JP3802100B2 - 編集装置 - Google Patents
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Description
【目次】
以下の順序で本発明を説明する。
産業上の利用分野
従来の技術
発明が解決しようとする課題
課題を解決するための手段(図3)
作用(図3)
実施例(図1〜図9)
発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】
本発明は編集装置に関し、特に中継映像信号による映像をスローモーシヨン再生する際に適用して好適である。
【0003】
【従来の技術】
従来、スポーツ中継や報道番組などで用いられるスローモーシヨン映像を編集して再生するには、必要な映像を瞬時に再生できるようなシステムが必要である。巻戻し等に時間のかかるビデオテープを用いたシステムでは、上記の条件を満たすことができない。このため、スローモーシヨン映像の編集及び再生としては、映像信号を半導体メモリに記録し、きわめて短い時間の映像のみを再生できる装置であつた。
【0004】
しかし、この装置では、半導体メモリを用いているため瞬時に再生することはできるが、再生映像の内容を確認するためには、一旦映像をデイスプレイ上に再生してユーザが確認する以外に方法はなかつた。また、コスト的に長時間の映像記録はむずかしかつた。
【0005】
ここで、従来のスローモーシヨン再生(以下、スロー再生とする)について以下に述べる。スロー再生するためには、再生するための開始点であるIN点と終了点であるOUT点でなる「イベント」と呼ばれる区間を決め、この部分が記録された映像のどの部分であるかを事前に記憶させる。このように、所望の映像(静止画)を決定し、記憶させることを「マーク」と呼ぶ。また、スロー再生するためには、この開始点でオンエアまで待機していなければならない。
【0006】
このため、従来の再生装置には、開始点がどんな映像であるか確認できるように、マークしたポイントの静止画を制御用コンピユータのデイスプレイ上に表示するシステムがある。この場合、スロー再生はIN点で待機し、コントローラのスローモーシヨン用レバーをユーザが動かすことにより任意のスピードで映像を再生できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、実際のスロー再生に必要な映像を考えてみる。サツカーの試合でゴールシーンをスロー再生する場合では、例えば、ドリブルでゴールに向かうシーン(IN点)から、シユートが決まつた後、選手が歓喜する(OUT点)までをひとつのイベントとしてマークする。この場合、スローモーシヨンで見せたいメインとなるシーンは、「ゴール前でデイフエンス側の選手をかわす」シーンと「シユートの瞬間」のシーンであるとする。
【0008】
このような場合、従来の再生装置では、IN点の映像(静止画)がどのような内容であるかは、画面上に所望の点(ポイント)の映像を表示できるシステムでは事前に確認できる。また、画面上に所望のポイントを表示できないシステムでは、一度キユーアツプさせることによつて確認することができる。
【0009】
ところが、実際に必要な、すなわちスロー再生のメインとなるシーンについては、事前にユーザがレバーを用いて再生しないとタイミング的にずれが生じてしまう等の欠点があつた。
【0010】
また、イベント全体のどの位置に所望のポイント(シーン)が存在するか、ということもレバーを動かすにあたつて重要なポイントである。これについては、コントローラにLEDを円形に配した時計を用意し、そのシーンがイベントの時間に対して相対的にどの地点にあるかは、そのポイントのLEDの輝度を上げることで視覚的に表示するシステムがある。
【0011】
しかし、輝度の変化による表示方法では、その地点にどんな画像が表示されるのかユーザにはわからない。このため、ユーザは事前に何度かスロー再生を練習する必要があり、迅速な準備が要求されるスポーツ番組等では、熟練した技術が必要とされている。
【0012】
また所望のポイントの位置について、イベント内に存在する各ポイントの時間データのリストを画面に表示するシステムもあるが、この時間データは数値で表示されているため各ポイント間の時間など感覚的に分かりにくい問題がある。
