JP3796357B2 - 光信号品質モニタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、異なったビットレートのディジタル光信号が伝送される光ファイバ伝送ネットワークにおいて、光信号の信号対雑音比をモニタする光信号品質モニタに関する。
【0002】
【従来の技術】
1990年代に世界的統一ネットワーク階梯構造となったSDH(Synchronous Digital Hierarchy)では、ビットインターリーブパリティと呼ばれるパリティ検査を中継器間(BIP−8)、多重化端局相互間(BIP−N×24)でそれぞれ実施することにより、故障区間の同定と切替起動信号を得ている。ここで、自然数Nは多重化数を表すSTM−NのNであり、156 Mbit/s のSTM−1を基本とし、その自然数倍の階梯をSTM−Nと表す。なお、N=1,4,16,64が国際的に認知されている。BIP−Mは、Mビットおきのパリティ検査を意味し、Mビットの検査ビットが得られる。送信側でフレーム内の信号のMビット並列のパリティ検査を実行し、その検査ビットを次のフレームに格納して主信号とともに伝送する。受信側では、同様のパリティ検査を行い、次フレームの所定位置に格納された検査ビットと照合することにより伝送誤りを検出する。
【0003】
図18は、従来の誤り率測定系の構成例を示す。図において、伝送路からの光信号の一部が光分岐器51−1で分岐され、光増幅器52で増幅され、さらに光分岐器51−2で2分岐される。光分岐器51−2で分岐された一方の光信号はクロック抽出回路53に入力され、光信号のビットレートNf0 に応じたクロックf0 が抽出される。光分岐器51−2で分岐された他方の光信号は受信回路54に入力され、さらにその出力がフレーム検出回路,パリティ検査回路および照合回路からなる誤り率検出回路55に入力される。受信回路54および誤り率検出回路55は、クロック抽出回路53で抽出されたクロックf0 に応じて動作し、光信号の誤り率を測定する。なお、クロック抽出回路53、受信回路54、誤り率検出回路55は、光信号のビットレートに応じた構成のものが必要である。すなわち、複数のビットレートに対応した誤り率検出を行うためには、各ビットレートに対応した回路を用意する必要があり、単一の回路で対応することはできない。
【0004】
ところで、伝送システムの評価を行うには、信号の誤り率を直接測定する方法が一般的である。しかし、この方法では、非常に低い誤り率の場合に測定時間が長くかかることになり、作業効率が低くなる問題があった。
【0005】
そこで、識別器の閾値を変化させたときに得られる誤り率の傾向から最適動作点での誤り率を推定する方法が考案された(参考文献1:N.S.Bergano et al.,“Margin Measurement in Optical Amplifier Systems", IEEE Photonics Technology Letters, vol.5, no.3, pp.304-306) 。図19に光信号のアイパタンおよび光強度ヒストグラムを示す。このアイパタンのアイ開口が最大になる時点(識別ポイント)において、識別器の閾値を変化させることにより、2値伝送の場合の「ハイ」または「1」レベルと、「ロー」または「0」レベルの判別を行い、そのときの誤りの割合を測定する。
【0006】
実際には、図20に示すようなクロック抽出回路53、光電変換器56、電気信号処理手段57による測定系を構成し、誤り率の閾値依存性から信号対雑音比に相当するQ値を求めて評価指標としている。すなわち、伝送路からの光信号の一部を光電変換器56で電気信号に変換し、この電気信号とクロック抽出回路53で抽出されたクロックをサンプリングオシロスコープのような電気信号処理手段57に入力し、図19のようなアイパタンおよび光強度ヒストグラムを得る。
【0007】
このアイパタンのアイ開口が最大となる時間t0 において、信号振幅(例えば電圧値)をμ(t0)とし、2値伝送の場合の「ハイ」または「1」レベルの雑音の標準偏差をσ1(t0) 、「ロー」または「0」レベルの雑音の標準偏差をσ0(t0) としたときに、Q(t0)値は
Q(t0)=μ(t0)/(σ1(t0)+σ0(t0)) …(1)
で定義される。一方、ガウス型の雑音振幅分布を仮定すると、誤り率の低い領域では誤り率PとQ値は、
P=(1/(Q(2π)1/2))exp(−Q2/2) …(2)
のような関係がある。したがって、Q値が測定できれば、伝送路誤り率が推定できることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のQ値測定系は、図20に示すように光信号を電気信号に変換した後に波形をサンプリングしてQ値を求めているので、光電変換器や電気信号処理回路の帯域や処理速度により、対応できる光信号のビットレートが40Gbit/s 程度に制限されていた。
【0009】
また、アイ開口が最大となる時点でのQ値を測定するので、異なるビットレートのディジタル光信号には対応できなかった。
また、従来のQ値測定系は、伝送路からモニタ用の光信号を分岐する必要があるので、伝送路上の光信号に分岐による損失が生じ、信号対雑音比を劣化させる要因になっている。
【0010】
本発明は、異なったビットレートのディジタル光信号が伝送される光ファイバ伝送ネットワークにおいて、被測定光信号のビットレートによらず単一の回路で信号対雑音比をモニタすることができる光信号品質モニタを提供することを目的とする。
【0011】
また、本発明は、数十Gbit/s 以上のビットレートの光信号にも対応することができる光信号品質モニタを提供することを目的とする。
また、本発明は、伝送路の光信号の信号対雑音比に与える影響を低減することができる光信号品質モニタを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の光信号品質モニタは、光学的手段により光信号のビットレートによらない光強度ヒストグラムから、サンプリング点の振幅値の統計処理値から信号対雑音比をモニタする構成である。以下、その基本構成について説明する。
【0013】
図1は、本発明の光信号品質モニタの基本構成を示す。
図において、伝送路から入力される光信号は、光周波数ωsig 、基本クロック周波数f0 (Hz)の自然数倍のビットレートN・f0 (bit/s) (N=1,2,…)を有する。サンプリング光パルス発生手段1は、光周波数ωsam 、基本クロック周波数f0 (Hz)の自然数(n 1 分の1とオフセット周波数Δf(Hz)を加減した繰り返し周波数f0/n1−Δf (Hz) (またはf0/n1+Δf (Hz) )(n1 =1,2,…)で、パルス幅Δτが光信号のタイムスロットより十分に狭い(Δτ≪1/Nf0 )サンプリング光パルスを発生する。光合波器2は、光信号とサンプリング光パルスを合波して非線形光学材料3に入力する。
