JP3800993B2 - 逆止弁 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンの排気ガスが逆流することを防止する逆止弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両には、エンジンより排出される排気ガス中の有害成分とされる、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、窒素酸化物(NOx)の3つの元素を一括して化学反応により、無害な成分に変化させる三元触媒コンバータが搭載されている。しかし、三元触媒は、エンジンの燃焼時における空気と燃料との混合比が理論空燃比でないと、化学反応が正しく行われないので、理論空燃比である15:1を保つ必要がある。
【0003】
また、三元触媒は、エンジンの始動直後のような排気ガス温度が低い場合(約350℃以下)はうまく作動しない。このため、エンジン始動時、排気ガス温度が低い時には、エアポンプを作動させることにより発生する2次空気を三元触媒コンバータに導いて三元触媒を活性化させるようにしている。特に酸化作用により炭化水素(HC)を無害な水(H2 O)に変化させるようにしている。このとき、2次空気を三元触媒コンバータに導く空気通路を開閉する2次空気制御用バルブ100が設けられている。
【0004】
上記の2次空気制御用バルブ100は、図5に示したように、ボルト等の締結具を用いて締め付け固定される第1、第2ハウジング101、102と、第1ハウジング101内に一体的に設けられたバルブシート103に着座または離座する弁体104と、第1ハウジング101の図示上部に設けられたケーシング105と、ダイヤフラム室106内に印加される吸気管負圧とコイルスプリング107の付勢力よりも入口部108に印加されるエアポンプによる2次空気の圧力が高くなると、弁体104をバルブシート103から離座させるダイヤフラム109とから構成されている。なお、第2ハウジング102の取付壁は、排気管の管壁面にボルト等の締結具を用いて締め付け固定され、その取付壁面には、締結具が捩じ込まれるボルト孔114が形成されている。
【0005】
また、2次空気制御用バルブ100には、第1、第2ハウジング101、102内に形成される2次空気の空気通路111〜113を通って排気ガスがエアポンプ側に逆流するのを防止するための逆止弁120が設けられている。その逆止弁120は、空気通路112と空気通路113との間に設けられたバルブボデー121と、このバルブボデー121と第2ハウジング102との間を気密化するシールラバー122と、バルブボデー121の空気下流側端に設けられた平板状のリードバルブ123と、このリードバルブ123の空気下流側端に設けられた平板状のリードストッパ124と、リードバルブ123とリードストッパ124を合わせてバルブボデー121に締め付け固定するための締結ねじ125とから構成されている。なお、リードバルブ123とリードストッパ124には、締結ねじ125の脚部が挿通する挿通孔126が設けられ、バルブボデー121には、締結ねじ125の脚部が捩じ込まれるねじ孔127が設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の2次空気制御用バルブ100の逆止弁120においては、締結ねじ125を用いてリードバルブ123とリードストッパ124を合わせてバルブボデー121に締め付け固定した後に、締結ねじ125が緩んでリードバルブ123やリードストッパ124がバルブボデー121の空気下流側端から脱落しないように、締結ねじ125の頭部を潰す作業が有り、部品点数や組付工数が多く、製造コストを上昇させてしまうという問題が生じている。
【0008】
【発明の目的】
本発明の目的は、部品点数や組付工数を少なくして、製造コストを低減することのできる逆止弁を提供することにある
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明によれば、バルブボデー、リードバルブおよびリードストッパを収容するハウジングに、バルブボデーの支持部、リードバルブの被支持部およびリードストッパの被支持部を貫通する軸状部を設け、ハウジングとバルブボデーとの間に、リードバルブの被支持部およびリードストッパの被支持部を挟み込んで固定したことにより、締結ねじの頭部を潰す等の工程を廃止でき、且つ締結ねじ自体を廃止できるので、部品点数や組付工数が少なくなり、コストダウンを図れる。また、ハウジングに対するバルブボデー、リードバルブおよびリードストッパの位置決めを容易に行うことができるので、ハウジング内にバルブボデー、リードバルブおよびリードストッパを組み付ける際の組付作業が容易となる。
【0010】
そして、枠状のゴム系弾性体を設けており、しかもゴム系弾性体の内周面に、バルブボデーの外周面に周設された凸部に嵌合する凹部を設けたことにより、ハウジング内にバルブボデーを気密的に保持できるので、流体の漏洩を防止でき、且つバルブボデーをハウジングに固定できる。
【0011】
請求項および請求項に記載の発明によれば、ハウジングは、内部に第1流体通路を形成する第1ハウジングと、内部に第2流体通路を形成する第2ハウジングとから構成されている。そして、軸状部は、第1ハウジングの流体の流れ方向の下流側端面から第2ハウジングの流体の流れ方向の上流側端面に設けられた凹状部に嵌合するように延長された略円柱状の凸状部であることを特徴としている。また、軸状部は、第1ハウジングの流体の流れ方向の下流側端面および第2ハウジングの流体の流れ方向の上流側端面からそれぞれ突出する略円柱状の凸状部であることを特徴としている。
【0012】
請求項に記載の発明によれば、ハウジングは、内部に第1流体通路を形成する第1ハウジングと、内部に第2流体通路を形成する第2ハウジングとから構成されている。そして、軸状部は、第1ハウジングの流体の流れ方向の下流側端面から第2ハウジングの流体の流れ方向の上流側端面に設けられた凹状部に嵌合するように延長された略円柱状の凸状部であることを特徴としている。これにより、第2ハウジングの流体の流れ方向の上流側端面とバルブボデーとの間に、リードバルブの被支持部およびリードストッパの被支持部が挟み込まれて固定される。
したがって、従来品のような締結ねじの頭部を潰す等の工程を廃止でき、且つ締結ねじ自体を廃止できるので、逆止弁の締結ねじ廃止構造を成立させることができる。これにより、部品点数や組付工数が少なくなるので、逆止弁の製品価格の低減を図ることができる。また、第1ハウジングに軸状部(略円柱状の凸状部)を設け、第2ハウジングに第1ハウジングの凸状部が嵌合する凹状部を設けることにより、第1、第2ハウジングに対するバルブボデー、リードバルブおよびリードストッパの位置決めを容易に行うことができるので、第1、第2ハウジングにバルブボデー、リードバルブおよびリードストッパを組み付ける際の組付作業が容易となる。
【0013】
請求項に記載の発明によれば、ハウジングは、内部に第1流体通路を形成する第1ハウジングと、内部に第2流体通路を形成する第2ハウジングとから構成されている。そして、軸状部は、第1ハウジングの流体の流れ方向の下流側端面および第2ハウジングの流体の流れ方向の上流側端面からそれぞれ突出する略円柱状の凸状部であることを特徴としている。これにより、第2ハウジングの流体の流れ方向の上流側端面とバルブボデーとの間に、リードバルブの被支持部およびリードストッパの被支持部が挟み込まれて固定される。
【0014】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して説明する。
[第1実施例の構成]
図1および図2は本発明の第1実施例を示したもので、図1は2次空気制御用バルブの全体構造を示した図で、図2は2次空気制御用バルブの逆止弁の主要構造を示した図である。
【0015】
本実施例の2次空気制御用バルブ1は、エンジン始動時、排気ガス温度が低い時に、エアポンプ(図示せず)を作動させることにより発生する2次空気を三元触媒コンバータ(図示せず)に導いて三元触媒を活性化させるようにするための流量制御弁で、排気管(エキゾーストパイプ:図示せず)内をエンジンのエキゾーストマニホールドから三元触媒コンバータへ向かう排気ガスがエアポンプ側に逆流することを防止する逆止弁9を備えている。
【0016】
2次空気制御用バルブ1は、弁孔2を開閉するバルブ(弁体)3と、このバルブ3を駆動するバルブ駆動手段4と、バルブ3が着座するバルブシート5を有する第1ハウジング6と、この第1ハウジング6の空気下流端に連結された第2ハウジング7とから構成されている。バルブ3は、ゴム系弾性体よりなり、バルブシート5に着座することで弁孔2を閉じ、バルブシート5から離座することで弁孔2を開くバルブ部11、およびこのバルブ部11の外周部に設けられたダイヤフラム部12を一体的に有している。
【0017】
