JP3797465B2 - Manufacturing method of bearing - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、精密機器に内蔵されるスピンドルモータの駆動軸等、比較的高速で回転する軸を高精度で支持する場合に用いて好適な軸受であって、特に、回転軸が接触しない中逃げ部を有する軸受本体がハウジング内に組み込まれたタイプの軸受を製造する方法に関する。軸受本体は、焼結体あるいは焼結体にサイジングを施した多孔質体からなる素材を成形したものであり、潤滑油が含浸され、焼結含油軸受として好適に用いられる。
【0002】
【従来の技術】
上記焼結含油軸受は、焼結体に含浸された潤滑油が内径面にしみ出し、内径面と回転軸との間に油膜が形成されることにより、摩擦抵抗が低減して騒音や振動が抑えられるといった特性を有する。また、振動や騒音の抑制効果をさらに高めた焼結含油軸受として、軸方向中央部の内径面に、内径が回転軸の外径より僅かに大きく回転軸と接触しない隙間(以下、中逃げ部と称する)を形成し、回転軸の軸支面を両端部の内径面に限定した2点支持構造として摩擦抵抗の低減効果と回転軸の支持力をより安定化させたものがある。
【0003】
焼結含油軸受は、通常、原料の金属粉末を圧縮成形して得た円筒状の圧粉体を焼結し、焼結体をサイジングして最終形状に仕上げるといった工程を主体として製造されているが、軸受としては、焼結体単体の他に、焼結体がハウジング内に組み込まれたタイプのものがある。ところで、上記中逃げ部を形成する場合、その中逃げ部を焼結体への機械加工で形成すると、内径面に表出している気孔が潰れて潤滑油の循環作用に支障を来すことになる。このため、焼結体のサイジング工程で中逃げ部を同時に形成するか、もしくはサイジング後にもう1度焼結体を変形させて中逃げ部を独自に形成する方法が好ましい。いずれの場合も、軸方向両端部の内径面が径方向内側に突出したり、軸方向中央部が径方向外側に膨出したりする塑性変形を焼結体に生じさせることにより、離間する2つの軸支面とこれらの間の中逃げ部が内径面に同時に形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記2点支持構造の軸受においては、前述した摩擦抵抗の低減や回転軸の支持力向上といった軸受性能を高める上で、離間する2つの軸支面の内径および同軸度が高い精度で一致していることや、軸支面への潤滑油の供給量が十分になされることが要求される。ところが、従来より焼結体の塑性変形のさせ方は種々提案されているものの、比較的簡素で、軸受性能向上のための要求が十分満たされる一定の製造方法は見い出されていないのが現状であった。また、焼結体をハウジング内に組み込んだタイプの軸受にあっては、焼結体に軸支面および中逃げ部を形成してからハウジングに組み込んでも、焼結体に変形が生じて軸支面の内径に差異が生じたり同軸度が損なわれたりすることが多く、さりとて、組み込んだ後に焼結体をサイジングして軸支面および中逃げ部を形成することは、きわめて困難であった。
【0005】
したがって本発明は、焼結体がハウジング内に組み込まれた2点支持構造の軸受を、比較的簡素な方法で効率よく、かつ、優れた軸受性能(2つの軸支面の内径や同軸度の同一性に伴う回転軸の支持力、潤滑性、耐摩耗性等)を有するものに製造することができる方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、円筒状の軸受本体を円筒状のハウジング内に組み込んでなる軸受の製造方法であって、軸受本体に成形される円筒状の軸受素材を成形孔内に配置するとともに、軸受素材に外径均一のコアロッドを挿入するセット工程と、ハウジング素材を成形孔内に押し込んでハウジング素材内に軸受素材を圧入させる圧入工程とを備え、該圧入工程において、ハウジング素材の外径面を成形孔の内径面に倣って塑性変形させるとともに、少なくとも軸受素材の軸方向両端部の外径面にハウジング素材の内径面を圧迫させることにより、軸受素材をハウジング素材に圧着させる一方、軸受素材の軸方向両端部を縮径させ、その内径面をコアロッドに圧接させて回転軸を支持する軸支面に形成するとともに、これら軸支面間に、回転軸と接触しない中逃げ部を形成することを特徴としている。本発明に係る軸受素材は、前述の如く焼結体あるいは焼結体にサイジングを施してなる多孔質体が用いられ、軸受本体とされた製造後は、潤滑油が含浸され、焼結含油軸受として好適に用いられる。
【0007】
上記セット工程では、例えば、ハウジング素材の外径形状に応じて円筒状に形成された成形孔内に軸受素材を同軸的に配置し、かつ、成形孔に挿入した下パンチ上に載せる。そして、下パンチに貫通させたコアロッドを軸受素材に挿入する。軸受素材の内径は、中逃げ部を形成するために、その内径面とコアロッドとの間に微小な隙間が形成される寸法に設定する。また、軸受素材とハウジング素材は、軸方向長さが等しいと好ましい。
【0008】
上記圧入工程では、ハウジング素材を軸方向に沿って成形孔に押し込むとともに、ハウジング素材内に軸受素材を圧入させる。この圧入と同時に、両者を軸方向に圧縮してもよい。本発明では、ハウジング素材が成形孔に押し込まれるにつれ、ハウジング素材の内径面が少なくとも軸受素材の軸方向両端部の外径面を圧迫して縮径させる関係が、ハウジング素材、軸受素材および成形孔の形状および寸法に求められる。
