JP3800887B2 - 自動販売機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、缶飲料などの商品を冷却若しくは加温して販売する自動販売機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動販売機は、断熱箱体から成る本体内に商品収納庫を構成し、この商品収納庫を複数の庫内に区画している。そして、冷却する商品を収納する庫内は、周知の冷凍サイクルによって冷却すると共に、加温する商品を収納する庫内は、電気ヒータによって加温していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来では、加温手段として電気ヒータを使用しており、加温に必要な熱量を得るためには、膨大な電気量を必要としていた。特に、冷却する庫内と加温する庫内が混在するため、電気ヒータによる加温側の熱が冷却する庫内にどうしても洩れてしまい、冷凍サイクルにて洩れた熱量分だけ過剰に外部に熱を放出しなければならなかった。これにより、冷凍サイクルは過剰に運転を行わなければならず、必要以上にランニングコストが高騰する問題を招いていた。
【0004】
係るランニングコストの高騰を回避するため、前記冷凍サイクルにて生じる廃熱により加温側の庫内を加温することが考えられる。しかしながら、係る冷凍サイクルにて生じる廃熱のみでは、十分に加温側の庫内を加温することができない問題が生じる。
【0005】
即ち、利用側熱交換器の加温能力は、特に外気温によって左右され、外気温が低い場合には、加温に必要とされる熱量を十分に得ることができず、商品が販売可能な温度に達するまでには必要以上に時間がかかる問題があった。
【0006】
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、冷却によって生じる廃熱を利用してランニングコストの低減を実現しながら、加温不足にも対処可能な自動販売機を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の自動販売機は、断熱箱体から成る本体内に商品収納庫を構成し、この商品収納庫を複数の庫内に区画すると共に、各庫内に投入された商品を冷却若しくは加温し、販売口より販売するものであって、圧縮機と熱源側熱交換器とを有する熱源側ユニットと、利用側熱交換器を有する複数の利用側ユニットとから成り、熱源側熱交換器を圧縮機の冷媒吐出管と冷媒吸込管とに切換弁を介して分岐接続する一方、これら両ユニットをつなぐユニット間配管を、冷媒吐出管と分岐接続された高圧ガス管、冷媒吸込管と分岐接続された低圧ガス管、及び、熱源側熱交換器と接続された液管にて構成すると共に、庫内に配設された各利用側熱交換器を、高圧ガス管と低圧ガス管に切換弁を介して分岐接続し、液管には冷媒減圧器を介して接続して成る冷却加温装置と、庫内に設けられた補助電気ヒータを備え、制御装置の入力側には庫内の温度検出手段と冷媒凝縮温度の検出手段が接続され、補助電気ヒータは、制御装置により制御されると共に利用側熱交換器による庫内の加温が不足する場合で、かつ、冷媒凝縮温度が設定値以下となった場合に、通電することを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、断熱箱体から成る本体内に商品収納庫を構成し、この商品収納庫を複数の庫内に区画すると共に、各庫内に投入された商品を冷却若しくは加温し、販売口より販売する自動販売機において、圧縮機と熱源側熱交換器とを有する熱源側ユニットと、各庫内にそれぞれ配設された利用側熱交換器を有する複数の利用側ユニットとから成り、熱源側熱交換器を圧縮機の冷媒吐出管と冷媒吸込管とに切換弁を介して分岐接続する一方、これら両ユニットをつなぐユニット間配管を、冷媒吐出管と分岐接続された高圧ガス管、冷媒吸込管と分岐接続された低圧ガス管、及び、熱源側熱交換器と接続された液管にて構成すると共に、各利用側熱交換器を、高圧ガス管と低圧ガス管に切換弁を介して分岐接続し、液管には冷媒流量制御弁を介して接続して成る冷却加温装置を設けたので、単一機能の熱源側熱交換器を用いた簡易な回路構成のもとで、複数の利用側熱交換器による各庫内の同時冷却運転又は加温運転はもとより各庫内の冷却・加温同時運転を任意の利用側ユニットで自由に選択して行うことができる。
【0009】
そして、各庫内の冷却・加温同時運転時には凝縮器として作用する利用側熱交換器と、蒸発器として作用する熱源側熱交換器とが直列接続されることになるため、熱回収による効率の良い運転を行うことができるようになり、ランニングコストの著しい低減を図ることが可能となる。
【0010】
特に、庫内には、補助電気ヒータを設けたので、外気温が低下することにより加温装置として使用される利用側熱交換器の凝縮器としての作用の低下を補助電気ヒータにて効果的に補うことができる。これにより、商品の加温を支障無く実現しながら、消費電力の節減を行うことができるようになるものである。
【0014】
そして、上記に加えて補助電気ヒータは、利用側熱交換器による庫内の加温が不足する場合に通電されるので、熱源側熱交換器の廃熱を優先的に利用して庫内の加温を行い、不足分の熱量を補助電気ヒータにて補うことができ、効率的な運転が可能となる。
【0016】
そして、上記に加えて補助電気ヒータは、制御装置により制御されると共に、制御装置の入力側には冷媒凝縮温度の検出手段が接続され、冷媒凝縮温度の値が設定値以下となった場合に、補助電気ヒータを通電するようにしたので、利用側熱交換器に流入する高温高圧冷媒の状態を冷媒凝縮温度で的確に把握し、係る利用側熱交換器の能力を判断して、必要な熱量を補助電気ヒータにて補うことができるようになるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づき詳述する。図1は本発明の実施形態としての自動販売機1の正面図、図2は前面扉3及び断熱扉4を除く自動販売機1の正面図、図3は自動販売機1の縦断側面図である。
【0018】
実施例の自動販売機1は缶飲料を冷却或いは加温販売するものであり、前面に開口した断熱箱体から成る本体2と、この本体2に一側を回動自在に枢支された開閉自在の前面扉3とから構成されている。この前面扉3には、複数の商品見本S・・が陳列された商品ディスプレイ6が設けられており、商品ディスプレイ6の右下隅には、紙幣投入口7、金銭表示器8、硬貨投入口9、硬貨返却口11及び返却レバー12やキー13が設けられている。また、商品ディスプレイ6の前面には、各商品見本Sの下側に対応させて、選択ボタン14がそれぞれ設けられており、前面扉3の下部には販売口16が配置されている。
【0019】
この前面扉3の後方には、前面に断熱扉4を有する商品収納庫17が本体2内に形成されている。この商品収納庫17内は図2に示す如く、内部に断熱材が充填された区画壁18と19により左右三室に区画されており、区画壁18の左側に特定庫17Aが形成され、区画壁18と区画壁19間に位置した中央に、冷却と加温の何れかを選択して切り替え可能とされた冷却加温庫17Bが形成されると共に、区画壁19の右側にも冷却加温庫17Cが形成されている。
【0020】
そして、係る商品収納庫17内には前後に二列の商品ラック22・が吊下される。尚、この場合、最も容量の大きい特定庫17A内には商品ラック22を左右に二列収納し、特定庫17Aの約半分の容量の冷却加温庫17B及び17C内には商品ラック22を一列ずつ収納している。
【0021】
各商品ラック22内には、外面を構成する側板23と、内部を前後に仕切る仕切板24とにより、上下方向に延在する商品通路26、26が前後にそれぞれ二列ずつ構成されている。また、各商品通路26・・・の上端には商品投入口27・・・がそれぞれ開口形成されており、下端には商品排出口28がそれぞれ開口形成され、各商品排出口28には商品搬出装置29が側板23或いは仕切板24にそれぞれ取り付けられている。
【0022】
尚、上記各商品搬出装置29はエジェクタメカニズム(或いはベンドメカ)と称され、常には商品通路26側に保持腕29Aを突出させて、当該商品通路26内の最下端の商品Gを保持しており、商品販売時にソレノイドなどの図示しないアクチュエータにより側板23或いは仕切板24側に沿うかたちで前記保持腕29Aを傾斜駆動し、一個ずつ商品Gを下方に落下させるものである。
【0023】
このような商品ラック22の下方には、前方に向かって低く傾斜したシュート41が配置されており、各商品ラック22から排出された商品Gはこのシュート41上に落下し、転動して断熱扉4の払出口42から前面扉3の前記販売口16に導かれるものである。
【0024】
そして、各シュート41の下側には特定庫17A、冷却加温庫17B、17Cにそれぞれ対応して、後に詳述する利用側ユニット30A(特定利用側ユニット)、利用側ユニット30B及び利用側ユニット30Cが設けられ、各ユニットにはそれぞれ送風機44A、44B、44Cが設けられている。
【0025】
そして、前記利用側ユニット30B、30Cの前記送風機44B及び44Cの風下側には、冷却加温庫17B、17Cを加温するための補助電気ヒータ46B、46Cがそれぞれ設けられている。また、この補助電気ヒータ46B及び46Cは後に詳述する制御装置Cによって制御される。
【0026】
他方、本体2の下側(庫外)には機械室51が構成されており、この機械室51内には熱源側ユニット31及び送風機54が設けられている。そして、これら熱源側ユニット31、利用側ユニット30A〜30Cにて自動販売機1の冷却加温装置が構成される。
【0027】
次に、図4を参照して本実施例における自動販売機1の冷媒回路を説明する。前記熱源側ユニット31は、圧縮機52と熱源側熱交換器53と気液分離器55などから構成されると共に、前記利用側ユニット30A、30B及び30Cは、前記利用側熱交換器43A、43B及び43Cを有している。そして、熱源側熱交換器53を圧縮機52の冷媒吐出管32と冷媒吸込管33とに切換弁34A、34Bを分岐接続する一方、熱源側ユニット31と利用側ユニット30A、30B、30Cとを接続するユニット間配管35を冷媒吐出管32と分岐接続された高圧ガス管36と、冷媒吸込管33と分岐接続された低圧ガス管37と、液管38とで構成している。
【0028】
そして、利用側ユニット30Aの利用側熱交換器43Aは、低圧ガス管37と接続されると共に、液管38には電動膨張弁等の冷媒流量制御弁47を介して接続されている。また、利用側ユニット30B、30Cの利用側熱交換器43B、43Cは、高圧ガス管36と低圧ガス管37とにそれぞれ切換弁39A、39B、40A、40Bを介して分岐接続され、液管38には電動式膨張弁等の冷媒流量制御弁48、49を介して接続されている。
【0029】
尚、50は液管38に介在させた電動式膨張弁等の冷媒流量制御弁である。また、本実施例において特定庫17Aは冷却のみ行うため、利用側ユニット30Aには利用側ユニット30B、30Cの如き切換弁39A、39B、40A、40Bは設けていないが、切換弁を冷媒吐出管32と冷媒吸込管33とに分岐接続して、加温すると共に、利用側ユニット30Aに設けられた送風機44Aの風下側に補助電気ヒータを取り付けても良い。更に、17Aを加温専用庫としても良く、その場合には当然に利用側熱交換器43Aは高圧ガス管36に接続されることになる。
【0030】
次に、図5は自動販売機1の制御装置Cの構成図を示している。この制御装置Cは、汎用マイクロコンピュータ56により構成されており、入力側には前記商品Gの選択ボタン14(一つで示す)と、前記特定庫17A、冷却加温庫17B、17Cのそれぞれに取り付けられる温度検出手段としての温度センサ58A、58B、58C、利用側熱交換器43A、43B、43C及び熱源側熱交換器53には冷媒の蒸発温度検出手段としての温度センサ63A、63B、63C、63、凝縮温度検出手段としての温度センサ62B、62C、62が接続されていると共に、マイクロコンピュータ56の出力側には、各切換弁34A、34B、39A、39B、40A、40Bと、各冷媒流量制御弁47、48、49、50と、各補助電気ヒータ46B、46Cと、圧縮機52、各送風機44A、44B、44C、54及び各商品搬出装置29(一つで示す)が接続されている。
【0031】
以上の構成で次に自動販売機1の動作を説明する。先ず初めに特定庫17A、冷却加温庫17B、17Cの全てを冷却庫として商品を冷却する場合を、図4を参照して説明する。前記温度センサ58A、58B、58Cが検出した温度が冷却設定温度以上であった場合、前記マイクロコンピュータ56は、熱源側熱交換器53の冷媒吐出管32の切換弁34Aを開き、冷媒吸込管33の切換弁34Bを閉じ、且つ、利用側熱交換器43B、43Cの高圧ガス管36の切換弁39A、40Aを閉じ、低圧ガス管37の切換弁39B、40Bを開く。尚、この場合冷却加温庫17B、17Cは、冷却を行うため、本発明に係る補助電気ヒータ46B、46Cは通電されない。
【0032】
これにより、圧縮機52から吐出された冷媒は、冷媒吐出管32、切換弁34A、熱源側熱交換器53と順次流れてここで凝縮液化した後、冷媒流量制御弁50及び液管38を経て、各利用側ユニット30A、30B、30Cの冷媒流量制御弁47、48、49に分配され、ここで減圧される。
【0033】
尚、このときマイクロコンピュータ56は、冷媒流量制御弁50は全開とすると共に、冷媒流量制御弁47、48、49は、温度センサ58A、58B、58Cの出力に基づいて絞り量が調節される。然る後、各冷媒流量制御弁47、48、49を経た冷媒は、各利用側熱交換器43A、43B、43Cに流入して蒸発気化した後、利用側熱交換器43B、43Cからは、切換弁39B、40Bを経て低圧ガス管37に入り、利用側熱交換器43Aからはそのまま低圧ガス管37に入る。そして、低圧ガス管37で合流した冷媒は、冷媒吸込管33、気液分離器55を順次経て圧縮機52に吸い込まれる。
【0034】
次に、特定庫17A及び冷却加温庫17Bを冷却する一方、冷却加温庫17Cは加温する場合について、図6を参照して説明する。例えば前記温度センサ58A、58Bが検出した温度が冷却設定温度以上、且つ温度センサ58Cが加熱設定温度以下である場合、マイクロコンピュータ56は熱源側熱交換器53の切換弁34Aを開くと共に、切換弁34Bを閉じ、且つ、冷却する利用側熱交換器43Bの切換弁39Aを閉じ、切換弁39Bは開き、且つ加温する利用側熱交換器43Cの切換弁40Aを開き、切換弁40Bを閉じる。
【0035】
これにより、圧縮機52から吐出された冷媒の一部が高圧ガス管36、切換弁40Aを順次経て、加温する利用側熱交換器43Cに流れると共に、残りの冷媒が冷媒吐出管32を経て、切換弁34Aから熱源側熱交換器53へと流入する。そして、この利用側熱交換器43Cと熱源側熱交換器53とで凝縮液化される。これら熱交換器43C、53で凝縮液化された冷媒は、液管38を経て利用側ユニット30A、30Bの冷媒流量制御弁47、48で減圧された後、それぞれの利用側熱交換器43A、43Bに流入して蒸発気化する。
【0036】
