JP3801740B2 - セル流量制御方法及びこれを用いるセル交換システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ATM(Asynchronous Transfer Mode:非同期転送モード)交換機等のセル交換システムのUNI(ユーザ対網インタフェース)やNNI(網対網インタフェース)において、適切なセル流入量を監視、制御するUPC(Usage Parameter Control)機能を持つセル流量制御方法及び、これを用いるセル交換システムに関する。
【0002】
特に、複数の回線を多重化し、この多重化された複数の回線に流れるセル流に対し、1つの装置によりUPC機能を果たす様にしたセル流量制御方法及び、これを用いるセル交換システムに関する。
【0003】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】
ATM交換機等のセル交換システムは、伝送路を通して加入者端末と接続される加入者インタフェースに、UPC機能を装備している。かかるUPC機能は、加入者線対応に用意されていることが一般である。
【0004】
しかし、比較的低速なインタフェースにおいても、個別にセル流量制御装置(以下、UPC装置という)を用意することは、不経済である。したがって、複数の上記加入者インタフェースを多重化して1つのUPC装置を利用することが考えられる。
【0005】
図12は、ATM交換機システムの構成例ブロック図である。ATMスイッチ部1と入力回線対応部2及び出力回線対応部3を有する。ATMスイッチ部1は、バンヤン・スイッチ等のセルフルーチングスイッチであり、セルのヘッダの情報をもとに、宛先の出力伝送路にルーティングを行なう。
【0006】
入力回線対応部2は、加入者SUB対応に繋がる伝送路(物理回線)を終端し、セルの流量を監視する。出力回線対応部3は、出力伝送路とのインタフェース機能を有し、バッファ回路30、保守運用管理部31等で構成される。
【0007】
入力回線対応部2は、上記のように複数の上記物理回線を多重化して、1つのUPC装置20を利用することを考える場合、複数の加入者インタフェース回路I/Fの出力が回線多重化装置21に入力される。回線多重化装置21で多重化された信号のセル流が、UPC装置20で計測される。なお、入力回線対応部2にも保守運用管理部22が設けられる。
【0008】
UPC装置20を通過したセルは、ヘッダ変換部22により、伝送路上で用いる仮想チャネル識別子(VCI)をATMスイッチ1で用いるVCIに変換する。この変換されたVCIにしたがって、ATMスイッチ1のパスが選択され、交換機能が果たされる。
【0009】
図13は、上記の回線多重化装置21の多重化出力のセル流を1つのUPC装置20で測定する例として、a,bの2つの物理回線(加入者線)を多重化する場合を想定して、説明する図である。図14は、図13に対応するタイムチャートである。
【0010】
図14のa,bは、それぞれ加入者線a,bに対応するセル列を表わしている。また、図14のMは、回線多重化装置21の出力である。加入者線a,bに流れるセル流は、それぞれ独立であり、その速度は、共通でない。したがって、セルa3 、b4 のごとくタイミングが一致する場合は、回線多重化装置21では、いずれかのセルのタイミングを遅らせることが必要となる。
【0011】
図14の例では、セルa3 のタイミングを遅らせている。UPC装置20では、加入者線毎にセル列を把握して、セル流量を計算する。したがって、回線多重化装置21の出力から分離される加入者線aに対応するセル列において、セルa2 とa3 の間隔T1 が広がり、セルa3 とa4 の間隔T2 が狭まる。
【0012】
このために、UPC装置20の入力点において、セルの到着に揺らぎが生じる。これにより、UPCの精度が制限される。
【0013】
さらに、各加入者線に流れるセル流の速度が異なることによる問題の他に、多重化後の速度と各インタフェース回路I/Fの速度の合計が、適当な比にならない場合、UPC精度が制限されるという問題がある。
【0014】
図15は、これを説明する図である。システム構成上の理由から多重化後の速度とインタフェース回路I/Fの速度の差は、正確に物理回線速度の適当な倍数にならないためにUPC装置20の入力に余った帯域分の無効なセルを挿入しなければならない。図15において、多重化後のセル列Mの斜線領域(セルb1 とa2 の間、セルb3 とa4 の間)が挿入された無効セルである。
【0015】
この挿入される無効セルにより、図15に示すように、多重化後のa回線のセル列に揺らぎが生じていることが分かる。
【0016】
さらに、別の問題として複数回線を多重化して、1つのUPC装置20に入力する場合、各回線の伝送速度の和以上の速度でUPC機能を果たさなければならない。
【0017】
しかし、UPC装置20は、低速レートから高速レートまで広範囲にわたって、精度よく計算するために、浮動小数点演算等が必要である。かかる浮動小数点演算は、メモリ等の容量を小さく押さえることができるが、小数点演算のための演算時間が多く必要となる。このために、装置動作に限界を与える要因となる。
【0018】
したがって、本発明の目的は、複数回線を多重化して、1つのUPC装置20によりUPC機能を果たそうとする場合における、上記した諸問題を、解決するUPU(セル流量監視)装置を提供することにある。
