JP3799370B2 - 鋼製大引と鋼製束との結合部構造、それらの結合方法および鋼製束 - Google Patents

鋼製大引と鋼製束との結合部構造、それらの結合方法および鋼製束 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鋼製大引と鋼製束との結合部構造、それらの結合方法および鋼製束に関する。
【0002】
【従来の技術】
木造住宅や工業化住宅の1階床は、束石または土間コンクリートの上に束をたて大引を設置し、その上に直交するように根太をのせて床板を張る構造が一般的である。
束と大引は木製が一般的であるが、束については高さ調整の容易な鋼製束が普及し始めている。また、大引も価格と性能の点から一部の工業化住宅では鋼製のものが採用されている。
【0003】
従来、鋼製大引と鋼製束の結合部構造としては、特開平8−4253号公報に記載のものが知られている。この結合部構造に用いられる鋼製大引は、薄板鋼材を断面形状が略逆台形状の角筒状に折り曲げて、下面の中央部にて該鋼板の縁部同士をかしめ縫合して形成したもので、大引の下端部が鋼製束の上端の受け片(受け金物)に抱えられた状態で、受け片の底板に設けられた貫通孔を通して大引の下面にタッピングビスがねじ込まれることにより、束の受け片に大引が固定されている。
【0004】
また、鋼製大引と鋼製束の結合部構造としては、特開2000−73527号公報に記載のものが知られている。この結合部構造に用いられる鋼製大引は、防錆処理鋼板を断面形状が略長方形状の角筒状に折り曲げて、下面の中央部にて該鋼板の縁部同士をかしめ縫合して形成したもので、大引の下端部が鋼製束の上端の受け部(受け金物)に抱えられた状態で、大引の両側面の下端部に形成された凹部に受け部の係合爪が嵌め込まれることにより、束の受け部に大引が固定されている。
【0005】
また、鋼製大引と鋼製束の結合部構造としては、特開2000−230292号公報に記載のものが知られている。この結合部構造に用いられる鋼製大引は、中空の鋼製大引本体と、この大引本体の下面に形成された開口部とを備えたもので、大引の下端部が鋼製床束(鋼製束)の上端の受部(受け金物)に抱えられた状態で、大引の両側面の下端部に形成された係合部(凹部)に、受部の両側壁部に形成された被係合部が係合されるとともに、大引の下面の開口部に、床束の受部の底壁部に形成された挿入部が金槌等によって上方に叩き上げられて挿入されることにより、床束の受部に大引が固定されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの従来の鋼製大引と鋼製束との結合部構造には次のような問題がある。すなわち、特開平8−4253号公報に記載の鋼製大引と鋼製束との結合部構造にあっては、鋼製大引を閉断面にするためのカシメ加工に手間がかかり、製造コストが高くなる。また、鋼製束の受け片に大引をタッピングビスで固定するため、施工に手間がかかる。
【0007】
また、特開2000−73527号公報に記載の鋼製大引と鋼製束との結合部構造にあっては、鋼製大引を閉断面にするためのカシメ加工に手間がかかり、製造コストが高くなる。また、鋼製大引の凹部に鋼製束の受け部の係合爪を嵌め込むことにより、束の受け部に大引を固定するので、これらの部材の製作誤差によるがたつきが生じやすい。さらに、解体時にこれらの嵌込部をはずすのが大変である。
【0008】
また、特開2000−230292号公報に記載の鋼製大引と鋼製束との結合部構造にあっては、鋼製大引の係合部に鋼製床束の受部の被係合部を係合させるので、これらの部材の製作誤差によるがたつきが生じやすい。また、解体時にこれらの嵌込部をはずすのが大変である。さらに、鋼製大引の下面の開口部に、鋼製床束の受部の挿入部を金槌等によって上方に叩き上げて挿入するので、叩き上げるときに、鋼製大引が変形する恐れがある。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みて為されたもので、鋼製大引の製造コストを低減することができるとともに、鋼製大引と鋼製束との結合を迅速かつ確実に行うことができ、さらにこれらの解体を簡単に行うことができる鋼製大引と鋼製束との結合部構造、それらの結合方法および鋼製束を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の鋼製大引と鋼製束との結合部構造は、鋼製大引と鋼製束との結合部構造であって、
