構造的観点から非常に容易に実現でき、締付けが点状になったり、局部的に分断することが回避されることで、しわのないドレープにとり特に効果的で、それはブランク自身にとっても害が少ない。プロセス工学の観点から、真空締付の特定の効果は真空締付の時間的及び領域別の変化を遂げることを許容することである。このため、クランプフレーム24は領域別に種々の仕切られた空間35に分割され、その結果、ドレープ段階の間に、被覆手段36これに加えてブランク7の縁8は領域別に異なった力で異なった程度に領域別に真空引きされたクランプフレーム24に向かって吸引される。
【0030】
ドレープ段階の間、被覆手段36これに加えてブランク7の縁8はまた時間により変化する力によりクランプフレーム24に向かって吸引され、クランプフレーム24又は領域を真空引きする真空度は時間により変化する。これは可変バイパス絞り弁により発生させることができ、それは−一定水準の強力な初期真空から始まる−局部的に及び/又は一時的に多かれ少なかれ外気が真空に引かれたクランプフレームバーに侵入することになりそれ故にそこの真空効果は多かれ少なかれ急激に低下する。真空圧縮に加えて、ドレープ段階の間に、ブランクの縁8は被覆手段36により、予め設定できる力で、クランプフレーム24の上の面30に向かって、機械的に圧縮され、それは、このため、本質的に剛性を持った形態にできており、型が閉鎖された状態では、一連のスプリング37によりクランプフレームに向かって弾力的に圧縮応力が掛けられる。この被覆手段の圧縮応力により、真空締付側の締付力に重なる縁締付の、長期間変わらない、ある一定の基本的力を与えるか設定することができる。被覆手段36の範囲を超えて、スプリング37の圧縮応力は種々のレベルに設定でき、その結果縁締付の基本的機械力は周辺部で大きさが異なっても構わない。
【0031】
ブランク7の成形と同時に、しかし特にドレープ段階の終わりから及びその後にかけて、マトリックス樹脂は繊維と繊維の間にプレスされて閉じ込められた空気はそれから押し出される。その後、樹脂を含浸した繊維マット7は成形されプレスされた状態に特定の設定された時間中保たれ、そして同時に、成形ツール21内のマトリックス樹脂は熱の影響により硬化する。
【0032】
マトリックス樹脂の熱硬化のため、雄型及び雌型は必然的に加熱可能な型である;製造作業の間、雄型と雌型は硬化温度に調節される。準備又はローディング段階において、樹脂を含浸した予成形品10又はブランク7は雄型に接触しないため、雄型23は冷却される必要がない。雌型22の冷却は、さらに、予成形品が置かれマトリックス樹脂が含浸される領域に限定してもよい。ある状況下では、比較的小型及び/又は層の数が少ない予成形品に対して事前のスプレー塗布を省くことが可能であるが、その場合には、マットブランク7がそれに相当するものとしてさらに念入りに関係する箇所にスプレー塗布される必要がある。雄型23を冷却するのを省くことができ、そして大略同様に雌型22も冷却できるため、比較的短い硬化時間が実現でき、なぜなら型部品を繰り返し冷却及び加熱する必要なく、すなわち少なくとも完全には必要ないのである。仕上がった半製品は成形ツールの外において冷却でき、取り外したばかりのプラスチック部品を凹型に対応する冷却した成形シェルに載置することは歪を避けるために効果がある。
【0033】
成形ツール21を開いた後、硬化したプラスチック部品1が取り除かれる。同部品が冷却した後、成形段階の間ブランク7を広げる役割をする、所望の半製品のシェル形状の外側にあるブランクの縁8が、半製品から切り落とされる。半製品のシェル形状のこのトリミング、すなわち半製品からブランクの縁8を切断すること、が目的に適った方法で高速回転薄刃砥石車により行なわれる。しかしながら、この作業段階は図示した製造装置の外で、別の作業ステーションの中で行なわれる。上記の砥石車−例えば金属又は石用の切断砥石を付けた市販で手に入る手持ち式アングルグラインダ−はプログラム可能な工業用ロボットによりシェル型半製品の境界を定める輪郭線に沿って案内されることができる。半製品をこの場合位置的に限定された、傾斜に対して安定して、固定できるようにするため、半製品は、半製品に凹形に対応する固定した嵌め合いシェルの中に受け入れられ、そしてそこで負圧の中で堅固に保持される。このトリミング段階の運動学的に逆転した状態において、シェル型半製品を位置的に限定された、傾斜に対して安定した、方法でトリミングされるようにロボットに案内される成形ツールの中に固定することもそして半製品の縁を堅固にと固定された、高速回転、薄刃砥石車又は切断砥石車に沿って案内することも可能である。
【0034】
多層繊維マットの場合、クランプフレーム24上の半製品であるブランク7の配置及び締付、その次の載置されたブランク7への反応性マトリックス樹脂のスプレー塗布は全てが載置されてスプレー塗布されたブランク7が一緒に成形されプレスされる前に所望の層数に応じた方法で繰り返される。プラスチック部品1における多層補強の場合、はじめから多層繊維マットウェブを供給することは容易に想像できることでもあるが、最初に存在を認めた従来技術から既知であるため、ブランクの連続的配置及びスプレー塗布は個々のブランクが他のブランクの上に横方向に載置されるので、この方法で繊維マットの通常存在する異方性を補償できるという効果がある。さらに、層を個々にスプレー塗布することは積層品内のマトリックス樹脂の均一な分布を確実にする。さらに、マトリックス樹脂の硬化時間はサイクル時間の決定要因でありそして、プレスと硬化を、交互に装填可能な二つの雌型での方法の自動タンデム運転の場合、個々の配置及び層のスプレー塗布を、予備時間内に行なう十分な時間があるため、ローディングは容易に多くの作業操作を包含できる。