バルブ駆動手段4は、バルブ3のダイヤフラム部12との間にダイヤフラム室21を形成するケーシング22と、ダイヤフラム室21内とエンジンの吸気管(インテークパイプ:図示せず)とをスイッチングバルブ(電磁弁:図示せず)を介して連通する円管状のパイプ23と、バルブ3のバルブ部11の背面に設けられた樹脂製のストッパ24と、ケーシング22の環状の凹部25とストッパ24の環状の保持部26との間に設けられたコイルスプリング27とから構成されている。
【0018】
第1ハウジング6は、アルミニウムダイカストにより製造されて、エアポンプ(図示せず)の吐出口とパイプ(図示せず)を介して連通する入口部31、この入口部31の空気下流端に連通する第1空気通路(第1流体通路)32、この第1空気通路32の空気下流端に連通する弁孔2、およびこの弁孔2の空気下流端に連通する第1空気通路(第1流体通路)33を有している。この第1ハウジング6には、パイプを取り付けるための円管状の取付部34、およびバルブ3のダイヤフラム部12をケーシング22の外周端に設けられたかしめ部28との間で固定するための円筒状の外壁部35が設けられている。また、外壁部35の空気下流端の外周部には、第2ハウジング7を締め付け固定するためのステー部36が一体形成されている。
【0019】
第2ハウジング7は、アルミニウムダイカストにより製造されて、逆止弁9を収容する収容溝41、第1空気通路33に連通する第2空気通路(第2流体通路)42、この第2空気通路42の空気下流端に連通する出口部43を有している。なお、出口部43は、三元触媒コンバータの上流側の排気管に連通し、エアポンプの2次空気を三元触媒コンバータに送り込む部分である。この第2ハウジング7には、第2空気通路42を形成する外壁部44が設けられ、その外壁部44の空気上流端の外周部には、第1ハウジング6のステー部36に締結ねじ等の締結具45を用いて締め付け固定されるステー部46が設けられている。また、出口部43を形成する取付壁47には、排気管の管壁面にボルト等の締結具(図示せず)を用いて締め付け固定され、その取付壁面には、締結具が捩じ込まれるボルト孔48が形成されている。
【0020】
逆止弁9は、一方向にだけ空気の流れを許し、反対方向には空気の流れを阻止するバルブで、内部を空気が通過する2個の通過口50を形成するバルブボデー51と、通過口50を開閉するリードバルブ52と、このリードバルブ52の開き具合を規制するリードストッパ53と、バルブボデー51の周囲を気密的に保持する、弾性変形が可能な環状のシールラバー54と、上記の第1、第2ハウジング6、7とを備えている。
【0021】
バルブボデー51は、内部を空気が通過する2個の通過口50を形成する略日字型の枠状部61を有し、且つその枠状部61の図示左側の空気下流端面に支持部62を有している。なお、通過口50の通路壁面には、略日字型のゴム系シール材63が焼き付け等により固着されている。リードバルブ52は、板ばねよりなり、一端側に2個の通過口50を開閉する2重舌状のバルブ部(自由端部)64を有し、且つ他端部にバルブボデー51の支持部62の空気下流端面に支持される被支持部(固定端部)65を有している。
【0022】
リードストッパ53は、金属により製造されて、一端側にリードバルブ52のバルブ部64の開き具合を規制する2重舌状のストッパ部(自由端部)66を有し、且つリードバルブ52の被支持部65の空気下流端面に支持される被支持部(固定端部)67を有している。シールラバー54は、ゴム系弾性体よりなり、バルブボデー51の枠状部61の周囲を気密的に保持することで第1、第2ハウジング6、7とバルブボデー51の枠状部61との間に形成される隙間からの空気の漏洩を防止するシール機能、およびバルブボデー51の枠状部61を第1、第2ハウジング6、7の収容溝41内に保持固定する機能を併せ持つゴム系シール材である。なお、シールラバー54の環状部68は、略コの字状の断面を有している。そして、シールラバー54は、環状部68の内周面に形成された内周凹部69を、バルブボデー51の枠状部61の外周に形成された外周凸部60に被せるように嵌め合わすことで、バルブボデー51の枠状部61の外周に組み付けられる。
【0023】
ここで、バルブボデー51の支持部62、リードバルブ52の被支持部65およびリードストッパ53の被支持部67には、2個の貫通孔71〜73が貫通している。また、第2ハウジング7の外壁部44の収容溝41の溝壁面には、2個の嵌合穴70が形成されている。そして、第1ハウジング6には、バルブボデー51の貫通孔71、リードバルブ52の貫通孔72およびリードストッパ53の貫通孔73を貫通する2個の軸状部(支持軸)74が設けられている。第2ハウジング7の空気上流端面に密着する第1ハウジング6の空気下流端面より突出するように設けられた2個の軸状部74の先端部は、第2ハウジング7の嵌合穴70に圧入される。
