JP3800481B2 - 組立式カムシャフト及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカムシャフトに関し、特に内燃機関に用いられる組立式のカムシャフトに関する。
【0002】
【従来の技術】
4サイクルの往復動作形内燃機関において、クランクシャフトの回転に同期して吸排気弁を開閉させるカムシャフトが設けられている。カムシャフトは、開閉させる吸排気弁に対応した数のカム部を有し、クランクシャフトから取り出された動力により、チェーンやタイミングベルト等を介して回転駆動されるようになっている。
【0003】
ところで、従来、安価に製造できる等の理由により、カムシャフトは、一体鋳造により形成され、その後焼き入れ等の加工がなされていた。しかるに、近年においては、内燃機関の高性能化、小型軽量化の要求が高まり、カムシャフトも従来の一体鋳造品から、シャフト部としての中空の鋼管に、合金鋼材や焼結材のカムロブを組み合わせた、いわゆる組立式カムシャフトに置換されるようになってきた。
【0004】
このような組立式カムシャフトの従来技術として、いわゆるトリントンタイプのカムシャフトがある(特開平1−125506号公報参照)。トリントンタイプのカムシャフトは、軸線方向の溝を内周に設けたカムロブに、小さなスキマをもって鋼管を通し、カムロブの位置、位相決めを行った後、上記軸方向の溝に対応する突起を持ったマンドレルを鋼管内に挿通することにより鋼管を拡径し、カムロブを鋼管に固定するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、鋼管の内側にマンドレルを挿通する際に、鋼管の内周とマンドレルの外周とは互いに圧接し合いながら移動するため、その間に大きな摩擦力が働く。かかる摩擦力が過大であると、マンドレルを挿通するために大きな力を必要とし、装置が大がかりなものとなってしまう。又、摩擦力が局所的に増大した場合、いわゆるカジリなどの表面損傷を生じる恐れがある。
【0006】
そこで、本願発明は、鋼管内にマンドレルを挿入する際に生じる摩擦力を低減できる組立式カムシャフト及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の組立式カムシャフトの製造方法は、中空の管の内壁に減摩処理を施すステップと、前記管をカムロブとジャーナルとギヤの開口内に挿入するステップと、前記管を拡径することにより、前記管の外周に前記カムロブと前記ジャーナルと前記ギヤを取り付けるステップとからなり、前記管の内壁に減摩処理を施すステップは、前記管を処理液に浸漬して潤滑皮膜を形成した後に、前記管の外周の潤滑皮膜を機械加工で剥離するステップを含むものである。
【0009】
【作用】
本発明の組立式カムシャフトの製造方法によれば、中空の管の内壁に減摩処理を施すステップと、前記管をカムロブとジャーナルとギヤの開口内に挿入するステップと、前記管を拡径することにより、前記管の外周に前記カムロブと前記ジャーナルと前記ギヤを取り付けるステップとからなり、前記管の内壁に減摩処理を施すステップは、前記管を処理液に浸漬して潤滑皮膜を形成した後に、前記管の外周の潤滑皮膜を機械加工で剥離するステップを含むものであるので、マンドレルなどを挿通する際の摩擦力を低減してカジリなどの不具合を防止できると共に、前記カムロブと前記ジャーナルと前記ギヤとを前記管の外周にしっかり固定できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本実施の形態につき説明する。図1は、本実施の形態にかかる組立式カムシャフトの正面図である。図2は、組立時における組立式カムシャフトを示した断面図であり、図3は、図2の組立式カムシャフトをIII-III線で切断し矢印方向に見た図である。
【0012】
図1において、組立式カムシャフト10は、中空のチューブ1の外周に8つのカムロブ2を取り付けており、チューブ1の下端にジャーナル3とを取り付け、チューブ1の上端に駆動用のギヤ4を取り付けている。
【0013】
次に、本実施の形態にかかる組立式カムシャフトの製造方法を説明する。まず、冷間又は熱間の塑性加工によりカムロブ2を成形する。尚、図3に示す例では、カムロブ2の開口2aの内周には、スキャロップ2bが設けられている。
【0014】
