JP3795239B2 - 工作機械の駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工作機械の駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ボールネジを用いた駆動装置を有する工作機械は、ボールネジを回転させるためのモーターとボールネジナットまでの距離が被駆動体の移動に伴って変化するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ボールネジは、たわみを生じる。
【0004】
また、ボールネジの位置によって、たわみが異なるという欠点があった。このため、誤差の補正が困難であった。
【0005】
本発明は、位置決め誤差が平均化されて均一になる工作機械の駆動装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決手段の1つは、工作機械に使用する駆動装置(60、160 、260 、360 、460 、560 、660 、760 )において、2本のボールネジ(26、28、126 、128 、226 、228 )を対にして平行に配置し、それぞれのボールネジ(26、28、126 、128 、226 、228 )の一方の端(26b、28b 、126b、128b、226b、228b)を、サドル( 18 )に対し固定配置された一方の軸受(30,32, 230,132)により回転支持し、それぞれのボールネジ(26、28、126 、128 、226 、228 )の他方の端を、サドル( 18 )に対し固定配置された他方の軸受(31, 33,131,233)により回転支持し、それぞれのボールネジ(26、28、126 、128 、226 、228 )にボールネジナット(44、46、144 、146 、244 、246 )を一方の軸受(30,32,132,230)と他方の軸受(31, 33, 131, 233)との間で螺合させ、被駆動物(20、114 、120 、220 )にボールネジナット取付部(42、142 、242 、342 、442 、542 )を設け、ボールネジナット取付部(42、142 、242 、342 、442 、542 )にボールネジナット(44、46、144 、146 、244 、246 )を固定し、それぞれのボールネジ(26、28、126 、128 、226 、228 )の相異なる側の端部(26b、28b 、126b、128b、226b、228b) にボールネジ駆動部モーター(38、40、138 、140 、238 、240 、338 、340 、438 、440 )を軸受(30,32,132,230)の外側で直接又は伝達部を介して接続し、一対のボールネジ(26、28、126 、128 、226 、228 )のたわみ曲線(p、q、s、t、α、β)においてたわみが最大になろうとする所はボールネジ駆動部モーター(38、40、138 、140 、238 、240 、338 、340 、438 、440 )側の軸受(30、32、132、230)の端面(30a、32a、132a、230a)の方に寄っており、ボールネジナット取付部(42、142、242、342、442、542)が位置する所がつねに1対のボールネジ(26、28、126、128、226、228)のたわみ曲線(p、q、s、t、α、β)のたわみ方向の中間位置して、位置決め誤差の平均化がなされていることを特徴とする駆動装置である。
【0007】
本発明による工作機械の駆動装置は、ボールネジを相対するように配置し、被駆動物を動かそうとするものである。好ましい形態では、一方のボールネジ(26、126 、226 )におけるボールネジ駆動部モーター(38、138 、238 、338 、438 )からボールネジナット(44、144 、244 )までの距離と他方のボールネジ(28、128 、228 )におけるボールネジ駆動部モーター(40、140 、240 、340 、440 )からボールネジナット(46、146 、246 )までの距離との和が常に一定となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明は、ボールネジを相対配列した駆動装置を有する工作機械に関する。駆動装置において、複数のボールネジを平行に配置する。被駆動物にナット取付部を設ける。複数のボールネジナットをナット取付部に取り付ける。複数のボールネジ駆動部モーターからボールネジナットまでのそれぞれの距離の和が一定となるように、ボールネジ駆動部モーターを相対する位置に配置する。ボールネジナット駆動部モーターを回転させることにより、ボールネジナット、ナット取付部を介して被駆動体を駆動する。ボールネジ駆動部モーターからボールネジナットまでのそれぞれの距離の総和が一定で、ボールネジ駆動部モーターが相対するように位置しているので、位置決め誤差が平均化されて均一になる。