【0009】
そのためには、例えば、押し込み方向先端側の成形孔の内径をハウジング素材の外径よりも小としておく一方、押し込み方向後端側のハウジング素材の内径を、軸受素材の外径よりも小としておく。この場合、ハウジング素材を成形孔に押し込むと、ハウジング素材の先端側は成形孔の内径面に圧迫されて縮径し、縮径するハウジング素材によってさらに軸受素材が圧迫されて縮径し、その部分の軸受素材の外径面がハウジング素材の内径面に圧着するとともに、軸受素材の内径面がコアロッドに圧接させられる。一方、ハウジング素材の後端側の内径面は軸受素材の後端側の外径面を圧迫し、軸受素材は縮径してその内径面がコアロッドに圧接させられる。軸受素材の両端部はハウジング素材によって縮径されて内径面がコアロッドに圧接し、それら内径面が、回転軸を支持する離間した2つの軸支面とされる。また、軸支面間の内径面においてはコアロッドとの間に隙間が残存し、回転軸と接触しない中逃げ部となる。このようにハウジング素材および軸受素材が塑性変形することにより、軸受素材が軸受本体に成形され、かつ、この軸受本体がハウジング素材の内径面に圧着して両者が一体化した軸受に成形される。
【0010】
本発明は、上記のような変形態様が適宜になされる軸受素材およびハウジング素材と成形孔との組み合わせを採ることにより、軸受本体がハウジング内に組み込まれた構成であって、かつ、中逃げ量が比較的大きな中逃げ部を有する2点支持構造の軸受を、比較的簡素な方法で効率よく製造することができる。
【0011】
また、軸受本体に形成される軸支面は、軸受素材の内径面がコアロッドに強く圧接させられることにより形成されるので、その内径および同軸度が高い精度で一致する。また、軸支面の密度を高くすることができるので、耐摩耗性の向上が図られる。一方、中逃げ部が形成される内径面の密度を軸支面よりも低くすること、ならびに中逃げ部の直径を比較的大きく形成することが可能なので、潤滑油の含有量や保油量を増大させることができ、潤滑性の向上が図られる。これらの結果、高レベルの軸受性能を有する軸受を製造することができる。
【0012】
また、本発明では、軸受素材の軸方向両端部の内径面が圧接させられるコアロッドの外径面に、動圧溝形成用の凸部または凹部が形成されていることを特徴としている。これによると、前者の凸部の場合では、軸支面には凸部形状に応じた動圧溝が形成される。また、後者の凹部の場合では、凹部形状に応じて刻設された軸支面と軸支面間の動圧溝とが同時に形成される。軸支面に動圧溝を形成すると、両端部の各軸支面により回転軸を支持する2点支持構造に加え、動圧溝に発生する動圧効果(動圧溝に流入する潤滑油の高圧化に伴う剛性向上)によって回転軸の支持力が相乗的に高まり、回転軸の支持力をより安定させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
これら実施形態では、注釈しない限りにおいて、本発明に係る軸受素材を素材と称し、ハウジング素材をハウジングと称している。本発明で言う軸受素材およびハウジング素材は、製造前および製造過程のものを言っており、これら素材は製造過程で変形させられ、製造後において、軸受素材は軸受本体となり、ハウジング素材はハウジングとなる。
(1)第1実施形態−図1
図1は、第1実施形態に係る軸受の成形工程を(a),(b)の順に示している。第1実施形態では、素材1Aを成形装置のダイ31内にセットし、次いで、ハウジング21をダイ31内に押し込むと同時にハウジング21内に素材1Aを圧入し、軸受20Aを製造する。
【0014】
成形装置は、図1に示すように、ハウジング21が圧入される成形孔30を有するダイ31と、外径均一のコアロッド32と、上下のパンチ33,34とから構成されている。ダイ31の成形孔30はハウジング21に略対応する円筒状であって、図1(a)に示すように、主部30aと、主部30aの奥部(下部)に形成された小径部30bと、主部30aの入口側(上側)に形成された開口部30cと、主部30aと開口部30cとの間の水平な段部30dとから構成されている。小径部30bの径は主部30aよりも小さく、開口部30cの径は主部30aよりも大きい。主部30aから小径部30bへの移行部は、なだらかなテーパ面に形成されている。
【0015】
図1(b)に示すように、上パンチ33は、成形孔30の開口部30cに摺動自在に挿入されるようになされ、また、下パンチ34は、成形孔30の小径部30bに摺動自在に挿入されるようになされている。コアロッド32は、上下のパンチ33,34に摺動自在に貫通するようになされている。
【0016】
ハウジング21は、図1(a)に示すように、主体をなす円筒部22の一端部にフランジ23が形成された円筒状のものである。ハウジング21の内径は不均一であって、フランジ23側の端部に内径小径部24aが形成され、他の内径部分が内径大径部24bとなっている。円筒部22の外径は成形孔30の主部30aの径よりも僅かに小さく、その外径面と主部30aの内径面との間に微小な隙間が形成される寸法に設定されている。また、フランジ23の外径は成形孔30の開口部30cの径よりも僅かに小さく、その外径面と開口部30cの内径面との間に微小な隙間が形成される寸法に設定されている。また、軸方向長さ(高さ)に関しては、円筒部22は成形孔30の主部30aから小径部30bにかかる長さを有し、フランジ23は開口部30cよりも短く設定されている。