【0035】
完成したプラスチック部品に、例えば、ポリウレタン(PUR)、より大きな力を与えるエポキシ樹脂(EP)が、好ましくマトリックス樹脂として使用される。ポキシ樹脂がスプレーで処理できるよう、すなわち開放系において、マトリックス樹脂に許容できないほど大きな空気の混入はなく、エポキシ樹脂をスプレー可能で流動性の高い粘度に設定し、塗装技術から既知の混合スプレーノズル61により塗布され、樹脂の個々の成分が別々の管路で混合ノズルまで保管及び計量ステーション62から送り込まれそして樹脂の個々の成分は大部分混合ノズル内で互いに良く混合される。狭く平らなジェット形状を持つスプレーノズルが、−短時間の観察では−いずれの場合でも繊維マットに比較的狭く平らで且つ短いストリップのみ塗布するため、塗布用に選ばれる。例えば、ノズル61が選ばれ、及び/又はジェットの形状について、次のように設定され。すなわちスプレーされるべきブランク7からのスプレーノズルの距離aを考慮に入れて、好ましくは約10cmの幅bでスプレーノズルの運動の間にエポキシ樹脂がスプレー塗布される。
【0036】
既に簡単に上述したとおり、工程は多重配列であるため、望ましくは雌型22及びクランプフレーム24から構成される水平可動ユニット26の2重配列であるが、工程の自動タンデム運転は、実現可能である。種々のユニット26が成形プレス20の外側で装填され成形プレス20内で交互の周期で使われる。図示した模範的実施例の場合、二つの別々なユニット26が、各々雌型22及びクランプフレーム24から成り、水平ガイド41の上で水平方向に可動なように成形プレス20内で上側に配置され、それは作業位置Aと各々の準備位置V、V´の間を行き来して交互に置き換えられ、一つの準備位置Vは成形プレスの一側面に配置されそして残り(V´)はその反対側に配置されている。水平ガイド41は成形プレスを貫いてプレスの一方から反対側まで連続的に伸びている。成形プレスの各々反対側を割り当てられた、二つのユニット26は、模範的実施例の場合連結具40により図示されそして、まるで一つの往復台のように、水平ガイド41の上を、共に移動することができる。当該ユニットを移動するための関連した駆動装置は図に示されていない。移動用駆動装置とは関係なく、連結されたユニットを異なった末端位置(すなわち動作及び準備位置)において機械的に固定するため止め金具27及び28が備えられている。いずれの場合にも、各々新しい位置に変わる際に二つのうちの一つの固定した止め金具28が水平ガイド41の反対側の末端で2重ユニットの位置を固定する。成形プレス内に備えられ前後に可動の、二つのうちの一つの止め金具27は、各々反対の方向に2重ユニットを固定する。特に、各々成形プレス内に位置した雌型22は、雄型23と共に適切に動作できるよう、雄型との関係で特に正確に設置されなければならない。
【0037】
全ての製造装置の基礎構造装置、例えば工業用ロボット58、58´、巻き出しステーション50、切断装置51、貯蔵品コンテナ66及び搭載ステーション67は工程の作業の効率化のために二重化され、図示した模範的実施例の場合正確に言うと成形プレス20の中心に対して対称的に配置されている。この場合、製造装置のロジスティック装置、すなわち貯蔵コンテナ66及び搭載ステーション67は、工業用ロボットの危険地域に入らずに手が届くように、製造装置の周辺に配置される。
【0038】
自動化された方法で操業する、当該プロセスは、多くの繊維マットウェブ2が巻回されている保管用ロール5から作業が開始される。図には示されていないが、多くの保管用ロールが準備完了状態に保たれていることも考えられる。ここに記載した方法の場合であっても、一つの保管用ロールが空になった時に迅速にロールを交換することを考慮して、複合的な配置が望ましい。しかしながら、少なくとも個々の層が等方性である場合はいつも、さもなければそれらの層が補完するかそれらの異方性を相互に相殺する場合、保管用ロールの複合的な配置は、多層マットブランクの迅速な製造のためにも有利である。
【0039】
個々のブランクを製造するため、保持機能において制御可能な、固定された保持バー57により位置的に限定された方法で保持された、繊維マットウェブ2の自由端、はウェブの全幅に亘りロボットに案内された把持バー59´により取出され、半製品である繊維マットウェブ2の一部が保管用ロール5から巻き出され、その一部の反対の端が第2のロボットに案内された把持バー59に、同じようにウェブの全幅に亘って取出され、繊維マットウェブ2は固定された保持バー57と第2の把持バー59の間にある範囲を切り離されて切断ブランク7はクランプフレーム24の上に載置される。
【0040】