【0009】
【実施例】
図1は、本発明の好適な実施例による駆動装置を使用したNC工作機械の概略を示す。
【0010】
工作機械は、ベッド12、コラム14、スピンドルヘッド16、サドル18、テーブル20を備えている。スピンドルヘッド16はZ方向に移動可能であり、サドル18はY方向に移動可能、テーブル20はX方向に移動可能である。
【0011】
図2は、図1の工作機械のサドル18とテーブル20の斜視図を示す。サドル18にはボールネジ26、28の2本が相対するように平行に配置されている。ボールネジの一端は軸受30、32に回転支持され、軸受30、32は軸受取付部22、24にそれぞれ取り付けられている。ボールネジの他端は軸受31、33に回転支持され、軸受31、33は軸受取付部22、24にそれぞれ取り付けられている。軸受30、32には、伝達部34、36を介して、ボールネジ駆動部モーター38、40がそれぞれ設けられている。伝達部34、36は、ボールネジ駆動部モーター38、40の動力をボールネジに伝える働きをする。
【0012】
図3は、ナット取付部42を示す図2の一部拡大斜視図である。ナット取付部42には、ボールネジナット44、46が固定されている。固定されたボールネジナット44、46は、ボールネジ26、28に螺合している。したがって、モーター38、40を駆動するとその動力は伝達部34、36に伝わり、ボールネジ26、28が回転し、ボールネジナット44、46を介してテーブル20をX方向に移動させることができる。
【0013】
図4は、図3の駆動蔵置60を示している。ボールネジ26は、その端26b 、26a で軸受30、31により回転可能に支持されている。ボールネジ28は、その端28b 、28a で軸受32、33により回転可能に支持されている。ボールネジナット44、46はナット取付部42に固定されており、ボールネジナット44、46はナット取付部42と一体となって移動する。軸受30、32には、伝達部34、36を介してモーター38、40がそれぞれ設けられている。モーター38、40を駆動すると伝達部34、36を介してボールネジが回転し、取付部42が動くからテーブル20がX方向に移動できる。テーブル20に設けられたナット取付部42は、ボールネジナット44の端面44b が軸受31の端部31a の位置にくるところ、及び、ボールネジナット46の端面46b が軸受33の端部33a の位置にくるところまで移動できる。取り付け部42の移動に伴って、テーブル20は移動する。
【0014】
図5は、図4の駆動装置の側面図である。テーブル20に設けられたナット取付部42は、ボールネジナット44、46に固定されている。
【0015】
図6は、図4のボールネジ駆動部モーター38、40、軸受30、31、32、33、ボールネジナット44、46の間の距離関係を示している。Aは、ボールネジ駆動部モーター38の端部38a からボールネジ駆動部モーター40の端部40a までの距離。Bは、ボールネジ駆動部モーター38の端部38a からボールネジナット44の端面44a までの距離。Cは、ボールネジナットの全長。Dは、ボールネジ駆動部モーター40の端部40a からボールネジナット46の端面46a までの距離である。また、ボールネジ駆動部モーター38、40はサドル18に固定されるから、Aは一定にすることができる。Cも、ボールネジナットの全長であり、一定にできる。
【0016】
ボールネジ駆動部モーター38の端部38a からボールネジナット44の端面44a までの距離Bとボールネジ駆動部モーター40の端部40a からボールネジナット46の端面46a までの距離Dとの和は一定になるように配置できる。すなわち、B+D=A−Cで、AとCは一定だから、ボールネジ駆動部モーター38の端部38a からボールネジナット44の端面44a までの距離Bとボールネジ駆動部モーター40の端部40a からボールネジナット46の端面46a までの距離Dとの和B+Dは一定にできる。ナット取付部42がボールネジ上のどの位置にきても、一定にできる。
【0017】
図7は、図4のボールネジ28、26がたわむ様子を概略的に示している。曲線pは、ボールネジ28のたわみ曲線を概略的に示している。曲線qは、ボールネジ26のたわみ曲線を概略的に示している。なお、たわみ曲線pにおいてたわみが最大となる所は、駆動部モーター側の軸受32の端面32a の方に寄っている。同様に、たわみ曲線qにおいてたわみが最大となる所は、駆動部モーター側の軸受30の端面30a の方に寄っている。