【0017】
ハウジング21は、成形孔30に塑性変形しながら圧入され得る材質が選択され、例えば、青銅、黄銅、アルミニウム合金、鋼の他、焼結材が用いられる。焼結材の場合、素材1Aよりも気孔が大きいものを用いると、ハウジング21に含浸させた油が、毛細管力によって軸受本体側に効果的に供給されるので、軸受寿命を長くすることができ好ましい。
【0018】
素材1Aは、焼結体もしくは焼結体にサイジングを施して成形された多孔質体であって、内径および外径がともに均一の単純な円筒状のものである。素材1Aの外径はハウジング21の内径大径部24bの径よりも小さく、かつ、内径小径部24aの径よりも大きく、その外径面と内径大径部24bとの間に微小な隙間が形成される寸法に設定されている。また、素材1Aの内径はコアロッド32の直径よりも大きく、その内径面とコアロッド32との間に微小な隙間が形成される寸法に設定されている。素材1Aの軸方向長さは、ハウジング21のそれと等しく設定されている。
【0019】
次に、成形装置により軸受を製造する手順を説明する。
[工程1−素材のセット]
図1(a)に示すように、下パンチ34を成形孔30の小径部30bの途中まで挿入し、コアロッド32の上端をダイ31の上面と同一レベルに位置させる。そして、素材1Aをコアロッド32に同軸的に嵌め込んで下パンチ34上にセットする。
【0020】
[工程2−ハウジング内への素材の圧入]
図1(a)に示すように、フランジ23を上にしてハウジング21を成形孔30上に同軸的に配置してから、図1(b)に示すように上パンチ33を降下させ、上パンチ33によりハウジング21を成形孔30に押し込み、ハウジング21および素材1Aを軸方向に圧縮する。下パンチ34は、ハウジング21とともに降下させる。
【0021】
ハウジング21が成形孔30に押し込まれ、ハウジング21および素材1Aが軸方向に圧縮されると、ハウジング21の外径面は成形孔30の内径面に倣って塑性変形する。また、素材1Aの外径面はハウジング21の内径面に倣って塑性変形し、ハウジング21の内径面に圧着する。ハウジング21の円筒部22の下端部は、成形孔30の小径部30bに圧入して縮径し、絞り部25が造形される。これにより、素材1Aの下端部も内径側に圧迫されて縮径し、絞り部11aが造形される。一方、素材1Aの上端部は、ハウジング21の内径小径部24aに圧入し、内径小径部24aからの圧迫を受けて縮径することにより絞り部11bが造形される。
【0022】
素材1Aの上下の絞り部11a,11bの外径面はハウジング21の内径面にそれぞれ強く圧着し、内径面はコアロッド32に圧接して軸支面12に形成される。そして、これら軸支面12間の内径面においてはコアロッド32との間に隙間が残存し、中逃げ部13が形成される。このようにハウジング21および素材1Aが塑性変形することにより、素材1Aが軸受本体10Aに成形され、かつ、この軸受本体10Aがハウジング21の内径面に圧着して両者が一体化した軸受20Aに成形される。軸受20Aは、上パンチ33を上昇させて退避させ、下パンチ34を上昇させてダイ31から押し出すことにより脱型され、この後、コアロッド32を降下させて軸受20Aを得る。
【0023】
この場合、図1(a)に示すような素材1Aとハウジング21の位置から上パンチ33を降下させる方法によれば、素材1Aの上端部はハウジング21の内径小径部24aに上端面側から軸方向中央部方向に順次圧入され、一方、素材1Aの下端部は軸方向中央部側から下端面側に向けて縮径されていく。このため、素材1Aの上端部と下端部は、ともに下パンチ34方向に塑性変形し、その結果、コアロッド32に圧接して形成される軸支面12は、各端面寄りの気孔状態が僅かではあるが異なったものとなる。素材1Aの両端とも端面側から軸方向中央部に向かって塑性変形させたいときは、まず、図1(a)における下パンチ34の上面を成形孔30の小径部30bの領域またはそれよりも上方に位置させておき、素材1Aおよびハウジング21を同軸的に配置する。次いで、上パンチ33によりハウジング21を降下させ、内径小径部24aに素材1Aの上端部を圧入させ、この後、ハウジング21および素材1Aを図1(b)に示すように成形孔30に圧入する手順が採られる。
【0024】
上記第1実施形態によれば、素材1Aをダイ31内にセットし、次いで、ハウジング21をダイ21内に押し込んでハウジング21内に素材1Aを圧入させるといった簡素な方法により、焼結体からなる軸受本体10Aがハウジング(ハウジング素材21が変形した後のハウジング)21内に組み込まれた2点支持構造の軸受20Aを、効率よく製造することができる。
【0025】
