JP3796734B2 - Tabテープ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、実装用電子部品などを保持するために用いられるTABテープに関し、特に、TABテープ用スペーサテープを用いることなく、廉価で、しかも巻取り或いは繰り出しに際して、電子部品を保護し、更に、テープ端縁部が削られて発生する屑によるコンタミ問題を極力解消できるようにしたTABテープに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、実装用電子部品などを保持するTABテープをリールに巻き取る際には、TABテープどうしの接触を防止するために、TABテープの裏面及び/又は表面にTABテープ用スペーサテープ(以下、単にスペーサテープという。)を重ねて巻き取らせている。
【0003】
このスペーサテープは、ポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂製フィルムロールを例えばスリッターを用いて所定幅のテープロールに切り分け、テープロールから繰り出したテープ本体に、必要に応じて帯電防止剤を塗布した後、例えばエンボス加工、インサート加工などにより、その幅方向の両側縁部における長手方向に、所定の間隔を置いて当該テープ本体の厚み方向に突出する多数の突起を設けるという手順で製造されている。
【0004】
前記テープ本体の幅は、TABテープの幅に対応して、例えば35mm、48mm、70mmというように標準化されており、前記突起はこのテープ本体の幅の中に配置されている。
【0005】
前記スペーサテープにおける突起としては、例えば特公平8−1916号公報に記載されているように、テープの厚さ方向の両側に突出しているものと、例えば実公平6−44939号公報に記載されているように、テープの片面に突出しているものとがある他、例えば特開平11−45914号公報に開示されているように、長手方向に交互に配置されるように、表面側に突出する突起と裏面側に突出する突起との2種類の突起が用いられる場合がある。又、突起の形状は、特に限定されず、かまぼこ形、半球形、球形、山(谷形)など任意の形状が採用されている。
【0006】
このスペーサテープにおいて、その突起のテープ本体長手方向の間隔は、特に限定されないが、TABテープに長手方向に所定の間隔で位置決め用スプロケット孔が形成されている場合には、このスプロケット孔の間隔を基準にして、例えば当該スプロケット孔の間隔の整数倍となるような間隔、ピッチで設けられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、実装用電子部品などを保持するTABテープをリールに巻き取る際には、TABテープどうしの接触を防止するために、TABテープの裏面及び/又は表面にスペーサテープを重ねて巻き取らせているが、従来のスペーサテープは、標準化された幅のテープ本体幅の中に突起を形成しているので、スペーサテープの両側縁は、スリッター加工により切断されたテープの端縁で構成されることになる。従って、スペーサテープの両側縁の断面形状は角張った形状になっており、このスペーサテープをTABテープと共に、リールに巻き取ったり或いはリールからの繰り出しの際に、TABテープとスペーサテープとの両側縁部がリールのフランジに連続的に接触して削られたり、磨耗したりする上、スペーサテープとTABテープとの擦れやズレに伴って削り屑や磨耗屑が発生する。そして、これらの屑がTABテープに付着してコンタミ問題が発生するという課題が生じる。
【0008】
又、このように、TABテープの裏面及び/又は表面にスペーサテープを重ねて巻き取るように構成すると、その装置が複雑化し、コスト高になるだけでなく、最終的にはスペーサテープが産業廃棄物となってその処理にコストが掛かったり、資源の無駄になるなどの課題が生じる。
【0009】
又、特に、前述のように、スペーサテープとTABテープとの擦れやズレに伴い電子部品の擦れが生じることによって、当該電子部品の破損やリード線の破断が生じたり、電子部品から削り屑や磨耗屑が発生し、この削り屑や磨耗屑が他の電子部品に付着して異常作動や誤動作の原因になるなどの課題が生じる。
【0010】
そこで、本発明者は、前記技術的課題を解決し、しかもスペーサテープを用いることに起因する弊害を解消するために、スペーサテープを必要としない、廉価なTABテ−プについて鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成するに至ったものである。
【0011】
本発明は、前記技術的課題を解決し、スペーサテープを必要としない新規なTABテ−プを提供することを目的とし、更に詳しくは、スペーサテープを用いることなく、TABテープの巻取り或いは繰り出しに際して、テープ端縁部が削られたり、磨耗したりして発生する屑によるコンタミ問題を極力解消したり、電子部品の破損やリード線の破断が無く、電子部品を保護し、しかも電子部品からの削り屑や磨耗屑の発生が無く、この削り屑や磨耗屑に起因する異常作動や誤動作が無いようにしたTABテープを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る第1TABテープ(a)(以下、本発明第1TABテープ(a)という。)においては、前記目的を達成するために、テープ本体における両側縁部の長手方向にスプロケット孔が形成されていないTABテープにおいては、テープ本体における両側縁部の長手方向に所定の間隔を置いて、当該テープ本体の厚み方向上向き凸状に突出し、しかもスペーサテープとしての機能を発現する多数の突起が設けられてなり、しかもその突起が当該TABテープ送り用のスプロケットに係合するように形成されていることを特徴とするものである。
一方、本発明に係る第1TABテープ(b)(以下、本発明第1TABテープ(b)という。)においては、テープ本体における両側縁部の長手方向に、所定の間隔を置いて、位置決め用スプロケット孔が形成されてなるTABテープであって、このTABテープには、当該テープにおける位置決め用スプロケット孔と位置決め用スプロケット孔の間には突起が、当該位置決め用スプロケット孔と同列且つ当該位置決め用スプロケット孔のピッチと同間隔或いはその整数倍の間隔を置いて形成されていることを特徴とするものである。
【0013】
即ち、本発明第1TABテープ(a)においては、テープ本体における両側縁部の長手方向に所定の間隔を置いて、当該テープ本体の厚み方向上向き凸状に突出し、しかもスペーサテープとしての機能を発現する多数の突起が設けられてなり、しかもその突起が当該TABテープ送り用のスプロケットに係合するように形成されている点、に特徴を有し、本発明においては、特に、このように、各突起がテープ本体の厚み方向上向き凸状に突出するように形成されているから、TABテープを巻き付けた場合、テープ本体と各突起の端面との間に隙間ができて当該突起がスペーサテープの役割を果す結果、スペーサテープを用いる必要が全く無くなるのである。
【0014】
従って、本発明第1TABテープ(a)において、テープ本体における両側縁部の突起は、当該テープ本体の厚み方向上向き凸状に突出し、スペーサテープの役割を果し、しかもその突起が当該TABテープ送り用のスプロケットに係合するように形成されているものであれば特に限定されるものではないが、場合によっては、更に、下向き凸状の突起を併設しても良く、突起を上下両方向に凸状に形成する場合にあっては交互に上下方向に凸状に形成しても良いのである。又、この突起の形状としては、特に限定されるものではないが、具体的には、例えば矩形、多角形、楕円形、円形又は部分円形等の断面を有するものが挙げられる。
【0015】
具体的には、例えばテープ本体の厚み方向に突出する立方体形、直方体形、球形、楕円球形、俵形、或いはテープ本体の片面に突出するかまぼこ形、半球形等の突起が挙げられる。
【0016】
そして、本発明第1TABテープ(a)及び(b)においては、前述のようにスペーサテープを用いる必要が無いので、スペーサテープを用いることに起因する弊害を一挙に解消できるのであり、つまり、TABテープをリールに巻き取ったり或いはリールから繰り出す際に、従来ではスペーサテープに起因する削り屑や磨耗屑が発生していたが、この削り屑や磨耗屑の発生が全く無くなり、その結果、屑の発生が著しく減少するので、コンタミ問題が解消したり、TABテープの巻取り用装置或いはTABテープの繰り出し用装置の簡素化を図ったり、コストの低減を図ったり、資源の無駄を無くすることができるのである。
【0017】
又、特に、本発明第1TABテープ(a)及び(b)においては、前述のように、当該TABテープを巻き付けた場合、テープ本体における突起がスペーサテープの役割を果すので、このTABテープをリールに巻き取ったり或いはリールから繰り出す際に、TABテープのズレに伴う当該TABテープと電子部品との擦れが無く、その結果、電子部品の破損やリード線の破断が無く、しかも電子部品からの削り屑や磨耗屑が無くなって電子部品の異常作動や誤動作の発生が無くなるのである。
【0018】
ところで、本発明第1TABテープ(a)及び(b)においては、前述のように、スペーサテープを用いる必要が無いので、当該スペーサテープを用いることに起因する前記弊害を一挙に解消したものであるが、更に、このTABテープをリールに巻き取ったり或いはリールから繰り出す際に当該TABテープから発生する削り屑や磨耗屑を一層少なくするのが好ましい。
【0019】
そこで、本発明に係る第2TABテープ(以下、本発明第2TABテープという。)においては、テープ本体における各突起が厚み方向に突出し、しかもその外側端面がテープ本体の幅方向外方に突出する外向き凸状に形成されているものが一層好ましい。
【0020】
即ち、本発明第2TABテープにおいては、テープ本体における両側縁の長手方向に所定の間隔を置いて、当該テープ本体の厚み方向に突出し、しかもスペーサテープとしての機能を発現する多数の突起を設けたTABテープであって、前記各突起の外側端面が外方に突出する外向き凸状に形成されていることを特徴とするものである。
【0021】
本発明第2TABテープにおいて、両側の突起における外側端面間の距離は、今後の規格の変更等を考慮して特に限定されるものではないが、実際の実装を実現するために、標準化された所定のテープ幅となるように当該突起が形成されているものが好ましい。
【0022】
又、本発明第2TABテープにおいては、テープ本体における両側縁部の長手方向に所定の間隔を置いて多数の突起が設けられるが、この各突起は当該テープ本体の厚み方向に突出し、しかも当該各突起の外側端面がテープ本体の側縁から外方に突出する外向き凸状に形成されているものであればその形状は特に限定されるものではない。つまり、本発明において、前記各突起における外側端面が外方に突出する外向き凸状とは、テープ本体の幅方向外方に突出しておれば良いのであり、具体的には、例えば矩形、多角形、楕円形、円形又は部分円形等の断面形状を有するものが挙げられる。
【0023】
このように構成することにより、TABテープをリールに巻き取ったり、或いはリールからTABテープを繰り出す際に、当該リールと突起のみが接触し、テープどうしが擦れ合うことによる削り屑や磨耗屑が発生することを極力防止できるのであり、その結果、これらの屑がTABテープに付着して起こるコンタミ問題を一層解消できるのである。