【0018】
ここで、ボールネジナット46、44が位置する所はそれぞれ曲線p、q上であり、かつ、ナット46、44はナット取付部42に一体的に固定できる。したがって、ナット取付部42が位置する所は、Z方向において、曲線p、qの中間の位置をとることができる。また、ボールネジ駆動部モーター38の端部38a からボールネジナット44の端面44a までの距離Bと、ボールネジ駆動部モーター40の端部40a からボールネジナット46の端面46a までの距離Dとの和B+Dが、一定となるように配置できる。したがって、たわみがうまく調整され、ナット取付部42は曲線rで示される所に位置することになる。以上のようにして、ナット取付部42が位置する所を適切に調整できるため、位置決め誤差を平均化することができる。
【0019】
次に、図1、図2を参照して使用方法の説明をする。
【0020】
まず、ワークWをテーブル20の上に載置し、サドル18をモーター52によりY方向に移動させ、前述のようにモーター38、40を駆動し、テーブル20をX方向に摺動面48、50上を移動させ位置決めをする。次に、モーター56を駆動してスピンドル58を回転させ、モーター54によりスピンドルヘッド16をZ方向に移動させてワークWを加工する。
【0021】
ボールネジナット26、28は、自重とテーブル20からの荷重によってたわむ。ワークWを様々に加工する間、位置決めは繰り返し行われる。ボールネジ26、28が最大にたわむ位置はボールネジ駆動部モーター38、40の方に寄っている。このようにして、ボールネジ26、28の位置によってたわみの大きさが大きく異なり、不均一な位置決め誤差が生じる。しかし、ボールネジ駆動部モーター38、40からボールネジナット44、46までのそれぞれの距離の和が一定となるようにボールネジ駆動部モーター38、40を相対するように配置されているから、位置決め誤差を平均化し均一にすることができる。したがって、位置決め誤差の補正が非常に容易になる。また、モーター38、40の2台、ボールネジ26、28の2本で駆動しているためボールネジ26、28の軽量化がはかれ、高速化が可能となっている。さらに、ボールネジ26、28の2本で動かすため、被駆動体の平行移動が容易となり、YAW現象が防止されている。
【0022】
次に、本発明の変形例の説明をする。
【0023】
図8は、図4の駆動装置60の変形例である駆動装置160 を示している。図9は、図8のV‐V視図を示している。ボールネジナット44は端面44b が端面31a に近づく方に、ボールネジナット46は端面46b が端面33a に近づく方にX方向に少しずらされている。
【0024】
図10は、図8のボールネジ駆動部モーター38、40、軸受30、31、32、33、ボールネジナット44、46の間の距離関係を示している。Eは、ボールネジ駆動部モーター38の端部38a からボールネジ駆動部モーター40の端部40a までの距離。Fは、ボールネジ駆動部モーター38の端部38a からボールネジナット44の端面44a までの距離。Gは、ボーネジナット46の端面46a からボーネジナット44の端面44a までの距離。Hは、ボールネジ駆動部モーター40の端部40a からボールネジナット46の端面46a までの距離。Iは、ボーネジナット46の端面46b からボーネジナット44の端面44a までの距離であり、端面46aは端面32aに距離Iより近くに接近することができないようになっている。同様に、端面44a も端面30aに距離Iより近くに接近することができないようになっている。なお、ボールネジ駆動部モーター38、40はサドル18に固定され、Eは一定にすることができる。さらに、ボールネジナット44、46はナット取付部142 に固定されているため、G、Iは一定にすることができる。
【0025】
距離Fと距離Hの和F+Hは一定になるように配置されている。すなわち、F+H=E−Gで、EとGは一定にすることができるから、ボールネジ駆動部モーター38の端部38a からボールネジナット44の端面44a までの距離Fとボールネジ駆動部モーター40の端部40a からボールネジナット46の端面46a までの距離Hの和F+Hは一定にすることができる。ナット取付部142 がボールネジ26、28上のどの位置にきても、一定となるようにできる。
【0026】
図11は、図8のボールネジ28、26がたわむ様子を概略的に示している。曲線sは、ボールネジ28のたわみ曲線を概略的に示している。曲線tは、ボールネジ26のたわみ曲線を概略的に示している。なお、たわみ曲線sにおいてたわみが最大となる所は、駆動部モーター側の軸受32の端面32a の方に寄っている。同様に、たわみ曲線tにおいてたわみが最大となる所は、駆動部モーター側の軸受30の端面30a の方に寄っている。
