JP3801619B2 - シアナト含有フェノール樹脂の製造方法 - Google Patents

シアナト含有フェノール樹脂の製造方法 Download PDF

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Description

1.発明の分野
本発明はシアナト(cyanato)基含有フェノール樹脂の製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明は改良された性質を有する、このような樹脂の製造方法に関する。
2.従来技術
フェノール樹脂は量と用途に関して数十年間にわたって絶えず成長してきた合成物質の種類である。最大量で用いられる建築ブロックはフェノールとホルムアルデヒドである。他の重要なフェノール出発物質はアルキル置換フェノールであり、クレゾール、キシレノール、p−tert−ブチルフェノール及びノニルフェノールを含む。例えばレゾルシノール(1,3−ベンゼンジオール)及びビスフェノール−A[ビス−A又は2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン]のようなジフェノールは特別な性質を必要とする用途により少量で用いられる。ホルムアルデヒドの他に、時にはアセチルデヒド又はフルフルアルデヒドも非常に少量で用いられる。原料、化学及び製造方法を変えることによって生ずる分子構造の大きな許容範囲が、合成の選択から生ずる一連の物理的性質の結果として、これらの製品の非常に多くの用途を可能にしている。
フェノールとホルムアルデヒドとの反応の初期の研究はフェノールに基づく染料化学の進展としての1870年代初期におけるフォン バイエル等の研究から開始した。初期の実験は殆ど興味を喚起させない性質を有する溶解性、非晶質の生成物を生ずる。不溶性の架橋生成物も1880年代後半に報告されているが、これらの生成物も有用な物質として受容されなかった。1888年に、硬質ゴム代用品としての用途を意図したフェノール樹脂製品の最初の特許が付与された。最初の商業的製品は1900年代初期にルイス ブルナー カンパニー(Louis Bluner Company)によって代用セラックとして導入された。プロセス特許はオルト−メチロールフェノールとパラ−メチロールフェノールに対してそれぞれ、1894年と1895年に発行された。
初期のフェノール樹脂製造の重要な新機軸は、充填剤入り組成物に好ましい物理的性質を得るための分子構造の制御及び熱と圧力との使用を含むものであった。酸性又は塩基性触媒と、ホルムアルデヒド対フェノールのモル比の変化との使用の研究はバケライト樹脂と呼ばれる2種類のポリマー物質の定義を生じた。ホルムアルデヒド対フェノールの1:1より大きいモル比で製造される苛性アルカリ触媒作用生成物は架橋した不溶性で不融性の組成物を制御された形式で形成するために用いることができる。ホルムアルデヒド対フェノールの1:1より小さいモル比では、得られる生成物はまだ溶解性であり;さらに酸加水分解は安定な組成物を生ずるが、塩基加水分解物質は分子量と粘度が増大する。しかし、初期の商業化にとっては熱と圧力の使用を実用的にまで減じて、本質的に空隙のない成形組成物を製造することが最も重要であったと思われる。
レゾール樹脂はアルカリ触媒とモル過剰量のホルムアルデヒドとによって製造される。ノボラック又はノボラック樹脂は酸触媒とフェノール1モルにつき1モル未満のホルムアルデヒドとによって製造される。レゾール化ノボラックの製造に関係する初期反応は酸触媒とホルムアルデヒド対フェノールの1:1より小さいモル比とによって実施される。ノボラックの製造後に、反応混合物が塩基性になるようにpHを調節して、追加のホルムアルデヒドを加える。レゾールとレゾール化ノボラックは本質的に熱硬化性であり、発達(advancement)のために硬化剤を必要としない。これに比べて、ノボラックは熱可塑性であり、硬化剤の添加を必要とし、最も一般的な硬化剤はベキサメチレンテトラミン又はレゾールである。分子量発達段階はある種の有機溶剤に可溶であり、可融性である液体又は固体のフェノールポリマー;不溶性であるが、有機溶剤によって膨潤し、熱によって軟化するが、本質的に流動を示さない固体樹脂;及び有機溶剤によって膨潤せず、熱によって軟化しない不溶性で不融性である、すなわち系が高度に架橋した状態にある生成物を特徴とする。
フェノール樹脂は多くの用途を有する。例えば、このような物質はブレーキライニング、クラッチ面材料、伝導帯等のような摩擦材料に結合剤として用いられる。例えば、米国特許第4,268,157号、第4,069,108号、第4,268,657号、第4,218,361号、第4,219,452号及び第3,966,670号はフェノール樹脂が結合剤として用いられている種々な摩擦材料を述べている。フェノール樹脂は成形材料、塗料及び接着剤としても用いられる。不燃性と230℃までの長時間温度安定性のために開発されたフェノール樹脂は炭素繊維複合体として研究されている。このような複合体の可能性は最新の航空機用途にある。
現在のフェノール樹脂は幾つかの有効な性質を有するが、それらの有用性を限定する多くの欠点を有している。例えばこのような物質はあまり好ましくない熱酸化安定性を有する。現在のフェノール樹脂テクノロジーの他の主要な問題には、フェノール樹脂を架橋するために、架橋中に例えばアンモニアのような揮発性副生成物をしばしば発生させ、しばしば多量であり、制御不能である、例えばヘキサメチレン−テトラミンのような補助化学薬品を必要とすることがある。