【0013】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、イベント間に存在するポイントの内容と再生タイミングの容易な確認及び迅速で正確なスローモーシヨン再生ができ、ユーザの使い勝手を向上し得る編集装置を提案しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明は、外部から供給される映像信号に基づく映像のうち、イベント指定された映像区間の開始点及び終了点と、該映像区間内で指定されたポイントとを記憶するように、記憶手段を制御する第1の制御手段と、映像信号を記録し、該記録した映像信号のうち映像区間に対応する映像信号を、ユーザ操作に応じたスピードでスロー再生するように、記録再生手段を制御する第2の制御手段と、スロー再生された映像信号に基づく再生映像と、映像信号に基づく映像とを同一の表示画面に表示するように、表示手段を制御する第3の制御手段とを設け、当該表示画面に対して再生映像の再生時間軸を表示させるとともに、該再生時間軸に対して、再生映像の再生位置及び再生映像におけるポイントに対応した位置にマークを表示させるようにした。
【0015】
【作用】
任意の区間内に存在する場面の静止画の内容と再生タイミングの容易な確認及び迅速で正確なスローモーション再生ができる。
【0016】
【実施例】
以下図面について、本発明の一実施例を詳述する。
【0017】
図1においては、本発明の再生装置を示す。再生装置1は、デイスク映像記録再生装置2と、編集するための制御用コンピユータ3及びコントローラ4で構成されている。制御用コンピユータ3は、カメラ等から送信される中継映像信号S1に応じて任意の制御信号S2をデイスク映像記録装置2に出力する。デイスク映像記録装置2は、カメラ等から入力される中継映像信号S1を全て記録し、この記録と同時にコンピユータ3からの制御信号S2に応じて映像を再生する。映像信号S1はデイスク映像記録装置2に送信れると同時にコンピユータ3にも送られコンピユータ3のデイスプレイ上に表示される。
【0018】
コンピユータ3のデイスプレイ上には、全ての操作が視覚的に確認できるように表示され、マウス、キーボード及びコントローラ4によつて各操作されるようになされている。コントローラ4には、記録された映像の再生、巻き戻し、早送り、サーチを行なうためのジヨグダイヤル及び、スロー再生のためのレバーが配設されている。
【0019】
図2においては、制御用コンピユータ3のハードウエア機能ブロツクを示す。このコンピユータ3は、処理部(以下、CPUとする)5が設けられており、カメラ等から送信される映像信号S1を入力し、CPU5に出力する映像入力部6と、コントローラ4等からの制御信号を入力し、CPU5に出力する入力部7が設けられている。
また、コンピユータ3には、CPU5からの映像データS5を記録し、必要に応じて出力する記憶部8、CPU5からの制御信号S6に応じてデイスク映像記録再生装置2と信号を授受する通信部9及びCPU5から送信される映像データをデイスプレイ上に表示させるための表示部10が設けられている。
【0020】
ここで、制御用コンピユータ3のデイスプレイ上に表示される操作画面を図3に示す。この操作画面11は、画面上方の左右に入力映像表示部12と再生映像表示部13が表示される。この画面の下方から中央にかけては、各静止画を表示するマークポイント表示部14、イベントのIN点とOUT点の静止画を表示するイベント表示部15及び指定したイベントを時間軸で表示するスロー再生時間表示部16でなつている。
【0021】
入力映像表示部12は、カメラ等から送られる中継映像をそのまま表示するものであり、再生映像表示部13は、デイスク映像記録装置2に記録された映像を再生表示するものである。
また、マークポイント表示部14は、ユーザによつてマークされた各ポイント(静止画)を小さな絵で画面下に表示する領域であり、画面中央のイベント表示部15は、各ポイントの静止画のうち、ユーザが所望のIN点とOUT点を組み合わせて指定及び登録し、登録された各イベントを表示する領域である。スロー再生時間表示部16は、イベント表示部15に表示される各イベントのうちユーザが指定したイベントを、X軸方向に延びる再生時間軸を設け、軸の左端をIN点、右端をOUT点としてグラフイツク表示するものである。
【0022】
