JP3796621B2 - カラー画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式およびインクジェット方式で画像を形成する複写機等のカラー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、カラー画像を得るためのカラー画像形成装置として、主として、電子写真方式(トナー型)によるものと、インクジェット方式(インク型)によるものとがあった。
【0003】
ところで、上記の2つの方式には、それぞれ、次のような長所と短所がある。
【0004】
電子写真方式は、高速印字が可能である。しかし、トナーを用いるため、色の再現性が劣り、記録用紙の表面にトナーの凹凸が発生する。また、とくにカラーの場合、4色の現像器が必要であり、装置の構造が複雑で大型になり、しかもコストも高くなる。
【0005】
インクジェット方式は、色の再現性が良い。しかし、高速印字が困難で、印字したインクの乾燥に時間を要し、印字処理に時間がかかる。
【0006】
なお、カラー印字であっても、記録用紙の全面にカラー画像が印字されるいわゆるフルカラーの印字の比率は低く、文字等が黒色で印字された記録用紙の一部に印鑑、イラスト、グラフ等がカラーで挿入されるいわゆる部分カラーの印字が主流である。
【0007】
このような点から、上記の両方式の長所を活かすために、たとえば特開平8−95463号公報に記載されているように、1つの装置に、電子写真方式による印字を行う電子写真方式印字部と、インクジェット方式による印字を行うインクジェット方式印字部とを設け、電子写真印字部で文字等のモノクロ印字を行い、インクジェット方式印字部でカラー印字を行うカラー画像形成装置が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、電子写真方式の画像形成装置の場合、印字部において記録用紙に転写されたトナーは、後段の定着装置において記録用紙に定着される。また、インクジェット方式の画像形成装置においては、印字部において記録用紙に印字されたインクは、後段の乾燥装置において乾燥される。
【0009】
ところが、上記の従来のカラー画像形成装置は、互いに独立した電子写真方式の画像形成装置とインクジェット方式の画像形成装置が前後に配置された形式のものであり、定着装置と乾燥装置を別々に備えている。このため、装置が大型化するという問題がある。また、電子写真方式の印字だけを行う場合でも、記録用紙は、インクジェット方式の印字部およびその後の乾燥装置を通され、逆に、インクジェット方式の印字だけを行う場合でも、記録用紙は、電子写真方式の印字部および定着装置を通されるため、印字処理に時間がかかるという問題がある。
【0010】
本発明の目的は、上記の問題を解決し、小型化および印字処理の効率化が可能なカラー画像形成装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
本発明によるカラー画像形成装置は、電子写真方式による印字を行う電子写真方式印字部と、インクジェット方式による印字を行うインクジェット方式印字部と、電子写真方式による印字が行われた記録用紙上のトナーを定着させる定着機能およびインクジェット方式による印字が行われた記録用紙上のインクを乾燥させる乾燥機能を有する1つの共通の定着・乾燥手段が設けられており、前記定着・乾燥手段が、前記定着機能を有する定着部と、前記乾燥機能を有する乾燥部と、記録用紙の搬送を前記定着部と前記乾燥部に切り替える搬送切り替え部とを備えており、記録用紙の通常の搬送方向の上流側から下流側に向かって、前記電子写真方式印字部、前記インクジェット方式印字部および前記定着・乾燥手段が順に配置されていることを特徴とするものである。
【0012】
1つの共通の定着・乾燥手段が、定着機能と乾燥機能を有するので、従来のように定着装置と乾燥装置を別に設ける必要がなく、装置の小型化が可能である。
【0014】
電子写真方式の印字を行う場合、印字の終わった記録用紙は、搬送切り替え部により、定着部に送られ、定着が行われる。インクジェット方式の印字を行う場合、印字の終わった記録用紙は、搬送切り替え部により、乾燥部に送られ、乾燥が行われる。したがって、電子写真方式の印字だけを行う場合に記録用紙が乾燥部を通ったり、インクジェット方式の印字だけを行う場合に記録用紙が定着部を通ったりすることがなく、印字処理の効率化およびそれによる印字処理時間の短縮が可能である。