これらの樹脂に付随する欠点の一部を回避するために、フェノール樹脂の種々な改良が提案されている。例えば、エピクロロヒドリンをノボラックのヒドロキシル基と反応させて、エポキシノボラックを形成している。さらに、n−クロロ−2−プロパンをノボラックのヒドロキシル基と反応させて、対応する形のメチロン樹脂を形成している。他の改良フェノール樹脂の具体的例はダス(Das)等の米国特許第4,650,838号、第4,650,839号、第4,757,118号及び第4,771,113号に述べられている。
日本特許公報第59−149918号と第58−34822号はシアナート基含有フェノール樹脂の製造方法を述べている。この方法では、フェノールノボラックのトリアルキルアンモニウム塩を例えば塩化メチレンのような有機溶剤中で過剰なシアノハロゲンと反応させる。反応混合物から水による抽出によってアンモニウム副生成物塩を分離する。これらの参考文献の方法には幾つかの欠点が付随する。例えば、この方法は450Mn未満の低分子量のノボラック樹脂のシアン化のみに適する。これらの参考文献に述べられている方法は155℃以上での硬化中に煙り(揮発物)を発生するフェノールシアナート(phenolic cyanate)樹脂を生ずる。
米国特許第4,448,079号はフェノール−ホルムアルデヒド樹脂のヒドロキシル基がシアン酸エステル基によって置換された、フェノール樹脂とハロゲン化シアンとの反応によって製造される芳香族シアン酸エステルと、その製造方法とを述べている。米国特許第3,444,137号はシアノ基、アミン窒素原子、フェニル基及び置換ヒドロキシル基を含む分子を特徴とする硬化可能なフェノール−アルデヒド樹脂を述べている、このような分子はフェノール、ホルムアルデヒドとシアノ置換第一アミンもしくは第二アミンとを反応させることによって製造されている。米国特許第4,022,756号はシアナート基含有フェノール樹脂とその製造方法を述べている。米国特許第4,713,442号は1,3,5−トリアリールオキシトリアジンを含むポリトリアジンを開示する。ポリ芳香族シアネートはヨーロッパ特許出願第0147548号、国際特許第85/03713号及び英国特許第A1218447号にも開示されている。
シアナト基含有フェノール樹脂はデラノ(Delano)等の改良フェノール樹脂の合成Synthesis of Improved Phenolic Resins)、アクレックス社/アエロサーム(Acurex Corp./Aerotherm)、アクレックス ビニル レポート(Acurex Vihyl Report)、79−25/AS、1979年9月4日 ナサ ルイス リサーチ センター(NASA Lewis Research Center)のために作成、契約第nas3−21368号に述べられており、米国商務省国内技術情報局(Department of Commerce National Technical Information Service)を通して入手可能である。
最近の参考文献、クリッチレイ(CritchLey)等、406〜408頁、プレニウム プレス(Plenium Press)(ニューヨーク)、1986年は上記参照特許に述べられている構造と本質的に同じ化学構造を有するフェノールノボラック又はメタクレゾールノボラックから製造されるフェノールトリアジン樹脂を述べている。
開示されているフェノール−トリアジンは高い熱安定性を有することが判明している。しかし、これらは貯蔵寿命が短く、通常のプラスチック加工装置を用いた加工のためにゲル化時間が短いために商業的には製造されていない。先行技術で開示されたフェノールシアナートエステル樹脂の再現は不安定であり、例えば種々の複合体のマトリックス、紙と不織布の含浸媒質、接着剤、塗料、成形用組成物等に不適切であることが、以下に説明するように、判明している。これらの不安定な樹脂が架橋生成物(フェノール−トリアジン)に転化するときに、機械的性質が不良であることが判明した。硬化した樹脂は非常に脆いので、性質評価のための適当な試験サンプルを製造することはしばしば不可能である。先行技術の開示によって製造されるフェノールシアナートエステル樹脂の硬化は煙りと揮発性化学物質を発生させることが判明している。
米国特許第4,831,086号は新しい種類のフェノールシアナートとフェノール−トリアジン樹脂を開示する。フェノールシアナート樹脂はゲル化時間による測定によって安定であると開示されている。フェノール−トリアジン樹脂は熱重量分析(Thermal Gravimetric Analysis)による測定にょって熱的に安定であると開示されている。米国特許第4,831,086号はシアナート含有フェノール樹脂の製造の改良方法をも開示する。この方法では、シアナト含有フェノール樹脂が例えばノボラック樹脂のような「フェノール樹脂」と呼ばれる非シアン化フェノール樹脂と塩基、好ましくはトリアルキルアミンとを環式エーテル溶媒中で反応させてノボラックの対応トリアルキルアンモニウム塩を室温において形成することによって製造される。次に、トリアルキルアンモニウム塩をハロゲン化シアンと環式エーテル溶媒中で反応させてシアナート含有フェノール樹脂を形成する。反応を約−5℃未満、好ましくは−5℃〜−45℃の範囲内、より好ましくは−5℃〜−30℃の範囲内、最も好ましくは−15℃〜−30℃の範囲内の温度において実施することが特に好ましい。反応生成物を0℃〜−45℃の温度において好ましくは例えばアルコール、特にイソプロパノールのような非溶媒中での沈殿によって精製する。
発明の概要
本発明は式I:
式I
Figure 0003801619
で示されるシアナト基含有フェノール樹脂の製造方法であって、次の:
(a)第三アミンを式II:
式II
Figure 0003801619
で示されるフェノール樹脂と、1種以上の水不混和性の非水素結合性溶媒を含む反応媒質中で反応させて前記フェノール樹脂のアンモニウム塩を形成する工程;及び
(b)前記アンモニウム塩をハロゲン化シアンと前記の水不混和性の非水素結合性溶媒中で約0℃以下の温度において反応させて前記シアナト基含有フェノール樹脂を形成する工程
