JP3800674B2 - 器具のレール取付装置 - Google Patents
器具のレール取付装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3800674B2 JP3800674B2 JP19261296A JP19261296A JP3800674B2 JP 3800674 B2 JP3800674 B2 JP 3800674B2 JP 19261296 A JP19261296 A JP 19261296A JP 19261296 A JP19261296 A JP 19261296A JP 3800674 B2 JP3800674 B2 JP 3800674B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spring
- slider
- coil spring
- instrument case
- spring seat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Mounting Components In General For Electric Apparatus (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁接触器、リレーなどの配線,制御器具を配線盤,制御盤などの内部に敷設した支持レールに固定するためのレール取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
頭記した器具のレール支持装置として、図7に示すように、器具ケース1の底面側に固定爪2,および該固定爪2に向かい合って器具ケース1に前後方向へスライド可能に装着(スライダの左右側面に張り出した突起条片をケースの案内溝部で前後方向へスライド可能に支持している)して付勢ばね3で矢印P方向に付勢されたスライダ4を設け、前記固定爪2とスライダ4の先端爪部4aとの間にUチャンネル形の支持レール5を挟持して器具ケース1を支持レール5に係止固定するようにした構成のものが一般に採用されている。
【0003】
ここで、前記付勢ばね3は図8(a) で示すように圧縮コイルばねとしてなり、該コイルばね3をスライダ4の中央に開口したばね挿入用の窓穴4bの前端面と器具ケース1から前記窓穴4bの中に突き出す突起状のばね受座1aとの間にまたがって架け渡し、コイルばね3の付勢でスライダ4を矢印P方向に押してその先端爪部4aを支持レール5に引っ掛けるようにしている。なお、ばね受座1aの突き出し高さは小さく、その先端は窓穴4bの中に引っ込んでいる。
【0004】
また、前記コイルばね3は組立作業員の手作業で組み込むようにしており、スライダ3を器具ケース1に装着した状態で、まずコイルばね3の一端をスライダ3の窓穴4aの端面に当てがい、続いてばねを圧縮しながら他端を窓穴内へ矢印A方向に押し込んでばね受座1aの端面に係止するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記した従来構造のままでは、コイルばね3の組み込み工程で次記のような作業上のミス,組立て欠陥が生じ易い。
すなわち、図8(b) で示すようにコイルばね3をばね受座1aへ嵌め込む組立て工程でばねの押し込みが不十分であると、コイルばね3の後端が中途半端な状態でばね受座5の角部に引っ掛かったままとなる。しかして、コイルばね3はスライダ4の窓穴4bの中に入り込んでいるので、外観検査でも前記した組立欠陥の状態が見分けにくい。
【0006】
しかも、このような組立上の欠陥を残したまま実使用時に器具を図7のように支持レール5に装荷すると、コイルバネ3が正規な組立状態に比べて多少伸びているのでスライダ4を押圧付勢する力が十分に発揮されず、このために支持レール5への取付力が低下する。また、支持レール5への装荷状態で振動,衝撃などが加わると、コイルばね3がばね受座1aから簡単に外れてしまい、この結果として器具ケース1が支持レール5から脱落するおそれがある。
【0007】
本発明は上記の点にかんがみなされたものであり、その目的は前記課題を解決し、スライダ付勢用コイルばねを組み込む際の作業ミス,組立て欠陥の発生を防止して組立性の改善化を図った器具のレール取付装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、器具ケースの底面側に、固定爪,および器具ケースに案内支持して圧縮コイルばねで付勢されたスライダを向かい合わせに設け、前記固定爪とスライダとの間にUチャンネル状の支持レールを挟持して器具をレール上の所定位置に係止固定するようにした器具のレール取付装置で、前記コイルばねをスライダの中央に開口したばね挿入用の窓穴の端面と器具ケースから前記窓穴内に突き出す突起状のばね受座との間にまたがって架け渡した構成のものを実施対象に、次記のように構成するものとする。
【0009】
1)スライダの底面側に前記窓穴へ庇状に張り出してばね受座の先端を覆うばね挿入ガイド片を設けるとともに、スライダを器具ケースに装着した状態で、前記ばね受座の底面とこれに対面するばね挿入ガイド片との間の遊び間隙がコイルばねの線径よりも小となるように組立て構成する。
この構成によれば、スライダと器具ケース側のばね受座との間にまたがって圧縮コイルばねを架け渡す組立工程では、コイルばねの一端をスライダ側に形成したガイド部の端面に当てがった状態からそのまま奥へ押し込むと、コイルばねは途中でばね受座の角部に引っ掛かることなく、ガイド片の端面に沿って案内されながら相手側のばね受座に乗り移ってして正規の組立位置に装荷される。しかも、器具ケースにスライダを装着した状態で、ばね受座の先端面(底面)とこれに対面するスライダ側のガイド片との間の遊び間隙をコイルばねの線径よりも狭めておくことにより、コイルばねがガイド部からばね受座へ乗り移る過程で、コイルばねの先端が前記隙間に入り込んでばね受座とスライダの間に挟まれといった組立上の欠陥を確実に回避できる。したがって、コイルばねの組み込みを組立ミスなしに作業能率よく行える。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を形態別に図面に基づいて説明する。なお、各実施例の図中で図8に対応する同一部材には同じ符号を付してある。