図1及び6に示した模範的実施例の場合、二つの別々な把持バー59、59´がブランク7のハンドリングのために備えられ、それらの各々別の工業用ロボット58、58´の作業アームの上に配置される。ブランク7のハンドリングの間、当該二つの把持バー59、59´は同期してお互いに対して等距離を移動する;当該二つの工業用ロボット58、58´はプログラムシーケンスに関して相互に一致してプログラム及び同期されなければならない。このようなハンドリングの効果は全ての起こり得る繊維マットの形態を容易にハンドリングすることが、すなわち体裁に対応した把持部を備えずにできることである。結果として、ハンドリングがフレキシビリティを有する。あるいは、ブランクのハンドリングのための二つの把持バー59、59´が、唯一の工業用ロボットにより取り扱われる一つの把持部フレームの一部であることも考えられる。柔軟性を向上するため、把持部フレームは種々のブランク7の形態に適合できるよう、寸法が可変に形成してもよい。どちらにしても、保管された繊維マットウェブ2から切り出された半製品であるブランク7はロボットに案内された把持バー59,59´により両端にて取出されクランプフレーム24及び雌型22の上に置かれる。
【0041】
図6及び9に示したとおり、ブランク7をハンドリングする把持バーは被覆可能な吸引バー59、59´として形成される。これらは断面では、一つの平らな面に表面を覆うドリルホールのパターンを備える、閉じた中空形状体として設計される。中空形状体の内部は任意で負圧発生源33に接続するか又は可変弁63によって大気圧に曝しても良い。吸引が有効な平らな面はブランク7の縁8を押圧支持する状態にでき、それを負圧により空気圧の作用で堅固に保持する。吸引バー59,59´の高い保持力を確保するため、ハンドリング吸引バーの吸引が有効な平らな面は−模範的実施例に示すように−凹凸の粗部64を備えても良く、それは粗面又は溝が形成された形状で良い。
【0042】
図6及び9に示した模範的実施例に見られるとおり、吸引バー59及び59´には、例えば、ヒンジで接続された被覆板60及び60´が備えられる。最初に、すなわち吸引バー59,59´が把持されるべきブランク7の縁8を押圧支持する状態になったとき、実施例によるこれらの被覆板は横方向に揺れ戻り、孔の開けられた支持面を露出する。ヒンジによる被覆板の接続の代わりに、例えば自由に移動できる被覆板を含む、他の形状の関節接合又は接続も、また考えられる。その例の場合、吸引バーは可動的に関節接合された被覆板のヒンジ軸がブランク7の縁8の端とほぼ同一面に来るようにブランクの縁を押圧支持する状態にされなければならない。ブランク7の縁8の端が吸引バーにより空気圧的に取り出された後、端が下にある表面からわずかに持ち上げられた後、各々の被覆板は吸引バーに取り付けられたスイベル駆動装置(図示されず)により約270°回転させられ、ブランク7の取り出された端の上を通り外側に振り出され、気密な方法でブランク7の取り出された端をカバーする。このカバー方法のため、ハンドリング吸引バーの漏洩率は著しく減少する;同時に、吸引バーを堅固に保持する空気圧力もその結果増加する、それは吸引バー内の真空度が増加するからである。被覆板60、60´は結果的に空気と空気圧力エネルギーのエネルギー消費を減少させて、これと共に、保持力を増加させる役割を有する。
【0043】
保持バー57により準備保持された繊維マットウェブ2の自由端を第1のバーとして押し付ける状態になることができる吸引バー59´はマットの切断された端に対して同一面で直接繊維マット2をその長手方向の端により押し付ける状態、すなわち張出しがない状態にすることができる。故に、この吸引バーの場合、関連する被覆板は、例えばピアノヒンジとして既知の、単純なヒンジにより吸引バー59´の一つの長手方向の端の上で関節接合されることができる。第2のバーとしてストアから引き出された繊維マットの一部を押し付ける状態になる予定の−図6の左側に図示されている−図9による吸引バー59は、保持バー57と共に、切断作業の間、堅固に繊維マットウェブを保持する。切断装置51の空間的要求のため、繊維マットにわずかな横方向の張出し65が常時あり、それは吸引バー59の長手側の上に張出している。この張り出しを固定させないために、被覆板60は、力学的4本リンクによって、吸引バー59´に接続される。これにより、一方では、被覆板の270°の旋回を可能にし、他方では、張り出し65の周りを動くこと、それを上方に押し上げることを可能にする。例えば、被覆板60を旋回させる方式では、被覆板のブランクの縁での適切な接触を損ない、また後に、クランピングフレーム24への平坦な設置も損なってしまう。
【0044】
クランプフレーム24の上に載置されたブランク7の縁8がその上で堅固に空気圧的に保持できるよう、クランプフレーム24のフレーム脚部は各々吸引バー29、29´として設計され、図2、3及び4に示すとおり、それらは断面では閉じた中空形状体として形成される。中空形状体の内部は任意で負圧発生源33に接続するか又は可変弁34によって大気圧に曝しても良い。負圧発生源は真空ポンプ42及び真空タンク43により構成される。各々の吸引バーの平らな面30は、ブランク7の縁8を取り上げ、各々表面を覆うドリルホール31のパターンを備えている。
【0045】