を含んで成る前記方法に関する。ただし、前記式において
nは1以上の正の整数であり;
qとrは、それらが出てくる場所毎に、0〜3の同一又は異なる整数であり、但しqとrの合計は、それらが出てくる場所毎に、3に等しく;
Zは−CN、又は水素と−CNであり;
oとpは、それらが出てくる場所毎に、0〜4の整数であり、ただし、oとpの合計は、それらが出てくる場所毎に、4に等しく;
−X−は2価の有機ラジカルであり;そして
3は、それらが出てくる場所毎に、同一又は異なる基であって、前記コポリマーを完全に硬化させるのに必要な条件下において非反応性である、水素以外の置換基である。
本発明の方法によって形成されるシアナト基含有フェノール樹脂は幾つかの有利な性質を有する。例えば、本発明の方法によって製造される樹脂は通常のプラスチック加工装置を用いて加工可能であり、長い貯蔵寿命を有する。さらに、これらのフェノール樹脂は揮発物を実質的に含まず、ゲル化時間測定中に煙りを実質的に発生しない。本発明の方法によって製造されるシアナト含有フェノール樹脂のシクロトリマー化によって形成されるフェノール−トリアジン樹脂は良好な炭化収率、防火性及び熱的性質を示した。
発明の詳細な説明
本発明の方法の第1工程では、式:
Figure 0003801619
で示されるフェノール樹脂を水と不混和性の非水素結合溶媒中で第三アミンと反応させて、フェノール樹脂のトリアルキルアンモニウム塩を形成する。
ここで用いる、「水と混和性の非水素結合溶媒」とは約9.0以上の溶解パラメーターを有する非極性の非水素結合溶媒である。このような溶媒は技術上周知である。例えば、ロバート シー.ウエスト.(Robert C.West.)、CRCハンドブック オブ ケミストリー アンド フィジクス(CRC Handbook of Chemistry and Physics)、第50版、CRCプレス、オハイオ州クリーブランド(1977)を参照のこと。このような溶剤の具体的な例は脂肪族ニトリル、例えばアセトニトリル、プロピオンニトリル、アクリロニトリル、ブチロニトリル、バレロニトリル等;ニトロ置換芳香族化合物と脂肪族化合物、例えばニトロベンゼン、ニトロエタン、ニトロメタン、1−ニトロプロパン、2−ニトロプロパン等;ハロ置換芳香族化合物と脂肪族化合物、例えばクロロベンゼン、1,2−ジクロロベンゼン、クロロホルム、ブロモエタン、クロロエタン、ペンタ−クロロエタン、1,1,2,2−テトラクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、ブロモエタン、ジクロロメタン等;二硫化炭素;種々なスルフィド、例えばジメチルスルフィド;及びこれらの混合物である。本発明の方法の第1工程に用いるための好ましい溶媒は約9.0以上の溶解パラメーターを有する脂肪族ニトリル、ニトロ置換芳香族化合物と脂肪族化合物及びハロ置換芳香族化合物と脂肪族化合物であり、特に好ましい溶媒は約9.0以上の溶解パラメーターを有するクロロ又はブロモ置換芳香族化合物と脂肪族化合物である。本発明の実施に用いるための最も好ましい溶剤は約9.0以上の溶解パラメーターを有する例えば塩化メチレンのようなクロロ又はブロモ置換芳香族化合物と脂肪族化合物である。溶剤使用量は広範囲に変化することができ、唯一つの必要条件は量がフェノール樹脂の好ましい量を溶媒和するために充分であることである。溶液中のフェノール樹脂量はフェノール樹脂の分子量に依存する。一般に、分子量が低ければ低いほど、溶液の許容固形分は高くなり、分子量が高ければ高いほど、溶液の許容固形分は低くなる。本発明の方法の工程1に用いるフェノール樹脂の種類は広範囲に変化することができ、式IIで示されるような種類である。本発明の好ましい実施態様では、本発明のプロセスに用いられるフェノール樹脂は樹脂遊離フェノールの総重量を基準にして約5重量%未満の遊離フェノールを含むことが好ましい。フェノール樹脂に含まれる遊離フェノールはプロセスの第2工程でハロゲン化シアンと反応して、フェノールシアナート(phenol cyanate)を形成することがある。このことは好ましくない、この理由はフェノールシアナートが樹脂の硬化中の煙りと揮発物の発生に寄与するからである。本発明の好ましい実施態様では、フェノール樹脂は樹脂の総重量を基準にして約2重量%未満の遊離フェノールを含み、最も好ましい実施態様では、樹脂中の遊離フェノール量は樹脂の総重量を基準にして約1重量%未満である。選択すべき樹脂中の遊離フェノール量は樹脂の総重量を基準にして約0.5重量%未満である。
フェノール樹脂の分子量は広範囲に変化することができる。本発明の方法に用いるフェノール樹脂の好ましい分子量は約300〜約1700、より好ましくは約500〜約1500、最も好ましくは約700〜約1000の範囲内の数平均分子量である。フェノール樹脂の分子量分布と数平均分子量は溶剤としてテトラヒドロフランを用いるゲル透過クラマトグラフィー(GPC)によって測定することができる。
式IIの構造では、R3は不活性置換基である。適当なR3基の具体的な例は例えばハロゲン、トリハロメチル、アルキル、アルコキシ、フェニル等のような不活性な置換基である。
適当なXはメチレン、若しくはフリル、ハロゲン又は炭素数1〜約10のアルキルによって置換されたメチレン、又は式:
Figure 0003801619
で示される基である。本発明の実施に用いるための好ましいフェノール樹脂は式IIにおいて、−X−が置換もしくは非置換メチレン又は1,4−フェニルジメチレンであり、許容置換基はハロゲン、アルキル又はフリルである;qとrは各出現において同じ又は異なる数であり、0〜3の整数であるがト但しqとrの合計は各出現において3に等しい;R3はアルキルであり;oとpは各出現において同一又は異なる数であり、0〜4の整数であり;nは1〜約20の正の数であり;但しoとpの合計は各出現において4に等しいような実施態様である。