〔実施例1〕
図1ないし図5は本発明の請求項1に対応する実施例を示すものである。この実施例においては、器具ケース1からスライダ4のばね挿入用窓穴4bの中に向けて突き出すばね受座1aの突き出し高さはスライダ4の厚みの略半分であり、かつこのばね受座1aの先端(底面)に対向してスライダ4の底面側には、窓穴4bの後縁から庇状に張出してばね受座1aの先端を覆うようにばね挿入ガイド片4cがスライダ4と一体成形されている。なお、スライダ4は、その長手方向に沿って左右両サイドから側方に突出した突起条片4dを器具ケース1の底面から突き出す断面L字形の案内支持部1bに嵌め込んで前後方向へスライド可能に案内支持されている。
【0012】
また、スライダ4を器具ケース1に装着した状態では、図4で示すように前記したばね受座1aの先端面1c(図3参照)とこれに対面するスライダ4のばね挿入ガイド片4cとの間の遊び間隙Dがコイルばね3の線材太さ(線径)φd よりも狭くなるように設定されている。
かかる構成で、器具ケース1に装着したスライダ4とケース側のばね受座1aとの間に圧縮コイルばね3を架け渡す際には、図5で示すようにコイルばね3の先端をスライダ4の窓穴前端面に当てがった状態で、コイルばね3を圧縮方向に撓ませながら後端をスライダ3に設けたガイド片4cの先端に掛け、そのままコイルばねの後端を矢印A方向に押し込む。これにより、コイルばね3はガイド片4cの端面に沿ってばね受座1aの座面に乗り移り、正規の装荷位置に掛け渡し支持される。しかも、ばね受座1aの先端とガイド片4cとの間の遊び間隙Dが先記のようにコイルばね3の線径よりも狭く設定されているので、コイルばね3がガイド片4cからばね受座1aに乗り移る過程でばねが隙間に入り込んで挟まれるおそれもなく、これにより作業ミス,組立て欠陥なしに、コイルばね3の組み込み作業を能率よく行える。
【0013】
〔実施例2〕図6(a),(b) は本発明の他の実施例を示すものである。この実施例においては、実施例1におけるばね挿入ガイド片4cを設ける代わりに、器具ケース1の底面側に突設したばね受座1aが先端とスライダ4の底面とが略面一に並ぶように、つまりスライダ4を器具ケース1に装着した状態で、図6(a) で表すようにばね受座1aの先端とスライダ4の底面との間の段差ΔHがコイルばね3のばね材線径φd よりも小になるように、ばね受座1aの突き出し高さが設定されている。
【0014】
かかる構成により、スライダ4と器具ケース側のばね受座1aとの間にコイルばね3を架け渡す組立工程で、コイルばね3が正規の装荷位置まで押し込まれずに、図6(b) のようにばね受座1aの先端に引っ掛かったままの状態になっていると、コイルばね3がスライダ4の底面からはみ出すのでその組立ミスが容易に見分けられる。また、スライダ4を下に向けて器具ケース1をテーブルなどの上に立てると、スライダ4の底面からコイルばね3の先端が突き出しているのて樹脂ケース1の起立姿勢が不安定に傾くのでコイルばね組立の欠陥有無が容易に判別できる。なお、この場合にはばね受座1aに対してコイルばね3を正規の装荷位置まで押し込むことで簡単に修正できる。
【0015】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の構成によれば、器具ケースに装着したスライダと器具ケースに設けたばね受座との間にまたがってスライダ付勢用のコイルばねを架け渡す際に、作業ミス,組立て欠陥のおそれなく、かつ作業能率よくコイルばねを正規の装荷位置に組み込むことができ、これによりレール取付装置の組立作業性の改善が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に対応するレール取付装置の構成図であり、(a),(b) はその断面側視図,および底面図
【図2】図1におけるスライダの外形斜視図
【図3】図1における器具ケースの底面側の構造を示す外形斜視図
【図4】図1における要部の拡大断面図
【図5】図1のレール取付装置に対するコイルばねの組み込み手順の説明図
【図6】本発明の実施例2に対応するレール取付装置の構成図であり、(a) はその断面側視図、(b) は要部の拡大断面図
【図7】レール取付装置を介して器具を支持レールに固定した状態を表す図
【図8】従来におけるレール支持装置の構成図であり、(a) は正規の組立状態を表す断面側視図、(b) はコイルばねが正規の位置からずれた位置に装荷されている欠陥状態を表す図
【符号の説明】
1 器具ケース
1a ばね受座
2 固定爪
3 コイルばね
4 スライダ
4b 窓穴
4c ばね挿入ガイド片
5 支持レール
φd コイルバネの線径
Claims (1)
- 器具ケースの底面側に、固定爪,および器具ケースに案内支持して圧縮コイルばねで付勢されたスライダを向かい合わせに設け、前記固定爪とスライダとの間にUチャンネル状の支持レールを挟持して器具をレール上の所定位置に係止固定する器具のレール取付装置であり、前記ばねをスライダの中央に開口したばね挿入用の窓穴の端面と器具ケースから前記窓穴内に突き出す突起状のばね受座との間にまたがって架け渡したものにおいて、スライダの底面側に前記窓穴へ庇状に張り出してばね受座の先端を覆うばね挿入ガイド片を設けるとともに、スライダを器具ケースに装着した状態で、前記ばね受座の先端とこれに対面するばね挿入ガイド片との間の遊び間隙がコイルばねの線径よりも小となるように組立て構成したことを特徴とする器具のレール取付装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19261296A JP3800674B2 (ja) | 1996-07-23 | 1996-07-23 | 器具のレール取付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19261296A JP3800674B2 (ja) | 1996-07-23 | 1996-07-23 | 器具のレール取付装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1041652A JPH1041652A (ja) | 1998-02-13 |