【0027】
ここで、ボールネジナット46、44が位置する所はそれぞれ曲線s、t上である。かつ、ボールネジナット46、44は、ナット取付部142 に端面46aと端面44aの距離をX方向にGだけずらして一体的に固定されている。したがって、ナット取付部142 が位置する所は、曲線p、qを相対的に距離IだけX方向にずらしたZ方向における曲線p、qの中間の位置をとることができる。また、ボールネジ駆動部モーター38の端部38a からボールネジナット44の端面44a までの距離Fと、ボールネジ駆動部モーター40の端部40a からボールネジナット46の端面46a までの距離Hの和F+Hは、一定となるように配置できる。したがって、たわみがうまく調整され、ナット取付部142 は曲線uで示される所に位置することができる。このように、ナット取付部142 のZ方向の位置を適切に調整できるため、位置決め誤差を平均化することができる。この変形例では、特に、ボールネジナット44、46のずれを適宜調節することにより、最もたわみが大きい所に最もたわみが小さい所を重ねること等ができる。したがって、より望ましい位置決め誤差の平均化を達成できる。
【0028】
図12は、図4の駆動装置60の他の変形例を示している。駆動装置260 においては、軸受31と軸受32、軸受30と軸受33がX方向にずらされている。したがって、取付部42は端面31aと端面33aの間を移動することができる。つまり、取付部42は、端面32a、端面33aに一定以上近づかないようにできる。
【0029】
図13は、図12のボールネジ駆動部モーター38、40、軸受30、31、32、33、ボールネジナット44、46の間の距離関係を示している。Iは、ボールネジ駆動部モーター38の端部38a からボールネジ駆動部モーター40の端部40a までの距離、Kは、ボールネジナットの全長である。また、ボールネジ駆動部モーター38、40はサドル18に固定され、Iは、一定にすることができる。Kも、ボールネジナットの全長であり、一定にできる。ボールネジ駆動部モーター38の端部38a からボールネジナット44の端面44a までの距離Jと、ボールネジ駆動部モーター40の端部40a からボールネジナット46の端面46a までの距離Lとの和は、一定にすることができる。すなわち、J+L=I−K であり、I、Kは一定にできるから、ボールネジ駆動部モーター38の端部38a からボールネジナット44の端面44a までの距離Jと、ボールネジ駆動部モーター40の端部40a からボールネジナット46の端面46a までの距離Lとの和J+Lは、一定にすることができる。ナット取付部42がボールネジ26、28上のどの位置にきても、一定にすることができる。
【0030】
図14は、図12のボールネジ28、26がたわむ様子を概略的に示している。曲線αは、ボールネジ28のたわみ曲線を概略的に示している。曲線βは、ボールネジ26のたわみ曲線を概略的に示している。なお、たわみ曲線αにおいてたわみが最大となる所は、駆動部モーター側の軸受32の端面32a の方に寄っている。同様に、たわみ曲線βにおいてたわみが最大となる所は、駆動部モーター側の軸受30の端面30a の方に寄っている。
【0031】
ここで、ボールネジナット46、44が位置する所はそれぞれ曲線α、β上である。かつ、ボールネジナット46、44は、ナット取付部42に一体的に固定されている。また、軸受31と軸受32、軸受30と軸受33がずらされている。したがって、ナット取付部42が位置する所は、曲線p、qをX方向に少しずらしたZ方向における曲線p、qの中間の位置をとることができる。また、ボールネジ駆動部モーター38の端部38a からボールネジナット44の端面44a までの距離Jと、ボールネジ駆動部モーター40の端部40a からボールネジナット46の端面46a までの距離Lの和J+Lが、一定となるように配置できるから、たわみがうまく調整され、ナット取付部42は曲線γで示される所に位置することになる。以上のようにして、ナット取付部42のZ方向における位置を適切に調整できるため、位置決め誤差を平均化することができる。この変形例では、特に、軸受31と軸受32、軸受30と軸受33の位置を適宜調節することにより、望ましい形の曲線γを得る等できる。したがって、より望ましい位置決め誤差の平均化を達成できる。
【0032】
図15は、本発明の他の実施例を示している。
【0033】