軸受20Aの軸支面12は、素材1Aの内径面をコアロッド32に強く圧接させることにより形成されるので、その内径および同軸度が高い精度で一致し、加えて高密度化する故、耐摩耗性および回転軸の支持力に優れる。一方、中逃げ部13はコアロッド32に圧接しないことから軸支面12よりも密度は低く、かつ、その中逃げ量を比較的大きなものとすることができるので、潤滑油の含有量や保油量を増大させることができ、潤滑性が向上する。これらの結果、軸受20Aは優れた軸受性能を発揮する。また、双方の軸支面12の圧縮度をほぼ等しくすることができることから、それら軸支面12の気孔率が均等化され、その結果、軸支面12に生じる油圧も均等となって回転軸をバランスよく支持することができる。
【0026】
(2)第2実施形態−図2
次に、本発明の第2実施形態を説明する。
第2実施形態では、図2に示すように、第1実施形態の素材1Aとは異なる形状の素材1Bを成形装置のダイ31内にセットし、次いで、第1実施形態と同様のハウジング21をダイ31内に押し込むと同時にハウジング21内に素材1Bを圧入し、軸受20Bを製造する。
【0027】
第2実施形態の成形装置は、第1実施形態で用いたダイ31の成形孔30および下パンチ34を変更したものである。成形孔30は、図2(a)に示すように、上記小径部30bが形成されておらず、主部30aがダイ31の下面まで貫通しており、この主部30aに、下パンチ34が挿入されるようになされている。
【0028】
図2(a)の符合1Bで示す第2実施形態の素材は、内径均一で、軸方向一端部に外径大径部4bが形成された円筒状のものである。外径大径部4bの外径は、ハウジング21の内径大径部24bの径よりも大きく設定されている。また、外径大径部4b以外の外径部分である外径小径部4aの外径は、ハウジング21の内径小径部24aの径よりも大きく、かつ、内径大径部24bよりも小さくてその外径面と内径大径部24bの内径面との間に微小な隙間が形成される寸法に設定されている。また、素材1Bの内径はコアロッド32の直径よりも大きく、その内径面とコアロッド32との間に微小な隙間が形成される寸法に設定されている。
【0029】
次に、成形装置により軸受を製造する手順を説明する。
[工程1−素材のセット]
図2(a)に示すように、外径大径部4bを下にして素材1Bをコアロッド32に嵌め込み、下パンチ34上にセットする。
【0030】
[工程2−ハウジング内への素材の圧入]
図2(a)〜(b)に示すように、第1実施形態と同様にしてハウジング21を上パンチ33により成形孔30に押し込み、ハウジング21および素材1Bを軸方向に圧縮する。
【0031】
ハウジング21が成形孔30に押し込まれ、ハウジング21および素材1Bが軸方向に圧縮されると、ハウジング21の外径面は成形孔30の内径面に倣って塑性変形する。また、素材1Bの外径面はハウジング21の内径面に倣って塑性変形し、ハウジング21の内径面に圧着する。素材1Bの下端部の外径大径部4bは、ハウジング21の外径大径部24bに圧入して縮径し、消滅させられる。一方、素材1Bの上端部は、ハウジング21の内径小径部24aに圧入して縮径し、絞り部11bが造形される。
【0032】
素材1Bの上端部に造形された絞り部11bと下端部の外径面は、それぞれハウジング21の内径面に強く圧着し、これら部分の内径面はコアロッド32に圧接して軸支面12に形成される。そして、これら軸支面12間の内径面においてはコアロッド32との間に隙間が残存し、中逃げ部13が形成される。このようにハウジング21および素材1Bが塑性変形することにより、素材1Bが軸受本体10Bに成形され、かつ、この軸受本体10Bがハウジング(ハウジング素材21が変形した後のハウジング)21の内径面に圧着して両者が一体化した軸受20Bに成形される。軸受20Bは、上パンチ33を上昇させて退避させ、下パンチ34を上昇させてダイ31から押し出すことにより脱型され、この後、コアロッド32を降下させて軸受20Bを得る。
【0033】
(3)第3実施形態−図3,図4
第3実施形態は、図3に示すように、上記コアロッド32に代えた動圧溝形成用のコアロッド32Aを、上記第1実施形態に適用して素材1Aを成形し、軸支面12に動圧溝が形成された軸受を成形する例である。そのコアロッド32Aは、図4(a)に示すように、素材1Aの両端部内径面の圧接を受ける外径面に、複数のV字状の凸部32aが周方向に等間隔をおいてヘリングボーン状に形成されたものである。凸部32aは、コアロッド32Aの切削やメッキ等の手段によって形成することができるものであり、その高さは、数μm程度である。
【0034】
軸受を成形するには、まず、図3(a)に示すように、素材1Aを成形装置にセットし、コアロッド32Aの凸部32aが形成された部分を素材1Aの両端部内径面に対応させる。この状態から、第1実施形態と同様の操作(図3(a)〜(b))を行い、軸受本体10Cがハウジング(ハウジング素材21が変形した後のハウジング)21内に組み込まれた軸受20Cを得る。
【0035】
軸受本体10Cの軸支面12には、図4(b)に示すように(同図はハウジング21を省略している)、コアロッド32Aの凸部32aによってヘリングボーン状の動圧溝14が刻設される。脱型された軸受20Cには、ダイ31による外径面の拘束が開放されて全体が僅かに拡径するスプリングバックが生じるので、動圧溝14間の凸部を摩滅することなくコアロッド32Aから軸受20Cを抜くことができる。
【0036】