一方、チューブ1に関しては、カムロブ2を取り付ける前に、潤滑皮膜処理を行う。より具体的には、最終的な素材の形状に形成したチューブ1を、処理液に浸すことにより、潤滑皮膜すなわち潤滑性のある低摩擦係数皮膜、例えばりん酸マンガン系化成皮膜とか二硫化モリブデンを含有したエポキシ皮膜などをその表面に形成する。続いて、次工程で、チューブ1の外周に形成された潤滑皮膜を、バフがけによって排除する。外周の潤滑皮膜を排除する理由は、次工程で、チューブ1の拡径によりカムロブ2等を取り付ける際に、外周に潤滑皮膜が形成されていると、カムロブ2等を保持する力が低下して、組立式カムシャフト10の動作時に抜け落ちるなどする恐れがあるからである。
【0015】
このようにして、内周にのみ潤滑皮膜が形成されたチューブ1の外周に、スキマ嵌めの状態で取り付けたカムロブ2とジャーナル3とギヤ4とを、不図示の治具を用いて所定の位置、所定の位相で保持する。次に、図2に示す如く、チューブ1の内径よりやや外方に張り出すようにして突起Paが下端の外周に等間隔に形成されたパンチPを、矢印方向に大きな力を付与しながら、チューブ1の上端側から挿通してチューブ1を拡径し、それによりカムロブ2、ジャーナル3、ギヤ4をチューブ1に固定する。この際、図3に示すように、チューブ1の内周には、突起Paの圧接により軸線方向の溝1aが形成される。
【0016】
このとき、チューブ1の内周のみに潤滑皮膜が形成され、すなわち減摩処理が施されているので、パンチPを挿通する際に、パンチPの突起Paとチューブ1の内周との間の摩擦力を低減でき、それによりカジリなどの不具合を防止できる。又、パンチPの突起Paとチューブ1の内周との間の摩擦力を低減すれば、パンチPの押し込み力を低減できるため、製造装置をより安価なものとすることができる。
【0017】
尚、潤滑皮膜を形成する処理液を、チューブ1の内周にスプレーするなどして、潤滑皮膜を内周のみに形成しても良い。また、たとえば、結晶性の高分子量PTFEにガラス繊維5〜40%、モリブデン5〜40%を重量割合で含有させた処理液に、チューブ1をどぶ付けして、潤滑皮膜を形成しても良い。
【0018】
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。たとえばパンチPの先端から潤滑液を吹き出して、チューブ1の内周に塗布しつつ、パンチPをチューブ1に挿通することも考えられる。
【0019】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の組立式カムシャフトの製造方法によれば、中空の管の内壁に減摩処理を施すステップと、前記管をカムロブとジャーナルとギヤの開口内に挿入するステップと、前記管を拡径することにより、前記管の外周に前記カムロブと前記ジャーナルと前記ギヤを取り付けるステップとからなり、前記管の内壁に減摩処理を施すステップは、前記管を処理液に浸漬して潤滑皮膜を形成した後に、前記管の外周の潤滑皮膜を機械加工で剥離するステップを含むものであるので、マンドレルなどを挿通する際の摩擦力を低減してカジリなどの不具合を防止できると共に、前記カムロブと前記ジャーナルと前記ギヤとを前記管の外周にしっかり固定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態にかかる組立式カムシャフトの正面図である。
【図2】組立時における組立式カムシャフトを示した断面図である。
【図3】図2の組立式カムシャフトをIII-III線で切断し矢印方向に見た図である。
【符号の説明】
1 チューブ
2 カムロブ
3 ジャーナル
4 ギヤ
P パンチ

Claims (2)

  1. 中空の管の内壁に減摩処理を施すステップと、
    前記管をカムロブとジャーナルとギヤの開口内に挿入するステップと、
    前記管を拡径することにより、前記管の外周に前記カムロブと前記ジャーナルと前記ギヤを取り付けるステップとからなり、
    前記管の内壁に減摩処理を施すステップは、前記管を処理液に浸漬して潤滑皮膜を形成した後に、前記管の外周の潤滑皮膜を機械加工で剥離するステップを含む組立式カムシャフトの製造方法。
  2. 前記機械加工はバフがけである請求項1に記載の組立式カムシャフトの製造方法。
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