【0019】
更なる本発明の課題は、以下に説明する図面を参照しての、実施の形態からも明らかとなる。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記の本発明の目的を達成するセル流量制御方法御及び、これを用いるセル交換システムの第1の態様は、複数の回線から送られるセルを受信し、セルのパスを制御するものであることを前提とし、以下の構成を有する。
【0021】
先ず前記複数の回線を多重化する。次に、多重化される回線対応に備えられる、複数の時刻カウンタのうち、到来するセルの属する回線に対応する時刻カウンタのみを歩進する。そして、この歩進された時刻カウンタの計数値に対応して、セル流量を制御する。
【0022】
上記の構成により、物理回線毎のセル流量の時間管理を行なうことができる。
【0023】
また、別の構成として、セル識別子からそのセルが属する物理回線が分からないような場合、前記複数の回線の多重化において、到来するセルの属する回線を識別する識別子を付し、次いで、該識別子の識別する回線に対応する時刻カウンタを歩進する。
【0024】
また、上記において、前記複数の回線を多重化において、いずれの回線にも属しない速度調整用セルを挿入し、速度調整用セルによっては、いずれの時刻カウンタも歩進しないようにする。これにより、前記複数の回線の多重化の前後での速度の相違を吸収することができる。
【0025】
さらに、本発明の別の形態として、前記多重化される回線対応に備えられる、複数の時刻カウンタのそれぞれは、対応する回線に属する複数のコネクションのそれぞれに対して、相互にずれたカウンタ値を有する。そして、複数のコネクションのそれぞれに対して、相互にずれたカウンタ値は、相互にずれたタイミングでオーバフローする。これにより、複数のコネクションに対し、共通のカウンタを使用することができる。
【0026】
さらに、具体例として、前記オーバフロー処理を必要とするコネクションと、その属する回線番号を対比してテーブルに記憶する。前記対応する時刻カウンタのカウンタ値により、このテーブルを検索して、オーバフロー処理を、実施しようとするコネクションの回線が、該テーブルに記憶されたオーバフロー処理を必要とするコネクションの属する回線と一致する場合、当該コネクションの属する回線に対応する時刻カウンタに対し、オーバフロー処理を実行する。
【0027】
また、具体例として、前記オーバフロー処理を必要とするコネクションと、その属する回線番号を対比して、記憶するテーブルにおける、このオーバフロー処理を必要とするコネクションは、そのコネクションに一意の理想到達時刻により示される。
【0028】
この理想到達時刻から前記対応する時刻カウンタのカウンタ値を減算することによりオーバフロー処理が行われる。
【0029】
さらに、具体例として、複数の回線のそれぞれに属するコネクションに対するセル流量を制御を行なう基準となるパラメータをテーブルに記憶する。
【0030】
このパラメータは、固定小数点で記録され、且つパラメータの小数点位置の指数値が記録され、このパラメータと、前記時刻カウンタの計数値との演算を行ないう際、指数値により、時刻カウンタの計数値を桁移動して、演算する。
【0031】
また、同様にして、オーバフロー処理を行なう時は、前記理想到達時刻は、固定小数点と小数点位置の指数値で表わされる。そして、前記理想到達時刻から前記対応する時刻カウンタの(最大カウンタ値+1)に関連する特定値を減算することによりオーバフロー処理を行なう際、該特定値を該小数点位置の指数値分桁移動して、前記理想到達時刻から減算することにより実行する。
【0032】
かかる桁移動により、UPC用のパラメータをメモリから読み出す毎に、小数点位置の調整を必要とすることが避けられる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下図面に従い、本発明の実施の形態を説明する。なお、図において、同一または類似ものには、同一の参照番号または参照記号を付して説明する。
【0034】
本発明の実施例を説明する前に、本発明に従うUPC装置の特徴点について、順次説明する。
【0035】
[物理回線毎の時間管理]
図1及び図2は、本発明のUPC装置の第1の特徴点を説明する概念図である。加入者線を図12に示すように回線多重化装置21で多重化した場合における、物理回線毎の伝送速度の相違による問題を解決している。
【0036】
即ち、物理回線毎の伝送速度が異なると、多重化されるそれぞれの回線対応に管理すべき時間軸も異なってくる。したがって、本発明では、物理回線分の時刻カウンタを用意する。
【0037】
図1の例では、UPC装置20に時刻カウンタ200とセレクタ201を備える。時刻カウンタ200には、多重化される、例として4つの物理回線に対応して、4つのカウンタc1〜c4が用意される。該当する物理回線のセルが到着する毎に、セレクタ201で、カウンタ200の時刻カウンタc1〜c4のうちの該当の物理回線用に用意した時刻カウンタを、歩進する様に構成される。
【0038】
即ち、図1において、セレクタ1は、図1においては、図示されていない回線多重化装置21から出力されるセル10のヘッダ部11から、当該セルが属する物理回線を、セル識別子であるVPI(Virtual Path Identifier)を使って、判断する。セレクタ201は、VPI値から対応する回線用の、時刻カウンタ200のカウンタc1〜c4を選択して、当該選択されたカウンタを+1だけ歩進(インクリメント)する。