尚、マイクロコンピュータ56は、冷媒流量制御弁49及び50を温度センサ62C、62の出力に基づいて調整すると共に、冷媒流量制御弁47、48を温度センサ63A、63Bの出力に基づいて調整する。また、温度センサ58Cの出力に基づき、冷却加温庫17Cの温度が加温設定温度以下である場合には、マイクロコンピュータ56は補助電気ヒータ46Cに通電し、冷却加温庫17C内を補助的に加温する。
【0037】
これにより、利用側熱交換器43Cのみでは冷却加温庫17C内の加温が不足する場合に、利用側熱交換器43Cによる加温と共に、温度センサ58Cの出力に基づいて補助電気ヒータ46Cの通電を行うため、熱源側熱交換器53への廃熱を利用しつつ、不足分の熱量を補助電気ヒータ46Cにて補うことができるようになり、迅速な加熱を行うことができると共に、効率的な運転を行うことができる。
【0038】
また、利用側熱交換器43C及び補助電気ヒータ46Cにて加温された空気は、冷却加温庫17C内に設けられた送風機44Cにより、庫内の空気循環が行われるため、効率的に庫内の加温を行うことができる。
【0039】
更に、補助電気ヒータ46Cは、送風機44Cの風下側に設置されているため、優先的に加熱された空気を冷却加熱庫17C内に循環させることができ、これにより、隣接する庫内に熱が漏洩することを減少させることができる。
【0040】
利用側熱交換器43Aを経た冷媒は低圧ガス管37に、また、利用側熱交換器43Bを経た冷媒は切換弁39Bを経た後低圧ガス管37に流入して合流し、冷媒吸込管33、気液分離器55を順次経て圧縮機52に吸い込まれる。このようにこの場合には利用側熱交換器43Cは凝縮器として作用するので、冷却加温庫17Cは加温され、蒸発器として作用する利用側熱交換器43A、43Bで特定庫17A及び冷却加温庫17Bが冷却されることになる。
【0041】
次に、特定庫17Aを冷却すると共に、冷却加温庫17B、17Cを加温する場合を、図7を参照して説明する。温度センサ58Aが検出した温度が冷却設定温度以上、温度センサ58B、58Cが加熱設定温度以下である場合、前記マイクロコンピュータ56は熱源側熱交換器53の切換弁34A及び34Bを閉じ、且つ、加温する利用側熱交換器43Bの切換弁39Aを開き、切換弁39Bを閉じ、利用側熱交換器43Cの切換弁40Aを開き、切換弁40Bを閉じる。
【0042】
これにより、圧縮機52から吐出された冷媒が冷媒吐出管32、高圧ガス管36を経て加温する各利用側ユニット30B、30Cの各切換弁39A、40Aから各利用側熱交換器43B、43Cへと流入し、これら利用側熱交換器43B、43Cで凝縮液化されるようになる。そして、これら利用側熱交換器43B、43Cで凝縮液化された冷媒は、液管38を経て利用側ユニット30Aの冷媒流量制御弁47で減圧された後、利用側熱交換器43Aで蒸発気化される。
【0043】
尚、マイクロコンピュータ56は、冷媒流量制御弁50を全開とすると共に、冷媒流量制御弁47、48、49は温度センサ63A、62B、62Cの出力に基づいて調節する。
【0044】
然る後、利用側熱交換器43Aを経た後、低圧ガス管37に流入し、吸込管33、気液分離器55を順次経て圧縮機52に吸入される。このように凝縮器として作用する利用側熱交換器43B、43Cで冷却加温庫17B、17Cが加温され、蒸発器として作用する利用側熱交換器43Aで冷却専用庫17Aが冷却される。
【0045】
また、冷却加温庫17B及び17Cは、上述と同様にマイクロコンピュータ56により、温度センサ58B及び58Cの出力に基づき、冷却加温庫17B及び17Cの温度が加温設定温度以下である場合には、補助電気ヒータ46B又は46Cは前記マイクロコンピュータ56によって通電が制御され、冷却加温庫17B、17C内は、補助的に加温される。
【0046】