【0024】
[第1実施例の作用]
次に、本実施例の2次空気制御用バルブ1の作用を図1および図2に基づいて簡単に説明する。
【0025】
エンジンの燃焼室に吸入される吸入空気は、エアクリーナでゴミを除かれた後に、スロットルボデーを通り、インテークマニホールドを経て燃焼室に導かれる。このとき、スイッチングバルブが開弁すると、ケーシング22のパイプ23からダイヤフラム室21内に吸気管負圧が印加される。そして、エアポンプの吐出口からパイプを通り入口部31を経て第1空気通路32内に供給される空気圧が、ダイヤフラム室21内の吸気管負圧とコイルスプリング27の閉弁方向の付勢力との和よりも上回ると、バルブ3のダイヤフラム部12が撓み、コイルスプリング27の付勢力に抗してストッパ24およびバルブ3が図示上方に移動する。これにより、バルブ3がバルブシート5より離座することで弁孔2が開く。
【0026】
したがって、エアポンプの吐出口からパイプを通り入口部31を経て第1空気通路32内に流入した2次空気は、第1ハウジング6内に形成される弁孔2および第1空気通路33を通り、逆止弁9のバルブボデー51の略日字型の枠状部61に形成される2個の通過口50に流入する。そして、2個の通過口50内の空気圧と第2空気通路42内の空気圧との圧力差により、リードバルブ52の2重舌状のバルブ部64が図示下方に撓み、バルブ部64がリードストッパ53のストッパ部66に当接することで、2個の通過口50を開く。これにより、2個の通過口50に流入した2次空気は、第2空気通路42を通り、出口部43を経て三元触媒コンバータの上流側の排気管に流入し、2次空気が三元触媒コンバータに送り込まれる。このため、エンジン始動時、排気ガス温度が低い時でも、エアポンプを作動させることにより発生する2次空気が三元触媒コンバータに導かれるので、酸素(O2 )が燃焼し三元触媒が昇化、活性化する。特に酸化作用により炭化水素(HC)が無害な水(H2 O)に変化することで、炭化水素の大気中への排出量が低減される。
【0027】
[第1実施例の効果]
以上のように、本実施例の2次空気制御用バルブ1は、第1ハウジング6の空気下流端面から第2ハウジング7側に突出するように2個の軸状部74を設けている。そして、それらの軸状部74は、バルブボデー51の貫通孔71、リードバルブ52の貫通孔72およびリードストッパ53の貫通孔73を貫通し、軸状部74の先端部が第2ハウジング7の嵌合穴70に圧入されることで、バルブボデー51の支持部62、リードバルブ52の被支持部65およびリードストッパ53の被支持部67が支持される。すなわち、第2ハウジング7の収容溝41の空気上流端面(底壁面)とバルブボデー51の支持部62の空気下流端面との間に、リードバルブ52の被支持部65およびリードストッパ53の被支持部67が挟み込まれて支持固定される。
【0028】
したがって、従来品のような締結ねじの頭部を潰す等の工程を廃止でき、且つ締結ねじ自体を廃止できるので、逆止弁9の締結ねじ廃止構造を成立させることができる。これにより、部品点数や組付工数が少なくなるので、2次空気制御用バルブ1、特に逆止弁9の製品価格の低減を図ることができる。また、第1ハウジング6に2個の軸状部74を設け、第2ハウジング7にそれらの軸状部74を受ける2個の嵌合穴70を設けることにより、第1、第2ハウジング6、7の収容溝41に対するバルブボデー51、リードバルブ52およびリードストッパ53の位置決めを容易に行うことができるので、第1、第2ハウジング6、7の収容溝41内にバルブボデー51、リードバルブ52およびリードストッパ53を組み付ける際の組付作業が容易となる。
【0029】
[第2実施例]
図3は本発明の第2実施例を示したもので、図3は2次空気制御用バルブの逆止弁の主要構造を示した図である。
【0030】
本実施例では、収容溝41に臨む、第1ハウジング6の空気下流端面から2個の第1軸状部75が突出し、収容溝41に臨む、第2ハウジング7の空気上流端面から2個の第2軸状部76が突出するように、第1、第2軸状部75、76が第1、第2ハウジング6、7に一体形成されている。そして、2個の第1軸状部75の先端は、バルブボデー51の貫通孔71の途中まで差し込まれている。また、2個の第2軸状部76は、リードバルブ52の貫通孔72およびリードストッパ53の貫通孔73を貫通し、先端がバルブボデー51の貫通孔71の途中まで差し込まれている。これにより、第2ハウジング7の収容溝41の空気上流端面(底壁面)とバルブボデー51の支持部62の空気下流端面との間に、リードバルブ52の被支持部65およびリードストッパ53の被支持部67が挟み込まれて固定される。