【0039】
図2に、かかる様子を示すタイムチャートが示される。図2Aは、インタフェース回路I/Fの出力が、回線多重化装置21(図12参照)で多重化されたセル流である。各セルに付された数字は、(VPI−VCI)を示し、例えば、3−2を例にすると、回線番号3のコネクション番号2を示している。
【0040】
したがって、図2Aのセル流に対する、時刻カウンタ200の各回線用の時刻カウンタc1〜c4の計数値は、図2B〜図2Eに示されるようになる。また、図2Fは、回線2のコネクション1に対応するセルの到着パターンを示している。この様に、カウンタ200の回線対応の時刻カウンタの値を見ることにより、それぞれの回線番号に属するコネクション毎に、セルの流量を把握することができる。
【0041】
[物理回線番号の通知]
図3は、本発明の別の特徴を説明するの概念図である。この特徴では、上記図1において、セル識別子から、当該セルが属する物理回線が分からない場合に、物理回線番号を回線多重化装置21から新たに通知する様に構成している。
【0042】
図3において、回線多重化装置21でセルを多重化する際、セルに物理回線番号を付加している。セルCE1、CE2、CE3は、それぞれ物理回線a,b,cにより送られるセルである。したがって、図示するように回線多重化装置21から出力されるセルCE1、CE2、CE3には、それぞれ回線番号a,b,cがヘッダに付されている。
【0043】
かかる回線番号a,b,cの付されたセルは、図1に示すセレクタ201で回線番号が検知され、カウンタ200の対応する時刻カウンタが、 その都度+1増加される。かかる図3の特徴では、任意のVPI/VCIを任意の物理回線に、割り当てることができる。
【0044】
[物理回線速度の総和の調整]
ここで、回線多重化装置21には、物理回線からのセルの他に、速度調整用に用意された空きセルが入力される場合がある。即ち、いずれの回線にも属しないセルである。かかる場合は、本発明の更に別の特徴として、いずれの回線にも属さないセルであることが明示する。
【0045】
図4に示すように、回線a,b,cの有効セルの多重化の際に、回線多重化装置21において、無効セルCEXが挿入される。したがって、図示されるように、回線多重化装置21から、多重化された回線a,b,cに対応するセルCE1、CE2、CE3に加えて、速度調整用の無効セルCEX(ヘッダ部に無効セルであることの明示xが付される)が出力される。
【0046】
次いで、図1と同様に、セレクタ201において、各セルの対応する回線番号が認識される。この際、無効セルCEXについては、対応する回線番号がないので、当然に認識されない。
【0047】
これにより、回線番号が認識されたセルに対応して、時刻カウンタ200の対応するカウンタを+1だけ歩進する。一方、無効セルCEXについては、いずれのカウンタの歩進にも、影響を与えない。
【0048】
[時刻カウンタのオーバフロー処理]
UPC機能は、予め申告されたセル流量に対し、実際のセル流量を求め、申告されたセル流量を超えるセルについて、廃棄等の処理を行ない、回線の平等な運用を可能とするものである。
【0049】
この機能の実行のために、UPC装置20においては、実際のセル流量を求めるために、上記特徴に示したように、多重回線数分の時刻カウンタを有するカウンタ200が用いられる。
【0050】
ここで、上記したカウンタ200の多重回線数分のそれぞれの時刻カウンタに注目すると、それぞれ対応する物理回線のセルの到来毎に計数が、歩進される。
【0051】
上記複数の時刻カウンタのそれぞれは、所定のビット長を有するハードウェア又は、ソフトウェアとして実現される。そのカウント長は、無限ではない。さらに、1の物理回線には、複数のコネクションが属している。したがって、コネクション毎に、セル流入量を想定するために、前回のセル流入時刻と今回のセル流入時刻との差(セル流入間隔)が、計算される。この時、上述のように時刻カウンタのカウント範囲は、有限であり、所定の周期で、同じカウント値の出力を繰り返す。
【0052】
したがって、前回のセル流入時刻から今回のセル流入時刻までの間に時刻カウンタが、何回オーバフロー(即ち、最大カウント値から0に復帰)したかを示すオーバフローフラグを、コネクション毎に記憶する必要がある。
【0053】
しかし、上記の通り、同じ加入者回線に属する、異なるコネクションは、カウンタ200の同じ時刻カウンタに計数される。したがって、時刻カウンタがオーバフロー処理されると、オーバーフローフラグの更新が完了していない、同じ加入者回線に属するコネクションに対するセルが流入した場合、当該コネクションに対する流入間隔は、誤ったオーバフローフラグに基づいて算出されることになる。
【0054】
かかる問題を解決するために、本発明で回線を多重化し、1つのUPC装置でUPC機能を実行する場合においても、先に本願発明者等が提案した、時刻カウンタの値とコネクション識別子(例えば、VPI/VCI)との差を、当該コネクションに対する時刻カウンタとして使用する技術(特願平8−30715号)を採用することができる。
【0055】
かかる技術では、コネクション毎にユニークなオフセットを持つ時刻を定義し、その時刻が0に回帰(オーバフロー)するタイミングで、当該コネクションだけをオーバフロー処理することができる。
【0056】
即ち、コネクション毎に、基準となる時刻カウンタ値(これをグローバル時刻カウンタ値と定義する)から、コネクション毎の対応する大きさ分ずれた、時刻カウンタ値(これをローカル時刻カウンタ値と定義する)が使用される。
【0057】
この結果、1つのローカル時刻カウンタ値がオーバフローした場合に、オーバフローフラグを更新する必要があるコネクションの数は、ただ1つとなる。この1つのコネクションに対するオーバフローフラグの更新処理は、1セル分の流入時間より短い時間で完了できる。
【0058】
具体例として、図5に示すように、グローバル時刻カウンタ値tc から1つのコネクションのコネクション識別子VPI(仮想パス識別子)/VCI(仮想チャネル識別子)より一意に定まるセル識別番号IDの値を、減算して得られるカウンタ値が、そのコネクションに対応するローカル時刻カウンタ値tcdと定義される。
【0059】
図5において、時刻t1 でローカル時刻カウンタ値tcdがオーバフローする。即ち、グローバル時刻カウンタ値tc が、値IDに等しくなる時、ローカル時刻カウンタ値tcdがオーバフロー処理される。
【0060】
オーバフロー処理は、次のように行われる。即ち、TAT (Theoretical Arrival Time:理想到着時刻)が示す、次の理想到着時刻から時刻カウンタの長さClenに相当する時間を減算し、得られる値TAT’を、次の理想到着時刻として、ローカル時刻カウンタ値tcdの歩進を継続する。
【0061】
ここで、時刻カウンタの長さClenに相当する時間は、時刻カウンタの(カウンタ最大値+1)に関連する特定値として定義できる。したがって、オーバフロー処理は、理想到達時刻から、該当のコネクションに対応する時刻カウンタの(カウンタ最大値+1)に関連する特定値を差し引くことにより行われる。
【0062】
図5では、ローカル時刻カウンタ値tcdとして、物理回線aのコネクション識別子IDについてのみ示されている。コネクション毎に識別子の値が異なるので、1つの物理回線に含まれるコネクション毎に、ユニークなオフセットを持つ時刻を定義し、その時刻が0に回帰(オーバフロー)するタイミングで、当該コネクションだけをオーバフロー処理することができる。
【0063】
ここで、本願発明の対象とする、複数回線を多重化して、且つ物理回線対応に複数の時刻カウンタを用いる構成では、物理回線が複数存在するために、先の出願の技術をそのまま使用することができない。したがって、複数の時刻カウンタを用いる本願発明では、図6を参照して、以下のように処理が行われる。
【0064】
本発明において、UPC装置20には、TATメモリ62を有する。このTATメモリ62には、TAT即ち、予めコネクション毎に対応して、設定されるTAT(理想到達時刻)が属する物理回線番号を、TATに関連して、記憶している。
【0065】
更に、本発明の第1の特徴である図1の原理の説明と同様に、先ず入力したセル10のヘッダ11から回線番号60を抽出し、セレクタ201により、歩進(+1を加算)するべき対応の時刻カウンタを、選択する(図の例では、入力したセル10の回線番号60が、回線aに対応するものとして時刻カウンタaが選択されている)。
【0066】
そして、加算した後のカウンタの値61により、オーバフロー処理をするコネクションのTATを示す指示子とし、上記TATメモリ62をアクセスする。ここで指示されるTATは、入力したセルとは、直接関係を有しない。
【0067】
したがって、加算後のカウンタ値61と一致するTATに対応して、TATメモリに記憶されている回線番号が読みだされる。さらに、読みだされる回線番号が、入力セルの属する回線番号と同一である場合は、当該入力セルのコネクションの時刻カウンタが、最大値まで到達したことを意味し、したがって、オーバフロー処理の対象とされる。
【0068】
例えば、図6において、物理回線aに属するコネクション識別子(ID)のセルが入力し、その時のIDコネクションに関連する時刻は、表1の様になる。
【0069】
【表1】
【0070】
表1において、「Clen」は、時刻カウンタの長さである。カウンタaの値が0であっても、コネクション識別番号(ID)によって、時刻をずらせている。即ち、図6において、加算後のカウント値61(グローバル時刻カウンタ値)からコネクション識別子(ID)63が減算回路64で減算され、これが当該コネクションに対する時刻(ローカル時刻カウンタ値)となり、UPC処理65が行われる。この様に、オーバフロー処理が必要なコネクションも1つだけである。
【0071】
なお、減算回路64では、コネクション識別子63の各ビットの符号を反転し、これに+1を加算して得られる数(コネクション識別子63に対する2の補数)に、加算後のカウント値61であるグローバル時刻カウント値を加算する演算を実行することにより減算処理が実行される。
【0072】
ここで、コネクション識別番号(ID)は、コネクションに固有である。したがって、上記図6の様に、加算後のカウント値61(グローバル時刻カウンタ値)からコネクション識別子63が減算回路64で減算され、その結果を、当該コネクションに対する時刻(ローカル時刻カウンタ値)とする代わりに、図7のように構成することが可能である。
【0073】