このスロー再生時間表示部16を図4に示す。この時間軸表示されたスロー再生時間表示部16は、左端をイベントの開始点(IN点)、右端を終了点(OUT点)として、右方向に時間の経過を示す。スロー再生時間表示部16の上部には、デイスク記録再生装置2に記録されているタイムコードが表示されるようになされている。ユーザによつて指定された任意のイベントのIN点、OUT点をそれぞれ左端、右端とした表示タイムコードが表示される。この2点間にマークされたポイント(以下、マークポイントとする)が存在する場合、時間軸上における相対的な位置にポイントバー(例えば17a、17b)が表示される。また、各ポイントバー17a、17bの上部には、マークポイントのタイムコードがそれぞれ表示される。さらに、IN点、OUT点間を、映像再生に応じて時間軸方向に移動する再生ヘツド位置表示バー18が表示される。
【0023】
次に、図2に示すコンピユータ3の記憶部8に記憶されるデータ構造を図5(A)、(B)及び図6(A)、(B)に示す。
図5(A)はマークポイントテーブルを示し、図5(B)はマークポイント用フアイルテーブルを示す。マークポイント登録の入力があつた場合、図5(A)に示すマークポイントテーブル内にIDナンバーとフアイルIDが割り当てられる(例えば、ID=1、フアイルID=MF1)。さらに1つのマークポイントに対して1つのマークポイント用フアイルが作成される。各マークポイント用フアイル内には、フアイルIDが付けられており、当該マークポイントに対応する映像データのタイムコードと、マークポイントに対応する静止画データが記憶されている記憶部8内の記憶アドレスが、それぞれ書き込まれる。
【0024】
図6(A)はイベントテーブルを示し、図6(B)はイベント用フアイルテーブルを示す。イベント登録の入力があつた場合、図6(A)に示すイベントテーブル内にIDナンバーとフアイルIDが割り当てられる(例えば、ID=1、フアイルID=EF1)。さらに1つのイベントに対して1つのイベント用フアイルが作成される。各イベント用フアイル内には、フアイルIDが付けられており、当該イベントを構成するIN点とOUT点の各マークポイントIDと、スロー再生時の「操作マクロ」が登録されていればその操作内容が、それぞれ書き込まれる。
【0025】
以上の構成において、再生装置1はスポーツ中継やニユース報道が始まると同時に回線からの映像を順次、デイスク記録再生装置2で全て記録する。また、このデイスク記録再生装置2は送信される映像信号S1を記録すると同時に、再生映像も出力できるため、記録を停止することなく記録された映像を再生できる。コンピユータ3は、回線からの映像信号S1を受信することで、当該映像をデイスプレイの操作画面11上の入力映像表示部12に表示し、記録装置デイスク2から送信される記録された映像信号を受信することにより、当該映像を操作画面11上の再生映像表示部13に表示する。
【0026】
ここで、図2に示すコンピユータ3の処理部であるCPU5の処理手順を図7に示し、以下に述べる。
まずステツプSP1で処理を開始し、ステツプSP2でカメラ等から得られる中継映像信号S1を入力映像表示部12に表示するように、表示部10に対して指示をだす。
【0027】
ステツプSP3では、入力部7からマークポイント登録の入力があるか否かを判定する。ここで肯定結果を得ると、ステツプSP4に移り、通信部9に制御信号S6を出力し、デイスク記録再生装置2から指定マークポイントに対応する静止画の映像データを受け取る。この後、ステツプSP5で、マークポイントに対応する静止画の映像データS5を記憶部8に出力し、記憶部8に記録する。このとき記録アドレスはCPU5に返され、ステツプSP6に移る。
【0028】
ステツプSP6では、記憶部8内に設けられたマークポイントテーブル及びマークポイント用フアイルテーブルに指定マークポイントに関する情報を登録し、ステツプSP7で、指定マークポイントに対応する静止画データを、操作画面11上のマークポイント表示部14に表示するように、表示部10に対し命令を出し、ステツプSP3に戻る。
【0029】
また、ステツプSP3の判定で否定結果を得ると、ステツプSP8に移り、入力部7からイベント登録の入力があるか否かを判定する。
このステツプSP8の判定で肯定結果を得るとステツプSP9に移る。このステツプSP9では、操作画面11のマークポイント表示部14上で指定されたイベントのIN点とOUT点の各静止画から、マークポイントテーブルを参照し、それぞれ対応する静止画データを記憶部8から読み込む。ここで読み込まれた2つの静止画データは、イベント表示部15内にイベントのIN点、OUT点としてそれぞれ表示される。この後、ステツプSP10において、記憶部8内のイベントテーブル及びイベント用フアイルテーブルに、指定イベントに関する情報を登録し、ステツプSP11へ移る。