【0031】
[第1比較例]
図4は本発明の第1、第2実施例に対する第1比較例を示したもので、図4(a)は2次空気制御用バルブの逆止弁の主要構造を示した図である。
【0032】
発明の第1、第2実施例に対する第1比較例では、シール機能とバルブボデー固定機能を併せ持つシールラバー91を、第1、第2実施例に採用したゴム系樹脂の樹脂成形品から、弾性変形が可能な筒状のゴム系弾性体を環状に切断して製造されるスライスカット品に変更している。また、シールラバー91は、第1ハウジング6の空気下流端面に形成された環状の嵌合溝92に嵌め込まれる。これにより、図4(b)に示したように、第1ハウジング6の空気下流端面と第2ハウジング7の空気上流端面およびバルブボデー51の枠状部61の空気上流端面との間に環状のシールラバー91が挟み込まれることにより、シールラバー91が弾性変形して押圧固定される。なお、シールラバー91によるシール機能は、矢印Aの圧縮変形により行い、バルブボデー51の固定機能は、矢印Bの弾性変形(ゴム反発力)により確保している。
【0033】
以上により、シールラバー91を、弾性変形が可能な筒状のゴム系弾性体を環状に切断して製造されるスライスカット品としたことにより、第1、第2実施例のシールラバー54よりもシールラバー91の生産性を向上できる。そして、第1ハウジング6の空気下流端面と第2ハウジング7の空気上流端面およびバルブボデー51の枠状部61の空気上流端面との間に環状のシールラバー91を挟み込むことでシールラバー91を押圧固定したことにより、バルブボデー51の枠状部61の周囲へのシールラバー91の嵌め込みが不要となる。また、第1ハウジング6の空気下流端面に形成された環状の嵌合溝92に置くだけで第1、第2ハウジング6、7およびバルブボデー51へのシールラバー91の組み付けが完了するので、シールラバー91の第1、第2ハウジング6、7およびバルブボデー51への組付作業性を向上でき、コストダウンを図れる。
【0034】
発明の第1、第2実施例に対する第1比較例では、締結ねじ93の脚部をリードストッパ53の被支持部67、リードバルブ52の被支持部65およびバルブボデー51の支持部62を貫通させてバルブボデー51の支持部62にリードストッパ53の被支持部67およびリードバルブ52の被支持部65を締め付け固定しているが、第1、第2実施例に示したように、第1、第2ハウジング6、7に軸状部74、第1、第2軸状部75、76を一体的に設けて、軸状部によってバルブボデー51の支持部62にリードバルブ52の被支持部65およびリードストッパ53の被支持部67を支持させるようにしても良い。
【0035】
[変形例]
本実施例では、本発明を、一方向にだけ空気(2次空気)の流れを許し、逆方向への空気(排気ガス)の流れを阻止するバルブである逆止弁9に適用した例を説明したが、本発明を、一方向にだけ流体(気体や液体)の流れを許し、逆方向への流体(気体や液体)の流れを阻止するバルブである逆止弁に適用しても良い。
【0036】
本実施例では、第1ハウジング6の空気下流端面から第2ハウジング7の空気上流端面側に突出するように、特に収容溝41を貫通するように、軸状部74を第1ハウジング6に一体形成しているが、第2ハウジング7の空気上流端面から第1ハウジング6の空気下流端面側に突出するように、特に収容溝41を貫通するように、軸状部を第1ハウジング6に一体形成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】2次空気制御用バルブの全体構造を示した断面図である(第1実施例)。
【図2】2次空気制御用バルブの逆止弁の主要構造を示した断面図である(第1実施例)。
【図3】2次空気制御用バルブの逆止弁の主要構造を示した断面図である(第2実施例)。
【図4】 (a)、(b)は2次空気制御用バルブの逆止弁の主要構造を示した断面図である(第1比較例)。
【図5】2次空気制御用バルブの全体構造を示した断面図である(従来の技術)。
【図6】(a)は逆止弁のシールラバーを示した断面図で、(b)は逆止弁のバルブデボーを示した断面図である(従来の技術)。
【符号の説明】
1 2次空気制御用バルブ
2 弁孔
6 第1ハウジング
7 第2ハウジング
9 逆止弁
32 第1空気通路(第1流体通路)
33 第1空気通路(第1流体通路)
41 収容溝
42 第2空気通路(第2流体通路)
50 通過口
51 バルブボデー
52 リードバルブ
53 リードストッパ
54 シールラバー
60 外周凸部
61 枠状部