この図7の場合の、グローバル時刻カウンタ値61とコネクション識別子63との関係は、表2のようになる。
【0074】
【表2】
【0075】
即ち、図7では、加算後のカウント値61(グローバル時刻カウンタ値)にコネクション識別子63を加算回路66で加算するようにしている。この場合も、コネクション毎に時刻カウンタとして使用する時刻が異なり、オーバフロー処理が必要なコネクションは1つだけである。
【0076】
もし、表1で識別子ID=2のコネクションが、物理回線bに属している場合、表3、4の様に示される。
【0077】
【表3】
【0078】
【表4】
【0079】
表3は、物理回線aについて、表4は、物理回線bについて、示している。表3の物理回線aには、識別番号ID=2は、存在しない。したがって、物理回線aに対応する時刻カウンタの計数値がa=2であっても、オーバフロー処理は、行われない。
【0080】
一方、物理回線bに対応する時刻カウンタbの計数値が2の時、当該物理回線bに属するコネクションが存在するから、オーバフロー処理が必要となる。
【0081】
上記のように、図6、図7に示すTATメモリに、TAT(即ち、コネクション)がどの回線(即ち、時刻カウンタ)に属するかを、TAT(コネクション)に関連して、記憶しておく。これにより、入力したセルと、同じ物理回線に属している時、オーバフロー処理が実行される。
【0082】
[半固定小数点演算によるUPC処理]
図6または、図7において、コネクション別時刻65が求められると、UPC処理が行なわれる。ここで、UPC装置は、150Mbps 以上の高速なコネクションから、64Kbps のような低速コネクションまで幅広い特性のコネクションを処理するために、浮動小数点演算方式を採用する。
【0083】
しかし、浮動小数点演算方式を採用する場合は、その演算に要するCPU負荷が、大きくなる。従って、本発明は、コネクション別時刻65が求められると、最適なUPC処理として、半固定小数点演算方式によるUPC処理を行うことを特徴とする。
【0084】
本発明の特徴は、更に、かかるUPC処理のための浮動小数点演算を、処理精度を落とさずにしかも、小さな回路規模のUPC装置を可能とするものである。
【0085】
図8は、本発明に従う例として、半固定浮動小数点演算方式を用いて、VS(Virtual Scheduling Argolithm) でUPU処理を行うフローである。
【0086】
従来、各セル毎にセルのパラメータとして、TAT(Theoretiacal Arrival Time)、I(Increment Parameter)、L(Limited Parameter)を浮動形式で記憶し、演算に用いていた。ここで、I(Increment Parameter)は、あらかじめ規定されたセル流入間隔を表現する加算値である。
【0087】
また、L(Limited Parameter)は、セルがTATより速く到着している場合は、どの程度早くに到着しているかが問題であり、この場合の許容値を示す値である。
【0088】
本発明では、これらのパラメータを、全て固定小数点化し、代わりにこれらのパラメータが持つ小数点の位置を指数値exp というパラメータで代表的にメモリ80に記憶している。この指数値exp の値に応じて、時刻カウンタの桁をシフトさせて演算を実施する。
【0089】
TAT、I、Lの各パラメータは、ファーム等から設定する場合は、小数点位置の関係を調整しておく。小数点位置の絶対値は、時刻カウンタの桁シフトによって、調整する。
【0090】
図8において、図6、図7で得られるコネクション別の時刻65の桁合わせのために、メモリ80から指数値exp の値を読み出し、指数値exp の値の大きさに合わせて桁シフトする(ステップS80)。この桁シフトされた現在時刻値ta の小数点位置は、TATと同じである。
【0091】
次いで、時刻値ta とTATの差を計算する(ステップS81)。この計算結果において、更にTATとを比較して、TAT<ta ならば、TATは、過去の時刻となっているので、セル流を許容できる状態にあるので、適合(A)と判断する(ステップS82)。
【0092】
一方、TATが大きい場合は、(TAT−ta )とLを比較し(ステップS83)、
ta ≧TAT−Lであれば、TATとの差が許容用値L以内であるので、適合(B)と判断する(ステップS84)。さらに、ta <TAT−Lであれば、許容用値Lを超えているので、不適合と判断する(ステップS85)。
【0093】
さらに、上記の適合(a)の場合、次回のTATとして、現在時刻ta を、適合(b)の場合は、パラメータI分増加した値、(TAT+I)をメモリ62に更新値として、書き戻す。
【0094】
従来の浮動小数点演算では、メモリからパラメータを読み出す毎に、小数点位置の調整が必要であり、メモリへの書き戻しの際にも、指数部と、仮数部に分解するための手順が必要であった。
【0095】
これに対し、上記の構成により、本発明では、演算の中で、時刻カウンタの桁シフトが1度だけ行われるだけである。また、小数点位置は、コネクション毎に、指数値exp で変更できるため、精度を落とさずに演算ができる。
【0096】
[半固定小数点演算UPC処理におけるオーバフロー処理]
ここで、上記の図7の構成では、TATと時刻カウンタの小数点位置がコネクション毎に異なることになる。このために、先に説明した、TATから定数を減算する方法では、コネクション毎にオーバフロー処理ができない。