前記鋼製大引は、下面に開口部を有する中空状の大引であり、
前記鋼製束は、束本体と、この束本体の上端部に設けられた結合部とを備え、前記結合部は、ボルトと、このボルトの上方に固定される押え金物と、前記ボルトに螺合されたナットと、このナットと前記押え金物との間に設けられた受け金物とを備えており、
前記鋼製大引の前記開口部の両側には、両縁部が内側に折り曲げられて形成された一次折込部と、この一次折込部の先端からさらに開口部から離れる方向に折り曲げられて形成された二次折込部とからなる折込部が設けられており、
前記鋼製束の前記受け金物は、底壁部とこの底壁部に形成された起立部とを備え、
前記鋼製束の前記受け金物は、底壁部とこの底壁部に形成された起立部とを備え、
前記鋼製大引の前記開口部に前記受け金物の前記起立部が嵌入されるとともに、前記二次折込部間に前記押え金物が掛け渡されて、前記押え金物と前記受け金物の前記底壁部との間に、前記鋼製大引の前記折込部が挟まれていることを特徴とする。
【0012】
請求項2に記載の鋼製大引と鋼製束との結合方法は、鋼製大引と鋼製束との結合方法であって、
前記鋼製大引は、下面に開口部を有する中空状の大引であり、
前記鋼製束は、束本体と、この束本体の上端部に設けられた結合部とを備え、前記結合部は、ボルトと、このボルトの上方に固定される押え金物と、前記ボルトに螺合されたナットと、このナットと前記押え金物との間に設けられた受け金物とを備えており、
前記鋼製大引の前記開口部の両側には、両縁部が内側に折り曲げられて形成された一次折込部と、この一次折込部の先端からさらに開口部から離れる方向に折り曲げられて形成された二次折込部とからなる折込部が設けられており、
前記鋼製束の前記受け金物は、底壁部とこの底壁部に形成された起立部とを備え、
前記鋼製束の前記押え金物を前記鋼製大引の中空部に挿入するとともに、前記受け金物の前記起立部を前記鋼製大引の前記開口部に嵌入し、次いで前記二次折込部間に前記押え金物を掛け渡して、前記押え金物が前記鋼製大引の開口部から抜けないようにした後、前記押え金物と前記受け金物の前記底壁部との間に前記鋼製大引の前記折込部を挟み込んで固定することを特徴とする。
【0013】
請求項3に記載の鋼製束は、下面に開口部を有する中空状であり、前記開口部の両側には、両縁部が内側に折り曲げられて形成された一次折込部と、この一次折込部の先端からさらに開口部から離れる方向に折り曲げられて形成された二次折込部とからなる折込部が設けられている鋼製大引と結合される鋼製束であって、
束本体と、この束本体の上端部に設けられた結合部とを備え、
前記結合部は、ボルトと、このボルトの上方に固定される押え金物と、前記ボルトに螺合されたナットと、このナットと前記押え金物との間に設けられた受け金物とを備え、
前記受け金物は、底壁部とこの底壁部に形成された起立部とを備え
前記鋼製大引の前記開口部に前記受け金物の前記起立部が嵌入されるとともに、前記二次折込部間に前記押え金物が掛け渡されて、前記押え金物と前記受け金物の前記底壁部との間に、前記鋼製大引の前記折込部が挟まれることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
本実施の形態に係る鋼製大引と鋼製束との結合部構造に用いられる鋼製大引1は、図1に示すように、鋼板をプレス成形またはロール成形することにより、断面形状が長方形の中空状に形成されたもので、下面11の中央部には、大引1の長手方向に沿って延びる開口部12が形成されている。この開口部12の両側には、鋼板の幅方向の両縁部が下面11から内側に(上面13に向かって)略直角に折り曲げられて形成された一次折込部14aと、この一次折込部14aの先端からさらに開口部12から離れる方向に(側面15,15に向かって)折り曲げられて形成された二次折込部14bとからなる折込部14が設けられている。
【0015】
一方、本実施の形態に係る鋼製大引と鋼製束との結合部構造に用いられる鋼製束2は、図2に示すように、束本体20と、この束本体20の上端部に設けられた結合部30とを備えている。