ローディング段階の間、すなわちクランプフレーム24がまだ成形プレス20の外側にある時、吸引バーの内部はブランク7の移動の直前に真空に曝される。もしブランク7がロボットに案内された把持バーによりクランプフレームの上に載置されるのであれば、把持バーの真空は、−把持吸引バー59、59´の被覆板60、60´が横に振られ、ブランク7がクランプフレーム24の上まで延びそれに押し付けられた後−スイッチを切られ、その結果載置されたブランク7は、クランプフレーム吸引バー29、29´の真空により直接引き継がれる。繊維マットブランクをクランプフレーム吸引バーの平らな面30に載置することは、そこに通路を見出した空気の空気抵抗が急激に増加するため、空気は繊維マットのループや細孔を透過しなければならないからである。この通過抵抗に対応するよう、吸引バー29、29´内の負圧は、最初はまだ穏やかであるが、同様に急激に増加する。この負圧はローディング段階の間に、マトリックス樹脂塗布の間に及びユニットを作業位置Aに押し込む間にクランプフレーム上に適切に載置されたブランク7を堅固に保持できるために適当である。
【0046】
成形段階の間、すなわち成形ツールを閉じるとき及び含浸したブランクを雌型にドレープする間、ブランク7の縁8はクランプフレーム24上で、それがスライドできるような方法で、著しく高い力で堅固に保持されなければならない。このため、マットの露出した表面は成形段階において被覆板36により全周に亘り覆われる。大気圧の空気が今のところクランプフレーム吸引バーに入り込むことができる空気抵抗は今度は非常に急激に増加し、クランプフレーム吸引バー内の真空度も急激に増加する。結果として、縁8はより高い力の空気圧によりクランプフレーム24の上で堅固に保持され、その結果ブランク7をドレープする間、雄型により繊維にかなりの引張力を強化できる。もし引張力のレベルが正確に設定されて引張力のレベルが正確にクランプフレーム24の周りに分布されれば、一方でしわなく他方で初期の破れなく雌型22の中に繊維マットをドレープすることが可能である。クランプフレーム吸引バー29に沿って種々のレベルで空気圧的に効果的な堅固に保持する力に設定可能にするため、関係するクランプフレーム吸引バーは図3に示すように、種々の気室35に細分化され、それらは互いに隔離され別々に作動できる。予め決められた負圧発生源の能力がコンスタントに高いものであると推定すると、個々の気室35の真空度のレベルは各々流入する空気の量、すなわち漏れ速度に起因し、それは調節可能なバイパス絞り弁により設定可能である。
【0047】
模範的実施例の場合(図2)、クランプフレーム吸引バー29、29´のための被覆手段36は弾性的なたわみ性により雄型23の上に配置され、それは成形プレス20の中で上下動可能である。雄型23が下がっている状態で、被覆手段36もクランプフレーム24に収まるブランク7の縁8上に下ろされ、被覆手段はスプリング37により縁8に対して弾性的にプレスされる。被覆手段は雄型の彫版の前に配置され、その結果、雄型が下がったときに最初にブランクの縁8を押圧して支持することになる。被覆板36は、一方で、柔軟で前後方向に追従可能で、その結果、ブランク7の縁8を全周に亘り膨らみなく押圧支持する。この目的のため、プレススプリングも接近して配置されている。他方で、被覆板は縁がスライドして縁締付け拘束から抜け出したときに曲がらないので水平方向に十分安定している。被覆手段の水平方向における安定性は同様にガイドボルトの接近した配列により強化され、いずれの場合でもそれらの一つはプレススプリング37の内側に配置されている。
【0048】
通常、穿孔された平らな面30と被覆手段36に空気圧的負荷可能な力は、局部的に必要な力で、ブランクの縁8をスライド可能に締付けるのに適当な力である。締付けられた縁が支障なくスライド可能にするため、模範的実施例の場合(図4)、クランプフレーム吸引バーの平らな面30の表面は平滑な形状をしている;さらに、ドリルホールの表面を覆うパターンのドリルホール31は平らな面まで丸みを付けた方法(丸み付け32)で入り込んでいる。これにより繊維マットが制御された方法で締付けられている表面の間をスライドにより外に抜け出すことを可能にしている。特別な場合では、特に高い堅固な保持力が局部的に非常に限定された点に要求された場合及び/又はマットがスライドすることを避ける場合、吸引バーをハンドリングするため図9の例にならって、平らな面の表面の局部的な限定区域及び/又は被覆手段を凹凸を付けた粗面化することが望ましい。
【0049】
ここで使用される方法、しかし一般的にも使われるが、そして無機繊維から作られたマットウェブを適切に裁断するための装置は、図6、7及び8により、以後詳細に検討される。
【0050】
保管用ロール5から引き出された半製品である繊維マットブランク7は高速回転薄刃砥石車52により繊維マットウェブから切断される。これは通例金属又は石用の切断砥石である。それは一方で、回転面に平行で且つ繊維マット2を堅固に保持している保持バー57に沿って移動され、他方で、繊維マット2を通り特定の設定された前進率Vで、隣接して動作している把持バー57に沿って移動される。この切断技術は非常に効率がよく、単純で、費用が掛からず且つ磨耗が少ない。長時間使用でも常時一定の正確さで切断可能で、歪み及びほころびのない砥石車が製造される。
【0051】
固定保持された繊維マットの狭いストリップは、砥石車52の先端に突き当てられ、高速周速度(3000−5000U/min)で回転する砥石車により細かい繊維の断片に砕ける。先端の尖った粒子のほこりが作業場所の環境に入り込まないよう、砥石車52は側面を繊維マットウェブ2から上に位置するカプセルで覆われてカプセル53は吸引コネクション69を介してほこり排除機に接続している。
【0052】
切断装置が長時間使用後、砥石車52の外周にある研磨粒子が磨耗のため丸くなるか平らになることがある。
【0053】