【0016】
本発明のカラー画像形成装置において、たとえば、前記定着部が、上下1対の定着ローラを備えており、前記乾燥部が、上側の前記定着ローラの上方において記録用紙を案内するガイド部材を備えており、前記定着・乾燥手段に、少なくとも上側の前記定着ローラと前記ガイド部材を加熱する加熱手段が設けられており、前記搬送切り替え部が、前記定着ローラおよび前記ガイド部材の記録用紙搬送方向上流側において、記録用紙を前記定着ローラの間に導く状態と前記ガイド部材の上側に導く状態とに切り替えられる切り替え爪を備えている。
【0017】
このようにすれば、1つの加熱手段を定着部における定着と乾燥部における乾燥の両方の機能のために使用することができ、効率的である。
【0018】
上記のカラー画像形成装置において、たとえば、1枚の記録用紙に電子写真方式の印字とインクジェット方式の印字の両方を行う場合に、前記搬送切り替え部が、電子写真方式による印字が終わった記録用紙を前記定着部に導き、定着の終わった記録用紙を前記インクジェット方式印字部まで逆方向に搬送し、インクジェット方式による印字が終わった記録用紙を前記乾燥部に導くように作動する。
【0019】
このようにすれば、記録用紙を装置に1回供給するだけで、1枚の記録用紙に電子写真方式による印字とインクジェット方式による印字を行うことができる。
【0020】
本発明によるカラー画像形成装置は、また、電子写真方式による印字を行う電子写真方式印字部と、インクジェット方式による印字を行うインクジェット方式印字部と、電子写真方式による印字が行われた記録用紙上のトナーを定着させる定着機能およびインクジェット方式による印字が行われた記録用紙上のインクを乾燥させる乾燥機能を有する1つの共通の定着・乾燥手段が設けられており、前記定着・乾燥手段が、前記定着機能を有する定着部と、前記乾燥機能を有する乾燥部と、記録用紙の搬送を前記定着部と前記乾燥部に切り替える搬送切り替え部とを備えており、前記電子写真方式印字部と前記インクジェット方式印字部の間に前記定着・乾燥手段が設けられ、記録用紙が、前記両印字部の両側から前記各印字部に互いに異なる搬送路を通して供給され、前記各印字部から前記定着・乾燥手段に搬送されることを特徴とするものである。
【0021】
本発明のカラー画像形成装置において、たとえば、前記定着部が、定着用搬送路上に1対の定着ローラを備えており、前記乾燥部が、一方の定着ローラに近接して記録用紙を案内する乾燥用搬送路を備えており、前記定着・乾燥手段に、少なくとも前記一方の定着ローラと前記乾燥用搬送路を加熱する加熱手段が設けられており、前記搬送切り替え部が、前記定着ローラおよび前記乾燥用搬送路の記録用紙搬送方向上流側において、記録用紙を前記定着ローラの間に導く状態と前記乾燥用搬送路に導く状態とに切り替えられる切り替え爪を備えている。
【0022】
このようにすれば、1つの加熱手段を定着部における定着と乾燥部における乾燥の両方の機能のために使用することができ、効率的である。
【0023】
本発明のカラー画像形成装置において、たとえば、前記定着・乾燥手段の前記定着部および前記乾燥部の温度を制御する温度制御手段を備えており、前記温度制御手段が、電子写真方式の印字を行うときに、前記定着部の所定位置の温度を所定の定着用設定温度に制御し、インクジェット方式の印字を行うときに、前記乾燥部の所定位置の温度を前記定着用設定温度よりも低い所定の乾燥用設定温度に制御する。
【0024】
定着部における温度制御は、たとえば、定着ローラの部分において、その表面温度をサーミスタ等の温度検出手段で検出することにより行われる。また、乾燥部における温度制御は、たとえば、ガイド部材の部分において、その表面温度をサーミスタ等の温度検出手段で検出することにより行われる。
【0025】
このようにすれば、定着部における定着および乾燥部における乾燥を、それぞれに適した温度で行うことができる。
【0026】
上記のカラー画像形成装置において、たとえば、前記温度制御手段が、電源投入後の待機中の前記乾燥部の温度を前記乾燥用設定温度よりも低い所定の待機用設定温度に制御する。