好ましい実施態様の中で、特に好ましいフェノール樹脂は上記式IIにおいて、−X−がメチレン(メチレンは炭素数約1〜約10のアルキル、ハロゲンもしくはフルフリルで置換される)又は1,4−フェニレンジメチレンであり;
3はメチル又はエチルであり;
oは0または1であり;
pは4または3であり;
nは1〜約12であり;
qは0又は1であり;
rは3または2である
ようなフェノール樹脂である。最も好ましい実施態様のフェノール樹脂は式IIにおいて:
nは1〜約8であり;
qは0であり;
oは0であり;
Xは式:
Figure 0003801619
で示される部分であり、式中yは正の整数、好ましくは1、2又は3であり、rは3であり、pは4であり、Xが
Figure 0003801619
であるようなフェノール残基が選択すべきフェノール樹脂である。
工程1において、プロセス温度は広範囲に変化することができるが、溶媒反応物質の沸点未満、溶媒の凝固点以上の温度の反応物質であるべきである。温度は25℃以上の程度の高温から主として溶媒の凝固点に依存する−45℃以下の程度の低温まで変化することができる。本発明の好ましい実施態様では、温度は約24℃〜約−45℃であり、本発明の特に好ましい実施態様では、温度は約0℃〜約−30℃である。本発明の最も好ましい実施態様では、工程1は約−5℃〜約−20℃の温度で実施される、この理由は主としてこれが工程2の臨界温度範囲であり、この温度で工程1を実施することが工程1の反応生成物を工程2に用いる前に冷却する必要性を除くからである。
プロセス圧力は決定的ではない。反応は大気圧未満の圧力、大気圧又は大気圧を越えた圧力において実施することができる。
本発明の方法には如何なる種類の第三アミンも使用可能である。有用な第三アミンの具体的な例はトリメチルアミン、チリエチルアミン、トリプロピルアミン、N,N−ジメチルアニリン、N−メチルピペリジン、ジメチル−sec−ブチルアミン、n−メチルピロリジン、ピリジン等である。好ましい第三アミンはトリアルキルアミンであり、最も好ましいトリアルキルアミンはトリエチルアミンである。
フェノール樹脂と反応する第三アミン量は好ましいアンモニウム塩を形成するために充分な量である。一般に、アミン反応物質量はフェノール樹脂量に対する少なくとも当量もしくは実質的に当量である。又は過剰なアミン反応物質が用いられる。アミンの当量はフェノール樹脂のヒドロキシ置換基の全て又は実質的に全てと反応するために充分な量である。アミン反応物質の上限は決定的ではなく、主として経済的要素と、反応生成物の精製中に過剰なアミンを除去することの困難さとに依存する。本発明の好ましい実施態様では、アミン量は第三アミンの当量に対するフェノール樹脂の当量の比が約1:1から約1:1.5までになる、本発明の特に好ましい実施態様ではこの比が約1:1から約1:1.2までになるような量である。これらの特に好ましい実施態様では、アミン量が第三アミンの当量に対するフェノール樹脂の当量の比が約1:1.02から約1:1.07までになるような量である、約1:1.05の当量比が選択すべき当量比である。
本発明の第2工程では、フェノール樹脂のアンモニウム塩がハロゲン化シアンと水に不混和性の非水素結合溶媒中で有効温度において反応して、式Iのシアナト含有フェノール樹脂を形成する。フェノール樹脂のアンモニウム塩はハロゲン化シアンと現場で反応させることができる、又は反応混合物から通常の生成物単離手段によって単離して、本発明の第2工程に用いるために精製することができる。本発明の好ましい実施態様では、フェノール樹脂のアンモニウム塩をハロゲン化シアンと現場で反応させる。
反応物質の相対的量は底範囲に変化することができ、一般に好ましいシアン化度(cyanation)に依存する。一般に、目的のシアン化度が高ければ高いほど、ハロゲン化シアン対フェノール樹脂のアンモニウム塩の当量比も高くなり、目的のシアン化度が低ければ低いほど、ハロゲン化物対塩の当量比も低くなる。本発明の好ましい実施態様では、樹脂のアンモニウム塩対ハロゲン化シアンの当量比は約1:1から約1:1.25である。本発明の最も好ましい実施態様では、フェノール樹脂のアンモニウム塩対ハロゲン化シアンの当量比はが約1:1.03から約1:1.07までであり、約1:1.05の当量比が選択すべきモル比である。上記当量比は非シアン化部位が−OHであるときに約80モル%より大きいシアン化レベル、好ましくは実質的に100%シアン化を与えるように設計される。低いシアン化度が望ましい場合には、約1:1未満の当量比を用いることができる。
本発明の実施には如何なるハロゲン化シアンも用いることができる。好ましいハロゲン化シアンは塩化シアン及び臭化シアンから成る群から選択される。
方法の第2工程に用いる反応温度は重要であり、第2工程は約0℃以下の温度において実施される。反応温度が例えばカルバメート及びジシアナミドのような副生成物の量に有意な影響を与えると考えられる。反応を0℃よりも高い温度たおいて実施する場合には、これらの好ましくない副生成物の形成が生ずる。反応温度は好ましくは−5℃〜約−45℃、より好ましくは−5℃〜約−30℃、最も好ましくは−15℃〜約−30℃である。
反応圧力は決定的ではなく、反応は大気圧未満の圧力、大気圧及び耐気圧を越える圧力において実施することができる。便利さのために、反応は大気圧において実施する。
反応時間はかなり変化することができ、撹拌温度、反応物質の性質と割合等のような要素に依存する。反応は好ましいシアン化度を与えるために充分な時間実施される。一般に、反応時間は約2,3分間〜約1時間以上から約1日以上までである。