これは切断装置を進めるとき抵抗が増加するのではっきり分かる。砥石車の磨耗の状態を監視することができるよう、繊維マットウェブ2を切り開いて切断装置51を進めるための装置は前進力を計測する装置を備え、且つ信号装置も備えており、それは前進力が予め設定できる閾値を超えたとき外側で知覚できる信号を発する。これは図8により概略的に示した模範的実施例の場合、図示しないロッドガイド機構の上及びローラの上をスライドする切断装置51がケーブルライン又はチェーンの連続ループ70により進行vの方向に動かされ、分離切断の後、反対方向への急激な動きにより再び元に戻されることにより実現される。切断される繊維マットウェブ2の上を通り、横方向に伸びるループ70は一方の端で回転駆動する駆動ローラ71を越えて、他の一方の端で張力ローラ72に案内される。水平方向に動けるように据付けられた張力ローラ72は、張力スプリング73の力に支持され、設定された圧縮応力下でループを維持する。もし砥石車52に対する繊維マットウェブ2の抵抗、図8では左側に押し進む、が許容範囲を超えて増加すると、張力ローラ72は抵抗に負けて反対方向に押し戻されて、右側に、スプリング73に大きな張力を掛けることになる。この張力ローラの降伏運動はマイクロスイッチにより感知できる。保守要員のための音響及び/又は光学による警告信号は、そのマイクロスイッチを閉に入れることができる回路により出力される。次に、短時間砥石車52の目直しの時間となる。
【0054】
砥石車52を問題なく迅速に目直しできるように、砥石車のカプセル53には目直し工具56を挿入する開口54がある。開口は、ほこり排除を損なわないために、通常フラップ55又はスライドにより閉じている。
【0055】
回転する砥石車の外周に放射状に押し付けられた目直し工具56により、新しい、角のある研磨粒子が再び砥石車の外周上に露出できる。
【0056】
記載した本発明の応用により全体として以下の効果を達成可能にする:
・ しわのない織物ブランクのドレープのため、水平方向に有効な引張力が織物に明確に導入される。成形の間、当該織物は穿孔されたバーと空気不透過性バーの間に案内される。穿孔により負圧が高められる。非常に簡単な手段により、保持力は穿孔されたバーを種々の領域に細分化されて負圧をこれらの気室内で種々変化させることにより、正確にメーターで計測される。その上、ブランクの縁は周辺で支障なくある一定の幅をもって、すなわち個々の点又は短い線分領域の例とは異なり、表面積接触して堅固に保持される。ブランクの縁を表面積接触で分断なく堅固に保持することは、特にもし堅固な保持力が領域経時的に迅速に変化可能で且つその時々の要求に最適に適応するのであれば、ブランクがしわがなく型にドレープする度合いをさらに高める。
・ 二つの雌型を使い(二つの完全な型を使うことと比べて雄型を節約して)そしてマトリックス樹脂をブランク又は、適切な場合、部分的予成形品に塗布するため、サイクル時間は従来の方法(例えば射出方法)に比べて著しく短縮される。
・ エポキシ樹脂を処理するときでも開放系の使用によりタンデム運転を可能にし、それは効率的でサイクル時間を短縮する。
・ 本発明による方法は樹脂コートされた織物のハンドリングを回避し、その結果、汚れによる作業の中断のリスクを予防する。他の方法の場合、例えば装置の汚れのため、例えば可動ニードルを持つニードルグリッパでは、作業の中断は起こり続ける。その結果、本発明により設備の稼働率が改善される。
・ 設備の建設には最小の表面積が要求される。設備を囲むリング状に配置された始動用資材は、製造中にマガジンへの装填を可能にする。
・ 補強用織物を時間的且つ位置的にも処理の直前に所定の寸法どおりに裁断するため、追加的なハンドリング及び輸送が省かれる。結果として、ほころび及び織物の望まない歪みのリスクは最小化される。
・ 織物を所定の寸法に裁断することは形状寸法が未定義の切刃を用いて行われる。ガラス繊維及び炭素繊維の両方が切断手段の高い切刃品質及び長い耐用寿命により所定の寸法に裁断される。
・ 補強用織物のハンドリング、輸送及び位置決めは効果的な真空度の空気圧式把持装置により行われる。単純な構造に加えて、特に、これらの吸引バーの効果は、ブランクへの均等な力の伝達及びその結果とし事実上歪みなしに織物を配置することに見られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 製造装置のレイアウトを概略図で示す。
【図2】 成形型が開の状態の成形プレスの部分、縦断面図を示す。
【図3】 雌型と概略形式で示した負圧供給装置を含むクランプフレームから構成されるユニットの独立した平面図を示す。
【図4】 図2からのクランプフレーム吸引バーについての拡大詳細図IV、より拡大された部分でハイライトされた、クランプフレーム吸引バーの作動面に関してのさらなる詳細図を示す。
【図5】 雌型/クランプフレーム上に置かれた繊維マットブランクへのマトリックス樹脂のスプレー塗布作業を示す。
【図6】 巻取り保管から繊維マットブランクを切断する作業及び工業用ロボットによるブランクのハンドリングを示す。
【図7】 切断装置の詳細の拡大図を示す。
【図8】 切断装置の進みの概略図を示す。
【図9】 繊維マットブランクのハンドリングのための2つの吸引バーの内の1つであり、可動被覆板の接合部を含む、図6からの詳細図IXの拡大図を示す。

Claims (33)