【0027】
上記のカラー画像形成装置において、たとえば、前記温度制御手段が、省エネルギモードのときの前記乾燥部の温度を前記待機用設定温度よりも低い所定のスリープ設定温度に制御する。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
【0029】
図1および図2は、第1実施形態を示している。
【0030】
図1は、カラー画像形成装置の主要部を概略的に示している。なお、第1実施形態の説明において、図1の左右を左右とし、同図の紙面表側を前、同裏側を後とする。
【0031】
図1に示すように、装置には、右側から左側に向かって、給紙カセット(1)、電子写真方式印字部(第1印字部)(2)、インクジェット方式印字部(第2印字部)(3)、定着・乾燥手段を構成する定着・乾燥装置(4)および排紙トレイ(5)が順に設けられている。
【0032】
給紙カセット(1)には記録用紙(P)が収容されており、その左側部分に、用紙(P)を第1印字部(2)への搬送路に供給する給紙機構(6)が設けられている。
【0033】
第1印字部(2)は、黒色トナーを用いた電子写真方式によりモノクロ印字を行うものであり、トナー像を担持する感光体(7)を備えている。感光体(7)は図の矢印方向(時計方向)に回転し、感光体(7)の周囲に、その回転方向に、感光体(7)の表面を帯電する帯電器(8)、感光体(7)の表面に静電潜像を形成する光書き込み装置(9)、黒色トナーが収容されていて感光体(7)上にトナー像を形成する現像器(10)、転写器(11)およびクリーニング装置(12)が設けられている。
【0034】
第2印字部(3)は、シアン、イエロー、マゼンタ、ブラックの4色のインクを用いたインクジェット方式によりカラー印字を行うものであり、前後方向にのびるプラテン(13)およびプラテン(13)の上方において図示しない保持棒に沿って前後方向に移動するインクキャリッジ(14)を備えている。インクキャリッジ(14)には、各色のインクを収容したインクカートリッジが装着され、複数のインクノズルを有するインクヘッド(15)が設けられている。
【0035】
定着・乾燥装置(4)の詳細が、図2に示されている。
【0036】
定着・乾燥装置(4)は、電子写真方式による印字が行われた用紙(P)上のトナーを定着させる定着機能を有する定着部(16)と、インクジェット方式による印字が行われた用紙(P)上のインクを乾燥させる乾燥機能を有する乾燥部(17)と、用紙(P)の搬送を定着部(16)と乾燥部(17)に切り替える搬送切り替え部(18)とを備えている。
【0037】
定着部(16)は、給紙カセット(1)から第1印字部(2)および第2印字部(3)を通る用紙(P)の搬送路の延長上に設けられており、第2印字部(3)の下流側の搬送路を構成するガイド板(19)の左側にある定着用搬送路上に配置されて図示しないばね等の弾性部材により互いに圧接させられた上下1対の定着ローラ(20)(21)を備えている。定着部(16)の定着用搬送路の左端(終端)に、定着の終わった用紙(P)を排紙トレイ(5)に排出するための上下1対の排紙ローラ(第1排紙ローラ)(22)が設けられている。
【0038】
乾燥部(17)は、定着部(16)の上方に設けられており、用紙(P)を案内する乾燥用搬送路を構成する板状ガイド部材(23)を備えている。ガイド部材(23)の左側部分は、ほぼ水平で、上側定着ローラ(19)のすぐ上に位置し、同右側部分は、ガイド板(19)の左端部の上方において、右側に向かって斜め下方にのびている。乾燥部(17)の乾燥用搬送路の左端(終端)に、乾燥の終わった用紙(P)を排紙トレイ(5)に排出するための上下1対の排紙ローラ(第2排紙ローラ)(24)が設けられている。
【0039】
上側定着ローラ(20)の内部に、これを加熱するための加熱手段を構成するヒータ(25)が設けられている。このヒータ(25)は、また、乾燥部(17)のガイド部材(23)を下側から加熱する。
【0040】