JP3800674B2 true JP3800674B2 (ja) | 2006-07-26 |
Family
ID=16294162
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19261296A Expired - Fee Related JP3800674B2 (ja) | 1996-07-23 | 1996-07-23 | 器具のレール取付装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3800674B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102214213B1 (ko) * | 2019-06-25 | 2021-02-08 | 김진섭 | 알루미늄 조립 팔레트 |
-
1996
- 1996-07-23 JP JP19261296A patent/JP3800674B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1041652A (ja) | 1998-02-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3227982U (ja) | プラグコンタクトセット | |
CN101123147B (zh) | 开关装置及其组装方法 | |
KR101701180B1 (ko) | 전선 대 기판 커넥터 | |
US7287890B2 (en) | Lamp unit mounting structure | |
US7674983B2 (en) | Wire holder | |
CN111787824B (zh) | 拉链单元、移动引导装置及移动引导装置的制造方法 | |
JP3800674B2 (ja) | 器具のレール取付装置 | |
US20060116017A1 (en) | Electrical connector housing, electrical connector, and connector assembly | |
EP1519387A2 (en) | Outer casing of electric equipment | |
JP4023685B2 (ja) | 固定具 | |
JP3884325B2 (ja) | フレキシブルプリント基板接続用コネクタおよび接続用フレキシブルプリント基板 | |
JP2008022595A (ja) | プロテクタ | |
JPH08320355A (ja) | コネクタ検査装置 | |
JP2603043Y2 (ja) | 摺動案内具 | |
JPS58173271A (ja) | 自動車の窓上げ装置用の合成された、特にスライドの構造 | |
JPH08255986A (ja) | 平板状部材の固定構造 | |
JP3274709B2 (ja) | 速結端子 | |
JP4096903B2 (ja) | 電気機器のレール取付け構造 | |
JPH07212944A (ja) | クリップ | |
JP2007181363A (ja) | 取付具 | |
JPH0616831Y2 (ja) | 車両用灰皿の組付部構造 | |
JP2010095040A (ja) | 車載用機器の組付け構造 | |
JPH0592742A (ja) | 車両用ガーニツシユの結合構造 | |
KR200160446Y1 (ko) | 자동차 오디오용 노브 | |
JPH04225596A (ja) | サブ基板固定装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060126 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060323 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060411 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060424 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090512 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090512 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090512 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110512 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110512 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120512 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120512 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130512 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |