JP3794673B2 - 換気消音装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カーテンウォールなどの建物外壁部に形成された、屋外と屋内との間を連通する換気通路に消音手段を備えた換気消音装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ビル等の建物においては、環境保護の観点からエネルギーを必要としない自然換気装置の需要が高まっているが、自然換気を行えば、換気口から屋外騒音も屋内に侵入し、居住性、快適性が損なわれることとなり、この屋外騒音を低減する消音機能が必要になる。
【0003】
この種の従来の自然換気装置は、屋外騒音が、屋外側導排気口から屋内側導排気口まで直進して屋内に侵入しないよう、換気通路を鉛直面内に屈曲させて形成して、装置内部で消音させて、侵入する騒音を低減している。
これらの換気消音装置の例として、実開昭60−21644号公報などにその開示がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記例などに従って所望の消音性能を得ようとすると、たとえば、吸音材の空気接触面の凸凹部により、空気の流れに対し抵抗が生じ、換気性能が低下してしまうことがある。また、吸音材のみの改良では、消音性能に限界がある。
【0005】
したがって、本発明の課題は、換気性能及び消音性能に優れた換気消音装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
<請求項1記載の発明>
建物外壁部に、屋外と屋内との間を連通し、屋外開口と屋内開口とが外気が直進することなく途中で2個所以上屈曲し、屋外側部、中間部及び屋内側部に区画された換気通路が形成され、
この換気通路のほぼ全体にわたって、通路側に吸音材が、背後に背面部材が設けられ、前記吸音材と背面部材との間は背後空気層とされ、この背後空気層は吸音材及び前記背面部材を要素として閉鎖された空間を構成し、
前記屋外側部の吸音材は低音域を吸音する材料、前記中間部の吸音材は高音域を吸音する材料、前記屋内側部の吸音材は中音域を吸音する材料からなることを特徴とする換気消音装置。
【0012】
(作用効果)
本発明に係る換気消音装置は、建物外壁部に設ける関係で、短い距離の間において、高い消音効果を示すことが要求される。そこで、本発明の換気通路は外気が直進することなく途中が屈曲している。したがって、屈曲換気通路を通る過程で、吸音材及び背後空気層による消音効果が十分に発揮するようになる。さらに、本発明では単に吸音材を設けるのではなく、背後空気層を設け、この背後空気層は吸音材及び前記背面部材を要素として閉鎖された空間により構成されているので、より消音効果が高いものとなる。
特に、屋外側部で低音域を吸音し、中間部で高音域を吸音し、屋内側部で中音域を吸音するようにすると、広範な周波数領域全体で優れた消音効果を発揮する。
【0013】
<請求項2記載の発明>
前記中間部の吸音材は、アルミニウム不織布を多孔質板でサンドイッチした材料からなる請求項1記載の換気消音装置。
【0014】
<請求項3記載の発明>
前記屋外側部の吸音材は厚さ0.7〜1.0mmの高分子系シートからなり、前記屋内側部の吸音材は、厚さ0.1〜0.3mmの高分子系シートからなる請求項1記載の換気消音装置。
【0015】
<請求項4記載の発明>
建物外壁部に、屋外と屋内との間を連通し、屋外開口と屋内開口とが外気が直進することなく途中で2個所以上屈曲し、屋外側部、中間部及び屋内側部に区画された換気通路が形成され、
この換気通路のほぼ全体にわたって、通路側に吸音材が、背後に背面部材が設けられ、前記吸音材と背面部材との間は背後空気層とされ、この背後空気層は吸音材及び前記背面部材を要素として閉鎖された空間を構成し、
前記屋外側部の吸音材は低音及び中音域を吸音する材料、前記中間部の吸音材は高音域を吸音する材料、前記屋内側部の吸音材は低音及び中音域を吸音する材料からなることを特徴とする換気消音装置。
【0016】
(作用効果)
屋外側部で低音及び中音域を吸音し、中間部で高音域を吸音し、屋内側部で低音及び中音域域を吸音するようにすると、広範な周波数領域全体に対して優れた消音効果を発揮する。
【0017】
<請求項5記載の発明>
前記屋外側部及び前記屋内側部の吸音材は、厚さ0.7〜1.0mmの高分子系シートを通路側に、厚さ0.1〜0.3mmの高分子系シートを背後空気層側に位置させ、かつほぼ全体として相互を接着することなく重ね合わせたものである請求項4記載の換気消音装置。
【0018】
(作用効果)