【0024】
又、前記各突起の外側端面を、テープ本体の側縁から外方に突出する外向き凸状に形成することにより、TABテープをリールに巻いたり、或いはTABテープをリールから繰り出す時に、角張った断面形状のテープ本体の側縁がリールのフランジに連続的に接触することはなく、突起の外側端部がリールのフランジに接触することになり、しかも、TABテープに設けた突起の外側端面が、滑り易い外向きに凸状に形成されているので、TABテープを巻き取ったり或いは繰り出すに際してテープ本体の側縁部が削り取られたり、磨耗したりすることが極めて減少し、TABテープを巻取ったり繰り出す際の屑の発生を一層確実に防止することができたり、又、削り屑や摩耗屑に起因するコンタミ問題を一層確実に解消できるのである。
【0025】
ところで、本発明第2TABテープにおいては、各突起の形状において、特に、楕円形、円形又は部分円形の断面を有するもの、つまり各突起がテープ本体を中心にその表裏両面方向に突出する球形又は部分球形に形成されているものが望ましいが、その理由は、TABテープをリールに巻き取ったり、或いはリールからTABテープを繰り出す際に、当該リールと球形又は部分球形の突起とが点接触し、削り屑や磨耗屑の発生が一層防止されるので、これらの屑がTABテープに付着して起こるコンタミ問題を一層解消できるからである。
【0026】
又、本発明第2TABテープにおいて、各突起の形状が、前述のように、特に、球形又は部分球形に形成されていると、TABテープをリールに巻いたり、或いはTABテープをリールから繰り出す時に、角張った断面形状のテープ本体の側縁がリールのフランジに接触することはなく、突起の外側端部がリールのフランジに点接触し、つまり、TABテープに設けた突起の外側端面が、球面で一層滑り易い外向き凸状に形成されているので、削り屑や磨耗屑の発生が一層無くなって一層確実にコンタミ問題を解消できるのである。
【0027】
更に、本発明第2TABテープにおいては、本発明第1TABテープ(a)及び(b)の場合と同様に、各突起がテープ本体の厚み方向に突出するように形成されているから、TABテープを巻き付けた場合、当該突起がスペーサテープの役割を果す結果、TABテープと電子部品との擦れが無くなって、当該電子部品の破損やリード線の破断が無くなる上、電子部品からの削り屑や磨耗屑の発生が無く、従って、電子部品の異常作動や誤動作が無くなり、その結果、信頼性が著しく向上するのである。
尚、以下において、本発明第1TABテープ(a)・(b)及び本発明第2TABテープとに共通することは、単に本発明という。
以下、本発明を更に詳細に説明すると以下の通りである。
【0028】
本発明において、テープ本体の素材は特に限定されるものではなく、具体的には、例えばステンレスチールを含めた鋼、鉄、銅、アルミニウム合金、真鍮などの金属に代表される電気良導体で形成しても良く、或いはポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂や紙などの電気絶縁性の材料で形成しても良いのである。
【0029】
ところで、本発明において、テープ本体を電気絶縁材料で形成する場合には、帯電を防止するために導電性を持たせることが望ましく、このため、電気絶縁性の素材をテープ本体に用いる場合には、必要に応じて、テープ本体の片面又は両面に金属、導電性塗料、導電性合成樹脂などからなる導電層を設けたり、導電層を積層した積層構造を採用したりすることが望ましい。この導電層を形成する方法としては印刷、塗装、箔押し、蒸着やスパッタリング更にイオンプレーテイングなどの任意の薄膜形成技術が採用される。
【0030】
又、本発明において、テープ本体や突起が合成樹脂で形成される場合には、この樹脂中に導電材の粉末を配合、練り込んでテープ本体自体に導電性を付与しても良いのである。
【0031】
前記導電膜を形成する導電材或いは樹脂に配合される導電材としては、例えば金、銀、銅、アルミニウム、ステンレススチールを含む鋼、鉄などの金属や、酸化錫、酸化亜鉛、酸化インジウム、ITO等の金属酸化物などの公知の導電材を用いることができる。
【0032】
更に、本発明において、突起の素材も特に限定されるものではないが、テープ本体と同一の素材を用いても、テープ本体とは異なる素材を用いてもよく、具体的には、例えばステンレステチールを含めた鋼、鉄、銅、アルミニウム合金、真鍮などの金属、ポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂をその例として挙げることができる。この場合において、テープ本体と同一の素材を用いると、リサイクルによる再資源化が一層容易になるので望ましい。
【0033】
本発明第1TABテープ(a)においては、テープ本体における両側縁部の長手方向に所定の間隔を置いて当該テープ本体の厚み方向上向き凸状に突出する多数の突起が設けられているが、この突起は、スペーサテープの役割を果し、しかもその突起が当該TABテープ送り用のスプロケットに係合するように形成されているものであれば特に限定されるものではないが、場合によっては、更に、下向き凸状の突起を併設しても良く、また突起を上下両方向に凸状に形成する場合にあっては交互に上下方向に凸状に形成しても良いのである。
【0034】
又、本発明第1TABテープ(a)においては、テープ本体における両側縁部の長手方向には、スプロケット孔がテープ本体に形成されていないため、その突起が、上向き凸状に形成されており、しかも当該TABテープ送り用のスプロケットに係合するように形成されていることを要する。
【0035】
この場合、前記突起の形状としてはTABテープ送り用のスプロケットに係合するように形成されていれば特に限定されるものではないが、具体的には、例えば前記突起は断面が逆U字状、略逆U字状、逆凹形状又は略逆凹形状に形成されているものが挙げられる。ここにおいて、断面が略逆U字状又は略逆凹形状とはTABテープ送り用のスプロケットに係合する範囲でその形状を変形することをいう。
【0036】
一方、本発明第1TABテープ(b)においては、テープ本体における両側縁部の長手方向に所定の間隔を置いて位置決め用スプロケット孔が形成されていることから、この位置決め用スプロケット孔と位置決め用スプロケット孔の間には突起が、当該位置決め用スプロケット孔と同列且つ当該位置決め用スプロケット孔のピッチと同間隔或いはその整数倍の間隔を置いて形成されているのである。この場合、一般に、突起がテープ本体の長手方向に、TABテープの位置決め用スプロケット孔のピッチの1倍ないし15倍のピッチを置いて形成されることが好ましい。突起のピッチが小さ過ぎると十分な大きさの突起を設けることが製造技術上困難になり、又、リールへの巻き取りが困難となるため好ましくなく、一方、突起のピッチをあまり大きくするとテープ本体と電子部品が擦れてコンタミ問題等の発生原因となる虞れが生じ、突起を設ける意味がなくなるので好ましくない。
【0037】
本発明第1TABテープ(b)においては、テープ本体における両側縁部の突起には係合部が形成されている一方、このテープ本体における前記突起形成面側と反対側面には、前記係合部が係合する、係止部が形成されているものが望ましい。
【0038】
このように構成すると、このTABテープをリールに巻き回した場合、上下に重なり合うTABテープ間において前記係合部が前記係止部に嵌入、係合して上下のTABテープ間で擦れや振れが防止されるので望ましい。
【0039】
この場合、突起における係合部がテープ本体の上側に設けられるとこれに係合する係止部はテープ本体の下面に設けられ、又、逆に、突起における係合部がテープ本体の下側に設けられるとこれに係合する係止部はテープ本体の上面に設けられる。
【0040】
前記係合部としては前記係止部に係合する構造、形状であれば特に限定されるものではなく、具体的には、例えばピンや小突起等が挙げられるのであり、一方、前記係止部としては前記係合部が嵌入、係合する構造、形状であれば特に限定されるものではなく、具体的には、例えば小凹部、小溝等が挙げられる。
【0041】
ところで、本発明第1TABテープ(a)及び(b)において、テープ本体の幅は今後の規格の変更等を考慮して特に限定されるものではないが、実際の実装を実現するために、標準化された所定のテープ幅となるようにテープ本体が形成されているものが好ましい。この所定のテープ幅とは、例えば35mm、48mm、70mmというように従来の標準化されたテープ幅をいう。
【0042】
又、本発明第2TABテープにおいては、前述のように、削り屑や摩耗屑の発生を無くするか或いは極度に少なくするために、テープ本体における各突起が厚み方向に突出し、しかもその外側端面がテープ本体の幅方向外方に突出する外向き凸状に形成されているものが一層好ましい。
【0043】
そして、本発明第2TABテープにおいて、両側の突起における外側端面間の距離は、今後の規格の変更等を考慮して特に限定されるものではないが、実際の実装を実現するために、本発明第2TABテープの場合と同様に、標準化された所定のテープ幅となるように当該突起が形成されているものが好ましい。
【0044】
前記突起の形状はその外側端面が外向き凸状、特に、リールとの接触を小さくするために、例えば凸の球面状に形成されているものが好ましく、その平面視、正面視及び側面視における形状についてそれ以外の限定はないのである。
【0045】
具体的に、例えばテープ本体の厚み方向に突出する球形、楕円球形、俵形、或いはテープ本体の片面に突出する場合には、かまぼこ形、半球形などに突起を形成し、突起がTABテープの幅方向外方に突出する外向き曲面で点接触するように構成すると、当該突起がTABテープに擦り取られ難くなったり、削り取られなくなってコンタミの問題を一層確実に防止できるので有益である。
【0046】
本発明第2TABテープにおいては、突起がテープ本体を中心にその表裏両面方向に突出する球形に形成されていたり、又、テープ本体における両側縁の突起がその半分だけ幅方向外方に突出しているように構成しても良いのである。
【0047】
又、本発明第2TABテープにおいては、各突起に凹部を形成し、この各突起における凹部間にテープ本体の側縁部を凹入させて形成することにより、テープ本体における両側縁の長手方向に所定の間隔を置いて、当該テープ本体の厚み方向に突出する多数の突起を設けても良い。この場合、テープ本体における側縁部の凹入寸法は特に限定されず、例えば球形の突起を用いる場合には、その突起の半径分だけ凹入させればよい。
【0048】
本発明において、突起の大きさや形状も特に制限されるものではなく、TABテープに担持される電子部品の大きさを考慮して自由に設計することができる。
【0049】
本発明第2TABテープにおいて、突起を形成するピッチ、即ち、テープ本体の長手方向の間隔は特に限定されないが、突起がテープ本体の長手方向に、TABテープの位置決め用スプロケット孔のピッチと同間隔或いはその整数倍の間隔を置いて形成されているものが望ましい。この場合、一般に、突起がテープ本体の長手方向に、TABテープの位置決め用のスプロケット孔のピッチの1倍ないし15倍のピッチを置いて形成されるものが好ましい。突起のピッチが小さ過ぎると十分な大きさの突起を設けることが製造技術上困難になり、又、リールへの巻き取りが困難となるため好ましくなく、一方、突起のピッチをあまり大きくするとテープ本体と電子部品が擦れてコンタミ問題等の発生原因となる虞れが生じ、突起を設ける意味がなくなるので好ましくない。
【0050】
本発明のTABテープを製造する方法としては、当該TABテープが製造し得る方法であれば特に限定されるものではないが、具体的には、例えば異形押し出し成形やインサート成形、フープ成形、射出成形、モールド成形、プレス成形によりテープ本体と突起とを一体に形成することも可能であるが、製造コストを安価にするために、テープ本体の両側縁部にプレス成形やインサート成形などにより形成することが望ましい。そして、本発明第1TABテープ(b)を製造するにあたり、突起が、上向き凸状に形成されており、しかも当該TABテープ送り用スプロケットに係合するように形成する場合にはプレス成形が簡便で、廉価に製造できるうえ、生産性が良好なので望ましい。
【0051】
本発明第2TABテープを製造する場合において、テープ本体を製造するには、例えばポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂フィルムロールを例えばスリッターを用いて所要の幅に切り分ければ良い。この場合、実際の実装を実現するために、従来の標準化された所定のテープ幅よりも小さい寸法、例えば30mm程度、42mm程度、63mm程度などの幅のテープロールに切り分け、これに突起を設けることによって、両側の突起における外側端面間の距離が標準化された所定のテープ幅となるように当該突起を形成するのが望ましい。
【0052】
そして、本発明第2TABテープにおいては、テープ本体の片側又は両側には長手方向に所定の間隔で位置決め用スプロケット孔が形成される。
【0053】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例に係るTABテープを図面に基づいて具体的に説明すれば、以下の通りである。
【0054】
図1及び図2に示すように、本発明の実施例に係るTABテープは、テープ本体1と、このテープ本体1における両側縁部の長手方向に所定の間隔pを置いて当該テープ本体1の厚み方向に突出し、しかもスペーサテープとしての機能を発現する多数の突起2とが設けられている。
【0055】
そして、このTABテープは、この場合、プレス成形によって、突起2が、上向き凸状に形成されており、しかも当該TABテープ送り用のスプロケットに係合する間隔で、断面が逆U形状に形成されている。
【0056】
このTABテープにおいて、前記テープ本体1における突起2は、例えばポリエチレンテレフタレートからなり、その幅は今後の規格の変更等を配慮にすると特に限定されるものではないが、従来のリールの使用が可能で、実際の実装に適用できる所定のテープ幅(例えば35mm、48mm、70mm)となるように構成するのが望ましく、又、必要に応じて、その片面又は両面に帯電防止材を塗布することにより導電膜が形成されている。
【0057】
本発明の実施例に係るTABテープにおいて、特に重要なことは、このように、前記各突起2が上向きに突出し、しかもスペーサテープとしての機能を発現するように形成されているから、TABテープをリールに巻き付けた場合、図2に示すように、テープ本体1と前記各突起2の端面との間に隙間hができて当該突起2がスペーサテープの役割を果す結果、スペーサテープを用いる必要が全く無くなるのである。
【0058】
従って、本発明の実施例に係るTABテープにおいては、前述のようにスペーサテープを用いる必要が無いので、スペーサテープを用いることに起因する弊害を一挙に解消できるのであり、つまり、TABテープをリールに巻き取ったり或いはリールからTABテープを繰り出す際に、従来ではスペーサテープを用いることに起因する削り屑や磨耗屑が発生していたが、この削り屑や磨耗屑の発生が全く無くなり、その結果、これらの屑の発生が著しく減少するので、コンタミ問題が解消したり、巻取り用装置或いは繰り出し用装置の簡素化を図ったり、コストの低減を図ったり、資源の無駄を無くすることができるのである。
【0059】
又、特に、本発明の実施例に係るTABテープにおいては、前述のように、当該TABテープをリールに巻き付けた場合、テープ本体1における突起2がスペーサテープの役割を果すので、このTABテープをリールに巻き取ったり或いはリールから繰り出す際に、TABテープのズレに伴う当該TABテープと電子部品との擦れが無くなり、その結果、電子部品の破損やリード線の破断が無く、しかも電子部品からの削り屑や磨耗屑が無くなって当該電子部品の異常作動や誤動作の発生が無くなるのである。
【0060】
図3及び図4に示すに示す本発明の他の実施例に係るTABテープにおいては、テープ本体1と、このテープ本体1における両側縁部の長手方向に所定の間隔pを置いて当該テープ本体1の厚み方向に突出し、しかもスペーサテープとしての機能を発現する多数の突起2とが設けられている。
【0061】
そして、このTABテープは、この場合、プレス成形によって、突起2が、上向き凸状に形成されており、しかも図3及び図4に示すように、当該TABテープ送り用のスプロケットに係合する間隔で略半円形状に形成されている。
【0062】
本発明の実施例に係るTABテープにおいては、このように、前記各突起2が上向きに突出し、しかもスペーサテープとしての機能を発現するように形成されているから、TABテープをリールに巻き付けた場合、図4に示すように、テープ本体1と前記各突起2の端面との間に隙間hができて当該突起2がスペーサテープの役割を果す結果、スペーサテープを用いる必要が全く無くなるのである。
【0063】
この実施例のその他の構成、作用ないし効果は、前記実施例の場合と同様なので、その詳細な説明は重複説明を避けるため省略する。
【0064】
図5及び図6(a)・(b)に示す本発明の他の実施例に係るTABテープにおいては、テープ本体1における両側縁部の長手方向に所定の間隔を置いて位置決め用スプロケット孔3が形成されており、この場合、位置決め用スプロケット孔3と位置決め用スプロケット孔3との間には突起2が、当該位置決め用スプロケット孔3のピッチpと同間隔で形成されている。
【0065】
この実施例においても、前記実施例の場合と同様に、テープ本体1における突起2は上向きに突出する略半円形状に形成されており、この突起2が上向きに突出し、しかもスペーサテープとしての機能を発現する形状に形成されている。
【0066】
そして、この実施例に係るTABテープにおいては、このように、前記各突起2が上向きに突出し、しかもスペーサテープとしての機能を発現するように形成されているから、TABテープをリールに巻き付けた場合、図6(a)・(b)に示すように、テープ本体1と各突起2の端面との間に隙間hができて当該突起2がスペーサテープの役割を果す結果、スペーサテープを用いる必要が全く無くなるのである。
【0067】
この実施例のその他の構成、作用ないし効果は、前記実施例の場合と同様なので、その詳細な説明は重複説明を避けるため省略する。
【0068】
図7及び図8(a)・(b)に示す本発明の他の実施例に係るTABテープは、図5及び図6(a)・(b)に示す本発明の実施例に係るTABテープの変形例である。
【0069】
図7及び図8(a)・(b)に示すように、この実施例では、テープ本体1における突起2が位置決め用スプロケット孔3のピッチと同間隔で、且つ当該スプロケット孔3と同列に形成されており、又、この突起2は、図8(b)に示すように、上向きに突出する半球状に形成されており、又、この突起2が上向きに突出し、しかもスペーサテープとしての機能を発現するように形成されている。
【0070】
この実施例においては、テープ本体1における突起2は上向きに突出する半球状に形成されており、この突起2が上向きに突出し、しかもスペーサテープとしての機能を発現する形状に形成されているから、TABテープをリールに巻き付けた場合、図8(a)・(b)に示すように、テープ本体1と前記各突起2の端面との間に隙間hができて当該突起2がスペーサテープの役割を果す結果、スペーサテープを用いる必要が全く無くなるのである。
【0071】
この実施例のその他の構成、作用ないし効果は、前記実施例の場合と同様なので、その詳細な説明は重複説明を避けるため省略する。
【0072】
図9及び図10(a)・(b)に示す本発明の他の実施例に係るTABテープにおいては、図7及び図8(a)・(b)に示す本発明の実施例に係るTABテープの変形例であり、図9及び図10(a)・(b)に示すように、テープ本体1における突起2が位置決め用スプロケット孔3より幅方向外方に形成されている以外は、図7及び図8(a)・(b)に示すTABテープと同様である。
【0073】
従って、この実施例においては、テープ本体1における突起2は上向きに突出する半球状に形成されており、この突起2が上向きに突出し、しかもスペーサテープとしての機能を発現する形状に形成されているから、TABテープをリールに巻き付けた場合、図10(a)・(b)に示すように、前記テープ本体1と各突起2の端面との間に隙間hができて当該突起2がスペーサテープの役割を果す結果、スペーサテープを用いる必要が全く無くなるのである。
【0074】
この実施例のその他の構成、作用ないし効果は、前記実施例の場合と同様なので、その詳細な説明は重複説明を避けるため省略する。
【0075】
図11及び図12(a)・(b)に示す本発明の他の実施例に係るTABテープにおいては、テープ本体1における両側縁部の長手方向に所定の間隔を置いて位置決め用スプロケット孔3が形成されており、この場合、位置決め用スプロケット孔3と位置決め用スプロケット孔3との間には突起2が、当該位置決め用スプロケット孔3のピッチpと同間隔で形成されている。
【0076】
このTABテープにおいて、テープ本体1における突起2は上向きに突出する半球状に形成されており、しかもこの突起2の上端には小突起からなる係合部2aが形成されており、この係合部2aが、当該TABテープをリールに巻き取った場合、その重なり合う部位での上下のTABテープの擦れや振れを防止するために、前記テープ本体1の下面に形成された小凹部からなる係止部1aに嵌入、係合するように構成されている。
【0077】
又、このTABテープにおいて、テープ本体1における突起2はスペーサテープとしての機能を発現する形状に形成されており、このように構成されているから、TABテープをリールに巻き付けた場合、図12(a)に示すように、テープ本体1と前記各突起2の上端面との間に隙間hができて当該突起2がスペーサテープの役割を果す結果、スペーサテープを用いる必要が全く無くなるのである。
【0078】
この実施例のその他の構成、作用ないし効果は、前記実施例の場合と同様なので、その詳細な説明は重複説明を避けるため省略する。
【0079】
図13の平面図に示すように、本発明の更に他の実施例に係るTABテープは、テープ本体1における両側縁の長手方向に所定の間隔pを置いて当該テープ本体1の厚み方向の両面に突出する多数の突起2を設けたものである。
【0080】
そして、このTABテープは、この場合、前記各突起2の外側端面が外方に突出する外向き凸状に形成され、しかもこの各突起2が球面状に形成されている。
【0081】
前記テープ本体1にはその両側長手方向に多数の位置決め用スプロケット孔3が形成されており、しかも前記多数の突起2は、この場合、前記位置決め用スプロケット孔3のピッチの2倍のピッチを置いて形成されている。
【0082】
前記テープ本体1は、スリッター加工により、ポリエチレンテレフタレートフィルムロールを所定のテープ幅Wよりも小さい幅ω、例えば30mm、42mm、63mmに切り分けたテープロールから繰り出され、必要に応じて、その片面又は両面に帯電防止材を塗布することにより導電膜が形成されている。
【0083】
この実施例に係るTABテープにおいて、前記突起2は、例えば図14の断面図に示すように、ポリエチレンテレフタレートからなり、凹部2bを有する球形に形成され、図13に示すように、インサート加工により、前記テープ本体1の側縁部に半径の深さとなるように構成することにより、両側の突起2の外側端面間の距離が所定のテープ幅W(例えば35mm、48mm、70mm)と等しくなるように配置してテープ本体1に形成される。
【0084】
このようにして製造されたTABテープは、この場合、両側の突起2の外側端面間の距離が所定のテープ幅Wと等しくなるように突起2、2が配置され、又、各突起2の外側端面が外方に突出する外向きに凸の球面状に形成されている。
【0085】
従って、このTABテープをリールに巻き取ったり、或いはこのTABテープをリールから繰り出す時には、両側の突起2の外側端部がリールのフランジに接触し、テープ本体1の両端縁はリールのフランジには接触しない。そして、各突起2の外側端面は外向き凸の球面状に形成されているので、リールのフランジの周縁に接触しても、各突起2が滑り易く、リールによってテープが削り取られたり、摩擦により擦り取られたりすることは無く、削り屑や摩耗屑の発生が無くなるのである。
【0086】
又、この実施例によれば、各突起2が球形に形成されているので、このTABテープをリールに巻いたり、或いはこのTABテープをリールから繰り出す際に、突起2がテープに点接触することになり、突起2がテープに擦り取られ難くなるから、テープとの接触による屑の発生と、この屑によるコンタミ問題を一層確実に防止できる。
【0087】
更に、本発明においては、特に、各突起2がテープ本体1の厚み方向に突出するように形成されているから、TABテープを巻き付けた場合、テープ本体1と各突起2の端面との間に隙間hができて当該突起2がスペーサの役割を果す結果、TABテープと電子部品との擦れが無くなって、当該電子部品の破損やリード線の破断が無くなる上、電子部品からの削り屑や磨耗屑の発生が無く、従って、電子部品の異常作動や誤動作が無くなり、その結果、信頼性が著しく向上するのである。
【0088】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明第1TABテープ(a)においては、前記構成を有し、テープ本体における両側縁部の長手方向にスプロケット孔が形成されていないTABテープであって、該TABテープには、テープ本体における両側縁部の長手方向に所定の間隔を置いて、当該テープ本体の厚み方向上向き凸状に突出し、しかもスペーサテープとしての機能を発現する多数の突起が設けられてなり、しかもその突起が当該TABテープ送り用のスプロケットに係合するように形成されている点、に特徴を有し、一方、本発明第1TABテープ(a)においては、前記構成を有し、テープ本体における両側縁部の長手方向に、所定の間隔を置いて、位置決め用スプロケット孔が形成されてなるTABテープであって、このTABテープには、当該TABテープにおける位置決め用スプロケット孔と位置決め用スプロケット孔の間には突起が、当該位置決め用スプロケット孔と同列且つ当該位置決め用スプロケット孔のピッチと同間隔或いはその整数倍の間隔を置いて形成されている点、に特徴を有し、本発明第1TABテープ(a)及び(b)においては、特に、このように、各突起がテープ本体の厚み方向に突出するように形成されているから、TABテープを巻き付けた場合、テープ本体と各突起の端面との間に隙間ができて当該突起がスペーサテープの役割を果す結果、スペーサテープを用いる必要が全く無くなるのである。
【0089】
そして、本発明第1TABテープ(a)及び(b)においては、前述のようにスペーサテープを用いる必要が無いので、スペーサテープを用いることに起因する弊害を一挙に解消できるのであり、つまり、リールに巻き取ったり或いはリールから繰り出す際に、従来ではスペーサテープを用いることに起因する削り屑や磨耗屑が発生していたが、この削り屑や磨耗屑の発生が全く無くなり、その結果、屑の発生が著しく減少するので、コンタミ問題が解消したり、TABテープの巻取り用装置或いはTABテープの繰り出し用装置の簡素化を図ったり、コストの低減を図ったり、資源の無駄を無くすることができるなどの効果を奏するのである。
【0090】
又、特に、本発明第1TABテープ(a)及び(b)においては、前述のように、当該TABテープを巻き付けた場合、テープ本体における突起がスペーサテープの役割を果すので、このTABテープをリールに巻き取ったり或いはリールからTABテープを繰り出す際に、TABテープのズレに伴う当該TABテープと電子部品との擦れが無く、その結果、電子部品の破損やリード線の破断が無く、しかも電子部品からの削り屑や磨耗屑が無くなって電子部品の異常作動や誤動作の発生が無くなるので、信頼性が著しく向上するなどの効果を奏するのである。
【0091】
本発明第2TABテープにおいては、テープ本体における両側縁の長手方向に所定の間隔を置いて当該テープ本体の厚み方向に突出する多数の突起を設け、しかもこの各突起の外側端面が、外方に突出する外向き凸状に形成されているので、リールに巻き取る時に角張ったテープ本体の側縁部をリールのフランジに連続的に接触させることなく、滑り易い外側端面を有する突起がリールのフランジに接触することになる。従って、このTABテープのリールへの巻き取ったり或いはTABテープをリールから繰り出すに際して、削り屑や磨耗屑が発生することを極力防止できる結果、この削り屑や磨耗屑に起因するコンタミ問題を一層解消できるなどの効果を有するのである。