  1. 雌型(22)及び雄型(23)を備える成形ツール(21)を持つ成形プレス(20)内で、繊維強化された熱硬化性プラスチックからシェル型プラスチック部品(1)を製造する製造方法であって、
    a) エンドレスの繊維マット(2)から切り出された半製品であるブランク(7)が、工業用ロボット(58、58´)により自動的に成形プレス(20)の外に移動されている雌型(22)の上に載置され、そしてブランク(7)は、ブランク(7)を包囲するクランプフレーム(24)によって、ブランク(7)自身が供給可能なように、その位置で堅固に保持され、
    b) クランプフレーム(24)に設置された当該ブランク(7)は雌型(22)をカバーする範囲でその全表面にわたって所定量の反応性マトリックス樹脂が、移動可能に案内されたスプレーノズル(61)によりブランク(7)から距離(a)離れた位置からスプレー塗布され、
    c) 雌型/クランプフレームのユニット(26)を成形プレス(20)に戻し且つ成形ツール(21)の閉鎖後、ブランク(7)に一定に設定された引張応力を維持している間、ブランク(7)がしわ又は初期の破れを発生させず雌型(22)の中にドレープされ、ブランク(7)は所望のシェル形状に成形され、同時にマトリックス樹脂が繊維と繊維の間の空間にプレスされるとそこに閉じ込められていた空気が押し出され、
    d) 樹脂を含浸したブランク(7)は成形され且つプレスされた状態で所定の設定時間維持され、同時に、成形ツール(21)内のマトリックス樹脂は硬化され、
    e) 成形ツール(21)を開放後、プラスチック部品(1)が取り除かれ、所望の半製品のシェル形状の外側に位置する、成形工程の間、ブランク(7)を伸張させるためのブランクの縁(8)、が半製品から切断される
    工程が順次に行われることを特徴とするシェル型プラスチック部品の製造方法。
  2. 雌型(22)及びクランプフレーム(24)から構成される水平可動ユニット(26)が多重配列であるため、種々のユニット(26)が成形プレス(20)の外側で装填可能で且つ成形プレス(20)内で交互の周期でハンドリングされることを特徴とする、請求項1記載の方法。
  3. 保管用ロール(5)に巻回された繊維マットウェブ(2)の自由端は、固定された保持バー(57)により位置的に限定されて保持され、その保持機能は制御可能であり、ウェブの全幅に亘り、ロボットに案内された把持バー(59´)により取出され、半製品である繊維マット(2)の一部が保管用ロール(5)から巻き出され、その一部の他の端が第2のロボットに案内された把持バー(59)に、同様にウェブ(2)の全幅に亘って取出され、繊維マットウェブ(2)は固定された保持バー(57)と第2の把持バー(59)の間に位置する範囲を切り離されて切断されたブランク(7)はクランプフレーム(24)の上に載置されることを特徴とする、請求項1記載の方法。
  4. 保管用ロール(5)から巻き出され且つ半製品である繊維マット(2)の一部が高速回転薄刃砥石車(52)により巻回された繊維マットウェブから切断され、このとき、砥石車は、繊維マットウェブ(2)を堅固に保持した状態で、回転面に平行で且つ、2つの近接する保持又は把持バー(57、59)間の線に沿って移動され、繊維マット(2)を切り離す所定の設定された前進速度(v)で移動されることを特徴とする、請求項1記載の方法の構成部品として無機材料繊維から製造されたマットウェブを正確に切り離す方法。
  5. 保管された繊維マットウェブ(2)から切断され且つ半製品であるブランク(7)は、ロボットに案内された把持バー(59、59´)により両端にわたって取出されてクランプフレーム(24)及び雌型(22)の上に載置される、ことを特徴とする、請求項1記載の方法。
  6. 当該1又は多数のブランクのうちの第1のブランク(7)がクランプフレーム(24)上に載置される前に、最初にインサート部品(9)及び/又は局部的に範囲を定められた予成形品(10)が雌型(22)内に載置されることを特徴とする、請求項1記載の方法。
  7. ブランク(7)がクランプフレーム(24)に載置される前に、予め載置されるべき全予成形品(10)はその全表面に亘り一定に所定の設定量のマトリックス樹脂をスプレー塗布されることを特徴とする、請求項6記載の方法。
  8. 半製品であるブランク(7)をクランプフレーム(24)に載置し、且つ堅固に保持され載置状態のブランク(7)に反応性マトリックス樹脂をスプレー塗布することは、所望の層数に対応した方法で繰り返され、載置されてスプレー塗布されたブランク(7)の成形及びプレスはそれら全部が一体になったものについてのみ順次行われることを特徴とする、請求項1記載の方法。
  9. エポキシ樹脂が、スプレー可能で高流動性を有する粘度に設定されて、マトリックス樹脂として使用され、スプレーされるブランク(7)からのスプレーノズル(61)の距離(a)を考慮に入れて、5cmから15cmの幅(b)で、スプレーノズル(61)の移動の間にエポキシ樹脂をスプレー塗布するようにスプレーノズル(61)の選択及び/又はジェットの形状が設定されることを特徴とする、請求項1記載の方法。