厚さ0.7〜1.0mmの高分子系シートは主に低音域を吸音し、厚さ0.1〜0.3mmの高分子系シートは主に中音域を吸音する。しかるに、これらを全体として相互を接着することなく重ね合わせた状態で用いると、低音及び中音の両音域で優れた消音効果を発揮することが知見された。
【0019】
<請求項6記載の発明>
前記高分子系シートは、分子が極性を有し、正電荷と負電荷の中心が別々に存在する双極性分子を有する請求項3または5記載の換気消音装置。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を参照しながらさらに詳説する。
(第1の実施の形態)
図1〜3は第1の実施の形態を示したもので、この例ではカーテンウォールの開口部下枠1と腰部上枠2の間に、換気消音装置3を構成した場合を示す。
【0021】
屋外と屋内とは、屋外側導排気口6と屋内側導排気口7とが、カーテンウォールの幅手方向に延びる換気通路8により連通され、自然換気が行われるようにしてある。
【0022】
換気通路8は、カーテンウォール幅手方向に通し材であって、たとえば厚さ2.0mmの通路側の開口する横断面C形のアルミ押出し形材からなる本発明の背面部材を構成する吸音材止め形材21、21、22、22、23、23、24、24と、これらの前部のリップ部にたとえばビス止めなどにより接合・固定される吸音材31、31、32、32、33、33、34、34との間に、好適には厚さ10mm〜30mmの背後空気層35、35…を生成させた各消音ユニットを、通路を隔てて離間対向させて配置することにより構成してある。また、各消音ユニットの背後空気層35は、カーテンウォール幅手方向両端部に設けた端板(図示せず)により閉鎖された空間とされている。
【0023】
実施の形態の換気通路8は直角の3つの直角の屈曲部11、12、13をもって、4つの通路を形成し、音が換気通路8を直進して通過できないようにし、他方、吸音材に接触する面積を大きくして、屋外側から屋内側に、又は逆に屋内側から屋外側に向う音を大幅に減衰させるようにしてある。
【0024】
屋内側導排気口7及び屋外側導排気口6は、図2及び図3に示すように、水平に間隔を置いた孔によって形成してある。必要により、換気通路8をカーテンウォール幅手方向に分割して、屋内側導排気口7の一つまたは複数単位に対応させることもできる。
【0025】
屋内側導排気口7には換気パネル4を設けてあり、丁番9により回動自在に軸着し、夏期や冬期など空気調和機器を使用して空気調和を行う場合には閉塞し、春期や秋期などエネルギーを使用しないで、自然換気を行う場合には開放するようにしてある。さらに、開口部下枠1の屋内側導排気口7と換気パネル4との間に位置して、たとえばステンレス製の防虫網5を取付け、虫等の屋内への侵入を防ぐようにしてある。
【0026】
また、この換気消音装置3では、屋外側導排気口6を屋内側導排気口7よりも下方に位置させていることから、換気パネル4を閉塞している場合は勿論のこと、換気パネル4を開放している場合であったとしても、雨水が屋外側導排気口6から屋内側導排気口7を通して屋内に侵入することが回避される。
【0027】
また、吸音材止め形材21、21、22、22、23、23、24、24は、たとえば図10に示すようにたとえばアルミ押出し形材により一体化したものであっても良い。この一体化は第2の実施の形態においても同様である。
【0028】
(第2の実施の形態)
図4には、第2の実施の形態を示した。第1の実施の形態と異なる点のみについて説明すると、屋外と屋内との間を連通している換気通路8が2つの屈曲部、第1屈曲部11、第2屈曲部12を有し、これらの屈曲部が水平面内に屈曲して形成されている。また、吸音材止め形材21、21、22、22、23、23はカーテンウォール高さ方向に通し材とし、外気を水平面内において屈曲させながら屋内に取り入れるようにしたものである。
【0029】
(他の要素など)
本発明における吸音材としては、公知のものを用いることができるものの、高音域の吸音用としては、アルミニウム不織布を多孔質板でサンドイッチした材料からなるものを好適に使用できる。この吸音材は、特公平4−13142号に開示されているように、溶融アルミニウム系金属を紡糸して金属繊維とし、これらを層状に形成し、多孔質板としてエクスパンドメタルを両面に配置するとともに、圧着したものである。具体的には、ユニックス社製のアルミニウム吸音板「ポアル」を挙げることができる。板厚は0.5〜3mm程度のものとすることができる。
【0030】