被駆動物であるコラム114 に、ナット取付部242 を介してボールネジ126 、128 、226 、228 とボールネジ駆動部モーター138 、140 、238 、240 が取り付けられている。駆動装置360 に複数本のボールネジ126 、128 、226 、228 を用いて、ボールネジ126 、128 、226 、228 の軽量化を図ることができる。したがって、複数のモーター138 、140 、238 、240 を用いてより高速にボールネジ126 、128 、226 、228 を回転させることができるため、高速化を実現できる。
【0034】
図16は、図4の他の変形例である駆動装置360 を示している。ボールネジ26、28間の距離を少し離すようにして、ボールネジナット44、46はテーブル120 のナット取付部342 に固定できる。位置決め誤差の平均化を図ることに加えてYAW現象をより抑制したい場合、このようにすることによってYAW現象をより抑制することができる。
【0035】
図17は、図4の他の変形例である駆動装置560 を示している。テーブル120 には、ナット取付部442 、542 が形成されている。ボールネジナット444 、446 は、ナット取付部442 に取り付けられている。ボールネジナット544 、546 は、ナット取付部542 に取り付けられている。ナット取付部442 、542 を縦方向に複数形成しているので、縦方向のYAW現象をより抑制することができる。もちろん、位置決め誤差の平均化もともに実現される。
【0036】
本発明は、以上の実施例に限定されない。
【0037】
ボールネジを回転する駆動力を伝達する伝達部は、前述の例以外にも種々のものが可能である。例えば、は、ギヤを用いたものでもよい。図18は、図4の他の変形例である駆動装置660 を示している。この変形例では、ギヤ62、66、64、68を用いてボールネジ駆動モーター338 、340 の駆動力をボールネジ26、28に伝えている。このようにしても、ボールネジ駆動モーター338 、340 を駆動させ、ボールネジ26、28を回転し、被駆動物20を動かすことができる。
【0038】
さらに、ボールネジを回転する駆動力を伝達する伝達部は、ベルトを用いたものでもよい。図19は、図4の他の変形例である駆動装置760 を示している。この変形例では、プーリ70、72とベルト74を介してボールネジ駆動モーター440 の駆動力をボールネジ28に伝えている。このようにしても、ボールネジ駆動モーター438 、440 を駆動させ、ボールネジ26、28を回転し、被駆動物20を動かすことができる。
【0039】
駆動対象物は、テーブル、コラムに限定されない。例えば、サドルを動かすものであっても良く、スピンドルを動かすものであってもよい。ボールネジ駆動によって動かせるものなら、どのようなものでもよい。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、ボールネジ( 26 28 126 128 226 228 )のたわみ曲線(p、q)においてたわみが最大になる所はボールネジ駆動部モーター( 38 40 138 140 238 240 338 340 438 440 )側の軸受( 30 32 132 230 )の端面( 30a 32a 132a 230a )の方に寄っており、ボールネジナット取付部( 42 142 242 342 442 542 )が位置する所が1対のボールネジ( 26 28 126 128 226 228 )のそれぞれのたわみ曲線(p、q)の中間の位置となることにより位置決め誤差が平均化されて均一になる。したがって、誤差の補正が非常に容易であり、高精度の製品を作ることができる。
【0041】
複数のモーターや複数のボールネジで駆動すると、モーターやボールネジの軽量化がはかれ、高速化が可能となる。
【0042】
複数のボールネジで動かすと、被駆動体の平行移動が容易となり、YAW現象の防止となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例によるNC工作機械の概略図。
【図2】図1の工作機械のサドルとテーブルの斜視図。
【図3】図2のナット取付部を示す拡大斜視図。
【図4】図3の駆動蔵置を示す図。
【図5】図4の駆動装置の側面図。
【図6】図4のボールネジ駆動部モーター、軸受、ボールネジナットの距離関係を示す図。
【図7】図4のボールネジがたわむ様子を概略的に示す図。
【図8】図4の駆動装置の変形例を示す図。
【図9】図8のV‐V視図。
【図10】図8のボールネジ駆動部モーター、軸受、ボールネジナットの距離関係を示す図。
【図11】図8のボールネジがたわむ様子を概略的に示す図。
【図12】図4の駆動装置の他の変形例を示す図。
【図13】図12のボールネジ駆動部モーター、軸受、ボールネジナットの距離関係を示す図。
【図14】図12のボールネジがたわむ様子を概略的に示す図。