これにより、上述と同様に利用側熱交換器43B又は43Cのみでは冷却加温庫17B及び17C内の加温が不足する場合に、利用側熱交換器43B及び43Cによる加温と共に、温度センサ58B又は58Cの出力に基づいて検出温度が加温設定温度以下である場合には、補助電気ヒータ46B及び46Cの通電を行い、加温設定温度以上では通電を遮断するため、利用側熱交換器43Aの廃熱を利用しつつ、不足分の熱量を補助電気ヒータ46B又は46Cにて補うことができるようになり、迅速な加熱を行うことができると共に、効率的な運転を行うことができる。また、補助電気ヒータ46Bまたは46Cは、補助的に通電されるため、電気ヒータのみで加温を行っていた場合に比して、消費電力量を節減することができ、ランニングコストの著しい低減を図ることができるようになる。
【0047】
また、他の実施例としての本発明の自動販売機の制御装置Cには、図5に点線で示す如く上記実施例に加えて、マイクロコンピュータ56の入力側に自動販売機周囲の外気温度を検出する温度センサ60と、圧縮機52の冷媒吐出ガス温度を検出する温度センサ61が接続されている。冷媒回路の高圧側圧力を検出する圧力センサ65を接続しても良い。
【0048】
ここで、温度センサ61は、冷媒吐出管32に取り付けられ、係る冷媒吐出管32内の冷媒温度が検出する。また、圧力センサ65は、高圧ガス管36に設けられ、高圧ガス管36内の圧力を検出する。
【0049】
ここで、図8は外気温度を横軸とし、冷媒凝縮温度、吐出ガス温度、冷媒高圧圧力を縦軸として、外気温度の変化に伴い、各温度、圧力が変化する様子を示している。即ち、外気温度が低下すると各温度、圧力も低下し、利用側熱交換器43B、43Cで商品を加温するのに必要な加温能力が得られなくなる。
【0050】
マイクロコンピュータ56は、センサで検出した冷媒凝縮温度に基づいて利用側熱交換器43B及び43Cの加温能力を監視し、それぞれの温度が予め定めた設定値(商品必要温度から求められる)に満たない場合は、利用側熱交換器43B及び43Cのみでは加温が不十分であると判断し、補助電気ヒータ46B及び46Cを補助的に通電する。
【0051】
これにより、優先的に利用側熱交換器43B及び43Cにて冷却加温庫17B及び17Cを加温すると共に、外気温などによって影響される利用側熱交換器43B及び43Cの加温能力に対して補助的に補助電気ヒータ46B及び46Cを通電することにより、通常、電気ヒータのみで加温を行っていた場合と比較して消費電力を著しく節減することができ、ランニングコストの著しい低減を図ることができるようになる。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、断熱箱体から成る本体内に商品収納庫を構成し、この商品収納庫を複数の庫内に区画すると共に、各庫内に投入された商品を冷却若しくは加温し、販売口より販売する自動販売機において、圧縮機と熱源側熱交換器とを有する熱源側ユニットと、各庫内にそれぞれ配設された利用側熱交換器を有する複数の利用側ユニットとから成り、熱源側熱交換器を圧縮機の冷媒吐出管と冷媒吸込管とに切換弁を介して分岐接続する一方、これら両ユニットをつなぐユニット間配管を、冷媒吐出管と分岐接続された高圧ガス管、冷媒吸込管と分岐接続された低圧ガス管、及び、熱源側熱交換器と接続された液管にて構成すると共に、各利用側熱交換器を、高圧ガス管と低圧ガス管に切換弁を介して分岐接続し、液管には冷媒流量制御弁を介して接続して成る冷却加温装置を設けたので、単一機能の熱源側熱交換器を用いた簡易な回路構成のもとで、複数の利用側熱交換器による各庫内の同時冷却運転又は加温運転はもとより各庫内の冷却・加温同時運転を任意の利用側ユニットで自由に選択して行うことができる。
【0053】