搬送切り替え部(18)は、ガイド板(19)の上方のガイド部材(23)の右端近傍に配置されて前後方向にのびる回動軸(26)に左端部が固定された切り替え爪(27)を備えている。切り替え爪(27)は、回動軸(26)の部分から右側にのびており、回動軸(26)の回動により、図2に鎖線で示すように右端部がガイド板(19)から上方に離れて用紙(P)をガイド板(19)の左端から定着用搬送路上の1対の定着ローラ(20)(21)の間に導く定着用位置と、図2に実線で示すように右端部がガイド板(19)の上面に接触して用紙(P)を乾燥用搬送路のガイド部材(23)の上側に導く乾燥用位置とに切り替えられる。
【0041】
上記のカラー画像形成装置において、用紙(P)は、カセット(1)から給紙機構(6)によって搬送路に供給され、第1印字部(2)および第2印字部(3)を通った後、定着・乾燥装置(4)の定着部(16)あるいは乾燥部(17)を通って、排紙トレイ(5)に排出される。
【0042】
用紙(P)に電子写真方式印字だけが行われる場合、第1印字部(2)において、用紙(P)が搬送されて来るまでに、帯電器(8)により感光体(7)の表面が均一に帯電され、光書き込み装置(9)により、均一に帯電された感光体(7)上に画像情報に基づいて書き込みが行われて、画像情報に対応する静電潜像が形成され、現像器(10)により、黒色トナーを用いて感光体(7)上の静電潜像が顕像化(可視化)され、画像情報に対応するトナー像が形成される。そして、このトナー像が、第1印字部(2)に搬送されて来る用紙(P)に転写器(11)によって転写され、その後、感光体(7)上に残ったトナーがクリーニング装置(12)によって回収される。このように電子写真方式による印字が終わった用紙(P)は第2印字部(3)を通って定着・乾燥装置(4)に搬送されるが、この場合、第2印字部(3)では印字は行われない。また、この場合、定着・乾燥装置(4)の切り替え爪(27)は、図2に鎖線で示す定着用位置に切り替えられており、用紙(P)は定着部(16)の定着ローラ(20)(21)の間に通され、これにより、用紙(P)上のトナーが用紙(P)に定着される。そして、転写の終わった用紙(P)は、第1排紙ローラ(22)により排紙トレイ(5)上に排出される。
【0043】
用紙(P)にインクジェット方式印字だけが行われる場合、第1印字部(2)による印字は行われず、用紙(P)は第1印字部(2)をそのまま通過して、第2印字部(3)に搬送される。第2印字部(3)では、用紙(P)は間欠的に送られ、これに同期してインクキャリッジ(14)が前後方向に移動することにより、用紙(P)にインクジェット方式による印字が行われる。この場合、定着・乾燥装置(4)の切り替え爪(27)は、図2に実線で示す乾燥用位置に切り替えられており、インクジェット方式による印字が終わった用紙(P)は乾燥部(17)のガイド部材(23)の上を通され、これにより、用紙(P)上のインクが乾燥される。そして、乾燥の終わった用紙(P)は、第2排紙ローラ(24)により排紙トレイ(5)上に排出される。
【0044】
上記のカラー画像形成装置では、1枚の用紙(P)に電子写真方式印字とインクジェット方式印字の両方を行うこともできる。
【0045】
その場合、まず、上記のように、第1印字部(2)において用紙(P)に電子写真方式による印字が行われ、この用紙(P)が定着・乾燥装置(4)の定着部(16)に送られて、定着が行われる。定着部(16)における定着が修了すると、用紙(P)は第2印字部(3)の右側まで戻され、その後、上記のように、第2印字部(3)において用紙(P)にインクジェット方式による印字が行われ、この用紙(P)が定着・乾燥装置(4)の乾燥部(17)に送られて、インクの乾燥が行われ、第2排紙ローラ(24)によって排紙トレイ(5)上に排出される。
【0046】
上記のカラー画像形成装置には、図示は省略したが、定着・乾燥装置(4)の定着部(16)および乾燥部(17)の温度を制御する温度制御手段が設けられている。
【0047】
定着部(16)の温度制御は、たとえば、上側定着ローラ(20)の表面の温度をサーミスタ等の温度検出手段によって検出し、その検出結果に基づいて同ローラ(20)の表面温度を制御することにより行われる。また、乾燥部(17)の温度制御は、たとえば、ガイド部材(23)の表面の温度をサーミスタ等の温度検出手段によって検出し、その検出結果に基づいてガイド部材(23)の表面の温度を制御することにより行われる。通常、定着部(16)の温度は、乾燥部(17)の温度より高い値に制御される。