【0014】
非線形光学材料3は、2次の非線形光学効果の一つである和周波光発生(SFG:Sum Frequency Generation)(参考文献2:高良 他、「和周波光発生を用いた光サンプリングによる超高速光波形測定法」、電子情報通信学会論文誌、B−I、vol.J75-B-I, no.5, pp.372-380, 1992)や差周波光発生(DFG:Defference Frequency Generation )、3次の非線形光学効果である四光波混合(FWM:Four Wave Mixing)(参考文献3:P.A.Andrekson, Electron.Lett.27, p.1440, 1991)を利用し、光信号とサンプリング光パルスの相互相関光信号を発生させる。
【0015】
図2(a),(b),(c) は、それぞれSFG,DFG,FWMにおける光周波数の関係を示す。SFGは、図2(a) に示すように、光周波数ωsig の光信号と光周波数ωsam のサンプリング光パルスの2光波を2次の非線形光学材料に入射すると、和の光周波数ωsfg (=ωsam+ωsig)の光が発生する現象である。DFGは、図2(b) に示すように、光周波数ωsig の光信号と光周波数ωsam のサンプリング光パルスから差の光周波数ωdfg (=ωsam−ωsig)の光が発生する現象である。
【0016】
FWMは、一般に3つの入射光(光周波数ω1,ω2,ω3)から新たな光(光周波数ω4=ω1+ω2−ω3)が発生する現象であるが、光サンプリングに応用する場合には3種類の光を用いるのは構成が複雑になるので、通常2つの光波が縮退(ω1=ω2)したFWMを利用する。すなわち、ω1 ,ω2 として光周波数ωsam のサンプリング光パルスを入射し、ω3 として光周波数ωsig の光信号を入射することにより、図2(c) に示すように、光周波数ωfwm(=2ωsam−ωsig)の光を発生させる。
【0017】
ここで、サンプリング光パルスの繰り返し周波数が光信号の基本クロック周波数f0 の1/n1 に比べてΔfだけ小さいので、サンプリング光パルスは光信号との相対位置をずらしながら掃引することになる。その結果、相互相関光信号は図1に示すように変化し、その包絡線は光信号波形の時間軸を拡大した波形となる。この相互相関光信号を受光系で検出することにより、高速光信号の光強度のヒストグラムの測定が可能となる(上記参考文献2)。
【0018】
すなわち、相互相関光信号を光電変換器4で電気信号に変換して電気信号処理手段5に入力する。電気信号処理手段5では、相互相関電気信号のピーク値の検出および分析を行い、図3に示すような光強度のヒストグラムを測定する。そして、この光強度のヒストグラムを構成するサンプリング点のうち、あらかじめ定めた閾値レベルμth1 より高い点群を「レベル1」とし、また別途定めた閾値レベルμth0 より低い点群を「レベル0」とし、「レベル1」と「レベル0」それぞれのある平均時間内での平均値μ1 ,μ0 の差μと、「レベル1」と「レベル0」それぞれの当該平均時間内での標準偏差値の和(σ1+σ0)の比
Q=μ/(σ1+σ0) …(3)
を信号対雑音比係数として求める(請求項1)。
【0019】
ここで、上記の閾値レベルμth1 ,μth0 を決定する方法の一例について、図4を参照して説明する(請求項3)。まず、電気信号処理手段5は、あらかじめ所定の平均時間内に測定したサンプリング点からレベルのヒストグラムを求め、このヒストグラムのレベル最大値からサンプリング点数を積分し、サンプリング点数Nmiddleと等しくなったときのレベルを中間値μm とする。なお、サンプリング点数Nmiddleは、全サンプリング点数をNtotal 、光信号のデューティ比(パルス幅とタイムスロットの比)をD、マーク率(ディジタル伝送におけるマーク「1」の発生確率)をMとしたときに、
middle=Ntotal×D×M …(4)
として求める。また、「レベル1」の平均値μ1 は、
μ1 =2(μm−μ0)+μ0 …(5)
と仮定する。
【0020】
次に、上記ヒストグラムにおいてレベル最小値側から最初にサンプリング点数がピーク値となるレベルを「レベル0」の平均値μ0 とする。また、「レベル0」および「レベル1」の閾値レベルμth0 ,μth1
μth0 =μ0 +α(μ1−μ0)
μth1 =μ1 −α(μ1−μ0) …(6)
と設定する。ただし、0<α<0.5 とする。この (6)式に (5)式を代入すると、μth0 =2αμm+(1−2α)μ0
μth1 =2(1−α)μm−(1−2α)μ0 …(7)
が得られる。
【0021】
以上の方法で決定した閾値レベルμth0 ,μth1 と全測定値から求めた光強度のヒストグラムにより、「レベル1」と「レベル0」の平均値μ1 ,μ0 および標準偏差σ1 ,σ0 を求め、これらの値から平均的な信号対雑音比係数(Q値)を求める。
【0022】
この信号対雑音比係数Qは、光信号の信号対雑音比に1対1に対応する物理量である。したがって、このQ値を求めることにより、伝送してきた光信号の品質を検査することができる。
【0023】
図5は、上記方法で求めた平均的なQ値と、時間t0 におけるQ値との関係を示す。図より、αを0.1 にするとサンプリング点数が減少するため、平均的なQ値のばらつきが大きくなる。一方、αが 0.4以上になるとアイパタンのクロスポイント付近の測定値が含まれるので、平均的なQ値の値が低くなり測定精度が悪くなる。これに対して、 0.1<α<0.4 の場合は、サンプリング点数も十分であり、クロスポイントの影響も回避できるので、平均的なQ値と時間t0 におけるQ値の間によい相関が得られる。なお、この例では相関係数しとて0.99の高い値が得られている。
【0024】
したがって、(7) 式において、 0.1<α<0.4 と設定して各閾値レベルμth0 ,μth1 を決定することにより、精度よく伝送路の光信号品質を監視することができる。
【0025】
また、図6に示すように、ヒストグラムを構成するサンプリング点のうち、あらかじめ定めた2つの領域のうち高いレベル領域内の点群を「レベル1」とし、低いレベル領域内の点群を「レベル0」とし、「レベル1」と「レベル0」それぞれのある平均時間内でのレベル分布の平均値の差μ′と、「レベル1」と「レベル0」それぞれの当該平均時間内での標準偏差値の和(σ1+σ0)の比