  10. ブランク(7)を雌型(22)により予め決定されたシェル形状にドレープしている間及び雌型(22)を包囲するクランプフレーム(24)の縁の締付拘束後にブランクの縁(8)がスライドして抜け出る間−以後ドレープ段階と呼ぶ−、ブランク(7)に掛かる一定の引張応力を維持するため、ブランクの縁は一定の幅に亘り表面上覆われて、被覆手段(36)は、ブランクの縁(8)を含んで、設定された力で真空引きされたクランプフレーム(24)の通気性を有する上面(30)に向かって吸引されること、を特徴とする、請求項1記載の方法。
  11. ドレープ段階の間、ブランクの縁(8)に沿った被覆手段(36)が、異なる気室(35)に細分化され異なる程度に真空引きされるクランプフレーム(24)に向かって領域別に異なる力で吸引されること、を特徴とする、請求項10記載の方法。
  12. ドレープ段階の間、ブランクの縁(8)に沿った被覆手段(36)が経時的に変化する力によりクランプフレーム(24)に向かって吸引され、クランプフレーム(24)又はその領域を真空引きする真空度は経時的に変化すること、を特徴とする、請求項10記載の方法。
  13. 真空圧縮に加えて、ドレープ段階の間に、ブランクの縁(8)は被覆手段(36)により、予め設定できる力で、クランプフレーム(24)の上面(30)に向かって、機械的に圧縮され、その被覆手段は、本質的に剛性を備えた形態で且つ弾力的に圧縮応力を掛けられていること、を特徴とする、請求項10に記載の方法。
  14. 半製品のシェル形状のトリミングは、すなわち成形段階の間ブランク(7)を伸張するためのブランクの縁(8)を半製品(1)から切断すること、高速回転薄刃砥石車(52)により行うことを特徴とする、請求項1記載の方法。
  15. シェルの型に合わせ少なくとも単層エンドレス繊維マット、繊維マットの繊維(3)全辺に気孔が生じないように埋め込まれた、熱硬化性ポリマーマトリックス−以後マトリックス樹脂と呼ぶ−とから構成されるプラスチック部品(1)であって、そのエンドレス繊維マットは、初期状態では直線的で間断なく半製品であるブランク(7)に対して伸長する繊維又は繊維束(3)により形成される、シェル型繊維強化プラスチック部品(1)の製造装置において、
    ・ 雌型(22)及び雄型(23)から構成される成形ツール(21)を備え、開閉可能な成形プレス(20)を備え
    雌型(22)は、成形プレス(20)の底部に配置され、ブランク(7)を載置するためのクランプフレーム(24)に全周を包囲され、そのクランプフレーム(24)が雌型(22)に対して空間的に不動の位置に保持され、クランプフレーム(24)に受け入れられるブランク(7)の締付面(平面30)が雌型(22)の型割り面(25)と少なくとも大略一致
    ・ クランプフレーム(24)はクランプフレーム(24)の上に載置されたブランク(7)の縁(8)が、クランプフレーム(24)で堅固に締め付けられ張力がブランク(7)に掛かったとき、その縁(8)が調節可能な抵抗に抗して縁締付拘束からスライドで抜け出せるように設計されており、
    ・ 雌型(22)及びクランプフレーム(24)は1ユニット(26)として据えられ且つ水平方向に移動可能に案内され、一方で、雄型(23)の下の成形プレス(20)の内に位置する、作業位置(A)と、他方で、完全に成形プレス(20)の外側に位置する、準備位置(V、V´)との間で行き来して移動可能であり、
    ・ 成形プレス(20)と並んで、単数又は複数の工業用ロボット(58、58´)の作業範囲内に雌型/クランプフレームのユニット(26)の準備位置(V、V´)が位置するように配置された少なくとも1つの工業用ロボット(58、58´)があり、
    ・ 単数又は複数の工業用ロボット(58、58´)の作業範囲内に、さらに、インサート部品(9)及び/又は局部的に範囲を定めた繊維マットの予成形品(10)の供給準備済み貯蔵品のための貯蔵品コンテナ(66)があり、
    少なくとも1つの工業用ロボット(58、58´)は内部に載置されるインサート部品(9)に適合した、硬質部品把持部、及び/又は内部に載置される予成形品(10)に適合した織物部品把持部を備えており、
    ・ 成形プレス(20)に並んで、さらに、準備済みのウェブ(2)の自由端を保持する保持バー(57)がある、少なくとも一つの繊維マットウェブ(2)用巻き出しステーション(50)、そして引き出された繊維マット(2)の一部を保持バー(57)と平行に切断するための、切断装置(51)、が配置されており、その保持バー(57)は同様に工業用ロボット(58、58´)の作業範囲に位置しており、
    少なくとも1つの工業用ロボット(58、58´)は、さらに、保管された繊維マットウェブ(2)から巻き出し且つ切断されたブランク(7)をハンドリングする把持部(59´)を備えており、
    少なくとも1つの工業用ロボット(58、58´)は、さらに、準備位置(V、V´)に位置する、雌型(22)内に置かれた部分的予成形品、又はそこに置かれたブランク(7)に反応性マトリックス樹脂スプレー塗布を行う塗布用ノズル(61)を備え、このロボットの案内で塗布される塗布用ノズル(61)はマトリックス樹脂の個々の成分の保管及び混合ステーション(62)割り当てられていることを特徴とするシェル型繊維強化プラスチック部品の製造装置。
  16. 複数の別々なユニット(26)が、各々雌型(22)及びクランプフレーム(24)から構成され、水平方向に移動可能な方法で成形プレス(20)内及び上面に配置され、そのユニットは作業位置(A)と準備位置(V、V´)の間を行き来して交互に置換えられることを特徴とする、請求項15記載の製造装置。