そして、各庫内の冷却・加温同時運転時には凝縮器として作用する利用側熱交換器と、蒸発器として作用する熱源側熱交換器とが直列接続されることになるため、熱回収による効率の良い運転を行うことができるようになり、ランニングコストの著しい低減を図ることが可能となる。
【0054】
特に、庫内には、補助電気ヒータを設けたので、外気温が低下することにより加温装置として使用される利用側熱交換器の凝縮器としての作用の低下を補助電気ヒータにて効果的に補うことができる。これにより、商品の加温を支障無く実現しながら、消費電力の節減を行うことができるようになるものである。
【0056】
そして、上記に加えて補助電気ヒータは、利用側熱交換器による庫内の加温が不足する場合に通電されるので、熱源側熱交換器の廃熱を優先的に利用して庫内の加温を行い、不足分の熱量を補助電気ヒータにて補うことができ、効率的な運転が可能となる。
【0057】
そして、上記に加えて補助電気ヒータは、制御装置により制御されると共に、制御装置の入力側には冷媒凝縮温度の検出手段が接続され、冷媒凝縮温度の値が設定値以下となった場合に、補助電気ヒータを通電するようにしたので、利用側熱交換器に流入する高温高圧冷媒の状態を冷媒凝縮温度で的確に把握し、係る利用側熱交換器の能力を判断して、必要な熱量を補助電気ヒータにて補うことができるようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の自動販売機の正面図である。
【図2】図1の自動販売機の前面扉と断熱扉を除く正面図である。
【図3】図1の自動販売機の縦断側面図である。
【図4】図1の自動販売機の冷媒回路図である。
【図5】図1の自動販売機の制御装置の構成図である。
【図6】図1の自動販売機の冷媒回路図である。
【図7】図1の自動販売機の冷媒回路図である。
【図8】外気温度の変化に対する冷媒凝縮温度などの変化と、それによる補助電気ヒータの制御方式を説明図である。
【符号の説明】
1 自動販売機
17 商品収納庫
17A 特定庫
17B、17C 冷却加温庫
30A、30B、30C 利用側ユニット
31 熱源側ユニット
32 冷媒吐出管
33 冷媒吸込管
34A、34B、39A、39B、40A、40B 切換弁
36 高圧ガス管
37 低圧ガス管
38 液管
43A、43B、43C 利用側熱交換器
44A、44B、44C 送風機
46A、46B 補助電気ヒータ
47、48、49、50 冷媒流量制御弁
52 圧縮機
53 熱源側熱交換器
55 気液分離器
56 マイクロコンピュータ
C 制御装置

Claims (1)

  1. 断熱箱体から成る本体内に商品収納庫を構成し、この商品収納庫を複数の庫内に区画すると共に、各庫内に投入された商品を冷却若しくは加温し、販売口より販売する自動販売機であって
    圧縮機と熱源側熱交換器とを有する熱源側ユニットと、前記各庫内にそれぞれ配設された利用側熱交換器を有する複数の利用側ユニットとから成り、前記熱源側熱交換器を圧縮機の冷媒吐出管と冷媒吸込管とに切換弁を介して分岐接続する一方、これら両ユニットをつなぐユニット間配管を、前記冷媒吐出管と分岐接続された高圧ガス管、前記冷媒吸込管と分岐接続された低圧ガス管、及び、前記熱源側熱交換器と接続された液管にて構成すると共に、前記庫内に配設された前記各利用側熱交換器を、前記高圧ガス管と低圧ガス管に切換弁を介して分岐接続し、前記液管には冷媒減圧器を介して接続して成る冷却加温装置と、前記庫内に設けられた補助電気ヒータを備え、前記制御装置の入力側には庫内の温度検出手段と冷媒凝縮温度の検出手段が接続され、前記補助電気ヒータは、前記制御装置により制御されると共に利用側熱交換器による庫内の加温が不足する場合で、かつ、前記冷媒凝縮温度が設定値以下となった場合に、通電することを特徴とする自動販売機。
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