【0092】
又、本発明第2TABテープにおいて、各突起の形状が、特に、球形又は部分球形に形成されていると、TABテープをリールに巻いたり、或いはTABテープをリールから繰り出す時に、角張った断面形状のテープ本体の側縁がリールのフランジに接触することはなく、突起の外側端部がリールのフランジに点接触することになるが、この場合、TABテープに設けた突起の外側端面が、球面で一層滑り易い外向き凸状に形成されているので、削り屑や磨耗屑の発生が一層無くなって一層確実にコンタミ問題を解消できるなどの効果を奏するのである。
【0093】
更に、本発明第2TABテープにおいては、特に、各突起がテープ本体の厚み方向に突出するように形成されているから、TABテープを巻き付けた場合、テープ本体と各突起の端面との間に隙間ができて当該突起がスペーサの役割を果す結果、TABテープと電子部品との擦れが無くなって、当該電子部品の破損やリード線の破断が無くなる上、電子部品からの削り屑や磨耗屑の発生が無く、従って、電子部品の異常作動や誤動作が無くなり、その結果、信頼性が著しく向上するなどの効果を奏するのである。
【0094】
加えて、本発明第2TABテープにおいては、特に、前述のように各突起がスペーサの役割を果すので、従来のように、スペーサテープを用いる必要が無くなり、その結果、屑の発生が著しく減少するので、コンタミ問題が解消したり、TABテープの巻取り用装置或いはTABテープの繰り出し用装置の簡素化を図ったり、コストの低減を図ったり、資源の無駄を無くすることができるなどの効果を奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図2は、図1のA−A線視断面図である。
【図3】図3は、本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図4】図4は、図3のA−A線視断面図である。
【図5】図5は、本発明の更に他の実施例を示す斜視図である。
【図6】図6において、(a)図は図5のA−A線視断面図である。図6において、(b)図は図5のB−B線視断面図である。
【図7】図7は、本発明の別の実施例を示す斜視図である。
【図8】図8において、(a)図は図7のA−A線視断面図である。図8において、(b)図は図7のB−B線視断面図である。
【図9】図9は、本発明の別の実施例を示す斜視図である。
【図10】図10において、(a)図は図9のA−A線視断面図である。図10において、(b)図は図9のB−B線視断面図である。
【図11】図11は、本発明の他の別の実施例を示す斜視図である。
【図12】図12において、(a)図は図11のA−A線視断面図である。図12において、(b)図は図11のB−B線視断面図である。
【図13】図13は、本発明の他の実施例を示す平面図である。
【図14】図14は、本発明の他の実施例の要部断面図である。
【符号の説明】
1 テープ本体
1a 係止部
2 突起
2a 係合部
3 位置決め用スプロケット孔
W 所定のテープ幅
ω テープ本体の幅
p 間隔
p ピッチ
h 隙間

Claims (10)

  1. テープ本体における両側縁部の長手方向にスプロケット孔が形成されていないTABテープであって、該TABテープには、テープ本体における両側縁部の長手方向に所定の間隔を置いて、当該テープ本体の厚み方向上向き凸状に突出し、しかもスペーサテープとしての機能を発現する多数の突起が設けられてなり、しかもその突起が当該TABテープ送り用のスプロケットに係合するように形成されていることを特徴とするTABテープ。
  2. 更に、下向き凸状の突起が併設されている請求項1に記載のTABテープ。
  3. 突起は断面が逆U字状、略逆U字状、逆凹形状又は略逆凹形状に形成されている請求項に記載のTABテープ。
  4. テープ本体における両側縁部の長手方向に、所定の間隔を置いて、位置決め用スプロケット孔が形成されてなるTABテープであって、このTABテープには、当該TABテープにおける位置決め用スプロケット孔と位置決め用スプロケット孔の間には突起が、当該位置決め用スプロケット孔と同列且つ当該位置決め用スプロケット孔のピッチと同間隔或いはその整数倍の間隔を置いて形成されていることを特徴とするTABテープ。
  5. テープ本体における両側縁部の突起には係合部が形成されている一方、このテープ本体における前記突起形成面側と反対側面には、前記係合部が係合する、係止部が形成されている請求項に記載のTABテープ。
  6. テープ本体における両側縁部の長手方向に所定の間隔を置いて当該テープ本体の厚み方向に突出し、しかもスペーサテープとしての機能を発現する多数の突起を設けてなり、しかもこの各突起の外側端面が前記テープ本体における幅方向外方に突出する外向き凸状に形成されていることを特徴とするTABテープ。
  7. 両側の突起における外側端面間の距離が標準化された所定のテープ幅となるように当該突起が形成されている請求項に記載のTABテープ。
  8. 突起がテープ本体を中心にその表裏両面方向に突出する球形又は部分球形に形成されている請求項又はに記載のTABテープ。
  9. テープ本体における側縁の突起がその半分だけ幅方向外方に突出している請求項ないしのいずれか1項に記載のTABテープ。
  10. 突起がテープ本体の長手方向に、TABテープの位置決め用スプロケット孔のピッチと同間隔或いはその整数倍の間隔を置いて形成されている請求項ないしのいずれか1項に記載のTABテープ。
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