中音域や低音域の吸音用としては、高分子系シート、より好適には分子が極性を有し、正電荷と負電荷の中心が別々に存在する双極性分子を有する高分子系シートを用いることができる。高分子素材としてはポリ塩化ビニルや塩素化ポリエチレンなどを用い、これに双極性を高めるための添加剤を添加することができる。この種の高分子系シートは、厚みにより吸音周波数域が変化する傾向にあり、厚い場合(たとえば0.7〜1.0mm)には低音域を、薄い場合(たとえば0.1〜0.3mm)には中音域を吸音するのに適している。低音域と中音域との両者を吸音するために、これらの0.7〜1.0mmの高分子系シートを通路側に、0.1〜0.3mmの高分子系シートを背後空気層側に位置させ、かつほぼ全体として相互を接着することなく重ね合わせたものを用いることができる。双極性分子を有する高分子シートとしては、シーシーアイ社製のシート吸音材「ダイポルギーシート」を挙げることができる。
【0031】
他方、換気通路の屈曲数に必ずしも限定されないが、2つ以上であるのが望ましい。この場合、(1)屋外側部の吸音材は低音域を吸音する材料、中間部の吸音材は高音域を吸音する材料、屋内側部の吸音材は中音域を吸音する材料とする形態、(2)屋外側部の吸音材は低音及び中音域を吸音する材料、中間部の吸音材は高音域を吸音する材料、屋内側部の吸音材は低音及び中音域を吸音する材料とする形態を採るのが、広範な周波数領域全体に対して優れた消音効果を発揮することが知見されている。
【0032】
背後空気層は、その層厚が10mm〜100mmが一般的である。しかし、背後空気層の層厚が大きいと換気装置が大きくなる問題がある。このような場合は、層厚を10mm〜30mmの範囲で選ぶのが好適である。層厚を10mm未満であると、消音効果が十分でない。
【0033】
また、背後空気層部には、第2の吸音材として、グラスウール、ロックウール、発泡樹脂材料等の軟質で吸音効果のある材料を挿入するとより吸音効果が上がる。
【0034】
<実験例>
実験例を挙げて本発明の効果について説明する。
(実験例1:第1の実施の形態に対応)
第1の実施の形態に対応した試験用換気消音装置を製作した。金属製多孔質板としてユニックス社製のアルミニウム吸音板「ポアルC−1」板厚1.6mmを、双極性分子を有する高分子シートとしてシーシーアイ社製のシート吸音材「ダイポルギーシート」を使用した。
【0035】
前記「ポアルC−1」が背後空気層を伴ったときの吸音特性は図5に示すとおりで、全周波数域に有効であるものの、高音域も比較的よく吸収する特性を示す。図5において、グラフの(○)は背後空気層50mm、グラフの(□)は背後空気層100mmを伴った場合を示す。背後空気層の厚みが、吸音周波数と関係することが判る。
【0036】
この「ダイポルギーシート」が背後空気層を伴ったときの吸音特性は、シート厚さ0.2mmの場合には図6に示すように中音域をよく吸音し、シート厚さ0.8mmの場合には図7に示すとおりで、シート厚さ0.2mmは、厚さ0.8mmよりも中音域をよく吸収する。図6及び7において、グラフの(○)は背後空気層20mm、グラフの(□)は背後空気層10mmを伴った場合を示す。この場合も、背後空気層の厚みが、吸音周波数と関係することが判る。
【0037】
吸音材の吸音特性を表す透過損失は、透過した音のエネルギーに対する入射した音のエネルギーの比率を表し、その数値が大きい程、吸音特性が優れているが、一般的に低音域は高音域に比べその透過損失が小さく吸収しにくい。このことと前記の各材料の吸音特性を考慮し、「ポアルC−1」板厚1.6mmと「ダイポルギーシート」シート厚さ0.2mm、0.8mmとを用いて3種類の換気消音装置を作製した。なお、いずれも背後空気層の厚みは15mmとした。
A換気消音装置:2.0mm厚のアルミ板材を各吸音材止め形材に固定したもので、消音性能を期待しない装置。(B、C換気消音装置の消音性能を確認するための基準として製作したものである。)
B換気消音装置:第1吸音材31,31及び第2吸音材32、32に低音域を吸収する厚さ0.8mmの「ダイポルギーシート」を、第3吸音材33,33に高音域を吸収する厚さ1.6mmの「ポアルC−1」を、第4吸音材34,34に中音域を吸収する厚さ0.2mmの「ダイポルギーシート」を各吸音材止め形材に固定したもの。
C換気消音装置:第1吸音材31,31及び第4吸音材34,34に、低音域を吸収する厚さ0.8mmの「ダイポルギーシート」を通路側に、背後空気層側に中音域を吸収する厚さ0.2mmの「ダイポルギーシート」を重ねてなるものを、第2吸音材32,32に低音域を吸収する厚さ0.8mmの「ダイポルギーシート」を、第3吸音材33,33に高音域を吸収する厚さ1.6mmの「ポアルC−1」を各吸音材止め形材に固定したもの。
【0038】
図8に透過損失の測定結果を示す。本発明の換気消音装置B、Cは、きわめて高い消音性能を有していることが実証できた。