第3実施形態によって製造された軸受20Cによれば、軸支面12で回転軸を支持する2点支持構造に加え、動圧溝14に発生する動圧効果(動圧溝に流入する潤滑油の高圧化に伴う剛性向上)によって回転軸の支持力が相乗的に高まり、回転軸の支持力がより安定する。なお、潤滑油が動圧溝14の一部に集中して動圧が上昇する効果が十分に期待される観点から、軸受20Cは、回転軸の回転方向が動圧溝14のV字の先端方向(図4(b)で矢印R方向)に向くようにセットされることが好ましい。
【0037】
上記第3実施形態のように動圧溝形成用のコアロッド32Aを用いて軸支面に動圧溝を形成する形態は、第2実施形態にも勿論適用することができる。
【0038】
なお、第3実施形態で示した動圧溝の形状は任意であり、その数も適宜に選択されるが、回転軸をより安定して支持する観点から、複数が軸支面の周方向に沿って等間隔をおいて配置されると好ましい。第3実施形態では、ヘリングボーン状として、つまり形状によって、動圧上昇が生じる効果を得るようにしているが、深さの断面形状によってもその効果を得ることができる。
【0039】
それには、概略形状を軸方向に沿って延びる溝とし、回転軸が一方向のみに回転する場合には、回転軸の回転方向の逆方向側の端部を最深部とし、この最深部から回転軸の回転方向に向かってしだいに浅くなるよう傾斜させる。また、回転軸が正逆双方向に回転する場合には、周方向の中間部を最深部とし、この最深部から周方向両端部に向かってしだいに浅くなるよう傾斜させる。このように形成された動圧溝は、横断面(輪切りにした場合の断面)形状が回転軸の回転方向に向かって浅くなるくさび状の隙間となり、溝の浅い先端部に潤滑油が集中するくさび効果を得ることができる。
【0040】
また、第3実施形態で示した動圧溝14は、コアロッド32Aに形成した凸部32aにより形成されているが、このような凸部に代え、凹部によって動圧溝を形成することができる。すなわち、第3実施形態と刻設のパターンが逆であって、素材1Aの内径小径部の内径面がコアロッドに圧接させられるとコアロッドに形成した凹部に導入されて凸部が突設され、この凸部の内径面が軸支面に、また、凸部間の溝が動圧溝として機能する。この場合、凸部がさらに突設されることにより、その高さだけ中逃げ量が大きい軸受が得られる。なお、コアロッドに形成する凹部は、放電加工や電解腐食といった手段により形成することができる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、軸受本体がハウジング内に組み込まれた構成であって、比較的大きな中逃げ部を有する2点支持構造の軸受を、比較的簡素な方法で効率よく製造することができる。
また、本発明によって製造された軸受は、軸方向両端部の軸支面においては、内径および同軸度が高い精度で一致するとともに高密度化されて耐摩耗性の向上が図られ、一方、中逃げ部が形成された軸方向中央部においては、密度が低いことから潤滑油の含有量や保油量が十分に確保される。これらの結果、優れた軸受性能を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る軸受の製造工程を(a),(b)の順に示す縦断面図である。
【図2】 本発明の第2実施形態に係る軸受の製造工程を(a),(b)の順に示す縦断面図である。
【図3】 本発明の第3実施形態に係る軸受の製造工程を(a),(b)の順に示す縦断面図である。
【図4】 (a)は本発明の第3実施形態で用いるコアロッドの一部斜視図、(b)は第3実施形態で製造された軸受の一部を示す縦割り斜視図である。
【符号の説明】
1A,1B…軸受素材、10A,10B,10C…軸受本体、12…軸支面、
13…中逃げ部、14…動圧溝、20A,20B,20C…軸受、
21…ハウジング(ハウジング素材)、30…成形孔、32,32A…コアロッド、
32a…動圧溝形成用の凸部。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is a bearing suitable for use when supporting a shaft that rotates at a relatively high speed, such as a drive shaft of a spindle motor built in a precision instrument, with a high degree of accuracy. The present invention relates to a method of manufacturing a type of bearing in which a bearing body having a portion is incorporated in a housing. The bearing body is formed by molding a sintered body or a material made of a porous body obtained by sizing the sintered body, impregnated with a lubricating oil, and is suitably used as a sintered oil-impregnated bearing.