62 支持部
65 被支持部
67 被支持部
69 内周凹部
70 嵌合穴(凹状部)
71 貫通孔
72 貫通孔
73 貫通孔
74 軸状部(凸状部)
75 第1軸状部
76 第2軸状部
91 シールラバー
92 嵌合溝

Claims (5)

  1. (a)内部を流体が通過する通過口を形成する枠状部を有し、且つその枠状部の一部に支持部を有するバルブボデーと、
    (b)前記バルブボデーの支持部に支持される被支持部を有し、前記通過口を開閉するリードバルブと、
    (c)前記リードバルブの被支持部に支持される被支持部を有し、前記リードバルブの開き具合を規制するリードストッパと、
    (d)前記バルブボデーの支持部、前記リードバルブの被支持部および前記リードストッパの被支持部を貫通する軸状部を有し、前記バルブボデーとの間に、前記リードバルブの被支持部および前記リードストッパの被支持部を挟み込んで固定するハウジングと
    を備えた逆止弁において、
    前記バルブボデーの周囲を気密的に保持することで前記ハウジングと前記バルブボデーとの間に形成される隙間からの流体の漏洩を防止するシール機能、および前記バルブボデーを前記ハウジング内に保持固定する機能を併せ持つ、弾性変形が可能な環状のシールラバーを備え、
    前記シールラバーの内周面には、前記バルブボデーの外周面に周設された凸部に嵌合する凹部が設けられたことを特徴とする逆止弁。
  2. 請求項1に記載の逆止弁において、
    前記ハウジングは、内部に第1流体通路を形成する第1ハウジングと、内部に第2流体通路を形成する第2ハウジングとからなり、
    前記軸状部は、前記第1ハウジングの流体の流れ方向の下流側端面から前記第2ハウジングの流体の流れ方向の上流側端面に設けられた凹状部に嵌合するように延長された略円柱状の凸状部であることを特徴とする逆止弁。
  3. 請求項1に記載の逆止弁において、
    前記ハウジングは、内部に第1流体通路を形成する第1ハウジングと、内部に第2流体通路を形成する第2ハウジングとからなり、
    前記軸状部は、前記第1ハウジングの流体の流れ方向の下流側端面および前記第2ハウジングの流体の流れ方向の上流側端面からそれぞれ突出する略円柱状の凸状部であることを特徴とする逆止弁。
  4. (a)内部を流体が通過する通過口を形成する枠状部を有し、且つその枠状部の一部に支持部を有するバルブボデーと、
    (b)前記バルブボデーの支持部に支持される被支持部を有し、前記通過口を開閉するリードバルブと、
    (c)前記リードバルブの被支持部に支持される被支持部を有し、前記リードバルブの開き具合を規制するリードストッパと、
    (d)前記バルブボデーの支持部、前記リードバルブの被支持部および前記リードストッパの被支持部を貫通する軸状部を有し、前記バルブボデーとの間に、前記リードバルブの被支持部および前記リードストッパの被支持部を挟み込んで固定するハウジングと
    を備えた逆止弁において、
    前記ハウジングは、内部に第1流体通路を形成する第1ハウジングと、内部に第2流体通路を形成する第2ハウジングとからなり、
    前記軸状部は、前記第1ハウジングの流体の流れ方向の下流側端面から前記第2ハウジングの流体の流れ方向の上流側端面に設けられた凹状部に嵌合するように延長された略円柱状の凸状部であることを特徴とする逆止弁。
  5. (a)内部を流体が通過する通過口を形成する枠状部を有し、且つその枠状部の一部に 支持部を有するバルブボデーと、
    (b)前記バルブボデーの支持部に支持される被支持部を有し、前記通過口を開閉するリードバルブと、
    (c)前記リードバルブの被支持部に支持される被支持部を有し、前記リードバルブの開き具合を規制するリードストッパと、
    (d)前記バルブボデーの支持部、前記リードバルブの被支持部および前記リードストッパの被支持部を貫通する軸状部を有し、前記バルブボデーとの間に、前記リードバルブの被支持部および前記リードストッパの被支持部を挟み込んで固定するハウジングと
    を備えた逆止弁において、
    前記ハウジングは、内部に第1流体通路を形成する第1ハウジングと、内部に第2流体通路を形成する第2ハウジングとからなり、
    前記軸状部は、前記第1ハウジングの流体の流れ方向の下流側端面および前記第2ハウジングの流体の流れ方向の上流側端面からそれぞれ突出する略円柱状の凸状部であることを特徴とする逆止弁。
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