束本体20は、ベースプレート21と、高さ調整部22とを備えている。高さ調整部22は、ターンバックル23の上下にそれぞれ、上部ボルト24および下部ボルト25がねじ込まれ、上部ボルト24および下部ボルト25にそれぞればね座金26およびナット27が装着されている。下部ボルト25とこれに螺合されているナット27は逆ねじになっている。ターンバックル23を回すことにより、束本体20(鋼製束2)の高さが上下する。束本体20の高さを調整した後、上部ボルト24および下部ボルト25にそれぞれ螺合されているナット27,27をターンバックル23側に締め込むことにより、束本体20の高さ(長さ)が固定される。下部ボルト25の下端に、ベースプレート21が溶接されて固定されている。
【0016】
結合部30は、上部ボルト(ボルト)24と、この上部ボルト24の頭部24aの下面に固定された押え金物31と、上部ボルト24に螺合された大引固定用ナット32と、このナット32と押え金物31との間において上部ボルト24に挿入された受け金物33と、この受け金物33とナット32との間において上部ボルト24に装着されたばね座金34とを備えている。
【0017】
押え金物31は、長方形の鋼板が折り曲げられて形成されたもので、両端に下方に直角に折り曲げられて形成された折曲部31a,31aを備えている。押え金物31は、中央部の孔(図示せず)に上部ボルト24が貫通されて、上部ボルト24の頭部24aに溶接により固定されている。押え金物31の幅は鋼製大引1の開口部14の幅よりも狭く、長さは開口部14の幅よりも長く設定されている。
【0018】
受け金物33は、長方形の鋼板が折り曲げられて形成されたもので、水平に延在する底壁部33aと、この底壁部33aの長手方向の両端に上方に直角に折り曲げられて形成された側壁部33b,33bと、底壁部33aの幅方向の両端の中央部が切り起こされて形成された起立部33c,33cとを備えている。底壁部33aの中央部には、上部ボルト24のボルト径よりやや大きな孔(図示せず)が形成されており、この孔に上部ボルト24が貫通されているが、固定はされていない。両側壁部33b,33bは、両側壁部33b,33bの上端部が互いに離間する方向に広がっており、これにより鋼製大引1が両側壁部33b,33bの間に挿入し易くなっている。両側壁部33b,33bの間に挿入された鋼製大引1は、これらの両側壁部33b,33bと底壁33aとにより、その下端部が抱えられる。また、両起立部33c,33cの幅は、鋼製大引1の開口部12の幅より若干小さく設定されており、これにより両起立部33c,33cは、鋼製大引1の開口部12に嵌入されるようになっている。
【0019】
鋼製大引1と鋼製束2とは、次のようにして結合されている。
すなわち、図2に示すように、鋼製大引1の下端部が受け金物33に挿入されて、受け金物33の底壁部33aと両側壁部33b,33bとにより抱えられているとともに、鋼製大引1の開口部12内に受け金物33の両起立部33c、33cが嵌入されている。押え金物31は鋼製大引1の開口部12内に、例えば開口部12の幅方向と押え金物31の幅方向とを合わせて挿入された後、鉛直軸の回りに90°回転されて、折込部14の二次折込部14b,14b間に掛け渡され、押え金物31と受け金物33の底壁部33aとの間に、折込部14が挟み込まれ、ナット32により締め付けられることにより、鋼製大引1と鋼製束2とが結合されている。
【0020】
通常、鋼製束を使用する場合の鋼製大引の施工は、図6に示すように、土間の上に鋼製大引1を上下逆さまに置き、上から鋼製束2を逆さまに全て固定した後、全体を上下反転して所定の位置に設置し、その後、図2に示すように、各鋼製束2のベースプレート21を基礎(束石または土間コンクリート7)とを、接着剤とコンクリート釘8で固定し、その後鋼製束の2の高さをターンバックル23により調整する。
【0021】
次に、鋼製大引1と鋼製束2とを結合する手順について説明する。
先ず、図7(a)に示すように、押え金物31とナット32との距離が十分あることを確認した後、鋼製束2を逆さまに保持した状態で、開口部12の幅方向と押え金物31の幅方向とを合わせて、押え金物31を鋼製大引1の開口部12から中空部に挿入する。このとき、受け金物33の底壁部33aが鋼製大引1の下面に当接されるとともに、鋼製大引1の底壁部33aの端部が、受け金物33の底壁部33aと両側壁部33b,33bとにより抱えられるように、かつ鋼製大引1の開口部12内に両起立部33c、33cが嵌入されるようにして、受け金物33を鋼製大引1の上に載せる。