【0097】
そこで、図9に示すように、時刻カウンタ長(時刻カウンタの最大値+1)を定数(C)67として保持する。保持した値を指数値exp だけシフトし(ステップ90)、TAT69の減数値68とする。この減数値68をTATから減数する(ステップ91)。
【0098】
図9におけるシフト処理(ステップS90)と、図8におけるシフト処理(ステップS81)とは、目的が異なるが、同一の機能であるために、ハードウエアは、共通化できる。
【0099】
なお、図9では、複数の物理回線の多重化を考慮しないで構成しているが、多重化に適用する場合は、図6または図7を組み合わせることで、容易に可能である。
【0100】
[実施例]
次に、上記に説明した本発明の特徴を適用したUPC装置の構成例を、説明する。図11が、本発明の実施例として、上記の各特徴を適用する実施例ブロック図であり、図10に示す物理回線の多重化を前提とする。
【0101】
図10において、3つの物理層終端装置I/F1〜I/F3の3つの物理回線a,b,cを、回線多重化装置21で多重化して、UPC装置20に送る。各物理回線には、先に説明したように、複数のコネションが含まれている。
【0102】
さらに、回線多重化装置21では、各回線からのセルを多重化する際、セルが入力される毎に、対応する回線識別子a,b,cを付加して、UPC装置20に送る。また、多重化後の速度が、高速である場合は、速度の調整のために無効セルXが多重化して、挿入される。
【0103】
かかる、図10に示す物理回線a,b,cの多重化を前提として、図11のUPC装置21の構成について説明する。
【0104】
入力したセルCLから、その回線識別子60と、コネクション識別子63が把握される。回線識別子60により、セレクタ201により、時刻カウンタ200の対応する物理回線用の時刻カウンタaが選択的に+1加算され、歩進する。
【0105】
+1加算された後の、時刻カウンタaのカウント値61は、その物理回線の時刻を示している。
【0106】
特定の物理回線のセルが来なければ、その回線の時刻カウンタは、進まない。したがって、速度の異なる物理回線を多重化しても問題は、生じない。UPC処理とカウンタのオーバフロー処理は、同時に行なわずに、一方を処理してから他方を処理する。
【0107】
今、オーバフロー処理を、先に行なうととして、説明する。オーバフロー処理は、加算後のカウンタ値をインデックス(アドレス)として、TATメモリ62からTATと回線番号を読みだす。
【0108】
即ち、TATメモリ62には、先に説明したように、コネクション毎即ち、TAT毎に、コネクションの属する回線の番号が記憶されている。したがって、加算後のカウンタ値61により、TAT620と回線番号621が、TATメモリ62から読み出される。
【0109】
同時に、メモリ100から、加算後のカウンタ値61により、アクセスされるインクリメント情報Iに対応する指数値exp が読み出される。
【0110】
ここで、歩進された時刻カウンタと関連する即ち、対応の回線に属するコネクションでなければ、オーバフロー処理は、不要である。このために、TATに関連して記憶している回線番号621と、入力したセルの回線識別番号6が、比較器102で比較される。この比較において、一致していなければ、TATの更新は、抑止される(図11、103参照)。
【0111】
TATの更新は、一致していれば、図5に示されるように、TATをTAT’に更新する。このために、TATから減算定数(Clen)104を指数値exp に従って、シフタ105により、桁移動し、この桁移動された値をTAT620から加算器106により減算する。この減算結果107を、メモリ62に更新したTAT’として書き戻すことにより、オーバフロー処理が、行なわれる。
【0112】
なお、加算器106では、シフタ105の出力の各ビットを反転して得られるビット列に、1を加算して得られる数(シフタ105の出力に対する2の補数)にTAT620の値を加算することにより、減算演算を行なう。
【0113】
ここで、図11において、シフタ105と、加算器106は、後に説明するように、UPC処理と共用することができる。
【0114】
さらに、上記シフタ105により、シフトされる減算定数104は、時刻カウンタ200のビット数に関連して、決定される。例えば、時刻カウンタ200の長さが16ビットで、規定の小数点位置が、ビット13−ビット14の間(指数値exp =0) である場合、16ビット+13ビット=29ビットに相当する減算定数(−229)を用意する。
【0115】
仮に、オーバフロー処理するコネクションの指数値exp が5であれば、
−2(29-5)=224を、シフタ105により求める。この値を、TAT620から差し引いて、その結果107を、書き戻すことにより、オーバフロー処理が完了する。
【0116】
次に、実行されるUPC処理に付いて、説明する。UPC処理では、コネクション識別子63により参照される、メモリ62、100、101に記憶されるコネクションに対応したUPCパラメータ(TAT,I,L)と、小数点位置情報即ち、指数値exp を使用する。
【0117】
UPC処理で必要な計時機能は、コネクション固有の現在時刻ta 65を用いる。時刻ta 65は、セルが入力した時点で、+1加算した値61から、加算器66でコネクション識別子(番号)3を、差し引いて求められる。