シアナト基含有フェノール樹脂は通常の手段によって、好ましくは実質的に無水条件下で回収することができる。通常、反応混合物を濾過して、例えば第三アミンハロゲン化水素酸塩のような固体副生成物を除去する。濾液は通常シアナト基含有フェノール樹脂、溶媒及び不溶性不純物を含む。反応混合物から溶解反応生成物を除去するための慣習的な手段によって樹脂を分離することができる。好ましい方法はシアン化(cyanated)樹脂を樹脂に対しては溶媒中に、不純物に対しては非溶媒中に室温において抽出することができる。有用な抽出溶媒の具体例は、反応媒質として用いられる水と不混和性の非水素結合溶媒に不混和性であり、無機ハロゲン化水素酸塩副生成物を可溶化しうる溶媒である。抽出はシアナト基含有樹脂に対する溶媒として水を用いて大気圧下、室温において実施するのが好ましい。又は、シアナト基含有フェノール樹脂を水混和性溶媒と水不混和性溶媒との混合物中に単離することができる。
本発明の方法によって製造されるシアナート基含有樹脂は式I:
式I
Figure 0003801619
「式中、R3、Z、o、p、X、q、n及びrは上記で定義した通りであり、上記で定義したように選択される]で示される。
一般に、Z基の少なくとも約50モル%(Z基の総モル数を基準にする)は−CNであり、残りの基は−OHである。本発明の好ましい実施態様では、Z基の少なくとも約70モル%は−CNであり(Z基の総モル数を基準にする)、本発明の特に好ましい実施態様では、上記基準でZ基の少なくとも約80モル%が−CN基である。本発明の最も好ましい実施態様では、Z基の総数を基準にして、Z基の少なくとも約80〜95モル%が−CN基であり、上記基準でZ基の実質的に約100モル%が−CNであるような実施態様が選択すべき実施態様である。
本発明の方法に従って製造されるシアナト基含有樹脂は特に有効な性質を示す。例えば、本発明の樹脂は通常のプラスチック加工装置を用いて加工可能であり、長い貯蔵寿命を有する。このことは155℃において1分間を越える、好ましくは2分間を越える、より好ましくは10分間を越えるゲル化時間によって実証される。ゲル化時間は155℃において20分間を越えることもありうる。155℃におけるゲル化時間測定中に煙りが発生することは実質的にない。
フェノール−トリアジン樹脂は熱重量分析による測定によって少なくとも400℃、好ましくは少なくとも450℃における熱安定性をも示す。さらに、本発明の方法によって製造されるフェノール−トリアジン樹脂は900℃において少なくとも約50重量%、好ましくは約50〜約70重量%、より好ましくは約60〜約70重量%の炭化値(char value)を有する。
本発明のシアナト基含有フェノール樹脂によって得られる改良された性質の少なくとも一部は樹脂が例えばジエチルシアナミドのようなジアルキルシアナミドとしてシアナミドの低い残留量を有することから生ずる。樹脂中に存在するジシアナミドは樹脂の総重量を基準にして好ましくは5重量%未満、より好ましくは2重量%未満、最も好ましくは約1重量%未満であるか又はシアナミドが実質的に全く存在しないことである。シアナミドは第三アミンとハロゲン化シアンとの反応によって形成されると考えられる。例えば、この理論によると、トリエチルアミンが第三アミンである場合には、これはハロゲン化シアンと反応して、ジエチルシアナミドを形成する。この副反応は反応物質の好ましくない無駄であり、好ましくない性質と除去が困難である副生成物とを生ずる。この反応を実施して−0℃〜−45℃の温度においてシアナト基含有フェノール樹脂を形成することによって、この副反応を最小にすことができる。シアン化反応中に形成される微量のシアナミドは、典型的に例えばヘキサン等の脂肪族炭化水素のような液体中での沈殿中に精製によって除去することができる。シアナミドは好ましくない揮発物であり、煙りを発生し、硬化時に揮発する、有害な刺激物である。
好ましくは、シアナト基含有フェノール樹脂は樹脂の総重量を基準にして2重量%未満、好ましくは1重量%未満、最も好ましくは0.5重量%未満のフェニルシアナートの残留量を有する。このことは、フェノールシアナートが樹脂の硬化中の煙り、揮発物の形成に寄与する揮発性物質であることが判明しているので、好ましい。少量の遊離フェノールを含むフェノール樹脂を用いることにょって反応生成物中のフェニルシアナート量が少量になる。
フェノール樹脂のエステル化中に、−OCNの形成の他に、−OCN官能基が反応混合物中の例えばH2O及びC25OHのような活性水素含有物質と反応して、カルバメート官能基−C(O)NH2もしくは−C(OH)=NH及び−C(OC23)=NHをそれぞれ形成することによって、カルバメート部分が形成されると考えられる。本発明のフェノール−トリアジン/フェノールシアナートコポリマーのフェニル基に置換されるカルバメート官能基のモル%はコポリマーの加工性にとって重要であると考えられる。
一般に、カルバメート官能基によって置換されるフェニル基のモル数はフェノールシアナート樹脂中に存在するブェニル基の総モル数を基準にして約20モル%以下である。本発明の好ましい実施態様では、カルバメート官能基によって置換されるフェニル基のモル数はフェニル基の総モル数を基準にして約10モル%以下であり、本発明の特に好ましい実施態様では、カルバメート官能基によって置換されるフェニル基のモル数はフェニル基の総モル数を基準にして約5モル%以下である。本発明の最も好ましい実施態様では、カルバメート官能基によって置換されるフェニル基のモル数はフェニル基の総モル数を基準にして約2モル%以下であり、カルバメート官能基によって置換されるフェニル基が実質的に存在しないような、本発明の実施態様が選択すべき実施態様である。