【0048】
図3は、定着部(16)および乾燥部(17)の温度の時間変化を表している。次に、この図面を参照して、温度制御手段による定着部(16)および乾燥部(17)の温度制御の1例について説明する。
【0049】
この例では、定着部(16)および乾燥部(17)の設定温度として、4つの設定温度T1、T2、T3、T4が設けられている。スリープ設定温度T1は、省エネルギモードのときの乾燥部(17)の設定温度であり、最も低い値である。この例では、60℃である。待機用設定温度T2は、電源投入後の待機中の乾燥部(17)の設定温度であり、スリープ設定温度T1より高い値である。この例では、80℃である。乾燥用設定温度T3は、乾燥部(17)において乾燥を行うときの乾燥部(17)の設定温度であり、待機用設定温度T2より高い値である。この例では、100℃である。定着用設定温度T4は、定着部(16)において定着を行うときの定着部(16)の設定温度であり、乾燥用設定温度T3より高い値である。この例では、160〜200℃である。
【0050】
図3において、カラー画像形成装置の電源が投入されると、ヒータ(25)への通電が開始され、定着部(16)および乾燥部(17)の温度が上昇する。そして、印字指令があるまでは、乾燥部(17)の温度が待機用設定温度T2となるように、ヒータ(25)の通電が制御される。印字指令があると、電子写真方式による印字の場合は、図3に実線で示すように、定着部(16)の温度が定着用設定温度T4まで上昇するように、ヒータ(25)の通電が制御され、この設定温度T4に保持される。インクジェット方式による印字の場合は、図3に鎖線で示すように、乾燥部(17)の温度が乾燥用設定温度T3まで上昇するように、ヒータ(25)の通電が制御され、この設定温度T3に保持される。印字が修了すると、乾燥部(17)の温度が待機用設定温度T2まで低下するように、ヒータ(25)の通電が制御され、この設定温度T2に保持される。乾燥部(17)の温度が待機用設定温度T2に保持される待機状態が所定時間継続すると、装置は省エネルギモードになり、乾燥部(17)の温度がスリープ設定温度T1まで低下するように、ヒータ(25)の通電が制御され、この設定温度T1にk保持される。省エネルギモードの状態で印字指令があったときは、上記と同様の制御が行われる。
【0051】
図4は、第2実施形態を示している。
【0052】
図4は、カラー画像形成装置の主要部を概略的に示している。なお、第2実施形態の説明において、図4の左右を左右とし、同図の紙面表側を前、同裏側を後とする。
【0053】
図4に示すように、装置は、下部に配置された給紙カセット(30)、カセット(30)の右側部分の上方に配置された電子写真方式印字部(第1印字部)(31)、カセット(30)の左側部分の上方に配置されたインクジェット方式印字部(第2印字部)(32)、2つの印字部(31)(32)の間に配置された定着・乾燥装置(33)、カセット(30)内の用紙(P)をその右側部分から第1印字部(31)を通して定着・乾燥装置(33)に搬送する電子写真印字用の搬送路を構成する第1搬送部(34)、カセット(30)内の用紙(P)をその左側部分から第2印字部(32)を通して定着・乾燥装置(33)に搬送するインクジェット印字用の搬送路を構成する第2搬送部(35)、および定着・乾燥装置(33)の上部左側に配置された排紙トレイ(36)を備えている。
【0054】
給紙カセット(30)は左右両側から給紙ができるものであり、カセット(30)の右側部分に用紙(P)を第1搬送部(34)に供給する第1給紙機構(37)が設けられ、カセット(30)の左側部分に用紙(P)を第2搬送部(35)に供給する第2給紙機構(38)が設けられている。
【0055】
第1印字部(31)および第2印字部(32)は第1実施形態と同様のものであり、同じ部分には同一の符号を付している。
【0056】
定着・乾燥装置(33)は、右側の定着部(39)と、左側の乾燥部(40)と、これらの下方に位置する搬送切り替え部(41)とを備えている。
【0057】
定着部(39)には、第1搬送部(34)の左端(終端)から上方にのびる定着用搬送路(42)が設けられており、この搬送路(42)上に、図示しないばね等の弾性部材により互いに圧接させられた左右1対の定着ローラ(43)(44)が設けられている。