Q=μ′/(σ1+σ0) …(8)
を信号対雑音比係数として求めてもよい(請求項2)。
【0026】
なお、この場合には、例えばあらかじめ所定の平均時間内に測定したサンプリング点の中で、最大値と最小値をそれぞれμmax ,μmin とすると、図7に示すように、「レベル1」の範囲を「μth1 以上μmax 以下」とし、「レベル0」の範囲を「μmin 以上μth0 以下」とすればよい(請求項4)。
【0027】
以上説明したように、本発明は、従来行われていたアイパタン開口の最も良好な時点で光信号のビットレートに等しい周波数でデータの取り込みおよび判別を行う誤り率測定法とは異なるものである。すなわち、本発明の光信号品質モニタは、光信号をサンプリングして光強度のヒストグラムを求め、このヒストグラムから時間平均化した信号対雑音比係数(Q値)をモニタするものであり、基本クロック周波数f0 (Hz)の任意の自然数N倍のビットレートNf0 (bit/s)の光信号に対応することができる。また、パルス幅の狭いサンプリング光パルスおよび高速応答の非線形光学効果による光領域でのサンプリングを利用することで、従来技術では困難であった数十Gbit/s 以上の超高速の光信号の品質も検査することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態:請求項1,5,6,7, 11
図8は、本発明の光信号品質モニタの第1の実施形態を示す。
【0029】
図において、伝送路から基本クロック周波数f0 (Hz)の自然数N倍のビットレートN・f0 (bit/s) (N=1,2,…)を有する光信号が入力され、その光信号の一部が光分岐器51−1で分岐される。このとき、伝送路ポートに対するモニタポートの分岐比は、分岐損失による伝送特性劣化を抑圧するためにできるだけ小さい方がよい。光分岐器51−1のモニタポートから出力される光信号は、さらに光分岐器51−2で2分岐される。
【0030】
光分岐器51−2で分岐された一方の光信号は、タイミングクロック発生手段11に入力され、基本クロック周波数f0 (Hz)を抽出し、その自然数n 1 分の1からオフセット周波数Δf(Hz)を引いた(または加えた)タイミングクロックf0/n1−Δf (Hz) (またはf0/n1+Δf (Hz))を発生する。短光パルス発生手段12は、このタイミングクロックを用いて、繰り返し周波数がf0/n1−Δf (Hz)(またはf0/n1+Δf (Hz))でパルス幅が光信号のタイムスロットより十分に狭いサンプリング光パルス列を発生する。
【0031】
光分岐器51−2で分岐された他方の光信号と短光パルス発生手段12から出力されたサンプリング光パルス列は、光合波器2で合波されて非線形光学材料3に入力する。非線形光学材料3は、光信号とサンプリング光パルスの相互相関光信号(SFG,DFG,FWM)を発生させる。この相互相関光信号は、光電変換器4で相互相関電気信号に変換されて電気信号処理手段5に入力される。電気信号処理手段5は、この相互相関電気信号のピーク値の検出および分析を行い、図3に示すようなヒストグラムを測定する。電気信号処理手段5では、上述した原理に基づいて信号対雑音比係数Qを求め、光信号の品質を検査する。これにより、異なったビットレートのディジタル光信号が伝送される光ファイバ伝送ネットワークにおいて、光信号のビットレートによらず、単一の測定系で光信号の品質検査を行うことができる。
【0032】
ここで、図1に示す基本構成との対応関係を示す。タイミングクロック発生手段11および短光パルス発生手段12は、サンプリング光パルス発生手段1に対応する。その他の同一符号のものはそのまま対応する。なお、本実施形態では、タイミングクロック発生手段11で光信号の基本クロック周波数f0 を抽出するために、光分岐器51−1,51−2を用いて伝送路の光信号の一部を分岐する構成をとっている。
【0033】
図9は、タイミングクロック発生手段の構成例を示す。
図9(a) において、基本ビットレートタイミング生成手段13は、ビットレートN・f0 の光信号から基本クロック周波数f0 自然数n 1 分の1のクロック周波数f0/n1を発生する。発振器14は、オフセット周波数Δfを発生する。ミキサ15は、クロック周波数f0/n1とオフセット周波数Δfを混合して周波数f0 /n1 ±Δf(Hz)のタイミングクロックを生成し、バンドパスフィルタ18がミキサ出力からf0/n1−Δf(Hz)またはf0/n1+Δf(Hz)の周波数成分のみを出力する。
【0034】
ここで、オフセット周波数Δfの設定方法について説明する。図10は、光信号とサンプリング光および発生した和周波光の時間軸上の関係を示すタイムチャートである。サンプリング光の繰り返し周波数は、光信号の繰り返し周波数f0 の1/n1 の分周に比べてΔfだけ小さいので、図10に示すように、サンプリング光パルスは光信号との相対位置を毎回ΔTずらしながら掃引することになる。この相対位置のずれΔTは、サンプリング光の繰り返し周期Ts(=1/fs)と、光信号の1/n1 の分周の周期n10 (T0=1/f0)との差であり、
【0035】
【数1】
Figure 0003796357
【0036】
と表される。この相対位置のずれΔTを光信号の周期T0 のn2 倍とサンプリングのステップ時間δTの和とする。すなわち、
ΔT=n20+δT …(10)
とする。これは、サンプリングのステップ時間δTで光信号波形をサンプリングすることを意味する。このとき、(9) 式および(10)式より、Δfは、
【0037】
【数2】
Figure 0003796357
【0038】
となる。なお、n1 ,n2 は自然数である。したがって、(11)式によりオフセット周波数Δfを設定することにより、所望のサンプリングステップ量δTで光信号波形をサンプリングすることができる。また、n1 およびn2 の組み合わせを適当に選ぶことにより、オフセット周波数およびタイミングクロックをサンプリング光源や信号処理系の帯域に合わせて設定することができる。
【0039】
本発明のサンプリングにおける時間分解能は、主に短光パルス発生手段12で発生するサンプリング光パルスのパルス幅Δτと、非線形光学材料3の応答速度に依存する。