【0022】
次に、鋼製大引1の開口部12に指等を入れて、図7(b)に示すように、押え金物31を鉛直軸を中心に90°回転させてから、図7(c)に示すように、鋼製束2を引き上げて押え金物31を鋼製大引1の折込部14の二次折込部14b,14bに密着させる。
最後に、図7(d)に示すように、ナット32を受け金物33側に締め込む。このようにすると、鋼製大引1の折込部14が押え金物31と受け金物33の底壁部33aとの間に挟み挟み込まれて、鋼製大引1と鋼製束2とが結合される。
なお、鋼製大引1と鋼製束2とを解体するには、逆の手順によればよい。
【0023】
このような鋼製大引と鋼製束との結合部構造にあっては、押え金物31を鋼製大引1の開口部12から中空部に挿入するとともに、受け金物33を鋼製大引1の上に載せた後、押え金物31を回転させ、その後鋼製束2を引き上げて押え金物31を折込部14の二次折込部14bに密着させてから、ナット32を締め付けることにより、鋼製大引1と鋼製束2とを結合することができる。したがって、簡単かつ確実に結合作業を行うことができる。またこれらの解体作業も簡単に行うことができるので、これらの部材を容易に再利用することができる。
【0024】
また、この鋼製大引と鋼製束との結合部構造にあっては、鋼製大引1として開口部12を有するものを使用するので、従来のように閉断面にするためのカシメ加工等を必要としないため、鋼製大引の製造コストを低減することができる。
また、鋼製大引1として開口部12を有するものを使用するので、2本の鋼製大引1の互いの下面11および側面15を、相手の開口部12に突っ込むことにより、運搬の荷姿を小さくすることができ、運搬効率を高めることができる。
また、鋼製大引1が開断面でありながら、鋼板の縁部が内側に折り曲げられており、鋼板の縁が外部に露出していないので、素手で取り扱っても安全である。
また、受け金物33に、鋼製大引1の開口部12に嵌入される起立部33cが形成されているので、受け金物33と鋼製大引1との間のがたつきを防止することができる。
また、鋼製大引1に二次折込部14b,14bが形成されているので、押え金物31を所定の向きに固定しやすい上に、押え金物31からの圧縮力に対する補強の役割を果たすことができる。
【0025】
なお、上記実施の形態では、鋼製大引1は断面形状が長方形の中空状に形成されているが、これに限らず、鋼製大引は、下面に開口部が形成されていれば、上辺と下辺の長さが異なる台形の断面形状やその他の多角形の断面形状の中空状に形成してもよい。また、鋼製大引1は、補強等のために、各面に溝を設けたり、あるいは波型の加工を施してもよい。
また、上記実施の形態では、開口部12が鋼製大引1に長手方向に沿って延びるように形成されているが、開口部は連続的に形成されていなくともよい。
また、上記実施の形態では、鋼製束2の押え金物31を鋼製大引1の開口部12から中空部に挿入し、その後図7(b)に示すように、鋼製大引1の開口部12から押え金物31が抜けないようにしたが、これに代えて、押え金物31を鋼製大引1の端部から鋼製大引1の中空部に挿入し、その後鋼製大引1との結合位置までずらすようにしてもよい。
【0027】
また、上記実施の形態では、鋼製束2の高さ調整部22としてターンバックル23を使用したが、これに限らず、他の高さ調整機構を用いることもできる。また、ターンバックル形式の場合は、ターンバックル23にねじ込まれる上部ボルト24が、結合部30のボルトを兼用しているが、他の高さ調整機構を用いる場合には、結合部30のボルトを別に用意すればよい。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の鋼製大引と鋼製束との結合部構造、結合方法および鋼製束によれば、鋼製束の押え金物を鋼製大引の中空部に挿入し、押え金物が鋼製大引の開口部から抜けないようにした後、ナットを締め付けて押え金物と受け金物とで鋼製大引の開口部を挟みこんで固定することにより、鋼製大引と鋼製束とを結合することができる。したがって、簡単かつ確実に結合作業を行うことができる。また、鋼製大引と鋼製束との結合部の解体作業も簡単に行うことができるので、これらの部材を容易に再利用することができる。