[0002]
[Prior art]
In the above-mentioned sintered oil-impregnated bearing, the lubricating oil impregnated in the sintered body oozes out to the inner diameter surface, and an oil film is formed between the inner diameter surface and the rotating shaft, so that the frictional resistance is reduced and noise and vibration are generated. It has the characteristic of being suppressed. In addition, as a sintered oil-impregnated bearing that further enhances the effect of suppressing vibration and noise, the inner diameter surface of the axial center portion is slightly larger than the outer diameter of the rotating shaft and does not contact the rotating shaft (hereinafter referred to as the intermediate relief portion). The two-point support structure in which the shaft support surface of the rotary shaft is limited to the inner diameter surfaces of both ends, and the effect of reducing frictional resistance and the support force of the rotary shaft are further stabilized.
[0003]
Sintered oil-impregnated bearings are usually manufactured mainly with the steps of sintering a cylindrical green compact obtained by compression molding a raw metal powder and sizing the sintered body to finish it into a final shape. However, as a bearing, there is a type in which a sintered body is incorporated in a housing in addition to a sintered body alone. By the way, in the case of forming the intermediate relief portion, if the intermediate relief portion is formed by machining the sintered body, the pores exposed on the inner diameter surface may be crushed and hinder the circulation function of the lubricating oil. Become. For this reason, it is preferable to form the middle relief portion at the same time in the sizing step of the sintered body or to form the middle relief portion independently by deforming the sintered body again after sizing. In any case, two shafts that are separated from each other by causing plastic deformation in which the inner diameter surfaces of both axial end portions protrude radially inward or the axial central portion bulges outward in the radial direction. A supporting surface and a middle escape portion between them are simultaneously formed on the inner diameter surface.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In the bearing with the above two-point support structure, in order to improve the bearing performance such as the reduction of the frictional resistance and the improvement of the supporting force of the rotating shaft, the inner diameter and the coaxiality of the two separated shaft support surfaces coincide with each other with high accuracy. And sufficient supply of lubricating oil to the shaft support surface is required. However, although various methods for plastic deformation of the sintered body have been proposed in the past, there is no constant manufacturing method that is relatively simple and sufficiently satisfies the requirements for improving bearing performance. there were. Also, in the case of a type of bearing in which the sintered body is incorporated in the housing, even if the sintered body is formed in the housing after the shaft support surface and the intermediate relief portion are formed, the sintered body is deformed and the shaft support is formed. In many cases, a difference occurs in the inner diameter of the surface or the coaxiality is impaired, and it is very difficult to size the sintered body after the assembly to form the shaft support surface and the intermediate relief portion.
[0005]
Therefore, according to the present invention, a bearing having a two-point support structure in which a sintered body is incorporated in a housing can be efficiently and excellently performed with a relatively simple method (the inner diameter and coaxiality of two shaft support surfaces). It is an object of the present invention to provide a method capable of producing a rotating shaft bearing force, lubricity, wear resistance, and the like associated with the sameness.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present invention, a cylindrical bearing body a cylindrical bearing manufacturing method comprising incorporating into the housing, together with placing the cylindrical bearing material to be molded to the bearing body forming the hole, the bearing material A setting process for inserting a core rod having a uniform outer diameter, and a press-fitting process for pressing the housing material into the molding hole and press-fitting the bearing material into the housing material . In the press-fitting process, the outer diameter surface of the housing material is formed into the molding hole. The bearing material is pressed against the housing material by compressing the inner diameter surface of the housing material against at least the outer diameter surfaces of both ends in the axial direction of the bearing material, while the bearing material is crimped to the housing material. Both ends are reduced in diameter, and the inner diameter surface is pressed against the core rod to form a shaft support surface that supports the rotation shaft, and the rotation shaft does not contact between the shaft support surfaces. It is characterized by forming a relief portion. As described above, the bearing material according to the present invention uses a sintered body or a porous body formed by sizing the sintered body, and after manufacturing the bearing body , the bearing body is impregnated with a lubricating oil, and a sintered oil-impregnated bearing. Is preferably used.
[0007]
In the setting step, for example, the bearing material is coaxially disposed in a cylindrically formed molding hole in accordance with the outer diameter shape of the housing material and placed on the lower punch inserted into the molding hole. And the core rod penetrated by the lower punch is inserted into the bearing material. The inner diameter of the bearing material is set to such a dimension that a minute gap is formed between the inner diameter surface and the core rod in order to form a middle relief portion. Further, it is preferable that the bearing material and the housing material have the same axial length.