【0030】
ステツプSP11では、指定イベントに対応する再生時間軸を、操作画面11のスロー再生時間表示部16に表示し、このイベント間にマークポイントが存在するときは、当該マークポイントを時間軸上の相対的適正箇所に表示する。このときの表示は棒状のポイントバー(17a、17b)で表示される。この処理ではイベントテーブル及びマークポイントテーブルから、指定イベントのIN点、OUT点のタイムコード、及び当該2点間に存在するマークポイントのタイムコードが確認できるので、指定イベント間に存在する全マークポイントの相対位置を計算し、これらをポイントバーとして再生時間軸上に表示するよう表示部10に対して命令を出す。この後、ステツプSP12とステツプSP13に移る。
【0031】
このステツプSP12とステツプSP13は並行して処理される。ステツプSP12ではスロー再生が行われ(詳細は、後述する)、ステツプSP13では「操作マクロ」が登録され、ステツプSP3へと戻り、一連の処理がつづけられる。
【0032】
またステツプSP8の判定で否定結果を得ると、ステツプSP14に移り、映像中継の入力を終了するか否かを判定する。否定結果を得ると、ステツプSP3に戻つて一連の処理が続けられ、肯定結果を得るとステツプSP15で処理終了となる。
【0033】
ここで、先述したように、CPU5の処理手順におけるステツプSP12の「スロー再生」の処理について述べる。このスロー再生の処理手順を図8に示す。ステツプSP20で処理を開始し、ステツプSP21で、デイスク処理装置2内の記録映像データのうち、指定イベントのIN点に相当するシーン(マークポイント)を頭出しするように、通信部9に対して制御信号S6を出力する。ここで、任意のシーンのデイスク記録再生装置2内における記録アドレスは、CPU5内に「記憶部8内アドレスとデイスク記録再生装置2内アドレスとの対応マツプ」が作成されるため、当該マツプを参照することにより所望のシーンを頭出しすることができる。
【0034】
次にステツプSP22へ移り、入力部7から、コントローラ4による微調整(コマ単位の調整)の命令の制御信号があつたか否かを判定する。この判定結果で肯定結果を得ると、ステツプSP23に移り、デイスク記録再生装置2内の再生ヘツドの位置調整をするように、通信部9に対して制御信号S6を出力し、ステツプSP22へ戻る。また否定結果を得ると、ステツプSP24で指定イベントのIN点映像を操作画面11の再生映像表示部13に表示させる。
【0035】
ステツプSP25では、入力部7からの、コントローラ4によるスロー再生スピードパラメータを制御信号S6として通信部9に出力する。このときユーザはコントローラ4を用いて再生スピードを調整する。ステツプSP26では、指定スピードに基づいて再生される映像データを通信部9から入力し、表示部10に対して、操作画面11の再生映像表示部13に表示するよう制御し、ステツプSP27に移る。
【0036】
このステツプSP27では、スロー再生時間表示部16において、再生ヘツドに相当する再生ヘツド位置表示バー18を表示する。ステツプSP28では、この再生ヘツド位置表示バー18が接近しているポイントバー(17aや17b)に相当するマークポイント表示部14内の静止画をハイライト表示させる。ステツプSP29では、再生ヘツド位置表示バー18が通過したポイントバー(17aや17b)に相当するマークポイント表示部14内の静止画のハイライト表示を解除する。
【0037】
この後、ステツプSP30で再生ヘツド位置表示バー18が、スロー再生時間表示部16の時間軸上のOUT点に達したか否かを判定し、否定結果を得るとステツプSP25に戻り、一連の処理を続ける。また、肯定結果を得る、すなわち再生ヘツド位置表示バー18がOUT点に達すると、ステツプSP31へ移り、処理終了となる。ちなみに、この処理終了は、図7に示したCPU5の処理手順におけるステツプSP12の「スロー再生」の処理終了である。
【0038】
また、先述したCPU5の処理手順におけるステツプSP13の「操作マクロ」の登録の処理について述べる。