また、鋼製大引として開口部を有するものを使用するので、従来のように閉断面にするためのカシメ加工等を必要としないため、鋼製大引の製造コストを低減することができる。
さらに、鋼製大引の開口部に、端部が折り曲げられた折込部を形成することにより、強度を高めることができるので、鋼製大引と鋼製束との結合部の安全性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る鋼製大引の横断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係る鋼製大引と鋼製束との結合部構造を示す正面図である。
【図3】 本発明の実施の形態に係る鋼製束の平面図である。
【図4】 同、正面図である。
【図5】 同、側面図である。
【図6】 鋼製束を使用する場合の鋼製大引の施工方法を説明するための図である。
【図7】 鋼製大引と鋼製束とを結合する手順を説明するための図である。

Claims (3)

  1. 鋼製大引と鋼製束との結合部構造であって、
    前記鋼製大引は、下面に開口部を有する中空状の大引であり、
    前記鋼製束は、束本体と、この束本体の上端部に設けられた結合部とを備え、前記結合部は、ボルトと、このボルトの上方に固定される押え金物と、前記ボルトに螺合されたナットと、このナットと前記押え金物との間に設けられた受け金物とを備えており、
    前記鋼製大引の前記開口部の両側には、両縁部が内側に折り曲げられて形成された一次折込部と、この一次折込部の先端からさらに開口部から離れる方向に折り曲げられて形成された二次折込部とからなる折込部が設けられており、
    前記鋼製束の前記受け金物は、底壁部とこの底壁部に形成された起立部とを備え、
    前記鋼製大引の前記開口部に前記受け金物の前記起立部が嵌入されるとともに、前記二次折込部間に前記押え金物が掛け渡されて、前記押え金物と前記受け金物の前記底壁部との間に、前記鋼製大引の前記折込部が挟まれていることを特徴とする鋼製大引と鋼製束との結合部構造
  2. 鋼製大引と鋼製束との結合方法であって、
    前記鋼製大引は、下面に開口部を有する中空状の大引であり、
    前記鋼製束は、束本体と、この束本体の上端部に設けられた結合部とを備え、前記結合部は、ボルトと、このボルトの上方に固定される押え金物と、前記ボルトに螺合されたナットと、このナットと前記押え金物との間に設けられた受け金物とを備えており、
    前記鋼製大引の前記開口部の両側には、両縁部が内側に折り曲げられて形成された一次折込部と、この一次折込部の先端からさらに開口部から離れる方向に折り曲げられて形成された二次折込部とからなる折込部が設けられており、
    前記鋼製束の前記受け金物は、底壁部とこの底壁部に形成された起立部とを備え、
    前記鋼製束の前記押え金物を前記鋼製大引の中空部に挿入するとともに、前記受け金物の前記起立部を前記鋼製大引の前記開口部に嵌入し、次いで前記二次折込部間に前記押え金物を掛け渡して、前記押え金物が前記鋼製大引の開口部から抜けないようにした後、前記押え金物と前記受け金物の前記底壁部との間に前記鋼製大引の前記折込部を挟み込んで固定することを特徴とする鋼製大引と鋼製束との結合方法。
  3. 下面に開口部を有する中空状であり、前記開口部の両側には、両縁部が内側に折り曲げられて形成された一次折込部と、この一次折込部の先端からさらに開口部から離れる方向に折り曲げられて形成された二次折込部とからなる折込部が設けられている鋼製大引と結合される鋼製束であって、
    束本体と、この束本体の上端部に設けられた結合部とを備え、
    前記結合部は、ボルトと、このボルトの上方に固定される押え金物と、前記ボルトに螺合されたナットと、このナットと前記押え金物との間に設けられた受け金物とを備え、
    前記受け金物は、底壁部とこの底壁部に形成された起立部とを備え
    前記鋼製大引の前記開口部に前記受け金物の前記起立部が嵌入されるとともに、前記二次折込部間に前記押え金物が掛け渡されて、前記押え金物と前記受け金物の前記底壁部との間に、前記鋼製大引の前記折込部が挟まれることを特徴とする鋼製束。
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