短光パルス発生手段12としては、モード同期ファイバレーザ、モード同期半導体レーザ、利得スイッチング半導体レーザ等が使用できる。現在、これらの光源を用いることにより、パルス幅1ps以下の短光パルスを発生することができる。非線形光学材料3としては、SFGおよびDFGについて、2次の非線形光学材料であるKTP(分子式KTiOPO4) やLiNbO3 等の無機材料、AANP等の有機材料、半導体導波路等が使用できる。FWMについては、3次の非線形光学材料である光ファイバ等の石英系光導波路が使用できる。これらの材料の応答速度はいずれも 0.1ps以下である。したがって、以上のものを使用することにより、時間分解能は1ps以下が可能である。なお、これはビットレート数百Gbit/s に相当する。
【0040】
光合波器2としては、通常の光カプラを用いてもよいが、波長多重カプラを用いることにより低損失でサンプリング光パルスと光信号を合波することができる。また、サンプリング光パルスと光信号の偏光方向が直交している場合には、偏波ビームスプリッタにより偏波多重するようにしてもよい。
【0041】
なお、非線形光学効果としてSFGまたはDFGを利用する場合には、光信号とサンプリング光パルスの偏光方向により使用できる非線形光学材料が異なる。両光の偏光方向が平行の場合には、2つの基本光の偏光が平行の時に効率よく相互相関光が発生する「タイプI位相整合」を行う2次の非線形光学材料を用いる必要がある。一方、両光の偏光方向が直交の場合には、2つの基本光の偏光が直交の時に効率よく相互相関光が発生する「タイプII位相整合」を行う2次の非線形光学材料を用いる必要がある(上記参考文献2)。非線形光学効果としてFWMを利用する場合には、効率よく相互相関光を発生させるためには、光信号とサンプリング光パルスの偏光方向を平行に設定する必要がある。
【0042】
また、使用する非線形光学材料3の変換効率が不十分であれば、光合波器2の前後に配置する光増幅器で光信号およびサンプリング光パルスのピークパワーを増幅すればよい。光増幅器としては、希土類を添加した希土類添加ファイバを用いた光増幅器や半導体レーザ増幅器を用いることができる。
【0043】
また、非線形光学材料3の出力光には、相互相関光信号である和周波光(または差周波光または四光波混合光)以外にも、光信号およびサンプリング光パルスが含まれる。また、条件によっては、光信号やサンプリング光パルスの第2次高調波も発生することがある。これらの光が測定する相互相関光信号の信号対雑音比を劣化させる場合には、非線形光学材料3と光電変換器4との間に波長フィルタ32を挿入し、相互相関光信号のみを選択すればよい。
【0044】
(第2の実施形態:請求項1,5,8,9, 11
図11は、本発明の光信号品質モニタの第2の実施形態を示す。
本実施形態の特徴は、第1の実施形態のタイミングクロック発生手段11に代えて、基本クロック周波数f0 分の1のクロック周波数f0 /m(m=1,2,…)を有する同期網クロック信号から、f0/n1−Δf (またはf0/n1+Δf)のタイミングクロックを生成するタイミングクロック発生手段16を用いる構成にある。なお、オフセット周波数Δfは上記の(11)式に基づいて設定すればよい。その他の構成は第1の実施形態と同様である。
【0045】
タイミングクロック発生手段16の構成は、図9(b) に示すように、ビットレートf0 /mの網同期クロック信号から、基本クロック周波数f0 自然数n 1 分の1のクロック周波数f0/n1を発生する基本ビットレートタイミング生成手段17を用いればよい。
【0046】
また、第1の実施形態のタイミングクロック発生手段11(図9(a))および第2の実施形態のタイミングクロック発生手段16(図9(b))に代えて、図9(c) に示すように、基本クロック周波数の自然数n 1 分の1のクロック周波数f0/n1から、(11)式のオフセット周波数Δfを加減したタイミングクロックf0/n1−Δfまたはf0/n1+Δfを発振する発振器をタイミングクロック発生手段として用いてもよい(請求項 10)。
【0047】
(第3の実施形態:請求項1,5,6, 11 12
図12は、本発明の光信号品質モニタの第3の実施形態を示す。
本発明で用いる非線形光学効果は一般に偏光依存性を有しており、入力する光信号の偏光状態に応じて発生する相互相関光信号パワーが変化する。本実施形態は、この偏光依存性を除去する構成になっている。
【0048】
すなわち、第1の実施形態における光合波器2として、入力および出力が2ポートずつある偏波ビームスプリッタ21を用い、各入力ポートに光信号とサンプリング光パルス列を入力し、各出力ポートに非線形光学材料3−1,3−2、波長フィルタ32−1,32−2、光電変換器4−1,4−2を接続し、各光電変換器から出力される相互相関電気信号を加算回路22で加算して電気信号処理手段5に入力する構成である。
【0049】
ここで、偏波ビームスプリッタ21に入力するサンプリング光パルス列の偏光は、偏波ビームスプリッタ21の偏光主軸に対して45度傾いた直線偏光に設定する。このとき、偏波ビームスプリッタ21に入力された光信号とサンプリング光パルス列は、それぞれ直交する2つの偏光成分(Psig.p, Psig.s)、(Psam.p, Psam.s)に分離される。そして、各出力ポートには2光の互いに直交する成分同士(Psig.p, Psam.s)、(Psig.s, Psam.p)が偏光合成されて出力される。各出力ポートに出力された光信号およびサンプリング光パルス列は、それぞれ個別に設けられた非線形光学材料3−1,3−2で相互相関光信号に変換され、さらに光電変換器4−1,4−2で相互相関電気信号に変換される。これら2系統の相互相関電気信号は、加算回路22で加算されて電気信号処理手段5に入力され、第1の実施形態と同様に処理して信号対雑音比係数Qを求め、光信号の品質を検査する。
【0050】
本実施形態では、サンプリング光パルス列の偏光を偏波ビームスプリッタ21の偏光主軸に対して45度傾いた直線偏光とすることにより、偏波ビームスプリッタ21以降の2つの偏光成分Psam.p, Psam.sを等しくしている。すなわち、サンプリング光パルス列の全パワーをPsam とすると、
Psam.p=Psam.s= 0.5Psam …(12)
となる。一方、光信号は、偏波ビームスプリッタ21に入射する時点の偏光状態が固定されていない。したがって、光信号は偏波ビームスプリッタ21により、任意のパワー比の2つの偏光成分Psig.p, Psig.sに分離される。ただし、これらの2成分の和は一定であり、光信号の全パワーをPsig とすると、
Psig.p+Psig.s=Psig …(13)
となる。
【0051】
ここで、非線形光学効果の変換効率をηとすると、非線形光学材料3−1,3−2で発生する相互相関光信号のパワーの合計Pint は、
Pint =ηPsig.p Psam.s+ηPsig.s Psam.p …(14)