このステツプSP13の処理は、図8に示した「スロー再生」の処理手順での処理内容を、その指定イベントの「操作マクロ」として登録する。このように「スロー再生」の処理手順での全処理ステツプを、記憶部8内の該当するイベント用フアイルテーブルの「コメント」欄に記録しておくことにより、以降、この「操作マクロ」を指定するだけで、同一の処理を再現することができるようになる。ちなみに、このステツプSP13の「操作マクロ」の登録は、ステツプSP12の「スロー再生」と並行して処理されるようになされている。
【0039】
次に、スロー再生準備からオンエアまでの処理手順を図9に示す。
ステツプSP35によつて処理を開始する。まずステツプSP36で、カメラ等から入力された映像を操作画面11の入力映像表示部12に表示する。ステツプSP37では任意のポイントでマークし、ステツプSP38では、マークされたポイントの静止画を操作画面11のマークポイント表示部14に表示する。ステツプSP39では、任意の2点のポイントを指定してイベントを作成する。このとき作成されたイベントのIN点及びOUT点は、操作画面11のイベント表示部15に表示される。
【0040】
ステツプSP40ではスロー再生するイベントを指定し、ステツプSP41で、再生ヘツドスロー再生するイベントのIN点にキユーアツプする。ステツプSP42では、スロー再生時間表示部16にイベントの時間軸が表示されると共にポイント位置が示される。この後、ステツプSP43で再生されるポイントはこれでいいか否かを判定する。
【0041】
この判定で否定結果を得るとステツプSP44に移り、ポイントの位置を操作画面11の再生映像表示部12で修正し、ステツプSP45へ移る。
また肯定結果を得ると、ステツプSP44をとばしてステツプSP45に移る。このステツプSP45でスロー再生のスタンバイができ、ステツプSP46で再生してオンエアしステツプSP47で処理終了となる。
【0042】
ここで、上述の処理手順の具体例を述べる。
ユーザが、入力映像表示部12に表示される映像を見ながら、スロー再生したい各ポイント(例えば、サツカーのシユートシーン、ゴールシーンなど)でコントローラ4に設けられたマークキーを押すことにより、各ポイントが登録される。マークされた各ポイントの映像(静止画)は全て操作画面11のマークポイント表示部14に小さな絵で表示される。
【0043】
このときポイントを修正したい場合は、再生映像表示部13に映像を表示させ、ポイント前後の映像を確認した後、新たにポイントとして登録し直す。次に、任意のIN点とOUT点を組み合わせて指定し、ひとつのイベントとして登録する。登録されたイベントは操作画面11のイベント表示部15に表示される。スロー再生を行なうために待機するには、この登録されたイベントのうち任意のイベントを指定する。1つのイベントを指定するとスロー再生時間表示部16に、IN点、OUT点を両端とする時間軸が表示され、再生ヘツドがキユーアツプして再生映像表示部13にIN点の最初の映像が表示され一時停止状態になる。
【0044】
このとき、IN点からOUT点の間に、マークポイントが存在すると、スロー再生時間表示部16の時間軸上にポイントの位置が表示される。このポイントと対応するマークポイント表示部14の静止画のフレームを赤色表示させ、また接近するマークポイントに対しては、静止画の赤色フレームを点滅させるさことにより、再生ヘツドがポイントに接近すると、どのような映像が出力されるか再生する前に確認できる。
【0045】
また図5に示したスロー再生時間表示部の例として、サツカーのシユートシーンをスローで再生する場合について述べる。
ドリブルしてゴール前に向かう選手の映像で開始し(IN点)、デイフエンス(17a)、シユートを放ち(17b)、ゴールした喜びを表現する選手で終了する(OUT点)といつたシーンの連続を1つのイベントとして登録したとする。このイベントにおいて、最もスローで再生したい映像は、デイフエンスをかわす選手の動きとシユートしたボールがゴールにつき刺さる瞬間の映像である。このため、IN点で待機したユーザは、オンエアの合図でレバーを動かして、ある程度のスピードでポイントバー17aまで進み、ポイントバー17a及び17bで、ゆつくりレバーを動かして、再び速くレバーを動かして終了する。
【0046】
ここで、ユーザがレバーを動かして再生を始めると、この表示上を再生ヘツド位置表示バー18がIN点から動き初めて、レバーの動きに合わせてスロー再生時間表示部16の時間軸上を右方向に移動する。この再生ヘツド位置表示バー18により、ポイントバー17a及び17bまであとどのくらいで到達するかを視覚的につかめ、予測することができる。