本発明のシアナト基含有樹脂は式1のシアナト基含有フェノール樹脂のシアナト基の「シクロトリマー化」によって部分硬化、完全硬化及び不完全硬化組成物に転化されうる。ここで用いる「完全硬化」改質フェノール樹脂は赤外分光光度法による測定によって、オリジナルのシアノ基の約20モル%以下が未反応である、すなわちシクロトリマー化されていないフェノール樹脂であり;「部分硬化」改質フェノール樹脂は赤外分光光度法による測定によって、オリジナルのシアノ基の実質的に約40モル%〜約70モル%が未反応である、すなわちシクロトリマー化されていないフェノール樹脂であり;「不完全硬化」改質フェノール樹脂は赤外分光光度法による測定によって、オリジナルのシアノ基の実質的に約40モル%〜約20モル%が未反応である、すなわちシクロトリマー化されていないフェノール樹脂である。
「ポリシクロトリマー化」なる用語は、式III:
式III
Figure 0003801619
[式中、空き原子価(open valency)はフェノールシアナート樹脂のフェニル環に結合する]を有する塩基反復単位を含む架橋トリアジン環を形成するための3芳香族シアナト基の連鎖延長重合によるシアヌレート環系の形成を意味する。シアヌレート化合物のポリシクロトリマー化の実施方法は技術上周知であり、約200℃より高温で実施されうる熱アニーリングを含む。例えば、このような方法はアール.クーベンス(R.Kubens)等によるクンストストッフェ(Kunststoffe)、BD、58、827−832頁(1968);ヴィ.ヴィ.コルシャク(V.V.Korshak)等によるポクル エイケイ アド ナウク エスエスエスアール(Pokl AK ad Nauk SSSR)、202、347−350頁(1972)及び米国特許第4,157,360号に述べられており、これらの文献はここに参考文献として関係する。例えば、上記式Iの適当な改質フェノール樹脂は高温において適当な触媒を用いて又は用いずに、好ましくはニートで、架橋することができる。
重合は熱によって誘導される。限界重合温度は例えば触媒の存在もしくは不存在、用いる触媒の種類、遊離水素基等のような、多くの要素に依存して、広範囲に変化することができる。一般的に、限界重合温度は上記で定義する。本発明の好ましい実施態様では、重合温度は約100℃〜約350℃であり、特に好ましい実施態様では、約100℃〜約300℃である。これらの特に好ましい実施態様の中で、重合温度が約120℃〜約250℃であるような実施態様が最も好ましい。加熱は当業者に公知の通常の方法によって実施することができる。このような方法の具体的例は油浴、真空、熱風アニーリング及び圧縮成形による加熱である。
重合は好ましくは触媒の触媒有効量の存在下で実施される。有用な触媒は広範囲に変化することができ、例えば塩化第二スズ2水和物、臭化第一銅、シアン化第一銅、フェリシアン化第一銅、塩化亜鉛、臭化亜鉛、ヨウ化亜鉛、ナフテン酸亜鉛、オクタン酸亜鉛、アセチル−アセトン酸銅、シアン化亜鉛、フェロシアン化亜鉛、酢酸亜鉛、塩化銀、塩化第一鉄、塩化ニッケル、塩化第二鉄、シアン化第一コバルト、硫酸ニッケル、塩化第二スズ及び炭酸ニッケルのような無水金属塩を含む。例えばテトラヒドロピリジン、ヒドロキノン及び4,4−ビスフェノールのようなプロトン供与有機還元剤も触媒として有用である。用いる場合の触媒量は決定的ではなく、反応を好ましい程度に触媒作用するだめに充分な量でさえあれば、広範囲に変化することができる。
反応圧力は決定的ではなく、広範囲に変化することができる。反応はは大気圧未満の圧力、大気圧及び大気圧を越える圧力において実施することができる。しかし、本発明の好ましい実施慈様では、反応は高圧において実施される。本発明の好ましい実施態様では、硬化圧力はサンプル サイズに依存して約500psi(3.447Kpa)まで、5分間〜約1時間である。重合反応への使用に適した反応器は決定的ではなく、例えばオートクレーブのような通常の塊状重合に用いられる反応器を用いることができる。適当な反応器は通常、反応混合物を好ましい温度範囲内に維持するための温度制御手段を備え、好ましくは反応器を実質的に酸素を含まない状態に維持するための手段を備える;例えば、重合を例えば窒素のような不活性ガス下で実施するための手段を備える。
本発明の方法はバッチ式、半連続式又は連続式で実施することができる。反応は単一反応帯もしくは連続的なもしくは並行した複数の反応帯において実施することができる、又は長い管状帯もしくはこのような帯の連続において実施することができる。用いられる構造材料は反応中の反応物質に不活性であるべきであり、装置の製造は反応温度と圧力に安定であるべきである。
反応帯には不適当な温度変動を制御するために、又は起こりうる「暴走(runaway)」反応温度もしくは反応温度の変動を防止するために、1つ以上の内部及び/又は外部熱交換器を備えることができる。方法の好ましい実施態様では、反応混合物の混合度を変えるための撹拌手段を用いることができる。振動、振とう、撹拌、回転、発振、超音波振動等による混合が考えられる全ての混合手段の種類の具体的例である。このような手段は入手可能であり、当業者に周知である。
反応物質と試薬は最初に反応帯にバッチ式に導入することができる、又はプロセスの過程中にこのような帯に連続的又は不連続的に導入することができる。反応の過程中に反応帯に不連続的もしくは連続的に導入される反応物質量を導入及び/又は調節する手段は、特に反応溶媒、反応物質及び試薬の好ましいモル比を維持するために便利に用いられる。
本発明のフェノールシアナートポリマー、並びに本発明の完全硬化、不完全硬化及び部分硬化組成物は、公知の成形方法によって製造されるような成形製品を含めて、広範囲の工業製品の成形に有用である。本発明のフェノールシアナートポリマー組成物は成形体に成形(すなわち、造形)して、次にこの成形体を硬化して、完全硬化製品、不完全硬化製品及び部分硬化製品を製造することができる。ポリマー組成物から製造される成形品はウインドシールドのようなウインドスクリーン、構造フォーム、構造部品、繊維、キャノピー、フィルム、ドアウインド、ワイヤーハウジング等を含む。造形方法は例えば射出成形、ブロー成形又は押出成形のような、当業者に公知の如何なる方法でもよい。本発明の一部の架橋ポリマーの他の用途は、例えば米国特許第3,966,670号、第4,268,657号及び第4,218,361号に述べられているような、例えばブレーキライニング、クラッチ面材料、伝導帯等のような摩擦材料における結合剤である。本発明のコポリマーのさらに他の用途は構造部晶の製造に用いるための成形材料、複合体である。本発明のさらに他のコポリマーは接着剤として有用である。