となる。(14)式に(12)式および(13)式を代入すると、
Pint = 0.5ηPsig Psam …(15)
となる。この(15)式は、2系統の相互相関光信号の和は、入力される光信号の偏光状態に依存しないことを意味する。
【0052】
ただし、偏波ビームスプリッタ21の分岐比のずれや、2つの非線形光学材料の変換効率の個体差により(15)式が成立せず、わずかに偏光依存性が生じる場合もある。この場合には、加算された相互相関電気信号のレベルが光信号の偏光状態に依存しないように、加算回路22において2系統の相互相関電気信号のレベルに適当に重み付けを行えばよい。
【0053】
このような構成で信号対雑音比系列をモニタすることにより、光信号のビットレートによらず、かつ光信号の偏光状態によらずに安定した光信号の品質検査を行うことができる。
【0054】
なお、本実施形態においても、タイミングクロック発生手段11に代えて、第2の実施形態と同様に、ビットレートf0 /mの網同期クロック信号からf0 /n1−Δf(またはf0/n1+Δf)のタイミングクロックを生成するタイミングクロック発生手段16を用いてもよい(請求項8)。また、上述のように発振器のみで構成されるタイミングクロック発生手段を用いてもよい(請求項 10)。
【0055】
(第4の実施形態:請求項1,5,6, 11 13
図13は、本発明の光信号品質モニタの第4の実施形態を示す。
本実施形態の特徴は、第3の実施形態の加算回路22に代えて、2系統の相互相関光信号のタイミングを光遅延手段23で合わせ、偏波ビームスプリッタ24で偏波合成して光電変換器4に入力する構成にある。その他の構成は第3の実施形態と同様である。
【0056】
(第5の実施形態:請求項1,5,8, 14
図14は、本発明の光信号品質モニタの第5の実施形態を示す。
第1〜第4の実施形態では、伝送路の光信号の品質を検査するために、光分岐器51−1により光信号の一部を分岐させる必要があり、伝送路の光信号の損失が避けられない。また、この光信号損失を最小限に抑えるためにモニタ系への分岐比を低くすると、光増幅器で増幅しても信号対雑音比が劣化し、十分な相互相関光信号が得られない。
【0057】
本実施形態の特徴は、伝送路にサンプリング光パルス列を入力して相互相関光信号を発生させ、光信号と相互相関光信号を波長分離することにより、伝送路の光信号に与える損失を低減する構成にある。
【0058】
すなわち、タイミングクロック発生手段16および短光パルス発生手段12により、ビットレートf0 /mの網同期クロック信号から繰り返し周波数f0/n1−Δf(またはf0/n1+Δf)のサンプリング光パルス列を発生する。一方、伝送路中に光合波器2、非線形光学材料3、波長フィルタ33を挿入し、上流側の伝送路から送られてきた光信号とサンプリング光パルス列を光合波器2で合波して非線形光学材料3に入力し、相互相関光信号を発生させる。
【0059】
非線形光学材料3の出力光は、光信号(光周波数ωsig )、サンプリング光パルス(光周波数ωsam )、相互相関光信号である和周波光(光周波数ωsfg =ωsam+ωsig)または差周波光(光周波数ωsfg =ωsam−ωsig)または四光波混合光(光周波数ωfwm =2ωsam−ωsig)である。また、条件によっては、光信号の第2次高調波(光周波数2ωsig )やサンプリング光パルスの第2次高調波(光周波数2ωsam )が発生することもある。波長フィルタ33は、これらの光から光信号と相互相関光信号を個別に異なるポートに分離する。そして、分離した光信号を下流の伝送路に送出し、相互相関光信号を光電変換器4に入力して相互相関電気信号に変換し、電気信号処理手段5で第1の実施形態と同様に処理して信号対雑音比係数Qを求め、光信号の品質を検査する。
【0060】
このような構成で信号対雑音比系列をモニタすることにより、光信号のビットレートによらず、かつ伝送路の光信号の信号対雑音比を劣化させることなく、光信号の品質検査を行うことができる。
【0061】
(第6の実施形態:請求項1,5,8, 14 15
図15は、本発明の光信号品質モニタの第6の実施形態を示す。
本実施形態の特徴は、第3の実施形態と第5の実施形態を組み合わせた構成にある。すなわち、光信号の偏光状態に依存せず、かつ伝送路の光信号の損失を低減する構成になっている。
【0062】
上流側の伝送路から送られてきた光信号とサンプリング光パルス列を偏波ビームスプリッタ21に異なる入力ポートから入射する。このとき、サンプリング光パルス列の偏光は、偏波ビームスプリッタ21の偏光主軸に対して45度傾いた直線偏光に設定する。偏波ビームスプリッタ21では、光信号とサンプリング光パルス列はそれぞれ直交する2つの偏光成分(Psig.p, Psig.s)、(Psam.p,Psam.s )に分離され、2光の互いに直交する成分同士(Psig.p, Psam.s)、(Psig.s, Psam.p)が偏光合成されて異なる出力ポートに出力される。
【0063】
各出力ポートに出力された光信号およびサンプリング光パルス列は、それぞれ個別に設けられた非線形光学材料3−1,3−2で相互相関光信号に変換され、さらに波長フィルタ33−1,33−2でそれぞれ光信号と相互相関光信号に分離される。分離された2系統の光信号は、光遅延手段25でタイミングを合わせ、偏波ビームスプリッタ26で偏波合成して下流側の伝送路に送出する。一方、分離された2系統の相互相関光信号は、それぞれ光電変換器4−1,4−2で相互相関電気信号に変換され、さらに加算回路22で加算されて電気信号処理手段5に入力され、第1の実施形態と同様に処理して信号対雑音比係数Qを求め、光信号の品質を検査する。
【0064】
このような構成で信号対雑音比系列をモニタすることにより、光信号のビットレートによらず、かつ伝送路の光信号の信号対雑音比を劣化させることなく、さらに光信号の偏光状態によらずに安定した光信号の品質検査を行うことができる。
【0065】
(第7の実施形態:請求項1,5,8, 14 16
図16は、本発明の光信号品質モニタの第7の実施形態を示す。
本実施形態の特徴は、第4の実施形態と第5の実施形態を組み合わせた構成にある。すなわち、光信号の偏光状態に依存せず、かつ伝送路の光信号の損失を低減する構成になっている。
【0066】
本実施形態では、第6の実施形態の加算回路22に代えて、2系統の相互相関光信号のタイミングを光遅延手段23で合わせ、偏波ビームスプリッタ24で偏波合成して光電変換器4に入力する構成である。その他の構成は第6の実施形態と同様である。
【0067】