【0058】
乾燥部(40)には、第2搬送部(35)の右端(終端)から上方にのびる乾燥用搬送路(45)が設けられている。
【0059】
定着用搬送路(42)と乾燥用搬送路(45)は乾燥用搬送路(45)の上方において合流し、この合流部分の左側に、定着あるいは乾燥の終わった用紙(P)を排紙トレイ(36)に排出する排紙ローラ(46)が設けられている。
【0060】
各定着ローラ(43)(44)内に、各ローラ(43)(44)をそれぞれ加熱する加熱手段を構成するヒータ(47)(48)が設けられている。左側定着ローラ(43)内のヒータ(47)は、乾燥部(40)の乾燥用搬送路(45)も加熱する。
【0061】
搬送切り替え部(41)は、定着用搬送路(42)の下部に配置された2つの切り替え爪(49)(50)と、乾燥用搬送路(45)の下部に配置された1つの切り替え爪(51)とを備えている。詳細な図示は省略したが、各切り替え爪(49)(50)(51)は、電子写真方式の印字が終わった用紙(P)を第1搬送部(34)から定着用搬送路(42)に導く位置(定着用位置)と、インクジェット方式の印字が終わった用紙(P)を第2搬送部(35)から乾燥用搬送路(45)に導く位置(乾燥用位置)とに切り替えられる。
【0062】
上記のカラー画像形成装置において、用紙(P)に電子写真方式印字だけが行われる場合、用紙(P)は、第1給紙機構(37)によってカセット(30)の右側部分から第1搬送部(34)に供給され、第1印字部(31)に搬送される。そして、用紙(P)が第1印字部(31)を通っている間に、第1実施形態の場合と同様に、電子写真方式による印字が行われ、用紙(P)にトナー像が転写される。この場合、定着乾燥装置(33)の切り替え爪(49)(50)(51)は定着用位置に切り替えられており、印字の終わった用紙(P)は、定着用搬送路(42)に送られて、定着部(39)の定着ローラ(43)(44)の間に通される。これにより、用紙(P)上のトナーが用紙(P)に定着され、転写の終わった用紙(P)は排紙ローラ(46)により排紙トレイ(5)上に排出される。
【0063】
用紙(P)にインクジェット方式印字だけが行われる場合、用紙(P)は、第2給紙機構(38)によってカセット(30)の左側部分から第2搬送部(35)に供給され、第2印字部(32)に搬送される。そして、用紙(P)が第2印字部(32)を通っている間に、第1実施形態の場合と同様に、用紙(P)に電子写真方式による印字が行われる。この場合、定着・乾燥装置(33)の切り替え爪(49)(50)(51)は乾燥用位置に切り替えられており、印字の終わった用紙(P)は、乾燥用搬送路(45)に送られ、ここを通過している間に、用紙(P)上のインクが乾燥される。そして、乾燥の終わった用紙(P)は、排紙ローラ(46)により排紙トレイ(5)上に排出される。
【0064】
第2実施形態の場合も、第1実施形態の場合と同様に、定着・乾燥装置(33)の定着部(39)および乾燥部(40)の温度を制御することができる。
【0065】
カラー画像形成装置の全体構成、各部の構成等は、上記実施形態のものに限らず、適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態を示すカラー画像形成装置の主要部の概略構成図である。
【図2】図2は、図1の定着・乾燥装置の部分を示す拡大図である。
【図3】図3は、定着・乾燥装置の定着部および乾燥部の温度の時間変化を表すタイムチャートである。
【図4】図4は、本発明の第2実施形態を示すカラー画像形成装置の主要部の概略構成図である。
【符号の説明】
(2) 電子写真方式印字部
(3) インクジェット方式印字部
(4) 定着・乾燥装置
(16) 定着部
(17) 乾燥部
(18) 搬送切り替え部
(20)(21) 定着ローラ
(23) ガイド部材
(25) ヒータ
(26) 切り替え爪
(31) 電子写真方式印字部
(32) インクジェット方式印字部
(33) 定着・乾燥装置
(34) 第1搬送部
(35) 第2搬送部
(39) 定着部
(40) 乾燥部
(41) 搬送切り替え部
(42) 定着用搬送路
(43)(44) 定着ローラ