【0118】
これにより、同一時刻であっても、時刻ta 65は、コネクション毎に異なる値を持つ。時刻ta 65は、UPC演算のために、TATと桁を合わせる必要がある。この桁合わせ処理は、シフタ105により、指数値 exp(121)だけシフトされることで実現される。
【0119】
シフト結果107は、次のTATとなる可能性が有るために、レジスタ108に一時保持される。シフトされた時刻ta と、TATとの差を加算器106で求め、その大小関係を符号で判定する。
【0120】
かかる判定処理において、−符号即ち、TAT<ta であれば、入力したセルは、TATが過去の時刻となっているので、適合と判断される。この場合は、セルは、遅延器DL、ゲートGを通してネットワークに向けて送り出される。
【0121】
また、この時、一時メモリ118に保持しておいた、シフト後のta をTATとして、セレクタ111を通して、メモリ62に書き戻す。
【0122】
TAT>ta の時は、セルが予定されたTATより早く到着しているために、次の判断が必要となる。即ち、判断として、どれだけ早く到着しているかが問題である。この判断のために許容範囲を示すLの値と、TAT−ta の大小関係を比較器109で比較する。
【0123】
L≧TAT−ta ならば、許容範囲内と判断され、TAT+Iを次のTATとして、メモリ62に書き戻す。このTAT+Iは、メモリ62から読み出されるTATに、メモリ100から読み出されるIを、加算器112で加算することにより得られる。この時も、入力セルは、遅延器DL、ゲートGを通してネットワークに送り出される。
【0124】
さらに、L<TAT−ta の場合は、予定された到着時刻TATに対し、許容値Lより早くセルCLが到着しているので、不適号と判断される。この場合は、TATの更新処理は行なわず、セルCLに対しては、ゲートGを閉じ、廃棄される。
【0125】
【発明の効果】
上記に本発明の実施例を図に従い、説明したが、本発明においては、複数の物理回線を多重化しても、多重によるセルの揺らぎが生じない。異なる速度の物理回線を多重化しても、それぞれ独立なUPCを構成できる特徴を有する。
【0126】
複数の物理回線を多重化しても、他の物理回線によるUPC処理への影響が皆無である。また、物理回線に伝送速度の総和と、多重化後の速度のずれによるUPC誤差が少ない。
【0127】
さらに、幅広い伝送速度に対して、固定小数点演算を適用できる。このため、高速向きで、且つ小さなハードウェアで構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のUPC装置の第1の特徴点の原理を説明する図である。
【図2】図1の動作を説明するタイムチャートである。
【図3】本発明の別の特徴の原理を説明する図である。
【図4】本発明の更に、別の特徴の原理を説明する図である。
【図5】同一物理回線に属するコネクション毎の時刻カウンタについて説明する図である。
【図6】物理回線対応にカウンタを用いる構成において、図5を適用する本発明の特徴を説明する図(その1)である。
【図7】物理回線対応にカウンタを用いる構成において、図5を適用する本発明の特徴を説明する図(その2)である。
【図8】本発明に従う例として、浮動小数点演算方式を用いて、VSでUPU処理を行うフローである。
【図9】本発明に従い、半固定小数点演算UPC処理におけるオーバフロー処理を説明する図である。
【図10】本発明の特徴を適用する実施例として3物理回線を多重化する場合を説明する図である。
【図11】図10を前提とする本発明の特徴を適用する実施例であり、処理フローを含めた構成例ブロック図である。
【図12】ATM交換機システムの構成例ブロック図である。
【図13】2つの加入者線を多重化する場合を想定した場合の、多重化装置とUPC装置の関係を説明する図である。
【図14】図13に対応するタイムチャートであり、従来の回線多重化の問題を説明する図である。
【図15】多重化後の速度と各インタフェース回路の速度の合計が、適当な比にならない場合、UPC精度が制限されるという問題を説明する図である。がある。
【符号の説明】
1 ATMスイッチ部
2 入力回線対応部
3 出力回線対応部
20 UPC装置
21 回線多重化装置
22 ヘッダ変換部
23、31 OAM回路
30 バッファ回路
10 ATMセル
11 ヘッダ部
200 時刻カウンタ
201 回線多重化部
60 回線番号レジスタ
61 加算後カウンタ値
62 TATメモリ
63 コネクション識別子
65 コネクション別時刻
Claims (10)
- 複数の回線から送られるセルを受信し,セルのパスを制御するセル交換システムにおけるセル流量制御方法において,
前記複数の回線を多重化し,
該多重化される回線対応に備えられる,複数の時刻カウンタのうち,到来するセルの属する回線に対応する時刻カウンタのみを歩進し,
該歩進された時刻カウンタの計数値に対応して,セル流量を制御し,
前記多重化される回線対応に備えられる,複数の時刻カウンタのそれぞれは,対応する回線に属する複数のコネクションのそれぞれに対して,相互にずれたカウンタ値を有し,
前記複数のコネクションのそれぞれに対して,相互にずれたカウンタ値は,相互にずれたタイミングでオーバフローする