当業者が本発明をより良く実施しうるように、限定のためではなく、説明のために下記実施例を記載する。実施例中で全ての部は、他に記載しないかぎり、重量によるものである。
実施例1
微粉状ノボラック(GPCによる数平均分子量670)20.4gの混合物を塩化メチレン125g中に加えて、スラリーを形成した。このスラリーに、トリエチルアミン22.2gを20分間にわたって徐々に加えた。混合物を室温において40分間、次に−30℃においてさらに40分間撹拌して、ノボラックのトリアルキルアンモニウム塩の透明な溶液を形成した。塩化メチレン125gに、窒素雰囲気下で臭化シアン24.8gを加えた。ノボラックのトリアルキルアンモニウム塩を含む溶液を臭化シアン溶液に30分間にわたって加えた。この添加中に、反応混合物の温度を−15℃〜−10℃に維持した。反応の終了後に、混合物を30分間放置した。生成物をシリカゲルを通しての濾過によって単離して、トリアルキルアンモニウム塩を除去した。濾液を水抽出によって、媒質のpHが中性(pH6.5〜7.0)になるまで精製した。第1回抽出は低温(−10℃)において3〜5%塩化ナトリウム溶液で実施した。その後の抽出は室温において実施した。シアン化フェノール樹脂は塩化メチレン溶液中に留まった。この溶液をMgSO4上で乾燥した。GLC分析は僅か0.46%のジエチルシアナミドを示す。FTIR分析は2230cm-1においてシアナートピークを示し、トリアジンもしくはカルバメートに相当するピークを示さない150℃での生成物のゲル化時間は25分間であり、ゲル化時間測定中に煙りは発生しなかった。
実施例II
実施例1を繰り返したが、この場合にはノボラック6909を塩化メチレン3.5L中でトリエチルアミン716.5gと反応させて、対応アンモニウム塩を形成した。この塩溶液を−20℃〜−10℃に一晩維持した。透明な淡黄色のトリアルキルアンモニウム塩が形成された。この塩溶液を塩化メチレン3L中の臭化シアン812gの溶液に1時間にわたって加えた。全添加期間中、反応混合物の温度を−15℃〜−10℃に維持した。添加の終了後に、混合物を2時間撹拌し、その後これを2部分に分離した。第1部分からシリカゲルを通しての濾過によって生成物を単離した。濾液を実施例1と同様に精製した。この部分の分析はジエチルシアナミドレベルが0.76重量%であることを示す。
第2部分の精製は反応器内で実施した。この処置では、塩化メチレン中にシアン化ノボラックとトリアルキルアンモニウムヒドロブロミド塩とを含む第2部分に冷水を加えた。次に混合物を水によってpHがpH6.5〜7.0になるまで数回洗浄した。この後にシアン化ノボラックを含む塩化メチレン層を水層から分離した。
実施例III
実施例Iを繰り返したが、この場合にはノボラック(Mn670)12g、トリエチルアミン8.24g及び塩化メチレン100gとを用いた。ノボラックのトリアルキルアンモニウム塩を、塩化メチレン65g中の臭化シアン16.50gに添加する前に、−30℃に維持した。水抽出による精製後に、GC分析はジメチルシアナミドの痕跡を示さなかった。
比較例A
特開昭58−149918号く実施例4のフェノールシアナートの製造
2Lビーカーに、ノボラック(数平均分子量550)384g、トリエチルアミン330.4g及び塩化メチレン768gを加えた。ノボラックのトリアルキルアンモニウム塩の高度に粘稠な溶液が生じた。臭化シアンの417.6gサンプルを4Lビーカー中の塩化メチレン976gに加え、この溶液を0℃に冷却した。トリアルキルアンモニウム塩溶液を臭化シアン溶液に45分間にわたって添加ロートを用いて、発熱反応の温度をドライアイス/イソプロパノール浴で0℃に維持しながら、加えた。不均一反応混合物をさらに30分間反応させ、その後に脱イオン水300ml中に撹拌しながら注入した。塩化メチレン層を単離し、脱イオン水300mlによって2回洗浄した。回転蒸発器で濃縮すると、半固体生成物が得られ、これは真空ポンプ下で乾燥すると固体生成物が得られた。
ガスクロマトグラフによる半固体生成物の分析は約5%量でのジシアナミド副生成物の存在を示した。固体物質のIRスペクトルは1740cm-1と3300cm-1におけるカルバメート官能基の存在(約10〜15%)を示した。
比較例B
特開昭58−149918号、実施例2のフェノールシアナートの製造
600mlビーカーに、ノボラック(数平均分子量328)48g、トリエチルアミン47.4g及びジクロロメタン96gを加えて、トリエチルアンモニウム塩を形成した。ジクロロメタン122g中に、臭化シアン53.95gを加えた。ノボラックのトリアルキルアンモニウム塩を臭化シアン溶液に温度を0℃に維持しながら加えた。反応を撹拌しながら30分間続けた。反応混合物に、水110gを3回に分けて加えた。トリエチルアミン塩酸塩を水相に可溶であった。シアンエステル基を含むフェノール樹脂を回転蒸発器での真空濃縮下で単離した。粘稠な塊が生じた。粘稠な塊のゲル化時間は155℃において7分間であった。ゲル化時間測定中に煙りが観察され、不快な臭気が検出された。GPCによるジエチルシアナミド含量は約3重量%であった。
比較例C
米国特許第4,022、755号、実施例1のフェノールシアナートの製造