(45) 乾燥用搬送路
(47)(48) ヒータ
(49)(50)(51) 切り替え爪
Claims (8)
- 電子写真方式による印字を行う電子写真方式印字部と、インクジェット方式による印字を行うインクジェット方式印字部と、電子写真方式による印字が行われた記録用紙上のトナーを定着させる定着機能およびインクジェット方式による印字が行われた記録用紙上のインクを乾燥させる乾燥機能を有する1つの共通の定着・乾燥手段が設けられており、
前記定着・乾燥手段が、前記定着機能を有する定着部と、前記乾燥機能を有する乾燥部と、記録用紙の搬送を前記定着部と前記乾燥部に切り替える搬送切り替え部とを備えており、
記録用紙の通常の搬送方向の上流側から下流側に向かって、前記電子写真方式印字部、前記インクジェット方式印字部および前記定着・乾燥手段が順に配置されていることを特徴とするカラー画像形成装置。 - 前記定着部が、上下1対の定着ローラを備えており、前記乾燥部が、上側の前記定着ローラの上方において記録用紙を案内するガイド部材を備えており、前記定着・乾燥手段に、少なくとも上側の前記定着ローラと前記ガイド部材を加熱する加熱手段が設けられており、前記搬送切り替え部が、前記定着ローラおよび前記ガイド部材の記録用紙搬送方向上流側において、記録用紙を前記定着ローラの間に導く状態と前記ガイド部材の上側に導く状態とに切り替えられる切り替え爪を備えていることを特徴とする請求項1のカラー画像形成装置。
- 1枚の記録用紙に電子写真方式の印字とインクジェット方式の印字の両方を行う場合に、前記搬送切り替え部が、電子写真方式による印字が終わった記録用紙を前記定着部に導き、定着の終わった記録用紙を前記インクジェット方式印字部まで逆方向に搬送し、インクジェット方式による印字が終わった記録用紙を前記乾燥部に導くように作動することを特徴とする請求項1または2のカラー画像形成装置。
- 電子写真方式による印字を行う電子写真方式印字部と、インクジェット方式による印字を行うインクジェット方式印字部と、電子写真方式による印字が行われた記録用紙上のトナーを定着させる定着機能およびインクジェット方式による印字が行われた記録用紙上のインクを乾燥させる乾燥機能を有する1つの共通の定着・乾燥手段が設けられており、
前記定着・乾燥手段が、前記定着機能を有する定着部と、前記乾燥機能を有する乾燥部と、記録用紙の搬送を前記定着部と前記乾燥部に切り替える搬送切り替え部とを備えており、
前記電子写真方式印字部と前記インクジェット方式印字部の間に前記定着・乾燥手段が設けられ、記録用紙が、前記両印字部の両側から前記各印字部に互いに異なる搬送路を通して供給され、前記各印字部から前記定着・乾燥手段に搬送されることを特徴とするカラー画像形成装置。 - 前記定着部が、定着用搬送路上に1対の定着ローラを備えており、前記乾燥部が、一方の定着ローラに近接して記録用紙を案内する乾燥用搬送路を備えており、前記定着・乾燥手段に、少なくとも前記一方の定着ローラと前記乾燥用搬送路を加熱する加熱手段が設けられており、前記搬送切り替え部が、前記定着ローラおよび前記乾燥用搬送路の記録用紙搬送方向上流側において、記録用紙を前記定着ローラの間に導く状態と前記乾燥用搬送路に導く状態とに切り替えられる切り替え爪を備えていることを特徴とする請求項4のカラー画像形成装置。
- 前記定着・乾燥手段の前記定着部および前記乾燥部の温度を制御する温度制御手段を備えており、前記温度制御手段が、電子写真方式の印字を行うときに、前記定着部の所定位置の温度を所定の定着用設定温度に制御し、インクジェット方式の印字を行うときに、前記乾燥部の所定位置の温度を前記定着用設定温度よりも低い所定の乾燥用設定温度に制御することを特徴とする請求項1または4のカラー画像形成装置。
- 前記温度制御手段が、電源投入後の待機中の前記乾燥部の温度を前記乾燥用設定温度よりも低い所定の待機用設定温度に制御することを特徴とする請求項6のカラー画像形成装置。
- 前記温度制御手段が、省エネルギモードのときの前記乾燥部の温度を前記待機用設定温度よりも低い所定のスリープ設定温度に制御することを特徴とする請求項7のカラー画像形成装置。
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