(第8の実施形態:参考例
図17は、本発明の光信号品質モニタの第8の実施形態を示す。
図において、伝送路から基本クロック周波数f0 (Hz)の自然数N倍のビットレートN・f0 (bit/s) (N=1,2,…)を有する光信号が入力され、その光信号の一部が光分岐器51で分岐される。このとき、伝送路ポートに対するモニタポートの分岐比は、分岐損失による伝送特性劣化を抑圧するためにできるだけ小さい方がよい。光分岐器51で分岐された光信号は、光電変換器61で電気信号に変換されて電気信号処理手段62に入力される。なお、光電変換器61に入力される光信号の強度が足りなければ、光増幅器を用いて増幅すればよい。
【0068】
タイミングクロック発生手段63は、基本クロック周波数f0 (Hz)の自然数n 1 分の1からオフセット周波数Δf(Hz)を加減した周波数f0/n1−Δf (Hz)またはf0/n1+Δf (Hz)のタイミングクロックを発生する。なお、タイミングクロック発生手段63は、図9(a),(b) に示した構成または図9(c) に示した発振器のみの構成のいずれでもよい。なお、図9(a) の構成をとる場合には、光分岐器51と光電変換器61との間に光分岐器を配置し、分岐した光信号をタイミングクロック発生手段63に入力する。また、図9(b) の構成をとる場合には、同期網クロック信号をタイミングクロック発生手段63に入力する。
【0069】
電気信号処理手段62は、このタイミングクロックを用いて電気信号をサンプリングして光強度のヒストグラムを測定する。そして、そのヒストグラムを構成するサンプリング点から「レベル1」と「レベル0」それぞれのある平均時間内での平均値レベルの差と、「レベル1」と「レベル0」それぞれの当該平均時間内での標準偏差値の和の比から時間平均的なQ値を求め、光信号の品質を検査する。
【0070】
本実施形態の特徴は、図1および上記の各実施形態に示す光段でのサンプリングの代わりに、電気段でのサンプリングを行うところにある。本実施形態の構成でも、上記の各実施形態と同様に任意のビットレートの光信号の品質監視を行うことができる。ただし、対応できる光信号のビットレートは、光電変換器や電気信号処理手段の帯域や処理速度により、数十Gbit/s 程度に制限される。しかし、最高ビットレートがこの制限を越えないことがわかっている光ファイバ伝送ネットワークに対しては適用可能である。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の光信号品質モニタは、光信号をサンプリングして光強度のヒストグラムを求め、このヒストグラムより時間平均化した信号対雑音比係数(Q値)をモニタするものであり、また光領域でのサンプリングを利用することで、従来技術では困難であった数十Gbit/s 以上の超高速の光信号の品質を検査することができる。すなわち、1Mbit/s 級から 100Gbit/s 級の広範囲にわたる複数のビットレートの信号の品質を、単一のモニタ回路でモニタすることができる。
【0073】
なお、光増幅器を中継器として用いた光ファイバ伝送ネットワークでは、信号ビットレートを柔軟に選択することができるが、本発明の光信号品質モニタはこのような光ファイバ伝送ネットワークにおける光信号の品質をモニタすることができる。また、サンプリング光パルス発生手段が対応できる範囲でビットレートを拡大または改変することにより、SDHばかりでなくPDH信号を伝送する伝送路にも適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光信号品質モニタの基本構成を示すブロック図。
【図2】SFG,DFG,FWMにおける光周波数の関係を示す図。
【図3】電気信号処理手段で測定される光強度ヒストグラムのレベルの設定法を説明する図。
【図4】閾値レベルの決定法を説明する図。
【図5】平均的なQ値と時間t0 におけるQ値との関係を示す図。
【図6】電気信号処理手段で測定される光強度ヒストグラムのレベルの設定法を説明する図。
【図7】閾値レベルの決定法を説明する図。
【図8】本発明の光信号品質モニタの第1の実施形態を示すブロック図。
【図9】タイミングクロック発生手段の構成例を示すブロック図。
【図10】光信号とサンプリング光および発生した和周波光の時間軸上の関係を示すタイムチャート。
【図11】本発明の光信号品質モニタの第2の実施形態を示すブロック図。
【図12】本発明の光信号品質モニタの第3の実施形態を示すブロック図。
【図13】本発明の光信号品質モニタの第4の実施形態を示すブロック図。
【図14】本発明の光信号品質モニタの第5の実施形態を示すブロック図。
【図15】本発明の光信号品質モニタの第6の実施形態を示すブロック図。
【図16】本発明の光信号品質モニタの第7の実施形態を示すブロック図。
【図17】本発明の光信号品質モニタの第8の実施形態を示すブロック図。
【図18】従来の誤り率測定系の構成例を示すブロック図。
【図19】光信号のアイパタンおよび光強度ヒストグラムを示す図。
【図20】光信号のアイパタンの測定系を示すブロック図。
【符号の説明】
1 サンプリング光パルス発生手段
2 光合波器
3 非線形光学材料
4 光電変換器
5 電気信号処理手段
11,16 タイミングクロック発生手段
12 短光パルス発生手段
13,17 基本ビットレートタイミング生成手段
14 発振器
15 ミキサ
18 バンドパスフィルタ
21,24,26 偏波ビームスプリッタ
22 加算回路
23,25 光遅延手段
32,33 波長フィルタ
51 光分岐器
52 光増幅器
61 光電変換器
62 電気信号処理手段
63 タイミングクロック発生手段

Claims (16)

  1. 基本クロック周波数f0 (Hz)の自然数(n1 )分の1とわずかに異なる繰り返し周波数f0/n1−Δf (Hz) またはf0/n1+Δf (Hz) を有するサンプリング光パルス列を発生するサンプリング光パルス発生手段と、
    前記基本クロック周波数f0 (Hz)の自然数(N)倍のビットレートN・f0 (bit/s) を有する光信号と、前記サンプリング光パルス列とを合波する光合波器と、
    前記光合波器で合波された前記光信号および前記サンプリング光パルス列を入力し、非線形光学効果により生じる相互相関光信号を出力することで前記光信号を前記サンプリング光パルス列でサンプリングする非線形光学材料と、
    前記相互相関光信号を相互相関電気信号に変換する光電変換器と、