  17. 二つの分離した雌型/クランプフレームユニット(26)は成形プレス(20)の反対側に配置されることを特徴とする、請求項15記載の製造装置。
  18. 成形プレスの反対側に配置された、雌型(22)及びクランプフレーム(24)から構成される、二つの別々なユニット(26)は相互に堅固に連結され且つ水平直線的方法で共に置換え可能に案内されることを特徴とする、請求項17記載の製造装置。
  19. 繊維マットウェブ(2)の切断装置(51)は、高速回転薄刃砥石車(52)から構成され、繊維マットウェブ(2)の横方向への調節可能な前進速度(V)、砥石車(52)の回転面に平行で且つ繊維マットウェブ(2)の自由端を堅固に保持する保持バー(57)に平行に移動可能であることを特徴とする、請求項15記載の構成部品として無機材料繊維から製造されたマットウェブを正確に切り離す装置。
  20. 砥石車(52)は側面を繊維マットウェブ(2)上に突出しているカプセルで被包され且つカプセル(53)はほこり排除機(吸引コネクション69)に接続していることを特徴とする、請求項19記載の装置。
  21. フラップ(55)又はスライドにより閉鎖可能で且つ砥石車(52)の目直し工具(56)を挿入するため開口(54)をカプセル(53)の外側の周辺部に備えることを特徴とする、請求項20記載の装置。
  22. 繊維マット(2)を通って切断装置(51)を進行するための装置は、砥石車(52)への繊維マット(2)の抵抗を計測する装置を備え、信号装置も備え、信号装置は前記抵抗が予め設定できる閾値を超えたときに外側で知覚可能な信号を発することを特徴とする、請求項19記載の装置。
  23. 砥石車(52)はその軸方向に対して機械的に案内される目直し工具を備え、放射状に供給可能で且つその部品としてアキシアルサーボモータ前進駆動装置を備え且つラジアルサーボモータ送り込み駆動装置を備え、その工具により砥石車(52)は、目直しの命令に対応して、自動的に予め入力可能なプログラムに従い目直し可能であることを特徴とする、請求項19記載の装置。
  24. クランプフレーム(24)上に載置されたブランク(7)の縁(8)を堅固に保持するクランプフレーム(24)のフレーム脚部(29、29´)は、吸引カバーとして設計されており、それは被覆可能で且つ断面は閉じた中空形状体として形成され、ブランク(7)の縁(8)を保持する平らな面(30)及び表面を覆うドリルホール(31)のパターンを備え、中空形状体の内部は任意で負圧発生源(33)に接続し又は可変弁(34)によって大気圧に曝すことが可能なように各々設計されることを特徴とする、請求項15記載の製造装置。
  25. 少なくとも一つのクランプフレーム吸引バー(29)は細かく気室(35)に細分化され、それは互いに隔離され且つ別々に作動可能なことを特徴とする、請求項24記載の製造装置。
  26. ブランク(7)の縁(8)を保持するクランプフレーム吸引バー(29、29´)の平らな面(30)の表面は、少なくとも部分的に平滑形状で且つドリルホール(31)の被覆パターンのドリルホールに丸みを付けた状態で入り込んでいることを特徴とする、請求項15記載の製造装置。
  27. 吸引バー(29、29´)として形成されたクランプフレーム(24)のフレーム脚部の被覆手段(36)は、雄型(23)の上に配置され、被覆手段(36)は成形プレス(20)の中で上下動可能であり、そして、雄型(23)が下がっている状態で、クランプフレーム(24)に収まるブランク(7)の縁(8)上に下降されて当該縁(8)に対して弾性的に弾性体(37)にプレス可能なことを特徴とする、請求項15記載の製造装置。
  28. ブランク(7)をハンドリングする把持バーは、被覆可能な吸引バー(59、59´)として設計され、吸引バーは断面で閉じた中空形状体として形成され、ブランク(7)の縁(8)を押圧による支持が可能な平らな面を有し且つドリルホール(74)の表面の被覆パターンを備え、中空形状体の内部は任意で負圧発生源(33)に接続し又は可変弁(63)によって大気圧に曝すことが可能なことを特徴とする、請求項15記載の製造装置。
  29. ブランク(7)をハンドリングするブランク(7)の縁(8)を押圧による支持が可能な吸引バー(59、59´)の平らな面の表面は粗面化され又は溝が形成されることを特徴とする、請求項15記載の製造装置。
  30. 二つの別々な把持バー(59、59´)がブランク(7)のハンドリングのため備えられ、各々が夫々別々の工業用ロボット(58、58´)の作業アームに配置されることを特徴とする、請求項15記載の製造装置。
  31. 部分的予成形品(10)をハンドリングするための織物部品把持部はニードルグリッパとして設計されることを特徴とする、請求項15記載の製造装置。
  32. 工業用ロボット(58、58´)、巻き出しステーション(50)、切断装置(51)、貯蔵品コンテナ(66)及び搭載ステーション(67)は工程の作業の効率化のために二重化されることを特徴とする、請求項15記載の製造装置。
  33. 製造装置のロジスティック装置、すなわち巻き出しステーション(50)、貯蔵コンテナ(66)及び搭載ステーション(67)は、製造装置の周辺に配置されることを特徴とする、請求項15記載の製造装置。
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