【0039】
(実験例2:第2の実施の形態に対応)
3種類の換気消音装置を作製した。なお、いずれも背後空気層の厚みは15mmとした。
D換気消音装置:2.0mm厚のアルミ板材を各吸音材止め形材に固定したもので、消音性能を期待しない装置。(E、F換気消音装置の消音性能を確認するための基準として製作したものである。)
E換気消音装置:厚さ1.6mmの「ポアルC−1」を各吸音材止め形材に固定したもの。
F換気消音装置:厚さ0.2mmの「ダイポルギーシート」を各吸音材止め形材に固定したもの。
図9に透過損失の測定結果を示す。本発明の換気消音装置E、Fは、比較的高い消音性能を有しているが、250〜800Hz領域においては、消音効果が期待したほどではなかった。
このことからも、実験例1のように消音域ごと吸音材を分けて設置することが有効であることが判る。
【0040】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明の換気消音装置によれば、屈曲換気通路を通る過程で、吸音材及び背後空気層による消音効果が十分に発揮し、背後空気層を設け、この背後空気層は吸音材及び前記背面部材を要素として閉鎖された空間により構成されているので、換気性能及び消音性能に優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の横断面図である。
【図2】第1の実施の形態の屋外からの斜視図である。
【図3】第1の実施の形態の屋内からの斜視図である。
【図4】第2の実施の形態の斜視図である。
【図5】金属製多孔質板の吸音材の残響室法吸音率を示すグラフである。
【図6】高分子シート吸音材の垂直入射吸音率を示すグラフである。
【図7】同吸音材の厚みが異なる場合の垂直入射吸音率を示すグラフである。
【図8】第1の実施の形態の換気消音装置の消音性能を示すグラフである。
【図9】第2の実施の形態の換気消音装置の消音性能を示すグラフである。
【図10】第1の実施の形態の他の例の横断面図である。
【符号の説明】
1…開口部下枠、2…腰部上枠、3…換気消音装置、4…換気パネル、5…防虫網、6…屋外側導排気口、7…屋内側導排気口、8…換気通路、9…丁番、11…第1屈曲部、12…第2屈曲部、13…第3屈曲部、21…第1吸音材止め形材、22…第2吸音材止め形材、23…第3吸音材止め形材、24…第4吸音材止め形材、31…第1吸音材、32…第2吸音材、33…第3吸音材、34…第4吸音材、35…背後空気層。
Claims (6)
- 建物外壁部に、屋外と屋内との間を連通し、屋外開口と屋内開口とが外気が直進することなく途中で2個所以上屈曲し、屋外側部、中間部及び屋内側部に区画された換気通路が形成され、
この換気通路のほぼ全体にわたって、通路側に吸音材が、背後に背面部材が設けられ、前記吸音材と背面部材との間は背後空気層とされ、この背後空気層は吸音材及び前記背面部材を要素として閉鎖された空間を構成し、
前記屋外側部の吸音材は低音域を吸音する材料、前記中間部の吸音材は高音域を吸音する材料、前記屋内側部の吸音材は中音域を吸音する材料からなることを特徴とする換気消音装置。 - 前記中間部の吸音材は、アルミニウム不織布を多孔質板でサンドイッチした材料からなる請求項1記載の換気消音装置。
- 前記屋外側部の吸音材は厚さ0.7〜1.0mmの高分子系シートからなり、前記屋内側部の吸音材は、厚さ0.1〜0.3mmの高分子系シートからなる請求項1記載の換気消音装置。
- 建物外壁部に、屋外と屋内との間を連通し、屋外開口と屋内開口とが外気が直進することなく途中で2個所以上屈曲し、屋外側部、中間部及び屋内側部に区画された換気通路が形成され、
この換気通路のほぼ全体にわたって、通路側に吸音材が、背後に背面部材が設けられ、前記吸音材と背面部材との間は背後空気層とされ、この背後空気層は吸音材及び前記背面部材を要素として閉鎖された空間を構成し、
前記屋外側部の吸音材は低音及び中音域を吸音する材料、前記中間部の吸音材は高音域を吸音する材料、前記屋内側部の吸音材は低音及び中音域を吸音する材料からなることを特徴とする換気消音装置。 - 前記屋外側部及び前記屋内側部の吸音材は、厚さ0.7〜1.0mmの高分子系シートを通路側に、厚さ0.1〜0.3mmの高分子系シートを背後空気層側に位置させ、かつほぼ全体として相互を接着することなく重ね合わせたものである請求項4記載の換気消音装置。
- 前記高分子系シートは、分子が極性を有し、正電荷と負電荷の中心が別々に存在する双極性分子を有する請求項3または5記載の換気消音装置。
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