ことを特徴とするセル流量制御方法。 - 複数の回線から送られるセルを受信し,セルのパスを制御するセル交換システムにおけるセル流量制御方法において,
前記複数の回線を多重化し,
該多重化される回線対応に備えられる,複数の時刻カウンタのうち,到来するセルの属する回線に対応する時刻カウンタのみを歩進し,
該歩進された時刻カウンタの計数値に対応して,セル流量を制御し,
前記多重化される回線対応に備えられる,複数の時刻カウンタのそれぞれは,対応する回線に属する複数のコネクションのそれぞれに対して,基準となるカウンタ値であるグローバルカウンタ値から,前記複数のコネクション毎に一意のオフセットを有するカウンタ値であるローカル時刻カウンタ値を計数し,
前記複数のコネクション毎に,前記グローバル時刻カウンタ値が,前記各コネクションに対応するオフセットの値になったタイミングで,前記複数のコネクションのそれぞれに対応する前記ローカル時刻カウンタ値に対するオーバフロー処理を実行する
ことを特徴とするセル流量制御方法。 - 請求項1又は2において,
更に,前記オーバフロー処理を必要とするコネクションと,その属する回線番号を対比してテーブルに記憶し,
前記対応する時刻カウンタのカウンタ値により,前記テーブルを検索して,オーバフロー処理を,実施しようとするコネクションの回線が,前記テーブルに記憶されたオーバフロー処理を必要とするコネクションの属する回線と一致する場合,当該コネクションの属する回線に対応する時刻カウンタに対し,オーバフロー処理を実行することを特徴とするセル流量制御方法。 - 請求項3において,
前記コネクションに対し,一意の理想到達時刻が示され,
該理想到達時刻から,前記対応する時刻カウンタの(カウンタ最大値+1)に関連する特定値を減算することによりオーバフロー処理を行なうことを特徴とするセル流量制御方法。 - 請求項4において,
前記理想到達時刻は,固定小数点と小数点位置の指数値で表わされ,
前記理想到達時刻から前記対応する時刻カウンタの(カウンタ最大値+1)に関連する特定値を減算することによりオーバフロー処理を行なう際,
前記特定値を前記小数点位置の指数値分桁移動してから,前記理想到達時刻から前記桁移動した特定値を減算することにより実行することを特徴とするセル流量制御方法。 - 複数の回線から送られるセルを受信し,セルのパスを制御するセル交換システムにおいて,
該複数の回線を多重化する回線多重化部と,
該回線多重化部により多重化される回線対応に備えられる,複数の時刻カウンタを備え,到来するセルの属する回線に対応する時刻カウンタのみが歩進されるように構成され,更に,前記時刻カウンタの計数値に対応して,セル流量を制御するセル流量制御装置を有し,
前記多重化される回線対応に備えられる,複数の時刻カウンタのそれぞれは,対応する回線に属する複数のコネクションのそれぞれに対して,相互にずれたカウンタ値を有し,
前記複数のコネクションのそれぞれに対して,相互にずれたカウンタ値は,相互にずれたタイミングでオーバフローすることを特徴とするセル交換システム。 - 複数の回線から送られるセルを受信し,セルのパスを制御するセル交換システムにおいて,
該複数の回線を多重化する回線多重化部と,
該回線多重化部により多重化される回線対応に備えられる,複数の時刻カウンタを備え,到来するセルの属する回線に対応する時刻カウンタのみが歩進されるように構成され,更に,前記時刻カウンタの計数値に対応して,セル流量を制御するセル流量制御装置を有し,
前記多重化される回線対応に備えられる,複数の時刻カウンタのそれぞれは,対応する回線に属する複数のコネクションのそれぞれに対して,基準となるカウンタ値であるグローバルカウンタ値から,前記複数のコネクション毎に一意のオフセットを有するカウンタ値であるローカル時刻カウンタ値を計数し,
前記複数のコネクション毎に,前記グローバル時刻カウンタ値が,前記各コネクションに対応するオフセットの値になったタイミングで,前記複数のコネクションのそれぞれに対応する前記ローカル時刻カウンタ値に対するオーバフロー処理を実行する
ことを特徴とするセル交換システム。 - 請求項6又は7において,
更に,前記オーバフロー処理を必要とするコネクションと,その属する回線番号を対比して,記憶するテーブルを有し,
前記対応する時刻カウンタのカウンタ値により,前記テーブルを検索して,オーバフロー処理を,実施しようとするコネクションの回線が,前記テーブルに記憶されたオーバフロー処理を必要とするコネクションの属する回線と一致する場合, 当該コネクションの属する回線に対応する時刻カウンタに対し,オーバフロー処理を実行することを特徴とするセル交換システム。 - 請求項8において,
前記コネクションに一意の理想到達時刻を表示し,
該理想到達時刻から前記対応する時刻カウンタの(カウンタ最大値+1)に関連する特定値を減算することによりオーバフロー処理を行なうことを特徴とするセル交換システム。 - 請求項9において,
前記理想到達時刻は,固定小数点と小数点位置の指数値で表わされ,
前記理想到達時刻から,前記対応する時刻カウンタの(カウンタ最大値+1)に関連する特定値を減算することによりオーバフロー処理を行なう際,前記特定値を前記小数点位置の指数値分桁移動し,該桁移動した特定値を前記理想到達時刻から減算することにより実行することを特徴とするセル交換システム。
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