[0008]
In the press-fitting step, the housing material is pushed into the forming hole along the axial direction, and the bearing material is press-fitted into the housing material . Simultaneously with this press-fitting, both may be compressed in the axial direction. In the present invention, as the housing material is pushed into the molded hole, relationship to diameter inner diameter surface of the housing material to compress the outer diameter surface of the axial end portions of at least the bearing material, housing material, bearing material and forming pores It is required for the shape and dimensions.
[0009]
For this purpose, for example, one to keep smaller than the outer diameter of the housing material an inner diameter of the push-in direction front end side of the forming hole, the inner diameter of the housing material pushing direction rear end side, keep smaller than the outer diameter of the bearing material . In this case, when the housing material is pushed into the molding hole, the distal end side of the housing material is compressed by the inner diameter surface of the molding hole to reduce the diameter, and the bearing material is further compressed by the reduced diameter housing material to reduce the diameter. together with the outer diameter surface of the bearing material is pressed against the inner surface of the housing material, the inner diameter surface of the bearing material is brought into pressure contact with the core rod. On the other hand, the inner diameter surface of the rear end side of the housing material to compress the outer surface of the rear end side of the bearing material, the bearing material the inner surface decreases in diameter is brought into pressure contact with the core rod. Both end portions of the bearing material are reduced in diameter by the housing material so that the inner diameter surface is pressed against the core rod, and the inner diameter surfaces serve as two spaced shaft support surfaces that support the rotating shaft. In addition, a gap remains between the inner diameter surface between the shaft support surfaces and the core rod, which becomes a middle escape portion that does not contact the rotating shaft. As the housing material and the bearing material are plastically deformed in this manner, the bearing material is molded into the bearing body, and the bearing body is pressed against the inner diameter surface of the housing material to form a bearing in which both are integrated.
[0010]
The present invention has a structure in which a bearing body is incorporated in a housing by adopting a combination of a bearing material and a housing material and a molding hole in which the above-described deformation mode is appropriately performed, and a medium escape amount. However, it is possible to efficiently manufacture a bearing having a two-point support structure having a relatively large middle clearance portion by a relatively simple method.
[0011]
Further, since the shaft support surface formed on the bearing body is formed by strongly pressing the inner diameter surface of the bearing material against the core rod, the inner diameter and the coaxiality coincide with each other with high accuracy. Further, since the density of the shaft support surface can be increased, the wear resistance can be improved. On the other hand, the density of the inner diameter surface where the intermediate relief portion is formed can be made lower than that of the shaft support surface, and the diameter of the intermediate relief portion can be made relatively large. It can be increased and the lubricity can be improved. As a result, a bearing having a high level of bearing performance can be manufactured.
[0012]
Further, the present invention is characterized in that a convex portion or a concave portion for forming a dynamic pressure groove is formed on the outer diameter surface of the core rod to which the inner diameter surfaces of both end portions in the axial direction of the bearing material are pressed. According to this, in the case of the former convex part, the dynamic pressure groove according to the convex part shape is formed in the shaft support surface. Moreover, in the case of the latter recessed part, the shaft support surface carved according to the recessed part shape and the dynamic pressure groove between shaft support surfaces are formed simultaneously. When the dynamic pressure groove is formed on the shaft support surface, in addition to the two-point support structure that supports the rotating shaft by the shaft support surfaces at both ends, the dynamic pressure effect generated in the dynamic pressure groove (the lubricating oil flowing into the dynamic pressure groove) As the pressure increases, the support force of the rotary shaft increases synergistically, and the support force of the rotary shaft can be made more stable.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
In these embodiments, unless otherwise noted, the bearing material according to the present invention is referred to as a material, and the housing material is referred to as a housing. The bearing material and the housing material referred to in the present invention are those before and during the manufacturing process, and these materials are deformed during the manufacturing process. After the manufacturing, the bearing material becomes the bearing body and the housing material becomes the housing. .
(1) First embodiment-FIG.
FIG. 1 illustrates a bearing molding process according to the first embodiment in the order of (a) and (b). In the first embodiment, the
[0014]
As shown in FIG. 1, the molding apparatus includes a die 31 having a
[0015]
As shown in FIG. 1B, the
[0016]
As shown in FIG. 1A, the
[0017]
For the
[0018]
The
[0019]
Next, a procedure for manufacturing a bearing using a molding apparatus will be described.
[Step 1-Material setting]
As shown in FIG. 1A, the
[0020]
[Step 2-Material press-fitting into the housing]
As shown in FIG. 1A, the
[0021]
When the
[0022]
The outer diameter surfaces of the upper and lower restricting
[0023]
In this case, according to the method of lowering the
[0024]
According to the first embodiment, the
[0025]
Since the
[0026]
(2) Second embodiment-FIG.
Next, a second embodiment of the present invention will be described.
In the second embodiment, as shown in FIG. 2, a
[0027]
The molding apparatus of the second embodiment is obtained by changing the
[0028]
The material of the second embodiment indicated by
[0029]
Next, a procedure for manufacturing a bearing using a molding apparatus will be described.