2Lビーカーに、ノボラック(数平均分子量380)100g及びメチルケトン500mlを加えた。10分間後に黄色溶液が観察された。溶液を0℃に冷却し、臭化シアン113gを加えた。トリエチルアミンの99.8gサンプルをノボラック−臭化シアン溶液に加えた。添加速度は−5℃〜−10℃の温度を示すように制御した。トリエチルアミンの添加後に、不均一な反応混合物が観察された。臭化トリエチルアンモニウム塩副生成物を反応混合物から濾別し、濾液を減圧下において回転蒸発器で濃縮した。得られた生成物は有機溶媒に不溶であり、ゲルが観察された。IRスペクトルは1740cm-1と3300cm-1におけるカルバメート形成を示した。反応濾液のGC分析は約5〜7%のジシアナミドの存在を示す。
比較例D
米国特許第4,022、755号、実施例4のフェノールシアナートの製造
m−クレゾール108g(0.999モル)とホルマリン(37%CH2O)65g(CH2Oとして0.801モル)との混合物に、蓚酸0.2g(0.0022モル)と塩酸(35%)0.1g(HClとして0.0010モル)とを加えた。この混合物を99℃〜100℃において加熱して、エマルジョンを形成した。このエマルジョンを4時間30分間還流させ、減圧下で脱水して、固体クレゾールノボラックを得た。生成したクレゾールノボラックは92℃〜103℃の融点を有した。
アセトン210mlにm−クレゾールノボラック72g(−OHとして0.6モル)を溶解した。生成した溶液を0℃に冷却した。冷却した溶液に臭化シアン70g(0.661モル)を加え、次にトリエチルアミン64g(0.632モル)を滴加した。反応の終了後に、トリエチルアミン臭化水素酸塩を取り出した。生成した反応混合物を激しく撹拌した水に加えた。得られた半固体生成物を真空オーブン内で40℃に18時間まで乾燥して、72℃〜78℃の融点を有する固体粉末を得た。IRスペクトルは2250cm-1に強い吸収を示し、このことはシアナート形成を実証した(約80〜85%)。スペクトルは5モル%のカルバメート形成と10〜15モル%の未反応ヒドロキシル基をも示した。
フェノールシアナートの50gサンプルを3”x3”型において155℃、300psiにおいて10分間成形した。この物質は熱的測定(Tg)及び機械的測定の典型的ななサンプルを形成することなく型から圧搾される。
比較例E
米国特許第3,448,079号のフェノールシアナートの製造
分子量106につき1個のOH基を含むノボラック(数平均分子量620)の106gサンプルをアセトン250ml中に溶解した。溶液を0℃に冷却した後に、臭化シアン128gを加えた。この溶液に次にトリエチルアミン145mlを徐々に滴加した。次に反応過程中の反応混合物に、蒸発損失を補充するために、臭化シアン(5g)を加えた。反応によって生じたトリエチルアミン臭化水素酸塩を吸引濾過によって除去し、濾液を蒸発によって濃縮して固体粉末を得た。IRスペクトルはシアナート形成とカルバメート官能基の存在とを実証した。

Claims (9)

  1. 式:
    Figure 0003801619
    で示されるシアナト基含有フェノール樹脂の製造方法であって、次の:
    (a)三級アミンを式:
    Figure 0003801619
    で示されるフェノール樹脂と、9.0以上の溶融パラメーターを有する非水素結合性溶媒であって、ハロゲン化芳香族化合物又はハロゲン化脂肪族化合物から選択される1種以上の水不混和性の非水素結合性溶媒を含む反応媒質中で−5〜−45℃の温度において反応させて前記フェノール樹脂のアンモニウム塩を形成する工程;及び
    (b)前記アンモニウム塩をハロゲン化シアンと前記溶媒中で−5〜−45℃の温度において反応させて前記シアナト基含有フェノール樹脂と副生成物としてのハロゲン化水素酸アンモニウム塩とを含む反応生成物を形成する工程を含んで成る前記方法:ただし、前記式において
    qとrは0〜3の同一又は異なる整数であり、但しqとrの合計は、それらが出てくる場所毎に、3に等しく;
    Zは−CN、又はZの一部が水素であるとき残りが−CNであり;
    oとpの合計は、それらが出てくる場所毎に4に等しく、0〜4の同一又は異なる正の整数であり;
    Xはメチレン、若しくはフリル、ハロゲン又は炭素数1〜10のアルキルによって置換されたメチレン、又は式:
    Figure 0003801619
    で示される基であり;
    3はメチル又はエチルであり;そして
    nは正の整数である。
  2. 三級アミンがトリアルキルアミンである請求の範囲第1項に記載の方法。
  3. フェノール樹脂のアンモニウム塩とハロゲン化シアンとを現場で反応させる請求の範囲第1項に記載の方法。
  4. アンモニウム塩とハロゲン化シアンとを−5℃〜−45℃の温度において反応させる請求の範囲第3項に記載の方法。
  5. 溶媒が、ニトロ、ハロ又はこれらの組合せによって置換された脂肪族化合物と、ニトロ、ハロ又はこれらの組合せによって置換された芳香族化合物とから成る群より選択されたものである請求の範囲第1項に記載の方法。
  6. 溶媒がハロアルカンより成る群から選択されたものである請求の範囲第5項に記載の方法。
  7. 溶媒が塩化メチレンである請求の範囲第6項に記載の方法。
  8. 3がメチル又はエチルであり;oとqが同一又は異なる数であって、0又は1であり;rが2又は3であり;pが3又は4であり;nが1から10までの数であり;Xがメチレン、若しくはフリル、ハロゲン又は炭素数1〜10のアルキルによって置換されたメチレン、又は式:
    Figure 0003801619
    で示される基である請求の範囲第1項に記載の方法。
  9. oとqが0であり;nが1〜10の正の整数であり;rが3であり;pが4であり;−X−がメチレンであり;溶媒が塩化メチレンである請求の範囲第8項に記載の方法。
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