【0047】
以上の構成によれば、操作画面11上に、スロー再生したい所望のイベントのIN点、OUT点を両端とする再生時間軸で表示するスロー再生時間表示部16を表示し、この2点間に存在する全てのポイント(17a、17b)と、スロー再生に応じて時間軸上を移動する再生ヘツド位置表示バー18を再生時間軸上に表示させることにより、スポーツ番組、報道番組などの、迅速な操作を要求される番組制作において、スローモーシヨン再生時に、再生したい映像を視覚的に表示装置上で確認でき、かつ再生すべき所望のポイントがイベント内のどの辺に存在するかを、事前のプレビユー動作なしで確認することができる。このため、従来に比してより素早く再生の待機状態にすることができる。また、視覚的な表示を用いてオペレーシヨンを補助するので、熟練した技術がなくても同等に作業することができる。
【0048】
なお上述の実施例においては、デイスプレイ上に表示される操作画面11の画面上方の左右に入力映像表示部12と再生映像表示部13が表示され、画面の下方から中央にかけては、マークポイント表示部14、イベント表示部15及びスロー再生時間表示部16が表示されものについて述べたが、本発明はこれに限らず、上記以外の配列で表示されるものでも良い。
【0049】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、スロー再生された再生映像と、送信された生映像とを同一の表示画面に表示させ、該表示画面に対して再生映像の再生時間軸を表示させるとともに、該再生時間軸に対して、再生映像の再生位置及び再生映像におけるポイントに対応した位置にマークを表示させるようにしたことにより、任意の区間内に存在する場面の静止画の内容と再生タイミングの容易な確認及び迅速で正確なスローモーション再生ができ、ユーザの使い勝手を向上し得る編集装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における編集装置を備えた再生装置の全体構成を示す略線図である。
【図2】再生装置に配設される制御用コンピユータのハードウエア機能を示すブロツク図である。
【図3】制御用コンピユータのデイスプレイ上に表示される操作画面を示す略線図である。
【図4】操作画面上に表示されるスロー再生時間表示部を示す略線図である。
【図5】記憶部に記録されるマークポイントテーブル及びマークポイント用フアイルテーブルの説明に供する図表である。
【図6】記憶部に記録されるイベントテーブル及びイベント用フアイルテーブルの説明に供する図表である。
【図7】CPUの処理手順を示すフローチヤートである。
【図8】スロー再生の処理手順を示すフローチヤートである。
【図9】スロー再生準備までの処理手順を示すフローチヤートである。
【符号の説明】
1……再生装置、2……デイスク記録再生装置、3……制御用コンピユータ、4……コントローラ、5……CPU、6……映像入力部、7……入力部、8……記憶部、9……通信部、10……表示部、11……操作画面、12……入力映像表示部、13……再生映像表示部、14……マークポイント表示部、15……イベント表示部、16……スロー再生時間表示部、17a、17b……ポイントバー、18……再生ヘツド位置表示バー。
Claims (1)
- 外部から供給される映像信号に基づく映像のうち、イベント指定された映像区間の開始点及び終了点と、該映像区間内で指定されたポイントとを記憶するように、記憶手段を制御する第1の制御手段と、
上記映像信号を記録し、該記録した映像信号のうち上記映像区間に対応する映像信号を、ユーザ操作に応じたスピードでスロー再生するように、記録再生手段を制御する第2の制御手段と、
スロー再生された映像信号に基づく再生映像と、上記映像信号に基づく映像とを同一の表示画面に表示するように、表示手段を制御する第3の制御手段と
を具え、
上記第3の制御手段は、
上記表示画面に対して、上記再生映像の再生時間軸を表示させるとともに、該再生時間軸に対して、上記再生映像の再生位置及び上記再生映像における上記ポイントに対応した位置にマークを表示させる
ことを特徴とする編集装置。
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