[Step 1-Material setting]
As shown in FIG. 2A, the material 1 </ b> B is fitted into the
[0030]
[Step 2-Material press-fitting into the housing]
As shown in FIGS. 2A to 2B, the
[0031]
When the
[0032]
The narrowed
[0033]
(3) Third Embodiment-FIGS. 3 and 4
In the third embodiment, as shown in FIG. 3, a
[0034]
In order to mold the bearing, first, as shown in FIG. 3A, the
[0035]
As shown in FIG. 4B (the
[0036]
According to the
[0037]
Of course, the form in which the dynamic pressure groove is formed on the shaft support surface using the
[0038]
The shape of the dynamic pressure grooves shown in the third embodiment is arbitrary, and the number thereof is appropriately selected. From the viewpoint of supporting the rotating shaft more stably, a plurality of dynamic pressure grooves are arranged in the circumferential direction of the shaft support surface. It is preferable that they are arranged at equal intervals along. In the third embodiment, the effect of increasing the dynamic pressure is obtained as a herringbone shape, that is, depending on the shape, but the effect can also be obtained by the cross-sectional shape of the depth.
[0039]
For this purpose, the rough shape is a groove extending along the axial direction, and when the rotating shaft rotates in only one direction, the end on the opposite side of the rotating shaft in the rotating direction is the deepest portion, and the rotation starts from this deepest portion. Tilt so that it gradually becomes shallower in the direction of rotation of the shaft. In addition, when the rotating shaft rotates in both forward and reverse directions, the intermediate portion in the circumferential direction is set as the deepest portion, and is inclined so as to gradually become shallower from the deepest portion toward both ends in the circumferential direction. The dynamic pressure groove formed in this way becomes a wedge-shaped gap whose cross section (cross section when cut into a circle) becomes shallower in the rotation direction of the rotary shaft, and the lubricating oil concentrates at the shallow tip of the groove. A wedge effect can be obtained.
[0040]
Moreover, although the
[0041]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, a bearing having a two-point support structure having a bearing body incorporated in a housing and having a relatively large middle escape portion can be efficiently obtained in a relatively simple manner. Can be manufactured.
In addition, the bearing manufactured according to the present invention has an inner diameter and a coaxiality that coincide with each other with high accuracy at the axial support surfaces at both ends in the axial direction and is densified to improve wear resistance. In the central part in the axial direction where the relief portion is formed, the density and the oil retention amount are sufficiently ensured because the density is low. As a result, excellent bearing performance is exhibited.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing a manufacturing process of a bearing according to a first embodiment of the present invention in the order of (a) and (b).
FIG. 2 is a longitudinal sectional view showing a manufacturing process of a bearing according to a second embodiment of the present invention in the order of (a) and (b).
FIG. 3 is a longitudinal sectional view showing a manufacturing process of a bearing according to a third embodiment of the present invention in the order of (a) and (b).
4A is a partial perspective view of a core rod used in a third embodiment of the present invention, and FIG. 4B is a vertical perspective view showing a part of a bearing manufactured in the third embodiment.
[Explanation of symbols]
1A, 1B ... bearing material, 10A, 10B, 10C ... bearing body, 12 ... shaft support surface,
13 ... Middle escape portion, 14 ... Dynamic pressure groove, 20A, 20B, 20C ... Bearing,
21 ... Housing (housing material) , 30 ... Molding hole, 32, 32A ... Core rod,
32a: convex portion for forming a dynamic pressure groove.
Claims (2)
前記軸受本体に成形される円筒状の軸受素材を成形孔内に配置するとともに、軸受素材に外径均一のコアロッドを挿入するセット工程と、
ハウジング素材を成形孔内に押し込んでハウジング素材内に軸受素材を圧入させる圧入工程とを備え、
該圧入工程において、
ハウジング素材の外径面を成形孔の内径面に倣って塑性変形させるとともに、
少なくとも軸受素材の軸方向両端部の外径面にハウジング素材の内径面を圧迫させることにより、
軸受素材をハウジング素材に圧着させる一方、
軸受素材の軸方向両端部を縮径させ、その内径面を前記コアロッドに圧接させて回転軸を支持する軸支面に形成するとともに、これら軸支面間に、回転軸と接触しない中逃げ部を形成することを特徴とする軸受の製造方法。A method for manufacturing a bearing in which a cylindrical bearing body is incorporated in a cylindrical housing,
With placing a cylindrical bearing material to be molded to the bearing body forming the hole, a setting step of inserting the core rod of the outer size uniformity to the bearing material,
A press-in process for pressing the housing material into the molding hole and press-fitting the bearing material into the housing material ,
In the press-fitting process,
While plastically deforming the outer diameter surface of the housing material following the inner diameter surface of the molding hole,
By pressing the inner diameter surface of the housing material against at least the outer diameter surface of both axial ends of the bearing material,
While the bearing material is crimped to the housing material ,
Both ends in the axial direction of the bearing material are reduced in diameter, and the inner diameter surface thereof is pressed against the core rod to form a shaft supporting surface that supports the rotating shaft, and the intermediate relief portion that does not contact the rotating shaft between these shaft supporting surfaces Forming a bearing.
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