    前記相互相関電気信号よりある所定の平均時間内で得られた全てのサンプリング点より光強度のヒストグラムを測定し、その光強度ヒストグラムを構成するサンプリング点のうち、あらかじめ定めた第一の閾値レベルより高い点群を「レベル1」とし、この第一の閾値レベルより低い第二の閾値レベルより低い点群を「レベル0」とし、「レベル1」と「レベル0」それぞれの当該平均時間内でのレベル分布の平均値の差μと、「レベル1」と「レベル0」それぞれの当該平均時間内での標準偏差値の和(σ1+σ0)の比
    Q=μ/(σ1+σ0
    を信号対雑音比係数として求め、前記光信号の品質を検査する電気信号処理手段と
    を備えたことを特徴とする光信号品質モニタ。
  2. 基本クロック周波数f0 (Hz)の自然数(n1 )分の1とわずかに異なる繰り返し周波数f0/n1−Δf (Hz) またはf0/n1+Δf (Hz) を有するサンプリング光パルス列を発生するサンプリング光パルス発生手段と、
    前記基本クロック周波数f0 (Hz)の自然数(N)倍のビットレートN・f0 (bit/s) を有する光信号と、前記サンプリング光パルス列とを合波する光合波器と、
    前記光合波器で合波された前記光信号および前記サンプリング光パルス列を入力し、非線形光学効果により生じる相互相関光信号を出力することで前記光信号を前記サンプリング光パルス列でサンプリングする非線形光学材料と、
    前記相互相関光信号を相互相関電気信号に変換する光電変換器と、
    前記相互相関電気信号よりある所定の平均時間内で得られた全てのサンプリング点より光強度のヒストグラムを測定し、その光強度ヒストグラムを構成するサンプリング点のうち、あらかじめ定めた領域が重ならない2つの領域のうち高いレベル領域内の点群を「レベル1」とし、低いレベル領域内の点群を「レベル0」とし、「レベル1」と「レベル0」それぞれの当該平均時間内でのレベル分布の平均値の差μ′と、「レベル1」と「レベル0」それぞれの当該平均時間内での標準偏差値の和(σ1+σ0)の比
    Q=μ′/(σ1+σ0
    を信号対雑音比係数として求め、前記光信号の品質を検査する電気信号処理手段と
    を備えたことを特徴とする光信号品質モニタ。
  3. 請求項1に記載の光信号品質モニタにおいて、
    電気信号処理手段は、あらかじめある所定の平均時間内に測定したサンプリング点からレベルのヒストグラムを求め、このヒストグラムのレベル最大値からサンプリング点数を積分し、全サンプリング点数をNtotal 、光信号のデューティ比(パルス幅とタイムスロットの比)をD、マーク率(ディジタル伝送における「レベル1」の発生確率)をMとしたときに、
    middle=Ntotal×D×M
    で求まるサンプリング点数Nmiddleと等しくなったときのレベルを中間値μm とし、
    前記ヒストグラムにおいてレベル最小値側から最初にサンプリング点数がピーク値となるレベルを「レベル0」の平均値μ0 とし、
    「レベル0」および「レベル1」の閾値レベルμth0 ,μth1
    μth0 =2αμm+(1−2α)μ0
    μth1 =2(1−α)μm−(1−2α)μ0
    0.1 <α< 0.4
    とすることを特徴とする光信号品質モニタ。
  4. 請求項2に記載の光信号品質モニタにおいて、
    電気信号処理手段は、あらかじめある所定の平均時間内に測定したサンプリング点からレベルのヒストグラムを求め、このヒストグラムのレベル最大値からサンプリング点数を積分し、全サンプリング点数をNtotal 、光信号のデューティ比(パルス幅とタイムスロットの比)をD、マーク率(ディジタル伝送における「レベル1」の発生確率)をMとしたときに、
    middle=Ntotal×D×M
    で求まるサンプリング点数Nmiddleと等しくなったときのレベルを中間値μm とし、
    前記ヒストグラムにおいてレベル最小値側から最初にサンプリング点数がピーク値となるレベルを「レベル0」の平均値μ0 とし、
    「レベル0」および「レベル1」の閾値レベルμth0 ,μth1
    μth0 =2αμm+(1−2α)μ0
    μth1 =2(1−α)μm−(1−2α)μ0
    0.1 <α< 0.4
    とし、
    前記所定の平均時間内に測定したサンプリング点の中でレベルの最大値と最小値をそれぞれμmax ,μmin とし、「レベル0」の範囲をμmin 以上μth0 以下とし、「レベル1」の範囲をμth1 以上μmax 以下とすることを特徴とする光信号品質モニタ。
  5. 請求項1または請求項2に記載の光信号品質モニタにおいて、
    相互相関光信号は、非線形光学効果により発生させた和周波光、または差周波光、または四光波混合光である
    ことを特徴とする光信号品質モニタ。
  6. 請求項1または請求項2に記載の光信号品質モニタにおいて、
    サンプリング光パルス発生手段は、
    伝送路から分岐した光信号の基本クロック周波数f0(Hz)の自然数(n 1 分の1からオフセット周波数Δf(Hz)を加減した周波数f0/n1−Δf (Hz)またはf0/n1+Δf (Hz)のタイミングクロックを発生するタイミングクロック発生手段と、 前記タイミングクロックを用いて、繰り返し周波数f0/n1−Δf (Hz)またはf0/n1+Δf (Hz)で、パルス幅が光信号のタイムスロットより十分に狭いサンプリング光パルス列を発生する短光パルス発生手段と
    を備えたことを特徴とする光信号品質モニタ。
  7. 請求項6に記載の光信号品質モニタにおいて、
    タイミングクロック発生手段は、
    伝送路から分岐した光信号から抽出したクロック信号の基本クロック周波数f0(Hz)をf0 /n1(Hz) に分周する分周器と、
    2 を自然数とし、δTをサンプリングステップ時間としたときに、
    Δf=f0(n1+f0δT)/n1(n1+n2+f0δT)
    で表されるオセット周波数Δfで発振する発振器と、
    前記分周されたクロック信号と前記発振器の出力とを混合し、周波数f0/n1±Δf(Hz)のタイミングクロックを生成するミキサと、
    前記ミキサ出力からf0/n1−Δf(Hz)またはf0/n1+Δf(Hz)の周波数成分のみを出力するバンドパスフィルタと
    を備えたことを特徴とする光信号品質モニタ。
  8. 請求項1または請求項2に記載の光信号品質モニタにおいて、
    サンプリング光パルス発生手段は、