【図15】複数本のボールネジとボールネジ駆動部モーターを有する駆動装置を示す図。
【図16】ボールネジの間の距離を少し離した駆動装置を示す図。
【図17】図4の駆動装置の他の変形例を示す図。
【図18】駆動装置の変形例を示す。
【図19】駆動装置のさらに他の変形例を示す。
【符号の説明】
W ワーク
12 ベッド
14、114 コラム
16 スピンドルヘッド
18 サドル
20、120 、220 テーブル
22、24 軸受取付部
26、28、126 、128 、226 、228 ボールネジ
26a 、26b 、28a 、28b ボールネジ端部
30、31、32、33、130 、131 、132 、133 、230 、231 、232 、233 軸受
30a 、31a 、32a 、33a 端面
34、36 伝導部
38、40、138 、140 、238 、240 、338 、340 、438 、440 ボールネジ駆動部モーター
38a 、40a ボールネジナット駆動部モーター端部
42、142 、242 、342 、442 、542 ナット取付部
44、46、144 、146 、244 、246 ボールネジナット
44a 、44b 、46a 、46b 端面
48、50 摺動面
52、54、56 モーター
58 スピンドル
60、160 、260 、360 、460 、560 、660 、760 駆動装置
62、64、66、68 ギヤ
70、72 プーリ
74 ベルト
p、q、r、s、t、u 曲線

Claims (2)

  1. 工作機械に使用する駆動装置(60、160 、260 、360 、460 、560 、660 、760 )において、2本のボールネジ(26、28、126 、128 、226 、228 )を対にして平行に配置し、それぞれのボールネジ(26、28、126 、128 、226 、228 )の一方の端(26b、28b 、126b、128b、226b、228b)を、サドル( 18 )に対し固定配置された一方の軸受(30,32, 230,132)により回転支持し、それぞれのボールネジ(26、28、126 、128 、226 、228 )の他方の端を、サドル( 18 )に対し固定配置された他方の軸受(31, 33,131,233)により回転支持し、それぞれのボールネジ(26、28、126 、128 、226 、228 )にボールネジナット(44、46、144 、146 、244 、246 )を一方の軸受(30,32,132,230)と他方の軸受(31, 33, 131, 233)との間で螺合させ、被駆動物(20、114 、120 、220 )にボールネジナット取付部(42、142 、242 、342 、442 、542 )を設け、ボールネジナット取付部(42、142 、242 、342 、442 、542 )にボールネジナット(44、46、144 、146 、244 、246 )を固定し、それぞれのボールネジ(26、28、126 、128 、226 、228 )の相異なる側の端部(26b、28b 、126b、128b、226b、228b) にボールネジ駆動部モーター(38、40、138 、140 、238 、240 、338 、340 、438 、440 )を軸受(30,32,132,230)の外側で直接又は伝達部を介して接続し、一対のボールネジ(26、28、126 、128 、226 、228 )のたわみ曲線(p、q、s、t、α、β)においてたわみが最大になろうとする所はボールネジ駆動部モーター(38、40、138 、140 、238 、240 、338 、340 、438 、440 )側の軸受(30、32、132、230)の端面(30a、32a、132a、230a)の方に寄っており、ボールネジナット取付部(42、142、242、342、442、542)が位置する所がつねに1対のボールネジ(26、28、126、128、226、228)のたわみ曲線(p、q、s、t、α、β)のたわみ方向の中間位置して、位置決め誤差の平均化がなされていることを特徴とする駆動装置。
  2. 一方のボールネジ(26、126 、226 )におけるボールネジ駆動部モーター(38、138 、238 、338 、438 )からボールネジナット(44、144 、244 )までの距離と他方のボールネジ(28、128 、228 )におけるボールネジ駆動部モーター(40、140 、240 、340 、440 )からボールネジナット(46、146 、246 )までの距離との和が常に一定となることを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
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