    基本クロック周波数f0(Hz) の自然数(m)分の1のクロック周波数f0 /m(Hz) を有する同期網クロック信号を入力し、基本クロック周波数の自然数(n 1 分の1からオフセット周波数Δf(Hz)を加減した周波数f0/n1−Δf (Hz)またはf0/n1+Δf (Hz)のタイミングクロックを発生するタイミングクロック発生手段と、
    前記タイミングクロックを用いて、繰り返し周波数f0/n1−Δf (Hz)またはf0 /n1 +Δf (Hz)で、パルス幅が光信号のタイムスロットより十分に狭いサンプリング光パルス列を発生する短光パルス発生手段と
    を備えたことを特徴とする光信号品質モニタ。
  9. 請求項8に記載の光信号品質モニタにおいて、
    タイミングクロック発生手段は、
    クロック周波数f0 /m (Hz) の同期網クロック信号を基本クロック周波数f0(Hz)の自然数(n 1 分の1の周波数f0 /n1(Hz) に逓倍または分周する逓倍器または分周器と、
    2 を自然数とし、δTをサンプリングステップ時間としたときに、
    Δf=f0(n1+f0δT)/n1(n1+n2+f0δT)
    で表されるオセット周波数Δfで発振する発振器と、
    前記逓倍または分周されたクロック信号と前記発振器の出力とを混合し、周波数f0/n1±Δf(Hz)のタイミングクロックを生成するミキサと、
    前記ミキサ出力からf0/n1−Δf(Hz)またはf0/n1+Δf(Hz)の周波数成分のみを出力するバンドパスフィルタと
    を備えたことを特徴とする光信号品質モニタ。
  10. 請求項6または請求項8に記載の光信号品質モニタにおいて、
    タイミングクロック発生手段は、
    基本クロック周波数f0(Hz)の自然数(n 1 )分の1の周波数f0 /n1(Hz) から、n 2 を自然数とし、δTをサンプリングステップ時間としたときに、
    Δf=f0(n1+f0δT)/n1(n1+n2+f0δT)
    で表されるオセット周波数Δfを加減した周波数f0/n1−Δf (Hz) またはf0/n1+Δf(Hz)で発振する発振器を備えた
    ことを特徴とする光信号品質モニタ。
  11. 請求項6または請求項8に記載の光信号品質モニタにおいて、
    伝送路から光信号の一部を分岐する光分岐器を備え、
    前記光分岐器で分岐された光信号とサンプリング光パルス発生手段から出力されたサンプリング光パルス列とを光合波器で合波する構成である
    ことを特徴とする光信号品質モニタ。
  12. 請求項11に記載の光信号品質モニタにおいて、
    光合波器は、光信号およびサンプリング光パルス列をそれぞれ直交する2つの偏光成分(Psig.p, Psig.s)、(Psam.p, Psam.s)に分離し、さらにその互いに直交する成分同士(Psig.p, Psam.s)、(Psig.s, Psam.p)を偏光合成して2つの出力ポートに出力する偏波分離合成手段であり、
    前記偏波分離合成手段から出力される2系統の偏光合成光に対して、それぞれ相互相関光信号を発生させ、さらに相互相関電気信号に変換する2系統の非線形光学材料および光電変換器と、
    前記2系統の相互相関電気信号を加算して電気信号処理手段に送出する加算回路と
    を備えたことを特徴とする光信号品質モニタ。
  13. 請求項11に記載の光信号品質モニタにおいて、
    光合波器は、光信号およびサンプリング光パルス列をそれぞれ直交する2つの偏光成分(Psig.p, Psig.s)、(Psam.p, Psam.s)に分離し、さらにその互いに直交する成分同士(Psig.p, Psam.s)、(Psig.s, Psam.p)を偏光合成して2つの出力ポートに出力する偏波分離合成手段であり、
    前記偏波分離合成手段から出力される2系統の偏光合成光に対して、それぞれ相互相関光信号を発生させる2系統の非線形光学材料と、
    前記2系統の相互相関光信号のタイミングを合わせて偏光合成して光電変換器に送出する偏波合成手段と
    を備えたことを特徴とする光信号品質モニタ。
  14. 請求項6または請求項8に記載の光信号品質モニタにおいて、
    光合波器および非線形光学材料は伝送路に挿入され、伝送路からの光信号とサンプリング光パルス発生手段から出力されたサンプリング光パルス列とを光合波器で合波して非線形光学材料に入力し、
    伝送路に挿入され、前記非線形光学材料から出力される光信号と相互相関光信号とを分離し、光信号を伝送路に送出し、相互相関光信号を光電変換器に送出する波長分離手段を備えた
    ことを特徴とする光信号品質モニタ。
  15. 請求項14に記載の光信号品質モニタにおいて、
    光合波器は、光信号およびサンプリング光パルス列をそれぞれ直交する2つの偏光成分(Psig.p, Psig.s)、(Psam.p, Psam.s)に分離し、さらにその互いに直交する成分同士(Psig.p, Psam.s)、(Psig.s, Psam.p)を偏光合成して2つの出力ポートに出力する偏波分離合成手段であり、
    前記偏波分離合成手段から出力される2系統の偏光合成光に対して、それぞれ相互相関光信号を発生させ、さらに光信号と相互相関光信号とを分離する2系統の非線形光学材料および波長分離手段と、
    前記2系統の光信号のタイミングを合わせて偏光合成して伝送路に送出する偏波合成手段と、
    前記2系統の相互相関光信号を相互相関電気信号に変換する2系統の光電変換器と、
    前記2系統の相互相関電気信号を加算して電気信号処理手段に送出する加算回路と
    を備えたことを特徴とする光信号品質モニタ。
  16. 請求項14に記載の光信号品質モニタにおいて、
    光合波器は、光信号およびサンプリング光パルス列をそれぞれ直交する2つの偏光成分(Psig.p, Psig.s)、(Psam.p, Psam.s)に分離し、さらにその互いに直交する成分同士(Psig.p, Psam.s)、(Psig.s, Psam.p)を偏光合成して2つの出力ポートに出力する偏波分離合成手段であり、
    前記偏波分離合成手段から出力される2系統の偏光合成光に対して、それぞれ相互相関光信号を発生させ、さらに光信号と相互相関光信号とを分離する2系統の非線形光学材料および波長分離手段と、
    前記2系統の光信号のタイミングを合わせて偏光合成して伝送路に送出する第1の偏波合成手段と、
    前記2系統の相互相関光信号のタイミングを合わせて偏光合成して光電変換器に送出する第2の偏波合成手段と
    を備えたことを特徴とする光信号品質モニタ。
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